JP2003300511A - Ptpシート製造装置 - Google Patents

Ptpシート製造装置

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JP2003300511A
JP2003300511A JP2002106551A JP2002106551A JP2003300511A JP 2003300511 A JP2003300511 A JP 2003300511A JP 2002106551 A JP2002106551 A JP 2002106551A JP 2002106551 A JP2002106551 A JP 2002106551A JP 2003300511 A JP2003300511 A JP 2003300511A
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ptp sheet
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造に際し、環境負荷の抑制及びリサイクル性
の飛躍的な向上を図ることの可能なPTPシート製造装
置を提供する。 【解決手段】製造装置1は、ポケット部に錠剤の投入さ
れ、かつ、移送可能に設けられた帯状の包装用フィルム
2に対し、少なくともポケット部を塞ぐようにしてアル
ミニウムよりなる帯状のカバーフィルム13を取着する
ためのカバー取着手段22と、カバーフィルム13の取
着された包装用フィルム2を、PTPシート28単位に
打ち抜くためのシート打抜装置25とを備える。シート
打抜装置25により打ち抜かれる際に、包装用フィルム
2の端材のみが発生し、かつ、カバーフィルムの端材が
発生しないよう、カバー取着手段22にて取着されるカ
バーフィルムの所定位置に、切り欠き部を形成するため
のカバー打抜手段21を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブリスタ包装シー
ト(以下、「PTPシート」という)に係り、より詳し
くは、錠剤等の内容物を収容するための複数のポケット
部を備えた包装用フィルム部材と、少なくとも前記ポケ
ット部を塞ぐようにして前記包装用フィルムに取着され
たカバー部材とを有してなるPTPシートを製造するた
めのPTPシート製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、PTPシートは、例えばPP
(ポロプロピレン)よりなり複数のポケット部を備えた
包装用フィルム部材と、ポケット部を塞ぐようにして包
装用フィルム部材に取着されたアルミニウム製のカバー
フィルムよりなるカバー部材とを有している。各ポケッ
ト部には、内容物、例えば錠剤が1つずつ収容されてい
る。
【0003】ここで、PTPシートを利用する者の便を
考えたとき、上記PTPシートの四隅にはエッジがない
方が好ましい。このため、PTPシートの四隅部は、湾
曲形成されていることが多い。
【0004】上記のようなPTPシートを製造するため
の技術として例えば特開2001−354201号公報
に開示されたものが挙げられる。この技術では、錠剤が
1つずつ収容された複数のポケット部を備えた包装用フ
ィルム部材と、ポケット部を塞ぐようにして前記包装用
フィルム部材に取着されたカバー部材とによりPTPシ
ートが構成される。かかるPTPシートでは、カバー部
材の幅が包装用フィルム部材の幅よりも狭くなっている
とともに、幅方向両側には、その幅狭な分だけずれ代が
設けられる。
【0005】PTPシートの製造に際しては、PTPフ
ィルムが打ち抜かれることで上記PTPシートが得られ
るが、このとき、PTPフィルムの幅方向両側が切断さ
れることがない。従って、PTPフィルムの幅方向両側
に相当する帯状の端材が発生しないというメリットがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記技術で
あっても、PTPフィルムの幅方向両側を切断すること
はないものの、PTPシート単位で打ち抜くに際し、四
隅部を湾曲形状とするべく、例えば図9に示すような略
三角形状の端材91が生じる。当該端材91は、例えば
PPよりなる包装用フィルム92と、アルミニウムより
なるカバーフィルム93とが貼り合わさったものであ
り、両者92,93を分離させることは事実上困難であ
る。そのため、端材91の処分の点で課題が存在し、従
来とは違ったより好ましい対応が求められているのが実
状である。
【0007】本発明は、上記各事情に鑑みてなされたも
のであり、PTPシートの製造に際し、環境負荷の抑制
及びリサイクル性の飛躍的な向上を図ることのできるP
TPシート製造装置を提供することを主たる目的の一つ
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、
各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記
載する。
【0009】手段1.内容物を収容するための複数のポ
ケット部を備えた包装用フィルムと、少なくとも前記ポ
ケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルムに取着さ
れ、該包装用フィルムとは異種の素材よりなるカバーと
を有してなるPTPフィルムを、シート単位で打ち抜く
ことでPTPシートを製造するためのPTPシート製造
装置であって、前記シート単位で打ち抜く際には、前記
カバーの端材が発生しないように構成したことを特徴と
するPTPシート製造装置。
【0010】手段1によれば、内容物を収容するための
複数のポケット部を備えた包装用フィルムと、少なくと
も前記ポケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルム
に取着され、該包装用フィルムとは異種の素材よりなる
カバーとを有してなるPTPフィルムが、シート単位で
打ち抜かれることでPTPシートが製造される。かかる
PTPシート製造装置にあって、シート単位で打ち抜か
れる際には、カバーの端材が発生しない。このため、少
なくとも打ち抜きに際しては包装用フィルムの端材のみ
が発生することとなるため、当該包装用フィルムの端材
を再利用に供することが可能となる。その結果、環境負
荷の抑制、リサイクル性の向上を図ることができる。な
お、「内容物」は「錠剤」であることとしてもよい(以
下各手段において同様)。また、「錠剤」には、丸錠、
レンズ錠等の固形製剤のほかにも、カプセル錠等も含ま
れる。
【0011】手段2.内容物を収容するための複数のポ
ケット部を備えた包装用フィルムと、少なくとも前記ポ
ケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルムに取着さ
れ、該包装用フィルムとは異種の素材よりなるカバーと
を有してなるPTPフィルムを、シート単位で打ち抜く
ことでPTPシートを製造するためのPTPシート製造
装置であって、前記取着の前段階において前記カバーに
加工を施すことで、前記シート単位で打ち抜く際には、
前記包装用フィルムの端材のみが発生するように構成し
たことを特徴とするPTPシート製造装置。
【0012】手段2によれば、取着の前段階においてカ
バーに加工が施されることで、シート単位で打ち抜かれ
る際には、包装用フィルムの端材のみが発生することと
なるため、少なくとも当該包装用フィルムの端材を再利
用に供することが可能となる。その結果、環境負荷の抑
制、リサイクル性の向上を図ることができる。また、前
記カバーの加工に際し生じる端材はカバーの端材のみで
あるため、当該カバーの端材と包装用フィルムの端材と
を別々にリサイクルすることも可能となる。
【0013】手段3.内容物を収容するための複数のポ
ケット部を備えた包装用フィルム部材と、少なくとも前
記ポケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルム部材
に取着されたカバー部材とを有してなるPTPシートを
製造するためのPTPシート製造装置であって、ポケッ
ト部に内容物が投入され、かつ、移送可能に設けられた
帯状の包装用フィルムに対し、少なくとも前記ポケット
部を塞ぐようにして前記包装用フィルムとは異種の素材
よりなる帯状のカバーを取着するためのカバー取着手段
と、前記カバーの取着された包装用フィルムを、PTP
シート単位に打ち抜くためのフィルム打抜手段とを備
え、前記フィルム打抜手段により打ち抜かれる際に前記
カバーの端材が発生しないよう、前記取着されるカバー
に所定の加工が施されるようにしたことを特徴とするP
TPシート製造装置。
【0014】手段3によれば、ポケット部に内容物が投
入され、かつ、移送可能に設けられた帯状の包装用フィ
ルムに対し、カバー取着手段によって、少なくともポケ
ット部が塞がれるようにして、包装用フィルムとは異種
の素材よりなる帯状のカバーが取着される。また、カバ
ーの取着された包装用フィルムが、フィルム打抜手段に
よってPTPシート単位に打ち抜かれることで、包装用
フィルム部材及びカバー部材を有してなるPTPシート
が得られる。さて、手段3では、取着されるカバーに所
定の加工が施されることで、フィルム打抜手段により打
ち抜かれる際にカバーの端材が発生しない。このため、
PTPシート単位で打ち抜かれる際には、包装用フィル
ムの端材のみが発生することとなるため、少なくとも当
該包装用フィルムの端材を再利用に供することが可能と
なる。その結果、環境負荷の抑制、リサイクル性の向上
を図ることができる。また、前記カバーの加工に際し生
じる端材はカバーの端材のみであるため、当該カバーの
端材と包装用フィルムの端材とを別々にリサイクルする
ことも可能となる。
【0015】手段4.内容物を収容するための複数のポ
ケット部を備えた包装用フィルム部材と、少なくとも前
記ポケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルム部材
に取着されたカバー部材とを有してなるPTPシートを
製造するためのPTPシート製造装置であって、ポケッ
ト部に内容物が投入され、かつ、移送可能に設けられた
帯状の包装用フィルムに対し、少なくとも前記ポケット
部を塞ぐようにして前記包装用フィルムとは異種の素材
よりなる帯状のカバーを取着するためのカバー取着手段
と、前記カバーの取着された包装用フィルムを、PTP
シート単位に打ち抜くためのフィルム打抜手段とを備
え、前記フィルム打抜手段により打ち抜かれる際に前記
包装用フィルムの端材のみが発生し、かつ、前記カバー
の端材が発生しないよう、前記取着されるカバーに対し
加工を施す加工手段を設けたことを特徴とするPTPシ
ート製造装置。
【0016】手段4によれば、ポケット部に内容物が投
入され、かつ、移送可能に設けられた帯状の包装用フィ
ルムに対し、カバー取着手段によって、少なくともポケ
ット部が塞がれるようにして、包装用フィルムとは異種
の素材よりなる帯状のカバーが取着される。また、カバ
ーの取着された包装用フィルムが、フィルム打抜手段に
よってPTPシート単位に打ち抜かれることで、包装用
フィルム部材及びカバー部材を有してなるPTPシート
が得られる。さて、手段4では、加工手段によって、取
着されるカバーに対し加工が施されることで、フィルム
打抜手段により打ち抜かれる際に包装用フィルムの端材
のみが発生し、かつ、前記カバーの端材が発生しない。
このため、PTPシート単位で打ち抜かれる際には、包
装用フィルムの端材のみが発生することとなり、加工手
段で加工される際にはカバーの端材のみが発生すること
となる。従って、少なくとも包装用フィルムの端材、及
びカバーの端材をそれぞれ再利用に供することが可能と
なる。その結果、環境負荷の抑制、リサイクル性の飛躍
的な向上を図ることができる。
【0017】手段5.前記加工手段は、前記カバーの所
定位置に、切り欠き部及び透孔の少なくとも一方を形成
するための機構を具備していることを特徴とする手段4
に記載のPTPシート製造装置。
【0018】手段5によれば、加工手段により、カバー
の所定位置に、切り欠き部及び透孔の少なくとも一方が
形成される。このように切り欠き部等が打ち抜き前に形
成されることで、PTPシート単位で打ち抜かれる際に
は、包装用フィルムの端材のみが発生させられる。従っ
て、加工手段による切り欠き部等の形成に際してはカバ
ーの端材が発生することとなるが、当該端材を回収する
ことでカバーのリサイクルを確実に行うことが可能とな
る。
【0019】手段6.内容物を収容するための複数のポ
ケット部を備えた包装用フィルム部材と、少なくとも前
記ポケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルム部材
に取着されたカバー部材とを有してなるPTPシートを
製造するためのPTPシート製造装置であって、ポケッ
ト部に内容物が投入され、かつ、移送可能に設けられた
帯状の包装用フィルムに対し、少なくとも前記ポケット
部を塞ぐようにして前記包装用フィルムとは異種の素材
よりなる帯状のカバーを取着するためのカバー取着手段
と、前記カバーの取着された包装用フィルムを、PTP
シート単位に打ち抜くためのフィルム打抜手段と、前記
フィルム打抜手段により打ち抜かれる際に前記包装用フ
ィルムの端材のみが発生し、かつ、前記カバーの端材が
発生しないよう、前記カバー取着手段にて取着される前
記カバーの所定位置に、切り欠き部及び透孔の少なくと
も一方を打ち抜きにより形成するためカバー打抜手段と
を設けたことを特徴とするPTPシート製造装置。
【0020】手段6によれば、ポケット部に内容物が投
入され、かつ、移送可能に設けられた帯状の包装用フィ
ルムに対し、カバー取着手段によって、少なくともポケ
ット部が塞がれるようにして、包装用フィルムとは異種
の素材よりなる帯状のカバーが取着される。また、カバ
ーの取着された包装用フィルムが、フィルム打抜手段に
よってPTPシート単位に打ち抜かれることで、包装用
フィルム部材及びカバー部材を有してなるPTPシート
が得られる。さて、手段6では、前記カバー取着手段に
て取着されるカバーの所定位置に、カバー打抜手段によ
って、切り欠き部及び透孔の少なくとも一方が打ち抜き
により形成される。かかる切り欠き部等がフィルム打ち
抜きの前段階に形成されることで、フィルム打抜手段に
より打ち抜かれる際に包装用フィルムの端材のみが発生
し、かつ、カバーの端材が発生しない。このため、PT
Pシート単位で打ち抜かれる際には、包装用フィルムの
端材のみが発生することとなり、カバー打抜手段でカバ
ーが打ち抜かれる際にはカバーの端材のみが発生するこ
ととなる。従って、少なくとも包装用フィルムの端材、
及びカバーの端材をそれぞれ再利用に供することが可能
となる。その結果、環境負荷の抑制、リサイクル性の飛
躍的な向上を図ることができる。
【0021】手段7.前記カバー打抜手段を、前記カバ
ー取着手段の近傍に設けたことを特徴とする手段6に記
載のPTPシート製造装置。
【0022】手段7によれば、カバー打抜手段が、カバ
ー取着手段の近傍に設けられているため、カバー打ち抜
き後、すぐさま取着に供されることとなる。このため、
カバーが包装用フィルムに取着されるに際し、該カバー
に形成された切り欠き部等が、カバーの収縮・伸張等に
起因して位置ずれを起こしてしまうことが起こりにく
く、ひいては位置ずれによる不良品の発生等の不具合を
抑制することができる。
【0023】手段8.前記カバーは、カバー本体と、該
カバー本体の一方の面に設けられたシール部とを備え、
かつ、前記カバー打抜手段は、打抜用のパンチを具備す
るとともに、該打抜用のパンチを、前記カバー本体の他
方の面側に設けたことを特徴とする手段6又は7に記載
のPTPシート製造装置。
【0024】手段8によれば、カバー打抜手段の打抜用
のパンチが、カバー本体のシール部の設けられていない
側に設けられているため、パンチにより切り欠き部等が
形成される際に、シール部がパンチ先端等に付着してし
まうことが起こりにくい。そのため、カバーの端材が適
切に回収されずにポケット部や製造装置の各種装置に紛
れてしまうといった不具合を防止することができる。
【0025】手段9.前記カバー打抜手段により打ち抜
かれたカバー端材を回収するカバー端材回収機構を設け
たことを特徴とする手段6乃至8のいずれかに記載のP
TPシート製造装置。
【0026】手段9によれば、カバー端材回収機構によ
ってカバー打抜手段により打ち抜かれたカバー端材が回
収されるため、より確実にカバーのリサイクルを行うこ
とができる。
【0027】手段10.前記カバーの所定位置に形成さ
れた切り欠き部又は透孔は、丸みを帯びた形状をなして
いることを特徴とする手段5乃至9のいずれかに記載の
PTPシート製造装置。
【0028】手段10のように、カバーの所定位置に形
成された切り欠き部又は透孔が、丸みを帯びた形状をな
す、つまり角部を有しない構成とすることで、切り欠き
部等からカバーが裂けてしまったり破断してしまったり
するといった事態を抑制することができる。
【0029】手段11.前記フィルム打抜手段により打
ち抜かれたフィルム端材を回収するフィルム端材回収機
構を設けたことを特徴とする手段3乃至10のいずれか
に記載のPTPシート製造装置。
【0030】手段11によれば、フィルム端材回収機構
によって、フィルム打抜手段により打ち抜かれたフィル
ム端材が回収されるため、より確実に包装用フィルムの
リサイクルを行うことができる。
【0031】手段12.前記フィルム打抜手段は、前記
カバーが取着された包装用フィルムを、幅方向の両側部
を切断することなくPTPシート単位に打ち抜くよう構
成されていることを特徴とする手段3乃至11のいずれ
かに記載のPTPシート製造装置。
【0032】手段12によれば、フィルム打抜手段によ
り、カバーの取着された包装用フィルムの幅方向の両側
部が切断されることなく、PTPシート単位に打ち抜か
れる。このため、打ち抜きに際し、幅方向の両側部が切
断されることに基づく端材が発生しないこととなり、端
材の発生量の低減を図ることが可能となる。その結果、
端材処分のための負担軽減が図られる。また、幅方向両
側の端材の分だけ包装用フィルム及びカバーの使用量の
抑制を図ることができることから、コストの低減をも図
ることができる。なお、「幅方向の両側部を切断するこ
となく」とあるのは、「長手方向に沿って両端部を切断
することなく」の意を含んでおり、例えばPTPシート
の四隅部を湾曲状に形成するための隅部(コーナー部)
の切断までをも排除する趣旨ではない。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態について、図
1乃至図6を参照しつつ説明する。
【0034】図1,2に示すように、PTPシート28
は、例えばPP(ポロプロピレン)よりなり複数のポケ
ット部7を備えた包装用フィルム部材2Aと、ポケット
部7を塞ぐようにして包装用フィルム部材2Aに取着さ
れたアルミニウム製のフィルムよりなるカバー部材13
Aとを有している。各ポケット部7には内容物としての
錠剤Zが1つずつ収容されている。
【0035】本実施の形態では、PTPシート28の包
装用フィルム部材2Aには、例えば2つのポケット部7
が含まれたペア小片に切り離すことができるように複数
の横スリット36が形成されている(もちろん縦スリッ
トが形成されていてもよいし、スリットを省略してもよ
い)。また、PTPシート28の幅方向一端部にはロッ
トナンバー等の識別情報が刻印されたタグ部37が付設
されている(該タグ部37についても省略してもよ
い)。
【0036】PTPシート28の四隅部は、湾曲形状と
なっており、これにより、PTPシート28を取り扱う
者にとっての取扱性の向上が図られている。また、カバ
ー部材13Aの四隅部は、湾曲状(4分の1円形状)を
なす切り欠き部40が形成されており、かかる切り欠き
部40の存在により、PTPシート28の四隅部は、包
装用フィルム部2Aが両面とも露出した状態で湾曲形状
となっている。
【0037】また、本実施の形態において、カバー部材
13Aの幅W2は、包装用フィルム部材2Aの幅W1よ
りも狭くなっているとともに、幅方向両側には、前記幅
狭な分だけ「ずれ代38」が設けられている。
【0038】次に、上記のように構成されてなるPTP
シート28を製造するための製造装置1の概略について
図3に基づいて説明する。
【0039】帯状の包装用フィルム2は、最上流側にお
いてロール状に巻回されている。包装用フィルム2は上
述したようにPP等の比較的硬質で所定の剛性を有する
合成樹脂によって構成され(PVC等の他の熱可塑性樹
脂材料により構成してもよい)、透明又は半透明(ここ
では透明)を呈している。
【0040】ロール状に巻回された包装用フィルム2の
引出し端側は、ガイドロール3に案内されている。包装
用フィルム2は、ガイドロール3の下流側において間欠
送りロール4に掛装されている。間欠送りロール4は、
間欠的に回転するモータに連結されているため、包装用
フィルム2を間欠的に搬送する。ガイドロール3と間欠
送りロール4との間における包装用フィルム2搬送経路
に沿って、加熱装置5とポケット成形装置6とが順に並
設されている。これら加熱装置5及びポケット成形装置
6によってポケット部形成手段9が構成されている。そ
して、加熱装置5によって包装用フィルム2が部分的に
加熱されて、該包装用フィルム2が比較的柔軟になった
状態において、ポケット成形装置6によって包装用フィ
ルム2にポケット部7が成形される。なお、このポケッ
ト部7の成形は、間欠送りロール4による包装用フィル
ム2の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
【0041】間欠送りロール4から送り出された包装用
フィルム2は、テンションロール8及びフィルム受けロ
ール10の順に掛装されている。フィルム受けロール1
0は、一定回転するモータに連結されているため、包装
用フィルム2を連続的に且つ一定速度で搬送する。テン
ションロール8は、包装用フィルム2を弾性力によって
緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送
りロール4とフィルム受けロール10との搬送動作の相
違による包装用フィルム2の撓みを防止して包装用フィ
ルム2を常時緊張状態に保持する。
【0042】テンションロール8とフィルム受けロール
10との間における包装用フィルム2移送経路に沿っ
て、ポケット部7に錠剤Zを自動的に充填する錠剤投入
装置11が配設されている。錠剤投入装置11は、フィ
ルム受けロール10による包装用フィルム2の搬送動作
と同期して、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤Z
を落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴っ
て各ポケット部7に錠剤Zが投入される。勿論、所謂回
転ドラム式の錠剤投入装置を採用することとしてもよ
い。
【0043】錠剤投入装置11とフィルム受けロール1
0との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、
錠剤Zが各ポケット部7に確実に充填されているか否
か、また錠剤Zの異常の有無、異物混入の有無等の検査
を行うための検査装置12が配設されている。この検査
装置12はポケット部7の開口側からの検査を行うもの
である。
【0044】帯状に形成されたカバーフィルム13は、
最上流側においてロール状に巻回されている。本実施の
形態におけるカバーフィルム13は、アルミニウム箔よ
りなるカバー本体(厚さ約20μm)と、該カバー本体
の一方の面に塗布形成されたPPよりなるシール部とし
てのシーラント(厚さ約3μm)とによって構成されて
いる。ロール状に巻回されたカバーフィルム13の引出
し端は、ガイドロール14に案内され、加熱ロール15
の方へと案内されている。なお、ガイドロール14及び
加熱ロール15間のカバーフィルム13の搬送経路の途
中には、カバー打抜手段21が設けられている。カバー
打抜手段21は、カバーフィルム13の所定位置に、打
抜によって透孔を形成する機能を有する。
【0045】前記加熱ロール15は、前記フィルム受け
ロール10に圧接可能となっており、両ロール10,1
5間に包装用フィルム2及びカバーフィルム13が送り
込まれるようになっている。そして、包装用フィルム2
及びカバーフィルム13が、両ロール10,15間を加
熱圧接状態で通過することで、包装用フィルム2にカバ
ーフィルム13が貼着され、これにより、錠剤Zが各ポ
ケット部7に充填されたPTPフィルム16が製造され
る。本実施の形態では、前記フィルム受けロール10及
び加熱ロール15によって、カバー取着手段22が構成
されている。
【0046】連続送りロール10から送り出されたPT
Pフィルム16は、テンションロール17及び間欠送り
ロール18の順に掛装されている。間欠送りロール18
は、間欠的に回転するモータに連結されているため、P
TPフィルム16を間欠的に搬送する。テンションロー
ル17は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張す
る側へ引っ張った状態とされており、前記フィルム受け
ロール10と間欠送りロール18との搬送動作の相違に
よるPTPフィルム16の撓みを防止してPTPフィル
ム16を常時緊張状態に保持する。
【0047】フィルム受けロール10とテンションロー
ル17との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿
って、錠剤等の異常の有無、異物混入の有無等の検査を
行うための検査装置19が配設されている。この検査装
置19はポケット部7の突出面側からの検査を行うもの
である。従って、前記検査装置12による検査と相俟っ
て、PTPフィルム16の表裏両面側からの検査を実行
することができるようになっている。なお、各検査装置
12,19によって不良品判定された場合、その不良品
判定となったPTPシートは、図示しない不良シート排
出機構によって別途排出される。
【0048】間欠送りロール18から送り出されたPT
Pフィルム16は、ガイドロール20に掛装されてい
る。間欠送りロール18及びガイドロール20間におけ
るPTPフィルム16移送経路に沿って、スリット成形
装置23と刻印装置24とが順に配設されている。スリ
ット成形装置23は、PTPフィルム16の所定位置に
スリットを形成する機能を有する。刻印装置24はPT
Pフィルム16の所定位置(例えばタグ部37に相当す
る位置)に刻印を付す機能を有する。
【0049】ガイドロール20下流側のPTPフィルム
16移送経路に沿って、フィルム打抜手段を構成するシ
ート打抜装置25が配設されている。シート打抜装置2
5は、PTPフィルム16をPTPシート28単位に打
抜く機能を有する。
【0050】シート打抜装置25によって打抜かれたP
TPシート28は、アーム機構26によって取出しコン
ベア29上へと案内され、該取出しコンベア29によっ
て搬送され、完成品用ホッパ30に一旦貯留される。
【0051】前記シート打抜装置25の下側には、シー
ト打抜装置25から落下するフィルム端材31を貯留す
るためのフィルムスクラップ用ホッパ32が設けられて
いる。
【0052】なお、前記各ロール4,10,18,20
は、そのロール表面とポケット部7とが対向する位置関
係となっているが、各ロール4,10,18,20の表
面には、ポケット部7が収容される凹部が形成されてい
るため、ポケット部7が潰れてしまうことがない。ま
た、ポケット部7が各ロール4,10,18,20の各
凹部に収容されながら送り動作が行われることで、間欠
送り動作や連続送り動作が確実に行われる。
【0053】PTPシート製造装置1の概略は以上のと
おりであるが、以下においては、カバー打抜手段21、
カバー取着手段22及びシート打抜装置25について、
より具体的に説明する。
【0054】まず、カバー打抜手段21について説明す
る。カバー打抜装置21は、固定型21Aと可動パンチ
21Bとを備えている。可動パンチ21Bには図示しな
い駆動・伝達機構21Cが連結され、固定型21Aに近
接(没入)した作業位置と、固定型21Aから離間した
待機位置とに切換駆動される。駆動・伝達機構21Cと
しては、モータ、流体圧シリンダ、カム伝達機構等の適
宜のものを使用することができる。
【0055】本実施の形態において、固定型21A及び
可動パンチ21Bよるなるカバー打抜手段21は、カバ
ー取着手段22の近傍に設けられており、カバー打抜手
段21にて所定位置に半円形状の切り欠き部40(図4
参照)の形成されたカバーフィルム13はすぐさま包装
用フィルム2に取着されるようになっている。かかる配
置構成により、切り欠き部40形成後のカバーフィルム
13の位置ずれによる不具合が極力回避されるようにな
っている。
【0056】また、カバー打抜手段21のうち、可動パ
ンチ21Bは、カバーフィルム13のうち、シーラント
の存在していない面側(カバー本体側=印刷面側)に配
置されており、固定型21Aは、カバーフィルム13を
介して可動パンチ21に相対向して配置されている。
【0057】可動パンチ21Bの先端には、前記切り欠
き部40を形成するための円形状の図示しない打抜刃が
形成されているとともに、固定型21Aには、前記可動
パンチ21Bと対応して打抜孔が貫通形成されている。
【0058】さらに、固定型21A側には、図示しない
吸引機構が設けられており、かかる吸引機構によって、
打抜きにより発生した半円形状のアルミ端材41(図4
参照)が吸引され、アルミスクラップ用ホッパ42の方
へと案内されるようになっている。本実施の形態では、
これら吸引機構及びアルミスクラップ用ホッパ42によ
りカバー端材回収機構が構成されている。
【0059】次に、カバー取着手段22について説明す
る。上述したように、カバー取着手段22は、フィルム
受けロール10及び加熱ロール15を備えている。両ロ
ール10,15は、包装用フィルム2よりも幅広となっ
ており、特に加熱ロール15は所定温度に加熱されるよ
うになっている。そして、フィルム受けロール10側に
包装用フィルム2が、加熱ロール15側にカバーフィル
ム13がそれぞれ当接するように、両ロール10,15
間に包装用フィルム2及びカバーフィルム13が送り込
まれるようになっている。ここで、カバーフィルム13
の幅は、包装用フィルム2の幅よりも幾分小さく、包装
用フィルム2の幅方向両側にずれ代38が形成されるよ
うに両者は互いに貼着される。
【0060】次に、シート打抜装置25について説明す
る。図5に示すように、シート打抜装置25は、固定型
61と可動型62とを備えている。可動型62には駆動
・伝達機構63が連結され、固定型61に近接(没入)
した作業位置と、固定型61から離間した待機位置とに
切換駆動される。駆動・伝達機構63としては、モー
タ、流体圧シリンダ、カム伝達機構等の適宜のものを使
用することができる。
【0061】本実施の形態において、可動型62には、
打抜刃64が固定型61に向かって突設されている。打
抜刃64は枠状(略矩形状で四隅が湾曲形状)に形成さ
れている。一方、固定型61には、前記打抜刃64と対
応して打抜孔65が貫通形成されている。
【0062】但し、打抜刃64の幅(図6の左右幅)
は、製品たるPTPシート28(包装用フィルム部材2
A)の幅W1よりも幾分大きく設定されている。ここ
で、可動型62の作業位置への移動に伴い、打抜刃64
によってPTPフィルム16がPTPシート28単位に
打抜かれるのであるが、このとき、打抜刃64の幅が前
記幅W1よりも大きく設定されているためPTPフィル
ム16の両側は打ち抜かれることがない。従って、打抜
きに際しては、PTPシート28の四隅部を湾曲状に形
成するための略三角形状の微小なフィルム端材31のみ
が発生するよう構成されている。なお、発生したフィル
ム端材31は、自由落下し、前記フィルムスクラップ用
ホッパ32に自動的に導かれるようになっている。本実
施の形態では、当該スクラップ用ホッパ32により容器
フィルム端材回収機構が構成されている。
【0063】さて、以上のように構成された製造装置1
によって図1,2に示したPTPシート28を製造する
手順及びそのときどきの作用効果について、主要な工程
を中心として説明する。
【0064】包装用フィルム2はまず、ポケット成形手
段9へと間欠的に移送される。そして、そこでポケット
部7が形成され、さらに前方へ向けて移送される。その
後、包装用フィルム2は錠剤投入装置11の方へと移送
される。該錠剤投入装置11によって前記ポケット部7
に錠剤が投入され、また続く検査装置12による検査工
程を経た後、包装用フィルム2は、前記カバーフィルム
13とともに、カバー取着手段22の方へと移送され
る。
【0065】カバー取着手段22では、フィルム受けロ
ール10及び加熱ロール15によってカバーフィルム1
3が包装用フィルム2に対し加熱圧接されることで、前
記ずれ代38が形成されるように取着される。
【0066】上記取着に先だって、カバーフィルム13
には、前記カバー打抜手段21によって半円形状の切り
欠き部40が形成される。ここで、切り欠き部40の形
成に際し用いられるカバー打抜手段21がカバー取着手
段22の近傍に設けられているため、上記取着に際して
は、切り欠き部40の位置が包装用フィルム2に形成さ
れたポケット部7に対し位置ずれを起こすこと、及び、
位置ずれによる不具合が極力抑制される。
【0067】また、可動パンチ21Bがカバーフィルム
13のうちシーラントの存在していない面側(カバー本
体側=印刷面側)に配置されているため、可動パンチ2
1Bに打ち抜き後のアルミ端材41がくっついてしまう
ことが起こりにくい。このため、可動パンチ21Bにア
ルミ端材41が付着することによる不具合、例えば、ア
ルミ端材41がそのまま搬送されてしまったり、各装置
に紛れてしまったり、ポケット部7内に収容されてしま
うといった事態を防止することができる。
【0068】そして、打抜きにより発生した半円形状の
アルミ端材41は、前記吸引機構によって、吸引され、
アルミスクラップ用ホッパ42に回収される。
【0069】次に、カバーフィルム13が取着されるこ
とにより得られたPTPフィルム16は、検査装置19
による検査工程を経た後、さらにスリット形成工程及び
刻印工程を経てシート打抜装置25の方へと移送され
る。そして、固定型61の打抜孔65に対し、可動型6
2側の打抜刃64が挿通させられることで、PTPフィ
ルム16がPTPシート28単位に打抜かれる。このと
き、打抜刃64の幅は、製品たるPTPシート28(P
TPフィルム16)の幅W1よりも大きく設定されてい
るため、PTPフィルム16の両側は打ち抜かれること
がなく、PTPシート28の四隅部の湾曲形状に対応す
る微小なフィルム端材31のみが発生する。従って、全
体として端材の発生量の著しい低減を図ることができ、
結果として、端材処分のための負担軽減を図ることがで
きる。また、幅方向両側に端材が発生しない分だけ、包
装用フィルム2及びカバーフィルム13の使用量の抑制
を図ることができることから、コストの著しい低減をも
図ることができる。
【0070】特に、本実施の形態では、前記カバーフィ
ルム13には、前述したカバー打抜手段21により既に
切り欠き部40が形成されているため、当該PTPシー
ト28単位での打抜きに際しては、カバーフィルム13
部分の端材が発生することがない。つまり、PPよりな
る包装用フィルム2の端材(フィルム端材31)しか発
生しない。そして、発生したフィルム端材31は、自由
落下し、前記スクラップ用ホッパ32に自動的に導かれ
回収される。
【0071】このように、本実施の形態ではシート打抜
手段25によりPTPシート28単位で打ち抜かれる際
には、フィルム端材31のみが発生することとなり、カ
バー打抜手段21でカバーフィルム13が打ち抜かれる
際にはアルミ端材41のみが発生することとなる。従っ
て、少なくともフィルム端材31及びアルミ端材41を
それぞれ分別回収し、再利用に供することが可能とな
る。その結果、環境負荷の抑制、リサイクル性の飛躍的
な向上を図ることができる。
【0072】尚、上述した実施の形態の記載内容に限定
されることなく、例えば次のように実施してもよい。
【0073】(a)上記実施の形態におけるスリット形
成装置23や刻印装置24等を省略することとしても差
し支えない。
【0074】(b)また、PTPシート28単位のポケ
ット部7の配列や、個数も上記実施の形態の態様(2
列、10個)に何ら限定されるものではなく、様々な配
列、個数からなるPTPシートを採用することができ
る。
【0075】(c)上記実施の形態では横スリット36
を形成することとしたが、それ以外にも、横スリット及
び縦スリットを有するPTPシート、縦スリットのみを
有するPTPシート、スリットを有しないPTPシート
等に具体化することもできる。もちろん、スリットに代
えて、ミシン目としてもよい。
【0076】(d)上記実施の形態では、PTPシート
28の幅方向両側にずれ代38を設ける構成としたが、
一側のみにずれ代を設け、他側においては包装用フィル
ム部材及びカバー部材の端部を一致させてもよい。ま
た、ずれ代38を設けない構成としてもよい。
【0077】(e)上記実施の形態では、PTPシート
28の幅方向両側に長尺状のスクラップを発生させない
タイプの製造装置1に具体化したが、幅方向両側にスク
ラップの発生しうるタイプの製造装置に具体化すること
も可能である。例えば、図7に示すように、カバーフィ
ルム71には、該カバーフィルム71取着の前段階にお
いて、同図に示すような透孔72及び切り欠き部73を
形成しておき、その後図示しないシート打抜装置を用い
て略矩形状に打ち抜くことでPTPシートを製造するこ
ととしてもよい。
【0078】(f)上記実施の形態では、円形状の可動
パンチ21Bを用いて、半円形状の切り欠き部40を形
成することとしたが、必ずしも半円形状に限定されるも
のではなく、上記(e)のような円形状の透孔72とし
てもよい。また、図8(a)に示すように、略T字状の
可動パンチ81を用いてカバー部材82の切り欠き領域
を最小限に抑えることとしてもよい。このように構成す
ることで、包装用フィルム部材83の露出領域が少なく
なるため、外観品質の向上を図ることができる。また、
図8(b)に示すように、略三角形状の可動パンチ84
を用いてカバー部材85を切り欠くこととしてもよい。
但し、裂け、切断等が起こりにくいという観点からは、
切り欠き部や透孔が、湾曲状をなしている(角部が存在
しない)方が望ましい。
【0079】(g)内容物として、上記実施の形態の錠
剤に代えて、食品等を収容することとしてもよい。
【0080】(h)上記実施の形態では、シート打抜装
置25として、鉛直方向に延びるPTPフィルム16を
打抜き可能なものを採用しているが、水平方向に延びる
PTPフィルム16を打抜可能なよう上下方向に打ち抜
くタイプのものを採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係るPTPシートを示す図であ
って、(a)は表面側の斜視図、(b)は裏面側の斜視
図である。
【図2】PTPシートを示す拡大断面図である。
【図3】PTPシート製造装置の全体構成を示す概略図
である。
【図4】カバー打抜手段の可動パンチ等の構成を示す断
面模式図である。
【図5】シート打抜装置の構成を示す断面模式図であ
る。
【図6】シート打抜装置にて打ち抜かれるPTPフィル
ム等の構成を示す平面図である。
【図7】別の実施の形態におけるPTPシート等の構成
を示す平面図である。
【図8】(a),(b)は別の実施の形態におけるPT
Pシート及び対応する可動パンチの形状等を模式的に示
す図である。
【図9】従来技術における製造装置において発生する端
材の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…PTPシート製造装置、2…包装用フィルム、2A
…包装用フィルム部材、7…ポケット部、10…カバー
取着手段を構成するフィルム受けロール、12…錠剤投
入装置、13,71…カバーとしてのカバーフィルム、
13A,82,85…カバー部材、15…カバー取着手
段を構成する加熱ロール、16…PTPフィルム、21
…カバー打抜手段、21A…固定型、21B,81,8
4…可動パンチ、25…フィルム打抜手段を構成するシ
ート打抜装置、28…PTPシート、31…フィルム端
材、38…ずれ代、40,73…切り欠き部、41…カ
バー端材としてのアルミ端材、61…固定型、62…可
動型、64…打抜刃、72…透孔、Z…内容物としての
錠剤。.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E050 AA03 AA10 AB02 AB08 BA08 BA09 BA12 CA01 CB03 CB06 CC07 CC10 DA10 DG10 FA01 FB01 FB08 FC01 GA10 GB02 GB09 GC03 3E056 AA02 BA04 BA11 CA12 DA01 DA05 EA02 EA08 FA01 FA03 FB03 FG06 GA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物を収容するための複数のポケット
    部を備えた包装用フィルムと、少なくとも前記ポケット
    部を塞ぐようにして前記包装用フィルムに取着され、該
    包装用フィルムとは異種の素材よりなるカバーとを有し
    てなるPTPフィルムを、シート単位で打ち抜くことで
    PTPシートを製造するためのPTPシート製造装置で
    あって、 前記シート単位で打ち抜く際には、前記カバーの端材が
    発生しないように構成したことを特徴とするPTPシー
    ト製造装置。
  2. 【請求項2】 内容物を収容するための複数のポケット
    部を備えた包装用フィルムと、少なくとも前記ポケット
    部を塞ぐようにして前記包装用フィルムに取着され、該
    包装用フィルムとは異種の素材よりなるカバーとを有し
    てなるPTPフィルムを、シート単位で打ち抜くことで
    PTPシートを製造するためのPTPシート製造装置で
    あって、 前記取着の前段階において前記カバーに加工を施すこと
    で、前記シート単位で打ち抜く際には、前記包装用フィ
    ルムの端材のみが発生するように構成したことを特徴と
    するPTPシート製造装置。
  3. 【請求項3】 内容物を収容するための複数のポケット
    部を備えた包装用フィルム部材と、少なくとも前記ポケ
    ット部を塞ぐようにして前記包装用フィルム部材に取着
    されたカバー部材とを有してなるPTPシートを製造す
    るためのPTPシート製造装置であって、 ポケット部に内容物が投入され、かつ、移送可能に設け
    られた帯状の包装用フィルムに対し、少なくとも前記ポ
    ケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルムとは異種
    の素材よりなる帯状のカバーを取着するためのカバー取
    着手段と、 前記カバーの取着された包装用フィルムを、PTPシー
    ト単位に打ち抜くためのフィルム打抜手段とを備え、前
    記フィルム打抜手段により打ち抜かれる際に前記カバー
    の端材が発生しないよう、前記取着されるカバーに所定
    の加工が施されるようにしたことを特徴とするPTPシ
    ート製造装置。
  4. 【請求項4】 内容物を収容するための複数のポケット
    部を備えた包装用フィルム部材と、少なくとも前記ポケ
    ット部を塞ぐようにして前記包装用フィルム部材に取着
    されたカバー部材とを有してなるPTPシートを製造す
    るためのPTPシート製造装置であって、 ポケット部に内容物が投入され、かつ、移送可能に設け
    られた帯状の包装用フィルムに対し、少なくとも前記ポ
    ケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルムとは異種
    の素材よりなる帯状のカバーを取着するためのカバー取
    着手段と、 前記カバーの取着された包装用フィルムを、PTPシー
    ト単位に打ち抜くためのフィルム打抜手段とを備え、前
    記フィルム打抜手段により打ち抜かれる際に前記包装用
    フィルムの端材のみが発生し、かつ、前記カバーの端材
    が発生しないよう、前記取着されるカバーに対し加工を
    施す加工手段を設けたことを特徴とするPTPシート製
    造装置。
  5. 【請求項5】 前記加工手段は、前記カバーの所定位置
    に、切り欠き部及び透孔の少なくとも一方を形成するた
    めの機構を具備していることを特徴とする請求項4に記
    載のPTPシート製造装置。
  6. 【請求項6】 内容物を収容するための複数のポケット
    部を備えた包装用フィルム部材と、少なくとも前記ポケ
    ット部を塞ぐようにして前記包装用フィルム部材に取着
    されたカバー部材とを有してなるPTPシートを製造す
    るためのPTPシート製造装置であって、 ポケット部に内容物が投入され、かつ、移送可能に設け
    られた帯状の包装用フィルムに対し、少なくとも前記ポ
    ケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルムとは異種
    の素材よりなる帯状のカバーを取着するためのカバー取
    着手段と、前記カバーの取着された包装用フィルムを、
    PTPシート単位に打ち抜くためのフィルム打抜手段
    と、 前記フィルム打抜手段により打ち抜かれる際に前記包装
    用フィルムの端材のみが発生し、かつ、前記カバーの端
    材が発生しないよう、前記カバー取着手段にて取着され
    る前記カバーの所定位置に、切り欠き部及び透孔の少な
    くとも一方を打ち抜きにより形成するためカバー打抜手
    段とを設けたことを特徴とするPTPシート製造装置。
  7. 【請求項7】 前記カバー打抜手段を、前記カバー取着
    手段の近傍に設けたことを特徴とする請求項6に記載の
    PTPシート製造装置。
  8. 【請求項8】 前記カバーは、カバー本体と、該カバー
    本体の一方の面に設けられたシール部とを備え、かつ、
    前記カバー打抜手段は、打抜用のパンチを具備するとと
    もに、該打抜用のパンチを、前記カバー本体の他方の面
    側に設けたことを特徴とする請求項6又は7に記載のP
    TPシート製造装置。
  9. 【請求項9】 前記カバー打抜手段により打ち抜かれた
    カバー端材を回収するカバー端材回収機構を設けたこと
    を特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のPTP
    シート製造装置。
  10. 【請求項10】 前記カバーの所定位置に形成された切
    り欠き部又は透孔は、丸みを帯びた形状をなしているこ
    とを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載のPT
    Pシート製造装置。
  11. 【請求項11】 前記フィルム打抜手段により打ち抜か
    れたフィルム端材を回収するフィルム端材回収機構を設
    けたことを特徴とする請求項3乃至10のいずれかに記
    載のPTPシート製造装置。
  12. 【請求項12】 前記フィルム打抜手段は、前記カバー
    が取着された包装用フィルムを、幅方向の両側部を切断
    することなくPTPシート単位に打ち抜くよう構成され
    ていることを特徴とする請求項3乃至11のいずれかに
    記載のPTPシート製造装置。
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