JP2003306141A - ハイドロリックブースタブレーキシステム - Google Patents

ハイドロリックブースタブレーキシステム

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JP2003306141A JP2002110776A JP2002110776A JP2003306141A JP 2003306141 A JP2003306141 A JP 2003306141A JP 2002110776 A JP2002110776 A JP 2002110776A JP 2002110776 A JP2002110776 A JP 2002110776A JP 2003306141 A JP2003306141 A JP 2003306141A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、常にブレーキブースタ、パワーステ
アリングブースタの相互で規定の作動油流量が確保可能
なハイドロリックブースタブレーキシステムを提供す
る。 【解決手段】本発明のハイドロリックブースタブレーキ
システムは、オイルポンプ2に、ブレーキ側を優先にそ
れぞれ規定量に分配するフロープライオリティバルブ1
4を介して、ブレーキブースタ5とパワーステアリング
ブースタ11を並列に接続する油圧回路13を用いて、
どのような使用条件下でも、常にブレーキブースタ5、
パワーステアリングブースタ11の相互で規定の流量が
確保されるようにし、一時的に流量不足(ハンドルショ
ック発生)が生じるなどシステム干渉が生じない構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グのオイルポンプの油圧を共用して、ブレーキペダルの
踏力を倍力するハイドロリックブースタブレーキシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】中小型車のトラックでは、コスト的な負
担をかけずにブレーキペダルの踏力を倍力させるため
に、自動車に装備されているパワーステアリング用のオ
イルポンプを共用して、該ポンプで発生する油圧をその
まま用いてブレーキブースタを作動させるハイドロリッ
クブースタブレーキシステムが採用されている。
【0003】従来、このハイドロリックブースタブレー
キシステムには、例えば特開平10−167090号に
示されているようにパワステ用油圧回路の途中に、直列
にブレーキブースタを介装する構造が採用されている。
通常、同ブレーキシステムは、重要度の高いブレーキブ
ースタの作動を優先させるために、パワステ油圧回路を
構成するエンジン駆動のパワステ用オイルポンプに、ブ
レーキブースタ、パワーステアリングブースタの順で接
続した直列の油圧回路が用いられる。つまり、パワステ
用オイルポンプから吐出した作動油が、まずブレーキブ
ースタに供給されてブレーキ機能を優先的に確保してか
ら、その後、ブレーキブースタを通過した作動油がパワ
ーステアリングブースタへ流入してパワステ機能が確保
されるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブレーキブ
ースタは、パワーステアリングブースタの下流側に配置
されているため、作動条件により、まれにステアリング
サーボ機能がブレーキサーボ機能を干渉させる、いわゆ
るシステム干渉を起こすことがある。具体的には、パワ
ーステアリングブースタによりステアリング操作がアシ
ストされている最中、ブレーキのペダル操作によりブレ
ーキブースタが作動すると、ステアリング操作のアシス
トに必要な作動油の流量が、パワーステアリングブース
タの上流側のブレーキブースタで奪われて一時的に不足
し、操作力が一時的に増加するという、ステアリング操
作に違和感を与えるハンドルショックをもたらす。
【0005】そこで、従来、このシステム干渉を防ぐ手
立てとして、ブレーキブースタにブースタ作動時、該ブ
ースタのサーボ室へ流れ込む作動油の流量を抑える制限
手段を講じて、パワーステアリングブースタに流入する
作動油の著しい流量低下を抑えることが行われている。
【0006】ところが、この処置は、ハンドルショック
の改善のために、ブレーキ作動の応答性が犠牲になる問
題があり、よりよくシステム干渉を防ぐ処置ではない。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
でその目的とするところは、常にブレーキブースタ、ス
テアリングブースタの相互で規定の作動油流量が確保可
能なハイドロリックブースタブレーキシステムを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、オイルポンプに、それぞれ
規定量に分配する分配手段を介して、ブレーキブースタ
とパワーステアリングブースタを並列に接続する並列式
の油圧回路を用いたことにある。
【0009】これにより、ブレーキブースタ、パワース
テアリングブースタの相互は、どのような使用条件下で
も、常に規定の流量が確保されるので、一時的に流量不
足(ハンドルショック発生)が生じるなどのシステム干
渉の発生が防げる。しかも、ブレーキブースタには変更
はないので、ブレーキ作動の応答性は損なわれずにす
み、パワステ性能とブレーキ性能とが良好に両立され
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、上記目的に加
え、さらにブレーキ性能が損なわれることがないよう、
分配手段には、オイルポンプから吐出される作動油の全
流量のうちからブレーキブースタの規定流量を優先して
確保し、残る余剰の流量をパワーステアリングブースタ
への分配量とするフロープライオリティバルブを用い
た。
【0011】請求項3に記載の発明は、上記目的に加
え、さらに滑らかな動きで規定流量の分配が行えるよう
フロープライオリティバルブには、スプールバルブを用
いた。
【0012】請求項4に記載の発明は、さらに簡単な構
造で規定流量の分配が行えるようスプールバルブには、
オイルポンプの吐出側と連通する第1ポート、パワース
テアリングブースタの入口側と連通する第2ポート、ブ
レーキブースタの入口側と連通する第3ポートが外周部
に有する筒状のシリンダと、付勢部材で片側に付勢され
てシリンダに軸方向に移動可能に収められ、第1ポート
からの作動油を受ける受けポートを有したスプールと、
受けポートからの作動油をオリフィスで規定量に制限し
てスプールの内部を通じ付勢部材側のスプール端から第
3ポートへ導くブレーキブースタ用流路と、余剰となっ
た流量をスプールとシリンダとの間を通じて第2ポート
へ導くパワステ用流路と、ブレーキブースタ用流路に形
成されパワーステアリングブースタの圧力上昇に伴い変
位するスプール端で絞られる第1絞り部と、パワステ用
流路に形成されブレーキブースタの圧力上昇に伴い変位
するスプールで絞られる第2絞り部とを有し、パワース
テアリングブースタおよびブレーキブースタの圧力に応
じたスプールの変位により、圧力の高い方から低い方へ
の漏れ込みを抑えるよう、第1および第2絞り部を絞り
制御して、優先して第3ポートに規定流量が確保され、
第2ポートにその余剰量が分配される構造を採用した。
【0013】請求項5に記載の発明は、上記目的に加
え、さらにオイルポンプが吐出不良してもパワーステア
リングブースタの作動油の流れが確保されるよう、スプ
ールバルブにパワステ用油圧回路のドレン側につながる
バイパスポートを形成し、さらにスプールとシリンダと
の間にスプールが当初位置のとき第2ポートとバイパス
ポートとの間が連通し、スプールが変位するにしたがい
該間が遮断される開閉部を形成した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図5に
示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0015】図1はハイドロリックブースタブレーキシ
ステムの全体の概略構成を示し、図中1は自動車の走行
用エンジン、2は同エンジン1で駆動されるパワステ用
オイルポンプ(以下、単にオイルポンプという)であ
る。4はパワーステアリング、5は入力部にブレーキペ
ダル6が接続され出力部にマスタシリンダ7が接続され
たブレーキブースタである。なお、7aはマスタシリン
ダ7につながるブレーキ用リザーバタンクを示す。
【0016】パワーステアリング4は、前輪(図示しな
い)を操舵するステアリングハンドル8のステアリング
軸8aに介装されるロータリバルブ9(コンロールバル
ブ)と、同ロータリバルブ9の一対の油圧出入ポートに
連通するパワーシリンダ10(前輪とつながる部品)と
を組み合わせたパワーステアリングブースタ11から構
成してある。
【0017】オイルポンプ2の吐出側は、ロータリバル
ブ9の一対の入・出口部11a,11bを介して、オイ
ルポンプ2の吸込側に付いているリザーバタンク12に
接続されている。これにより、ステアリングハンドル8
を操舵すると、オイルポンプ8からの作動油が、ロータ
リバルブ9を介して、パワーシリンダ10の操舵側のシ
リンダ室10aへ導入される。これで、操舵を助けるよ
うにしている。つまり、ステアリングハンドル8の操舵
をアシストする回路、すなわちパワステ用油圧回路13
を構成している。
【0018】ブレーキブースタ5は、パワーステアリン
グブースタ11と並列に接続されている。具体的には、
ブレーキブースタ5の入口部5aはオイルポンプ2の吐
出側に接続され、出口部5bはリザーバタンク12の入
口側に接続されていて、オイルポンプ2から吐出された
作動油がパワーステアリングブースタ11にも供給され
るようにしてある。
【0019】またブレーキブースタ5の入口部5aとパ
ワーステアリングブースタ11の入口部11aとが並列
に接続される部分には、オイルポンプ2からの吐出され
た作動油をブレーキブースタ5、パワーステアリングブ
ースタ11にそれぞれ規定流量に分配する分配手段とし
て、例えばフロープライオリティバルブ14が設けてあ
る。フロープライオリティバルブ14には、図2に示さ
れるようなスプールバルブ15が用いられている。
【0020】このスプールバルブ15の構造について説
明すれば、16は例えば金属製のブロックで構成された
ハウジングで、このハウジング16の例えば上部には、
左側からブレーキ用取出しポート18(第3ポートに相
当)、パワステ用取出しポート19(第2ポートに相
当)、ポンプ用入口ポート20(第1ポートに相当)が
順に形成されている。またハウジング16の例えば下部
には、ドレン用ポート21(パイバスポートに相当)が
形成されている。これら各ポートのうち、ブレーキ用取
出しポート18は、ブレーキブースタ5の入口部5aと
連通し、パワステ用取出しポート19は、パワーステア
リングブースタ11の入口部11aと連通し、ポンプ用
入口ポート20はオイルポンプ2の吐出部に連通し、ド
レン用ポート21は、パワステ用油圧回路13のドレン
側であるリザーバタンク12の入口側と連通している。
【0021】ハウジング16の内部には、右側面から各
ポート18〜20の下部を通過するよう左方向へ延びる
細長の筒状の空間が形成されていて、同部分に筒状のシ
リンダ23を形成している。このシリンダ23の内周面
には、左端側から所定の間隔で、幅広の環状溝24a、
幅狭の環状溝24b、幅広の環状溝24c、幅広の環状
溝24dが形成されている。そして、環状溝24aが通
孔25aを介してブレーキ用取出しポート18に連通
し、環状溝24bが通孔25bを介してドレン用ポート
21に連通し、環状溝24cが通孔25cを介してパワ
ステ用取出しポート19に連通し、環状溝24dが通孔
25dを介してポンプ用入口ポート20に連通してい
る。
【0022】シリンダ23内には、スプール26が軸方
向に移動自在に収められている。このスプール26は、
シリンダ23の左端に続くばね室27に圧縮状態で収め
た付勢部材、例えばコイルスプリング28で左方向から
右方向へ付勢されている。そして、このスプール26の
右側端を、シリンダ23の右側の開口にねじ込まれてい
る栓部材29の先端面に押付けている。この状態が当初
のスプール位置となる。
【0023】スプール26は、シリンダ内径より若干小
さな外径で、シリンダ23の長さより短い短柱状をなし
ている。このスプール26の外周面のうち、環状溝24
dと対向する外周面部分には、環状溝24dと略同じ幅
寸法で環状の切欠き部30が形成されている。この切欠
き部30の底面には、オイルポンプ2からの作動油を受
ける受けポート31が開口している。
【0024】スプール26の内部には、一端がスプール
26の左端面に開口し、他端が受けポート31に連通す
る細長の通孔32が形成されている。そして、この通孔
32の端側にコイルスプリング28の端部を差し込んで
ある。なお、通孔32は、内壁面を利用してコイルスプ
リング28の受け座28aを形成するために中央から左
側部分の口径を大きくしてある。
【0025】環状溝24aは、スプール26を挟むシリ
ンダ23の左端に形成される室23aに開口していて、
受けポート31で受けた作動油が、通孔32、コイルス
プリング28の素線の隙間、室23a、環状溝24aを
通して、ブレーキ用取出しポート18へ流れるようにし
ている。これにより、受けポート31から、スプール2
6の内部、スプール端を経て、ブレーキ用取出しポート
18へ向かうブレーキブースタ用流路34を形成してい
る。また通孔32の入口側には、ブレーキブースタ5で
求められる規定流量に制限する専用のオリフィス35が
形成されていて、受けポート31が受けるオイルポンプ
2の全流量のうち、オリフィス35を通過する流量がブ
レーキブースタ5の作動に必要な規定流量、余剰の流量
がパワーステアリング4の作動に必要な規定流量として
分配されるようにしてある。これにより、重要度の高い
ブレーキブースタ5の規定流量が優先して確保される。
つまり、同流量がブレーキ用取出しポート18からブレ
ーキブースタ5へ導ける。
【0026】スプール26の右側部には、切欠き部30
からシリンダ23の右端の室23bにオイルポンプ2の
圧力を導く通孔36が形成され、スプール26を挟む左
右の室23a,23bにオイルポンプ2の圧力を作用さ
せて、スプール26を変位しやすくしている。この構造
を用いて、スプール26は、切欠き部30にオイルポン
プ2から吐出された作動油の圧力が加わると、図2に示
す当初の位置から図3に示されるように隣合う環状溝2
4cと環状溝24dとが切欠き部30で連通するまで、
左方向へ変位するようにしてある。これにより、分配さ
れた余剰側の流量が、切欠き部30、環状溝24cを通
して、パワステ用取出しポート19へ流れるようにして
いる。これで、作動油が、スプール26の外周面とシリ
ンダ23の内周面との間を通して、受けポート31から
パワステ用取出しポート19へ導かれるパワステ用流路
37を構成している。
【0027】ブレーキブースタ用流路34には、環状溝
24aおよび該環状溝24aを遮る方向に変位するスプ
ール左端の組合わせで形成される絞り部39(第1絞り
部に相当)が設けられている。これにより、パワーステ
アリング4の使用により、パワーステアリングブースタ
11側の圧力が上昇すると、スプール26が左方向に変
位して(切欠き部30に加わる圧力が増すことによ
る)、絞り部39が絞られるようにしてある。またパワ
ステ用流路37には、図3〜図5に示されるように環状
溝24cと該環状溝24cを開閉する切欠き部30の左
端との組み合わせで形成される絞り部41(第2絞り部
に相当)が設けられている。これにより、ブレーキの使
用により、ブレーキブースタ5側の圧力が上昇すると、
スプール26が右方向に変位して(スプール左端に加わ
る圧力が増すことによる)、絞り部41が絞られるよう
にしてある。
【0028】そして、各絞り部39,41が、パワース
テアリング4側およびブレーキブースタ5側の圧力変化
に応じて変位するスプール26により絞り制御され、圧
力の高い方から圧力の低い方への漏れ込みを抑える構造
にしている。
【0029】一方、図2に示されるように環状溝24b
と環状溝24cとの間のランド42と対向するスプール
26の外周面部分には、環状の切欠き部43が形成され
ている。切欠き部43は、スプール26が図2に示す当
初位置のとき、環状溝24bと環状溝24cとの間を連
通し、スプール26が同位置から変位すると、図3〜図
5に示されるように同区間が遮断される大きさに設定さ
れている。この切欠き部43で構成される開閉部によ
り、当初位置のときだけ、パワーステアリングブースタ
11の入口側とドレン側とを連通させている。
【0030】そして、上記各絞り部39,41がもたら
す流量制御により、パワーステアリング4やフットブレ
ーキの使用に関わらず、常に双方で規定流量が確保され
る構造にしている。
【0031】すなわち、こうした並列式のハイドロリッ
クブースタブレーキシステムの作用を説明すれば、今、
自動車のエンジンが停止しているとする。
【0032】このときは、エンジン駆動のオイルポンプ
2は停止しているから、図2に示されるようにフロープ
ライオリティバルブ14のスプール26は、コイルスプ
リング28の付勢力により、右側に有る栓部材29に押
付けられた状態となる。
【0033】つぎに、エンジンが始動されてアイドル状
態となると、オイルポンプ2は、エンジン1の始動にし
たがい駆動される。これにより、図1に示されるように
オイルポンプ2の吐出部から、所定の一定流量でリザー
バタンク12内の作動油が吐出され、フロープライオリ
ティバルブ14へ導かれる。
【0034】すると、吐出油は、フロープライオリティ
バルブ14のポンプ用入口ポート20、環状溝24d、
スプール26の切欠き部30を経て、スプール26の受
けポート31へ導かれる。
【0035】このとき、受けポート31は、オリフィス
35の有る通孔32だけが開放している状態なので、図
3に示されるように吐出油は、受けポート31から、オ
リフィス35で制限されながら通孔32を流れる。
【0036】このオリフィス35の制限により、優先的
にオイルポンプ2の全流量のうちから、ブレーキブース
タ5の作動に必要な規定流量が分配され、残りの余剰の
吐出油がパワーステアリング4の作動に必要な規定流量
として分配される。
【0037】そして、確保されたブレーキブースタ5側
の規定流量が、絞り部39、環状溝24aを経て、ブレ
ーキ用取出しポート18から吐出され、ブレーキブース
タ5へ送られる。
【0038】一方、作動油の分配により、切欠き部30
内の圧力が増すと、図3に示されるようにスプール26
は、当初位置から左方向へ、環状溝24cと切欠き部3
0とが連通する位置まで変位する。これにより、確保さ
れたパワーステアリング4側の規定流量は、切欠き部3
0、絞り部41、環状溝24cを経て、パワステ用取出
しポート19へ吐出され、パワーステアリング4のロー
タリバルブ9へ送られる。なお、スプール26は、予め
設定されているオリフィス35の前後の差圧を一定に保
つバランスした点に止まる。
【0039】こうした分配状態は、アイドリング時だけ
でなく、パワーステアリング操作やフットブレーキ操作
を行っていない運転でも同じである(ブレーキ非作動、
パワステ非作動)。
【0040】この走行状態からフットブレーキ操作を行
うべくブレーキペダル6を踏込むとする(ブレーキ作
動、パワステ非作動)。
【0041】すると、ペダル操作を受けて、ブレーキブ
ースタ5のサーボ室(図示しない)には作動油が流れ込
み、ブレーキペダル踏力を軽減させながら前後輪(図示
しない)に制動力を加える。
【0042】ブレーキ作動時におけるブレーキブースタ
5の作動油の圧力上昇に伴い(パワステ圧<ブレーキ
圧)、図4に示されるようにスプール左端の圧力が高ま
るので、スプール26は、右方向へ変位して、オリフィ
ス35の前後の差圧を一定に保つよう絞り部41の絞り
面積を小さくさせ、そのバランスした位置で止まる。
【0043】この絞りにより、ブレーキブースタ5側の
作動油は、それより低いパワーステアリングブースタ1
1側、すなわち環状溝24c以降へ漏れ込むのを抑えな
がら、一定流量流れ続ける。つまり、スプール26によ
り、ブレーキ圧が上昇しても、ブレーキブースタ5とパ
ワーステアリングブースタ11には作動油が規定流量、
分配され続ける。
【0044】このとき、オイルポンプ2の吐出量が変
動、例えば減少することがあっても、オリフィス35の
制限により、余剰分(パワステ側)が変化するだけで、
ブレーキブースタ5へ送られる規定流量は優先して一定
流量確保されるので、ブレーキ作動の応答性が損なわれ
ることはない。
【0045】一方、ステアリングハンドル8の操作で操
舵を行うとする(パワステ作動、ブレーキ非作動)。
【0046】すると、このステアリング操作を受けて、
ロータリバルブ9からパワーシリンダ10の操舵側のシ
リンダ室10aに油圧が流れ込み、前輪の操舵を油圧で
アシストし、ステアリングハンドル8の操舵力を軽減さ
せる。
【0047】このパワステ作動時におけるパワーステア
リングブースタ11の作動油の圧力上昇に伴い(パワス
テ圧>ブレーキ圧)、図5に示されるようにスプール2
6の切欠き部30に加わる圧力が高まり、スプール26
は、左方向へ変位して、オリフィス35の前後の差圧を
一定に保つよう絞り部39の絞り面積を小さくさせ、そ
のバランスした位置で止まる。
【0048】この絞りにより、パワーステアリングブー
スタ11側の作動油は、それより低いブレーキブースタ
5側、すなわち環状溝24a以降へ漏れ込むのを抑えな
がら、一定流量流れ続ける。つまり、スプール26によ
り、パワステ圧が上昇しても、ブレーキブースタ5とパ
ワーステアリングブースタ11には作動油が規定流量、
分配し続ける。
【0049】なお、オイルポンプ2の吐出量が変動、例
えば減少することがあっても、オリフィス35の制限に
より、余剰分(パワステ側)が変化するだけで、ブレー
キブースタ5へ送られる規定流量は、優先して一定流量
確保される。
【0050】他方、フットブレーキ操作とステアリング
操作との双方が行われると、スプール26は、高まるブ
レーキ圧と高まるパワステ圧との双方を受けて、オリフ
ィス35の前後の差圧を一定に保つ地点にバランスしな
がら止まり、図3に示されるときと同様、絞り部39,
41の絞り制御が行われる。これにより、スプール26
は、各絞り部39,41で圧力の高い方から圧力の低い
方への漏れ込みを抑えながら、ブレーキブースタ5とパ
ワーステアリングブースタ11のそれぞれに作動油を規
定流量、分配し続ける。
【0051】このときもオイルポンプ2の吐出量が変
動、例えば減少することがあれば、オリフィス35の制
限により、余剰分(パワステ側)が変化するだけで、ブ
レーキブースタ5へ送られる規定流量は、優先して一定
流量確保される。
【0052】それ故、ブレーキブースタ5、パワーステ
アリングブースタ11の相互は、どのように圧力の使用
の条件が変わっても常にそれぞれ規定流量が確保され、
ハンドルショックをもたらす一時的な流量不足といった
ブレーキ/パワステ相互のシステム干渉の発生が防げ
る。
【0053】しかも、ブレーキ作動の応答性は損なわれ
ないので、良好にパワステ性能とブレーキ性能とを両立
させることができる。特に規定流量の分配には、重要度
の高いブレーキ側の規定流量を優先して確保し、余剰の
流量をパワステ側の規定流量とするフロープライオリテ
ィバルブ14を用いたので、オイルポンプ2の吐出量が
変動してもブレーキ性能に影響に与えることはない。
【0054】そのうえ、フロープライオリティバルブ1
4は、スプールバルブ15、特にスプール26の内部に
ブレーキ用流路34を形成し、スプール26とシリンダ
23との間にパワステ用流路37を形成し、これら流路
34,37に絞り部39,41を形成した構造なので、
簡単な構造、さらには滑らかな動きで規定流量の分配が
できる。
【0055】またスプール26は、切欠き部43を用い
て、当初位置のとき、パワステ用取出しポート19とド
レン側につながるドレン用ポート21との間が連通し、
スプール26が変位すると該区間が遮断される構造にし
たので、オイルポンプ2の吐出不良(制御流量以下にな
る場合)、例えば自動車の走行中、何らかの原因により
エンジン1が停止して、オイルポンプ2から作動油が吐
出されず、スプール26が当初位置に戻ることがあって
も、図2に示されるように切欠き部43を介してパワス
テ用油圧回路13のドレン側とパワステ用取出しポート
19とは連通された状態となるから、同区間の遮断が回
避される。これにより、たとえオイルポンプ2が吐出不
良を生じたとしても、作動油の流れが確保されるから、
ステアリングハンドル8を用いての操舵が可能となり、
ステアリングハンドル8はロックせずにすむ。
【0056】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施しても構わない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、並列な油圧回路の採用により、ブレーキブース
タ、パワーステアリングブースタの相互は、どのような
使用条件下でも、常に規定の流量を確保することができ
る。
【0058】したがって、一時的に流量不足(ハンドル
ショック発生)が生じるなどシステム干渉の発生するの
を防ぐことができる。しかも、ブレーキブースタ側は変
更はないので、ブレーキ作動の応答性が損なわれること
はなく、良好にパワステ性能とブレーキ性能とを両立さ
せることができる。
【0059】請求項2の発明によれば、さらにフロープ
ライオリティバルブの採用により、オイルポンプの吐出
量が変動しても、重要度の高いブレーキブースタ側は常
に規定流量が確保されるので、どのような状況でもブレ
ーキ性能が損なわれることはない。
【0060】請求項3、請求項4の発明によれば、さら
にスプールバルブの採用により、簡単な構造で、かつ滑
らかな動きで規定流量の分配ができるといった効果を奏
する。
【0061】請求項5の発明によれば、当初位置でパワ
ステ用油圧回路のドレン側に連通する構造の採用によ
り、たとえオイルポンプが吐出不良してもパワーステア
リングブースタの作動油の流れが確保され、ステアリン
グハンドル操作が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るハイドロリックブー
スタブレーキシステムの概略的な構成を示す図。
【図2】同ブレーキシステムのフロープライオリティバ
ルブの構成を、エンジンが停止しているときの作動油の
流れと共に示す断面図。
【図3】エンジン始動時のフロープライオリティバルブ
における作動油の分配状態を示す断面図。
【図4】同じくブレーキが作動、パワステが非作動のと
きにおける作動油の分配状態を示す断面図。
【図5】同じくブレーキが非作動、パワステが作動して
いるときにおける作動油の分配状態を示す断面図。
【符号の説明】
1…エンジン 2…オイルポンプ 5…ブレーキブースタ 6…ブレーキペダル 7…マスタシリンダ 8…ステアリングハンドル 9…ロータリバルブ 10…パワーシリンダ 11…パワステアリングブースタ 12…リザーバタンク 13…パワステ用油圧回路 14…フロープライオリティバルブ(分配手段) 18…ブレーキ用取出しポート(第3ポート) 19…パワステ用取出しポート(第2ポート) 20…ポンプ用入口ポート(第1ポート) 21…ドレン用ポート(バイパスポート) 23…シリンダ 26…スプール 28…コイルスプリング(付勢部材) 34…ブレーキブースタ用流路 39…絞り部(第1絞り部) 41…絞り部(第2絞り部) 43…切欠き部(開閉部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸塚 孝 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3D033 EC04 EC08 3D049 BB17 CC02 HH12 HH35 HH42 KK05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルポンプの吐出側にパワーステアリ
    ングブースタを接続して構成されるパワステ用油圧回路
    と、 前記パワーステアリングブースタと並列に接続され、前
    記オイルポンプを共用したブレーキブースタと、 前記オイルポンプの吐出側に設けられ、前記オイルポン
    プから吐出された作動油をそれぞれ規定流量に分配して
    前記パワーステアリングブースタ、前記ブレーキブース
    タへ導く分配手段とを具備してなるハイドロリックブー
    スタブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 前記分配手段は、前記オイルポンプから
    吐出される作動油の全流量のうちから前記ブレーキブー
    スタの規定流量を優先して確保し、残る余剰の流量を前
    記パワーステアリングブースタへの分配量とするフロー
    プライオリティバルブで構成される請求項1に記載のハ
    イドロリックブースタブレーキシステム。
  3. 【請求項3】 前記フロープライオリティバルブは、ス
    プールバルブで構成される請求項2に記載のハイドロリ
    ックブースタブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 前記スプールバルブは、 前記オイルポンプの吐出側と連通する第1ポート、前記
    パワーステアリングブースタの入口側と連通する第2ポ
    ート、前記ブレーキブースタの入口側と連通する第3ポ
    ートが外周部に有する筒状のシリンダと、 付勢部材で片側に付勢されて前記シリンダに軸方向に移
    動可能に収められ、外面に前記第1ポートからの作動油
    を受ける受けポートを有したスプールと、 前記受けポートからの作動油をオリフィスで規定量に制
    限して前記スプールの内部を通じ前記付勢部材側のスプ
    ール端から前記第3ポートへ導くブレーキブースタ用流
    路と、 前記オリフィスで余剰となった流量を前記スプールと前
    記シリンダとの間を通じて前記第2ポートへ導くパワス
    テ用流路と、 前記ブレーキブースタ用流路に形成され、前記パワース
    テアリングブースタの圧力上昇に伴い変位する前記スプ
    ール端により絞られる第1絞り部と、 前記パワステ用流路に形成され、前記ブレーキブースタ
    の圧力上昇に伴い変位する前記スプールにより絞られる
    第2絞り部とを有し、 前記パワーステアリングブースタおよび前記ブレーキブ
    ースタの圧力に応じたスプールの変位により、圧力の高
    い方から低い方への漏れ込みを抑えるよう前記第1およ
    び第2絞り部が絞り制御されて、前記第3ポートに対し
    優先して規定流量が分配され、前記第2ポートに対しそ
    の余剰が分配されるようにしてある請求項3に記載のハ
    イドロリックブースタブレーキシステム。
  5. 【請求項5】 前記スプールバルブは、前記パワステ用
    油圧回路のドレン側につながるバイパスポートを有し、
    さらに前記スプールと前記シリンダとの間には当該スプ
    ールが当初の位置のとき前記第2ポートと前記バイパス
    ポートとの間が連通し、スプールが変位するにしたがい
    当該間が遮断される開閉部が形成されている請求項4に
    記載のハイドロリックブースタブレーキシステム。
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