JP2003302777A - 電子写真感光体用支持体 - Google Patents
電子写真感光体用支持体Info
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Abstract
濃度ムラを生じることのない良好な画像を得られる電子
写真感光体用支持体、電子写真感光体及び画像形成装置
を提供すること。 【解決手段】電子写真感光体用支持体の表面粗さを関数
y = f (x)で表し、該関数の下記一般式(1)で表さ
れる自己相関関数φ(τ)について、p(μm/re
v)を切削送り速度、iを自然数とした場合に かつφ(τi)≧0.5φ(p)を満たすτi(0< τi
≦ p)が下記式(2)を満足することを特徴とする電
子写真感光体用支持体。 (2T:観測時間) (X:画像形成装置の最小記録ドットピッチ,n:0以
上の整数)
Description
持体に関するもので、より詳しくは画像を形成する際に
濃度ムラを生じない高品質の電子写真感光体用支持体、
該支持体上に感光層を形成してなる電子写真感光体、及
び該感光体を用いて製造された画像形成装置に関する。
る電子写真感光体は、電子写真感光体用支持体(以下、
適宜「支持体」と呼ぶ)を切削加工した後、感光層を形
成するか、或いは切削加工した後に陽極酸化被膜や下引
き層などを形成した上に感光層を形成することによって
製造されている。通常、高解像度が要求される画像形成
装置においては、該電子写真感光体にレーザー光やLE
D等を照射し画像を形成するといった技術が使用されて
いる。
ー光やLED等を照射し画像を形成する場合、特にハー
フ画像等において濃度ムラが発生するといった問題点が
生じている。該濃度ムラは、前記の様な電子写真感光体
にレーザー光やLEDを照射した場合、光が支持体上で
散乱せずに反射することを原因として生じると考えられ
る。支持体には通常アルミニウム或いはアルミニウム合
金からなる金属素管を使用することが多く、前記の様に
支持体は表面性状を均一に保つために切削加工が行われ
る。切削加工を施した後の支持体表面は規則的な凹凸が
存在するため、レーザー光やLEDが支持体上で散乱し
ないことで濃度ムラを生じる場合、規則的な濃度ムラを
生成してしまうといった問題点が生じる。
画像形成装置においてはこのような実状に鑑み、特許第
2996742号では支持体表面の粗さを規定すること
により濃度ムラを防ぐ方法が提案されているが、本特許
を満たす条件でも、近年の高画質の複写機、プリンター
では濃度ムラの発生を防ぐことは難しい。
は、解像度と切削ピッチ(切削送り速度)との関係を規
定し、干渉縞対策を行っている。しかしながら、該公報
の様に切削ピッチだけを規定することでは、切削加工に
より生じる切削ピッチより小さな周期性を持った凹凸と
レーザー光との干渉による画像ムラの発生を防ぐために
は不十分であった。
では切削ピッチをある条件下に納めることで濃度ムラの
発生を防ぐことが提案されているが、同じく効果として
は不十分であり、かつ画質が上がる毎に有効なピッチ範
囲が狭まるので、切削ピッチ幅の管理が難しくなってく
る。さらに、このような高画質の感光体を管理するには
今までの粗さ計のJIS規格による測定値での管理では
不十分で、切削ピッチ毎、また切削ピッチ管での波形の
均一な光散乱性が必要となる。
ーザー光、LED等を電子写真感光体に照射して画像を
形成する際に、濃度ムラを発生しない電子写真感光体を
提供し、高解像度の画像を提供することを目的とする。
特に、切削ピッチより小さな周期性を持った凹凸とレー
ザー光との干渉による画像ムラを解決する。
を解決すべく鋭意検討を行ったところ、支持体の表面粗
さを表す関数から得られる特定の関数に着目すること
で、前記のような問題が解決されることがわかった。す
なわち、本発明は、電子写真感光体用支持体の表面粗さ
を関数 y=f(x)で表し、該関数の下記一般式
(1)で表される自己相関関数φ(τ)について、p
(μm/rev)を切削送り速度、iを自然数とした場合
に
≦ p)が下記式(2)を満足することを特徴とする電
子写真感光体用支持体、
上の整数)及び該支持体を用いて製造された電子写真感
光体、及び画像形成装置によって解決される。
本発明で用いられる支持体は、電子写真感光体用支持体
として用いられるものであれば特に限定されるものでは
ないが具体的には、アルミニウムあるいはアルミニウム
合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料が使用
される。好ましくはアルミニウムあるいはアルミニウム
合金からなる支持体がよい。支持体の形状は、通常の電
子写真感光体に用いられる形状であれば特に限定される
ものではないが、好ましくは円筒状の形状がよい。非導
電体を使用するときは、導電性粉体の配合による導電
化、あるいは、金属蒸着による表面導電化が行われるの
が一般的である。
場合についての一般的な製法を述べれば、アルミニウム
あるいはA1050、A3003、A6063等のアル
ミニウム合金をポートホール法、マンドレル法等により
円筒状に加工した後、所定の肉厚、長さ、外径寸法の円
筒とするため、引き抜き加工等の処理加工が行なわれ
る。その後、通常切削加工が施される。
工処理を施すことにより得られるものであるが、特にそ
の方法が限定されるものではなく、本発明の特徴とする
支持体であれば本発明の奏する効果を得ることができ
る。
盤を使用し、焼結ダイヤモンドバイトを研磨粗さ狙いで
特定のRmax(μm)に仕上げる。切削バイトの粒径
は、0.2μm以上15μm以下のものを用い、切削バ
イトの切削面における研磨仕上げ粗さはRmaxで0.
3μm以上0.8μm以下となるように研磨することが
好ましい。
施す。その際の切削送り速度は最小値として好ましくは
100μm/rev以上、更に好ましくは150μm/
rev以上、最大値として好ましくは600μm/re
v以下、更に好ましくは450μm/rev以下の範囲
で設定される。
(株)ミツトヨ社製)により測定される。粗さ計に表示
される最大粗さRtは最小値として0.4μm以上、好
ましくは0.5μm以上、最大値として1.2μm以
下、好ましくは1.0μm以下、最も好適には0.8μ
m以下であることが望ましい。
示す粗さ曲線を関数y=f(x)とする。該関数y=f
(x)の自己相関関数φ(τ)は下記一般式(1)で示
される。
得られた粗さ曲線の離散データをFFTを用いてパワー
スペクトルを推定し、そのパワースペクトルを逆フーリ
エ変換することにより得られる。
体の表面粗さを関数 y = f (x)で表し、該関数の上記
一般式(1)で表される自己相関関数φ(τ)につい
て、p(μm/rev)を切削送り速度、iを自然数とし
た場合に
≦ p)がすべて下記式(2)を満足するものである。
上の整数)
(n+0.7)であればよいが、X(n+0.4)≦τ
i≦X(n+0.6)であれば更に好ましい。係る範囲
を満足する支持体は、切削加工により生じる、切削ピッ
チより小さな周期性を持つ凹凸とレーザー光との干渉に
よる画像ムラを生じることがない。すなわち、本発明の
支持体に感光層を形成した電子写真感光体を用いて画像
を形成すれば、濃度ムラのない良好な画像を得ることが
出来る。
工した後、そのまま感光層を形成しても良いが、陽極酸
化被膜または下引き層、あるいはこれらを併用した層を
形成してもよい。陽極酸化被膜は、支持体表面に陽極酸
化処理により形成される。陽極酸化処理を施す前に、
酸、アルカリ、有機溶剤、界面活性剤、エマルジョン、
電解などの各種脱脂洗浄方法により脱脂処理されること
が好ましい。陽極酸化被膜は通常の方法、例えば、クロ
ム酸、硫酸、シュウ酸、ホウ酸、スルファミン酸などの
酸性浴中で、陽極酸化処理することにより形成される
が、硫酸中での陽極酸化処理が最も良好な結果を与え
る。硫酸中での陽極酸化処理の場合、硫酸濃度は100
〜300g/l、溶存アルミニウム濃度は2〜15g/
l、液温は15〜30℃、電解電圧は10〜20V、電
流密度は0.5〜2A/dm2の範囲内に設定されるの
が好ましいが、これに限られるものではない。このよう
にして形成された陽極酸化被膜の膜厚としては、通常は
20μm以下であり、好ましくは10μm以下、更に好
ましくは7μm以下である。
なわれる。封孔処理液としては、ニッケルイオンを含む
液(例えば酢酸ニッケルを含む液、フッ化ニッケルを含
む液)等、常法の封孔処理液が使用できる。
ル、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタ
ン、ポリイミド、ポリアミド等の有機層を用いることが
できる。なかでも、支持体との接着性に優れ、電荷発生
層塗布液に用いられる溶媒に対する溶解性の小さなポリ
アミド樹脂が好ましい。下引き層中には、特にレーザー
露光における干渉縞を防ぐ目的で、アルミナ、チタニア
等の金属酸化物微粒子やレーザー光を吸収することがで
きる有機または無機の色素を含有させることが効果的で
ある。下引き層の膜厚は通常0.1〜10μm、好まし
くは0.2〜5μmである。
を含有する電荷発生層と電荷輸送層をこの順に積層した
もの、逆に積層したもの、または電荷輸送媒体中に電荷
発生物質粒子を分散したいわゆる単層型などいずれも用
いることができるが、電荷発生層および電荷輸送層を有
する積層型感光層が好ましい。感光層が単層構造の場合
には、感光材料が結着材料に分散してなる公知のものが
使用される。例えば、色素増感されたZnO感光層、C
dS感光層、電荷発生物質を電荷輸送物質と結着材料等
からなる層中に分散させた感光層が挙げられる。感光層
が積層構造の場合には、支持体、好ましくは陽極酸化被
膜または下引き層の上に電荷発生層、電荷移動層の順で
各層が設けられる。
光層は電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送層
をこの順に積層したもの、逆に積層したもの、または電
荷輸送媒体中に電荷発生物質粒子を分散したいわゆる単
層型などいずれも用いることができるが、電荷発生層お
よび電荷輸送層を有する積層型感光層が好ましい。感光
層が単層構造の場合には、感光材料が結着材料に分散し
てなる公知のものが使用される。例えば、色素増感され
たZnO感光層、CdS感光層、電荷発生物質を電荷輸
送物質に分散させた感光層が挙げられる。
ー樹脂とを含む。電荷発生物質としては、電子写真感光
体に用いられる物質であれば特に限定されるものではな
く、具体的にはセレン及びその合金、ヒ素−セレン、硫
化カドミウム、酸化亜鉛、その他の無機光導電体、フタ
ロシアニン、アゾ、キナクリドン、多環キノン、ペリレ
ン、インジゴ、ベンズイミダゾールなどの有機顔料を使
用することができる。特に銅、塩化インジウム、塩化カ
リウム、スズ、オキシチタニウム、亜鉛、バナジウムな
どの金属、またはその酸化物や塩化物の配位したフタロ
シアニン類、無金属フタロシアニン類などのフタロシア
ニン顔料、または、モノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾ、
テトラキスアゾ類などのアゾ顔料が好ましい。これらの
うち特にフタロシアニン顔料がより好ましく、特定結晶
系を有するオキシチタニウムフタロシアニンが特に好ま
しい。これは、オキシチタニウムフタロシアニンが通常
の顔料より熱による結晶変換が起きやすいためである。
ンの例としては、CuKα線によるX線回折においてブ
ラッグ角(2θ±0.2゜)27.3゜に最大回折ピー
クを示すものがあげられるが、これに限定されるもので
はない。このオキシチタニウムフタロシアニンの結晶型
は、一般にはY型あるいはD型と呼ばれているものであ
り、例えば特開昭62−67094号公報の第2図(同
公報ではII型と称されている)、特開平2−8256
号公報の第1図、特開昭64−82045号公報の第1
図、電子写真学会誌第92巻(1990年発行)第3号
第250〜258頁(同刊行物ではY型と称されてい
る)に示されたものである。この結晶型オキシチタニウ
ムフタロシアニンは、27.3°に最大回折ピークを示
すことが特徴であるが、これ以外に通常7.4°、9.
7°、24.2°にピークを示す。
性および測定法により変化する場合もあるが、粉末結晶
のX線回折を行う場合に通常用いられるブラッグ−ブレ
ンターノの集中法による測定では、上記の結晶型オキシ
チタニウムフタロシアニンは27.3°に最大回折ピー
クを有する。また、薄膜光学系(一般に薄膜法或いは平
行法とも呼ばれる)により測定された場合には、試料の
状態によっては27.3°が最大回折ピークとならない
場合があるが、これは結晶粉末が特定の方向に配向して
いるためと考えられる。
程で用いられるものであれば特に限定されるものではな
く種々の溶媒を用いてよい。例えば、ジエチルエーテ
ル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,2−
ジメトキシエタン等のエーテル類;アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸メチ
ル、酢酸エチル等のエステル類;メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類;トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素を単独あるいは2種以上混合して
使用することができる。用いる分散媒の量は分散が充分
行え、且つ分散液中に有効量の電荷発生物質が含まれる
限りいかなる量でもよく、通常は分散時の分散液中の電
荷発生物質の濃度にして3〜20wt%、より好ましく
は4〜20wt%程度が好ましい。
に使用されるものであれば特に限定されるものではない
が、具体的には、ポリビニルブチラール、ポリビニルア
セタール、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチ
レン、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリイミド、ポ
リメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル等のビニル重
合体、及びその共重合体、フェノキシ、エポキシ、シリ
コーン樹脂等またこれらの部分的架橋硬化物等を単独あ
るいは2種以上用いることができる。バインダー樹脂と
電荷発生物質との混合方法としては例えば、電荷発生物
質を分散処理工程にバインダー樹脂を粉末のまま或いは
そのポリマー溶液を加え同時に分散する方法、分散処理
工程で得られた分散液をバインダー樹脂のポリマー溶液
中に混合する方法、或いは逆に分散液中にポリマー溶液
を混合する方法等のいずれかの方法を用いてもかまわな
い。
のに適した液物性にするために、種々の溶剤を用いて希
釈してもかまわない。このような溶剤としては、例えば
前記分散媒として例示した溶媒を使用することができ
る。電荷発生物質とバインダー樹脂との割合は特に制限
はないが一般には樹脂100重量部に対して電荷発生物
質が5〜500重量部の範囲より使用される。また必要
に応じて電荷輸送物質を含むことができる。電荷輸送物
質としては例えば、ポリビニルカルバゾール、ポリビニ
ルピレン、ポリアセナフチレン等の有機高分子化合物、
フルオレノン誘導体、テトラシアノキシジメタン、ベン
ゾキノン誘導体、ナフトキノン誘導体、アントラキノン
誘導体、ジフェノキノン誘導体などの電子吸引性物質、
カルバゾール、インドール、イミダゾール、オキサゾー
ル、ピラゾール、オキサジアゾール、ピラゾリン、チア
ジアゾールなどの複素環化合物、アニリン誘導体、ヒド
ラゾン誘導体、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導
体、或いはこれらの化合物からなる基を主鎖もしくは側
鎖に有する重合体などの電子供与性物質が挙げられる。
電荷輸送物質とバインダー樹脂との割合はバインダー樹
脂100重量部に対して電荷輸送物質が5〜500重量
部の範囲により使用される。
下引き層或いは陽極酸化被膜の形成された支持体上に電
荷発生層を形成させ、その上に電荷輸送層を積層させて
感光層を形成する、或いは該支持体上に電荷輸送層を形
成しその上に前記分散液を用いて電荷発生層を形成し感
光層を形成する、或いは該支持体上に前記分散液を用い
て電荷発生層を形成させ感光層とする、のいずれかの構
造で感光層を形成することが出来る。電荷発生層の膜厚
は電荷輸送層と積層させて感光層を形成する場合0.1
〜10μmの範囲が好適であり電荷輸送層の膜厚は10
〜40μmが好適である。単層構造で感光層を形成する
場合の感光層の膜厚は5〜40μmの範囲が好適であ
る。
インダー樹脂として優れた性能を有する公知のポリマー
と混合して電荷輸送物質と共に適当な溶剤中に溶解し、
必要に応じて電子吸引性化合物、あるいは、可塑剤、顔
料その他の添加剤を添加して得られる塗布液を塗布する
ことにより、製造することができる。
記記載の電荷輸送物質を使用することができる。電荷輸
送物質とともに使用されるバインダー樹脂としては種々
の公知の樹脂が使用できる。ポリカーボネート樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、アクリル樹脂、
メタクリレート樹脂、スチレン樹脂、シリコーン樹脂な
どの熱可塑性樹脂や硬化性の樹脂が使用できる。とくに
摩耗、傷の発生の少ないポリカーボネート樹脂、ポリア
リレート樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。ポリカー
ボネート樹脂は、そのビスフェノール成分としてビスフ
ェノールA、ビスフェノールC、ビスフェノールP、ビ
スフェノールZ、あるいは、公知の種々の成分が使用出
来る。また、これらの成分からなる共重合物であっても
よい。電荷輸送物質とバインダー樹脂の配合比率は、バ
インダー樹脂100重量部に対して例えば10〜200
重量部、好ましくは30〜150重量部の範囲で配合さ
れる。積層型感光体の場合、電荷輸送層として上記の成
分を主成分として形成される。
は、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2
−ジメトキシエタン、アニソール等のエーテル類;メチ
ルエチルケトン、2,4−ペンタンジオン、シクロヘキ
サノン等のケトン類;トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素;酢酸エチル、蟻酸メチル、マロン酸ジメチル等
のエステル類;3−メトキシブチルアセテート、プロピ
レングリコールメチルエーテルアセテート等のエーテル
エステル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン等の塩素
化炭化水素などが挙げられる。もちろんこれらの中から
1種または2種以上選択して用いてもよい。好ましく
は、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、2,4
−ペンタンジオン、アニソール、トルエン、マロン酸ジ
メチル、3−メトキシブチルアセテート、プロピレング
リコールメチルエーテルアセテートの中から選択するの
が好ましい。
成膜性、可とう性、塗布性、機械的強度を向上させるた
めに周知の可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、レベリ
ング剤を含有していてもよい。更に、感光層の上に、機
械的特性の向上及びオゾン,NOx等の耐ガス特性向上
のために、オーバーコート層を設けても良い。更に必要
に応じて、接着層、中間層、透明絶縁層等を有していて
もよいことは言うまでもない。
めの塗布操作は、従来公知の塗布方法に従う。例えば、
浸漬塗布法、スプレー塗布法、スピンナーコーティング
法、ブレードコーティング法等を採用して行うことがで
きる。
ノクロプリンター、複写機、カラープリンター、カラー
複写機、ファクシミリなどがあげられる。特に、本発明
の支持体、及び電子写真感光体は、濃度ムラの生じない
高画質の画像を提供できることから、高解像度の画像形
成装置に適している。特に、600dpi以上の解像度
の画像を得る画像形成装置に利用することができる。
用する画像形成装置においては、通常、従来公知の波長
域を有するレーザー光等の光源を利用することで本発明
の効果を得ることが出来るが、380nm〜600nm
に波長域を有する光源を利用する該画像形成装置におい
ても、本発明の奏する効果は達成されると考えられる。
させる帯電ユニット、次いで、感光体を像露光すること
により、露光された部分の電荷を消散させて静電潜像を
形成する露光ユニット、荷電させたトナーを付着させる
ことによってその静電潜像を可視化させて現像する現像
ユニット、得られた可視像を転写紙等の転写材に転写せ
しめる転写ユニット、加熱、加圧等によってその可視像
を転写材に定着させる定着ユニット、転写材へのトナー
転写後に、感光体表面に残留するトナーを除去するクリ
ーニングユニットが設けられている。また、場合により
クリーニング後に感光体表面に残存する電荷を取り除く
除電ユニットが設けられる。さらには、記録媒体(用
紙)を搬送する搬送ユニットが設けられる。
しては、コロトロン、スコロトロンに代表されるコロナ
帯電器等の非接触帯電器;帯電ローラー、帯電ブラシ等
の接触帯電器等が用いられる。露光は、ハロゲンラン
プ、蛍光灯、レーザー(半導体、He−Ne)、LED
等の光源を用いて、通常の感光体外部からの露光方式、
感光体内部からの露光方式等により行われる。又、現像
は、カスケード現像、非磁性一成分トナーによる接触或
いは非接触現像、磁性一成分トナーによる接触或いは非
接触現像、二成分磁気ブラシ現像等の乾式現像方式や液
体トナーによる湿式現像方式等により行われる。転写
は、コロナ転写、ローラー転写、ベルト転写等の静電転
写法、圧力転写法、粘着転写法等により、定着は、熱ロ
ーラ定着、フラッシュ定着、オーブン定着、圧力定着等
により行われる。又、クリーニングは、ブラシクリーニ
ング、磁気ブラシクリーニング、静電ブラシクリーニン
グ、磁気ローラクリーニング、ブレードクリーニング等
により行われる。
印刷を行う場合には、電子写真感光体上に付着したトナ
ー等の現像剤を、一旦一つの中間転写ベルトに転写し、
中間転写ベルト状で各色のトナーを合わせ、カラー可視
像とした後、転写手段を用いて記録媒体(用紙)にカラ
ー画像を形成するものであってもよい。
明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。なお、実施例中で用
いる「部」は断りがない限り、「重量部」を示す。
角(2θ±0.2゜) 9.3゜、10.6゜、13.
2゜、15.1゜、15.7゜、16.1゜、20.8
゜、23.3゜、26.3°、27.1゜に主たる回折
ピークを持つオキシチタニウムフタロシアニン10重量
部を1,2−ジメトキシエタン150重量部に加え、サ
ンドグラインドミルによって粉砕、分散処理を行ない分
散液Q1を作製した。
て、ブラッグ角(2θ±0.2゜)9.7゜、24.2
゜、27.3゜に主たる回折ピークを持つオキシチタニ
ウムフタロシアニンを用いた他は、分散液Q1と同様に
して分散液Q2を作製した。
分散液Q2、112重量部を混合し、得られた160重
量部の顔料分散液をポリビニルブチラール(電気化学工
業(株)製、商品名#6000−C)の5%1,2−ジ
メトキシエタン溶液100重量部に加え、最終的に固形
分濃度4.0%の分散液である電荷発生層用塗布液を作
製した。
N−ジ−p−トリルアミノベンズアルデヒドジフェニル
ヒドラゾン54重量部と
ジフェニルヒドラゾン6重量部、
エン(以下、BHTと略する)16部及び、特開平3−2
21962号公報の実施例中に記載された製造法により
製造された、2つの繰り返し構造単位を有する下記ポリ
カーボネート樹脂(モノマーモル比1:1)100部
媒に溶解させた液を電荷輸送層塗布液とした。
ヤモンドバイト(GE:1800シリーズ、粒径7μ
m)を研磨粗さ狙いでRmax0.4μm〜0.7μm
に仕上げ、切削送り速度325μm/revで円筒状の
アルミニウム製支持体を切削し、該支持体を粗さ計(サ
ーフコム:(株)ミツトヨ社製)にて2μmのスタイラ
スを用い、スタイラス速度0.1mm/sにて粗さ測定
し支持体の表面粗さを示す粗さ曲線の離散データを得
た。この際のRtは0.60μmであった。
ウィンドウ長を1024,重なりの長さを512としHa
nning窓を用い、実データ数の3倍の数の0データを付
加しWelch's methodを用いたFFTでパワースペクトル
を推定し、そのパワースペクトルより自己相関関数を求
めた。この際の
を満たすτiは3つあり、τ1=98、τ2=183、τ3=325
であった。
(アルマイト)6μmを生成させ、上記の電荷発生層用
塗布液と電荷輸送層用塗布液とを浸漬塗布法により順次
に塗布し乾燥させ、電子写真感光体を作製した。
かつ(b)を満たすτiが3つあり、τ1=56、τ 2=22
5、τ3=325であること以外は実施例1と同様にして電
子写真感光体を得た。
かつ(b)を満たすτiが5つあり、τ1=29、τ 2=11
3、τ3=198、τ4=283、τ5=325であること以外は実
施例1と同様にして電子写真感光体を得た。
かつ(b)を満たすτiが3つあり、τ1=120、τ2=26
6、τ3=325であること以外は実施例1と同様にして電
子写真感光体を得た。
かつ(b)を満たすτiが5つあり、τ1=40、τ 2=13
0、τ3=210、τ4=300、τ5=325であること以外は実
施例1と同様にして電子写真感光体を得た。
ットピッチが42.3μmの画像形成装置(600dp
i)であるデジタル複写機(CF9001:ミノルタ
(株)製)にて画像を形成した。すなわち、実施例1〜
3の支持体は下記式(2)を満足するが、比較例1〜2
は満足しないものであった。
は以下のランク付けに従って評価した。 ○: 濃度ムラの発生なし △: 弱いレベルの濃度ムラが発生している。 ×: 実用上問題のある濃度ムラが発生している。
例とを比較してわかるように、切削ピッチ(切削送り速
度)が同じであっても、本発明で規定する範囲を満たさ
ない支持体は濃度ムラを発生するが、本発明で規定する
範囲を満たす支持体は良好な画像を与えるものであっ
た。
感光体を使用し画像を形成すると、濃度ムラの生じない
良好な画像を提供することができる。すなわち、本発明
は切削ピッチだけを規定することでは達成できない、切
削加工により生じる切削ピッチより小さな周期性を持っ
た凹凸とレーザー光との干渉による画像ムラの発生を防
ぐことができる。
Claims (6)
- 【請求項1】電子写真感光体用支持体の表面粗さを関数
y = f (x)で表し、該関数の下記一般式(1)で表さ
れる自己相関関数φ(τ)について、p(μm/re
v)を切削送り速度、iを自然数とした場合に 【数1】 かつφ(τi)≧0.5φ(p)を満たすτi(0< τi
≦ p)が下記式(2)を満足することを特徴とする電
子写真感光体用支持体。 【数2】 (2T:観測時間) 【数3】 (X:画像形成装置の最小記録ドットピッチ,n:0以
上の整数) - 【請求項2】最大粗さRtが0.4μm〜1.2μmで
あることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体
用支持体。 - 【請求項3】粒径が0.2μm〜15μm、バイト切削
面の研磨仕上げ粗さがRmaxで0.3μm〜0.8μ
mである切削バイトを用いて切削されることを特徴とす
る請求項1〜2のいずれかに記載の電子写真感光体用支
持体。 - 【請求項4】解像度が600dpi以上である画像形成
装置に使用されることを特徴とする請求項1〜3のいず
れかに記載の電子写真感光体用支持体。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真
感光体用支持体に少なくとも感光層を形成してなる電子
写真感光体。 - 【請求項6】請求項5に記載の電子写真感光体を用いる
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP2002032825 | 2002-02-08 | ||
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JP3894023B2 JP3894023B2 (ja) | 2007-03-14 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013054094A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置および画像形成方法 |
US8669031B2 (en) | 2010-06-18 | 2014-03-11 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Electrophotographic photoreceptor and image forming method |
-
2002
- 2002-03-28 JP JP2002091478A patent/JP3894023B2/ja not_active Expired - Fee Related
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