JP7002722B2 - 気相成長装置 - Google Patents

気相成長装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7002722B2
JP7002722B2 JP2017183987A JP2017183987A JP7002722B2 JP 7002722 B2 JP7002722 B2 JP 7002722B2 JP 2017183987 A JP2017183987 A JP 2017183987A JP 2017183987 A JP2017183987 A JP 2017183987A JP 7002722 B2 JP7002722 B2 JP 7002722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
material gas
supply pipe
gas supply
reaction vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017183987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019059636A5 (ja
JP2019059636A (ja
Inventor
州吾 新田
善央 本田
謙太郎 永松
浩 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Tokai National Higher Education and Research System NUC
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Tokai National Higher Education and Research System NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd, Tokai National Higher Education and Research System NUC filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2017183987A priority Critical patent/JP7002722B2/ja
Priority to US16/649,371 priority patent/US11591717B2/en
Priority to PCT/JP2018/033324 priority patent/WO2019059009A1/ja
Priority to CN201880061909.4A priority patent/CN111133133B/zh
Publication of JP2019059636A publication Critical patent/JP2019059636A/ja
Publication of JP2019059636A5 publication Critical patent/JP2019059636A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7002722B2 publication Critical patent/JP7002722B2/ja
Priority to US18/112,750 priority patent/US12009206B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Description

本明細書では、化合物半導体の気相成長装置に関する技術を開示する。
GaN基板の低コストな製造法の構築が要求されている。現在のGaN基板は、1枚ごとに成長する枚葉式が主流であり、高コストの原因であった。なお、関連する技術が特許文献1に開示されている。
特開2002-316892公報
GaNの長尺結晶成長が可能となれば、1つの長尺結晶から複数枚のウェハを生成できるため、基板製造コストを低下させることができる。しかし、GaNを長尺結晶成長させることは困難である。要因の一つとして、結晶成長中に発生したダストがウェハ表面に付着することで、異常成長が発生してしまうことが挙げられる。
本明細書では、気相成長装置を開示する。この気相成長装置は、反応容器と、反応容器内に配置されているウェハホルダであって、ウェハ表面が略鉛直下向きになるようにウェハを保持するウェハ保持面を備えたウェハホルダと、第1原料ガスを反応容器内に供給する第1原料ガス供給管であって、ウェハ保持面の下方側に配置されている第1原料ガス供給管と、第1原料ガスと反応する第2原料ガスを反応容器内に供給する第2原料ガス供給管であって、ウェハ保持面の下方側に配置されている第2原料ガス供給管と、反応容器内のガスを排気するガス排気管であって、ウェハ保持面の下方側に配置されているガス排気管と、を備えることを特徴とする。また、第1原料ガス供給管、第2原料ガス供給管、およびガス排気管は、略鉛直方向へ伸びるように配置されていることを特徴とする。また、ウェハ保持面の中心を通りウェハ保持面に垂直な軸線とガス排気管との距離が、軸線と第1原料ガス供給管および第2原料ガス供給管との距離よりも大きいことを特徴とする。
本明細書の気相成長装置では、ウェハ表面を略鉛直下向きに維持することができる。反応容器内で発生したダストが重力によってウェハ表面に落ちてくることがないため、ダストがウェハ表面に付着することを抑制できる。また、ウェハに対して上側へ排気する場合には、排気によってウェハ上側へ舞い上げられたダストが重力で落下することで、ダストがウェハ表面に付着してしまう場合がある。本明細書の気相成長装置では、ガス排気管がウェハ保持面の下方側に配置されているため、反応容器内のガスをウェハに対して下側に排気することができる。ダストが排気によってウェハ上側に舞い上げられることがないため、ダストがウェハ表面に付着することを抑制できる。
ウェハホルダ、第1原料ガス供給管、第2原料ガス供給管、およびガス排気管の周囲に配置された第1ヒータをさらに備えていてもよい。
第1原料ガス供給管の経路上に配置される隔壁であって、水平方向に伸びる隔壁と、第1原料ガスを生成する第1原料ガス生成部であって、隔壁の下方側に配置されているとともに第1原料ガス供給管の入口が接続されている第1原料ガス生成部と、第1原料ガス生成部の周囲に配置された第2ヒータと、をさらに備えていてもよい。第1ヒータは隔壁に対して上方側に配置されており、第2ヒータは隔壁に対して下方側に配置されており、第1ヒータの方が第2ヒータよりも加熱温度が高くてもよい。
第1原料ガスを反応容器内に供給する複数の第1ノズルと、第2原料ガスを反応容器内に供給する複数の第2ノズルと、が表面に配置されているシャワーヘッドをさらに備えていてもよい。第1原料ガス供給管および第2原料ガス供給管の出口が、シャワーヘッドに接続されていてもよい。シャワーヘッドの表面がウェハ保持面の下方側であってウェハ保持面に対向する位置に配置されていてもよい。ガス排気管はシャワーヘッドの周囲に配置されていてもよい。
シャワーヘッドの表面にはシリコンおよび酸素を含まない材料が配置されていてもよい。
シャワーヘッドの表面にはタングステンを含む材料が配置されていてもよい。
複数の第1ノズルの各々は、第1原料ガスを排出する第1中心孔と、第1中心孔の周囲に配置されており特定ガスを排出する第1周囲孔と、を備えていてもよい。第2ノズルは、第2原料ガスを排出する第2中心孔と、第2中心孔の周囲に配置されており特定ガスを排出する第2周囲孔と、を備えていてもよい。特定ガスは、酸素を含まないガスであって第1原料ガスおよび第2原料ガスと反応しないガスであってもよい。
反応容器内にウェハホルダの上方から略鉛直下方へ特定ガスを供給する特定ガス供給部をさらに備えていてもよい。特定ガスは、酸素を含まないガスであって第1原料ガスおよび第2原料ガスと反応しないガスであってもよい。
特定ガスは、水素、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトンの少なくとも一つを含むガスであってもよい。
ウェハホルダの表面にはシリコンおよび酸素を含まない材料が配置されていてもよい。
ウェハホルダの表面にはタングステンを含む材料が配置されていてもよい。
気相成長装置を側面からみた概略断面図である。 II-II線における断面図を鉛直上方から見た図である。 第1ノズルの上面拡大図およびその断面図である。 温度分布を示す図である。
<気相成長装置の構成>
図1に、本明細書の技術に係る気相成長装置1を側面から見た概略断面図を示す。気相成長装置1は、HVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)法を実施するための装置構成の一例である。気相成長装置1は、反応容器10を備えている。反応容器10は、円筒形状をしている。反応容器10は、石英で構成されていてもよい。反応容器10の内部には、原料ガス供給部20およびウェハホルダ11が配置されている。
原料ガス供給部20の構造を説明する。原料ガス供給部20は、円筒形状の部材である。原料ガス供給部20は、円筒形のカバー24を備えている。カバー24の上端部には、円盤状のシャワーヘッド50が配置されている。原料ガス供給部20の下部には、HClガス供給管25の入口および第2原料ガス供給管22の入口が配置されている。HClガス供給管25の入口には、HClを含むガスが供給される。HClガス供給管25の出口は、第1原料ガス生成部41に接続されている。第1原料ガス生成部41は、内部に金属ガリウムを格納している。第1原料ガス生成部41は、GaClを含んだ第1原料ガスG1を生成する部位である。第1原料ガス供給管21は、第1原料ガスG1を供給する管である。第1原料ガス供給管21の入口は、第1原料ガス生成部41に接続されている。第1原料ガス供給管21の出口は、シャワーヘッド50に接続されている。第2原料ガス供給管22の入口には、第2原料ガスG2を含むガスが供給される。第2原料ガスG2は、NHを含むガスである。第2原料ガス供給管22の出口は、シャワーヘッド50に接続されている。
第1原料ガス供給管21および第2原料ガス供給管22は、鉛直方向(すなわち図1のz軸方向)へ伸びるように配置されている。第1原料ガス供給管21および第2原料ガス供給管22の経路上には、隔壁42が配置されている。隔壁42は、カバー24内を水平方向に伸びる石英板である。カバー24内の空間は、隔壁42によって上下に隔離されている。
シャワーヘッド50は、第1原料ガスG1および第2原料ガスG2をウェハ13の表面近傍へ排出するための部位である。シャワーヘッド50から排出された第1原料ガスG1および第2原料ガスG2は、反応容器10内を矢印Y1方向に鉛直上方に流れる。
シャワーヘッド50の構造を、図2および図3を用いて説明する。図2は、図1のII-II線における断面図を鉛直上方から見た図である。シャワーヘッド50の表面には、第1原料ガスG1を排出する複数の第1ノズル51と、第2原料ガスG2を排出する複数の第2ノズル52が配置されている。多数のノズルから第1原料ガスG1および第2原料ガスG2を排出することで、ウェハ13表面へのガス供給量をウェハ面内で均一化することができる。よって、成長したGaN結晶膜厚のウェハ面内バラつきを抑制することが可能となる。
シャワーヘッド50の表面には、シリコンおよび酸素を含まない材料が配置されている。シャワーヘッド50の表面に配置される材料は、高温環境下およびアンモニア雰囲気中で安定している材料が好ましい。本実施例では、シャワーヘッド50の表面にはタングステンを含む材料が配置されている。これにより、第1の効果として、シャワーヘッド50の表面にGaN多結晶が析出してしまうことを抑制できる。これは、タングステンの触媒効果によるものである。第2の効果として、シャワーヘッド50表面の温度を均一化することができる。これは、タングステンが熱伝導率の高い金属であるため、第1ヒータ31によってシャワーヘッド50の外周が加熱されると、シャワーヘッド50の中心まで熱を伝えることができるためである。第3の効果として、シャワーヘッド50から酸素およびシリコンの不純物が発生してしまう事態を防止することができる。これは、シャワーヘッド50の表面を、シリコンおよび酸素を含まない材料であるタングステンで覆っているためである。
また図2に示すように、カバー24の上面は、シャワーヘッド50の外周に配置されている。そのため、カバー24の上面は、シャワーヘッド50の一部として機能する。このカバー24の上面にも、タングステンを含む材料を配置してもよい。これにより、カバー24の上面にGaN多結晶が析出してしまうことを抑制できる。
図3に、第1ノズル51の上面拡大図およびその断面図を示す。第1ノズル51は、第1原料ガスG1を排出する中心孔54と、中心孔54の周囲に配置されており特定ガスG3を排出する周囲孔55と、を備えている。特定ガスG3は、酸素を含まないガスであって、第1原料ガスG1および第2原料ガスG2と反応しないガスである。具体例としては、特定ガスG3は、水素、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトンの少なくとも一つを含むガスである。例えば、窒化物半導体の構成元素であるNを含まない不活性ガスであるアルゴンや、第2原料ガスG2の構成元素であるHを含まない不活性ガスであるヘリウムを用いることで、予期しない反応を抑制してもよい。また、窒素よりも原子半径の大きいアルゴンを特定ガスG3に含ませることで、後述するエアーカーテンの機能を高めることが可能である。なお、第2ノズル52の断面構造についても、図3で説明した第1ノズル51と同様である。すなわち、第2原料ガスG2を排出する中心孔と、中心孔の周囲に配置されており特定ガスG3を排出する周囲孔と、を備えている。
これにより、第1ノズル51から排出された第1原料ガスG1の周囲、および、第2ノズル52から排出された第2原料ガスG2の周囲には、特定ガスG3によるガス層を形成することができる。特定ガスG3のガス層は、シャワーヘッド50の表面50a近傍ではエアーカーテンの機能を果たすが、ウェハ13の表面近傍では十分に拡散しているため、エアーカーテンとして機能しない。従って、第1原料ガスG1と第2原料ガスG2とは、シャワーヘッド50の表面50a近傍では混合しないが、ウェハ13の表面近傍では混合する。これにより、シャワーヘッド50の表面50aにGaN多結晶が析出してしまうことを抑制できるとともに、ウェハ13表面にGaN単結晶を成長させることができる。
第1ノズル51、第2ノズル52の各々の数や配置レイアウトは、ガスの必要供給量や、ガスフロー状態に与える影響など、様々なパラメータに基づいて自由に設定可能である。またシャワーヘッド50の表面を複数のゾーンに分け、各ゾーンでガス流量を個別に制御することも可能である。また、第1ノズル51、第2ノズル52の形状は様々であってよい。円形、多角形、スリット形状、などであってもよい。
原料ガス供給部20の周囲には、反応容器10内のガスを排気するガス排気管23が構成されている。図2を用いて説明する。図2は、図1のII-II線における断面図を鉛直上方から見た図である。円筒形の反応容器10の内側に、さらに円筒形の原料ガス供給部20が配置されている。これにより、反応容器10の内壁と、原料ガス供給部20のカバー24の外壁との間に、環状の隙間が形成されている。この環状の隙間が、ガス排気管23として機能する。すなわち、ガス排気管23は、原料ガス供給部20の外壁および反応容器10の内壁に沿って、鉛直下方向(すなわち図2のz軸方向)へ伸びるように配置されている。これによりガス排気管23を、シャワーヘッド50、第1原料ガス供給管21および第2原料ガス供給管22の外周を取り囲むように配置することができる。換言すると、第1原料ガス供給管21、第2原料ガス供給管22、ガス排気管23には、以下の関係が成立する。「ウェハ保持面12aの中心を通りウェハ保持面12aに垂直な軸線A1(図1参照)を想定する。軸線A1とガス排気管23との距離が、軸線A1と第1原料ガス供給管21および第2原料ガス供給管との距離よりも大きい。」
また、ガス排気管23の入口23aを、シャワーヘッド50の側面に位置させることができる。よって図1の矢印Y2に示すように、ウェハ13の表面でGaN結晶成長に使用された第1原料ガスG1および第2原料ガスG2を、シャワーヘッド50の側面方向かつウェハ13の下方向に排気させることができる。反応容器10の下端には、ガス排気管23の出口23bが配置されている。ガス排気管23の入口23aから吸入されたガスは、出口23bからベントラインへ排出される。
また、ガス排気管23の入口23aをシャワーヘッド50の側面に位置させるとともに出口23bを反応容器10の下端に位置させることで、入口23aから出口23bまでの距離を十分に取ることができる。よって、出口23bが円環状のガス排気管23の一部に設けられている場合においても、入口23aではシャワーヘッド50の外周から均一にガスを吸入することができる。これにより、ガスの片流れを防止できる。
ウェハホルダ11は、反応容器10内に配置されている。ウェハホルダ11は、下面にウェハ保持部12を備えている。ウェハ保持部12は、熱伝導率の高い材料で構成されている。本実施例では、ウェハ保持部12はSiC結晶である。これにより、ウェハ13表面の温度を均一化できる。これは、SiCが熱伝導率の高い材料であるため、第1ヒータ31によってウェハ13の外周が加熱されると、ウェハ13の中心まで熱を伝えることができるためである。
ウェハ保持部12の下面には、ウェハ保持面12aが配置されている。ウェハ保持面12aは、ウェハ13表面が略鉛直下向きになるようにウェハ13を保持する。ここで「略鉛直下向き」とは、重力で落下してきたダストがウェハ表面に落ちてくることがない向きである。従って、「略鉛直下向き」は、ウェハの法線が鉛直下方向に一致する態様に限定されない。ウェハの法線が鉛直下方向に対して45度までの傾きを含む概念である。シャワーヘッド50の表面は、ウェハホルダ11のウェハ保持面12aの下方側であってウェハ保持面12aに対向する位置に配置されている。
ウェハホルダ11の表面には、シリコンおよび酸素を含まない材料が配置されている。本実施例では、ウェハホルダ11の表面にはタングステンを含む材料が配置されている。これにより、ウェハホルダ11の表面へのGaN多結晶の析出を抑制する効果、ウェハホルダ11の表面温度を均一化する効果、酸素およびシリコンの不純物の発生を防止する効果、が得られる。その理由は、シャワーヘッド50で前述した内容と同様である。
ウェハホルダ11の上部には、回転軸14の下端が接続している。回転軸14の上端部は、反応容器10の外部に突出している。回転軸14の上端部は、駆動機構15に接続している。これによりウェハホルダ11は、回転させること、および、反応容器10内で上下に移動させることが可能である。
反応容器10の上部には、特定ガス供給管16が備えられている。特定ガス供給管16の入口には特定ガスG3が供給される。特定ガスG3は、図1の矢印Y3に示すように、ウェハホルダ11の上方から鉛直下方へ流れ、ガス排気管23の入口23aに吸入される。これにより、特定ガスG3によってダウンフローを生成することができる。
効果を説明する。特定ガスG3のダウンフローにより、第1原料ガスG1、第2原料ガスG2、反応生成物、などがウェハホルダ11の上方へ上昇してくることを防止することができる。これにより、ウェハホルダ11の上部が、GaN多結晶や反応生成物によって汚染されることがない。ウェハホルダ11の上方からダストが落下してくる事態の発生を防止できる。また、ウェハホルダ11上部に配置されている回転軸14およびその回転機構の汚染を防止できるため、ウェハホルダ11の回転動作を安定させることが可能となる。
反応容器10の外側には、第1ヒータ31および第2ヒータ32が配置されている。第1ヒータ31は、隔壁42に対して上方側に配置されている。第1ヒータ31は、ウェハホルダ11、第1原料ガス供給管21、第2原料ガス供給管22、およびガス排気管23の周囲を取り囲むように配置されている。第2ヒータ32は、隔壁42に対して下方側に配置されている。第2ヒータ32は、第1原料ガス生成部41を取り囲むように配置されている。
<気相成長方法>
HVPE法によって、ウェハ13上にGaN層の気相成長を行う方法について説明する。気層成長条件の一例を列挙する。第1原料ガスG1中のGaClと第2原料ガスG2中のNHの供給量は、モル比を1:20とした。反応容器10内の圧力は1000hPa、ガス排気管23の出口23bの圧力は990hPaとした。
図1に示すように、第1ヒータ31が配置されている領域R1と第2ヒータ32が配置されている領域R2の境界近傍には、隔壁42が配置されている。隔壁42は断熱材として機能する。従って、隔壁42を境界として加熱温度を領域ごとに個別に制御できる。本実施形態では、第1ヒータ31の方が第2ヒータ32よりも加熱温度を高くする。これにより、図4に示すような温度分布を実現することができる。図4において、横軸は各部材の鉛直方向に沿った位置関係を示しており、縦軸は温度を示している。第1ヒータ31によって、ウェハ13を、GaN結晶成長に十分な温度(1050±50℃)まで加熱することができる。また第2ヒータ32によって、第1原料ガス生成部41を、GaClの発生に必要な温度(750℃以上)まで加熱することができる。なお、ウェハ13と第1原料ガス生成部41との加熱温度には300℃程度の温度差があるが、隔壁42が断熱材として機能することで、温度差を維持した状態でウェハ13と第1原料ガス生成部41との距離を縮めることができる。これにより、気相成長装置1の小型化が可能となる。
<効果>
HVPE法において、GaNのc面へ長尺結晶(厚膜結晶ともいう)を成長させることは困難である。これは、異常成長の発生を抑制することが困難なためである。異常成長の発生の要因例としては、以下の3つが挙げられる。1つ目の要因は、反応容器内で発生したダストが重力によってウェハ表面に落ちてくることである。2つ目の要因は、シャワーヘッド50の第1ノズル51や第2ノズル52にGaN多結晶が析出することによって、ガス管詰まりやガス流変化が発生してしまうことである。3つ目の要因は、副生成物である塩化アンモニウム粉が、ガス排気管23等に詰まってしまうことでガス流変化が発生することである。
1つ目の要因の対策として、本明細書のウェハホルダ11では、ウェハ13表面を略鉛直下向きに保持することができる。反応容器10内で発生したダストが重力によってウェハ13表面に落ちてくることがないため、ダストがウェハ13表面に付着することを抑制できる。また、ウェハ13に対して上側へ排気する場合には、排気によってウェハ上側へ舞い上げられたダストが重力で落下することで、ダストがウェハ13表面に付着してしまう場合がある。本明細書の気相成長装置1では、ガス排気管23がウェハ保持面12aの下方側に配置されているため、反応容器10内のガスをウェハ13に対して下側に排気することができる。ダストが排気によってウェハ13上側に舞い上げられることがないため、ダストがウェハ13表面に付着することを抑制できる。
2つ目の要因の対策として、シャワーヘッド50の表面にタングステンを含む材料を配置している。また、第1原料ガスG1および第2原料ガスG2を排出する中心孔54の周囲に、特定ガスG3を排出する周囲孔55を配置している。これにより、触媒効果やエアーカーテン機能よって、シャワーヘッド50表面へのGaN多結晶の析出を防止できる。
3つ目の要因の対策として、ウェハホルダ11、第1原料ガス供給管21、第2原料ガス供給管22、およびガス排気管23の周囲を取り囲むように、第1ヒータ31を配置している。これにより、ウェハホルダ11に保持されているウェハ13を加熱する際に、ガス排気管23も同時に加熱することができる。ウェハ13の加熱温度(約1050℃)は、ガス排気管23内に副生成物である塩化アンモニウム粉が生成されてしまう温度(約200℃)よりも十分に高いため、ガス排気管23内に塩化アンモニウム粉が詰まってしまうことがない。
<変形例>
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
ヒータの配置されている領域は、領域R1およびR2の2つに分割する態様に限られず、3つ以上に分割してもよい。これにより、ウェハ13、シャワーヘッド50、第1原料ガス生成部41などの温度をさらに緻密に制御することができる。例えば、GaN多結晶を析出させたくない部分の温度を、ウェハ13表面の温度よりも高くしてもよい。具体的には、ウェハ13の周囲に配置されるヒータと、シャワーヘッド50の周囲に配置されるヒータとを個別に配置すればよい。シャワーヘッド50の表面50aの温度を、ウェハ13表面の温度に対して50℃程度高くすることによって、表面50aへのGaN多結晶の析出を防止することが可能となる。
GaN結晶成長に十分な温度を1050±50℃と説明した。また、GaClの発生に必要な温度を、750℃以上と説明した。しかし、これらの温度は例示である。例えば、GaN結晶成長に十分な温度は、1050℃±100℃の範囲であってもよい。
ガス排気管23の形状は、本実施形態の形状に限られず、様々な形状であってよい。例えば、複数の細い管をシャワーヘッド50の外周に配置する形状であってもよい。
シャワーヘッド50から排出される特定ガスG3には、HClを添加してもよい。これにより、シャワーヘッド50の表面やノズルに析出したGaN多結晶を分解することが可能となる。
図1に示している、第1原料ガス供給管21、第2原料ガス供給管22、HClガス供給管25の数や配置は一例であり、この形態に限られない。
金属の触媒効果が得られる材料としてタングステンを説明したが、この材料に限られない。モリブデン、ルテニウム、鉄、ニッケル、白金、イリジウム、パラジウム、ロジウムなどの他金属も使用可能である。
ベントラインに不図示のポンプを備えていてもよい。ガス排気管23内の圧力を、ウェハ13表面近傍の圧力に対して負圧にしてもよい。これにより、図1の矢印Y2に示すような、シャワーヘッド50の側面方向かつウェハ13の下方向への排気をよりスムーズに行うことが可能となる。
本明細書に記載の技術は、HVPE法に限らず、様々な成長法に対して適用することが可能である。例えば、MOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法に適用することができる。この場合、第1原料ガスG1としてトリメチルガリウム(Ga(CH))等を使用すればよい。
本明細書に記載の技術は、GaNに限らず、様々な化合物半導体の結晶成長に適用することが可能である。例えば、GaAs結晶の成長に適用することができる。この場合、第2原料ガスG2としてアルシン(AsH)を使用すればよい。
第1原料ガスG1、第2原料ガスG2は、HやNなどのキャリアガスと共に流してもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
中心孔54は、第1中心孔の一例である。周囲孔55は、第1周囲孔の一例である。
特定ガス供給管16は、特定ガス供給部の一例である。
1:気相成長装置、10:反応容器、11:ウェハホルダ、12a:ウェハ保持面、21:第1原料ガス供給管、22:第2原料ガス供給管、23:ガス排気管、31:第1ヒータ、32:第2ヒータ、41:第1原料ガス生成部、42:隔壁、50:シャワーヘッド

Claims (13)

  1. 反応容器と、
    前記反応容器内に配置されているウェハホルダであって、ウェハ表面が略鉛直下向きになるようにウェハを保持するウェハ保持面を備えた前記ウェハホルダと、
    第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第1原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第2原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管の出口が接続されているシャワーヘッドであって、前記第1原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第1ノズルと、前記第2原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第2ノズルと、が表面に配置されている前記シャワーヘッドと、
    前記反応容器内のガスを排気するガス排気管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記ガス排気管と、
    を備え、
    前記第1原料ガス供給管、前記第2原料ガス供給管、および前記ガス排気管は、略鉛直方向へ伸びるように配置されており、
    前記ウェハ保持面の中心を通り前記ウェハ保持面に垂直な軸線と前記ガス排気管との距離が、前記軸線と前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管との距離よりも大きく、
    前記ガス排気管は前記シャワーヘッドの周囲に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面が前記ウェハ保持面の下方側であって前記ウェハ保持面に対向する位置に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面にはシリコンおよび酸素を含まない材料が配置されていることを特徴とする、化合物半導体の気相成長装置。
  2. 反応容器と、
    前記反応容器内に配置されているウェハホルダであって、ウェハ表面が略鉛直下向きになるようにウェハを保持するウェハ保持面を備えた前記ウェハホルダと、
    第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第1原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第2原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管の出口が接続されているシャワーヘッドであって、前記第1原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第1ノズルと、前記第2原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第2ノズルと、が表面に配置されている前記シャワーヘッドと、
    前記反応容器内のガスを排気するガス排気管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記ガス排気管と、
    を備え、
    前記第1原料ガス供給管、前記第2原料ガス供給管、および前記ガス排気管は、略鉛直方向へ伸びるように配置されており、
    前記ウェハ保持面の中心を通り前記ウェハ保持面に垂直な軸線と前記ガス排気管との距離が、前記軸線と前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管との距離よりも大きく、
    前記ガス排気管は前記シャワーヘッドの周囲に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面が前記ウェハ保持面の下方側であって前記ウェハ保持面に対向する位置に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面にはタングステンを含む材料であって前記第2原料ガスを触媒効果によって分解可能な材料が配置されており、
    前記第2原料ガスはNH を含むガスであることを特徴とする、化合物半導体の気相成長装置。
  3. 反応容器と、
    前記反応容器内に配置されているウェハホルダであって、ウェハ表面が略鉛直下向きになるようにウェハを保持するウェハ保持面を備えた前記ウェハホルダと、
    第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第1原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第2原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管の出口が接続されているシャワーヘッドであって、前記第1原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第1ノズルと、前記第2原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第2ノズルと、が表面に配置されている前記シャワーヘッドと、
    前記反応容器内のガスを排気するガス排気管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記ガス排気管と、
    を備え、
    前記第1原料ガス供給管、前記第2原料ガス供給管、および前記ガス排気管は、略鉛直方向へ伸びるように配置されており、
    前記ウェハ保持面の中心を通り前記ウェハ保持面に垂直な軸線と前記ガス排気管との距離が、前記軸線と前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管との距離よりも大きく、
    前記ガス排気管は前記シャワーヘッドの周囲に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面が前記ウェハ保持面の下方側であって前記ウェハ保持面に対向する位置に配置されており、
    前記複数の第1ノズルの各々は、
    前記第1原料ガスを排出する第1中心孔と、
    前記第1中心孔の周囲に配置されており特定ガスを排出する第1周囲孔と、
    を備えており、
    前記第2ノズルは、
    前記第2原料ガスを排出する第2中心孔と、
    前記第2中心孔の周囲に配置されており前記特定ガスを排出する第2周囲孔と、
    を備えており、
    前記特定ガスは、酸素を含まないガスであって前記第1原料ガスおよび前記第2原料ガスと反応しないガスであることを特徴とする、化合物半導体の気相成長装置。
  4. 反応容器と、
    前記反応容器内に配置されているウェハホルダであって、ウェハ表面が略鉛直下向きになるようにウェハを保持するウェハ保持面を備えた前記ウェハホルダと、
    第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第1原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第2原料ガス供給管と、
    前記反応容器内のガスを排気するガス排気管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記ガス排気管と、
    を備え、
    前記第1原料ガス供給管、前記第2原料ガス供給管、および前記ガス排気管は、略鉛直方向へ伸びるように配置されており、
    前記ウェハ保持面の中心を通り前記ウェハ保持面に垂直な軸線と前記ガス排気管との距離が、前記軸線と前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管との距離よりも大きく、
    前記ウェハホルダの表面にはタングステンを含む材料であって前記第2原料ガスを触媒効果によって分解可能な材料が配置されており、
    前記第2原料ガスはNH を含むガスであることを特徴とする、化合物半導体の気相成長装置。
  5. 前記ウェハホルダ、前記第1原料ガス供給管、前記第2原料ガス供給管、および前記ガス排気管の周囲に配置された第1ヒータをさらに備えることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の気相成長装置。
  6. 前記第1原料ガス供給管の経路上に配置される隔壁であって、水平方向に伸びる前記隔壁と、
    前記第1原料ガスを生成する第1原料ガス生成部であって、前記隔壁の下方側に配置されているとともに前記第1原料ガス供給管の入口が接続されている前記第1原料ガス生成部と、
    前記第1原料ガス生成部の周囲に配置された第2ヒータと、
    をさらに備え、
    前記第1ヒータは前記隔壁に対して上方側に配置されており、
    前記第2ヒータは前記隔壁に対して下方側に配置されており、
    前記第1ヒータの方が前記第2ヒータよりも加熱温度が高いことを特徴とする請求項に記載の気相成長装置。
  7. 前記反応容器内に前記ウェハホルダの上方から略鉛直下方へ特定ガスを供給する特定ガス供給部をさらに備え、
    前記特定ガスは、酸素を含まないガスであって前記第1原料ガスおよび前記第2原料ガスと反応しないガスであることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の気相成長装置。
  8. 前記特定ガスは水素、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトンの少なくとも一つを含むガスであることを特徴とする請求項に記載の気相成長装置。
  9. 前記ウェハホルダの表面にはシリコンおよび酸素を含まない材料が配置されていることを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の気相成長装置。
  10. 気相成長装置を用いた化合物半導体の気相成長方法であって、
    前記気相成長装置は、
    反応容器と、
    前記反応容器内に配置されているウェハホルダであって、ウェハ表面が略鉛直下向きになるようにウェハを保持するウェハ保持面を備えた前記ウェハホルダと、
    第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第1原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第2原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管の出口が接続されているシャワーヘッドであって、前記第1原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第1ノズルと、前記第2原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第2ノズルと、が表面に配置されている前記シャワーヘッドと、
    前記反応容器内のガスを排気するガス排気管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記ガス排気管と、
    を備え、
    前記第1原料ガス供給管、前記第2原料ガス供給管、および前記ガス排気管は、略鉛直方向へ伸びるように配置されており、
    前記ウェハ保持面の中心を通り前記ウェハ保持面に垂直な軸線と前記ガス排気管との距離が、前記軸線と前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管との距離よりも大きく、
    前記ガス排気管は前記シャワーヘッドの周囲に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面が前記ウェハ保持面の下方側であって前記ウェハ保持面に対向する位置に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面にはシリコンおよび酸素を含まない材料が配置されており、
    前記気相成長方法は、
    前記ウェハホルダで前記ウェハを保持する工程と、
    前記複数の第1ノズルから、第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給工程と、
    前記複数の第2ノズルから、前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給工程と、
    前記ガス排気管から、前記反応容器内のガスを排気するガス排気工程と、
    を備えことを特徴とする、化合物半導体の気相成長方法。
  11. 気相成長装置を用いた化合物半導体の気相成長方法であって、
    前記気相成長装置は、
    反応容器と、
    前記反応容器内に配置されているウェハホルダであって、ウェハ表面が略鉛直下向きになるようにウェハを保持するウェハ保持面を備えた前記ウェハホルダと、
    第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第1原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第2原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管の出口が接続されているシャワーヘッドであって、前記第1原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第1ノズルと、前記第2原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第2ノズルと、が表面に配置されている前記シャワーヘッドと、
    前記反応容器内のガスを排気するガス排気管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記ガス排気管と、
    を備え、
    前記第1原料ガス供給管、前記第2原料ガス供給管、および前記ガス排気管は、略鉛直方向へ伸びるように配置されており、
    前記ウェハ保持面の中心を通り前記ウェハ保持面に垂直な軸線と前記ガス排気管との距離が、前記軸線と前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管との距離よりも大きく、
    前記ガス排気管は前記シャワーヘッドの周囲に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面が前記ウェハ保持面の下方側であって前記ウェハ保持面に対向する位置に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面にはタングステンを含む材料であって前記第2原料ガスを触媒効果によって分解可能な材料が配置されており、
    前記第2原料ガスはNH を含むガスであり、
    前記気相成長方法は、
    前記ウェハホルダで前記ウェハを保持する工程と、
    前記複数の第1ノズルから、第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給工程と、
    前記複数の第2ノズルから、前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給工程と、
    前記ガス排気管から、前記反応容器内のガスを排気するガス排気工程と、
    を備えことを特徴とする、化合物半導体の気相成長方法。
  12. 気相成長装置を用いた化合物半導体の気相成長方法であって、
    前記気相成長装置は、
    反応容器と、
    前記反応容器内に配置されているウェハホルダであって、ウェハ表面が略鉛直下向きになるようにウェハを保持するウェハ保持面を備えた前記ウェハホルダと、
    第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第1原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第2原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管の出口が接続されているシャワーヘッドであって、前記第1原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第1ノズルと、前記第2原料ガスを前記反応容器内に供給する複数の第2ノズルと、が表面に配置されている前記シャワーヘッドと、
    前記反応容器内のガスを排気するガス排気管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記ガス排気管と、
    を備え、
    前記第1原料ガス供給管、前記第2原料ガス供給管、および前記ガス排気管は、略鉛直方向へ伸びるように配置されており、
    前記ウェハ保持面の中心を通り前記ウェハ保持面に垂直な軸線と前記ガス排気管との距離が、前記軸線と前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管との距離よりも大きく、
    前記ガス排気管は前記シャワーヘッドの周囲に配置されており、
    前記シャワーヘッドの表面が前記ウェハ保持面の下方側であって前記ウェハ保持面に対向する位置に配置されており、
    前記複数の第1ノズルの各々は、
    前記第1原料ガスを排出する第1中心孔と、
    前記第1中心孔の周囲に配置されており特定ガスを排出する第1周囲孔と、
    を備えており、
    前記第2ノズルは、
    前記第2原料ガスを排出する第2中心孔と、
    前記第2中心孔の周囲に配置されており前記特定ガスを排出する第2周囲孔と、
    を備えており、
    前記特定ガスは、酸素を含まないガスであって前記第1原料ガスおよび前記第2原料ガスと反応しないガスであり、
    前記気相成長方法は、
    前記ウェハホルダで前記ウェハを保持する工程と、
    前記複数の第1ノズルから、第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給工程と、
    前記複数の第2ノズルから、前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給工程と、
    前記ガス排気管から、前記反応容器内のガスを排気するガス排気工程と、
    を備えことを特徴とする、化合物半導体の気相成長方法。
  13. 気相成長装置を用いた化合物半導体の気相成長方法であって、
    前記気相成長装置は、
    反応容器と、
    前記反応容器内に配置されているウェハホルダであって、ウェハ表面が略鉛直下向きになるようにウェハを保持するウェハ保持面を備えた前記ウェハホルダと、
    第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第1原料ガス供給管と、
    前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記第2原料ガス供給管と、
    前記反応容器内のガスを排気するガス排気管であって、前記ウェハ保持面の下方側に配置されている前記ガス排気管と、
    を備え、
    前記第1原料ガス供給管、前記第2原料ガス供給管、および前記ガス排気管は、略鉛直方向へ伸びるように配置されており、
    前記ウェハ保持面の中心を通り前記ウェハ保持面に垂直な軸線と前記ガス排気管との距離が、前記軸線と前記第1原料ガス供給管および前記第2原料ガス供給管との距離よりも大きく、
    前記ウェハホルダの表面にはタングステンを含む材料であって前記第2原料ガスを触媒効果によって分解可能な材料が配置されており、
    前記第2原料ガスはNH を含むガスであり、
    前記気相成長方法は、
    前記ウェハホルダで前記ウェハを保持する工程と、
    前記第1原料ガス供給管から、第1原料ガスを前記反応容器内に供給する第1原料ガス供給工程と、
    前記第2原料ガス供給管から、前記第1原料ガスと反応する第2原料ガスを前記反応容器内に供給する第2原料ガス供給工程と、
    前記ガス排気管から、前記反応容器内のガスを排気するガス排気工程と、
    を備えことを特徴とする、化合物半導体の気相成長方法。
JP2017183987A 2017-09-25 2017-09-25 気相成長装置 Active JP7002722B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017183987A JP7002722B2 (ja) 2017-09-25 2017-09-25 気相成長装置
US16/649,371 US11591717B2 (en) 2017-09-25 2018-09-07 Vapor phase epitaxial growth device
PCT/JP2018/033324 WO2019059009A1 (ja) 2017-09-25 2018-09-07 気相成長装置
CN201880061909.4A CN111133133B (zh) 2017-09-25 2018-09-07 气相生长装置及其控制方法
US18/112,750 US12009206B2 (en) 2017-09-25 2023-02-22 Vapor phase epitaxial growth device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017183987A JP7002722B2 (ja) 2017-09-25 2017-09-25 気相成長装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019059636A JP2019059636A (ja) 2019-04-18
JP2019059636A5 JP2019059636A5 (ja) 2020-10-15
JP7002722B2 true JP7002722B2 (ja) 2022-02-04

Family

ID=66177957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017183987A Active JP7002722B2 (ja) 2017-09-25 2017-09-25 気相成長装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7002722B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316892A (ja) 2001-04-12 2002-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 気相成長装置
JP2003306398A (ja) 2002-04-09 2003-10-28 Denso Corp 炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置
JP2008504443A (ja) 2004-06-30 2008-02-14 ワン ナン ワン 高品質化合物半導体材料を製造するための成膜方法
JP2010222232A (ja) 2009-02-26 2010-10-07 Kyocera Corp 単結晶体、単結晶基板、ならびに単結晶体の製造方法および製造装置
CN102108547A (zh) 2010-12-31 2011-06-29 东莞市中镓半导体科技有限公司 一种多片大尺寸氢化物气相外延方法和装置
JP2011256082A (ja) 2010-06-10 2011-12-22 Sumitomo Electric Ind Ltd GaN結晶自立基板およびその製造方法
JP2013058741A (ja) 2011-08-17 2013-03-28 Hitachi Cable Ltd 金属塩化物ガス発生装置、ハイドライド気相成長装置、及び窒化物半導体テンプレート

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316892A (ja) 2001-04-12 2002-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 気相成長装置
JP2003306398A (ja) 2002-04-09 2003-10-28 Denso Corp 炭化珪素単結晶の製造方法および製造装置
JP2008504443A (ja) 2004-06-30 2008-02-14 ワン ナン ワン 高品質化合物半導体材料を製造するための成膜方法
JP2010222232A (ja) 2009-02-26 2010-10-07 Kyocera Corp 単結晶体、単結晶基板、ならびに単結晶体の製造方法および製造装置
JP2011256082A (ja) 2010-06-10 2011-12-22 Sumitomo Electric Ind Ltd GaN結晶自立基板およびその製造方法
CN102108547A (zh) 2010-12-31 2011-06-29 东莞市中镓半导体科技有限公司 一种多片大尺寸氢化物气相外延方法和装置
JP2013058741A (ja) 2011-08-17 2013-03-28 Hitachi Cable Ltd 金属塩化物ガス発生装置、ハイドライド気相成長装置、及び窒化物半導体テンプレート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019059636A (ja) 2019-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI429791B (zh) 氣相磊晶系統
US20140326186A1 (en) Metal-organic vapor phase epitaxy system and process
JP5341706B2 (ja) 半導体製造装置および半導体製造方法
US8628622B2 (en) Gas driven rotation apparatus and method for forming crystalline layers
EP2549522A1 (en) Semiconductor thin-film manufacturing method, seminconductor thin-film manufacturing apparatus, susceptor, and susceptor holding tool
JP2010232402A (ja) 気相成長装置及び気相成長方法
JP2014207459A (ja) 三塩化ガリウムを製造するための大容量送達方法
JP2007311558A (ja) 気相成長装置および気相成長基板の製造方法
CN111261548B (zh) SiC化学气相沉积装置和SiC外延晶片的制造方法
GB2282825A (en) Chemical vapour deposition apparatus
CN111133133B (zh) 气相生长装置及其控制方法
JP3553583B2 (ja) 窒化物の気相成長装置
JP7002722B2 (ja) 気相成長装置
CN111349908A (zh) SiC化学气相沉积装置
JP7002731B2 (ja) 気相成長装置
JP6158564B2 (ja) 半導体装置の製造方法及びハイドライド気相成長装置
US12009206B2 (en) Vapor phase epitaxial growth device
JP7002730B2 (ja) 気相成長装置
JP2008294217A (ja) 気相成長装置及び気相成長方法
JP2012084581A (ja) 気相成長装置
JP2009135238A (ja) 気相成長装置及び気相成長方法
JP2004296639A (ja) 気相成長装置
JP2006013326A (ja) 半導体製造装置の温度制御方法
JP5493062B2 (ja) 有機金属気相成長装置
US20220403547A1 (en) Manufacturing apparatus for group-iii compound semiconductor crystal

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20200318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7002722

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150