JP2003213152A - 着色組成物、着色微粒子分散物、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents
着色組成物、着色微粒子分散物、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法Info
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- JP2003213152A JP2003213152A JP2002014016A JP2002014016A JP2003213152A JP 2003213152 A JP2003213152 A JP 2003213152A JP 2002014016 A JP2002014016 A JP 2002014016A JP 2002014016 A JP2002014016 A JP 2002014016A JP 2003213152 A JP2003213152 A JP 2003213152A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 耐光性に優れ、高濃度で、良好な色再現性を
有するインクジェット画像を得ることのできる、色調に
優れた着色組成物、着色微粒子分散物、色再現性及び安
定性に優れたインクジェット用インク及びこれを用いた
記録方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)等で表される色素の少
なくとも一種を含有することを特徴とする着色組成物。 具体例には例えば(D−16)で示される化合物が例示
される。
有するインクジェット画像を得ることのできる、色調に
優れた着色組成物、着色微粒子分散物、色再現性及び安
定性に優れたインクジェット用インク及びこれを用いた
記録方法を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)等で表される色素の少
なくとも一種を含有することを特徴とする着色組成物。 具体例には例えば(D−16)で示される化合物が例示
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分散安定性に優れた
着色組成物、着色微粒子分散物に関するものであり、
又、これを用いた色再現性及び安定性に優れたインクジ
ェット用インク及びこれを用いた記録方法に関する。
着色組成物、着色微粒子分散物に関するものであり、
又、これを用いた色再現性及び安定性に優れたインクジ
ェット用インク及びこれを用いた記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタ、印刷機、マーカー、筆
記具等に用いられる記録材料、インキング材料にも脱溶
剤化、水性化が求められてきている。特にインクジェッ
ト記録に用いられる水性の記録材料としては水溶性染料
の水溶液を主体としたもの、顔料の微分散体を主体とし
たものが広く用いられている。
記具等に用いられる記録材料、インキング材料にも脱溶
剤化、水性化が求められてきている。特にインクジェッ
ト記録に用いられる水性の記録材料としては水溶性染料
の水溶液を主体としたもの、顔料の微分散体を主体とし
たものが広く用いられている。
【0003】水溶性染料を用いた水性インクとしては主
として酸性染料、直接染料、一部の食品用染料等に分類
される水溶性染料の水溶液に、保湿剤としてグリコール
類、アルカノールアミン類、表面張力の調整のための界
面活性剤、更に必要に応じて増粘剤等を添加したものが
用いられている。これら水溶性染料を用いた水性インク
は、筆先、あるいはプリンターでの目詰まりに対する高
い信頼性から、最も一般的に用いられているが、記録紙
上でにじみやすく、使用用途の限定、記録品位の低下を
余儀なくされている。即ち、記録紙に単に浸透し、乾燥
固着しているだけの水溶性染料は「染着」しているとは
いい難く、耐光堅牢度は非常に低い。
として酸性染料、直接染料、一部の食品用染料等に分類
される水溶性染料の水溶液に、保湿剤としてグリコール
類、アルカノールアミン類、表面張力の調整のための界
面活性剤、更に必要に応じて増粘剤等を添加したものが
用いられている。これら水溶性染料を用いた水性インク
は、筆先、あるいはプリンターでの目詰まりに対する高
い信頼性から、最も一般的に用いられているが、記録紙
上でにじみやすく、使用用途の限定、記録品位の低下を
余儀なくされている。即ち、記録紙に単に浸透し、乾燥
固着しているだけの水溶性染料は「染着」しているとは
いい難く、耐光堅牢度は非常に低い。
【0004】又、水溶性染料を用いた水性インクの耐水
性、耐光堅牢性が低いという問題を解決するために油溶
性染料ないし疎水性染料により水分散性樹脂を着色する
提案がインクジェット記録用インクとしてなされてい
る。例えば特開昭55−139471号、特開昭58−
45272号、特開平3−250069号、特開平8−
253720号、特開平8−92513号、特開平8−
183920号、特開2001−11347号等には油
溶性染料によって染色された乳化重合粒子または分散し
た重合粒子を用いたインクが提案されている。
性、耐光堅牢性が低いという問題を解決するために油溶
性染料ないし疎水性染料により水分散性樹脂を着色する
提案がインクジェット記録用インクとしてなされてい
る。例えば特開昭55−139471号、特開昭58−
45272号、特開平3−250069号、特開平8−
253720号、特開平8−92513号、特開平8−
183920号、特開2001−11347号等には油
溶性染料によって染色された乳化重合粒子または分散し
た重合粒子を用いたインクが提案されている。
【0005】しかし、上記重合粒子を用いたインクは粒
子同士の凝集、沈降が起こりやすくインクの安定性が劣
っていた。また、印字した場合の色相に難点があり、印
字濃度も低いという欠点を有していた。
子同士の凝集、沈降が起こりやすくインクの安定性が劣
っていた。また、印字した場合の色相に難点があり、印
字濃度も低いという欠点を有していた。
【0006】一方、特開2001−181547、同2
001−271000、同2001−271002、同
2001−294770、同2001−294771、
同2001−261990には特定の油溶性色素と油溶
性ポリマーとを含む着色微粒子を水系媒体に分散してな
るインクが開示されている。
001−271000、同2001−271002、同
2001−294770、同2001−294771、
同2001−261990には特定の油溶性色素と油溶
性ポリマーとを含む着色微粒子を水系媒体に分散してな
るインクが開示されている。
【0007】これらのインクは上記のインクにおける粒
子同士の凝集、沈降、色相劣化、低濃度であるといった
欠点に対して一定の改良が見られているが、そのレベル
は十分とはいいがたい。また印字した画像の耐光性の点
で全く不充分であり大幅な改良が望まれていた。
子同士の凝集、沈降、色相劣化、低濃度であるといった
欠点に対して一定の改良が見られているが、そのレベル
は十分とはいいがたい。また印字した画像の耐光性の点
で全く不充分であり大幅な改良が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐光
性に優れ、高濃度で、良好な色再現性を有するインクジ
ェット画像を得ることのできる、色調に優れた着色組成
物、着色微粒子分散物、色再現性及び安定性に優れたイ
ンクジェット用インク及びこれを用いた記録方法を提供
することにある。
性に優れ、高濃度で、良好な色再現性を有するインクジ
ェット画像を得ることのできる、色調に優れた着色組成
物、着色微粒子分散物、色再現性及び安定性に優れたイ
ンクジェット用インク及びこれを用いた記録方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、以下の構成によって上記課題が達成され
ることを見出した。
を重ねた結果、以下の構成によって上記課題が達成され
ることを見出した。
【0010】1.前記一般式(1)〜(4)で表される
色素の少なくとも一種を含有することを特徴とする着色
組成物。
色素の少なくとも一種を含有することを特徴とする着色
組成物。
【0011】2.前記一般式(5)及び(6)で表され
る色素の少なくとも一種を含有することを特徴とする着
色組成物。
る色素の少なくとも一種を含有することを特徴とする着
色組成物。
【0012】3.前記一般式(7)及び(8)で表され
る色素の少なくとも一種を含有することを特徴とする着
色組成物。
る色素の少なくとも一種を含有することを特徴とする着
色組成物。
【0013】4.前記一般式(1)〜(8)のいずれか
で表される色素の少なくとも一種およびポリマーを含有
する着色微粒子を水系媒体に分散してなることを特徴と
する着色微粒子分散物。
で表される色素の少なくとも一種およびポリマーを含有
する着色微粒子を水系媒体に分散してなることを特徴と
する着色微粒子分散物。
【0014】5.前記一般式(1)〜(8)のいずれか
で表される色素の少なくとも一種および沸点150℃以
上の疎水性高沸点有機溶媒を含有する着色微粒子を水系
媒体に分散してなることを特徴とする着色微粒子分散
物。
で表される色素の少なくとも一種および沸点150℃以
上の疎水性高沸点有機溶媒を含有する着色微粒子を水系
媒体に分散してなることを特徴とする着色微粒子分散
物。
【0015】6.前記一般式(1)〜(8)のいずれか
で表される色素の少なくとも一種、ポリマーおよび沸点
150℃以上の疎水性高沸点有機溶媒を含有する着色微
粒子を水系媒体に分散してなることを特徴とする着色微
粒子分散物。
で表される色素の少なくとも一種、ポリマーおよび沸点
150℃以上の疎水性高沸点有機溶媒を含有する着色微
粒子を水系媒体に分散してなることを特徴とする着色微
粒子分散物。
【0016】7.前記4〜6のいずれか1項に記載の着
色微粒子分散物中に含有される着色微粒子の周りにポリ
マーシェルを形成し、コア/シェル構造を有する着色微
粒子としたことを特徴とする着色微粒子分散物。
色微粒子分散物中に含有される着色微粒子の周りにポリ
マーシェルを形成し、コア/シェル構造を有する着色微
粒子としたことを特徴とする着色微粒子分散物。
【0017】8.前記1〜3のいずれか1項に記載の着
色組成物又は前記4〜7のいずれか1項に記載の着色微
粒子分散物を含有することを特徴とするインクジェット
用インク。
色組成物又は前記4〜7のいずれか1項に記載の着色微
粒子分散物を含有することを特徴とするインクジェット
用インク。
【0018】9.前記8に記載のインクジェット用イン
クを用いて記録を行うことを特徴とするインクジェット
記録方法。
クを用いて記録を行うことを特徴とするインクジェット
記録方法。
【0019】以下、本発明を更に詳細に説明する。ま
ず、本発明に係る色素について詳述する。
ず、本発明に係る色素について詳述する。
【0020】R1、R2、R3、R6、R7、R8、R9は水
素原子又は置換基を表すが、置換基とは、ハロゲン原
子、アルキル基(炭素数1〜12のアルキル基、例えば
メチル基、エチル基、ブチル基、イソプロピル基、t−
ブチル基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、シ
アノエチル基、トリフルオロメチル基、3−スルホプロ
ピル基、4−スルホブチル基等)、シクロアルキル基
(例えばシクロヘキシル基、シクロペンチル基等)、ア
ラルキル基(例えばベンジル基、2−フェネチル基
等)、アリール基(例えばフェニル基、p−トリル基、
p−メトキシフェニル基、o−クロロフェニル基、m−
(3−スルホプロピルアミノ)フェニル基等)、ヘテロ
環式基(例えば2−ピリジル基、2−チエニル基、2−
フリル基等)、アルコキシ基(炭素数1〜12のアルコ
キシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキ
シ基、メトキシエトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、3
−カルボキシプロポキシ基等)、アリールオキシ基(例
えばフェノキシ基、p−メトキシフェニル基、o−メト
キシフェノキシ基等)、アシルアミノ基(例えばアセチ
ルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ベンゾイルアミノ
基、3,5−ジスルホベンゾイルアミノ基等)、スルホ
ニルアミノ基(例えばメタンスルホニルアミノ基、ベン
ゼンスルホニルアミノ基、3−カルボキシベンゼンスル
ホニルアミノ基等)、ウレイド基(例えば3−メチルウ
レイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3−フェニル
ウレイド基等)、アルコキシカルボニルアミノ基(例え
ばエトキシカルボニルアミノ基等)、アルキルチオ基
(例えばメチルチオ基、エチルチオ基等)、アリールチ
オ基(例えばフェニルチオ基、p−トリルチオ基等)、
アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等)、カルバモイル基(例え
ばメチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基
等)、スルファモイル基(例えばジメチルスルファモイ
ル基、ジ−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基
等)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル基、フェ
ニルスルファモイル基等)、アシル基(アセチル基、ベ
ンゾイル基等)およびアミノ基(例えばメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基等)が挙げられる。R1、R2、R
3、R6、R7、R8、R9はアルキル基、置換基を有して
いてもよいアリール基、アシル基、アルコキシ基、カル
バモイル基、シアノ基、アシルアミノ基等が好ましい。
素原子又は置換基を表すが、置換基とは、ハロゲン原
子、アルキル基(炭素数1〜12のアルキル基、例えば
メチル基、エチル基、ブチル基、イソプロピル基、t−
ブチル基、ヒドロキシエチル基、メトキシエチル基、シ
アノエチル基、トリフルオロメチル基、3−スルホプロ
ピル基、4−スルホブチル基等)、シクロアルキル基
(例えばシクロヘキシル基、シクロペンチル基等)、ア
ラルキル基(例えばベンジル基、2−フェネチル基
等)、アリール基(例えばフェニル基、p−トリル基、
p−メトキシフェニル基、o−クロロフェニル基、m−
(3−スルホプロピルアミノ)フェニル基等)、ヘテロ
環式基(例えば2−ピリジル基、2−チエニル基、2−
フリル基等)、アルコキシ基(炭素数1〜12のアルコ
キシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロポキ
シ基、メトキシエトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、3
−カルボキシプロポキシ基等)、アリールオキシ基(例
えばフェノキシ基、p−メトキシフェニル基、o−メト
キシフェノキシ基等)、アシルアミノ基(例えばアセチ
ルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ベンゾイルアミノ
基、3,5−ジスルホベンゾイルアミノ基等)、スルホ
ニルアミノ基(例えばメタンスルホニルアミノ基、ベン
ゼンスルホニルアミノ基、3−カルボキシベンゼンスル
ホニルアミノ基等)、ウレイド基(例えば3−メチルウ
レイド基、3,3−ジメチルウレイド基、3−フェニル
ウレイド基等)、アルコキシカルボニルアミノ基(例え
ばエトキシカルボニルアミノ基等)、アルキルチオ基
(例えばメチルチオ基、エチルチオ基等)、アリールチ
オ基(例えばフェニルチオ基、p−トリルチオ基等)、
アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等)、カルバモイル基(例え
ばメチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基
等)、スルファモイル基(例えばジメチルスルファモイ
ル基、ジ−(2−ヒドロキシエチル)スルファモイル基
等)、スルホニル基(例えばメタンスルホニル基、フェ
ニルスルファモイル基等)、アシル基(アセチル基、ベ
ンゾイル基等)およびアミノ基(例えばメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基等)が挙げられる。R1、R2、R
3、R6、R7、R8、R9はアルキル基、置換基を有して
いてもよいアリール基、アシル基、アルコキシ基、カル
バモイル基、シアノ基、アシルアミノ基等が好ましい。
【0021】Xで表される=CR4(R5)基のR4及び
R5で表される電子吸引性基は、同一でも異なっていて
もよく、置換基定数Hammettのσp値(藤田稔夫
編、“化学の領域増刊122号、薬物の構造活性相
関”、96〜103頁(1979年)南江堂などに記載
されている。)が0.3以上の基が好ましく、例えばシ
アノ基、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカア
ルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカル
ボニル基等)、アリールオキシカルボニル基(例えばフ
ェニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基等)、カル
バモイル基(例えばカルバモイル基、N−メチルカルバ
モイル基、N−エチルカルバモイル基、N,N−ジメチ
ルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、
N−エチル,N−メトキシエチルカルバモイル基等)、
アシル基(例えばメチルカルボニル基、エチルカルボニ
ル基、ブチルカルボニル基等)、アルキルスルホニル基
(例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、ブ
チルスルホニル基等)、アリールスルホニル基(例えば
フェニルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホニル
基等)が挙げられる。
R5で表される電子吸引性基は、同一でも異なっていて
もよく、置換基定数Hammettのσp値(藤田稔夫
編、“化学の領域増刊122号、薬物の構造活性相
関”、96〜103頁(1979年)南江堂などに記載
されている。)が0.3以上の基が好ましく、例えばシ
アノ基、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカア
ルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカル
ボニル基等)、アリールオキシカルボニル基(例えばフ
ェニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基等)、カル
バモイル基(例えばカルバモイル基、N−メチルカルバ
モイル基、N−エチルカルバモイル基、N,N−ジメチ
ルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、
N−エチル,N−メトキシエチルカルバモイル基等)、
アシル基(例えばメチルカルボニル基、エチルカルボニ
ル基、ブチルカルボニル基等)、アルキルスルホニル基
(例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、ブ
チルスルホニル基等)、アリールスルホニル基(例えば
フェニルスルホニル基、4−クロロフェニルスルホニル
基等)が挙げられる。
【0022】又、Zはアゾ基を表す。Qは、5員もしく
は6員の芳香族炭素環または複素環を形成する原子の集
まりを表し、5員もしくは6員の芳香族炭素環又は複素
環を形成する原子群の好ましい具体例としては、ベンゼ
ン環、フラン環、ピロール環、チオフェン環、ピラゾー
ル環、イミダゾール環、トリアゾール環、チアジアゾー
ル環、オキサゾール環、チアゾール環、ピラン環、ピリ
ジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ト
リアジン環、ナフタレン環、ベンゾフラン環、インドー
ル環、ベンゾチオフェン環、ベンズイミダゾール環、ベ
ンゾチアゾール環、ベンズオキサゾール環、プリン環、
キノリン環、イソキノリン環、クマリン環、クロモン
環、3H−ピロール環、3H−ピロリジン環、オキサゾ
リジン環、イミダゾリジン環、チアゾリジン環、3H−
インドール環、インダンジオン環等を挙げることができ
る。より好ましくはベンゼン環、ピリジン環、ピリダジ
ン環、ピリミジン環、ピラミジン環、ピラジン環、チア
ゾール環が挙げられる。
は6員の芳香族炭素環または複素環を形成する原子の集
まりを表し、5員もしくは6員の芳香族炭素環又は複素
環を形成する原子群の好ましい具体例としては、ベンゼ
ン環、フラン環、ピロール環、チオフェン環、ピラゾー
ル環、イミダゾール環、トリアゾール環、チアジアゾー
ル環、オキサゾール環、チアゾール環、ピラン環、ピリ
ジン環、ピリダジン環、ピリミジン環、ピラジン環、ト
リアジン環、ナフタレン環、ベンゾフラン環、インドー
ル環、ベンゾチオフェン環、ベンズイミダゾール環、ベ
ンゾチアゾール環、ベンズオキサゾール環、プリン環、
キノリン環、イソキノリン環、クマリン環、クロモン
環、3H−ピロール環、3H−ピロリジン環、オキサゾ
リジン環、イミダゾリジン環、チアゾリジン環、3H−
インドール環、インダンジオン環等を挙げることができ
る。より好ましくはベンゼン環、ピリジン環、ピリダジ
ン環、ピリミジン環、ピラミジン環、ピラジン環、チア
ゾール環が挙げられる。
【0023】これらの環は更に他の炭素環(例えばベン
ゼン環)や複素環(例えばピリジン環)と縮合環を形成
してもよい。これらの環は更に置換基で置換されていて
もよい。環上の置換基としてはアルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、アシル基、アミノ基、ニトロ基、シア
ノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、
アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子等であり、それ
らの基は更に置換されていても良い。
ゼン環)や複素環(例えばピリジン環)と縮合環を形成
してもよい。これらの環は更に置換基で置換されていて
もよい。環上の置換基としてはアルキル基、アリール
基、ヘテロ環基、アシル基、アミノ基、ニトロ基、シア
ノ基、アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、
アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子等であり、それ
らの基は更に置換されていても良い。
【0024】Yは窒素原子又は=L1−(L2−L3)m−
基を表す。L1は窒素原子又はメチン基を表し、L2、L
3はメチン基を表す。これらメチン基は置換基を有して
もよく、置換基としては、前記置換基が挙げられる。m
は0、1または2を表す。Yとして、L1が窒素原子で
あるか、L1〜L3が同時にメチン基である場合が好まし
い。
基を表す。L1は窒素原子又はメチン基を表し、L2、L
3はメチン基を表す。これらメチン基は置換基を有して
もよく、置換基としては、前記置換基が挙げられる。m
は0、1または2を表す。Yとして、L1が窒素原子で
あるか、L1〜L3が同時にメチン基である場合が好まし
い。
【0025】G1は水素原子又は置換基を表し、置換基
は前記と同義である。G1としては、アルキル基、アリ
ール基である場合が好ましい。
は前記と同義である。G1としては、アルキル基、アリ
ール基である場合が好ましい。
【0026】Z1は芳香族炭素環及び5員又は6員の複
素環を形成するのに必要な原子の集まりを表し、具体的
には、ベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、フラン
環、チオフェン環、チアゾール環、イミダゾール環、ナ
フタレン環、3H−ピロール環、オキサゾール環、3H
−ピロリジン環、オキサゾリジン環、イミダゾリジン
環、チアゾリジン環、3H−インドール環、ベンズオキ
サゾール環、ベンズイミダゾール環、ベンズチアゾール
環、キノリン環、イソキノリン環、インドレニン環、バ
ルビツール環、チオバルビツール環、ローダニン環、ヒ
ダントイン環、ピラゾロアゾール環、ピラゾロン環、ピ
ラゾール環、ピラゾリジンジオン環、ピリジンジオン環
などが挙げられる。Z1としては、好ましくはベンゼン
環、ピリジン環が挙げられる。これらの環は置換基を有
していても良く、これらの置換基としては、前記置換基
などが挙げられる。
素環を形成するのに必要な原子の集まりを表し、具体的
には、ベンゼン環、ピリジン環、ピリミジン環、フラン
環、チオフェン環、チアゾール環、イミダゾール環、ナ
フタレン環、3H−ピロール環、オキサゾール環、3H
−ピロリジン環、オキサゾリジン環、イミダゾリジン
環、チアゾリジン環、3H−インドール環、ベンズオキ
サゾール環、ベンズイミダゾール環、ベンズチアゾール
環、キノリン環、イソキノリン環、インドレニン環、バ
ルビツール環、チオバルビツール環、ローダニン環、ヒ
ダントイン環、ピラゾロアゾール環、ピラゾロン環、ピ
ラゾール環、ピラゾリジンジオン環、ピリジンジオン環
などが挙げられる。Z1としては、好ましくはベンゼン
環、ピリジン環が挙げられる。これらの環は置換基を有
していても良く、これらの置換基としては、前記置換基
などが挙げられる。
【0027】X1、Y1は各々窒素原子又は置換基で置換
された炭素原子を表す。これら置換基としては、前記置
換基などが挙げられる。X1が窒素原子の時、Y1は炭素
原子を表し、X1が炭素原子のとき、Y1は窒素原子であ
ることが好ましい。
された炭素原子を表す。これら置換基としては、前記置
換基などが挙げられる。X1が窒素原子の時、Y1は炭素
原子を表し、X1が炭素原子のとき、Y1は窒素原子であ
ることが好ましい。
【0028】以下に前記一般式(1)〜(8)で表され
る色素の具体例を示すが、本発明は以下の具体例によっ
て限定されるものではない。
る色素の具体例を示すが、本発明は以下の具体例によっ
て限定されるものではない。
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】
【化8】
【0034】
【化9】
【0035】
【化10】
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】
【化13】
【0039】
【化14】
【0040】
【化15】
【0041】
【化16】
【0042】
【化17】
【0043】
【化18】
【0044】
【化19】
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】
【化22】
【0048】
【化23】
【0049】
【化24】
【0050】
【化25】
【0051】これらの化合物は、特開平4−34276
7号、同5−55726号、同8−336764号等に
記載された合成法に準じて合成することができる。以下
に合成例を示す。
7号、同5−55726号、同8−336764号等に
記載された合成法に準じて合成することができる。以下
に合成例を示す。
【0052】合成例1(例示化合物D−2の合成)
【0053】
【化26】
【0054】200mlなす型フラスコに化合物(A)
3g、メタノール80ml、トリエチルアミン3mlを
加え室温にて撹拌して溶解した。ここに過硫酸アンモニ
ウム2.6gの20%水溶液を加え均一な溶液を得た。
予め30mlの水、30mlのメタノール混合溶液に溶
解しておいた化合物(B)の2.1g溶液を20分かけ
て滴下し、滴下終了後1時間室温にて撹拌した。得られ
た結晶を濾取し水でよく洗浄した後乾燥し4.2gの結
晶を得た。アセトニトリル50mlにて再結晶を行い、
3.7g(収率72.8%)の粉末を得た。NMR、m
assスペクトルにより目的物であることを確認した。
3g、メタノール80ml、トリエチルアミン3mlを
加え室温にて撹拌して溶解した。ここに過硫酸アンモニ
ウム2.6gの20%水溶液を加え均一な溶液を得た。
予め30mlの水、30mlのメタノール混合溶液に溶
解しておいた化合物(B)の2.1g溶液を20分かけ
て滴下し、滴下終了後1時間室温にて撹拌した。得られ
た結晶を濾取し水でよく洗浄した後乾燥し4.2gの結
晶を得た。アセトニトリル50mlにて再結晶を行い、
3.7g(収率72.8%)の粉末を得た。NMR、m
assスペクトルにより目的物であることを確認した。
【0055】合成例2(例示化合物D−16の合成)
【0056】
【化27】
【0057】200mlなす型フラスコに化合物(C)
3g、及び化合物(D)2.0g、トルエン80ml、
ピペリジン0.6gを加え、3時間加熱還流を行った。
結晶を濾取し、トルエン100mlで洗浄後、イソプロ
ピルアルコールにて再結晶を行い、目的物(D−16)
を2.9g(収率:62.4%)の粉末を得た。NM
R、massスペクトルにより目的物であることを確認
した。
3g、及び化合物(D)2.0g、トルエン80ml、
ピペリジン0.6gを加え、3時間加熱還流を行った。
結晶を濾取し、トルエン100mlで洗浄後、イソプロ
ピルアルコールにて再結晶を行い、目的物(D−16)
を2.9g(収率:62.4%)の粉末を得た。NM
R、massスペクトルにより目的物であることを確認
した。
【0058】合成例3(例示化合物D−41の合成)
【0059】
【化28】
【0060】1Lのコニカルビーカーに化合物(E)2
5g、化合物(F)19gをメタノール450mlに溶
解し、炭酸カリウム40gを水450mlに溶解した溶
液を加えた。室温で撹拌しながら、過硫酸アンモニウム
30gを水100mlに溶解した溶液を1時間かけて滴
下した。2時間撹拌後、酸性になるまで希塩酸を加え、
酢酸エチル900mlを加えて抽出を行った。有機層を
分液後、水100mlで洗浄し、溶媒を減圧留去した。
茶色の固体(化合物(G))20gを得た。次にこの固
体16gを酢酸エチル200mlに溶かし、テトラブチ
ルアンモニウムヒドロキシド13gを加え、蒸留水20
0mlで2回洗浄した後、溶媒を減圧下で留去した。更
に真空乾燥を行い化合物(H)13gを得た。
5g、化合物(F)19gをメタノール450mlに溶
解し、炭酸カリウム40gを水450mlに溶解した溶
液を加えた。室温で撹拌しながら、過硫酸アンモニウム
30gを水100mlに溶解した溶液を1時間かけて滴
下した。2時間撹拌後、酸性になるまで希塩酸を加え、
酢酸エチル900mlを加えて抽出を行った。有機層を
分液後、水100mlで洗浄し、溶媒を減圧留去した。
茶色の固体(化合物(G))20gを得た。次にこの固
体16gを酢酸エチル200mlに溶かし、テトラブチ
ルアンモニウムヒドロキシド13gを加え、蒸留水20
0mlで2回洗浄した後、溶媒を減圧下で留去した。更
に真空乾燥を行い化合物(H)13gを得た。
【0061】次に化合物(H)3gをジクロロメタン5
0mlに溶解し、1−ヨウ化ブチル5gを加え、2時間
加熱還流した。蒸留水200mlで2回洗浄した後、溶
媒を減圧下留去し、残渣をアセトニトリルから再結晶し
て目的物(D−41)を1.2g得た。NMR、mas
sスペクトルにより目的物であることを確認した。
0mlに溶解し、1−ヨウ化ブチル5gを加え、2時間
加熱還流した。蒸留水200mlで2回洗浄した後、溶
媒を減圧下留去し、残渣をアセトニトリルから再結晶し
て目的物(D−41)を1.2g得た。NMR、mas
sスペクトルにより目的物であることを確認した。
【0062】合成例4(例示化合物D−95の合成)
【0063】
【化29】
【0064】200mlなす型フラスコに化合物(I)
3g、メタノール80ml、トリエチルアミン3mlを
加え室温にて撹拌して溶解した。ここに過硫酸アンモニ
ウム2.6gの20%水溶液を加え、均一な溶液を得
た。予め30mlの水、30mlのメタノール混合溶液
に溶解しておいた化合物(J)4.1g溶液を20分か
けて滴下し、滴下終了後1時間室温にて撹拌した。得ら
れた結晶を濾取し水でよく洗浄後乾燥し5.7gの結晶
を得た。アセトニトリル50mlにて再結晶を行い、目
的物(D−95)を3.4g(収率51.5%)の粉末
として得た。NMR、massスペクトルにより目的物
であることを確認した。
3g、メタノール80ml、トリエチルアミン3mlを
加え室温にて撹拌して溶解した。ここに過硫酸アンモニ
ウム2.6gの20%水溶液を加え、均一な溶液を得
た。予め30mlの水、30mlのメタノール混合溶液
に溶解しておいた化合物(J)4.1g溶液を20分か
けて滴下し、滴下終了後1時間室温にて撹拌した。得ら
れた結晶を濾取し水でよく洗浄後乾燥し5.7gの結晶
を得た。アセトニトリル50mlにて再結晶を行い、目
的物(D−95)を3.4g(収率51.5%)の粉末
として得た。NMR、massスペクトルにより目的物
であることを確認した。
【0065】他の色素も上記合成法に準じて合成でき
る。本発明の着色組成物において、前記一般式(1)〜
(8)で表される色素は水溶性、油溶性のいずれであっ
ても良いが、油溶性であることが好ましく、色素が油溶
性であり、且つ、水性媒体に分散されてなるものがより
好ましい。前記水性媒体としては、少なくとも水を含有
していればよく、具体的には、水、又は、水と水混和性
有機溶剤との混合物に、必要に応じて、界面活性剤、乾
燥防止剤(湿潤剤)、安定剤、防腐剤などの添加剤を添
加したものが好適に挙げられ、該着色組成物をインクジ
ェット用インクとして用いることができる。
る。本発明の着色組成物において、前記一般式(1)〜
(8)で表される色素は水溶性、油溶性のいずれであっ
ても良いが、油溶性であることが好ましく、色素が油溶
性であり、且つ、水性媒体に分散されてなるものがより
好ましい。前記水性媒体としては、少なくとも水を含有
していればよく、具体的には、水、又は、水と水混和性
有機溶剤との混合物に、必要に応じて、界面活性剤、乾
燥防止剤(湿潤剤)、安定剤、防腐剤などの添加剤を添
加したものが好適に挙げられ、該着色組成物をインクジ
ェット用インクとして用いることができる。
【0066】本発明の着色組成物は、上記の如き色素分
散物を含む態様又は以下に述べる着色微粒子分散物を含
む態様が好ましい。
散物を含む態様又は以下に述べる着色微粒子分散物を含
む態様が好ましい。
【0067】着色微粒子分散物は、前記色素と油溶性ポ
リマーとを含有する着色微粒子を水性媒体に分散してな
るものである。
リマーとを含有する着色微粒子を水性媒体に分散してな
るものである。
【0068】油溶性ポリマーとしては、特に制限はなく
従来公知のものを適宜選択することができ、例えば、ビ
ニルポリマー、縮合系ポリマー(ポリウレタン、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリカーボネート)
などが挙げられる。
従来公知のものを適宜選択することができ、例えば、ビ
ニルポリマー、縮合系ポリマー(ポリウレタン、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリカーボネート)
などが挙げられる。
【0069】前記油溶性ポリマーとしては、水不溶性
型、水分散(自己乳化)型、水溶性型のいずれであって
もよいが、着色微粒子製造の容易性、分散安定性等の点
で水分散型のものが好ましい。
型、水分散(自己乳化)型、水溶性型のいずれであって
もよいが、着色微粒子製造の容易性、分散安定性等の点
で水分散型のものが好ましい。
【0070】水分散型のポリマーとしては、イオン性ポ
リマー、非イオン性分散性基含有型ポリマー又はこれら
の混合型ポリマーのいずれであってもよい。
リマー、非イオン性分散性基含有型ポリマー又はこれら
の混合型ポリマーのいずれであってもよい。
【0071】前記イオン性ポリマーとしては、三級アミ
ノ基等のカチオン性基を有するポリマーや、カルボン
酸、スルホン酸等のアニオン性の解離性基を含有するポ
リマーが挙げられる。
ノ基等のカチオン性基を有するポリマーや、カルボン
酸、スルホン酸等のアニオン性の解離性基を含有するポ
リマーが挙げられる。
【0072】前記非イオン性分散性基含有型ポリマーと
しては、ポリエチレンオキシ基等の非イオン性分散性基
を含有するポリマーが挙げられる。
しては、ポリエチレンオキシ基等の非イオン性分散性基
を含有するポリマーが挙げられる。
【0073】これらの中でも、着色微粒子の分散安定性
の点で、アニオン性の解離性基を含有するイオン性ポリ
マー、非イオン性分散性基含有型ポリマー、これらの混
合型ポリマーが好ましい。
の点で、アニオン性の解離性基を含有するイオン性ポリ
マー、非イオン性分散性基含有型ポリマー、これらの混
合型ポリマーが好ましい。
【0074】前記ビニルポリマーを形成するモノマーと
しては、例えば、アクリル酸エステル類、メタクリル酸
エステル類(置換基を有していてもよいアルキル及びア
リールのエステルであり、アルキル基、アリール基とし
ては、例えば、メチル、エチル、n−ブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ヘキシル、2−エチルヘキ
シル、tert−オクチル、2−クロロエチル、シアノ
エチル、2−アセトキシエチル、テトラヒドロフルフリ
ル、5−ヒドロキシペンチル、シクロヘキシル、アダマ
ンチル、ノルボルニル、ベンジル、ヒドロキシエチル、
3−メトキシブチル、2−(2−メトキシエトキシ)エ
チル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、パーフ
ルオロデシル、フェニル、2,4,5−トリメチルフェ
ニル、4−クロロフェニル等)等のビニルエステル類が
挙げられる。
しては、例えば、アクリル酸エステル類、メタクリル酸
エステル類(置換基を有していてもよいアルキル及びア
リールのエステルであり、アルキル基、アリール基とし
ては、例えば、メチル、エチル、n−ブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ヘキシル、2−エチルヘキ
シル、tert−オクチル、2−クロロエチル、シアノ
エチル、2−アセトキシエチル、テトラヒドロフルフリ
ル、5−ヒドロキシペンチル、シクロヘキシル、アダマ
ンチル、ノルボルニル、ベンジル、ヒドロキシエチル、
3−メトキシブチル、2−(2−メトキシエトキシ)エ
チル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、パーフ
ルオロデシル、フェニル、2,4,5−トリメチルフェ
ニル、4−クロロフェニル等)等のビニルエステル類が
挙げられる。
【0075】ビニルエステル類としては、例えば、脂肪
族カルボン酸ビニルエステル(具体的には、ビニルアセ
テート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビ
ニルイソブチレート、ビニルカプロエート、ビニルクロ
ロアセテート等)、芳香族カルボン酸ビニルエステル
(具体的には、安息香酸ビニル、4−メチル安息香酸ビ
ニル、サリチル酸ビニル等)、なども挙げられ、これら
は置換基を有していてもよい。
族カルボン酸ビニルエステル(具体的には、ビニルアセ
テート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、ビ
ニルイソブチレート、ビニルカプロエート、ビニルクロ
ロアセテート等)、芳香族カルボン酸ビニルエステル
(具体的には、安息香酸ビニル、4−メチル安息香酸ビ
ニル、サリチル酸ビニル等)、なども挙げられ、これら
は置換基を有していてもよい。
【0076】ビニルポリマーを形成する他のモノマーと
しては、例えば、アクリルアミド類、メタクリルアミド
類、オレフィン類、その他のモノマーなどが挙げられ
る。
しては、例えば、アクリルアミド類、メタクリルアミド
類、オレフィン類、その他のモノマーなどが挙げられ
る。
【0077】アクリルアミド類としては、具体的には、
アクリルアミド、N−モノ置換アクリルアミド、N,N
−ジ置換アクリルアミド(該置換基としては、アルキル
基、アリール基、シリル基などが挙げられ、例えば、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、tert−ブチル基、tert−オクチ
ル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ノルボルニ
ル基、ベンジル基、ヒドロキシメチル基、エトキシエチ
ル基、フェニル基、2,4,5−テトラメチルフェニル
基、4−クロロフェニル基、トリメチルシリル基、これ
らは更に置換基を有していてもよい。)、などが挙げら
れる。
アクリルアミド、N−モノ置換アクリルアミド、N,N
−ジ置換アクリルアミド(該置換基としては、アルキル
基、アリール基、シリル基などが挙げられ、例えば、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、tert−ブチル基、tert−オクチ
ル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ノルボルニ
ル基、ベンジル基、ヒドロキシメチル基、エトキシエチ
ル基、フェニル基、2,4,5−テトラメチルフェニル
基、4−クロロフェニル基、トリメチルシリル基、これ
らは更に置換基を有していてもよい。)、などが挙げら
れる。
【0078】メタクリルアミド類としては、具体的に
は、メタクリルアミド、N−モノ置換メタクリルアミ
ド、N,N−ジ置換メタクリルアミド(該置換基として
は、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、t
ert−オクチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル
基、ノルボルニル基、ベンジル基、ヒドロキシメチル
基、エトキシエチル基、フェニル基、2,4,5−トリ
メチルフェニル基、4−クロロフェニル基、トリメチル
シリル基、これらは更に置換基を有していてもよ
い。)、などが挙げられる。
は、メタクリルアミド、N−モノ置換メタクリルアミ
ド、N,N−ジ置換メタクリルアミド(該置換基として
は、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、t
ert−オクチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル
基、ノルボルニル基、ベンジル基、ヒドロキシメチル
基、エトキシエチル基、フェニル基、2,4,5−トリ
メチルフェニル基、4−クロロフェニル基、トリメチル
シリル基、これらは更に置換基を有していてもよ
い。)、などが挙げられる。
【0079】オレフィン類としては、オレフィン類(例
えば、エチレン、プロピレン、1−ペンテン、塩化ビニ
ル、ビニリデン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエ
ン)、スチレン類(例えば、スチレン、メチルスチレ
ン、イソプロピルスチレン、メトキシスチレン、アセト
キシスチレン、クロルスチレン)、ビニルエーテル類
(例えば、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、ヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエ
ーテル)などが挙げられる。
えば、エチレン、プロピレン、1−ペンテン、塩化ビニ
ル、ビニリデン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエ
ン)、スチレン類(例えば、スチレン、メチルスチレ
ン、イソプロピルスチレン、メトキシスチレン、アセト
キシスチレン、クロルスチレン)、ビニルエーテル類
(例えば、メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、ヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエ
ーテル)などが挙げられる。
【0080】その他のモノマーとしては、クロトン酸エ
ステル類、イタコン酸エステル類、マレイン酸エステル
類、フマル酸エステル類、メチルビニルケトン、フェニ
ルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトン、N−ビ
ニルオキサゾリドン、N−ビニルピロリドン、ビニリデ
ンクロライド、メチレンマロンニトリル、ビニリデン、
ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェー
ト、ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホス
フェート、ジブチル−2−アクリロイルオキシエチルホ
スフェート、ジオクチル−2−メタクリロイルオキシエ
チルホスフェート、などが挙げられる。
ステル類、イタコン酸エステル類、マレイン酸エステル
類、フマル酸エステル類、メチルビニルケトン、フェニ
ルビニルケトン、メトキシエチルビニルケトン、N−ビ
ニルオキサゾリドン、N−ビニルピロリドン、ビニリデ
ンクロライド、メチレンマロンニトリル、ビニリデン、
ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェー
ト、ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホス
フェート、ジブチル−2−アクリロイルオキシエチルホ
スフェート、ジオクチル−2−メタクリロイルオキシエ
チルホスフェート、などが挙げられる。
【0081】油溶性ポリマー水分散型のポリマーとする
ために用いられるイオン性基を有するモノマーとして
は、アニオン性基を有するモノマー、カチオン性基を有
するモノマーが挙げられる。アニオン性の解離性基を有
するモノマーとしては、例えば、カルボン酸モノマー、
スルホン酸モノマー、リン酸モノマー、などが挙げられ
る。
ために用いられるイオン性基を有するモノマーとして
は、アニオン性基を有するモノマー、カチオン性基を有
するモノマーが挙げられる。アニオン性の解離性基を有
するモノマーとしては、例えば、カルボン酸モノマー、
スルホン酸モノマー、リン酸モノマー、などが挙げられ
る。
【0082】カルボン酸モノマーとしては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸マレイン酸、フマル酸、
シトラコン酸、クロトン酸、イタコン酸モノアルキルエ
ステル(例えば、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モ
ノエチル、イタコン酸モノブチル)、マレイン酸モノエ
ステル(例えば、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モ
ノエチル、マレイン酸モノブチル)、などが挙げられ
る。
酸、メタクリル酸、イタコン酸マレイン酸、フマル酸、
シトラコン酸、クロトン酸、イタコン酸モノアルキルエ
ステル(例えば、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モ
ノエチル、イタコン酸モノブチル)、マレイン酸モノエ
ステル(例えば、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モ
ノエチル、マレイン酸モノブチル)、などが挙げられ
る。
【0083】スルホン酸モノマーとしては、例えば、ス
チレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アクリロイルオ
キシアルカンスルホン酸(例えば、アクリロイルオキシ
エタンスルホン酸、アクリロイルオキシプロパンスルホ
ン酸)、メタクリロイルオキシアルカンスルホン酸(例
えば、メタクリロイルオキシエタンスルホン酸、メタク
リロイルオキシプロパンスルホン酸)、アクリルアミド
アルカンスルホン酸(例えば、2−アクリルアミド−2
−メチルエタンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸)、メタクリルアミドアルカ
ンスルホン酸(例えば、2−メタクリルアミド−2−メ
チルエタンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−
メチルブタンスルホン酸)などが挙げられる。
チレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アクリロイルオ
キシアルカンスルホン酸(例えば、アクリロイルオキシ
エタンスルホン酸、アクリロイルオキシプロパンスルホ
ン酸)、メタクリロイルオキシアルカンスルホン酸(例
えば、メタクリロイルオキシエタンスルホン酸、メタク
リロイルオキシプロパンスルホン酸)、アクリルアミド
アルカンスルホン酸(例えば、2−アクリルアミド−2
−メチルエタンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸)、メタクリルアミドアルカ
ンスルホン酸(例えば、2−メタクリルアミド−2−メ
チルエタンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−
メチルブタンスルホン酸)などが挙げられる。
【0084】リン酸モノマーとしては、例えば、ビニル
ホスホン酸、メタクリロイルオキシエチルホスホン酸、
などが挙げられる。
ホスホン酸、メタクリロイルオキシエチルホスホン酸、
などが挙げられる。
【0085】これらアニオン性基を有するモノマーの中
でも、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンスルホン
酸、ビニルスルホン酸、アクリルアミドアルキルスルホ
ン酸、メタクリルアミドアルキルスルホン酸、が好まし
く、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンスルホン酸、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸がよ
り好ましい。
でも、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンスルホン
酸、ビニルスルホン酸、アクリルアミドアルキルスルホ
ン酸、メタクリルアミドアルキルスルホン酸、が好まし
く、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンスルホン酸、
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、
2−アクリルアミド−2−メチルブタンスルホン酸がよ
り好ましい。
【0086】カチオン性基を有するモノマーとしては、
例えば、ジアルキルアミノエチルアクリレート、ジアル
キルアミノエチルメタクリレート等の三級アミノ基を有
するモノマーなどが挙げられる。
例えば、ジアルキルアミノエチルアクリレート、ジアル
キルアミノエチルメタクリレート等の三級アミノ基を有
するモノマーなどが挙げられる。
【0087】非イオン性分散性基を有するモノマーとし
ては、例えば、ポリエチレングリコールモノアルキルエ
ーテルとカルボン酸モノマーとのエステル類、ポリエチ
レングリコールモノアルキルエーテルとスルホン酸モノ
マーとのエステル類、ポリエチレングリコールモノアル
キルエーテルとリン酸モノマーとのエステル類、ポリエ
チレングリコールモノアルキルエーテルとイソシアネー
ト基含有モノマーから形成されるビニル基含有ウレタン
類、ポリビニルアルコール構造を含有するマクロモノマ
ー類などが挙げられる。前記ポリエチレングリコールモ
ノアルキルエーテルのエチレンオキシ部の繰り返し数と
しては8〜50が好ましく、10〜30がより好まし
い。前記ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル
のアルキル基の炭素数としては1〜20が好ましく、1
〜12がより好ましい。
ては、例えば、ポリエチレングリコールモノアルキルエ
ーテルとカルボン酸モノマーとのエステル類、ポリエチ
レングリコールモノアルキルエーテルとスルホン酸モノ
マーとのエステル類、ポリエチレングリコールモノアル
キルエーテルとリン酸モノマーとのエステル類、ポリエ
チレングリコールモノアルキルエーテルとイソシアネー
ト基含有モノマーから形成されるビニル基含有ウレタン
類、ポリビニルアルコール構造を含有するマクロモノマ
ー類などが挙げられる。前記ポリエチレングリコールモ
ノアルキルエーテルのエチレンオキシ部の繰り返し数と
しては8〜50が好ましく、10〜30がより好まし
い。前記ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル
のアルキル基の炭素数としては1〜20が好ましく、1
〜12がより好ましい。
【0088】次に、油溶性ポリマーとして用いられる前
記縮合系ポリマーについて詳細に説明する。前記ポリウ
レタンは、基本的にはジオール化合物とジイソシアネー
ト化合物とを原料に重付加反応により合成される。ジオ
ール化合物の具体例としては、非解離性のジオールとし
て、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、
1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、
2,3−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4
−ペンタンジオール、3,3−ジメチル−1,2−ブタ
ンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキ
サンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、
2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2−メ
チル−2−プロピル1,3−プロパンジオール、2,5
−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレング
リコール(平均分子量=200、300、400、60
0、1000、1500、4000)、ポリプロピレン
グリコール(平均分子量=200、400、100
0)、ポリエステルポリオール、4,4′−ジヒドロキ
シ−ジフェニル−2,2−プロパン、4,4−ジヒドロ
キシフェニルスルホンなどが挙げられる。
記縮合系ポリマーについて詳細に説明する。前記ポリウ
レタンは、基本的にはジオール化合物とジイソシアネー
ト化合物とを原料に重付加反応により合成される。ジオ
ール化合物の具体例としては、非解離性のジオールとし
て、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、
1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、
2,3−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−
プロパンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4
−ペンタンジオール、3,3−ジメチル−1,2−ブタ
ンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキ
サンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、
2,4−ジメチル−2,4−ペンタンジオール、2−メ
チル−2−プロピル1,3−プロパンジオール、2,5
−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2−エチル−
1,3−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、トリプロピレングリコール、ポリエチレング
リコール(平均分子量=200、300、400、60
0、1000、1500、4000)、ポリプロピレン
グリコール(平均分子量=200、400、100
0)、ポリエステルポリオール、4,4′−ジヒドロキ
シ−ジフェニル−2,2−プロパン、4,4−ジヒドロ
キシフェニルスルホンなどが挙げられる。
【0089】解離性の基としてアニオン性基を有するジ
オール化合物としては、2,2−ビス(ヒドロキシメチ
ル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)
ブタン酸、2,5,6−トリメトキシ−3,4−ジヒド
ロキシヘキサン酸、2,3−ジヒドロキシ−4,5−ジ
メトキシペンタン酸、2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エ
チルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸、及びこれら
の塩などが挙げられるが、特にこれらに限定されるもの
ではない。
オール化合物としては、2,2−ビス(ヒドロキシメチ
ル)プロピオン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)
ブタン酸、2,5,6−トリメトキシ−3,4−ジヒド
ロキシヘキサン酸、2,3−ジヒドロキシ−4,5−ジ
メトキシペンタン酸、2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エ
チルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸、及びこれら
の塩などが挙げられるが、特にこれらに限定されるもの
ではない。
【0090】前記ジイソシアネート化合物の好ましい具
体例としては、エチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、2,4−ト
ルエンジイソシアネート、1,3−キシレンジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−フ
ェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシア
ネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、3,3′−ジメチルビフェニレ
ンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシア
ネート)、などが挙げられる。
体例としては、エチレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、2,4−ト
ルエンジイソシアネート、1,3−キシレンジイソシア
ネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、m−フ
ェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシア
ネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、3,3′−ジメチルビフェニレ
ンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシ
アネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシア
ネート)、などが挙げられる。
【0091】又、前記ポリエステルは、基本的にはジオ
ール化合物とジカルボン酸化合物とから脱水縮合により
容易に合成される。
ール化合物とジカルボン酸化合物とから脱水縮合により
容易に合成される。
【0092】ジカルボン酸化合物の具体例としては、シ
ュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ジメチルマ
ロン酸、アジピン酸、ピメリン酸、α,α−ジメチルコ
ハク酸、アセトンジカルボン酸、セバシン酸、1,9−
ノナンジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、2−ブチルテレフタル酸、テトラクロロテレフタ
ル酸、アセチレンジカルボン酸、ポリ(エチレンテレフ
タレート)ジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ω−
ポリ(エチレンオキシ)ジカルボン酸、p−キシリレン
ジカルボン酸、などが挙げられる。これらの化合物は、
前記ジオール化合物と重縮合を行う際に、カルボン酸の
アルキルエステル(例えば、ジメチルエステル)やジカ
ルボン酸の酸塩化物の形で用いてもよいし、無水マレイ
ン酸や無水コハク酸、無水フタル酸のように酸無水物の
形で用いてもよい。
ュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ジメチルマ
ロン酸、アジピン酸、ピメリン酸、α,α−ジメチルコ
ハク酸、アセトンジカルボン酸、セバシン酸、1,9−
ノナンジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、2−ブチルテレフタル酸、テトラクロロテレフタ
ル酸、アセチレンジカルボン酸、ポリ(エチレンテレフ
タレート)ジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ω−
ポリ(エチレンオキシ)ジカルボン酸、p−キシリレン
ジカルボン酸、などが挙げられる。これらの化合物は、
前記ジオール化合物と重縮合を行う際に、カルボン酸の
アルキルエステル(例えば、ジメチルエステル)やジカ
ルボン酸の酸塩化物の形で用いてもよいし、無水マレイ
ン酸や無水コハク酸、無水フタル酸のように酸無水物の
形で用いてもよい。
【0093】スルホン酸基を有するジカルボン酸化合物
及びジオール化合物の好ましい例としては、スルホフタ
ル酸類(例えば、3−スルホフタル酸、4−スルホフタ
ル酸、4−スルホイソフタル酸、5−スルホイソフタル
酸、2−スルホテレフタル酸等)、スルホコハク酸、ス
ルホナフタレンカルボン酸類(例えば、4−スルホ−
1,8−ナフタレンジカルボン酸、7−スルホ−1,5
−ナフタレンカルボン酸等)、2,4−ジ(2−ヒドロ
キシ)エチルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸及び
これらの塩、などが挙げられる。
及びジオール化合物の好ましい例としては、スルホフタ
ル酸類(例えば、3−スルホフタル酸、4−スルホフタ
ル酸、4−スルホイソフタル酸、5−スルホイソフタル
酸、2−スルホテレフタル酸等)、スルホコハク酸、ス
ルホナフタレンカルボン酸類(例えば、4−スルホ−
1,8−ナフタレンジカルボン酸、7−スルホ−1,5
−ナフタレンカルボン酸等)、2,4−ジ(2−ヒドロ
キシ)エチルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸及び
これらの塩、などが挙げられる。
【0094】ジオール化合物としては、前記ポリウレタ
ンにおいて説明したジオール類と同じ群から選ばれる化
合物を用いられる。前記ポリエステルの代表的な合成法
は、前記ジオール類とジカルボン酸若しくはその誘導体
との縮合反応であるが、ヒドロキシカルボン酸(例え
ば、1,2−ヒドロキシステアリン酸等)を縮合して得
ることもできるし、環状のエーテルとラクトン類の開環
重合法(講座重合反応6開環重合(I)三枝武夫著(化
合同人、1971年)に詳しい)等の方法で得られるポ
リエステルも本発明に好適に用いられる。
ンにおいて説明したジオール類と同じ群から選ばれる化
合物を用いられる。前記ポリエステルの代表的な合成法
は、前記ジオール類とジカルボン酸若しくはその誘導体
との縮合反応であるが、ヒドロキシカルボン酸(例え
ば、1,2−ヒドロキシステアリン酸等)を縮合して得
ることもできるし、環状のエーテルとラクトン類の開環
重合法(講座重合反応6開環重合(I)三枝武夫著(化
合同人、1971年)に詳しい)等の方法で得られるポ
リエステルも本発明に好適に用いられる。
【0095】前記ポリアミドは、ジアミン化合物とジカ
ルボン酸化合物の重縮合、アミノカルボン酸化合物の重
縮合、ラクタム類の開環重合、等によって得ることがで
きる。ジアミン化合物としては、エチレンジアミン、
1,3−プロパンジアミン、1,2−プロパンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、ピペラジン、2,5−ジ
メチルピペラジン、4,4′−ジアミノフェニルエーテ
ル、3,3′−ジアミノジフェニルスルホン、キシリレ
ンジアミンなどが挙げられる。前記アミノカルボン酸と
しては、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、ω−
アミノヘキサン酸、ω−アミノデカン酸、ω−アミノウ
ンデカン酸、アントラニル酸等が挙げられる。前記開環
重合に用いられる単量体としては、ω−カプロラクタ
ム、アゼチジノン、ピロリドンなどが挙げられる。前記
ジカルボン酸化合物としては、前記ポリエステルにおい
て説明したジカルボン酸類と同じ群から選ばれる化合物
が用いられる。
ルボン酸化合物の重縮合、アミノカルボン酸化合物の重
縮合、ラクタム類の開環重合、等によって得ることがで
きる。ジアミン化合物としては、エチレンジアミン、
1,3−プロパンジアミン、1,2−プロパンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミ
ン、o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、ピペラジン、2,5−ジ
メチルピペラジン、4,4′−ジアミノフェニルエーテ
ル、3,3′−ジアミノジフェニルスルホン、キシリレ
ンジアミンなどが挙げられる。前記アミノカルボン酸と
しては、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、ω−
アミノヘキサン酸、ω−アミノデカン酸、ω−アミノウ
ンデカン酸、アントラニル酸等が挙げられる。前記開環
重合に用いられる単量体としては、ω−カプロラクタ
ム、アゼチジノン、ピロリドンなどが挙げられる。前記
ジカルボン酸化合物としては、前記ポリエステルにおい
て説明したジカルボン酸類と同じ群から選ばれる化合物
が用いられる。
【0096】前記ポリウレアは、基本的にはジアミン化
合物とジイソシアネート化合物の重付加、ジアミン化合
物と尿素との脱アンモニア反応によって得ることができ
る。原料である前記ジアミン化合物としては、前記ポリ
アミドにおいて説明したジアミン類と同じ群から選ばれ
る化合物を用いることができる。原料である前記ジイソ
シアネート化合物としては、前記ポリウレタンにおいて
説明したジイソシアネート類と同じ群から選ばれる化合
物を用いることができる。
合物とジイソシアネート化合物の重付加、ジアミン化合
物と尿素との脱アンモニア反応によって得ることができ
る。原料である前記ジアミン化合物としては、前記ポリ
アミドにおいて説明したジアミン類と同じ群から選ばれ
る化合物を用いることができる。原料である前記ジイソ
シアネート化合物としては、前記ポリウレタンにおいて
説明したジイソシアネート類と同じ群から選ばれる化合
物を用いることができる。
【0097】前記ポリカーボネートは、基本的にはジオ
ール化合物と、ホスゲン若しくは炭酸エステル誘導体
(例えば、ジフェニルカーボネート等の芳香族エステル
等)、を反応させることにより得ることができる。原料
であるジオール化合物としては、前記のポリウレタンに
おいて説明したジオール類と同じ群からなる化合物が用
いられる。
ール化合物と、ホスゲン若しくは炭酸エステル誘導体
(例えば、ジフェニルカーボネート等の芳香族エステル
等)、を反応させることにより得ることができる。原料
であるジオール化合物としては、前記のポリウレタンに
おいて説明したジオール類と同じ群からなる化合物が用
いられる。
【0098】前記油溶性ポリマーは、必要な構成原料を
一種ずつ用いてもよいし、種々の目的(例えば、ポリマ
ーのガラス転移温度(Tg)の調整や溶解性、染料との
相溶性、分散物の安定性等)に応じて、それぞれ二種以
上を任意の割合で用いることができる。
一種ずつ用いてもよいし、種々の目的(例えば、ポリマ
ーのガラス転移温度(Tg)の調整や溶解性、染料との
相溶性、分散物の安定性等)に応じて、それぞれ二種以
上を任意の割合で用いることができる。
【0099】油溶性ポリマーの中でも、前記イオン性基
を有するものが好ましく、該イオン性基としては、カル
ボキシル基及びスルホン酸基の少なくとも一方を有する
ものがより好ましい。前記イオン性基としてカルボキシ
ル基を有するものが特に好ましい。
を有するものが好ましく、該イオン性基としては、カル
ボキシル基及びスルホン酸基の少なくとも一方を有する
ものがより好ましい。前記イオン性基としてカルボキシ
ル基を有するものが特に好ましい。
【0100】また、前記各々のポリマーの重合後に、ヒ
ドロキシ基、アミノ基等の反応性基に対して酸無水物
(例えば、マレイン酸等)を作用させて、反応によって
イオン性の基を導入することもできる。
ドロキシ基、アミノ基等の反応性基に対して酸無水物
(例えば、マレイン酸等)を作用させて、反応によって
イオン性の基を導入することもできる。
【0101】前記イオン性基の含量としては、0.1〜
3.0mmol/gが好ましい。前記含量が少ない場合
には、ポリマーの自己乳化性が小さく、含量が多い場合
には水溶性が高くなり、染料の分散に適さない傾向にあ
る。
3.0mmol/gが好ましい。前記含量が少ない場合
には、ポリマーの自己乳化性が小さく、含量が多い場合
には水溶性が高くなり、染料の分散に適さない傾向にあ
る。
【0102】なお、前記イオン性基において、アニオン
性基としては、更に、アルカリ金属(例えば、ナトリウ
ム、カリウム等)又はアンモニウムイオンなどの塩であ
ってもよく、又、カチオン性基としては、更に、有機酸
(例えば、酢酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸
等)、無機酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸)などの塩
であってもよい。
性基としては、更に、アルカリ金属(例えば、ナトリウ
ム、カリウム等)又はアンモニウムイオンなどの塩であ
ってもよく、又、カチオン性基としては、更に、有機酸
(例えば、酢酸、プロピオン酸、メタンスルホン酸
等)、無機酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸)などの塩
であってもよい。
【0103】前記油溶性ポリマーとしては、油溶性染料
との相溶性の付与、優れた分散安定性の付与の観点、及
びイオン性の基の導入の容易さ等を勘案すると、ビニル
ポリマー、ポリウレタン、ポリエステル等が好ましい。
との相溶性の付与、優れた分散安定性の付与の観点、及
びイオン性の基の導入の容易さ等を勘案すると、ビニル
ポリマー、ポリウレタン、ポリエステル等が好ましい。
【0104】又、油溶性ポリマーとして特に好ましいポ
リマーとしては、主な官能基としてアセタール基を含有
するポリマー、炭酸エステル基を含有するポリマー、水
酸基を含有するポリマーおよびエステル基を有するポリ
マーである。これらのポリマーは、置換基を有していて
もよく、その置換基は直鎖状、分岐、あるいは環状構造
をとっていてもよい。また、上記の官能基を有するポリ
マーは、各種のものが市販されているが、常法によって
合成することもできる。また、これらの共重合体は、例
えば1つのポリマー分子中にエポキシ基を導入してお
き、後に他のポリマーと縮重合させたり、光や放射線を
用いてグラフト重合を行っても得られる。
リマーとしては、主な官能基としてアセタール基を含有
するポリマー、炭酸エステル基を含有するポリマー、水
酸基を含有するポリマーおよびエステル基を有するポリ
マーである。これらのポリマーは、置換基を有していて
もよく、その置換基は直鎖状、分岐、あるいは環状構造
をとっていてもよい。また、上記の官能基を有するポリ
マーは、各種のものが市販されているが、常法によって
合成することもできる。また、これらの共重合体は、例
えば1つのポリマー分子中にエポキシ基を導入してお
き、後に他のポリマーと縮重合させたり、光や放射線を
用いてグラフト重合を行っても得られる。
【0105】前記ビニルポリマーの具体例を、以下に列
挙する。括弧内の比は質量比を表す。本発明はこれらの
具体例に何ら限定されるものではない。 (PA−1)メチルメタクリレート−エチルアクリレー
ト共重合体(50:50) (PA−2)ブチルアクリレート−スチレン共重合体
(50:50) (PA−3)ポリn−ブチルメタクリレート (PA−4)ポリイソプロピルメタクリレート (PA−5)ポリ(4−tert−ブチルフェニルアク
リレート) (PA−6)n−ブチルメタクリレート−N−ビニル−
2−ピロリドン共重合体(90:10) (PA−7)メチルメタクリレート−塩化ビニル共重合
体(70:30) (PA−8)イソブチルメタクリレート−ブチルアクリ
レート共重合体(55:45) (PA−9)酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体(8
5:15) (PA−10)n−ブチルアクリレート−メチルメタク
リレート−n−ブチルメタクリレート共重合体(35:
35:30) (PA−11)エチルメタクリレート−n−ブチルアク
リレート共重合体(70:30) (PA−12)tert−ブチメタクリルアミド−メチ
ルメタクリレート−アクリル酸共重合体(60:30:
10) (PA−13)n−ブチルアクリレート−アクリル酸共
重合体(80:20) (PA−14)sec−ブチルアクリレート−アクリル
酸共重合体(85:15) (PA−15)イソプロピルアクリレート−アクリル酸
共重合体(90:10) (PA−16)ブチルメタクリレート−2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(85:
5:10) (PA−17)イソブチルメタクリレート−テトラヒド
ロフルフリルアクリレート−アクリル酸共重合体(6
0:30:10) (PA−18)n−ブチルメタクリレート−1H,1
H,2H,2H−パーフルオロデシルアクリレート−ア
クリル酸共重合体(75:20:5) (PA−19)メチルメタクリレート−n−ブチルアク
リレート−アクリル酸共重合体(50:45:5) (PA−20)3−メトキシブチルメタクリレート−ス
チレン−アクリル酸共重合体(35:50:15) (PA−21)エチルアクリレート−フェニルメタクリ
レート−アクリル酸共重合体(72:25:13) (PA−22)イソブチルメタクリレート−ポリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰
り返し数23)のメタクリル酸エステル−アクリル酸共
重合体(70:20:10) (PA−23)エチルメタクリレート−アクリル酸共重
合体(95:5) (PA−24)イソブチルアクリレート−メトキシスチ
レン−アクリル酸共重合体(75:15:10) (PA−25)イソブチルアクリレート−N−ビニルピ
ロリドン−アクリル酸共重合体(60:30:10) (PA−26)2,2,2−テトラフルオロエチルメタ
クリレート−メチルメタクリレート−メタクリル酸共重
合体(25:60:15) (PA−27)エチルメタクリレート−2−エトキシエ
チルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(75:1
5:15) (PA−28)tert−オクチルアクリルアミド−プ
ロピルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(20:
65:15) (PA−29)n−ブチルメタクリレート−ジフェニル
−2−メタクリロイルオキシジエチルホスホネート−メ
タクリル酸共重合体(80:5:15) (PA−30)n―ブチルメタクリレート−フェニルア
クリルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:1
5) (PA−31)n−ブチルメタクリレート−N−ビニル
ピロリドン−メタクリル酸共重合体(70:15:1
5) (PA−32)n−ブチルメタクリレート−スチレンス
ルホン酸共重合体(90:10) (PA−33)イソブチルメタクリレート−スチレンス
ルホン酸共重合体(90:10) (PA−34)n−ブチルメタクリレート−2−アクリ
ルアミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(9
0:10) (PA−35)イソブチルアクリレート−n−ブチルメ
タクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタン
スルホン酸共重合体(70:20:10) (PA−36)エチルアクリレート−tert−ブチル
メタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸共重合体(60:30:10) (PA−37)tert−ブチルアクリレート−テトラ
ヒドロフルフリルアクリレート−2−メチルプロパンス
ルホン酸共重合体(50:40:10) (PA−38)tert−ブチルアクリレート−ポリエ
チレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ
鎖繰り返し数23)のメタクリル酸エステル−2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体
(60:30:10) (PA−39)イソブチルアクリレート−N−ビニルピ
ロリドン−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸共重合体(60:30:10) (PA−40)n−ブチルメタクリレート−2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合
体(98:12) (PA−41)n−ブチルメタクリレート−tert−
ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチ
ルブタンスルホン酸ソーダ共重合体(50:35:1
5) 前記縮合系ポリマーの具体例について、原料モノマーの
形で以下に例示する((PC−1)〜(PC−1
6))。各ポリマーにおける酸性基はすべて非解離形で
表す。又、ポリエステル、ポリアミド等の縮合反応によ
り生成するものについては、構成成分は原料の如何にか
かわらず、すべてジカルボン酸、ジオール、ジアミン、
ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸等で表記す
る。括弧内の比は各成分のモル百分率比を意味する。本
発明はこれらに限定されるものではない。 (PC−1)トルエンジイソシアネート/エチレングリ
コール/1,4−ブタンジオール(50/15/35) (PC−2)トルエジイソシアネート/ヘキサメチレン
ジイソシアネート/エチレングリコール/ポリエチレン
グリコール(Mw=600)1,4−ブタンジオール
(40/20/10/20) (PC−3)4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート/ヘキサメチレンジイソシアネート/テトラエチレ
ングリコール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒ
ドロキシメチル)プロピオン酸(40/10/20/2
0/10) (PC−4)1,5−ナフタレンジイソシアネート/ブ
タンジオール/4,4′−ジヒドロキシ−ジフェニル−
2,2′−プロパン/ポリプロピレングリコール(Mw
=400)/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピ
オン酸(50/20/5/10/15) (PC−5)イソホロンジイソシアネート/ジエチレン
グリコール/ネオペンチルグリコール/2,2−ビス
(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/20/20
/10) (PC−6)ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキ
サメチレンジイソシアネート/テトラエチレングリコー
ル/ブタンジオール/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エ
チルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸(40/10
/10/33/7) (PC−7)テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキ
サンジメタノール/1,4−ブタンジオール/エチレン
グリコール(25/25/25/15/10) (PC−8)テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−
ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2−プロパン/テトラ
エチレングリコール/エチレングリコール(30/20
/20/15/15/) (PC−9)テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−
ベンゼンジメタノール/ジエチレングリコール/ネオペ
ンチルグリコール(25/25/25/15/10) (PC−10)テレフタル酸/イソフタル酸/5−スル
ホイソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグ
リコール(24/24/2/25/25) (PC−11)11−アミノウンデカン酸(100) (PC−12)ポリ(12−アミノドデカン酸)と無水
マレイン酸との反応物 (PC−13)ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸
(50/50) (PC−14)N,N−ジメチルエチレンジアミン/ア
ジピン酸/シクロヘキサンジカルボン酸(50/20/
30) (PC−15)トルエンジイソシアネート/4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジ
アミン(30/20/50) (PC−16)ヘキサメチレンジアミン/ノナメチレン
ジアミン/尿素(25/25/50) 主な官能基としてアセタールを含有するポリマーとして
は、ポリビニルブチラール樹脂などが挙げられる。例え
ば、電気化学工業(株)製の#2000−L、#300
0−1、#3000−2、#3000−4、#3000
−K、#4000−1、#4000−2、#5000−
A、#6000−C、#6000−EP、あるいは積水
化学工業(株)製のBL−1、BL−1H、BL−2、
BL−2H、BL−5、BL−10、BL−S、BL−
SH、BX−10、BX−L、BM−1、BM−2、B
M−5、BM−S、BM−SH、BH−3、BH−6、
BH−S、BX−1、BX−3、BX−5、KS−1
0、KS−1、KS−3、KS−5などがある。
挙する。括弧内の比は質量比を表す。本発明はこれらの
具体例に何ら限定されるものではない。 (PA−1)メチルメタクリレート−エチルアクリレー
ト共重合体(50:50) (PA−2)ブチルアクリレート−スチレン共重合体
(50:50) (PA−3)ポリn−ブチルメタクリレート (PA−4)ポリイソプロピルメタクリレート (PA−5)ポリ(4−tert−ブチルフェニルアク
リレート) (PA−6)n−ブチルメタクリレート−N−ビニル−
2−ピロリドン共重合体(90:10) (PA−7)メチルメタクリレート−塩化ビニル共重合
体(70:30) (PA−8)イソブチルメタクリレート−ブチルアクリ
レート共重合体(55:45) (PA−9)酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体(8
5:15) (PA−10)n−ブチルアクリレート−メチルメタク
リレート−n−ブチルメタクリレート共重合体(35:
35:30) (PA−11)エチルメタクリレート−n−ブチルアク
リレート共重合体(70:30) (PA−12)tert−ブチメタクリルアミド−メチ
ルメタクリレート−アクリル酸共重合体(60:30:
10) (PA−13)n−ブチルアクリレート−アクリル酸共
重合体(80:20) (PA−14)sec−ブチルアクリレート−アクリル
酸共重合体(85:15) (PA−15)イソプロピルアクリレート−アクリル酸
共重合体(90:10) (PA−16)ブチルメタクリレート−2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート−アクリル酸共重合体(85:
5:10) (PA−17)イソブチルメタクリレート−テトラヒド
ロフルフリルアクリレート−アクリル酸共重合体(6
0:30:10) (PA−18)n−ブチルメタクリレート−1H,1
H,2H,2H−パーフルオロデシルアクリレート−ア
クリル酸共重合体(75:20:5) (PA−19)メチルメタクリレート−n−ブチルアク
リレート−アクリル酸共重合体(50:45:5) (PA−20)3−メトキシブチルメタクリレート−ス
チレン−アクリル酸共重合体(35:50:15) (PA−21)エチルアクリレート−フェニルメタクリ
レート−アクリル酸共重合体(72:25:13) (PA−22)イソブチルメタクリレート−ポリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ鎖繰
り返し数23)のメタクリル酸エステル−アクリル酸共
重合体(70:20:10) (PA−23)エチルメタクリレート−アクリル酸共重
合体(95:5) (PA−24)イソブチルアクリレート−メトキシスチ
レン−アクリル酸共重合体(75:15:10) (PA−25)イソブチルアクリレート−N−ビニルピ
ロリドン−アクリル酸共重合体(60:30:10) (PA−26)2,2,2−テトラフルオロエチルメタ
クリレート−メチルメタクリレート−メタクリル酸共重
合体(25:60:15) (PA−27)エチルメタクリレート−2−エトキシエ
チルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(75:1
5:15) (PA−28)tert−オクチルアクリルアミド−プ
ロピルメタクリレート−メタクリル酸共重合体(20:
65:15) (PA−29)n−ブチルメタクリレート−ジフェニル
−2−メタクリロイルオキシジエチルホスホネート−メ
タクリル酸共重合体(80:5:15) (PA−30)n―ブチルメタクリレート−フェニルア
クリルアミド−メタクリル酸共重合体(70:15:1
5) (PA−31)n−ブチルメタクリレート−N−ビニル
ピロリドン−メタクリル酸共重合体(70:15:1
5) (PA−32)n−ブチルメタクリレート−スチレンス
ルホン酸共重合体(90:10) (PA−33)イソブチルメタクリレート−スチレンス
ルホン酸共重合体(90:10) (PA−34)n−ブチルメタクリレート−2−アクリ
ルアミド−2−メチルエタンスルホン酸共重合体(9
0:10) (PA−35)イソブチルアクリレート−n−ブチルメ
タクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルエタン
スルホン酸共重合体(70:20:10) (PA−36)エチルアクリレート−tert−ブチル
メタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸共重合体(60:30:10) (PA−37)tert−ブチルアクリレート−テトラ
ヒドロフルフリルアクリレート−2−メチルプロパンス
ルホン酸共重合体(50:40:10) (PA−38)tert−ブチルアクリレート−ポリエ
チレングリコールモノメチルエーテル(エチレンオキシ
鎖繰り返し数23)のメタクリル酸エステル−2−アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸共重合体
(60:30:10) (PA−39)イソブチルアクリレート−N−ビニルピ
ロリドン−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸共重合体(60:30:10) (PA−40)n−ブチルメタクリレート−2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ共重合
体(98:12) (PA−41)n−ブチルメタクリレート−tert−
ブチルメタクリレート−2−アクリルアミド−2−メチ
ルブタンスルホン酸ソーダ共重合体(50:35:1
5) 前記縮合系ポリマーの具体例について、原料モノマーの
形で以下に例示する((PC−1)〜(PC−1
6))。各ポリマーにおける酸性基はすべて非解離形で
表す。又、ポリエステル、ポリアミド等の縮合反応によ
り生成するものについては、構成成分は原料の如何にか
かわらず、すべてジカルボン酸、ジオール、ジアミン、
ヒドロキシカルボン酸、アミノカルボン酸等で表記す
る。括弧内の比は各成分のモル百分率比を意味する。本
発明はこれらに限定されるものではない。 (PC−1)トルエンジイソシアネート/エチレングリ
コール/1,4−ブタンジオール(50/15/35) (PC−2)トルエジイソシアネート/ヘキサメチレン
ジイソシアネート/エチレングリコール/ポリエチレン
グリコール(Mw=600)1,4−ブタンジオール
(40/20/10/20) (PC−3)4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート/ヘキサメチレンジイソシアネート/テトラエチレ
ングリコール/エチレングリコール/2,2−ビス(ヒ
ドロキシメチル)プロピオン酸(40/10/20/2
0/10) (PC−4)1,5−ナフタレンジイソシアネート/ブ
タンジオール/4,4′−ジヒドロキシ−ジフェニル−
2,2′−プロパン/ポリプロピレングリコール(Mw
=400)/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピ
オン酸(50/20/5/10/15) (PC−5)イソホロンジイソシアネート/ジエチレン
グリコール/ネオペンチルグリコール/2,2−ビス
(ヒドロキシメチル)プロピオン酸(50/20/20
/10) (PC−6)ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキ
サメチレンジイソシアネート/テトラエチレングリコー
ル/ブタンジオール/2,4−ジ(2−ヒドロキシ)エ
チルオキシカルボニルベンゼンスルホン酸(40/10
/10/33/7) (PC−7)テレフタル酸/イソフタル酸/シクロヘキ
サンジメタノール/1,4−ブタンジオール/エチレン
グリコール(25/25/25/15/10) (PC−8)テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−
ジヒドロキシ−ジフェニル−2,2−プロパン/テトラ
エチレングリコール/エチレングリコール(30/20
/20/15/15/) (PC−9)テレフタル酸/イソフタル酸/4,4′−
ベンゼンジメタノール/ジエチレングリコール/ネオペ
ンチルグリコール(25/25/25/15/10) (PC−10)テレフタル酸/イソフタル酸/5−スル
ホイソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグ
リコール(24/24/2/25/25) (PC−11)11−アミノウンデカン酸(100) (PC−12)ポリ(12−アミノドデカン酸)と無水
マレイン酸との反応物 (PC−13)ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸
(50/50) (PC−14)N,N−ジメチルエチレンジアミン/ア
ジピン酸/シクロヘキサンジカルボン酸(50/20/
30) (PC−15)トルエンジイソシアネート/4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート/ヘキサメチレンジ
アミン(30/20/50) (PC−16)ヘキサメチレンジアミン/ノナメチレン
ジアミン/尿素(25/25/50) 主な官能基としてアセタールを含有するポリマーとして
は、ポリビニルブチラール樹脂などが挙げられる。例え
ば、電気化学工業(株)製の#2000−L、#300
0−1、#3000−2、#3000−4、#3000
−K、#4000−1、#4000−2、#5000−
A、#6000−C、#6000−EP、あるいは積水
化学工業(株)製のBL−1、BL−1H、BL−2、
BL−2H、BL−5、BL−10、BL−S、BL−
SH、BX−10、BX−L、BM−1、BM−2、B
M−5、BM−S、BM−SH、BH−3、BH−6、
BH−S、BX−1、BX−3、BX−5、KS−1
0、KS−1、KS−3、KS−5などがある。
【0106】樹脂は、PVA(ポリビニルアルコール)
の誘導体として得られるが、もとのPVAの水酸基のア
セタール化度は最大でも80mol%程度であり、通常
は50mol%から80mol%程度である。なお、ポ
リビニルブチラールの場合には、アセタール基として
1,1′−ブチレンジオキシ基が形成されるが、ここで
アセタール化度という場合はこの様な狭義のアセタール
を指すのではなく、より一般的なアセタール基を意味
し、水酸基を有する化合物(この場合ポリビニルアルコ
ール)とアルデヒド基を有する化合物(この場合ブタナ
ール)とから形成されるアセタール基を有する化合物を
指す。水酸基については、特に規定はないが、10〜4
0mol%含有されていることが好ましい。また、アセ
チル基の含有率に特に規定はないが、10mol%以下
であることが好ましい。主な官能基としてアセタール基
を含有するポリマーとは、ポリマー中に含まれる酸素原
子のうち、少なくとも30mol%以上がアセタール基
を形成していることをいう。
の誘導体として得られるが、もとのPVAの水酸基のア
セタール化度は最大でも80mol%程度であり、通常
は50mol%から80mol%程度である。なお、ポ
リビニルブチラールの場合には、アセタール基として
1,1′−ブチレンジオキシ基が形成されるが、ここで
アセタール化度という場合はこの様な狭義のアセタール
を指すのではなく、より一般的なアセタール基を意味
し、水酸基を有する化合物(この場合ポリビニルアルコ
ール)とアルデヒド基を有する化合物(この場合ブタナ
ール)とから形成されるアセタール基を有する化合物を
指す。水酸基については、特に規定はないが、10〜4
0mol%含有されていることが好ましい。また、アセ
チル基の含有率に特に規定はないが、10mol%以下
であることが好ましい。主な官能基としてアセタール基
を含有するポリマーとは、ポリマー中に含まれる酸素原
子のうち、少なくとも30mol%以上がアセタール基
を形成していることをいう。
【0107】他に主な官能基としてアセタール基を含有
するポリマーとして、三菱エンジニアリングプラスチッ
クス株式会社製のユピタールシリーズなども使用可能で
ある。
するポリマーとして、三菱エンジニアリングプラスチッ
クス株式会社製のユピタールシリーズなども使用可能で
ある。
【0108】主な官能基として炭酸エステルを含有する
ポリマーとしては、ポリカーボネート樹脂が挙げられ
る。たとえば、三菱エンジニアリングプラスチックス株
式会社製のユーピロンシリーズ、ノバレックスシリーズ
がある。ユーピロンシリーズはビスフェノールAを原料
として作られており、測定法によってその値は異なるが
各種の分子量のものを用いることができる。ノバレック
スシリーズでは分子量が20,000〜30,000、
ガラス転移点150℃付近のものを用いることができる
が、これらに限るものではない。
ポリマーとしては、ポリカーボネート樹脂が挙げられ
る。たとえば、三菱エンジニアリングプラスチックス株
式会社製のユーピロンシリーズ、ノバレックスシリーズ
がある。ユーピロンシリーズはビスフェノールAを原料
として作られており、測定法によってその値は異なるが
各種の分子量のものを用いることができる。ノバレック
スシリーズでは分子量が20,000〜30,000、
ガラス転移点150℃付近のものを用いることができる
が、これらに限るものではない。
【0109】主な官能基として炭酸エステル基を含有す
るポリマーとは、ポリマー中に含まれる酸素原子のう
ち、少なくとも30mol%以上が炭酸エステル基の形
成に寄与していることをいう。
るポリマーとは、ポリマー中に含まれる酸素原子のう
ち、少なくとも30mol%以上が炭酸エステル基の形
成に寄与していることをいう。
【0110】主な官能基として水酸基を含有するポリマ
ーとしては、たとえば、PVAがあげられる。PVAの
有機溶剤への溶解度は小さいものが多いが、けん化価の
小さいPVAであれば、有機溶剤への溶解度は上昇す
る。水溶性が高いPVAは水相中に添加しておき有機溶
剤除去後に、ポリマーのサスペンションに吸着させるよ
うにして使用することもできる。
ーとしては、たとえば、PVAがあげられる。PVAの
有機溶剤への溶解度は小さいものが多いが、けん化価の
小さいPVAであれば、有機溶剤への溶解度は上昇す
る。水溶性が高いPVAは水相中に添加しておき有機溶
剤除去後に、ポリマーのサスペンションに吸着させるよ
うにして使用することもできる。
【0111】PVAとしては市販のものを用いることが
でき、たとえば、クラレのポバールPVA−102、P
VA−117、PVA−CSA、PVA−617、PV
A−505などのほか、特殊銘柄のサイズ剤用PVA、
熱溶融成形用PVA、その他機能性ポリマーとして、K
L−506、C−118、R−1130、M−205、
MP−203、HL−12E、SK−5102などを用
いることができる。
でき、たとえば、クラレのポバールPVA−102、P
VA−117、PVA−CSA、PVA−617、PV
A−505などのほか、特殊銘柄のサイズ剤用PVA、
熱溶融成形用PVA、その他機能性ポリマーとして、K
L−506、C−118、R−1130、M−205、
MP−203、HL−12E、SK−5102などを用
いることができる。
【0112】けん化度は50mol%以上のものが一般
的であるが、LM−10HDのように40mol%程度
であっても、これを用いることも可能である。このよう
なPVA以外でも主な官能基として水酸基を有するもの
が使用可能であるが、ポリマー中に含まれる酸素原子の
うち少なくとも20mol%以上が水酸基を形成してい
るものが使用可能である。
的であるが、LM−10HDのように40mol%程度
であっても、これを用いることも可能である。このよう
なPVA以外でも主な官能基として水酸基を有するもの
が使用可能であるが、ポリマー中に含まれる酸素原子の
うち少なくとも20mol%以上が水酸基を形成してい
るものが使用可能である。
【0113】主な官能基としてエステル基を含有するポ
リマーとしては、たとえばメタクリル樹脂が挙げられ
る。旭化成製デルペットシリーズの560F、60N、
80N、LP−1、SR8500、SR6500などを
用いることができる。主な官能基としてエステル基を含
有するポリマーとは、ポリマー中に含まれる酸素原子の
うち、少なくとも30mol%以上がエステル基を形成
していることをいう。これらのポリマーをそれぞれ1種
ないし2種以上を混合して用いてもよい。また、これら
のポリマーが質量比で50%以上含まれていれば、他の
ポリマーや無機物のフィラーが含有されていてもよい。
リマーとしては、たとえばメタクリル樹脂が挙げられ
る。旭化成製デルペットシリーズの560F、60N、
80N、LP−1、SR8500、SR6500などを
用いることができる。主な官能基としてエステル基を含
有するポリマーとは、ポリマー中に含まれる酸素原子の
うち、少なくとも30mol%以上がエステル基を形成
していることをいう。これらのポリマーをそれぞれ1種
ないし2種以上を混合して用いてもよい。また、これら
のポリマーが質量比で50%以上含まれていれば、他の
ポリマーや無機物のフィラーが含有されていてもよい。
【0114】これらのポリマーの共重合体を用いること
も好ましいが、たとえば水酸基を含有するポリマーと、
各種のポリマーを共重合させる手法として、水酸基をグ
リシジルメタクリレートのようなエポキシ基を有するモ
ノマーと反応させ、その後、懸濁重合でメタクリル酸エ
ステルモノマーと共重合させることができる。
も好ましいが、たとえば水酸基を含有するポリマーと、
各種のポリマーを共重合させる手法として、水酸基をグ
リシジルメタクリレートのようなエポキシ基を有するモ
ノマーと反応させ、その後、懸濁重合でメタクリル酸エ
ステルモノマーと共重合させることができる。
【0115】前記油溶性ポリマーの分子量(Mw)とし
ては、通常1,000〜200,000であり、2,0
00〜50,000が好ましい。前記分子量が1,00
0未満であると安定な着色微粒子分散物を得るのが難し
くなる傾向にあり、200,000を超えると有機溶媒
への溶解性が悪くなったり、有機溶媒溶液の粘度が増加
して分散し難くなる傾向にある。
ては、通常1,000〜200,000であり、2,0
00〜50,000が好ましい。前記分子量が1,00
0未満であると安定な着色微粒子分散物を得るのが難し
くなる傾向にあり、200,000を超えると有機溶媒
への溶解性が悪くなったり、有機溶媒溶液の粘度が増加
して分散し難くなる傾向にある。
【0116】次に、前記着色微粒子分散物の調製につい
て説明する。前記着色微粒子分散物は、前記油溶性染料
と前記油溶性ポリマーとを水系媒体(少なくとも水を含
有する液)中に、着色微粒子の形で分散させることによ
り製造することができる。例えば、予め前記油溶性ポリ
マーのラテックスを調製し、これに前記油溶性染料を含
浸させる方法、あるいは共乳化分散法などが挙げられ
る。これらの中でも、共乳化分散法が好ましい。共乳化
分散法としては、油溶性ポリマーと油溶性染料とを含有
する有機溶媒に水を添加すること及び水中に該有機溶媒
を添加することのいずれかによって該有機溶媒を乳化さ
せ微粒子化させる方法がより好ましい。
て説明する。前記着色微粒子分散物は、前記油溶性染料
と前記油溶性ポリマーとを水系媒体(少なくとも水を含
有する液)中に、着色微粒子の形で分散させることによ
り製造することができる。例えば、予め前記油溶性ポリ
マーのラテックスを調製し、これに前記油溶性染料を含
浸させる方法、あるいは共乳化分散法などが挙げられ
る。これらの中でも、共乳化分散法が好ましい。共乳化
分散法としては、油溶性ポリマーと油溶性染料とを含有
する有機溶媒に水を添加すること及び水中に該有機溶媒
を添加することのいずれかによって該有機溶媒を乳化さ
せ微粒子化させる方法がより好ましい。
【0117】なお、ラテックスとは、水に不溶な油溶性
ポリマーが微細な粒子として水系媒体中に分散したもの
を意味する。分散の状態としては、前記油溶性ポリマー
が前記水系媒体中に乳化されているもの、乳化重合され
たもの、ミセル分散されたもの、前記油溶性ポリマーが
分子中に部分的に親水的な構造を持ち、分子鎖自身が分
子状分散したものなどのいずれであってもよい。
ポリマーが微細な粒子として水系媒体中に分散したもの
を意味する。分散の状態としては、前記油溶性ポリマー
が前記水系媒体中に乳化されているもの、乳化重合され
たもの、ミセル分散されたもの、前記油溶性ポリマーが
分子中に部分的に親水的な構造を持ち、分子鎖自身が分
子状分散したものなどのいずれであってもよい。
【0118】ここで、予めポリマーラテックスを調製
し、これに前記油溶性染料を含浸させる方法について説
明する。この方法の第一の例としては、ポリマーラテッ
クスを調製する第一の工程と、有機溶媒に前記油溶性染
料を溶解した染料溶液を調製する第二の工程と、前記染
料溶液とポリマーラテックスを混合して着色微粒子分散
物を調製する第三の工程とを含む。この方法の第二の例
としては、ポリマーラテックスを調製する第一の工程
と、有機溶剤に前記油溶性染料を溶解した染料溶液を調
製し、この染料溶液と少なくとも水を含む液とを混合し
て染料微粒子分散液を調製する第二の工程と、前記ポリ
マーラテックスと前記染料微粒子分散液とを混合し着色
微粒子分散物を調製する第三の工程とを含む。この方法
の第三の例としては、特開昭55−139471号公報
に記載されている方法が挙げられる。
し、これに前記油溶性染料を含浸させる方法について説
明する。この方法の第一の例としては、ポリマーラテッ
クスを調製する第一の工程と、有機溶媒に前記油溶性染
料を溶解した染料溶液を調製する第二の工程と、前記染
料溶液とポリマーラテックスを混合して着色微粒子分散
物を調製する第三の工程とを含む。この方法の第二の例
としては、ポリマーラテックスを調製する第一の工程
と、有機溶剤に前記油溶性染料を溶解した染料溶液を調
製し、この染料溶液と少なくとも水を含む液とを混合し
て染料微粒子分散液を調製する第二の工程と、前記ポリ
マーラテックスと前記染料微粒子分散液とを混合し着色
微粒子分散物を調製する第三の工程とを含む。この方法
の第三の例としては、特開昭55−139471号公報
に記載されている方法が挙げられる。
【0119】ここで、前記乳化分散法について説明す
る。この方法の第一の例は、有機溶媒に前記油溶性染料
と油溶性ポリマーを溶解した溶液を調製する第一の工程
と、ポリマーと染料を含む該有機溶剤溶液と少なくとも
水を含む液とを混合して着色微粒子分散物を調製する第
二の工程とを含む。この方法の第二の例は、有機溶剤に
前記油溶性染料を溶解した染料溶液を調製する第一の工
程と、有機溶剤に油溶性ポリマーを溶解したポリマー溶
液を調製する第二の工程と、前記染料溶液と前記ポリマ
ー溶液と少なくとも水を含む液とを混合して着色微粒子
分散物を調製する第三の工程とを含む。この方法の第三
の例は、有機溶剤に前記油溶性染料を溶解した染料溶液
を調製しこの染料溶液と少なくとも水を含む液とを混合
して染料微粒子分散物を調製する第一の工程と、有機溶
剤に油溶性ポリマーを溶解しポリマー溶液を調製し、こ
のポリマー溶液と少なくとも水を含む液とを混合してポ
リマー微粒子分散液を調製する第二の工程と、前記染料
微粒子分散物前記ポリマー微粒子分散液とを混合して着
色微粒子分散物を調製する第三の工程とを含む。この方
法の第四の例は、有機溶剤に前記油溶性染料を溶解した
染料溶液を調製し、この染料溶液と少なくとも水を含む
液とを混合して染料微粒子分散液を調製する第一の工程
と、有機溶剤に油溶性ポリマーを溶解したポリマー溶液
を調製する第二の工程と、前記染料微粒子分散液と前記
ポリマー溶液とを混合して着色微粒子分散物を調製する
第三の工程とを含む。この方法の第五の例は、前記油溶
性染料と油溶性ポリマーに対して、少なくとも水を含む
液とを混合して、直接、着色微粒子分散物を調製する工
程を含む。
る。この方法の第一の例は、有機溶媒に前記油溶性染料
と油溶性ポリマーを溶解した溶液を調製する第一の工程
と、ポリマーと染料を含む該有機溶剤溶液と少なくとも
水を含む液とを混合して着色微粒子分散物を調製する第
二の工程とを含む。この方法の第二の例は、有機溶剤に
前記油溶性染料を溶解した染料溶液を調製する第一の工
程と、有機溶剤に油溶性ポリマーを溶解したポリマー溶
液を調製する第二の工程と、前記染料溶液と前記ポリマ
ー溶液と少なくとも水を含む液とを混合して着色微粒子
分散物を調製する第三の工程とを含む。この方法の第三
の例は、有機溶剤に前記油溶性染料を溶解した染料溶液
を調製しこの染料溶液と少なくとも水を含む液とを混合
して染料微粒子分散物を調製する第一の工程と、有機溶
剤に油溶性ポリマーを溶解しポリマー溶液を調製し、こ
のポリマー溶液と少なくとも水を含む液とを混合してポ
リマー微粒子分散液を調製する第二の工程と、前記染料
微粒子分散物前記ポリマー微粒子分散液とを混合して着
色微粒子分散物を調製する第三の工程とを含む。この方
法の第四の例は、有機溶剤に前記油溶性染料を溶解した
染料溶液を調製し、この染料溶液と少なくとも水を含む
液とを混合して染料微粒子分散液を調製する第一の工程
と、有機溶剤に油溶性ポリマーを溶解したポリマー溶液
を調製する第二の工程と、前記染料微粒子分散液と前記
ポリマー溶液とを混合して着色微粒子分散物を調製する
第三の工程とを含む。この方法の第五の例は、前記油溶
性染料と油溶性ポリマーに対して、少なくとも水を含む
液とを混合して、直接、着色微粒子分散物を調製する工
程を含む。
【0120】前記油溶性ポリマーの前記着色微粒子分散
物における使用量としては、前記油溶性染料100質量
部に対し10〜1000質量部が好ましく、50〜60
0質量部がより好ましい。ポリマーの使用量が10質量
部未満であると、微細で安定な分散が難しくなる傾向に
あり、1000質量部を超えると着色微粒子分散物中の
油溶性染料の割合が少なくなり、着色微粒子分散液を水
系インクとして使用した場合に配合設計上余裕がなくな
る傾向にある。
物における使用量としては、前記油溶性染料100質量
部に対し10〜1000質量部が好ましく、50〜60
0質量部がより好ましい。ポリマーの使用量が10質量
部未満であると、微細で安定な分散が難しくなる傾向に
あり、1000質量部を超えると着色微粒子分散物中の
油溶性染料の割合が少なくなり、着色微粒子分散液を水
系インクとして使用した場合に配合設計上余裕がなくな
る傾向にある。
【0121】前記着色微粒子分散物を製造する際に用い
る有機溶剤としては、特に制限はなく、油溶性染料や油
溶性ポリマーの溶解性に基づき適宜選択することができ
る。有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン系溶剤、メタノール、エタノール、2−プロパノー
ル、1−プロパノール、1−ブタノール、tert−ブ
タノール等のアルコール系溶剤、クロロホルム、塩化メ
チレン等の塩素系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族
系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル等
のエステル系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル等のグリコール系溶剤、などが挙げられる。前
記有機溶剤は、一種単独で使用してもよいし、二種以上
を併用してもよく、水との混合溶剤であってもよい。
る有機溶剤としては、特に制限はなく、油溶性染料や油
溶性ポリマーの溶解性に基づき適宜選択することができ
る。有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチ
ルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン系溶剤、メタノール、エタノール、2−プロパノー
ル、1−プロパノール、1−ブタノール、tert−ブ
タノール等のアルコール系溶剤、クロロホルム、塩化メ
チレン等の塩素系溶剤、ベンゼン、トルエン等の芳香族
系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル等
のエステル系溶剤、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル等のグリコール系溶剤、などが挙げられる。前
記有機溶剤は、一種単独で使用してもよいし、二種以上
を併用してもよく、水との混合溶剤であってもよい。
【0122】有機溶剤の使用量としては、本発明の効果
を害しない範囲内であれば、特に制限はないが、油溶性
ポリマー100質量部に対し、10〜2000質量部が
好ましく、100〜1000質量部がより好ましい。有
機溶剤の使用量が10質量部以下であると、着色微粒子
の微細で安定な分散が困難となる傾向にあり、2000
質量部を超えると前記有機溶媒を除去するための脱溶媒
と濃縮の工程は必須かつ煩雑となり、配合設計上余裕が
なくなる傾向がある。
を害しない範囲内であれば、特に制限はないが、油溶性
ポリマー100質量部に対し、10〜2000質量部が
好ましく、100〜1000質量部がより好ましい。有
機溶剤の使用量が10質量部以下であると、着色微粒子
の微細で安定な分散が困難となる傾向にあり、2000
質量部を超えると前記有機溶媒を除去するための脱溶媒
と濃縮の工程は必須かつ煩雑となり、配合設計上余裕が
なくなる傾向がある。
【0123】有機溶剤は、該有機溶剤の水に対する溶解
度が10%以下である場合、あるいは該有機溶剤の蒸気
圧が水より大きい場合には、着色微粒子分散物の安定性
の点から除去されるのが好ましい。有機溶剤の除去は、
常圧〜減圧条件において10℃〜100℃で行うことが
でき、常圧条件において40℃〜100℃、あるいは減
圧条件下において10℃〜50℃で行うのが、好まし
い。
度が10%以下である場合、あるいは該有機溶剤の蒸気
圧が水より大きい場合には、着色微粒子分散物の安定性
の点から除去されるのが好ましい。有機溶剤の除去は、
常圧〜減圧条件において10℃〜100℃で行うことが
でき、常圧条件において40℃〜100℃、あるいは減
圧条件下において10℃〜50℃で行うのが、好まし
い。
【0124】着色微粒子分散物は、目的に応じて適宜選
択した添加剤を含んでもよい。前記添加剤としては、例
えば、中和剤、分散剤、分散安定剤あるいは後述の高沸
点有機溶媒などが挙げられる。
択した添加剤を含んでもよい。前記添加剤としては、例
えば、中和剤、分散剤、分散安定剤あるいは後述の高沸
点有機溶媒などが挙げられる。
【0125】中和剤としては、前記の油溶性ポリマーが
未中和のイオン性基を有する場合に、該着色微粒子分散
物液のpH調節、自己乳化性調節、分散安定性の付与な
どの点で使用することができる。中和剤は、分散液を調
製する前にポリマーとして取り出す時点で添加してもよ
いし、分散を行ういずれかの工程若しくは分散終了後に
添加してもよい。中和剤としては、アニオン性の基に対
しては、有機塩基(例えばトリエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、ジメ
チルエタノールアミン等)、無機アルカリ(アルカリ金
属の水酸化物では、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リ
チウム、水酸化カリウム等、炭酸塩では、例えば炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム等)、アンモニアなどが
挙げられる。また、カチオン性基に対しては、有機酸
(例えば、シュウ酸、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、
パラトルエンスルホン酸等)、無機酸(例えば、塩酸、
リン酸、硫酸)など挙げられる。中和剤は、着色微粒子
分散物における分散安定性を向上させる観点からはpH
4.5〜10.0となるよう添加するのが好ましく、p
H6.0〜10.0となるよう添加するのがより好まし
い。
未中和のイオン性基を有する場合に、該着色微粒子分散
物液のpH調節、自己乳化性調節、分散安定性の付与な
どの点で使用することができる。中和剤は、分散液を調
製する前にポリマーとして取り出す時点で添加してもよ
いし、分散を行ういずれかの工程若しくは分散終了後に
添加してもよい。中和剤としては、アニオン性の基に対
しては、有機塩基(例えばトリエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、ジメ
チルエタノールアミン等)、無機アルカリ(アルカリ金
属の水酸化物では、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リ
チウム、水酸化カリウム等、炭酸塩では、例えば炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム等)、アンモニアなどが
挙げられる。また、カチオン性基に対しては、有機酸
(例えば、シュウ酸、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、
パラトルエンスルホン酸等)、無機酸(例えば、塩酸、
リン酸、硫酸)など挙げられる。中和剤は、着色微粒子
分散物における分散安定性を向上させる観点からはpH
4.5〜10.0となるよう添加するのが好ましく、p
H6.0〜10.0となるよう添加するのがより好まし
い。
【0126】分散剤及び分散安定剤は、前記ポリマーラ
テックス、前記油溶性ポリマー溶液、染料溶液、少なく
とも水を含む溶液等のいずれに添加してもよく、油溶性
ポリマー及び/又は染料微粒子分散液を調製する前工程
の油溶性ポリマー、染料溶液、水を含む溶液に添加する
のが好ましい。分散剤及び分散安定剤としては、カチオ
ン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性剤、水溶性又
は水分散性の低分子化合物、オリゴマーなどが挙げられ
る。前記分散剤及び前記分散安定剤の添加量としては、
油溶性染料と油溶性ポリマーの合計の0〜100質量%
が好ましく、0〜20質量%がより好ましい。
テックス、前記油溶性ポリマー溶液、染料溶液、少なく
とも水を含む溶液等のいずれに添加してもよく、油溶性
ポリマー及び/又は染料微粒子分散液を調製する前工程
の油溶性ポリマー、染料溶液、水を含む溶液に添加する
のが好ましい。分散剤及び分散安定剤としては、カチオ
ン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性剤、水溶性又
は水分散性の低分子化合物、オリゴマーなどが挙げられ
る。前記分散剤及び前記分散安定剤の添加量としては、
油溶性染料と油溶性ポリマーの合計の0〜100質量%
が好ましく、0〜20質量%がより好ましい。
【0127】着色微粒子の着色微粒子分散物における含
有量としては1〜45質量%が好ましく、2〜30質量
%がより好ましい。含有量は、希釈、蒸発、限外濾過等
により適宜調整することができる。着色微粒子の平均粒
径としては、1〜500nmが好ましく、3〜300n
mがより好ましい。粒径分布に関しては、特に制限がな
いが、広く粒径分布を持つものでも、単分散の粒径分布
を持つものでもよい。粒径及び粒径分布は、遠心分離、
濾過等の手段により調整することができる。
有量としては1〜45質量%が好ましく、2〜30質量
%がより好ましい。含有量は、希釈、蒸発、限外濾過等
により適宜調整することができる。着色微粒子の平均粒
径としては、1〜500nmが好ましく、3〜300n
mがより好ましい。粒径分布に関しては、特に制限がな
いが、広く粒径分布を持つものでも、単分散の粒径分布
を持つものでもよい。粒径及び粒径分布は、遠心分離、
濾過等の手段により調整することができる。
【0128】高沸点有機溶媒は、油溶性染料の1〜10
00質量%、好ましくは10〜400質量%が好まし
い。高沸点有機溶媒は、一種単独で使用してもよいし、
二種以上を併用してもよい。
00質量%、好ましくは10〜400質量%が好まし
い。高沸点有機溶媒は、一種単独で使用してもよいし、
二種以上を併用してもよい。
【0129】高沸点有機溶媒の沸点としては150℃以
上であることが必要であり、170℃以上が好ましい。
前記高沸点有機溶媒の誘電率としては3〜12であるこ
とが必要であり、4〜10が好ましい。ここでいう誘電
率とは25℃における真空中に対する比誘電率を表す。
上であることが必要であり、170℃以上が好ましい。
前記高沸点有機溶媒の誘電率としては3〜12であるこ
とが必要であり、4〜10が好ましい。ここでいう誘電
率とは25℃における真空中に対する比誘電率を表す。
【0130】高沸点有機溶媒は、油溶性色素を水性媒体
に分散した前記の如き色素分散物において用いることも
できる。即ち、前記色素分散物を、高沸点有機溶媒に溶
解した前記油溶性色素を水性媒体中に分散してなる形態
としてもよい。
に分散した前記の如き色素分散物において用いることも
できる。即ち、前記色素分散物を、高沸点有機溶媒に溶
解した前記油溶性色素を水性媒体中に分散してなる形態
としてもよい。
【0131】高沸点有機溶媒としては、特に制限はな
く、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、米
国特許第2,322,027号等に記載の化合物が挙げ
られ、リン酸エステル類、脂肪酸エステル類、フタル酸
エステル類、安息香酸エステル類、フェノール類、アミ
ド系類の高沸点有機溶媒が好ましい。
く、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、米
国特許第2,322,027号等に記載の化合物が挙げ
られ、リン酸エステル類、脂肪酸エステル類、フタル酸
エステル類、安息香酸エステル類、フェノール類、アミ
ド系類の高沸点有機溶媒が好ましい。
【0132】前記高沸点有機溶媒を用いることで色素の
ポリマーへの溶解性が向上し色調がより良好となり、分
散安定性改良効果も得られる。
ポリマーへの溶解性が向上し色調がより良好となり、分
散安定性改良効果も得られる。
【0133】前記高沸点有機溶媒としては、下記式〔S
−1〕から〔S−9〕で表される化合物が特に好まし
い。
−1〕から〔S−9〕で表される化合物が特に好まし
い。
【0134】
【化30】
【0135】前記式〔S−1〕において、R30、R31及
びR32は各々独立に脂肪族基又はアリール基を表す。ま
た、a、b及びcは各々独立に0又は1を表す。
びR32は各々独立に脂肪族基又はアリール基を表す。ま
た、a、b及びcは各々独立に0又は1を表す。
【0136】前記式〔S−2〕において、R33及びR34
は、各々独立に、脂肪族基又はアリール基を表す。R35
はハロゲン原子(F、Cl、Br、I以下同じ)、アル
キル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシ
カルボニル基又はアリールオキシカルボニル基を表す。
dは0〜3の整数を表す。dが複数のとき、複数のR 35
は同じであってもよいし異なっていてもよい。
は、各々独立に、脂肪族基又はアリール基を表す。R35
はハロゲン原子(F、Cl、Br、I以下同じ)、アル
キル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシ
カルボニル基又はアリールオキシカルボニル基を表す。
dは0〜3の整数を表す。dが複数のとき、複数のR 35
は同じであってもよいし異なっていてもよい。
【0137】前記式〔S−3〕において、Arはアリー
ル基を表す。eは1〜6の整数を表す。R36はe価の炭
化水素基又はエーテル結合で互いに結合した炭化水素基
を表す。
ル基を表す。eは1〜6の整数を表す。R36はe価の炭
化水素基又はエーテル結合で互いに結合した炭化水素基
を表す。
【0138】前記式〔S−4〕において、R37は脂肪族
基を表す。fは1〜6の整数を表す。R38はf価の炭化
水素基又はエーテル結合で互いに結合した炭化水素基を
表す。
基を表す。fは1〜6の整数を表す。R38はf価の炭化
水素基又はエーテル結合で互いに結合した炭化水素基を
表す。
【0139】前記式〔S−5〕において、gは2〜6の
整数を表す。R39はg価の炭化水素基(ただしアリール
基を除く)を表す。R40は脂肪族基又はアリール基を表
す。
整数を表す。R39はg価の炭化水素基(ただしアリール
基を除く)を表す。R40は脂肪族基又はアリール基を表
す。
【0140】前記式〔S−6〕において、R41、R42及
びR43はそれぞれ独立に水素原子、脂肪族基又はアリー
ル基を表す。Xは−CO−又はSO2−を表す。R41と
R42又はR42とR43とは互いに結合して環を形成してい
てもよい。
びR43はそれぞれ独立に水素原子、脂肪族基又はアリー
ル基を表す。Xは−CO−又はSO2−を表す。R41と
R42又はR42とR43とは互いに結合して環を形成してい
てもよい。
【0141】前記式〔S−7〕において、R44は脂肪族
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
アリール基又はシアノ基を表す。R45はハロゲン原子、
脂肪族基、アリール基、アルコキシ基又はアリールオキ
シ基を表す。hは0〜3の整数を表す。hが複数のと
き、複数のR45は同じであってもよいし、異なっていて
もよい。
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
アリール基又はシアノ基を表す。R45はハロゲン原子、
脂肪族基、アリール基、アルコキシ基又はアリールオキ
シ基を表す。hは0〜3の整数を表す。hが複数のと
き、複数のR45は同じであってもよいし、異なっていて
もよい。
【0142】前記式〔S−8〕において、R46及びR47
は各々独立に脂肪族基又はアリール基を表す。R48はハ
ロゲン原子、脂肪族基、アリール基、アルコキシ基又は
アリールオキシ基を表す。iは0〜4の整数を表す。i
が複数のとき、複数のR48は同じであってもよいし、異
なっていてもよい。
は各々独立に脂肪族基又はアリール基を表す。R48はハ
ロゲン原子、脂肪族基、アリール基、アルコキシ基又は
アリールオキシ基を表す。iは0〜4の整数を表す。i
が複数のとき、複数のR48は同じであってもよいし、異
なっていてもよい。
【0143】前記式〔S−9〕において、R49及びR50
は脂肪族基又はアリール基を表す。jは1又は2を表
す。
は脂肪族基又はアリール基を表す。jは1又は2を表
す。
【0144】前記式〔S−1〕〜〔S−9〕において、
R30〜R35、R37、R40〜R50が脂肪族基又は脂肪族基
を含む基であるとき、該脂肪族基は、直鎖状、分岐鎖
状、環状のいずれであってもよく、また不飽和結合を含
んでいてもよく、置換基を有していてもよい。該置換基
の例としてはハロゲン原子、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、ヒド
ロキシル基、アシルオキシ基、エポキシ基等が挙げられ
る。
R30〜R35、R37、R40〜R50が脂肪族基又は脂肪族基
を含む基であるとき、該脂肪族基は、直鎖状、分岐鎖
状、環状のいずれであってもよく、また不飽和結合を含
んでいてもよく、置換基を有していてもよい。該置換基
の例としてはハロゲン原子、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、ヒド
ロキシル基、アシルオキシ基、エポキシ基等が挙げられ
る。
【0145】前記式〔S−1〕〜〔S−9〕において、
R30〜R35、R37、R40〜R50が環状脂肪族基、即ちシ
クロアルキル基であるか、又はシクロアルキル基を含む
基であるとき、該シクロアルキル基は3〜8員の環内に
不飽和結合を含んでもよく、また置換基や架橋基を有し
ていてもよい。該置換基の例としては、ハロゲン原子、
脂肪族基、ヒドロキシル基、アシル基、アリール基、ア
ルコキシ基、エポキシ基、アルキル基等が挙げられ、該
架橋基の例としては、メチレン基、エチレン基、イソプ
ロピリデン基等が挙げられる。
R30〜R35、R37、R40〜R50が環状脂肪族基、即ちシ
クロアルキル基であるか、又はシクロアルキル基を含む
基であるとき、該シクロアルキル基は3〜8員の環内に
不飽和結合を含んでもよく、また置換基や架橋基を有し
ていてもよい。該置換基の例としては、ハロゲン原子、
脂肪族基、ヒドロキシル基、アシル基、アリール基、ア
ルコキシ基、エポキシ基、アルキル基等が挙げられ、該
架橋基の例としては、メチレン基、エチレン基、イソプ
ロピリデン基等が挙げられる。
【0146】前記式〔S−1〕〜〔S−9〕において、
R30〜R35、R37、R40〜R50がアリール基又はアリー
ル基を含む基であるとき、該アリール基は、ハロゲン原
子、脂肪族基、アリール基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルコキシカルボニル基等の置換基で置換され
ていてもよい。
R30〜R35、R37、R40〜R50がアリール基又はアリー
ル基を含む基であるとき、該アリール基は、ハロゲン原
子、脂肪族基、アリール基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルコキシカルボニル基等の置換基で置換され
ていてもよい。
【0147】前記式〔S−3〕、前記式〔S−4〕及び
前記式〔S−5〕において、R36、R38又はR39が炭化
水素基であるとき、該炭化水素基は、環状構造(例えば
ベンゼン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環)や
不飽和結合を含んでいてもよく、また置換基を有してい
てもよい。該置換基の例としてはハロゲン原子、ヒドロ
キシル基、アシルオキシ基、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、エポキシ基等が挙げられる。
前記式〔S−5〕において、R36、R38又はR39が炭化
水素基であるとき、該炭化水素基は、環状構造(例えば
ベンゼン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環)や
不飽和結合を含んでいてもよく、また置換基を有してい
てもよい。該置換基の例としてはハロゲン原子、ヒドロ
キシル基、アシルオキシ基、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、エポキシ基等が挙げられる。
【0148】次に、本発明において特に好ましい高沸点
有機溶媒について説明する。前記式〔S−1〕におい
て、R30、R31及びR32は炭素原子数(以下C数と略
す)3〜24(好ましくは4〜18)の脂肪族基(例え
ばn−ブチル基、2−エチルヘキシル基、3,3,5−
トリメチルヘキシル基、n−ドデシル基、n−オクタデ
シル基、ベンジル基、オレイル基、2−クロロエチル
基、2,3−ジクロロプロピル基、2−ブトキシエチル
基、2−フェノキシエチル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、4−t−ブチルシクロヘキシル基、4−
メチルシクロヘキシル基)又はC数6〜24(好ましく
は6〜18)のアリール基(例えばフェニル基、クレジ
ル基、p−ノニルフェニル基、キシクル基、クメニル
基、p−メトキシフェニル基、p−メトキシカルボニル
フェニル基)である。a、b及びcは、各々独立に、0
又は1であり、好ましくは総て1である。
有機溶媒について説明する。前記式〔S−1〕におい
て、R30、R31及びR32は炭素原子数(以下C数と略
す)3〜24(好ましくは4〜18)の脂肪族基(例え
ばn−ブチル基、2−エチルヘキシル基、3,3,5−
トリメチルヘキシル基、n−ドデシル基、n−オクタデ
シル基、ベンジル基、オレイル基、2−クロロエチル
基、2,3−ジクロロプロピル基、2−ブトキシエチル
基、2−フェノキシエチル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、4−t−ブチルシクロヘキシル基、4−
メチルシクロヘキシル基)又はC数6〜24(好ましく
は6〜18)のアリール基(例えばフェニル基、クレジ
ル基、p−ノニルフェニル基、キシクル基、クメニル
基、p−メトキシフェニル基、p−メトキシカルボニル
フェニル基)である。a、b及びcは、各々独立に、0
又は1であり、好ましくは総て1である。
【0149】前記式〔S−2〕において、R33及びR34
はC数4〜24(好ましくは4〜18)の脂肪族基(例
えば前記R30について挙げたアルキル基と同じ基、エト
キシカルボニルメチル基、1,1−ジエチルプロピル
基、2−エチル−1−メチルヘキシル基、シクロヘキシ
ルメチル基、1−エチル−1,5−ジメチルヘキシル
基、3,5,5−トリメチルシクロヘキシル基、1−メ
チルシクロヘキシル基)又はC数6〜24(好ましくは
6〜18)のアリール基(例えば前記R30について挙げ
たアリール基、4−t−ブチルフェニル基、4−t−オ
クチルフェニル基、1,3,5−トリメチルフェニル
基、2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2,4−ジ−
t−ペンチルフェニル基)である。R35はハロゲン原子
(好ましくはCl)、C数1〜18のアルキル基(例え
ばメチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−ドデ
シル基)、C数1〜18のアルコキシ基(例えばメトキ
シ基、n−ブトキシ基、n−オクチルオキシ基、メトキ
シエトキシ基、ベンジルオキシ基)、C数6〜18のア
リールオキシ基(例えばフェノキシ基、p−トリルオキ
シ基、4−メトキシフェノキシ基、4−t−ブチルフェ
ノキシ基)又はC数2〜19のアルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニ
ル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基)又はC
数6〜25のアリールオキシカルボニル基である。dは
0又は1である。
はC数4〜24(好ましくは4〜18)の脂肪族基(例
えば前記R30について挙げたアルキル基と同じ基、エト
キシカルボニルメチル基、1,1−ジエチルプロピル
基、2−エチル−1−メチルヘキシル基、シクロヘキシ
ルメチル基、1−エチル−1,5−ジメチルヘキシル
基、3,5,5−トリメチルシクロヘキシル基、1−メ
チルシクロヘキシル基)又はC数6〜24(好ましくは
6〜18)のアリール基(例えば前記R30について挙げ
たアリール基、4−t−ブチルフェニル基、4−t−オ
クチルフェニル基、1,3,5−トリメチルフェニル
基、2,4−ジ−t−ブチルフェニル基、2,4−ジ−
t−ペンチルフェニル基)である。R35はハロゲン原子
(好ましくはCl)、C数1〜18のアルキル基(例え
ばメチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−ドデ
シル基)、C数1〜18のアルコキシ基(例えばメトキ
シ基、n−ブトキシ基、n−オクチルオキシ基、メトキ
シエトキシ基、ベンジルオキシ基)、C数6〜18のア
リールオキシ基(例えばフェノキシ基、p−トリルオキ
シ基、4−メトキシフェノキシ基、4−t−ブチルフェ
ノキシ基)又はC数2〜19のアルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニ
ル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基)又はC
数6〜25のアリールオキシカルボニル基である。dは
0又は1である。
【0150】前記式〔S−3〕において、ArはC数6
〜24(好ましくは6〜18)のアリール基(例えばフ
ェニル基、4−クロロフェニル基、4−メトキシフェニ
ル基、1−ナフチル基、4−n−ブトキシフェニル基、
1,3,5−トリメチルフェニル基)であり、eは1〜
4(好ましくは1〜3)の整数であり、R36はe価のC
数2〜24(好ましくは2〜18)の炭化水素基、例え
ば前記R33について挙げたアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、−(CH2)2−、更に以下の基、
〜24(好ましくは6〜18)のアリール基(例えばフ
ェニル基、4−クロロフェニル基、4−メトキシフェニ
ル基、1−ナフチル基、4−n−ブトキシフェニル基、
1,3,5−トリメチルフェニル基)であり、eは1〜
4(好ましくは1〜3)の整数であり、R36はe価のC
数2〜24(好ましくは2〜18)の炭化水素基、例え
ば前記R33について挙げたアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、−(CH2)2−、更に以下の基、
【0151】
【化31】
【0152】又は、e価の炭素原子数4〜24(好まし
くは4〜18)のエーテル結合で互いに結合した炭化水
素基、例えば、−CH2CH2OCH2CH2−、−CH2
CH2(OCH2CH2)3−、−CH2CH2CH2OCH2
CH2CH2−、更に以下の基が挙げられる。
くは4〜18)のエーテル結合で互いに結合した炭化水
素基、例えば、−CH2CH2OCH2CH2−、−CH2
CH2(OCH2CH2)3−、−CH2CH2CH2OCH2
CH2CH2−、更に以下の基が挙げられる。
【0153】
【化32】
【0154】前記式〔S−4〕において、R37はC数3
〜24(好ましくは3〜17)の脂肪族基(例えばn−
プロピル基、1−ヒドロキシエチル基、1−エチルペン
チル基、n−ウンデシル基、ペンタデシル基、8,9−
エポキシヘプタデシル基、シクロプロピル基、シクロヘ
キシル基、4−メチルシクロヘキシル基)であり、fは
1〜4(好ましくは1〜3)の整数であり、R38はf価
のC数2〜24(好ましくは2〜18)の炭化水素基又
はc価の炭素原子数4〜24(好ましくは4〜18)の
エーテル結合で互いに連結した炭化水素基(例えば前記
R36について挙げた基)である。
〜24(好ましくは3〜17)の脂肪族基(例えばn−
プロピル基、1−ヒドロキシエチル基、1−エチルペン
チル基、n−ウンデシル基、ペンタデシル基、8,9−
エポキシヘプタデシル基、シクロプロピル基、シクロヘ
キシル基、4−メチルシクロヘキシル基)であり、fは
1〜4(好ましくは1〜3)の整数であり、R38はf価
のC数2〜24(好ましくは2〜18)の炭化水素基又
はc価の炭素原子数4〜24(好ましくは4〜18)の
エーテル結合で互いに連結した炭化水素基(例えば前記
R36について挙げた基)である。
【0155】前記式〔S−5〕において、gは2〜4
(好ましくは2又は3)であり、R39はg価の炭化水素
基、例えば、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)
4−、−(CH2)7−、更に以下の基が挙げられる。
(好ましくは2又は3)であり、R39はg価の炭化水素
基、例えば、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)
4−、−(CH2)7−、更に以下の基が挙げられる。
【0156】
【化33】
【0157】R40はC数4〜24(好ましくは4〜1
8)の脂肪族基又はC数6〜24(好ましくは6〜1
8)のアリール基(例えば、前記R33について挙げた脂
肪族基、アリール基)である。
8)の脂肪族基又はC数6〜24(好ましくは6〜1
8)のアリール基(例えば、前記R33について挙げた脂
肪族基、アリール基)である。
【0158】前記式〔S−6〕において、R41はC数3
〜20の脂肪族基、例えば、n−プロピル基、1−エチ
ルペンチル基、n−ウンデシル基、n−ペンタデシル
基、2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシメチル基、4
−t−オクチルフェノキシメチル基、3−(2,4−ジ
−t−ブチルフェノキシ)プロピル基、1−(2,4−
ジ−t−ブチルフェキシ)プロピル基、シクロヘキシル
基、4−メチルシクロヘキシル基又はC数6〜24(好
ましくは6〜18)のアリール基(例えば前記Arにつ
いて挙げたアリール基)である。R42及びR43はC数3
〜24(好ましくは3〜18)の脂肪族基(例えばイソ
プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、2−エチ
ルヘキシル基、n−ドデシル基、シクロペンチル基、シ
クロプロピル基)又はC数6〜18(好ましくは6〜1
5)のアリール基(例えばフェニル基、1−ナフチル
基、p−トリル基)である。R42とR43とが互いに結合
し、Nとともにピロリジン環、ピペリジン環、モルホリ
ン環を形成してもよく、R41とR42とが互いに結合して
ピロリドン環を形成してもよい。Xは−CO−又はSO
2を表し、−CO−が好ましい。
〜20の脂肪族基、例えば、n−プロピル基、1−エチ
ルペンチル基、n−ウンデシル基、n−ペンタデシル
基、2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシメチル基、4
−t−オクチルフェノキシメチル基、3−(2,4−ジ
−t−ブチルフェノキシ)プロピル基、1−(2,4−
ジ−t−ブチルフェキシ)プロピル基、シクロヘキシル
基、4−メチルシクロヘキシル基又はC数6〜24(好
ましくは6〜18)のアリール基(例えば前記Arにつ
いて挙げたアリール基)である。R42及びR43はC数3
〜24(好ましくは3〜18)の脂肪族基(例えばイソ
プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、2−エチ
ルヘキシル基、n−ドデシル基、シクロペンチル基、シ
クロプロピル基)又はC数6〜18(好ましくは6〜1
5)のアリール基(例えばフェニル基、1−ナフチル
基、p−トリル基)である。R42とR43とが互いに結合
し、Nとともにピロリジン環、ピペリジン環、モルホリ
ン環を形成してもよく、R41とR42とが互いに結合して
ピロリドン環を形成してもよい。Xは−CO−又はSO
2を表し、−CO−が好ましい。
【0159】前記式〔S−7〕において、R44はC数3
〜24(好ましくは3〜18)の脂肪族基(例えばイソ
プロピル基、t−ブチル基、t−ペンチル基、t−ヘキ
シル基、t−オクチル基、2−ブチル基、2−ヘキシル
基、2−オクチル基、2−ドデシル基、2−ヘキサデシ
ル基、t−ペンタデシル基、シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基)、C数5〜24(好ましくは5〜17)の
アルコキシカルボニル基(例えばn−ブトキシカルボニ
ル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基、n−ド
デシルオキシカルボニル基)、C数3〜24(好ましく
は3〜18)のアルキルスルホニル基(例えばn−ブチ
ルスルホニル基、n−ドデシルスルホニル基)、C数6
〜30(好ましくは6〜24)のアリールスルホニル基
(例えばp−トリルスルホニル基、p−ドデシルフェニ
ルスルホニル基、p−ヘキサデシルオキシフェニルスル
ホニル基)、C数6〜32(好ましくは6〜24)のア
リール基(例えばフェニル基、p−トリル基)又はシア
ノ基である。
〜24(好ましくは3〜18)の脂肪族基(例えばイソ
プロピル基、t−ブチル基、t−ペンチル基、t−ヘキ
シル基、t−オクチル基、2−ブチル基、2−ヘキシル
基、2−オクチル基、2−ドデシル基、2−ヘキサデシ
ル基、t−ペンタデシル基、シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基)、C数5〜24(好ましくは5〜17)の
アルコキシカルボニル基(例えばn−ブトキシカルボニ
ル基、2−エチルヘキシルオキシカルボニル基、n−ド
デシルオキシカルボニル基)、C数3〜24(好ましく
は3〜18)のアルキルスルホニル基(例えばn−ブチ
ルスルホニル基、n−ドデシルスルホニル基)、C数6
〜30(好ましくは6〜24)のアリールスルホニル基
(例えばp−トリルスルホニル基、p−ドデシルフェニ
ルスルホニル基、p−ヘキサデシルオキシフェニルスル
ホニル基)、C数6〜32(好ましくは6〜24)のア
リール基(例えばフェニル基、p−トリル基)又はシア
ノ基である。
【0160】R45はハロゲン原子(好ましくはCl)、
C数3〜24(好ましくは3〜18)のアルキル基(例
えば前記R44について挙げたアルキル基)、C数5〜1
7のシクロアルキル基(例えばシクロペンチル基、シク
ロヘキシル基)、C数6〜32(好ましくは6〜24)
のアリール基(例えばフェニル基、p−トリル基)、C
数1〜24(好ましくは1〜18)のアルコキシ基(例
えばメトキシ基、n−ブトキシ基、2−エチルヘキシル
オキシ基、ベンジルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、
n−ヘキサデシルオキシ基)又はC数6〜32(好まし
くは6〜24)のアリールオキシ基(例えばフェノキシ
基、p−t−ブチルフェノキシ基、p−t−オクチルフ
ェノキシ基、m−ペンタデシルフェノキシ基、p−ドデ
シルオキシフェノキシ基)であり、hは、1〜2の整数
である。
C数3〜24(好ましくは3〜18)のアルキル基(例
えば前記R44について挙げたアルキル基)、C数5〜1
7のシクロアルキル基(例えばシクロペンチル基、シク
ロヘキシル基)、C数6〜32(好ましくは6〜24)
のアリール基(例えばフェニル基、p−トリル基)、C
数1〜24(好ましくは1〜18)のアルコキシ基(例
えばメトキシ基、n−ブトキシ基、2−エチルヘキシル
オキシ基、ベンジルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、
n−ヘキサデシルオキシ基)又はC数6〜32(好まし
くは6〜24)のアリールオキシ基(例えばフェノキシ
基、p−t−ブチルフェノキシ基、p−t−オクチルフ
ェノキシ基、m−ペンタデシルフェノキシ基、p−ドデ
シルオキシフェノキシ基)であり、hは、1〜2の整数
である。
【0161】前記式〔S−8〕において、R46及びR47
は前記R42及びR43と同じであり、R48は前記R45と同
じである。
は前記R42及びR43と同じであり、R48は前記R45と同
じである。
【0162】前記式〔S−9〕において、R49及びR50
は前記R30、R31及びR32と同じである。jは1又は2
を表し、1が好ましい。
は前記R30、R31及びR32と同じである。jは1又は2
を表し、1が好ましい。
【0163】以下に、前記高沸点有機溶媒の具体例(前
記〔S−1〕で表される化合物としてのS−1〜23、
前記〔S−2〕で表される化合物としてのS−24〜3
9、前記〔S−3〕で表される化合物としてのS−40
〜44、前記〔S−4〕で表される化合物としてのS−
45〜50、前記〔S−5〕で表される化合物としての
S−51〜58、前記〔S−6〕で表される化合物とし
てのS−59〜67、前記〔S−7〕で表される化合物
としてのS−68〜75、前記〔S−8〕で表される化
合物としてのS−76〜79、及び、前記〔S−9〕で
表される化合物としてのS−80〜81)を示す。
記〔S−1〕で表される化合物としてのS−1〜23、
前記〔S−2〕で表される化合物としてのS−24〜3
9、前記〔S−3〕で表される化合物としてのS−40
〜44、前記〔S−4〕で表される化合物としてのS−
45〜50、前記〔S−5〕で表される化合物としての
S−51〜58、前記〔S−6〕で表される化合物とし
てのS−59〜67、前記〔S−7〕で表される化合物
としてのS−68〜75、前記〔S−8〕で表される化
合物としてのS−76〜79、及び、前記〔S−9〕で
表される化合物としてのS−80〜81)を示す。
【0164】
【化34】
【0165】
【化35】
【0166】
【化36】
【0167】
【化37】
【0168】
【化38】
【0169】
【化39】
【0170】これらの高沸点有機溶媒は、1種単独で使
用してもよいし、2種以上を併用してもよく、例えば、
トリクレジルホスフェートとジブチルフタレートとの併
用、トリオクチルホスフェートとジ(2−エチルヘキシ
ル)セバケートとの併用、ジブチルフタレートとポリ
(N−t−ブチルアクリルアミド)との併用、などが挙
げられる。
用してもよいし、2種以上を併用してもよく、例えば、
トリクレジルホスフェートとジブチルフタレートとの併
用、トリオクチルホスフェートとジ(2−エチルヘキシ
ル)セバケートとの併用、ジブチルフタレートとポリ
(N−t−ブチルアクリルアミド)との併用、などが挙
げられる。
【0171】前記高沸点有機溶媒の前記以外の化合物の
例及び合成方法は、例えば、米国特許第2,322,0
27号、同第2,533,514号、同第2,772,
163号、同第2,835,579号、同第3,59
4,171号、同第3,676,137号、同第3,6
89,271号、同第3,700,454号、同第3,
748,141号、同第3,764,336号、同第
3,765,897号、同第3,912,515号、同
第3,936,303号、同第4,004,928号、
同第4,080,209号、同第4,127,413
号、同第4,193,802号、同第4,207,39
3号、同第4,220,711号、同第4,239,8
51号、同第4,278,757号、同第4,353,
979号、同第4,363,873号、同第4,43
0,421号、同第4,430,422号、同第4,4
64,464号、同第4,483,918号、同第4,
540,657号、同第4,684,606号、同第
4,728,599号、同第4,745,049号、同
第4,935,321号、同第5,013,639号、
欧州特許第276,319A号、同第286,253A
号、同第289,820A号、同第309,158A
号、同第309,159A号、同第309,160A
号、同第509,311A号、同第510,576A
号、東独特許第147,009号、同第157,147
号、同第159,573号、同第225,240A号、
英国特許第2,091,124A号、特開昭48−47
335号、同50−26530号、同51−25133
号、同51−26036号、同51−27921号、同
51−27922号、同51−149028号、同52
−46816号、同53−1520号、同53−152
1号、同53−15127号、同53−146622
号、同54−91325号、同54−106228号、
同54−118246号、同55−59464号、同5
6−64333号、同56−81836号、同59−2
04041号、同61−84641号、同62−118
345号、同62−247364号、同63−1673
57号、同63−214744号、同63−30194
1号、同64−9452号、同64−9454号、同6
4−68745号、特開平1−101543号、同1−
102454号、同2−792号、同2−4239号、
同2−43541号、同4−29237号、同4−30
165号、同4−232946号、同4−346338
号等に記載されている。
例及び合成方法は、例えば、米国特許第2,322,0
27号、同第2,533,514号、同第2,772,
163号、同第2,835,579号、同第3,59
4,171号、同第3,676,137号、同第3,6
89,271号、同第3,700,454号、同第3,
748,141号、同第3,764,336号、同第
3,765,897号、同第3,912,515号、同
第3,936,303号、同第4,004,928号、
同第4,080,209号、同第4,127,413
号、同第4,193,802号、同第4,207,39
3号、同第4,220,711号、同第4,239,8
51号、同第4,278,757号、同第4,353,
979号、同第4,363,873号、同第4,43
0,421号、同第4,430,422号、同第4,4
64,464号、同第4,483,918号、同第4,
540,657号、同第4,684,606号、同第
4,728,599号、同第4,745,049号、同
第4,935,321号、同第5,013,639号、
欧州特許第276,319A号、同第286,253A
号、同第289,820A号、同第309,158A
号、同第309,159A号、同第309,160A
号、同第509,311A号、同第510,576A
号、東独特許第147,009号、同第157,147
号、同第159,573号、同第225,240A号、
英国特許第2,091,124A号、特開昭48−47
335号、同50−26530号、同51−25133
号、同51−26036号、同51−27921号、同
51−27922号、同51−149028号、同52
−46816号、同53−1520号、同53−152
1号、同53−15127号、同53−146622
号、同54−91325号、同54−106228号、
同54−118246号、同55−59464号、同5
6−64333号、同56−81836号、同59−2
04041号、同61−84641号、同62−118
345号、同62−247364号、同63−1673
57号、同63−214744号、同63−30194
1号、同64−9452号、同64−9454号、同6
4−68745号、特開平1−101543号、同1−
102454号、同2−792号、同2−4239号、
同2−43541号、同4−29237号、同4−30
165号、同4−232946号、同4−346338
号等に記載されている。
【0172】本発明においては、前記高沸点有機溶媒と
共に低沸点有機溶媒を併用することができる。該低沸点
有機溶媒は常圧で沸点150℃以下(通常、約30℃以
上)の有機溶媒であり、例えばエステル類(例えばエチ
ルアセテート、ブチルアセテート、エチルプロピオネー
ト、β−エトキシエチルアセテート、メチルセロソルブ
アセテート)、アルコール類(例えばイソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、セカンダリーブチルア
ルコール)、ケトン類(例えばメチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン)、アミド
類(例えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリド
ン)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン)等が好適に挙げられる。
共に低沸点有機溶媒を併用することができる。該低沸点
有機溶媒は常圧で沸点150℃以下(通常、約30℃以
上)の有機溶媒であり、例えばエステル類(例えばエチ
ルアセテート、ブチルアセテート、エチルプロピオネー
ト、β−エトキシエチルアセテート、メチルセロソルブ
アセテート)、アルコール類(例えばイソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、セカンダリーブチルア
ルコール)、ケトン類(例えばメチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン)、アミド
類(例えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリド
ン)、エーテル類(例えばテトラヒドロフラン、ジオキ
サン)等が好適に挙げられる。
【0173】前記乳化分散は、前記高沸点有機溶媒に、
場合によっては前記高沸点有機溶媒と前記低沸点有機溶
媒との混合溶媒に、前記油溶性染料を溶かした油相を、
前記水系媒体による水相中に分散し、該油相の微少油滴
(前記分散粒子)を形成することにより行われる。前記
油相の微少油滴(前記分散粒子)の形成には、前記水相
中に前記油相を添加する方法が一般的であるが、前記油
相中に前記水相を滴下して行く、いわゆる転相乳化法も
好ましく用いることができる。
場合によっては前記高沸点有機溶媒と前記低沸点有機溶
媒との混合溶媒に、前記油溶性染料を溶かした油相を、
前記水系媒体による水相中に分散し、該油相の微少油滴
(前記分散粒子)を形成することにより行われる。前記
油相の微少油滴(前記分散粒子)の形成には、前記水相
中に前記油相を添加する方法が一般的であるが、前記油
相中に前記水相を滴下して行く、いわゆる転相乳化法も
好ましく用いることができる。
【0174】前記乳化分散の際、前記水相及び前記油相
のいずれか又は両方に、後述する界面活性剤、湿潤剤、
染料安定化剤、乳化安定剤、防腐剤、防黴剤等の添加剤
を必要に応じて添加することができる。
のいずれか又は両方に、後述する界面活性剤、湿潤剤、
染料安定化剤、乳化安定剤、防腐剤、防黴剤等の添加剤
を必要に応じて添加することができる。
【0175】色材を含有する微粒子は、色材を含有する
ポリマーコアとポリマーシェルを有していることが好ま
しい。ポリマーコアは主として色材を包含しその堅牢性
や色調を保持するのに寄与する。一方ポリマーシェルは
色材を包含した微粒子のインクサスペンションとしての
安定性を増す事に寄与し、さらにメディア上での色材の
定着を促進、凝集を防止し、画質の向上に寄与する。ま
た、色材の堅牢性、色調の保持にも貢献する。
ポリマーコアとポリマーシェルを有していることが好ま
しい。ポリマーコアは主として色材を包含しその堅牢性
や色調を保持するのに寄与する。一方ポリマーシェルは
色材を包含した微粒子のインクサスペンションとしての
安定性を増す事に寄与し、さらにメディア上での色材の
定着を促進、凝集を防止し、画質の向上に寄与する。ま
た、色材の堅牢性、色調の保持にも貢献する。
【0176】本発明においては、色材含有微粒子は、色
材を含有するポリマーコアとポリマーシェルを有してい
ることが好ましい。シェルにおける色材含有率(濃度)
は、コア/シェル化を行っていないコアにおける色材含
有率(濃度)の0.8以下であることが好ましく、更に
好ましくは0.5以下である。
材を含有するポリマーコアとポリマーシェルを有してい
ることが好ましい。シェルにおける色材含有率(濃度)
は、コア/シェル化を行っていないコアにおける色材含
有率(濃度)の0.8以下であることが好ましく、更に
好ましくは0.5以下である。
【0177】色材含有率(濃度)は、TOF−SIMS
のような質量分析装置で測定する事ができる。TOF−
SIMSでは、個々の微粒子表面について、先ず質量数
1〜1000のイオンの総量を測定し、その中で染料に
起因するイオンの総量から、色材含有率を求めることが
できる。シェルとコア/シェル化を行っていないコア、
それぞれの色材含有率を比較する。TOF−SIMSで
は、表面から深さ方向に数nmの元素分析ができるため
本発明の様なコア/シェル微粒子の分析が可能である。
のような質量分析装置で測定する事ができる。TOF−
SIMSでは、個々の微粒子表面について、先ず質量数
1〜1000のイオンの総量を測定し、その中で染料に
起因するイオンの総量から、色材含有率を求めることが
できる。シェルとコア/シェル化を行っていないコア、
それぞれの色材含有率を比較する。TOF−SIMSで
は、表面から深さ方向に数nmの元素分析ができるため
本発明の様なコア/シェル微粒子の分析が可能である。
【0178】本発明において、ポリマーエマルジョン型
水系インクに用いられる色材含有微粒子は、体積平均粒
子径が5nm以下であると単位体積あたりの表面積が非
常に大きくなるため、色材をコアシェルポリマー中に封
入する効果が小さくなる。一方、500nmを越えるほ
ど大きな粒子では、ヘッドに詰まりやすく、またインク
中での沈降が起き易く停滞安定性が劣化する。粒子径は
5nm以下400nm以下が好ましく、10nm以上3
00nm以下がさらに好ましい。
水系インクに用いられる色材含有微粒子は、体積平均粒
子径が5nm以下であると単位体積あたりの表面積が非
常に大きくなるため、色材をコアシェルポリマー中に封
入する効果が小さくなる。一方、500nmを越えるほ
ど大きな粒子では、ヘッドに詰まりやすく、またインク
中での沈降が起き易く停滞安定性が劣化する。粒子径は
5nm以下400nm以下が好ましく、10nm以上3
00nm以下がさらに好ましい。
【0179】体積平均粒子径は、透過型電子顕微鏡(T
EM)写真の投影面積(少なくとも100粒子以上に対
して求める)の平均値から得られた円換算平均粒径を、
球形換算して求められる。体積平均粒子径とその標準偏
差を求め、標準偏差を体積平均粒子径で割ることで変動
係数を求められる。或いは、動的光散乱法を利用して変
動係数を求めることも出来る。例えば、大塚電子製レー
ザー粒径解析システムや、マルバーン社製ゼータサイザ
ーを用いて求める事が出来る。
EM)写真の投影面積(少なくとも100粒子以上に対
して求める)の平均値から得られた円換算平均粒径を、
球形換算して求められる。体積平均粒子径とその標準偏
差を求め、標準偏差を体積平均粒子径で割ることで変動
係数を求められる。或いは、動的光散乱法を利用して変
動係数を求めることも出来る。例えば、大塚電子製レー
ザー粒径解析システムや、マルバーン社製ゼータサイザ
ーを用いて求める事が出来る。
【0180】粒子径の変動係数は、粒子径の標準偏差を
粒子径で割った値であるが、この値が大きいほど粒子径
の分布が広い事を意味する。体積平均粒子径の変動係数
が80%以上であると、粒径分布が非常に広くなり、コ
アシェルの厚みが不均一となり易く、粒子間の表面物性
にばらつきが生じ易くなる。表面物性のばらつきは粒子
の凝集を招きやすく、インクジェットヘッドの詰まりを
起こし易い。また、粒子の凝集はメディア上で、色材の
光散乱を招き易く、画質の低下も招き易くする。変動係
数は50%以下がより好ましく、30%以下がさらに好
ましい。
粒子径で割った値であるが、この値が大きいほど粒子径
の分布が広い事を意味する。体積平均粒子径の変動係数
が80%以上であると、粒径分布が非常に広くなり、コ
アシェルの厚みが不均一となり易く、粒子間の表面物性
にばらつきが生じ易くなる。表面物性のばらつきは粒子
の凝集を招きやすく、インクジェットヘッドの詰まりを
起こし易い。また、粒子の凝集はメディア上で、色材の
光散乱を招き易く、画質の低下も招き易くする。変動係
数は50%以下がより好ましく、30%以下がさらに好
ましい。
【0181】本発明においては、シェルに用いられるポ
リマー量が総ポリマー量の5質量%以上95質量%以下
であることが好ましい。5質量%より少ないとシェルの
厚みが不十分で、色材を多く含有するコアの一部が粒子
表面に現れ易くなる。また、シェルのポリマーが多すぎ
ると、コアの色材保護能低下を起こし易い。さらに好ま
しくは10質量%以上90質量%以下である。
リマー量が総ポリマー量の5質量%以上95質量%以下
であることが好ましい。5質量%より少ないとシェルの
厚みが不十分で、色材を多く含有するコアの一部が粒子
表面に現れ易くなる。また、シェルのポリマーが多すぎ
ると、コアの色材保護能低下を起こし易い。さらに好ま
しくは10質量%以上90質量%以下である。
【0182】色材の総量は総ポリマー量に対して20質
量%以上1000質量%以下であることが好ましい。色
材量がポリマーに比して少なすぎると、吐出後の画像濃
度が上がらず、また、色材質量が多すぎるとポリマーの
保護能が十分に得られない。
量%以上1000質量%以下であることが好ましい。色
材量がポリマーに比して少なすぎると、吐出後の画像濃
度が上がらず、また、色材質量が多すぎるとポリマーの
保護能が十分に得られない。
【0183】本発明におけるコア/シェルは、最初に色
材を含有するポリマーコアを作製した後、ポリマーシェ
ルを設ける方法と、コアシェルを同時に設ける手法が考
えられる。
材を含有するポリマーコアを作製した後、ポリマーシェ
ルを設ける方法と、コアシェルを同時に設ける手法が考
えられる。
【0184】(微粒子コア作製後にシェルを設ける場
合)コアとなる色材含有ポリマーは、各種の手法で調製
することができる。例えばモノマー中に油溶性染料を溶
解させ、水中で乳化後、重合によりポリマー中に染料を
封入する方法、ポリマーと色材を有機溶剤中に溶解し、
水中で乳化後有機溶剤を除去する方法、染料溶液に多孔
質のポリマー微粒子を添加し、染料を微粒子に吸着、含
浸させる手法などがある。それにポリマーシェルを設け
る手法としては、コアとなるポリマーの水系サスペンシ
ョンに水溶性のポリマー分散剤を添加し吸着させる手
法、モノマーを徐々に滴下し、重合と同時にコア表面に
沈着させる方法、あるいは、有機溶剤に溶解したポリマ
ーを徐々に滴下し、析出と同時にコア表面に吸着させる
方法などがある。
合)コアとなる色材含有ポリマーは、各種の手法で調製
することができる。例えばモノマー中に油溶性染料を溶
解させ、水中で乳化後、重合によりポリマー中に染料を
封入する方法、ポリマーと色材を有機溶剤中に溶解し、
水中で乳化後有機溶剤を除去する方法、染料溶液に多孔
質のポリマー微粒子を添加し、染料を微粒子に吸着、含
浸させる手法などがある。それにポリマーシェルを設け
る手法としては、コアとなるポリマーの水系サスペンシ
ョンに水溶性のポリマー分散剤を添加し吸着させる手
法、モノマーを徐々に滴下し、重合と同時にコア表面に
沈着させる方法、あるいは、有機溶剤に溶解したポリマ
ーを徐々に滴下し、析出と同時にコア表面に吸着させる
方法などがある。
【0185】あるいは、顔料をポリマーと混練し、その
後水系で分散しポリマー被覆顔料コアを作製し、さらに
上記の方法によりシェル化を行うことも可能である。
後水系で分散しポリマー被覆顔料コアを作製し、さらに
上記の方法によりシェル化を行うことも可能である。
【0186】(微粒子形成時にコアとシェルを同時に設
ける手法)コアとなるポリマーと色材を、重合後にシェ
ルとなるモノマーに溶解または分散し、水中で懸濁後重
合する手法や、その液を活性剤ミセルを含有する水中に
徐々に滴下しながら乳化重合していく手法などがある。
モノマーがコア、ポリマーがシェルとなってもよい。あ
るいは、重合後にコアとなりうるモノマーとシェルとな
りうるモノマー混合液に色材を溶解または分散し、懸濁
重合あるいは乳化重合する手法がある。
ける手法)コアとなるポリマーと色材を、重合後にシェ
ルとなるモノマーに溶解または分散し、水中で懸濁後重
合する手法や、その液を活性剤ミセルを含有する水中に
徐々に滴下しながら乳化重合していく手法などがある。
モノマーがコア、ポリマーがシェルとなってもよい。あ
るいは、重合後にコアとなりうるモノマーとシェルとな
りうるモノマー混合液に色材を溶解または分散し、懸濁
重合あるいは乳化重合する手法がある。
【0187】(コアシェル化の評価)実際にコアシェル
化されているかを評価することは重要である。本発明に
おいては、個々の粒子径が200nm以下と非常に微小
であるため、分析手法は分解能の観点から限られる。こ
のような目的に沿う分析手法としては、TEMやTOF
−SIMSなどが適用できる。TEMによりコアシェル
化した微粒子を観察する場合、カーボン支持膜上に分散
液を塗布、乾燥させ観察することができる。TEMの観
察像は、有機物であるポリマーの種類のみではコントラ
スト差が小さい場合があるため、コアシェル化されてい
るかどうかを評価するために、微粒子を、4酸化オスミ
ウム、4酸化ルテニウム、クロロスルホン酸/酢酸ウラ
ニル、硫化銀等を用いて染色することが好ましい。コア
だけの微粒子を染色しそのTEM観察を行い、シェルを
設けたものと比較する。さらに、シェルを設けた微粒子
と設けていない微粒子を混合後、染色し、染色度合いの
異なる微粒子の割合がシェルの有無に一致しているかの
確認を行う。
化されているかを評価することは重要である。本発明に
おいては、個々の粒子径が200nm以下と非常に微小
であるため、分析手法は分解能の観点から限られる。こ
のような目的に沿う分析手法としては、TEMやTOF
−SIMSなどが適用できる。TEMによりコアシェル
化した微粒子を観察する場合、カーボン支持膜上に分散
液を塗布、乾燥させ観察することができる。TEMの観
察像は、有機物であるポリマーの種類のみではコントラ
スト差が小さい場合があるため、コアシェル化されてい
るかどうかを評価するために、微粒子を、4酸化オスミ
ウム、4酸化ルテニウム、クロロスルホン酸/酢酸ウラ
ニル、硫化銀等を用いて染色することが好ましい。コア
だけの微粒子を染色しそのTEM観察を行い、シェルを
設けたものと比較する。さらに、シェルを設けた微粒子
と設けていない微粒子を混合後、染色し、染色度合いの
異なる微粒子の割合がシェルの有無に一致しているかの
確認を行う。
【0188】TOF−SIMSような質量分析装置で
は、粒子表面にシェルを設けることで表面近傍の色材量
がコアだけの時よりも減少していることを確認する。色
材にコアシェルのポリマーに含有されていない元素があ
る場合、その元素をプローブとして色材含有量の少ない
シェルが設けられたかを確認することができる。
は、粒子表面にシェルを設けることで表面近傍の色材量
がコアだけの時よりも減少していることを確認する。色
材にコアシェルのポリマーに含有されていない元素があ
る場合、その元素をプローブとして色材含有量の少ない
シェルが設けられたかを確認することができる。
【0189】即ち、色材含有率(濃度)は、TOF−S
IMSによって、個々の微粒子表面について、先ず質量
数1〜1,000のイオンの総量を測定し、その中で染
料に含有されるコアシェルのポリマーに含有されていな
い元素に由来するイオンの総量との比から求めることが
できる。この方法によりシェルとコア/シェル化を行っ
ていないコア、それぞれの色材含有率を比較することに
よりそれぞれの色素含有率(濃度)を測定できる。TO
F−SIMSでは、表面から深さ方向に数nmの元素分
析ができるため本発明の様なコア/シェル微粒子の分析
が可能である。
IMSによって、個々の微粒子表面について、先ず質量
数1〜1,000のイオンの総量を測定し、その中で染
料に含有されるコアシェルのポリマーに含有されていな
い元素に由来するイオンの総量との比から求めることが
できる。この方法によりシェルとコア/シェル化を行っ
ていないコア、それぞれの色材含有率を比較することに
よりそれぞれの色素含有率(濃度)を測定できる。TO
F−SIMSでは、表面から深さ方向に数nmの元素分
析ができるため本発明の様なコア/シェル微粒子の分析
が可能である。
【0190】そのような元素がない場合、適当な染色剤
を用いてシェル中の色材含有量がシェルを設けていない
ものと比較することができる。
を用いてシェル中の色材含有量がシェルを設けていない
ものと比較することができる。
【0191】又、コアシェル粒子をエポキシ樹脂内に埋
胞し、ミクロトームで超薄い切片を作製、染色を行うこ
とでコアシェル化はより明瞭に観察できる。上記のよう
に、ポリマーや、色材にプローブとなりうる元素がある
場合、TOF−SIMSやTEMによってコアシェルの
組成、色材のコアとシェルへの分布量を見積もることも
できる。
胞し、ミクロトームで超薄い切片を作製、染色を行うこ
とでコアシェル化はより明瞭に観察できる。上記のよう
に、ポリマーや、色材にプローブとなりうる元素がある
場合、TOF−SIMSやTEMによってコアシェルの
組成、色材のコアとシェルへの分布量を見積もることも
できる。
【0192】必要な粒子径を得るには、処方の最適化
と、適当な乳化法の選定が重要である。処方は用いる色
材、ポリマーによって異なるが、水性の分散物(サスペ
ンション)であるので、コアを構成するポリマーよりシ
ェルを構成するポリマーの方が一般的に親水性が高いこ
とが必要である。また、シェルを構成するポリマーに含
有される色材は、前記のようにコアを構成するポリマー
中より少ないことが好ましく、色材もシェルを構成する
ポリマーよりも親水性の低いことが必要である。親水
性、疎水性は、例えば溶解性パラメータ(SP)を用い
て見積もることができる。溶解性パラメータは、その値
や、測定、計算法がPOLYMER HANDBOOK
第4版(JOHN WILEY & SONS,IN
C.)675ページからの記載が参考になる。
と、適当な乳化法の選定が重要である。処方は用いる色
材、ポリマーによって異なるが、水性の分散物(サスペ
ンション)であるので、コアを構成するポリマーよりシ
ェルを構成するポリマーの方が一般的に親水性が高いこ
とが必要である。また、シェルを構成するポリマーに含
有される色材は、前記のようにコアを構成するポリマー
中より少ないことが好ましく、色材もシェルを構成する
ポリマーよりも親水性の低いことが必要である。親水
性、疎水性は、例えば溶解性パラメータ(SP)を用い
て見積もることができる。溶解性パラメータは、その値
や、測定、計算法がPOLYMER HANDBOOK
第4版(JOHN WILEY & SONS,IN
C.)675ページからの記載が参考になる。
【0193】また、コア/シェルで用いられるポリマー
は、その数平均分子量が500〜100,000、特に
1,000〜30,000であることが、印刷後の製膜
性、その耐久性及びサスペンションの形成性の点から好
ましい。
は、その数平均分子量が500〜100,000、特に
1,000〜30,000であることが、印刷後の製膜
性、その耐久性及びサスペンションの形成性の点から好
ましい。
【0194】該ポリマーのTgは、各種用いることが可
能であるが、用いるポリマーのうち、少なくとも1種以
上はTgが10℃以上であるものを用いる方が好まし
い。
能であるが、用いるポリマーのうち、少なくとも1種以
上はTgが10℃以上であるものを用いる方が好まし
い。
【0195】本発明においては、一般に知られているす
べてのポリマーを使用可能であるが、特に好ましいポリ
マーは、主な官能基としてアセタール基を含有するポリ
マー、炭酸エステル基を含有するポリマー、水酸基を含
有するポリマーおよびエステル基を有するポリマーであ
る。上記のポリマーは、置換基を有していてもよく、そ
の置換基は直鎖状、分岐、あるいは環状構造をとってい
てもよい。また、上記の官能基を有するポリマーは、各
種のものが市販されているが、常法によって合成するこ
ともできる。また、これらの共重合体は、例えば1つの
ポリマー分子中にエポキシ基を導入しておき、後に他の
ポリマーと縮重合させたり、光や放射線を用いてグラフ
ト重合を行っても得られる。
べてのポリマーを使用可能であるが、特に好ましいポリ
マーは、主な官能基としてアセタール基を含有するポリ
マー、炭酸エステル基を含有するポリマー、水酸基を含
有するポリマーおよびエステル基を有するポリマーであ
る。上記のポリマーは、置換基を有していてもよく、そ
の置換基は直鎖状、分岐、あるいは環状構造をとってい
てもよい。また、上記の官能基を有するポリマーは、各
種のものが市販されているが、常法によって合成するこ
ともできる。また、これらの共重合体は、例えば1つの
ポリマー分子中にエポキシ基を導入しておき、後に他の
ポリマーと縮重合させたり、光や放射線を用いてグラフ
ト重合を行っても得られる。
【0196】前記界面活性剤としては、例えば、脂肪酸
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤や、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエ
チレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニオ
ン系界面活性剤、また、アセチレン系ポリオキシエチレ
ンオキシド界面活性剤であるSURFYNOLS(Ai
rProducts&Chemicals社)、また、
N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシド等のア
ミンオキシド型の両性界面活性剤、また、特開昭59−
157,636号の第(37)〜(38)頁、リサーチ
・ディスクロージャーNo.308119(1989
年)記載のものも好適に挙げられる。
塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤や、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、オキシエ
チレンオキシプロピレンブロックコポリマー等のノニオ
ン系界面活性剤、また、アセチレン系ポリオキシエチレ
ンオキシド界面活性剤であるSURFYNOLS(Ai
rProducts&Chemicals社)、また、
N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシド等のア
ミンオキシド型の両性界面活性剤、また、特開昭59−
157,636号の第(37)〜(38)頁、リサーチ
・ディスクロージャーNo.308119(1989
年)記載のものも好適に挙げられる。
【0197】本発明においては、これらの界面活性剤と
共に、乳化直後の安定化を図る目的で水溶性ポリマーを
添加することができる。前記水溶性ポリマーとしては、
例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミドやこれらの共重合体、また、多糖類、カゼ
イン、ゼラチン等の天然水溶性ポリマー、などが好適に
挙げられる。
共に、乳化直後の安定化を図る目的で水溶性ポリマーを
添加することができる。前記水溶性ポリマーとしては、
例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミドやこれらの共重合体、また、多糖類、カゼ
イン、ゼラチン等の天然水溶性ポリマー、などが好適に
挙げられる。
【0198】前記乳化分散により、前記油溶性染料を分
散させて水性インクとする場合、特に重要なのは、その
粒子サイズのコントロールである。インクジェット記録
方法により画像を形成した際の色純度や濃度を高めるに
は、前記染料分散物における分散粒子の平均粒子サイズ
を小さくすることが必須であり、体積平均粒子サイズで
100nm以下が好ましく、1〜50nmがより好まし
い。
散させて水性インクとする場合、特に重要なのは、その
粒子サイズのコントロールである。インクジェット記録
方法により画像を形成した際の色純度や濃度を高めるに
は、前記染料分散物における分散粒子の平均粒子サイズ
を小さくすることが必須であり、体積平均粒子サイズで
100nm以下が好ましく、1〜50nmがより好まし
い。
【0199】また、粗大粒子の存在も印刷性能に非常に
大きな役割を示すことが明らかになった。即ち、粗大粒
子がヘッドのノズルを詰まらせる、あるいは詰まらない
までも汚れを形成することによって、インクジェット用
インクの不吐出や吐出のヨレを生じ、印刷性能に重大な
影響を与えることが分かった。これを防止するために
は、インクジェット用インクにした時にインク1μl中
において、5μm以上の粒子を10個以下、1μm以上
の粒子を1000個以下に抑えることが好ましい。
大きな役割を示すことが明らかになった。即ち、粗大粒
子がヘッドのノズルを詰まらせる、あるいは詰まらない
までも汚れを形成することによって、インクジェット用
インクの不吐出や吐出のヨレを生じ、印刷性能に重大な
影響を与えることが分かった。これを防止するために
は、インクジェット用インクにした時にインク1μl中
において、5μm以上の粒子を10個以下、1μm以上
の粒子を1000個以下に抑えることが好ましい。
【0200】これらの粗大粒子を除去する方法として
は、公知の遠心分離法、精密濾過法等を用いることがで
きる。これらの分離手段は、乳化分散直後に行ってもよ
いし、乳化分散物に湿潤剤や界面活性剤等の各種添加剤
を加えた後、インクカートリッジに充填する直前でもよ
い。前記染料分散液における分散粒子の平均粒子サイズ
を小さくし、かつ粗大粒子をなくす有効な手段として、
機械的攪拌を行う乳化分散装置を好適に用いることがで
きる。
は、公知の遠心分離法、精密濾過法等を用いることがで
きる。これらの分離手段は、乳化分散直後に行ってもよ
いし、乳化分散物に湿潤剤や界面活性剤等の各種添加剤
を加えた後、インクカートリッジに充填する直前でもよ
い。前記染料分散液における分散粒子の平均粒子サイズ
を小さくし、かつ粗大粒子をなくす有効な手段として、
機械的攪拌を行う乳化分散装置を好適に用いることがで
きる。
【0201】前記乳化分散装置としては、簡単なスター
ラーやインペラー撹拌方式、インライン撹拌方式、コロ
イドミル等のミル方式、超音波方式など公知の装置を用
いることができるが、本発明においては、高圧乳化分散
装置が好ましく、その中でも、高圧ホモジナイザーを特
に好ましい。
ラーやインペラー撹拌方式、インライン撹拌方式、コロ
イドミル等のミル方式、超音波方式など公知の装置を用
いることができるが、本発明においては、高圧乳化分散
装置が好ましく、その中でも、高圧ホモジナイザーを特
に好ましい。
【0202】前記高圧ホモジナイザーは、米国特許第
4,533,254号、特開平6−47264号等に詳
細な機構が記載されているが、市販の装置としては、ゴ
ーリンホモジナイザー(A.P.V GAULIN I
NC.)、マイクロフルイダイザー(MICROFLU
IDEX INC.)、アルティマイザー(株式会社ス
ギノマシン)等が挙げられる。
4,533,254号、特開平6−47264号等に詳
細な機構が記載されているが、市販の装置としては、ゴ
ーリンホモジナイザー(A.P.V GAULIN I
NC.)、マイクロフルイダイザー(MICROFLU
IDEX INC.)、アルティマイザー(株式会社ス
ギノマシン)等が挙げられる。
【0203】また、近年になって米国特許第5,72
0,551号に記載されているような、超高圧ジェット
流内で微粒子化する機構を備えた高圧ホモジナイザーは
本発明の乳化分散に特に有効である。この超高圧ジェッ
ト流を用いた乳化分散装置の例として、DeBEE20
00(BEE INTERNATIONAL LT
D.)が挙げられる。
0,551号に記載されているような、超高圧ジェット
流内で微粒子化する機構を備えた高圧ホモジナイザーは
本発明の乳化分散に特に有効である。この超高圧ジェッ
ト流を用いた乳化分散装置の例として、DeBEE20
00(BEE INTERNATIONAL LT
D.)が挙げられる。
【0204】前記高圧乳化分散装置を用いて乳化分散す
る際の圧力としては、50MPa以上(500bar以
上)が好ましく、60MPa以上(600bar以上)
がより好ましく、180MPa以上(1800bar以
上)が更に好ましい。本発明においては、前記乳化分散
の際、例えば、撹拌乳化機で乳化した後、高圧ホモジナ
イザーを通す等の方法で2種以上の乳化装置を併用する
のが特に好ましい。また、一度これらの乳化装置で乳化
分散した後、湿潤剤や界面活性剤等の添加剤を添加した
後、カートリッジにインクジェット用インクを充填する
間に再度高圧ホモジナイザーを通過させるのも好まし
い。
る際の圧力としては、50MPa以上(500bar以
上)が好ましく、60MPa以上(600bar以上)
がより好ましく、180MPa以上(1800bar以
上)が更に好ましい。本発明においては、前記乳化分散
の際、例えば、撹拌乳化機で乳化した後、高圧ホモジナ
イザーを通す等の方法で2種以上の乳化装置を併用する
のが特に好ましい。また、一度これらの乳化装置で乳化
分散した後、湿潤剤や界面活性剤等の添加剤を添加した
後、カートリッジにインクジェット用インクを充填する
間に再度高圧ホモジナイザーを通過させるのも好まし
い。
【0205】前記乳化分散の際、前記高沸点有機溶媒に
加えて前記低沸点有機溶媒を含む場合、前記乳化物の安
定性及び安全衛生上の観点から、前記低沸点溶媒を実質
的に除去するのが好ましい。前記低沸点溶媒を実質的に
除去する方法としては、該低沸点有機溶媒の種類に応じ
て各種の公知の方法、例えば、蒸発法、真空蒸発法、限
外濾過法等を採用することができる。前記低沸点有機溶
剤の除去工程は、乳化直後、できるだけ速やかに行うの
が好ましい。
加えて前記低沸点有機溶媒を含む場合、前記乳化物の安
定性及び安全衛生上の観点から、前記低沸点溶媒を実質
的に除去するのが好ましい。前記低沸点溶媒を実質的に
除去する方法としては、該低沸点有機溶媒の種類に応じ
て各種の公知の方法、例えば、蒸発法、真空蒸発法、限
外濾過法等を採用することができる。前記低沸点有機溶
剤の除去工程は、乳化直後、できるだけ速やかに行うの
が好ましい。
【0206】本発明の着色組成物は、各種分野に使用す
ることができ、筆記用水性インク、水性印刷インク、情
報記録用インク等のインク組成物として好適に使用する
ことができ、以下に説明する本発明のインクジェット用
水性インクに、特に好適に使用することができる。
ることができ、筆記用水性インク、水性印刷インク、情
報記録用インク等のインク組成物として好適に使用する
ことができ、以下に説明する本発明のインクジェット用
水性インクに、特に好適に使用することができる。
【0207】(インクジェット用水性インク)本発明の
インクジェット用水性インクは、前記本発明の着色組成
物を含んでなり、更に必要に応じて適宜選択したその他
の成分を含有していてもよい。前記その他の成分として
は、例えば、乾燥防止剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、防黴剤、pH調節剤、表面張力調整剤、消
泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレ
ート剤等の公知添加剤が挙げられる。
インクジェット用水性インクは、前記本発明の着色組成
物を含んでなり、更に必要に応じて適宜選択したその他
の成分を含有していてもよい。前記その他の成分として
は、例えば、乾燥防止剤、浸透促進剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、防黴剤、pH調節剤、表面張力調整剤、消
泡剤、粘度調整剤、分散剤、分散安定剤、防錆剤、キレ
ート剤等の公知添加剤が挙げられる。
【0208】前記乾燥防止剤は、インクジェット記録方
法に用いるノズルのインク噴射口において該インクが乾
燥することによる目詰まりを防止する目的で好適に使用
される。前記乾燥防止剤としては、水より蒸気圧の低い
水溶性有機溶剤が好ましい。該乾燥防止剤の具体例とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジ
グリコール、ジチオグリコール、2−メチル−1,3−
プロパンジオール、1,2,3−ヘキサトリオール、ア
セチレングリコール誘導体、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン等に代表される多価アルコール類、エチレン
グリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノエチル(又はブチル)エーテル等
の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、2−ピロ
リドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリン等の
複素環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、3−ス
ルホレン等の含硫黄化合物、ジアセトンアルコール、ジ
エタノールアミン等の多官能化合物、尿素誘導体等が挙
げらる。これらの内グリセリンジエチレングリコール等
の多価アルコールがより好ましい。これらは、一種単独
で用いてもよいし、二種以上を併用してよい。これらの
乾燥防止剤はインク中に10〜50質量部含有すること
が好ましい。
法に用いるノズルのインク噴射口において該インクが乾
燥することによる目詰まりを防止する目的で好適に使用
される。前記乾燥防止剤としては、水より蒸気圧の低い
水溶性有機溶剤が好ましい。該乾燥防止剤の具体例とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、チオジ
グリコール、ジチオグリコール、2−メチル−1,3−
プロパンジオール、1,2,3−ヘキサトリオール、ア
セチレングリコール誘導体、グリセリン、トリメチロー
ルプロパン等に代表される多価アルコール類、エチレン
グリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノエチル(又はブチル)エーテル等
の多価アルコールの低級アルキルエーテル類、2−ピロ
リドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン、N−エチルモルホリン等の
複素環類、スルホラン、ジメチルスルホキシド、3−ス
ルホレン等の含硫黄化合物、ジアセトンアルコール、ジ
エタノールアミン等の多官能化合物、尿素誘導体等が挙
げらる。これらの内グリセリンジエチレングリコール等
の多価アルコールがより好ましい。これらは、一種単独
で用いてもよいし、二種以上を併用してよい。これらの
乾燥防止剤はインク中に10〜50質量部含有すること
が好ましい。
【0209】前記浸透促進剤としては、例えば、エタノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアル
コール類やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリ
ウムや上記乳化分散用界面活性剤として掲げたノニオン
性界面活性剤等が挙げられる。これらは、インクジェッ
ト用インク中に、10〜30質量%添加されれば十分な
効果があり、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を
起こさない範囲で添加される。
ール、イソプロパノール、ブタノール、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等のアル
コール類やラウリル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリ
ウムや上記乳化分散用界面活性剤として掲げたノニオン
性界面活性剤等が挙げられる。これらは、インクジェッ
ト用インク中に、10〜30質量%添加されれば十分な
効果があり、印字の滲み、紙抜け(プリントスルー)を
起こさない範囲で添加される。
【0210】前記紫外線吸収剤は、画像の保存性を向上
させる目的で使用され、例えば、特開昭58−1856
77号公報、同61−190537号公報、特開平2−
782号公報、同5−197075号公報、同9−34
057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合
物、特開昭46−2784号公報、特開平5−1944
83号公報、米国特許第3,214,463号等に記載
されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−3049
2号公報、同56−21141号公報、特開平10−8
8106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平
4−298503号公報、同8−53427号公報、同
8−239368号公報、同10−182621号公
報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリ
アジン系化合物、リサーチディスクロージャーNo.2
4239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズ
オキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍
光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤なども挙げられ
る。
させる目的で使用され、例えば、特開昭58−1856
77号公報、同61−190537号公報、特開平2−
782号公報、同5−197075号公報、同9−34
057号公報等に記載されたベンゾトリアゾール系化合
物、特開昭46−2784号公報、特開平5−1944
83号公報、米国特許第3,214,463号等に記載
されたベンゾフェノン系化合物、特公昭48−3049
2号公報、同56−21141号公報、特開平10−8
8106号公報等に記載された桂皮酸系化合物、特開平
4−298503号公報、同8−53427号公報、同
8−239368号公報、同10−182621号公
報、特表平8−501291号公報等に記載されたトリ
アジン系化合物、リサーチディスクロージャーNo.2
4239号に記載された化合物やスチルベン系、ベンズ
オキサゾール系化合物に代表される紫外線を吸収して蛍
光を発する化合物、いわゆる蛍光増白剤なども挙げられ
る。
【0211】前記酸化防止剤は、画像の保存性を向上さ
せる目的で使用され、例えば、各種の有機系及び金属錯
体系の褪色防止剤が好適に挙げられる。前記有機系の褪
色防止剤としては、例えば、ハイドロキノン類、アルコ
キシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノ
ール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン
類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などが挙げられ
る。前記金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯
体、亜鉛錯体などが挙げられ、具体的には、リサーチデ
ィスクロージャーNo.17643の第VIIのIないし
J項、同No.15162、同No.18716の65
0頁左欄、同No.36544の527頁、同No.3
07105の872頁、同No.15162に引用され
た特許に記載された化合物や特開昭62−215272
号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物
の一般式及び化合物例に含まれる化合物などが好適に挙
げられる。
せる目的で使用され、例えば、各種の有機系及び金属錯
体系の褪色防止剤が好適に挙げられる。前記有機系の褪
色防止剤としては、例えば、ハイドロキノン類、アルコ
キシフェノール類、ジアルコキシフェノール類、フェノ
ール類、アニリン類、アミン類、インダン類、クロマン
類、アルコキシアニリン類、ヘテロ環類などが挙げられ
る。前記金属錯体系の褪色防止剤としては、ニッケル錯
体、亜鉛錯体などが挙げられ、具体的には、リサーチデ
ィスクロージャーNo.17643の第VIIのIないし
J項、同No.15162、同No.18716の65
0頁左欄、同No.36544の527頁、同No.3
07105の872頁、同No.15162に引用され
た特許に記載された化合物や特開昭62−215272
号公報の127頁〜137頁に記載された代表的化合物
の一般式及び化合物例に含まれる化合物などが好適に挙
げられる。
【0212】前記防黴剤としては、例えば、デヒドロ酢
酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジ
ンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ルエステル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン
及びその塩等が挙げられる。これらはインク中に0.0
2〜1.00質量%使用するのが好ましい。
酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、ナトリウムピリジ
ンチオン−1−オキシド、p−ヒドロキシ安息香酸エチ
ルエステル、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン
及びその塩等が挙げられる。これらはインク中に0.0
2〜1.00質量%使用するのが好ましい。
【0213】前記pH調整剤としては、例えば、水酸化
リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、
酢酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム
等の無機塩基、N−メチルジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン等の有機塩基が挙げられる。
リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、
酢酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム
等の無機塩基、N−メチルジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン等の有機塩基が挙げられる。
【0214】前記表面張力調整剤としては、例えば、ノ
ニオン、カチオンあるいはアニオン界面活性剤が挙げら
れる。例えば、上記の乳化分散に用いる界面活性剤を用
いることができるが、ここで用いられる界面活性剤は2
5℃での水に対する溶解度が0.5%以上のものが好ま
しい。
ニオン、カチオンあるいはアニオン界面活性剤が挙げら
れる。例えば、上記の乳化分散に用いる界面活性剤を用
いることができるが、ここで用いられる界面活性剤は2
5℃での水に対する溶解度が0.5%以上のものが好ま
しい。
【0215】前記分散剤及び前記分散安定剤としては、
上述のカチオン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性
剤、などが好適に挙げられる。前記消泡剤としては、フ
ッソ系、シリコーン系化合物やEDTAに代表されるれ
るキレート剤等などが挙げられる。
上述のカチオン、アニオン、ノニオン系の各種界面活性
剤、などが好適に挙げられる。前記消泡剤としては、フ
ッソ系、シリコーン系化合物やEDTAに代表されるれ
るキレート剤等などが挙げられる。
【0216】なお、インクジェット用インクのpHとし
ては、保存安定性の向上の点で、6〜10が好ましく、
7〜10がより好ましい。前記インクジェット用インク
の表面張力としては、20〜60mN/mが好ましく、
25〜45mN/mがより好ましい。前記インクジェッ
ト用インクの粘度としては、30mPa・s以下が好ま
しく、20mPa・s以下がより好ましい。本発明のイ
ンクジェット用インクは、以下の本発明のインクジェッ
ト記録方法に好適に用いられる。
ては、保存安定性の向上の点で、6〜10が好ましく、
7〜10がより好ましい。前記インクジェット用インク
の表面張力としては、20〜60mN/mが好ましく、
25〜45mN/mがより好ましい。前記インクジェッ
ト用インクの粘度としては、30mPa・s以下が好ま
しく、20mPa・s以下がより好ましい。本発明のイ
ンクジェット用インクは、以下の本発明のインクジェッ
ト記録方法に好適に用いられる。
【0217】本発明のコア/シェルの形態を有する色材
含有ポリマー微粒子は、ポリマー量として本発明のポリ
マーエマルジョン型水系インク中に0.5〜50質量%
配合されることが好ましく、0.5〜30質量%配合さ
れることが更に好ましい。上記ポリマーの配合量が0.
5質量%に満たないと、色材の保護能が十分でなく、5
0質量%を超えると、サスペンションのインクとしての
保存安定性が低下したり、ノズル先端部でのインク蒸発
に伴うインクの増粘やサスペンションの凝集が起こるこ
とによってプリンタヘッドの目詰りが起こる場合がある
ので、上記範囲内とすることが好ましい。
含有ポリマー微粒子は、ポリマー量として本発明のポリ
マーエマルジョン型水系インク中に0.5〜50質量%
配合されることが好ましく、0.5〜30質量%配合さ
れることが更に好ましい。上記ポリマーの配合量が0.
5質量%に満たないと、色材の保護能が十分でなく、5
0質量%を超えると、サスペンションのインクとしての
保存安定性が低下したり、ノズル先端部でのインク蒸発
に伴うインクの増粘やサスペンションの凝集が起こるこ
とによってプリンタヘッドの目詰りが起こる場合がある
ので、上記範囲内とすることが好ましい。
【0218】一方、上記色材は、該インク中に1〜30
質量%配合されることが好ましく、1.5〜25質量%
配合されることが更に好ましい。上記色材の配合量が1
質量%に満たないと印字濃度が不十分であり、30質量
%を超えるとサスペンションの経時安定性が低下し、凝
集等による粒径増大の傾向があるので、上記範囲内とす
ることが好ましい。
質量%配合されることが好ましく、1.5〜25質量%
配合されることが更に好ましい。上記色材の配合量が1
質量%に満たないと印字濃度が不十分であり、30質量
%を超えるとサスペンションの経時安定性が低下し、凝
集等による粒径増大の傾向があるので、上記範囲内とす
ることが好ましい。
【0219】本発明のインクは、水を媒体とし、上記色
材を封入したポリマーのサスペンションからなり、該サ
スペンションには従来公知の各種添加剤、例えば多価ア
ルコール類のような湿潤剤、分散剤、シリコーン系等の
消泡剤、クロロメチルフェノール系等の防黴剤及び/又
はEDTA等のキレート剤、又、亜硫酸塩等の酸素吸収
剤等が含有されていてもよい。
材を封入したポリマーのサスペンションからなり、該サ
スペンションには従来公知の各種添加剤、例えば多価ア
ルコール類のような湿潤剤、分散剤、シリコーン系等の
消泡剤、クロロメチルフェノール系等の防黴剤及び/又
はEDTA等のキレート剤、又、亜硫酸塩等の酸素吸収
剤等が含有されていてもよい。
【0220】ここで、上記湿潤剤としては、例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、テトラエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノn−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、メチルカ
ルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトー
ル、エチルカルビトールアセテート、ジエチルカルビト
ール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル等の多価アルコール及び
そのエーテル、アセテート類、N−メチル−2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、トリエタノ
ールアミン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド等の
含窒素化合物類、ジメチルサルフォキサイドの一種又は
二種以上を使用することができる。これらの湿潤剤の配
合量に特に制限はないが、上記インク中に好ましくは
0.1〜50質量%配合することができ、更に好ましく
は0.1〜30質量%配合することができる。
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、テトラエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノn−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、メチルカ
ルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトー
ル、エチルカルビトールアセテート、ジエチルカルビト
ール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル等の多価アルコール及び
そのエーテル、アセテート類、N−メチル−2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、トリエタノ
ールアミン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド等の
含窒素化合物類、ジメチルサルフォキサイドの一種又は
二種以上を使用することができる。これらの湿潤剤の配
合量に特に制限はないが、上記インク中に好ましくは
0.1〜50質量%配合することができ、更に好ましく
は0.1〜30質量%配合することができる。
【0221】また、上記分散剤としては、特に制限され
るものではないが、そのHLB値が8〜18であること
が、分散剤としての効果が発現し、サスペンションの粒
子径の増大抑制効果がある点から好ましい。
るものではないが、そのHLB値が8〜18であること
が、分散剤としての効果が発現し、サスペンションの粒
子径の増大抑制効果がある点から好ましい。
【0222】分散剤として市販品も使用することができ
る。そのような市販品としては、例えば花王(株)製の
分散剤デモールSNB,MS,N,SSL,ST,P
(商品名)が挙げられる。
る。そのような市販品としては、例えば花王(株)製の
分散剤デモールSNB,MS,N,SSL,ST,P
(商品名)が挙げられる。
【0223】分散剤の配合量に特に制限はないが、本発
明のインク中に、0.01〜10質量%配合されること
が好ましい。該化合物の配合量が0.01質量%に満た
ないとサスペンションの小粒径化が困難であり、10質
量%を超えるとサスペンションの粒径が増大したりサス
ペンション安定性が低下し、ゲル化するおそれがあるの
で、上記範囲内とすることが好ましい。
明のインク中に、0.01〜10質量%配合されること
が好ましい。該化合物の配合量が0.01質量%に満た
ないとサスペンションの小粒径化が困難であり、10質
量%を超えるとサスペンションの粒径が増大したりサス
ペンション安定性が低下し、ゲル化するおそれがあるの
で、上記範囲内とすることが好ましい。
【0224】また、上記消泡剤としては、特に制限な
く、市販品を使用することができる。そのような市販品
としては、例えば信越シリコーン社製のKF96、6
6、69、KS68、604、607A、602、60
3、KM73、73A、73E、72、72A、72
C、72F、82F、70、71、75、80、83
A、85、89、90、68−1F、68−2F(商品
名)等が挙げられる。これら化合物の配合量に特に制限
はないが、本発明のポリマーエマルジョン型水系インク
中に、0.001〜2質量%配合されることが好まし
い。該化合物の配合量が0.001質量%に満たないと
インク調製時に泡が発生し易く、又、インク内での小泡
の除去が難しく、2質量%を超えると泡の発生は抑えら
れるものの、印字の際、インク内でハジキが発生し印字
品質の低下が起こる場合があるので、上記範囲内とする
ことが好ましい。
く、市販品を使用することができる。そのような市販品
としては、例えば信越シリコーン社製のKF96、6
6、69、KS68、604、607A、602、60
3、KM73、73A、73E、72、72A、72
C、72F、82F、70、71、75、80、83
A、85、89、90、68−1F、68−2F(商品
名)等が挙げられる。これら化合物の配合量に特に制限
はないが、本発明のポリマーエマルジョン型水系インク
中に、0.001〜2質量%配合されることが好まし
い。該化合物の配合量が0.001質量%に満たないと
インク調製時に泡が発生し易く、又、インク内での小泡
の除去が難しく、2質量%を超えると泡の発生は抑えら
れるものの、印字の際、インク内でハジキが発生し印字
品質の低下が起こる場合があるので、上記範囲内とする
ことが好ましい。
【0225】次に、本発明のインクの製造方法について
説明する。本発明のインクは、各種の乳化法で製造する
ことができる。乳化法としては、各種の方法を用いるこ
とができる。それらの例は、例えば、「機能性乳化剤・
乳化技術の進歩と応用展開シー エム シー」の86ペ
ージの記載にまとめられている。本発明においては、特
に、超音波、高速回転せん断、高圧による乳化分散装置
を使用することが好ましい。
説明する。本発明のインクは、各種の乳化法で製造する
ことができる。乳化法としては、各種の方法を用いるこ
とができる。それらの例は、例えば、「機能性乳化剤・
乳化技術の進歩と応用展開シー エム シー」の86ペ
ージの記載にまとめられている。本発明においては、特
に、超音波、高速回転せん断、高圧による乳化分散装置
を使用することが好ましい。
【0226】超音波による乳化分散では、いわゆるバッ
チ式と連続式の2通りが使用可能である。バッチ式は、
比較的少量のサンプル作成に適し、連続式は大量のサン
プル作製に適する。連続式では、たとえば、UH−60
0SR(株式会社エスエムテー製)のような装置を用い
ることが可能である。このような連続式の場合、超音波
の照射時間は、分散室容積/流速×循環回数で求めるこ
とができる。超音波照射装置が複数ある場合は、それぞ
れの照射時間の合計としてもとめられる。超音波の照射
時間は実際上は10000秒以下である。また、100
00秒以上必要であると、工程の負荷が大きく、実際上
は乳化剤の再選択などにより乳化分散時間を短くする必
要がある。そのため10000秒以上は必要でない。さ
らに好ましくは、10秒以上、2000秒以内である。
チ式と連続式の2通りが使用可能である。バッチ式は、
比較的少量のサンプル作成に適し、連続式は大量のサン
プル作製に適する。連続式では、たとえば、UH−60
0SR(株式会社エスエムテー製)のような装置を用い
ることが可能である。このような連続式の場合、超音波
の照射時間は、分散室容積/流速×循環回数で求めるこ
とができる。超音波照射装置が複数ある場合は、それぞ
れの照射時間の合計としてもとめられる。超音波の照射
時間は実際上は10000秒以下である。また、100
00秒以上必要であると、工程の負荷が大きく、実際上
は乳化剤の再選択などにより乳化分散時間を短くする必
要がある。そのため10000秒以上は必要でない。さ
らに好ましくは、10秒以上、2000秒以内である。
【0227】高速回転せん断による乳化分散装置として
は、「機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開 シー
エム シー」の255〜256ページに記載されてい
るような、ディスパーミキサーや、251ページに記載
されているようなホモミキサー、256ページに記載さ
れているようなウルトラミキサーなどが使用できる。こ
れらの型式は、乳化分散時の液粘度によって使い分ける
ことができる。これらの高速回転せん断による乳化分散
機では、攪拌翼の回転数が重要である。ステーターを有
する装置の場合、攪拌翼とステーターとのクリアランス
は通常0.5mm程度で、極端に狭くはできないので、
せん断力は主として攪拌翼の周速に依存する。周速が5
m/S以上150m/S以内であれば本発明の乳化・分
散に使用できる。周速が遅い場合、乳化時間を延ばして
も小粒径化が達成できない場合が多く、150m/Sに
するにはモーターの性能を極端に上げる必要があるから
である。さらに好ましくは、20〜100m/Sであ
る。
は、「機能性乳化剤・乳化技術の進歩と応用展開 シー
エム シー」の255〜256ページに記載されてい
るような、ディスパーミキサーや、251ページに記載
されているようなホモミキサー、256ページに記載さ
れているようなウルトラミキサーなどが使用できる。こ
れらの型式は、乳化分散時の液粘度によって使い分ける
ことができる。これらの高速回転せん断による乳化分散
機では、攪拌翼の回転数が重要である。ステーターを有
する装置の場合、攪拌翼とステーターとのクリアランス
は通常0.5mm程度で、極端に狭くはできないので、
せん断力は主として攪拌翼の周速に依存する。周速が5
m/S以上150m/S以内であれば本発明の乳化・分
散に使用できる。周速が遅い場合、乳化時間を延ばして
も小粒径化が達成できない場合が多く、150m/Sに
するにはモーターの性能を極端に上げる必要があるから
である。さらに好ましくは、20〜100m/Sであ
る。
【0228】高圧による乳化分散では、LAB2000
(エスエムテー社製)などが使用できるが、その乳化・
分散能力は、試料にかけられる圧力に依存する。圧力は
10 4kPa〜5×105kPaの範囲が好ましい。ま
た、必要に応じて数回乳化・分散を行い、目的の粒径を
得ることができる。圧力が低すぎる場合、何度乳化分散
を行っても目的の粒径は達成できない場合が多く、ま
た、圧力を5×105kPaにするためには、装置に大
きな負荷がかかり実用的ではない。さらに好ましくは5
×104kPa〜2×105kPaの範囲である。
(エスエムテー社製)などが使用できるが、その乳化・
分散能力は、試料にかけられる圧力に依存する。圧力は
10 4kPa〜5×105kPaの範囲が好ましい。ま
た、必要に応じて数回乳化・分散を行い、目的の粒径を
得ることができる。圧力が低すぎる場合、何度乳化分散
を行っても目的の粒径は達成できない場合が多く、ま
た、圧力を5×105kPaにするためには、装置に大
きな負荷がかかり実用的ではない。さらに好ましくは5
×104kPa〜2×105kPaの範囲である。
【0229】これらの乳化・分散装置は単独で用いても
よいが、必要に応じて組み合わせて使用することが可能
である。コロイドミルや、フロージェットミキサなども
単独では本発明の目的を達成できないが、本発明の装置
との組み合わせにより、短時間で乳化・分散を可能にす
るなど本発明の効果を高めることが可能である。
よいが、必要に応じて組み合わせて使用することが可能
である。コロイドミルや、フロージェットミキサなども
単独では本発明の目的を達成できないが、本発明の装置
との組み合わせにより、短時間で乳化・分散を可能にす
るなど本発明の効果を高めることが可能である。
【0230】また、本発明のインクは、上記の装置を用
いるほか、いわゆる転相乳化によっても製造することが
できる。ここで、転相乳化は、上記ポリマーを、上記染
料と共にエステル、ケトンなどの有機溶剤に溶解させ、
必要に応じて中和剤を加えて該ポリマー中のカルボキシ
ル基をイオン化し、次いで水相を加えた後、上記有機溶
剤を留去して水系に転相することからなる。転相が完了
した後、系を減圧下に加熱することにより、上記エステ
ル、ケトン系溶剤を除去すると共に、所定量の水を除去
して、所望の濃度を有する本発明のインクジェット記録
用水系インクが得られる。
いるほか、いわゆる転相乳化によっても製造することが
できる。ここで、転相乳化は、上記ポリマーを、上記染
料と共にエステル、ケトンなどの有機溶剤に溶解させ、
必要に応じて中和剤を加えて該ポリマー中のカルボキシ
ル基をイオン化し、次いで水相を加えた後、上記有機溶
剤を留去して水系に転相することからなる。転相が完了
した後、系を減圧下に加熱することにより、上記エステ
ル、ケトン系溶剤を除去すると共に、所定量の水を除去
して、所望の濃度を有する本発明のインクジェット記録
用水系インクが得られる。
【0231】これらの乳化・分散装置は単独で用いても
よいが、必要に応じて組み合わせて使用することが可能
である。コロイドミルや、フロージェットミキサなども
単独では本発明の目的を達成できないが、本発明の装置
との組み合わせにより、短時間で乳化・分散を可能にす
るなど本発明の効果を高めることが可能である。
よいが、必要に応じて組み合わせて使用することが可能
である。コロイドミルや、フロージェットミキサなども
単独では本発明の目的を達成できないが、本発明の装置
との組み合わせにより、短時間で乳化・分散を可能にす
るなど本発明の効果を高めることが可能である。
【0232】本発明のインクジェット記録用水系インク
を吐出して画像形成を行う際に、使用するインクジェッ
トヘッドはオンデマンド方式でもコンティニュアス方式
でも構わない。又吐出方式としては、電気−機械変換方
式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビテ
ィー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、
シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例え
ば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(R)
型等)等など何れの吐出方式を用いても構わない。
を吐出して画像形成を行う際に、使用するインクジェッ
トヘッドはオンデマンド方式でもコンティニュアス方式
でも構わない。又吐出方式としては、電気−機械変換方
式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビテ
ィー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、
シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例え
ば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(R)
型等)等など何れの吐出方式を用いても構わない。
【0233】本発明のインクジェット記録用水系インク
を用いた画像形成方法においては、例えば、インクジェ
ット記録用水系インクを装填したプリンター等により、
デジタル信号に基づきインクジェットヘッドよりインク
を液滴として吐出させインク受容体に付着させること
で、例えばインクジェット画像記録媒体上にインクジェ
ット記録画像が形成されたインクジェットプリントが得
られる。
を用いた画像形成方法においては、例えば、インクジェ
ット記録用水系インクを装填したプリンター等により、
デジタル信号に基づきインクジェットヘッドよりインク
を液滴として吐出させインク受容体に付着させること
で、例えばインクジェット画像記録媒体上にインクジェ
ット記録画像が形成されたインクジェットプリントが得
られる。
【0234】インクジェット画像記録媒体としては、例
えば、普通紙、コート紙、キャストコート紙、光沢紙、
光沢フィルム、OHPフィルムのいずれも使用すること
ができ、なかでも例えば多孔質層が形成されている所謂
空隙層を有する被記録媒体であれば好ましい。上述した
支持体の素材或いは形状に特に限定されるものではな
く、例えばシート状に形成されたもの以外に立体的な構
造を有するものであってもよい。
えば、普通紙、コート紙、キャストコート紙、光沢紙、
光沢フィルム、OHPフィルムのいずれも使用すること
ができ、なかでも例えば多孔質層が形成されている所謂
空隙層を有する被記録媒体であれば好ましい。上述した
支持体の素材或いは形状に特に限定されるものではな
く、例えばシート状に形成されたもの以外に立体的な構
造を有するものであってもよい。
【0235】本発明のポリマーエマルジョン型水系イン
クは、インクジェット記録用のインクとして以外に、例
えば、一般の万年筆、ボールペン、サインペン等の筆記
具用のインクとしても使用可能である。本発明のサスペ
ンションを乾燥し、微粒の粉体を得ることもできる。得
られた粉体は、電子写真のトナーなどにも使用可能であ
る。
クは、インクジェット記録用のインクとして以外に、例
えば、一般の万年筆、ボールペン、サインペン等の筆記
具用のインクとしても使用可能である。本発明のサスペ
ンションを乾燥し、微粒の粉体を得ることもできる。得
られた粉体は、電子写真のトナーなどにも使用可能であ
る。
【0236】(受像材料)受像材料としては、特に制限
はなく、公知の被記録材、即ち普通紙、樹脂コート紙、
例えば、特開平8−169172号公報、同8−276
93号公報、同2−276670号公報、同7−276
789号公報、同9−323475号公報、特開昭62
−238783号公報、特開平10−153989号公
報、同10−217473号公報、同10−23599
5号公報、同10−337947号公報、同10−21
7597号公報、同10−337947号公報等に記載
されているインクジェット専用紙、フィルム、電子写真
共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等が挙げられる。
はなく、公知の被記録材、即ち普通紙、樹脂コート紙、
例えば、特開平8−169172号公報、同8−276
93号公報、同2−276670号公報、同7−276
789号公報、同9−323475号公報、特開昭62
−238783号公報、特開平10−153989号公
報、同10−217473号公報、同10−23599
5号公報、同10−337947号公報、同10−21
7597号公報、同10−337947号公報等に記載
されているインクジェット専用紙、フィルム、電子写真
共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等が挙げられる。
【0237】本発明においては、前記受像材料の中で
も、受像層を支持体上に有してなる記録紙及び記録フィ
ルムが特に好ましい。
も、受像層を支持体上に有してなる記録紙及び記録フィ
ルムが特に好ましい。
【0238】前記支持体としては、LBKP、NBKP
等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CT
MP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙
パルプ等からなり、必要に応じて従来の公知の顔料、バ
インダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤
等の添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種
装置で製造されたもの等が使用可能であり、また、これ
らの外、合成紙、プラスチックフィルムシートなどであ
ってもよい。前記支持体の厚みとしては、10〜250
μm程度であり、その坪量としては、10〜250g/
m2が好ましい。
等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CT
MP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙
パルプ等からなり、必要に応じて従来の公知の顔料、バ
インダー、サイズ剤、定着剤、カチオン剤、紙力増強剤
等の添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機等の各種
装置で製造されたもの等が使用可能であり、また、これ
らの外、合成紙、プラスチックフィルムシートなどであ
ってもよい。前記支持体の厚みとしては、10〜250
μm程度であり、その坪量としては、10〜250g/
m2が好ましい。
【0239】前記支持体には、そのまま前記受像層を設
けてもよいし、バックコート層を更に設けてもよく、ま
た、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレス
やアンカーコート層を設けた後、前記受像層及びバック
コート層を設けてもよい。前記支持体には、マシンカレ
ンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレン
ダー装置により平坦化処理を行ってもよい。
けてもよいし、バックコート層を更に設けてもよく、ま
た、デンプン、ポリビニルアルコール等でサイズプレス
やアンカーコート層を設けた後、前記受像層及びバック
コート層を設けてもよい。前記支持体には、マシンカレ
ンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレン
ダー装置により平坦化処理を行ってもよい。
【0240】前記支持体の中でも、両面をポリオレフィ
ン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー
等)でラミネートした紙及びプラスチックフイルムがよ
り好ましく用いられる。ポリオレフィン中に、白色顔料
(例、酸化チタン、酸化亜鉛)又は色味付け染料(例、
コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム)を添加するこ
とが好ましい。
ン(例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブテン及びそれらのコポリマー
等)でラミネートした紙及びプラスチックフイルムがよ
り好ましく用いられる。ポリオレフィン中に、白色顔料
(例、酸化チタン、酸化亜鉛)又は色味付け染料(例、
コバルトブルー、群青、酸化ネオジウム)を添加するこ
とが好ましい。
【0241】前記受像層は、前記支持体上に設けられ、
顔料や水性バインダーが含有される。前記顔料として
は、白色顔料が好ましく、該白色顔料としては、例え
ば、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻
土、合成非晶質シリカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネ
シウム、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リトポン、ゼオライト、硫酸バリウム、硫酸カルシ
ウム、二酸化チタン、硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の無機顔
料、スチレン系ピグメント、アクリル系ピグメント、尿
素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が好適に挙げられ
る。これらの白色顔料の中でも、無機顔料が好ましく、
多孔性無機顔料がより好ましく、細孔面積の大きな合成
非晶質シリカ等が特に好ましい。前記合成非晶質シリカ
としては、乾式製造法によって得られる無水珪酸及び湿
式製造法によって得られる含水珪酸のいずれもが使用可
能であるが、特に含水珪酸を使用することが好ましい。
顔料や水性バインダーが含有される。前記顔料として
は、白色顔料が好ましく、該白色顔料としては、例え
ば、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻
土、合成非晶質シリカ、珪酸アルミニウム、珪酸マグネ
シウム、珪酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、リトポン、ゼオライト、硫酸バリウム、硫酸カルシ
ウム、二酸化チタン、硫化亜鉛、炭酸亜鉛等の無機顔
料、スチレン系ピグメント、アクリル系ピグメント、尿
素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が好適に挙げられ
る。これらの白色顔料の中でも、無機顔料が好ましく、
多孔性無機顔料がより好ましく、細孔面積の大きな合成
非晶質シリカ等が特に好ましい。前記合成非晶質シリカ
としては、乾式製造法によって得られる無水珪酸及び湿
式製造法によって得られる含水珪酸のいずれもが使用可
能であるが、特に含水珪酸を使用することが好ましい。
【0242】前記水性バインダーとしては、例えば、ポ
リビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコ
ール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオ
キサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体等の水溶性
高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマ
ルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。これらの
水性バインダーは、一種単独で使用してもよいし、二種
以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリビニルア
ルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールが、前
記顔料に対する付着性、受像層の耐剥離性の点で好まし
い。
リビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコ
ール、デンプン、カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオ
キサイド、ポリアルキレンオキサイド誘導体等の水溶性
高分子、スチレンブタジエンラテックス、アクリルエマ
ルジョン等の水分散性高分子等が挙げられる。これらの
水性バインダーは、一種単独で使用してもよいし、二種
以上を併用してもよい。これらの中でも、ポリビニルア
ルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールが、前
記顔料に対する付着性、受像層の耐剥離性の点で好まし
い。
【0243】前記受像層は、前記顔料及び前記水性バイ
ンダーの外に、媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面
活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
ンダーの外に、媒染剤、耐水化剤、耐光性向上剤、界面
活性剤、その他の添加剤を含有することができる。
【0244】前記媒染剤は不動化されていることが好ま
しい。そのためには、ポリマー媒染剤が好ましく用いら
れる。前記ポリマー媒染剤については、特開昭48−2
8325号、同54−74430号、同54−1247
26号、同55−22766号、同55−142339
号、同60−23850号、同60−23851号、同
60−23852号、同60−23853号、同60−
57836号、同60−60643号、同60−118
834号、同60−122940号、同60−1229
41号、同60−122942号、同60−23513
4号、特開平1−161236号の各公報、米国特許第
2,484,430号、同第2,548,564号、同
第3,148,061号、同第3,309,690号、
同第4,115,124号、同第4,124,386
号、同第4,193,800号、同第4,273,85
3号、同第4,282,305号、同第4,450,2
24号の各明細書に記載がある。特開平1−16123
6号公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を
含有する受像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマ
ー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得られ、か
つ、画像の耐光性が改善される。
しい。そのためには、ポリマー媒染剤が好ましく用いら
れる。前記ポリマー媒染剤については、特開昭48−2
8325号、同54−74430号、同54−1247
26号、同55−22766号、同55−142339
号、同60−23850号、同60−23851号、同
60−23852号、同60−23853号、同60−
57836号、同60−60643号、同60−118
834号、同60−122940号、同60−1229
41号、同60−122942号、同60−23513
4号、特開平1−161236号の各公報、米国特許第
2,484,430号、同第2,548,564号、同
第3,148,061号、同第3,309,690号、
同第4,115,124号、同第4,124,386
号、同第4,193,800号、同第4,273,85
3号、同第4,282,305号、同第4,450,2
24号の各明細書に記載がある。特開平1−16123
6号公報の212〜215頁に記載のポリマー媒染剤を
含有する受像材料が特に好ましい。同公報記載のポリマ
ー媒染剤を用いると、優れた画質の画像が得られ、か
つ、画像の耐光性が改善される。
【0245】前記耐水化剤は、画像の耐水化に有効であ
り、カチオン樹脂が特に好適に挙げられる。前記カチオ
ン樹脂としては、例えば、ポリアミドポリアミンエピク
ロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホ
ン、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、
カチオンポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙
げられ、これらの中でも、ポリアミドポリアミンエピク
ロルヒドリンが特に好ましい。これらのカチオン樹脂の
含有量としては、前記受像層の全固形分に対し1〜15
質量%が好ましく、特に3〜10質量%であることが好
ましい。
り、カチオン樹脂が特に好適に挙げられる。前記カチオ
ン樹脂としては、例えば、ポリアミドポリアミンエピク
ロルヒドリン、ポリエチレンイミン、ポリアミンスルホ
ン、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物、
カチオンポリアクリルアミド、コロイダルシリカ等が挙
げられ、これらの中でも、ポリアミドポリアミンエピク
ロルヒドリンが特に好ましい。これらのカチオン樹脂の
含有量としては、前記受像層の全固形分に対し1〜15
質量%が好ましく、特に3〜10質量%であることが好
ましい。
【0246】前記耐光性向上剤としては、例えば、硫酸
亜鉛、酸化亜鉛、ヒンダーアミン系酸化防止剤、ベンゾ
フェノン等のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が
挙げられる。これらの中でも、硫酸亜鉛が特に好まし
い。
亜鉛、酸化亜鉛、ヒンダーアミン系酸化防止剤、ベンゾ
フェノン等のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が
挙げられる。これらの中でも、硫酸亜鉛が特に好まし
い。
【0247】前記界面活性剤は、塗布助剤、剥離性改良
剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能す
る。前記界面活性剤については、特開昭62−1734
63号、同62−183457号の各公報に記載があ
る。前記界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用
いてもよい。前記有機フルオロ化合物は、疎水性である
ことが好ましい。前記有機フルオロ化合物としては、例
えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物
(例、フッ素油)及び固体状フッ素化合物樹脂(例、四
フッ化エチレン樹脂)が含まれる。前記有機フルオロ化
合物については、特公昭57−9053号(第8〜17
欄)、特開昭61−20994号、同62−13582
6号の各公報に記載がある。
剤、スベリ性改良剤あるいは帯電防止剤として機能す
る。前記界面活性剤については、特開昭62−1734
63号、同62−183457号の各公報に記載があ
る。前記界面活性剤の代わりに有機フルオロ化合物を用
いてもよい。前記有機フルオロ化合物は、疎水性である
ことが好ましい。前記有機フルオロ化合物としては、例
えば、フッ素系界面活性剤、オイル状フッ素系化合物
(例、フッ素油)及び固体状フッ素化合物樹脂(例、四
フッ化エチレン樹脂)が含まれる。前記有機フルオロ化
合物については、特公昭57−9053号(第8〜17
欄)、特開昭61−20994号、同62−13582
6号の各公報に記載がある。
【0248】前記その他の添加剤としては、例えば、顔
料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤、等が挙げられる。
なお、前記受像層は、1層であってもよいし、2層以上
であってもよい。
料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐
剤、pH調整剤、マット剤、硬膜剤、等が挙げられる。
なお、前記受像層は、1層であってもよいし、2層以上
であってもよい。
【0249】前記受像層の厚みとしては、10〜50μ
mが好ましく、20〜40μmがより好ましい。
mが好ましく、20〜40μmがより好ましい。
【0250】前記受像材料には、バックコート層を設け
ることもでき、該バックコート層に添加可能な成分とし
ては、白色顔料、水性バインダー、その他の添加剤が挙
げられる。
ることもでき、該バックコート層に添加可能な成分とし
ては、白色顔料、水性バインダー、その他の添加剤が挙
げられる。
【0251】前記バックコート層に含有される白色顔料
としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、
サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸
カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コ
ロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライ
ト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピ
グメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエ
チレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等
の有機顔料等が挙げられる。
としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、
サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸
カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コ
ロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、
水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライ
ト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグ
ネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピ
グメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエ
チレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等
の有機顔料等が挙げられる。
【0252】前記バックコート層に含有される水性バイ
ンダーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、ス
チレン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコー
ル、シラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、
カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエ
ンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分
子等が挙げられる。
ンダーとしては、スチレン/マレイン酸塩共重合体、ス
チレン/アクリル酸塩共重合体、ポリビニルアルコー
ル、シラノール変性ポリビニルアルコール、デンプン、
カチオン化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン等の水溶性高分子、スチレンブタジエ
ンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分散性高分
子等が挙げられる。
【0253】前記バックコート層に含有されるその他の
成分としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防
腐剤、耐水化剤等が挙げられる。
成分としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防
腐剤、耐水化剤等が挙げられる。
【0254】前記受像材料における構成層(バックコー
ト層を含む)には、ポリマーラテックスを添加してもよ
い。前記ポリマーラテックスは、寸度安定化、カール防
止、接着防止、膜のひび割れ防止のような膜物性改良の
目的で使用される。前記ポリマーラテックスについて
は、特開昭62−245258号、同62−13166
48号、同62−110066号の各公報に記載があ
る。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマーラ
テックスを媒染剤を含む層に添加すると、該層のひび割
れやカールを防止することができる。また、ガラス転移
温度が高いポリマーラテックスを前記バックコート層に
添加すると、該層のカールを防止できる。
ト層を含む)には、ポリマーラテックスを添加してもよ
い。前記ポリマーラテックスは、寸度安定化、カール防
止、接着防止、膜のひび割れ防止のような膜物性改良の
目的で使用される。前記ポリマーラテックスについて
は、特開昭62−245258号、同62−13166
48号、同62−110066号の各公報に記載があ
る。ガラス転移温度が低い(40℃以下の)ポリマーラ
テックスを媒染剤を含む層に添加すると、該層のひび割
れやカールを防止することができる。また、ガラス転移
温度が高いポリマーラテックスを前記バックコート層に
添加すると、該層のカールを防止できる。
【0255】インクジェット記録方式には、特に制限は
なく、公知の方式、例えば静電誘引力を利用してインク
を吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利
用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、
電気信号を音響ビームに変えインクに照射して放射圧を
利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、
及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用
するサーマルインクジェット方式等のいずれであっても
よい。なお、前記インクジェット記録方式には、フォト
インクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射
出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のイ
ンクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを
用いる方式が含まれる。
なく、公知の方式、例えば静電誘引力を利用してインク
を吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利
用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、
電気信号を音響ビームに変えインクに照射して放射圧を
利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、
及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用
するサーマルインクジェット方式等のいずれであっても
よい。なお、前記インクジェット記録方式には、フォト
インクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射
出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のイ
ンクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを
用いる方式が含まれる。
【0256】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。しかしながら、本発明はかかる実施例のみに限定
されるものでないことはいうまでもない。
する。しかしながら、本発明はかかる実施例のみに限定
されるものでないことはいうまでもない。
【0257】(実施例1)
〈着色微粒子分散物(A−1)の調製〉油溶性ポリマー
としてポリビニルブチラール(積水化学(株)製、BL
−S、平均重合度350)15g、本発明色素(化合物
例D−1)10g及び酢酸エチル150gをセパラブル
フラスコに入れ、フラスコ内をN2置換後、攪拌して上
記ポリマー及び染料を完全溶解させた。引き続き、更に
ラウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶液150gを滴
下して撹拌した後、超音波分散機(UH−150型、株
式会社エスエムテー製)を用いて300秒間乳化した。
その後、減圧下で酢酸エチルを除去し、着色微粒子分散
物を調製した。以下、これを着色微粒子分散物(A−
1)と略記する。
としてポリビニルブチラール(積水化学(株)製、BL
−S、平均重合度350)15g、本発明色素(化合物
例D−1)10g及び酢酸エチル150gをセパラブル
フラスコに入れ、フラスコ内をN2置換後、攪拌して上
記ポリマー及び染料を完全溶解させた。引き続き、更に
ラウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶液150gを滴
下して撹拌した後、超音波分散機(UH−150型、株
式会社エスエムテー製)を用いて300秒間乳化した。
その後、減圧下で酢酸エチルを除去し、着色微粒子分散
物を調製した。以下、これを着色微粒子分散物(A−
1)と略記する。
【0258】〈着色微粒子分散物(A−2)の調製〉油
溶性ポリマーとしてポリカーボネート樹脂(三菱エンジ
ニアリングプラスチックス社製、ユーピロンS−300
0)10g、本発明色素(化合物例D−5)10g、酢
酸エチル100g及びイソプロピルアルコール50gを
セパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2置換後、
撹拌して上記ポリマー及び色素を完全溶解させた。引き
続き、更にラウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶液1
50gを滴下して撹拌した後、高速撹拌型乳化分散機T
KロボミックスAG−03型(特殊機化工業社製)を用
い、ステーターとタービンを有する撹拌部において15
000rpmで20分間乳化した。その後、減圧下で酢
酸エチル及びイソプロピルアルコールを除去し、着色微
粒子分散物を調製した。以下、これを着色微粒子分散物
(A−2)と略記する。
溶性ポリマーとしてポリカーボネート樹脂(三菱エンジ
ニアリングプラスチックス社製、ユーピロンS−300
0)10g、本発明色素(化合物例D−5)10g、酢
酸エチル100g及びイソプロピルアルコール50gを
セパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2置換後、
撹拌して上記ポリマー及び色素を完全溶解させた。引き
続き、更にラウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶液1
50gを滴下して撹拌した後、高速撹拌型乳化分散機T
KロボミックスAG−03型(特殊機化工業社製)を用
い、ステーターとタービンを有する撹拌部において15
000rpmで20分間乳化した。その後、減圧下で酢
酸エチル及びイソプロピルアルコールを除去し、着色微
粒子分散物を調製した。以下、これを着色微粒子分散物
(A−2)と略記する。
【0259】〈着色微粒子分散物(A−3)の調製〉着
色微粒子分散物(A−1)において、ポリビニルブチラ
ール(積水化学(株)製、BL−S、平均重合度35
0)7gとPMMA樹脂(旭化成社製、デルペット56
0F)を3g用い、本発明色素(化合物例D−16)1
0gを用いた以外は、着色微粒子分散物(A−1)と同
様の操作により着色微粒子分散物を得た。以下、これを
着色微粒子分散物(A−3)と略記する。
色微粒子分散物(A−1)において、ポリビニルブチラ
ール(積水化学(株)製、BL−S、平均重合度35
0)7gとPMMA樹脂(旭化成社製、デルペット56
0F)を3g用い、本発明色素(化合物例D−16)1
0gを用いた以外は、着色微粒子分散物(A−1)と同
様の操作により着色微粒子分散物を得た。以下、これを
着色微粒子分散物(A−3)と略記する。
【0260】〈着色微粒子分散物(A−4)〜(A−2
2)の調製〉それぞれ、油溶性ポリマー、色素、そし
て、油溶性ポリマーと色素の比率(質量比)を表1に示
すように変化させて、着色微粒子分散物(A−1)の調
製法と同様に着色微粒子分散物(A−4)〜(A−1
7)を、着色微粒子分散物(A−2)の調製法と同様に
着色微粒子分散物(A−18)〜(A−20)を、着色
微粒子分散物(A−3)の調製法と同様に着色微粒子分
散物(A−21)〜(A−22)を調製した。
2)の調製〉それぞれ、油溶性ポリマー、色素、そし
て、油溶性ポリマーと色素の比率(質量比)を表1に示
すように変化させて、着色微粒子分散物(A−1)の調
製法と同様に着色微粒子分散物(A−4)〜(A−1
7)を、着色微粒子分散物(A−2)の調製法と同様に
着色微粒子分散物(A−18)〜(A−20)を、着色
微粒子分散物(A−3)の調製法と同様に着色微粒子分
散物(A−21)〜(A−22)を調製した。
【0261】又、油溶性ポリマー及び比較の色素(H−
1)〜(H−3)を表1に示す様に用いて、着色微粒子
分散物(A−1)の調製法と同様に比較の分散物(B−
1)〜(B−3)を調製した。表1に示す粒子径は、大
塚電子製レーザー粒径解析システムを用いて行った体積
平均粒子径である。
1)〜(H−3)を表1に示す様に用いて、着色微粒子
分散物(A−1)の調製法と同様に比較の分散物(B−
1)〜(B−3)を調製した。表1に示す粒子径は、大
塚電子製レーザー粒径解析システムを用いて行った体積
平均粒子径である。
【0262】
【化40】
【0263】
【表1】
【0264】得られた着色微粒子分散物試料を150μ
mの厚さを有する合成紙(ユポFPG−150:王子油
化社製)上に、それぞれウェット膜厚60μmで塗布・
乾燥し、塗布試料を作製した。
mの厚さを有する合成紙(ユポFPG−150:王子油
化社製)上に、それぞれウェット膜厚60μmで塗布・
乾燥し、塗布試料を作製した。
【0265】これら塗布試料について下記性能を評価し
た。 《耐光性》キセノンフェードメーターにて120時間曝
射した後の試料について、未曝射試料の可視領域の極大
吸収波長における反射スペクトル濃度からの、低下率を
評価した。 耐光性(%)=(曝射試料の極大吸収波長濃度/未曝射
試料の極大吸収波長濃度)×100 に従って求め、以下の評価基準に基づいて4段階評価し
た。
た。 《耐光性》キセノンフェードメーターにて120時間曝
射した後の試料について、未曝射試料の可視領域の極大
吸収波長における反射スペクトル濃度からの、低下率を
評価した。 耐光性(%)=(曝射試料の極大吸収波長濃度/未曝射
試料の極大吸収波長濃度)×100 に従って求め、以下の評価基準に基づいて4段階評価し
た。
【0266】
◎:耐光性が95%以上
○:耐光性が90%以上、95%未満
△:耐光性が80%以上、90%未満
×:耐光性が80%未満
○以上であれば実用上問題ない。
【0267】《色調》各塗布試料について、10人のモ
ニターによる目視評価で3段階評価を行った。
ニターによる目視評価で3段階評価を行った。
【0268】
◎:際だって鮮やかな色
○:鮮やかな色
△:くすんだ色
×:汚い色
○以上であることが望ましい。
【0269】又、得られた各着色微粒子分散物の分散安
定性を以下の基準で評価した。 《分散安定性》各着色微粒子分散物を60℃で7日間保
管後、下記の通り評価した。
定性を以下の基準で評価した。 《分散安定性》各着色微粒子分散物を60℃で7日間保
管後、下記の通り評価した。
【0270】
○:粒子径変化率が10%未満
△:粒子径変化率が10%乃至20%未満
×:粒子径変化率が20%以上以上の結果を表2に示
す。
す。
【0271】
【表2】
【0272】〈試料の作製〉前記の通り調製した着色微
粒子分散物(A−1)〜(A−22)及び(B−1)〜
(B−3)をそれぞれ、染料の含有量が仕上がりインク
として、2質量%になる量を秤量し、エチレングリコー
ル15%、グリセリン15%、サーフィノール465
(日信化学工業社製)0.3%、残りが純水になるよう
に調製し、更に2μmのメンブランフィルターによって
濾過し、ゴミ及び粗大粒子を除去して表3に示すような
インクジェット用インク1〜22及び比較のインク1〜
3を得た。
粒子分散物(A−1)〜(A−22)及び(B−1)〜
(B−3)をそれぞれ、染料の含有量が仕上がりインク
として、2質量%になる量を秤量し、エチレングリコー
ル15%、グリセリン15%、サーフィノール465
(日信化学工業社製)0.3%、残りが純水になるよう
に調製し、更に2μmのメンブランフィルターによって
濾過し、ゴミ及び粗大粒子を除去して表3に示すような
インクジェット用インク1〜22及び比較のインク1〜
3を得た。
【0273】各インクを市販のエプソン社製インクジェ
ットプリンター(PM800)を用いてコニカフォトジ
ェットペーパーPhotolikeQP光沢紙(コニカ
株式会社製)にプリントし、得られた画像の耐光性、色
調、耐水性について評価した。耐光性、色調については
前記と同じ方法で、耐水性については以下の方法で評価
した。
ットプリンター(PM800)を用いてコニカフォトジ
ェットペーパーPhotolikeQP光沢紙(コニカ
株式会社製)にプリントし、得られた画像の耐光性、色
調、耐水性について評価した。耐光性、色調については
前記と同じ方法で、耐水性については以下の方法で評価
した。
【0274】《耐水性》マイクロピペットにて、得られ
た各プリント上に水を滴下し1分後指で擦ってプリント
に乱れが生じたか否かを目視にて判定した。
た各プリント上に水を滴下し1分後指で擦ってプリント
に乱れが生じたか否かを目視にて判定した。
【0275】
◎:実質的に全く変化が見られない
○:乱れていても画像が識別できる(許容レベル)
×:識別できないほどに画像が乱れたもの
上記評価結果を表3に示す。
【0276】
【表3】
【0277】表2、表3で示すように、本発明の着色微
粒子分散物、インクジェット用インクは耐光性及び色調
に優れているといえる。
粒子分散物、インクジェット用インクは耐光性及び色調
に優れているといえる。
【0278】(実施例2)
〈着色微粒子分散物(A−23)の調製〉油溶性ポリマ
ーとして、ポリビニルブチラール(積水化学(株)製、
BL−S、平均重合度350)13g、本発明色素(化
合物例D−2)10g及び酢酸エチル150g、および
高沸点有機溶媒(S−2)2gの混合液をセパラブルフ
ラスコに入れ、フラスコ内をN2置換後、攪拌して上記
ポリマー及び色素を完全溶解させた。引き続き、更にラ
ウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶液150gを滴下
して撹拌した後、超音波分散機(UH−150型、株式
会社エスエムテー製)を用いて300秒間乳化した。そ
の後、減圧下で酢酸エチルを除去し、着色微粒子分散物
を調製した。以下、これを着色微粒子分散物(A−2
3)と略記する。
ーとして、ポリビニルブチラール(積水化学(株)製、
BL−S、平均重合度350)13g、本発明色素(化
合物例D−2)10g及び酢酸エチル150g、および
高沸点有機溶媒(S−2)2gの混合液をセパラブルフ
ラスコに入れ、フラスコ内をN2置換後、攪拌して上記
ポリマー及び色素を完全溶解させた。引き続き、更にラ
ウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶液150gを滴下
して撹拌した後、超音波分散機(UH−150型、株式
会社エスエムテー製)を用いて300秒間乳化した。そ
の後、減圧下で酢酸エチルを除去し、着色微粒子分散物
を調製した。以下、これを着色微粒子分散物(A−2
3)と略記する。
【0279】〈着色微粒子分散物(A−24)の調製〉
油溶性ポリマーとして、ポリカーボネート樹脂(三菱エ
ンジニアリングプラスチックス社製、ユーピロンS−3
000)10g、本発明色素(化合物例D−6)10
g、イソプロピルアルコール40g、tert−ブタノ
ール60g及び高沸点有機溶媒(S−2)3gの混合液
をセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2置換
後、撹拌して上記ポリマー及び色素を完全溶解させた。
引き続き、更にラウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶
液150gを滴下して撹拌した後、高速撹拌型乳化分散
機TKロボミックスAG−03型(特殊機化工業社製)
を用い、ステーターとタービンを有する撹拌部において
15000rpmで20分間乳化した。その後、減圧下
でイソプロピルアルコール及びtert−ブタノールを
除去し、着色微粒子分散物を調製した。以下、これを着
色微粒子分散物(A−24)と略記する。
油溶性ポリマーとして、ポリカーボネート樹脂(三菱エ
ンジニアリングプラスチックス社製、ユーピロンS−3
000)10g、本発明色素(化合物例D−6)10
g、イソプロピルアルコール40g、tert−ブタノ
ール60g及び高沸点有機溶媒(S−2)3gの混合液
をセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2置換
後、撹拌して上記ポリマー及び色素を完全溶解させた。
引き続き、更にラウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶
液150gを滴下して撹拌した後、高速撹拌型乳化分散
機TKロボミックスAG−03型(特殊機化工業社製)
を用い、ステーターとタービンを有する撹拌部において
15000rpmで20分間乳化した。その後、減圧下
でイソプロピルアルコール及びtert−ブタノールを
除去し、着色微粒子分散物を調製した。以下、これを着
色微粒子分散物(A−24)と略記する。
【0280】〈着色微粒子分散物(A−25)の調製〉
着色微粒子分散物(A−23)において、油溶性ポリマ
ーとしてポリビニルブチラール(積水化学(株)製、B
L−S、平均重合度350)8gとPMMA樹脂(旭化
成社製、デルペット560F)を2g用い、色素として
本発明色素(化合物例D−9)12gを、又、高沸点有
機溶媒(S−2)の代わりにS−2:S−24=1:2
(質量比)の混合物2gを用いた以外は、着色微粒子分
散物(A−23)と同様の操作により着色微粒子分散物
を得た。以下、これを着色微粒子分散物(A−25)と
略記する。
着色微粒子分散物(A−23)において、油溶性ポリマ
ーとしてポリビニルブチラール(積水化学(株)製、B
L−S、平均重合度350)8gとPMMA樹脂(旭化
成社製、デルペット560F)を2g用い、色素として
本発明色素(化合物例D−9)12gを、又、高沸点有
機溶媒(S−2)の代わりにS−2:S−24=1:2
(質量比)の混合物2gを用いた以外は、着色微粒子分
散物(A−23)と同様の操作により着色微粒子分散物
を得た。以下、これを着色微粒子分散物(A−25)と
略記する。
【0281】〈着色微粒子分散物(A−26)〜(A−
41)の調製〉それぞれ、油溶性ポリマー、色素、そし
て、油溶性ポリマーと色素の比率(質量比)、又、高沸
点有機溶媒を表4に示すように変化させて、着色微粒子
分散物(A−23)の調製法と同様に、着色微粒子分散
物(A−26)〜(A−28)を、着色微粒子分散物
(A−24)の調製法と同様に、着色微粒子分散物(A
−29)〜(A−41)を調製した。
41)の調製〉それぞれ、油溶性ポリマー、色素、そし
て、油溶性ポリマーと色素の比率(質量比)、又、高沸
点有機溶媒を表4に示すように変化させて、着色微粒子
分散物(A−23)の調製法と同様に、着色微粒子分散
物(A−26)〜(A−28)を、着色微粒子分散物
(A−24)の調製法と同様に、着色微粒子分散物(A
−29)〜(A−41)を調製した。
【0282】又、油溶性ポリマー及び比較の色素(H−
4)〜(H−6)を表4に示す様に用いて、着色微粒子
分散物(A−23)の調製法と同様にして比較の分散物
(B−4)〜(B−6)を調製した。表4に示す粒子径
は、大塚電子製レーザー粒径解析システムを用いて行っ
た体積平均粒子径である。
4)〜(H−6)を表4に示す様に用いて、着色微粒子
分散物(A−23)の調製法と同様にして比較の分散物
(B−4)〜(B−6)を調製した。表4に示す粒子径
は、大塚電子製レーザー粒径解析システムを用いて行っ
た体積平均粒子径である。
【0283】
【化41】
【0284】
【表4】
【0285】〈試料の作製〉前記の通り調製した各着色
微粒子分散物(A−23)〜(A−41)及び(B−
4)〜(B−6)をそれぞれ色素の含有量が仕上がりイ
ンクとして、2質量%になる量を秤量し、エチレングリ
コール15%、グリセリン15%、サーフィノール46
5(日信化学工業社製)0.3%、残りが純水になるよ
うに調製して、更に2μmのメンブランフィルターによ
って濾過し、ゴミ及び粗大粒子を除去して表5に示すよ
うなインクジェット用インク23〜41及び比較インク
4〜6を得た。
微粒子分散物(A−23)〜(A−41)及び(B−
4)〜(B−6)をそれぞれ色素の含有量が仕上がりイ
ンクとして、2質量%になる量を秤量し、エチレングリ
コール15%、グリセリン15%、サーフィノール46
5(日信化学工業社製)0.3%、残りが純水になるよ
うに調製して、更に2μmのメンブランフィルターによ
って濾過し、ゴミ及び粗大粒子を除去して表5に示すよ
うなインクジェット用インク23〜41及び比較インク
4〜6を得た。
【0286】得られた各インクの分散安定性について以
下に示す方法で評価した。 《分散安定性》インクを60℃で7日間保管後、下記の
通り評価した。○以上であれば実用上問題ない。
下に示す方法で評価した。 《分散安定性》インクを60℃で7日間保管後、下記の
通り評価した。○以上であれば実用上問題ない。
【0287】
◎:粒子径変化率が5%未満
○:粒子径変化率が5%乃至10%未満
×:粒子径変化率が10%以上
又、各インクを市販のエプソン社製インクジェットプリ
ンター(PM−800)を用いてコニカフォトジェット
ペーパーPhotolikeQP光沢紙(コニカ株式会
社製)にプリントし、得られた画像の色調についても前
記実施例1と同様に評価した。
ンター(PM−800)を用いてコニカフォトジェット
ペーパーPhotolikeQP光沢紙(コニカ株式会
社製)にプリントし、得られた画像の色調についても前
記実施例1と同様に評価した。
【0288】評価結果を以下に示す。
【0289】
【表5】
【0290】本発明のインクジェット用インクは、粒径
が小さく、分散安定性が良好で、色調にも優れている。
が小さく、分散安定性が良好で、色調にも優れている。
【0291】(実施例3)
〈着色微粒子分散物(A−42)の調製〉油溶性ポリマ
ーとして、15gのポリビニルブチラール(積水化学
製、BL−S、平均重合度350)、本発明色素(化合
物例D−3)15g、酢酸エチル150gをセパラブル
フラスコに入れ、フラスコ内をN2置換後、撹拌して上
記ポリマー及び色素を完全に溶解させた。ラウリル硫酸
ナトリウム6gを含む水溶液200gを滴下後、超音波
分散機(UH−150型、株式会社エスエムテー製)を
用いて300秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチ
ルを除去し、色素を含浸する着色微粒子分散物を得た。
この分散液に0.45gの過硫酸カリウムを加えて溶解
し、ヒーターを付して70℃に加温後、更に6gのスチ
レン及び3gの2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
混合液を滴下しながら7時間反応させてコアシェル型の
着色微粒子を得た。平均粒子径は93nmであった。
尚、粒子径は大塚電子製レーザー粒径解析システムを用
いて測定した体積平均粒子径である。
ーとして、15gのポリビニルブチラール(積水化学
製、BL−S、平均重合度350)、本発明色素(化合
物例D−3)15g、酢酸エチル150gをセパラブル
フラスコに入れ、フラスコ内をN2置換後、撹拌して上
記ポリマー及び色素を完全に溶解させた。ラウリル硫酸
ナトリウム6gを含む水溶液200gを滴下後、超音波
分散機(UH−150型、株式会社エスエムテー製)を
用いて300秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチ
ルを除去し、色素を含浸する着色微粒子分散物を得た。
この分散液に0.45gの過硫酸カリウムを加えて溶解
し、ヒーターを付して70℃に加温後、更に6gのスチ
レン及び3gの2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
混合液を滴下しながら7時間反応させてコアシェル型の
着色微粒子を得た。平均粒子径は93nmであった。
尚、粒子径は大塚電子製レーザー粒径解析システムを用
いて測定した体積平均粒子径である。
【0292】〈着色微粒子分散物(A−43)の調製〉
油溶性ポリマーとして、15gのポリビニルブチラール
(積水化学製、BL−S、平均重合度350)、本発明
色素(化合物例D−4)15g及び150gの酢酸エチ
ルをセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2置換
後、撹拌して上記ポリマー及び色素を完全溶解させた。
ラウリル硫酸ナトリウム6gを含む水溶液270gを滴
下して撹拌した後、超音波分散機(UH−150型、株
式会社エスエムテー製)を用いて300秒間乳化した。
その後、減圧下で酢酸エチルを除去し、色素を含浸する
着色微粒子分散物を得た。この分散液に0.45gの過
硫酸カリウムを加えて溶解し、ヒーターを付して70℃
に加温後、更に6gのスチレン及び1.5gのポリエチ
レングリコールメタクリレート(平均付加ユニット数:
4)の混合液を滴下しながら7時間反応させてコアシェ
ル型の着色微粒子分散物を得た。尚、平均粒子径は11
2nmであった。
油溶性ポリマーとして、15gのポリビニルブチラール
(積水化学製、BL−S、平均重合度350)、本発明
色素(化合物例D−4)15g及び150gの酢酸エチ
ルをセパラブルフラスコに入れ、フラスコ内をN2置換
後、撹拌して上記ポリマー及び色素を完全溶解させた。
ラウリル硫酸ナトリウム6gを含む水溶液270gを滴
下して撹拌した後、超音波分散機(UH−150型、株
式会社エスエムテー製)を用いて300秒間乳化した。
その後、減圧下で酢酸エチルを除去し、色素を含浸する
着色微粒子分散物を得た。この分散液に0.45gの過
硫酸カリウムを加えて溶解し、ヒーターを付して70℃
に加温後、更に6gのスチレン及び1.5gのポリエチ
レングリコールメタクリレート(平均付加ユニット数:
4)の混合液を滴下しながら7時間反応させてコアシェ
ル型の着色微粒子分散物を得た。尚、平均粒子径は11
2nmであった。
【0293】〈着色微粒子分散物(A−44)の調製〉
ポリウレタン(モートンケミカル社製、CA118)8
g、ポリビニルブチラール(積水化学製、BL−S、平
均重合度350)2g、ジョンクリル67(ジョンソン
ポリマー(株)製)5g、本発明色素(化合物例D−1
1)10g及び酢酸エチル150gをセパラブルフラス
コに入れ、フラスコ内をN2置換後、攪拌して上記ポリ
マー及び染料を完全溶解させた。引き続き、更に、ジョ
ンクリル67を中和するのに必要量の水酸化ナトリウム
およびラウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶液150
gを滴下して撹拌した後、超音波分散機(UH−150
型、株式会社エスエムテー製)を用いて70℃、300
秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチルを除去し、
色素を含浸する着色微粒子分散物を得た(シェルポリマ
ー:ジョンクリル、25%)。平均粒子径は137nm
であった。
ポリウレタン(モートンケミカル社製、CA118)8
g、ポリビニルブチラール(積水化学製、BL−S、平
均重合度350)2g、ジョンクリル67(ジョンソン
ポリマー(株)製)5g、本発明色素(化合物例D−1
1)10g及び酢酸エチル150gをセパラブルフラス
コに入れ、フラスコ内をN2置換後、攪拌して上記ポリ
マー及び染料を完全溶解させた。引き続き、更に、ジョ
ンクリル67を中和するのに必要量の水酸化ナトリウム
およびラウリル硫酸ナトリウム3gを含む水溶液150
gを滴下して撹拌した後、超音波分散機(UH−150
型、株式会社エスエムテー製)を用いて70℃、300
秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチルを除去し、
色素を含浸する着色微粒子分散物を得た(シェルポリマ
ー:ジョンクリル、25%)。平均粒子径は137nm
であった。
【0294】以下、用いたシェルとして添加した化合物
を下記の通り表記する。 P:スチレン/2−ヒドロキシエチルメタクリレート Q:スチレン/ポリエチレングリコールメタクリレート R:ジョンクリル67 次いで、着色微粒子分散物(A−42)〜(A−44)
と同様の方法で、コアとして用いた着色微粒子分散物の
調製に用いた油溶性ポリマー、色素、シェルのポリマー
の種類及び比率を表6に記載したように変化させてコア
/シェル構造を有する着色微粒子分散物(A−45)〜
(A−60)及び(B−7)〜(B−9)を調製した。
尚、コアの油溶性ポリマー、色素及びシェルを構成する
ポリマーの質量比についても各分散物について表6に示
した。粒子径は前記同様に大塚電子製レーザー粒径解析
システムを用いて測定した。
を下記の通り表記する。 P:スチレン/2−ヒドロキシエチルメタクリレート Q:スチレン/ポリエチレングリコールメタクリレート R:ジョンクリル67 次いで、着色微粒子分散物(A−42)〜(A−44)
と同様の方法で、コアとして用いた着色微粒子分散物の
調製に用いた油溶性ポリマー、色素、シェルのポリマー
の種類及び比率を表6に記載したように変化させてコア
/シェル構造を有する着色微粒子分散物(A−45)〜
(A−60)及び(B−7)〜(B−9)を調製した。
尚、コアの油溶性ポリマー、色素及びシェルを構成する
ポリマーの質量比についても各分散物について表6に示
した。粒子径は前記同様に大塚電子製レーザー粒径解析
システムを用いて測定した。
【0295】
【表6】
【0296】
【化42】
【0297】〈試料の作製〉前記の通り調製した着色微
粒子分散物(A−42)〜(A−60)及び(B−7)
〜(B−9)をそれぞれ色素の含有量が仕上がりインク
として、2質量%になる量を秤量し、エチレングリコー
ル15%、グリセリン15%、サーフィノール465
(日信化学工業社製)0.3%、残りが純水になるよう
に調整し、更に2μmのメンブランフィルターによって
濾過し、ゴミ及び粗大粒子を除去して表7に示すような
インクジェット用インク42〜60及び比較インク7〜
9を得た。
粒子分散物(A−42)〜(A−60)及び(B−7)
〜(B−9)をそれぞれ色素の含有量が仕上がりインク
として、2質量%になる量を秤量し、エチレングリコー
ル15%、グリセリン15%、サーフィノール465
(日信化学工業社製)0.3%、残りが純水になるよう
に調整し、更に2μmのメンブランフィルターによって
濾過し、ゴミ及び粗大粒子を除去して表7に示すような
インクジェット用インク42〜60及び比較インク7〜
9を得た。
【0298】インクの分散安定性について、前記と同様
の試験を行ったほか、各インクを市販のエプソン社製イ
ンクジェットプリンター(PM−800)を用いてコニ
カフォトジェットペーパーPhotolikeQP光沢
紙(コニカ株式会社製)にプリントし、得られた画像の
色調、耐光性、について前記と同様に評価し、又、イン
クの吐出安定性についても以下の基準で評価した。
の試験を行ったほか、各インクを市販のエプソン社製イ
ンクジェットプリンター(PM−800)を用いてコニ
カフォトジェットペーパーPhotolikeQP光沢
紙(コニカ株式会社製)にプリントし、得られた画像の
色調、耐光性、について前記と同様に評価し、又、イン
クの吐出安定性についても以下の基準で評価した。
【0299】《吐出安定性》プリンターで連続射出する
際、下記の通り評価した。 ○:10分以上ノズル欠が出ない ×:上記未満でノズル欠がある 以下に評価結果を示す。
際、下記の通り評価した。 ○:10分以上ノズル欠が出ない ×:上記未満でノズル欠がある 以下に評価結果を示す。
【0300】
【表7】
【0301】本発明によるインクは分散安定性、又、画
像としたときの色調に優れ、かつ耐水性、耐光性にも優
れており、該ノズル先端で目詰まりを起こすことがな
い。
像としたときの色調に優れ、かつ耐水性、耐光性にも優
れており、該ノズル先端で目詰まりを起こすことがな
い。
【0302】
【発明の効果】本発明によると、着色微粒子の分散安定
性に優れ、色調に優れ、かつ耐水性、耐光性にも優れ、
筆記用水性インク、水性印刷インク、情報記録用インク
などに好適な着色微粒子分散物を得ることができ、並び
に、サーマル、圧電、電界又は音響インクジェット方式
に好適であり、ノズルなどを用いて印字などを行った
際、該ノズル先端で目詰まりを起こすことがない、得ら
れる画像の色調に優れ、かつ、耐水性、耐光性にも優れ
たインクジェット用インク及びインクジェット記録方法
を提供することができる。
性に優れ、色調に優れ、かつ耐水性、耐光性にも優れ、
筆記用水性インク、水性印刷インク、情報記録用インク
などに好適な着色微粒子分散物を得ることができ、並び
に、サーマル、圧電、電界又は音響インクジェット方式
に好適であり、ノズルなどを用いて印字などを行った
際、該ノズル先端で目詰まりを起こすことがない、得ら
れる画像の色調に優れ、かつ、耐水性、耐光性にも優れ
たインクジェット用インク及びインクジェット記録方法
を提供することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
// C09B 23/00 C09B 23/00 M
26/06
26/06 29/09 B
29/09 29/36 B
29/36 29/40
29/40 55/00 A
55/00 B41J 3/04 101Y
Fターム(参考) 2C056 EA04 FA03 FA04 FA05 FB02
FC02
2H086 BA52 BA53 BA55 BA59
4H056 CA01 CC02 CC08 CE02 CE03
CE07 DD04 DD12 DD19 DD29
4J039 AD01 AD04 AD08 AD09 AD10
AD12 AD22 BC40 BC44 BC50
BC51 BC52 BC55 BC64 BC77
BE01 CA06 EA35 EA38 GA24
Claims (9)
- 【請求項1】 下記一般式(1)〜(4)で表される色
素の少なくとも一種を含有することを特徴とする着色組
成物。 【化1】 (式中、R1、R2、R3は水素原子又は置換基を表し、
Xは酸素原子又は=CR4(R5)を表す。但し、R4及
びR5は同一でも異なっていてもよく電子吸引性基を表
す。Yは窒素原子又は=L1−(L2−L3)m−基を表
し、L1、L2及びL3は窒素原子又はメチン基を表し、
mは0、1又は2を表す。Zはアゾ基を表し、G1は水
素原子又は置換基を表し、Qは5員もしくは6員の芳香
族炭素環又は複素環を形成する原子の集まりを表す。) - 【請求項2】 下記一般式(5)及び(6)で表される
色素の少なくとも一種を含有することを特徴とする着色
組成物。 【化2】 (式中、R1、R2は水素原子又は置換基を表し、lは
0、1または2を表す。lが2の時、R1、R2は各々同
じであっても異なっていてもよく、結合して環を形成し
てもよい。R6は水素原子又は置換基を表し、Yは窒素
原子又は=L1−(L 2−L3)m−基(L1、L2及びL3
は窒素原子又はメチン基を表し、mは0、1又は2を表
す)を表し、Zはアゾ基を表し、Qは5員もしくは6員
の芳香族炭素環又は複素環を形成する原子の集まりを表
す。) - 【請求項3】 下記一般式(7)及び(8)で表される
色素の少なくとも一種を含有することを特徴とする着色
組成物。 【化3】 (式中、R7、R8、R9は水素原子又は置換基を表し、
X1及びY1は各々、窒素原子又は置換基で置換された炭
素原子を表し、Qは5員もしくは6員の芳香族炭素環又
は複素環を形成する原子の集まりを表し、Z1は5員も
しくは6員の芳香族炭素環又は複素環を形成するのに必
要な原子群を表す。nは0〜4の整数である。) - 【請求項4】 前記一般式(1)〜(8)のいずれかで
表される色素の少なくとも一種およびポリマーを含有す
る着色微粒子を水系媒体に分散してなることを特徴とす
る着色微粒子分散物。 - 【請求項5】 前記一般式(1)〜(8)のいずれかで
表される色素の少なくとも一種および沸点150℃以上
の疎水性高沸点有機溶媒を含有する着色微粒子を水系媒
体に分散してなることを特徴とする着色微粒子分散物。 - 【請求項6】 前記一般式(1)〜(8)のいずれかで
表される色素の少なくとも一種、ポリマーおよび沸点1
50℃以上の疎水性高沸点有機溶媒を含有する着色微粒
子を水系媒体に分散してなることを特徴とする着色微粒
子分散物。 - 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項に記載の着
色微粒子分散物中に含有される着色微粒子の周りにポリ
マーシェルを形成し、コア/シェル構造を有する着色微
粒子としたことを特徴とする着色微粒子分散物。 - 【請求項8】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の着
色組成物又は請求項4〜7のいずれか1項に記載の着色
微粒子分散物を含有することを特徴とするインクジェッ
ト用インク。 - 【請求項9】 請求項8に記載のインクジェット用イン
クを用いて記録を行うことを特徴とするインクジェット
記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002014016A JP2003213152A (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | 着色組成物、着色微粒子分散物、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002014016A JP2003213152A (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | 着色組成物、着色微粒子分散物、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003213152A true JP2003213152A (ja) | 2003-07-30 |
Family
ID=27650820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002014016A Pending JP2003213152A (ja) | 2002-01-23 | 2002-01-23 | 着色組成物、着色微粒子分散物、インクジェット用インク及びインクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003213152A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010155908A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Fujifilm Corp | インクジェット記録液 |
US8431596B2 (en) | 2007-10-10 | 2013-04-30 | Cancer Research Technology Limited | [1,2,4]triazolo[1,5-a]pyridine and [1,2,4]triazolo[1,5-c]pyrimidine compounds and their use |
JP2019099628A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性組成物及びそれを内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 |
WO2019142736A1 (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | キヤノン株式会社 | 化合物、インク、カラーフィルター用レジスト組成物、感熱転写記録用シート、及びトナー |
CN114787212A (zh) * | 2019-11-28 | 2022-07-22 | 花王株式会社 | 树脂颗粒分散体 |
-
2002
- 2002-01-23 JP JP2002014016A patent/JP2003213152A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8431596B2 (en) | 2007-10-10 | 2013-04-30 | Cancer Research Technology Limited | [1,2,4]triazolo[1,5-a]pyridine and [1,2,4]triazolo[1,5-c]pyrimidine compounds and their use |
US9012633B2 (en) | 2007-10-10 | 2015-04-21 | Cancer Research Technology Limited | [1,2,4]triazolo[1,5-a]pyridine and [1,2,4]triazolo[1,5-c]pyrimidine compounds and their use |
US9394301B2 (en) | 2007-10-10 | 2016-07-19 | Cancer Research Technology Limited | [1,2,4]triazolo[1,5-a]pyridine and [1,2,4]triazolo[1,5-c]pyrimidine compounds and their use |
US9771362B2 (en) | 2007-10-10 | 2017-09-26 | Cancer Research Technology Limited | [1,2,4]triazolo[1,5-a]pyridine and [1,2,4]triazolo[1,5-c]pyrimidine compounds and their use |
JP2010155908A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-15 | Fujifilm Corp | インクジェット記録液 |
JP7011928B2 (ja) | 2017-11-30 | 2022-02-10 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性組成物及びそれを内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 |
JP2019099628A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | パイロットインキ株式会社 | 可逆熱変色性組成物及びそれを内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 |
WO2019142736A1 (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | キヤノン株式会社 | 化合物、インク、カラーフィルター用レジスト組成物、感熱転写記録用シート、及びトナー |
JP2019123873A (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | キヤノン株式会社 | 化合物、インク、カラーフィルター用レジスト組成物、カラーフィルター、感熱転写記録用シート、及びトナー |
US11472962B2 (en) | 2018-01-17 | 2022-10-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Compound, ink, resist composition for color filter, sheet for heat-sensitive transfer recording, and toner |
JP7330704B2 (ja) | 2018-01-17 | 2023-08-22 | キヤノン株式会社 | 化合物、インク、カラーフィルター用レジスト組成物、カラーフィルター、感熱転写記録用シート、及びトナー |
CN114787212A (zh) * | 2019-11-28 | 2022-07-22 | 花王株式会社 | 树脂颗粒分散体 |
CN114787212B (zh) * | 2019-11-28 | 2024-05-07 | 花王株式会社 | 树脂颗粒分散体 |
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