JP2003292816A - 無機系機能付与剤 - Google Patents

無機系機能付与剤

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JP2003292816A
JP2003292816A JP2002098566A JP2002098566A JP2003292816A JP 2003292816 A JP2003292816 A JP 2003292816A JP 2002098566 A JP2002098566 A JP 2002098566A JP 2002098566 A JP2002098566 A JP 2002098566A JP 2003292816 A JP2003292816 A JP 2003292816A
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Hajime Nishihara
一 西原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた機能性を基材に付与可能な機能付与剤
の提供。 【解決手段】 珪素含有化合物、芳香族基を含有する化
合物、および重合体から選ばれる1種以上の化合物で表
面被覆された無機系化合物からなり、平均粒子径が1n
m以上1nm以上で1000nm未満であり、かつ粒子
直径が100nm以上の粒子の割合が全粒子数中で10
%以下であることを特徴とする無機系機能付与剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無機系機能性与剤に関す
るものである。更に詳しくは、金属、無機化合物、有機
化合物、高分子等の物質に卓越した機能特性の付与を可
能にする機能付与剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂等のプ
ラスチックス、ゴム、金属またはガラスは、優れた材料
特性を有しているために、自動車材料、家電材料、OA
機器材料、包装材料、建築材料を始めとする多岐の分野
で使用されている。しかしながら、最近のユーザーの高
度な品質または機能性要求に対して、プラスッチック
ス、ゴム等の重合体の場合は、表面硬度等の表面特性、
難燃性等の課題があり、また金属の場合には、腐食等の
問題があり、その解決手段として機能性付与剤の開発が
求められている。例えば樹脂の機能性改良方法として
は、無機系化合物等の改質剤を樹脂に添加することが知
られており、それによりある程度特性の改良がなされて
いるが、機械的性質の低下等の問題が新たに生じた。
【0003】この問題に対しては、シリカとポリジオル
ガノシロキサンからなる平均粒子径1〜1000μmの
シリコーンポリマーパウダーを含んだ樹脂組成物(米国
特許5,391,594)、熱可塑性樹脂にシリコーン
及び無機物との混合物が添加された難燃性樹脂組成物
(特開平11−140329号公報)、ポリジオルガノ
シロキサンガムとシリカからなる平均粒度が1〜100
0μmのシリコーンゴム粉末とポリフェニレンエーテル
との樹脂組成物(特開平5−230362号公報)、ポ
リフェニレンエーテルと液体ポリジオルガノシロキサン
と充填剤とからなる難燃性ポリフェニレンエーテル組成
物(特開平5−262977号公報)、ポリフェニレン
エーテル、形状異方性フィラー、リン酸エステル系難燃
剤、及びポリジオルガノシロキサンとシリカからなるシ
リコーンポリマー粉末からなる熱可塑性樹脂組成物(特
開平10−46025号公報)が開示されている。しか
しながら、上記公報において用いられている無機系化合
物の粒子径は大きいために難燃性、機械的強度等の機能
が十分でなく、実用的使用に耐える卓越した性能を有す
る機能付与剤が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、上記のような問題点のない、即ち卓越した
機能付与を可能にする無機系機能付与剤を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは卓越した機
能特性の付与可能な改質剤を鋭意検討した結果、驚くべ
きことに特定の無機化合物が機能付与効果を飛躍的に向
上させることを見出し、本発明を完成した。即ち本発明
は、珪素含有化合物、芳香族基を含有する化合物、およ
び重合体から選ばれる1種以上の化合物で表面被覆され
た無機系化合物からなり、平均粒子径が1nm以上10
00nm未満であり、かつ粒子直径が100nm以上の
粒子の割合が全粒子数中で10%以下であることを特徴
とする無機系機能付与剤を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明における(A)機能付与剤は、樹脂、金属、ガラ
ス等に耐傷性、耐光性、耐候性、潤滑性、摺動性、帯電
防止性、導電性等の表面特性を改良するための表面改質
剤、熱、溶剤、水、その他の外的刺激に対する安定性を
改良するための安定剤、あるいは塗料に添加して塗膜特
性を改良するための塗料改質剤、その他接着剤、粘度制
御剤、熱線吸収剤、等としての機能を果たすものであ
り、機能特性を付与するものであれば特に制限されな
い。特に難燃剤としての使用が好ましい。
【0007】本発明は(A)を(B)重合体、金属、ガ
ラス等の基材に添加することにより、優れた機能を付与
することができる。ここで、(A)は珪素含有化合物、
芳香族基を含有する化合物、および重合体からなる群か
ら選ばれる1種以上の化合物で表面被覆された無機系化
合物である。そして、(A)の平均粒子径が1nm以上
1000nm未満であることが必須であり、好ましくは
1〜900nm、さらに好ましくは1〜700nm、最
も好ましくは1〜500nmであり、極めて好ましくは
1〜100nmである。更に(A)の粒子直径が100
nm以上の粒子の割合が全粒子数中で10%以下であ
り、好ましくは8%以下、さらに好ましくは5%以下、
最も好ましくは2%以下、極めて好ましくは実質存在し
ないことである。上記要件を満足することにより、
(A)の(B)中での分散性が向上する結果、機械的強
度、難燃性、押出安定性等の機能性が向上することを見
出し、本発明を完成した。
【0008】以下に本発明の各成分について詳細に説明
する。本発明における(A)成分中の無機系化合物は、
本発明の要件の表面処理剤での表面被覆、粒子直径が1
00nm以上の粒子の割合、及び平均粒子径の要件を満
足しておれば特に制限されない。(A)無機系化合物
は、例えば、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸
化セシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化イットリウ
ム、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化銅、酸化マグネシ
ウム、酸化マンガン、酸化モリブデン、モリブデン酸カ
ルシウム亜鉛、モリブデン酸亜鉛、リン酸亜鉛、酸化ホ
ルミウム、コバルトブルー(CoO・Al2O3)等の金属酸化
物またはAl2O3/MgO等の複合酸化物、鉄、珪素、タング
ステン、マンガン、ニッケル、白金等の金属、炭素、グ
ラファイト等の非金属、炭化珪素、炭化ホウ素、炭化ジ
ルコニウム等の炭化金属が挙げられ、中でも金属酸化物
が好ましく、特に酸化珪素、酸化アルミニウムが好まし
い。
【0009】本発明における(A)の中で好ましい金属
酸化物は、液相法または気相法で製造されるが、分散性
の点で気相法が好ましく、米国特許5460701(対
応日本特許公開2000−24493号公報)等に開示
されている。このような金属酸化物は、例えば米国ナノ
フェーズテクノロジー社が超微粒子ナノテックとして販
売している。また米国Sherwin-Williams社のモリブデン
酸金属塩も好適に用いることができる。
【0010】(A)の化合物の中でも酸化珪素が極めて
好ましい。酸化珪素は合成シリカとも言われ、大別する
と、湿式法と乾式法の2通りの合成法がある。前者は、
ケイ酸ソーダと鉱酸との反応により合成されるもの、ア
ルコキシシランの加水分解によるもの等がある。後者に
は、ハロゲン化ケイ素の酸水素炎中での高温加水分解に
より合成されるもの等がある。このような合成シリカは
非晶質であることが好ましい。(A)の非晶質シリカ
は、水とアルカリ金属シリケートの混合物に60−90
℃で酸を添加することにより製造される。水及び/また
はシリケートは別々に加熱してもよいし、同時に混合し
て加熱してもよい。アルカリ金属シリケートは、メタま
たはジシリケートのアルカリ金属またはアルカリ土類金
属塩等であり、特に制限されない。また反応媒体として
硫酸ナトリウム等の電解質を用いることが好ましい。
【0011】前記好ましいもう一つの合成シリカとし
て、ヒュームドシリカと称される、親水性または疎水性
ヒュームドシリカが挙げられ、特に疎水性ヒュームドシ
リカが好ましい。このようなヒュームドシリカは特開2
000−86227号公報に記載の方法により製造さ
れ、4塩化珪素と水素、酸素、水を用いて、高温加水分
解する乾式法により製造することができる。例えば、揮
発性珪素化合物を原料とし、これを可燃ガス及び酸素を
含有する混合ガスと共にバーナーに供給して燃焼させた
火炎中で1000〜2100℃の高温で加熱分解するこ
とにより得られる。原料となる揮発性珪素化合物として
は、例えば揮発性のハロゲン化珪素化合物が好ましく、
SiH4,SiCl4,CH3SiCl3,CH3SiHCl2,HSiCl3,(CH3)2SiCl2,
(CH3)3SiCl,(CH3)2SiH2,(CH3)3SiH,アルコキシシラン類
等が挙げられる。また可燃ガス及び酸素を含有する混合
ガスは水を生成させうるものが好ましく、可燃ガスとし
て水素やメタン、ブタン等が適当であり、酸素含有ガス
として酸素、空気等が用いられる。
【0012】揮発性珪素化合物と混合ガスの量比は、揮
発性珪素化合物のモル当量を1モル当量として、酸素及
び可燃性ガスである水素を含む混合ガス中の酸素のモル
当量2.5〜3.5及び水素のモル当量を1.5〜3.
5の範囲に調整する。尚、ここで酸素と水素についての
モル当量とは、各原料化合物(揮発性珪素化合物)と反
応する化学量論的な当量を指している。また、メタン等
の炭化水素燃料を用いる場合は、水素換算のモル当量を
指す。シリカの平均粒子径を小さくするには、揮発性珪
素化合物1モルに対して、水素、酸素を過剰量用いるこ
とにより、反応混合物中の固体(シリカ)/気体(酸
素、水素)の比を小さくし、これにより固体粒子間の衝
突を少なくして溶融による粒子成長を抑制することによ
り達成することができる。
【0013】前記好ましい更にもう一つの合成シリカ
は、上述の気相法で製造された米国ナノフェーズテクノ
ロジー社が製造した合成シリカである。そして、前記好
ましい合成シリカの一つは、米国Hybrid Plastics社が
製造しているPolyhedral Oligomeric Silsesquioxane(P
OSS)であり、有機−無機ハイブリッド法により製造され
ている。本願規定の粒子直径が100nm以上の粒子の
割合は、上記製造条件の変更による方法、または100
nm以上の粒子の無機系化合物を100nm以上の粒子
が存在しない無機系化合物に任意の量を添加する方法等
がある。
【0014】(A)の化合物の表面処理方法について
は、特に制限されないが、無機系化合物と反応または相
互作用可能な官能基を有する表面処理剤を用いることが
好ましい。例えば、(A)は珪素含有化合物、芳香族基
含有化合物、とりわけ芳香族基と珪素を含有した化合
物、および重合体から選ばれる1種以上の化合物で表面
被覆される。例えば、(A)として最も好ましい合成シ
リカの場合、シリカのシラノール基と反応可能な官能基
を有する重合体またはシランカップリング剤等でシリカ
を表面処理し、結合を形成する方法を挙げることができ
る。
【0015】上記シリカのシラノール基と反応可能な官
能基を有する重合体は、後述の(B)に記載されたゴム
状重合体、熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂等の重合
体に官能基が結合した重合体であり、重合体自体は特に
制限されないが、例えば(B)と同一または相容または
相互作用を有する重合体が好ましい。シラノール基と反
応可能な官能基として、エポキシ基、水酸基、イソシア
ネート基、マレイン酸エステル等のエステル基、アミノ
基、カルボン酸基、マレイン酸基等が挙げられる。
【0016】好ましい表面処理剤の一つは、(B)とし
てスチレン系重合体を用いる場合は、エポキシ変性スチ
レン系重合体である。前記シリカのシラノール基と反応
可能なもう一つの表面処理剤として、シランカップリン
グ剤等が挙げられる。例えばジメチルジクロロシラン処
理、ヘキサメチルジシラザン処理、オクチルシラン処
理、メタクリロキシシラン処理、アミノシラン、ヘキサ
メチルジシラザン処理、及びジメチルシリコーンオイル
処理、ジフェニルジクロロシラン処理、メチルフェニル
ジクロロシラン処理、ヘキサフェニルジシラザン処理、
フェニルアルキルシラン処理、フェニルメタクリロキシ
シラン処理、フェニルアミノシラン、及びフェニル基含
有シリコーンオイル処理したものが好適に用いることが
できる。中でもジメチルシリコーンオイル処理、メチル
フェニルシリコーン処理等のジオルガノシリコーン処理
またはジメチルジクロロシラン処理等のジアルキルジハ
ロシラン処理、ジフェニルシリコーンオイル処理、メチ
ルフェニルシリコーン処理等の芳香族基含有オルガノシ
リコーン処理またはジフェニルジクロロシラン処理、フ
ェニルアルキルジクロロシランシラン処理等の芳香族基
含有ジハロシラン処理が最も好ましい。
【0017】表面処理は、例えば、特開平9−3100
27、同9−59533、同6−87609号公報に記
載された方法で行い、ヘンシェルミキサー等の攪拌装置
を備えた容器に、シリカを入れ、攪拌しながら各種表面
処理剤を添加し、望ましくはスプレーにより散布して均
一に混合することにより行なうことができる。重合体に
よる表面処理を行う場合は、シリカの存在下にスチレン
等の重合性単量体をラジカル開始剤または光増感剤と共
に熱処理または光照射してシリカ表面をポリスチレン等
の重合体で被覆する。具体的な方法は、Y.Shirai,Journ
al ofPolymer Science:Part A:Polymer Chemistry,vol.
39,2157-2163(2001);N.Tsubokawa,同上,vol.30,2241-22
46(1992)に開示されている。
【0018】前記米国Hybrid Plastics社が製造してい
るPOSSには、低分子化合物または重合体で表面被覆され
た合成シリカを含んでおり、例えば、アルコール、フェ
ノール、アミン、クロロシラン、エポキシ、エステル、
フルオロアルキル、ハライド、イソシアネート、メタク
リレート、アクリレート、シリコーン、ニトリル、ノル
ボルレニル、オレフィン、フォスフィン、シラン、チオ
ール、ポリスチレン等の各種重合体で表面被覆されてい
る。(A)の量は、(B)100重量部に対して、0.
001〜200重量部であり、好ましくは0.01〜1
00重量部、より好ましくは0.1〜50重量部、更に
好ましくは0.1〜20重量部、最も好ましくは1〜1
0重量部である。本発明における前記(B)成分は、ゴ
ム状重合体、熱可塑性樹脂、または熱硬化性樹脂等の重
合体、あるいは金属、ガラス等の基材であるが、その中
でも重合体が好ましく、特に熱可塑性樹脂が最も好まし
い。
【0019】本発明において(B)の中でも最も好まし
い熱可塑性樹脂は、例えば、ポリ芳香族ビニル系、ポリ
カーボネート系、ポリフェニレンエーテル系、ポリオレ
フィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリアミド系、ポリエス
テル系、ポリフェニレンスルフィド系、ポリメタクリレ
ート系等の単独もしくは二種以上を混合したものを使用
することができる。特にポリ芳香族ビニル系、ポリカー
ボネート系、ポリフェニレンエーテル系の熱可塑性重合
体等の芳香族基を含有する重合体が好ましい。中でも芳
香族ビニル系重合体単独、芳香族ポリカーボネート単
独、ポリフェニレンエーテルまたは芳香族ポリカーボネ
ートを主体とする樹脂が極めて好ましく、例えば芳香族
ポリカーボネートと芳香族ビニル系重合体からなるブレ
ンド体、または芳香族ポリカーボネート、芳香族ビニル
系重合体、及びポリフェニレンエーテルからなるブレン
ド体が最も好ましい。
【0020】本発明において(B)成分として使用する
芳香族ポリカーボネートは、芳香族ホモポリカーボネー
トと芳香族コポリカーボネートより選ぶことができる。
製造方法としては、2官能フェノール系化合物に苛性ア
ルカリ及び溶剤の存在下でホスゲンを吹き込むホスゲン
法、あるいは、例えば、二官能フェノール系化合物と炭
酸ジエチルとを触媒の存在下でエステル交換させるエス
テル交換法を挙げることができる。該芳香族ポリカーボ
ネートは粘度平均分子量が1万〜10万の範囲が好適で
ある。ここで、上記2官能フェノール系化合物は、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジフェ
ニル)ブタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシ−3,
5−ジプロピルフェニル)プロパン、1,1’−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1−フェ
ニル−1,1’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン等であり、特に2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン〔ビスフェノールA〕が好ましい。本発
明において、2官能フェノール系化合物は、単独で用い
てもよいし、あるいはそれらを併用してもよい。
【0021】本発明における上記(B)成分のポリ芳香
族ビニル系重合体は、ゴム変性芳香族ビニル系樹脂、ゴ
ム非変性芳香族ビニル系樹脂、芳香族ビニル系熱可塑性
エラストマーから選ばれる一種以上の芳香族ビニル系重
合体である。上記ゴム変性芳香族ビニル系樹脂は、芳香
族ビニル系樹脂のマトリックス及びその中に分散したゴ
ム粒子よりなり、該芳香族ビニル系樹脂は、ゴム状重合
体の存在下に芳香族ビニル単量体、及び所望ならばこれ
と共重合可能なビニル単量体を加えて、単量体(又はそ
の混合物)を公知の塊状重合法、塊状懸濁重合法、溶液
重合法、または乳化重合法により、ゴム状重合体にグラ
フト重合することにより得ることができる。
【0022】このような重合体の例としては、耐衝撃性
ポリスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体)、AAS樹脂(アクリロニト
リル−アクリルゴム−スチレン共重合体)、AES樹脂
(アクリロニトリル−エチレンプロピレンゴム−スチレ
ン共重合体)等が挙げられる。ここで、前記ゴム状重合
体は、ガラス転移温度(Tg)が−30℃以下であるこ
とが必要であり、−30℃を越えると耐衝撃性が低下す
る。このようなゴム状重合体の例としては、ポリブタジ
エン、ポリ(スチレン−ブタジエン)、ポリ(アクリロ
ニトリル−ブタジエン)等のジエン系ゴム及び上記ジエ
ンゴムを水素添加した飽和ゴム、イソプレンゴム、クロ
ロプレンゴム、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系ゴ
ム及びエチレン−プロピレン−ジエンモノマー三元共重
合体(EPDM)等を挙げることができ、特にジエン系
ゴムが好ましい。
【0023】上記のゴム状重合体の存在下に重合させる
グラフト重合可能な単量体混合物中の必須成分の芳香族
ビニル単量体は、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン等であり、スチレンが最も好ま
しいが、スチレンを主体に上記他の芳香族ビニル単量体
を共重合してもよい。また、(B)の中のゴム変性芳香
族ビニル系樹脂の成分として必要に応じて、芳香族ビニ
ル単量体に共重合可能な単量体成分を一種以上導入する
ことができる。耐油性を高める必要のある場合は、アク
リロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル
単量体を用いることができる。
【0024】そして、ブレンド時の溶融粘度を低下させ
る必要のある場合は、炭素数が1〜8のアルキル基から
なるアクリル酸エステルを用いることができる。また更
に、樹脂組成物の耐熱性を更に高める必要のある場合
は、α−メチルスチレン、アクリル酸、メタクリル酸、
無水マレイン酸、N−置換マレイミド等の単量体を共重
合してもよい。単量体混合物中に占める上記ビニル芳香
族単量体と共重合可能なビニル単量体の含量は0〜40
重量%である。ゴム変性芳香族ビニル系樹脂におけるゴ
ム状重合体は、好ましくは5〜80重量%、特に好まし
くは10〜50重量%、グラフト重合可能な単量体混合
物は、好ましくは95〜20重量%、更に好ましくは9
0〜50重量%の範囲にある。この範囲内では、目的と
する樹脂組成物の耐衝撃性と剛性のバランスが向上す
る。更には、スチレン系重合体のゴム粒子径は、0.1
〜5.0μmが好ましく、特に0.2〜3.0μmが好
適である。上記範囲内では、特に耐衝撃性が向上する。
【0025】ゴム変性芳香族ビニル系樹脂の分子量の尺
度である樹脂部分の還元粘度ηsp/c(0.5g/d
l、30℃測定:マトリックス樹脂がポリスチレンの場
合はトルエン溶液、マトリックス樹脂が不飽和ニトリル
−芳香族ビニル共重合体の場合はメチルエチルケトン)
は、0.30〜0.80dl/gの範囲にあることが好
ましく、0.40〜0.60dl/gの範囲にあること
がより好ましい。ゴム変性スチレン系樹脂の還元粘度η
sp/cに関する上記要件を満たすための手段として
は、重合開始剤量、重合温度、連鎖移動剤量の調整等を
挙げることができる。
【0026】ゴム変性芳香族ビニル系樹脂の製造方法と
しては、特に、ゴム状重合体、単量体(又は単量体混合
物)、及び重合溶媒よりなる均一な重合原液を撹はん機
付き連続多段式塊状重合反応機に供給し、連続的に重
合、脱揮する塊状重合法が好ましい。塊状重合法により
ゴム変性スチレン重合体を製造する場合、還元粘度ηs
p/cの制御は、重合温度、開始剤種と量、溶剤、及び
連鎖移動剤量により行なうことができる。又、単量体混
合物を用いる場合、共重合組成の制御は、仕込み単量体
組成により行なうことができる。そして、ゴム粒子径の
制御は、撹はん回転数で行なうことができる。即ち、小
粒子化は回転数を上げ、大粒子化は回転数を下げること
により達成できる。
【0027】本発明において用いられる(B)としての
芳香族ビニル系熱可塑性エラストマ−は、芳香族ビニル
単位と共役ジエン単位からなるブロック共重合体、また
は上記共役ジエン単位部分が部分的に水素添加されたブ
たブロック共重合体である。上記ブロック共重合体を構
成する芳香族ビニル単量体は、例えば、スチレン、α−
メチルスチレン、パラメチルスチレン、p−クロロスチ
レン、p−ブロモスチレン、2,4,5−トリブロモス
チレン等であり、スチレンが最も好ましいが、スチレン
を主体に上記他の芳香族ビニル単量体を共重合してもよ
い。
【0028】また、上記ブロック共重合体を構成する共
役ジエン単量体は、1,3−ブタジエン、イソプレン等
を挙げることができる。そして、ブロック共重合体のブ
ロック構造は、芳香族ビニル単位からなる重合体ブロッ
クをSで表示し、共役ジエン及び/またはその部分的に
水素添加された単位からなる重合体ブロックをBで表示
する場合、SB、S(BS)n 、(但し、nは1〜3
の整数)、S(BSB)n 、(但し、nは1〜2の整
数)のリニア−ブロック共重合体や、(SB)n X
(但し、nは3〜6の整数。Xは四塩化ケイ素、四塩化
スズ、ポリエポキシ化合物等のカップリング剤残基。)
で表示される、B部分を結合中心とする星状(スター)
ブロック共重合体であることが好ましい。なかでもSB
の2型、SBSの3型、SBSBの4型のリニア−ブロ
ック共重合体が好ましい。
【0029】本発明において(B)成分の一つのポリフ
ェニレンエーテルは、主鎖に芳香環を有し、それらがエ
ーテル結合で結合された単独重合体及び/又は共重合体
であり、具体的には、ポリ(2,6−ジメチル−1,4
−フェニレンエーテル)、2,6−ジメチルフェノール
と2,3,6−トリメチルフェノールとの共重合体等が
好ましく、中でもポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレンエーテル)が好ましい。かかるポリフェニレン
エーテルの製造方法は特に限定されるものではなく、例
えば、米国特許第3,306,874号明細書記載の方
法による第一銅塩とアミンのコンプレックスを触媒とし
て用い、例えば2,6キシレノールを酸化重合すること
により容易に製造でき、そのほかにも米国特許第3,3
06,875号明細書、米国特許第3,257,357
号明細書、米国特許3,257,358号明細書、及び
特公昭52−17880号公報、特開昭50−5119
7号公報に記載された方法で容易に製造できる。本発明
にて用いる上記ポリフェニレンエーテルの還元粘度ηs
p/c(0.5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測
定)は、0.20〜0.70dl/gの範囲にあること
が好ましく、0.30〜0.60dl/gの範囲にある
ことがより好ましい。ポリフェニレンエーテルの還元粘
度ηsp/cに関する上記要件を満たすための手段とし
ては、前記ポリフェニレンエーテルの製造の際の触媒量
の調整などを挙げることができる。
【0030】本発明において、必要に応じて本発明の
(A)機能付与剤と共に、その他の機能付与剤(C)を
併用する事ができる。その際に本発明の機能付与剤にそ
の他の機能付与剤を担持することが好ましい。その他の
機能付与剤(C)の中でも特に難燃性を更に向上させる
場合には、必要に応じて難燃剤(C−1)を配合するこ
とができ、硫黄系、リン系、窒素系、無機系難燃剤、ハ
ロゲン系難燃剤、あるいは繊維状難燃剤である。
【0031】上記(C−1)としての硫黄系難燃剤は、
例えば、トリクロロベンゼンスルフォン酸カリウム、パ
ーフルオロブタンスルフォン酸カリウム、ジフェニルス
ルフォン−3−スルフォン酸カリウム等の有機スルフォ
ン酸金属塩、芳香族スルフォンイミド金属塩、あるいは
スチレン系重合体、ポリフェニレンエーテル等の芳香族
基含有重合体の芳香環に、スルフォン酸金属塩、硫酸金
属塩、リン酸金属塩、ホウ酸金属塩あるいは上記酸のア
ンモニウム塩、フォスフォニウム塩等が結合した、ポリ
スチレンスルフォン酸アルカリ金属塩等の硫黄系難燃剤
である。このような硫黄系難燃剤は、特に重合体として
ポリカーボネートの場合には、燃焼時に脱炭酸反応を促
進して難燃性を向上させる。更にポリスチレンスルフォ
ン酸アルカリ金属塩では、自らスルフォン酸金属塩が燃
焼時に架橋点となり炭化被膜形成に大きく寄与する。
【0032】前記(C−1)としてのリン系難燃剤は、
有機リン系、赤リン系、無機リン系難燃剤が挙げられ
る。上記有機リン系難燃剤の例としては、ホスフィン、
ホスフィンオキシド、ビホスフィン、ホスホニウム塩、
ホスフィン酸塩、リン酸エステル、亜リン酸エステル等
である。より具体的には、トリフェニルフォスフェー
ト、メチルネオベンチルフォスファイト、ヘンタエリス
リトールジエチルジフォスファイト、メチルネオペンチ
ルフォスフォネート、フェニルネオペンチルフォスフェ
ート、ペンタエリスリトールジフェニルジフォスフェー
ト、ジシクロペンチルハイポジフォスフェート、ジネオ
ペンチルハイポフォスファイト、フェニルピロカテコー
ルフォスファイト、エチルピロカテコールフォスフェー
ト、ジピロカテコールハイポジフォスフェートである。
【0033】ここで、特に有機リン化合物として、芳香
族系リン酸エステル単量体、芳香族系リン酸エステル縮
合体が好ましい。前記(C−1)において、リン系難燃
剤の一つの赤リンは、一般の赤リンの他に、その表面を
あらかじめ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化亜鉛、水酸化チタンよりえらばれる金属水酸
化物の被膜で被覆処理されたもの、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、水酸化チタンよ
り選ばれる金属水酸化物及び熱硬化性樹脂よりなる被膜
で被覆処理されたもの、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、水酸化亜鉛、水酸化チタンより選ばれる金
属水酸化物の被膜の上に熱硬化性樹脂の被膜で二重に被
覆処理されたものなどである。
【0034】前記(C−1)において、リン系難燃剤の
一つの無機リン系難燃剤は、ポリリン酸アンモニウムま
たはそれと窒素化合物との複合難燃剤、または、フォス
ファゼン系化合物であり、特に芳香族基を有する、リン
原子と窒素原子が二重結合で結ばれた構造を有する化合
物であることが好ましく、例えば環状フォスファゼンま
たは直鎖状フォスファゼンが挙げられる。フォスファゼ
ンの中でも、芳香族ポリカーボネートとの相溶性の観点
から、置換基としてフェニル基、クレジル基、キシリル
基、ビスフェニル基等の芳香族基を含有する。具体的に
は、フェノキシプロポキシフォスファゼン、ジフェノキ
シフォスファゼン、フェノキシアミノフォスファゼン、
フェノキシフルオロアルキルフォスファゼン等であり、
これらのフォスファゼン化合物はクロロフォスファゼン
をアルコール類またはフェノール類で置換することによ
り製造される。
【0035】前記(C−1)としての窒素系難燃剤は、
トリアジン骨格含有化合物が代表的であり、リン系難燃
剤の難燃助剤として一層の難燃性を向上させるための成
分である。その具体例としては、メラミン、メラム、メ
レム、メロン(600℃以上でメレム3分子から3分子
の脱アンモニアによる生成物)、メラミンシアヌレー
ト、リン酸メラミン、サクシノグアナミン、アジポグア
ナミン、メチルグルタログアナミン、メラミン樹脂、B
Tレジン を挙げることができるが、低揮発性の観点か
ら特にメラミンシアヌレートが好ましい。
【0036】そして、前記(C−1)としての無機系難
燃剤は、シリカ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、ドロマイト、ハイドロタルサイト、水酸化カルシ
ウム、水酸化バリウム、塩基性炭酸マグネシウム、水酸
化ジルコニウム、酸化スズの水和物等の無機金属化合物
の水和物、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化チタン、酸
化マンガン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸
化亜鉛、酸化モリブデン、酸化コバルト、酸化ビスマ
ス、酸化クロム、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化ニッ
ケル、酸化銅、酸化タングステン等の金属酸化物、アル
ミニウム、鉄、チタン、マンガン、亜鉛、モリブデン、
コバルト、ビスマス、クロム、ニッケル、銅、タングス
テン、スズ、アンチモン等の金属粉、そしてホウ酸亜
鉛、メタホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸亜鉛、
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等が
挙げられる。これらは、1種でも2種以上を併用しても
よい。この中で特に、水酸化マグネシウム、水酸化アル
ミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイ
トからなる群から選ばれたものが難燃効果が良く、経済
的にも有利である。
【0037】本発明において、(C−1)として使用す
る繊維状難燃剤は、板状のフィラーを含めた異方性を有
するフィラーをも含む広義の繊維であり、特に制限され
ない。上記繊維状難燃剤の平均繊維直径が0.01〜1
000μmであり、好ましくは0.1〜500μm、更
に好ましくは1〜100μm、最も好ましくは5〜50
μmであり、またアスペクト比(長さ/直径)が2〜1
0000であり、好ましくは50〜500、更に好まし
くは50〜300、最も好ましくは100〜200であ
る。また上記繊維状難燃剤の具体例として、綿、絹、羊
毛、麻等の天然繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊
維、アセテート、プロミックス等の半合成繊維、ポリエ
ステル、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、アラミ
ド、ポリオレフィン、炭素、ビニル等の合成繊維、ガラ
ス、石綿等の無機繊維、または金属繊維等の繊維あるい
は板状のタルク、カオリンまたは粘度化合物等のフィラ
ーであり、特にアラミド繊維、ポリアクリロニトリル繊
維、ガラス繊維が好ましい。
【0038】本発明において、その他の機能付与剤とし
て、必要に応じて、脂肪族炭化水素、高級脂肪酸、高級
脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪族アルコ
ール、金属石鹸、オルガノシロキサン系ワックス、ポリ
オレフィンワックス、ポリカプロラクトンから選ばれる
一種または二種以上の離型剤または流動性向上剤として
の加工助剤を配合することができる。本発明において、
耐光性が要求される場合には、その他の機能性付与剤と
して、必要に応じて、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン
系光安定剤、酸化防止剤、活性種捕捉剤、遮光剤、金属
不活性剤、または消光剤から選ばれる一種または二種以
上の耐光性改良剤を配合することができる。本発明にお
いて(C)は、(B)100重量部に対して、0.00
1〜100重量部が好ましく、更に好ましくは0.1〜
50重量部、最も好ましくは1〜20重量部である。本
発明において、特に好ましい実施態様の実例としては次
のものをを上げることができる。
【0039】(A)としての無機化合物は、一次粒子径
が10〜100nm、とりわけ10〜50nmであるこ
酸化珪素SiO2が好ましく、そしてその表面が珪素含
有化合物、芳香族基を含有する化合物、重合体から選ば
れる1種以上の化合物で被覆されている。その際に物理
的吸着による被覆ではなく、共有結合のような強固な結
合で被覆されることが好ましい。表面被覆をする具体的
には、活性なハロゲンまたはエポキシ基を含有するスチ
レン系重合体処理、ジメチルジクロロシラン処理、ヘキ
サメチルジシラザン処理、オクチルシラン処理、メタク
リロキシシラン処理、アミノシラン、ヘキサメチルジシ
ラザン処理、及びジメチルシリコーンオイル処理、ジフ
ェニルジクロロシラン処理、メチルフェニルジクロロシ
ラン処理、ヘキサフェニルジシラザン処理、フェニルア
ルキルシラン処理、フェニルメタクリロキシシラン処
理、フェニルアミノシラン、及びフェニル基含有シリコ
ーンオイル処理したものが好適に用いることができる。
中でもジメチルシリコーンオイル処理、メチルフェニル
シリコーン処理、ジメチルジクロロシラン処理、ジフェ
ニルシリコーンオイル処理、メチルフェニルシリコーン
処理、ジフェニルジクロロシラン処理、フェニルアルキ
ルジクロロシランシラン処理され、中でも活性なハロゲ
ンまたはエポキシ基を含有するスチレン系重合体処理、
ジメチルジクロロシラン処理、ヘキサメチルジシラザン
処理、ジメチルシリコーンオイル処理、メチルフェニル
ジクロロシラン処理が特に好ましい。また処理量は酸化
珪素100重量部に対して、0.0001〜10000
重量部、より好ましくは0.01〜1000重量部、最
も好ましくは0.1〜100重量部である。
【0040】(A)としての酸化珪素以外の無機化合物
として、Al2O3,CeO2,TiO2,Y2O3,ZnO,ZrO2,SnO2,CuO,Fe2
O3,MgO,Mn3O4,Ho2O3,Al2O3/MgO,ZnMoO4,MgO4SiO2,CaMoO
4,CaCO3,Zn3(PO4)2が挙げられ、上記と同様の表面処理
剤で表面被覆することが好ましい。(A)を重合体に添
加することにより優れた難燃性が発現するが、その際の
重合体として、ビスフェノールA型ポリカーボネート
(PC)、ナイロン6(PA6)、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)、ポリテトラメチレンテレフタレート(PT
T)、ゴム変性ポリスチレン(HIPS)、ABS樹脂
(ABS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン
共重合体(SEBS)、無水マレイン酸変性SEBS
(M−SEBS)、スチレン−ブタジエン共重合体(S
B)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリプロピ
レン(PP)、エチレン−オクテン共重合体(EO)、
EO−PP架橋体[TPV:EO/PP=50/50
(重量比)に有機過酸化物とトリアリルイソシアヌレー
トを用いて二軸押出機で動的に架橋された熱可塑性ポリ
プロピレンである。]が好ましく、とりわけPC,PP
E,HIPS単独またはそれらの組み合わせにより得ら
れたポリマーアロイが好ましく、極めて好ましくは、P
C単独またはPCとその他の重合体とのポリマーアロイ
である。例えば、PC/ABS, PC/HIPS, PC/PBT, PC/TPV, P
C/SEBS, PC/M-SEBS, PC/PPE, PC/PPE/HIPSである。
【0041】上記ポリマーアロイの組成比はPC100
重量部に対して、その他の重合体は0.001〜100
00重量部、好ましくは0.1〜100重量部、極めて
好ましくは1〜50重量部である。そして、更に高度な
難燃性が必要な場合は、下記の難燃剤を併用することに
より達成される。例えば、重合体として、PC単独また
はPCを主体とするポリマーアロイの場合は、下記のS
F単独またはSF,PTFEを併用することにより極め
て優れた難燃性が発現する。上記SF及び/またはPT
FEの添加量は重合体100重量部に対して、好ましく
は0.001〜100重量部、さらに好ましくは0.0
1〜10重量部、極めて好ましくは0.01〜1重量部
である。
【0042】(1)有機スルフォン酸金属塩 大日本インキ化学工業(株)製、パーフルオロブタンス
ルフォン酸カリウム(SFと称する) (2)ビスフェノールA ビス(ジフェニルホスフェー
ト) 大八化学工業(株)製、[商品名 CR741(P1と
称する)] (3)1,3−フェニレン ビス(ジフェニルホスフェ
ート) 大八化学工業(株)製、レゾルシン由来の芳香族縮合リ
ン酸エステル[商品名CR733S(P2と称する)] (4)1,3−フェニレン ビス(ジキシリルホスフェ
ート) 大八化学工業(株)製、[商品名 PX200(P3と
称する)] (5)赤リン 燐化学工業(株)製、[商品名 ノーバエクセル(P4
と称する)]
【0043】(6)ポリリン酸アンモニウム チッソ(株)製、[商品名 テラージュ(P5と称す
る)] (7)フェノキシフォスファゼン(P6) (8)水酸化マグネシウム 協和化学工業(株)製、商品名 キスマ(MOHと称す
る) (9)メラミンシアヌレート 日産化学工業(株)製、[商品名 MC610(M1と
称する)] (10)ポリテトラフルオロエチレン ダイキン工業(株)製、(PTFEと称する) 本発明の最も好ましい組み合わせは、各成分の最も好ま
しい成分同士の組み合わせであるが、少なくとも最も好
ましい成分を含む場合でも極めて優れた特性が発現す
る。
【0044】本発明の機能付与剤を添加して得られた組
成物の製造には、通常の樹脂組成物、ゴム組成物の製造
に用いられるバンバリーミキサー、ニーダー、単軸押出
機、2軸押出機、等の一般的な方法を採用することが可
能であるが、2軸押出機が好ましく用いられる。2軸押
出機は、(A)、および(B)、及び必要に応じて
(C)とを均一かつ微細に分散させ、さらに他の成分を
添加させて、本発明の組成物を連続的に製造するのに、
より適している。
【0045】本発明の組成物は、まず本願の要件の平均
粒子径に分散させた(A)を(B)中で、前もって製造
した後に、それを用いて溶融押出してもよいし、あるい
は(A)および(B)を同時に溶融押出しながら、
(A)が同時に本願要件の平均粒子に到達することによ
り製造してもよく、製造法は特に制限されない。また特
に好ましい溶融押出法としては、原料添加部を基点とし
てダイ方向に長さLを有し、かつL/Dが5から100
(但しDはバレル直径)である二軸押出機を用いる場合
である。二軸押出機は、その先端部からの距離を異にす
るメインフィード部とサイドフィード部の複数箇所の供
給用部を有し、複数の上記供給用部の間及び上記先端部
と上記先端部から近い距離の供給用部との間にニーディ
ング部分を有し、上記ニーディング部分の長さが、それ
ぞれ3D〜10Dであることが好ましい。
【0046】こうして得られた組成物は任意の成形方法
で各種成形品の製造が可能である。射出成形、押出成
形、圧縮成形、ブロー成形、カレンダー成形、発泡成形
等が好ましく用いられる。本発明において、(A)を成
形または加工する事により、難燃性、分散性、吸油性、
安定性等の各種材料に機能を付与することができる。上
記機能付与剤は一種のマスターバッチとして高分子材料
等の機能を付与することができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。なお、これら実施例および比較例において、各種
物性の評価に用いた試験法は以下の通りである。 (1)無機系機能付与剤の平均粒子径 無機系機能付与剤の粒子径は、水に分散した透過型電子
顕微鏡写真中の500個の無機系機能付与剤の各粒子を
以下の方法で算出する事により得られる。すなわち、各
粒子の粒子径は各粒子の面積Sを求め、Sを用いて、
(4S/π)0.5を各粒子の粒子径とし、数平均により平
均粒子径を算出する。また粒子直径が100nm以上の
粒子の割合は、上記全粒子中の、粒子直径が100nm
以上の粒子の割合を算出した。
【0048】(2)難燃性 UL−94に準拠したVB(Vertical Bur
ning)法により、自己消火性の評価を行なう。(1
/8インチ厚み試験片) ◎:20秒未満に自己消火性 ○:20以上40秒未満で自己消火性 △:40秒以上で自己消火性 ×:全焼
【0049】(3)押出安定性(品質安定性) 溶融押出機を用い、樹脂組成物を10時間連続溶融押出
しを行い、1時間毎に得られた組成物のアイゾット衝撃
強度を測定し、その平均強度に対する変化率(%)から
連続生産性(品質の安定性)を評価する。但し、アイゾ
ット衝撃強度はASTM−D256に準拠した方法で測
定する。(23℃、Vノッチ付き1/8インチ厚み試験
片) (4)耐傷性 先端が長さ10mm、幅1mmの長方形で、重さが80
0gのくさびを高さ10cmから成形体に落下させてで
きた、成形体の傷をレーザー光で走査して傷深さを測定
する。数値が大きいほど耐傷つき性が劣ることを示す。
【0050】実施例、比較例で用いる各成分は以下のも
のを用いる。 (イ)機能付与剤 特開2000−86227号公報に記載された方法で、
4塩化ケイ素の酸水素炎中での高温加水分解により合成
し、平均粒子径の異なったシリカを製造した。具体的に
は、4塩化珪素1.0モル当量を、60℃に予熱した酸
素と水素との混合ガス(酸素2.69モル当量、水素
1.60モル当量)と共にバーナーに供給し、燃焼(1
600℃)させて微粒子状のシリカを製造した。平均粒
子径の制御は4塩化珪素1.0モル当量に対する酸素と
水素のモル当量比を変更することにより行なう。またシ
リカ以外の金属酸化物は、米国特許5460701(対
応日本特許公開2000−24493号公報)に開示さ
れている気相法によって製造する。
【0051】次いで、各種表面処理剤で表面を被覆し
た。表面処理方法は例えば、特開平9−310027、
同9−59533、同6−87609号公報に記載され
た方法で行い、例えば、上記シリカを密閉型ヘンシェル
ミキサーに入れ、容器内を窒素ガスで置換した後に、攪
拌しながら各種処理剤をシリカに対して20重量部噴霧
混合する。その後、250℃で30分加熱攪拌を続け、
室温まで冷却して表面処理シリカを製造する。ジメチル
シリコーンで表面被覆する場合には、ポリエーテル変性
ジメチルシリコーン(信越化学工業社製、商品名:KF
618)を用いる。同様にジメチルジクロロシラン処
理、ヘキサメチルジシラザン処理、メタクリロキシシラ
ン処理、ジフェニルジクロロシラン処理、メチルフェニ
ルジクロロシラン処理を行なう。また重合体で表面被覆
する場合は、重合性単量体を、Y.Shirai,Journal of Po
lymer Science:Part A:Polymer Chemistry,vol.39,2157
-2163(2001);N.Tsubokawa,同上,vol.30,2241-2246(199
2)に開示されている方法でグラフト重合を行うことによ
り行なう。その他の表面被覆については、米国Hybrid P
lastics社が製造しているPolyhedral Oligomeric Silse
squioxane(POSS)を用いる。表1〜3に上記各種無機化
合物を記載した。
【0052】(ロ)重合体 以下のように括弧内に略記した。ビスフェノールA型ポ
リカーボネート(PC)、ナイロン6(PA6)、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレ
フタレート(PBT)、ポリテトラメチレンテレフタレ
ート(PTT)、ゴム変性ポリスチレン(HIPS)、
ABS樹脂(ABS)、スチレン−エチレン−ブチレン
−スチレン共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエ
ン共重合体(SB)、ポリフェニレンエーテル(PP
E)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−オクテン共
重合体(EO)、EO−PP架橋体(TPV) 但し、上記TPVはEO/PP=50/50(重量比)
に有機過酸化物とトリアリルイソシアヌレートを用いて
二軸押出機で動的に架橋された熱可塑性ポリプロピレン
である。
【0053】(ハ)その他の機能付与剤(難燃剤) (1)有機スルフォン酸金属塩 大日本インキ化学工業(株)製、パーフルオロブタンス
ルフォン酸カリウム(SFと称する) (2)ポリテトラフルオロエチレン ダイキン工業(株)製、(PTFEと称する) 実施例1〜20、および比較例1〜3 ヘンシェルミキサーで、表1〜3に記載の組成物を混合
し、引き続きバレル中央部に注入口を有した二軸押出機
(40mmφ、L/D=47)を用いて、250℃の温
度条件で10時間連続溶融押出を行なう。スクリューと
しては注入口の前後に混練部を有した2条スクリューを
用いる。このようにして得られた組成物からシリンダー
設定温度250℃、金型温度60℃にて射出成形により
成形体を作製し、評価を行なう。その結果を表1〜3に
記載した。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【発明の効果】本発明の無機系機能付与剤は、重合体等
の基材に対し、難燃性等の、優れた機能を付与可能であ
る。本発明の無機系機能性付与剤を重合体に添加した組
成物は、VTR、分電盤、テレビ、オーディオプレーヤ
ー、コンデンサ、家庭用コンセント、ラジカセ、ビデオ
カセット、ビデオディスクプレイヤー、エアコンディシ
ョナー、加湿機、電気温風機械等の家電ハウジング、シ
ャーシまたは部品、CD−ROMのメインフレーム(メ
カシャーシ)、プリンター、ファックス、PPC、CR
T、ワープロ複写機、電子式金銭登録機、オフィスコン
ピューターシステム、フロッピー(登録商標)ディスク
ドライブ、キーボード、タイプ、ECR、電卓、トナー
カートリッジ、電話等のOA機器ハウジング、シャーシ
または部品、コネクタ、コイルボビン、スイッチ、リレ
ー、リレーソケット、LED、バリコン、ACアダップ
ター、FBT高圧ボビン、FBTケース、IFTコイル
ボビン、ジャック、ボリュウムシャフト、モーター部品
等の電子・電気材料、そして、インスツルメントパネ
ル、ラジエーターグリル、クラスター、スピーカーグリ
ル、ルーバー、コンソールボックス、デフロスターガー
ニッシュ、オーナメント、ヒューズボックス、リレーケ
ース、コネクタシフトテープ等の自動車材料等に好適で
あり、これら産業界に果たす役割は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09C 3/00 C09C 3/00 3/12 3/12 C09K 3/00 C09K 3/00 L Z 21/02 21/02 Fターム(参考) 4H028 AA05 AA12 AA42 AB02 BA06 4J002 BN061 BN121 BN141 BN151 BP011 CG011 CH071 DA026 DA086 DA116 DE076 DE096 DE106 DE116 DE136 DE146 DE186 DH046 DJ006 DJ016 DK006 FB096 FB116 FB146 FB266 FD136 GN00 GQ00 4J037 AA08 AA15 AA18 AA22 AA25 CB01 CB15 CB21 CB22 CB23 CC11 CC12 CC13 CC14 CC17 CC18 CC21 CC24 CC25 CC27 CC28 DD05 EE03 EE28 EE44 FF11 FF13 FF17 FF18 FF22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪素含有化合物、芳香族基を含有する化
    合物、および重合体から選ばれる1種以上の化合物で表
    面被覆された無機系化合物からなり、平均粒子径が1n
    m以上1000nm未満であり、かつ粒子直径が100
    nm以上の粒子の割合が全粒子数中で10%以下である
    ことを特徴とする無機系機能付与剤。
  2. 【請求項2】 無機系機能付与剤が、難燃剤であること
    を特徴とする請求項1に記載の無機系機能付与剤。
  3. 【請求項3】 芳香族基を含有する化合物が、芳香族基
    を含有するポリオルガノシロキサンであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の無機系機能付与剤。
  4. 【請求項4】 無機系化合物が、金属酸化物であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無機系機
    能付与剤。
  5. 【請求項5】 金属酸化物が、酸化珪素及び酸化アルミ
    ニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の無機系機能付与剤。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載された以外の機能付
    与剤を担持した請求項1〜5のいずれかに記載の無機系
    機能付与剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の無機系
    機能付与剤と重合体からなる重合体組成物。
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