JP3952071B2 - 電子写真装置 - Google Patents
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Description
この電子写真プロセスは基本的に、感光体の均一な帯電、像露光による静電潜像の形成、該潜像のトナーによる現像、該トナー像の紙への転写(中間に転写体を経由する場合もある)及び定着による画像形成プロセスから成り立っている。
中でも電荷発生層、及び電荷輸送層を積層した、いわゆる積層型感光体は、より高感度な感光体が得られること、材料の選択範囲が広く安全性の高い感光体が得られること、また塗布の生産性が高く比較的コスト面でも有利なことから、現在では感光体の主流となっており、大量に生産されている。
デジタル的画像形成に使用される感光体にとって、第一に要求されることは、これらの長波長光に対して感度をもつことであり、これまで多種多様な材料が検討されている。なかでも、フタロシアニン化合物は合成が比較的簡単であり、長波長光に感度を示すものが多いことから、幅広く検討され実用に供されている。
例えば特許文献1にはチタニルフタロシアニンを用いた感光体が、特許文献2にはβ型インジウムフタロシアニンを用いた感光体が、特許文献3にはx型無金属フタロシアニンを用いた感光体が、特許文献4にはバナジルフタロシアニンを用いた感光体がそれぞれ開示されている。
この現象は、帯電、露光といった画像形成プロセス後の放置時間と関係しており、放置時間が30分、1時間等と長いほうが一回転目の帯電圧が低い傾向がみられる。このことから、この現象には放置中のフタロシアニン化合物による暗電荷の発生とその電荷発生層中への蓄積、または導電性支持体より電荷が電荷発生層へ注入されて蓄積するという現象が関係しているものと考えられる。
ところが、従来のフタロシアニンを電荷発生物質として用いた感光体を、一回転目から画像形成に用いるプロセスで使用すると、前述したように一回転目の帯電圧が低いために濃度変化を起こしたり、ひどい場合にはかぶったりしてどうしても前回転を入れざるを得ないことがわかった。このことは、一枚目のコピーなりプリントなりが、速くならないことを意味する。
また、特許文献5に示されるようなアゾ系化合物を用いた感光体は、一回転目より比較的良好な帯電性を示し、一回転目より画像形成プロセスを行うことができるが、感度が低いため高速化できず、やはり一枚目のコピーは速くならないという欠点があった。
特許文献6では、電荷発生物質としてチタンフタロシアニンとアゾ化合物を含有しパンクロマチックな感光体を製造する技術が開示されているが、単一波長の光による画像形成において、チタンフタロシアニンを電荷発生物質として使用し、本発明のようにアゾ化合物を併用することにより、1回転目から優れた画像形成を行うことができることは記載されていない。
本発明において感光層は導電性支持体上に設けられる。導電性支持体としては、たとえばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料やアルミニウムを蒸着したポリエステルフィルム、紙などが主として使用される。
この様な導電性支持体と感光層との間には通常使用されるような公知のバリアー層が設けられていてもよい。バリアー層としては、例えばアルミニウム陽極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機層、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミド等の有機層が使用される。また、これらのバリアー層には、アルミニウム、銅、錫、亜鉛、チタンなどの金属あるいは金属酸化物などの導電性または半導電性微粒子を含んでいてもよい。
特に好ましいアゾ化合物としては、下記式〔I〕で示される化合物が挙げられる。
A及びBのカップラー残基の好ましい例としては、式〔II〕又は〔III 〕
式〔II〕中で、Qは置換基を有していてもよい芳香族炭化水素の2価の基、または置換基を有していてもよい複素環の2価の基を示し、例えば、O−フェニレン基、O−ナフチレン基、1,8−ナフチレン基、1,2−アントラキノニレン基、9,10−フェナントリレン基、3,4−ピラゾールジイル基、2,3−ピリジンジイル基、3,4−ピリジンジイル基、4,5−ピリミジンジイル基、6,7−インダゾールジイル基、5,6−ベンズイミダゾールジイル基、5,6−キノリンジイル基等が挙げられる。
また、これらの化合物に対するバインダー樹脂の比率(重量比)は、これらの化合物1に対して0.2〜5の範囲で使用される。その膜厚は通常0.1〜2μm、好ましくは0.1〜0.8μmが好適である。また、電荷発生層には必要に応じて、塗布性を改善するためのレベリング剤や酸化防止剤、増感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
以上のようにして得られた感光体は長波長の単一波長、例えば600nm〜850nm、好ましくは660nm〜800nmの光に感度が高く、かつ一回転目より充分帯電するため、この感光体を用いることにより、感光体の一回転目から画像形成を行なう電子写真プロセスを構成出来、一枚目のコピーまたはプリントの速い電子写真装置を構成できる。
実施例1
切削加工した外径65mm、長さ348mm、肉厚1mmのアルミニウムシリンダーを、脱脂剤NG−#30 (キザイ(株)製)の30g/l水溶液中で60℃、5分間脱脂洗浄を行った。続いて水洗を行った後、7%硝酸に25℃で1分間浸漬した。
先に作製した顔料分散液215重量部に、バインダー溶液375重量部、1,2−ジメトキシエタン160重量部を加え、最終的に固形分濃度4.0%の分散液を作製した。この分散液に、先に形成した陽極酸化被膜を設けたアルミニウムシリンダーを浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が0.5μmとなるように電荷発生層を形成した。
次に、このアルミニウムシリンダーを、次に示すヒドラゾン化合物70重量部
このようにして得られたドラムを感光体Aとする。
実施例2
アゾ化合物として、下記構造を有する化合物(アゾ−2)を用いた他は、実施例1と同様にして感光体Bを作製した。
実施例1で用いたのと同じオキシチタニウムフタロシアニン15重量部を4−メトキシ−4−メチルペンタノン−2 200重量部に加え、サンドグラインドミルにて粉砕分散処理を行った。
一方、ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製、商品名エスレックBH−3)の4%1,2−ジメトキシエタン溶液100重量部およびフェノキシ樹脂(ユニオンカーバイド社製、商品名PKHH)の4%1,2−ジメトキシエタン溶液100重量部を混合してバインダー溶液を作製した。
実施例1で用いたのと同じオキシチタニウムフタロシアニン10重量部を4−メトキシ−4−メチルペンタノン−2 200重量部に加え、サンドグラインドミルにて粉砕分散処理を行った。
一方、ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製、商品名エスレックBH−3)の4%1,2−ジメトキシエタン溶液100重量部およびフェノキシ樹脂(ユニオンカーバイド社製、商品名PKHH)の4%1,2−ジメトキシエタン溶液100重量部を混合してバインダー溶液を作製した。
ウォーミングアップ動作(画像形成に先立つ感光体前回転等)を行なわせないため複写機の電源を投入したまま1時間放置後、コピーボタンを押してコピープロセスを行わせ、この時の感光体の未露光部の表面電位を測定した。この結果を表1に示す。
その結果、感光体Aでは白地部、ハーフトーン部とも良好な画像が得られ、感光体Bではハーフトーン部の途中に濃度変化がみられたが、白地部は良好であった。一方、感光体C、Dでは、白地部の前半にかぶりがみられ、またハーフトーン部には明瞭な濃度変化がみられた。
Claims (4)
- 少なくとも、帯電、単一波長の光による露光、反転現像、転写の各プロセスを、感光体に対して行なう電子写真方法において、該感光体の二回転目以降も一回転目と同じ帯電条件で、一回転目から画像形成を行なうことを特徴とする電子写真装置であって、該感光体が導電性支持体上に、電荷発生物質としてのフタロシアニン化合物と、さらにアゾ化合物を含有する感光層を有することを特徴とする電子写真装置。
- 600nm〜850nmの単一波長の光によって画像形成する電子写真方法において用いられることを特徴とする、請求項1記載の電子写真装置。
- 660nm〜800nmの単一波長の光によって画像形成する電子写真方法において用いられることを特徴とする、請求項1記載の電子写真装置。
- 感光層が電荷発生層と電荷輸送層を有し、該電荷発生層がフタロシアニン化合物をおよびアゾ化合物を含有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の電子写真装置。
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