JP2003292901A - 親水性塗膜 - Google Patents

親水性塗膜

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗膜を、親水性が高く、汚れがつきにくい、
耐摩耗性に優れたものとすること。 【解決手段】 無機酸化物粒子としてのシリカ粒子3
と、パーフルオロ鎖とエーテル基を有するフッ素系界面
活性剤もしくはジメチルシロキサン鎖とエーテル基を有
するシリコーン系界面活性剤を添加して塗料を構成する
とともに、その塗膜に親水性に劣る島状部分5を多数点
在させた構成とする。この塗膜構成によって塗膜表面の
水量を一段と少なくでき、乾燥時間の大幅短縮が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に洗面、浴室、キ
ッチンなどの水周り部材の塗装に用いられる塗料に関
し、特に親水性能が高く、乾燥時間短縮に優れた親水性
塗膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の親水性塗料は特開昭61−765
63号公報に記載されているようなものがあった。この
塗料は反応硬化型のアクリル系塗料で、りん酸エステル
系単量体とコロイド状シリカを用いて親水化を図ろうと
するもので、コロイド状シリカと数種の塗料単量体成分
としてアクリレート単量体、りん酸エステル系単量体、
グリセリングリシジルエーテルアクリル酸エステルなど
を配合することによって耐久性があり、付着する水滴を
濡れの効果で表面に効果的に広げうる塗膜を与えること
を意図している。コロイド状シリカは粒子径が10〜5
0nmと非常に細かく、塗膜表面形状への影響は見られ
ない。また、りん酸エステル系単量体のみの添加、もし
くはりん酸エステル系単量体およびコロイド状シリカの
添加でも初期の防曇性は得られるものの耐久性に劣るも
のであり、アクリレート単量体の選定に加え、グリセリ
ングリシジルエーテルアクリル酸エステルを配合するこ
とによる複雑な組み合わせで耐久性を確保できるもので
あった。
【0003】また、本出願のような無機酸化物粒子とフ
ッ素系界面活性剤やシリコーン系界面活性剤を組み合わ
せて用い、さらに親水性に劣る部分を島状に多数構成し
てなる親水性塗膜に関するものは従来見られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の親水性塗料では、親水性を発揮するには各種のアクリ
レート単量体、コロイド状シリカ、グリセリングリシジ
ルエーテルアクリル酸エステルなどの複雑な組合せが必
要で、他の種類の塗料、例えばアクリルラッカー、ウレ
タン塗料、アルキド系塗料などへの適用は困難であっ
た。
【0005】一方、洗面、浴室、キッチンなどの水周り
部材に用いられる親水性塗料であって、塗膜上の水の乾
燥速度を一段と高めて、汚れの残りにくい、より清潔な
親水性塗膜を得ることが望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
して簡単な添加剤配合の塗料によって親水性能、乾燥速
度に優れた塗膜を与えるものである。すなわち、各種の
塗料に無機酸化物粒子、さらにフッ素変性界面活性剤も
しくはシリコーン変性界面活性剤を添加することに加え
て親水性塗膜表面に親水性に劣る部分を島状に多数構成
することで、従来の親水性塗膜以上に塗膜表面の水の乾
燥速度をあげることができるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に係る親水性塗
膜は、無機酸化物粒子、およびフッ素系界面活性剤もし
くはシリコーン系界面活性剤を含む親水性塗膜であっ
て、親水性塗膜の海に親水性に劣る部分が島状に多数点
在するよう構成したものである。ここで、無機酸化物粒
子、例えば二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜
鉛、シリカ、シリカゲル、酸化ジルコニウム、ゼオライ
ト、マイカ、タルク、ベントナイトなどの粒子、および
界面活性剤の両者を含んで形成される塗膜は、無機酸化
物粒子により塗膜表面に形成される微細な凹凸によって
顕著な親水性を発揮することができる。一方、親水性塗
膜表面に親水性に劣る部分を島状に多数分散させ、この
島状部分では水をはじくようにすることで、塗膜表面の
乾燥時間が一段と短縮される。
【0008】本発明の請求項2に係る親水性塗膜は、無
機酸化物粒子が添加され、さらに添加されるフッ素系界
面活性剤にパーフルオロ基を有する一方、エーテル基、
例えばエトキシル基、プロポキシル基、環状エーテルで
あるエチレンオキシド、プロピレンオキシドなど、およ
びそれらを含むポリマーを有するものを添加することに
よって一段と優れた親水性能を発揮することができるも
のである。
【0009】本発明の請求項3に係る親水性塗膜は、無
機酸化物粒子が添加され、さらに添加されるシリコーン
系界面活性剤にジメチルシロキサン基を有する一方、フ
ッ素系界面活性剤と同様のエーテル基を有するものを添
加することによって一段と優れた親水性能を発揮するこ
とができるものである。
【0010】本発明の請求項4に係る親水性塗膜は、無
機酸化物粒子が添加され、さらにフッ素系、もしくはシ
リコーン系界面活性剤を添加して親水性を発現させた塗
膜に、さらに親水性に劣る粒状樹脂を添加することで親
水性に劣る部分が島状に多数分散した状態に構成でき、
塗膜表面の水の乾燥を一段と早くすることができるもの
である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0012】(実施例1)ニトロセルロースとアクリル
樹脂を配合したアクリルラッカーの固形分100重量部
に対して、シリカ粒子(平均粒子径4μm)を5重量
部、エチレンオキシド、プロピレンオキシドの複合ポリ
マーを有するシリコーン系界面活性剤を3.2重量部添
加して、さらに粒子径約20μmのメタクリル樹脂ビー
ズを3重量部添加し、適宜キシレン、ブタノール等の溶
剤を加えて十分混練してアクリルラッカーの親水塗料を
得る。添加したシリコーン系界面活性剤はアクリルラッ
カー中のシリカ粒子の分散およびレベリング改良に対し
て有効であり、改めて分散剤やレベリング剤を添加する
必要が無くなる。添加したメタクリル樹脂ビーズの水に
対する接触角は78°であり、親水性に劣るものであ
る。また、各種の顔料を添加して着色することも可能で
ある。この親水性アクリルラッカーを塗装し親水性塗膜
を得て、その親水性能を評価した。
【0013】評価方法としては0.3mLの水を塗膜上
に滴下して、次いでその水滴を強制的に直径30mmの
円盤状に広げる。強制を解除すると水の表面張力で円盤
状の水は表面積の小さい球になるよう収斂するが、水お
よび塗膜の表面張力と水/塗膜の界面張力と拮抗した位
置で収斂が停止する。その時の塗膜上の水で濡れている
面積を画像処理で測定する。すなわち、親水性能が高く
て濡れ性に優れた塗膜表面では、水滴は直径30mmの
まま留まるかあるいは拡大を示し、収斂性を示さない。
【0014】この方法で得られた親水性アクリルラッカ
ーの親水性能を測定すると、親水性に劣るメタクリル樹
脂ビーズを含むにもかかわらず水は直径30mm(7c
2)のままで留まるものであった。
【0015】また、この親水性塗膜を塗装した基材を勾
配1/50に傾斜させたところ、水は低い方に連続して
流れ、水膜の厚さが薄くなった部分では、塗膜表面に多
数頭を出しているメタクリル樹脂ビーズによって水がは
じかれる現象が観察された。一方、水は塗膜の連続した
親水性の部分を伝ってより低い方へ移動を続けていた。
すなわち、水を部分的にはじくことによって水の移動速
度を速め、塗膜表面上の水の量を少なくすることで、表
面の乾燥は一段と促進されるのである。
【0016】(実施例2)熱硬化型で自己硬化性のアク
リル塗料の樹脂成分100重量部に対して、シリカ粒子
(平均粒径3μm)6重量部を添加し、パーフルオロ鎖
と、エチレンオキシド基を有するフッ素系界面活性剤を
4重量部添加して、さらに水接触角が77°である粒子
径約20μmのスチレン樹脂ビーズを4重量部添加し、
適宜キシレン、セロソルブアセテートなどの溶剤を加え
て十分に混錬して親水性アクリル塗料を得た。この塗料
を塗布して160℃で加熱硬化させた。この塗膜を、実
施例1記載の親水性能評価を行った結果、水は実施例1
同様に水の濡れ面積で7cm 2に広がったままの状態を
示し、親水性能が十分に発揮されていることを示すもの
であった。また、本実施例においても実施例1同様に分
散剤、レベリング剤は添加の必要の無いものであって、
顔料によって着色された塗料でも親水性能を損なうこと
はなかった。
【0017】この塗膜を塗装した基材を実施例1と同様
に勾配を設けて水を流したところ、表面の水の量が多い
時は全体が濡れた状態を示しているが、水が低い方へ流
れ落ちて、勾配の高い表面の水膜の厚さが薄くなってく
ると、塗膜表面に頭を出しているスチレン樹脂ビーズの
部分で水のはじきが観察される。その結果、実施例1と
同様に乾燥時間の短縮を図ることができる。
【0018】(実施例3)二液型ウレタン塗料のポリオ
ール含有主剤100重量部に対して、シリカ粒子(平均
粒径3μm)を8重量部、エチレンオキシド、プロピレ
ンオキシドの複合ポリマーを有するシリコーン系界面活
性剤を5重量部添加して、さらに粒子径約20μmのメ
タクリル樹脂ビーズを3重量部添加し、酢酸ブチル、ト
ルエン溶剤を適宜添加、混錬して親水性ウレタン塗料主
剤を得た。この親水性ウレタン塗料主剤に、適量のポリ
イソシアネート硬化剤を添加して塗装を行い90℃に加
熱して親水性塗膜を得た。この塗膜は半艶消し半透明
で、その親水性を評価した結果、水の濡れ面積は7cm
2を示し十分な親水性を発揮しているものであった。
【0019】この親水性の塗料による塗膜の断面構成を
図1に示す。1は基材で、その表面に親水性塗膜2が塗
装されており、このシリコーン系界面活性剤を固溶して
いる親水性塗膜2内にはシリカ粒子3が分散しており、
さらに、親水性の低いメタクリル樹脂からなる樹脂ビー
ズ4が分散されている。樹脂ビーズ4は親水性塗膜2表
面に頭を出しており、これが親水性塗膜2表面に水をは
じく島状部分5として多数分散されている。
【0020】この塗料を、一例として浴室の洗い場表面
に塗装してその状態を観察した。洗い場に水を流した当
初は、表面の水膜の厚さが厚いため全面が濡れた状態を
示しているが、洗い場の勾配にしたがって水は排水口に
向かって流れ去り、洗い場表面の水膜の厚さは次第に薄
くなってゆく。水膜が薄くなるに従って塗膜表面に無数
に頭を出しているメタクリル樹脂ビーズ部分で水がはじ
かれる状況が観察された。洗い場表面の水膜は、はじか
れた部分が点々と島状に無数に散らばっているが、それ
以外の海の部分で繋がっており水は勾配の低い方へ流れ
続けている。
【0021】従って、洗い場の勾配の上手では、水膜の
表面積が大きいことに加えて水の量が極めて少なくな
り、表面の乾燥が促進され、順次乾いた部分が広がって
ゆくので極めて短時間に乾燥を完了できる。また、水が
常に連続して流れ去るので表面に残る水の量が少なく、
蒸発後に残される残渣としての汚れも少なくなり、汚れ
難い洗い場とすることが出来た。
【0022】以上の実施例について説明すると、実施例
1ないし3において、無機酸化物粒子としてシリカ粒子
を用い、エチレンオキシド基やプロピレンオキシド基な
どのエーテル基を有するシリコーン系界面活性剤やフッ
素系界面活性剤をそれぞれ組み合わせて添加した各種塗
膜において、水の濡れ面積は7cm2と、水は収斂しな
い状態を示しており親水性塗膜表面となっている。ま
た、これら組合せの添加剤は、塗料の種類を問わず、実
施例1ないし3に示したようにアクリルラッカー、熱硬
化型アクリル塗料、二液型ウレタン塗料など、また、実
施例に記載した以外の各種の塗料に対しても親水性能を
付与できるものである。
【0023】以上の実施例において、添加した無機酸化
物はシリカ粒子、シリカゲル粒子で平均粒子径3μmの
ものを用いたがその他の粒子径のものや、他の粒子、例
えば、シリカゲル粒子、二酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、ゼオライト、マイカ
などの合成、天然無機酸化物粒子であっても、塗膜の透
明性は損なわれるが使用可能である。加えて、これらと
エーテル基を有するシリコーン系界面活性剤もしくはフ
ッ素系界面活性剤を組み合わせて用いることで初めて親
水性の塗料を得ることが出来るものである。
【0024】また、実施例では親水性に劣る島状の部分
を構成するためにメタクリル樹脂ビーズやスチレン樹脂
ビーズを用いたが、その他の親水性能に劣る樹脂ビーズ
や粉砕品、例えば水接触角65°のPET樹脂粉砕品な
どを用いることも可能であるが、塗膜表面に頭を出すこ
とのできる粒子径を選択する必要がある。
【0025】上記実施例では、樹脂ビーズを添加して親
水性に劣る島状部分を構成したが、この方法は一度の塗
装で簡単に親水塗膜の海と島状部分を構成できるもので
あり、他の方法、例えば親水塗装を行なった後に親水性
に劣る塗料を斑点状に塗装することでも可能で、本発明
の請求の範囲1は特に親水性に劣る島状部分を構成する
手段を限定するものではない。
【0026】上記実施例では、透明、半透明の塗料につ
いて記載したが、これらに顔料を加えて着色しても親水
性能が損なわれることはなかった。
【0027】また、これら親水性塗料の表面硬度は無機
酸化物を添加しているため、通常の塗料に比べて鉛筆硬
度で1ポイント程高くなっており、また耐摩耗性におい
ても向上が見られるものであった。
【0028】さらに、添加している無機酸化物粒子も表
面に露出するので、摩擦係数が高く滑りにくい塗膜表面
とすることが出来る。
【0029】また、塗膜が乾燥している場合、塗膜表面
にはパーフルオロ鎖やジメチルシロキサン鎖が頭を出し
ているため、油系の汚れ、例えばワセリン、オレイン酸
グリセリド、鉱物油などに対して付着力が弱く、洗浄に
より容易に洗い落とせる効果のあることがわかった。し
たがって、これら塗膜は汚れの付きにくいものであると
いえる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
係る親水塗料は、無機酸化物粒子とフッ素系界面活性剤
もしくはシリコーン系界面活性剤を含む塗料で、無機酸
化物といずれかの界面活性剤を組み合わせて用いること
に加えて、親水性能に劣る島状の部分を、樹脂ビーズな
どを添加するなどの方法で塗膜表面に無数に分散させる
ことにより、塗膜表面を濡らした水は、親水性の高い海
部分の作用で水滴に収斂することなく広がったままの状
態を維持できる親水性能を示す。一方、塗膜表面に広が
った水膜は勾配にしたがって流失して行き、水の膜が薄
くなると無数に分散している親水性に劣る島部分で水が
はじかれる結果、水膜は依然広い表面積を有しているこ
とに加えて塗膜表面の水の量が極めて少なくなるので乾
燥に要する時間を一段と短縮することができる。さら
に、水は勾配にしたがって流れ落ちるため、浮遊してい
る汚れも水と共に流れ去り、また表面の水の量が極めて
少ないので残渣として残る水溶性の汚れもその量は比例
して少なくなる。また、無機酸化物を含んでいるため、
表面硬度が高く耐摩耗性にも優れたものとなり、さらに
摩擦係数も高くなるため滑りにくい塗膜表面となる。さ
らに、無機酸化物にシリカゲルやシリカ粒子を用いた場
合、透明もしくは半透明の塗膜が得られ、オーバーコー
ト用塗料として用いることも可能である。
【0031】また、請求項2に係る親水塗料は、フッ素
系界面活性剤にパーフルオロ鎖を有し、エトキシル基、
プロポキシル基、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレ
ンオキシドなどのエーテル基などのエーテル基を含むも
のを用いることで、高い親水性能が得られるとともに、
乾燥時には塗膜表面に頭を出したパーフルオロ鎖の作用
で油などの汚れのつきにくいものとなり、また、付着し
た汚れは塗膜表面を濡らす水によって容易に除去される
という効果が得られる。
【0032】また、請求項3に係る親水塗膜はシリコー
ン系界面活性剤にジメチルシロキサン鎖を有し、エトキ
シル基、プロポキシル基、ポリエチレンオキシド、ポリ
プロピレンオキシドなどのエーテル基などのエーテル基
を含むものを用いることで、高い親水性能が得られると
ともに、乾燥時には塗膜表面に並んだジメチルシロキサ
ン鎖の作用で油などの汚れのつきにくいものとなり、ま
た、付着した汚れは塗膜表面を濡らす水によって容易に
除去されるという請求項2のフッ素系界面活性剤と同様
の効果が得られる。
【0033】請求項4に係る親水塗膜は、粒状樹脂を添
加することによって親水性に劣る島状部分を構成するも
ので、樹脂ビーズ、樹脂粉砕品などを用いることができ
る。添加した粒状樹脂は塗膜表面に頭を出して固定され
るので、その低い親水性によって水の膜がはじかれる結
果、塗膜表面の水量が著しく減少して乾燥時間が一段と
短縮される。また、塗膜表面に残って乾燥する水量が極
めて少ないので残渣として残る汚れも比例して少なくな
り、耐汚染性に優れた親水塗膜とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例3における親水性塗膜の断面図
【符号の説明】
1 基材 2 親水性塗膜 3 シリカ粒子 4 樹脂ビーズ 5 島状部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機酸化物粒子と、フッ素系界面活性剤
    もしくはシリコーン系界面活性剤を含む親水性塗膜であ
    って、親水性塗膜の海に親水性に劣る部分が島状に多数
    点在する親水性塗膜。
  2. 【請求項2】 フッ素系界面活性剤はパーフルオロ鎖お
    よびエーテル基を有する請求項1記載の親水性塗膜。
  3. 【請求項3】 シリコーン系界面活性剤はジメチルシロ
    キサン鎖およびエーテル基を有する請求項1記載の親水
    性塗膜。
  4. 【請求項4】 親水性に劣る部分を、粒状樹脂を塗料へ
    添加することによって親水性塗膜内に構成した請求項
    1、2又は3記載の親水性塗膜。
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