JP3797263B2 - ハイドロリックブースタブレーキシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーステアリングのオイルポンプの油圧を共用して、ブレーキペダルの踏力を倍力するハイドロリックブースタブレーキシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
中小型車のトラックでは、コスト的な負担をかけずにブレーキペダルの踏力を倍力させるために、自動車に装備されているパワーステアリング用のオイルポンプを共用して、該ポンプで発生する油圧をそのまま用いてブレーキブースタを作動させるハイドロリックブースタブレーキシステムが採用されている。
【0003】
従来、このハイドロリックブースタブレーキシステムには、例えば特開平10−167090号に示されているようにパワステ用油圧回路の途中に、直列にブレーキブースタを介装する構造が採用されている。通常、同ブレーキシステムは、重要度の高いブレーキブースタの作動を優先させるために、パワステ用油圧回路を構成するエンジン駆動のパワステ用オイルポンプに、ブレーキブースタ、パワーステアリングブースタの順で接続した直列の油圧回路が用いられる。つまり、パワステ用オイルポンプから吐出した作動油が、まずブレーキブースタに供給されてブレーキ機能を優先的に確保してから、その後、ブレーキブースタを通過した作動油がパワーステアリングブースタへ流入してパワステ機能が確保されるようにしてある。
【0004】
こうしたハイドロリックブースタブレーキシステムのブレーキブースタには、安定したブレーキ性能が確保されるよう、使用圧力の上限が最高使用圧力として設定されている。この最高使用圧力は、ブレーキ機能とパワーステアリング機能とを両立させるために、オイルポンプのリリーフ圧で設定されるパワーステアリングブースタの最高使用圧力より低く設定することが求められる。この理由は、ブレーキブースタの最高使用圧力をパワステ最高使用圧力と同じにすると、オイルポンプから作動油がドレン側に抜けて、上流のパワーステアリングブースタには作動油が流入しなくなることによる。
【0005】
そのため、従来、ブレーキブースタの最高使用圧力の設定には、ブレーキブースタのサーボ機能を構成する内部スプールの絞り量を調整する構造を採用して、ブレーキブースタの最高使用圧力をパワーステアリングブースタの最高使用圧力より低くすることが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、油圧回路に使用される作動油には粘性がある。作動油は、この粘性が高いと流れにくくなる傾向にある。特に作動油の粘性は温度に応じて変わるので、ブースタの最高使用圧力は、作動油の温度で変化する粘性の影響を受けてばらつく。
【0007】
内部スプールの絞り量で、この粘性のばらつきを考慮してパワーステアリングブースタで必要な流量を確保するためには、システムが使用する全ての温度範囲で、パワーブースタの使用圧力がそれぞれパワーステアリングブースタの最高使用圧力より低くなるよう、内部スプールの絞り量を調整することが求められる。
【0008】
ところで、ブレーキブースタの最高使用圧力は、ブレーキ性能の向上の点からできるだけ上限に設定したい。
【0009】
ところが、ブレーキブースタの最高使用圧力は、作動油の全ての温度範囲でパワーステアリングブースタの最高使用圧力を超えないようにするため、パワーステアリングブースタの最高使用圧力より、かなり抑えた下限の圧力に設定することが強いられる。
【0010】
しかも、パワーステアリングブースタやブレーキブースタには、規定流量の作動油が流入することが求められるために、ブレーキブースタ側の最高使用圧力を上げるのは難しい。
【0011】
本発明は上記事情に着目してなされたものでその目的とするところは、パワーステアリングブースタやブレーキブースタで規定の作動油流量を確保しつつ、作動油の温度的な制約を受けずにブレーキブースタの最高使用圧力を設定可能としたハイドロリックブースタブレーキシステムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、オイルポンプに、ブレーキブースタを優先側としパワーステアリングブースタを余剰側としたフロープライオリティバルブを介して、ブレーキブースタとパワーステアリングブースタとを並列に接続する並列式油圧回路を用い、フロープライオリティバルブを介してブレーキブースタの入口側とパワステ用油圧回路のドレン側とをリリーフ圧が調整可能なリリーフバルブで連通し、フロープライオリティバルブには、オイルポンプの吐出側と連通する第1ポート、パワーステアリングブースタの入口側と連通する第2ポート、ブレーキブースタの入口側と連通する第3ポートが外周部に有する筒状のシリンダと、付勢部材で片側に付勢されてシリンダに軸方向に移動可能に収められ、第1ポートからの作動油を受ける受けポートを有したスプールと、受けポートからの作動油をオリフィスで規定量に制限してスプールの内部を通じ付勢部材側のスプール端から第3ポートへ導くブレーキブースタ用流路と、余剰となった流量をスプールとシリンダとの間を通じて第2ポートへ導くパワステ用流路と、ブレーキブースタ用流路に形成されパワーステアリングブースタの圧力上昇に伴い変位するスプール端で絞られる第1絞り部と、パワステ用流路に形成されブレーキブースタの圧力上昇に伴い変位するスプールで絞られる第2絞り部とを有したスプールバルブを採用し、リリーフバルブには、第1絞り部から下流側の流路部分に連通する入口ポート、パワステ用油圧回路のドレン側に連通する出口ポートを有する弁室と、入口ポートから過剰な圧力が加わると入・出口ポート間を開動作するように弁室内に収めた弁体と、弁体を閉側へ付勢して、常時は入・出口ポート間を遮る姿勢に弁体を保つリリーフバルブ用付勢部材と、このリリーフバルブ用付勢部材の付勢力を調整するリリーフ圧調整部とを有して構成される構造を採用したことにある。
【0013】
これにより、ブレーキブースタ、パワーステアリングブースタの相互は、ブレーキブースタ側を優先して規定流量が確保される。しかも、ブレーキブースタが最高使用圧力に達すると、リリーフバルブは開動作し、パワーステアリングブースタ側の規定流量は確保しながら、過剰な圧力をドレン側へ逃すので、リリーフは作動油の温度的な影響を受けずに行われる。
【0014】
つまり、リリーフバルブのリリーフ圧でブレーキブースタの最高使用圧力を設定する構造は、作動油の温度的な制約を受けず、さらにはブレーキブースタ、パワーステアリングブースタで規定流量を確保しつつ、ブレーキブースタの最高使用圧力がパワーステアリングブースタの最高使用圧力に近い高い圧力値で設定可能となる。
【0015】
それ故、高いブレーキブースタの最高使用圧力が望め、ブレーキ性能の向上に貢献する。しかも、重要度の高いブレーキブースタ側は優先して規定流量が確保されるので、ブレーキ性能が損なわれることはない。そのうえ、簡単な構造でかつ滑らかな動作で規定流量の分配並びに最高使用圧力の設定が行える。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図6に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0019】
図1はハイドロリックブースタブレーキシステムの全体の概略構成を示し、図中1は自動車の走行用エンジン、2は同エンジン1で駆動されるパワステ用オイルポンプ(以下、単にオイルポンプという)である。4はパワーステアリング、5は入力部にブレーキペダル6が接続され出力部にマスタシリンダ7が接続されたブレーキブースタである。なお、7aはマスタシリンダ7につながるブレーキ用リザーバタンクを示す。
【0020】
パワーステアリング4は、前輪(図示しない)を操舵するステアリングハンドル8のステアリング軸8aに介装されるロータリバルブ9(コンロールバルブ)と、同ロータリバルブ9の一対の油圧出入ポートに連通するパワーシリンダ10(前輪とつながる部品)とを組み合わせたパワーステアリングブースタ11から構成してある。
【0021】
オイルポンプ2の吐出側は、ロータリバルブ9の一対の入・出口部11a,11bを介して、オイルポンプ2の吸込側に付いているリザーバタンク12に接続されている。これにより、ステアリングハンドル8を操舵すると、オイルポンプ8からの作動油が、ロータリバルブ9を介して、パワーシリンダ10の操舵側のシリンダ室10aへ導入される。これで、操舵を助けるようにしている。つまり、ステアリングハンドル8の操舵をアシストする回路、すなわちパワステ用油圧回路13を構成している。
【0022】
ブレーキブースタ5は、パワーステアリングブースタ11と並列に接続されている。具体的には、ブレーキブースタ5の入口部5aはオイルポンプ2の吐出側に接続され、出口部5bはリザーバタンク12の入口側に接続されていて、オイルポンプ2から吐出された作動油がパワーステアリングブースタ11にも供給されるようにしてある。
【0023】
またブレーキブースタ5の入口部5aとパワーステアリングブースタ11の入口部11aとが並列に接続される部分には、オイルポンプ2からの吐出された作動油をブレーキブースタ5、パワーステアリングブースタ11にそれぞれ規定流量に分配するフロープライオリティバルブ14が設けてある。フロープライオリティバルブ14には、図2に示されるようなスプールバルブ15が用いられている。
【0024】
このスプールバルブ15の構造について説明すれば、16は例えば金属製のブロックで構成されたハウジングで、このハウジング16の例えば上部には、左側からブレーキ用取出しポート18(第3ポートに相当)、パワステ用取出しポート19(第2ポートに相当)、ポンプ用入口ポート20(第1ポートに相当)が順に形成されている。またハウジング16の例えば下部には、ドレン用ポート21(パイバスポートに相当)が形成されている。これら各ポートのうち、ブレーキ用取出しポート18は、ブレーキブースタ5の入口部5aと連通し、パワステ用取出しポート19は、パワーステアリングブースタ11の入口部11aと連通し、ポンプ用入口ポート20はオイルポンプ2の吐出部に連通し、ドレン用ポート21は、パワステ用油圧回路13のドレン側であるリザーバタンク12の入口側と連通している。
【0025】
ハウジング16の内部には、右側面から各ポート18〜20の下部を通過するよう左方向へ延びる細長の筒状の空間が形成されていて、同部分に筒状のシリンダ23を形成している。このシリンダ23の内周面には、左端側から所定の間隔で、幅広の環状溝24a、幅狭の環状溝24b、幅広の環状溝24c、幅広の環状溝24dが形成されている。そして、環状溝24aが通孔25aを介してブレーキ用取出しポート18に連通し、環状溝24bが通孔25bを介してドレン用ポート21に連通し、環状溝24cが通孔25cを介してパワステ用取出しポート19に連通し、環状溝24dが通孔25dを介してポンプ用入口ポート20に連通している。
【0026】
シリンダ23内には、スプール26が軸方向に移動自在に収められている。このスプール26は、シリンダ23の左端に続くばね室27に圧縮状態で収めた付勢部材、例えばコイルスプリング28で左方向から右方向へ付勢されている。そして、このスプール26の右側端を、シリンダ23の右側の開口にねじ込まれている栓部材29の先端面に押付けている。この状態が当初のスプール位置となる。
【0027】
スプール26は、シリンダ内径より若干小さな外径で、シリンダ23の長さより短い短柱状をなしている。このスプール26の外周面のうち、環状溝24dと対向する外周面部分には、環状溝24dと略同じ幅寸法で環状の切欠き部30が形成されている。この切欠き部30の底面には、オイルポンプ2からの作動油を受ける受けポート31が開口している。
【0028】
スプール26の内部には、一端がスプール26の左端面に開口し、他端が受けポート31に連通する細長の通孔32が形成されている。そして、この通孔32の端側にコイルスプリング28の端部を差し込んである。なお、通孔32は、内壁面を利用してコイルスプリング28の受け座28aを形成するために中央から左側部分の口径を大きくしてある。
【0029】
環状溝24aは、スプール26を挟むシリンダ23の左端に形成される室23aに開口していて、受けポート31で受けた作動油が、通孔32、コイルスプリング28の素線の隙間、室23a、環状溝24aを通して、ブレーキ用取出しポート18へ流れるようにしている。これにより、受けポート31から、スプール26の内部、スプール端を経て、ブレーキ用取出しポート18へ向かうブレーキブースタ用流路34を形成している。また通孔32の入口側には、ブレーキブースタ5で求められる規定流量に制限する専用のオリフィス35が形成されていて、受けポート31が受けるオイルポンプ2の全流量のうち、オリフィス35を通過する流量がブレーキブースタ5の作動に必要な規定流量、余剰の流量がパワーステアリング4の作動に必要な規定流量として分配されるようにしてある。つまり、オリフィス35の制限を用いて、重要度の高いブレーキブースタ5を優先側とし、残るパワーステアリング4を余剰側として、作動油が規定流量に分配されるようにしている。
【0030】
スプール26の右側部には、切欠き部30からシリンダ23の右端の室23bにオイルポンプ2の圧力を導く通孔36が形成され、スプール26を挟む左右の室23a,23bにオイルポンプ2の圧力を作用させて、スプール26を変位しやすくしている。この構造を用いて、スプール26は、切欠き部30にオイルポンプ2から吐出された作動油の圧力が加わると、図2に示す当初の位置から図3に示されるように隣合う環状溝24cと環状溝24dとが切欠き部30で連通するまで、左方向へ変位するようにしてある。これにより、分配された余剰側の流量が、切欠き部30、環状溝24cを通して、パワステ用取出しポート19へ流れるようにしている。これで、作動油が、スプール26の外周面とシリンダ23の内周面との間を通して、受けポート31からパワステ用取出しポート19へ導かれるパワステ用流路37を構成している。
【0031】
ブレーキブースタ用流路34には、環状溝24aおよび該環状溝24aを遮る方向に変位するスプール左端の組み合わせで形成される絞り部39(第1絞り部に相当)が設けられている。これにより、パワーステアリング4の使用により、パワーステアリングブースタ11側の圧力が上昇すると、スプール26が左方向に変位して(切欠き部30に加わる圧力が増すことによる)、絞り部39が絞られるようにしてある。またパワステ用流路37には、図3〜図6に示されるように環状溝24cと該環状溝24cを開閉する切欠き部30の左端との組み合わせで形成される絞り部41(第2絞り部に相当)が設けられている。これにより、ブレーキの使用により、ブレーキブースタ5側の圧力が上昇すると、スプール26が右方向に変位して(スプール左端に加わる圧力が増すことによる)、絞り部41が絞られるようにしてある。
【0032】
そして、各絞り部39,41が、パワーステアリング4側およびブレーキブースタ5側の圧力変化に応じて変位するスプール26により絞り制御され、圧力の高い方から圧力の低い方への漏れ込みを抑えつつ作動油が規定流量、分配される構造にしている。
【0033】
一方、図2に示されるように環状溝24bと環状溝24cとの間のランド42と対向するスプール26の外周面部分には、環状の切欠き部43が形成されている。切欠き部43は、スプール26が図2に示す当初位置のとき、環状溝24bと環状溝24cとの間を連通し、スプール26が同位置から変位すると、図3〜図6に示されるように同区間が遮断される大きさに設定されている。この切欠き部43により、当初位置のときだけ、パワーステアリングブースタ11の入口側とドレン側とを連通させている。
【0034】
他方、図2に示されるようにスプールバルブ15の下方のハウジング部分にはリリーフバルブ45が設けられている。このリリーフバルブ45について説明すると、46は弁室である。弁室46は、ハウジング16の左側面からシリンダ23の下部を通過するよう右方向へ延びる細長の筒状の空間から形成されていている。この弁室46の上部右側には入口ポート47が形成され、上部右側には中継ポート48、下部左側には出口ポート49が形成されている。そして、弁室46の中継ポート48、出口ポート49が通孔25bの途中に介装されている。
【0035】
この弁室46内の左側には、弁体モジュール50が軸方向に移動可能に収められている。弁体モジュール50は、左側を底、右側を開口とした有底筒形のバルブハウジング51を有する。このバルブハウジング51の中央には、幅広の環状溝52が周方向に沿って形成されている。この環状溝52の底面には、バルブハウジング51の内腔を貫通するようポート状の受け口53が形成してある。またバルブハウジング51内には、杆状の弁体55が、右側の開口から移動可能に差し込まれている。弁体55の軸心方向中央には、左側にバルブハウジング51の内腔径より小さな小径部56aを有し、右側に該内腔径より大きな大径部56bを有した錐状部分よりなる開閉部54が形成されている。この弁体55は、弁室46の右側に圧縮状態で収めたリリーフバルブ用付勢部材、例えばコイルスプリング57によって左方向へ付勢されている。この付勢により、開閉部54の大径部56bにて、常時、弁孔58をなすバルブハウジング51の右端面の開口を閉塞させている。つまり、弁体55は、付勢力により、入口ポート47と出口ポート49との間を遮る姿勢に保たれるようにしている。またバルブハウジング51の左端面からは、リリーフ圧調整部として例えば圧力調整用のねじ軸59が軸方向に突き出ている。このねじ軸59の端部は、ハウジング16の左端面に取着した固定プレート60に進退可能にねじ込まれて、該ハウジング16の左側方へ突き出ている。入口ポート47は、ねじ込みで位置決められたバルブハウジング51の環状溝52と連通する位置関係に配置されていて、上記ねじ込み構造により、環状溝52と弁室46の入口ポート47が連通する範囲で、弁体モジュール50の全体を連通状態を保ったまま左右方向へ変位可能としている。また固定プレート60から突き出たねじ軸59の端面には、例えばナット穴60が形成されていて、同ナット穴60に工具(図示しない)を差し込んで時計方向あるいは時計方向にねじ軸59を回転させることにより、弁体モジュール50が変位されるようにしてある。この弁体モジュール50の変位により、コイルスプリング57を圧縮あるいは伸びる方向に変位させて、弁体55に加わる閉塞力を調整できるようにしてある。つまり、ねじ軸59の調整操作で、弁体55を塞ぐ付勢力を変化させて、所望にリリーフ圧が設定できるようにしてある。なお、61は、固定プレート60から突き出たねじ軸部分に螺挿され、設定されたリリーフ圧がずれないように固定するゆるみ止めのナットである。そして、弁室46の入口ポート47は、通孔62を介して、絞り部39から下流となるブレーキブースタ用流路部分、例えばスプールバルブ15の環状溝24aに連通させてある。これにより、図6に示されるように入口ポート47から設定リリーフ圧を超える過剰な圧力が加わると、開閉部54を開動作させて、同圧力をパワステ油油圧回路13のドレン側へ逃すようにしている。つまり、リリーフバルブ45のリリーフ圧設定により、ブレーキブースタ5側の最高使用圧力が任意に設定される構造にしてある。そして、ブレーキブースタ5の最高使用圧力は、パワーステアリングブースタ11の最高使用圧力(オイルポンプ2がもつリリーフ機能のリリーフ圧と同じ)より低い圧力、例えばパワーステアリングブースタ11の最高使用圧力と近い値に設定してある。
【0036】
こうした並列な油圧回路構造および各バルブ構造により、作動油の規定量の確保と、作動油の温度的な影響を受けないブレーキブースタ5の最高使用圧力の確保とを両立させている。
【0037】
すなわち、このように構成されたハイドロリックブースタブレーキシステムの作用を説明すれば、今、自動車のエンジンが停止しているとする。
【0038】
このときは、エンジン駆動のオイルポンプ2は停止しているから、図2に示されるようにフロープライオリティバルブ14のスプール26は、コイルスプリング28の付勢力により、右側に有る栓部材29に押付けられた状態となる。
【0039】
つぎに、エンジンが始動されてアイドル状態となると、オイルポンプ2は、エンジン1の始動にしたがい駆動される。これにより、図1に示されるようにオイルポンプ2の吐出部から、所定の一定流量でリザーバタンク12内の作動油が吐出され、フロープライオリティバルブ14へ導かれる。
【0040】
すると、吐出油は、フロープライオリティバルブ14のポンプ用入口ポート20、環状溝24d、スプール26の切欠き部30を経て、スプール26の受けポート31へ導かれる。
【0041】
このとき、受けポート31は、オリフィス35の有る通路32だけが開放している状態なので、図3に示されるように吐出油は、受けポート31から、オリフィス35で制限されながら通路32を流れる。
【0042】
このオリフィス35の制限により、優先的にオイルポンプ2の全流量のうちから、ブレーキブースタ5の作動に必要な規定流量が分配され、残りの余剰の吐出油がパワーステアリング4の作動に必要な規定流量として分配される。
【0043】
そして、確保されたブレーキブースタ5側の規定流量が、絞り部39、環状溝24aを経て、ブレーキ用取出しポート18から吐出され、ブレーキブースタ5へ送られる。
【0044】
一方、作動油の分配により、切欠き部30内の圧力が増すと、図3に示されるようにスプール26は、当初位置から左方向へ、環状溝24cと切欠き部30とが連通する位置まで変位する。これにより、確保されたパワーステアリング4側の規定流量は、切欠き部30、絞り部41、環状溝24cを経て、パワステ用取出しポート19へ吐出され、パワーステアリング4のロータリバルブ9へ送られる。なお、スプール26は、予め設定されているオリフィス35の前後の差圧を一定に保つバランスした点に止まる。
【0045】
こうした分配状態は、アイドリング時だけでなく、パワーステアリング操作やフットブレーキ操作を行っていない運転でも同じである(ブレーキ非作動、パワステ非作動)。
【0046】
この走行状態からフットブレーキ操作を行うべくブレーキペダル6を踏込むとする(ブレーキ作動、パワステ非作動)。
【0047】
すると、ペダル操作を受けて、ブレーキブースタ5のサーボ室(図示しない)には作動油が流れ込み、ブレーキペダル踏力を軽減させながら前後輪(図示しない)に制動力を加える。
【0048】
ブレーキ作動時におけるブレーキブースタ5の作動油の圧力上昇に伴い(パワステ圧<ブレーキ圧)、図4に示されるようにスプール左端の圧力が高まるので、スプール26は、右方向へ変位して、オリフィス35の前後の差圧を一定に保つよう絞り部41の絞り面積を小さくさせ、そのバランスした位置で止まる。
【0049】
この絞りにより、ブレーキブースタ5側の作動油は、それより低いパワーステアリングブースタ11側、すなわち環状溝24c以降へ漏れ込むのを抑えながら、一定流量流れ続ける。つまり、スプール26により、ブレーキ圧が上昇しても、ブレーキブースタ5とパワーステアリングブースタ11には作動油が規定流量、分配され続ける。
【0050】
このとき、オイルポンプ2の吐出量が変動、例えば減少することがあっても、オリフィス35の制限により、余剰分(パワステ側)が変化するだけで、ブレーキブースタ5へ送られる規定流量は優先して一定流量確保されるので、ブレーキ作動の応答性が損なわれることはない。
【0051】
一方、ステアリングハンドル8の操作で操舵を行うとする(パワステ作動、ブレーキ非作動)。
【0052】
すると、このステアリング操作を受けて、ロータリバルブ9からパワーシリンダ10の操舵側のシリンダ室10aに油圧が流れ込み、前輪の操舵を油圧でアシストし、ステアリングハンドル8の操舵力を軽減させる。
【0053】
このパワステ作動時におけるパワーステアリングブースタ11の作動油の圧力上昇に伴い(パワステ圧>ブレーキ圧)、図5に示されるようにスプール26の切欠き部30に加わる圧力が高まり、スプール26は、左方向へ変位して、オリフィス35の前後の差圧を一定に保つよう絞り部39の絞り面積を小さくさせ、そのバランスした位置で止まる。
【0054】
この絞りにより、パワーステアリングブースタ11側の作動油は、それより低いブレーキブースタ5側、すなわち環状溝24a以降へ漏れ込むのを抑えながら、一定流量流れ続ける。つまり、スプール26により、パワステ圧が上昇しても、ブレーキブースタ5とパワーステアリングブースタ11には作動油が規定流量、分配し続ける。
【0055】
フットブレーキ操作とステアリング操作との双方が行われると、スプール26は、高まるブレーキ圧と高まるパワステ圧との双方を受けて、オリフィス35の前後の差圧を一定に保つ地点にバランスしながら止まり、図3に示されるときと同様、絞り部39,41の絞り制御が行われる。これにより、スプール26は、各絞り部39,41で圧力の高い方から圧力の低い方への漏れ込みを抑えながら、ブレーキブースタ5とパワーステアリングブースタ11のそれぞれに作動油を規定流量、分配し続ける。
【0056】
このときもオイルポンプ2の吐出量が変動、例えば減少することがあれば、オリフィス35の制限により、余剰分(パワステ側)が変化するだけで、ブレーキブースタ5へ送られる規定流量は、優先して一定流量確保される。
【0057】
こうした分配中、ブレーキブースタ5が最高使用圧力に達するとする。すると、図6に示されるようにリリーフバルブ45の弁体55が、開閉部54に加わる圧力で、コイルスプリング57の弾性力に抗して右方向(開方向)に変位する。これにより、ブレーキブースタ5に向かう作動油の一部が、開く弁孔58、弁室46、出口ポート49を通じて、ドレン用ポート21からリザーバタンク12へバイパスされ、過剰な圧力を逃す。なお、このときパワーステアリングブースタ11は、最高使用圧力となるオイルポンプ2のリリーフ圧に達していないので(パワステの最高使用圧力>ブレーキブースタの最高使用圧力)、パワーステアリングブースタ11側には規定流量が確保される。
【0058】
このようなリリーフバルブ45のリリーフ圧でブレーキブースタ5の最高使用圧力を設定する構造は、作動油の温度的な影響(制約)を受けずにリリーフが行われるので、設定に際してはブレーキブースタ5の最高使用圧力が大きくばらつくようなことはない。
【0059】
それ故、ねじ軸19の調整操作、すなわちリリーフ圧の設定により、ブレーキブースタ5の最高使用圧力は、パワーステアリングブースタ11の最高使用圧力に近い上限までに定めることができる。これにより、ブレーキブースタ5の最高使用圧力を高めて、ブレーキ性能の向上を図ることができる。
【0060】
しかも、並列式の油圧回路構造により、ブレーキブースタ5やパワーステアリングブースタ11は、圧力の使用条件が変わっても、それぞれ規定の作動油流量が確保できる。
【0061】
またパワーステアリングブースタ11が最高使用圧力に達した場合、オイルポンプ2はリリースが行われ、重要度の高いブレーキブースタ5には作動油の流量が確保されないことが懸念されるが、ブレーキブースタ5側を優先側、パワーステアリングブースタ11を余剰側として分配するフロープライオリティバルブ14の採用により、こうした場合でも、図5に示される状態と同様、スプール26は左方向に変位しブレーキブースタ5への規定流量(一定流量)を確保する地点でバランスして、重要度の高いブレーキブースタ5の規定流量が優先して確保されるので、ブレーキ性能が低下することはない。特にブレーキブースタ5を優先制御側として、パワーステアリングブースタ11を余剰制御側として、ブレーキブースタ5の最高使用圧力をパワーステアリングブースタ11の最高使用圧力より低くしたので、高いブレーキ性能を高い信頼性、さらには安定性のもとで確保できる。
【0062】
そのうえ、作動油の分配並びにリリーフには、スプールバルブ15を用いたフロープライオリティバルブ14、すなわちスプール26の内部にブレーキ用流路34を形成し、スプール26とシリンダ23との間にパワステ用流路37を形成し、これら流路34,37に絞り部39,41を形成したスリーブバルブ構造と、通常のリリーフバルブ構造、すなわちコイルスプリング57の付勢力を調整でリリーフ圧が調節可能な構造を用いたので、簡単な構造ですむうえ、滑らかな動作で規定流量の分配や最高使用圧力のリリーフ圧の設定ができる。
【0063】
なお、スプール26は、切欠き部43を用いて、当初位置のとき、パワステ用取出しポート19とドレン側につながるドレン用ポート21との間が連通し、スプール26が変位すると該区間が遮断される構造にしてあるので、オイルポンプ2の吐出不良(制御流量以下になる場合)、例えば自動車の走行中、何らかによりエンジン1が停止して、オイルポンプ2から作動油が吐出されず、スプール26が当初位置に戻ることがあっても、図2に示されるように切欠き部43を介してパワステ用油圧回路13のドレン側とパワステ用取出しポート19とは連通されるから、ステアリングハンドル8がロックするようなことはない。
【0064】
但し、本発明は上述した一実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、リリーフバルブのリリーフ圧でブレーキブースタの最高使用圧力を設定する構造の採用により、作動油の温度的な制約を受けずにブレーキブースタの最高使用圧力の設定が可能となり、作動油の温度的な制約を要因とした最高使用圧力のばらつきを抑えることができる。
【0066】
それ故、ブレーキブースタの最高使用圧力をパワーステアリングブースタの最高使用圧力に近い高い圧力に設定することができ、ブレーキ性能の向上を図ることできる。しかも、並列式の油圧回路構造により、ブレーキブースタやパワーステアリングブースタは、圧力の使用条件が変わっても、それぞれ規定の作動油流量が確保できるうえ、ブレーキブースタ側を優先制御側、パワーステアリングブースタを余剰制御側として分配するフロープライオリティバルブにより、常に重要度の高いブレーキブースタの規定流量が優先して確保されるので、ブレーキ性能が損なわれることはない。そのうえ、簡単な構造で、さらには滑らかな動作で、作動油の規定流量の分配や最高使用圧力の設定やリリーフ動作ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るハイドロリックブースタブレーキシステムの概略的な構成を示す図。
【図2】同ブレーキシステムのフロープライオリティバルブの構成を、エンジンが停止しているときの作動油の流れと共に示す断面図。
【図3】エンジン始動時のフロープライオリティバルブにおける作動油の分配状態を示す断面図。
【図4】ブレーキが作動、パワステが非作動のときにおける作動油の分配状態を示す断面図。
【図5】ブレーキが非作動、パワステが作動しているときにおける作動油の分配状態を示す断面図。
【図6】リリーフ時における作動油の流れを示す断面図。
【符号の説明】
1…エンジン
2…オイルポンプ
5…ブレーキブースタ
6…ブレーキペダル
8…ステアリングハンドル
9…ロータリバルブ
10…パワーシリンダ
11…パワーステアリングブースタ
12…リザーバタンク
13…パワステ用油圧回路
14…フロープライオリティバルブ
18…ブレーキ用取出しポート(第3ポート)
19…パワステ用取出しポート(第2ポート)
20…ポンプ用入口ポート(第1ポート)
23…シリンダ
26…スプール
28…コイルスプリング(付勢部材)
34…ブレーキブースタ用流路
39…絞り部(第1絞り部)
41…絞り部(第2絞り部)
45…リリーフバルブ
46…弁室
47…入口ポート
49…出口ポート
55…弁体
57…コイルスプリング(リリーフ用付勢部材)
58…ねじ軸(リリーフ圧調整部)。

Claims (1)

  1. オイルポンプの吐出側にパワーステアリングブースタを接続して構成されるパワステ用油圧回路と、
    前記パワーステアリングブースタと並列に接続され、前記オイルポンプを共用したブレーキブースタと、
    前記オイルポンプの吐出側に設けられ、吐出される作動油の全流量から優先して前記ブレーキブースタ側の規定流量を確保して前記パワーステアリングブースタへ分配し、残る余剰流量を前記パワーステアリングブースタへ分配するフロープライオリティバルブと、
    前記フロープライオリティバルブを介して前記ブレーキブースタの入口側と前記パワステ用油圧回路のドレン側とを連通するように設けられ、リリーフ圧が調整可能なリリーフバルブとを有し、
    前記フロープライオリティバルブは、
    前記オイルポンプの吐出側と連通する第1ポート、前記パワーステアリングブースタの入口側と連通する第2ポート、前記ブレーキブースタの入口側と連通する第3ポートが外周部に有する筒状のシリンダと、
    付勢部材で片側に付勢されて前記シリンダに軸方向に移動可能に収められ、外面に前記第1ポートからの作動油を受ける受けポートを有したスプールと、
    前記受けポートからの作動油をオリフィスで規定量に制限して前記スプールの内部を通じ前記付勢部材側のスプール端から前記第3ポートへ導くブレーキブースタ用流路と、
    前記オリフィスで余剰となった流量を前記スプールと前記シリンダとの間を通じて前記第2ポートへ導くパワステ用流路と、
    前記ブレーキブースタ用流路に形成され、前記パワーステアリングブースタの圧力上昇に伴い変位する前記スプール端により絞られる第1絞り部と、
    前記パワステ用流路に形成され、前記ブレーキブースタの圧力上昇に伴い変位する前記スプールにより絞られる第2絞り部とを有し、
    前記パワーステアリングブースタおよび前記ブレーキブースタの圧力に応じたスプールの変位により、圧力の高い方から低い方への漏れ込みを抑えるよう前記第1および第2絞り部が絞り制御されて、前記第3ポートに対し優先して規定流量を分配し、前記第2ポートに対しその余剰を分配するスプールバルブから構成され、
    前記リリーフバルブは、
    前記ブレーキブースタ用流路の前記第1絞り部から下流側の流路部分に連通する入口ポート、前記パワステ用油圧回路のドレン側に連通する出口ポートを有する弁室と、
    前記入口ポートから過剰な圧力が加わると前記入口ポートと前記出口ポートとの間を開動作するように前記弁室内に収められた弁体と、
    前記弁体を閉側へ付勢して、常時は前記入口ポートと前記出口ポートとの間を遮る姿勢に弁体を保つリリーフバルブ用付勢部材と、
    前記リリーフバルブ用付勢部材の付勢力を調整するリリーフ圧調整部とを有して構成される
    ことを特徴とするハイドロリックブースタブレーキシステム。
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