JP2003299240A - 常温収縮チューブユニットの梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法 - Google Patents

常温収縮チューブユニットの梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法

Info

Publication number
JP2003299240A
JP2003299240A JP2002100385A JP2002100385A JP2003299240A JP 2003299240 A JP2003299240 A JP 2003299240A JP 2002100385 A JP2002100385 A JP 2002100385A JP 2002100385 A JP2002100385 A JP 2002100385A JP 2003299240 A JP2003299240 A JP 2003299240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cold
tube unit
shrink tube
cable
protective material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002100385A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Hayashi
克之 林
Shigeto Nakamura
重人 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2002100385A priority Critical patent/JP2003299240A/ja
Publication of JP2003299240A publication Critical patent/JP2003299240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
  • Processing Of Terminals (AREA)
  • Cable Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温収縮チューブ5の内周面と各ケーブル絶
縁体3、3の端部外周面との当接部に塵芥等の異物が介
在しない様にできる組立方法を、低コストで実現する。 【解決手段】 常温収縮チューブユニット9の梱包材を
構成する第一の保護材12により保持スリーブ5の内周
面の全体を覆ったまま、この常温収縮チューブユニット
9を一方の電力ケーブル1の中間部に外嵌する。1対の
電力ケーブル1、1の端部同士を接続した後、これら各
電力ケーブル1、1の接続部の近傍部分で上記第一の保
護材12を上記常温収縮チューブユニット9の内径側か
ら抜き取りつつ、この常温収縮チューブ9を上記接続部
の周囲に移動させる。次いで、上記常温収縮チューブ5
の内径側から上記保持スリーブ5を抜き取る。この様な
組立方法を採用する事により、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力ケーブル用
接続部を構成する為に使用する常温収縮チューブユニッ
トを梱包材により梱包して成る梱包体と、この梱包体を
利用して行なう電力ケーブル用接続部の組立方法とに関
する。
【0002】
【従来の技術】高圧電力ケーブルの端部同士の接続作業
を比較的容易に行なえる構造として、弾性材であるゴム
により造った常温収縮チューブ(常温収縮型絶縁体)に
より、1対の電力ケーブルを構成するケーブル導体同士
の接続部を覆う構造が知られている。図5は、この様な
常温収縮チューブを使用する電力ケーブル用接続部の1
例を示している。
【0003】互いに接続すべき1対の電力ケーブル1、
1は、それぞれがケーブル導体2の周囲をケーブル絶縁
体3により被覆して成る。これら1対の電力ケーブル
1、1のケーブル導体2の端部でそれぞれ上記ケーブル
絶縁体3から突出した部分同士は、接続スリーブ4によ
り接続している。そして、この接続スリーブ4の周囲
を、常温収縮チューブ5により覆っている。この常温収
縮チューブ5は、常温で弾性を有する材料であるゴムに
より全体を円筒状に構成されたもので、絶縁性を有する
ゴム製の絶縁筒部6の軸方向中間位置の内周面部分に、
半導電性を有するゴム製の内部電極7を包埋し、外周面
を半導電性を有するゴム製の外部電極8により覆って成
る。
【0004】上述の様な常温収縮チューブ5は、上記1
対の電力ケーブル1、1のケーブル導体2の端部同士を
接続スリーブ4により接続するのに先立って、何れか一
方の電力ケーブル1に予め緩く外嵌しておく。但し、こ
の状態で、上記常温収縮チューブ5の内径側には、この
常温収縮チューブ5を拡径状態に保持する為の円筒状の
保持スリーブ(拡径保持材)が、工場で予め挿入されて
いる。従って、この常温収縮チューブ5は、縮径方向の
弾力を付与された状態とされている。そして、上記1対
の電力ケーブル1、1のケーブル導体2の端部同士を接
続スリーブ4により接続した後、上記常温収縮チューブ
5を、上記1対の電力ケーブル1、1を構成するケーブ
ル絶縁体3、3同士の間に掛け渡す位置に移動させてか
ら、上記保持スリーブを上記常温収縮チューブ5の内径
側から抜き取る。
【0005】この様にして保持スリーブを常温収縮チュ
ーブ5の内径側から抜き取る事に伴い、この常温収縮チ
ューブ5が自身の弾性により縮径し、この常温収縮チュ
ーブ5の両端部内周面を、上記各電力ケーブル1、1を
構成するケーブル絶縁体3、3の端部外周面に弾性的に
当接させる。
【0006】上述の様な電力ケーブルの直線接続部を構
成する為、常温収縮チューブ5と保持スリーブとを予め
工場で組み合わせて成る常温収縮チューブユニットとし
て従来から、図6〜8に示す様なものが知られている。
先ず、図6に示した第1例の常温収縮チューブユニット
9aは、常温収縮チューブ5の内径側に、線材をスパイ
ラル状に巻回した如き保持スリーブ10aを設けてい
る。この様な常温収縮チューブユニット9aの場合、直
線接続部の組立時には、図6(B)に示す様に上記線材
の端部11を、上記保持スリーブ10aの内側を通じて
抜き取る。この結果、上記常温収縮チューブ5の直径
が、その軸方向一端部(図6の左端部)から縮まる。
【0007】次に、図7に示した第2例の常温収縮チュ
ーブユニット9bは、常温収縮チューブ5の内径側に、
1本の円管状チューブである保持スリーブ10bを設け
ている。この様な常温収縮チューブユニット9bの場
合、直線接続部の組立時には、この保持スリーブ10b
を図7(B)に示す様に、上記常温収縮チューブ5の内
径側から一方向(図7の右方向)に抜き取る。この結
果、上記常温収縮チューブ5の直径が、その軸方向一端
部(図7の左端部)から縮まる。
【0008】更に、図8に示した第3例の常温収縮チュ
ーブユニット9cは、常温収縮チューブ5の内径側に、
2本の円管状チューブの端縁同士を突き合わせた保持ス
リーブ10cを設けている。この様な常温収縮チューブ
ユニット9cの場合、直線接続部の組立時には、この保
持スリーブ10cを図8(B)に示す様に、上記常温収
縮チューブ5の内径側から互いに離れる方向に抜き取
る。この結果、上記常温収縮チューブ5の直径が、その
軸方向中央部から縮まる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、互
いに接続すべき1対の電力ケーブル1、1を構成するケ
ーブル絶縁体3、3の外周面には、塵芥等の異物が多く
付着している。これに対し、上記常温収縮チューブ5を
使用した電力ケーブルの直線接続部の場合、この常温収
縮チューブ5の内周面と上記各ケーブル絶縁体3、3の
端部外周面との当接部に塵芥等の異物が介在すると、当
該直線接続部の絶縁性能等の電気的性能が(極端な場合
には著しく)低下する。この為、上記直線接続部を組み
立てる場合には、上記常温収縮チューブ5の内周面を上
記各ケーブル絶縁体3、3の端部外周面に当接させるの
に先立って、これら各ケーブル絶縁体3、3の端部外周
面の清浄作業を行なう様にしている。
【0010】ところが、この様に清浄作業を行なって
も、その後の組立作業を行なう過程で、上記各ケーブル
絶縁体3、3の端部外周面に再び塵芥等の異物が付着す
る可能性がある。即ち、上記直線接続部の組立作業を行
なう際には、何れか一方の電力ケーブル1の中間部接続
端寄り部分に緩く外嵌しておいた常温収縮チューブユニ
ット9a(9b、9c)を、上記各ケーブル絶縁体3、
3の端部同士の間に掛け渡す位置に移動させてから、上
述の図6〜8に示す様にして、上記常温収縮チューブ5
の内径側から上記保持スリーブ10a(10b、10
c)を抜き取る作業を行なう。
【0011】ところが、この様な作業を行なう際に、上
記保持スリーブ10a(10b、10c)の内周面が上
記一方の電力ケーブル1の中間部外周面(清浄作業が行
なわれていない部分)に接触し、この一方の電力ケーブ
ル1の中間部外周面に付着している塵芥等の異物が、上
記保持スリーブ10a(10b、10c)の内周面に付
着する可能性がある。そして、この様に異物が付着した
保持スリーブ10a(10b、10c)の内周面が、上
記各ケーブル絶縁体3、3の端部外周面に接触し、この
保持スリーブ10a(10b、10c)の内周面に付着
している異物が、これら各ケーブル絶縁体3、3の端部
外周面に付着する可能性がある。この様にしてこれら各
ケーブル絶縁体3、3の端部外周面に付着した異物は、
前述の様に、直線接続部の電気的性能を低下させる原因
となる。従って、この様に各ケーブル絶縁体3、3の端
部外周面に異物が付着しない様にできる技術の提供が望
まれる。
【0012】一方、上述の様な直線接続部を組み立てる
為に使用する常温収縮チューブユニット9a(9b、9
c)は、梱包材により梱包した状態で工場から組立現場
まで搬送する。この為、この梱包材は、上記常温収縮チ
ューブユニットを組立現場まで搬送する際に、本来的に
必要となるものである。従って、この梱包材を利用して
上述の様な課題を解決できれば、この課題解決に要する
コストを低く抑える事ができる。
【0013】本発明は、上述の様な事情に鑑みて、上記
常温収縮チューブユニット9a(9b、9c)を梱包材
により梱包して成る梱包体の構造を工夫する事により、
常温収縮チューブの内周面とケーブル絶縁体の端部外周
面との当接部に塵芥等の異物が介在しない様にできる電
力ケーブル用接続部の組立方法を実現すべく発明したも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の常温収縮チュー
ブユニットの梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法
のうち、請求項1に記載した常温収縮チューブユニット
の梱包体は、常温収縮チューブユニットと、この常温収
縮チューブユニットを梱包した梱包材とから成る。この
うちの常温収縮チューブユニットは、常温で弾性を有す
る常温収縮チューブと、内径を弾性的に広げられたこの
常温収縮チューブ内に挿入された状態で、この常温収縮
チューブの内径が縮まる事を防止する保持スリーブとを
備える。又、上記梱包材は、上記保持スリーブの内周面
の全体を覆う為の第一の保護材と、上記常温収縮チュー
ブユニットの周囲全体を覆う為の第二の保護材とを備え
る。尚、上記梱包材を構成する要素として、必要に応
じ、上記常温収縮チューブの外周面を被覆する為の、第
三の保護材を追加する事もできる。
【0015】又、請求項2に記載した電力ケーブル用接
続部の組立方法は、上記常温収縮チューブユニットの梱
包体を、1対の電力ケーブルの端部同士の接続部を組み
立てる現場まで搬送した後、上記第二の保護材を上記常
温収縮チューブユニットの周囲から取り去る。これと共
に、上記保持スリーブの内周面の全体を上記第一の保護
材により覆ったままの状態で、上記常温収縮チューブユ
ニットを上記1対の電力ケーブルのうちの何れか一方の
電力ケーブルに緩く外嵌する。次いで、上記1対の電力
ケーブルを構成するケーブル導体の端部同士を接続した
後、上記一方の電力ケーブルを構成するケーブル絶縁体
の周囲部分で上記保持スリーブの内径側から上記第二の
保護材を抜き取りつつ、上記常温収縮チューブユニット
を上記1対の電力ケーブルを構成するケーブル絶縁体の
端部同士の間に掛け渡す位置に移動させる。そして、こ
の様に移動させてから、上記常温収縮チューブの内径側
から上記保持スリーブを抜き取る事により、この常温収
縮チューブの内周面を上記各ケーブル絶縁体の端部外周
面に弾性的に当接させる。
【0016】
【作用】上述の様な本発明の常温収縮チューブユニット
の梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法とによれ
ば、電力ケーブル用接続部を組み立てた状態で、常温収
縮チューブの内周面と1対の電力ケーブルを構成するケ
ーブル絶縁体の端部外周面との当接部に、塵芥等の異物
が介在する事を防止できる。即ち、本発明の場合には、
常温収縮チューブユニットを1対の電力ケーブルを構成
するケーブル絶縁体の端部同士の間に掛け渡す位置に移
動させる直前まで、この常温収縮チューブユニットを構
成する保持スリーブの内周面の全体を、梱包材を構成す
る第二の保護材により覆っている。この為、この保持ス
リーブを上記各ケーブル絶縁体の端部同士の間に掛け渡
す位置に移動させるまでの間に、この保持スリーブの内
周面に異物が付着する事はない。従って、この保持スリ
ーブの内周面が上記各ケーブル絶縁体の端部外周面に接
触しても、これら各ケーブル絶縁体の端部外周面に異物
が付着する事はない。この結果、本発明の場合には、電
力ケーブル用接続部を組み立てた状態で、常温収縮チュ
ーブの内周面と上記各ケーブル絶縁体の端部外周面との
当接部に異物が介在する事を防止できる。又、本発明の
場合には、上述の様な電力ケーブル用接続部の組立作業
を、上記常温収縮チューブユニットを組立現場に搬送す
る際に必要となる、この常温収縮チューブユニットの梱
包材を利用して行なうので、上述の様な効果を低コスト
で得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本例の特徴は、常温収縮チュ
ーブユニット9を梱包材11により梱包して成る梱包体
15の構成と、この梱包体15を利用した電力ケーブル
用接続部の組立方法とにある。上記常温収縮チューブユ
ニット9並びに電力ケーブル用接続部を構成する1対の
電力ケーブル1、1の構造自体は、前述した従来構造の
場合と同様であるから、重複する部分の図示並びに説明
は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中
心に説明する。
【0018】本例の場合、上記常温収縮チューブユニッ
ト9を梱包する為の梱包材11は、第一〜第三の保護材
12〜14を備える。このうちの第一の保護材12は、
上記常温収縮チューブユニット9を構成する保持スリー
ブ10の内周面の全体を覆う為のものである。この様な
第一の保護材12は、ポリエチレン等のフィルム(シー
ト)材により全体を円筒状に形成しており、軸方向寸法
を上記保持スリーブ10よりも若干長くし、且つ、径寸
法をこの保持スリーブ10の内径寸法と同程度にしてい
る。そして、上記常温収縮チューブユニット9を梱包し
た状態で、上記第一の保護材12は、上記保持スリーブ
10の内径側に挿通すると共に、その軸方向両端部を、
それぞれ全周に亙り上記保持スリーブ10の両端部外周
面に向けて180度折り返している。更に、この様に折
り返した両端部を、それぞれ上記保持スリーブ10の両
端部外周面(或はこの保持スリーブ10に外嵌した常温
収縮チューブ5の両端部外周面)に、図示しない粘着テ
ープで抑え付けている。
【0019】又、上記第三の保護材14は、常温収縮チ
ューブ5の外周面を保護する為のものである。この様な
第三の保護材14は、ポリエチレン等のフィルム材によ
り構成しており、上記常温収縮チューブユニット9を梱
包した状態で、上記常温収縮チューブ5の外周面に一様
に巻き付けている。
【0020】又、上記第二の保護材15は、上記常温収
縮チューブユニット9の周囲全体を覆う為のものであ
る。この様な第二の保護材15は、ポリエチレン等のフ
ィルム材により全体を袋状に構成している。そして、上
記常温収縮チューブユニット9を梱包した状態で、上記
第二の保護材15は、その内側にこの常温収縮チューブ
ユニット9を収納すると共に、その開口部を、接着、融
着、或は束ね結び等して塞いでいる。尚、この様な梱包
材11による常温収縮チューブユニット9の梱包作業
は、上記梱包材11の内側に塵芥等の異物が進入しない
様にすべく、クリーンルーム内で行なう。
【0021】次に、上述の様に常温収縮チューブユニッ
ト9を梱包材11により梱包して成る梱包体15を利用
して、上記常温収縮チューブ5を使用した電力ケーブル
用接続部を組み立てる方法に就いて説明する。先ず、図
1に示した様な梱包体15を、上記電力ケーブル用接続
部を組み立てる現場まで搬送する。そして、この現場
で、上記常温収縮チューブユニット9の周囲から、上記
梱包材11を構成する第二の保護材13を取り去る。こ
れと共に、図2に示す様に、前記保持スリーブ10の内
周面全体を上記梱包材11を構成する第一の保護材12
により覆ったままの状態で、上記常温収縮チューブユニ
ット9を、互いに接続すべき1対の電力ケーブル1、1
のうちの何れか一方(本例の場合、図2〜4の左方)の
電力ケーブル1、1の中間部に緩く外嵌する。
【0022】次いで、上記各電力ケーブル1、1の端部
の処理を行なう事により、図3に示す様に、これら各電
力ケーブル1、1を構成するケーブル導体2、2及びケ
ーブル絶縁体3、3を、それぞれ所定長さずつ外部に露
出させる。そして、これら各ケーブル導体2、2の端部
同士を接続スリーブ4により接続する。これと共に、上
記各ケーブル絶縁体3、3の端部外周面の清浄作業を行
ない、これら各端部外周面に塵芥等の異物が付着してい
ない状態にする。上記常温収縮チューブユニット9を外
嵌した電力ケーブル1に関しては、上記清浄作業を、上
記第一の保護材12よりも端部寄りに露出している部分
全体に亙って行なう。
【0023】次いで、上記一方の電力ケーブル1の中間
部に外嵌しておいた上記常温収縮チューブユニット9
を、この一方の電力ケーブル1の端部寄り部分で、上述
の様に外部に露出させたケーブル絶縁体3の端部に隣接
する位置まで移動させる。そして、この位置で、上記第
一の保護材12の両端部を上記常温収縮チューブユニッ
ト9に対して抑え付けていた粘着テープを取り去る。そ
して、図4に示す様に、上記第一の保護材12を上記隣
接する位置に残しつつ、上記常温収縮チューブユニット
9を上記各ケーブル絶縁体3、3の端部同士の間に掛け
渡す位置に移動させる。尚、上記隣接する位置に残した
上記第一の保護材12は、必要に応じて当該部分から取
り去る。次いで、この状態で、前記常温収縮チューブ5
の内径側から前記保持スリーブ10を抜き取る事によ
り、この常温収縮チューブ5の内周面を上記各ケーブル
絶縁体3、3の端部外周面に弾性的に当接させる。これ
と共に、上記常温収縮チューブ5の外周面から前記第三
の保護材14を取り去る。
【0024】上述の様な本例の常温収縮チューブユニッ
トの梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法によれ
ば、電力ケーブル用接続部を組み立てた状態で、常温収
縮チューブ5の内周面と1対の電力ケーブル1、1を構
成するケーブル絶縁体3、3の端部外周面との当接部
に、塵芥等の異物が介在する事を防止できる。即ち、本
例の場合には、常温収縮チューブユニット9を上記各ケ
ーブル絶縁体3、3の端部同士の間に掛け渡す位置に移
動させる直前まで、この常温収縮チューブユニット9を
構成する保持スリーブ10の内周面の全体を、梱包材1
1を構成する第二の保護材13により覆っている。この
為、この保持スリーブ10を上記各ケーブル絶縁体3、
3の端部同士の間に掛け渡す位置に移動させるまでの間
に、この保持スリーブ10の内周面に塵芥等の異物が付
着する事はない。従って、この保持スリーブ10の内周
面が上記各ケーブル絶縁体3、3の端部外周面に接触し
ても、これら各ケーブル絶縁体3、3の端部外周面に塵
芥等の異物が付着する事はない。この結果、本例の場合
には、電力ケーブル用接続部を組み立てた状態で、上記
常温収縮チューブ5の内周面と上記各ケーブル絶縁体
3、3の端部外周面との当接部に塵芥等の異物が介在す
る事を防止できる。又、本例の場合には、上述の様な電
力ケーブル用接続部の組立作業を、上記常温収縮チュー
ブユニット9を組立現場に搬送する際に必要となる、こ
の常温収縮チューブユニット9の梱包材11を利用して
行なうので、上述の様な効果を低コストで得られる。
【0025】
【発明の効果】本発明の常温収縮チューブユニットの梱
包体と電力ケーブル用接続部の組立方法は、以上に述べ
た様に構成され作用するので、常温収縮チューブの内周
面と各電力ケーブルを構成するケーブル絶縁体の端部外
周面との当接部に塵芥等の異物が介在する事を防止し
て、電力ケーブル用接続部の電気特性を良好にでき、し
かも、この様な効果を低コストで得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を、半部を切断した
状態で示す側面図。
【図2】電力ケーブル用接続部の組立作業の初期の工程
を、半部を切断した状態で示す側面図。
【図3】図2に続く工程を示す、図2と同様の図
【図4】図3に続く工程を示す、図2と同様の図
【図5】従来から知られている、常温収縮チューブを使
用して構成した電力ケーブル用接続部の1例を示す断面
図。
【図6】従来から知られている常温収縮チューブユニッ
トの構造の第1例を示しており、(A)はケーブルに外
嵌する前の状態を示す断面図、(B)はケーブルに外嵌
してから保持スリーブを引き抜く途中の状態を示す断面
図。
【図7】同第2例を示す、図6と同様の図。
【図8】同第3例を示す、図6と同様の図。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 ケーブル導体 3 ケーブル絶縁体 4 接続スリーブ 5 常温収縮チューブ 6 絶縁筒部 7 内部電極 8 外部電極 9、9a、9b、9c 常温収縮チューブユニット 10、10a、10b、10c 保持スリーブ 11 梱包材 12 第一の保護材 13 第二の保護材 14 第三の保護材 15 梱包体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 58/10 F16L 58/10 Fターム(参考) 3E068 AA24 AB03 AC02 BB01 CC22 CE03 DD17 DE15 DE18 EE22 3H024 AA03 AB01 AC03 EF15 5G333 AA10 AA13 AB23 CB18 CB19 DA03 EA02 5G355 AA03 BA02 BA15 5G375 AA02 BA26 BB43 CA02 CA14 CB07 CD17 DB32 EA17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温収縮チューブユニットとこの常温収
    縮チューブユニットを梱包した梱包材とから成り、 このうちの常温収縮チューブユニットは、常温で弾性を
    有する常温収縮チューブと、内径を弾性的に広げられた
    この常温収縮チューブ内に挿入された状態で、この常温
    収縮チューブの内径が縮まる事を防止する保持スリーブ
    とを備えたものであり、 上記梱包材は、上記保持スリーブの内周面の全体を覆う
    為の第一の保護材と、上記常温収縮チューブユニットの
    周囲全体を覆う為の第二の保護材とを備えたものであ
    る、 常温収縮チューブユニットの梱包体。
  2. 【請求項2】 常温で弾性を有する常温収縮チューブ
    と、内径を弾性的に広げられたこの常温収縮チューブ内
    に挿入された状態で、この常温収縮チューブの内径が縮
    まる事を防止する保持スリーブとを備えた常温収縮チュ
    ーブユニットの内周面の全体を第一の保護材により覆う
    と共に、この常温収縮チューブユニットの全体を第二の
    保護材により覆った常温収縮チューブユニットの梱包体
    を、1対の電力ケーブルの端部同士の接続部を組み立て
    る現場まで搬送した後、上記第二の保護材を上記常温収
    縮チューブユニットの周囲から取り去ると共に、上記保
    持スリーブの内周面の全体を上記第一の保護材により覆
    ったままの状態で、上記常温収縮チューブユニットを上
    記1対の電力ケーブルのうちの何れか一方の電力ケーブ
    ルに緩く外嵌し、次いで、上記1対の電力ケーブルを構
    成するケーブル導体の端部同士を接続した後、上記一方
    の電力ケーブルを構成するケーブル絶縁体の周囲部分で
    上記保持スリーブの内径側から上記第二の保護材を抜き
    取りつつ、上記常温収縮チューブユニットを上記1対の
    電力ケーブルを構成するケーブル絶縁体の端部同士の間
    に掛け渡す位置に移動させてから、上記常温収縮チュー
    ブの内径側から上記保持スリーブを抜き取る事により、
    この常温収縮チューブの内周面を上記各ケーブル絶縁体
    の端部外周面に弾性的に当接させる、電力ケーブル用接
    続部の組立方法。
JP2002100385A 2002-04-02 2002-04-02 常温収縮チューブユニットの梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法 Pending JP2003299240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002100385A JP2003299240A (ja) 2002-04-02 2002-04-02 常温収縮チューブユニットの梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002100385A JP2003299240A (ja) 2002-04-02 2002-04-02 常温収縮チューブユニットの梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003299240A true JP2003299240A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29388385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002100385A Pending JP2003299240A (ja) 2002-04-02 2002-04-02 常温収縮チューブユニットの梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003299240A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008193835A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Viscas Corp 常温収縮チューブユニット梱包体
JP2009005483A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Viscas Corp 常温収縮チューブユニット収納体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008193835A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Viscas Corp 常温収縮チューブユニット梱包体
JP2009005483A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Viscas Corp 常温収縮チューブユニット収納体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3881033B2 (ja) ケーブル包囲アレンジメント
JP5698681B2 (ja) シールドカバーを有するスプライスアセンブリ
JP3879073B2 (ja) 小型被覆装置
CA2774747C (en) Cold shrinkable primary joint
JP5255337B2 (ja) 電力ケーブル接続部およびその製造方法
EP3545596B1 (en) Cover assemblies for cables and electrical connections and pre-expanded units and methods including same
JP2003299240A (ja) 常温収縮チューブユニットの梱包体と電力ケーブル用接続部の組立方法
JP6566613B2 (ja) 被覆処理具、及び被覆処理方法
JP2516636B2 (ja) ケ−ブル接続部等の防水型筒状部材
JP2017153176A (ja) ケーブル端部構造およびケーブル処理方法
JPH117998A (ja) 電線接続部の被覆チューブ及び電線接続装置
US20240145949A1 (en) Cold shrink core
JP4403569B2 (ja) ケーブル接続部の組み立て方法およびケーブル接続部材
JP3676129B2 (ja) ケーブルの接続処理方法
JP4851356B2 (ja) 常温収縮チューブユニット梱包体
JP2002027627A (ja) 電力ケ−ブルの導体接続管および同接続管を用いた電力ケ−ブルの接続部
JP2005512624A (ja) 取付け用に適した形状再生材料およびその使用
JP2516635B2 (ja) ケ−ブル接続部等の防水型筒状部材
JP5469017B2 (ja) 常温収縮チューブの装着補助具及び常温収縮チューブの装着方法
JP4780325B2 (ja) ケーブル接続部の遮水構造
JP2003028912A (ja) 常温収縮型絶縁体の耐圧試験方法及び耐圧試験装置
JP2008118824A (ja) ケーブル接続部の遮水構造
JP2003284232A (ja) ケーブル接続処理方法
JPH1064607A (ja) 絶縁カバー装置
JP4070092B2 (ja) ケーブル接続部用折りたたみ型絶縁チューブおよびケーブル接続部の組み立て方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041029

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070313