JP2003292809A - 顔料としての金属錯体の使用、金属錯体、その製造方法、顔料調製物およびその製造方法 - Google Patents

顔料としての金属錯体の使用、金属錯体、その製造方法、顔料調製物およびその製造方法

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JP2003292809A
JP2003292809A JP2003091977A JP2003091977A JP2003292809A JP 2003292809 A JP2003292809 A JP 2003292809A JP 2003091977 A JP2003091977 A JP 2003091977A JP 2003091977 A JP2003091977 A JP 2003091977A JP 2003292809 A JP2003292809 A JP 2003292809A
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metal complex
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scandium
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JP2003091977A
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Ulrich Feldhues
フェルトヒュース ウルリヒ
Frank Linke
リンケ フランク
Ronald Goebel
ゲーベル ロナルト
Udo Herrmann
ヘルマン ウド
Sabine Endert
エンデルト ザビーネ
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Bayer AG
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料としての金属錯体の使用、金属錯体、そ
の製造方法、顔料調製物およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 スカンジウム族の金属と、式(I) 【化1】 [式中、RはOH、NH、NH−CN、アリールアミ
ノまたはアシルアミノであり、R′はNH、NH−C
N、アリールアミノまたはアシルアミノであり、かつR
およびR′は無関係に−OHまたは−NHであ
る]のアゾ化合物との錯体またはその互変異性構造に相
応する金属錯体を顔料として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料としての金属
錯体の使用、新規の金属錯体およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】EP−A994163は金属錯体顔料を
開示しているが、しかしこれは挿入化合物(intercalate
d compound)を付加的に含有する。これらの挿入化合物
は場合により極めて良好な耐光堅牢度を有するが、しか
しその挿入に基づいて比較的低い色の濃さを有する。そ
の製造は当然のことながら付加的な合成工程を必要とす
る。
【0003】
【特許文献1】EP−A994163。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、有機
もしくは無機化合物を挿入することなく、優れた耐光堅
牢度と高い色の濃さを有する別の顔料を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によ
り、スカンジウム族の金属と、式(I)
【0006】
【化5】
【0007】[式中、RはOH、NH、NH−CN、
アリールアミノまたはアシルアミノであり、R′はNH
、NH−CN、アリールアミノまたはアシルアミノで
あり、かつRおよびR1′は無関係に−OHまたは−
NHである]のアゾ化合物またはその互変異性構造と
の錯体である金属錯体を顔料として使用することにより
解決される。
【0008】有利には天然、半合成もしくは合成の有機
もしくは無機材料を染色するための顔料として該金属錯
体を使用する。
【0009】式(I)中のアリール置換基は有利にはフ
ェニルまたはナフチルであり、これらはそれぞれたとえ
ばハロゲン、たとえばF、Cl、Br、−OH、C
−アルキル、C〜C−アルコキシ、−NH
−NOおよび−CNにより置換されていてもよい。
【0010】式(I)中のアシル置換基は有利には(C
〜C−アルキル)カルボニル、フェニルカルボニ
ル、C〜C−アルキルスルホニル、フェニルスルホ
ニル、場合によりC〜C−アルキル−、フェニル−
およびナフチル−置換されたカルバモイル、場合により
〜C−アルキル−、フェニル−またはナフチル−
置換されたスルファモイルまたは場合によりC〜C
−アルキル−、フェニル−またはナフチル−置換された
グアニルであり、その際、前記のアルキル基はたとえば
Cl、Br、Fのようなハロゲン、−OH、−CN、−
NHまたはC〜C−アルコキシにより置換されて
いてもよく、かつ前記のフェニルおよびナフチル基はた
とえばF、Cl、Brのようなハロゲン、−OH、C
〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、−N
、−NOおよび−CNにより置換されていてもよ
い。
【0011】スカンジウム属は、スカンジウム(S
c)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウ
ム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(N
d)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユ
ウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウ
ム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(H
o)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテ
ルビウム(Yb)およびルテチウム(Lu)の金属を含
む。
【0012】特に有利な金属錯体は、それぞれ三価の酸
化状態である金属Y、La、Ce、PrおよびNdの錯
体であり、さらに有利にはCe、PrおよびNdであ
り、および最も有利にはCeである。
【0013】本発明において使用されている「金属錯
体」という用語は金属塩も含むものと理解する。
【0014】遊離酸の形で式(IIa)または(II
b)
【0015】
【化6】
【0016】に相応する式(I)のアゾ化合物またはそ
の互変異性構造の有機金属錯体が有利である。
【0017】同様に金属錯体がスカンジウム属からの中
心原子1つあたり、アゾ単位を1つ有する式(I)の金
属錯体、特に式(IIa)および(IIb)の金属錯体
が有利である(いわゆる1:1錯体)。
【0018】金属錯体がスカンジウム属からの中心原子
Z1つあたり、アゾ単位を2つ有する金属錯体、特に式
(IIa)および(IIb)の金属錯体がとりわけ有利
である(いわゆる2:1錯体)。
【0019】これらはさらに有利にはこれらの遊離酸の
形で式(IIIa)および(IIIb)
【0020】
【化7】
【0021】[式中、Zは、Sc、Y、La、Ce、P
r、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、YbまたはLu]またはその互変異性
構造に相応する。
【0022】本発明による金属錯体の使用は原則として
顔料の全ての適用に関する。印刷インキ、水性塗料着色
剤またはバインダー着色剤を製造するためのあらゆる種
類の着色ワニスのため、合成、半合成もしくは天然の高
分子物質、たとえばポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポ
リアミド、ポリエチレンまたはポリプロピレンを原液着
色するための使用が有利である。これらは天然繊維、再
生繊維または人造繊維、たとえばセルロース、ポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリアクリルニトリルまたは
ポリアミド繊維の紡糸染色のために、およびまたテキス
タイルおよび紙を印刷するために使用することもでき
る。これらの顔料を非イオン性、アニオン性もしくはカ
チオン性の界面活性剤の存在下に粉砕もしくは混練する
ことにより、微粒子状の安定した分散液および塗料着色
剤の水性顔料着色材を製造することができ、これらは紙
の着色のため、テキスタイルの顔料捺染のため、積層品
の印刷のため、またはビスコースの紡糸染色のために有
用である。
【0023】積層品のための顔料として、LCD用のカ
ラーフィルターにおける使用のための顔料として、およ
びインクジェット印刷のための顔料としての使用も特に
有利である。
【0024】一般に金属錯体化合物は層状の結晶格子を
形成する。ここで実質的に平坦な層からなる結晶格子を
形成する金属化合物が有利である。金属錯体化合物は挿
入化合物を含有していない。しかしこれらは結晶水を含
有していてもよい。
【0025】本発明により使用すべき金属錯体はさら
に、金属含有化合物、たとえば塩または金属錯体が金属
錯体の結晶格子中に組み込まれている金属錯体を含む。
この場合、式(I)中で、金属の一部はその他の金属イ
オンにより交換されているか、またはその他の金属イオ
ンが、程度の差はあるものの、金属錯体との顕著な相互
作用を行うことができる。
【0026】本発明により使用すべき式(I)のアゾ化
合物の有利な金属錯体は、次の色度座標xおよびyによ
り定義されるスペクトル軌跡(color locus)を有する:
(スペクトル軌跡はDIN53238による、顔料が完
全に分散した状態で存在するアルキド−メラミンワニス
を用いて測定される) 有利な値は次のとおりである:x=0.40〜0.70
および同時にy=0.15〜0.45、有利にはx=
0.45〜0.65および同時にy=0.25〜0.4
0、さらに有利にはx=0.50〜0.60および同時
にy=0.30〜0.35、特にx=0.53〜0.5
7および同時にy=0.30〜0.35、その際
【0027】
【数1】
【0028】であり、ここで、X、YおよびZは三刺激
値である。
【0029】標準色システムは、Bayer Farben Revue、
特別号3/2D、1986年、第12〜14頁に記載さ
れている。
【0030】本発明はさらに、金属が、スカンジウム
(Sc)、イットリウム(Y)、セリウム(Ce)、プ
ラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム
(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(E
u)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジ
スプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウ
ム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Y
b)およびルテチウム(Lu)からなる群から選択され
ている式(I)のアゾ化合物との金属錯体またはその互
変異性構造を提供する。
【0031】特に有利な金属錯体は、それぞれ三価の酸
化状態である金属Y、Ce、PrおよびNd、さらに有
利にはCe、PrおよびNd、および最も有利にはCe
の錯体である。
【0032】アゾ化合物およびその他の有利な実施態様
は、本発明により使用される金属錯体に関してすでに上
で記載した内容の対象である。
【0033】本発明はさらに本発明による金属錯体の製
造方法を提供し、該方法の特徴は、式(I)のアゾ化合
物を、有利には遊離した形で、またはナトリウム塩、リ
チウム塩もしくはカリウム塩のようなアルカリ金属塩と
して、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、セ
リウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(N
d)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユ
ウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウ
ム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(H
o)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテ
ルビウム(Yb)およびルテチウム(Lu)からなる群
から選択される金属の金属塩と、有利にはpH<9で反
応させることである。
【0034】金属塩は有利には水溶性の塩、特に塩化
物、臭化物、酢酸塩、硝酸塩などから選択される。スカ
ンジウム属の有利に使用される塩は、20℃で20g/
lより大きな水溶性、および特に50g/lより大きな
水溶性を有する。
【0035】上記の金属同士の種々の金属塩またはその
他の金属の塩との混合物を使用することも可能である。
このような塩の混合物の使用は、特に着色された最終製
品のための中間的な色相を達成するために特に有利であ
る。
【0036】こうして得られた本発明による金属錯体を
次いで、その水性懸濁液の濾過により分離して水性のプ
レスケーキが得られる。このプレスケーキをたとえば温
水で洗浄した後に通例の乾燥法により乾燥させることが
できる。
【0037】有用な乾燥法はたとえば適切には水性スラ
リーのパドル乾燥または噴霧乾燥を含む。
【0038】顔料を引き続き後粉砕することができる。
【0039】本発明による金属錯体が所望の適用にとっ
て粒子が硬すぎる(harsh)もしくは分散液中で硬すぎる
場合、該金属錯体を、たとえばDE19847586に
記載されている方法により柔らかい組織の顔料に変える
ことができる。
【0040】水性プレスケーキは有利には水性スラリー
として噴霧乾燥させ、その際水性スラリーは有利にはア
ンモニアおよび/または無機もしくは有機塩基を含有す
る。
【0041】同様に本発明の金属錯体に関して、該金属
錯体が>250の分散硬さ(dispersion harshness)を有
する場合、水および場合により有機溶剤の存在下で、p
H1〜4、有利には1〜3、特に1.5〜2.5で、ま
たはpH9〜13、有利には10〜11で、および温度
80〜180℃、有利には90〜140℃、特に95〜
110℃で熱処理することが有利である。
【0042】有利には本発明による金属錯体が250よ
り小さい分散硬さを有する場合に熱処理を終了する。
【0043】従って本発明は250より小さい分散硬さ
(DIN53775、パート7に準拠して測定)を有す
る本発明による金属錯体を提供し、その際、冷間圧延温
度は25℃であり、かつ熱間圧延温度は150℃であ
る。
【0044】式(I)のアゾ化合物の金属錯体をここで
は顔料とよぶ。従って本発明は本発明による顔料を少な
くとも1種および分散剤を含有する顔料調製物も提供す
る。
【0045】本発明の目的のための分散剤は、水性媒体
中で顔料粒子をその微粒子状の形で安定化する物質であ
る。微粒子とは有利には0.001〜5μm、特に0.
005〜1μm、特に有利には0.005〜0.5μm
の微細な分散を意味するものとして理解する。
【0046】顔料調製物は有利には固体の調製物であ
り、これは有利には粉末もしくは顆粒の形で存在する。
適切な分散剤はたとえばアニオン性、カチオン性、両性
もしくは非イオン性である。
【0047】適切なアニオン性分散剤は特に芳香族のス
ルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物、たとえば
ホルムアルデヒドとアルキルナフタレンスルホン酸、ま
たはホルムアルデヒド、ナフタレンスルホン酸および/
またはベンゼンスルホン酸の縮合生成物、場合により置
換されたフェノールとホルムアルデヒドおよび亜硫酸水
素ナトリウムの縮合生成物である。スルホコハク酸エス
テルおよびアルキルベンゼンスルホネートの群からの分
散剤もまた適切である。硫酸化、アルコキシル化された
脂肪アルコールまたはこれらの塩もまた適切である。ア
ルコキシル化された脂肪アルコールは、特に5〜12
0、有利には5〜60、特に5〜30のエチレンオキシ
ドを有し、かつ飽和もしくは不飽和であるC〜C22
−脂肪酸アルコール、特にステアリルアルコールを意味
するものと理解する。8〜10のエチレンオキシド単位
でアルコキシル化されたステアリルアルコールが特に有
利である。硫酸化され、アルコキシル化された脂肪酸ア
ルコールは有利には塩として、特にアルカリ金属塩また
はアミン塩として、有利にはジエチルアミン塩として存
在する。特にリグニンスルホン酸塩、たとえば亜硫酸法
またはクラフト法により得られるものもまた適切であ
る。これらは有利には部分的に加水分解された、酸化さ
れた、プロポキシル化された、スルホン酸化された、ス
ルホメチル化された、または脱スルホン化された、およ
び公知の方法により、たとえば分子量により、もしくは
スルホン化の度合いにより分留された生成物である。亜
硫酸塩およびクラフトリグニンスルホン酸塩の混合物が
同様に極めて効果的である。1000〜100000の
平均分子量、80%以上の活性リグニンスルホン酸塩含
有率および有利には多価カチオンを低い含有率で有する
リグニンスルホン酸塩が特に適切である。スルホン化の
度合いは広い範囲で異なっていてもよい。
【0048】有用な非イオン性分散剤の例は、アルキレ
ンオキシドとアルキル化可能な化合物、たとえば脂肪ア
ルコール、脂肪アミン、脂肪酸、フェノール、アルキル
フェノール、アリールアルキルフェノールの反応生成
物、たとえばスチレンフェノール縮合物、カルボキサミ
ドおよび樹脂酸である。これらはたとえばエチレンオキ
シドと次のものとからの反応生成物のクラスからのエチ
レンオキシド付加物である: a1)6〜22個の炭素原子の飽和および/または不飽
和の脂肪アルコールまたは b1)アルキル基中に4〜12個の炭素原子を有するア
ルキルフェノールまたは c1)14〜20個の炭素原子の飽和および/または不
飽和脂肪アミンまたは d1)14〜20個の炭素原子の飽和および/または不
飽和酸または e1)水素化された、および/または水素化されていな
い樹脂酸。
【0049】適切なエチレンオキシド付加物は特に5〜
120、特に5〜100、とりわけ5〜60、特に有利
には5〜30モルのエチレンオキシドと組み合わせたa
1)〜e1)で記載したアルキル化可能な化合物であ
る。
【0050】適切な分散剤は、本発明よりも早い優先日
を有するDE−A19712486から、またはDE−
A19535246から公知の式(X)のアルコキシル
化生成物のエステルも含み、該化合物は式(XI)に相
応し、かつこれらは場合により式(X)の親化合物と混
合されている。式(X)のスチレン−フェノール−縮合
物のアルコキシル化生成物は、以下に定義するとおりで
ある:
【0051】
【化8】
【0052】その際、R15は、水素またはC〜C
−アルキルであり、R16は、水素またはCHであ
り、R17は、水素、C〜C−アルキル、C〜C
−アルコキシ、C〜C −アルコキシカルボニルま
たはフェニルであり、mは、1〜4であり、nは、6〜
120であり、R18は、それぞれ指数nを有する同一
もしくは異なった単位であり、かつ水素、CHまたは
フェニルを表すが、ただし、CHが種々の−(−CH
−CH(R18)−O−)基中に存在する場合、R
18はnの合計値0〜60%においてCHであり、か
つnの合計値の100〜40%において水素であり、か
つフェニルが種々の−(−CH−CH(R18)−O
−)基中に存在する場合、R18は、nの合計値0〜4
0%においてフェニルであり、かつnの合計値の100
〜60%において水素である。
【0053】アルコキシル化生成物(X)のエステル
は、式(XI)
【0054】
【化9】
【0055】[式中、R15′、R16′、R17′
18′、m′およびn′はそれぞれ、R
16、R17、R18、mおよびnの表すものを意味
するが、ただしそれぞれ無関係であり、Xは、−S
、−SO、−POまたは−CO−(R19)−
COOであり、Katは、H、Li、Na、K、NH
およびHO−CHCH−NHからなる群から選択
されるカチオンであるが、ただし、X=−POである
場合、2つのカチオンが存在し、かつR19は、二価の
脂肪族もしくは芳香族基、有利にはC〜C−アルキ
レン、特にエチレン、モノ不飽和のC〜C−基、特
にアセチレン、または場合により置換されたフェニレ
ン、特にo−フェニレンであり、その際、有利な置換基
はC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C
〜C−アルコキシカルボニルまたはフェニルであ
る]に相応する。
【0056】式(XI)の具体的な個々の化合物はたと
えばDE−A19712486から公知であり、かつ式
(X)および(XI)の混合物はたとえばDE−A−1
9535256から公知であり、これらはそれぞれ本出
願の一部を形成する。
【0057】有利な分散剤は式(XI)の化合物であ
る。Xが式−CO−(R19)−COO-であり、かつ
19が上記のとおりである式(XI)の化合物が有利
である。
【0058】分散剤としての使用に関して同様に式(X
I)の化合物を式(X)の化合物と一緒に使用すること
が有利である。この場合、分散剤は有利には化合物(X
I)を5〜99質量%および化合物(X)を1〜95%
含有する。
【0059】ポリマー分散剤はたとえば水溶性およびま
た水で乳化可能な化合物、たとえばホモポリマーおよび
コポリマー、たとえばランダムコポリマーまたはブロッ
クコポリマーである。
【0060】特に有利なポリマー分散剤はたとえばA
B、BABおよびABCブロックコポリマーである。A
BまたはBABブロックコポリマー中でAセグメントは
疎水性ホモポリマーであるか、または顔料への結合をも
たらすコポリマーであり、かつBブロックは親水性ホモ
ポリマーまたはコポリマーまたはその塩であり、かつ水
性媒体中での顔料の分散を保証する。このようなポリマ
ー分散剤およびその合成はたとえばEP−A−5182
25およびEP−A−556649から公知である。
【0061】分散剤は有利には顔料調製物中で使用され
る顔料に対して、0.1〜100質量%、有利には0.
5〜60質量%の量で使用する。
【0062】該調製物は当然のことながらさらに添加剤
を含有していてもよい。たとえば水性懸濁液の粘度を低
減し、かつ固体含有率を増大する添加剤、たとえば上記
のカルボキサミドおよびスルホンアミドを調製物に対し
て10質量%までの量で添加することができる。
【0063】さらなる添加剤の例は無機塩基および有機
塩基であり、かつまた顔料調製物のために通常使用され
る添加剤である。適切な塩基はアルカリ金属水酸化物、
たとえばNaOHまたはKOH、有機アミン、たとえば
アルキルアミン、特にアルカノールアミンまたはアルキ
ルアルカノールアミンである。
【0064】メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチ
ルアミン、エタノールアミン、n−プロパノールアミ
ン、n−ブタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、メチルエタノールアミンまたはジメ
チルエタノールアミンが特に有利である。
【0065】適切なカルボキサミドおよびスルホンアミ
ドの例は、尿素および置換された尿素、たとえばフェニ
ル尿素、ドデシル尿素など;複素環式化合物、たとえば
バルビツール酸、ベンズイミダゾロン、ベンズイミダゾ
ロン−5−スルホン酸、2,3−ジヒドロキシキノキサ
リン、2,3−ジヒドロキシキノキサリン−6−スルホ
ン酸、カルバゾール、カルバゾール−3,6−ジスルホ
ン酸、2−ヒドロキシキノリン、2,4−ジヒドロキシ
キノリン、カプロラクタム、メラミン、6−フェニル−
1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、6−メチ
ル−1,3,5−トリアジン−2,4−ジアミン、シア
ヌル酸である。
【0066】塩基は場合により顔料に対して20質量%
までの量で、有利には10質量%までの量で存在してい
る。
【0067】しかし本発明による調製物が本発明による
顔料、分散剤および任意の塩基を90質量%以上、特に
95質量%以上、有利には97質量%以上含有している
ことは特に有利である。
【0068】本発明はさらに、顔料および分散剤および
場合によりさらなる添加剤を混合することを特徴とする
本発明による顔料調製物の製造方法を提供する。
【0069】
【実施例】例1 シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入し、水溶液の形のLa
(NO)0.11モルと混合し、かつpH=2で97
℃に加熱した。その後、97℃で3時間攪拌した。次い
で生成物を吸い込みフィルタで単離し、真空乾燥室中8
0℃で乾燥させ、かつ通例の実験室用ミルで約2分間粉
砕した。
【0070】こうして得られた顔料粉末をDIN532
38によりアルキド−メラミンワニス系中に分散させ、
かつ高い色の濃さを有する鮮明な耐光堅牢性のワニスが
得られた。
【0071】スペクトル軌跡(原色(full shade)):X
=23.4、Y=14.0、Z=5.7。
【0072】例1a 例1を繰り返した。得られた顔料粉末を水性のカゼイン
バインダー調製物中に配合した。
【0073】スペクトル軌跡(原色):X=48.4、
Y=36.2、Z=17.3。
【0074】バインダー調製物を耐熱性および耐光堅牢
性のブナ材積層品の製造のための黄色着色剤との混合物
に配合した。
【0075】例2 シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入し、水溶液の形のLa
(NO 0.11モルと混合し、かつpH=4で
97℃に加熱した。その後、97℃で3時間攪拌した。
次いで生成物を吸い込みフィルタで単離し、真空乾燥室
中80℃で乾燥させ、かつ通例の実験室用ミルで約2分
間粉砕した。
【0076】こうして得られた顔料粉末をDIN532
38によりアルキド−メラミンワニス系中に分散させ、
かつ高い色の濃さを有する鮮明な耐光堅牢性のワニスが
得られた。
【0077】スペクトル軌跡(原色):X=25.0、
Y=14.6、Z=5.6。
【0078】例2a 例2を繰り返した。得られた顔料粉末を水性のカゼイン
バインダー調製物中に配合し、かつ例1aに記載した目
的のために使用した。
【0079】スペクトル軌跡(原色):X=50.1、
Y=37.4、Z=17.5。
【0080】例3 シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入し、水溶液の形のLa
(NO 0.2モルと混合し、かつpH=7で9
7℃に加熱した。その後、97℃で3時間攪拌した。次
いで生成物を吸い込みフィルタで単離し、真空乾燥室中
80℃で乾燥させ、かつ通例の実験室用ミルで約2分間
粉砕した。
【0081】こうして得られた顔料粉末をDIN532
38によりアルキド−メラミンワニス系中に分散させ、
かつ高い色の濃さを有する鮮明な耐光堅牢性のワニスが
得られた。
【0082】スペクトル軌跡(原色):X=23.6、
Y=14.5、Z=5.2。
【0083】例3a 例3を繰り返した。得られた顔料粉末を水性のカゼイン
バインダー調製物中に配合し、かつ例1aに記載した目
的のために使用した。
【0084】スペクトル軌跡(原色):X=55.0、
Y=45.6、Z=10.1。
【0085】例4 シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入した。このバッチを97
℃に加熱した。水溶液の形のCeCl 0.11モル
を30分間で滴加し、その際、KOH溶液を用いてpH
値をpH=3に維持した。その後、pH=3および97
℃で5時間攪拌した。次いで生成物を吸い込みフィルタ
で単離し、真空乾燥室中80℃で乾燥させ、かつ通例の
実験室用ミルで約2分間粉砕した。
【0086】こうして得られた顔料粉末をDIN532
38によりアルキド−メラミンワニス系中に分散させ、
かつ高い色の濃さを有する鮮明な耐光堅牢性のワニスが
得られた。
【0087】スペクトル軌跡(原色):X=22.8、
Y=13.5、Z=5.5。
【0088】例4a 例4を繰り返した。得られた顔料粉末を水性のカゼイン
バインダー調製物中に配合し、かつ例1aに記載した目
的のために使用した。
【0089】スペクトル軌跡(原色):X=43.6、
Y=29.6、Z=10.1。
【0090】例5 シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入した。このバッチを97
℃に加熱した。水溶液の形のCeCl 0.11モル
を30分間で滴加し、その際、KOH溶液を用いてpH
をpH=4に維持した。その後、pH=4および97℃
で5時間攪拌した。次いで生成物を吸い込みフィルタで
単離し、真空乾燥室中80℃で乾燥させ、かつ通例の実
験室用ミルで約2分間粉砕した。
【0091】こうして得られた顔料粉末をDIN532
38によりアルキド−メラミンワニス系中に分散させ、
かつ高い色の濃さを有する鮮明な耐光堅牢性のワニスが
得られた。
【0092】スペクトル軌跡(原色):X=23.4、
Y=13.8、Z=5.5。
【0093】例5a 例4を繰り返した。得られた顔料粉末を水性のカゼイン
バインダー調製物中に配合し、かつ例1aに記載した目
的のために使用した。
【0094】スペクトル軌跡(原色):X=44.0、
Y=29.8、Z=9.8。
【0095】例5b 例5と同様に合成、乾燥および粉砕を実施した。こうし
て得られた顔料粉末をDIN53775、パート7に従
ってPVC−P中に配合した。
【0096】分散硬さ:270。
【0097】例5c シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入した。このバッチを97
℃に加熱した。水溶液の形のCeCl 0.11モル
を30分間で滴加し、その際、KOH溶液を用いてpH
をpH=4に維持した。その後、pH=4および97℃
で5時間攪拌した。次いで塩酸を用いてpHを1.5に
調節し、かつ98℃で6時間攪拌した。その後、生成物
を吸い込みフィルタで単離する前に、KOH溶液を使用
してpHを4に調節し、真空乾燥室中80℃で乾燥さ
せ、かつ通例の実験室用ミルで約2分間粉砕した。
【0098】こうして得られた顔料粉末をDIN537
75、パート7によりPVC−P中に配合した。
【0099】分散硬さ:105。
【0100】例6 シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入した。このバッチを97
℃に加熱した。水溶液の形のCeCl 0.11モル
を30分間で滴加し、その際、KOH溶液を用いてpH
をpH=5に維持した。その後、pH=5および97℃
で5時間攪拌した。次いで生成物を吸い込みフィルタで
単離し、真空乾燥室中80℃で乾燥させ、かつ通例の実
験室用ミルで約2分間粉砕した。
【0101】こうして得られた顔料粉末をDIN532
38によりアルキド−メラミンワニス系中に分散させ、
かつ高い色の濃さを有する鮮明な耐光堅牢性のワニスが
得られた。
【0102】スペクトル軌跡(原色):X=23.4、
Y=14.0、Z=5.6。
【0103】例6a 例4を繰り返した。得られた顔料粉末を水性のカゼイン
バインダー調製物中に配合し、かつ例1に記載した目的
のために使用した。
【0104】スペクトル軌跡(原色):X=44.3、
Y=29.9、Z=8.6。
【0105】例7 シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入した。このバッチを97
℃に加熱した。水溶液の形のNdCl 0.11モル
を30分間で滴加し、その際、KOH溶液を用いてpH
値をpH=2に維持した。その後、pH=2および97
℃で5時間攪拌した。次いで生成物を吸い込みフィルタ
で単離し、真空乾燥室中80℃で乾燥させ、かつ通例の
実験室用ミルで約2分間粉砕した。
【0106】こうして得られた顔料粉末をDIN532
38によりアルキド−メラミンワニス系中に分散させ、
かつ高い色の濃さを有する鮮明な耐光堅牢性のワニスが
得られた。
【0107】スペクトル軌跡(原色):X=23.3、
Y=13.8、Z=5.6。
【0108】例7a 例7を繰り返した。得られた顔料粉末を水性のカゼイン
バインダー調製物中に配合し、かつ例1に記載した目的
のために使用した。
【0109】スペクトル軌跡(原色):X=43.8、
Y=29.8、Z=10.5。
【0110】例8 シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入した。このバッチを97
℃に加熱した。水溶液の形のNdCl 0.11モル
を30分間で滴加し、その際、KOH溶液を用いてpH
をpH=4に維持した。その後、pH=4および97℃
で5時間攪拌した。次いで生成物を吸い込みフィルタで
単離し、真空乾燥室中80℃で乾燥させ、かつ通例の実
験室用ミルで約2分間粉砕した。
【0111】こうして得られた顔料粉末をDIN532
38によりアルキド−メラミンワニス系中に分散させ、
かつ高い色の濃さを有する鮮明な耐光堅牢性のワニスが
得られた。
【0112】スペクトル軌跡(原色):X=25.7、
Y=15.2、Z=5.6。
【0113】例8a 例8を繰り返した。得られた顔料粉末を水性のカゼイン
バインダー調製物中に配合し、かつ例1aに記載した目
的のために使用した。
【0114】スペクトル軌跡(原色):X=44.0、
Y=29.1、Z=8.4。
【0115】例9 シアンイミノアゾバルビツール酸0.19モル(65.
4g)を水1500g中に導入した。このバッチを97
℃に加熱した。水溶液の形のNdCl 0.2モルを
30分間で滴加し、その際、KOH溶液を用いてpHを
pH=6に維持した。その後、pH=6および97℃で
5時間攪拌した。次いで生成物を吸い込みフィルタで単
離し、真空乾燥室中80℃で乾燥させ、かつ通例の実験
室用ミルで約2分間粉砕した。
【0116】こうして得られた顔料粉末をDIN532
38によりアルキド−メラミンワニス系中に分散させ、
かつ高い色の濃さを有する鮮明な耐光堅牢性のワニスが
得られた。
【0117】スペクトル軌跡(原色):X=26.8、
Y=16.2、Z=5.2。
【0118】例9a 例9を繰り返した。得られた顔料粉末を水性のバインダ
ー調製物中に配合し、かつ例1aに記載した目的のため
に使用した。
【0119】スペクトル軌跡(原色):X=64.2、
Y=54.4、Z=19.2。
【0120】例10 LCDのための有機分散液の製造 例3により製造した生成物の粉末9kgを、溶解機中、
3000rpmでメトキシプロピルアセテート12kg
および分散剤、たとえばSolsperse 38500(Avecia社)
のような分散剤4.5kgと合し、かつ3時間攪拌し
た。次いでこの分散液を0.4〜0.7mmの酸化ジル
コニウムビーズを使用してLMJ−2タイプのNetzchミ
ルに5回通過させて粉砕した。このランタン塩の分散液
をアルキド−メラミンワニス中に混合し、かつDIN5
3238により測定した。
【0121】該分散液をLCDの赤色ドットにおける著
しく鮮明で、耐光性のシェーディング部材として使用し
た。
【0122】スペクトル軌跡:X=22、Y=15、Z
=5.2。
【0123】例11 積層品を着色するための水性分散液の製造 例3による35%のプレスケーキ428gを溶解器中、
3000rpmで脱イオン水222g、ナフタレンスル
ホン酸ホルムアルデヒド縮合物のナトリウム塩、たとえ
ばBASF社のTamol NNO 30gおよび顔料に対して
親和性を有する基を有する高分子量のブロックコポリマ
ー、たとえばBYK 184(BYKChemie社)30g
と合し、かつ1時間攪拌した。該分散液を0.4〜0.
7mmの酸化ジルコニウムビーズを使用して実験室用ビ
ーズミル中に4回通過させて粉砕した。該分散液を水性
バインダー中に配合し、塗布し、かつ色を測定した。色
の濃さは顔料粉末に対して120%であった。
【0124】スペクトル軌跡:X=23、Y=14.
5、Z=5。
【0125】この分散液を、耐熱性かつ耐光堅牢性のブ
ナ材積層品を製造するための黄色着色剤との混合物とし
て使用した。
【0126】例12 シアンイミノアゾバルビツール酸のセリウム塩中での顔
料インクの製造 顔料の粉砕:脱イオン水364g、ナフタレンスルホン
酸−ホルムアルデヒド縮合物のナトリウム塩、たとえば
Tamol NH 8807 15g、乳化剤、たとえばBayer A
G社からのEmulgator PD 10g、消泡剤、たとえばA
ir Products社からのSurfinol E-104 1gおよび直
径0.4〜0.6mmを有する酸化ジルコニウムビーズ
250mlをビーズミル中に導入した。混合物が均質に
なり次第、例4により製造したシアンイミノアゾバルビ
ツール酸のセリウム塩75gを噴霧し、かつ1時間粉砕
した。分散液を50μmのふるいにより濾過した。
【0127】インクの製造:脱イオン水7.95g、
1,5−ペンテンジオール3.75g、ポリエチレング
リコール200 2.5g、N−メチルピロリドン1.
25gを初期バッチとして導入し、かつ顔料分散液8.
3gと混合した。このインクを5μmのフィルターによ
り濾過し、かつHP890インクジェットプリンタで印
刷した。プレミアム紙上でのスペクトル軌跡は次のとお
りであった:X=23.5、Y=15.5、Z=5。
【0128】TamolはBASF AG社の市販品であ
る。Emulgator PDはBayer AG社の市販品である。
Surfinol E 104はAir Products社の市販品であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランク リンケ ドイツ連邦共和国 ケルン グラッツァー シュトラーセ 38 (72)発明者 ロナルト ゲーベル ドイツ連邦共和国 レーフエルクーゼン ヴァイクセルシュトラーセ 8 (72)発明者 ウド ヘルマン ドイツ連邦共和国 ドルマーゲン メラン ダーシュトラーセ 13 (72)発明者 ザビーネ エンデルト ドイツ連邦共和国 ヴッペルタール エゲ ンシュトラーセ 64

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スカンジウム族の金属と、式(I) 【化1】 [式中、 RはOH、NH、NH−CN、アリールアミノまたは
    アシルアミノであり、 R′はNH、NH−CN、アリールアミノまたはアシ
    ルアミノであり、かつRおよびR1′は無関係に−O
    Hまたは−NHである]のアゾ化合物またはその互変
    異性構造との錯体に相応する金属錯体の、顔料としての
    使用、その際、スカンジウム属の金属とは、スカンジウ
    ム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、
    セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム
    (Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(S
    m)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、
    テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミ
    ウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(T
    m)、イッテルビウム(Yb)およびルテチウム(L
    u)の金属である。
  2. 【請求項2】 金属と、式(I) 【化2】 [式中、 RはOH、NH、NH−CN、アリールアミノまたは
    アシルアミノであり、 R′はNH、NH−CN、アリールアミノまたはアシ
    ルアミノであり、かつRおよびR1′は無関係に−O
    Hまたは−NHである]のアゾ化合物またはその互変
    異性構造との錯体に相応する金属錯体において、金属は
    スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、セリウム
    (Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、
    プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピ
    ウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(T
    b)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、
    エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウ
    ム(Yb)およびルテチウム(Lu)からなる群から選
    択されていることを特徴とする、金属錯体。
  3. 【請求項3】 一般式(IIIa)および(IIIb) 【化3】 [式中、Zは、スカンジウム(Sc)、イットリウム
    (Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセ
    オジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(P
    m)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガ
    ドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシ
    ウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(E
    r)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)およ
    びルテチウム(Lu)の金属からなる群から選択される
    金属である]の金属錯体。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の金属錯体の製造
    方法において、式(I) 【化4】 [式中、 RはOH、NH、NH−CN、アリールアミノまたは
    アシルアミノであり、 R′はNH、NH−CN、アリールアミノまたはアシ
    ルアミノであり、かつRおよびR1′は無関係に−O
    Hまたは−NHである]のアゾ化合物をスカンジウム
    属の金属塩により錯化することを特徴とする、請求項2
    または3記載の金属錯体の製造方法。
  5. 【請求項5】 顔料として請求項2または3記載の金属
    錯体少なくとも1種および分散剤少なくとも1種を含有
    する、顔料調製物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の顔料調製物の製造方法に
    おいて、顔料として請求項2または3記載の金属錯体少
    なくとも1種および分散剤少なくとも1種を混合するこ
    とを特徴とする、請求項5記載の顔料調製物の製造方
    法。
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