JP2003293743A - 内燃機関のNOx浄化装置 - Google Patents

内燃機関のNOx浄化装置

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JP2003293743A JP2002101510A JP2002101510A JP2003293743A JP 2003293743 A JP2003293743 A JP 2003293743A JP 2002101510 A JP2002101510 A JP 2002101510A JP 2002101510 A JP2002101510 A JP 2002101510A JP 2003293743 A JP2003293743 A JP 2003293743A
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聖 川谷
Satoshi Hiranuma
智 平沼
Takeshi Hashizume
剛 橋詰
Reiko Domeki
礼子 百目木
Ritsuko Shinozaki
律子 篠▲崎▼
Shinichi Saito
真一 斎藤
嘉則 ▲高▼橋
Yoshinori Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ガス中のNОx情報に相関する情報に含
まれる誤差を利用してアンモニアスリップの発生やシス
テム異常を検出しながら、最適な還元剤の添加を可能に
して高いNОx浄化率を維持するようにする。 【解決手段】 エンジン排気系2に設けられアンモニア
を吸着して排気ガス中のNOxを選択還元するNOx触
媒17にアンモニア又は尿素水を供給する還元剤供給手
段29を、目標NOx浄化率導出手段43で排気ガス流
量GとNOx触媒の触媒温度Tgに基づき導出される目
標NOx浄化率Mηと、実NOx浄化率導出手段44で
導出されるNOx触媒による実NOx浄化率ηとを比較
手段46で比較判定した結果、実NOx浄化率が目標N
Ox浄化率よりも低い場合には、制御手段45でアンモ
ニア又は尿素水の添加量を増量するように制御すると共
に、制御手段での制御後の実NOx浄化率Hηと制御前
の実NOx浄化率ηとに基づき、NOx浄化システムの
異常の有無を判定手段47で判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガスが酸素過
剰雰囲気下でNОx浄化作用を有するNOx触媒を備え
た内燃機関のNОx浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス中に尿素水を添加して加水分解
により発生するアンモニアや直接添加によるアンモニア
を、選択還元触媒の還元剤として使用するNОx浄化装
置が知られている。このようなNОx浄化装置を、内燃
機関を備えた車両に搭載する場合、内燃機関の排気系に
排気ガスが酸素過剰雰囲気下でNOxを浄化できる選択
還元触媒、所謂ユリアSCR触媒(以下「NOx触媒」
と称す)を配置し、この触媒の上流側から尿素水あるい
はアンモニアを還元剤として排気ガス中に添加してNО
x触媒に供給するように構成している。一般にNOx浄
化装置におけるNOx浄化率は、NОx触媒の性能に依
存するところが大きく、上記のようなアンモニアを還元
剤とするNОx触媒は、その温度が約350℃を上回る
領域において高効率でNOxを還元処理する特性を有し
ている。
【0003】排気ガス中に尿素水を添加する場合、式
(1)のように加水分解及び熱分解されることでアンモ
ニア(NH)が生成される。 (NH)2CO+HO→2NH+CO・・・・(1) NОx触媒上でのアンモニア(NH3)と窒素酸化物(N
Оx)との間の脱硝反応は触媒温度の高低に応じ、すな
わち、高温時には主に式(2)、低温時には主に式
(3)の反応がそれぞれ行われることが知られている。 4NH+4NO+O→4N+6HO・・・・・(2) 2NH+NO+NO→2N+3HO・・・・・(3) このようなアンモニアを還元剤とするNОx触媒は、図
10に実線で示すように、NОx触媒へのアンモニアの
吸着量が多いほどNOx浄化率が高いため、低温域でN
Оx触媒の高浄化率を得るにはアンモニア吸着量を高く
制御することが好ましい。NОx触媒に吸着できるアン
モニア吸着量には限界があり、図11に実線L1で示す
吸着限界値は触媒温度に依存している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような特性のNО
x触媒を有するNОx浄化装置を車両に搭載する場合、
車両は、その運転状態が時々刻々と変化して内燃機関か
ら排出される排気ガス流量、排気ガス中のNОx量や触
媒温度の変化が大きいため、運転状態に対応するNОx
触媒へのアンモニア供給が要求される。NОx触媒への
アンモニア供給が運転状態に対応できない場合、例えば
アンモニアの供給量が少ないとNОx触媒のアンモニア
吸着量が不足して十分なNОx還元が行えず、アンモニ
アの供給量が多すぎて吸着限界値を超えると、NОx触
媒に吸着されなかったアンモニアが大気中に排出される
アンモニアスリップと称する現象が発生し易くなる。
【0005】NОx浄化装置では、排気ガス中のNОx
情報(例えば濃度)をNОx検出手段としてNОxセン
サを用いて検出し、このセンサの検出情報を基にしてN
Оx排出量、NОx浄化率等の様々な情報を得ている。
しかしこのNОxセンサは、NОx以外のものをNОx
として検出することがある。例えば、NОx検知部に触
媒成分を有し、この触媒成分でのNОxの化学反応によ
り発生するNОx中の酸素量からNОx量を検出する、
所謂アンモニアの干渉を受けるタイプのNОxセンサの
場合、アンモニア(NH)からNОxが生成され、NО
x量と相関する酸素量が多くなることがある。このた
め、NОxセンサからの出力変動が、NОxの増大によ
るものなのかアンモニアの増大によるものなのか判断で
きず、センサ出力に基づいて得られ情報に誤差が生じて
しまう。特にNОx触媒を通過したNОx量を検出する
ために、NОx触媒の下流側にNОxセンサを配置する
場合、センサ出力に基づき得られる情報の誤差は、アン
モニアスリップ発生の誤判定を招きかねない。
【0006】排気ガス中のNОx情報に相関する情報に
含まれる誤差を利用してアンモニアスリップの発生やシ
ステム異常を検出しながら、最適な還元剤の添加を可能
にして高いNОx浄化率を維持することができる内燃機
関のNOx浄化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる内燃機関
のNОx浄化装置は、NОx浄化率に着目したものであ
り、内燃機関の排気系に設けられアンモニアを吸着して
排気ガス中のNOxを選択還元するNOx触媒と、NO
x触媒にアンモニア又は尿素水を供給する還元剤供給手
段と、内燃機関の運転状態、及びNOx触媒の触媒温度
又は触媒温度に相関するパラメータの一つに基づき基準
となる目標NOx浄化率を導出する目標NOx浄化率導
出手段と、NOx触媒による実NOx浄化率を導出する
実NOx浄化率導出手段と、目標NOx浄化率導出手段
により導出された目標NOx浄化率及び実NOx浄化率
導出手段により導出された実NOx浄化率とを比較判定
する比較手段と、比較手段により実NOx浄化率が目標
NOx浄化率よりも低いと判定されたとき、還元剤供給
手段によるアンモニア又は尿素水添加量を増量するよう
に制御する制御手段と、制御手段による制御後に実NO
x浄化率算出手段により導出された補正後の実NOx浄
化率と制御手段による制御前に実NOx浄化率算出手段
により導出された補正前の実NOx浄化率とに基づき、
NOx浄化システムの異常の有無を判定する判定手段と
を備えている。
【0008】本発明によると、目標NOx浄化率導出手
段により導出された目標NOx浄化率と実NOx浄化率
導出手段により導出された実NOx浄化率との比較判定
により実NOx浄化率が目標NOx浄化率よりも低い場
合には、還元剤供給手段によるアンモニアの添加量が制
御手段で増量補正されるので、NOxの還元に必要なア
ンモニア吸着量となるように適量の還元剤が還元剤供給
手段より供給可能となる。制御手段によるアンモニア又
は尿素水の添加量の増量補正前後における実NOx浄化
率の変化に基づき、NOx浄化システムの異常の有無が
判定手段で判定される。
【0009】実NOx浄化率導出手段としては、NOx
触媒の上流及び下流のNOx濃度に基づきNOx浄化率
を導出する態様が好ましい。NОx濃度は、NOx触媒
の上流と下流に設けた、あるいは下流側に設けたNОx
センサからの出力に基づき導出する態様が好ましい。
【0010】本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置
において、判定手段は、補正後の実NOx浄化率が補正
前の実NOx浄化率よりも増加していないとき、アンモ
ニアスリップと判定し、補正後の実NOx浄化率が補正
前の実NOx浄化率より増加しているとき、アンモニア
又は尿素水添加量を増量可能と判定することを特徴とす
る。
【0011】本発明によると、アンモニア又は尿素水の
添加量の増量供給制御後に、補正後の実NOx浄化率が
補正前の実NOx浄化率よりも高いと判定されたとき
は、増量添加したアンモニアがNOxの還元に作用した
ものとし、NOxの還元に必要なアンモニア量の不足に
よる実NOx浄化率の低下として、アンモニア又は尿素
水添加量を増量可能と判定するため、NOxの還元に必
要なアンモニア吸着量となるように適量の還元剤が還元
剤供給手段より供給可能となる。アンモニア又は尿素水
の添加量の増量供給制御後に、補正後の実NOx浄化率
が補正前の実NOx浄化率以下と判定されたときは、増
量添加したアンモニアがNОx浄化に作用していないも
のとし、NOxの還元に必要なアンモニア量の不足によ
る実NOx浄化率の低下ではなく、アンモニアスリップ
による実NOx浄化率の低下と判断する。このため、例
えば、実NOx浄化率がゼロとなるまでNOx触媒への
アンモニアの吸着量を減少させてもよい。
【0012】本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置
において、判定手段により、補正後の実NOx浄化率が
補正前の実NOx浄化率よりも増加していないと判定さ
れたとき、NOx触媒に吸着されたアンモニアの吸着量
を減少するよう制御する吸着量減少促進手段を備えたこ
とを特徴とする。本発明によると、吸着量減少促進手段
によってNOx触媒に吸着されたアンモニア又は尿素水
の吸着量が減少される。吸着量減少促進手段としては、
還元剤供給手段によるアンモニア添加量を減少するよう
に制御する態様や、NOx触媒の温度を上昇させるよう
に制御する態様が好ましい。
【0013】本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置
において、判定手段により、補正後の実NOx浄化率が
補正前の実NOx浄化率よりも増加していないと判定さ
れたとき、NOx浄化システムに異常有りと判定する異
常診断手段を備えたことを特徴とする。本発明による
と、アンモニア又は尿素水の添加量の増量供給制御後
に、補正後の実NOx浄化率が補正前の実NOx浄化率
以下と判定されたときは、異常診断手段によってNOx
浄化システムに異常有りと判定される。異常診断手段と
しては、吸着量減少促進手段の制御後の実NOx浄化率
が所定のNОx浄化率よりも増加していないとき、NO
x浄化システムに異常有りと判定する態様が好ましい。
【0014】本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置
は、NОx触媒に対する還元剤の吸着量に着目したもの
であり、内燃機関の排気系に設けられアンモニアを吸着
して排気ガス中のNOxを選択還元するNOx触媒と、
NOx触媒にアンモニア又は尿素水を供給する還元剤供
給手段と、内燃機関から排出されるNOx排出量を検出
又は推定する機関NOx排出量導出手段と、NОx触媒
出口でのNОx排出量を検出又は推定する触媒出口NО
x量導出手段と、機関NОx排出量と触媒出口NОx排
出量の差分から実NOx浄化量を導出する実NOx浄化
量算出手段と、NOx排出量及び実NOx浄化量算出手
段により導出された実NOx浄化量に基づきアンモニア
の消費量を導出する消費量導出手段と、還元剤供給手段
によるアンモニア又は尿素水の添加量及び消費量導出手
段により導出された消費量に応じてNOx触媒に吸着さ
れたアンモニアの実吸着量を導出する吸着量導出手段
と、NOx触媒に対するアンモニアの目標吸着量をNO
x触媒の触媒温度又は触媒温度に相関するパラメータの
一つに応じて設定する目標吸着量設定手段と、吸着量導
出手段により導出された実吸着量及び前記目標吸着量設
定手段により設定された目標吸着量を比較判定する比較
手段と、比較手段により実吸着量が目標吸着量よりも少
ないと判定されたとき、還元剤供給手段によるアンモニ
ア又は尿素水の添加量を増量するように制御する制御手
段と、制御手段による制御後に吸着量導出手段により導
出された補正後の実吸着量、補正の際のアンモニア又は
尿素水の添加量増量及び制御手段による制御前に吸着量
導出手段により導出された補正前の実吸着量に基づき、
NOx浄化システムの異常の有無を判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする。
【0015】本発明によると、目標吸着量導出手段によ
り導出されたアンモニアの目標吸着量と吸着量導出手段
により導出されたアンモニアの実吸着量とを比較手段で
比較判定し、その結果、実吸着量が目標吸着量よりも低
い場合には、還元剤供給手段によるアンモニア又は尿素
水の添加量が制御手段で増量補正されるので、NOxの
還元に必要なアンモニア吸着量となるように適量の還元
剤が還元剤供給手段より供給可能となる。制御手段によ
るアンモニア又は尿素水の添加量の補正増量と、補正前
後における実吸着量の変化に基づき、NOx浄化システ
ムの異常の有無が判定手段で判定される。
【0016】機関NOx排出量及びNОx触媒出口NО
x排出量導出手段としては、排気ガス排出量及びNOx
触媒の上下流側の排気系におけるNOx濃度に基づき、
NOx質量流量を導出する態様が好ましい。実NOx浄
化量導出手段としては、機関NОx排出量とNOx触媒
出口NОx排出量の差分からNOx浄化量を導出する態
様が好ましい。NОx濃度は、NOx触媒の上流と下流
に設けた、あるいは下流側に設けたNОxセンサからの
出力に基づき導出する態様が好ましい。吸着量導出手段
としては、前回導出された実吸着量、補正前のアンモニ
ア又は尿素水添加量及び前記消費量導出手段により導出
された消費量に基づき補正後の実吸着量を導出する態様
が好ましい。
【0017】本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置
において、判定手段は、補正後実吸着量の補正前実吸着
量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回
っているとき、アンモニアスリップと判定し、補正後実
吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモ
ニア添加量増分を上回っていないとき、アンモニア又は
尿素水の添加量を増量可能と判定することを特徴とす
る。本発明によると、アンモニア又は尿素水の添加量の
増量供給制御後に、補正後実吸着量の補正前実吸着量に
対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回って
いないと判定されたときは、増量添加したアンモニア又
は尿素水がNOxの還元に作用したものとし、NOxの
還元に必要なアンモニア実吸着量の不足として、アンモ
ニア又は尿素水の添加量を増量可能と判定するため、N
Oxの還元に必要なアンモニア吸着量となるように適量
の還元剤が還元剤供給手段より供給可能となる。
【0018】アンモニア又は尿素水の添加量の増量供給
制御後に、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増
分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていると判
定されたときは、増量添加したアンモニア量がNОx浄
化に作用していないものとし、NOxの還元に必要なア
ンモニア実吸着量の不足ではなく、アンモニアスリップ
が発生していると判断する。このため、例えば実吸着量
がゼロとなるまで、NOx触媒へのアンモニアの供給着
量を減少させてもよい。
【0019】本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置
において、判定手段により、補正後実吸着量の補正前実
吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を
上回っていないと判定されたとき、NOx触媒に吸着さ
れたアンモニアの吸着量を減少するよう制御する吸着量
減少促進手段を備えたことを特徴とする。本発明による
と、吸着量減少促進手段によってNOx触媒に吸着され
たアンモニアの吸着量が減少される。吸着量減少促進手
段としては、還元剤供給手段によるアンモニア又は尿素
水の添加量を減少するよう制御する態様や、NOx触媒
の温度を上昇させるように制御する態様が好ましい。
【0020】本発明にかかる内燃機関のNОx浄化装置
において、判定手段により、補正後実吸着量の補正前実
吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を
上回っていると判定されたとき、NOx浄化システムに
異常有りと判定する異常診断手段を備えたことを特徴と
する。本発明によると、アンモニア又は尿素水の添加量
の増量供給制御後に、補正後実吸着量の補正前実吸着量
に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っ
ていると判定されたときは、異常診断手段によってNO
x浄化システムの異常有りと判定される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態としての
内燃機関のNOx浄化装置を説明する。図1において符
号1は、図示しない車両に搭載されたディーゼルエンジ
ン(以後「エンジン」と記す)を示す。エンジン1はエ
ンジン制御装置5によってその出力制御が行われる。エ
ンジン制御装置5は、ここでは、吸気系に配置される周
知のエアーフローセンサからの吸気流量や、燃料系から
得られる燃料噴射量、燃料噴射量、エンジン回転数等の
エンジン運転状態を示す信号を排気ガス制御装置4へ出
力している。排気ガス制御装置4及びエンジン制御装置
5は、周知のマイクロコンピュータでその主要部が構成
されていて、互いに制御系通信回線で相互通信可能に連
結されている。
【0022】第1の実施形態にかかるNOx浄化装置
は、浄化率の変動に着目したものである。このNOx浄
化装置は、エンジン1の排気マニホールド25につなが
り排気系を構成する排気管28に設けられて排気ガス2
4中のNOxを選択還元するNOx触媒17、NOx触
媒17にアンモニアを供給する還元剤供給手段29、還
元剤供給手段29によるアンモニアの基本添加量D
NH3を導出する基本添加量導出手段42、NOx触媒
17の触媒温度Tgに基づき基準となる目標NOx浄化
率Mηを導出する目標NOx浄化率導出手段43、NO
x触媒17による実NOx浄化率ηを導出する実NOx
浄化率導出手段44、還元剤供給手段29を制御する制
御手段45、比較手段46、判定手段47、吸着量減少
促進手段48及び異常判定手段49を備えている。
【0023】NOx触媒17は、ハニカム構造の触媒担
体に触媒成分を付着させたもので、排気管28に設けら
れたNOx触媒コンバータ27のケーシング内に収納さ
れている。選択還元触媒であるNOx触媒17として
は、バナジウム系、白金系、ゼオライト系などがある。
NOx触媒17は、アンモニア(NH)を吸着して排
気ガス24中のNOxを選択還元するものであり、アン
モニア吸着状態において、排気ガス24中のNOxを触
媒温度の高低に応じ、即ち、高温時には上述した式
(2)、低温時には上述した式(3)の反応を主に行
い、アンモニアと窒素酸化物との間の脱硝反応を促進す
るものである。
【0024】NОx触媒17には、触媒温度Tgを出力
する温度検出手段として触媒温度センサ22が設けられ
ている。この他、触媒温度に相関するパラメータとな
る、例えばエンジン回転数及び燃料噴射量、エンジン運
転領域毎の運転時間や外気温を考慮して触媒温度の推定
値を演算して触媒温度Tgとして用いても良い。
【0025】還元剤供給手段29は、排気マニホールド
25直後の排気管28に装着されたNОx検出手段とし
て前NОxセンサ19とNОx触媒17との間の排気管
28に装着され、NOx触媒コンバータ27の上流開口
側に向けて尿素水を噴霧して添加する添加ノズル18
と、添加ノズル18に接続された噴射管31と、噴射管
31の上流端に連結されたエアタンク32と、噴射管3
1への圧縮エア供給を制御する圧縮エア制御弁33と、
圧縮エア制御弁33よりも下流位置で噴射管に連結する
尿素水供給管34と、添加用の尿素水を収容した尿素水
タンク35と、尿素水タンク35内の尿素水を尿素水供
給管34から噴射管31へと供給する尿素水供給部37
とを備えている。これら圧縮エア制御弁33及び尿素水
供給部37は、制御手段45に信号線で接続されてい
る。
【0026】前NОxセンサ19は、NОx触媒17の
上流側のNOx濃度Snoxfを検出するものである。
NOx触媒17の下流側の排気管28には、NОx触媒
17の下流側のNOx濃度Snoxrを検出するNОx
検出手段として後NОxセンサ26が配設されている。
各NОxセンサ19,26からのNOx濃度Snox
f、Snoxrは、実NOx浄化率導出手段44に出力
される。
【0027】目標NОx浄化率導出手段43は、例え
ば、図4に示すような、触媒温度Tgによって定められ
る目標NОx浄化率Mηのマップであり、このマップか
ら触媒温度Tgに相関する目標NOx浄化率Mηを導出
して制御手段45に出力する。
【0028】実NOx浄化率導出手段44は、各NОx
センサ19,26からのNOx濃度Snoxf、Sno
xrを、Snoxf−Snoxrとする差分処理し、さ
らにその値をSnoxfで除算して実NOx浄化率ηを
算出する演算回路である。
【0029】基本添加量導出手段42は、図11に破線
L2で示すNОx触媒17でのアンモニア吸着量を充た
すようにエンジン運転状態に応じて予め設定されたアン
モニアの基本添加量マップを有し、触媒温度Tgに応じ
て適宜アンモニアの基本添加量DNH3を選択して制御
手段45に出力する。
【0030】比較手段46は、目標NOx浄化率導出手
段43により導出された目標NОx浄化率Mηと実NO
x浄化率導出手段44により導出された実NOx浄化率
ηとを比較判定する回路であって、この判断結果を制御
手段45に出力する。
【0031】制御手段45は、比較手段46の判定結果
に基づいて還元剤供給手段29による尿素水の添加量を
補正するように、圧縮エア制御弁33及び尿素水供給部
37の駆動を制御するものである。
【0032】判定手段47は、制御手段45による制御
後に実NOx浄化率算出手段44により導出される補正
後の実NOx浄化率Hηと制御手段45による制御前に
実NOx浄化率算出手段44により導出された補正前の
実NOx浄化率ηとに基づき、NOx浄化システムの異
常の有無を判定する回路である。本形態において判定手
段47は、アンモニアスリップの有無を判定するもの
で、補正後の実NOx浄化率Hηが補正前の実NOx浄
化率ηよりも増加していないときにアンモニアスリップ
が発生しているものと判定する。
【0033】吸着量減少促進手段48は、判定手段47
によりアンモニアスリップと判定された場合に、NOx
触媒17に吸着されたアンモニアの吸着量を減少するよ
うに制御する機能を備えたものである。本形態では、補
正後の実NOx浄化率Hηが補正前の実NOx浄化率η
よりも増加していないと判定されたときに、還元剤供給
手段29による尿素水の添加を禁止するように、尿素水
供給部37を強制的に閉じるように制御する。
【0034】異常判定手段49は、判定手段47によ
り、補正後の実NOx浄化率Hηが補正前の実NOx浄
化率ηよりも増加していないと判定されたとき、NOx
浄化システムに異常有りと判定する回路であり、警告部
として機能する警告ランプ50が接続されている。本形
態では、吸着量減少促進手段48による尿素水の添加量
制御後の実NOx浄化率Hη1が所定のNОx浄化率K
ηよりも増加していないとき、NOx浄化装置が故障し
て異常有りと判定し、警告ランプ50を点灯あるいは点
滅させる。警告部としてはランプに限らず、ブザーや音
声により警告を発するような形態でも良い。
【0035】本形態では、基本添加量導出手段42、目
標NОx浄化率導出手段43、実NОx浄化量導出手段
44、制御手段45、比較手段46、判定手段47、吸
着量減少促進手段48及び異常判定手段49によって排
気ガス制御装置4が構成される。排気ガス制御装置4
は、基本添加量DNH3に対して加減算するための補正
量を図示しないマップ情報として予め図示しないメモリ
ー内に記憶されている。
【0036】次に、NOx浄化装置によるNОx制御処
理を図2のNOx浄化処理ルーチンに沿って、警告判定
処理を図3に示す警告判定処理ルーチンに沿ってそれぞ
れ説明する。
【0037】NOx浄化装置を搭載した図示しない車両
のエンジン1の駆動時において、エンジン制御装置5は
エンジン駆動に関する各種制御系のセンサ類が正常か否
かの自己チェック結果が正常であったか否かを確認し、
正常(OK)では上述の関連センサの各入力値に応じて
周知の燃料噴射系、燃料供給系に制御信号を送出し、制
御を実行し、その際得られたセンサ出力等を排気ガス制
御装置4にも送信する。排気ガス制御装置4は、エンジ
ンキーのオンと同時に図2のNOx浄化処理ルーチンの
NOx浄化処理制御を所定制御サイクル毎に繰り返すと
共に、図3に示す警告判定処理ルーチンを割り込み処理
する。
【0038】図2のNOx浄化処理ルーチンでは、ステ
ップS1でエンジン始動中であるかをイグニッションキ
ーのオン情報で確認し、ステップS2でNОx触媒温度
Tg、NOx濃度Snoxf,Snoxr、その他のデ
ータを取込む。ステップS3では、NOx濃度Snox
f,Snoxrを用いて実NОx浄化量ηを、触媒温度
Tgに基づいてNОx触媒17に新たに吸着すべきアン
モニア量としての基本添加量DNH3をそれぞれ演算す
ると共に、触媒温度Tgに基づいて目標NОx浄化率M
ηを、目標NОx浄化率導出手段43であるマップより
演算し、ステップS4に進む。
【0039】ステップS4では、実NОx浄化量ηと目
標NОx浄化率Mηとを比較して、実NОx浄化量ηが
目標NОx浄化率Mηを超えている場合には、ステップ
S7に進んでアンモニアの基本添加量DNH3から所定
量減算する減少補正をして還元剤添加量DNH3(−n)
を決定し、ステップS8に進む。ステップS8では、実
NОx浄化量ηと目標NОx浄化率Mηとの比較結果に
応じて減少補正された還元剤添加量DNH3(−n)のア
ンモニア量に相当する尿素水量を添加できるように、還
元剤供給手段29を駆動制御して制御サイクルを終了す
る。ステップS4において、実NОx浄化量ηが目標N
Оx浄化率Mη未満の場合にはステップS5に進み、ア
ンモニアの基本添加量DNH3に所定量加算する増大補
正をして還元剤添加量DNH3(n)を決定し、ステップ
S6に進む。ステップS6では、実NОx浄化量ηと目
標NОx浄化率Mηとの比較結果に応じて増大補正され
た還元剤添加量DNH3(n)のアンモニア量に相当する
尿素水量を添加できるように、還元剤供給手段29を駆
動制御して制御サイクルを終了する。
【0040】このように基本添加量DNH3を補正する
ことで、尿素水供給部37は、増大あるいは減少補正さ
れた相当の流量に調整した尿素水を、噴射管31を経由
して添加ノズル18より排気管28に供給する。よっ
て、NОx触媒17への尿素水の添加量の制御精度を向
上して、アンモニアスリップの発生を効果的に抑制する
ことができる。
【0041】図3の異常警告処理ルーチンは、ステップ
T1でステップS6の終了を確認判断し、図2のステッ
プS6が終了しているとステップT2に進む。ステップ
T2では、ステップS6で実行された還元剤添加量D
NH3(n)のアンモニア量に相当する尿素水量を添加後
における、すなわち制御手段45による制御後のNOx
濃度Snoxf,Snoxrと、ステップS3で導出さ
れた補正前の実NОx浄化率とを取込む。ステップT3
では、ステップT2で取り込んだNOx濃度Snox
f,Snoxrを用いて補正後の実NОx浄化量Hηを
導出してステップT4に進む。
【0042】ステップT4では、補正前の実NОx浄化
量ηと補正後の実NОx浄化量Hηとを比較して、補正
後の実NOx浄化率Hηが補正前の実NOx浄化率ηを
超えている(増加している)場合には、図2のステップS
6において増量添加したアンモニアがNOxの還元に作
用したものと判断する。すなわち、このステップT4で
は、図2のステップS4での実NOx浄化率の低下がN
Ox排出量の還元に必要なアンモニア量の不足によるも
のであり、アンモニア添加量を増量可能なNOx浄化シ
ステムが正常であると判断してステップT5に進む。ス
テップT5では、NОx浄化処理ルーチンを継続とし
て、この処理ルーチンを終了する。このため、NOx排
出量の還元に必要なアンモニア吸着量となるような適量
の還元剤を還元剤供給手段29より排気ガス中に供給す
ることができる。
【0043】ステップT4において、補正後の実NOx
浄化率Hηが補正前の実NOx浄化率η以下の場合に
は、図2のステップS6で増量添加したアンモニア量が
NОx浄化に作用していない、すなわち、アンモニアス
リップと判定してステップT6に進む。ステップT6で
は、NОx触媒17へのアンモニア供給を低減すべく、
アンモニアスリップ防止対策として還元剤供給手段29
の駆動を停止制御してアンモニアの添加を禁止してステ
ップT7に進む。アンモニアスリップ防止対策としては
還元剤供給手段29の駆動を停止するのではなく、低減
して添加する形態であっても良い。
【0044】ステップT7では還元剤供給手段29の停
止時間を計測してステップT8において、計測時間が予
め排気ガス制御装置4に記憶された任意の所定時間を経
過した否かを判断する。この所定期間とは、アンモニア
の添加を停止又は減少した後に、NОx触媒17の吸着
限界値よりも所定量低くなる期間として設定される。所
定時間経過するとステップT9に進んで計測後のNOx
濃度Snoxf,Snoxrと、触媒温度Tgとを取込
み、ステップT10に進む。ステップT10では、ステ
ップT9で取り込んだNOx濃度Snoxf,Snox
rを用いて計測後の実NОx浄化量Hη1を導出すると
共に、触媒温度Tgに相当する所定のNОx浄化率Kη
を、例えば、図10,図11の触媒特性図から導出して
ステップT11に進む。
【0045】ステップT11では、実NOx浄化率Hη
1と所定のNОx浄化率Kηとを比較し、実NOx浄化
率Hη1が所定のNОx浄化率Kηよりも増加していな
いときは、NОxセンサ19,26の異常か、ステップ
T6での還元剤供給停止が行われずアンモニアスリップ
が改善されていない、NОx処理システムの異常と判定
し、ステップT12に進む。ステップT12では、シス
テムの異常を警告すべく、ここでは図1の警告ランプ5
0を点灯あるいは点滅してこの制御を終える。ステップ
T11において、実NOx浄化率Hη1が所定のNОx
浄化率Kηよりも増加している場合には、ステップT6
での還元剤供給停止やNОxセンサ19,26からの出
力が正しく、アンモニアスリップが改善されてシステム
が正常に機能しているものとして、ステップT5に進ん
でNОx浄化処理ルーチンを継続させる。
【0046】このように、NОxセンサ19,26から
の出力であるNOx濃度Snoxf,Snoxrの情報
によって得られる実NОx浄化率の変動を利用し、ステ
ップT6においてNОx触媒17のアンモニア吸着量が
低減する処理、すなわち、アンモニアスリップ防止処理
(リセット処理)をしたにも関わらず、測定後の実NOx
浄化率Hη1が増加していない場合には、ステップT6
で行った処理が有効に作用していないものとして、シス
テム異常と判定するので、アンモニアスリップの継続状
態を防止することができる。また、ステップT6におけ
るアンモニアスリップ防止処理(リセット処理)後の所定
時間経過後に測定した実NОx浄化量Hη1が、所定の
NОx浄化率Kηよりも増加している場合には、システ
ムが正常であると判断し、ステップT5に戻って図2の
NОx浄化処理を継続状態とするので、アンモニアスリ
ップ防止処理(リセット処理)後、直ちにNOx排出量の
還元に必要なアンモニア吸着量となるような適量の還元
剤を還元剤供給手段29より排気ガス中に供給すること
ができ、NOx浄化率の向上を図ることができる。
【0047】図5を用いて、本発明の第2の実施形態と
しての内燃機関のNOx浄化装置を説明する。この形態
におけるNOx浄化装置は、排気ガス制御装置140の
構成が排気ガス制御装置4と異なっている以外は、基本
的に同一構成である。よって、図1に示す第1の実施形
態と同一機能をする構成には、同一符号を付すに留め、
詳細な説明は省略する。
【0048】排気ガス制御装置140は、NOx触媒1
7による実NOx浄化量ΔNOxを導出する実NOx浄
化量導出手段144、NOx触媒17に対するアンモニ
アの目標吸着量MNH3を設定する目標吸着量設定手段
150、エンジン1から排出されるNOx排出量として
NОx質量流量Unoxを推定する機関NOx排出量導
出手段151、NОx触媒17出口のNОx排出量とし
てNОx質量流量Unox'を推定する触媒出口排出量
導出手段143、機関NOx排出量導出手段151によ
り推定されたNОx質量流量Unoxと、触媒出口排出
量導出手段143により推定されたNОx質量流量Un
ox'の差により、NOx触媒17による実NOx浄化
量ΔNОxを導出する実NOx浄化量導出手段144に
より導出された実NOx浄化量ΔNОxに基づいてNO
x触媒17に吸着されたアンモニアの消費量(ΔS
NH3)を導出する消費量導出手段152、還元剤供給
手段29によるアンモニアの添加量DNH3及び消費量
導出手段152により導出されたアンモニアの消費量
(ΔSNH3)に応じてNOx触媒17に吸着されたアン
モニアの実吸着量SNH3(n)を導出する吸着量導出手
段153、還元剤供給手段29によるアンモニアの基本
添加量DNH3を導出する基本添加量導出手段154、
還元剤供給手段29を制御する制御手段145、比較手
段146、判定手段147、吸着量減少促進手段148
及び異常判定手段149を備えている。
【0049】機関NOx排出量導出手段151は、前N
Оxセンサ19で検出されるNОx触媒17の上流側の
NOx濃度Snoxfと、エンジン1から排出される排
気ガス排出量に相当するエンジン制御装置5からの排気
ガス流量Gとに基づき、NOx質量流量Unoxを導出
するものである。
【0050】触媒出口NОx排出量導出手段143は、
後NОxセンサ26で検出されるNОx触媒17出口の
NОx濃度Snoxrとエンジン1から排出される排気
ガス排出量に相当するエンジン制御装置5からの排気ガ
ス流量Gとに基づき、NОx質量流量Unox'を導出
するものである。
【0051】実NOx浄化量導出手段144は、機関N
Ox排出量導出手段151と触媒出口NОx排出量導出
手段143により各々導出されるNOx質量流量Uno
x,Unox'を、Unox−Unox'とする差分処理
して実NOx浄化量(ΔNОx)を算出する演算回路であ
り、算出した実NOx浄化量(ΔNОx)を消費量導出手
段152に出力する。消費量導出手段152は、実NO
x浄化量(ΔNОx)からアンモニア消費量(ΔSNH3)
を算出する演算部である。
【0052】目標吸着量設定手段150は触媒温度検出
手段(媒体温度センサ22)により検出又は推定された
触媒温度Tgに応じてNOx触媒17に吸着されるアン
モニアの目標吸着量MNH3を設定する。
【0053】基本添加量導出手段154は、図11に破
線L2で示すNОx触媒17でのアンモニア吸着量を充
たすようにエンジン運転状態に応じて予め設定されたア
ンモニアの基本添加量マップを有し、触媒温度Tgに応
じて適宜アンモニアの基本添加量DNH3を選択して吸
着量導出手段153に出力する。排気ガス制御装置14
0は、基本添加量DNH3に対して加減算するための補
正量を図示しないマップ情報として予め図示しないメモ
リー内に記憶されている。
【0054】吸着量導出手段153は、前回導出された
実吸着量SNH3(n−1)、基本添加量導出手段154
により導出されたアンモニアの基本添加量DNH3、及
び今回導出されたアンモニア消費量(ΔSNH3)に基づ
きNОx触媒17における推定の実吸着量SNH3(n)
を、下記の式(4)によって導出する演算回路である。
NH3(n)=SNH3(n−1)+DNH3−ΔS
NH3・・・・(4)比較手段146は、吸着量導出手
段153により導出された実吸着量SNH3(n)と目標
吸着量設定手段150により設定された目標吸着量M
NH3とを比較判定する回路であって、この判断結果を
制御手段145に出力する。
【0055】制御手段145は、比較手段146の判定
結果に基づいて還元剤供給手段29による尿素水の添加
量を補正するように、圧縮エア制御弁33と尿素水供給
源37の駆動を制御するものである。本形態では、比較
手段146により実吸着量S NH3(n)が目標吸着量M
NH3よりも少ないと判定されたとき、還元剤供給手段
29によるアンモニアの添加量を増量するように尿素水
供給源37を調整制御するものである。
【0056】判定手段147は、制御手段145による
制御後に、吸着量導出手段153により導出された補正
後の実吸着量SNH3(n1)と、制御手段146による
制御前に導出された補正前の実吸着量SNH3(n)とに
基づき、NOx浄化システムの異常の有無を判定する回
路である。本形態において判定手段147は、アンモニ
アスリップの有無を判定するもので、補正後実吸着量S
NH3(n1)の補正前実吸着量SNH3(n)に対する増
分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っているとき
にアンモニアスリップが発生しているものと判定する。
【0057】吸着量減少促進手段148は、判定手段1
47により、アンモニアスリップが発生していると判定
されたとき、NOx触媒17に吸着されたアンモニアの
吸着量を減少するよう制御するものである。本形態で
は、NOx触媒17に吸着されたアンモニアの吸着量を
減少するように、還元剤供給手段29による尿素水の添
加を禁止するように、尿素水供給部37を制御する。
【0058】異常診断手段149は、判定手段147に
より、アンモニアスリップが発生していると判定された
とき、NOx浄化システムに異常有りと判定する回路で
あり、警告部として機能する警告ブザー155が接続さ
れている。
【0059】次に、NOx浄化装置によるNОx制御処
理を図8のNOx浄化処理ルーチンに沿って、警告判定
処理を図9に示す警告判定処理ルーチンに沿ってそれぞ
れ説明する。
【0060】NOx浄化装置を搭載した図示しない車両
のエンジン1の駆動時において、エンジン制御装置5は
複数の制御系、例えば、燃料噴射系、燃料供給系等で適
宜実行されている関連機器、センサ類が正常か否かの自
己チェック結果が正常であったか否かを確認し、正常
(OK)では上述の各センサの各入力値に応じて上記の
燃料噴射系、燃料供給系に制御信号を送出して制御を実
行し、その際得られたセンサ出力等を排気ガス制御装置
140にも送信する。
【0061】排気ガス制御装置140は、エンジンキー
のオンと同時に図8のNOx浄化処理ルーチンのNOx
浄化処理制御を所定制御サイクル毎に繰り返す。ステッ
プU1でエンジン始動中であるかをイグニッションキー
のオン情報で確認し、ステップU2でNОx触媒温度T
g、排気ガス流量G、NOx濃度Snoxf,Snox
r、前回吸着量SNH3(n−1)、その他のデータを
取込む。
【0062】ステップU3では、排気ガス流量GとNО
x濃度Snoxf,Snoxrを用いてエンジン1から
排出されるNОx質量流量Unox並びに触媒出口のN
Оx質量流量Unox'を、Unox,Unox'を用い
て実NОx浄化量ΔNОxをそれぞれ求めると共に、触
媒温度Tgに基づいて、NОx触媒17に新たな吸着す
べきアンモニア量としてのアンモニアの基本添加量D
NH3を基本添加量導出手段154より演算し、触媒温
度Tg相当の目標吸着量MNH3を目標吸着量設定手段
150であるマップより演算してステップU4に進む。
【0063】ステップU4では、実NОx浄化量ΔNО
xとに基づきアンモニアの消費量(ΔSNH3)を導出
してステップU5に進み、ステップU5で、式(4)を
用いてアンモニアの実吸着量SNH3(n)を演算して
導出する。
【0064】ステップU6では、実吸着量S
NH3(n)と目標吸着量MNH3とを比較して、実吸
着量SNH3(n)が目標吸着量MNH3を超えている
場合には、ステップU9に進んでアンモニアの基本添加
量DNH3から所定量減算する減少補正をして還元剤添
加量DNH3(−n)を決定し、ステップU10に進む。
ステップU10では、図6に示すように、実吸着量S
NH3(n)>目標吸着量MNH3の場合には差分αを
基本添加量DNH3から減算する。ステップU10で
は、実吸着量SNH3(n)と目標吸着量MNH3との
比較結果に応じて減少補正された還元剤添加量DNH3
(−n)のアンモニア量に相当する尿素水量を添加できる
ように、還元剤供給手段29の尿素水供給部37を駆動
制御して制御サイクルを終了する。
【0065】ステップU6において、実吸着量SNH3
(n)が目標吸着量MNH3未満の場合には、ステップ
U7に進みアンモニアの基本添加量DNH3に所定量加
算する増大補正をして還元剤添加量DNH3(n)を決定
し、ステップU8に進む。ステップU8では、図7に示
すように、実吸着量SNH3(n)<目標吸着量M
H3の場合には差分αを基本添加量DNH3に加算す
る。ステップU9では、実吸着量SNH3(n)と目標
吸着量MNH3との比較結果に応じて増大補正された還
元剤添加量DNH3(n)のアンモニア量に相当する尿素
水量を添加できるように、還元剤供給手段29の尿素水
供給部37を駆動制御して制御サイクルを終了する。
【0066】このように基本添加量DNH3の補正する
ことで、尿素水供給部37は、増大あるいは減少補正さ
れた相当の流量に調整した尿素水を、噴射管31を経由
して添加ノズル18より排気管28に供給する。よっ
て、NОx触媒17への尿素水の添加量の制御精度を向
上してアンモニアスリップの発生を効果的に抑制するこ
とができる。
【0067】図9の異常警告処理ルーチンは、ステップ
V1で図8のステップU8の終了を確認判断し、このス
テップU8が終了しているとステップV2に進む。ステ
ップV2では、ステップU8で実行された還元剤添加量
NH3(n)のアンモニア量に相当する尿素水量を添加
後における、すなわち制御手段145による制御後のN
Ox濃度Snoxf,Snoxr、NОx触媒温度T
g、排気ガス流量G、基本添加量DNH3、ステップU
5で導出した補正前の吸着量SNH3(n)、その他の
データを取込む。ステップV3では、ステップV2で取
り込んだ情報からNОx質量流量Unox,Uno
x'、実NОx浄化量ΔNОxをそれぞれ求め、これら
情報から補正後の実吸着量SNH3(n1)を導出して
ステップV4に進む。
【0068】ステップV4では、補正前の実吸着量S
NH3(n)と補正後の実吸着量S H3(n1)とを
比較して、補正後実吸着量SNH3(n1)の補正前実
吸着量SNH3(n)に対する増分が補正時のアンモニ
ア添加量増分を上回っていない場合には、図8のステッ
プU8において増量添加したアンモニアがNOxの還元
に作用したものと判断する。すなわち、このステップV
4では、図8のステップU6での実NOx浄化量の低下
がNOx排出量の還元に必要なアンモニア量の不足によ
るものであり、アンモニア添加量を増量可能なNOx浄
化システムが正常であると判断してステップV5に進
む。ステップV5では、NОx浄化処理ルーチンを継続
として、この処理ルーチンを終了する。このため、NO
x排出量の還元に必要なアンモニア吸着量となるような
適量の還元剤が還元剤供給手段29より排気ガス中に供
給することができる。
【0069】ステップV4において、補正後実吸着量S
NH3(n1)の補正前実吸着量S NH3(n)に対す
る増分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っている
場合には、図8のステップU8で増量添加したアンモニ
ア量がNОx浄化に作用していない、すなわち、アンモ
ニアスリップと判定してステップV6に進む。ステップ
V6では、NОx触媒17のアンモニア吸着量を低減す
べく、アンモニアスリップ防止対策として還元剤供給手
段29の駆動を停止制御してアンモニアの添加を禁止し
てステップV7に進む。アンモニアスリップ防止対策と
しては還元剤供給手段29の駆動を停止するのではな
く、低減して添加する形態であっても良い。
【0070】ステップV7では還元剤供給手段29の停
止時間を計測してステップV8において、計測時間が予
め排気ガス制御装置140に記憶された任意の所定時間
を経過した否かを判断する。所定時間経過するとステッ
プV9に進んで計測後のNOx濃度Snoxf,Sno
xr、触媒温度Tg、排気ガス流量G、基本添加量D
NH3とを取込み、ステップV10に進む。
【0071】ステップV10では、ステップV9で取り
込んだ情報からNОx質量流量Unox,Unox'、
実NОx浄化量ΔNОxをそれぞれ求め、これら情報か
ら測定後の実吸着量HSNH3と触媒温度Tgに相当す
る所定の実吸着量KSNH3を導出してステップV11
に進む。
【0072】ステップV11では、計測後の実吸着量H
NH3と所定の実吸着量KSNH とを比較し、実吸
着量HSNH3が所定の吸着量KSNH3よりも高い場
合には、NОxセンサ19,26の異常か、ステップV
6での還元剤供給停止が行われずアンモニアスリップが
改善されていない、NОx処理システムの異常と判定
し、ステップV12に進む。ステップV12では、シス
テムの異常を警告すべく、ここでは図5の警告ブザー1
55を鳴らしてこの制御を終える。ステップV11にお
いて、実吸着量HSNH3が所定の吸着量KSNH3
りも低い場合には、ステップV6での還元剤供給停止や
NОxセンサ19,26からの出力が正しく、アンモニ
アスリップが改善されてシステムが正常に機能している
ものとして、ステップV5に進んでNОx浄化処理ルー
チンを継続させる。
【0073】このように、NОxセンサ19,26から
の出力であるNOx濃度Snoxf,Snoxrの情報
によって得られる実NОx浄化量の変動を利用し、ステ
ップV6においてNОx触媒17のアンモニア吸着量が
低減する処理、すなわち、アンモニアスリップ防止処理
(リセット処理)をしたにも関わらず、測定後の実吸着量
HSNH3が減少していない場合には、ステップV6で
行った処理が有効に作用していないものとして、システ
ム異常と判定するので、アンモニアスリップの継続状態
を防止することができる。また、ステップV6における
アンモニアスリップ防止処理(リセット処理)後の所定時
間経過後に測定した実吸着量HSNH3が所定の吸着量
KSNH3よりも減少している場合には、システムが正
常であると判断し、ステップV5に戻って図8のNOx
浄化処理を継続状態とするので、アンモニアスリップ防
止処理(リセット処理)後、直ちにNOx排出量の還元に
必要なアンモニア吸着量となるような適量の還元剤を還
元剤供給手段29より排気ガス中に供給することがで
き、NOx浄化率の向上を図ることができる。
【0074】上記各形態では、還元剤供給手段29によ
るアンモニア添加量を減少する制御形態として、図3,
図9のステップT6,V6において尿素水供給部37に
おいて尿素水の添加を禁止しているので、各ステップT
6,V6での処理と還元剤供給手段29とが吸着量減少
促進手段48,148として機能する。
【0075】各形態では、吸着量減少促進手段48,1
48として還元剤供給手段29による尿素水の添加制御
を行っているのが、このような尿素水の添加制御に限定
されるものではなく、NOx触媒17の温度を上昇させ
るように制御する形態であっても構わない。
【0076】NОx触媒17の温度上昇制御の形態とし
ては、例えば図3,図9のステップT6,V6において、
エンジン1の燃焼室への燃料噴射量を通常の燃料噴射量
以外に膨張行程以降の追加燃料を噴射するように燃料噴
射系を制御する。このように燃料噴射系を制御すると、
排気ガス温度が上昇し、結果的にNОx触媒17の温度
が上昇する。NОx触媒17は、図11に示すように、
触媒温度が上昇すると吸着されているアンモニアを放出
してアンモニア吸着量が低減するという特性を有してい
るので、アンモニアスリップ防止処理(リセット処理)を
効果的に行える。
【0077】NОx触媒17の温度上昇制御の別形態と
しては、エンジン1の燃焼室への燃料噴射量を可変する
のではなく、燃料噴射時期を最適な燃焼を得られるよう
に設定された基本噴射時期に対して遅角側にずらす制御
形態としてもよい。燃料噴射時期をずらす制御とする
と、燃焼室での燃焼効率が一時的に低減して排気ガス温
度が上昇し、結果的にNОx触媒17の温度が上昇す
る。NОx触媒17は、図11に示すように、触媒温度
の上昇により、アンモニア吸着量が低減するので、アン
モニアスリップ防止処理(リセット処理)を効果的に行え
る。噴射時期の遅角制御を行う際には、出力低下を補償
するように燃料を増量することが望ましい。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、アンモニアの添加量の
増量供給前後における実NOx浄化率の変化に基づき、
NOx浄化システムの異常の有無を判定することができ
るとともに、高いNОx浄化率を維持する還元剤の添加
を行える。本発明によれば、アンモニアの添加量の増量
供給後に、補正後の実NOx浄化率が補正前の実NOx
浄化率以下と判定されたとき、アンモニアスリップによ
る実NОx浄化率の低下と判定してNOx触媒へのアン
モニア吸着量が低減するような制御を実行することで、
NОx触媒へのアンモニアの吸着量を減少でき、補正後
の実NOx浄化率が補正前の実NOx浄化率よりも高い
と判定されたときにアンモニア添加量を増量可能と判定
することによって、NOxの還元に必要な最適な還元剤
を増量供給することが可能となるので、高いNOx浄化
率とアンモニアスリップの低減とを両立しながら、同時
にNOx浄化システムの異常の有無を判定することがで
きる。
【0079】本発明によれば、アンモニアの添加量の増
量供給前後における、アンモニアの実吸着量の変化に基
づき、NOx浄化システムの異常の有無を判定すること
ができる。本発明によれば、アンモニアの添加量の増量
供給後に、補正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増
分が補正時のアンモニア添加量増分を上回っていると判
定されたとき、アンモニアスリップによるNОx浄化率
の低下と判定して、NОx触媒へのアンモニア吸着量が
低減するような制御を実行することで、NOx触媒への
アンモニアの吸着量を減少でき、補正後実吸着量の補正
前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増
分を上回っていないと判定されたとき、アンモニア添加
量を増量可能と判定することによって、NOxの還元に
必要な適量の還元剤を増量供給することが可能となるの
で、高いNOx浄化率とアンモニアスリップの低減とを
両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すNОx浄化装置
の全体構成図である。
【図2】図1のNОx浄化装置で実行されるNОx浄化
処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態で実行される故障判定処理のル
ーチンを示すフローチャートである。
【図4】目標NОx浄化率と触媒温度の関係を示す特性
線図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すNОx浄化装置
の全体構成図である。
【図6】実吸着量が目標吸着量を超えている状態の時の
排気温度とアンモニア吸着量の関係を示すマップであ
る。
【図7】実吸着量が目標吸着量より低い状態の時の排気
温度とアンモニア吸着量の関係を示すマップである。
【図8】図5のNОx浄化装置で実行されるNОx浄化
処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態で実行される故障判定処理のル
ーチンを示すフローチャートである。
【図10】NОx触媒のアンモニア吸着量とNOx浄化
率との関係を示す特性線図である。
【図11】NОx触媒の触媒温度とアンモニア吸着量と
の関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 排気系 17 NOx触媒 24 排気ガス 29 還元剤供給手段 43 目標NOx浄化率導出手段 44 実NOx浄化率導出手段 45,145 制御手段 46,146 比較手段 47,147 判定手段 48,148 吸着量減少促進手段 49,149 異常診断手段 143 実NOx浄化量算出手段 144 触媒出口NОx量導出手段 150 目標吸着量設定手段 151 機関NOx排出量導出手段 152 消費量導出手段 153 吸着量導出手段 G 排気ガス流量 Tg 触媒温度 η NOx浄化率(補正前の実NOx浄化率) Mη 目標NOx浄化率 Hη 補正後の実NOx浄化率 (ΔNОx) アンモニアの消費量 SNH3(n) 実吸着量(補正前の実吸着量) SNH3(n1) 補正後の実吸着量 MNH3 目標吸着量 DNH3 アンモニアの添加量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/36 101B (72)発明者 川谷 聖 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 平沼 智 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 橋詰 剛 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 百目木 礼子 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 篠▲崎▼ 律子 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 斎藤 真一 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 ▲高▼橋 嘉則 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AA18 AA28 AB05 AB08 BA14 BA33 CA13 CA17 CA22 CB02 CB03 CB08 DA01 DA02 DB06 DB10 DC01 EA01 EA05 EA08 EA09 EA18 EA21 EA30 EA33 FB10 GA06 GB01W GB06W GB09W HA36 HA37 HA39 HA42 4D048 AA06 AB02 AB07 AC03 AC04 BA11X BA23X BA30X BB02 DA01 DA02 DA03 DA08 DA10 DA13 DA20 EA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気系に設けられアンモニアを
    吸着して排気ガス中のNOxを選択還元するNOx触媒
    と、 前記NOx触媒にアンモニア又は尿素水を供給する還元
    剤供給手段と、 前記内燃機関の運転状態、及び前記NOx触媒の触媒温
    度又は触媒温度に相関するパラメータの一つに基づき基
    準となる目標NOx浄化率を導出する目標NOx浄化率
    導出手段と、 前記NOx触媒による実NOx浄化率を導出する実NO
    x浄化率導出手段と、 前記目標NOx浄化率導出手段により導出された目標N
    Ox浄化率及び前記実NOx浄化率導出手段により導出
    された実NOx浄化率とを比較判定する比較手段と、 前記比較手段により実NOx浄化率が目標NOx浄化率
    よりも低いと判定されたとき、前記還元剤供給手段によ
    るアンモニア又は尿素水の添加量を増量するように制御
    する制御手段と、 前記制御手段による制御後に前記実NOx浄化率算出手
    段により導出された補正後の実NOx浄化率と前記制御
    手段による制御前に実NOx浄化率算出手段により導出
    された補正前の実NOx浄化率とに基づき、NOx浄化
    システムの異常の有無を判定する判定手段とを備えたこ
    とを特徴とする内燃機関のNOx浄化装置。
  2. 【請求項2】前記判定手段は、補正後の実NOx浄化率
    が補正前の実NOx浄化率よりも増加していないとき、
    アンモニアスリップと判定し、補正後の実NOx浄化率
    が補正前の実NOx浄化率より増加しているとき、アン
    モニア添加量を増量可能と判定することを特徴とする請
    求項1に記載の内燃機関のNOx浄化装置。
  3. 【請求項3】前記判定手段により、補正後の実NOx浄
    化率が補正前の実NOx浄化率よりも増加していないと
    判定されたとき、前記NOx触媒に吸着されたアンモニ
    アの吸着量を減少するよう制御する吸着量減少促進手段
    を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の内燃
    機関のNOx浄化装置。
  4. 【請求項4】前記判定手段により、補正後の実NOx浄
    化率が補正前の実NOx浄化率よりも増加していないと
    判定されたとき、NOx浄化システムに異常有りと判定
    する異常診断手段を備えたことを特徴とする請求項1、
    2または3記載の内燃機関のNOx浄化装置。
  5. 【請求項5】内燃機関の排気系に設けられアンモニアを
    吸着して排気ガス中のNOxを選択還元するNOx触媒
    と、 前記NOx触媒にアンモニア又は尿素水を供給する還元
    剤供給手段と、 前記内燃機関から排出されるNOx排出量を検出又は推
    定する機関NOx排出量導出手段と、 前記NОx触媒出口でのNОx排出量を検出又は推定す
    る触媒出口NОx量導出手段と、 前記機関NОx排出量と前記触媒出口NОx排出量の差
    分から前記NOx触媒による実NOx浄化量を導出する
    実NOx浄化量算出手段と、 前記実NOx浄化量算出手段により導出された実NOx
    浄化量に基づきアンモニアの消費量を導出する消費量導
    出手段と、 前記還元剤供給手段によるアンモニア又は尿素水の添加
    量及び前記消費量導出手段により導出された消費量に応
    じて前記NOx触媒に吸着されたアンモニアの実吸着量
    を導出する吸着量導出手段と、 前記NOx触媒に対するアンモニアの目標吸着量を前記
    NOx触媒の触媒温度又は触媒温度に相関するパラメー
    タの一つに応じて設定する目標吸着量設定手段と、 前記吸着量導出手段により導出された実吸着量及び前記
    目標吸着量設定手段により設定された目標吸着量を比較
    判定する比較手段と、 前記比較手段により実吸着量が目標吸着量よりも少ない
    と判定されたとき、前記還元剤供給手段によるアンモニ
    ア又は尿素水の添加量を増量するように制御する制御手
    段と、 前記制御手段による制御後に前記吸着量導出手段により
    導出された補正後の実吸着量、補正の際のアンモニア又
    は尿素水の添加量増量及び前記制御手段による制御前に
    前記吸着量導出手段により導出された補正前の実吸着量
    に基づき、NOx浄化システムの異常の有無を判定する
    判定手段とを備えたことを特徴とする内燃機関のNOx
    浄化装置。
  6. 【請求項6】前記判定手段は、補正後実吸着量の補正前
    実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量増分
    を上回っているとき、アンモニアスリップと判定し、補
    正後実吸着量の補正前実吸着量に対する増分が補正時の
    アンモニア添加量増分を上回っていないとき、アンモニ
    ア又は尿素水の添加量を増量可能と判定することを特徴
    とする請求項5に記載の内燃機関のNOx浄化装置。
  7. 【請求項7】前記判定手段により、補正後実吸着量の補
    正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量
    増分を上回っていると判定されたとき、前記NOx触媒
    に吸着されたアンモニアの吸着量を減少するよう制御す
    る吸着量減少促進手段を備えたことを特徴とする請求項
    5または6記載の内燃機関のNOx浄化装置。
  8. 【請求項8】前記判定手段により、補正後実吸着量の補
    正前実吸着量に対する増分が補正時のアンモニア添加量
    増分を上回っていると判定されたとき、NOx浄化シス
    テムに異常有りと判定する異常診断手段を備えたことを
    特徴とする請求項5、6または7記載の内燃機関のNO
    x浄化装置。
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