JP2005226504A - 排気浄化装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】NOx還元触媒に対する還元剤の吸着量を推定して該還元剤の添加量を適切に制御し得るようにする。
【解決手段】排気管9の途中にNOx還元触媒10を装備し且つ該NOx還元触媒10の上流側に尿素水添加手段18(還元剤添加手段)により尿素水17(還元剤)を添加してNOxを還元浄化するようにした排気浄化装置の制御方法に関し、NOx発生量を推定し且つその推定値に見合う尿素水17の添加量を決定する一方、NOx低減量を推定し且つその推定値に見合うアンモニアの消費量を決定し、前記尿素水17の添加量の積算値から消費量の積算値を減算してNOx還元触媒10に対するアンモニアの吸着量を推定し、該吸着量に見合う補正係数を決定して該補正係数により尿素水17の添加量を補正し、その補正した尿素水17の添加量を前記尿素水添加手段18への添加指示値とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気浄化装置の制御方法に関するものである。
従来より、ディーゼルエンジンにおいては、排出ガスが流通する排気管の途中に、酸素共存下でも選択的にNOxを還元剤と反応させる性質を備えたNOx還元触媒(選択還元型触媒)を装備し、該NOx還元触媒の上流側に必要量の還元剤を添加して該還元剤をNOx還元触媒上で排出ガス中のNOx(窒素酸化物)と還元反応させ、これによりNOxの排出濃度を低減し得るようにしたものがある。
他方、プラント等における工業的な排煙脱硝処理の分野では、還元剤にアンモニア(NH3)を用いてNOxを還元浄化する手法の有効性が既に広く知られているところであるが、自動車の場合には、アンモニアのような有毒な物質を搭載して走行することに関し安全確保が困難であるため、近年においては、毒性のない尿素水を還元剤として使用することが研究されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2002−513110号公報
即ち、尿素水をNOx還元触媒の上流側で排出ガス中に添加すれば、約170℃以上の温度条件下で前記尿素水がアンモニアと炭酸ガスに分解され、NOx還元触媒上で排出ガス中のNOxがアンモニアにより良好に還元浄化されることになる。
しかしながら、先の特許文献1にも述べられている通り、この種のNOx還元触媒においては、その触媒材料としてゼオライトを使用する等してアンモニアの吸着性を高めた場合に、NOx還元触媒上でのNOxとアンモニアとの反応性が良くなることが判明しているが、このようにアンモニアの吸着性を高めたNOx還元触媒に関し、そのアンモニアの吸着量を推定して尿素水の添加量を制御することまでは検討されていなかった。
このため、単純にNOxの発生量に応じて尿素水の添加量を増減するだけでは、既にNOx還元触媒に十分な量のアンモニアが吸着されているような場合に、尿素水の添加量が過剰となって反応に寄与しない余剰のアンモニアがNOx還元触媒を通過して車外へ排出されてしまうことが懸念された。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、NOx還元触媒に対する還元剤の吸着量を推定して該還元剤の添加量を適切に制御し得るようにした排気浄化装置の制御方法を提供することを目的としている。
本発明は、排気管の途中にNOx還元触媒を装備し且つ該NOx還元触媒の上流側に還元剤添加手段により還元剤を添加してNOxを還元浄化するようにした排気浄化装置の制御方法であって、NOx発生量を推定し且つその推定値に見合う還元剤の添加量を決定する一方、NOx低減量を推定し且つその推定値に見合う還元剤の消費量を決定し、前記還元剤の添加量の積算値から消費量の積算値を減算してNOx還元触媒に対する還元剤の吸着量を推定し、該吸着量に見合う補正係数を決定して該補正係数により還元剤の添加量を補正し、その補正した還元剤の添加量を前記還元剤添加手段への添加指示値とすることを特徴とするものである。
而して、このようにすれば、NOx還元触媒に吸着されている還元剤の吸着量を推定し、その吸着量に見合う補正係数で還元剤の添加量を補正して還元剤添加手段への添加指示値としているので、既にNOx還元触媒に十分な量の還元剤が吸着されていたとしても、その吸着量を考慮した添加量に補正されて還元剤が添加されることになり、該還元剤の殆どがNOxの還元浄化反応に効率良く使用されて余剰しなくなるので、反応に寄与しなかった還元剤の余剰分がNOx還元触媒を通過して車外へ排出されてしまう事態が起こらなくなる。
更に、本発明において、NOx発生量を推定するにあたっては、例えば、エンジンの運転状態に基づいて推定したり、或いは、NOx還元触媒の入口側のNOx濃度に基づいて推定したりすることが可能であり、他方、NOx低減量を推定するにあたっては、例えば、NOx還元触媒の入口側のNOx濃度から出口側のNOx濃度を減算した差分値に基づいて推定したり、或いは、NOx還元触媒の入口側のNOx濃度と触媒床温度とに基づいて推定したりすることが可能である。
また、本発明においては、還元剤の吸着量に飽和吸着量より少ない適宜な上限値を設定し、該上限値を超える吸着量が推定された時に還元剤の添加を停止することが好ましい。
即ち、NOx還元触媒に対し飽和吸着量まで還元剤が吸着されてしまうと、エンジンの運転状態の過渡変化(ガス流速の変化、触媒床温度の変化)によりNOx還元触媒から還元剤が脱離し易くなって車外へ排出される虞れが高まるため、飽和吸着量より少ないところに設定した上限値を超える吸着量が推定された時点で還元剤の添加を積極的に停止し、NOx還元触媒に吸着されている還元剤でNOxの還元浄化を賄うようにすれば、NOx還元触媒に対し還元剤が飽和吸着量まで吸着されなくなる。
更に、本発明においては、尿素水を噴射しない状態で触媒床温度を昇温させてもNOx還元触媒の入口側と出口側とでNOx濃度に変化がない時に、還元剤の吸着量の推定量を零にリセットすることが好ましい。
即ち、尿素水を噴射しない状態で触媒床温度を昇温させてもNOx還元触媒の入口側と出口側とでNOx濃度に変化がない時には、NOx還元触媒に還元剤が殆ど吸着していないためにNOxの還元浄化反応が全く起こっていないものと看做せるので、このような場合には、吸着量の推定量を零にリセットして還元剤の吸着量の推定をやり直した方が吸着量の推定精度が高くなる。
上記した本発明の排気浄化装置の制御方法によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)NOx還元触媒に対する還元剤の吸着量を推定して該還元剤の添加量を適切に制御することができるので、添加した還元剤の殆どをNOxの還元浄化反応に効率良く使用して余剰しないようにすることができ、反応に寄与しなかった還元剤の余剰分がNOx還元触媒を通過して車外へ排出されてしまう事態を防止することができる。
(II)還元剤の吸着量に飽和吸着量より少ない適宜な上限値を設定し、該上限値を超える吸着量が推定された時に還元剤の添加を停止するようにすれば、NOx還元触媒に対し還元剤が飽和吸着量まで吸着されてしまわないようにすることができるので、エンジンの運転状態の過渡変化(ガス流速の変化、触媒床温度の変化)によりNOx還元触媒から還元剤が脱離して車外へ排出されてしまう事態を防止することができる。
(III)尿素水を噴射しない状態で触媒床温度を昇温させてもNOx還元触媒の入口側と出口側とでNOx濃度に変化がない時に、還元剤の吸着量の推定量を零にリセットするようにすれば、還元剤の吸着量の推定精度を高めることができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図1中における符号1はディーゼル機関であるエンジンを示し、ここに図示しているエンジン1では、ターボチャージャ2が備えられており、エアクリーナ3から導いた空気4が吸気管5を介し前記ターボチャージャ2のコンプレッサ2aへと送られ、該コンプレッサ2aで加圧された空気4が更にインタークーラ6へと送られて冷却され、該インタークーラ6から図示しないインテークマニホールドへと空気4が導かれてエンジン1の各シリンダに導入されるようにしてある。
また、このエンジン1の各シリンダから排出された排出ガス7がエキゾーストマニホールド8を介し前記ターボチャージャ2のタービン2bへと送られ、該タービン2bを駆動した排出ガス7が排気管9を介し車外へ排出されるようにしてある。
そして、排出ガス7が流通する排気管9の途中には、NOx還元触媒10がケーシング11により抱持されて装備されており、このNOx還元触媒10は、図2に示す如きフロースルー方式のハニカム構造物として形成され、酸素共存下でも選択的にNOxをアンモニアと反応させ得るような性質を有している。
更に、ケーシング11の上流側に電磁式の添加弁13が配置されていると共に、該添加弁13と所要場所に設けた尿素水タンク14との間が供給ポンプ16を有する尿素水供給ライン15により接続されていて、該尿素水供給ライン15の途中に装備した供給ポンプ16の駆動により尿素水タンク14内の尿素水17(還元剤)を添加弁13を介しNOx還元触媒10の上流側に添加し得るようになっており、これら添加弁13と尿素水タンク14と尿素水供給ライン15と供給ポンプ16とにより尿素水添加手段18(還元剤添加手段)が構成されている。
また、ケーシング11の入口側と出口側に、排気管9内を流れる排出ガス7中のNOx濃度を検出するNOxセンサ19,20が装備されていると共に、ケーシング11自体とその入口側に、NOx還元触媒10の触媒床温度を検出する温度センサ21と、NOx還元触媒10の入口排気温度を検出する温度センサ22とが装備されており、これらNOxセンサ19,20及び温度センサ21,22からの検出信号19a,20a,21a,22aが、エンジン制御コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)を成す制御装置12に対し入力されるようになっている。
他方、前記制御装置12からは、添加弁13と供給ポンプ16に対し開弁指令信号13aと駆動指令信号16aが夫々出力されるようになっており、前記添加弁13の開弁作動により尿素水17の添加量が適切に制御され、その尿素水17の添加時に必要な噴射圧力が前記供給ポンプ16の駆動により適宜に得られるようになっている。
図3は前記制御装置12における具体的な制御手順を示すもので、ステップS1にて図示しない回転センサからの検出信号に基づいて現在のエンジン1の回転数が検出される一方、ステップS2にて図示しないアクセルセンサ等からの検出信号に基づいて現在の負荷が換算され、これら現在のエンジン1の回転数及び負荷を基にステップS3にてマップから現在の運転状態におけるNOx発生量が読み出されて推定される。
ここで、本形態例における制御装置12は、エンジン制御コンピュータを兼ねたものとなっているので、エンジン1の回転数や負荷は常に監視されているわけであるが、これ以外にも冷却水温度や燃料噴射量、吸入空気量等といった他の監視要素を加味してNOx発生量を推定することも可能である。
尚、特に本形態例では、NOx還元触媒10の入口側にNOxセンサ19が装備されているので、このNOxセンサ19により検出されるNOx濃度に基づいてNOx発生量を推定するようにしても良い。
次いで、ステップS4において、先のステップS3で得られたNOx発生量の推定値に見合う尿素水17の添加量が算出されることになるが、この際、ステップS5にて温度センサ21により検出された触媒床温度に応じて適宜に尿素水17の添加量が補正され、更には、後述する尿素水17の吸着量に見合う補正を加えられて最終的な尿素水17の添加量が決定され、この最終的な尿素水17の添加量は、次のステップS6で尿素水添加手段18への添加指示値として出力される一方、ステップS7にも導かれて尿素水17の添加量の積算値Xが算出される。
ここで、触媒床温度に応じて尿素水17の添加量を補正しているのは、NOx還元触媒10におけるNOx低減率が触媒床温度(触媒活性)により大きく左右されるからであり、例えば、触媒床温度が低くて触媒活性が低下している条件下で単純にNOx発生量の推定値に見合う添加量で尿素水17を添加しても使い切れないため、触媒床温度(触媒活性)に応じて使い切れるだけの適正な添加量に制限するべく補正しているのである。
また、ステップS8にてNOxセンサ19からの検出信号19aに基づきNOx還元触媒10の入口側のNOx濃度が検出される一方、ステップS9にてNOxセンサ20からの検出信号20aに基づきNOx還元触媒10の出口側のNOx濃度が検出され、次のステップS10にてNOx還元触媒10の入口側のNOx濃度から出口側のNOx濃度を減算した差分値に基づきNOx還元触媒10で還元浄化されたNOx低減量が推定される。
尚、NOx低減量を推定するにあたっては、NOx還元触媒10の入口側のNOx濃度から出口側のNOx濃度を減算した差分値に基づいて推定することに換えて、NOx還元触媒10の入口側のNOx濃度と触媒床温度とに基づいて推定することも可能である。
即ち、前述した通り、NOx還元触媒10におけるNOx低減率は、触媒床温度(触媒活性)により概ね決まるものであるため、温度センサ21により触媒床温度が判れば、NOx還元触媒10におけるNOx低減率が推定でき、このNOx低減率をNOx還元触媒10の入口側のNOx濃度に乗算すれば、NOx還元触媒10で還元浄化されたNOx低減量が推定される。
そして、ステップS11において、先のステップS10で得られたNOx低減量の推定値に見合うアンモニアの消費量が算出され、次のステップS12にてアンモニアの消費量の積算値Yが算出される。
次いで、ステップS13においては、先のステップS7で算出された尿素水17の添加量の積算値Xから、ステップS12で算出されたアンモニアの消費量の積算値Yが減算されてNOx還元触媒10に対するアンモニアの吸着量Zが推定される。
ただし、尿素水17の添加量の積算値Xとアンモニアの消費量の積算値Yは、ステップS14にて尿素水17を噴射しない状態で触媒床温度を昇温させてもNOx還元触媒10の入口側と出口側とでNOx濃度に変化がない時に零にリセットされるようになっており、結果的にステップS13におけるアンモニアの吸着量Zの推定量が零にリセットされるようになっている。
即ち、尿素水17を噴射しない状態で触媒床温度を昇温させてもNOx還元触媒10の入口側と出口側とでNOx濃度に変化がない時には、NOx還元触媒10にアンモニアが殆ど吸着していないためにNOxの還元浄化反応が全く起こっていないものと看做せるので、このような場合には、吸着量Zの推定量を零にリセットしてアンモニアの吸着量Zの推定をやり直すようにしている。
そして、先のステップS13で推定されたアンモニアの吸着量Zが、ステップS15にて吸着率0%に近い適宜な下限値Aと飽和吸着量(吸着率100%)より少ない適宜な上限値Bとの間(A≦Z≦B)に含まれると確認された場合に次のステップS16へと進み、NOx還元触媒10の入口排気温度と触媒床温度とにより作成した係数マップIから温度センサ21,22の検出信号21a,22aに基づいて補正係数k1が読み出され、この補正係数k1が先のステップS4における尿素水17の添加量の補正に用いられることになる。
即ち、NOx還元触媒10上でのNOxの還元浄化反応に寄与することになるアンモニアの吸着分を考慮し、前記NOxの還元浄化反応に寄与しないアンモニアの余剰分が生じないように先のステップS4で推定した尿素水17の添加量を補正するための補正係数k1が係数マップIから読み出される。
ここで、係数マップIをNOx還元触媒10の入口排気温度と触媒床温度とにより作成しているのは、尿素水17から分解(アンモニアと炭酸ガスに熱分解)できるアンモニア分が入口排気温度に依存している点と、NOx還元触媒10の触媒活性が触媒床温度に依存している点を考慮したからである。
また、先のステップS13で推定されたアンモニアの吸着量Zが、ステップS17にて下限値Aより少ない(Z<A)と確認された場合には、次のステップS18へと進んで前記係数マップIとは別の係数マップIIから補正係数k2が読み出され、この補正係数k2が先のステップS4における尿素水17の添加量の補正に用いられることになる。
尚、この係数マップIIも前記の係数マップIと同様にNOx還元触媒10の入口排気温度と触媒床温度とにより作成したものであるが、同じ温度条件下では補正係数k1よりも補正係数k2の方が大きな係数になるようにしてある。
即ち、NOx還元触媒10に吸着するアンモニアのいくらかは触媒の格子(バルク)の奥深くに吸着してNOxの還元浄化反応に寄与しないものとなるため、下限値Aより少ない吸着量Zでは、先のステップS15の場合よりも少し多めの添加量に補正するべく補正係数k2が採用される。
更に、先のステップS13で推定されたアンモニアの吸着量Zが、ステップS19にて上限値Bを超えている(Z>B)と確認された場合には、次のステップS20へと進んで尿素水17の噴射停止が決定され、先のステップS4における尿素水17の添加量が零に補正される。
即ち、NOx還元触媒10に対し飽和吸着量までアンモニアが吸着されてしまうと、エンジン1の運転状態の過渡変化(ガス流速の変化、触媒床温度の変化)によりNOx還元触媒10からアンモニアが脱離し易くなって車外へ排出される虞れが高まるため、飽和吸着量より少ないところに設定した上限値Bを超える吸着量Zが推定された時点で尿素水17の添加を積極的に停止し、NOx還元触媒10に吸着されているアンモニアでNOxの還元浄化を賄い、NOx還元触媒10に対しアンモニアが飽和吸着量まで吸着されないようにしている。
而して、このような制御装置12により排気浄化装置の制御を行えば、NOx還元触媒10に吸着されているアンモニアの吸着量Zを推定し、その吸着量Zに見合う補正係数(k1、k2又は噴射停止)で尿素水17の添加量を補正して尿素水添加手段18への添加指示値としているので、既にNOx還元触媒10に十分な量の尿素水17が吸着されていたとしても、その吸着量Zを考慮した添加量に補正されて尿素水17が添加されることになり、該尿素水17の殆どがNOxの還元浄化反応に効率良く使用されて余剰しなくなるので、反応に寄与しなかったアンモニアの余剰分がNOx還元触媒10を通過して車外へ排出されてしまう事態が起こらなくなる。
従って、上記形態例によれば、NOx還元触媒10に対するアンモニアの吸着量Zを推定して尿素水17の添加量を適切に制御することができるので、添加した尿素水17の殆どをNOxの還元浄化反応に効率良く使用して余剰しないようにすることができ、反応に寄与しなかったアンモニアの余剰分がNOx還元触媒10を通過して車外へ排出されてしまう事態を防止することができる。
更に、アンモニアの吸着量Zに飽和吸着量より少ない適宜な上限値Bを設定し、該上限値Bを超える吸着量Zが推定された時に尿素水17の添加を停止するようにしているので、NOx還元触媒10に対し尿素水17が飽和吸着量まで吸着されてしまわないようにすることができ、これによって、エンジン1の運転状態の過渡変化(ガス流速の変化、触媒床温度の変化)によりNOx還元触媒10からアンモニアが脱離して車外へ排出されてしまう事態を防止することができる。
また、尿素水17を噴射しない状態で触媒床温度を昇温させてもNOx還元触媒10の入口側と出口側とでNOx濃度に変化がない時に、アンモニアの吸着量Zの推定量を零にリセットするようにしているので、アンモニアの吸着量Zの推定精度を高めることができる。
尚、本発明の排気浄化装置の制御方法は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、還元剤の吸着量に見合う補正係数の決め方には、図3のフローチャートに示した以外の手法を用いても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す概略図である。 図1のNOx還元触媒を部分的に切り欠いて示す斜視図である。 図1の制御装置の具体的な制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
7 排出ガス
9 排気管
10 NOx還元触媒
12 制御装置
17 尿素水(還元剤)
18 尿素水添加手段(還元剤添加手段)
19 NOxセンサ
20 NOxセンサ
21 温度センサ

Claims (7)

  1. 排気管の途中にNOx還元触媒を装備し且つ該NOx還元触媒の上流側に還元剤添加手段により還元剤を添加してNOxを還元浄化するようにした排気浄化装置の制御方法であって、NOx発生量を推定し且つその推定値に見合う還元剤の添加量を決定する一方、NOx低減量を推定し且つその推定値に見合う還元剤の消費量を決定し、前記還元剤の添加量の積算値から消費量の積算値を減算してNOx還元触媒に対する還元剤の吸着量を推定し、該吸着量に見合う補正係数を決定して該補正係数により還元剤の添加量を補正し、その補正した還元剤の添加量を前記還元剤添加手段への添加指示値とすることを特徴とする排気浄化装置の制御方法。
  2. エンジンの運転状態に基づきNOx発生量を推定することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置の制御方法。
  3. NOx還元触媒の入口側のNOx濃度に基づきNOx発生量を推定することを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置の制御方法。
  4. NOx還元触媒の入口側のNOx濃度から出口側のNOx濃度を減算した差分値に基づきNOx低減量を推定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の排気浄化装置の制御方法。
  5. NOx還元触媒の入口側のNOx濃度と触媒床温度とに基づきNOx低減量を推定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の排気浄化装置の制御方法。
  6. 還元剤の吸着量に飽和吸着量より少ない適宜な上限値を設定し、該上限値を超える吸着量が推定された時に還元剤の添加を停止することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の排気浄化装置の制御方法。
  7. 尿素水を噴射しない状態で触媒床温度を昇温させてもNOx還元触媒の入口側と出口側とでNOx濃度に変化がない時に、還元剤の吸着量の推定量を零にリセットすることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の排気浄化装置の制御方法。
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