JP2003306398A - 炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置

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JP2003306398A JP2002106328A JP2002106328A JP2003306398A JP 2003306398 A JP2003306398 A JP 2003306398A JP 2002106328 A JP2002106328 A JP 2002106328A JP 2002106328 A JP2002106328 A JP 2002106328A JP 2003306398 A JP2003306398 A JP 2003306398A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】混合ガスの導入に伴なう異物の混入や反応容器
の出口の詰まりによる不具合を解消して高品質な炭化珪
素単結晶を製造することができるようにする。 【解決手段】反応容器6の下面に、反応容器6の内外を
連通する透孔6aが設けられるとともに、真空容器1の
下部に排気管11が接続されている。排気管11に、反
応容器6内のガスを透孔6aを通して真空容器1の外部
に排出するための排気ポンプ13が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化珪素単結晶の
製造方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素単結晶は、高耐圧、高電子移動
度という特徴を有するため、パワーデバイス用半導体基
板として期待されている。炭化珪素単結晶には、一般に
昇華法(改良レーリー法)と呼ばれる単結晶成長方法が
用いられる。改良レーリー法は、黒鉛製ルツボ内に炭化
珪素原料を挿入するとともに、この原料部と対向するよ
うに種結晶を配置し、原料部を2200〜2400℃に
加熱して昇華ガスを発生させ、原料部より数十〜数百℃
低温にした種結晶に再結晶化させることで炭化珪素単結
晶を成長させるものである。この改良レーリー法では、
炭化珪素単結晶の成長に伴って炭化珪素原料が減少する
ため、成長させることができる量に限界がある。たと
え、成長途中に原料を追加する手段をとったとしても、
SiCが昇華する際にSi/C比が1を超える比で昇華
するため、成長中に原料を追加するとルツボ内の昇華ガ
スの濃度が揺らぎ、結晶を連続的に高品質に作製するこ
との障害となってしまう。
【0003】一方、CVDによって炭化珪素をエピタキ
シャル成長させる技術が、特表平11−508531号
公報に開示されている。図4はこの技術を用いた製造装
置の概略断面図である。図4に示すように、円筒形状の
ケース100の中央付近に円筒形状のサセプタ101を
配置している。このサセプタ101は高純度の黒鉛等か
らなる。サセプタ101の上端面には種結晶となる炭化
珪素単結晶基板102が配置されている。ケース100
の外部におけるサセプタ101の外周に相当する位置に
は、サセプタ101内の気体を加熱するための加熱手段
103が配置されている。サセプタ101の周囲は断熱
材である多孔質の黒鉛104により充填されている。そ
して、サセプタ101の下端において、この断熱材10
4によって漏斗状の通路105が形成されている。ケー
ス100の下端には、炭化珪素単結晶の成長に必要なS
iやCを含有する混合ガスを供給する混合ガス導入管1
06が配置されている。また、サセプタ101の上端面
には混合ガスが排気される通路107が形成されてお
り、ケース100の上部にはケース100の外部に繋が
るガス通路108が形成されている。このような構成の
製造装置では、混合ガス導入管106から供給された混
合ガスが断熱材104により形成された通路105を通
ってサセプタ101内に移動し、混合ガスが加熱手段1
03により加熱されて種結晶102から炭化珪素単結晶
がエピタキシャル成長される。そして、残留した混合ガ
スは、サセプタ101の上端面の通路107を通り、ケ
ース100の上部に形成された通路108を通って排気
される。
【0004】ところが、このCVDによる炭化珪素単結
晶の製造では、サセプタ101に導入した混合ガスがサ
セプタ101内で加熱され、その一部が結晶成長により
消費されるが、成長に寄与しなかったガスはサセプタ1
01の内壁で異物(パーティクル等)となり、サセプタ
101内で舞い上がり成長結晶表面に付着し、成長結晶
の品質を著しく低下させる。また、排出口では混合ガス
が冷却されるため排出口がSiC多結晶や前述の異物
(パーティクル等)により塞がれ、サセプタ101内の
圧力を上昇させ結晶成長を続けることが困難となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような背
景の下になされたものであり、その目的は、混合ガスの
導入に伴なう異物の混入や反応容器の出口の詰まりによ
る不具合を解消して高品質な炭化珪素単結晶を製造する
ことができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の炭化珪
素単結晶の製造方法においては、種結晶となる炭化珪素
単結晶基板に向かう混合ガスの流れに対し逆向きの排出
流路を反応容器の内壁に沿うように形成するとともに、
この排出流路を通してガスを強制的に排気するようにし
たことを特徴としている。よって、排出流路を介して、
反応容器内で発生した異物(反応容器内で発生したパー
ティクル、反応容器の内面の剥がれ物など)が炭化珪素
単結晶基板に向かうのではなくガスにより真空容器の外
部に押し流される。これにより、異物が炭化珪素単結晶
基板に至ることが抑制される。また、排出流路を通して
ガスが強制的に排気され、異物による詰まりが抑制され
る。
【0007】その結果、混合ガスの導入に伴なう異物の
混入や反応容器の出口の詰まりによる不具合を解消して
高品質な炭化珪素単結晶を製造することができる。その
ための製造装置として、請求項7に記載のように、反応
容器の下面に、当該反応容器の内外を連通する透孔を設
けるとともに、真空容器の下面に排気管を接続し、さら
に、当該排気管に、反応容器内のガスを透孔を通して真
空容器の外部に排出するための排気ポンプを設けること
により具現化することが可能となる。
【0008】請求項2,8に記載の発明によれば、種結
晶を下向きにして取り付けたので異物(パーティクル
等)がより結晶表面に付着しにくくすることができ、高
品質な炭化珪素単結晶が製造できる。
【0009】請求項3,9に記載の発明によれば、ガス
排出口の温度が種結晶より高温のため原料ガスが再結晶
化することがない。そのため、ガス排出口で詰まるとい
ったことを抑制することができ、高品質な炭化珪素単結
晶が製造できる。
【0010】請求項4,10に記載の発明によれば、不
活性ガスを流すことにより、異物(パーティクル等)が
巻き上がることを抑制することができる。つまり、一
度、反応容器から排出された異物が、再度、反応容器内
の種結晶となる炭化珪素単結晶基板に向かうことを抑制
することができる。これにより、高品質な炭化珪素単結
晶が製造できる。
【0011】請求項5,11に記載の発明によれば、真
空容器の外部において排出流路からのガス中の異物を捕
捉することにより、異物(パーティクル等)が反応容器
内に舞い上げられ混入することがなく、高品質な炭化珪
素単結晶が製造できる。
【0012】請求項6,12に記載の発明によれば、排
出ガスが一時的に貯留室に貯められ、異物が貯留室に堆
積して反応容器内に戻ろうとするのを防止することがで
きる。よって、異物(パーティクル等)が反応容器内に
舞い上げられ混入することがなく、高品質な炭化珪素単
結晶が製造できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。図1には、本実施形
態における炭化珪素単結晶の製造装置の概略断面図を示
す。
【0014】図1において、本装置には真空容器1が備
えられ、円筒形をなす容器本体2が立設した状態で配設
されている。つまり、容器本体2の両端開口部が上下に
位置する状態で固定されている。容器本体2は、例えば
石英からなる。容器本体2の上面開口部は上部蓋材(フ
ランジ)3にて塞がれるとともに、容器本体2の下面開
口部は下部蓋材(フランジ)4にて塞がれている。
【0015】真空容器1の内部には、円筒状をなす断熱
材5が容器本体2の内壁に沿うように配置されている。
断熱材5の内方には、円筒状をなす反応容器6が断熱材
5の内壁に沿うように配置されている。反応容器6の上
面は塞がれるとともに下面は開口している。反応容器6
内の上部には(詳しくは、反応容器6内での天井面に
は)、種結晶となる炭化珪素単結晶基板7が下向きにし
て配置されている。断熱材5と反応容器6に関して、反
応容器6の側面および上面において断熱材5が所定の間
隔をおいて離間して配置されている。
【0016】反応容器6の材料としては、例えば高温
(2400℃程度)に耐え得る高純度の黒鉛を用いるこ
とができる。このような高純度の黒鉛を用いることによ
り、加熱された反応容器6から不純物が発生して結晶成
長中に結晶内に不純物が取り込まれることを低減するこ
とができる。
【0017】前述の下部蓋材(フランジ)4の中央部に
は、下方に突出する形で凹部8が形成されている。凹部
8の内方が貯留室R1であり、真空容器1内での下部に
貯留室R1を有する構造となっている。凹部8の底面部
には混合ガス導入管9が形成され、この混合ガス導入管
9は上下方向に延びている。混合ガス導入管9の上端側
は真空容器1の内部に延設され、さらに混合ガス導入管
9の上端から混合ガス導入管10が上方に延びている。
混合ガス導入管10は反応容器6の下面開口部6aから
反応容器6の内部に延設されている。下部蓋材(フラン
ジ)4と凹部8と混合ガス導入管9とは一体化されてお
り、例えばステンレス鋼板材(SUS材)よりなる。
【0018】このようにして、反応容器6の下方から反
応容器6内の炭化珪素単結晶基板7に向かって混合ガス
導入管9,10が延設され、種結晶7の表面に混合ガス
が供給できるようになっている。この混合ガスとして
は、具体的には例えば、モノシラン(Siを含有するガ
ス)とプロパン(Cを含有するガス)とキャリアガス、
例えばアルゴンを所定の割合で混合したものが使用され
る。
【0019】前述の凹部8の側面部には排気管11が接
続されている。即ち、排気管11は貯留室R1と連通し
ている。排気管11にはパーティクルコレクタ12を介
して排気ポンプ13が接続されている。つまり、真空容
器1と排気ポンプ13の間に、ガス中のパーティクル等
の異物を捕捉するための装置としてパーティクルコレク
タ12が設けられている。
【0020】このようにして、反応容器6の下面に、反
応容器6の内外を連通する透孔6aが設けられるととも
に、真空容器1の下部に排気管11が接続され、さら
に、排気管11に、反応容器6内のガスを透孔6aを通
して真空容器1の外部に排出するための排気ポンプ13
が設けられている。
【0021】一方、前述の上部蓋材(フランジ)3の中
央部には、不活性ガス導入管14が形成されている。不
活性ガス導入管14の下端は、真空容器1内において断
熱材5での切り欠き部5aまで延設されている。この不
活性ガス導入管14から不活性ガス(例えばアルゴンガ
ス)が導入され、真空容器1内において反応容器6の上
面から側面を通り下方に移動する。つまり、不活性ガス
導入管14により上部蓋材3の中央付近から不活性ガス
が下方向に流れ、反応容器6の周囲を通って反応容器6
の下方に向かって流れる。このように真空容器1内にお
いて反応容器6の上方から反応容器6に対し不活性ガス
を導入して反応容器6内のガス(異物)を透孔6aを通
して真空容器1の外部に向かわせる気流を作ることがで
きる。上部蓋材(フランジ)3と不活性ガス導入管14
は一体化されており、例えばステンレス鋼板材(SUS
材)よりなる。
【0022】真空容器1の容器本体2での外周部には、
加熱手段としての加熱コイル(RFコイル)15が巻回
されている。加熱コイル15は上側コイル15aと下側
コイル15bからなり、上側コイル15aにて反応容器
6の上部を加熱し、また、下側コイル15bにて反応容
器6の下部を加熱することができる。また、各コイル1
5a,15bに印加する交流電流の周波数は異なってお
り、反応容器6の上部と下部をそれぞれ独立に温度制御
できるようになっている。詳しくは、加熱コイル15
(上側コイル15a、下側コイル15b)は、反応容器
6での透孔6aの形成部分を、種結晶となる炭化珪素単
結晶基板7に比べ高温に加熱する。
【0023】反応容器6内に導入されたガスは反応容器
6内で加熱され、炭化珪素単結晶基板7においてガスの
うち一部が結晶化し、未反応ガスは反応容器6の下側へ
流れる。
【0024】次に、炭化珪素単結晶の製造方法について
説明する。真空容器1内に種結晶となる炭化珪素単結晶
基板7を配置する。そして、混合ガス導入管9,10か
ら真空容器1(反応容器6)内に、混合ガス(少なくと
も、Siを含有するガスと、Cを含有するガスとを含む
ガス)を導入する。これにより、炭化珪素単結晶基板7
から炭化珪素単結晶20が成長する。つまり、反応容器
6内に種結晶となる炭化珪素単結晶基板7を配置し、反
応容器6内に、少なくともSiを含有するガスとCを含
有するガスとを含む混合ガスを下方から導入することに
より、炭化珪素単結晶基板7から炭化珪素単結晶20を
成長させる。
【0025】また、排気ポンプ13が駆動され、反応容
器6内のガスは透孔6aを介して排気管11から排出さ
れる。このようにして、種結晶となる炭化珪素単結晶基
板7に向かう混合ガスの流れに対し逆向きの排出流路を
反応容器6の内壁に沿うように形成するとともに、この
排出流路を通してガスを強制的に排気する。よって、排
出流路を介して、反応容器6内で発生した異物(反応容
器6内で発生したパーティクル、反応容器6の内面の剥
がれ物など)が炭化珪素単結晶基板7に向かうのではな
くガスにより真空容器1の外部に押し流される。これに
より、異物が炭化珪素単結晶基板7に至ることが抑制さ
れる。また、排出流路を通してガスが強制的に排気さ
れ、異物による詰まりが抑制される。その結果、混合ガ
スの導入に伴なう異物の混入や反応容器6の出口の詰ま
りによる不具合を解消して高品質な炭化珪素単結晶を製
造することができる。
【0026】また、加熱コイル15の駆動、詳しくは、
下側コイル15bの駆動(加熱動作)により、反応容器
6におけるガス排出口(透孔6aの形成部分)を反応容
器6の上部、即ち、炭化珪素単結晶基板7に比べ高温に
加熱する。よって、排出口の温度が種結晶7より高温の
ため原料ガスが再結晶化することがなく、そのため、排
出口で多結晶を詰まらせることもなく高品質な炭化珪素
単結晶20が製造できる。詳しくは、一度、反応容器6
内で高温に加熱された混合ガスが反応容器6の排出口付
近で冷却されることに伴なう過剰な多結晶成長の発生に
よる詰まりを防止することができる。また、反応容器6
のガス排出口以降ではガスは冷却されパーティクルを発
生させるが、(i)排出口6aを反応容器6の下側に配
置したことと、(ii)重力方向にガスの流れができる
ように排気管11を真空容器1の下側に設けたことによ
り、反応容器6にパーティクルが巻き上げられ混入する
ことを防止でき、高品質な炭化珪素単結晶20を成長で
きる。
【0027】また、種結晶7を下向きにして取り付けた
ので、異物(パーティクル等)がより結晶表面に付着し
にくくすることができ、高品質な炭化珪素単結晶が製造
できる。
【0028】さらに、真空容器1内においてガス排出流
路に沿って不活性ガスを反応容器6の上方より下方向に
流す。これにより、反応容器6から排出された異物が再
び反応容器6内に戻ろうとするのを防止する。このよう
に異物(パーティクル等)が巻き上がることを抑制する
ことができる。つまり、一度、反応容器6から排出され
た異物が、再度、反応容器6内の種結晶となる炭化珪素
単結晶基板7に向かうことを抑制することができる。こ
れによっても、高品質な炭化珪素単結晶が製造できる。
【0029】また、発生したパーティクルは反応容器6
の下流へ流れるが、真空容器1の下面での外壁部に排出
流路からのガス(異物)を一時的に貯める貯留室R1を
形成し、ここから真空容器1の外部にガスを排出するこ
とにより、異物が貯留室R1に堆積して反応容器6内に
戻ろうとするのを防止することができる。よって、異物
(パーティクル等)が反応容器6内に舞い上げられ混入
することがなく、高品質な炭化珪素単結晶が製造でき
る。さらに、真空容器1の外部においてガス排出流路か
らのガス中の異物をパーティクルコレクタ12にて捕捉
することにより、異物(パーティクル等)が反応容器6
内に舞い上げられ混入することがなく、高品質な炭化珪
素単結晶が製造できる。
【0030】また、パーティクルコレクタ12や貯留室
R1を設けたので、反応容器6内の種結晶7の取り付け
作業等により真空容器1内の圧力を大気圧まで開放して
から、再度、真空排気してもパーティクルが容易に回収
できる。そのため、反応容器6内に舞い上げられ混入す
ることがなく、高品質な炭化珪素単結晶が製造できる。
【0031】以下、応用例を説明する。図1における反
応容器6の上部は塞がっているが、これに代わり、図2
に示すように、反応容器6の天井面において種結晶7を
固定する部位の周りに透孔6bを設ける。そして、不活
性ガス導入管14より導入された不活性ガスが、不活性
ガス導入口6bより反応容器6内に導入されるようにす
る。こうすると、反応容器6の排出口6aでの混合ガス
の原料ガス濃度を下げることができ、排出口6aの詰ま
りを防止できるとともにパーティクルの発生を抑えるこ
とができる。
【0032】あるいは、図3に示すように、炭化珪素単
結晶基板7を取り付けた台座30をシャフト31に固定
する。シャフト31は回転・上下動機構32により回転
および上下動できる。また、シャフト31の内部から不
活性ガスを導入し、透孔31aからシャフト31の外部
に出す。透孔31aはシャフト31において円周上に多
数形成されている。さらに、不活性ガスは台座30の外
周面と反応容器6の内周面との間の隙間を通して反応容
器6の内周面に沿って下方に移動する。このようにする
ことにより、不活性ガスを反応容器6内に対し円周方向
に均等に導入することができる。また、結晶の引き上げ
及び回転が可能となるので、より長尺な結晶を高品質に
作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における炭化珪素単結晶の製造装置の
概略断面図。
【図2】別例の炭化珪素単結晶の製造装置の概略断面
図。
【図3】別例の炭化珪素単結晶の製造装置の概略断面
図。
【図4】従来技術を説明するための断面図。
【符号の説明】
1…真空容器、2…容器本体、3…上部蓋材(フラン
ジ)、4…下部蓋材(フランジ)、5…断熱材、5a…
切り欠き部、6…反応容器、6a…透孔、7…種結晶と
なる炭化珪素単結晶基板、8…凹部、9…混合ガス導入
管、10…混合ガス導入管、11…排気管、12…パー
ティクルコレクタ、13…排気ポンプ、14…不活性ガ
ス導入管、15…加熱コイル、15a…上側コイル、1
5b…下側コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G077 AA02 BE08 DB04 DB07 EB06 EG24 HA06 HA12 TA04 TB02 TG06 TH05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器(1)の内部において反応容器
    (6)内に種結晶となる炭化珪素単結晶基板(7)を配
    置し、前記反応容器(6)内に、少なくともSiを含有
    するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを導入す
    ることにより、前記炭化珪素単結晶基板(7)から炭化
    珪素単結晶(20)を成長させる炭化珪素単結晶の製造
    方法において、 前記種結晶となる炭化珪素単結晶基板(7)に向かう前
    記混合ガスの流れに対し逆向きの排出流路を反応容器
    (6)の内壁に沿うように形成するとともに、この排出
    流路を通してガスを強制的に排気するようにしたことを
    特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記炭化珪素単結晶基板(7)を、前記
    反応容器(6)内の上部において下向きにして配置した
    ことを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記反応容器(6)におけるガス排出口
    を前記炭化珪素単結晶基板(7)に比べ高温にしたこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の炭化珪素単結晶
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記真空容器(1)内において前記排出
    流路に沿って不活性ガスを流し、前記反応容器(6)か
    ら排出された異物が再び反応容器(6)内に戻ろうとす
    るのを防止するようにしたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記真空容器(1)の外部において前記
    排出流路からのガス中の異物を捕捉するようにしたこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の炭化
    珪素単結晶の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記真空容器(1)の外壁部に前記排出
    流路からのガスを一時的に貯める貯留室(R1)を形成
    し、ここから真空容器(1)の外部にガスを排出するこ
    とにより、異物が前記貯留室(R1)に堆積して反応容
    器(6)内に戻ろうとするのを防止するようにしたこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の炭化
    珪素単結晶の製造方法。
  7. 【請求項7】 真空容器(1)の内部において反応容器
    (6)内に種結晶となる炭化珪素単結晶基板(7)を配
    置し、前記反応容器(6)内に、少なくともSiを含有
    するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを下方か
    ら導入することにより、前記炭化珪素単結晶基板(7)
    から炭化珪素単結晶(20)を成長させる炭化珪素単結
    晶の製造装置において、 前記反応容器(6)の下面に、当該反応容器(6)の内
    外を連通する透孔(6a)を設けるとともに、前記真空
    容器(1)の下部に排気管(11)を接続し、さらに、
    当該排気管(11)に、前記反応容器(6)内のガスを
    前記透孔(6a)を通して真空容器(1)の外部に排出
    するための排気ポンプ(13)を設けたことを特徴とす
    る炭化珪素単結晶の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記種結晶となる炭化珪素単結晶基板
    (7)は、前記反応容器(6)内の上部において下向き
    にして配置されていることを特徴とする請求項7に記載
    の炭化珪素単結晶の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記反応容器(6)での前記透孔(6
    a)の形成部分を、前記種結晶となる炭化珪素単結晶基
    板(7)に比べ高温に加熱するための加熱手段(15)
    を設けたことを特徴とする請求項7または8に記載の炭
    化珪素単結晶の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記真空容器(1)内において反応容
    器(6)の上方から当該反応容器(6)に対し不活性ガ
    スを導入して反応容器(6)内のガスを前記透孔(6
    a)を通して真空容器(1)の外部に向かわせる気流を
    作るための不活性ガス導入管(14)を設けたことを特
    徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の炭化珪素
    単結晶の製造装置。
  11. 【請求項11】 前記真空容器(1)と前記排気ポンプ
    (13)の間にガス中の異物を捕捉する装置(12)を
    設けたことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項
    に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  12. 【請求項12】 前記真空容器(1)内での下部に貯留
    室(R1)を形成し、当該貯留室(R1)と連通するよ
    うに前記排気管(11)を接続したことを特徴とする請
    求項7〜11のいずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の
    製造装置。
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