JP2003300488A - 二輪車の灯体配置 - Google Patents

二輪車の灯体配置

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JP2003300488A
JP2003300488A JP2002298077A JP2002298077A JP2003300488A JP 2003300488 A JP2003300488 A JP 2003300488A JP 2002298077 A JP2002298077 A JP 2002298077A JP 2002298077 A JP2002298077 A JP 2002298077A JP 2003300488 A JP2003300488 A JP 2003300488A
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lamp body
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Yoshiyuki Matsumoto
善行 松本
Yojiro Tsutsumi
陽次郎 堤
Masaaki Abe
正明 阿部
Kazuyuki Maruyama
一幸 丸山
Isao Uematsu
功 植松
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J6/00Arrangement of optical signalling or lighting devices on cycles; Mounting or supporting thereof; Circuits therefor
    • B62J6/04Rear lights
    • B62J6/045Rear lights indicating braking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J6/00Arrangement of optical signalling or lighting devices on cycles; Mounting or supporting thereof; Circuits therefor
    • B62J6/02Headlights
    • B62J6/022Headlights specially adapted for motorcycles or the like
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J6/00Arrangement of optical signalling or lighting devices on cycles; Mounting or supporting thereof; Circuits therefor
    • B62J6/05Direction indicators
    • B62J6/055Electrical means, e.g. lamps

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 距離感や速度感の知覚精度の向上をより簡便
な方法で行うことができる二輪車の灯体配置を提供す
る。 【解決手段】 二輪車の被視認性を向上させる複数の灯
体から構成される灯体配置において、二輪車10の灯体
系を構成する少なくとも1つの灯体の配置は、前輪11
の車軸19の中心を通り地面と平行な直線L10上もし
くは直線L10よりも下方側であって、かつ、前輪11
の最後部から地面に下ろした垂線L11上もしくは垂線
L11よりも前方側である。また、二輪車10の前照灯
16の高さ以上に少なくとも1つの灯体がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二輪車の灯体配置
に関し、特に、二輪車の被視認性を向上させる技術であ
り、具体的には、二輪車の距離感または速度感の知覚精
度を向上させるための二輪車の灯体配置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】二輪車は四輪車に比べ見かけサイズが小
さいため、距離感の評価が四輪車に比べ困難であった。
特に夜間は、ライト以外の車体や運転者が見えにくく、
距離を知覚する手がかりが少なくなり、近くにいる二輪
車を遠くにいると認知する等、距離感の知覚精度の向上
が困難であった。
【0003】また、二輪車は四輪車に比べ見かけサイズ
が小さいため、速度感の評価が四輪車に比べ困難であっ
た。特に夜間は、ライト以外の車体や運転者が見えにく
く、速度を知覚する手がかりが少なくなり、高速で接近
中の二輪車を低速と認知する等、速度感の知覚精度の向
上が困難であった。
【0004】このような現象を防ぐため、二輪車と他の
交通手段の間に無線通信を使い、現在の位置・速度等の
情報をやりとりし、距離感や速度感の知覚精度を向上さ
せる技術が提案されている。
【0005】また、通信手段を用いないで他車からの視
認性を良好に確保するための技術が開示されている(例
えば、特許文献1参照)。それによると、スクータ本体
と、このスクータ本体の進行方向前面に装備されたフロ
ントフェンダと、このフロントフェンダの両側端面から
下方に向けてスクータ本体の両側面の前部分に固定装備
されたレッグシールドとを有するスクータにおいて、各
レッグシールドのフロントフェンダ側に、それぞれポジ
ションランプを装備したことを特徴としている。
【0006】さらに、通信手段を用いないで他車からの
視認性を向上させると共に自車付近における照明範囲を
広げる技術が開示されている(例えば、特許文献2参
照)。それによると、自動二輪車本体と、該自動二輪車
本体の前側部分に配置され前輪の上方部を覆う前部レッ
グシールドと、該前部レッグシールドの幅方向一方の端
部から後輪側へかけて延設された第1の側部レッグシー
ルドと、前部レッグシールドの幅方向他方の端部から後
輪側へかけて延設された第2の側部レッグシールドとを
備えた自動二輪車において、ポジションランプを、その
ランプ面を自動二輪車本体の進行方向側へ向けた状態で
第1の側部レッグシールドおよび第2の側部レッグシー
ルドの各前輪側部分に対して各々一体に設けたことを特
徴としている。
【0007】また、昼間点灯されて前方から視認される
ランプ装置であって、青色または緑色系の光を発生する
ランプが車体の上下または左右に一対設けられ、両ラン
プの中心間距離が50mm以上である二輪車の視認用ラ
ンプ装置が開示されている(例えば、特許文献3参
照)。
【0008】
【特許文献1】特開平6−227314号公報
【特許文献2】特開平6−344826号公報
【特許文献3】特開2001−334976公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信手
段を用いた技術では、コストが高く、すべての二輪車・
四輪車が通信手段を設けないかぎり距離感や速度感の知
覚精度を向上させることは困難である。また、通信手段
を用いずにポジションランプを用いた技術においては、
ポジションランプの最適な位置についての開示がなかっ
た。さらに、灯体色毎の定量的な比較がされておらず、
最適な灯体色として開示されていない。
【0010】本発明の目的は、上記問題を解決するた
め、距離感や速度感の知覚精度の向上をより簡便な方法
で行うことができる二輪車の灯体配置を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】本発明に係る
二輪車の灯体配置は、上記の目的を達成するために、次
のように構成される。
【0012】第1の二輪車の灯体配置(請求項1に対
応)は、二輪車の被視認性を向上させる複数の灯体から
構成される灯体配置において、二輪車の灯体系を構成す
る少なくとも1つの灯体の配置は、前輪の車軸中心を通
り地面と平行な直線上もしくは直線よりも下方側であっ
て、かつ、前輪の最後部から地面に下ろした垂線上もし
くは垂線よりも前方側であることで特徴づけられる。
【0013】第1の二輪車の灯体配置によれば、二輪車
の被視認性を向上させる複数の灯体から構成される灯体
配置において、二輪車の灯体系を構成する少なくとも1
つの灯体の配置は、前輪の車軸中心を通り地面と平行な
直線上もしくは直線よりも下方側であって、かつ、前輪
の最後部から地面に下ろした垂線上もしくは垂線よりも
前方側であるため、灯体が下方側に設置されているの
で、他者が距離を知覚しやすくなる。また、下方側に設
置された灯体配置は目立つので、被視認性が向上する。
さらに、灯体が下方側に設置されるので、運転者が周囲
状況を把握しやすくなる。
【0014】また、灯体を前方側に設置するので、他者
が距離と速度を知覚しやすくなる。灯体からの光が常に
進行しようとする方向を照射し、それにより、照射する
光がハンドル操作によって方向が変化する前輪に追従す
るようにできる。さらに、灯体を前方側に設置するの
で、灯体からの光が常に進行しようとする方向を照射
し、それにより、運転者の意図を他者に認識させやすく
なる。また、灯体を前方側に設置するので、灯体をレッ
グシールドに設置する場合と比較して、灯体から照射さ
れる光が前輪により遮られる度合いが減少する。
【0015】さらに、灯体を下方側であり、かつ前方側
に設置するので、その灯体により二輪車直前を照らし、
それにより、二輪車直前の障害物と路面状況を把握しや
すくなる。また、灯体を下方側であり、かつ前方側に設
置するので、二輪車の見かけの大きさを大きく見せるこ
とができる。さらに、灯体が下方側にあるので、濃霧時
でも比較的霧の薄い下部を照らし、それにより、濃霧時
における被視認性が向上する。
【0016】第2の二輪車の灯体配置(請求項2に対
応)は、上記の第1の構成において、好ましくは灯体
は、前照灯と同色系であることで特徴づけられる。
【0017】第2の二輪車の灯体配置によれば、灯体
は、前照灯と同色系であるため、前照灯と同色系の灯体
が下方側に設置されているので、他者が距離を知覚しや
すくなる。また、下方側に設置された前照灯と同色系の
灯体配置は目立つので、被視認性が向上する。さらに、
前照灯と同色系の灯体が下方側に設置されるので、運転
者が周囲状況を把握しやすくなる。
【0018】また、前照灯と同色系の灯体を前方側に設
置するので、他者が距離と速度を知覚しやすくなる。前
照灯と同色系の灯体からの光が常に進行しようとする方
向を照射し、それにより、照射する光がハンドル操作に
よって方向が変化する前輪に追従するようにできる。さ
らに、前照灯と同色系の灯体を前方側に設置するので、
前照灯と同色系の灯体からの光が常に進行しようとする
方向を照射し、それにより、運転者の意図を他者に認識
させやすくなる。また、前照灯と同色系の灯体を前方側
に設置するので、前照灯と同色系の灯体をレッグシール
ドに設置する場合と比較して、前照灯と同色系の灯体か
ら照射される光が前輪により遮られる度合いが減少す
る。
【0019】さらに、前照灯と同色系の灯体を下方側で
あり、かつ前方側に設置するので、その前照灯と同色系
の灯体により二輪車直前を照らし、それにより、二輪車
直前の障害物と路面状況を把握しやすくなる。また、前
照灯と同色系の灯体を下方側であり、かつ前方側に設置
するので、二輪車の見かけの大きさを大きく見せること
ができる。さらに、前照灯と同色系の灯体が下方側にあ
るので、濃霧時でも比較的霧の薄い下部を照らし、それ
により、濃霧時における被視認性が向上する。
【0020】なお、前照灯と同色系の灯体を設置するこ
とで、二輪車を一体に認識させやすくなり、他者が距離
と速度をより知覚しやすくなる。
【0021】第3の二輪車の灯体配置(請求項3に対
応)は、二輪車の被視認性を向上させる複数の灯体から
構成される灯体配置において、二輪車の灯体系を構成す
る少なくとも1つの灯体の配置は、後輪の車軸中心を通
り地面と平行な直線上もしくは直線より下方側であっ
て、かつ、後輪の最前部から地面に下ろした垂線上もし
くは垂線よりも後方側であることで特徴づけられる。
【0022】第3の二輪車の灯体配置によれば、二輪車
の被視認性を向上させる複数の灯体から構成される灯体
配置において、二輪車の灯体系を構成する少なくとも1
つの灯体の配置は、後輪の車軸中心を通り地面と平行な
直線上もしくは直線より下方側であって、かつ、後輪の
最前部から地面に下ろした垂線上もしくは垂線よりも後
方側であるため、灯体が下方側に設置されているので、
他者が距離を知覚しやすくなる。また、下方側に設置さ
れた灯体配置は目立つので、被視認性が向上する。さら
に、灯体が下方側に設置されるので、運転者が周囲状況
を把握しやすくなる。
【0023】また、灯体を後方側に設置するので、他者
が車間距離と相対速度を知覚しやすくなる。さらに、二
輪車の前方側の灯体配置と組み合わせることにより、二
輪車の全長が知覚されやすくなる。また、灯体を後方下
部に設置するので、二輪車の後方からの見かけの大きさ
を大きく見せることができる。さらに、灯体を後方側か
つ下部側に設置するので、濃霧時でも比較的霧の薄い下
部を照らし、それにより、濃霧時の被視認性を向上させ
ることができる。
【0024】第4の二輪車の灯体配置(請求項4に対
応)は、上記の第1の構成において、好ましくは二輪車
の前照灯の高さ以上に少なくとも1つの灯体があること
で特徴づけられる。
【0025】第4の二輪車の灯体配置によれば、二輪車
の前照灯の高さ以上に少なくとも1つの灯体があるた
め、上下灯体に高低差を設けることにより、二輪車の速
度を他者によって知覚されやすくなる。また、灯体が前
照灯の高さ以上に設けられているため、目立つので、被
視認性が向上する。さらに、このように配置された灯体
からの光により周囲を照らすので、運転者が周囲状況を
把握しやすくなる。
【0026】また、二輪車の前照灯の高さ以上に灯体を
設けるため、二輪車に比べて高い位置に座席があるトラ
ックの運転者の視線と灯体との高低差が少ないので、ト
ラック運転者からの被視認性を向上させることができ
る。さらに、四輪車の運転者の視線と灯体との高低差が
少ないので、四輪車の運転者からの被視認性が向上し、
四輪車の後方ミラーによって確認されやすくなる。ま
た、二輪車の前照灯の高さ以上に灯体を設けるため、縦
長に配置された灯体により、二輪車がはっきりと縦長に
見えるため、他者に二輪車であることを認識させやす
い。さらに、この灯体配置により、二輪車の見かけの大
きさを大きく見せることができる。
【0027】第5の二輪車の灯体配置(請求項5に対
応)は、上記の第2の構成において、好ましくは二輪車
の前照灯の高さ以上に少なくとも1つの前照灯と同色系
の灯体があることで特徴づけられる。
【0028】第5の二輪車の灯体配置によれば、二輪車
の前照灯の高さ以上に少なくとも1つの前照灯と同色系
の灯体があるため、上下灯体に高低差を設けることによ
り、二輪車の速度を他者によって知覚されやすくなる。
また、前照灯と同色系の灯体が前照灯の高さ以上に設け
られているため、目立つので、被視認性が向上する。さ
らに、このように配置された前照灯と同色系の灯体から
の光により周囲を照らすので、運転者が周囲状況を把握
しやすくなる。
【0029】また、二輪車の前照灯の高さ以上に前照灯
と同色系の灯体を設けるため、二輪車に比べて高い位置
に座席があるトラックの運転者の視線と前照灯と同色系
の灯体との高低差が少ないので、トラック運転者からの
被視認性を向上させることができる。さらに、四輪車の
運転者の視線と前照灯と同色系の灯体との高低差が少な
いので、四輪車の運転者からの被視認性が向上し、四輪
車の後方ミラーによって確認されやすくなる。また、二
輪車の前照灯の高さ以上に前照灯と同色系の灯体を設け
るため、縦長に配置された灯体により、二輪車がはっき
りと縦長に見えるため、他者に二輪車であることを認識
させやすい。さらに、この前照灯と同色系の灯体配置に
より、二輪車の見かけの大きさを大きく見せることがで
きる。
【0030】なお、前照灯と同色系の灯体を設置するこ
とで、二輪車を一体に認識させやすくなり、他者が速度
をより知覚しやすくなる。
【0031】第6の二輪車の灯体配置(請求項6に対
応)は、上記の第3の構成において、好ましくは二輪車
の制動灯の高さ以上に少なくとも1つの灯体があること
で特徴づけられる。
【0032】第6の二輪車の灯体配置によれば、二輪車
の制動灯の高さ以上に少なくとも1つの灯体があるた
め、上下灯体に高低差を設けることにより、二輪車の相
対速度を他者によって知覚されやすくなる。また、灯体
が制動灯の高さ以上に設けられているため、目立つの
で、被視認性が向上する。さらに、このように配置され
た灯体からの光により周囲を照らすので、運転者が周囲
状況を把握しやすくなる。
【0033】また、二輪車の制動灯の高さ以上に灯体を
設けるため、二輪車に比べて高い位置に座席があるトラ
ックの運転者の視線と灯体との高低差が少ないので、ト
ラック運転者からの被視認性を向上させることができ
る。さらに、四輪車の運転者の視線と灯体との高低差が
少ないので、四輪車の運転者からの被視認性が向上させ
ることができる。また、二輪車の制動灯の高さ以上に灯
体を設けるため、縦長に配置された灯体により、二輪車
がはっきりと縦長に見えるため、他者に二輪車であるこ
とを認識させやすい。さらに、この灯体配置により、二
輪車の見かけの大きさを大きく見せることができる。
【0034】第7の二輪車の灯体配置(請求項7に対
応)は、上記の構成に加えて、好ましくは二輪車の灯体
系を構成する最上部灯体と最下部灯体の高低差は、前記
二輪車の全高の50%以上の大きさであることで特徴づ
けられる。
【0035】第7の二輪車の灯体配置によれば、二輪車
の灯体系を構成する最上部灯体と最下部灯体の高低差
は、二輪車の全高の50%以上の大きさであるため、二
輪車の速度を他者によって知覚されやすくなる。また、
配置された灯体が、目立つので、被視認性が向上する。
さらに、このように配置された灯体からの光により周囲
を照らすので、運転者が周囲状況を把握しやすくなる。
【0036】また、二輪車の灯体系を構成する最上部灯
体と最下部灯体の高低差は、二輪車の全高の50%以上
の大きさであるため、二輪車に比べて高い位置に座席が
あるトラックの運転者の視線と灯体との高低差が少ない
ので、トラック運転者からの被視認性を向上させること
ができる。さらに、四輪車の運転者の視線と灯体との高
低差が少ないので、四輪車の運転者からの被視認性が向
上し、四輪車の後方ミラーによって確認されやすくな
る。また、二輪車の灯体系を構成する最上部灯体と最下
部灯体の高低差は、二輪車の全高の50%以上の大きさ
であるため、縦長に配置された灯体により、二輪車がは
っきりと縦長に見えるため、他者に二輪車であることを
認識させやすい。さらに、この灯体配置により、二輪車
の見かけの大きさを大きく見せることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて説明する。
【0038】図1〜図4は、二輪車の灯体を配置する位
置を示すための図である。ここで言う灯体とは、灯火ま
たは灯火反射板を示す。図1は前後同型タイヤの二輪車
の側面図であり、図2は、同二輪車の前面から見た図で
あり、図3は、同二輪車の後面から見た図である。図4
は、前後異型タイヤの二輪車の側面図である。
【0039】図1〜図3において、二輪車10は、前輪
11と後輪12とハンドル13とシート14とエンジン
15と灯体である前照灯16と制動灯17を備えてい
る。前輪11は、フロントフォーク18により車軸19
が支持されることによって取り付けられている。フロン
トフォーク18の図示しないステアリングステムは、フ
レーム20の前端部に設けたヘッドパイプ21に操向回
動自在に支持されている。ヘッドパイプ21の上にはハ
ンドルベース22がステアリングステム上端部に結合し
て配置される。ハンドル13は、ハンドルベース22の
上に設けられている。
【0040】ヘッドパイプ21の前方には、前照灯16
が取り付けられ、前照灯16の両側には、方向指示器2
3,24が設けられており、前照灯16より上方に速度
メータ等の計器25,26が取り付けられている。ま
た、ハンドル13には、ミラー27,28が取り付けら
れている。
【0041】後輪12は、リアスイングアーム29によ
り車軸が支持されることによって取り付けられている。
リアスイングアーム29とシートフレーム30との間に
は、リアクッションユニット31を介装してある。制動
灯17は、シート14より後方に取り付けられ、制動灯
17より下部両側に方向指示器32,33が取り付けら
れている。
【0042】図4において、二輪車40は、前輪41と
後輪42とハンドル43とシート44と図示しないエン
ジンと灯体である前照灯45と制動灯46を備えてい
る。前輪41は、フロントフォーク47により車軸48
が支持されることによって取り付けられている。ヘッド
パイプ49の前方には、前照灯45が取り付けられ、ハ
ンドル43には、ミラー50が取り付けられている。
【0043】後輪42は、リアスイングアーム51によ
り車軸52が支持されることによって取り付けられてい
る。リアスイングアーム51とシートフレーム53との
間には、リアクッションユニット54を介装してある。
制動灯46は、シート44より後方に取り付けられてい
る。
【0044】図1において、直線L10は、前輪11と
後輪12の車軸の位置の地面Gからの高さを示し、直線
L11は、前輪最後部の位置を示し、直線L12は、後
輪最前部の位置を示す。直線L13は、前照灯16の上
部の地面Gからの高さを示し、直線L14は、制動灯1
7の上部の地面Gからの高さを示す。図4においては、
直線L15は、前輪車軸の位置の地面Gからの高さ、直
線L16は、前輪最後部の位置を示し、直線L17は、
後輪車軸の位置の地面Gからの高さを示し、直線L18
は、後輪最前部の位置を示す。直線L19は、前照灯上
端の地面Gからの高さを示し、直線L20は、制動灯上
端の地面Gからの高さを示す。
【0045】図5、図6は、本発明の第1の実施形態に
係る二輪車の灯体配置を示す側面図と、前面から見た図
である。第1の実施形態での灯体配置は、図1〜図4に
おいて、二輪車の灯体系を構成する少なくとも1つの灯
体の配置は、前輪11あるいは前輪41の車軸中心を通
り地面Gと平行な直線L10あるいはL15の上もしく
は直線L10あるいはL15よりも下方側であって、か
つ、前輪11あるいは前輪41の最後部から地面に下ろ
した垂線L11あるいはL16上もしくは垂線L11あ
るいはL16よりも前方側であるように取ってあり、図
5と図6では、前照灯60の他に灯体61,62がフロ
ントフォーク63に取りつけられ、前輪64の車軸の位
置より下方であり、前輪64の最後部の位置より前方に
設置されている。
【0046】また、図7は、別車種の二輪車の灯体配置
であり、灯体として前照灯65と灯体66,67が取り
付けられている。図8は、二輪車の前輪部の模式図であ
る。灯体68は、前輪69を支持するフロントフォーク
70の下端部に取り付けられ、前輪69の車軸の位置よ
り下方であり、前輪69の最後部の位置より前方に設置
されている。
【0047】図9は、第1の実施形態の灯体配置の別の
具体例を示す前輪部の模式図である。この灯体配置で
は、図示しない前照灯以外の灯体を前輪71のフロント
フェンダー72の側面または前面に灯体73を設置して
ある。
【0048】図10は、第1の実施形態の灯体配置のさ
らに別の具体例を示す前輪部の模式図である。この灯体
配置では、図示しない前照灯以外の灯体74をステー7
5等を使い、前輪76の車軸以下の高さに灯体を設置し
てある。上記のような第1の実施形態での二輪車におけ
る灯体配置において、灯体の色を前照灯と同色系にした
ときの実施形態を第2の実施形態とする。
【0049】図11、図12は、本発明の第3の実施形
態に係る二輪車の灯体配置を示す側面図である。第3の
実施形態では、後輪部での灯体配置を示し、図1〜図4
において、二輪車の灯体系を構成する少なくとも1つの
灯体の配置は、後輪12あるいは後輪42の車軸中心を
通り地面と平行な直線L10あるいはL17の上もしく
は直線L10あるいはL17より下方側であって、か
つ、後輪12あるいは後輪42の最前部から地面に下ろ
した垂線L12あるいはL18上もしくは垂線L12あ
るいはL18よりも後方側であるように取ってある。
【0050】図11では、図4で示した二輪車におい
て、灯体は、制動灯46の他に車軸の位置に灯体77を
取り付けてあり、図12では、灯体78は、制動灯46
の他に車軸52より下方にステー79等を使い取り付け
られている。
【0051】次に、第1の実施形態での二輪車における
灯体配置による距離感の知覚精度に対する効果を示す実
験の方法とその結果について説明する。図13は、実験
に用いた装置を示す模式図である。実験装置80は、大
型スクリーン81とプロジェクタ82とパーソナルコン
ピュータ83と反応ボタン84から成る。パーソナルコ
ンピュータ83によるコンピュータグラフィックをプロ
ジェクタ82により大型スクリーン81に映し出すよう
になっている。また、反応ボタン84は、大型スクリー
ン81に映し出される映像を見る観察者85が押すボタ
ンであり、パーソナルコンピュータ83と連動してい
る。
【0052】実験は、次のようにして行われた。大型ス
クリーン81にコンピュータグラフィックによる映像に
よって、交通環境および観察者から80m離れた道路上
を60Km/hで近づいてくる通常の二輪車と種々の距
離で60Km/hで近づいてくる本発明による対策を施
した二輪車を再現した。通常の二輪車(NORMAL)
と本発明による対策を施した二輪車(LOW)を並走さ
せ、0.5秒提示した。その映像を大型スクリーン81
から2m離れて、眼の位置が床から1.15mとなる位
置で観察する。そして、その観察の結果、二台の二輪車
のうち、近いと感じた方の二輪車を反応ボタン84を押
すことにより答える。
【0053】通常の二輪車の走行状態は全映像で同一と
し、本発明による対策を施した二輪車の速度は全映像で
同じとし距離を種々に変えた映像を大型スクリーンに映
し出し、観察者により、近いと感じた方の二輪車を反応
ボタンにより答える。この実験を複数の観察者により行
い、観察者からの距離を、通常の二輪車(NORMA
L)に対して本発明による対策を施した二輪車(LO
W)を前後に変化させた時の心理的距離の等価値を極限
法にて求め、この等価値を知覚距離とした。
【0054】ここで、心理的距離とは、映像を見て観察
者が感じる二輪車の距離である。また、ここで言う極限
法とは、心理物理学的測定法の一種であり、例えば、距
離の異なる二つの物体を同時に呈示し、一方の物体の距
離を一定にした上で、他方の物体の距離が近い場合を呈
示し、徐々に一方の物体の距離を一方向に変化させて二
つの物体を同時に呈示し、2つの物体が同じ距離にある
映像を選び出して測定する方法を言う。
【0055】本実験においては、二つの物体は、通常の
二輪車と、本発明による対策を施した二輪車であり、通
常の二輪車の距離を一定とし、本発明による対策を施し
た二輪車の距離を変えていくようにした。つまり、本発
明による対策を施した二輪車の距離を、距離を固定して
おく通常の二輪車よりも、明らかに近いところから、徐
々に遠くしていき、その距離を比較させる。観察者の判
断が、「近い」から「遠い」に変化した点を記録する。
今度は、逆に、距離の変化を、明らかに遠いところか
ら、近くするようにして同様に観察者の判断の変化する
点を記録する。これを何回か繰り返し、変化点の平均を
等価値とし、知覚距離とする。
【0056】図14は、実験に用いた通常の二輪車を示
す正面図(a)と側面図(b)であり、前照灯90と制
動灯91と方向指示器以外には、灯体を取り付けていな
いものである。図15は、実験に用いた本発明の灯体配
置の二輪車を示す正面図(a)と側面図(b)であり、
通常の二輪車の高さ700mmの位置に取り付けられた
幅200mmの前照灯90と制動灯91以外に高さ21
0mmの位置に幅110mmの灯体92,93が390
mm離されてフロントフォーク94に取りつけられ、前
輪95の車軸の位置より下方であり、前輪95の最後部
96の位置より前方に設置されている。図16は、実験
に用いた本発明の別の灯体配置の二輪車を示す正面図
(a)と側面図(b)であり、通常の二輪車の高さ70
0mmの位置に取り付けられた幅200mmの前照灯9
0と制動灯91以外に高さ300mmの位置に幅110
mmの灯体92,93が390mm離されてフロントフ
ォーク94に取りつけられ、前輪95の車軸の位置より
下方であり、前輪95の最後部96の位置より前方に設
置されている。
【0057】図17と図18と図19は、本実験に用い
た呈示する映像のうち代表的な3枚の映像の呈示開始時
の静止画像を示す。図17は、通常の二輪車(NORM
AL)が速度60Km/hで距離80mのところを走行
し、本発明の灯体配置の二輪車(LOW)が速度60K
m/hで距離50mのところを走行している様子を示す
画像である。図18は、通常の二輪車(NORMAL)
が速度60Km/hで距離80mのところを走行し、本
発明の灯体配置の二輪車(LOW)が速度60Km/h
で距離80mのところを走行している様子を示す画像で
ある。図19は、通常の二輪車(NORMAL)が速度
60Km/hで距離80mのところを走行し、本発明の
灯体配置の二輪車(LOW)が速度60Km/hで距離
110mのところを走行している様子を示す画像であ
る。
【0058】図20は、図17,18,19で代表され
るような複数の映像を複数の観察者により観察して実験
を行ったときのそれぞれの二輪車の知覚距離を示すグラ
フである。このグラフは、図15で示した下部灯体の高
さが210mmである本発明により対策を施した二輪車
に対して行われた結果を表すものである。縦軸は知覚距
離を示し、棒グラフ(NORMAL)は、通常の二輪車
に対する知覚距離を表し、棒グラフ(LOW)は、本発
明の二輪車に対する知覚距離を表す。直線Lは、通常の
二輪車の実際の距離である80mを示す。
【0059】図20を見て分かるように、通常の二輪車
(NORMAL)での知覚距離は86mで本来の距離よ
りも遠く感じているが、本発明により対策した二輪車
(LOW)では知覚距離は77mで本来の距離よりも近
く感じている。
【0060】図21は、図20で示した結果を、通常の
二輪車(NORMAL)に対する本発明により対策した
二輪車(LOW)の知覚距離の割合で示したグラフであ
る。縦軸は、通常の二輪車に対する知覚距離を100%
としたときの百分率を示す。本発明の二輪車は通常の二
輪車に対して11%距離を近く感じていることが分か
る。
【0061】以上の実験結果は、二輪車の灯体系を構成
する少なくとも1つの灯体の配置は、前輪の車軸中心を
通り地面と平行な直線上もしくは直線よりも下方側であ
って、かつ、前輪の最後部から地面に下ろした垂線上も
しくは垂線よりも前方側であるため、灯体が下方側に設
置されているので、他者が距離を知覚しやすくなったと
解釈することができる。また、下方側に設置された灯体
配置は目立つので、被視認性が向上したためと解釈する
ことができる。さらに、灯体を下方側であり、かつ前方
側に設置するので、二輪車の見かけの大きさを大きく見
せることができたためだと解釈できる。
【0062】次に、第1の実施形態での二輪車における
灯体配置において、灯体の色を前照灯と同色系にしたと
き(第2の実施形態)と、異色系としたときの距離感の
知覚精度に対する効果を示す実験の方法とその結果につ
いて説明する。実験に用いた装置は、図13で示した装
置と同様の装置である。ここで、「同色系」とは、基本
となる灯火色と比べて違和感のない範囲であれば特に制
限はないが、望ましくは、観察する灯火に対しての視角
が4°以下の場合、CIE1976UCS色度図(XY
Z表色系)(JIS Z 8729で定義)において、
基本となる灯火色(F1)の色度点がF1(u’,v
’)、比較となる灯火色(F2)の色度点がF2(u
’,v’)である場合、色度点F1と色度点F2と
の色度差を(1)式で表し、
【0063】
【数1】
【0064】この(1)式で表される色度差が0.10
以下であるものを示し、輝度差には寄らない。また、視
角が4°を超える場合は、CIE1976 UCS色度
図(X101010表色系)(JIS Z 872
9で定義)を用いて、同様に定義する。
【0065】図22は、CIE1976 UCS色度図
(XYZ表色系)(JIS Z 8729より抜粋)を
示し、基本となる灯火色(F1)の色度点がF1
(u’,v’)の場合であり、点線で囲む領域を同
色系とする。
【0066】図23は、CIE1976 UCS色度図
(X101010表色系)(JIS Z 8729
より抜粋)を示し、基本となる灯火色(F1)の色度点
がF1(u’,v’)の場合であり、点線で囲む領
域を同色系とする。
【0067】この実験では、前照灯の色(Fm)は図2
4において色度点Fm(u’=0.178,v’=
0.471)で表される色を用い同色系の灯体には点線
で囲まれる領域の色を用いた。実際に用いた同色系の色
(Fw)は(Fm)と同じ色である。また、異色系とし
て、緑系(FG)と青系(FB)の色を用い、それぞれ
は図24における色度点FG(u’=0.137,v
’=0.576)、FB(u’=0.163,
’=0.157)を用いた。
【0068】実験は、次のようにして行われた。大型ス
クリーン81にコンピュータグラフィックによる映像に
よって、交通環境および観察者から80m離れた道路上
を60Km/hで近づいてくる通常の二輪車と種々の距
離で60Km/hで近づいてくる本発明による対策を施
した、かつ、種々の色の灯体を設置した二輪車を再現し
た。通常の二輪車(NORMAL)と本発明による対策
を施した二輪車(LOW)を並走させ、0.5秒提示し
た。その映像を大型スクリーン81から2m離れて、眼
の位置が床から1.15mとなる位置で観察する。そし
て、その観察の結果、二台の二輪車のうち、近いと感じ
た方の二輪車を反応ボタン84を押すことにより答え
る。
【0069】通常の二輪車の走行状態は全映像で同一と
し、本発明による対策を施した二輪車の速度は全映像で
同じとし距離と灯体色を種々に変えた映像を大型スクリ
ーンに映し出し、観察者により、近いと感じた方の二輪
車を反応ボタンにより答える。この実験を複数の観察者
により行い、観察者からの距離を、通常の二輪車(NO
RMAL)に対して本発明による対策を施した二輪車
(LOW)を前後に変化させた時の心理的距離の等価値
を極限法にて灯体色毎に求め、この等価値を灯体色毎の
知覚距離とした。
【0070】図25は、図17,18,19で代表され
るような複数の映像を灯体色を変えて複数の観察者によ
り観察して実験を行ったときのそれぞれの二輪車の知覚
距離を示すグラフである。このグラフは、図15で示し
た下部灯体の高さが300mmである本発明により対策
を施した二輪車に対して行われた結果を表すものであ
る。また、前照灯の高さは700mmである。縦軸は知
覚距離を示し、棒グラフ(NORMAL)は、通常の二
輪車に対する知覚距離を表し、棒グラフ(LOW白)と
棒グラフ(LOW青)と棒グラフ(LOW緑)は、本発
明の灯体の色が白で前照灯と同色系の二輪車に対する知
覚距離と、灯体の色が青で前照灯と異色系の二輪車に対
する知覚距離と、灯体の色が緑で前照灯と異色系の二輪
車に対する知覚距離を表す。直線Lは、通常の二輪車の
実際の距離である80mを示す。
【0071】図25を見て分かるように、通常の二輪車
(NORMAL)での知覚距離は86mで本来の距離よ
りも遠く感じているが、本発明により対策した前照灯と
同色系の灯体を有する二輪車(LOW白)では知覚距離
は77mで本来の距離よりも近く感じている。また、前
照灯と異色系の灯体を有する二輪車(LOW青)では知
覚距離は80mであり、前照灯と異色系の灯体を有する
二輪車(LOW緑)では知覚距離は79mであり、前照
灯と同色系の灯体を有する二輪車の方が、前照灯と異色
系の灯体を有する二輪車に比べて、より近くに感じてい
ることが分かる。
【0072】図26は、図25で示した結果を、通常の
二輪車(NORMAL)に対する本発明により対策した
灯体の色が前照灯と同色系の二輪車(LOW白)と、灯
体の色が青で前照灯と異色系の二輪車(LOW青)と、
灯体の色が緑で前照灯と異色系の二輪車(LOW緑)の
知覚距離の割合で示したグラフである。縦軸は、通常の
二輪車に対する知覚距離を100%としたときの百分率
を示す。本発明の前照灯と同色系の灯体を有する二輪車
は通常の二輪車に対して11%距離を近く感じているこ
とが分かる。また、灯体の色が青で前照灯と異色系の二
輪車は通常の二輪車に対して7%距離を近く感じてお
り、灯体の色が緑で前照灯と異色系の二輪車は通常の二
輪車に対して8%距離を近く感じていることが分かる。
このように、前照灯と同色系の灯体を有する二輪車が最
も距離を近く感じることが分かる。
【0073】以上の実験結果は、二輪車の灯体系を構成
する少なくとも1つの前照灯と同色系の灯体の配置は、
前輪の車軸中心を通り地面と平行な直線上もしくは直線
よりも下方側であって、かつ、前輪の最後部から地面に
下ろした垂線上もしくは垂線よりも前方側であるため、
灯体が下方側に設置されているので、他者が距離を知覚
しやすくなったと解釈することができる。また、下方側
に設置された灯体配置は目立つので、被視認性が向上し
たためと解釈することができる。さらに、灯体を下方側
であり、かつ前方側に設置するので、二輪車の見かけの
大きさを大きく見せることができたためだと解釈でき
る。
【0074】なお、前照灯と同色系の灯体を設置するこ
とで二輪車を一体に認識させやすくなり、他者が距離を
より知覚しやすくなる。
【0075】図27、図28は、本発明の第4の実施形
態に係る二輪車の灯体配置を示す側面図と、前面から見
た図である。第4の実施形態での灯体配置は、図1〜図
4において、第1の実施形態に記載した二輪車の灯体配
置に加えて、二輪車の前照灯の高さ以上に少なくとも1
つの灯体があるように取ってあり、図27,28では、
前照灯100の他に灯体101,102がフロントフォ
ーク103に取りつけられ、前輪104の車軸の位置よ
り下方であり、前輪104の最後部の位置より前方に設
置されている。また、灯体105,106が前照灯10
0の位置より上方にハンドル107に取りつけられたパ
イプ108,109により設置されている。
【0076】また、図29は、第4の実施形態の二輪車
の灯体配置の他の具体例であり、灯体として前照灯11
0と灯体111,112が取り付けられている。また、
フロントシールド113の上部に灯体114が取りつけ
られている。
【0077】図30は、第4実施形態の灯体配置のさら
に別の具体例を示す二輪車の斜視図である。この灯体配
置では、前照灯115とフロントフォーク116に取り
付けられた灯体117以外に、ミラー118,119の
反対側に灯体120,121が設置してある。なお、こ
れら別具体例では、フロントシールド上部とミラー部へ
の灯体の設置した例を示したが、二輪車の前照灯以上の
高さであれば、計器類の位置やその他の部分への灯体の
設置をすることも可能である。上記の第4実施形態での
二輪車における灯体配置において、灯体の色を前照灯と
同色系にしたときを第5の実施形態とする。
【0078】図27〜図30では、二輪車の前方への灯
体配置を示したが、二輪車の後方部でも同様に、第3の
実施形態に記載の二輪車の灯体配置に加えて、二輪車の
制動灯の高さ以上に少なくとも1つの灯体があるように
灯体を設置すること(第6の実施形態)も可能である。
【0079】また、上記灯体配置において、好ましく
は、二輪車の灯体系を構成する最上部灯体と最下部灯体
の高低差は、二輪車の全高の50%以上の大きさである
ように(第7の実施形態)すると良い。
【0080】次に、第4実施形態での二輪車における灯
体配置による速度感の知覚精度に対する効果を示す実験
の方法とその結果について説明する。実験に用いた装置
は、図13で示した第1の実施形態での実験で用いた装
置と同様の装置を用いた。
【0081】実験は、次のようにして行われた。大型ス
クリーン81にコンピュータグラフィックによる映像に
よって、まず、交通環境および観察者から60m離れた
道路上を60Km/hで近づいてくる通常の二輪車を再
現した。通常の二輪車(NORMAL)を走行させた映
像を0.5秒呈示し、2.0秒ブランクを呈示し、その
直後60m離れた道路上を種々の速度で近づいてくる本
発明の二輪車の映像を0.5秒呈示した。その映像を大
型スクリーン81から2m離れて、眼の位置が床から
1.15mとなる位置で観察する。そして、その観察の
結果、二台の二輪車のうち、速いと感じた方の二輪車を
反応ボタンを押すことにより答える。
【0082】通常の二輪車の走行状態は同一とし、本発
明により対策を施した二輪車の距離は同じとし速度を種
々に変えた映像を大型スクリーンに映し出し、観察者に
より、速いと感じた方の二輪車を反応ボタンにより答え
る。この実験を複数の観察者により行い、観察者からの
距離を、通常の二輪車(NORMAL)に対して本発明
により対策した二輪車(LONG)を前後に変化させた
時の心理的速度の等価値を極限法にて求め、この等価値
を知覚速度とした。
【0083】ここで、心理的速度とは、映像を見て観察
者が感じる二輪車の速度である。また、ここで言う極限
法とは、第1の実施形態において説明したものと同様で
あり、心理物理学的測定法の一種であり、速度の異なる
二つの物体を短い間隔をおいて呈示し、一方の物体の速
度を一定にした上で、他方の物体の速度が速い場合を呈
示し、徐々に一方の物体の速度を一方向に変化させて二
つの物体を短い間隔をおいて呈示し、2つの物体が同じ
速度にある映像を選び出して測定する方法を言う。
【0084】本実験においては、二つの物体は、通常の
二輪車と、本発明により対策を施した二輪車であり、通
常の二輪車の速度を一定とし、本発明により対策を施し
た二輪車の速度を変えていくようにした。つまり、対策
を施した二輪車の速度を、速度を固定しておく通常の二
輪車よりも、明らかに速い映像から、徐々に遅くしてい
き、その速度を比較させる。観察者の判断が、「速い」
から「遅い」に変化した点を記録する。今度は、逆に、
速度の変化を、明らかに遅い映像から、速くするように
して同様に観察者の判断の変化する点を記録する。これ
を何回か繰り返し、変化点の平均を等価値とし、知覚速
度とする。
【0085】実験に用いた通常の二輪車は、図14で示
したものであり、前照灯90と制動灯91と方向指示器
以外には、灯体を取り付けていないものである。図31
は、実験に用いた本発明の灯体配置の代表的な二輪車を
示す正面図(a)と側面図(b)であり、通常の二輪車
の高さ700mmの位置に取り付けられた前照灯90と
制動灯91以外に高さ210mmの位置に幅110mm
の灯体92,93がフロントフォーク94に390mm
の間隔で取りつけられ、前輪95の車軸の位置より下方
であり、前輪95の最後部96の位置より前方に設置さ
れている。また、高さ1370mmの位置に幅110m
mの灯体122,123が前照灯90の位置より上方に
ハンドル124に取りつけられたパイプ125,126
により310mmの間隔で設置されている。図32は、
実験に用いた本発明の別の灯体配置の代表的な二輪車を
示す正面図(a)と側面図(b)であり、通常の二輪車
の高さ700mmの位置に取り付けられた前照灯90と
制動灯91以外に高さ300mmの位置に幅110mm
の灯体92,93がフロントフォーク94に390mm
の間隔で取りつけられ、前輪95の車軸の位置より下方
であり、前輪95の最後部96の位置より前方に設置さ
れている。また、高さ950mm、1100mm、12
50mm、あるいは1400mmの位置に幅110mm
の灯体122,123が前照灯90の位置より上方にハ
ンドル124に取りつけられたパイプ125,126に
より310mmの間隔で設置されている。
【0086】図33は、本実験に用いた呈示する映像の
うち通常の二輪車の映像の呈示開始時の静止画像を示
す。図33は、通常の二輪車(NORMAL)が速度6
0Km/hで距離60mのところを走行している様子を
示す画像である。図34は、2.0秒間呈示するブラン
クの映像である。図35は、本発明の灯体配置の二輪車
が速度85Km/hで距離60mのところを走行してい
る様子を示す画像である。図36は、本発明の灯体配置
の二輪車(LONG)が速度60Km/hで距離60m
のところを走行している様子を示す画像である。図37
は、本発明の灯体配置の二輪車(LONG)が速度35
Km/hで距離60mのところを走行している様子を示
す画像である。この実験を図38で示すような種々の灯
体配置での二輪車について行った。図38では、図38
(a)が上部灯体高が1360mmであり、図38
(b)が上部灯体高が1150mmであり、図38
(c)が上部灯体高が940mmのものを示す。
【0087】図39は、図35,36,37で代表され
るような複数の映像を複数の観察者により観察して実験
を行ったときのそれぞれの二輪車の知覚速度を示す。実
験に用いた映像での二輪車は、上部灯体の高さが137
0mmであり、下部灯体の高さが210mmのものであ
り、灯体の上下差が1160mmのものである。縦軸は
知覚速度を示し、棒グラフ(NORMAL)は、通常の
二輪車に対する知覚速度を表し、棒グラフ(LONG)
は、本発明の二輪車に対する知覚速度を表す。直線L
は、通常の二輪車の実際の速度である60Km/hを示
す。
【0088】図39を見て分かるように、通常の二輪車
(NORMAL)での知覚速度は55Km/hで本来の
速度よりも遅く感じているが、対策した二輪車(LON
G)では知覚速度は66Km/hで本来の速度よりも速
く感じている。
【0089】図40は、図39で示した結果を、通常の
二輪車(NORMAL)に対する対策した二輪車(LO
NG)の知覚速度の割合で示したグラフである。縦軸
は、通常の二輪車に対する知覚速度を100%としたと
きの百分率を示す。本発明の二輪車は通常の二輪車に対
して21%速度を速く感じていることが分かる。
【0090】図41は、60m離れた位置から速度60
Km/hで近づいてくる二輪車を見たときの観察者が感
じる速度を示す。実験には、図32で示した灯体配置の
二輪車の映像を使用した。縦軸は、知覚速度を示し、横
軸は、上部灯体の高さを示す。通常の二輪車(NORM
AL)では感じる速度は56Km/hで本来の速度より
も遅く感じているが、本発明により対策を施した二輪車
(LONG)では感じる速度は、上部灯体高さ700m
m、下部灯体高さ300mm(灯体上下差400mm)
であるものにおいては、観察者が感じる速度は約75K
m/hであり、上部灯体高さ950mm、下部灯体高さ
300mm(灯体上下差650mm)であるものにおい
ては、観察者が感じる速度は約77Km/hである。ま
た、上部灯体高さ1100mm、下部灯体高さ300m
m(灯体上下差800mm)であるものにおいては、観
察者が感じる速度は約77Km/hであり、上部灯体高
さ1250mm、下部灯体高さ300mm(灯体上下差
950mm)であるものにおいては、観察者が感じる速
度は約77Km/hであった。さらに、上部灯体高さ1
400mm、下部灯体高さ300mm(灯体上下差11
00mm)であるものにおいては、観察者が感じる速度
は約79Km/hであり、いずれの場合も本来の速度6
0Km/hよりも速く感じている。
【0091】図42は、図41で示した結果を、通常の
二輪車(NORMAL)に対する本発明により対策を施
した二輪車(LONG)の知覚速度の割合を示す。縦軸
は通常の二輪車に対する知覚速度に対する百分率を示
し、横軸は、上部灯体の高さを示す。図で示すように、
通常の二輪車(NORMAL)に対して、本発明による
対策車(上部灯体高さ700mm)は、31%速度を速
く感じている。通常の二輪車(NORMAL)に対し
て、本発明による対策車(上部灯体高さ950mm)
は、37%速度を速く感じている。また、通常の二輪車
(NORMAL)に対して、本発明による対策車(上部
灯体高さ1100mm)は、38%速度を速く感じてい
る。通常の二輪車(NORMAL)に対して、本発明に
よる対策車(上部灯体高さ1250mm)は、37%速
度を速く感じている。さらに、通常の二輪車(NORM
AL)に対して、本発明による対策車(上部灯体高さ1
400mm)は、40%速度を速く感じている。
【0092】以上の実験結果は、二輪車の前照灯の高さ
以上に少なくとも1つの灯体があるため、上下灯体に高
低差を設けることにより、二輪車の速度を他者によって
知覚されやすくなるためと解釈することができる。ま
た、灯体が前照灯の高さ以上に設けられているため、目
立つので、被視認性が向上するためであると解釈するこ
とができる。さらに、二輪車の前照灯の高さ以上に灯体
を設けるため、縦長に配置された灯体により、二輪車が
はっきりと縦長に見えるため、他者に二輪車であること
を認識させやすいためであると解釈することができる。
また、この灯体配置により、二輪車の見かけの大きさを
大きく見せることができるためであると解釈することが
できる。
【0093】次に、第4実施形態での二輪車における灯
体配置において、灯体の色を前照灯と同色系にしたとき
(第5の実施形態)と、前照灯と異色系としたときの速
度感の知覚精度に対する効果を示す実験の方法とその結
果について説明する。実験に用いた装置は、図13で示
した第1の実施形態での実験で用いた装置と同様の装置
を用いた。
【0094】実験は、次のようにして行われた。大型ス
クリーン81にコンピュータグラフィックによる映像に
よって、まず、交通環境および観察者から60m離れた
道路上を60Km/hで近づいてくる通常の二輪車を再
現した。通常の二輪車(NORMAL)を走行させた映
像を0.5秒呈示し、2.0秒ブランクを呈示し、その
直後60m離れた道路上を種々の速度で近づいてくる本
発明の、かつ、種々の色の灯体を設置した二輪車の映像
を0.5秒呈示した。その映像を大型スクリーン81か
ら2m離れて、眼の位置が床から1.15mとなる位置
で観察する。そして、その観察の結果、二台の二輪車の
うち、速いと感じた方の二輪車を反応ボタンを押すこと
により答える。
【0095】通常の二輪車の走行状態は同一とし、本発
明により対策を施した二輪車の距離は同じとし速度と灯
体色を種々に変えた映像を大型スクリーンに映し出し、
観察者により、速いと感じた方の二輪車を反応ボタンに
より答える。この実験を複数の観察者により行い、観察
者からの距離を、通常の二輪車(NORMAL)に対し
て本発明により対策した二輪車(LONG)を前後に変
化させた時の心理的速度の等価値を極限法にて灯体色毎
に求め、この等価値を灯体色毎の知覚速度とした。
【0096】図43は、60m離れた位置から速度60
Km/hで近づいてくる二輪車を見たときの観察者が感
じる速度を示す。実験には、図32で示した灯体配置の
二輪車の映像を使用した。縦軸は、知覚速度を示し、横
軸は、上部灯体の高さを示す。通常の二輪車(NORM
AL)では感じる速度は56Km/hで本来の速度より
も遅く感じているが、本発明により対策を施した二輪車
(LONG)では感じる速度は、灯体が同色系の場合
は、上部灯体高さ700mm、下部灯体高さ300mm
(灯体上下差400mm)であるものにおいては、観察
者が感じる速度は約75Km/hであり、上部灯体高さ
950mm、下部灯体高さ300mm(灯体上下差65
0mm)であるものにおいては、観察者が感じる速度は
約77Km/hである。また、上部灯体高さ1100m
m、下部灯体高さ300mm(灯体上下差800mm)
であるものにおいては、観察者が感じる速度は約77K
m/hであり、上部灯体高さ1250mm、下部灯体高
さ300mm(灯体上下差950mm)であるものにお
いては、観察者が感じる速度は約77Km/hであっ
た。さらに、上部灯体高さ1400mm、下部灯体高さ
300mm(灯体上下差1100mm)であるものにお
いては、観察者が感じる速度は約79Km/hであり、
いずれの場合も本来の速度60Km/hよりも速く感じ
ている。
【0097】灯体の色が前照灯と異色系の緑の場合は、
上部灯体高さ700mm、下部灯体高さ300mm(灯
体上下差400mm)であるものにおいては、観察者が
感じる速度は約59Km/hであり、上部灯体高さ95
0mm、下部灯体高さ300mm(灯体上下差650m
m)であるものにおいては、観察者が感じる速度は約6
3Km/hである。また、上部灯体高さ1100mm、
下部灯体高さ300mm(灯体上下差800mm)であ
るものにおいては、観察者が感じる速度は約64Km/
hであり、上部灯体高さ1250mm、下部灯体高さ3
00mm(灯体上下差950mm)であるものにおいて
は、観察者が感じる速度は約68Km/hであった。さ
らに、上部灯体高さ1400mm、下部灯体高さ300
mm(灯体上下差1100mm)であるものにおいて
は、観察者が感じる速度は約65Km/hであり、いず
れの場合も本来の速度60Km/hに近い速度として感
じている。
【0098】灯体の色が異色系の青の場合は、上部灯体
高さ700mm、下部灯体高さ300mm(灯体上下差
400mm)であるものにおいては、観察者が感じる速
度は約59Km/hであり、上部灯体高さ950mm、
下部灯体高さ300mm(灯体上下差650mm)であ
るものにおいては、観察者が感じる速度は約62Km/
hである。また、上部灯体高さ1100mm、下部灯体
高さ300mm(灯体上下差800mm)であるものに
おいては、観察者が感じる速度は約62Km/hであ
り、上部灯体高さ1250mm、下部灯体高さ300m
m(灯体上下差950mm)であるものにおいては、観
察者が感じる速度は約63Km/hであった。さらに、
上部灯体高さ1400mm、下部灯体高さ300mm
(灯体上下差1100mm)であるものにおいては、観
察者が感じる速度は約68Km/hであり、いずれの場
合も本来の速度60Km/hに近い速度として感じてい
る。
【0099】図44は、図43で示した結果を、通常の
二輪車(NORMAL)に対する本発明により対策を施
した二輪車(LONG)の知覚速度の割合を示す。縦軸
は通常の二輪車に対する知覚速度に対する百分率を示
し、横軸は、上部灯体の高さを示す。図で示すように、
通常の二輪車(NORMAL)に対して、本発明による
対策車(上部灯体高さ700mm)は、同色系では31
%速度を速く感じている。また、異色系の青では、4%
速度を速く感じており、異色系の緑では、6%速度を速
く感じている。通常の二輪車(NORMAL)に対し
て、本発明による対策車(上部灯体高さ950mm)
は、同色系では37%速度を速く感じている。異色系の
青では、9%速度を速く感じており、異色系の緑では、
11%速度を速く感じている。また、通常の二輪車(N
ORMAL)に対して、本発明による対策車(上部灯体
高さ1100mm)は、同色系では38%速度を速く感
じている。また、異色系の青では10%速度を速く感じ
ており、異色系の緑では14%速度を速く感じている。
通常の二輪車(NORMAL)に対して、本発明による
対策車(上部灯体高さ1250mm)は、同色系では3
7%速度を速く感じている。また、異色系の青では11
%速度を速く感じており、異色系の緑では、20%速度
を速く感じている。さらに、通常の二輪車(NORMA
L)に対して、本発明による対策車(上部灯体高さ14
00mm)は、同色系では40%速度を速く感じてい
る。また、異色系の青では20%速度を速く感じてお
り、異色系の緑では16%速度を速く感じている。この
ように、同色系のときが最も速度を速く感じていること
が分かる。
【0100】以上の実験結果は、二輪車の前照灯の高さ
以上に少なくとも1つの前照灯と同色系の灯体があるた
め、上下灯体に高低差を設けることにより、二輪車の速
度を他者によって知覚されやすくなるためと解釈するこ
とができる。また、灯体が前照灯の高さ以上に設けられ
ているため、目立つので、被視認性が向上するためであ
ると解釈することができる。さらに、二輪車の前照灯の
高さ以上に灯体を設けるため、縦長に配置された灯体に
より、二輪車がはっきりと縦長に見えるため、他者に二
輪車であることを認識させやすいためであると解釈する
ことができる。また、この灯体配置により、二輪車の見
かけの大きさを大きく見せることができるためであると
解釈することができる。
【0101】なお、前照灯と同色系の灯体を設置するこ
とで、二輪車を一体に認識させやすくなり、他者が速度
をより知覚しやすくなる。
【0102】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、次の効果を奏する。
【0103】二輪車の被視認性を向上させる複数の灯体
から構成される灯体配置において、二輪車の灯体系を構
成する少なくとも1つの灯体の配置は、前輪の車軸中心
を通り地面と平行な直線上もしくは直線よりも下方側で
あって、かつ、前輪の最後部から地面に下ろした垂線上
もしくは垂線よりも前方側であるため、灯体が下方側に
設置されているので、他者が距離を知覚しやすくなる。
また、下方側に設置された灯体配置は目立つので、被視
認性が向上する。さらに、灯体が下方側に設置されるの
で、運転者が周囲状況を把握しやすくなる。
【0104】また、灯体を前方側に設置するので、他者
が距離と速度を知覚しやすくなる。灯体からの光が常に
進行しようとする方向を照射し、それにより、照射する
光がハンドル操作によって方向が変化する前輪に追従す
るようにできる。さらに、灯体を前方側に設置するの
で、灯体からの光が常に進行しようとする方向を照射
し、それにより、運転者の意図を他者に認識させやすく
なる。また、灯体を前方側に設置するので、灯体をレッ
グシールドに設置する場合と比較して、灯体から照射さ
れる光が前輪により遮られる度合いが減少する。
【0105】さらに、灯体を下方側であり、かつ前方側
に設置するので、その灯体により二輪車直前を照らし、
それにより、二輪車直前の障害物と路面状況を把握しや
すくなる。また、灯体を下方側であり、かつ前方側に設
置するので、二輪車の見かけの大きさを大きく見せるこ
とができる。さらに、灯体が下方側にあるので、濃霧時
でも比較的霧の薄い下部を照らし、それにより、濃霧時
における被視認性が向上する。
【0106】二輪車の被視認性を向上させる複数の灯体
から構成される灯体配置において、二輪車の灯体系を構
成する少なくとも1つの前照灯と同色系の灯体の配置
は、前輪の車軸中心を通り地面と平行な直線上もしくは
直線よりも下方側であって、かつ、前輪の最後部から地
面に下ろした垂線上もしくは垂線よりも前方側であるた
め、前照灯と同色系の灯体が下方側に設置されているの
で、他者が距離を知覚しやすくなる。また、下方側に設
置された灯体配置は目立つので、被視認性が向上する。
さらに、前照灯と同色系の灯体が下方側に設置されるの
で、運転者が周囲状況を把握しやすくなる。
【0107】また、前照灯と同色系の灯体を前方側に設
置するので、他者が距離と速度を知覚しやすくなる。前
照灯と同色系の灯体からの光が常に進行しようとする方
向を照射し、それにより、照射する光がハンドル操作に
よって方向が変化する前輪に追従するようにできる。さ
らに、前照灯と同色系の灯体を前方側に設置するので、
灯体からの光が常に進行しようとする方向を照射し、そ
れにより、運転者の意図を他者に認識させやすくなる。
また、前照灯と同色系の灯体を前方側に設置するので、
灯体をレッグシールドに設置する場合と比較して、灯体
から照射される光が前輪により遮られる度合いが減少す
る。
【0108】さらに、前照灯と同色系の灯体を下方側で
あり、かつ前方側に設置するので、その灯体により二輪
車直前を照らし、それにより、二輪車直前の障害物と路
面状況を把握しやすくなる。また、前照灯と同色系の灯
体を下方側であり、かつ前方側に設置するので、二輪車
の見かけの大きさを大きく見せることができる。さら
に、前照灯と同色系の灯体が下方側にあるので、濃霧時
でも比較的霧の薄い下部を照らし、それにより、濃霧時
における被視認性が向上する。
【0109】なお、前照灯と同色系の灯体を設置するこ
とで、二輪車を一体に認識させやすくなり、他者が距離
と速度をより知覚しやすくなる。
【0110】二輪車の被視認性を向上させる複数の灯体
から構成される灯体配置において、二輪車の灯体系を構
成する少なくとも1つの灯体の配置は、後輪の車軸中心
を通り地面と平行な直線上もしくは直線より下方側であ
って、かつ、後輪の最前部から地面に下ろした垂線上も
しくは垂線よりも後方側であるため、灯体が下方側に設
置されているので、他者が距離を知覚しやすくなる。ま
た、下方側に設置された灯体配置は目立つので、被視認
性が向上する。さらに、灯体が下方側に設置されるの
で、運転者が周囲状況を把握しやすくなる。
【0111】また、灯体を後方側に設置するので、他者
が車間距離と相対速度を知覚しやすくなる。さらに、二
輪車の前方側の灯体配置と組み合わせることにより、二
輪車の全長が知覚されやすくなる。また、灯体を後方下
部に設置するので、二輪車の後方からの見かけの大きさ
を大きく見せることができる。さらに、灯体を後方側か
つ下部側に設置するので、濃霧時でも比較的霧の薄い下
部を照らし、それにより、濃霧時の被視認性を向上させ
ることができる。
【0112】二輪車の前照灯の高さ以上に少なくとも1
つの灯体があるため、上下灯体に高低差を設けることに
より、二輪車の速度を他者によって知覚されやすくな
る。また、灯体が前照灯の高さ以上に設けられているた
め、目立つので、被視認性が向上する。さらに、このよ
うに配置された灯体からの光により周囲を照らすので、
運転者が周囲状況を把握しやすくなる。
【0113】また、二輪車の前照灯の高さ以上に灯体を
設けるため、二輪車に比べて高い位置に座席があるトラ
ックの運転者の視線と灯体との高低差が少ないので、ト
ラック運転者からの被視認性を向上させることができ
る。さらに、四輪車の運転者の視線と灯体との高低差が
少ないので、四輪車の運転者からの被視認性が向上し、
四輪車の後方ミラーによって確認されやすくなる。ま
た、二輪車の前照灯の高さ以上に灯体を設けるため、縦
長に配置された灯体により、二輪車がはっきりと縦長に
見えるため、他者に二輪車であることを認識させやす
い。さらに、この灯体配置により、二輪車の見かけの大
きさを大きく見せることができる。
【0114】二輪車の前照灯の高さ以上に少なくとも1
つの前照灯と同色系の灯体があるため、上下灯体に高低
差を設けることにより、二輪車の速度を他者によって知
覚されやすくなる。また、前照灯と同色系の灯体が前照
灯の高さ以上に設けられているため、目立つので、被視
認性が向上する。さらに、このように配置された灯体か
らの光により周囲を照らすので、運転者が周囲状況を把
握しやすくなる。
【0115】また、二輪車の前照灯の高さ以上に前照灯
と同色系の灯体を設けるため、二輪車に比べて高い位置
に座席があるトラックの運転者の視線と灯体との高低差
が少ないので、トラック運転者からの被視認性を向上さ
せることができる。さらに、四輪車の運転者の視線と前
照灯と同色系の灯体との高低差が少ないので、四輪車の
運転者からの被視認性が向上し、四輪車の後方ミラーに
よって確認されやすくなる。また、二輪車の前照灯の高
さ以上に前照灯と同色系の灯体を設けるため、縦長に配
置された灯体により、二輪車がはっきりと縦長に見える
ため、他者に二輪車であることを認識させやすい。さら
に、この前照灯と同色系の灯体配置により、二輪車の見
かけの大きさを大きく見せることができる。
【0116】なお、前照灯と同色系の灯体を設置するこ
とで、二輪車を一体に認識させやすくなり、他者が速度
をより知覚しやすくなる。
【0117】二輪車の制動灯の高さ以上に少なくとも1
つの灯体があるため、上下灯体に高低差を設けることに
より、二輪車の相対速度を他者によって知覚されやすく
なる。また、灯体が制動灯の高さ以上に設けられている
ため、目立つので、被視認性が向上する。さらに、この
ように配置された灯体からの光により周囲を照らすの
で、運転者が周囲状況を把握しやすくなる。
【0118】また、二輪車の制動灯の高さ以上に灯体を
設けるため、二輪車に比べて高い位置に座席があるトラ
ックの運転者の視線と灯体との高低差が少ないので、ト
ラック運転者からの被視認性を向上させることができ
る。さらに、四輪車の運転者の視線と灯体との高低差が
少ないので、四輪車の運転者からの被視認性が向上させ
ることができる。また、二輪車の制動灯の高さ以上に灯
体を設けるため、縦長に配置された灯体により、二輪車
がはっきりと縦長に見えるため、他者に二輪車であるこ
とを認識させやすい。さらに、この灯体配置により、二
輪車の見かけの大きさを大きく見せることができる。
【0119】二輪車の灯体系を構成する最上部灯体と最
下部灯体の高低差は、二輪車の全高の50%以上の大き
さであるため、二輪車の速度を他者によって知覚されや
すくなる。また、配置された灯体が、目立つので、被視
認性が向上する。さらに、このように配置された灯体か
らの光により周囲を照らすので、運転者が周囲状況を把
握しやすくなる。
【0120】また、二輪車の灯体系を構成する最上部灯
体と最下部灯体の高低差は、二輪車の全高の50%以上
の大きさであるため、二輪車に比べて高い位置に座席が
あるトラックの運転者の視線と灯体との高低差が少ない
ので、トラック運転者からの被視認性を向上させること
ができる。さらに、四輪車の運転者の視線と灯体との高
低差が少ないので、四輪車の運転者からの被視認性が向
上し、四輪車の後方ミラーによって確認されやすくな
る。また、二輪車の灯体系を構成する最上部灯体と最下
部灯体の高低差は、二輪車の全高の50%以上の大きさ
であるため、縦長に配置された灯体により、二輪車がは
っきりと縦長に見えるため、他者に二輪車であることを
認識させやすい。さらに、この灯体配置により、二輪車
の見かけの大きさを大きく見せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二輪車の灯体を配置する位置を示すための図で
あり、前後同型タイヤの二輪車の側面図である。
【図2】二輪車の灯体を配置する位置を示すための図で
あり、前後同型タイヤの二輪車の前面から見た図であ
る。
【図3】二輪車の灯体を配置する位置を示すための図で
あり、前後同型タイヤの二輪車の後面から見た図であ
る。
【図4】二輪車の灯体を配置する位置を示すための図で
あり、前後異型タイヤの二輪車の側面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る二輪車の灯体配
置を示す側面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る二輪車の灯体配
置を示す前面から見た図である。
【図7】別車種の二輪車の灯体配置を示す図である。
【図8】二輪車の前輪部の模式図である。
【図9】第1の実施形態の灯体配置の別の具体例を示す
前輪部の模式図である。
【図10】第1の実施形態の灯体配置のさらに別の具体
例を示す前輪部の模式図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る二輪車の灯体
配置を示す側面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る二輪車の灯体
配置を示す側面図である。
【図13】実験に用いた装置を示す模式図である。
【図14】実験に用いた通常の二輪車を示す図であり、
(a)正面図と(b)側面図である。
【図15】実験に用いた本発明の灯体配置の二輪車を示
す図であり、(a)正面図と(b)側面図である。
【図16】実験に用いた本発明の別の灯体配置の二輪車
を示す図であり、(a)正面図と(b)側面図である。
【図17】通常の二輪車が速度60Km/hで距離80
mのところを走行し、本発明の灯体配置の二輪車が速度
60Km/hで距離50mのところを走行している様子
を示す画像である。
【図18】通常の二輪車が速度60Km/hで距離80
mのところを走行し、本発明の灯体配置の二輪車が速度
60Km/hで距離80mのところを走行している様子
を示す画像である。
【図19】通常の二輪車が速度60Km/hで距離80
mのところを走行し、本発明の灯体配置の二輪車が速度
60Km/hで距離110mのところを走行している様
子を示す画像である。
【図20】複数の映像を複数の観察者により観察して実
験を行ったときのそれぞれの二輪車の知覚距離を示すグ
ラフである。
【図21】通常の二輪車(NORMAL)に対する対策
した二輪車(LOW)の知覚距離の割合で示したグラフ
である。
【図22】CIE1976 UCS色度図(XYZ表色
系)を示し、同色系の定義を説明する図である。
【図23】CIE1976 UCS色度図(X10
1010表色系)を示し、同色系の定義を説明する図
である。
【図24】CIE1976 UCS色度図(XYZ表色
系)を示し、実験に用いた色を説明する図である。
【図25】複数の映像を複数の観察者により観察して実
験を行ったときのそれぞれの二輪車の知覚距離を示すグ
ラフである。
【図26】通常の二輪車(NORMAL)に対する対策
した二輪車(LOW白、LOW青、LOW緑)の知覚距
離の割合で示したグラフである。
【図27】本発明の第4の実施形態に係る二輪車の灯体
配置を示す側面図である。
【図28】本発明の第4の実施形態に係る二輪車の灯体
配置を示す前面から見た図である。
【図29】第4の実施形態の二輪車の灯体配置の他の具
体例を示す図である。
【図30】第4実施形態の灯体配置のさらに別の具体例
を示す二輪車の斜視図である。
【図31】実験に用いた本発明の灯体配置の代表的な二
輪車を示す図であり、(a)正面図と(b)側面図であ
る。
【図32】実験に用いた本発明の別の灯体配置の代表的
な二輪車を示す図であり、(a)正面図と(b)側面図
である。
【図33】通常の二輪車が速度60Km/hで距離60
mのところを走行している様子を示す画像である。
【図34】2.0秒間呈示するブランクの映像である。
【図35】本発明の灯体配置の二輪車が速度85Km/
hで距離60mのところを走行している様子を示す画像
である。
【図36】本発明の灯体配置の二輪車が速度60Km/
hで距離60mのところを走行している様子を示す画像
である。
【図37】本発明の灯体配置の二輪車が速度35Km/
hで距離60mのところを走行している様子を示す画像
である。
【図38】種々の灯体配置での二輪車を示し、(a)は
上部灯体高が1360mmであり、(b)は上部灯体高
が1150mmであり、(c)は上部灯体高が940m
mのものを示す。
【図39】複数の映像を複数の観察者により観察して実
験を行ったときのそれぞれの二輪車の知覚速度を示す。
【図40】図39で示した結果を通常の二輪車に対する
本発明により対策した二輪車の知覚速度の割合で示した
グラフである。
【図41】60m離れた位置から速度60Km/hで近
づいてくる二輪車を見たときの観察者が感じる速度を示
すグラフである。
【図42】図41に示した結果を通常の二輪車に対する
本発明により対策を施した二輪車の知覚速度の割合を示
すグラフである。
【図43】60m離れた位置から速度60Km/hで近
づいてくる二輪車を見たときの観察者が感じる速度を示
すグラフである。
【図44】図43に示した結果を通常の二輪車に対する
本発明により対策を施した二輪車の知覚速度の割合を示
すグラフである。
【符号の説明】
10 二輪車 11 前輪 12 後輪 13 ハンドル 14 シート 15 エンジン 16 前照灯 17 制動灯 18 フロントフォーク 19 車軸 20 フレーム 21 ヘッドパイプ 22 ハンドルベース 23,24 方向指示器 25,26 計器 27,28 ミラー 29 リアスイングアーム 30 シートフレーム 31 リアクッションユニット 32,33 方向指示器 40 二輪車 41 前輪 42 後輪 43 ハンドル 44 シート 45 前照灯 46 制動灯 47 フロントフォーク 48 車軸 49 ヘッドパイプ 50 ミラー 51 リアスイングアーム 52 車軸 53 シートフレーム 54 リアクッションユニット 60 前照灯 61,62 灯体 63 フロントフォーク 64 前輪 65 前照灯 66,67 灯体 68 灯体 69 前輪 70 フロントフォーク 71 前輪 72 フロントフェンダ 73 灯体 74 灯体 75 ステー 76 前輪 77 灯体 78 灯体 79 ステー 80 実験装置 81 大型スクリーン 82 プロジェクタ 83 パーソナルコンピュータ 84 反応ボタン 85 観察者 90 前照灯 91 制動灯 92,93 灯体 94 フロントフォーク 95 前輪 96 最後部 100 前照灯 101 灯体 102 灯体 103 フロントフォーク 104 前輪 105 灯体 106 灯体 107 ハンドル 108 パイプ 109 パイプ 110 前照灯 111 灯体 112 灯体 113 フロントシールド 114 灯体 115 前照灯 116 フロントフォーク 117 灯体 118 ミラー 119 ミラー 120 灯体 121 灯体 122 灯体 123 灯体 124 ハンドル 125 パイプ 126 パイプ G 地面 L 通常の二輪車の実際の距離 L10 車軸の路面からの高さを示す直線 L11 前輪最後部の位置 L12 後輪最前部の位置 L13 前照灯上部の路面からの高さ L14 制動灯上部の路面からの高さ L15 前輪車軸の路面からの高さを示す直線 L16 前輪最後部の位置 L17 後輪車軸の路面からの高さ L18 後輪最前部の位置 L19 前照灯上部の路面からの高さ L20 制動灯上部の路面からの高さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 正明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 丸山 一幸 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 植松 功 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3K039 BA01 CC10 LA07 LB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二輪車の被視認性を向上させる複数の灯
    体から構成される灯体配置において、 前記二輪車の灯体系を構成する少なくとも1つの灯体の
    配置は、前輪の車軸中心を通り地面と平行な直線上もし
    くは前記直線よりも下方側であって、かつ、前記前輪の
    最後部から地面に下ろした垂線上もしくは前記垂線より
    も前方側であることを特徴とする二輪車の灯体配置。
  2. 【請求項2】 前記灯体は、前照灯と同色系であること
    を特徴とする請求項1記載の二輪車の灯体配置。
  3. 【請求項3】 二輪車の被視認性を向上させる複数の灯
    体から構成される灯体配置において、 前記二輪車の灯体系を構成する少なくとも1つの灯体の
    配置は、後輪の車軸中心を通り地面と平行な直線上もし
    くは前記直線より下方側であって、かつ、前記後輪の最
    前部から地面に下ろした垂線上もしくは前記垂線よりも
    後方側であることを特徴とする二輪車の灯体配置。
  4. 【請求項4】 前記二輪車の前照灯の高さ以上に少なく
    とも1つの灯体があることを特徴とする請求項1記載の
    二輪車の灯体配置。
  5. 【請求項5】 前記二輪車の前照灯の高さ以上に少なく
    とも1つの前照灯と同色系の灯体があることを特徴とす
    る請求項2記載の二輪車の灯体配置。
  6. 【請求項6】 前記二輪車の制動灯の高さ以上に少なく
    とも1つの灯体があることを特徴とする請求項3記載の
    二輪車の灯体配置。
  7. 【請求項7】 前記二輪車の灯体系を構成する最上部灯
    体と最下部灯体の高低差は、前記二輪車の全高の50%
    以上の大きさであることを特徴とする請求項4〜6のい
    ずれか1項に記載の二輪車の灯体配置。
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