JP2003304057A - 微粒子保持プレートとその製造方法 - Google Patents

微粒子保持プレートとその製造方法

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JP2003304057A
JP2003304057A JP2002108819A JP2002108819A JP2003304057A JP 2003304057 A JP2003304057 A JP 2003304057A JP 2002108819 A JP2002108819 A JP 2002108819A JP 2002108819 A JP2002108819 A JP 2002108819A JP 2003304057 A JP2003304057 A JP 2003304057A
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hole
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Tomoo Ikeda
池田  智夫
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 微粒子を狭い間隔で高密度に並べて保持する
ことが可能な微粒子保持プレートとその製造方法を提供
すること。また、微粒子を吸引する際の吸引力を大きく
し、微粒子の保持不良の少ない信頼性の高い微粒子保持
プレートとその製造方法を提供すること。 【解決手段】 導電性膜13が成膜されたシリコン基板
上に非導電性材料をパターニングする工程と、パターニ
ングされた非導電性材料を型として利用し電鋳法によっ
て導電性膜上に金属部材11を形成する工程と、前記金
属部材をマスクとして利用しシリコン基板の所定の位置
をウェットエッチングする工程とで製造され、内周形状
が四角形であり、平面に対して約55度の角度で傾いた
側壁面からなる貫通孔と、円形の内周形状であり平面に
対してほぼ垂直な側壁面からなる貫通孔とが一直線上に
連通して形成される構造をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粒径の小さい微粒子
を所定の位置で保持するための微粒子保持プレートとそ
の製造方法に関し、詳しくは、はんだボールや細胞を所
定の位置に保持するための微粒子保持プレートとその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】数十μmから数百μmの微粒子を所定の
位置に保持するための微粒子保持プレートは、多くの分
野で利用されている。例えば半導体実装の分野では以下
に示すような利用がなされている。大量の情報を高速に
処理する情報処理装置においては、半導体チップに電子
回路や電子部品を集積したLSI、VLSI等が多く用
いられている。このような半導体チップを配線基板に取
り付けるために、配線基板上の配線部分に合わせてはん
だを配置し、はんだの溶着により、半導体チップを配線
基板上に固定するとともに、電気的な接続を行ってい
た。
【0003】以下に従来の一般的な半導体チップの取り
付け方法を示す。図8は従来の半導体チップの配線基板
への取り付け方法を示した図である。微粒子保持プレー
ト20はシリコンからなっており、シリコンの異方性エ
ッチングの性質を利用して、図8(a)に示すような壁
面が平面に対して傾斜した貫通孔が所定の位置にあけら
れている。はんだボール310は微粒子保持プレート2
0のこの貫通孔に配置される。この時、はんだボール3
10は貫通孔の一方の開口部から負圧吸引されることに
よって、しっかりと微粒子保持プレート20に固定され
る。
【0004】一方、配線基板410には所定の位置に配
線420が形成されている。この配線420の位置と、
微粒子保持プレート20にあけられた貫通孔の位置は、
同じ位置関係にあり、図8(a)に示すように、配線基
板410上の配線420の位置に、はんだボール310
を移動させることができる。
【0005】はんだボール310を配線420の部分ま
で移動させた後、負圧吸引を絶つことで、図8(b)の
ように配線420上に、はんだボール310を配置させ
ることができる。
【0006】その後、電気接続部520が形成されてい
る半導体チップ510を配線基板410に押さえつけ
(図8(c))、はんだボール310を電気接続部52
0及び配線420に溶着することで、半導体チップ51
0と配線基板420の接続が完了する(図8(d))。
以上が従来の一般的な半導体チップの取り付け方法であ
る。
【0007】さらに、バイオテクノロジーの分野でも微
粒子保持プレートは利用されている。特開平8−334
76号公報では、多量の細胞の懸濁液の中から細胞を一
個づつ独立に吸着させ、その細胞を複数の細胞処理チャ
ンバー(細胞処理室)を有する細胞処理装置に個別、か
つ一括して注入させるのに用いられている。
【0008】上記のはんだボールや細胞を保持する微粒
子保持プレートは、いずれもシリコンの異方性エッチン
グを利用して製造されている。シリコンをウェットエッ
チングする場合、エッチングされる方向によってエッチ
ング速度に違いが生じるため、ある決まった一定の形状
でエッチングがなされる。これが一般にシリコンの異方
性エッチングと呼ばれているものである。この異方性エ
ッチングによって製造された微粒子保持プレート20は
図8(a)に示されるように、加工部壁面が平面に対し
て決まった角度θ=約55度で形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図8(a)にあるよう
に、微粒子(はんだボール310)をしっかりと保持す
るためには、微粒子保持プレート20の厚みtに、ある
程度の厚みが必要となる。しかしながら、従来の微粒子
保持プレート20では、その厚みtを厚くしようとする
と、角度θで傾いた貫通孔壁面は微粒子保持プレート2
0の平面方向に広がってしまい、隣り合った貫通孔同士
の間隔Pを一定の幅以上に狭めることができなかった。
その結果、微粒子を狭い間隔で高密度に並べて保持する
ことができなかった。
【0010】本発明の目的は、微粒子を狭い間隔で高密
度に並べて保持することが可能な微粒子保持プレートと
その製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の微粒子保持プレートは、貫通孔Aがあけら
れたシリコン部材と、貫通孔Bがあけられた金属部材と
からなり、且つ貫通孔Aの中心軸と貫通孔Bの中心軸と
が同一直線上に配置されている。
【0012】さらに、貫通孔Aの内周形状が四角形であ
り、貫通孔Bの内周形状が円形であるのが望ましい。
【0013】さらには、貫通孔Aの両端の開口部のう
ち、貫通孔Bが形成される側の開口部における四角形の
内周形状の一辺の長さと、貫通孔Bの両端の開口部のう
ち、貫通孔Aが形成される側の開口部における円形の内
周形状の直径とが等しいのが望ましい。
【0014】さらには、シリコン部材の貫通孔Aがあけ
られた平面に対して貫通孔Aの側壁面が52〜58度の
角度をなして形成されているのが望ましい。
【0015】また、貫通孔Aがウェットエッチング法に
よって貫通させて形成されているのが望ましい。
【0016】さらに金属部材がNi、Cu、Co、S
n、Zn、Au、Pt、Ag、Pbおよびそれらの材料
を含む合金からなっているのが望ましい。
【0017】本発明の微粒子保持プレートの製造方法
は、導電性膜が成膜されたシリコン基板上に非導電性材
料をパターニングする工程と、前記パターニングされた
非導電性材料を型として利用し電鋳法によって導電性膜
上に金属部材を形成する工程と、前記金属部材をマスク
として利用しシリコン基板の所定の位置をウェットエッ
チングする工程とを有している。
【0018】さらに、シリコン基板の(100)面をウ
ェットエッチングするのが望ましい。
【0019】さらには、導電性膜の一部を除去する工程
を含むのが望ましい。
【0020】(作用)本発明の上記手段では、平面に対
して所定の角度で傾斜した側壁面を有する貫通孔Aと、
平面に対してほぼ垂直な側壁面を有する貫通孔Bとが連
通して形成されている。本発明の微粒子保持プレートで
は、この連通した貫通孔A、貫通孔B内に収まった微粒
子を、貫通孔の一方の開口部から負圧吸引することで、
微粒子を保持する仕組みになっている。このように傾斜
した側壁面からなる貫通孔Aと垂直な側壁面からなる貫
通孔Bとを組み合わせることで、傾斜した側壁面からな
る貫通孔だけで構成される従来の場合よりも、隣り合っ
た貫通孔同士の間隔を狭めることが出来る。この貫通孔
は上述のように、微粒子を吸引し固定するためのもので
あり、この貫通孔同士の間隔が狭まった結果、微粒子を
狭い間隔で保持することが出来るようになった。
【0021】また、微粒子を負圧吸引して保持する時、
微粒子は板厚方向においては貫通孔Aの傾斜した側壁面
で保持され、平面方向おいては貫通孔Bの側壁面で保持
される。このように多くの部分で接触して保持されるた
め、本発明の微粒子保持プレートでは微粒子を従来より
もしっかりと保持できる。
【0022】以上のように、本発明により微粒子を狭い
間隔で高密度に並べて保持することが可能な微粒子保持
プレートを提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の微粒子保持プレー
トの構造を示した図である。本発明の微粒子保持プレー
ト10は、金属部材11とシリコン部材12及びそれら
の中間に配される導電性膜13からなる積層構造で構成
されている。金属部材11には、図1の平面図に示され
るように直径dの円形をした開口部と、図1の断面図N
−N’に示されるように深さ方向に垂直に切り立った側
壁面とからなる貫通孔Bがあけられている。一方、シリ
コン部材12には、図1の平面図に示されるように一辺
の長さがLの正方形をした開口部と、図1の断面図N−
N’に示されるように平面に対して所定の角度で傾斜し
た側壁面とからなる貫通孔Aがあけられている。
【0024】貫通孔Aと貫通孔Bとは、貫通孔Aの中心
軸と貫通孔Bの中心軸とが同一直線上になるようにして
直列に連通されている。また、本発明の微粒子保持プレ
ート10では、貫通孔Aの両端の開口部のうち貫通孔B
が形成される側の開口部(開口面積が大きい方の開口
部)における四角形の内周の一辺の長さLと、貫通孔B
の開口部における円形の内周の直径dとがほぼ同じ大き
さである。そのため断面図N−N’に示すように、貫通
孔Bの側壁面から貫通孔Aの側壁面に至る部分では、ス
ムーズに段差無く形成されている。但し、図1の断面図
M−M’のような部分では貫通孔Bの側壁面から貫通孔
Aの側壁面に至る部分で段差が形成されることになる。
【0025】図6は本発明の微粒子保持プレートを用い
た半導体チップの取り付け方法を示した図である。はん
だボール310は微粒子保持プレート10に多数あけら
れた貫通孔内に配置される。この時、はんだボール31
0は貫通孔の一方の開口部から負圧吸引されることによ
って、しっかりと微粒子保持プレート10に固定され
る。
【0026】一方、配線基板410には所定の位置に配
線420が形成されている。この配線420の位置と、
微粒子保持プレート10にあけられた貫通孔の位置は、
同じ位置関係にあり、図6(a)に示すように、配線基
板410上の配線420の位置に、はんだボール310
を移動させることができる。
【0027】はんだボール310を配線420の部分ま
で移動させた後、負圧吸引を絶つことで、図6(b)の
ように配線420上にはんだボール310を配置させる
ことができる。
【0028】その後、電気接続部520が形成されてい
る半導体チップ510を配線基板410に押さえつけ
(図6(c))、はんだボール310を電気接続部52
0及び配線420に溶着することで、半導体チップ51
0と配線基板410ははんだボール315を介して接続
される(図6(d))。
【0029】本発明の微粒子保持プレート10によれ
ば、非常に狭い間隔で配線420が形成されている配線
基板410であっても半導体チップ510を接続させる
ことが可能になった。図4は本発明の微粒子保持プレー
トによるはんだボールの保持状態と従来の微粒子保持プ
レートによるはんだボールの保持状態とを比較した図で
ある。図4(b)に示すように従来の微粒子保持プレー
ト20で保持される2つのはんだボール310の間隔P
2に対して、図4(a)に示されるように、本発明の微
粒子保持プレート10で保持される2つのはんだボール
の間隔P1は狭い間隔にすることができる。本発明の微
粒子保持プレート10ではシリコン部材12にあけられ
た貫通孔の傾斜した側壁面を短くし、その分、金属部材
11にあけられた貫通孔の垂直な側壁面ではんだボール
310を保持させたことによる効果である。
【0030】また本発明の微粒子保持プレート10によ
れば、はんだボール310を吸引する際の吸引力を、従
来の微粒子保持プレート20よりも大きくすることがで
き、その結果、はんだボール310の保持不良を少なく
することができた。図5は本発明の微粒子保持プレート
によるはんだボールの吸引状態と従来の微粒子保持プレ
ートによるはんだボールの吸引状態とを比較した図であ
る。従来の微粒子保持プレート20によりはんだボール
310を吸引した場合、図5(b)に示すように、四角
形の内周形状をなす貫通孔で球状のはんだボール310
を保持するため、貫通孔の角部に必ず隙間が生じる。そ
のため吸引してもその隙間から空気が抜けてしまい、吸
引力が小さかった。
【0031】本発明の微粒子保持プレート10ではんだ
ボール310を吸引すると、図5(a)に示すように、
下部のシリコン部材12にあけられた四角形の内周形状
をなす貫通孔部分では従来のものと同様に角部に隙間が
できるが、上部の金属部材11にあけられた円形状の内
周形状をなす貫通孔部では、隙間がほとんど生じない構
造になっている。そのため、空気の抜けが少なく、充分
に大きな吸引力を得ることができるのである。
【0032】このような理由から、本発明の微粒子保持
プレート10によりはんだボール310を保持した場
合、はんだボール310を保持できず落としてしまうと
いった保持不良は非常に少なくなった。
【0033】図2は本発明の微粒子保持プレートの製造
方法を示した図である。以下に本発明の微粒子保持プレ
ート10の製造方法の一例を説明する。まず図2(a)
に示すように、平面が(100)面である板状のシリコ
ン部材120を用意し、そのシリコン部材120の、一
方の面には導電性膜130を成膜し、他方の面には保護
層140を成膜する。また、導電性膜130の上部には
非導電性材料である感光性レジスト200を所望の微粒
子の直径とほぼ同じ大きさの直径からなる円形状(平面
形状)でパターニングした。感光性レジスト200のパ
ターニングはどのような方法を用いても良いが、一般に
LSI分野で利用されているフォトリソグラフィー法を
用いるのが、高精度及び微細化という点で有効である。
【0034】本製造方法では、導電性膜130として、
その表面に電気メッキが容易に行え、且つシリコン(S
i)のエッチングに耐えうるという条件を満たす材料の
中から選ばれ、特に金(Au)が適している。また保護
層140としてはSiのエッチングに耐えうる材料であ
ればよく、窒化シリコン(SiN)、Auが適してい
る。
【0035】次に、導電性膜130上に電鋳法により金
属部材11を少なくともレジスト200の厚みよりも薄
くなるように成長させる(図2(b))。なお電鋳法と
は、電気メッキ法によって構造物を形成する手法であ
る。金属部材11として選ばれる材料は電鋳可能な材料
で、Siのエッチングに耐えうる材料である。Ni、C
u、Co、Sn、Zn、Au、Pt、Ag、Pbもしく
はそれらの材料を含む合金などが挙げられる。これらの
中でもニッケル(Ni)が適している。
【0036】次に図2(c)に示すようにレジスト20
0を除去し、導電性膜130、シリコン部材12を順次
エッチングして、図2(d)に示すような形状を形成す
る。なお、導電性膜130はドライエッチング法によっ
てエッチングし、シリコン部材120はウェットエッチ
ング法によってエッチングする。本製造方法では、平面
が(100)面であるシリコン部材120をウェットエ
ッチングするため、エッチング後のシリコン部材12に
は、図2(d)に示すような平面に対して約55度の角
度をなす傾斜した側壁面が形成される。なお、側壁面の
傾斜角度はエッチング条件、測定条件によって多少異な
り、実際上、52度〜58度の範囲内で形成されるのが
一般的である。このような所定の傾斜角度でエッチング
される現象は、シリコンがウエットエッチングされると
きに、エッチング方向によってエッチング速度が異なる
ために生じる。この現象をシリコンの異方性エッチング
と一般には称している。また、このシリコンの異方性エ
ッチング性の影響により、上層の導電性膜13、金属部
材11の開口部の平面形状は円形状であっても、シリコ
ン部材12にあけられる貫通孔の開口部形状は自動的に
正方形になってしまう(図1の平面図に示す。)。この
時あけられるシリコン部材12の正方形の開口部の一辺
の長さLは、金属部材11の開口部の円形状の直径dと
同寸法になる(図1の平面図に示す)。なお上述のよう
なフォトリソグラフィー法、電鋳法、エッチング法を用
いた本発明の製造方法によれば、シリコン部材12にあ
けられた四角形状の開口部の一辺の長さLおよび金属部
材11にあけられた円形状の開口部直径dとも、100
μm以下の寸法で形成することができ、非常に小さい微
粒子にも対応可能である。
【0037】最後に図2(e)に示すように、保護層1
40を除去して、シリコン部材12、導電性膜13、金
属部材11が積層してなる本発明の微粒子保持プレート
10が完成する。
【0038】図3は本発明の微粒子保持プレートの別の
製造方法を示した図である。本発明の微粒子保持プレー
ト10は図3に示す別の製造方法でも製造可能である。
まず図3(a)に示すように、平面が(100)面であ
る板状のシリコン部材120を用意し、そのシリコン部
材120の、一方の面にすでに所望の形状でパターニン
グしてある導電性膜13を形成し、他方の面には保護層
140を全面に成膜する。導電性膜13のパターニング
は、フォトリソグラフィー法とエッチング法を用いるこ
とによって容易に可能である。
【0039】この製造方法においても、導電性膜13
は、その表面に電気メッキが容易に行え、且つシリコン
(Si)のエッチングに耐えうるという条件を満たす材
料の中から選ばれ、特に金(Au)が適している。また
保護層140にはSiのエッチングに耐えうる材料とし
て、窒化シリコン(SiN)、Auが適している。
【0040】次に、図3(b)に示すように、パターニ
ングされた導電性膜13の未成膜部分に合わせてパター
ニングされた感光性レジスト200を形成する。
【0041】さらに、図3(c)に示すように、導電性
膜13上に電鋳法により金属部材11を少なくともレジ
スト200の厚みよりも薄くなるように成長させる。
【0042】その後、図3(d)に示すようにレジスト
200を除去した後、図3(e)に示すようにシリコン
部材120はウェットエッチング法によってエッチング
する。本製造方法においても、上記製造方法と同様に、
平面が(100)面であるシリコン部材120をウェッ
トエッチングするため、エッチング後のシリコン部材1
2には、平面に対して52度〜58度の角度をなす傾斜
した側壁面が形成される。
【0043】最後に図3(f)に示すように、保護層1
40を除去して、シリコン部材12、導電性膜13、金
属部材11が積層してなる本発明の微粒子保持プレート
10が完成する。
【0044】次に本発明の微粒子プレートの別の応用例
を示す。本発明の微粒子保持プレートはバイオテクノロ
ジーの分野にも利用することができる。バイオテクノロ
ジーの分野では、少量の細胞を培養して増やし、そこで
増やされた細胞を、同時に一括して検査することによっ
て、一度に多くの結果を得て、バイオテクノロジー技術
の進歩に役立てている。そうした検査工程の中で、多量
の細胞が培養されている培養チャンバー内から検査チャ
ンバー内に細胞を一つ一つ取り出す作業は非常に時間の
かかる作業であり、検査の作業効率を悪くする工程であ
った。本実施形態により、本発明の微粒子保持プレート
をこの検査工程に利用することによって、検査の作業効
率を向上させることができる。
【0045】図7は本発明の微粒子保持プレートを用い
た培養チャンバーから検査チャンバーへの細胞の移し替
え方法を示した図である。図7(a)に示すように培養
チャンバー700内には培養液800が満たされてお
り、その培養液800中には培養された多量の細胞32
0が混入されている。この培養チャンバー800内に本
発明の微粒子保持プレート10を負圧吸引しながら降ろ
すと、微粒子保持プレート10の貫通孔内に、1つずつ
細胞320が吸着される。
【0046】次に、図7(b)に示すように、細胞32
0が吸着された状態のまま、微粒子保持プレート10を
検査チャンバー600の位置まで移動し、そこで負圧吸
引を止めると、検査チャンバー600内に1つ1つ細胞
320を配置させることができる(図7(c))。この
ようにして本発明の微粒子保持プレート10を用いるこ
とによって、細胞320を一括して培養チャンバー内か
ら取り出し、且つ個別に検査チャンバー600内に移す
ことができるため、非常に作業効率が良好になった。
【0047】
【発明の効果】本発明の微粒子保持プレートによれば、
微粒子を狭い間隔で高密度に並べて保持することが可能
となった。その結果例えば本発明の微粒子保持プレート
を半導体チップの接続作業に使用した場合、非常に狭い
間隔で配線が形成されている配線基板であっても半導体
チップを接続させることが可能になった。
【0048】また本発明の微粒子保持プレートによれ
ば、微粒子を吸引する際の吸引力を、従来のものより大
きくすることができ、その結果、微粒子の保持不良を少
なくすることができた。
【0049】さらに本発明の微粒子保持プレートをバイ
オテクノロジー分野に利用することも可能であり、本微
粒子保持プレートを用いることによって、細胞を一括し
て培養チャンバー内から取り出し、且つ個別に検査チャ
ンバー内に移すことができ、その結果、このような作業
における作業効率が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微粒子保持プレートの構造を示した図
である。
【図2】本発明の微粒子保持プレートの製造方法を示し
た図である。
【図3】本発明の微粒子保持プレートの別の製造方法を
示した図である。
【図4】本発明の微粒子保持プレートによるはんだボー
ルの保持状態と従来の微粒子保持プレートによるはんだ
ボールの保持状態とを比較した図である。
【図5】本発明の微粒子保持プレートによるはんだボー
ルの吸引状態と従来の微粒子保持プレートによるはんだ
ボールの吸引状態とを比較した図である。
【図6】本発明の微粒子保持プレートを用いた半導体チ
ップの取り付け方法を示した図である。
【図7】本発明の微粒子保持プレートを用いた培養チャ
ンバーから検査チャンバーへの細胞の移し替え方法を示
した図である。
【図8】従来の半導体チップの配線基板への取り付け方
法を示した図である。
【符号の説明】
10 微粒子保持プレート 11 金属部材 12 シリコン部材 13 導電性膜 20 微粒子保持プレート 120 シリコン部材 130 導電性膜 140 保護層 200 感光性レジスト 310、315 はんだボール 320 細胞 410 配線 420 配線基板 510 半導体チップ 520 電気接続部 550 第2の成形型 600 検査チャンバー 700 培養チャンバー 800 培養液

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔Aがあけられたシリコン部材と、
    貫通孔Bがあけられた金属部材とからなり、前記貫通孔
    Aの中心軸と前記貫通孔Bの中心軸とが同一直線上に配
    置されるようにして前記シリコン部材と前記金属部材と
    が積層されている微粒子保持プレート。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔Aの開口部形状が四角形であ
    り、前記貫通孔Bの開口部形状が円形であることを特徴
    とする請求項1に記載の微粒子保持プレート。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔Aの開口部のうち、前記貫通
    孔Bに隣接している側の開口部の一辺の長さと、 前記貫通孔Bの開口部のうち、前記貫通孔Aに隣接して
    いる側の開口部の直径とが等しいことを特徴とする請求
    項2に記載の微粒子保持プレート。
  4. 【請求項4】 前記シリコン部材の前記貫通孔Aがあけ
    られた平面に対して前記貫通孔Aの側壁面が52〜58
    度の角度をなして形成されていることを特徴とする請求
    項1から請求項3のいずれか一項に記載の微粒子保持プ
    レート。
  5. 【請求項5】 前記貫通孔Aがウェットエッチング法に
    よって貫通させて形成されていることを特徴とする請求
    項1から請求項4のいずれか一項に記載の微粒子保持プ
    レート。
  6. 【請求項6】 前記金属部材がNi、Cu、Co、S
    n、Zn、Au、Pt、AgまたはPb、または前記N
    i、Cu、Co、Sn、Zn、Au、Pt、Agまたは
    Pbを含む合金からなることを特徴とする請求項1から
    請求項5のいずれか一項に記載の微粒子保持プレート。
  7. 【請求項7】 導電性膜が成膜されたシリコン基板上に
    非導電性材料をパターニングする工程と、 パターニングされた前記非導電性材料を型として利用し
    電鋳法によって前記導電性膜上に金属部材を形成する工
    程と、 前記金属部材をマスクとして利用し前記シリコン基板の
    所定の位置をウェットエッチングする工程とを有する微
    粒子保持プレートの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記シリコン基板の(100)面をウェ
    ットエッチングすることを特徴とする請求項7に記載の
    微粒子保持プレートの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記導電性膜の一部を除去する工程を有
    することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の
    微粒子保持プレートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007222132A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Fujitsu Ltd 細胞捕捉チップ
WO2009088123A1 (en) * 2008-01-07 2009-07-16 Secron Co., Ltd. Template for forming solder bumps, method of manufacturing the template and method of inspecting solder bumps using the template
CN104031832A (zh) * 2014-06-27 2014-09-10 东南大学 一种核酸测序用微流控芯片

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