JP2003298165A - 光半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

光半導体装置及びその製造方法

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JP2003298165A JP2002098035A JP2002098035A JP2003298165A JP 2003298165 A JP2003298165 A JP 2003298165A JP 2002098035 A JP2002098035 A JP 2002098035A JP 2002098035 A JP2002098035 A JP 2002098035A JP 2003298165 A JP2003298165 A JP 2003298165A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護膜の成分が光半導体装置の積層体を荒ら
すのを効果的に防ぎ、もってCODを改善することがで
きるようにする。 【解決手段】 光半導体装置を構成する積層体と、前記
積層体の光入または出射面に設けられた中間膜と、前記
中間膜上にイオンアシスト蒸着によって設けられた保護
膜とを有する光半導体装置において、前記保護膜は前記
中間膜よりもイオン照射量が大きいことを特徴とする光
半導体装置である。中間層を相対的に低いイオン照射量
で形成するため、イオン衝突によって光入または出射面
があらされるのを抑制することができる。また、光半導
体装置を構成する積層体の光入または出射面に、イオン
アシスト蒸着方法を用いて第1の成長レートで中間膜を
形成する第1の工程と、イオンアシスト蒸着方法を用い
て前記第1の成長レートより低い成長レートで前記中間
膜上に保護膜を形成する第2の工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザダイオ
ードなどの光半導体装置及びその製造方法に関し、特に
半導体レーザダイードの端面に保護膜を形成する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザダイオードの高出力
化が進み、様々なタイプの構造が提案されている。高出
力化で問題となるのが光学損傷(COD:Catastrophic
Optical Damage)である。高いCODレベルを実現で
きなければ、半導体レーザダイオードの高出力化は困難
である。CODは半導体レーザダイオードの端面(へき
開面)の状態と関係がある。端面に存在する不純物(例
えば自然酸化膜)や格子欠陥が存在すると、この部分で
光の吸収が起こり、多数の電子と正孔が発生する。そし
てこれらの電子と正孔が再結合し、その際に熱を発生す
る。この熱により端面が損傷を受ける。
【0003】CODを改善するために、従来から端面に
保護膜を形成して、端面をパッシベーションすることが
提案されている(例えば、特開平7−176819号公
報、特開平9−64453公報)。また、実際に使用さ
れている技術として、保護膜としてアルミナ(Al
23)や二酸化シリコン(SiO2)を電子ビーム蒸着
で成長させることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アルミナや二酸化シリ
コンはCODレベルに限界があり、更にCODレベルを
向上させるためにはAlN膜が不可欠である。しかしな
がら、AlNを成長させる場合には、アルミニウム単体
と窒素を別々に飛ばし、表面で反応生成させるため、成
長時に窒素ガス及びイオンが端面を介してアルミニウム
を保護する半導体層内に侵入し、元々の光学的に平らな
界面を荒らしてしまう。荒らされた界面は光吸収層とし
て作用するため、CODレベルの低下をもたらすという
問題があった。
【0005】従って、本発明は上記従来技術の問題点を
解決し、保護膜の成分が光半導体装置の積層体を荒らす
のを効果的に防ぎ、もってCODを改善することを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は請求項1に記載
のように、光半導体装置を構成する積層体と、前記積層
体の光入または出射面に設けられた中間膜と、前記中間
膜上にイオンアシスト蒸着によって設けられた保護膜と
を有する光半導体装置において、前記保護膜は前記中間
膜よりもイオン照射量が大きいことを特徴とする光半導
体装置である。中間層を相対的に低いイオン照射量で形
成するため、イオン衝突によって光入または出射面が荒
らされるのを抑制することができる。なお、中間膜及び
保護膜は光を出射する面のみならず、光を受信する面に
形成することもできる。
【0007】上記光半導体装置において例えば、前記中
間膜はイオンアシスト蒸着によって形成されるものであ
る。
【0008】上記光半導体装置において例えば、前記中
間膜と保護膜は、イオン源からのイオン照射量が一定
で、成長レートを中間膜の方で高くすることによって形
成されたものである。中間膜の成長レートが高いので、
光入または出射面がイオンで荒らされるのを抑制するこ
とができる。
【0009】上記半導体装置において例えば、前記中間
膜と保護膜は、イオン源からのイオン照射量が前記中間
膜の方で少ない状態で形成されたものである。中間層の
イオン照射量が少ないので、光入または出射面がイオン
で荒らされるのを抑制することができる。
【0010】上記光半導体装置において例えば、前記中
間膜はイオン照射を伴わない方法で形成されたものであ
る。これにより、光入または出射面がイオンで荒らされ
ることはなくなる。
【0011】更に、上記光半導体装置において例えば、
前記中間膜及び保護膜はそれぞれ窒化アルミニウムの層
であり、前記中間膜は前記保護膜よりも大きな屈折率を
持つ場合を考える。大きな屈折率を中間膜が持つこと
は、アルミニウムの成分が多いことを示している。高い
屈折率の膜を形成するには、高い成長レートが必要であ
る。高い成長レートで中間膜が形成されるので、中間膜
が光入または出射面に与える影響は限定される。
【0012】上記光半導体装置は例えば、前記保護膜は
窒化アルミニウムの層であり、前記中間膜は窒素を含ま
ない膜である。中間膜が窒素を含まなければ、積層体に
含まれる例えばAlなどの元素と結合することがなくな
るので、容易に中間膜を形成することができる。
【0013】上記光半導体装置は例えば、前記中間膜及
び保護膜はそれぞれ窒化アルミニウムの層であり、異な
る成膜条件で形成されている。保護膜と同一材料、つま
り窒化アルミニウムで形成された中間膜なので、容易に
製造することができる。
【0014】更に、上記光半導体装置において例えば、
前記中間膜は3nm以下の厚み、更に好ましくは1nm
以下の厚みを持つ。この値は中間膜を光学的に無視でき
る上限値となる。
【0015】また、このように中間層を薄く形成するこ
とにより、中間膜本来の機能を発揮でき、しかも短時間
で光入または出射面上に形成できるので、この面に与え
る影響を極めて小さくすることができる。
【0016】また、本発明は請求項11に記載のよう
に、光半導体装置を構成する積層体の光入または出射面
に、イオンアシスト蒸着方法を用いて第1の成長レート
で中間膜を形成する第1の工程と、イオンアシスト蒸着
方法を用いて前記第1の成長レートより低い成長レート
で前記中間膜上に保護膜を形成する第2の工程とを有す
ることを特徴とする光半導体装置の製造方法である。中
間膜の成長を高速で行うことで、イオンが光入または出
射面に与える影響を軽減することができる。
【0017】また、本発明は請求項12に記載のよう
に、光半導体装置を構成する積層体の光入または出射面
に、イオンアシスト蒸着方法を用いて第1のイオン照射
量で中間膜を形成する第1の工程と、イオンアシスト蒸
着方法を用いて前記第1のイオン照射量よりも多いイオ
ン照射量で前記中間膜上に保護膜を形成する第2の工程
とを有することを特徴とする光半導体装置の製造方法で
ある。中間膜の成長を少ない照射量で行うため、イオン
が光入または出射面に与える影響を軽減することができ
る。
【0018】また、本発明は請求項13に記載のよう
に、光半導体装置を構成する積層体の光入または出射面
に、イオン照射をすることなく中間膜を形成する第1の
工程と、イオンアシスト蒸着方法を用いて前記中間膜上
に保護膜を形成することを特徴とする光半導体装置の製
造方法である。イオン照射をすることなく中間膜を形成
するので、イオンが光入または出射面に照射されること
に起因した問題点を回避することができる。
【0019】本発明はまた、請求項14に記載のよう
に、光半導体装置を構成する積層体の光入または出射面
に、窒素を含まない中間膜を形成する第1の工程と、前
記中間膜上に窒素を含む保護膜を形成することを特徴と
する光半導体装置の製造方法である。窒素を含まない中
間層を形成することで、窒素が光入または出射面に与え
る影響を回避することができる。
【0020】上記光半導体装置の製造方法において例え
ば、前記第1の工程は窒化アルミニウムの中間膜を形成
し、前記第2の工程は前記中間膜上に窒化アルミニウム
の保護膜を形成する。保護膜と同じ窒化アルミニウムを
用いて中間膜を形成するので、製造が容易である。ま
た、上記光半導体装置の製造方法において例えば、前記
第1の工程は、光学的に無視できる厚さの前記中間膜を
形成する。
【0021】本発明はまた、請求項17に記載のよう
に、光半導体装置を構成する積層体の光入または出射面
に、窒素イオンを照射しながら窒化アルミニウムを成長
させる工程を含む光半導体装置の製造方法である。
【0022】上記光半導体装置の製造方法において例え
ば、前記工程は窒化イオンを照射させる条件を変化させ
ながら窒化イオンを照射する。また、上記光半導体の製
造方法において、前記積層体がアルミニウムを含む層の
場合には、本発明は特に有効である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】図1(A)は半導体レーザダイオードの一
構成例を示す図、図1(B)は図1(A)に示す半導体
レーザダイオードに本発明による保護膜を形成した半導
体レーザダイオードを示す図である。図1(A)に示す
半導体レーザダイオードは、GaAs基板11、N−A
lGaInPクラッド層12、MQW(Multi−Q
uantum Well)活性層13、P−AlGaI
nP第1クラッド層14、AlGaInP電流狭窄層1
5、P−AlGaInP第2クラッド層16、P−Ga
Asコンタクト層17を有する。AlGaInP電流狭
窄層15は、P型不純物とN型不純物の両方を含有して
います。AlGaInP電流狭窄層15斜面と平面とで
は、不純物の活性化率に違いがあるため、平面ではN
型、斜面ではP型を呈する。
【0025】このような半導体レーザダイオードに、図
1(B)に示すように中間膜20と保護膜21を形成す
る。中間膜20は半導体レーザダイードの端面(へき開
面)上に形成され、保護膜21は中間膜21の上に形成
されている。中間膜20は保護膜21を形成する際に、
イオンが端面を荒らすのを防止する機能を持つ。本発明
では、イオンアシスト蒸着方法を用いてAlNの保護膜
21を形成する。その際、窒素イオンでレーザダイード
の表面が損傷を受ける。損傷を受けた部分には微小な凹
凸(クレータ)が生じ、これが光を吸収することでCO
Dを劣化させる。
【0026】以上の点を考慮して、本発明では界面と保
護膜21との間に中間膜20を設けている。中間膜20
は窒素を含まない膜であってもよい。例えば、シリコン
(Si)、酸化シリコン(SiO2)や酸化チタニウム
(TiO2)の膜を中間膜20とする。勿論、これでは
異なる成膜プロセスを準備しなければならない。
【0027】そこで、本発明は製造プロセスを考慮し
て、中間膜20も保護膜21と同じ材料で形成し、中間
膜20に上記作用、効果を持たせるように工夫した。同
じAlNで中間膜20と保護膜21を成長させること
で、一つの製造装置を用いることができる。この際、何
らかの処置を施さないと、中間膜20を形成する際に、
半導体表面を損傷してしまう。
【0028】本発明は、中間膜20を保護膜21と同じ
AlNで形成する場合に、中間膜20が保護膜21より
も大きな屈折率を持つようにした。例えば、保護膜21
の屈折率が2.07とすると、中間膜20の屈折率はこ
れよりも大きな値、例えば2.08である。AlNの中
間膜20がAlNの保護膜21よりも大きな屈折率を持
つことは、Al成分の含有量は中間膜20のほうが保護
膜21よりも多いことを意味している。そして、AlN
の成長にイオンアシスト蒸着方法を用いる。イオンアシ
スト蒸着方法で中間膜20と保護膜21を形成する場
合、例えば成長レートやイオン照射量を変えることで、
異なる屈折率の中間膜20と保護膜21とを比較的容易
に形成することができる。具体的には、中間膜20の形
成を高い成長レート(蒸着レート)で行い、保護膜21
をこれよりも低い成長レートで行う。成長レートが高い
とAlNの膜は高い屈折率を持つ膜となる。また、高い
成長レートで行うことは、レーザダイードが窒素イオン
に曝される時間が短いことをと意味している。従って、
レーザダイオードの端面は窒素イオンに曝され難くな
り、損傷を受け難くなる。これにより、CODの劣化を
防止できる。このようにして、AlNの中間膜20を成
長させた後に、AlNの保護膜21を成長させる。この
ときには既に中間膜20が形成されているので、端面は
窒素イオンから保護されている。また、中間膜20の成
膜の窒素イオン照射量を、保護膜21の成膜時よりも少
なくすることでも良い。
【0029】中間膜は3nm以下の厚みを持つことが好
ましく、より好ましくは1nm以下の厚みを持つ。3n
mの厚みは、光学的に無視できる厚みである。より好ま
しくは、中間膜20は3nmよりも薄い膜である。より
一層好ましくは、例えば1nm程度又はそれ以下であ
る。中間膜20の膜厚の下限は、保護膜21の窒素の侵
入を阻止するという所期の機能を果たせる程度にする必
要がある。この点は、半導体層のAlの含有量など様々
な条件で異なるので、一意に値を特性することはできな
い。
【0030】図2は、イオンアシスト蒸着装置を模式的
に示す図である。イオンアシストC蒸着装置は、チャン
バ31、イオン銃32、蒸着源33、ホルダ34を有す
る。ホルダ34には、ウェハからバー状に切り出された
半導体基板(複数の半導体レーザダイオードチップ35
を個片に切り出す前の状態)が、複数枚保持されてい
る。以下、ホルダに指示される半導体基板を試料35と
いう。イオン銃32はNイオンを試料35に照射する。
蒸着源33はアルミニウムであり、試料35に向けて蒸
発する。
【0031】このような装置を用いて、中間膜20と保
護膜21を次の通り成長させる。例えば、蒸着減33に
加える電子ビーム電流を60mAとし、イオン銃32に
60mAを加えてAlと窒素イオンを同時に20秒間飛
ばす。次に、蒸着源33の電子ビーム電流を57mAに
して蒸着レートを下げ、約30分間蒸着を行う。このよ
うにして、屈折率が2.08以上のAlN中間膜20及
び屈折率が2.07のAlN保護膜21を形成すること
ができる。これにより、3nmの中間層20と、60n
mの保護膜21を形成した。
【0032】以上、本発明の一実施形態を説明した。な
お、上記製造方法とは異なる方法で中間膜20と保護膜
21を半導体レーザダイオードの端面に形成することが
できる。例えば、半導体装置を構成する積層体の端面
に、イオン照射をすることなく中間膜20を形成する第
1の工程と、イオンアシスト蒸着方法を用いて中間膜2
0上に保護膜21を形成する方法である。第1の工程は
例えば真空蒸着やCVDなどで行える。また、半導体装
置を構成する積層体の端面に、窒素を含まない中間膜2
0を形成する第1の工程と、中間膜20上に窒素を含む
保護膜21を形成する製造方法である。第1の工程は、
例えばSiO2やTiO2などの膜をCVDなどで形成す
るものである。また、第2の工程はイオンアシスト蒸着
方法又は真空蒸着などである。
【0033】以上、本発明の実施形態を説明した。本発
明は上記実施形態に限定されず、他の様々な実施の形態
を含むものである。例えば、本発明は上記タイプの半導
体レーザダイオード以外の様々な半導体レーザダイオー
ドを含むものである。また、本発明は半導体レーザダイ
オード以外の光半導体素子及びその製造方法を含むもの
である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保護膜の成分が光半導体装置の積層体を荒らすのを効果
的に防ぎ、もってCODを改善することができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の半導体レーザダイオード
を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態の半導体製造方法を説明す
るための図である。
【符号の説明】
11 GaAs基板 12 N−AlGaInPクラッド層 13 MQW活性層 14 P−AlGaInP第1クラッド層 15 AlGaInP電流狭窄層15斜 16 P−AlGaInP第2クラッド層 17 P−GaAsコンタクト層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月18日(2003.3.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】図1(A)は半導体レーザダイオードの一
構成例を示す図、図1(B)は図1(A)に示す半導体
レーザダイオードに本発明による保護膜を形成した半導
体レーザダイオードを示す図である。図1(A)に示す
半導体レーザダイオードは、GaAs基板11、N−A
lGaInPクラッド層12、MQW(Multi−Q
uantum Well)活性層13、P−AlGaI
nP第1クラッド層14、AlGaInP電流狭窄層1
5、P−AlGaInP第2クラッド層16、P−Ga
Asコンタクト層17を有する。AlGaInP電流狭
窄層15は、P型不純物とN型不純物の両方を含有す
。AlGaInP電流狭窄層15斜面と平面とでは、
不純物の活性化率に違いがあるため、平面ではN型、斜
面ではP型を呈する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このような半導体レーザダイオードに、図
1(B)に示すように中間膜20と保護膜21を形成す
る。中間膜20は半導体レーザダイードの端面(へき開
面)上に形成され、保護膜21は中間膜20の上に形成
されている。中間膜20は保護膜21を形成する際に、
イオンが端面を荒らすのを防止する機能を持つ。本発明
では、イオンアシスト蒸着方法を用いてAlNの保護膜
21を形成する。その際、窒素イオンでレーザダイード
の表面が損傷を受ける。損傷を受けた部分には微小な凹
凸(クレータ)が生じ、これが光を吸収することでCO
Dを劣化させる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】中間膜20は3nm以下の厚みを持つこと
が好ましく、より好ましくは1nm以下の厚みを持つ。
3nmの厚みは、光学的に無視できる厚みである。中
膜20の膜厚の下限は、保護膜21の窒素の侵入を阻止
するという所期の機能を果たせる程度にする必要があ
る。この点は、半導体層のAlの含有量など様々な条件
で異なるので、一意に値を特性することはできない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】図2は、イオンアシスト蒸着装置を模式的
に示す図である。イオンアシスト蒸着装置は、チャンバ
31、イオン銃32、蒸着源33、ホルダ34を有す
る。ホルダ34には、ウェハからバー状に切り出された
半導体基板(複数の半導体レーザダイオードチップ35
を個片に切り出す前の状態)が、複数枚保持されてい
る。以下、ホルダに支持される半導体基板を試料35と
いう。イオン銃32はNイオンを試料35に照射する。
蒸着源33はアルミニウムであり、試料35に向けて蒸
発する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】このような装置を用いて、中間膜20と保
護膜21を次の通り成長させる。例えば、蒸着33に
加える電子ビーム電流を60mAとし、イオン銃32に
60mAを加えてAlと窒素イオンを同時に20秒間飛
ばす。次に、蒸着源33の電子ビーム電流を57mAに
して蒸着レートを下げ、約30分間蒸着を行う。このよ
うにして、屈折率が2.08以上のAlN中間膜20及
び屈折率が2.07のAlN保護膜21を形成すること
ができる。これにより、3nmの中間層20と、60n
mの保護膜21を形成した。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光半導体装置を構成する積層体と、前記
    積層体の光入または出射面に設けられた中間膜と、前記
    中間膜上にイオンアシスト蒸着によって設けられた保護
    膜とを有する光半導体装置において、前記保護膜は前記
    中間膜よりもイオン照射量が大きいことを特徴とする光
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記中間膜はイオンアシスト蒸着によっ
    て形成されるものであることを特徴とする請求項1記載
    の光半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記中間膜と保護膜は、イオン源からの
    イオン照射量が一定で、成長レートを中間膜の方で高く
    することによって形成されたものであることを特徴とす
    る請求項2記載の光半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記中間膜と保護膜は、イオン源からの
    イオン照射量が前記中間膜の方で少ない状態で形成され
    たものであることを特徴とする請求項2記載の光半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 前記中間膜は、イオン照射を伴わない方
    法で形成されたものであることを特徴とする請求項1記
    載の光半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記中間膜及び保護膜はそれぞれ窒化ア
    ルミニウムの層であり、前記中間膜は前記保護膜よりも
    大きな屈折率を持つことを特徴とする請求項1記載の光
    半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記保護膜は窒化アルミニウムの層であ
    り、前記中間膜は窒素を含まない膜であることを特徴と
    する請求項1記載の光半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記中間膜及び保護膜はそれぞれ窒化ア
    ルミニウムの層であり、異なる成膜条件で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の光半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記中間膜は3nm以下の厚みを持つこ
    とを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の光
    半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記中間膜は1nm以下の厚みを持つ
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の
    光半導体装置。
  11. 【請求項11】 光半導体装置を構成する積層体の光入
    または出射面に、イオンアシスト蒸着方法を用いて第1
    の成長レートで中間膜を形成する第1の工程と、イオン
    アシスト蒸着方法を用いて前記第1の成長レートより低
    い成長レートで前記中間膜上に保護膜を形成する第2の
    工程とを有することを特徴とする光半導体装置の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 光半導体装置を構成する積層体の光入
    または出射面に、イオンアシスト蒸着方法を用いて第1
    のイオン照射量で中間膜を形成する第1の工程と、イオ
    ンアシスト蒸着方法を用いて前記第1のイオン照射量よ
    りも多いイオン照射量で前記中間膜上に保護膜を形成す
    る第2の工程とを有することを特徴とする光半導体装置
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 光半導体装置を構成する積層体の光入
    または出射面に、イオン照射をすることなく中間膜を形
    成する第1の工程と、イオンアシスト蒸着方法を用いて
    前記中間膜上に保護膜を形成することを特徴とする光半
    導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 光半導体装置を構成する積層体の光入
    または出射面に、窒素を含まない中間膜を形成する第1
    の工程と、前記中間膜上に窒素を含む保護膜を形成する
    ことを特徴とする光半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の工程は窒化アルミニウムの
    中間膜を形成し、前記第2の工程は前記中間膜上に窒化
    アルミニウムの保護膜を形成することを特徴とする請求
    項11から14のいずれか一項記載の光半導体装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の工程は、光学的に無視でき
    る厚さの前記中間膜を形成することを特徴とする請求項
    11から15のいずれか一項記載の光半導体装置の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 光半導体装置を構成する積層体の光入
    または出射面に、窒素イオンを照射しながら窒化アルミ
    ニウムを成長させる工程を含む光半導体装置の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 前記工程は窒化イオンを照射させる条
    件を変化させながら窒化イオンを照射することを特徴と
    する請求項17記載の光半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記積層体は、アルミニウムを含む層
    を有することを特徴とする請求項17又は18記載の光
    半導体装置に製造方法。
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