JP2005043632A - 電子写真感光体 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザープリンタ、静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、およびこれらの機能を併せ持つ複合装置などの画像形成装置に使用される電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記画像形成装置においては、光照射によって電荷を発生する電荷発生剤、発生した電荷を輸送する電荷輸送剤、およびこれらの物質が分散される層を構成する結着樹脂等からなる、いわゆる有機感光体が広く使用されている。有機感光体としては、大別して、電荷発生剤と電荷輸送剤とを同一の層中に含有させた単層型の感光層を備えたものと、電荷発生剤を含む電荷発生層と、電荷輸送剤を含む電荷輸送層とを積層した積層型の感光層を備えた感光体が一般的であるが、初期および繰り返し使用される場合にも電気的特性を満足させる感光層の設計が容易な積層型の感光体を用いる場合が多い。
【0003】
一方、電子写真方式を利用した画像形成装置は、感光体を帯電し(主帯電工程)、画像露光して静電潜像を形成し(露光工程)、この静電潜像を現像バイアス電圧が印加された状態でトナー現像し(現像工程)、形成されるトナー像を転写紙に転写し(転写工程)、定着して画像形成を行う。また、感光体上の残留トナーはウレタンブレード等によりクリーニングされ(クリーニング工程)、感光体上の残留電荷はLED等により消去される(除電工程)。また、前記電子写真方式を利用した画像形成装置には、デジタル及びアナログ複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ等があり、特に帯電工程で感光体に印加される帯電電圧と同極性のトナーを使用して現像する反転現像方式は、デジタル画像形成装置に広く使用されている。
【0004】
前記画像形成装置で、感光体を繰り返し使用する場合に発生する電気的劣化は、電子写真感光体特性に対し、繰り返し使用した場合の暗部電位(Vo)の低下や露光電位(VL)の上昇として現れる他、光が照射された部分にキャリアーが滞留し光が照射していない部分と電位差を生じ、画像中では当該部分が黒くなる(露光メモリー画像)という問題が発生する。
【0005】
【問題を解決しようとする課題】以上の諸特性を満足させるために先行技術として例えば特許文献1には電荷発生層にジスアゾ顔料を有し電荷輸送層にフルオレン化合物を含有する方法が開示されており、また特許文献2には電荷発生層にクロロガリウムフタロシアニン化合物及びヒドロキシガリウムフタロシアニン化合物の少なくとも1種を含有し電荷輸送層に特定の電荷輸送物質を含有することで露光メモリーを改良する方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平07−43920号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2000−89493
しかしながら、使用される電子写真プロセスの構成によっては、上記開示されている特定の電荷輸送剤を用いても、未だ露光メモリー特性が不充分であった。さらに、この露光メモリーの問題は、前記したように電子写真感光体が電子写真プロセスにおいて繰り返し使用された場合に発生するだけでなく、コピー機、プリンターの製造時に電子写真感光体に照射される光、または、市場においてコピー機・プリンターのメンテナンス時に電子写真感光体を外部に取り出したときに照射される光によっても引き起こされる場合があり、電子写真感光体の特性上軽視できない技術的課題であった。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、高感度、低残留電位、高移動度で高耐久性の電子写真感光体を提供する特定の正孔輸送剤を使用し、且つ特定の電子輸送剤を電荷輸送層に含有させることにより、前記正孔輸送剤により発現される高感度、低残留電位、高移動度、高耐久等の種々の長所を損なうことなく、さらに露光メモリー特性を改善できることを見い出し本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明の要旨は、導電性支持体上に直接または下引き層を介して、電荷発生剤を含有する電荷発生層と電荷輸送剤を含有する電荷輸送層を設けた積層型電子写真感光体において、前記電荷輸送層には下記一般式(1)で示される正孔輸送剤の少なくとも1種と下記一般式(2)で示される電子輸送剤の少なくとも1種を含有することを特徴とする機能分離積層型電子写真感光体、に存する。
【0010】
また、上記電荷輸送層中の前記正孔輸送剤量に対する前記電子輸送剤量の重量比が正孔輸送剤100重量部に対して10重量部以上40重量部以下であることが望ましい。
【0011】
【化3】
【0012】
上記式中、R1、R2、R5およびR6は同一または異なって、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基原子を示す。m,n,pおよびqは同一または異なって0〜3の整数を示す。但し、R1およびR2が同一の基であるとき、mおよびnは異なる整数を示す。また、R5およびR6が同一の基であるとき、pおよびqは異なる整数を示す。R3およびR4は同一または異なって、水素原子またはアルキル基を示す。
【0013】
【化4】
【0014】
上記式中、R7、R8はアルキル基を示し、R7、R8は同一でも異なっていてもよい。
【0015】
【本発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明する。本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に直接または下引き層を介して電荷発生剤を含有する電荷発生層と、特定の構造を有する正孔輸送剤を含有する電荷輸送層を有し、前記電荷輸送層には少なくとも特定の構造を有する電子輸送剤を含有することで高感度、低残留電位、高移動度、高耐久、かつ露光メモリー特性に優れる積層型電子写真感光体が得られる。導電性支持体上または中間層上の層構成は、電荷発生層の上に電荷輸送層を積層した構成でも、電荷輸送層の上に電荷発生層を積層した構成でもよい。
【0016】
前記一般式(1)で示される化合物の具体例を(HT−1)〜(HT−12)に夫々示すが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
前記一般式(2)で示される化合物の具体例を(ET―1)〜(ET―6)に夫々示すが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
【0020】
【化7】
【0021】
<導電性支持体>導電性支持体としては公知の電子写真感光体に採用されているものがいずれも使用できる。具体的には例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料からなるドラム、シートあるいはこれらの金属箔のラミネート物、蒸着物、あるいは表面にアルミニウム、銅、パラジウム、酸化すず、酸化インジウム等の導電性層を設けたポリエステルフィルム、紙等の絶縁性支持体が挙げられる。更に、金属粉末、カーボンブラック、ヨウ化銅、高分子電解質等の導電性物質を適当なバインダーとともに塗布して導電処理したプラスチックフィルム、プラスチックドラム、紙、紙管等が挙げられる。また、金属粉末、カーボンブラック、炭素繊維等の導電性物質を含有し、導電性となったプラスチックのシートやドラムが挙げられる。又、酸化スズ、酸化インジウム等の導電性金属酸化物で導電処理したプラスチックフィルムやベルトが挙げられる。なかでもアルミニウム等の金属のエンドレスパイプが好ましい支持体である。
【0022】
<中間層>本発明においては、導電性支持体と感光層との間には通常使用されるような公知の中間層が設けられていてもよい。
中間層としては、例えばアルミニウム陽極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機層、ポリビニルアルコール、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリアクリル酸類、セルロース類、ポリグルタミン酸、カゼイン、ゼラチン、デンプン類の水溶性樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルホルマール等の樹脂を用いる有機層が使用される。有機層をバリアー層として用いる場合には単独あるいはチタニア、アルミナ、シリカ、酸化ジルコニウム、酸化チタン等の金属酸化物あるいは銅、銀、アルミニウム等の金属微粉末を分散させて用いてもよい。有機層の場合は、前述の樹脂を単独或いは前述金属酸化物・金属微粉末とともに溶媒に溶解あるいは分散し、前述の導電性支持体の上にワイヤーバー、ドクターブレード、フィルムアプリケータ、浸積、スプレーなどの塗布方法により塗工し乾燥させることにより形成することができる。これらのバリアー層の膜厚は適宜設定できるが、0.05〜20μm、好ましくは0.1〜10μmの範囲で用いることが好ましい。
【0023】
積層型の中間層において、導電性に影響を与えない程度に別途、薄膜の樹脂層を設けることができる。この場合、使用する樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリアクリル酸類、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリグルタミン酸、カゼイン、ゼラチン、デンプン等の水溶性樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルホルマール、アルキド樹脂等の樹脂があげられる。
【0024】
<電荷発生層>前述した中間層の上には、電荷発生剤を含有する電荷発生層が形成される。電荷発生剤としては、例えばセレン、セレン−テルル、セレン‐ヒ素、硫化カドミウム、α‐シリコンなどの無機光導電材料の粉末、無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ビスアゾ顔料、ペリレン系顔料、アンサンスロン系顔料、インジゴ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スチレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系顔料、ジチオケトピロロピロール系顔料などの、従来公知の種々の顔料が挙げられる。
【0025】
特に半導体レーザー等の赤外光を利用した、レーザービームプリンタや普通紙ファクシミリ装置等のデジタル光学系の画像形成装置には、700nm以上の波長領域に感度を有する感光体が必要となるため、電荷発生剤として、前記例示のうちフタロシアニン系顔料が好適に使用され、電荷発生剤は、感光層が所望の波長域に感度を有するように、1種単独で、あるいは2種以上を組合わせて使用することができる。
【0026】
電荷発生層のバインダー樹脂としては、ポリエステル、ポリビニルアセテート、ポリカーボネート、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ、エポキシ、ウレタン、セルロースエステル、セルロースエーテルなどの各種バインダー樹脂で結着した形の分散層で使用してもよい。更に、バインダー樹脂としては、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニルアルコール、エチルビニルエーテル等のビニル化合物の重合体および共重合体、ポリアミド、けい素樹脂等が挙げられる。
【0027】
電荷発生剤はバインダー樹脂100重量部に対して、電荷発生剤を5〜1000重量部、特に30〜500重量部の割合で含有させるのが好ましい。
【0028】
<電荷輸送層>
電荷輸送層は主として(HT−1)〜(HT−12)で示される正孔輸送剤と(ET―1)〜(ET−6)で示される電子輸送剤および樹脂バインダーにより構成される。
【0029】
また、電荷輸送層に含有させる電子輸送剤の含有量は、電荷輸送層に含有している正孔輸送剤100重量部に対して10重量部以上40重量部以下の割合で含有させることができる。
【0030】
本発明において、電荷輸送層中の正孔輸送剤は一般式(1)で表される正孔輸送剤1種のみを用いるほか、2種以上を混合してもよい。第2の正孔輸送剤は一般式(1)で表される第1の正孔輸送剤に対して5から100重量部、好ましくは30から100重量部がよく、電荷輸送層に含有される正孔輸送剤の合計量は結着樹脂100重量部に対して10から500重量部、好ましくは30から100重量部の割合で含有させるのが好ましい。
【0031】
電荷輸送層に含有される第2の正孔輸送剤としては、従来公知の種々の正孔輸送性化合物のものが使用可能である。特にベンジジン系化合物、フェニレンジアミン系化合物、ナフチレンジアミン系化合物、フェナントリレンジアミン系化合物、オキサジアゾール系化合物、スチリル系化合物、カルバゾール系化合物、ピラゾリン系化合物、ヒドラゾン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾール系化合物、ブタジエン系化合物、ピレン−ヒドラゾン系化合物、アクロレイン系化合物、カルバゾール−ヒドラゾン系化合物、キノリン−ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、スチルベン−ヒドラゾン系化合物、およびジフェニレンジアミン系化合物などが好適に使用される。
特に、電荷輸送層に第2の正孔輸送剤を含有させる場合は、第2の正孔輸送剤として第1の正孔輸送剤とは異なる一般式(1)で表される正孔輸送剤を用いるのが好ましい。
【0032】
本発明において、電荷輸送層中の電子輸送剤は一般式(2)で表される電子輸送剤1種のみを用いるほか、第1の電子輸送剤とは異なる、一般式(2)で表される電子輸送剤を第1の電子輸送剤と組み合わせて用いることができる。
【0033】
第2の電子輸送剤は一般式(2)で表される第1の電子輸送剤100重量部に対して5〜100重量部、好ましくは30〜50重量部がよく、電荷輸送層に含有される電子輸送剤の合計量は結着樹脂100重量部に対して1から200重量部、好ましくは5から45重量部の割合で含有させるのが好ましい。
【0034】
電荷輸送層のバインダー樹脂としては、例えばポリエステル、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル重合体、及びその共重合体、ポリカーボネイト、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、ポリイミド、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂など重合体、及びその共重合体でもよく、又これらの部分的架橋硬化物も使用できる。さらに、前記バインダー樹脂の2種以上をブレンドして用いてもよい。バインダー樹脂と電荷輸送物質との割合は、バインダー樹脂100重量部に対して30〜90重量部、好ましくは40〜70重量部の範囲で使用される。また電荷輸送層には、必要に応じて酸化防止剤、増感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。電荷輸送層の膜厚は10〜60μm、好ましくは10〜45μm、さらに好ましくは25〜40μmの厚みで使用されるのがよい。
【0035】
電荷輸送層の成形方法としては、層に含有させる物質を溶剤に溶解又は分散させて得られた塗布液をワイヤーバー、ドクターブレード、フィルムアプリケータ、浸積、スプレーなどの公知の塗布方法により塗工し乾燥させることにより形成することができる。
【0036】
本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、CRTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、レーザー製版、ファクシミリ等の電子写真応用分野にも広く利用することができる。本発明の電子写真感光体を使用する複写機・プリンター等の電子写真装置は、少なくとも帯電、露光、現像、転写の各プロセスを含むが、どのプロセスも通常用いられる方法のいずれを用いても良い。
【0037】
帯電方法(帯電器)としては、例えばコロナ放電を利用したコロトロンあるいはスコロトロン帯電、導電性ローラーあるいはブラシ、フィルムなどによる接触帯電などいずれを用いても良い。このうち、コロナ放電を利用した帯電方法では暗部電位を一定に保つためにスコロトロン帯電が用いられることが多い。本発明において、露光は、通常、波長500nm以上のものを用い、具体的には、He−Ne等のレーザー光、あるいは、ランプ、蛍光灯等が用いられるが、レーザー光を用いることがより好ましい。
【0038】
現像方法としては、磁性あるいは非磁性の一成分現像剤、二成分現像剤などを接触あるいは非接触させて現像する一般的な方法が用いられる。転写方法としては、コロナ放電によるもの、転写ローラーあるいは転写ベルトを用いた方法等いずれでもよい。転写は、紙やOHP用フィルム等に対して直接行っても良いし、一旦中間転写体(ベルト状あるいはドラム状)に転写したのちに、紙やOHP用フィルム上に転写しても良い。
【0039】
通常、転写の後、現像剤を紙などに定着させる定着プロセスが用いられ、定着手段としては一般的に用いられる熱定着、圧力定着などを用いることができる。これらのプロセスのほかに、通常用いられるクリーニング、除電等のプロセスを有しても良い。
【0040】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明の具体的態様を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これらの実施例によって限定されるものではない。
<実施例1>
《中間層の形成》結着樹脂としてフェノール樹脂(大日本インキ社製のTD447)60重量部、電荷輸送剤(ET−1)20重量部および分散媒としてメタノール100重量部を、ボールミル(φ1のジルコニアビーズ)にて24時間混合、分散させて中間層用の塗布液を作製した。次いで、φ30のアルミニウム素管(支持基体)上にテフロンブレードを用いて中間層の塗布液を塗布し、150℃で30分間乾燥させて、平均膜厚が10μmの中間層を形成し、実施例1の電子写真感光体の中間体を作製した。
《電荷発生層の形成》まず、顔料としてのY型チタニルフタロシアニン1重量部を、分散媒としてのエチルセロソルブ39重量部に添加し、超音波分散機を用いて1次分散させた。この分散液にさらに、結着樹脂としてのポリビニルブチラール(積水化学工業製のBM−1)1重量部を、9重量部のエチルセロソルブに溶解させた液を添加して、再び超音波分散機を用いて2次分散させて、積層型感光層のうち電荷発生層用の塗布液を作製した。次にこの塗布液を前記中間体上にテフロンブレードを用いて塗布し、110℃で5分間乾燥させて、膜厚0.5μmの電荷発生層を形成した。
《電荷輸送層の形成》次いで、正孔輸送剤のスチルベン化合物(HT―1)80重量部と電子輸送剤であるジフェノキノン誘導体(ET―1)20重量部(正孔輸送剤に対して25重量%)と、結着樹脂であるZ型ポリカーボネート(帝人化成製のパンライトTS2050)100重量部とを、800重量部のテトラヒドロフランと共に混合、分散させて、電荷輸送層用の塗布液を得た。そしてこの塗布液を、上記電荷発生層上にテフロンブレードを用いて塗布し、110℃で30分間乾燥させて、膜厚30μmの電荷輸送層を形成して、実施例1の積層型電子写真感光体を作製した。
<実施例2>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤量を10重量部(正孔輸送剤に対して12.5重量%)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例3>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤量を30重量部(正孔輸送剤に対して37.5重量%)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例4>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤を(ET−2)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例5>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤を(ET−3)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例6>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤を(HT−2)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例7>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤を(HT−3)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例8>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤を(HT−11)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例9>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤を(HT−12)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<比較例1>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)20重量部を除いたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<比較例2>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)20重量部を除き、正孔輸送剤(HT−13)を20重量部追加したこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
【0041】
【化8】
【0042】
<比較例3>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)20重量部を除き、正孔輸送剤(HT−14)を20重量部追加したこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
【0043】
【化9】
【0044】
<比較例4>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)の代わりに、電子輸送剤(ET−7)を加えたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
【0045】
【化10】
【0046】
<比較例5>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)の代わりに、電子輸送剤(ET−8)を加えたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
【0047】
【化11】
【0048】
<比較例6>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤(HT−1)の代わりに正孔輸送剤(HT―13)を加えたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<比較例7>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤(HT−1)の代わりに正孔輸送剤(HT―14)を加えたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<比較例8>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)を40重量部(正孔輸送剤に対して50重量%)にしたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0049】
上記のようにして得た感光層を有する電子写真感光体をCanon社製レーザープリンターLBP―450に搭載し、1000枚プリント前後の下記の各特性を評価した結果を表1に示した。
【0050】
【表1】
【0051】
<帯電及び感度>電子写真感光体をCanon社製レーザープリンターLBP―450に搭載し、未露光時の表面電位、及び露光時の表面電位を現像位置で測定した。
<露光メモリー>電子写真感光体をCanon社製レーザープリンターLBP―450に搭載しドラム1周目に黒ベタ部を印字し、ドラム2周目以降グレー画像を印字し、ドラム2周目以降に相当するグレー部にドラム1周目の黒ベタ部が露光メモリー画像として発生しているか否かを目視により判断した。露光メモリーの発生を判断するには図1に示すような原稿を使用した。図1に黒ベタ部の感光体表面電位の低下により、露光部分のメモリー画像がグレー部に発生した画像を示す。露光メモリーの判断基準はメモリー画像が全く発生しなかったものを○とし、わずかに発生しているが実使用上問題ないものを△とし、明らかに発生しているものを×とした。
【0052】
表1より正孔輸送剤(HT―1)、(HT―2)、(HT―3)、(HT―11)、(HT―12)を80重量部と電子輸送剤(ET―1)、(ET―2)、(ET―3)を30重量部以内(正孔輸送剤に対して37.5重量%以内)で使用した場合は帯電及び露光後電位が良好なだけでなく、初期及びランニング1000枚後も露光メモリー画像が発生しなかった。また正孔輸送剤を(HT―1)を80重量部含有しているが、電子輸送剤を含有していない比較例1では感度や帯電特性は良いが露光メモリー画像が発生し、電子輸送剤を含有せず一般式(1)で表される正孔輸送剤とその他の正孔輸送剤(HT−13)または(HT−14)を加えた比較例2および比較例3は、比較例2では感度や帯電特性は良いが露光メモリー画像が発生し、比較例3では、初期感度も悪かった。
また、一般式(2)で表される電子輸送剤の変わりに(ET−7)、(ET−8)を加えた比較例4、5も露光メモリー画像が発生した。一般式(1)で表される正孔輸送剤の変わりに(HT−13)と(ET−1)を加えた比較例6も同様に露光メモリー画像が発生し、(HT−14)と(ET−1)を加えた比較例7は露光メモリーはわずかに発生しただけであったが、初期感度が悪かった。
また正孔輸送剤(HT―1)を80重量部と電子輸送剤(ET―1)を40部加えた比較例8は、初期に露光メモリー画像がわずかに発生しただけであったが、ランニング1000枚後は露光メモリー画像が明らかに発生し、電子輸送剤40部では電子輸送剤の量が多すぎることが分かる。
【0053】
以上より一般式(1)で示した正孔輸送剤と一般式(2)で示した電子輸送剤を電荷輸送中に含み、その電荷輸送剤の含有量が正孔輸送剤に対して10重量部以上40重量部以下の場合、帯電、露光後電位を満足した上で、露光メモリーの発生を抑え良好な画像を得ることができた。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、特定の構造を有する正孔輸送剤と特定の構造を有する電子輸送剤を電荷輸送中に含有することにより、初期、繰り返し使用時における電気特性が安定で、かつ露光メモリー画像が発生しない機能分離積層型感光体を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光メモリー画像評価用原稿と露光メモリー画像を示す図である。
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザープリンタ、静電式複写機、普通紙ファクシミリ装置、およびこれらの機能を併せ持つ複合装置などの画像形成装置に使用される電子写真感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記画像形成装置においては、光照射によって電荷を発生する電荷発生剤、発生した電荷を輸送する電荷輸送剤、およびこれらの物質が分散される層を構成する結着樹脂等からなる、いわゆる有機感光体が広く使用されている。有機感光体としては、大別して、電荷発生剤と電荷輸送剤とを同一の層中に含有させた単層型の感光層を備えたものと、電荷発生剤を含む電荷発生層と、電荷輸送剤を含む電荷輸送層とを積層した積層型の感光層を備えた感光体が一般的であるが、初期および繰り返し使用される場合にも電気的特性を満足させる感光層の設計が容易な積層型の感光体を用いる場合が多い。
【0003】
一方、電子写真方式を利用した画像形成装置は、感光体を帯電し(主帯電工程)、画像露光して静電潜像を形成し(露光工程)、この静電潜像を現像バイアス電圧が印加された状態でトナー現像し(現像工程)、形成されるトナー像を転写紙に転写し(転写工程)、定着して画像形成を行う。また、感光体上の残留トナーはウレタンブレード等によりクリーニングされ(クリーニング工程)、感光体上の残留電荷はLED等により消去される(除電工程)。また、前記電子写真方式を利用した画像形成装置には、デジタル及びアナログ複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ等があり、特に帯電工程で感光体に印加される帯電電圧と同極性のトナーを使用して現像する反転現像方式は、デジタル画像形成装置に広く使用されている。
【0004】
前記画像形成装置で、感光体を繰り返し使用する場合に発生する電気的劣化は、電子写真感光体特性に対し、繰り返し使用した場合の暗部電位(Vo)の低下や露光電位(VL)の上昇として現れる他、光が照射された部分にキャリアーが滞留し光が照射していない部分と電位差を生じ、画像中では当該部分が黒くなる(露光メモリー画像)という問題が発生する。
【0005】
【問題を解決しようとする課題】以上の諸特性を満足させるために先行技術として例えば特許文献1には電荷発生層にジスアゾ顔料を有し電荷輸送層にフルオレン化合物を含有する方法が開示されており、また特許文献2には電荷発生層にクロロガリウムフタロシアニン化合物及びヒドロキシガリウムフタロシアニン化合物の少なくとも1種を含有し電荷輸送層に特定の電荷輸送物質を含有することで露光メモリーを改良する方法が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平07−43920号公報
【0007】
【特許文献2】
特開2000−89493
しかしながら、使用される電子写真プロセスの構成によっては、上記開示されている特定の電荷輸送剤を用いても、未だ露光メモリー特性が不充分であった。さらに、この露光メモリーの問題は、前記したように電子写真感光体が電子写真プロセスにおいて繰り返し使用された場合に発生するだけでなく、コピー機、プリンターの製造時に電子写真感光体に照射される光、または、市場においてコピー機・プリンターのメンテナンス時に電子写真感光体を外部に取り出したときに照射される光によっても引き起こされる場合があり、電子写真感光体の特性上軽視できない技術的課題であった。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、高感度、低残留電位、高移動度で高耐久性の電子写真感光体を提供する特定の正孔輸送剤を使用し、且つ特定の電子輸送剤を電荷輸送層に含有させることにより、前記正孔輸送剤により発現される高感度、低残留電位、高移動度、高耐久等の種々の長所を損なうことなく、さらに露光メモリー特性を改善できることを見い出し本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明の要旨は、導電性支持体上に直接または下引き層を介して、電荷発生剤を含有する電荷発生層と電荷輸送剤を含有する電荷輸送層を設けた積層型電子写真感光体において、前記電荷輸送層には下記一般式(1)で示される正孔輸送剤の少なくとも1種と下記一般式(2)で示される電子輸送剤の少なくとも1種を含有することを特徴とする機能分離積層型電子写真感光体、に存する。
【0010】
また、上記電荷輸送層中の前記正孔輸送剤量に対する前記電子輸送剤量の重量比が正孔輸送剤100重量部に対して10重量部以上40重量部以下であることが望ましい。
【0011】
【化3】
【0012】
上記式中、R1、R2、R5およびR6は同一または異なって、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基原子を示す。m,n,pおよびqは同一または異なって0〜3の整数を示す。但し、R1およびR2が同一の基であるとき、mおよびnは異なる整数を示す。また、R5およびR6が同一の基であるとき、pおよびqは異なる整数を示す。R3およびR4は同一または異なって、水素原子またはアルキル基を示す。
【0013】
【化4】
【0014】
上記式中、R7、R8はアルキル基を示し、R7、R8は同一でも異なっていてもよい。
【0015】
【本発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明する。本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に直接または下引き層を介して電荷発生剤を含有する電荷発生層と、特定の構造を有する正孔輸送剤を含有する電荷輸送層を有し、前記電荷輸送層には少なくとも特定の構造を有する電子輸送剤を含有することで高感度、低残留電位、高移動度、高耐久、かつ露光メモリー特性に優れる積層型電子写真感光体が得られる。導電性支持体上または中間層上の層構成は、電荷発生層の上に電荷輸送層を積層した構成でも、電荷輸送層の上に電荷発生層を積層した構成でもよい。
【0016】
前記一般式(1)で示される化合物の具体例を(HT−1)〜(HT−12)に夫々示すが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
前記一般式(2)で示される化合物の具体例を(ET―1)〜(ET―6)に夫々示すが、本発明においてはこれらに限定されるものではない。
【0020】
【化7】
【0021】
<導電性支持体>導電性支持体としては公知の電子写真感光体に採用されているものがいずれも使用できる。具体的には例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、銅、ニッケル等の金属材料からなるドラム、シートあるいはこれらの金属箔のラミネート物、蒸着物、あるいは表面にアルミニウム、銅、パラジウム、酸化すず、酸化インジウム等の導電性層を設けたポリエステルフィルム、紙等の絶縁性支持体が挙げられる。更に、金属粉末、カーボンブラック、ヨウ化銅、高分子電解質等の導電性物質を適当なバインダーとともに塗布して導電処理したプラスチックフィルム、プラスチックドラム、紙、紙管等が挙げられる。また、金属粉末、カーボンブラック、炭素繊維等の導電性物質を含有し、導電性となったプラスチックのシートやドラムが挙げられる。又、酸化スズ、酸化インジウム等の導電性金属酸化物で導電処理したプラスチックフィルムやベルトが挙げられる。なかでもアルミニウム等の金属のエンドレスパイプが好ましい支持体である。
【0022】
<中間層>本発明においては、導電性支持体と感光層との間には通常使用されるような公知の中間層が設けられていてもよい。
中間層としては、例えばアルミニウム陽極酸化被膜、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム等の無機層、ポリビニルアルコール、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリアクリル酸類、セルロース類、ポリグルタミン酸、カゼイン、ゼラチン、デンプン類の水溶性樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルホルマール等の樹脂を用いる有機層が使用される。有機層をバリアー層として用いる場合には単独あるいはチタニア、アルミナ、シリカ、酸化ジルコニウム、酸化チタン等の金属酸化物あるいは銅、銀、アルミニウム等の金属微粉末を分散させて用いてもよい。有機層の場合は、前述の樹脂を単独或いは前述金属酸化物・金属微粉末とともに溶媒に溶解あるいは分散し、前述の導電性支持体の上にワイヤーバー、ドクターブレード、フィルムアプリケータ、浸積、スプレーなどの塗布方法により塗工し乾燥させることにより形成することができる。これらのバリアー層の膜厚は適宜設定できるが、0.05〜20μm、好ましくは0.1〜10μmの範囲で用いることが好ましい。
【0023】
積層型の中間層において、導電性に影響を与えない程度に別途、薄膜の樹脂層を設けることができる。この場合、使用する樹脂としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリアクリル酸類、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリグルタミン酸、カゼイン、ゼラチン、デンプン等の水溶性樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルホルマール、アルキド樹脂等の樹脂があげられる。
【0024】
<電荷発生層>前述した中間層の上には、電荷発生剤を含有する電荷発生層が形成される。電荷発生剤としては、例えばセレン、セレン−テルル、セレン‐ヒ素、硫化カドミウム、α‐シリコンなどの無機光導電材料の粉末、無金属フタロシアニン、チタニルフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ビスアゾ顔料、ペリレン系顔料、アンサンスロン系顔料、インジゴ系顔料、トリフェニルメタン系顔料、スチレン系顔料、トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、キナクリドン系顔料、ジチオケトピロロピロール系顔料などの、従来公知の種々の顔料が挙げられる。
【0025】
特に半導体レーザー等の赤外光を利用した、レーザービームプリンタや普通紙ファクシミリ装置等のデジタル光学系の画像形成装置には、700nm以上の波長領域に感度を有する感光体が必要となるため、電荷発生剤として、前記例示のうちフタロシアニン系顔料が好適に使用され、電荷発生剤は、感光層が所望の波長域に感度を有するように、1種単独で、あるいは2種以上を組合わせて使用することができる。
【0026】
電荷発生層のバインダー樹脂としては、ポリエステル、ポリビニルアセテート、ポリカーボネート、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ、エポキシ、ウレタン、セルロースエステル、セルロースエーテルなどの各種バインダー樹脂で結着した形の分散層で使用してもよい。更に、バインダー樹脂としては、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ビニルアルコール、エチルビニルエーテル等のビニル化合物の重合体および共重合体、ポリアミド、けい素樹脂等が挙げられる。
【0027】
電荷発生剤はバインダー樹脂100重量部に対して、電荷発生剤を5〜1000重量部、特に30〜500重量部の割合で含有させるのが好ましい。
【0028】
<電荷輸送層>
電荷輸送層は主として(HT−1)〜(HT−12)で示される正孔輸送剤と(ET―1)〜(ET−6)で示される電子輸送剤および樹脂バインダーにより構成される。
【0029】
また、電荷輸送層に含有させる電子輸送剤の含有量は、電荷輸送層に含有している正孔輸送剤100重量部に対して10重量部以上40重量部以下の割合で含有させることができる。
【0030】
本発明において、電荷輸送層中の正孔輸送剤は一般式(1)で表される正孔輸送剤1種のみを用いるほか、2種以上を混合してもよい。第2の正孔輸送剤は一般式(1)で表される第1の正孔輸送剤に対して5から100重量部、好ましくは30から100重量部がよく、電荷輸送層に含有される正孔輸送剤の合計量は結着樹脂100重量部に対して10から500重量部、好ましくは30から100重量部の割合で含有させるのが好ましい。
【0031】
電荷輸送層に含有される第2の正孔輸送剤としては、従来公知の種々の正孔輸送性化合物のものが使用可能である。特にベンジジン系化合物、フェニレンジアミン系化合物、ナフチレンジアミン系化合物、フェナントリレンジアミン系化合物、オキサジアゾール系化合物、スチリル系化合物、カルバゾール系化合物、ピラゾリン系化合物、ヒドラゾン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾール系化合物、ブタジエン系化合物、ピレン−ヒドラゾン系化合物、アクロレイン系化合物、カルバゾール−ヒドラゾン系化合物、キノリン−ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、スチルベン−ヒドラゾン系化合物、およびジフェニレンジアミン系化合物などが好適に使用される。
特に、電荷輸送層に第2の正孔輸送剤を含有させる場合は、第2の正孔輸送剤として第1の正孔輸送剤とは異なる一般式(1)で表される正孔輸送剤を用いるのが好ましい。
【0032】
本発明において、電荷輸送層中の電子輸送剤は一般式(2)で表される電子輸送剤1種のみを用いるほか、第1の電子輸送剤とは異なる、一般式(2)で表される電子輸送剤を第1の電子輸送剤と組み合わせて用いることができる。
【0033】
第2の電子輸送剤は一般式(2)で表される第1の電子輸送剤100重量部に対して5〜100重量部、好ましくは30〜50重量部がよく、電荷輸送層に含有される電子輸送剤の合計量は結着樹脂100重量部に対して1から200重量部、好ましくは5から45重量部の割合で含有させるのが好ましい。
【0034】
電荷輸送層のバインダー樹脂としては、例えばポリエステル、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル重合体、及びその共重合体、ポリカーボネイト、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホン、ポリイミド、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹脂など重合体、及びその共重合体でもよく、又これらの部分的架橋硬化物も使用できる。さらに、前記バインダー樹脂の2種以上をブレンドして用いてもよい。バインダー樹脂と電荷輸送物質との割合は、バインダー樹脂100重量部に対して30〜90重量部、好ましくは40〜70重量部の範囲で使用される。また電荷輸送層には、必要に応じて酸化防止剤、増感剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。電荷輸送層の膜厚は10〜60μm、好ましくは10〜45μm、さらに好ましくは25〜40μmの厚みで使用されるのがよい。
【0035】
電荷輸送層の成形方法としては、層に含有させる物質を溶剤に溶解又は分散させて得られた塗布液をワイヤーバー、ドクターブレード、フィルムアプリケータ、浸積、スプレーなどの公知の塗布方法により塗工し乾燥させることにより形成することができる。
【0036】
本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、CRTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター、レーザー製版、ファクシミリ等の電子写真応用分野にも広く利用することができる。本発明の電子写真感光体を使用する複写機・プリンター等の電子写真装置は、少なくとも帯電、露光、現像、転写の各プロセスを含むが、どのプロセスも通常用いられる方法のいずれを用いても良い。
【0037】
帯電方法(帯電器)としては、例えばコロナ放電を利用したコロトロンあるいはスコロトロン帯電、導電性ローラーあるいはブラシ、フィルムなどによる接触帯電などいずれを用いても良い。このうち、コロナ放電を利用した帯電方法では暗部電位を一定に保つためにスコロトロン帯電が用いられることが多い。本発明において、露光は、通常、波長500nm以上のものを用い、具体的には、He−Ne等のレーザー光、あるいは、ランプ、蛍光灯等が用いられるが、レーザー光を用いることがより好ましい。
【0038】
現像方法としては、磁性あるいは非磁性の一成分現像剤、二成分現像剤などを接触あるいは非接触させて現像する一般的な方法が用いられる。転写方法としては、コロナ放電によるもの、転写ローラーあるいは転写ベルトを用いた方法等いずれでもよい。転写は、紙やOHP用フィルム等に対して直接行っても良いし、一旦中間転写体(ベルト状あるいはドラム状)に転写したのちに、紙やOHP用フィルム上に転写しても良い。
【0039】
通常、転写の後、現像剤を紙などに定着させる定着プロセスが用いられ、定着手段としては一般的に用いられる熱定着、圧力定着などを用いることができる。これらのプロセスのほかに、通常用いられるクリーニング、除電等のプロセスを有しても良い。
【0040】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明の具体的態様を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これらの実施例によって限定されるものではない。
<実施例1>
《中間層の形成》結着樹脂としてフェノール樹脂(大日本インキ社製のTD447)60重量部、電荷輸送剤(ET−1)20重量部および分散媒としてメタノール100重量部を、ボールミル(φ1のジルコニアビーズ)にて24時間混合、分散させて中間層用の塗布液を作製した。次いで、φ30のアルミニウム素管(支持基体)上にテフロンブレードを用いて中間層の塗布液を塗布し、150℃で30分間乾燥させて、平均膜厚が10μmの中間層を形成し、実施例1の電子写真感光体の中間体を作製した。
《電荷発生層の形成》まず、顔料としてのY型チタニルフタロシアニン1重量部を、分散媒としてのエチルセロソルブ39重量部に添加し、超音波分散機を用いて1次分散させた。この分散液にさらに、結着樹脂としてのポリビニルブチラール(積水化学工業製のBM−1)1重量部を、9重量部のエチルセロソルブに溶解させた液を添加して、再び超音波分散機を用いて2次分散させて、積層型感光層のうち電荷発生層用の塗布液を作製した。次にこの塗布液を前記中間体上にテフロンブレードを用いて塗布し、110℃で5分間乾燥させて、膜厚0.5μmの電荷発生層を形成した。
《電荷輸送層の形成》次いで、正孔輸送剤のスチルベン化合物(HT―1)80重量部と電子輸送剤であるジフェノキノン誘導体(ET―1)20重量部(正孔輸送剤に対して25重量%)と、結着樹脂であるZ型ポリカーボネート(帝人化成製のパンライトTS2050)100重量部とを、800重量部のテトラヒドロフランと共に混合、分散させて、電荷輸送層用の塗布液を得た。そしてこの塗布液を、上記電荷発生層上にテフロンブレードを用いて塗布し、110℃で30分間乾燥させて、膜厚30μmの電荷輸送層を形成して、実施例1の積層型電子写真感光体を作製した。
<実施例2>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤量を10重量部(正孔輸送剤に対して12.5重量%)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例3>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤量を30重量部(正孔輸送剤に対して37.5重量%)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例4>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤を(ET−2)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例5>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤を(ET−3)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例6>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤を(HT−2)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例7>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤を(HT−3)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例8>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤を(HT−11)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<実施例9>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤を(HT−12)としたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<比較例1>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)20重量部を除いたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<比較例2>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)20重量部を除き、正孔輸送剤(HT−13)を20重量部追加したこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
【0041】
【化8】
【0042】
<比較例3>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)20重量部を除き、正孔輸送剤(HT−14)を20重量部追加したこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
【0043】
【化9】
【0044】
<比較例4>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)の代わりに、電子輸送剤(ET−7)を加えたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
【0045】
【化10】
【0046】
<比較例5>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)の代わりに、電子輸送剤(ET−8)を加えたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
【0047】
【化11】
【0048】
<比較例6>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤(HT−1)の代わりに正孔輸送剤(HT―13)を加えたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<比較例7>実施例1において、電荷輸送層の正孔輸送剤(HT−1)の代わりに正孔輸送剤(HT―14)を加えたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子感光体を作成した。
<比較例8>実施例1において、電荷輸送層の電子輸送剤(ET−1)を40重量部(正孔輸送剤に対して50重量%)にしたこと以外は実施例1と同様にして積層型電子写真感光体を作成した。
【0049】
上記のようにして得た感光層を有する電子写真感光体をCanon社製レーザープリンターLBP―450に搭載し、1000枚プリント前後の下記の各特性を評価した結果を表1に示した。
【0050】
【表1】
【0051】
<帯電及び感度>電子写真感光体をCanon社製レーザープリンターLBP―450に搭載し、未露光時の表面電位、及び露光時の表面電位を現像位置で測定した。
<露光メモリー>電子写真感光体をCanon社製レーザープリンターLBP―450に搭載しドラム1周目に黒ベタ部を印字し、ドラム2周目以降グレー画像を印字し、ドラム2周目以降に相当するグレー部にドラム1周目の黒ベタ部が露光メモリー画像として発生しているか否かを目視により判断した。露光メモリーの発生を判断するには図1に示すような原稿を使用した。図1に黒ベタ部の感光体表面電位の低下により、露光部分のメモリー画像がグレー部に発生した画像を示す。露光メモリーの判断基準はメモリー画像が全く発生しなかったものを○とし、わずかに発生しているが実使用上問題ないものを△とし、明らかに発生しているものを×とした。
【0052】
表1より正孔輸送剤(HT―1)、(HT―2)、(HT―3)、(HT―11)、(HT―12)を80重量部と電子輸送剤(ET―1)、(ET―2)、(ET―3)を30重量部以内(正孔輸送剤に対して37.5重量%以内)で使用した場合は帯電及び露光後電位が良好なだけでなく、初期及びランニング1000枚後も露光メモリー画像が発生しなかった。また正孔輸送剤を(HT―1)を80重量部含有しているが、電子輸送剤を含有していない比較例1では感度や帯電特性は良いが露光メモリー画像が発生し、電子輸送剤を含有せず一般式(1)で表される正孔輸送剤とその他の正孔輸送剤(HT−13)または(HT−14)を加えた比較例2および比較例3は、比較例2では感度や帯電特性は良いが露光メモリー画像が発生し、比較例3では、初期感度も悪かった。
また、一般式(2)で表される電子輸送剤の変わりに(ET−7)、(ET−8)を加えた比較例4、5も露光メモリー画像が発生した。一般式(1)で表される正孔輸送剤の変わりに(HT−13)と(ET−1)を加えた比較例6も同様に露光メモリー画像が発生し、(HT−14)と(ET−1)を加えた比較例7は露光メモリーはわずかに発生しただけであったが、初期感度が悪かった。
また正孔輸送剤(HT―1)を80重量部と電子輸送剤(ET―1)を40部加えた比較例8は、初期に露光メモリー画像がわずかに発生しただけであったが、ランニング1000枚後は露光メモリー画像が明らかに発生し、電子輸送剤40部では電子輸送剤の量が多すぎることが分かる。
【0053】
以上より一般式(1)で示した正孔輸送剤と一般式(2)で示した電子輸送剤を電荷輸送中に含み、その電荷輸送剤の含有量が正孔輸送剤に対して10重量部以上40重量部以下の場合、帯電、露光後電位を満足した上で、露光メモリーの発生を抑え良好な画像を得ることができた。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、特定の構造を有する正孔輸送剤と特定の構造を有する電子輸送剤を電荷輸送中に含有することにより、初期、繰り返し使用時における電気特性が安定で、かつ露光メモリー画像が発生しない機能分離積層型感光体を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光メモリー画像評価用原稿と露光メモリー画像を示す図である。
Claims (2)
- 導電性支持体上に直接または下引き層を介して、電荷発生剤を含有する電荷発生層と電荷輸送剤を含有する電荷輸送層を設けた積層型電子写真感光体において、前記電荷輸送層には正孔輸送剤として下記一般式(1)で示される化合物の少なくとも1種と電子輸送剤として下記一般式(2)で示される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする機能分離積層型電子写真感光体。
- 上記電荷輸送層中の前記正孔輸送剤量に対する前記電子輸送剤量の重量比が正孔輸送剤100重量部に対して10重量部以上40重量部以下であることを特徴とする請求項1記載の機能分離積層型電子写真感光体。
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