JP2011029311A - ボール搭載マスク、ボール吸着マスク並びに篩網及びその製造方法 - Google Patents

ボール搭載マスク、ボール吸着マスク並びに篩網及びその製造方法 Download PDF

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Yasuyuki Baba
泰行 馬場
Keisuke Takei
圭介 武井
Masaichi Aizawa
政一 相沢
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Abstract

【課題】効率の良いボール振込みが期待できるボール搭載マスクを得る。
【解決手段】搭載される導電性ボール8の直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有するボール挿入孔4が多数形成されたものであって、ボール挿入孔4のボール搭載側開口部周縁にめっきのサイドスプレット現象によるR形状加工が施されたボール案内部9と、ボール挿入孔のボール搭載面側に形成され、ボール案内部9の表面からボール案内部の外側のボール搭載面に向かって放射状に延びる複数のボール呼び込み用案内溝14とを備える。
【選択図】図5

Description

この発明は、ボール搭載マスク(ボール振込みマスクとも言うが、ここではボール搭載マスクと言う)、ボール吸着マスク並びに篩網及びその製造方法に関するものである。
従来、半導体ウエハ等のベースの所定位置に導電性ボールを振り分けて配列するボール搭載マスクにおいては、ボール挿入孔のボール搭載側開口周縁(エッジ)が角張っているため、導電性ボールが傷付き易く、また、導電性ボールの未搭載の原因にもなっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−263053号公報
近年、ボール搭載マスクのボール挿入孔の径が100μ以下のマイクロボール製品があり、従来のボール搭載マスクでは充填率の低下と充填時間の増大が問題となっている。更に、導電性ボールを振り分けて配列するボール搭載マスクでは、導電性ボールがボール挿入孔に呼び込まれるように、入り易くすることが好ましいことである。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ボール挿入孔のボール搭載側開口周縁にめっきのサイドスプレット現象によるR形状を利用してボール案内部を形成し、更にボール挿入孔の周縁部にボール呼び込み用案内溝を形成することにより、効率の良いボール振込みが期待できるボール搭載マスク並びに篩網及びその製造方法を提供するものである。また、ボール吸着性の良いボール吸着マスクを提供するものである。
この発明に係るボール搭載マスクにおいては、搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有するボール挿入孔が多数形成されたものであって、ボール挿入孔のボール搭載面側に形成され、ボール挿入孔に向かって延びるボール呼び込み用案内溝を備えたものである。
また、この発明に係るボール搭載マスクにおいては、搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有するボール挿入孔が多数形成されたものであって、ボール挿入孔のボール搭載側開口部周縁にめっきのサイドスプレット現象によるR形状加工が施されたボール案内部と、ボール挿入孔のボール搭載面側に形成され、ボール案内部の表面からボール案内部の外側のボール搭載面に向かって延びるボール呼び込み用案内溝とを備えたものである。
また、ボール呼び込み用案内溝は螺旋状である。
また、ボール呼び込み用案内溝は直線状である。
また、ボール呼び込み用案内溝は2本以上形成されているものである。
また、この発明に係るボール搭載マスクの製造方法においては、搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有するボール挿入孔が多数形成されたものであって、導電性母材上にレジストを形成し、搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有する多数のボール挿入孔、及びボール搭載面側にボール挿入孔に向かって延びるボール呼び込み用案内溝を形成するマスク層形成工程と、レジストを除去するレジスト除去工程と、導電性母材からマスク層を剥がす剥離工程とからなるものである。
また、この発明に係るボール搭載マスクの製造方法においては、搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有するボール挿入孔が多数形成されたものであって、導電性母材上にレジストを形成し、搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有する多数のボール挿入孔、めっきのサイドスプレット現象によるR形状加工が施されたボール案内部、及びボール挿入孔のボール搭載面側にボール案内部の表面からボール案内部の外側のボール搭載面に向かって延びるボール呼び込み用案内溝を形成するマスク層形成工程と、レジストを除去するレジスト除去工程と、導電性母材からマスク層を剥がす剥離工程とからなるものである。
また、この発明に係る篩網においては、微細な粒子を一定の直径を有する粒子に選別して分級するために用いられ、微細な粒子挿入孔が多数形成された篩網であって、粒子挿入孔の粒子搭載面側に形成され、粒子挿入孔に向かって延びる粒子呼び込み用案内溝を備えたものである。
また、この発明に係る篩網においては、微細な粒子を一定の直径を有する粒子に選別して分級するために用いられ、微細な粒子挿入孔が多数形成されたものであって、粒子挿入孔の粒子搭載側開口部周縁にめっきのサイドスプレット現象によるR形状加工が施された粒子案内部と、粒子挿入孔の粒子搭載面側に形成され、粒子案内部の表面から粒子案内部の外側の粒子搭載面に向かって延びる粒子呼び込み用案内溝とを備えたものである。
また、この発明に係るボール吸着マスクにおいては、吸引される導電性ボールの直径よりも若干小さい所定の開口寸法を有するボール吸着孔が多数形成されたボール吸着マスクであって、ボール吸着孔のボール吸着面側に形成され、ボール吸着孔に向かって延びるボール呼び込み用案内溝を備えたものである。
また、この発明に係るボール吸着マスクにおいては、吸引される導電性ボールの直径よりも若干小さい所定の開口寸法を有するボール吸着孔が多数形成されたボール吸着マスクであって、ボール吸着孔のボール吸着側開口部周縁にめっきのサイドスプレット現象によるR形状加工が施されたボール案内部と、ボール吸着孔のボール吸着面側に形成され、ボール案内部の表面からボール案内部の外側のボール吸着面に向かって延びるボール呼び込み用案内溝とを備えたものである。
この発明によれば、ボール挿入孔の周縁部に複数のボール呼び込み用案内溝を形成したので、効率の良いボール振込みが期待できるボール搭載マスクを得ることができる効果がある。また、同様に、効率の良い粒子分級が期待できる篩網を得ることができる。また、同様に、効率の良いボール吸着が期待できるボール吸着マスクを得ることができる。
この発明の実施例1におけるボール搭載マスクを示す斜視図である。 この発明の実施例1におけるボール搭載マスクを半導体ウエハ等のベースに使用している状態を示す斜視図である。 この発明の実施例1におけるボール搭載マスクの要部を示す縦断面図である。 この発明の実施例1におけるボール搭載マスクの製造方法の主な工程を示す縦断面図で、めっきのサイドスプレット現象のみで開口を形成する場合の工法である。 図4の製造方法に用いられる螺旋形状タイプのレジストを示す平面図である。 この発明の実施例1におけるボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を搭載面側から見た拡大平面図である。 図6のうちの1個のボール挿入孔を拡大して示す斜視図である。 この発明の実施例1におけるボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を搭載面側から見た顕微鏡写真である。 図8のうちの1個のボール挿入孔を拡大して示す顕微鏡写真である。 この発明の実施例1におけるボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を基板面側から見た拡大底面図である。 図10のうちの1個のボール挿入孔を拡大して示す斜視図である。 この発明の実施例1におけるボール搭載マスクのボール呼び込み用案内溝パターンの一例を示す説明図である。 この発明の実施例2におけるボール搭載マスクの製造方法の主な工程を示す縦断面図で、開口部寸法をレジストで均一に形成する場合の工法である。 この発明の実施例3におけるボール搭載マスクの製造方法に用いられる十字形状タイプのレジストを示す平面図である。 この発明の実施例3におけるボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を搭載面側から見た拡大平面図である。 図15のうちの1個のボール挿入孔を拡大して示す斜視図である。 この発明の実施例3におけるボール搭載マスクの1個のボール挿入孔を拡大して示す顕微鏡写真である。 この発明の実施例3におけるボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を基板面側から見た拡大底面図である。 図18のうちの1個のボール挿入孔を拡大して示す斜視図である。 この発明の実施例3におけるボール搭載マスクのボール呼び込み用案内溝パターンの一例を示す説明図である。 この発明の実施例5におけるボール吸着マスクを用いた吸引装置の縦断面図である。 この発明の実施例5におけるボール吸着マスクの要部を示す縦断面図である。 この発明の実施例5におけるボール吸着マスクに設けられる1個のボール吸着孔を拡大して示す斜視図である。
図1はボール搭載マスクを示す斜視図、図2はボール搭載マスクを半導体ウエハ等のベースに使用している状態を示す斜視図、図3はボール搭載マスクの要部を示す縦断面図、図4はボール搭載マスクの製造方法の主な工程を示す縦断面図、図5は本製造方法に用いられる螺旋形状タイプのレジストを示す平面図、図6はこの発明の実施例1におけるボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を搭載面側から見た拡大平面図、図7は1個のボール挿入孔を拡大して示す斜視図、図8はこの発明の実施例1におけるボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を搭載面側から見た顕微鏡写真、図9は図8のうちの1個のボール挿入孔を拡大して示す顕微鏡写真、図10はボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を基板面側から見た拡大底面図、図11は1個のボール挿入孔を拡大して示す斜視図、図12はボール呼び込み用案内溝パターンの一例を示す説明図である。
図1及び図2において、1はアルミニウム材料等で四角形の枠状に構成された版枠、2は版枠1の内側に張設されたメッシュ(紗)からなるスクリーン、3はスクリーン2の中央開口部に接着固定されたボール搭載マスクである。このボール搭載マスク3は、金属からなる平板状をなし、周縁部が接着剤によりスクリーン2に対して接着されている。ボール搭載マスク3には、多数のボール挿入孔4が形成されたボール挿入孔集合体5が複数個形成されており、ここでは4個のボール挿入孔集合体5の例を示している。このボール搭載マスク3は、半導体ウエハ等のベース6に対して使用され、ベース6には多数の電極7が設けられており、ボール搭載マスク3の各ボール挿入孔4はベース6の各電極7に対応している。
ボール搭載マスク3は、図3に示すような構造をしている。すなわち、半導体ウエハ等のベース6上の所定位置に重ねて配置されるボール搭載マスク3のボール挿入孔4は、客先から指定される所定の開口寸法(直径0.2mm、0.5mmピッチで設けられる)を有しており、搭載される導電性ボール8の直径よりも若干大きく形成されている。近年では指定される所定の開口寸法の寸法公差管理が非常に厳しくなってきている。このボール挿入孔4の直下位置のベース6上に電極7が対応して配置されている。そして、所定開口寸法のボール挿入孔4のボール搭載側開口部周縁にはめっきのサイドスプレット現象(レジスト周縁上にめっきがオーバーハングしながら縦横均等に成長して行くこと)によるR形状加工が施されたボール案内部9が形成されている。ボール搭載マスク3に搭載された導電性ボール8は、R形状加工が施されたボール案内部9に案内されることにより、導電性ボール8が入り易い構造となっている。
次に、この発明の実施例1におけるボール搭載マスクの製造方法を図4、図5により説明する。この製造方法はめっきによる積層工程である。
先ず、導電性母材10に、中央の円形レジスト部11aと外側のスパイラル形レジスト部11bとからなる螺旋形状タイプのレジスト11を塗布、露光、現像により形成する(図4a、図5参照)。そして、めっきのサイドスプレット現象(レジスト周縁上にめっきがオーバーハングしながら縦横均等に成長して行くこと)によるR形状加工が施されたボール案内部9を有するマスク層12を形成する(図4b参照)。次に、螺旋形状タイプのレジスト11を除去して、導電性母材10から剥がすことにより、ボール搭載マスク3が得られる(図4c参照)。
この実施例1のボール搭載マスクの各ボール挿入孔4は、その搭載面側に、図6〜図9に示すように、ボール挿入孔4周縁のR形状加工が施されたボール案内部9の表面からボール案内部9の外側のボール搭載平面に向かって螺旋(スパイラル)状に延びる卍状のボ−ル呼び込み用案内溝13を形成したものである。したがって、この卍状のボール呼び込み用案内溝13は、ボール搭載平面からボール挿入孔4に向かって導電性ボール8を呼び込むような働きをするものである。これにより、導電性ボール8がボール挿入孔4に呼び込まれて、入り易くすることができる。ボ−ル呼び込み用案内溝13のパターンは、図12に示すように、螺旋(スパイラル)を4本設けて卍状としているが、1本又は2本以上あれば効果を期待できる。また、この発明のボール搭載マスクの各ボール挿入孔4の基板面側は、図10、図11に示すように、中央の円形レジスト部11aと外側のスパイラル形レジスト部11b(幅0.05mm)とからなる螺旋形状タイプのレジスト11が塗布された部分が凹むことにより、ボール挿入孔4周縁から外側に向かって螺旋(スパイラル)状に延びる卍状のボ−ル呼び込み用案内溝対応の窪み痕14が形成されている。
図13はこの発明の実施例2におけるボール搭載マスクの製造方法の主な工程を示す縦断面図で、開口部寸法をレジストで均一に形成する場合の工法である。
この実施例2では、導電性母材10に、中央の円形レジスト部11aと外側のスパイラル形レジスト部11bとからなる螺旋形状タイプのレジスト11を塗布、露光し、その露光後にボール挿入孔4の開口部と同寸法となる開口形成用の円柱形レジスト15を塗布、露光し、その露光後に各レジスト11、15を現像により同時に形成する(図13a参照)。そして、めっきのサイドスプレット現象(レジスト周縁上にめっきがオーバーハングしながら縦横均等に成長して行くこと)によるR形状加工が施されたボール案内部9を有するマスク層12を形成する(図13b参照)。次に、螺旋形状タイプのレジスト11、及び開口形成用のレジスト15を除去して、導電性母材10から剥がすことにより、ボール搭載マスク3が得られる(図13c参照)。
図14はこの発明の実施例3におけるボール搭載マスクの製造方法に用いられる十字形状タイプのレジストを示す平面図、図15はこの発明の実施例3におけるボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を搭載面側から見た拡大平面図、図16は1個のボール挿入孔を拡大して示す斜視図、図17はボール搭載マスクの1個のボール挿入孔を拡大して示す顕微鏡写真、図18はボール搭載マスクの多数のボール挿入孔を基板面側から見た拡大底面図、図19は1個のボール挿入孔を拡大して示す斜視図、図20はボール呼び込み用案内溝パターンの一例を示す説明図である。
この実施例3においては、図14に示すように、導電性母材10に、中央の円形レジスト部16aと外側の直線放射形レジスト部16bとからなる十字形状タイプのレジスト16を塗布、露光、現像により形成する。そして、この実施例3のボール搭載マスクの各ボール挿入孔4は、その搭載面側に、図15〜図17に示すように、ボール挿入孔4周縁のR形状加工が施されたボール案内部9の表面からボール案内部9の外側のボール搭載平面に向かって放射状に真直ぐに延びる十字状のボ−ル呼び込み用案内溝17を形成したものである。したがって、この十字状のボール呼び込み用案内溝17は、ボール搭載平面からボール挿入孔4に向かって導電性ボール8を呼び込むような働きをするものである。これにより、導電性ボール8がボール挿入孔4に呼び込まれて、入り易くすることができる。ボ−ル呼び込み用案内溝17のパターンは、図20に示すように、ボール挿入孔4の直径0.2mm、0.5mmピッチに対して、溝長約0.1mmの直線放射溝を4本設けているが、1本又は2本以上あれば効果を期待できる。また、この発明のボール搭載マスクの各ボール挿入孔4の基板面側は、図18、図19に示すように、中央の円形レジスト部16aと外側の直線放射形レジスト部16bとからなる十字形状タイプのレジスト16が塗布された部分が凹むことにより、ボール挿入孔4周縁から外側に向かって放射状に真直ぐ延びる十字状のボ−ル呼び込み用案内溝対応窪み痕18が形成されている。
なお、ここでは十字状のボール呼び込み用案内溝17と十字状のボ−ル呼び込み用案内溝対応窪み痕18を形成しているが、例えば、十字状を斜め45度傾けることにより×字状にしても良い。また、縦方向、横方向にそれぞれ配列されるボール呼び込み用案内溝17とボ−ル呼び込み用案内溝対応窪み痕18を十字状と×字状が交互に配列されるようにしても良い。この場合、ボール呼び込み効果の向上が期待できる。また、十字状のボール呼び込み用案内溝17と十字状のボ−ル呼び込み用案内溝対応窪み痕18を有するボール挿入孔4が四角形の各角部にそれぞれ配置されている場合において、その四角形の中央に十字状のボール呼び込み用案内溝17と十字状のボ−ル呼び込み用案内溝対応窪み痕18を有するもう一つのボール挿入孔4を追加して設けても良い。
上記実施例1〜実施例3では、効率の良いボール振込みが期待できるボール搭載マスク及びその製造方法について説明したが、ボール搭載マスクに限らず、例えば、微細な粒子を一定の直径を有する粒子に選別して分級するために用いられる篩網にも適用することができる。すなわち、篩網に設ける複数の微細な孔の形状は、その粒子搭載面側に、孔周縁のR形状加工が施された粒子案内部の表面から粒子案内部の外側の粒子搭載平面に向かって螺旋(スパイラル)状に延びる卍状の粒子呼び込み用案内溝又は放射状に真直ぐに延びる十字状の粒子呼び込み用案内溝を形成するものである。これにより、効率の良い粒子分級が期待できる篩網を得ることができる。
図21はこの発明の実施例5におけるボール吸着マスクを用いた吸引装置の縦断面図、図22はこの発明の実施例5におけるボール吸着マスクの要部を示す縦断面図、図23はこの発明の実施例5におけるボール吸着マスクに設けられる1個のボール吸着孔を拡大して示す斜視図である。
実施例5はボール吸着マスクに用いた場合の例である。このボール吸着マスクの場合は、図21に示すように、吸引装置本体19の底面部20に吸引用の開口21が多数形成されており、この底面部20に密着するようにボール吸着マスク22が取り付けられている。このボール吸着マスク22には、吸引装置本体19の底面部20に多数形成された吸引用の開口21と対応するように、複数のボール吸着孔23が貫通形成されており、吸引装置本体19の上部に設けられた吸気管24を通して真空吸引を行うことによって、ボール吸着マスク22の各ボール吸着孔23には導電性ボール8が吸着されるようになっている。また、ボール吸着マスク22のボール吸着孔23は、図22及び図23に示すように、ボール吸着側開口部周縁にはめっきのサイドスプレット現象(レジスト周縁上にめっきがオーバーハングしながら縦横均等に成長して行くこと)によるR形状加工が施されたボール案内部9が形成され、更に各ボール吸着孔23は、その吸着面側に、ボール吸着孔23周縁のR形状加工が施されたボール案内部9の表面からボール案内部9の外側に向かって螺旋(スパイラル)状に延びる卍状のボール呼び込み用案内溝25を形成したものである。なお、このボール呼び込み用案内溝25は十字状であっても良い。
上記実施例5では、ボール吸着マスク22のボール吸着孔23は、図22及び図23に示すように、ボール吸着側開口部周縁にはめっきのサイドスプレット現象(レジスト周縁上にめっきがオーバーハングしながら縦横均等に成長して行くこと)によるR形状加工が施されたボール案内部9が形成され、更に各ボール吸着孔23は、その吸着面側に、ボール吸着孔23周縁のR形状加工が施されたボール案内部9の表面からボール案内部9の外側に向かって螺旋(スパイラル)状に延びる卍状のボール呼び込み用案内溝25を形成したが、この実施例6においては、ボール吸着マスク22の上下(天地)を逆にして、ボール反吸着(吸引)側開口部周縁にはめっきのサイドスプレット現象(レジスト周縁上にめっきがオーバーハングしながら縦横均等に成長して行くこと)によるR形状加工が形成され、更に各ボール吸着孔23は、その反吸着面(吸引)側に、ボール吸着孔23周縁のR形状加工が施された部分の表面から外側に向かって螺旋(スパイラル)状に延びる卍状のボール吸引用案内溝を形成したものである。なお、このボール吸引用案内溝は十字状であっても良い。
1 版枠
2 スクリーン
3 ボール搭載マスク
4 ボール挿入孔
5 ボール挿入孔集合体
6 ベース
7 電極
8 導電性ボール
9 R形状加工が施されたボール案内部
10 導電性母材
11 螺旋形状タイプのレジスト
11a 中央の円形レジスト部
11b 外側のスパイラル形レジスト部
12 マスク層
13 卍状のボール呼び込み用案内溝
14 卍状のボール呼び込み用案内溝対応の窪み痕
15 開口形成用の円柱形レジスト
16 十字形状タイプのレジスト
16a 中央の円形レジスト部
16b 外側の直線放射形レジスト部
17 十字状のボール呼び込み用案内溝
18 十字状のボール呼び込み用案内溝対応の窪み痕
19 吸引装置本体
20 底面部
21 吸引用の開口
22 ボール吸着マスク
23 ボール吸着孔
24 吸気管
25 卍状のボール呼び込み用案内溝

Claims (20)

  1. 搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有するボール挿入孔が多数形成されたボール搭載マスクであって、
    前記ボール挿入孔のボール搭載面側に形成され、前記ボール挿入孔に向かって延びるボール呼び込み用案内溝を備えたことを特徴とするボール搭載マスク。
  2. 搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有するボール挿入孔が多数形成されたボール搭載マスクであって、
    前記ボール挿入孔のボール搭載側開口部周縁にめっきのサイドスプレット現象によるR形状加工が施されたボール案内部と、
    前記ボール挿入孔のボール搭載面側に形成され、前記ボール案内部の表面からボール案内部の外側のボール搭載面に向かって延びるボール呼び込み用案内溝と、
    を備えたことを特徴とするボール搭載マスク。
  3. ボール呼び込み用案内溝は、螺旋状であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のボール搭載マスク。
  4. ボール呼び込み用案内溝は、直線状であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のボール搭載マスク。
  5. ボール呼び込み用案内溝は2本以上形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のボール搭載マスク。
  6. 搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有するボール挿入孔が多数形成されたボール搭載マスクの製造方法であって、
    導電性母材上にレジストを形成し、前記搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有する多数のボール挿入孔、及びボール搭載面側に前記ボール挿入孔に向かって延びるボール呼び込み用案内溝を形成するマスク層形成工程と、前記レジストを除去するレジスト除去工程と、前記導電性母材からマスク層を剥がす剥離工程とからなることを特徴とするボール搭載マスクの製造方法。
  7. 搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有するボール挿入孔が多数形成されたボール搭載マスクの製造方法であって、
    導電性母材上にレジストを形成し、前記搭載される導電性ボールの直径よりも若干大きい所定の開口寸法を有する多数のボール挿入孔、めっきのサイドスプレット現象によるR形状加工が施されたボール案内部、及び前記ボール挿入孔のボール搭載面側に前記ボール案内部の表面からボール案内部の外側のボール搭載面に向かって延びるボール呼び込み用案内溝を形成するマスク層形成工程と、前記レジストを除去するレジスト除去工程と、前記導電性母材からマスク層を剥がす剥離工程とからなることを特徴とするボール搭載マスクの製造方法。
  8. 導電性母材上に形成されるレジストは螺旋形状タイプであり、ボール呼び込み用案内溝は螺旋状であることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のボール搭載マスクの製造方法。
  9. 導電性母材上に形成されるレジストは十字形状タイプであり、ボール呼び込み用案内溝は直線状であることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のボール搭載マスクの製造方法。
  10. ボール呼び込み用案内溝は2本以上形成されていることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のボール搭載マスクの製造方法。
  11. 微細な粒子を一定の直径を有する粒子に選別して分級するために用いられ、微細な粒子挿入孔が多数形成された篩網であって、
    前記粒子挿入孔の粒子搭載面側に形成され、前記粒子挿入孔に向かって延びる粒子呼び込み用案内溝を備えたことを特徴とする篩網。
  12. 微細な粒子を一定の直径を有する粒子に選別して分級するために用いられ、微細な粒子挿入孔が多数形成された篩網であって、
    前記粒子挿入孔の粒子搭載側開口部周縁にめっきのサイドスプレット現象によるR形状加工が施された粒子案内部と、
    前記粒子挿入孔の粒子搭載面側に形成され、前記粒子案内部の表面から粒子案内部の外側の粒子搭載面に向かって延びる粒子呼び込み用案内溝と、
    を備えたことを特徴とする篩網。
  13. 粒子呼び込み用案内溝は、螺旋状であることを特徴とする請求項11又は請求項12記載の篩網。
  14. 粒子呼び込み用案内溝は、直線状であることを特徴とする請求項11又は請求項12記載の篩網。
  15. 粒子呼び込み用案内溝は2本以上形成されていることを特徴とする請求項11又は請求項12記載の篩網。
  16. 吸引される導電性ボールの直径よりも若干小さい所定の開口寸法を有するボール吸着孔が多数形成されたボール吸着マスクであって、
    前記ボール吸着孔のボール吸着面側に形成され、前記ボール吸着孔に向かって延びるボール呼び込み用案内溝を備えたことを特徴とするボール吸着マスク。
  17. 吸引される導電性ボールの直径よりも若干小さい所定の開口寸法を有するボール吸着孔が多数形成されたボール吸着マスクであって、
    前記ボール吸着孔のボール吸着側開口部周縁にめっきのサイドスプレット現象によるR形状加工が施されたボール案内部と、
    前記ボール吸着孔のボール吸着面側に形成され、前記ボール案内部の表面からボール案内部の外側のボール吸着面に向かって延びるボール呼び込み用案内溝と、
    を備えたことを特徴とするボール吸着マスク。
  18. ボール呼び込み用案内溝は、螺旋状であることを特徴とする請求項16又は請求項17記載のボール吸着マスク。
  19. ボール呼び込み用案内溝は、直線状であることを特徴とする請求項16又は請求項17記載のボール吸着マスク。
  20. ボール呼び込み用案内溝は2本以上形成されていることを特徴とする請求項18又は請求項19記載のボール吸着マスク。
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