JP2003300313A - インクジェット式記録装置及びその制御方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置及びその制御方法

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JP2003300313A
JP2003300313A JP2002106842A JP2002106842A JP2003300313A JP 2003300313 A JP2003300313 A JP 2003300313A JP 2002106842 A JP2002106842 A JP 2002106842A JP 2002106842 A JP2002106842 A JP 2002106842A JP 2003300313 A JP2003300313 A JP 2003300313A
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JP
Japan
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cleaning
recording apparatus
error
ink jet
jet recording
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JP2002106842A
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English (en)
Inventor
Shigenori Fukazawa
茂則 深澤
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドット抜けを早期に解消できるインクジェッ
ト式記録装置及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 インクジェット式記録装置31はドット
抜け検査によりドット抜けを検出すると、ヘッドのクリ
ーニングとドット抜け検査とを繰り返す。所定回数、ク
リーニングとドット抜け検査とを繰り返してもドット抜
けが解消しない場合、インクジェット式記録装置31
は、端末識別子、エラー詳細情報、関連情報等を管理コ
ンピュータ21に送信する。これらに基づいて、技術者
がインクジェット式記録装置31に所定の動作をさせる
旨の判断をし、その旨を管理コンピュータ21に入力し
た場合、管理コンピュータ21は、動作指示データをイ
ンクジェット式記録装置31に送信する。インクジェッ
ト式記録装置31は、これに基づいて特別な条件でクリ
ーニングを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クリーニング手段
とインク滴吐出有無検出手段とを有するインクジェット
式記録装置、その制御方法及びその制御のためのプログ
ラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット式記録装置におい
て、ドット抜けを解消するためにノズルのクリーニング
を行う場合、ユーザがクリーニング要求を入力すること
により、クリーニングを行っている。そして、そのよう
にしてクリーニングを実行しても、ドット抜けが解消し
ない場合には、ユーザが、対応を行う事業者に連絡を
し、その事業者の作業員がユーザを訪問し、対応処理を
施す、あるいは装置をサービスセンターへ発送し、修理
を依頼する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大判のインク
ジェット式記録装置や高級機種を業務用に使用している
場合、対応処理が遅れると、ドット抜けが生じているま
ま印刷を続行するのは具合が悪いため、印刷の停止によ
り、業務が停止してしまう。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、ドット抜けを早期に解
消できるインクジェット式記録装置、その制御方法及び
その制御のためのプログラムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、クリーニング手段とイ
ンク滴吐出有無検出手段とを有するインクジェット式記
録装置であって、前記インク滴吐出有無検出手段による
インク滴吐出有無の検出の結果に基づいてエラーか否か
の判断を行うエラー判断手段と、前記エラー判断手段で
エラーと判断された場合に、エラー情報と前記インクジ
ェット式記録装置を識別する端末識別子とを有するエラ
ー通知情報を管理コンピュータに送信するエラー情報送
信手段とを備えたことを要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェット式記録装置において、前記エラー通知
情報は、前記インクジェット式記録装置の使用状況に関
する関連情報を有することを要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のインクジェット式記録装置において、前記エラ
ー判断手段にてエラーと判断された場合に印刷を停止す
る印刷停止手段をさらに備えたことを要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1つに記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記エラー判断手段によるエラーか否かの判断は、
前記クリーニング手段によるクリーニングの実行回数が
所定の回数を超えた場合にエラーと判断することを要旨
とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のインクジェット式記録装置において、前記クリーニン
グ手段によりクリーニングを実行した場合に、クリーニ
ングの実行の履歴を記憶するクリーニング履歴記憶手段
を備えるとともに、前記クリーニング手段によるクリー
ニングの実行回数は、前記クリーニング履歴記憶手段に
記憶されたクリーニング履歴の数により判断することを
要旨とする。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか1つに記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記クリーニング手段によるクリーニングを複数回
行う場合に、前記クリーニング手段によるクリーニング
の条件を変更するクリーニング条件変更手段をさらに備
えたことを要旨とする。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか1つに記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記エラー判断手段にてエラーと判断された場合に
前記インクジェット式記録装置の表示手段又は前記イン
クジェット式記録装置に接続されたコンピュータの表示
手段でエラーの旨を表示させるエラー表示手段を備えた
ことを要旨とする。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか1つに記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記エラー通知情報に基づいて管理コンピュータか
ら送信された制御情報を受信する制御情報受信手段と、
前記制御情報に基づいて前記クリーニング手段によりク
リーニングを実行する被制御実行手段とをさらに備えた
ことを要旨とする。
【0013】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
のインクジェット式記録装置において、前記被制御実行
手段は、前記制御情報に基づいてクリーニングの条件を
変更させる手段を備えたことを要旨とする。
【0014】請求項10に記載の発明は、クリーニング
手段とインク滴吐出有無検出手段とを有するインクジェ
ット式記録装置の制御方法であって、前記インクジェッ
ト式記録装置は、前記インク滴吐出有無検出手段による
インク滴吐出有無の検出の結果に基づいてエラーか否か
の判断を行うエラー判断段階と、前記エラー判断段階に
てエラーと判断された場合に、エラー情報と前記インク
ジェット式記録装置を識別する端末識別子とを有するエ
ラー通知情報を管理コンピュータに送信するエラー情報
送信段階とを備えたことを要旨とする。
【0015】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載のインクジェット式記録装置の制御方法において、
前記エラー通知情報は、前記インクジェット式記録装置
の使用状況に関する関連情報を有することを要旨とす
る。
【0016】請求項12に記載の発明は、請求項10又
は11に記載のインクジェット式記録装置の制御方法に
おいて、前記インクジェット式記録装置は、前記エラー
判断段階にてエラーと判断された場合に印刷を停止する
印刷停止段階をさらに備えたことを要旨とする。
【0017】請求項13に記載の発明は、請求項10〜
12のいずれか1つに記載のインクジェット式記録装置
の制御方法において、前記エラー判断段階におけるエラ
ーか否かの判断は、前記クリーニング手段によるクリー
ニングの実行回数が所定の回数を超えた場合にエラーと
判断することを要旨とする。
【0018】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載のインクジェット式記録装置の制御方法において、
前記クリーニング手段によりクリーニングを実行した場
合に、クリーニングの実行の履歴を記憶するクリーニン
グ履歴記憶手段を備えるとともに、前記クリーニング手
段によるクリーニングの実行回数は、前記クリーニング
履歴記憶手段に記憶されたクリーニング履歴の数により
判断することを要旨とする。
【0019】請求項15に記載の発明は、請求項10〜
14のいずれか1つに記載のインクジェット式記録装置
の制御方法において、前記クリーニング手段によるクリ
ーニングを複数回行う場合に、前記クリーニング手段に
よるクリーニングの条件を変更するクリーニング条件変
更段階をさらに備えたことを要旨とする。
【0020】請求項16に記載の発明は、請求項10〜
15のいずれか1つに記載のインクジェット式記録装置
の制御方法において、前記エラー判断段階においてエラ
ーと判断された場合に前記インクジェット式記録装置の
表示手段又は前記インクジェット式記録装置に接続され
たコンピュータの表示手段でエラーの旨を表示させるエ
ラー表示手段を備えたことを要旨とする。
【0021】請求項17に記載の発明は、請求項10〜
16のいずれか1つに記載のインクジェット式記録装置
の制御方法において、前記エラー通知情報に基づいて管
理コンピュータから送信された制御情報を受信する制御
情報受信段階と、前記制御情報に基づいて前記クリーニ
ング手段によりクリーニングを実行する被制御実行段階
とをさらに備えたことを要旨とする。
【0022】請求項18に記載の発明は、請求項17に
記載のインクジェット式記録装置の制御方法において、
前記被制御実行段階は、前記制御情報に基づいてクリー
ニングの条件を変更させる段階を備えたことを要旨とす
る。
【0023】請求項19に記載の発明は、請求項10〜
18のいずれか1つに記載のインクジェット式記録装置
の制御方法において、前記インクジェット式記録装置
は、前記クリーニング手段によりインクジェット式記録
ヘッドのノズルに負圧を加えてインクを吸引排出するク
リーニング実行段階と、このクリーニング実行段階後に
前記インク滴吐出有無検出手段により前記ノズルからの
インク滴の吐出有無を検出するインク滴吐出有無検出段
階とを備え、前記クリーニング実行段階と前記インク滴
吐出有無検出段階とを繰返すことによりインクジェット
式記録装置のヘッドのクリーニングを実行するととも
に、2回目以降の前記クリーニング実行段階におけるイ
ンク吸引排出動作を、前記インク滴吐出有無検出段階に
おける検出結果に基づいて実行又は停止することを要旨
とする。
【0024】請求項20に記載の発明は、請求項11〜
18のいずれか1つに記載のインクジェット式記録装置
の制御方法において、前記インクジェット式記録装置
は、前記インク滴吐出有無検出手段により前記ノズルか
らのインク滴の吐出有無を検出するインク滴吐出有無検
出段階と、このインク滴吐出有無検出段階においてイン
ク滴の吐出が検出されないノズルを含むノズル群に前記
クリーニング手段により負圧を加えてインクを吸引排出
するクリーニング実行段階とを備え、前記インク滴吐出
有無検出段階と前記クリーニング実行段階とを繰返すこ
とによりインクジェット式記録装置のヘッドのクリーニ
ングを実行するとともに、前記クリーニング実行段階に
おけるインク吸引排出動作を、前記インク滴吐出有無検
出段階における検出結果に基づいて実行又は停止するこ
とを要旨とする。
【0025】請求項21に記載の発明は、クリーニング
手段とインク滴吐出有無検出手段とを有するインクジェ
ット式記録装置の制御方法であって、管理コンピュータ
が、前記インクジェット式記録装置からの前記インク滴
吐出有無検出手段の検出結果にかかるエラー報知情報を
受信する段階と、前記エラー報知情報が有する関連情報
を関連情報記憶手段に記憶する段階と、前記関連情報に
基づく対応処理の選択を受け入れる段階と、前記対応処
理の選択がクリーニングの実行である場合に前記インク
ジェット式記録装置に制御情報を送信する段階と、前記
対応処理の選択が作業者による対応である場合に前記作
業者が使用する端末に作業通知を送信する段階とを備え
たことを要旨とする。
【0026】(作用)請求項1又は10に記載の発明に
よれば、前記インクジェット式記録装置は、クリーニン
グ手段とインク滴吐出有無検出手段とを有する。そし
て、前記インクジェット式記録装置は、インク滴吐出有
無検出手段によるインク滴吐出有無の検出の結果に基づ
いてエラーか否かの判断を行う。そして、エラーと判断
された場合、前記インクジェット式記録装置は、エラー
情報と前記インクジェット式記録装置を識別する端末識
別子とを有する前記エラー通知情報を管理コンピュータ
に送信する。このため、前記インクジェット式記録装置
は、インク滴吐出有無の検出の結果に基づいてエラーと
判断された場合に、エラー情報と前記インクジェット式
記録装置を識別する端末識別子とを管理コンピュータに
通知できる。
【0027】請求項2又は11に記載の発明によれば、
前記エラー通知情報は、前記インクジェット式記録装置
の使用状況に関する関連情報を有する。このため、前記
インクジェット式記録装置は、エラーと判断された場合
に、前記インクジェット式記録装置の使用状況に関する
関連情報を管理コンピュータに通知できる。
【0028】請求項3又は12に記載の発明によれば、
前記インクジェット式記録装置は、エラーと判断された
場合に印刷を停止する。このため、印刷が適切に行われ
ない状況が生じるのを防ぐことができる。
【0029】請求項4又は13に記載の発明によれば、
前記インクジェット式記録装置は、クリーニング手段に
よるクリーニングの実行回数が所定の回数を超えた場合
にエラーと判断する。このため、所定回数のクリーニン
グを実行しても、なおインク滴吐出有無の検出結果が正
常でない場合に、エラーと判断することができる。
【0030】請求項5又は14に記載の発明によれば、
前記インクジェット式記録装置は、クリーニング手段に
よりクリーニングを実行した場合に、クリーニングの実
行の履歴をクリーニング履歴記憶手段に記憶する。そし
て、クリーニング手段によるクリーニングの実行回数
は、前記クリーニング履歴記憶手段に記憶されたクリー
ニング履歴の数により判断する。このため、クリーニン
グ履歴の数によりクリーニング手段によるクリーニング
の実行回数を判断し、所定回数クリーニングを実行して
も、なおインク滴吐出有無の検出結果が正常でない場合
に、エラーと判断することができる。
【0031】請求項6又は15に記載の発明によれば、
前記インクジェット式記録装置は、クリーニング手段に
よるクリーニングを複数回行う場合に、クリーニングの
条件を変更する。このため、前記インクジェット式記録
装置は、状況に応じてより適切な条件でクリーニングを
実行することができる。
【0032】請求項7又は16に記載の発明によれば、
エラーと判断された場合に前記インクジェット式記録装
置の表示手段又は前記インクジェット式記録装置の表示
手段に接続されたコンピュータでエラーの旨を表示させ
る。このため、エラーの発生をユーザに通知することが
できる。
【0033】請求項8又は17に記載の発明によれば、
前記インクジェット式記録装置は、エラー通知情報に基
づいて管理コンピュータから送信された制御情報を受信
する。そして、インクジェット式記録装置は、その制御
情報に基づいてクリーニング手段によりクリーニングを
実行する。このため、前記インクジェット式記録装置
は、管理コンピュータからの制御によりクリーニングを
実行できる。
【0034】請求項9又は18に記載の発明によれば、
前記インクジェット式記録装置は、管理コンピュータか
らの制御情報に基づいてクリーニングの条件を変更させ
る。このため、前記インクジェット式記録装置は、管理
コンピュータからの制御に基づいて、より適切な条件で
クリーニングを実行できる。
【0035】請求項19に記載の発明によれば、前記イ
ンクジェット式記録装置は、クリーニング手段によりイ
ンクジェット式記録ヘッドのノズルに負圧を加えてイン
クを吸引排出するクリーニング実行段階を備える。さら
に、前記インクジェット式記録装置は、このクリーニン
グ実行段階後に前記インク滴吐出有無検出手段により前
記ノズルからのインク滴の吐出有無を検出するインク滴
吐出有無検出段階とを備える。そして、インクジェット
式記録装置は、前記クリーニング実行段階と前記インク
滴吐出有無検出段階とを繰返すことによりインクジェッ
ト式記録装置のヘッドのクリーニングを実行する。この
とき、インクジェット式記録装置は、2回目以降の前記
クリーニング実行段階におけるインク吸引排出動作を、
前記インク滴吐出有無検出段階における検出結果に基づ
いて実行又は停止する。このため、前記インクジェット
式記録装置は、インク滴の吐出有無の検出結果が正常と
なるまで、必要な回数だけ、インク吸引排出動作とイン
ク滴の吐出有無の検出とを繰返すことができる。
【0036】請求項20に記載の発明によれば、前記イ
ンクジェット式記録装置は、インク滴吐出有無検出手段
により前記ノズルからのインク滴の吐出有無を検出する
インク滴吐出有無検出段階を備える。さらに、前記イン
クジェット式記録装置は、このインク滴吐出有無検出段
階においてインク滴の吐出が検出されないノズルを含む
ノズル群に前記クリーニング手段により負圧を加えてイ
ンクを吸引排出するクリーニング実行段階を備える。そ
して、前記インクジェット式記録装置は、前記インク滴
吐出有無検出段階と前記クリーニング実行段階とを繰返
すことによりインクジェット式記録装置のヘッドのクリ
ーニングを実行する。このとき、前記インクジェット式
記録装置は、前記クリーニング実行段階におけるインク
吸引排出動作を、前記インク滴吐出有無検出段階におけ
る検出結果に基づいて実行又は停止する。このため、前
記インクジェット式記録装置は、インク滴の吐出有無の
検出結果が正常となるまで、必要な回数だけ、インク吸
引排出動作とインク滴の吐出有無の検出とを繰返すこと
ができる。
【0037】請求項21に記載の発明によれば、管理コ
ンピュータは、前記インクジェット式記録装置からのイ
ンク滴吐出有無検出手段の検出結果にかかるエラー報知
情報を受信し、関連情報を関連情報記憶手段に記憶す
る。そして、管理コンピュータは、その関連情報に基づ
く対応処理の選択を受け入れる。そして、管理コンピュ
ータは、対応処理の選択がクリーニングの実行である場
合、前記インクジェット式記録装置に制御情報を送信
し、対応処理の選択が作業者による対応である場合、作
業者が使用する端末に作業通知を送信する。このため、
管理コンピュータは、前記インクジェット式記録装置を
制御してクリーニングを実行させることができる。ま
た、作業者による対応が必要な場合は、その旨を作業者
に通知できる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図18に従って説明する。本実施形態で
は、インクジェット式記録装置において、ドット抜けを
解消するためのノズルのクリーニングをネットワークを
介して行うインクジェット式記録装置及びインクジェッ
ト式記録装置の制御方法として説明する。
【0039】図1に示すように、事業者システム20
は、ネットワーク30を介して、インクジェット式記録
装置(以下、単に記録装置と呼ぶ)31に接続されてい
る。記録装置31は、予め定められた条件でノズルのク
リーニングを実行してもドット抜けが解消しない場合
に、ネットワーク30を介して、エラー通知データを事
業者システム20に送信する。この記録装置31のメイ
ンメモリ76(図12参照)には、 端末情報記憶部3
2、クリーニング条件記憶部33及びエラー情報記憶部
34が備えられている。また、記録装置31のシステム
コントローラ74の保存部74d(図13参照)は、ク
リーニング履歴記憶部35を有している。
【0040】端末情報記憶部32には、図2に示すよう
に、端末情報320が記憶されている。本実施形態で
は、端末情報320は、端末識別子a1が記録されてい
る。端末識別子a1は、記録装置31を識別するための
識別子である。この端末情報320は、本実施形態の処
理に先立って、予め記憶されている。
【0041】クリーニング条件記憶部33には、図3に
示すように、クリーニング条件情報330が記憶されて
いる。本実施形態では、クリーニング条件情報330
は、ドット抜けが検出された際の1回目〜5回目の各回
毎のクリーニング条件(1〜5回目)b1〜b5から構
成されている。本実施形態では、クリーニング条件とし
て、インク吸引量が定められており、徐々にインク吸引
量が増大するようになっている。つまり、クリーニング
を行ってもドット抜けが解消しない場合、再度、クリー
ニングを行うが、その際にインク吸引量を増大させてク
リーニングを行うようになっている。具体的には、クリ
ーニング条件(1〜5回目)b1〜b5として、1回目
は0.8g、2回目は2回目は1.6g、3回目は3.
0g、4回目は3.5g、5回目は10gがそれぞれ定
められている。なお、1回目〜4回目のクリーニング
は、ドット抜けを検出した際に、記録装置31が自動で
クリーニングを行うものである。一方、5回目のクリー
ニングは、4回目までのクリーニングによってもドット
抜けが解消しなかった場合であって、管理コンピュータ
21からの動作指示データを受信した場合に行うもので
ある。このクリーニング条件情報330は、本実施形態
の処理に先立って、予め記憶されている。
【0042】エラー情報記憶部34には、図4に示すよ
うに、エラーの発生毎にエラー情報340が記憶されて
いる。本実施形態では、エラー情報340は、エラー発
生日時c1、エラー詳細情報c2及び関連情報c3によ
り構成されている。エラー発生日時c1は、ドット抜け
が検出された日時である。エラー詳細情報c2は、ドッ
ト抜けについての詳細情報である。具体的には、エラー
詳細情報c2は、ドット抜けが検出されたノズルの色と
番号についての情報である。関連情報c3は、ドット抜
けが発生した際の、印刷状況等についての情報であっ
て、本実施形態では、使用しているインクのメーカ及び
種類、そのインクの使用開始時期、インク残量及びドッ
ト抜け発生時の室温から構成される。このエラー情報3
40は、ドット抜けを記録装置31が検出した場合に記
憶される。
【0043】クリーニング履歴記憶部35には、図5に
示すように、クリーニングの実行毎にクリーニング情報
350が記憶される。本実施形態では、クリーニング情
報350は、クリーニング日時d1及びクリーニング詳
細情報d2により構成されている。クリーニング日時d
1は、クリーニングを行った日時である。クリーニング
詳細情報d2は、実行したクリーニングについての詳細
情報であって、本実施形態では、インク吸引量を設定す
る。
【0044】さらに、記録装置31は、ホストコンピュ
ータ38に接続されている。ホストコンピュータ38
は、プリンタドライバ(図示せず)を備え、印刷データ
を記録装置31に転送する。また、このホストコンピュ
ータ38は、データの入力、データの送受信、データの
表示を行う。このため、このホストコンピュータ38
は、図示しない制御手段(CPU)、記憶手段(RA
M、ROM、ハードディスク等)、通信手段、表示制御
手段(例えば、モニタ)、入力手段(例えば、キーボー
ドやマウス)を備えている。
【0045】また、事業者システム20は、ネットワー
ク30を介して、作業者端末39に接続されている。作
業者端末39は、記録装置31のドット抜けを解消する
ために顧客を訪問して作業を行う作業者が使用する携帯
電話であって、ネットワーク30を介して管理コンピュ
ータ21から作業通知の電子メールを受信するものであ
る。このため、作業者端末39には、電子メール閲覧ソ
フト(電子メールビューア)が格納されている。
【0046】事業者システム20は、図1に示すよう
に、管理コンピュータ21を備えている。管理コンピュ
ータ21は、図示しない制御手段(CPU)、記憶手段
(RAM、ROM、ハードディスク等)、通信手段等を
有するコンピュータである。この管理コンピュータ21
は、各種プログラムを実行することにより、データの送
受信、後述するデータの処理等を行う。
【0047】管理コンピュータ21には、関連情報記憶
手段としてのエラー通知情報記憶部22、動作指示情報
記憶部23、作業通知情報記憶部24及び顧客情報記憶
部25が、それぞれ接続されている。
【0048】エラー通知情報記憶部22には、図6に示
すように、記録装置31からのエラー通知データ毎に、
エラー通知情報220が記録されている。本実施形態で
は、エラー通知情報220は、端末識別子a1、エラー
発生日時c1、エラー詳細情報c2、関連情報c3、対
応方法e1、対応処理結果e2及びステータスe3によ
り構成されている。端末識別子a1は、記録装置31を
識別するための識別子であって、端末情報320の端末
識別子a1に対応する。エラー発生日時c1は、ドット
抜けが検出された日時であって、エラー情報340のエ
ラー発生日時c1に対応する。エラー詳細情報c2は、
ドット抜けについての詳細情報であって、エラー情報3
40のエラー詳細情報c2に対応する。関連情報c3
は、ドット抜けが発生した際の、印刷状況等についての
情報であって、エラー情報340の関連情報c3に対応
する。対応方法e1は、ドット抜け解消のための対応方
法である。
【0049】記録装置31に特別な条件でクリーニング
を実行させることによりドット抜けを解消できる場合、
管理コンピュータ21は、記録装置31に動作指示デー
タを送信して記録装置31に特別な条件でクリーニング
を実行させる。一方、そのような特別な条件でクリーニ
ングを行っても、ドット抜けを解消できないような状態
である場合、管理コンピュータ21は、作業者に作業通
知を行い、作業者が作業を行うことにより、ドット抜け
を解消させる。管理コンピュータ21が記録装置31に
動作指示データを送信して記録装置31に所定動作によ
り特別な条件でクリーニングを実行させる場合、対応方
法e1に「所定動作」が設定される。
【0050】さらに、作業者による作業が必要な場合、
対応方法e1に「作業者による対応」が設定される。対
応処理結果e2は、対応方法e1が「所定動作」である
場合の対応処理の結果であって、所定動作による対応処
理の後のドット抜け検査によるドット抜け検出の有無が
設定される。ステータスe3は、ドット抜けが解消され
ていない場合「未処理」が、解消された場合「処理済」
がそれぞれ設定される。
【0051】このエラー通知情報220は、端末識別子
a1,エラー発生日時c1、エラー詳細情報c2及び関
連情報c3については、エラー通知データを管理コンピ
ュータ21が受信した場合に記録される。このとき、ス
テータスe3については、「未処理」が設定される。そ
して、事業センタの技術者が対応方法を選択した際に、
対応方法e1が記録され、対応方法e1が「所定動作」
である場合に、対応処理結果データを管理コンピュータ
21が受信した際に対応処理結果e2が記録される。さ
らに、対応処理結果e2が「ドット抜け検出なし」であ
る場合、又は、作業者端末39からの作業終了報告デー
タを受信した場合、ステータスe3に「未処理」が設定
される。
【0052】動作指示情報記憶部23には、図7に示す
ように、記録装置31に動作指示データを送信する場合
の動作指示情報230が、動作指示データ毎に記録され
ている。本実施形態では、動作指示情報230は、端末
識別子a1及び動作指示f1により構成されている。端
末識別子a1は、記録装置31を識別するための識別子
であって、エラー通知情報220の端末識別子a1に対
応する。動作指示f1は、記録装置31に特別なクリー
ニングの実行を指示するための情報である。この動作指
示情報230は、特別なクリーニングの実行を記録装置
31に指示する場合に記録される。
【0053】作業通知情報記憶部24には、図8に示す
ように、作業者端末39に作業を通知する電子メールを
送信する場合の、作業者及び電子メールに記載する内容
についての作業通知情報240が、作業毎に記録されて
いる。本実施形態では、作業通知情報240は、作業者
端末識別子g1及び作業通知詳細情報g2により構成さ
れている。作業者端末識別子g1は、作業者を識別する
ための識別子であって、本実施形態では、作業者の電子
メールアドレスである。作業通知詳細情報g2は、作業
者端末39に送信する電子メールに記載する内容に関す
る情報である。この作業通知詳細情報g2は、顧客の氏
名h1、住所h2、電話番号h3、端末識別子a1、エ
ラー発生日時c1、エラー詳細情報c2及び関連情報c
3を有する。さらに、この作業通知詳細情報g2は、事
業センタの技術者が判断した、ドット抜け解消のための
対応処理に関する内容であって、管理コンピュータ21
の入力手段から入力された情報を有する。この作業通知
情報240は、作業者に記録装置31のドット抜けを解
消させるための作業を通知する場合に記録される。
【0054】顧客情報記憶部25には、図9に示すよう
に、記録装置31を使用する顧客毎に顧客情報250が
記録されている。本実施形態では、顧客情報250は、
端末識別子a1、顧客の氏名h1、住所h2及び電話番
号h3により構成されている。この顧客情報250は、
本実施形態の処理に先立って予め記録されている。
【0055】以下、記録装置31について説明する。図
10は、記録装置31の全体構成を概略して示す斜視図
である。図10に示すように、インクジェット記録装置
のフレーム41にはプラテン42が架設され、図示しな
い紙送り機構により、このプラテン42上を印刷用紙P
が給送される。フレーム41にはキャリッジ43がガイ
ド部材44を介してプラテン42の軸線方向(主走査方
向X)に移動可能に支持され、キャリッジモータ45に
よりタイミングベルト46を介して往復移動される。
【0056】前記キャリッジ43上にはインクジェット
式の印刷ヘッド47が、そのノズル形成面を印刷用紙P
に対向させた状態で搭載されている。キャリッジ43上
にはブラックインクカートリッジ48及びカラーインク
カートリッジ49が着脱可能に搭載され、これらのカー
トリッジ48,49から印刷ヘッド47にインクが供給
される。
【0057】そして、前記キャリッジ43がプラテン4
2に沿って移動されながら、印刷データに基づいてカー
トリッジ48,49より供給されるインクが、印刷ヘッ
ド47から印刷用紙P上にインク滴として吐出される。
これにより、印刷用紙P上に印刷データと対応する印刷
が行われるようになっている。また、記録装置31に
は、図示しない紙送りローラ及びこれを駆動する紙送り
モータ50が内蔵されており、これらにより印刷用紙P
は、副走査方向Yに移動可能となっている。
【0058】なお、キャリッジ43、キャリッジモータ
45、タイミングベルト46、ガイド部材44、印刷ヘ
ッド47及び紙送りモータ50により印刷手段が構成さ
れる。印刷ヘッド47による印刷は、主走査において印
刷用紙Pに対して行われるが、この印刷が行われる領域
を「印刷領域」と呼ぶ。図10において、印刷領域の右
側のガイド部材44の下側には、インク滴吐出有無検出
手段としてのドット抜け検査部60及び廃インク受け6
6とクリーニング手段400とが設けられている。印刷
ヘッド47がガイド部材44に沿って主走査方向Xに移
動する経路のうち、ドット抜け検査部60及び廃インク
受け66とクリーニング手段400とが設けられている
領域を、上記「印刷領域」に対して「調整領域」と呼
ぶ。そして、調整領域のうち、ドット抜け検査部60及
び廃インク受け66が設けられている領域を「検査領
域」、クリーニング手段400が設けられている領域を
「クリーニング領域」と呼ぶ。
【0059】図11は、調整領域及びその近傍における
記録装置の構成を説明するために示す平面図である。な
お、図10及び図11においては、クリーニング手段4
00は、ヘッドキャップ410及びワイピング部材41
1のみを示し、他の構成(例えば吸引ポンプ420(図
14参照))は省略している。
【0060】「検査領域」において、ドット抜け検査部
60は、発光部60a及び受光部60bを備えており、
これら発・受光部60a,60bを利用してインク滴の
飛行状態を調べることによりドット抜けを検査する。廃
インク受け66は、ドット抜け検査の際にノズルから吐
出されるインク滴を受ける容器である。この廃インク受
け66の底部には、インク滴はね防止のためのフェルト
が敷かれている。また、印刷ヘッド47のノズルについ
ては、インク増粘による吐出不良の防止のために所定の
時間間隔をおいてノズルからインク滴を吐出するフラッ
シングが行われるが、このフラッシングも廃インク受け
66上で行われる。その際に吐出されるインク滴も廃イ
ンク受け66が受ける。
【0061】次に、インク滴の吐出有無検出(ドット抜
け検査)について説明する。図15は、ドット抜け検査
部60の構成及びその検査方法の原理を説明するために
示す下面図である。この図は、印刷ヘッド47の下面側
からみたもので、印刷ヘッド47の6色分のノズルアレ
イと、ドット抜け検査部60を構成する発光部60a及
び受光部60bとが描かれている。
【0062】印刷ヘッド47の下面には、6色分のノズ
ル群が形成されている。つまり、ブラックインクを吐出
するためのブラックインクノズル群KD、濃シアンイン
クを吐出するための濃シアンインクノズル群CD、及
び、淡シアンインクを吐出するための淡シアンインクノ
ズル群CLが形成されている。さらに、濃マゼンダイン
クを吐出するための濃マゼンダインクノズル群MD、淡
マゼンダインクを吐出するための淡マゼンダインクノズ
ル群ML、及び、濃イエローインクを吐出するための濃
イエローインクノズル群YDが形成されている。
【0063】なお、各ノズル群を示す符号における左側
のローマ字(大文字)はインク色を意味している。ま
た、右側のローマ字(大文字)「D」は濃度が比較的高
いインクであることを、「L」は濃度が比較的低いイン
クであることをそれぞれ意味している。
【0064】各ノズル群における複数のノズルは、副走
査方向Yに沿ってそれぞれ整列している。印刷時には、
キャリッジ43(図10参照)と共に印刷ヘッド47が
主走査方向Xに移動しつつ、各ノズルからインク滴が吐
出される。
【0065】発光部60aは、外形が約1mm以下の光
束であるレーザ光Lを射出するレーザである。このレー
ザ光Lは、図15に示すように、副走査方向Yに若干傾
いた方向に射出され、受光部60bで受光される。
【0066】次に、ドット抜け検査の原理について説明
する。図16は、図15を拡大して示す下面図である。
ドット抜け検査は、検査領域(図11参照)で印刷ヘッ
ド47が廃インク受け66上に位置する状態で行う。ド
ット抜けの際には、まず図15の矢印ARで示されてい
る主走査方向Xに印刷ヘッド47を一定速度で移動さ
せ、濃イエローインクノズル群YDから順にレーザ光L
に近づいていく。このとき、レーザ光Lは、図16に示
すように、印刷ヘッド47が送られるにつれて、濃イエ
ローインクノズル群YDの後端からノズル#48,#4
7,#46,…の順に各ノズルの下方を横切ることとな
る。なお、ここでは、印刷ヘッド47の1色分のノズル
群がそれぞれ48個のノズル#1〜#48を有している
ものとする。
【0067】そして、濃イエローインクノズル群YDの
前端に位置する#1をレーザ光Lが横切ると、次には、
淡マゼンダインクノズル群MLの後端からノズル#4
8,#47,#46,…の順に各ノズルの下方を横切
る。同様にして、ブラックインクノズル群KDの前端の
ノズル#1に至るまで、各ノズルの下方を1つずつ横切
ることとなる。
【0068】レーザ光Lが各ノズルの真下を横切る時
に、インク滴がレーザ光Lを横切るようなタイミングを
含む前後一定の時間、インク滴の吐出指示が各ノズルに
出される。すなわち、インク滴軌跡空間とレーザ光Lの
インク検知空間とが交差するときに、インク滴が両者の
共有空間を通過するように、その前後も含めてインク滴
の吐出指示が出されるものである。
【0069】ここで、レーザ光Lの「インク滴検知空
間」とは、「レーザ光Lの光路のうちインク滴を検出で
きる程度のビーム強度を有する空間」のことである。な
お、本明細書では、簡単のために「レーザ光Lのインク
滴検知空間」を単に「レーザ光L」と書くことがある。
本実施形態では光にレーザ光を用いているが、レーザ光
以外の光を用いる場合においても、「インク滴検知空
間」は、「発光部が発する光の光路のうち光の強度が所
定値以上である空間」と定めることができる。
【0070】また、「インク滴軌跡空間」とは、「所定
の大きさを有するインク滴が、ノズルから吐出されて空
間を通過すると想定される軌跡」を意味している。この
「インク滴軌跡空間」は予想に基づくものであることか
ら、現実にはインク滴がインク滴軌跡空間からはみ出す
場合もある。このような場合には、(予想にもとづく)
インク滴軌跡空間としてレーザ光Lのインク滴検知空間
とが交差していても、インク滴が検査部の光を十分に遮
らないこともある。しかし、ノズルから正常に、かつ下
方の想定した範囲内にインク滴が吐出されれば、吐出さ
れたインク滴は途中でレーザ光Lのインク滴検知空間を
遮る。
【0071】このように、インク滴が途中でレーザ光L
のインク滴検知空間を遮ると、受光部60bにおける受
光が一時的に中断されるか、又は弱くなり、受光される
光量が所定の閾値未満となる。この場合には、そのノズ
ルに目詰まりが無いと判断することができる。一方、あ
るノズルの駆動期間内に受光部60bで受光される光量
が所定の閾値以上のときには、そのノズルは目詰まりし
ている可能性があると判断される。
【0072】従って、レーザ光Lの「インク滴検知空
間」とは、以下のようにいうことができる。つまり、
「レーザ光Lの光路のうち、検知対象であるインク滴が
その空間にあって自己の投影面積分の光を遮ったとき、
それによる光量の低下を受光部60bで検知できるだけ
の、単位面積あたりの光の強さをもった空間」である。
【0073】以上に説明したようにして、ブラックイン
クノズル群KDの前端のノズル#1がレーザ光Lの上方
を通過するまでにすべてのノズルについてインク滴の吐
出有無検出がなされる。なお、一滴のインクでは、レー
ザ光Lが遮断されたか否かを確実に検出できない可能性
があるため、1つのノズルについて数滴ずつ吐出するこ
とが好ましい。
【0074】この検査法では、飛行中のインク滴を検出
することにより各ノズルの目詰まりの有無(ドット抜け
の有無)を検出するため、比較的短時間で検査が終了す
るという利点がある。
【0075】また、印刷ヘッド47の送り方向について
は、主走査方向Xのいずれの向きに送ることとしても、
同様の検査を実現することができる。そして、ここで
は、印刷ヘッド47がキャリッジ43(図10参照)上
でタイミングベルト46に牽引されて主走査方向Xに送
られるものとするが、独立に検査用のヘッド走査駆動装
置を備えるものとしてもよい。すなわち、記録装置31
は、ノズルと検査部の少なくとも一方を移動させること
により、両者の相対位置を変えさせる送り機構を備えて
いればよい。
【0076】次に、クリーニング処理について説明す
る。このクリーニング処理は、前記クリーニング領域で
行われる。図14に示すように、クリーニング手段40
0は、ヘッドキャップ410及びワイピング部材411
と吸引ポンプ420とポンプローラ430とを備えてい
る。ヘッドキャップ410は、機密性のあるキャップで
あり、印刷をしないときに印刷ヘッド47に被せてノズ
ル内のインクの乾燥を防止するものである。また、ノズ
ルが詰まった場合にも印刷ヘッド47にヘッドキャップ
410を被せ、ヘッドクリーニング(以下、単に「クリ
ーニング」と称する)処理を実行する。ヘッドキャップ
410の箱体412の上面にはゴム枠414が設けられ
ている。クリーニングを行う場合には、クリーニング時
に印刷ヘッド47が主走査方向Xのクリーニング領域
(図11参照)に移動する。そして、ワイピング部材4
11が印刷ヘッド47の移動軌跡上に侵入して印刷ヘッ
ド47のノズル形成面を払拭し、ノズル形成面に付着し
た紙粉・塵埃を除去する。その後、ヘッドキャップ41
0が上昇して印刷ヘッド47の下面にゴム枠414が密
着する。この結果、印刷ヘッド47の下面とヘッドキャ
ップ410とによって閉空間が形成される。
【0077】ポンプローラ430は、その周辺部の近傍
に2つの小ローラ432,434を有している。これら
小ローラ432,434の周囲一部には、吸引ポンプ4
20が巻回されている。紙送りモータ50(図10参
照)に駆動されてポンプローラ430が矢印A方向に回
転すると、小ローラ432,434によって吸引ポンプ
420内の空気が押され、これによりヘッドキャップ4
10の内の閉空間が排気される。この結果、印刷ヘッド
47の各ノズルからインクが吸引され、吸引ポンプ42
0を介して図示しない廃インク排出部に排出される。ま
た、ノズル先端に存在するインクが排出されると、イン
クカートリッジ側から新しいインクがノズルに供給され
る。つまり、クリーニング条件(1〜5回目)b1〜b
5に応じた吸引量をポンプローラ430の回転によって
制御する。
【0078】次に、記録装置31の電気的構成を説明す
る。図12に示すように、記録装置31は、ホストコン
ピュータ38から供給された信号を受信する受信バッフ
ァメモリ70及び印刷データを格納するイメージバッフ
ァ72を備えている。さらに、記録装置31は、システ
ムコントローラ74、メインメモリ76及びタイマ78
を備えている。そして、システムコントローラ74は、
エラー判断手段、エラー情報送信手段、クリーニング条
件変更手段、印刷停止手段、エラー表示手段、制御情報
受信手段及び被制御実行手段として機能する。なお、メ
インメモリ76は、前述の端末情報記憶部32、クリー
ニング条件記憶部33及びエラー情報記憶部34を有し
ている。
【0079】システムコントローラ74は、図13に示
すように、制御部74a、判定部74b、調整部74c
及び保存部74dを備えている。制御部74aは、記録
装置31全体の動作を制御する。判定部74bは、ドッ
ト抜け検査部60による検出結果に基づいてクリーニン
グ手段400の吸引ポンプ420によるインク吸引排出
動作の実行・停止を判定する。調整部74cは、この判
定部74bの判定結果に基づいて(「実行」を判定した
場合)、インク吸引排出動作の動作量を調整する。保存
部74dは、クリーニング手段400によるインク吸引
排出動作に関するデータを保存する。具体的には、保存
部74dは、クリーニング履歴記憶部35を備え、クリ
ーニングの実行毎にクリーニング情報350を記録す
る。
【0080】さらに、システムコントローラ74には、
キャリッジモータ45を駆動する主操作駆動ドライバ8
1と、紙送りモータ50を駆動する副走査駆動ドライバ
82とが接続されている。さらに、システムコントロー
ラ74には、ドット抜け検査部60を駆動する検査部ド
ライバ83と、印刷ヘッド47を駆動するヘッド駆動ド
ライバ86とが接続されている。
【0081】ホストコンピュータ38のプリンタドライ
バ(図示せず)は、ユーザの指定した印刷モード(高速
印刷モード、高画質印刷モード等)に基づいて、印刷動
作を規定する各種のパラメータ値を決定する。さらに、
このプリンタドライバは、各種のパラメータ値に基づ
き、その印刷モードで印刷を行うための印刷データを生
成して記録装置31に転送する。この転送された印刷デ
ータは、一旦受信バッファメモリ70に蓄えられる。記
録装置31においては、受信バッファメモリ70から印
刷データの中から必要な情報をシステムコントローラ7
4が読み取り、これに基づいて各ドライバに対し制御信
号を送る。
【0082】イメージバッファ72には、受信バッファ
メモリ70で受信された印刷データを色成分毎に分解し
て得られた複数の色成分の印刷データが格納される。ヘ
ッド駆動ドライバ86は、システムコントローラ74か
らの制御信号に従ってイメージバッファ72から各色成
分の印刷データを読み出し、これに応じて印刷ヘッド4
7に設けられた各色のノズルアレイを駆動する。
【0083】さらに、システムコントローラ74は、通
信インターフェイス90と接続されている。この通信イ
ンターフェイス90は、ネットワーク30を介して、事
業者システム20の管理コンピュータ21と接続されて
いる。そして、記録装置31のシステムコントローラ7
4は、この通信インターフェイス90を介して管理コン
ピュータ21とデータの送受信を行う。また、システム
コントローラ74は、表示手段91と接続されている。
この表示手段91は、液晶表示であって、ドット抜けが
検出された場合、その旨を表示する。さらに、この表示
手段91は、クリーニングとドット抜け検査を所定の回
数(本実施形態では4回)繰り返してもドット抜けが解
消しない場合、その旨を表示する。
【0084】次に、ドット抜け解消手順につき、図17
及び図18を用いて説明する。記録装置31のシステム
コントローラ74は、印刷処理を行う際、所定の間隔で
ドット抜け検査を実施する。具体的には、記録装置31
のシステムコントローラ74は、印刷領域(図11参
照)において印刷用紙Pへの印刷を行う際、所定の間隔
で印刷ヘッド47を印刷領域から調整領域の検査領域
(図11参照)に移動させる。そして、システムコント
ローラ74は、検査領域において印刷ヘッド47を移動
させつつ、ドット抜け検査を実施させる。そして、シス
テムコントローラ74は、ドット抜け検査の結果、ドッ
ト抜け(インクを吐出しないノズル)が検出されたか否
かを判定する。そして、ドット抜けが検出された場合、
システムコントローラ74は、は、図17に従って、ド
ット抜け解消処理を行う。
【0085】ドット抜けが検出された場合、システムコ
ントローラ74は、図17に示すように、まず、表示手
段91にドット抜けが検出された旨を表示させる(S1
−1)。次に、システムコントローラ74は、印刷ヘッ
ド47を検査領域からクリーニング領域(図11参照)
に移動させる。そして、システムコントローラ74は、
クリーニング実行段階として、クリーニング領域におい
てノズルのクリーニング(インク吸引排出動作)を実施
する(S1−2)。このとき、システムコントローラ7
4は、クリーニング履歴記憶部35に記録されたクリー
ニング情報350をカウントする。ここで、例えば、ド
ット抜け検出後1回目のクリーニングである場合、クリ
ーニング情報350は、0件となっているため、記録装
置31は、クリーニング情報350が0件であることに
基づいて1回目のクリーニングと判断する。なお、クリ
ーニング履歴記憶部35は、ドット抜けが検出され、図
17に従ってドット抜け解消のための処理を実施する場
合、その処理の最初に全件削除されるようになってい
る。そして、1回目のクリーニングであるため、システ
ムコントローラ74は、クリーニング条件情報330の
クリーニング条件(1回目)b1に従って、ノズルのク
リーニングを実施する。システムコントローラ74は、
このクリーニングの実行についてクリーニング情報35
0を記録する。
【0086】次に、システムコントローラ74は、イン
ク滴吐出有無検出段階として、ドット抜け検査を実施す
る(S1−3)。具体的には、システムコントローラ7
4は、印刷ヘッド47をクリーニング領域から検査領域
に移動させ、検査領域において印刷ヘッド47を移動さ
せつつ、ドット抜け検査を実施する。そして、システム
コントローラ74は、ドット抜け検査の結果、ドット抜
け(インクを吐出しないノズル)が検出されたか否かを
判定する(S1−4)。このドット抜け検査において、
ドット抜けが検出された場合(S1−4でYESの場
合)、システムコントローラ74は、クリーニング及び
ドット抜け検査の実施回数が所定回数(本実施形態では
4回)未満かどうかを判断する(S1−5)。つまり、
システムコントローラ74は、エラー判断段階として、
クリーニング及びドット抜け検査の実施回数に基づいて
エラーかどうかの判断を行う。具体的には、システムコ
ントローラ74は、クリーニング情報350の件数をカ
ウントし、これが所定数(本実施形態では4)未満かど
うかを判断する。ここでは、ドット抜け検査の実施回数
は1回なので、ドット抜け検査の実施回数は所定回数未
満(S1−5でYES)となり、システムコントローラ
74は、ステップS1−2に移る。
【0087】そして、システムコントローラ74は、ス
テップS1−2において、ノズルのクリーニングを実施
する。ここでは、クリーニング情報350は、1件とな
っており、システムコントローラ74は、2回目のクリ
ーニングと判断し、クリーニング条件情報330のクリ
ーニング条件(2回目)b2に従って、ノズルのクリー
ニングを実施する。つまり、システムコントローラ74
は、クリーニング条件変更段階としてクリーニングの条
件を変更して、クリーニングを実施する。システムコン
トローラ74は、このクリーニングの実行についてクリ
ーニング情報350を記録する。そして、システムコン
トローラ74は、ドット抜け検査を実施し(S1−
3)、ドット抜け(インクを吐出しないノズル)が検出
されたか否かを判定する(S1−4)。このドット抜け
検査において、ドット抜けが検出された場合(S1−4
でYESの場合)、システムコントローラ74は、ドッ
ト抜け検査の実施回数が所定回数(本実施形態では4
回)未満かどうかを判断する。ここでは、クリーニング
情報350は2件であり、ドット抜け検査の実施回数は
2回なので、ドット抜け検査の実施回数は所定回数未満
(S1−5でYES)となり、システムコントローラ7
4は、ステップS1−2に移る。
【0088】このようにして、システムコントローラ7
4は、ステップS1−2からS1−5の処理を繰返す。
つまり、システムコントローラ74は、ドット抜けが検
出されなくなるか、或いは、ドット抜け検査の実施回数
が所定回数以上となるまで、ノズルのクリーニング及び
ドット抜け検査の実施を繰返す。なお、3,4回目のク
リーニングは、それぞれ、クリーニング条件情報330
のクリーニング条件(3,4回目),b3,b4に従っ
て行う。
【0089】そして、ステップS1−5において、ドッ
ト抜け検査の実施回数が所定回数(本実施形態では4
回)未満でない場合(S1−5でNOの場合)、システ
ムコントローラ74は、ステップS1−6に移る。つま
り、所定回数(本実施形態では4回)のクリーニングの
実施によっても、ドット抜け検査の結果、ドット抜けが
検出された場合、システムコントローラ74は、以下の
処理を行う。
【0090】ステップS1−6において、システムコン
トローラ74は、印刷停止段階として、システムコント
ローラ74が独自に行っている印刷、ドット抜け検査及
びクリーニングの処理についての動作を停止させる(S
1−6)。そして、システムコントローラ74は、ドッ
ト抜けが解消されない旨のエラー表示を記録装置31の
表示手段91に表示させる(S1−7)。そして、シス
テムコントローラ74は、管理コンピュータ21との通
信により、ドット抜け解消処理を行う(S1−8)。こ
の処理を図18に従って説明する。
【0091】図18に示すように、記録装置31のシス
テムコントローラ74は、エラー情報送信段階として、
ネットワーク30を介してエラー報知情報としてのエラ
ー通知データを管理コンピュータ21に送信する(S2
−1)。具体的には、システムコントローラ74は、端
末情報320及びエラー情報340に基づいて、エラー
通知データを編集し、管理コンピュータ21に送信する
ことにより、管理コンピュータ21にエラーを報知す
る。
【0092】管理コンピュータ21は、このエラー通知
データに基づいて、端末識別子a1、エラー発生日時c
1、エラー詳細情報c2及び関連情報c3を設定し、エ
ラー通知情報220をエラー通知情報記憶部22に記録
する(S2−2)。なお、管理コンピュータ21は、こ
のエラー通知情報220のステータスe3として「未処
理」を設定する。そして、管理コンピュータ21は、そ
のエラー通知情報220に基づいて、エラー内容等を管
理コンピュータ21の表示手段に表示させる(S2−
3)。つまり、管理コンピュータ21の表示手段には、
端末識別子a1、エラー発生日時c1、エラー詳細情報
c2及び関連情報c3が表示される。前述のように、エ
ラー詳細情報c2は、ドット抜けが検出されたノズルの
色と番号についての情報である。また、関連情報c3
は、ドット抜けが発生した際の、印刷状況等についての
情報であって、本実施形態では、使用しているインクの
メーカ及び種類、そのインクの使用開始時期、インク残
量及びドット抜け発生時の室温から構成される。
【0093】事業者システム20を有する事業センタで
は、エラー内容の解析及び対応方法についての判断を行
う技術者が、その表示に基づいてドット抜け解消のため
の対応方法を検討する。そして、その技術者は、管理コ
ンピュータ21の入力手段から対応方法について入力す
る。具体的には、前記技術者は、記録装置31に所定の
動作をさせることにより、ドット抜けを解消させること
が可能か、作業者が作業を行う必要かどうかを検討す
る。そして、前記技術者は、記録装置31に所定の動作
をさせるか、作業者が対応を行うかについての選択を管
理コンピュータ21の入力手段から入力する。管理コン
ピュータ21は、それらの入力を受け入れる(S2−
4)。そして、管理コンピュータ21は、記録装置31
に所定の動作をさせる場合、エラー通知情報220の対
応方法e1に「所定動作」を設定し、作業者が対応する
場合、対応方法e1に「作業者による対応」を設定す
る。そして、管理コンピュータ21は、作業者による対
応が必要でない場合、つまり、対応方法e1に「所定動
作」が設定されている場合(S2−5でNOの場合)、
制御情報としての動作指示データを記録装置31に送信
する(S2−6)。具体的には、管理コンピュータ21
は、エラー通知情報220の端末識別子a1と動作指示
f1とからなる動作指示情報230を動作指示情報記憶
部23に記憶する。そして、管理コンピュータ21は、
その動作指示情報230に基づいて、動作指示データを
記録装置31に送信する。
【0094】記録装置31のシステムコントローラ74
は、制御情報受信段階として、この動作指示データを受
信すると、それに基づいて、再度、ノズルのクリーニン
グを行う(S2−7)。具体的には、システムコントロ
ーラ74は、動作指示データに従って、クリーニング条
件記憶部33に記憶されたクリーニング条件(5回目)
b5を抽出する。そして、システムコントローラ74
は、そのクリーニング条件(5回目)b5に従って、ノ
ズルのクリーニングを実施する。つまり、システムコン
トローラ74は、被制御実行段階として、動作指示デー
タに基づいてクリーニングを実施する。次に、システム
コントローラ74は、ドット抜け検査を実施する(S2
−8)。そして、システムコントローラ74は、ドット
抜け検査の結果、ドット抜けが検出されたか否かについ
ての対応処理結果データを通信インターフェイス90を
介して管理コンピュータ21に送信する(S2−9)。
管理コンピュータ21は、その対応処理結果データを受
信すると、それに基づいて、ドット抜け検出有無を対応
処理結果e2としてエラー通知情報記憶部22に記録す
る(S2−10)。
【0095】次に、管理コンピュータ21は、この対応
処理結果e2に基づいて、作業者による対応が必要かど
うかを判断する(S2−11)。つまり、管理コンピュ
ータ21は、対応処理結果e2が「ドット抜け検出あ
り」の場合、作業者による対応が必要とし、「ドット抜
け検出なし」の場合、作業者による対応は不要とする。
具体的には、管理コンピュータ21は、対応処理結果e
2が「ドット抜け検出あり」の場合、対応方法e1に
「作業者による対応」を設定する。一方、対応処理結果
e2が「ドット抜け検出なし」の場合、管理コンピュー
タ21は、ステータスe3に「処理済」を設定する。そ
して、管理コンピュータ21は、作業者による対応が必
要である場合、つまり、対応方法e1が「作業者による
対応」である場合(S2−11でYESの場合)、作業
者端末39に作業通知を行う電子メールを送信する(S
2−12)。具体的には、管理コンピュータ21は、作
業を行う作業者の作業者端末39を識別する作業者端末
識別子g1と作業通知詳細情報g2とからなる作業通知
情報240を作業通知情報記憶部24に記憶する。作業
通知詳細情報g2には、顧客の氏名h1、住所h2及び
h3と、エラー発生日時c1と、エラー詳細情報c2
と、関連情報c3とが含まれる。そして、管理コンピュ
ータ21は、その作業通知情報240に基づいて作業通
知を行う電子メールを作業者端末39に送信する。
【0096】他方、ステップS2−8のドット抜け検査
においてドット抜けが検出された場合(S2−13でY
ESの場合)、記録装置31のドット抜けを解消するた
めには、作業者による対応を必要とする。この場合、ス
テップS2−12において、作業通知データを受信した
作業者端末39を使用する作業者が、その作業通知デー
タに基づいて対応することとなる。そして、作業者が対
応することによりドット抜けを解消させる(S2−1
4)。この場合、ドット抜けを解消するための作業を終
了した作業者は、作業終了報告を作業者端末39におい
て行い、作業者端末39が端末識別子a1を有する作業
終了報告データを管理コンピュータ21に送信する。そ
して、管理コンピュータ21は、これを受信すると、端
末識別子a1によりエラー通知情報記憶部22を検索し
てステータスe3に「処理済」を設定する。
【0097】一方、ステップS2−8のドット抜け検査
においてドット抜けが検出されなかった場合(S2−1
3でNOの場合)、記録装置31のドット抜けは、ステ
ップS2−7のクリーニングにより解消されている。こ
のため、この場合は、作業者による対応を必要としな
い。また、この場合、ステップS2−11において、作
業者による対応が必要でないとされ(S2−11におい
てNO)、作業者端末39への作業通知データの送信が
行われない。
【0098】なお、ステップS2−5において、作業者
による対応が選択されている場合、つまり、対応方法e
1が「作業者による対応」である場合(S2−5におい
てYESの場合)、管理コンピュータ21は、ステップ
S2−12に移る。この場合、管理コンピュータ21は
記録装置31に動作指示データの送信を行わず、作業者
が対応を行うこととなる。
【0099】このようにして記録装置31と管理コンピ
ュータ21との間の通信によりドット抜けを解消する
と、記録装置31のシステムコントローラ74は、印刷
動作を再開させ(S1−9)、ドット抜け解消処理を終
了する。具体的には、動作指示データに基づく5回目の
クリーニングによりドット抜けが解消された場合、シス
テムコントローラ74は、ステップS1−9に移り、印
刷動作を再開させる。一方、作業者の対応によりドット
抜けが解消した場合、作業者が印刷動作を再開させるた
めの入力を行うことにより、システムコントローラ74
はステップS1−9に移り、印刷動作を再開させてドッ
ト抜け解消処理を終了する。そして、システムコントロ
ーラ74は、通常の印刷処理を再開させる。
【0100】なお、ステップS1−4においてドット抜
けが検出されなかった場合(ステップS1−4でNOの
場合)、記録装置31のシステムコントローラ74は、
ドット抜け解消処理を終了し、通常の印刷処理を再開さ
せる。
【0101】以上、本実施形態によれば、以下に示す効
果を得ることができる。 ・ 上記実施形態では、記録装置31は、ドット抜け検
査の結果に基づいてエラーか否かの判断を行い、エラー
と判断された場合、エラー通知データを管理コンピュー
タ21に送信する。このため、記録装置31は、ドット
抜け検査の結果に基づいてエラーと判断された場合に、
エラーの発生を管理コンピュータ21に通知できる。
【0102】・ 上記実施形態では、記録装置31は、
クリーニングを繰返す場合に、クリーニング条件(1〜
5回目)b1〜b5に従って徐々にインク吸引量を増加
させる。このため、少量のインク吸引量ではドット抜け
が解消しない場合に、多量のインク吸引量でクリーニン
グを行うことができる。従って、状況に応じて適切なイ
ンク吸引量でクリーニングを行うことができる。
【0103】・ 上記実施形態では、記録装置31は、
クリーニングとドット抜け検査とを所定回数繰返しても
ドット抜けが検出される場合に、エラーと判断する。こ
のため、管理コンピュータ21にエラーの発生を通知す
るのは、十分にクリーニングを実行しても、ドット抜け
が解消しない場合のみとすることができる。
【0104】・ 上記実施形態では、記録装置31が管
理コンピュータ21に送信するエラー通知データには、
ドット抜けが発生した際の印刷状況等についての関連情
報c3が含まれる。このため、記録装置31は、エラー
が発生した際の、使用しているインクのメーカ及び種
類、そのインクの使用開始時期、インク残量及びドット
抜け発生時の室温等に関する情報を管理コンピュータ2
1に通知できる。従って、事業センタの技術者は、これ
らの情報に基づいて、記録装置31に所定の動作をさせ
ることによりドット抜けを解消できるか、作業者による
対応が必要かを判断できる。
【0105】・ 上記実施形態では、記録装置31は、
ドット抜けが解消せずにエラーと判断された場合、記録
装置31の印刷動作を停止する。このため、印刷が適切
に行われない状況が生じるのを防ぐことができる。
【0106】・ 上記実施形態では、記録装置31は、
クリーニングの実行履歴をクリーニング履歴記憶部35
に記憶し、そのクリーニング履歴によって判断されるク
リーニング回数が所定の回数を超えた場合にエラーと判
断する。このため、所定回数のクリーニングを実行して
も、なおドット抜けが解消しない場合に、エラーと判断
することができる。
【0107】・ 上記実施形態では、記録装置31は、
ドット抜けが解消せず管理コンピュータ21にエラー通
知データを送信する場合に、記録装置31の表示手段9
1にエラー発生の旨を表示する。このため、エラーの発
生をユーザに通知することができる。
【0108】・ 上記実施形態では、記録装置31は、
管理コンピュータ21からの動作指示データに基づい
て、クリーニング条件(5回目)b5に対応する条件で
クリーニングを実行する。このため、記録装置31は、
管理コンピュータ21からの制御によりクリーニングを
実行できるとともに、より適切な条件でクリーニングを
実行できる。
【0109】・ 上記実施形態では、記録装置31は、
クリーニングとドット抜け検査とを繰返す。そして、ド
ット抜け検査の結果、ドット抜けが検出されなかった場
合、記録装置31は、次のクリーニングを行わない。こ
のため、ドット抜けの解消に必要な回数だけ、クリーニ
ングを行うことができる。
【0110】・ 上記実施形態では、所定動作によりド
ット抜けを解消する場合、管理コンピュータ21は、動
作指示データを記録装置31に送信する。一方、作業者
による対応が必要な場合、管理コンピュータ21は、作
業通知を行う電子メールを作業者端末39に送信する。
このため、所定動作によりドット抜けを解消できる場
合、記録装置31にその所定動作をさせることができ
る。一方、作業者による対応が必要な場合、その旨を作
業者に通知できる。
【0111】なお、上記実施形態は、以下の態様に変更
してもよい。 ・ 上記実施形態では、記録装置31は、印刷中に所定
の間隔でドット抜け検査を行った。これに代えて、記録
装置31は、ユーザによりクリーニング要求が入力され
た場合に、クリーニングを行った後、ドット抜け検査を
行ってもよい。また、この場合、インクジェット式記録
装置31は、まず、ドット抜け検査を行って、ドット抜
けが検出された場合、クリーニングを行ってもよい。こ
のようにすることで、ユーザによりクリーニング要求が
入力された場合でも、ドット抜け検査によりドット抜け
が検出されない場合は、クリーニングを行わないこと
で、不要なクリーニングを行わないようにすることがで
きる。そして、所定回数クリーニングを行ってもドット
抜けが解消されない場合に、エラー通知データを管理コ
ンピュータ21に送信してもよい。このようにすること
で、ユーザによりクリーニング要求が入力された場合
に、所定回数クリーニングを行ってもドット抜けが解消
されない場合に、管理コンピュータ21にエラーを通知
できる。
【0112】・ 上記実施形態では、ドット抜けが検出
された場合に、クリーニングとドット抜け検査とを繰返
して行う際に、クリーニング条件情報330に従ってク
リーニング条件としてのインク吸引量を変化させた。こ
れに代えて、クリーニングを繰返す場合に変化させてい
くクリーニング条件は、他のものであってもよい。例え
ば、インク吸引の時間を変化させてもよい。
【0113】・ 上記実施形態では、記録装置31は、
管理コンピュータ21からの動作指示データに基づいて
クリーニングを行う場合、クリーニング条件(5回目)
b5に従って、クリーニングを行った。これに代えて、
管理コンピュータ21から動作指示を行う場合、動作指
示データにおいてクリーニングの条件を指定してもよ
い。この場合、クリーニング条件は、事業センタの技術
者の入力により決定されてもよい。このようにすること
で、管理コンピュータ21からの制御によりクリーニン
グを行う場合に、より適切な条件でクリーニングを行う
ことができる。また、動作指示データに従って行う5回
目のクリーニングのインク吸引量は、インク残量に応じ
て変化させてもよい。例えば、エラー通知データが有す
るインク残量に基づいて、管理コンピュータ21が5回
目のクリーニングのインク吸引量を決定し、動作指示デ
ータにおいて5回目のクリーニングにおけるインク吸引
量を記録装置31に指示してもよい。このようにするこ
とで、インク残量が少ない場合に、インク残量を超える
インク吸引量を指定してクリーニングを行うのを防ぐこ
とができる。
【0114】・ 上記実施形態では、クリーニングとド
ット抜け検査とを繰返して行う際、毎回、すべてのノズ
ルに対して、クリーニング及びドット抜け検査を行っ
た。これに代えて、クリーニングとドット抜け検査とを
繰返して行う場合、先のドット抜け検査で正常であった
ノズルに対しては、クリーニング及びドット抜け検査を
行わなくてもよい。例えば、クリーニング及びドット抜
け検査は、色毎又は列毎に行ってもよい。このようにす
ることで、クリーニングが不要なノズルから吐出される
インクの消費量を低減することができる。
【0115】・ 上記実施形態では、記録装置31と管
理コンピュータ21とをネットワーク30を介して接続
した。これに代えて、記録装置31に接続されたホスト
コンピュータ38を管理コンピュータ21と接続し、記
録装置31は、ホストコンピュータ38を介して管理コ
ンピュータ21とデータの送受信を行ってもよい。
【0116】・ 上記実施形態では、エラー表示を記録
装置31の表示手段91で行ったが、エラー表示は、記
録装置31に接続されたホストコンピュータ38の表示
手段で行ってもよい。また、上記実施形態では、表示手
段91は、液晶表示によりエラーが発生した旨を表示し
たが、他のどのような方法でエラーが発生した旨を表示
してもよい。例えば、表示手段91は、LEDの点滅に
よりエラー表示を行ってもよい。
【0117】・ 上記実施形態では、作業者端末39
は、携帯電話としたが、作業者端末39は、ネットワー
ク30を介して管理コンピュータ21と接続される携帯
端末であれば、他のどのような端末であってもよい。ま
た、上記実施形態では、作業者への作業通知は電子メー
ルにより行ったが、作業者への通知は、他のどのような
手段で行ってもよい。
【0118】・ 上記実施形態では、事業者システム2
0に記憶部22〜25を設定したが、各記憶部22〜2
5は、分けて別の場所に設定してもよい。また、顧客の
氏名h1、住所h2、電話番号h3は、記録装置31に
記憶し、エラー通知データに付加して、管理コンピュー
タ21に通知してもよい。
【0119】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ドット抜けを早期に解消できるインクジェット式記録装
置及びその制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のシステム概略図。
【図2】端末情報記憶部に記憶されたデータの説明図。
【図3】クリーニング条件記憶部に記憶されたデータの
説明図。
【図4】エラー情報記憶部に記憶されたデータの説明
図。
【図5】クリーニング履歴記憶部に記憶されたデータの
説明図。
【図6】エラー通知情報記憶部に記憶されたデータの説
明図。
【図7】動作指示情報記憶部に記憶されたデータの説明
図。
【図8】作業通知情報記憶部に記憶されたデータの説明
図。
【図9】顧客情報記憶部に記憶されたデータの説明図。
【図10】インクジェット式記録装置の全体構成を概略
して示す斜視図。
【図11】調整領域及びその近傍における記録装置の構
成を説明するために示す平面図。
【図12】インクジェット式記録装置の電気的構成を示
すブロック図。
【図13】システムコントローラを示すブロック図。
【図14】クリーニング手段の構成を概略して示す斜視
図。
【図15】ドット抜け検査部の構成及びその検査方法の
原理を説明するための下面図。
【図16】図15の一部を拡大して示す下面図。
【図17】本発明の一実施形態のドット抜け解消処理の
処理手順を示すフローチャート。
【図18】管理コンピュータとの通信によるドット抜け
解消処理の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
21 管理コンピュータ 22 関連情報記憶手段としてのエラー通知情報記憶部 30 ネットワーク 31 インクジェット式記録装置 35 クリーニング履歴記憶手段としてのクリーニング
履歴記憶部 39 作業者が使用する端末としての作業者端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA14 EA20 EB07 EB24 EB40 EB59 EC23 EC24 EC26 EC39 EC53 EC67 FA10 HA60 JA01 JB01 JC20 JC23 2C061 AP01 AQ05 HJ01 HK23 HV01 HV02 HV35 5B021 AA01 BB10 NN02 NN03 NN16

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーニング手段とインク滴吐出有無検
    出手段とを有するインクジェット式記録装置であって、 前記インク滴吐出有無検出手段によるインク滴吐出有無
    の検出の結果に基づいてエラーか否かの判断を行うエラ
    ー判断手段と、 前記エラー判断手段でエラーと判断された場合に、エラ
    ー情報と前記インクジェット式記録装置を識別する端末
    識別子とを有するエラー通知情報を管理コンピュータに
    送信するエラー情報送信手段とを備えたことを特徴とす
    るインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット式記録
    装置において、 前記エラー通知情報は、前記インクジェット式記録装置
    の使用状況に関する関連情報を有することを特徴とする
    インクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    式記録装置において、 前記エラー判断手段にてエラーと判断された場合に印刷
    を停止する印刷停止手段をさらに備えたことを特徴とす
    るインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載のイ
    ンクジェット式記録装置において、 前記エラー判断手段によるエラーか否かの判断は、 前記クリーニング手段によるクリーニングの実行回数が
    所定の回数を超えた場合にエラーと判断することを特徴
    とするインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェット式記録
    装置において、 前記クリーニング手段によりクリーニングを実行した場
    合に、クリーニングの実行の履歴を記憶するクリーニン
    グ履歴記憶手段を備えるとともに、 前記クリーニング手段によるクリーニングの実行回数
    は、前記クリーニング履歴記憶手段に記憶されたクリー
    ニング履歴の数により判断することを特徴とするインク
    ジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載のイ
    ンクジェット式記録装置において、 前記クリーニング手段によるクリーニングを複数回行う
    場合に、前記クリーニング手段によるクリーニングの条
    件を変更するクリーニング条件変更手段をさらに備えた
    ことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載のイ
    ンクジェット式記録装置において、 前記エラー判断手段にてエラーと判断された場合に前記
    インクジェット式記録装置の表示手段又は前記インクジ
    ェット式記録装置に接続されたコンピュータの表示手段
    でエラーの旨を表示させるエラー表示手段を備えたこと
    を特徴とするインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つに記載のイ
    ンクジェット式記録装置において、 前記エラー通知情報に基づいて管理コンピュータから送
    信された制御情報を受信する制御情報受信手段と、 前記制御情報に基づいて前記クリーニング手段によりク
    リーニングを実行する被制御実行手段とをさらに備えた
    ことを特徴とするインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のインクジェット式記録
    装置において、 前記被制御実行手段は、 前記制御情報に基づいてクリーニングの条件を変更させ
    る手段を備えたことを特徴とするインクジェット式記録
    装置。
  10. 【請求項10】 クリーニング手段とインク滴吐出有無
    検出手段とを有するインクジェット式記録装置の制御方
    法であって、 前記インクジェット式記録装置は、 前記インク滴吐出有無検出手段によるインク滴吐出有無
    の検出の結果に基づいてエラーか否かの判断を行うエラ
    ー判断段階と、 前記エラー判断段階にてエラーと判断された場合に、エ
    ラー情報と前記インクジェット式記録装置を識別する端
    末識別子とを有するエラー通知情報を管理コンピュータ
    に送信するエラー情報送信段階とを備えたことを特徴と
    するインクジェット式記録装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のインクジェット式
    記録装置の制御方法において、 前記エラー通知情報は、前記インクジェット式記録装置
    の使用状況に関する関連情報を有することを特徴とする
    インクジェット式記録装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11に記載のインクジ
    ェット式記録装置の制御方法において、 前記インクジェット式記録装置は、 前記エラー判断段階にてエラーと判断された場合に印刷
    を停止する印刷停止段階をさらに備えたことを特徴とす
    るインクジェット式記録装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項10〜12のいずれか1つに記
    載のインクジェット式記録装置の制御方法において、 前記エラー判断段階におけるエラーか否かの判断は、 前記クリーニング手段によるクリーニングの実行回数が
    所定の回数を超えた場合にエラーと判断することを特徴
    とするインクジェット式記録装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のインクジェット式
    記録装置の制御方法において、 前記クリーニング手段によりクリーニングを実行した場
    合に、クリーニングの実行の履歴を記憶するクリーニン
    グ履歴記憶手段を備えるとともに、 前記クリーニング手段によるクリーニングの実行回数
    は、前記クリーニング履歴記憶手段に記憶されたクリー
    ニング履歴の数により判断することを特徴とするインク
    ジェット式記録装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 請求項10〜14のいずれか1つに記
    載のインクジェット式記録装置の制御方法において、 前記クリーニング手段によるクリーニングを複数回行う
    場合に、前記クリーニング手段によるクリーニングの条
    件を変更するクリーニング条件変更段階をさらに備えた
    ことを特徴とするインクジェット式記録装置の制御方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項10〜15のいずれか1つに記
    載のインクジェット式記録装置の制御方法において、 前記エラー判断段階においてエラーと判断された場合に
    前記インクジェット式記録装置の表示手段又は前記イン
    クジェット式記録装置に接続されたコンピュータの表示
    手段でエラーの旨を表示させるエラー表示手段を備えた
    ことを特徴とするインクジェット式記録装置の制御方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項10〜16のいずれか1つに記
    載のインクジェット式記録装置の制御方法において、 前記エラー通知情報に基づいて管理コンピュータから送
    信された制御情報を受信する制御情報受信段階と、 前記制御情報に基づいて前記クリーニング手段によりク
    リーニングを実行する被制御実行段階とをさらに備えた
    ことを特徴とするインクジェット式記録装置の制御方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のインクジェット式
    記録装置の制御方法において、 前記被制御実行段階は、 前記制御情報に基づいてクリーニングの条件を変更させ
    る段階を備えたことを特徴とするインクジェット式記録
    装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 請求項10〜18のいずれか1つに記
    載のインクジェット式記録装置の制御方法において、 前記インクジェット式記録装置は、 前記クリーニング手段によりインクジェット式記録ヘッ
    ドのノズルに負圧を加えてインクを吸引排出するクリー
    ニング実行段階と、 このクリーニング実行段階後に前記インク滴吐出有無検
    出手段により前記ノズルからのインク滴の吐出有無を検
    出するインク滴吐出有無検出段階とを備え、 前記クリーニング実行段階と前記インク滴吐出有無検出
    段階とを繰返すことによりインクジェット式記録装置の
    ヘッドのクリーニングを実行するとともに、 2回目以降の前記クリーニング実行段階におけるインク
    吸引排出動作を、前記インク滴吐出有無検出段階におけ
    る検出結果に基づいて実行又は停止することを特徴とす
    るインクジェット式記録装置の制御方法。
  20. 【請求項20】 請求項11〜18のいずれか1つに記
    載のインクジェット式記録装置の制御方法において、 前記インクジェット式記録装置は、 前記インク滴吐出有無検出手段により前記ノズルからの
    インク滴の吐出有無を検出するインク滴吐出有無検出段
    階と、 このインク滴吐出有無検出段階においてインク滴の吐出
    が検出されないノズルを含むノズル群に前記クリーニン
    グ手段により負圧を加えてインクを吸引排出するクリー
    ニング実行段階とを備え、 前記インク滴吐出有無検出段階と前記クリーニング実行
    段階とを繰返すことによりインクジェット式記録装置の
    ヘッドのクリーニングを実行するとともに、 前記クリーニング実行段階におけるインク吸引排出動作
    を、前記インク滴吐出有無検出段階における検出結果に
    基づいて実行又は停止することを特徴とするインクジェ
    ット式記録装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 クリーニング手段とインク滴吐出有無
    検出手段とを有するインクジェット式記録装置の制御方
    法であって、 管理コンピュータが、 前記インクジェット式記録装置からの前記インク滴吐出
    有無検出手段の検出結果にかかるエラー報知情報を受信
    する段階と、 前記エラー報知情報が有する関連情報を関連情報記憶手
    段に記憶する段階と、 前記関連情報に基づく対応処理の選択を受け入れる段階
    と、 前記対応処理の選択がクリーニングの実行である場合に
    前記インクジェット式記録装置に制御情報を送信する段
    階と、 前記対応処理の選択が作業者による対応である場合に前
    記作業者が使用する端末に作業通知を送信する段階とを
    備えたことを特徴とするインクジェット式記録装置の制
    御方法。
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