JP2006318024A - 運転速度強調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 効果が確実で、より広範囲にわたって効果を得られる移動体の運転速度強調装置を提供する。
【解決手段】 運転速度強調装置1を、自動車(移動体)の運転者の視界上に画像情報を表示する画像表示装置2と、自動車の移動速度を検出する速度検出装置3と、速度検出装置3の検出結果に基づいて画像表示装置2の動作を制御する制御装置4とを有する構成とする。制御装置4を、移動速度が予め定められた基準範囲内にある場合には画像表示装置2が表示する画像情報に変化を生じさせないかもしくは移動速度に応じた速度で画像情報を変化させ、移動速度が基準範囲外にある場合には移動速度の基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で画像情報を変化させる構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 運転速度強調装置1を、自動車(移動体)の運転者の視界上に画像情報を表示する画像表示装置2と、自動車の移動速度を検出する速度検出装置3と、速度検出装置3の検出結果に基づいて画像表示装置2の動作を制御する制御装置4とを有する構成とする。制御装置4を、移動速度が予め定められた基準範囲内にある場合には画像表示装置2が表示する画像情報に変化を生じさせないかもしくは移動速度に応じた速度で画像情報を変化させ、移動速度が基準範囲外にある場合には移動速度の基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で画像情報を変化させる構成とする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、自動車、自動二輪車、自転車、鉄道、船舶、航空機等の移動体を運転する運転者の体感速度を強調して、運転者による移動体の速度制御に役立てる運転速度強調装置に関するものである。
公道では、交通安全上の理由から法定速度や徐行領域が定められており、運転者には、これらの規制に合わせて自動車(移動体)の速度を制御することが求められている。
運転者による移動体の速度制御を補佐する装置としては、例えば後記の特許文献1記載の走行速度誘導灯がある。
運転者による移動体の速度制御を補佐する装置としては、例えば後記の特許文献1記載の走行速度誘導灯がある。
この走行速度誘導灯は、半導体光源を装着するとともに自動車の走行方向に対して少なくとも道路の一方側部に並設された複数個の光源ブロックと、各光源ブロックの半導体光源を自動車の走行方向に対する反対方向へ向って順次点灯するよう点灯制御する制御部とを備えており、運転者に自動車の走行速度を高速度側へ錯覚させることによって走行速度を抑制するよう誘導するものである。
特開平11−161897号公報(段落[0008]、[0027]、図1等)
しかし、この走行誘導灯は、予め道路の側部に設置しておいた光源ブロックの半導体光源の発光を利用して速度制御を行うのであるが、他の走行車両や路上駐車車両、自動二輪車、自転車、通行人、その他の障害物によって半導体光源が遮られて運転者から十分に視認できなくなる可能性がある。この場合には、運転者が半導体光源の点灯を十分に認識できず、十分な速度抑制効果を得ることが困難となる。
また、この走行速度誘導灯は、光源ブロックの設置や維持管理に費用や手間がかかるので、公道の限られた領域にしか設置することができない。このため、走行速度誘導灯による速度抑制効果は限られた領域内でしか得ることができない。
また、この走行速度誘導灯の発光パターンは、道路を通行する各走行車両の全ての運転者からみて同一であるので、適正速度で運転している運転者にも一律に速度抑制効果が生じてしまう。
また、この走行速度誘導灯の発光パターンは、道路を通行する各走行車両の全ての運転者からみて同一であるので、適正速度で運転している運転者にも一律に速度抑制効果が生じてしまう。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、効果が確実で、より広範囲にわたって効果を得られる移動体の運転速度強調装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、移動体の運転者の視界上に画像情報を表示する画像表示装置と、前記移動体の移動速度を検出する速度検出装置と、該速度検出装置の検出結果に基づいて前記画像表示装置の動作を制御する制御装置とを有し、該制御装置が、前記移動速度が予め定められた基準範囲内にある場合には前記画像表示装置が表示する前記画像情報に変化を生じさせないかもしくは前記移動速度に応じた速度で前記画像情報を変化させ、前記移動速度が前記基準範囲外にある場合には前記移動速度の前記基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で前記画像情報を変化させる運転速度強調装置を提供する。
本発明は、移動体の運転者の視界上に画像情報を表示する画像表示装置と、前記移動体の移動速度を検出する速度検出装置と、該速度検出装置の検出結果に基づいて前記画像表示装置の動作を制御する制御装置とを有し、該制御装置が、前記移動速度が予め定められた基準範囲内にある場合には前記画像表示装置が表示する前記画像情報に変化を生じさせないかもしくは前記移動速度に応じた速度で前記画像情報を変化させ、前記移動速度が前記基準範囲外にある場合には前記移動速度の前記基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で前記画像情報を変化させる運転速度強調装置を提供する。
このように構成される運転速度強調装置では、画像表示装置によって運転者の視界上に画像情報が表示される。また、移動体の移動速度が速度検出装置によって検出され、この検出結果に基づいて、制御装置が画像表示装置の動作を制御して、運転者の体感速度を強調する。
具体的には、制御装置が、移動体の移動速度が予め定められた基準範囲内にある場合には、画像表示装置が表示する画像情報に変化を生じさせないか、もしくは移動速度に応じた速度(ただし速度一定に限定されない)で画像情報を変化させる。この状態では、実際の移動体の移動速度と運転者の体感速度との間に差が生じない。
具体的には、制御装置が、移動体の移動速度が予め定められた基準範囲内にある場合には、画像表示装置が表示する画像情報に変化を生じさせないか、もしくは移動速度に応じた速度(ただし速度一定に限定されない)で画像情報を変化させる。この状態では、実際の移動体の移動速度と運転者の体感速度との間に差が生じない。
そして、移動体の移動速度が基準範囲を外れた場合には、制御装置が、画像表示装置の表示画像を、移動速度の基準範囲からの超過量または不足量に応じた速度で変化させる。
例えば、移動体の移動速度が基準範囲の上限を上回った場合には、制御装置が、画像表示装置が運転者の視界上に表示する画像情報の変化速度を、移動体の移動速度と基準範囲の上限との速度差に応じて増加させる。
この状態では、運転者の体感速度が、実際の移動体の移動速度よりも速くなる(すなわち、この状態では運転者の体感速度が高速側に強調される)。
例えば、移動体の移動速度が基準範囲の上限を上回った場合には、制御装置が、画像表示装置が運転者の視界上に表示する画像情報の変化速度を、移動体の移動速度と基準範囲の上限との速度差に応じて増加させる。
この状態では、運転者の体感速度が、実際の移動体の移動速度よりも速くなる(すなわち、この状態では運転者の体感速度が高速側に強調される)。
一方、移動体の移動速度が基準範囲の下限を下回った場合(ただし、移動体の速度が基準範囲内にある状態で画像情報を変化させない構成とした場合は除く)には、制御装置が、画像表示装置が運転者の視界上に表示する画像情報の変化速度を、移動体の移動速度と基準範囲の下限との速度差に応じて減少させる。
この状態では、運転者の体感速度が、実際の移動体の移動速度よりも遅くなる(すなわち、この状態では運転者の体感速度が低速側に強調される)。
この状態では、運転者の体感速度が、実際の移動体の移動速度よりも遅くなる(すなわち、この状態では運転者の体感速度が低速側に強調される)。
このように、本発明に係る運転速度強調装置では、移動体の移動速度が基準範囲から外れると、その超過量または不足量に応じて運転者の視界上に表示される画像情報が変化して、運転者の体感速度が実際の移動体の速度に比べて速くなるかまたは遅くなる。
このため、運転者に速度の基準範囲を強く意識させることができ、移動体の移動速度を基準範囲内に効果的に誘導することができる。
このため、運転者に速度の基準範囲を強く意識させることができ、移動体の移動速度を基準範囲内に効果的に誘導することができる。
また、本発明に係る運転速度強調装置では、上記のように画像表示装置が運転者の視界上に表示した画像情報を変化させることによって運転者の体感速度を強調するので、移動体の周囲に障害物があっても、運転者が画像情報を良好に視認することができる。すなわち、この運転速度強調装置では、移動体の周囲の状況によらず、体感速度の強調を良好に行うことができる。
そして、この運転速度強調装置では、移動体の進路上に特別な設備を設ける必要がないので、適用可能範囲が限定されない。
そして、この運転速度強調装置では、移動体の進路上に特別な設備を設ける必要がないので、適用可能範囲が限定されない。
また、この運転速度強調装置は、画像表示装置が表示する画像情報を移動体ごとに異なる画像情報とすることができるので、各移動体の運転者に個別に体感速度の強調を行って、それぞれ適切な移動速度に誘導することができる。
さらに、この運転速度強調装置では、道路の混雑具合等の情報に基づいて各移動体をそれぞれ適切な移動速度に誘導することで渋滞の緩和を図ったり、移動体の動力源が効率のよい負荷領域で運転される移動速度に誘導することで移動体の燃費の向上を図るなどすることができる。
なお、本発明は、自動車だけに限定されるものではなく、例えば自動二輪車、自転車、鉄道、船舶、航空機等の他の任意の移動体における運転速度の強調に利用することができる。
さらに、この運転速度強調装置では、道路の混雑具合等の情報に基づいて各移動体をそれぞれ適切な移動速度に誘導することで渋滞の緩和を図ったり、移動体の動力源が効率のよい負荷領域で運転される移動速度に誘導することで移動体の燃費の向上を図るなどすることができる。
なお、本発明は、自動車だけに限定されるものではなく、例えば自動二輪車、自転車、鉄道、船舶、航空機等の他の任意の移動体における運転速度の強調に利用することができる。
ここで、本発明において、制御装置は、画像表示装置が表示する画像情報の、例えばその表示位置、大きさ、形状、及び色彩のうちのいずれか一つ、もしくは複数を変化させる構成とすることができる。
また、前記の速度差に対する画像情報の変化速度の関係は任意であって、例えば速度差が大きくなるにつれて画像情報の変化速度を加速度的または指数関数的に増加または減少させることで、基準範囲に対する運転者の体感的な速度差を実際の速度差よりもより大きくすることができ、基準速度をより強く意識させて、基準速度を遵守させることができる。
また、前記の速度差に対する画像情報の変化速度の関係は任意であって、例えば速度差が大きくなるにつれて画像情報の変化速度を加速度的または指数関数的に増加または減少させることで、基準範囲に対する運転者の体感的な速度差を実際の速度差よりもより大きくすることができ、基準速度をより強く意識させて、基準速度を遵守させることができる。
この運転速度強調装置において、前記制御装置が、前記画像表示装置の動作を制御して、前記運転者の視界の中央位置に速度参照画像を順次出現させるとともにこれら速度参照画像の表示位置を順次前記運転者の視界外に向けて移動させ、前記移動速度が前記基準範囲外にある場合には前記移動速度の前記基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で前記速度参照画像を移動させる構成であってもよい。
このように構成される運転速度強調装置では、運転者の視界の中央位置から視界外に向けて、速度参照画像が順次移動させられる。この速度参照画像の動きは、運転者から見た場合、移動体の移動に伴って視界内を流れる景色と同様の動きとなる。
すなわち、この運転速度強調装置では、運転者に、遠近図法的(透視図法的)な錯覚を生じさせて、速度参照画像をあたかも実際の空間上で移動体の進行方向に沿って固定的に配列された物体のように感じさせることができ、速度参照画像による運転者の体感速度の強調効果が高い。
すなわち、この運転速度強調装置では、運転者に、遠近図法的(透視図法的)な錯覚を生じさせて、速度参照画像をあたかも実際の空間上で移動体の進行方向に沿って固定的に配列された物体のように感じさせることができ、速度参照画像による運転者の体感速度の強調効果が高い。
この運転速度強調装置では、速度参照画像の移動速度(すなわち画像表示装置の表示する画像情報の変化速度)を調整することで、運転者の体感速度を実際の移動体の移動速度とは異なる速度に調整することができる。
例えば、速度参照画像の移動速度を増加させることで運転者の体感速度を速めることができ、速度参照画像の移動速度を減少させることで運転者の体感速度を遅くすることができる。
例えば、速度参照画像の移動速度を増加させることで運転者の体感速度を速めることができ、速度参照画像の移動速度を減少させることで運転者の体感速度を遅くすることができる。
また、この運転速度強調装置において、速度参照画像を、運転者の視界の中央位置から斜め下方(地面側の例えば移動体の側端)に向けて移動させると、運転者からは速度参照画像が路肩に沿って移動するように見えるので、運転者に違和感が生じない。また、この場合には、運転者から見て速度参照画像が移動体の進路を遮らないので、運転者が路上を良好に視認することができるとともに、運転者に圧迫感を与えずに済む。
また、この運転速度強調装置において、速度参照画像を、運転者の視界の中央位置から上方(空側)に向けて移動させると、運転者からは速度参照画像が移動体の進路を遮らないように移動体の上方を移動する浮遊物体のように見えるので、運転者が路上をより良好に視認することができるとともに、運転者に圧迫感を与えずに済む。
また、本発明に係る運転速度強調装置において、制御装置が、上記のように画像情報の表示位置を変更する代わりに、前記運転者の視界上に、速度参照画像を順次出現させるとともにその大きさを順次増加させてゆき、前記移動速度が前記基準範囲外にある場合には前記移動速度の前記基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で前記速度参照画像の大きさの増大速度を変化させる構成であってもよい。
このように構成される運転速度強調装置では、速度参照画像の大きさが順次増加する。
このような速度参照画像の変化は、運転者から見た場合、進行方向前方に位置して移動体の移動に伴って正面から近接する物体の見え方の変化と同様である。
すなわち、この運転速度強調装置では、運転者に遠近図法的な錯覚を生じさせて、速度参照画像をあたかも実際の空間上で移動体の進行方向に静止している物体のように感じさせることができ、速度参照画像による運転者の体感速度の強調効果が高い。
このような速度参照画像の変化は、運転者から見た場合、進行方向前方に位置して移動体の移動に伴って正面から近接する物体の見え方の変化と同様である。
すなわち、この運転速度強調装置では、運転者に遠近図法的な錯覚を生じさせて、速度参照画像をあたかも実際の空間上で移動体の進行方向に静止している物体のように感じさせることができ、速度参照画像による運転者の体感速度の強調効果が高い。
この運転速度強調装置では、速度参照画像の大きさの増大速度(すなわち画像表示装置の表示する画像情報の変化速度)を調整することで、運転者の体感速度を実際の移動体の移動速度とは異なる速度に調整することができる。
例えば、速度参照画像の大きさの増大速度を増加させることで運転者の体感速度を速めることができ、速度参照画像の大きさの増大速度を減少させることで運転者の体感速度を遅くすることができる。
例えば、速度参照画像の大きさの増大速度を増加させることで運転者の体感速度を速めることができ、速度参照画像の大きさの増大速度を減少させることで運転者の体感速度を遅くすることができる。
また、制御装置が、上記のように前記速度参照画像の大きさを変更するとともにその表示位置を順次前記運転者の視界外に向けて移動させる構成であってもよい。
このように構成される運転速度強調装置では、速度参照画像が、順次大きさを増大させながら、運転者の視界の中央位置から視界外に向けて移動させられる。この速度参照画像の変化は、運転者から見た場合、移動体の移動に伴って視界内を流れる景色の変化とほぼ同様であるので、この運転速度強調装置では、遠近図法的な錯覚をより強力に生じさせて、速度参照画像によって運転者の体感速度を強調することができる。
ここで、速度参照画像を、運転者の視界の中央位置から斜め下方(地面側の例えば移動体の側端)に向けて移動させると、運転者からは速度参照画像が路肩に沿って移動するように見えるので、運転者に違和感が生じない。また、この場合には、運転者から見て速度参照画像が移動体の進路を遮らないので、運転者が路上を良好に視認することができるとともに、運転者に圧迫感を与えずに済む。
また、速度参照画像を、運転者の視界の中央位置から上方(空側)に向けて移動させると、運転者からは速度参照画像が移動体の進路を遮らないように移動体の上方を移動する浮遊物体のように見えるので、運転者が路上をより良好に視認することができるとともに、運転者に圧迫感を与えずに済む。
また、制御装置が、上記のように画像表示装置の動作を制御して、画像情報の大きさと表示位置とを変更するとともに、移動体の移動速度が基準範囲外にある場合には移動速度の基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で速度参照画像を移動させる構成とされていてもよい。
このように構成される運転速度強調装置では、移動体の移動速度が基準範囲外にある場合には、その超過量もしくは不足量に応じた速度で速度参照画像が移動させられるので、基準範囲に対する運転者の体感的な速度差を実際の速度差よりもさらに大きくすることができ、基準速度をより強く意識させて、基準速度を遵守させることができる。
例えば、速度参照画像の移動速度を増加させることで運転者の体感速度を速めることができ、速度参照画像の移動速度を減少させることで運転者の体感速度を遅くすることができる。
例えば、速度参照画像の移動速度を増加させることで運転者の体感速度を速めることができ、速度参照画像の移動速度を減少させることで運転者の体感速度を遅くすることができる。
本発明に係る運転速度強調装置によれば、画像表示装置が表示する画像情報の変化によって運転者に速度の基準範囲を強く意識させるので、運転速度を基準範囲内に保つよう誘導することができる。
そして、この運転速度強調装置では、画像表示装置が運転者の視界内に表示する画像情報によって運転者の体感速度を強調するので、移動体の周囲の障害物に妨げられることなく、運転者に画像情報を認識させて、体感速度を強調することができる。
また、このように画像表示装置が表示する画像情報によって運転者の体感速度を強調するので、適用可能範囲が限定されない。
そして、この運転速度強調装置では、画像表示装置が運転者の視界内に表示する画像情報によって運転者の体感速度を強調するので、移動体の周囲の障害物に妨げられることなく、運転者に画像情報を認識させて、体感速度を強調することができる。
また、このように画像表示装置が表示する画像情報によって運転者の体感速度を強調するので、適用可能範囲が限定されない。
以下、本発明の一実施形態に係る運転速度強調装置について、図1から図2を参照して説明する。本発明にかかる運転速度強調装置は、自動車、自動二輪車、自転車、鉄道、船舶、航空機等の任意の移動体における運転速度の強調に利用可能であるが、本実施形態では、本発明に係る運転速度強調装置を、自動車の運転者に対する運転速度強調装置に適用した例を示す。
図1に示すように、運転速度強調装置1は、自動車の運転者の視界上に画像情報を表示する画像表示装置2と、自動車の移動速度を検出する速度検出装置3と、速度検出装置3の検出結果に基づいて画像表示装置2の動作を制御する制御装置4とを有している。
画像表示装置2としては、例えば、ヘッドアップディスプレイや、頭部装着型の画像表示装置等、運転者の視界上に画像情報を虚像として表示する装置が用いられる。本実施形態では、画像表示装置2として、自動車のフロントウインドウFの室内面をスクリーンとして利用して、自動車の室内からフロントウインドウFの室内面に画像情報を投影することで、運転者の視界内に画像情報を虚像として表示する投影機を用いている。
速度検出装置3としては、例えば、自動車の車軸の回転数等から自動車の速度を検出するものや、自動車自身に備えられた速度検出装置から速度情報を取り出すものの他、人工衛星を用いた位置情報システムを用いて得た自動車の位置情報の時間変化に基づいて自動車の速度を検出するものや、自動車の周囲の風景を撮像装置によって撮像して得られた画像情報の時間変化の様子に基づいて自動車の速度を検出するものなど、任意の構成のものを用いることができる。
制御装置4は、自動車の移動速度が予め定められた基準範囲内にある場合には画像表示装置2が表示する画像情報を自動車の移動速度に応じた速度で変化させ、移動速度が基準範囲外にある場合には画像情報を移動速度の基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で変化させる構成とされている。
このように構成される運転速度強調装置1では、速度検出装置3が自動車の移動速度を検出し、この検出結果に基づいて、制御装置4が画像表示装置2の動作を制御して、図2に示すように、運転者の視界上に画像情報を表示する。
本実施形態では、制御装置4は、自動車の移動速度が基準範囲内にある場合には、画像表示装置2の動作を制御して、運転者の視界の中央位置に速度参照画像Gを順次出現させるとともに、自動車の移動速度に応じた速度で、これら速度参照画像Gの表示位置を順次運転者の視界外に向けて移動させつつ、その大きさを順次増加させる。
具体的には、制御装置4は、速度参照画像Gが運転者の視界上に出現した以降は、速度参照画像Gの移動速度を次第に増加させて、速度参照画像Gの移動速度を自動車の移動に伴って運転者の視界内を流れる景色と同調させる。さらに、制御装置4は、この制御と並行して、速度参照画像Gの大きさを次第に増加させて、運転者の視界に占める速度参照画像Gの大きさの変化速度を、実際の自動車の移動に伴って自動車に近接する物体が運転者の視界に占める大きさの変化速度と同調させる。
このような速度参照画像Gの変化は、運転者から見た場合、自動車の進行方向前方に位置して自動車の移動に伴って近接する物体の見え方の変化と同様である。
すなわち、この運転速度強調装置1では、運転者に遠近図法的な錯覚を生じさせて、速度参照画像Gをあたかも実際の空間上で自動車の進行方向に静止している物体のように感じさせることができる。
なお、このように速度参照画像Gの移動速度や大きさの変化速度を、実際の景色の変化と同調させた状態では、実際の自動車の移動速度と運転者の体感速度との間に差が生じない。
すなわち、この運転速度強調装置1では、運転者に遠近図法的な錯覚を生じさせて、速度参照画像Gをあたかも実際の空間上で自動車の進行方向に静止している物体のように感じさせることができる。
なお、このように速度参照画像Gの移動速度や大きさの変化速度を、実際の景色の変化と同調させた状態では、実際の自動車の移動速度と運転者の体感速度との間に差が生じない。
また、本実施形態では、制御装置4は、速度参照画像Gを、運転者の視界の中央位置から斜め下方(地面側の例えば自動車の側端)に向けて移動させる。これにより、運転者からは速度参照画像Gが道路Rの路肩Sに沿って移動するように見えるので、運転者に違和感が生じない。また、この場合には、運転者から見て速度参照画像Gが自動車の進路を遮らないので、運転者が路上を良好に視認することができるとともに、運転者に圧迫感を与えずに済む。
ここで、運転速度強調装置1に、自動車の進行方向を撮影する撮像装置と、この撮像装置の撮影画像に基づいて道路Rの形状を検出する画像処理装置とを設けて、制御装置4を、道路Rの形状に沿って速度参照画像Gを移動させる構成とすれば、カーブを走行している状態での速度参照画像Gの動きがさらに自然になり、カーブの走行中においても高い速度強調効果を得ることができる。
ここで、運転速度強調装置1に、自動車の進行方向を撮影する撮像装置と、この撮像装置の撮影画像に基づいて道路Rの形状を検出する画像処理装置とを設けて、制御装置4を、道路Rの形状に沿って速度参照画像Gを移動させる構成とすれば、カーブを走行している状態での速度参照画像Gの動きがさらに自然になり、カーブの走行中においても高い速度強調効果を得ることができる。
この運転速度強調装置1では、自動車の移動速度が基準範囲を外れた場合には、制御装置4が、実際の自動車の移動速度の、基準範囲からの超過量または不足量に応じた速度で、画像表示装置2の表示する速度参照画像Gの移動速度、及び速度参照画像Gの大きさの増大速度を変化させて、速度参照画像Gの変化速度を、自動車の移動に伴って運転者の視界内を流れる景色の変化速度から乖離させる。
具体的には、自動車の移動速度が基準範囲の上限を上回った場合には、制御装置4は、画像表示装置2が運転者の視界上に表示する速度参照画像Gの移動速度、及び速度参照画像Gの大きさの増大速度を、実際の移動速度と基準範囲の上限との速度差に応じて増加させる。この状態では、運転者の体感速度が、実際の自動車の移動速度よりも速くなる(すなわち、この状態では運転者の体感速度が高速側に強調される)。
一方、自動車の移動速度が基準範囲の下限を下回った場合には、制御装置4は、画像表示装置2が運転者の視界上に表示する速度参照画像Gの移動速度、及び速度参照画像Gの大きさの増大速度を、自動車の実際の移動速度と基準範囲の下限との速度差に応じて減少させる。この状態では、運転者の体感速度が、実際の移動体の移動速度よりも遅くなる(すなわち、この状態では運転者の体感速度が低速側に強調される)。
このように、本実施形態に係る運転速度強調装置1では、自動車の移動速度が基準範囲から外れると、その超過量または不足量に応じて運転者の視界上に表示される速度参照画像Gの変化する速度が変化して、運転者の体感速度が実際の移動体の速度に比べて速くなるかまたは遅くなる。
このため、運転者に速度の基準範囲を強く意識させることができ、自動車の移動速度を基準範囲内に効果的に誘導することができる。
このため、運転者に速度の基準範囲を強く意識させることができ、自動車の移動速度を基準範囲内に効果的に誘導することができる。
ここで、自動車の移動速度と基準範囲との速度差に対する速度参照画像Gの変化速度の関係は任意であって、例えば速度差が大きくなるにつれて速度参照画像Gの変化速度を加速度的または指数関数的に増加または減少させることで、基準範囲に対する運転者の体感的な速度差を実際の速度差よりもより大きくすることができ、基準速度をより強く意識させて、基準速度を遵守させることができる。
また、この運転速度強調装置1では、上記のように画像表示装置2が自動車のフロントウインドウF上に投影した画像情報を変化させることによって運転者の体感速度を強調するので、自動車の周囲に障害物があっても、運転者が画像情報を良好に視認することができる。すなわち、この運転速度強調装置1では、自動車の周囲の状況によらず、体感速度の強調を良好に行うことができる。
そして、この運転速度強調装置1では、自動車の進路上に特別な設備を設ける必要がないので、適用可能範囲が限定されない。
そして、この運転速度強調装置1では、自動車の進路上に特別な設備を設ける必要がないので、適用可能範囲が限定されない。
また、この運転速度強調装置1は、画像表示装置2が表示する画像情報を自動車ごとに異なる画像情報とすることができるので、道路上を走行する各自動車の運転者に個別に体感速度の強調を行って、それぞれ適切な移動速度に誘導することができる。
例えば、道路の混雑具合等の情報に基づいて各自動車をそれぞれ適切な移動速度に誘導することで渋滞の緩和を図ったり、自動車の動力源が効率のよい負荷領域で運転される移動速度に誘導することで自動車の燃費の向上を図るなどすることができる。
例えば、道路の混雑具合等の情報に基づいて各自動車をそれぞれ適切な移動速度に誘導することで渋滞の緩和を図ったり、自動車の動力源が効率のよい負荷領域で運転される移動速度に誘導することで自動車の燃費の向上を図るなどすることができる。
ここで、上記実施の形態では、制御装置4が、速度参照画像Gを、運転者の視界の中央位置から斜め下方に向けて移動させる構成を示したが、速度参照画像Gの移動方向は他の方向とすることができる。例えば、図3に示すように、制御装置4が、速度参照画像Gを、運転者の視界の中央位置から上方(空側)に向けて移動させる構成としてもよい。この場合には、運転者からは速度参照画像Gが自動車の進路を遮らないように自動車の上方を移動する浮遊物体のように見えるので、運転者が路上をより良好に視認することができるとともに、運転者に圧迫感を与えずに済む。
また、上記実施の形態では、制御装置4が速度参照画像Gの位置及び大きさを変化させる構成を示したが、これに限られることなく、制御装置4は、速度参照画像Gの、例えばその表示位置、大きさ、形状、及び色彩のうちのいずれか一つ、もしくはこれらのうちの複数を変化させる構成とすることができる。
図4では、制御装置4が、速度参照画像Gの大きさは変化させずに、位置のみを変化させる構成を示し、図5では、制御装置4が、速度参照画像Gの位置は変化させずに、大きさのみを変化させる構成を示している。なお、図5に示す例では、運転者が圧迫感を感じないように、制御装置4は、各速度参照画像Gがある程度の大きさになった時点でその表示をやめる構成とすることが好ましい。
図4では、制御装置4が、速度参照画像Gの大きさは変化させずに、位置のみを変化させる構成を示し、図5では、制御装置4が、速度参照画像Gの位置は変化させずに、大きさのみを変化させる構成を示している。なお、図5に示す例では、運転者が圧迫感を感じないように、制御装置4は、各速度参照画像Gがある程度の大きさになった時点でその表示をやめる構成とすることが好ましい。
1 運転速度強調装置
2 画像表示装置
3 速度検出装置
4 制御装置
G 速度参照画像
2 画像表示装置
3 速度検出装置
4 制御装置
G 速度参照画像
Claims (5)
- 移動体の運転者の視界上に画像情報を表示する画像表示装置と、
前記移動体の移動速度を検出する速度検出装置と、
該速度検出装置の検出結果に基づいて前記画像表示装置の動作を制御する制御装置とを有し、
該制御装置が、前記移動速度が予め定められた基準範囲内にある場合には前記画像表示装置が表示する前記画像情報に変化を生じさせないかもしくは前記移動速度に応じた速度で前記画像情報を変化させ、前記移動速度が前記基準範囲外にある場合には前記移動速度の前記基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で前記画像情報を変化させる運転速度強調装置。 - 前記制御装置が、前記画像表示装置の動作を制御して、前記運転者の視界の中央位置に速度参照画像を順次出現させるとともにこれら速度参照画像の表示位置を順次前記運転者の視界外に向けて移動させ、
前記移動速度が前記基準範囲外にある場合には前記移動速度の前記基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で前記速度参照画像を移動させる請求項1記載の運転速度強調装置。 - 前記制御装置が、前記画像表示装置の動作を制御して、前記運転者の視界上に、速度参照画像を順次出現させるとともにその大きさを順次増加させてゆき、
前記移動速度が前記基準範囲外にある場合には前記移動速度の前記基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で前記速度参照画像の大きさの増大速度を変化させる請求項1記載の運転速度強調装置。 - 前記制御装置が、前記画像表示装置の動作を制御して、前記速度参照画像の表示位置を順次前記運転者の視界外に向けて移動させる請求項3記載の運転速度強調装置。
- 前記制御装置が、前記画像表示装置の動作を制御して、前記移動速度が前記基準範囲外にある場合には前記移動速度の前記基準範囲からの超過量もしくは不足量に応じた速度で前記速度参照画像を移動させる請求項4記載の運転速度強調装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008237326A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Taito Corp | 移動体の速度に応じてゲーム内経過時間を調整するゲーム機 |
WO2015145674A1 (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 日産自動車株式会社 | 車両挙動伝達装置 |
CN110901532A (zh) * | 2018-09-14 | 2020-03-24 | 本田技研工业株式会社 | 泊车辅助装置、车辆、泊车辅助方法和记录介质 |
-
2005
- 2005-05-10 JP JP2005137349A patent/JP2006318024A/ja not_active Withdrawn
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