JP2003301121A - 着色組成物、着色微粒子分散物、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

着色組成物、着色微粒子分散物、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法

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JP2003301121A
JP2003301121A JP2002109007A JP2002109007A JP2003301121A JP 2003301121 A JP2003301121 A JP 2003301121A JP 2002109007 A JP2002109007 A JP 2002109007A JP 2002109007 A JP2002109007 A JP 2002109007A JP 2003301121 A JP2003301121 A JP 2003301121A
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particle dispersion
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JP2002109007A
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真理 ▲高▼橋
Mari Takahashi
Koji Ofuku
幸司 大福
Akio Miura
紀生 三浦
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、色画像の耐光性に優れ、高
濃度で、良好な色再現性(色調)に優れた着色組成物、
着色微粒子分散物と、これを用いた色再現性及び各種安
定性に優れたインクジェット用インク及びインクジェッ
ト記録方法を提供することにある。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される色素を含有
することを特徴とする着色組成物。 【化1】 〔式中、X1は、下記一般式(6−1)〜(21−1)
から選ばれる基を表し、R1は水素原子又は置換基を表
し、mは0〜4の整数を表し、mが複数の時、R1は同
じであっても異なっていてもよい。また、R1は互いに
結合して環を形成してもよい。〕 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の色素を含有
する着色組成物、着色微粒子分散物、及びそれを用いた
インクジェット用インクとインクジェット記録方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ、印刷機、マーカー、筆
記具等に用いられる記録材料、インキング材料にも脱溶
剤化、水性化が求められている。特に、インクジェット
記録に用いられる水性の記録材料としては、水溶性染料
の水溶液を主体としたもの、顔料の微分散体を主体とし
たもの等が広く用いられている。
【0003】水溶性染料を用いた水性インクとしては、
主として酸性染料、直接染料、一部の食品用染料等に分
類される水溶性染料の水溶液に、保湿剤としてグリコー
ル類、アルカノールアミン類、表面張力調整のための界
面活性剤、更に必要に応じて増粘剤等を添加したものが
用いられている。これら水溶性染料を用いた水性インク
は、筆先、あるいはプリンターでの目詰まりに対する高
い信頼性から、最も一般的に用いられているが、記録用
紙上で滲みやすく、この為、用途の限定、記録品位の低
下を余儀なくされているのが現状である。即ち、記録用
紙に印字された水溶性インクは、単に浸透、乾燥、固着
しているだけであり、水溶性染料が「染着」していると
はいい難く、耐候堅牢度は非常に低い。
【0004】一方、水溶性染料を用いた水性インクにお
いて、耐水性、耐光堅牢性が低いという問題を解決する
ため、油溶性染料あるいは疎水性染料により水分散性樹
脂を着色したインクジェット記録用インクの提案がなさ
れている。例えば、特開昭55−139471号、特開
昭58−45272号、特開平3−250069号、特
開平8−253720号、特開平8−92513号、特
開平8−183920号、特開2001−11347等
には、油溶性染料によって染色された乳化重合粒子また
は分散した重合粒子を用いたインクが提案されている。
【0005】しかし、上記重合粒子を用いたインクは、
粒子同士の凝集、沈降が起こりやすく、インクの安定性
に劣っていた。また、印字した画像として、色相に難点
があり、印字濃度も低いという欠点を有していた。
【0006】一方、特開2001−181547、同2
001−271000、同2001−271002、同
2001−294770、同2001−294771、
同2001−261990の各公報には、特定の油溶性
色素と油溶性ポリマーとを含む着色微粒子を水系媒体に
分散してなるインクが開示されている。
【0007】これらのインクは、上記の欠点である粒子
同士の凝集、沈降、色相劣化、低濃度であるといった欠
点に対しての改良が見られているが、そのレベルは十分
とは言いがたい。また、印字した画像の耐光性に関して
は、全く不十分であり更なる改良が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色画
像の耐光性に優れ、高濃度で、良好な色再現性(色調)
に優れた着色組成物、着色微粒子分散物と、これを用い
た色再現性及び各種安定性に優れたインクジェット用イ
ンク及びインクジェット記録方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、以下の構成によって上記課題が達成され
ることを見出したものである。
【0010】1.前記一般式(1)で表される色素を含
有することを特徴とする着色組成物。
【0011】2.前記一般式(2)又は(3)で表され
る色素を含有することを特徴とする着色組成物。
【0012】3.前記一般式(4)又は(5)で表され
る色素を含有することを特徴とする着色組成物。
【0013】4.前記1〜3項のいずれか1項に記載の
着色組成物と、ポリマーとを含有する着色微粒子を、水
系媒体に分散してなることを特徴とする着色微粒子分散
物。
【0014】5.前記1〜3項のいずれか1項に記載の
着色組成物と、沸点が150℃以上の高沸点有機溶媒と
を含有する着色微粒子を、水系媒体に分散してなること
を特徴とする着色微粒子分散物。
【0015】6.前記1〜3項のいずれか1項に記載の
着色組成物、ポリマー及び沸点150℃以上の高沸点有
機溶媒を含有する着色微粒子を、水系媒体に分散してな
ることを特徴とする着色微粒子分散物。
【0016】7.コア/シェル構造を有し、前記着色微
粒子がコア部に含有されていることを特徴とする前記4
〜6項のいずれか1項に記載の着色微粒子分散物。
【0017】8.前記1〜3項のいずれか1項に記載の
着色組成物又は前記4〜7項のいずれか1項に記載の着
色微粒子分散物を含有することを特徴とするインクジェ
ット用インク。
【0018】9.前記8項に記載のインクジェット用イ
ンクを用いて記録を行うことを特徴とするインクジェッ
ト記録方法。
【0019】以下、本発明を更に詳細に説明する。はじ
めに、本発明に係る各色素について詳述する。
【0020】前記一般式(1)において、X1は前記一
般式(6−1)〜(21−1)から選ばれる基を表す。
【0021】前記一般式(6−1)〜(21−1)にお
いて、R1及びRは各々置換基を表し、R2〜R9は各々
水素原子又は置換基を表す。nは0、1又は2を表し、
mは0〜4の整数を表す。m又はnが複数の時、R1
同じであっても異なっていてもよく、互いに結合して環
を形成してもよい。Zは5〜6員の各々置換基を有して
もよい含窒素複素環を形成する原子群を表し、該複素環
は更に別の環と縮合環を形成しても良い。
【0022】R1及びRは各々置換基を表し、R2〜R9
は各々水素原子又は置換基を表すが、置換基としては、
例えば、ハロゲン原子、アルキル基(炭素数1〜12の
アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、
イソプロピル基、t−ブチル基、ヒドロキシエチル基、
メトキシエチル基、シアノエチル基、トリフルオロメチ
ル基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基
等)、シクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル基、
シクロペンチル基等)、アラルキル基(例えば、ベンジ
ル基、2−フェネチル基等)、アリール基(例えば、フ
ェニル基、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、o
−クロロフェニル基、m−(3−スルホプロピルアミ
ノ)フェニル基等)、ヘテロ環式基(例えば、2−ピリ
ジル基、2−チエニル基、2−フリル基等)、アルコキ
シ基(炭素数1〜12のアルコキシ基、例えば、メトキ
シ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、メトキシエトキ
シ基、ヒドロキシエトキシ基、3−カルボキシプロポキ
シ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、
p−メトキシフェニル基、o−メトキシフェノキシ基
等)、アシルアミノ基(例えば、アセチルアミノ基、プ
ロピオニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、3,5−ジ
スルホベンゾイルアミノ基等)、スルホニルアミノ基
(例えば、メタンスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホ
ニルアミノ基、3−カルボキシベンゼンスルホニルアミ
ノ基等)、ウレイド基(例えば、3−メチルウレイド
基、3,3−ジメチルウレイド基、3−フェニルウレイ
ド基等)、アルコキシカルボニルアミノ基(例えば、エ
トキシカルボニルアミノ基等)、アルキルチオ基(例え
ば、メチルチオ基、エチルチオ基等)、アリールチオ基
(例えば、フェニルチオ基、p−トリルチオ基等)、ア
ルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等)、カルバモイル基(例え
ば、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基
等)、スルファモイル基(例えば、ジメチルスルファモ
イル基、ジ−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル
基等)、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル基、
フェニルスルファモイル基等)、アシル基(例えば、ア
セチル基、ベンゾイル基等)、シアノ基、アミノ基(例
えば、メチルアミノ基、ジエチルアミノ基等)等が挙げ
られる。それらは、更に置換基を有していてもよい。
【0023】前記一般式(6−1)〜(21−1)にお
いて、Zは5〜6員の各々置換基を有してもよい含窒素
複素環を形成する原子群を表すが、該複素環の具体例と
しては、ベンゼン、フラン、ピロール、チオフェン、ピ
ラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアジアゾー
ル、オキサゾール、チアゾール、ピラン、ピリジン、ピ
リダジン、ピリミジン、ピラジン、トリアジン、ナフタ
レン、ベンゾフラン、インドール、ベンゾチオフェン、
ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサ
ゾール、プリン、キノリン、イソキノリン、クマリン、
クロモン、3H−ピロール、3H−ピロリジン、オキサ
ゾリジン、イミダゾリジン、チアゾリジン、3H−イン
ドール、インダンジオン、バルビツール、ピラゾロアゾ
ールなどの各環を挙げることができ、好ましくは、ベン
ゼン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、フラ
ン、チアゾール、チオフェン、バルビツール、ピラゾロ
アゾール、オキサゾール、3H−インドール等の各環が
挙げられる。これらの環は、更に、他の炭素環(ベンゼ
ン環など)や複素環(ピリジン環など)と縮合環を形成
してもよい。環が有しても良い置換基としては、前記の
置換基と同義の基が挙げられるが、好ましくは、アルキ
ル基、アリール基、複素環基、アシル基、アミノ基、ニ
トロ基、シアノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒ
ドロキシル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子
などが挙げられ、それらの基は更に置換基を有していて
も良い。
【0024】前記一般式(2)において、X2はカプラ
ー残基を表す。本発明でいうカプラーとは、発色剤の意
であり、活性メチル、活性メチレン或いは活性メチン基
を有する化合物であり、具体的には、カラー発色現像主
薬の酸化体である活性カチオンやジアゾニウム化合物と
カップリングして色素を形成しうる化合物である。カプ
ラーの活性点である前記活性メチル、活性メチレン或い
は活性メチン基に、カラー発色現像主薬が酸化カップリ
ングし色素が形成されるので、前記カプラーとしての活
性メチル、活性メチレン或いは活性メチン部の活性点か
ら、型式的には水素を2つ取り去った基がカプラー残基
となる。
【0025】カプラー残基としては、具体的には、5−
ピラゾロン、イミダゾール、イミダゾトリアゾール、ピ
ラゾロピロール、ピラゾロイミダゾール、ピラゾロトリ
アゾール、ピラゾロテトラゾール、ピラゾロピリミジン
−7−オン、ピロロトリアゾール、バルビツール酸、チ
オバルビツール酸、ローダニン、ヒダントイン、チオヒ
ダントイン、オキサゾロン、イソオキサゾロン、インダ
ンジオン、ピラゾリジンジオン、オキサゾリジンジオ
ン、ヒドロキシピリドン、ピラゾロピリドン、シクロヘ
キサジエノンなどの各残基が挙げられる。
【0026】X2で表されるカプラー残基として、好ま
しい例としては、下記の一般式(6−2)〜(21−
2)が挙げられる。
【0027】
【化5】
【0028】上記一般式(6−2)〜(21−2)にお
いて、R1は置換基を表し、R2〜R 9は各々水素原子又
は置換基を表す。nは0、1又は2を表し、mは0〜4
の整数を表す。m又はnが複数の時、R1は同じであっ
ても異なっていてもよく、互いに結合して環を形成して
もよい。Zは5〜6員の各々置換基を有してもよい含窒
素複素環を形成する原子群を表し、該複素環は更に別の
環と縮合環を形成しても良い。
【0029】一般式(2)でいう置換基とは、前述の置
換基と同義である。一般式(2)において、Y1及びY2
は各々5員もしくは6員の芳香族炭素環又は複素環を形
成する原子群を表すが、5員もしくは6員の芳香族炭素
環又は複素環の具体例としては、ベンゼン、フラン、ピ
ロール、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、トリ
アゾール、チアジアゾール、オキサゾール、チアゾー
ル、ピラン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラ
ジン、トリアジン、ナフタレン、ベンゾフラン、インド
ール、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール、ベンゾ
チアゾール、ベンゾオキサゾール、プリン、キノリン、
イソキノリン、クマリン、クロモン、3H−ピロール、
3H−ピロリジン、オキサゾリジン、イミダゾリジン、
チアゾリジン、3H−インドール、インダンジオン、バ
ルビツール、ピラゾロアゾールなどの各環を挙げること
ができる。好ましくはベンゼン、ベンゾチアゾール、ベ
ンゾオキサゾール、フラン、チアゾール、チオフェン、
バルビツール、ピラゾロアゾール、オキサゾール、3H
−インドール等の各環が挙げられる。これらの環は、更
に他の炭素環(ベンゼン環など)や複素環(ピリジン環
など)と縮合環を形成してもよい。環が有しても良い置
換基としては、前記の置換基と同義の基が挙げられる
が、好ましくは、アルキル基、アリール基、複素環基、
アシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、アシルアミ
ノ基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、アルコキシカル
ボニル基、ハロゲン原子などを挙げることができ、それ
らの基は更に置換基を有していても良い。
【0030】前記一般式(3)において、X3で表され
るカプラー残基の好ましい例としては、下記の一般式
(6−3)〜(24)が挙げられる。
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】上記一般式(6−3)〜(24)におい
て、R1は置換基を表し、R2〜R9は各々水素原子又は
置換基を表す。nは0、1又は2を表し、mは0〜4の
整数を表す。m又はnが複数の時、R1は同じであって
も異なっていてもよく、互いに結合して環を形成しても
よい。Zは5〜6員の置換基を有してもよい含窒素複素
環を形成する原子群を表し、該複素環は更に別の環と縮
合環を形成しても良い。Xは陰イオンを表し、rは0、
1、2又は3を表す。Z1は5員又は6員の含窒素複素
環を形成する原子群を表す。Z1で形成される含窒素複
素環上には更に置換基を有してもよく、縮合環を有して
もよい。該複素環の具体例としては、3H−ピロール
環、オキサゾール環、イミダゾール環、チアゾール環、
3H−ピロリジン環、オキサゾリジン環、イミダゾリジ
ン環、チアゾリジン環、3H−インドール環、ベンズオ
キサゾール環、ベンズイミダゾール環、ベンゾチアゾー
ル環、キノリン環、ピリジン環等が挙げられる。これら
の環は更に他の炭素環(ベンゼン環など)や複素環(ピ
リジン環など)と縮合環を形成してもよい。これらの環
が有する置換基としては、例えば、アルキル基、アリー
ル基、複素環基、アシル基、アミノ基、ニトロ基、シア
ノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシル
基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子等であり、
これらの基は更に置換されていてもよい。
【0034】Xは、陰イオンを表し、Xで表される陰イ
オンとしては、例えば、エノレート(例えば、アセチル
アセトナート、ヘキサフルオロアセチルアセトナー
ト)、ハロゲンイオン(例えば、フルオライド、クロラ
イド、ブロマイド、アイオダイドなど)、水酸イオン、
亜硫酸イオン、硫酸イオン、アルキル又はアリールスル
ホン酸イオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、炭酸イオ
ン、過塩素酸イオン、アルキルまたはアリールカルボン
酸イオン、テトラアルキルボレート、サリシネート、ベ
ンゾエート、PF6 -、BF4 -、SbF6 -等が好ましいも
のとして挙げられる。
【0035】前記一般式(3)において、R3は水素原
子又は置換基を表すが、置換基としては前述の置換基と
同義である。一般式(3)において、Y1は5員又は6
員の芳香族炭素環又は複素環を形成する原子群を表す
が、5員又は6員の芳香族炭素環又は複素環を形成する
原子群とは、前記と同義である。
【0036】一般式(3)において、R2′、R4′は各
々水素原子又は置換基を表すが、nが0の時、R2′は
水素原子又は電子吸引性基いが位の置換基を表し、nが
1または2の時、R4′は水素原子又は電子吸引性基以
外の置換基を表す。ここで、電子吸引性基とは、ハメッ
トの置換基定数σp値が0.30以上の置換基を表す。
ここで、置換基定数のハメットσp値は、藤田稔夫編、
「化学の領域増刊122号薬物の構造活性相関」の96
〜103頁(1979)南江堂などに記載されている。
【0037】前記一般式(4)及び(5)において、R
1は置換基を表し、ここでいう置換基とは前記置換基と
同義である。
【0038】一般式(4)及び(5)において、Y1
5員もしくは6員の芳香族炭素環又は複素環を形成する
原子群を表すが、5員もしくは6員の芳香族炭素環又は
複素環を形成する原子群とは前記と同義である。
【0039】前記一般式(4)及び(5)で表される色
素は、下記一般式(25)、(26)で表される色素が
好ましい。
【0040】
【化8】
【0041】一般式(25)、(26)において、R1
は置換基を表し、Aは水素原子、ハロゲン原子、それぞ
れ置換基を有しても良いアルキル基、アリール基、−O
10基、−SR10基、−N(R11)R12基、ヒドロキシ
ル基又はその塩を表し、B1、B2は各々CR13または窒
素原子を表す。rは0〜3の整数を表し、nは0、1又
は2を表す。r又はnが複数の時、R1は同じであって
も異なっていてもよく、互いに結合して環を形成しても
よい。R1は置換基を表すが、置換基とは前記の置換基
と同義である。
【0042】Aは水素原子、ハロゲン原子、それぞれ置
換基を有しても良いアルキル基、アリール基、−OR10
基、−SR10基、−N(R11)R12基、ヒドロキシル基
又はその塩を表すが、好ましくは−OR10基、−N(R
11)R12基、ヒドロキシル基又はその塩であり、最も好
ましくは−N(R11)R12基である。R10は水素原子、
各々置換基を有しても良いアルキル基、またはアリール
基を表し、R11は各々置換基を有しても良いアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基、シクロ
アルキル基を表し、R12はR11と同義である。R11はR
12と互いに結合して窒素原子とともに環を形成してもよ
く、R11、R12は互いに同じであっても異なっていても
良いが、R10としてはアルキル基、R11及びR12として
は同じ基であることが好ましく、アルキル基、特にエチ
ル基が好ましい。ヒドロキシル基の塩とは、−OM+
表されるもので、M+は1価の有機又は無機のカチオン
を表す。無機のカチオンとして好ましくは、ナトリウ
ム、カリウムのカチオンが挙げられる。有機のカチオン
としては有機塩基のプロトン付加体又は4級アンモニウ
ムカチオンが好ましく、有機塩基として好ましくは、ア
ルキルアミン(例えば、メチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン等)、アリールアミン(例えば、
アニリン、ジフェニルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン等)、アミジン類(例えば、ベンズアミジン、アセト
アミジン、1,5−ジアゾビシクロ(4.3.0)−5
−ノネン、1,8−ジアザビシクロ(5.4.0)−7
−ウンデセン等)、グアニジン類(例えば、テトラメチ
ルグアニジン、ジフェニルグアニジンジメチルジフェニ
ルグアニジン、ジピペリドグアニジン、ビスグアニジン
等)、含窒素複素環化合物(例えば、ピリジン、キノリ
ン、イミダゾール、ピロリジン、モルホリン、4−N,
N−ジメチルアミノピリジン等)が挙げられる。4級ア
ンモニウムカチオンとしては、例えばテトラメチルアン
モニウム、テトラエチルアンモニウム、トリメチルベン
ジルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム等のカチ
オンが挙げられる。
【0043】以下、前記一般式(1)〜(5)で表され
る色素の具体例を示すが、本発明はそれらによって限定
されるものではない。
【0044】
【化9】
【0045】
【化10】
【0046】
【化11】
【0047】
【化12】
【0048】
【化13】
【0049】
【化14】
【0050】
【化15】
【0051】
【化16】
【0052】
【化17】
【0053】
【化18】
【0054】
【化19】
【0055】
【化20】
【0056】
【化21】
【0057】
【化22】
【0058】
【化23】
【0059】
【化24】
【0060】
【化25】
【0061】
【化26】
【0062】本発明に係る前記一般式(1)〜(5)で
表される色素の代表的な合成例を以下に示すが、本発明
はこれらの方法に限定されるものではない。
【0063】〔合成例1(例示化合物1−22の合
成)〕
【0064】
【化27】
【0065】1Lのコニカルビーカーに化合物(A)2
5g、化合物(B)16gを入れ、メタノール450m
lに溶解し、炭酸カリウム40gを水450mlに溶解
した溶液を加えた。室温で撹拌しながら、過硫酸アンモ
ニウム30gを水100mlに溶解した溶液を1時間か
けて滴下した。2時間撹拌後、希塩酸を酸性になるまで
加え、酢酸エチル900mlを加えて抽出を行った。有
機層を分液した後、水100mlで洗浄し、溶媒を減圧
留去して、茶色の固体である化合物(C)30gを得
た。次に、この化合物(C)28gを酢酸エチル200
mlに溶かし、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド
10gを加え、蒸留水200mlで2回洗浄した後、溶
媒を減圧下で留去した。更に、真空乾燥を行い化合物
(D)24gを得た。
【0066】次に、化合物(D)8gをジクロロメタン
50mlに溶解し、1−ヨウ化ブチル5gを加え、2時
間加熱還流した。蒸留水200mlで2回洗浄した後、
溶媒を減圧下留去し、残渣をアセトニトリルから再結晶
して、目的物である例示化合物1−22を7.2g得
た。NMR、massスペクトルにより目的物であるこ
とを確認した。
【0067】〔合成例2(例示化合物2−11の合
成)〕
【0068】
【化28】
【0069】1Lのコニカルビーカーに化合物(E)1
0gを入れ、10%水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、
亜硝酸ナトリウム2.7gの50ml水溶液を氷冷下で
添加した。更に、5%硫酸水溶液を5分かけて滴下し
た。そのまま氷冷下で1時間撹拌し、析出した結晶を濾
取した。これをアセトニトリルにて再結晶し、化合物
(F)を8.1g得た。
【0070】次に、得られた化合物(F)8.1g、化
合物(G)9.1gと無水酢酸50ml及び酢酸ナトリ
ウム0.6gを200mlコニカルビーカー中に入れ、
室温で2日間撹拌した。得られた結晶を濾取し、これを
メタノール30ml、アセトン30mlの混液中に分散
洗浄して、例示化合物2−11を4.6g得た。NM
R、massスペクトルにより目的物であることを確認
した。
【0071】〔合成例3(例示化合物3−2の合成)〕
【0072】
【化29】
【0073】300mlのコニカルビーカーに化合物
(H)5.0gを入れ、メタノール140ml及びトリ
エチルアミン18mlを加えて溶解し、ここに過硫酸ア
ンモニウム15%水溶液30mlを添加後、化合物
(I)3.4gをメタノール40ml、水40mlに溶
解した溶液を滴下した。析出した結晶を濾取し、これを
メタノール120mlで再結晶し、例示化合物3−2を
3.9g得た。NMR、massスペクトルにより目的
物であることを確認した。
【0074】〔合成例4(例示化合物4−6の合成)〕
【0075】
【化30】
【0076】200mlのコニカルビーカーに化合物
(J)を5g入れ、メタノール150ml及びトリエチ
ルアミン30mlを加えて溶解し、ここに過硫酸アンモ
ニウム15%水溶液40mlを添加した後、化合物
(K)6.0gをメタノール40ml、水40mlに溶
解した溶液を滴下した。析出した結晶を濾取し、これを
メタノール120mlで再結晶し、例示化合物4−6を
4.2g得た。NMR、massスペクトルにより目的
物であることを確認した。
【0077】上記記載の方法に準じて、他の色素も同様
に合成することができる。本発明に係る色素は、実質的
に水不溶性で、かつ有機溶剤に可溶性であることが好ま
しい。本発明でいう実質的に水不溶性とは、水に対する
溶解度が0〜0.1質量%であることを表し、0〜0.
01質量%であることがより好ましい。実質的に有機溶
剤可溶性とは、有機溶剤に対する溶解度が1.0〜10
0質量%であることを表し、好ましくは5.0〜100
質量%である。有機溶剤としては、具体的には、トルエ
ン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アセトン、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン等が
挙げられ、中でも好ましくは酢酸エチルである。
【0078】次に、本発明の色素とポリマーとを含有す
る着色微粒子分散物について詳述する。本発明で用いる
ことのできるポリマーとしては、その数平均分子量が5
00〜100,000であることが、印字後の画像の耐
久性及びサスペンションの形成性の観点から好ましい。
本発明では、複数のポリマーを使用することが可能であ
るが、用いるポリマーのうち少なくとも1種はガラス転
移温度(Tg)が10〜200℃であることが好まし
い。
【0079】上記ポリマーについては、その種類、物性
などが、例えば、POLYMERHANDBOOK,第
4版(JOHN WILEY&SONS,INC.)に
記載されている。ポリマーとしては、特に制限はなく、
従来公知のものを適宜選択することができ、例えば、ビ
ニルポリマー、縮合系ポリマー(ポリウレタン、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリカーボネート)
などが挙げられ、具体的には、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリアクリル酸(メタクリル酸)エステル、ポリア
クリロニトリル、ポリビニルブチラール、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンテレフタレート、アルキッド樹
脂、マレイン酸樹脂、ウレタンゴム、ポリカーボネー
ト、ナイロン、ポリウレタン、ポリエチレンオキシド、
ポリプロピレンオキシド、ポリホルムアルデヒド、エポ
キシ樹脂などが挙げられる。中でも好ましくはポリビニ
ルブチラールである。ポリビニルブチラールは、色素を
含有する着色微粒子の水系分散体の分散安定性がより向
上するので、本発明にとって好ましい態様の一つであ
る。これらのポリマーは置換基を有していてもよく、そ
の置換基は直鎖状、分岐、あるいは環状構造を採っても
よい。
【0080】特定の官能基を有するポリマーは、各種の
ものが市販されているが、常法によって合成することも
できる。又、これらの共重合体は、例えば、一つのポリ
マー分子中にエポキシ基を導入しておき、後に他のポリ
マーと縮重合させたり、光や放射線を用いてグラフト重
合を行っても得られる。
【0081】以下に、ビニルポリマーの具体例PA−1
〜PA−41を列挙する。括弧内の比は質量比を表す。
なお、本発明は、これらの具体例に何ら限定されるもの
ではない。
【0082】PA−1:メチルメタクリレート−エチル
アクリレート共重合体(50:50) PA−2:ブチルアクリレート−スチレン共重合体(5
0:50) PA−3:ポリn−ブチルメタクリレート PA−4:ポリイソプロピルメタクリレート PA−5:ポリ(4−tert−ブチルフェニルアクリ
レート) PA−6:n−ブチルメタクリレート−N−ビニル−2
−ピロリドン共重合体(90:10) PA−7:メチルメタクリレート−塩化ビニル共重合体
(70:30) PA−8:イソブチルメタクリレート−ブチルアクリレ
ート共重合体(55:45) PA−9:酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体(8
5:15) PA−10:n−ブチルアクリレート−メチルメタクリ
レート−n−ブチルメタクリレート共重合体(35:3
5:30) PA−11:エチルメタクリレート−n−ブチルアクリ
レート共重合体(70:30) PA−12:tert−ブチメタクリルアミド−メチル
メタクリレート−アクリル酸共重合体(60:30:1
0) PA−13:n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重
合体(80:20) PA−14:sec−ブチルアクリレート−アクリル酸
共重合体(85:15) PA−15:イソプロピルアクリレート−アクリル酸共
重合体(90:10) PA−16:ブチルメタクリレート−2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート−アクリル酸共重合体(85:5:
10) PA−17:イソブチルメタクリレート−テトラヒドロ
フルフリルアクリレート−アクリル酸共重合体(60:
30:10) PA−18:n−ブチルメタクリレート−1H,1H,
2H,2H−パーフルオロデシルアクリレート−アクリ
ル酸共重合体(75:20:5) PA−19:メチルメタクリレート−n−ブチルアクリ
レート−アクリル酸共重合体(50:45:5) PA−20:3−メトキシブチルメタクリレート−スチ
レン−アクリル酸共重合体(35:50:15) PA−21:エチルアクリレート−フェニルメタクリレ
ート−アクリル酸共重合体(72:25:13) PA−22:イソブチルメタクリレート−ポリエチレン
グリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰り
返し数23)のメタクリル酸エステル−アクリル酸共重
合体(70:20:10) PA−23:エチルメタクリレート−アクリル酸共重合
体(95:5) PA−24:イソブチルアクリレート−メトキシスチレ
ン−アクリル酸共重合体(75:15:10) PA−25:イソブチルアクリレート−N−ビニルピロ
リドン−アクリル酸共重合体(60:30:10) PA−26:2,2,2−テトラフルオロエチルメタク
リレート−メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合
体(25:60:15) PA−27:エチルメタクリレート−2−エトキシエチ
ルメタクリレート−メタクリル産共重合体(75:1
5:15) PA−28:tert−オクチルアクリルアミド−プロ
ピルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(20:6
5:15) PA−29:n−ブチルメタクリレート−ジフェニル−
2−メタクリロイルオキシジエチルホスホネート−メタ
クリル酸共重合体(80:5:15) PA−30:n―ブチルメタクリレート−フェニルアク
リルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:1
5) PA−31:n−ブチルメタクリレート−N−ビニルピ
ロリドン−メタクリル酸共重合体(70:15:15) PA−32:n−ブチルメタクリレート−スチレンスル
ホン酸共重合体(90:10) PA−33:イソブチルメタクリレート−スチレンスル
ホン酸共重合体(90:10) PA−34:n−ブチルメタクリレート−2−アクリル
アミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(90:
10) PA−35:イソブチルアクリレート−n−ブチルメタ
クリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタンス
ルホン酸共重合体(70:20:10) PA−36:エチルアクリレート−tert−ブチルメ
タクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸共重合体(60:30:10) PA−37:tert−ブチルアクリレート−テトラヒ
ドロフルフリルアクリレート−2−メチルプロパンスル
うホン酸共重合体(50:40:10) PA−38:tert−ブチルアクリレート−ポリエチ
レングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖
繰り返し数23)のメタクリル酸エステル−2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体(6
0:30:10) PA−39:イソブチルアクリレート−N−ビニルピロ
リドン−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸共重合体(60:30:10) PA−40:n−ブチルメタクリレート−2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合体
(98:12) PA−41:n−ブチルメタクリレート−tert−ブ
チルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチル
ブタンスルホン酸ソーダ共重合体(50:35:15) 前記縮合系ポリマーの具体例について、原料モノマーの
形で以下に例示するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。各ポリマーにおける酸性基はすべて非解離
形で表す。又、ポリエステル、ポリアミド等の縮合反応
により生成するものについては、構成成分は原料の如何
にかかわらず、すべてジカルボン酸、ジオール、ジアミ
ン、ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸等で表記
する。括弧内の比は各成分のモル百分率比を意味する。
【0083】PC−1:トルエンジイソシアネート/エ
チレングリコール/1,4−ブタンジオール(50/1
5/35) PC−2:トルエジイソシアネート/ヘキサメチレンジ
イソシアネート/エチレングリコール/ポリエチレング
リコール(Mw=600)1,4−ブタンジオール(4
0/20/10/20) PC−3:4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト/ヘキサメチレンジイソシアネート/テトラエチレン
グリコール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒド
ロキシメチル)プロピオン酸(40/10/20/20
/10) PC−4:1,5−ナフタレンジイソシアネート/ブタ
ンジオール/4,4′−ジヒドロキシ−ジフェニル−
2,2′−プロパン/ポリプロピレングリコール(Mw
=400)/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピ
オン酸(50/20/5/10/15) PC−5:イソホロンジイソシアネート/ジエチレング
リコール/ネオペンチルグリコール/2,2−ビス(ヒ
ドロキシメチル)プロピオン酸(50/20/20/1
0) PC−6:ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサ
メチレンジイソシアネート/テトラエチレングリコール
/ブタンジオール/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エチ
ルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸(40/10/
10/33/7) PC−7:テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキサ
ンジメタノール/1,4−ブタンジオール/エチレング
リコール(25/25/25/15/10) PC−8:テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−ジ
ヒドロキシ−ジフェニル−2,2−プロパン/テトラエ
チレングリコール/エチレングリコール(30/20/
20/15/15/) PC−9:テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−ベ
ンゼンジメタノール/ジエチレングリコール/ネオペン
チルグリコール(25/25/25/15/10) PC−10:テレフタル酸/イソフタル酸/5−スルホ
イソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリ
コール(24/24/2/25/25) PC−11:11−アミノウンデカン酸(100) PC−12:ポリ(12−アミノドデカン酸)と無水マ
レイン酸との反応物 PC−13:ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸(5
0/50) PC−14:N,N−ジメチルエチレンジアミン/アジ
ピン酸/シクロヘキサンジカルボン酸(50/20/3
0) PC−15:トルエンジイソシアネート/4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジア
ミン(30/20/50) PC−16:ヘキサメチレンジアミン/ノナメチレンジ
アミン/尿素(25/25/50) 本発明の着色微粒子分散物は、本発明に係る色素を含有
するポリマーのサスペンションから成り、該サスペンシ
ョンは各種乳化法で製造することができる。それら乳化
法の例は、例えば、「機能性乳化剤・乳化技術の進歩と
応用展開;シーエムシー」の86頁の記載に纏められて
いる。特に、超音波、高速回転剪断、高圧による各種乳
化分散装置を使用することが好ましい。
【0084】超音波による乳化分散では、所謂バッチ式
と連続式の二通りが使用可能である。バッチ式は比較的
少量の調製に適し、連続式は大量の調製に適する。連続
式では、例えば、UH−600SR(エスエムテー社
製)のような装置を用いることが可能である。このよう
な連続式の場合、超音波の照射時間は、分散室容積/流
速×循環回数で求められることができる。超音波照射装
置が複数ある場合は、各々の照射時間の合計として求め
られる。超音波の照射時間は、実用上、3秒以上が必要
であり、それ以内で乳化が完了するのであれば、超音波
乳化分散装置を必要としない。又、10,000秒以上
必要であると、工程の負荷が大きく、実際上は、乳化剤
の再選択などにより乳化分散時間を短くする必要となる
ため、10,000秒以上は必要とされない。更に好ま
しくは10〜2000秒である。
【0085】高速回転剪断による乳化分散装置として
は、「機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開」(前
出)の255、256頁に記載されるようなディスパー
ミキサーや、251頁に記載されるようなホモミキサ
ー、256頁に記載されるようなウルトラミキサー等が
使用できる。これらの各乳化分散装置は、乳化分散時の
液粘度によって使い分けることができる。これらの高速
回転剪断による乳化分散機では、撹拌翼の回転数が重要
である。ステーターとのクリアランスは、通常、0.5
mm程度で、極端に狭くはできないので、剪断力は主と
して撹拌翼の周速に依存する。周速が5〜150m/s
ecであれば、本発明における乳化・分散手段として使
用できる。周速が遅い場合、乳化時間を延ばしても小粒
径化が達成できない場合が多く、一方150m/sec
以上にするには、モーター性能を極端に上げる必要があ
る。更に好ましくは20〜100m/secである。
【0086】高圧による乳化分散では、LAB2000
(エスエムテー社製)等が使用できるが、その乳化・分
散能力は、分散液に加えられる圧力に依存する。圧力は
9.8×106〜4.9×108Paが好ましい。又、必
要に応じて、数回、乳化・分散を繰り返して行い、所望
の粒径を得ることができる。圧力が低すぎる場合、何
度、乳化分散を行っても目的の粒径は達成できない場合
が多く、一方、圧力を4.9×108Pa以上にするた
めには、装置に大きな負荷が掛かり実用的ではない。更
に好ましくは4.9×107〜2.0×108Paであ
る。
【0087】これらの乳化・分散装置は単独で用いても
よいが、必要に応じて組み合わせて使用することも可能
である。例えば、コロイドミルやフロージェットミキサ
ー等は、単独では本発明で目的とする粒径を達成できな
いが、上記各種分散装置との組合せにより、短時間で乳
化・分散を可能にするなど、本発明の効果を高めること
が可能である。
【0088】又、本発明の着色微粒子分散物は、上記の
装置を用いる他、いわゆる転相乳化によって製造するこ
とが可能でる。ここでいう転相乳化とは、本発明に係る
ポリマーを、本発明に係る色素と共に、エステル、ケト
ン等の有機溶剤に溶解させ、必要に応じて中和剤を加え
てポリマー中のカルボキシル基をイオン化し、次いで水
相を加えた後、上記有機溶剤を溜去して水系に転相する
ことから成る。転相が完了した後、系を減圧下で加熱す
ることにより、上記エステル、ケトン系溶剤を除去する
と共に所定量の水も除去して、所望の濃度を有する水系
の本発明の着色微粒子分散物を得ることができる。
【0089】本発明に係るポリマー粒子の体積平均粒子
径が5nm以下であると、単位体積当たりの表面積が非
常に大きくなるため、色素をポリマー中に封入する効果
が小さくなる。一方、500nmを超えるほど大きな粒
子では、水分散体の停滞安定性が劣化する。従って、ポ
リマーの平均粒子径は5〜500nmが好ましく、20
〜200nmが本発明にとって特に好ましい態様であ
る。
【0090】体積平均粒子径は、透過型電子顕微鏡(T
EM)写真の投影面積(少なくとも100粒子以上に対
して求める)の平均値から得られた円換算平均粒径を、
球形換算して求められる。体積平均粒子径とその標準偏
差を求め、標準偏差を体積平均粒子径で割ることで変動
係数が求められる。あるいは、動的光散乱法を利用して
変動係数を求めることもでき、例えば、大塚電子社製レ
ーザー粒径解析システムやマルバーン社製ゼータサイザ
ーを用いて求めることができる。
【0091】次に、本発明に係る高沸点有機溶媒につい
て詳述する。本発明に係るポリマー粒子に、高沸点有機
溶媒を含有せしめることは好ましい態様の一つである。
高沸点有機溶媒の沸点としては、150℃以上であるこ
とがが好ましい。高沸点有機溶媒の誘電率としては、3
〜12であることが好ましく、4〜10がより好まし
い。ここでいう誘電率とは、25℃における真空中に対
する比誘電率を表す。
【0092】本発明に係る高沸点有機溶媒は、本発明に
係る色素の1〜1000質量%、好ましくは10〜40
0質量%を用いる。
【0093】高沸点有機溶媒を用いることで、驚くべき
ことに、色素のポリマーへの溶解性がより向上し、その
結果、色調がより良好となり、分散安定性改良効果も得
られることが判った。
【0094】高沸点有機溶媒としては特に制限はなく、
目的に応じて適宜選択することができるが、下記一般式
(S−1)〜(S−9)で表される化合物が特に好まし
い。
【0095】
【化31】
【0096】一般式(S−1)において、R30、R31
びR32は、各々独立に脂肪族基又はアリール基を表す。
a、b及びcは、各々独立に0又は1を表す。
【0097】一般式(S−2)において、R33及びR34
は、各々独立に脂肪族基又はアリール基を表す。R35
ハロゲン原子(弗素、塩素、臭素、沃素)、アルキル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカル
ボニル基又はアリールオキシカルボニル基を表し、dは
0〜3の整数を表す。dが2以上の時、複数のR35は同
じでも異なってもよい。
【0098】一般式(S−3)において、Arはアリー
ル基を表し、eは1〜6の整数を表す。R36はe価の炭
化水素基又はエーテル結合で互いに結合した炭化水素基
を表す。
【0099】一般式(S−4)において、R37は脂肪族
基を表し、fは1〜6の整数を表す。R38はf価の炭化
水素基又はエーテル結合で互いに結合した炭化水素基を
表す。
【0100】一般式(S−5)において、gは2〜6の
整数を表し、R39はg価の炭化水素基(ただし、アリー
ル基を除く)を表す。R40は脂肪族基又はアリール基を
表す。
【0101】一般式(S−6)において、R41、R42
びR43は、各々独立に水素原子、脂肪族基又はアリール
基を表す。X0は−CO−又はSO2−を表す。R41とR
42又はR42とR43とは、互いに結合して環を形成しても
よい。
【0102】一般式(S−7)において、R44は脂肪族
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
アリール基又はシアノ基を表す。R45はハロゲン原子、
脂肪族基、アリール基、アルコキシ基又はアリールオキ
シ基を表し、hは0〜3の整数を表す。hが2以上の
時、複数のR45は同じでもよいし、異なってもよい。
【0103】一般式(S−8)において、R46及びR47
は、各々独立に脂肪族基又はアリール基を表す。R48
ハロゲン原子、脂肪族基、アリール基、アルコキシ基又
はアリールオキシ基を表し、iは0〜4の整数を表す。
iが2以上の時、複数のR48は、同じでもよいし、異な
ってもよい。
【0104】一般式(S−9)において、R49及びR50
は、各々独立に脂肪族基又はアリール基を表す。jは1
又は2を表す。
【0105】以下に、本発明に係る高沸点有機溶媒の具
体例として、一般式(S−1)で表される化合物として
S−1〜23、一般式(S−2)で表される化合物とし
てS−24〜39、一般式(S−3)で表される化合物
としてS−40〜44、一般式(S−4)で表される化
合物としてS−45〜50、一般式(S−5)で表され
る化合物としてS−51〜58、一般式(S−6)で表
される化合物としてS−59〜67、一般式(S−7)
で表される化合物としてS−68〜75、一般式(S−
8)で表される化合物としてS−76〜79、及び一般
式(S−9)で表される化合物としてのS−80、81
を示す。
【0106】
【化32】
【0107】
【化33】
【0108】
【化34】
【0109】
【化35】
【0110】
【化36】
【0111】
【化37】
【0112】本発明に係る高沸点有機溶媒は、1種単独
で使用してもよいし、2種以上を併用してもよく、例え
ば、トリクレジルホスフェートとジブチルフタレート、
トリオクチルホスフェートとジ(2−エチルヘキシル)
セバケート、ジブチルフタレートとポリ(N−t−ブチ
ルアクリルアミド)の併用などが挙げられる。
【0113】高沸点有機溶媒の上記以外の化合物例とし
ては、例えば、米国特許第2,322,027号、同第
2,533,514号、同第2,772,163号、同
第2,835,579号、同第3,594,171号、
同第3,676,137号、同第3,689,271
号、同第3,700,454号、同第3,748,14
1号、同第3,764,336号、同第3,765,8
97号、同第3,912,515号、同第3,936,
303号、同第4,004,928号、同第4,08
0,209号、同第4,127,413号、同第4,1
93,802号、同第4,207,393号、同第4,
220,711号、同第4,239,851号、同第
4,278,757号、同第4,353,979号、同
第4,363,873号、同第4,430,421号、
同第4,430,422号、同第4,464,464
号、同第4,483,918号、同第4,540,65
7号、同第4,684,606号、同第4,728,5
99号、同第4,745,049号、同第4,935,
321号、同第5,013,639号、欧州特許第27
6,319A号、同第286,253A号、同第28
9,820A号、同第309,158A号、同第30
9,159A号、同第309,160A号、同第50
9,311A号、同第510,576A号、東独特許第
147,009号、同第157,147号、同第15
9,573号、同第225,240A号、英国特許第
2,091,124A号、特開昭48−47335号、
同50−26530号、同51−25133号、同51
−26036号、同51−27921号、同51−27
922号、同51−149028号、同52−4681
6号、同53−1520号、同53−1521号、同5
3−15127号、同53−146622号、同54−
91325号、同54−106228号、同54−11
8246号、同55−59464号、同56−6433
3号、同56−81836号、同59−204041
号、同61−84641号、同62−118345号、
同62−247364号、同63−167357号、同
63−214744号、同63−301941号、同6
4−9452号、同64−9454号、同64−687
45号、特開平1−101543号、同1−10245
4号、同2−792号、同2−4239号、同2−43
541号、同4−29237号、同4−30165号、
同4−232946号、同4−346338号等に記載
されている。
【0114】次に、本発明に係る色素とポリマーを含有
するポリマー粒子をコアとし、この周りにシェルを形成
したコア/シェル構造を有する着色微粒子の水系分散体
について詳述する。
【0115】本発明において、着色微粒子は、該微粒
子全体が単一組成であってシェルを有さない場合(コア
のみの場合と称することもできる)と、該微粒子が第
1の組成を有するコアと、該コアが第2の組成を有する
シェルで被覆されたコア/シェル構造である場合とが考
えられるが、水系インク、特にインクジェットインクの
性能上の観点から、コア/シェル構造であることが好ま
しい。
【0116】我々は鋭意研究を進めた結果、ポリマーコ
アが主として色素を包含し、その堅牢性や色調を保持す
るのに寄与し、ポリマーシェルは着色微粒子の水系分散
体及び該分散体を含有するインクジェット記録用水系イ
ンク(以下、単にインクともいう)の安定性を増すこと
に寄与し、更に、記録メディア上での色素の定着を促進
し、凝集を防止し、かつ画質の向上に寄与することを見
い出した。又、色素の堅牢性、色調の保持にも貢献する
ことを併せて見い出した。
【0117】コアとなるポリマー粒子に含有されるポリ
マーとしては、官能基としてアセタールを含有するポリ
マーが好ましい態様の一つである。官能基としてアセタ
ールを含有するポリマーの具体例は、ポリビニルブチラ
ール樹脂である。これらは、市販品を入手することもで
き、例えば、電気化学工業社製の#2000−L、#3
000−1、#3000−2、#3000−4、#30
00−K、#4000−1、#4000−2、#500
0−A、#6000−C、#6000−EP、あるいは
積水化学工業社製のBL−1、BL−1H、BL−2、
BL−2H、BL−5、BL−10、BL−S、BL−
SH、BX−10、BX−L、BM−1、BM−2、B
M−5、BM−S、BM−SH、BH−3、BH−6、
BH−S、BX−1、BX−3、BX−5、KS−1
0、KS−1、KS−3、KS−5及び三菱エンジニア
リングプラスチックス社製のユピタールシリーズ等があ
る。
【0118】本発明においては、シェルに用いられるポ
リマー量が、総ポリマー量の5〜95質量%であること
が好ましい。5質量%より少ないと、シェルの厚みが不
十分で、色素を多く含有するコアの一部が粒子表面に現
れ易くなる。又、シェルのポリマーが多すぎると、コア
の色素保護能低下を起こし易い。更に好ましくは10〜
90質量%である。
【0119】色素の総量は、総ポリマー量に対して20
〜1,000質量%であることが好ましい。色素量がポ
リマーに比して少なすぎると、吐出後の画像濃度が上が
らず、一方、色素質量が多すぎるとポリマーの保護能が
十分に得られない。
【0120】本発明のコア/シェル構造を有する水系の
着色微粒子分散物は、最初に色素を含有するポリマーコ
アを調製した後、ポリマーシェルを設ける方法と、コア
とシェルを同時に設ける方法が好ましく用いられる。
【0121】(コア調製後にシェルを設ける場合)コア
となる色素含有ポリマーは、各種の方法で調製すること
ができる。例えば、モノマー中に油溶性染料を溶解さ
せ、水中で乳化した後、重合によりポリマー中に染料を
封入する方法、ポリマーと色素を有機溶剤中に溶解し、
水中で乳化した後、有機溶剤を除去する方法、染料溶液
に多孔質のポリマー粒子を添加し、染料を粒子に吸着、
含浸させる方法などがある。
【0122】上記コア粒子にポリマーシェルを設ける方
法としては、コアとなるポリマーの水系分散物に水溶性
のポリマー分散剤を添加、吸着させる方法、モノマーを
徐々に滴下し、重合と同時にコア表面に沈着させる方
法、又は、有機溶剤に溶解したポリマーを徐々に滴下
し、析出と同時にコア表面に吸着させる方法などがあ
る。
【0123】また、顔料をポリマーと混練し、その後、
水系で分散してポリマー被覆顔料コアを形成し、更に上
記の方法によりシェル化を行うことも可能である。
【0124】(コアとシェルを同時に設ける方法)コア
となるポリマーと色素を重合した後、シェルとなるモノ
マーに溶解又は分散し、水中で懸濁した後重合する方法
や、その液を界面活性剤を含有する水中に徐々に滴下し
ながら乳化重合していく方法などがある。モノマーがコ
ア、ポリマーがシェルとなってもよい。あるいは、重合
後にコアとなり得るモノマーとシェルとなり得るモノマ
ー混合液に、色素を溶解又は分散し、懸濁重合あるいは
乳化重合する方法がある。
【0125】本発明に係るコア/シェル構造を有するポ
リマー粒子の体積平均粒子径が5nm以下であると、単
位体積当たりの表面積が非常に大きくなるため、色素を
ポリマー中に封入する効果が小さくなる。一方、500
nmを越える大きな粒子では、水系分散物の停滞安定性
が劣化する。体積平均粒子径は5〜500nmが好まし
く、20〜200nmが本発明にとって特に好ましい態
様である。
【0126】所望の粒子径を得るには、組成の最適化
と、適当な乳化法の選定が重要である。好ましい組成
は、用いる色素やポリマーによって異なるが、水系分散
物であるので、コアを構成するポリマーよりシェルを構
成するポリマーの方が一般的に親水性が高いことが必要
である。また、シェルを構成するポリマーに含有される
色素は、前記のようにコアを構成するポリマー中より少
ないことが好ましく、色素もシェルを構成するポリマー
よりも親水性の低いことが必要である。親水性、疎水性
は、例えば、溶解性パラメータ(SP)を用いて見積も
ることができる。溶解性パラメータは、その値や、測定
法、計算法が「POLYMER HANDBOOK」第
4版(JOHN WILEY & SONS,IN
C.)675頁からの記載が参考になる。
【0127】また、本発明に係るコア/シェル構造を有
するポリマー粒子で用いられるポリマーは、その数平均
分子量が500〜100,000、特に1,000〜3
0,000であることが、印字後のインク造膜性、形成
された画像の耐久性及び分散物の形成性の点から好まし
い。ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、各種用いる
ことが可能であるが、用いるポリマーのうち少なくとも
1種以上はTgが10℃以上であるものを用いることが
好ましい。
【0128】次に、本発明のインクジェット用インクに
ついて詳述する。本発明のインクジェット用インクは、
本発明の着色微粒子分散体を含んでなり、更に必要に応
じて適宜選択したその他の成分を含有していてもよい。
その他の成分としては、例えば、湿潤剤、浸透促進剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、防黴剤、pH調節剤、表面
張力調整剤、消泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定
剤、防錆剤、キレート剤等の公知添加剤が挙げられる。
【0129】湿潤剤は、インクジェット記録方法に用い
るノズルのインク噴射口において該インクが乾燥するこ
とによる目詰まりを防止する目的で好適に使用される。
湿潤剤としては、水より蒸気圧の低い水溶性有機溶剤が
好ましい。該湿潤剤の具体例としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、チオジグリコール、ジチオグ
リコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、
1,2,3−ヘキサトリオール、アセチレングリコール
誘導体、グリセリン、トリメチロールプロパン等に代表
される多価アルコール類;エチレングリコールモノメチ
ル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモ
ノエチル(又はブチル)エーテル等の多価アルコールの
低級アルキルエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル
−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノン、N−エチルモルホリン等の複素環類;スルホラ
ン、ジメチルスルホキシド、3−スルホレン等の含硫黄
化合物;ジアセトンアルコール、ジエタノールアミン等
の多官能化合物;尿素誘導体等が挙げらる。これらの中
で、グリセリンジエチレングリコール等の多価アルコー
ルがより好ましい。これらは、1種単独で用いてもよい
し、2種以上を併用してよい。これらの湿潤剤は、イン
ク中に10〜50質量部含有することが好ましい。
【0130】前記浸透促進剤としては、例えば、エタノ
ール、i−プロパノール、ブタノール、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアル
コール類やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリ
ウムや乳化分散用界面活性剤としてのノニオン性界面活
性剤等が挙げられる。これらは、インクジェット用イン
ク中に10〜30質量%添加されれば十分な効果があ
り、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を起こさな
い範囲で添加される。
【0131】前記紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上
させる目的で使用され、例えば、特開昭58−1856
77号、同61−190537号、特開平2−782
号、同5−197075号、同9−34057号等に記
載されたベンゾトリアゾール系化合物、特開昭46−2
784号、特開平5−194483号、米国特許第3,
214,463号等に記載されたベンゾフェノン系化合
物、特公昭48−30492号、同56−21141
号、特開平10−88106号等に記載された桂皮酸系
化合物、特開平4−298503号、同8−53427
号、同8−239368号、同10−182621号、
特表平8−501291号等に記載されたトリアジン系
化合物、リサーチディスクロージャ(以下、RDと略
す)第24,239号に記載された化合物やスチルベン
系、ベンゾオキサゾール系化合物に代表される紫外線を
吸収して蛍光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤など
も挙げられる。
【0132】前記酸化防止剤は、画像の保存性を向上さ
せる目的で使用され、例えば、各種の有機系及び金属錯
体系の褪色防止剤が好適に挙げられる。有機系の褪色防
止剤としては、例えば、ハイドロキノン類、アルコキシ
フェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノール
類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン類、
アルコキシアニリン類、複素環類などが挙げられる。金
属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯体、亜鉛錯
体などが挙げられ、具体的には、RD第17,643の
VIIのI〜J項、同第15,162、同第18,716
の650頁左欄、同第36,544の527頁、同第3
07,105の872頁、同第15,162に引用され
た特許に記載された化合物や、特開昭62−21527
2号の127〜137頁に記載された代表的化合物の一
般式及び例示化合物に含まれる化合物などが好適に挙げ
られる。
【0133】前記防黴剤としては、例えば、デヒドロ酢
酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジ
ンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ルエステル、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン
及びその塩等が挙げられる。これらはインク中に0.0
2〜1.00質量%の範囲で使用するのが好ましい。
【0134】前記pH調整剤としては、例えば、水酸化
リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、
酢酸カリウム、珪酸ナトリウム、燐酸二ナトリウム等の
無機塩基、N−メチルジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等の有機塩基が挙げられる。
【0135】前記表面張力調整剤としては、例えば、ノ
ニオン、カチオン又はアニオン界面活性剤が挙げられ
る。例えば、上記の乳化分散に用いる界面活性剤を用い
ることができるが、ここで用いられる界面活性剤は25
℃での水に対する溶解度が0.5%以上のものが好まし
い。
【0136】前記分散剤及び分散安定剤としては、上述
のカチオン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性剤な
どが好適に挙げられる。前記消泡剤としては、弗素系、
シリコーン系化合物やEDTA(エチレンジアミン四酢
酸)に代表されるれるキレート剤等などが挙げられる。
【0137】インクジェット用インクのpHとしては、
保存安定性向上の点で6〜10が好ましく、7〜10が
より好ましい。又、インクジェット用インクの表面張力
としては20〜60mN/mが好ましく、25〜45m
N/mがより好ましい。インクジェット用インクの粘度
としては30mPa・s以下が好ましく、20mPa・
s以下がより好ましい。
【0138】本発明に係る色素とポリマーを含有するポ
リマー粒子をコアとし、この周りにシェルを形成したコ
ア/シェル構造を有するポリマー粒子は、総固形分とし
て、本発明のインクジェット用インク中に0.5〜50
質量%配合されることが好ましく、0.5〜30質量%
配合されることが更に好ましい。総固形分が0.5質量
%に満たないと色素の保護能が十分でなく、50質量%
を超えると分散物のインクとしての保存安定性が低下し
たり、ノズル先端部でのインク蒸発に伴うインクの増粘
や分散物の凝集が起こることによりプリンタヘッドの目
詰りが起こる場合があるので、上記範囲内とすることが
好ましい。
【0139】次に、本発明のインクジェット用インクの
製造方法について詳述する。本発明のインクの製造方法
においては、低沸点有機溶媒を併用することが好ましい
態様の一つである。本発明でいう低沸点有機溶媒とは、
常圧で沸点150℃未満(通常、約30℃以上)の有機
溶媒であり、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、
ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、
メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−プロ
パノ−ル、1−ブタノール、t−ブタノール等のアルコ
ール系溶媒;クロロホルム、塩化メチレン等の塩素系溶
剤;ベンゼン、トルエン等の芳香族系溶媒;酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル等のエステル系溶
媒;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル系溶媒;エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のグ
リコール系溶媒などが挙げられる。好ましくは、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、酢酸−i−プロピル等のエステル系
溶媒である。該低沸点有機溶媒は1種単独で使用しても
よいし、2種以上を併用してもよく、水との混合溶剤で
あってもよい。
【0140】本発明者らは、低沸点有機溶媒を用いるこ
とにより、本発明に係る色素及びポリマーの相溶性が増
大し、本発明のインクジェット用インクの停滞安定性が
より向上し、より好ましい色相と印字後の色素画像の高
い堅牢性が得られることを見い出した。
【0141】低沸点有機溶媒の使用量としては、本発明
の効果を害しない範囲内であれば特に制限はないが、ポ
リマー100質量部に対し10〜2000質量部が好ま
しく、100〜1000質量部がより好ましい。低沸点
有機溶媒の使用量が10質量部未満であると、インクジ
ェット用インクの安定な製造が困難となる傾向にあり、
2000質量部を超えると、低沸点有機溶媒を除去する
ための脱溶媒工程と濃縮工程が必須かつ煩雑となり、配
合設計上余裕がなくなる傾向がある。
【0142】本発明のインクの製造方法においては、ポ
リマー及び色素を低沸点有機溶媒中に溶解させた油相を
水性媒体中に乳化分散し、その後、低沸点有機溶剤を除
去する工程を経ることが好ましい態様の一つである。乳
化分散法としては、ポリマーと色素を含有する低沸点有
機溶媒に水を添加すること、及び水中に低沸点有機溶媒
を添加することの何れかによって、低沸点有機溶媒を乳
化させ微粒子化させる方法がより好ましい。
【0143】低沸点有機溶媒は、水に対する溶解度が1
0%以下である場合、あるいは低沸点有機溶剤の蒸気圧
が水より大きい場合には、本発明のインクの安定性の点
から除去されるのが好ましい態様の一つである。低沸点
有機溶媒の除去は、常圧〜減圧条件において10〜10
0℃で行うことができ、常圧条件において40〜100
℃、あるいは減圧条件下において10〜50℃で行うの
が好ましい。
【0144】本発明のインクジェット用インクは、例え
ば、一般の万年筆、ボールペン、サインペン等の筆記具
用のインクとしても使用可能である。本発明のインクを
乾燥し、微粒の粉体を得ることもできる。得られた粉体
は、電子写真のトナー等にも使用可能である。
【0145】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施態様に限定されるもの
ではない。
【0146】実施例1 《着色組成物の調製》 〔着色組成物(A−1)の調製〕色素(例示化合物6−
1)4gに純水を加えて全量を100gとし、加温して
撹拌、溶解させ、室温まで放置した後、0.20μmの
テフロン(R)フィルターで濾過して着色組成物(A−
1)を調製した。
【0147】〔着色組成物(A−2)の調製〕色素(例
示化合物6−3)3gに純水を加えて全量を100gと
し、加温して撹拌・溶解させ、室温まで放置した後に
0.20μmのテフロン(R)フィルターで濾過して着
色組成物(A−2)を調製した。
【0148】〔着色組成物(A−3)の調製〕色素(例
示化合物1−3)2gに酢酸エチルを加えて全量を10
0gとし、加温して撹拌、溶解させ、室温まで放置した
後、0.20μmのテフロン(R)フィルターで濾過し
て着色組成物(A−3)を調製した。
【0149】〔着色組成物(A−4)〜(A−6)、
(B−1)の調製〕上記着色組成物(A−1)の調製に
おいて、表1に記載のように色素の種類及び溶媒の種類
を変更した以外は同様にして、着色組成物(A−4)〜
(A−6)、(B−1)を調製した。
【0150】〔着色組成物(A−7)〜(A−9)、
(B−2)の調製〕上記着色組成物(A−3)の調製に
おいて、表1に記載のように色素の種類及び溶媒の種類
を変更した以外は同様にして、着色組成物(A−7)〜
(A−9)、(B−2)を調製した。
【0151】《試料の作製》以上のようにして調製した
各着色組成物を、PPC用普通紙上に、それぞれワイヤ
ーバーを用いて乾燥後の塗布量が1.5g/m2になる
ように塗布、乾燥し、試料A−1〜A−9、B−1、B
−2を作製した。
【0152】《色素画像の評価》以上のようにして作製
した各試料について、以下のようにして、画像濃度、耐
光性及び色調を評価した。
【0153】(画像濃度の測定)各試料の画像濃度を、
反射濃度計(コニカ社製:PAD−65)を用いて測定
した。
【0154】(耐光性の評価)各試料にキセノンフェー
ドメーターで120時間の連続光照射を行い、各画像の
色素残存率を下式に従って測定し、これを耐光性の尺度
とし、下記の基準に則り評価を行った。
【0155】色素残存率(%)=D/D0×100 なお、式中、D0は光照射前の濃度、Dは光照射後の濃
度をDを表す。
【0156】 ◎:耐光性が90%以上 ○:耐光性が80%以上90%未満 △:耐光性が70%以上、80%未満 ×:耐光性が70%未満 以上判定において、◎、○であれば実用上問題がないと
判断した。
【0157】(色調の評価)各試料について、10人の
一般モニターによる目視評価を、下記の4段階評価を行
い、その平均点を算出した。2.3点以上であれば、実
用上問題ないと判定した。
【0158】 3点:濃く鮮やかな色と感じる 2点:鮮やかな色と感じる 1点:あまり鮮やかな色と感じない 0点:汚い色と感じる 以上により得られた結果を表1に示す。
【0159】
【表1】
【0160】表1より明らかなように、本発明に係る色
材を含有する着色組成物を用いて形成した画像は、比較
例に対し、得られる画像濃度が高く、耐光性に優れ、か
つ鮮やかな色調を有していることが分かる。
【0161】実施例2 《着色微粒子分散物の調製》 〔着色微粒子分散物(A−10)の調製〕油溶性ポリマ
ーとしてポリビニルブチラール(積水化学(株)製BL
−S、平均重合度350)15g、色素(例示化合物1
−1)15g、及び酢酸エチル150gをセパラブルフ
ラスコに入れ、フラスコ内をN2で置換した後、攪拌し
て上記ポリマー及び色素を完全に溶解させた。次いで、
この溶液にラウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶液1
50gを滴下、撹拌した後、超音波分散機(UH−15
0型、株式会社エスエムテー製)を用いて300秒間乳
化した。その後、減圧下で酢酸エチルを除去し、着色微
粒子分散物(A−10)を調製した。
【0162】〔着色微粒子分散物(A−11)の調製〕
油溶性ポリマーとして、ポリメチルメタクリレート樹脂
(デルペット560F、旭化成社製)3gとBL−Sの
7gとの混合物を用い、色素(例示化合物1−4)7g
及び酢酸エチル100g、イソプロピルアルコール50
gをセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2で置
換した後、撹拌して上記ポリマー及び色素を完全に溶解
させた。次いで、この溶液にラウリル硫酸ナトリウム3
gを含む水溶液150gを滴下、撹拌した後、高速撹拌
型乳化分散機であるTKロボミックスAG−03型(特
殊機化工業社製)を用い、ステーターとタービンを有す
る撹拌部を15000rpmで回転させて、20分間乳
化した。その後、減圧下で酢酸エチル及びイソプロピル
アルコールを除去し、着色微粒子分散物(A−11)を
調製した。
【0163】〔着色微粒子分散物(A−12)の調製〕
油溶性ポリマーとして、ポリカーボネート樹脂(ユーピ
ロンS−3000、三菱エンジニアリングプラスチック
ス社製)15g、色素(例示化合物1−8)10gを用
いた以外は、上記着色微粒子分散物(A−10)の調製
と同様にして着色微粒子分散物(A−12)を得た。
【0164】〔着色微粒子分散物(A−13)〜(A−
25)、(B−3)〜(B−5)の調製〕前記着色微粒
子分散物(A−10)の調製において、油溶性ポリマー
の種類、色素の種類及びそれらの比率を表2に記載のよ
うに変更した以外は同様にして、着色微粒子分散物(A
−13)〜(A−25)、(B−3)〜(B−5)を調
製した。
【0165】〔着色微粒子分散物(A−26)〜(A−
30)の調製〕前記着色微粒子分散物(A−11)の調
製において、油溶性ポリマーの種類、色素の種類及びそ
れらの比率を表2に記載のように変更した以外は同様に
して、着色微粒子分散物(A−26)〜(A−30)を
調製した。
【0166】〔着色微粒子分散物(A−31)〜(A−
35)の調製〕前記着色微粒子分散物(A−12)の調
製において、油溶性ポリマーの種類、色素の種類及びそ
れらの比率を表2に記載のように変更した以外は同様に
して、着色微粒子分散物(A−31)〜(A−35)を
調製した。
【0167】上記調製した各着色微粒子分散物の詳細
を、表2に示す。なお、表2に記載の粒径は、大塚電子
製レーザー粒径解析システムを用いて行った体積平均粒
径である。
【0168】また、各油溶性ポリマーの詳細は、以下の
通りである。 BL−1、BL−S、BM−1、BX−1、BX−1
0、BX−L、KS−3、KS−10:積水化学(株)
製 ポリビニルブチラール #6000−EP:電気化学工業(株)製 ポリビニル
ブチラール PA−8:イソブチルメタクリレート−ブチルアクリレ
ート共重合体(55:45) PA−11:エチルメタクリレート−n−ブチルアクリ
レート共重合体(70:30) PA−13:n−ブチルアクリレート−アクリル酸共重
合体(80:20) PA−18:n−ブチルメタクリレート−1H,1H,
2H,2H−パーフルオロデシルアクリレート−アクリ
ル酸共重合体(75:20:5) PA−24:イソブチルアクリレート−メトキシスチレ
ン−アクリル酸共重合体(75:15:10) PA−26:2,2,2−テトラフルオロエチルメタク
リレート−メチルメタクリレート−メタクリル酸共重合
体(25:60:15) PA−39:イソブチルアクリレート−N−ビニルピロ
リドン−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸共重合体(60:30:10) PC−2:トルエジイソシアネート/ヘキサメチレンジ
イソシアネート/エチレングリコール/ポリエチレング
リコール(Mw=600)1,4−ブタンジオール共重
合体(40/20/10/20) PC−8:テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−ジ
ヒドロキシ−ジフェニル−2,2−プロパン/テトラエ
チレングリコール/エチレングリコール共重合体(30
/20/20/15/15/) PC−15:トルエンジイソシアネート/4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジア
ミン共重合体(30/20/50)
【0169】
【表2】
【0170】《着色微粒子分散物の評価》以上のように
して調製した各着色微粒子分散物について、以下の記載
の方法に従って分散安定性の評価を行った。
【0171】(分散安定性の評価)各着色微粒子分散物
を60℃で7日間保管前後での平均粒径を、大塚電子製
レーザー粒径解析システムを用いて測定し、下記に記載
の基準に従って分散安定性の評価を行い、得られた結果
を表3に示す。
【0172】 ◎:保管前後での平均粒径の変化率が5%未満である ○:保管前後での平均粒径の変化率が5%以上、10%
未満である △:保管前後での平均粒径の変化率が10%以上、20
%未満である ×:保管前後での平均粒径の変化率が20%以上である 上記ランクにおいて、◎、○であれば実用上許容の範囲
にあると判定した。
【0173】《色素画像の評価》以上のようにして調製
した各着色微粒子分散物を、150μmの厚さの合成紙
(ユポFPG−150:王子油化社製)上に、各々ウェ
ット膜厚60μmで塗布した後、乾燥して試料A−10
〜A−35、B−3〜B−5を作製した。得られた各試
料について、実施例1と同様の方法で、画像濃度、耐光
性及び色調を評価し、得られた結果を表3に示す。
【0174】
【表3】
【0175】表3より明らかなように、本発明に係る色
材を含有する着色微粒子分散物は、分散安定性に優れ、
更にそれを用いて形成した画像は、比較例に対し、得ら
れる画像濃度が高く、耐光性に優れ、かつ鮮やかな色調
を有していることが分かる。
【0176】実施例3 《インクジェット用インクの調製》実施例2で調製した
各着色微粒子分散物を、インク中の色素含有量が2質量
%になる量を秤量し、これにエチレングリコール15質
量%、グリセリン15質量%、サーフィノール465
(日信化学工業社製)が0.3質量%、残りが純水にな
るように調製した後、更に、2μmのメンブランフィル
ターで濾過して、ゴミ及び粗大粒子を除去して表4に記
載の構成からなる本発明のインクA−10〜A−35及
び比較のインクB−3〜B−5を調製した。
【0177】《画像の印字及び評価》上記調製した各イ
ンクを、市販のエプソン社製インクジェットプリンター
(PM800)に装填し、コニカフォトジェットペーパ
ーPhotolike QP光沢紙(コニカ株式会社
製)にプリントし、得られた画像について、実施例1に
記載の方法に従い耐光性及び色調の評価と、下記に記載
の方法により吐出安定性の評価を行った。
【0178】(吐出安定性の評価)上記プリンターによ
り、インクの連続射出を行い、下記の基準に則り吐出安
定性の評価を行った。下記評価ランクにおいて、◎、○
であれば実用上問題ないと判断した。
【0179】 ◎:連続射出20分以上でもノズル欠が発生しない ○:連続射出10分以上、20分未満でノズル欠が発生
しない ×:連続射出10分未満で、ノズル欠が発生する 以上により得られた結果を表4に示す。
【0180】
【表4】
【0181】表4より明らかなように、本発明に係る色
材を含有する着色微粒子分散物を用いて調製したインク
は、吐出安定性に優れ、更にそれを用いて形成した画像
は、比較例に対し、得られた画像の耐光性に優れ、かつ
鮮やかな色調を有していることが分かる。
【0182】実施例4 《着色微粒子分散物の調製》 〔着色微粒子分散物(A−36)の調製〕油溶性ポリマ
ーとして15gのポリビニルブチラール(積水化学製
BX−1)、色素(例示化合物1−1)15g、酢酸エ
チル150gをセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内
をN2で置換した後、撹拌して上記ポリマー及び色素を
完全に溶解させた。次いで、その溶液にラウリル硫酸ナ
トリウム6gを含む水溶液200gを滴下した後、超音
波分散機(UH−150型、株式会社エスエムテー製)
を用いて、300秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸
エチルを除去し、色素を含浸する着色微粒子分散物を得
た。この分散液に、0.45gの過硫酸カリウムを加え
て溶解し、ヒーターを付して70℃に加温後、更に6g
のスチレン及び3gの2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートの混合液を滴下しながら7時間反応させてコアシェ
ル型の着色微粒子分散物(A−36)を得た。得られた
分散物中の着色微粒子の粒径を、大塚電子製レーザー粒
径解析システムを用いて測定した結果、体積平均粒径が
89nmであった。
【0183】〔着色微粒子分散物(A−37)の調製〕
油溶性ポリマーとして15gのポリビニルブチラール
(積水化学製 BL−S平均重合度350)、色素(例
示化合物1−13)10g、150gの酢酸エチルと
を、それぞれセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内を
2で置換した後、撹拌して上記ポリマー及び色素を完
全溶解させた。次いで、ラウリル硫酸ナトリウム6gを
含む水溶液270gを滴下、撹拌した後、超音波分散機
(UH−150型、株式会社エスエムテー製)を用い
て、300秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチル
を除去し、色素を含浸する着色微粒子分散物を得た。こ
の分散液に、0.45gの過硫酸カリウムを加えて溶解
し、ヒーターを付して70℃に加温後、更に6gのスチ
レン及び1.5gのポリエチレングリコールメタクリレ
ート(平均付加ユニット数:4)の混合液を滴下しなが
ら7時間反応させてコアシェル型の着色微粒子分散物
(A−37)を得た。なお、体積平均粒径は、90nm
であった。
【0184】〔着色微粒子分散物(A−38)の調製〕
油溶性ポリマーとしてポリメチルメタクリレート樹脂
(デルペット560F:旭化成社製)3gとポリカーボ
ネート樹脂(ユーピロンS−3000:三菱エンジニア
リングプラスチック社製)7gとの混合物を用い、色素
(例示化合物1−21)7g、酢酸エチル150gを、
それぞれセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2
で置換した後、攪拌して上記ポリマー及び色素を完全溶
解させた。次いで、その溶液にラウリル硫酸ナトリウム
6gを含む水溶液200gを滴下した後、超音波分散機
(UH−150型、株式会社エスエムテー製)を用い
て、300秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチル
を除去し、色素を含浸する着色微粒子分散物を得た。こ
の分散液に、0.45gの過硫酸カリウムを加えて溶解
し、ヒーターを付して80℃に加温後、3gのスチレ
ン、1gのn−ブチルメタクリレート、0.5gのアク
リル酸、0.5gの2−ヒドロキシエチルメタクリレー
トの混合液を滴下しながら7時間反応させてコアシェル
型の着色微粒子分散物(A−38)を得た。なお、体積
平均粒径は、94nmであった。
【0185】〔着色微粒子分散物(A−39)の調製〕
油溶性ポリマーとしてポリウレタン(モートンケミカル
社製:CA118)8g、ポリビニルブチラール(積水
化学製BL−S、平均重合度350)2gを用い、色素
(例示化合物1−32)7g、酢酸エチル150gを、
それぞれセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2
で置換した後、攪拌して上記ポリマー及び色素を完全溶
解させた。次いで、その溶液にラウリル硫酸ナトリウム
6gを含む水溶液200gを滴下した後、超音波分散機
(UH−150型、株式会社エスエムテー製)を用い
て、300秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチル
を除去し、色素を含浸する着色微粒子分散物を得た。こ
の分散液に、0.45gの過硫酸カリウムを加えて溶解
し、ヒーターを付して70℃に加温後、更に6gのスチ
レン及び3gの2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
混合液を滴下しながら7時間反応させてコアシェル型の
着色微粒子分散物(A−39)を得た。なお、体積平均
粒径は、102nmであった。
【0186】〔着色微粒子分散物(A−40)〜(A−
52)、(B−6)〜(B−8)の調製〕上記着色微粒
子分散物(A−36)の調製において、コア部形成時に
添加する色素の種類、油溶性ポリマーの種類、高沸点有
機溶媒の種類と、シェル形成時のポリマーの種類、及び
それらの組成比を表5に記載のように変更した以外は同
様にして、本発明の着色微粒子分散物(A−40)〜
(A−52)及び比較の着色微粒子分散物(B−6)〜
(B−8)を調製した。
【0187】なお、表5に記載の各化合物のうち、実施
例2に記載した以外のものについての詳細を、以下に列
挙する。
【0188】BL−10:積水化学社製 ポリビニルブ
チラール PC−9:テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−ベ
ンゼンジメタノール/ジエチレングリコール/ネオペン
チルグリコールの共重合体(25/25/25/15/
10) #2000:電気化学工業(株)製 ポリビニルブチラ
ール S−2000:三菱エンジニアリングプラスチック社製
ポリカーボネート樹脂 P:スチレン/2−ヒドロキシエチルメタクリレート Q:スチレン/ポリエチレングリコールメタクリレート R:スチレン/n−ブチルメタクリレート/アクリル酸
/2−ヒドロキシエチルメタクリレート
【0189】
【表5】
【0190】《着色微粒子分散物の評価》以上のように
して調製した各着色微粒子分散物について、実施例2に
記載の方法に従って分散安定性の評価を行った。
【0191】《色素画像の評価》以上のようにして調製
した各着色微粒子分散物を、150μmの厚さの合成紙
(ユポFPG−150:王子油化社製)上に、各々ウェ
ット膜厚60μmで塗布した後、乾燥して試料A−36
〜A−52、B−6〜B−8を作製し、得られた各試料
について、実施例1と同様の方法で、画像濃度、耐光性
及び色調を評価し、得られた結果を表6に示す。
【0192】
【表6】
【0193】表6より明らかなように、本発明に係る色
材をコア部に含有するコアシェル型の着色微粒子分散物
は、分散安定性に優れ、更にそれを用いて形成した画像
は、比較例に対し、得られる画像濃度が高く、耐光性に
優れ、かつ鮮やかな色調を有していることが分かる。
【0194】実施例5 《インクジェット用インクの調製》実施例4で調製した
各着色微粒子分散物を、インク中の色素含有量が2質量
%になる量を秤量し、これにエチレングリコール15質
量%、グリセリン15質量%、サーフィノール465
(日信化学工業社製)が0.3質量%、残りが純水にな
るように調製した後、更に、2μmのメンブランフィル
ターで濾過して、ゴミ及び粗大粒子を除去して表7に記
載の構成からなる本発明のインクA−36〜A−52及
び比較のインクB−6〜B−8を調製した。
【0195】《画像の印字及び評価》上記調製した各イ
ンクを、市販のエプソン社製インクジェットプリンター
(PM800)に装填し、コニカフォトジェットペーパ
ーPhotolike QP光沢紙(コニカ株式会社
製)にプリントし、得られた画像について、実施例1に
記載の方法に従い耐光性及び色調の評価と、実施例3に
記載の方法により吐出安定性の評価を行い、得られた結
果を表7に示す。
【0196】
【表7】
【0197】表7より明らかなように、本発明に係る色
材をコア部に含有するコアシェル型着色微粒子分散物を
用いて調製したインクは、吐出安定性に優れ、更にそれ
を用いて形成した画像は、比較例に対し、得られた画像
の耐光性に優れ、かつ鮮やかな色調を有していることが
分かる。
【0198】
【発明の効果】本発明により、色画像の耐光性に優れ、
高濃度で、良好な色再現性(色調)に優れた着色組成
物、着色微粒子分散物と、これを用いた色再現性及び各
種安定性に優れたインクジェット用インク及びインクジ
ェット記録方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/46 C09D 11/00 C09D 11/00 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 2H086 BA52 BA53 BA55 BA60 4J039 AD04 AD07 AD10 AD23 AE06 AE07 AE08 BC03 BC07 BC16 BC33 BC44 BC50 BC51 BC52 BC53 BC54 BC65 BC66 BC68 GA24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される色素を含有
    することを特徴とする着色組成物。 【化1】 〔式中、X1は、下記一般式(6−1)〜(21−1)
    から選ばれる基を表し、R1は水素原子又は置換基を表
    し、mは0〜4の整数を表し、mが複数の時、R1は同
    じであっても異なっていてもよい。また、R1は互いに
    結合して環を形成してもよい。 【化2】 一般式(6−1)〜(21−1)において、R1及びR
    は各々置換基を表し、R2〜R9は各々水素原子又は置換
    基を表す。nは0、1又は2を表し、mは0〜4の整数
    を表す。m又はnが複数の時、R1は同じであっても異
    なっていてもよく、互いに結合して環を形成してもよ
    い。Zは5〜6員の各々置換基を有してもよい含窒素複
    素環を形成する原子群を表し、該複素環は更に別の環と
    縮合環を形成しても良い。〕
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)又は(3)で表される
    色素を含有することを特徴とする着色組成物。 【化3】 〔式中、X2及びX3は各々カプラー残基を表し、R2
    2′、R3、R4、R4′は各々水素原子又は置換基を表
    し、nは0、1又は2を表し、nが0の時、R2′は水
    素原子又は電子吸引性基以外の置換基を表し、nが1又
    は2のとき、R4′は水素原子又は電子吸引性基以外の
    置換基を表す。Y1及びY2は5員もしくは6員の芳香族
    炭素環又は複素環を形成する原子群を表す。〕
  3. 【請求項3】 下記一般式(4)又は(5)で表される
    色素を含有することを特徴とする着色組成物。 【化4】 〔式中、R1は水素原子又は置換基を表し、Y1は5員も
    しくは6員の芳香族炭素環又は複素環を形成する原子群
    を表し、rは0〜3の整数を表す。〕
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の着
    色組成物と、ポリマーとを含有する着色微粒子を、水系
    媒体に分散してなることを特徴とする着色微粒子分散
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の着
    色組成物と、沸点が150℃以上の高沸点有機溶媒とを
    含有する着色微粒子を、水系媒体に分散してなることを
    特徴とする着色微粒子分散物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の着
    色組成物、ポリマー及び沸点150℃以上の高沸点有機
    溶媒を含有する着色微粒子を、水系媒体に分散してなる
    ことを特徴とする着色微粒子分散物。
  7. 【請求項7】 コア/シェル構造を有し、前記着色微粒
    子がコア部に含有されていることを特徴とする請求項4
    〜6のいずれか1項に記載の着色微粒子分散物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の着
    色組成物又は請求項4〜7のいずれか1項に記載の着色
    微粒子分散物を含有することを特徴とするインクジェッ
    ト用インク。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のインクジェット用イン
    クを用いて記録を行うことを特徴とするインクジェット
    記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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