JP2003298456A - ソフトウェア無線機及びソフトウェア無線機の信号処理方法 - Google Patents

ソフトウェア無線機及びソフトウェア無線機の信号処理方法

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JP2003298456A JP2002076780A JP2002076780A JP2003298456A JP 2003298456 A JP2003298456 A JP 2003298456A JP 2002076780 A JP2002076780 A JP 2002076780A JP 2002076780 A JP2002076780 A JP 2002076780A JP 2003298456 A JP2003298456 A JP 2003298456A
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    • F22B37/26Steam-separating arrangements
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B37/00Component parts or details of steam boilers
    • F22B37/02Component parts or details of steam boilers applicable to more than one kind or type of steam boiler
    • F22B37/48Devices for removing water, salt, or sludge from boilers; Arrangements of cleaning apparatus in boilers; Combinations thereof with boilers
    • F22B37/50Devices for removing water, salt, or sludge from boilers; Arrangements of cleaning apparatus in boilers; Combinations thereof with boilers for draining or expelling water

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アプリケーションソフトウェアとドライバソ
フトウェアを含めたソフトウェアの組み合わせの数を最
小限で実現するソフトウェア無線機を提供する。 【解決手段】 信号処理部4では、ディジタル直交検波
器11に設定する周波数設定データは、制御部6から設
定された周波数設定データFから分割した周波数設定デ
ータF1とする。複素ミキサ52に設定する周波数設定
データは、周波数設定データFから周波数設定データF
1を分割した残りの周波数設定データF2とする。デシ
メータA51に設定するサンプリングレート変換データ
は、制御部6から設定されたサンプリングレート変換デ
ータNから分割したサンプリングレート変換データN1
とする。デシメータB53に設定するサンプリングレー
ト変換データは、サンプリングレート変換データNから
サンプリングレート変換データN1を分割した残りのサ
ンプリングレート変換データN2とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、指定された機能
に対する複数の実現手段に対応して、ソフトウェアから
の指示により、内部の機能構成を再構成可能な(リ・コ
ンフィギャラブル)ソフトウェア無線機及びソフトウェ
ア無線機の信号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アプリケーションソフトウェア、
OS、ドライバソフトウェア等のソフトウェアによる処
理と、ソフトウェアによる処理には適さない高速性や低
消費電力性が要求される信号処理機能を実現する構成と
が混在するシステムにおいて、製品としての多目的化
や、仕様変更などによる製品寿命の延長を目的として、
システム内に予め複数用意されたCPU(Central Proc
essing Unit)で実行するソフトウェアの差し替え、あ
るいはFPGA(Field-Programmable Gate Array)等
のリ・コンフィギャラブルデバイスのハードウェア再構
成や、DSP(Digital Signal Processor)等のリ・コ
ンフィギャラブルデバイスのソフトウェア再構成を行う
ことにより、システムに柔軟性を与えることが行われて
いる。
【0003】このようなシステムあるいは思想を用いた
無線機を、ソフトウェア無線機と称し、目的とする通信
方式によって、CPUのソフトウェアの差し替え、ある
いはFPGAやDSP等のリ・コンフィギャラブルデバ
イスの再構成を行うことにより、1つのハードウェアを
備えた装置で、複数の通信方式や信号処理機能に対応す
る無線機を実現することを可能としている。
【0004】また、このような再構成可能なソフトウェ
ア無線機では、信号処理機能側の再構成によるソフトウ
ェア側への影響を最小限にするために、ソフトウェア側
において、ドライバソフトウェアを用いて信号処理機能
側の変更を吸収し、アプリケーションソフトウェアやO
Sと信号処理機能側との情報のやり取りを可能にする。
図10は、一例として従来例におけるFPGAによるハ
ードウェア信号処理部構成と、CPUによるソフトウェ
ア構成の対応例を示した図であって、例えば、通信方式
に対応したアプリケーションソフトウェア1、2、・・
・Nに対して、複数のハードウェアの実現方法を示す、
それぞれ信号処理構成A、B、Cと、信号処理構成D、
E、Fと、信号処理構成O、P、Qというハードウェア
による信号処理部の構成が用意される。また、これに対
して、OSやアプリケーションソフトウェアとハードウ
ェアとの間の情報のやり取りを可能にするために、それ
ぞれの信号処理構成に対応して、ドライバソフトウェア
A、B、Cと、ドライバソフトウェアD、E、Fと、ド
ライバソフトウェアO、P、Qとが用意されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ソフトウェア
無線機においては、通信方式毎にアプリケーションソフ
トウェアを変更する必要も生じるため、アプリケーショ
ンソフトウェアとドライバソフトウェアを含めたソフト
ウェアの組み合わせの数が、図10に示した例のように
非常に多くなり、ソフトウェアの開発工数の増加や、ソ
フトウェア自身にバグが含まれる可能性の増大を招くと
いう問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、信号処理機能側の再構成によるソフトウェア側へ
の影響を最小限に抑えると共に、アプリケーションソフ
トウェアとドライバソフトウェアを含めたソフトウェア
の組み合わせの数も最小限で実現するソフトウェア無線
機及びソフトウェア無線機の信号処理方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係わるソフトウェア無線機は、指
定された機能に対する複数の実現手段に対応して、ソフ
トウェアからの指示により、内部の機能構成を再構成可
能な信号処理部(例えば実施の形態の信号処理部4)
と、前記複数の実現手段のいずれかに対応したパラメー
タを前記信号処理部に設定する制御部(例えば実施の形
態の制御部6)とを備えたソフトウェア無線機におい
て、前記信号処理部は、前記制御部から設定されるパラ
メータが、前記信号処理部の機能構成に対応していない
場合に、前記パラメータを前記信号処理部の機能構成に
対応したパラメータに変換してから利用することを特徴
とする。以上の構成を備えたソフトウェア無線機は、制
御部側では設定するパラメータの形式には関知すること
なく、制御部側の都合に合わせたパラメータを信号処理
部に設定することができるようになる。
【0008】請求項2の発明に係わるソフトウェア無線
機は、請求項1に記載のソフトウェア無線機において、
前記指定された機能が、少なくともキャリア信号の生
成、信号のフィルタリング、信号の変復調、及び信号の
サンプリングレート変換のいずれかを含み、前記パラメ
ータの変換が、少なくともパラメータデータに対するビ
ット分割、ビット挿入、ビットマージ、数値の加減算、
及び数値の乗除算のいずれかを含むことを特徴とする。
以上の構成を備えたソフトウェア無線機は、信号処理部
における機能とパラメータの変換内容を限定すること
で、信号処理部に負荷をかけずにパラメータの変換を実
行できるソフトウェア無線機を実現することができる。
【0009】請求項3の発明に係わるソフトウェア無線
機は、請求項2に記載のソフトウェア無線機において、
前記信号処理部が、位相の変化幅を示す周波数設定デー
タによって指定された周波数のキャリア信号を生成する
複数の周波数シンセサイザ(例えば実施の形態の直交キ
ャリア発振器21及び直交キャリア発振器61)を備え
た周波数変換器を構成する場合に、前記制御部から前記
パラメータとして設定された所定の形式による周波数設
定データをビット分割して、複数の周波数シンセサイザ
のそれぞれの周波数設定データとして設定することを特
徴とする。以上の構成を備えたソフトウェア無線機は、
周波数変換された信号の最終的な周波数が合っていれ
ば、周波数シンセサイザをどのようにも分割して構成す
ることができる周波数変換器を実現することができる。
【0010】請求項4の発明に係わるソフトウェア無線
機は、請求項2に記載のソフトウェア無線機において、
前記信号処理部が、位相の変化幅を示す周波数設定デー
タによって指定された周波数のキャリア信号を生成する
第1及び第2の周波数シンセサイザ(例えば実施の形態
の直交キャリア発振器21及び直交キャリア発振器6
1)を含むダブルコンバージョン方式の周波数変換器を
構成する場合に、前記制御部から前記パラメータとして
設定された所定の形式による周波数設定データを2つの
周波数設定データにビット分割し、分割された周波数設
定データのMSB側を、送受信信号と第1の中間周波数
信号との間の周波数変換を行うための第1のローカル信
号を発生する前記第1の周波数シンセサイザ(例えば実
施の形態の直交キャリア発振器21)に設定し、分割さ
れた周波数設定データのLSB側を、前記第1の中間周
波数信号と、前記第1の中間周波数信号より周波数の低
い第2の中間周波数信号またはベースバンド信号との間
の周波数変換を行うための第2のローカル信号を発生す
る前記第2の周波数シンセサイザ(例えば実施の形態の
直交キャリア発振器61)に設定することを特徴とす
る。以上の構成を備えたソフトウェア無線機は、スプリ
アスが少なく周波数ステップが粗い第1の周波数シンセ
サイザと、スプリアスが多く周波数ステップが細かい第
2の周波数シンセサイザの周波数を自由に設定して周波
数変換器を動作させることができる。
【0011】請求項5の発明に係わるソフトウェア無線
機は、請求項2に記載のソフトウェア無線機において、
前記信号処理部が、自己のインパルス応答を係数とし
て、入力された信号のフィルタリングを行うディジタル
フィルタ(例えば実施の形態のディジタルフィルタ9
1、92、93、94及びディジタルフィルタ111、
112)を構成する場合に、前記制御部から前記パラメ
ータとして設定された実係数のローパスフィルタまたは
複素係数のバンドパスフィルタの係数に、前記制御部か
ら前記パラメータとして設定された周波数設定データに
対応するキャリア信号を乗算して、目的の周波数に対応
したフィルタ係数を生成することを特徴とする。以上の
構成を備えたソフトウェア無線機は、ディジタルフィル
タの周波数特性を、制御部がパラメータとして設定する
係数によって自由に設定することができると共に、制御
部がパラメータとして設定する周波数設定データによっ
て、フィルタの中心周波数も自由に設定することができ
る。
【0012】請求項6の発明に係わるソフトウェア無線
機は、請求項2に記載のソフトウェア無線機において、
前記信号処理部が、自己のインパルス応答を係数とし
て、入力された信号のフィルタリングを行うディジタル
フィルタ(例えば実施の形態のディジタルフィルタ9
1、92、93、94及びディジタルフィルタ111、
112)を構成する場合に、前記信号処理部の再構成デ
ータに予め含まれた実係数のローパスフィルタまたは複
素係数のバンドパスフィルタの係数に、前記制御部から
前記パラメータとして設定された周波数設定データに対
応するキャリア信号を乗算して、目的の周波数に対応し
たフィルタ係数を生成することを特徴とする。 以上の
構成を備えたソフトウェア無線機は、ディジタルフィル
タの中心周波数を、制御部がパラメータとして設定する
周波数設定データによって自由に設定することができ
る。
【0013】請求項7の発明に係わるソフトウェア無線
機は、請求項2に記載のソフトウェア無線機において、
前記信号処理部が、離散時間数列で表された信号のサン
プリングレートを変換する複数のサンプリングレート変
換器(例えば実施の形態のダウンサンプラ101、10
2及びダウンサンプラ113、114)を構成する場合
に、前記制御部から前記パラメータとして設定された所
定の形式によるサンプリングレート変換データを分割し
て、複数のサンプリングレート変換器のそれぞれにサン
プリングレート変換データとして設定することを特徴と
する。以上の構成を備えたソフトウェア無線機は、サン
プリングレート変換された信号の最終的なサンプリング
レートが合っていれば、サンプリングレート変換器をど
のようにも分割して構成することができる。
【0014】請求項8の発明に係わるソフトウェア無線
機は、請求項2に記載のソフトウェア無線機において、
前記信号処理部が、離散時間数列で表された信号のサン
プリングレートを2段階に分けて変換するための第1、
第2のサンプリングレート変換器(例えば実施の形態の
ダウンサンプラ101、102及びダウンサンプラ11
3、114)を構成する場合に、前記制御部から前記パ
ラメータとして設定された所定の形式によるサンプリン
グレート変換データを、前記第1のサンプリングレート
変換器(例えば実施の形態のダウンサンプラ101、1
02)に設定した第1サンプリングレート変換データで
除算し、前記第2のサンプリングレート変換器(例えば
実施の形態のダウンサンプラ113、114)に第2サ
ンプリングレート変換データとして設定することを特徴
とする。以上の構成を備えたソフトウェア無線機は、第
1のサンプリングレート変換器の出力を、第2のサンプ
リングレート変換器によってサンプリングレート変換す
ることで、制御部からパラメータとして設定されたサン
プリングレート変換データで指定されたサンプリングレ
ート変換後の信号を得ることができる。
【0015】請求項9の発明に係わるソフトウェア無線
機の信号処理方法は、指定された機能に対する複数の実
現手段に対応して、ソフトウェアからの指示により内部
の機能構成を再構成可能なソフトウェア無線機の信号処
理方法であって、予め記憶された信号処理用のパラメー
タが、前記内部の機能構成に対応していない場合に、前
記パラメータを前記内部の機能構成に対応したパラメー
タに変換してから利用することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の
形態によるソフトウェア無線機の構成を示すブロック図
である。図1において、アンテナ1から受信される受信
信号は、受信信号の周波数を中間周波数信号に変換した
り、受信信号のレベルの増幅や希望の周波数帯域幅にフ
ィルタリングを行うRF/IFアナログ部2を介して、
ADC3へ入力される。ADC3は、中間周波数信号に
変換された受信信号をサンプリングしてディジタル信号
化(離散時間数列で表された信号化)するA/D変換器
であって、ADC3の出力は、内部の機能構成を再構成
可能なFPGAやDSP等のデバイスで実現された信号
処理部4へ入力される。信号処理部4では、内部の機能
構成が再構成可能なFPGAやDSPによって、例えば
直交検波や周波数変換、フィルタリング、及び信号復調
等の指定された機能処理が行われる。
【0017】一方、アンテナ1から送信される送信信号
は、信号処理部4の再構成可能なFPGAやDSPによ
って、例えば信号変調や周波数変換、フィルタリング、
及び直交復調等の指定された機能処理が行われ、信号処
理部4の出力信号は、サンプリング信号(離散時間数列
で表された信号)をアナログ信号化するD/A変換器で
あるDAC5においてアナログ信号化され、RF/IF
アナログ部2へ入力される。RF/IFアナログ部2で
は、入力された送信信号を、アンテナ1から出力する際
の送信周波数へ周波数変換したり、送信信号のレベルを
増幅すると共に送信周波数帯域幅にフィルタリングし
て、アンテナ1から送出する。また、RF/IFアナロ
グ部2や信号処理部4には、信号の周波数変換やフィル
タリング等、RF/IFアナログ部2や信号処理部4で
実行される機能に対して指定される動作パラメータや制
御信号が、制御部6から供給されている。
【0018】制御部6は、CPUやCPUで実行するソ
フトウェアを記憶したROM(ReadOnly Memory)等を
含んでおり、制御部6では、予めプログラミングされて
記憶されたアプリケーションソフトウェアを差し替えて
CPUで実行することにより、複数の通信方式に対応す
る。また、本実施の形態のソフトウェア無線機では、制
御部6と信号処理部4とによる機能実現にオブジェクト
指向の考え方を適用し、ソフトウェアと信号処理機能を
構成する。すなわち、ソフトウェア無線機に要求される
機能をオブジェクトとして考えた時に、この機能を実現
するために信号処理部4に構成される複数の実現手段を
メソッドとして定義し、このメソッドについて外から見
えるパブリックなメソッドと、内部で実際に処理を行う
外からは見えないプライベートなメソッドを用意する。
そして、制御部6からパブリックなメソッドに対して設
定されるパラメータを、信号処理部4においてプライベ
ートなメソッドに対するパラメータに変換し、実際にプ
ライベートなメソッドを用いて指定された機能処理を実
行する。
【0019】図2は、一例として本実施の形態のソフト
ウェア無線機における信号処理部4のFPGAによるハ
ードウェア信号処理部構成と、制御部6のCPUによる
ソフトウェア構成の対応例を示した図であって、例え
ば、通信方式に対応したアプリケーションソフトウェア
1、2、・・・Nに対して複数のハードウェアの実現方
法を示す、それぞれ信号処理構成A、B、Cと、信号処
理構成D、E、Fと、信号処理構成O、P、Qというハ
ードウェアによる信号処理部の構成をプライベートなメ
ソッドとすると、制御部6では、個々のアプリケーショ
ンソフトウェアに対応した信号処理部4におけるハード
ウェアの構成(例えば信号処理構成A、B、C全て)を
1つのパブリックなメソッドとしてとらえ、これに対し
てパラメータを設定するためのドライバソフトウェアX
と、ドライバソフトウェアYと、ドライバソフトウェア
Zとを用意する。
【0020】次に、本実施の形態のソフトウェア無線機
における指定された機能を実現するための動作につい
て、図面を参照しつつ、具体的な信号処理部4における
構成と制御部6によるパラメータの指定方法を用いて説
明する。図3は、本実施の形態によるソフトウェア無線
機の信号処理部4における一構成例を示すブロック図で
あって、信号処理部4では、受信信号の直交検波とサン
プリングレート変換、フィルタリング、及び信号の復調
(検波)が行われる。図3において、この構成例では、
離散時間数列で表された入力信号を、該信号に直交キャ
リア発振器21の発生するローカル信号の実数軸信号”
cos”と、実数軸信号より90度位相の進んだ虚数軸
信号”−sin”とをそれぞれ乗算する乗算器22と乗
算器23とを備えたディジタル直交検波器11におい
て、複素信号に変換すると共に、ディジタル直交検波器
11の複素信号出力を、信号のサンプリングレートを1
/Nに変換(ダウンサンプル)する1/Nデシメータ1
2へ入力し、サンプリングレートの変換を行う。また、
1/Nデシメータ12の出力は、フィルタ13によって
希望の信号にフィルタリングされた後、検波器14にお
いて信号の復調が行われる。
【0021】ここで、ディジタル直交検波器11の直交
キャリア発振器21には、制御部6から設定された位相
の変化幅を示す周波数設定データFが入力されており、
また、1/Nデシメータ12には、同様に制御部6から
設定されたサンプリングレート変換データNが入力され
ている。なお、周波数設定データFもサンプリングレー
ト変換データNも2のべき乗で表される数字とする。
【0022】また、図4は、信号処理部4の一構成例に
用いられるCICフィルタによる1/Nデシメータ12
の構成を示すブロック図である。1/Nデシメータ12
は、ディジタル直交検波器11の複素信号出力の実数軸
信号のサンプリングレートを1/Nに変換するCICフ
ィルタ12aと、ディジタル直交検波器11の複素信号
出力の虚数軸信号のサンプリングレートを1/Nに変換
するCICフィルタ12bとから構成されており、CI
Cフィルタ12a、12bは、それぞれMセクションの
ローパスフィルタを形成する加算器31と遅延器32、
及びMセクションのくし形フィルタを形成する減算器3
3と遅延器34、更にローパスフィルタとくし形フィル
タの間に設けられた1/N倍のダウンサンプラ35とか
ら構成されている。ここで、制御部6から設定されたサ
ンプリングレート変換データNは、CICフィルタ12
a、12bのそれぞれのダウンサンプラ35へ設定され
る。
【0023】また、図5は、信号処理部の一構成例に用
いられるフィルタ13の構成を示すブロック図である。
フィルタ13は、入力端子(O.I)に入力された1/
Nデシメータ12の複素信号出力の実数軸信号と、同様
に入力端子(O.Q)に入力された1/Nデシメータ1
2の複素信号出力の虚数軸信号とに、制御部6からパラ
メータとして設定されたフィルタ係数によって実現され
る特性により、それぞれ高帯域信号をカットするフィル
タリングを行い、出力端子(P.I)と(P.Q)へ出
力するローパスフィルタ41、42を備えている。な
お、制御部6からパラメータとして設定されるフィルタ
係数は、予め信号処理部4におけるフィルタ13の構成
データとして記憶されていても良い。
【0024】次に、図3から図5に示した本実施の形態
によるソフトウェア無線機の信号処理部4における一構
成例で実現する機能を、別の実現手段により再構成した
構成例について説明する。図6は、本実施の形態による
ソフトウェア無線機の信号処理部4における再構成後の
別の構成例を示すブロック図であって、信号処理部4で
は、図3から図5に示した構成例と同様に、受信信号の
直交検波とサンプリングレート変換、フィルタリング、
及び信号の復調(検波)が行われる。但し、この構成例
では、信号処理部4の再構成後のソフトウェア無線機の
一例として、2個の周波数シンセサイザを利用して、受
信信号の周波数を2段階に分けて低い周波数へ変換する
と共に、信号の周波数が低くなるのに合わせて2段階に
信号のサンプリングレートを変換するダブルコンバージ
ョン方式の受信機について説明する。
【0025】図6において、この構成例では、離散時間
数列で表された入力信号を、該信号に直交キャリア発振
器21の発生する第1の周波数のローカル信号の実数軸
信号”cos”と、実数軸信号より90度位相の進んだ
虚数軸信号”−sin”とをそれぞれ乗算する乗算器2
2と乗算器23とを備えたディジタル直交検波器11に
おいて、Low IF複素信号に変換すると共に、ディ
ジタル直交検波器11の複素信号出力を、第1段階とし
て信号のサンプリングレートを1/N1に変換(ダウン
サンプル)するデシメータA51へ入力し、サンプリン
グレートの変換を行う。
【0026】また、デシメータA51のLow IF複
素信号出力は、デシメータA51の複素信号出力の実数
軸信号(S.I)と虚数軸信号(S.Q)とに、直交キ
ャリア発振器61の発生する第2の周波数のローカル信
号の実数軸信号”cos”と、実数軸信号より90度位
相の進んだ虚数軸信号”−sin”とをそれぞれ乗算す
る乗算器62及び乗算器63と、更に乗算器62の出力
から乗算器63の出力を減算して実数軸信号出力とする
減算器64を備えると共に、デシメータA51の複素信
号出力の実数軸信号(S.I)と虚数軸信号(S.Q)
とに、直交キャリア発振器61の発生する第2の周波数
のローカル信号の虚数軸信号”−sin”と、実数軸信
号”cos”とをそれぞれ乗算する乗算器65及び乗算
器66と、更に乗算器65の出力に乗算器66の出力を
加算して虚数軸信号出力とする加算器67を備えた複素
ミキサ52により、ベースバンド信号に変換される。
【0027】そして、次に、ベースバンド信号に変換さ
れた受信信号を、周波数が低くなったところで第2段階
として再度信号のサンプリングレートを1/N2に変換
(ダウンサンプル)するデシメータB53へ入力し、サ
ンプリングレートの変換を行い、更に検波器14におい
て信号の復調を行う。ここで、ディジタル直交検波器1
1の直交キャリア発振器21には、制御部6から設定さ
れた位相の変化幅を示す周波数設定データFから分割さ
れた周波数設定データF1が入力されており、同様に、
複素ミキサ52の直交キャリア発振器61には、制御部
6から設定された位相の変化幅を示す周波数設定データ
Fから分割された周波数設定データF2が入力されてい
る。また、デシメータA51には制御部6から設定され
たサンプリングレート変換データNを分割したサンプリ
ングレート変換データN1が入力されており、同様に、
デシメータB53には制御部6から設定されたサンプリ
ングレート変換データNを分割したサンプリングレート
変換データN2が入力されている。
【0028】また、図7は、信号処理部4の別の構成例
に用いられる周波数シンセサイザによる直交キャリア発
振器21及び直交キャリア発振器61の構成を示すブロ
ック図である。図7において、制御部6から、位相の変
化幅ΔΦで表された周波数設定データFが”j0”bi
tで入力されると、周波数設定データΔΦはMSB側か
ら”j1”bitの周波数設定データF1と、LSB側
の”j2”bitの周波数設定データF2に分割され
る。分割されたMSB側の”j1”bitは、位相演算
部を形成する加算器71と位相レジスタ72により、累
積加算されて位相データAfとなる。
【0029】”j1”bitの位相データAfは、j1
=k1の”k1”bitのアドレス信号線を持ち、位相
データを振幅データに変換するテーブルが記録された”
corse cos用”ROM−A73と、同様に”k
1”bitのアドレス信号線を持ち、位相データを振幅
データに変換するテーブルが記録された”corses
in用”ROM−B74に、アドレス信号として入力さ
れ、ROM−A73とROM−B74の出力には、”
m”bit幅の振幅データcos(F1)とsin(F
1)とが順次出力される。ここで、ROM−A73とR
OM−B74は、それぞれ周波数設定データFのMSB
側”j1”bitに対応した周波数の余弦波と正弦波を
量子化して記録したROMであり、加算器71と位相レ
ジスタ72、更にROM−A73とROM−B74によ
り、ディジタル直交検波器11の直交キャリア発振器2
1を形成する。
【0030】一方、”j0”bitの位相データのj1
から見てLSB側に位置する残りの”j2”bitは、
サンプリングレート変換データN1に対応した”j0”
bitの係数N1が乗算器81により乗算された”j
0”bitの周波数設定データF2’に変換された後、
位相演算部を形成する加算器76と位相レジスタ77に
より、累積加算されて位相データBf’となる。
【0031】”j0”bitの位相データBf’は、j
0>k2の”k2”bitのアドレス信号線を持ち、位
相データを振幅データに変換するテーブルが記録され
た”fine cos用”ROM−C78と、同様に”
k2”bitのアドレス信号線を持ち、位相データを振
幅データに変換するテーブルが記録された”fines
in用”ROM−D79に、アドレス信号として入力さ
れ、ROM−C78とROM−D79の出力には、”
m”bit幅の振幅データcos(F2)とsin(F
2)とが順次出力される。ここで、ROM−C78とR
OM−D79は、それぞれ周波数設定データFの残り
の”j2”bitに対応した周波数の余弦波と正弦波を
量子化して記録したROMであり、加算器76と位相レ
ジスタ77、更にROM−C78とROM−D79によ
り、複素ミキサ52の直交キャリア発振器61を形成す
る。
【0032】なお、例えば同一のビット長の2つの周波
数シンセサイザを、サンプリング周波数1とサンプリン
グ周波数N1で動作させた場合、出力される周波数も1
対N1になるため、直交キャリア発振器61のサンプリ
ング周波数を、直交キャリア発振器21のサンプリング
周波数の1/N1に落として演算量を削減するために、
周波数設定データF2はN1倍されて周波数設定データ
F2’に補正した後、これを累積加算して位相データB
f’とする。また、以上の構成により、本構成例の信号
処理部4では、制御部6から設定された周波数設定デー
タFにより生成される周波数fのローカル信号を、周波
数設定データF1により生成される周波数f1のローカ
ル信号と、周波数設定データF2により生成される周波
数f2のローカル信号とに分割して生成し、それぞれデ
ィジタル直交検波器11の乗算器22、23及び複素ミ
キサ52の乗算器62、63、65、66へ供給するこ
とで、2段階の周波数変換を可能にする。
【0033】また、図8は、信号処理部の別の構成例に
用いられるデシメータA51の構成を示すブロック図で
ある。デシメータA51は、入力端子(R.I)に入力
されたディジタル直交検波器11の複素信号出力の実数
軸信号と、同様に入力端子(R.Q)に入力されたディ
ジタル直交検波器11の複素信号出力の虚数軸信号と
に、低帯域信号と高帯域信号とをカットするフィルタリ
ングを行う複素バンドパスフィルタを備えている。ここ
で、複素バンドパスフィルタは、ディジタル直交検波器
11の複素信号出力の実数軸信号に対して、複素フィル
タの実数軸係数を畳み込むディジタルフィルタ91と、
同様に実数軸信号に対して、複素フィルタの虚数軸係数
を畳み込むディジタルフィルタ92、及びディジタル直
交検波器11の複素信号出力の虚数軸信号に対して、複
素フィルタの実数軸係数を畳み込むディジタルフィルタ
93と、同様に虚数軸信号に対して、複素フィルタの虚
数軸係数を畳み込むディジタルフィルタ94を含み、更
に、ディジタルフィルタ91の出力からディジタルフィ
ルタ93の出力を減算する減算器95とディジタルフィ
ルタ92の出力にディジタルフィルタ94の出力を加算
する加算器96とから構成されている。
【0034】また、ディジタルフィルタ91、93にそ
れぞれ設定される複素バンドパスフィルタの実数軸係
数、及びディジタルフィルタ92、94にそれぞれ設定
される複素バンドパスフィルタの虚数軸係数は、直交キ
ャリア発振器98によって生成された直交キャリアの実
数軸信号cosと虚数軸信号−sinとを、制御部6か
らパラメータとして設定された基準ローパスフィルタの
フィルタ係数1に、それぞれ乗算器99と乗算器100
とによって乗算して生成された複素係数とする。なお、
直交キャリア発振器98によって生成される直交キャリ
アの周波数は、ディジタル直交検波器11の入力信号の
周波数FDIF1から、周波数設定データF1を設定された
直交キャリア発振器21で生成されるローカル信号周波
数を、減算器97によって減算した周波数を基に決定さ
れる。また、制御部6からパラメータとして設定される
フィルタ係数1は、基準ローパスフィルタではなく、基
準バンドパスフィルタ(複素フィルタ)であっても良
い。この場合、パラメータとして設定されたフィルタ係
数1と直交キャリア発振器98の出力との合成は、複素
数同士の乗算となる。更に、制御部6からパラメータと
して設定されるフィルタ係数1は、予め信号処理部4に
おけるデシメータA51の構成データとして記憶されて
いても良い。
【0035】一方、デシメータA51は、更に、ディジ
タルフィルタ91、92、93、94及び減算器95と
加算器96により構成される複素バンドパスフィルタに
よって、不要なエイリアシングが除去された複素数信号
のサンプリングレートを、制御部6からパラメータとし
て設定されたサンプリングレートNを分割したサンプリ
ングレート変換データN1によって1/N1に変換(ダ
ウンサンプル)して、出力端子(S.I)と(S.Q)
に出力する実数軸信号用のダウンサンプラ101と虚数
軸信号用のダウンサンプラ102とを備えている。
【0036】また、図9は、信号処理部4の別の構成例
に用いられるデシメータB53の構成を示すブロック図
である。デシメータB53は、入力端子(T.I)に入
力された複素ミキサ52の複素信号出力の実数軸信号
と、同様に入力端子(T.Q)に入力された複素ミキサ
52の複素信号出力の虚数軸信号とに、制御部6からパ
ラメータとして設定されたフィルタ係数2によって実現
される特性により、それぞれ高帯域信号をカットするフ
ィルタリングを行うローパスフィルタ111、112を
備えている。更に、ローパスフィルタ111、112に
よって高帯域の信号がカットされ、不要なエイリアシン
グが除去された複素数信号のサンプリングレートを、制
御部6からパラメータとして設定されたサンプリングレ
ート変換データNを分割したサンプリングレート変換デ
ータN2によって1/N2に変換(ダウンサンプル)し
て、出力端子(U.I)と(U.Q)に出力する実数軸
信号用のダウンサンプラ113と虚数軸信号用のダウン
サンプラ114とを備えている。なお、サンプリングレ
ート変換データN2は、制御部6からパラメータとして
設定されたサンプリングレート変換データNをデシメー
タA51のダウンサンプラ101、102に設定したサ
ンプリングレート変換データN1で除算した値とする。
また、制御部6からパラメータとして設定されるフィル
タ係数2は、予め信号処理部4において、デシメータB
53のプライベートなデータとして記憶されていても良
い。
【0037】なお、上述の実施の形態では、信号処理部
4における指定された機能を実現する構成例として、受
信機を例として説明したが、送信機を構成する場合も、
信号処理部4では、制御部6から設定されるパラメータ
を、信号処理部4に構成された送信機の機能を実現する
ための信号処理機能構成に合わせたパラメータに変換し
て利用するものとする。また、上述の実施の形態では、
信号処理部4は、FPGAやDSP等のリ・コンフィギ
ャラブルデバイスで構成されると説明したが、FPGA
等のハードウェア再構成を行うリ・コンフィギャラブル
デバイス、あるいはDSP等のソフトウェア再構成を行
うリ・コンフィギャラブルデバイスのどちらか一方のリ
・コンフィギャラブルデバイスのみで構成されても良
い。
【0038】以上説明したように、本実施の形態のソフ
トウェア無線機は、指定された機能に対する複数の実現
手段に対応して、ソフトウェアからの指示により、内部
の機能構成を再構成可能な信号処理部4と、複数の実現
手段のいずれかに対応したパラメータを信号処理部4に
設定する制御部6とを備えたソフトウェア無線機であっ
て、制御部6のソフトウェアによる処理には適さない高
速性や低消費電力性が要求される信号処理機能を実現す
る構成を信号処理部4に構成する際に、オブジェクト指
向の考え方を適用してソフトウェアと信号処理機能を構
成する。
【0039】従って、ソフトウェア無線機に要求される
機能をオブジェクトとして考えた時に、この機能を実現
するために信号処理部4に構成される複数の実現手段を
メソッドとして定義し、このメソッドについて外から見
えるパブリックなメソッドと、内部で実際に処理を行う
外からは見えないプライベートなメソッドを用意するこ
とにより、制御部6からパブリックなメソッドに対して
設定されるパラメータを、信号処理部4においてプライ
ベートなメソッドに対するパラメータに変換し、信号処
理部4側の信号処理機能の再構成による制御部6のソフ
トウェアに対する影響を少なくすることができるという
効果が得られる。そのため、制御部6において用意する
ドライバソフトウェアの種類が減少するので、ソフトウ
ェア開発工数が削減され、製品開発期間の短縮化や製品
コストの低減が可能となる。
【0040】また、キャリア信号の生成及び周波数変換
や信号のフィルタリング、更には信号のサンプリングレ
ート変換等の簡単な機能に信号処理を限定し、これに対
してパラメータデータに対するビット分割、ビット挿
入、ビットマージ、数値の加減算、及び数値の乗除算の
いずれかによりパラメータを変換することで、信号処理
部4に負荷をかけずにパラメータの変換を自由に実行で
きるソフトウェア無線機を実現することができる。従っ
て、ドライバソフトウェアの種類を増やさずに、例えば
スプリアスの少ない周波数シンセサイザや、各種の特性
及び中心周波数を持つフィルタ、更には自由なサンプリ
ングレート変換を実現することができるという効果が得
られる。
【0041】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載のソフトウ
ェア無線機、及び請求項9に記載のソフトウェア無線機
の制御方法によれば、制御部側では、設定するパラメー
タに関わる信号処理部での内部処理を関知することな
く、制御部と信号処理部の通信に適したパラメータ形式
を信号処理部に設定することができるようになる。従っ
て、信号処理機能側の再構成による制御部のソフトウェ
アに対する影響を少なくすると共に、ドライバソフトウ
ェアを制御部側の都合に合わせたものとすることができ
るので、アプリケーションソフトウェアとドライバソフ
トウェアを含めたソフトウェアの組み合わせの数も最小
限で実現することができるという効果が得られる。ま
た、ドライバソフトウェアの種類が減少するので、個々
のドライバソフトウェアに対する十分な検証を行うこと
ができ、ソフトウェア無線機全体の動作安定性を向上す
ることができる。更に、ソフトウェア開発工数が削減さ
れるので、製品開発期間の短縮化や製品コストの低減が
可能となる。
【0042】請求項2に記載のソフトウェア無線機によ
れば、信号処理部における機能とパラメータの変換内容
を限定することで、信号処理部に負荷をかけずにパラメ
ータの変換を実行できるソフトウェア無線機を実現する
ことができる。従って、信号処理機能側の再構成による
制御部のソフトウェアに対する影響を更に少なくし、ソ
フトウェアに対する影響を最小限に抑えることができる
という効果が得られる。
【0043】請求項3に記載のソフトウェア無線機によ
れば、周波数変換された信号の最終的な周波数が合って
いれば、周波数シンセサイザをどのようにも分割して構
成することができる周波数変換器を実現することができ
る。従って、周波数変換器を含むソフトウェア無線機に
対して、より多くの柔軟性を与えることができ、1つの
ハードウェアを備えた装置で、ドライバソフトウェアを
増やさずに、容易に複数の通信周波数に対応する無線機
を実現することができるという効果が得られる。
【0044】請求項4に記載のソフトウェア無線機によ
れば、スプリアスが少なく周波数ステップが粗い第1の
周波数シンセサイザと、スプリアスが多く周波数ステッ
プが細かい第2の周波数シンセサイザの周波数を自由に
設定して周波数変換器を動作させることができる。従っ
て、ドライバソフトウェアを増やさずに、ディジタル周
波数シンセサイザ特有の一様に発生するスプリアスがキ
ャリア近傍に制限される周波数変換器を実現することが
できるという効果が得られる。
【0045】請求項5に記載のソフトウェア無線機によ
れば、ディジタルフィルタの周波数特性を、制御部がパ
ラメータとして設定する係数によって自由に設定するこ
とができると共に、制御部がパラメータとして設定する
周波数設定データによって、フィルタの中心周波数も自
由に設定することができる。従って、自由な周波数特性
で、かつどのような中心周波数のフィルタも、ドライバ
ソフトウェアを増やさずに、簡単に構成することができ
るという効果が得られる。
【0046】請求項6に記載のソフトウェア無線機によ
れば、ディジタルフィルタの中心周波数を、制御部がパ
ラメータとして設定する周波数設定データによって自由
に設定することができる。従って、信号処理部の再構成
データに含まれる係数によって予め設定された周波数特
性のフィルタを、どのような中心周波数においても、ド
ライバソフトウェアを増やさずに、簡単に構成すること
ができるという効果が得られる。
【0047】請求項7、及び請求項8に記載のソフトウ
ェア無線機によれば、サンプリングレート変換された信
号の最終的なサンプリングレートが合っていれば、サン
プリングレート変換器をどのようにも分割して構成する
ことができる。従って、サンプリングレート変換器を含
むソフトウェア無線機に対して、より多くの柔軟性を与
えることができ、1つのハードウェアを備えた装置で、
ドライバソフトウェアを増やさずに、容易に複数の通信
周波数に対応して自由にサンプリングレートを選択でき
る無線機を実現することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるソフトウェア無
線機の基本構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施の形態によるソフトウェア無線機のド
ライバソフトウェアと信号処理部構成との対応例を示す
図である。
【図3】 同実施の形態によるソフトウェア無線機の信
号処理部における一構成例を示すブロック図である。
【図4】 信号処理部の一構成例に用いられるCICフ
ィルタによる1/Nデシメータの構成を示すブロック図
である。
【図5】 信号処理部の一構成例に用いられるフィルタ
の構成を示すブロック図である。
【図6】 同実施の形態によるソフトウェア無線機の信
号処理部における再構成後の別の構成例を示すブロック
図である。
【図7】 信号処理部の別の構成例に用いられる周波数
シンセサイザによる直交キャリア発振器の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】 信号処理部の別の構成例に用いられるデシメ
ータAの構成を示すブロック図である。
【図9】 信号処理部の別の構成例に用いられるデシメ
ータBの構成を示すブロック図である。
【図10】 従来例のソフトウェア無線機のドライバソ
フトウェアと信号処理部構成との対応例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 RF/IFアナログ部 3 ADC(A/D変換器) 4 信号処理部 5 DAC(D/A変換器) 6 制御部 11 ディジタル直交検波器 12 1/Nデシメータ 12a、12b CICフィルタ 13 フィルタ 14 検波器 21、61、98 直交キャリア発振器 22、23、62、63、65、66、81、99、1
00 乗算器 31、67、71、76、96 加算器 32、34 遅延器 33、64、95、97 減算器 35、101、102、113、114 ダウンサン
プラ 41、42、111、112 ローパスフィルタ 51 デシメータA 52 複素ミキサ 53 デシメータB 72、77 位相レジスタ 73 ROM−A 74 ROM−B 78 ROM−C 79 ROM−D 91、92、93、94 ディジタルフィルタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定された機能に対する複数の実現手段
    に対応して、ソフトウェアからの指示により、内部の機
    能構成を再構成可能な信号処理部と、前記複数の実現手
    段のいずれかに対応したパラメータを前記信号処理部に
    設定する制御部とを備えたソフトウェア無線機におい
    て、 前記信号処理部は、前記制御部から設定されるパラメー
    タが、前記信号処理部の機能構成に対応していない場合
    に、前記パラメータを前記信号処理部の機能構成に対応
    したパラメータに変換してから利用することを特徴とす
    るソフトウェア無線機。
  2. 【請求項2】 前記指定された機能が、少なくともキャ
    リア信号の生成、信号のフィルタリング、信号の変復
    調、及び信号のサンプリングレート変換のいずれかを含
    み、前記パラメータの変換が、少なくともパラメータデ
    ータに対するビット分割、ビット挿入、ビットマージ、
    数値の加減算、及び数値の乗除算のいずれかを含むこと
    を特徴とする請求項1に記載のソフトウェア無線機。
  3. 【請求項3】 前記信号処理部が、 位相の変化幅を示す周波数設定データによって指定され
    た周波数のキャリア信号を生成する複数の周波数シンセ
    サイザを備えた周波数変換器を構成する場合に、 前記制御部から前記パラメータとして設定された所定の
    形式による周波数設定データをビット分割して、複数の
    周波数シンセサイザのそれぞれの周波数設定データとし
    て設定することを特徴とする請求項2に記載のソフトウ
    ェア無線機。
  4. 【請求項4】 前記信号処理部が、 位相の変化幅を示す周波数設定データによって指定され
    た周波数のキャリア信号を生成する第1及び第2の周波
    数シンセサイザを含むダブルコンバージョン方式の周波
    数変換器を構成する場合に、 前記制御部から前記パラメータとして設定された所定の
    形式による周波数設定データを2つの周波数設定データ
    にビット分割し、分割された周波数設定データのMSB
    側を、送受信信号と第1の中間周波数信号との間の周波
    数変換を行うための第1のローカル信号を発生する前記
    第1の周波数シンセサイザに設定し、分割された周波数
    設定データのLSB側を、前記第1の中間周波数信号
    と、前記第1の中間周波数信号より周波数の低い第2の
    中間周波数信号またはベースバンド信号との間の周波数
    変換を行うための第2のローカル信号を発生する前記第
    2の周波数シンセサイザに設定することを特徴とする請
    求項2に記載のソフトウェア無線機。
  5. 【請求項5】 前記信号処理部が、 自己のインパルス応答を係数として、入力された信号の
    フィルタリングを行うディジタルフィルタを構成する場
    合に、 前記制御部から前記パラメータとして設定された実係数
    のローパスフィルタまたは複素係数のバンドパスフィル
    タの係数に、前記制御部から前記パラメータとして設定
    された周波数設定データに対応するキャリア信号を乗算
    して、目的の周波数に対応したフィルタ係数を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載のソフトウェア無線
    機。
  6. 【請求項6】 前記信号処理部が、 自己のインパルス応答を係数として、入力された信号の
    フィルタリングを行うディジタルフィルタを構成する場
    合に、 前記信号処理部の再構成データに予め含まれた実係数の
    ローパスフィルタまたは複素係数のバンドパスフィルタ
    の係数に、前記制御部から前記パラメータとして設定さ
    れた周波数設定データに対応するキャリア信号を乗算し
    て、目的の周波数に対応したフィルタ係数を生成するこ
    とを特徴とする請求項2に記載のソフトウェア無線機。
  7. 【請求項7】 前記信号処理部が、 離散時間数列で表された信号のサンプリングレートを変
    換する複数のサンプリングレート変換器を構成する場合
    に、 前記制御部から前記パラメータとして設定された所定の
    形式によるサンプリングレート変換データを分割して、
    複数のサンプリングレート変換器のそれぞれにサンプリ
    ングレート変換データとして設定することを特徴とする
    請求項2に記載のソフトウェア無線機。
  8. 【請求項8】 前記信号処理部が、 離散時間数列で表された信号のサンプリングレートを2
    段階に分けて変換するための第1、第2のサンプリング
    レート変換器を構成する場合に、 前記制御部から前記パラメータとして設定された所定の
    形式によるサンプリングレート変換データを、前記第1
    のサンプリングレート変換器に設定した第1サンプリン
    グレート変換データで除算し、前記第2のサンプリング
    レート変換器に第2サンプリングレート変換データとし
    て設定することを特徴とする請求項2に記載のソフトウ
    ェア無線機。
  9. 【請求項9】 指定された機能に対する複数の実現手段
    に対応して、ソフトウェアからの指示により内部の機能
    構成を再構成可能なソフトウェア無線機の信号処理方法
    であって、 予め記憶された信号処理用のパラメータが、前記内部の
    機能構成に対応していない場合に、前記パラメータを前
    記内部の機能構成に対応したパラメータに変換してから
    利用することを特徴とするソフトウェア無線機の信号処
    理方法。
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