JP2003291111A - ベニヤレース - Google Patents

ベニヤレース

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JP2003291111A JP2002027099A JP2002027099A JP2003291111A JP 2003291111 A JP2003291111 A JP 2003291111A JP 2002027099 A JP2002027099 A JP 2002027099A JP 2002027099 A JP2002027099 A JP 2002027099A JP 2003291111 A JP2003291111 A JP 2003291111A
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    • B27L5/00Manufacture of veneer ; Preparatory processing therefor
    • B27L5/02Cutting strips from a rotating trunk or piece; Veneer lathes
    • B27L5/04Cutting strips from a rotating trunk or piece; Veneer lathes the trunk being rotated about an axis lying outside it or about an axis which does not correspond to the axis of the trunk
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B27LREMOVING BARK OR VESTIGES OF BRANCHES; SPLITTING WOOD; MANUFACTURE OF VENEER, WOODEN STICKS, WOOD SHAVINGS, WOOD FIBRES OR WOOD POWDER
    • B27L5/00Manufacture of veneer ; Preparatory processing therefor
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  • Wood Science & Technology (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原木を切削して得る単板を、合板の表板に使
用できるような傷が殆ど無いない状態で駆動できるベニ
ヤレースを提供すること。 【解決手段】 鉋台に固定され回転する原木を切削する
刃物の原木回転方向上手側で原木の周面を加圧しながら
駆動させ、周面に多数形成された溝を有するローラーバ
ー3の軸中心線と直交する断面での溝5aの形状は、ロ
ーラーバー回転方向上手側で、ローラーバー3の外周の
線3dとローラーバ3ーの軸中心線側から外側に向かっ
て伸びる線3bとで構成される角部3eにおける接線
と、外側に向かって伸びる線3bとがなす角度が130
乃至160度であるベニヤレースを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ベニヤ単板(以下単板という)
を原木から切削するための、ローラーバーを備えたベニ
ヤレースに関するものである。
【0002】
【発明の属する従来技術】本願出願人は、先に特開平1
1−99507号公報に記載されたベニヤレースを提案
した。このベニヤレースは、ローラーバーの周面に、ロ
ーラーバーの周面から突出しない高さで設けられた多数
の凸部と、鉋台に固定され、ローラーバーを回転自在に
保持し、ローラーバーの軸中心線と直交する断面での形
状が原木側に開口した円弧状で、ローラーバーを中心と
し原木と反対側で且つ原木に相対して備えられた滑り軸
受と、該滑り軸受に保持されたローラーバーを回転させ
る駆動源とを備えている。このように構成されたローラ
ーバーにより、原木を切削するために必要な力の少なく
とも一部を原木に伝達すると共に、プレッシャーバーと
しての役割を果たすことができる。また上記ベニヤレー
スでは、次のような構成も示されている。即ち図17に
示す様に、ローラーバー56の周面に軸中心線方向に対
し角度15度で互いに交差する螺旋状の深さ0.5mmで
幅0.5mmの溝57を回転方向に3mmの間隔で多数形成
することで、表面は滑らかな周面58aである菱形の凸
部58を設ける。図17において円59で囲んだ箇所の
拡大図は図18に示す様になっており、また図18の一
点鎖線P−Pより矢印方向を見た部分断面図は図19の
様になっている。その結果、ローラーバー56の原木に
当接された側では凸部58が原木の周面に食い込み、凸
部58の端縁即ち、図18で上から下に向かってローラ
ーバー56が回転するとすれば各凸部の回転方向下手側
の端縁58bが原木の周面に引っ掛かった状態となり、
前述の場合と同様に大きな力を原木に伝達することがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記ベニヤレー
スでは、原木の樹種によっては切削された単板の表面に
多数の細かな傷が形成されてしまい、合板の表板のよう
に殆ど傷が無いことを要求される単板としては使用する
ことができなかった。また図17乃至図19に示すロー
ラーバーを使用したベニヤレースの場合、切削して得ら
れた単板表面の前記傷は小さくなるが、合板の表板とし
ては使用することができなかった。更には、上記ローラ
ーバーの溝の中に、分離した木材の繊維が入り詰まる
と、離脱しにくくなる。そして、切削を続けることで溝
内全体に繊維が詰まってしまい、ローラーバーは前記原
木の周面に引っ掛かった状態とならず大きな力を原木に
伝達することができなくなってしまうのであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、これら問題を
解決するために下記の通りである。請求項1に係る発明
は、鉋台に固定され回転する原木を切削する刃物と、前
記刃物の原木回転方向上手側で原木の周面を加圧する位
置に備えられ、周面に多数形成された溝を有するローラ
ーバーと、鉋台に固定され、ローラーバーを回転自在に
保持し、ローラーバーの軸中心線と直交する断面での形
状が原木側に開口した円弧状で、ローラーバーを中心と
し原木と反対側で且つ原木に相対して備えられた滑り軸
受と、該滑り軸受に保持されたローラーバーを回転させ
る駆動源とからなるベニヤレースにおいて、ローラーバ
ーの軸中心線と直交する断面での前記溝の形状は、ロー
ラーバー回転方向上手側で、ローラーバーの外周の線と
ローラーバーの軸中心線側から外側に向かって伸びる第
1の線とで構成される角部における接線と、第1の線と
がなす角度が130乃至160度であるベニヤレースで
ある。これにより、回転するローラーバーの溝の回転方
向上手側角部が原木の周面に食い込み係止した状態とな
り、原木に切削に十分な力を伝達させる一方、当接した
原木周面には肉眼で確認できるような傷はほとんど残ら
ない。請求項2に係る発明は、ベニヤレースにおいて、
ローラーバーの軸中心線と直交する断面での前記溝の形
状は、ローラーバー回転方向上手側で、ローラーバーの
外周の線とローラーバーの軸中心線側から外側に向かっ
て伸びる第1の線とで構成される角部における接線と、
第1の線とがなす角度が130乃至160度であり、且
つローラーバー回転方向下手側でローラーバーの軸中心
線側から外側に向かって伸びる第2の線と第1の線とが
なす角度が70度以上であり、更にはローラーバーの外
周面から溝の底部までの深さが0.05mm以上である
ベニヤレースである。これにより、原木から分離した木
材の繊維が、ローラーバーの溝の中に入っても自重等に
より溝から容易に離脱し、且つ木材の繊維に対して溝の
角部が食い付き原木に安定して力を伝達することができ
る。また、請求項3に係る発明のように溝が、ローラー
バーの周面で軸中心線に対して螺旋状に設けられている
ベニヤレースは、原木の繊維に対し、ローラーバーの溝
の回転方向上手側角部が交差した状態で圧接されるの
で、切削されて得られた単板の表面の傷がより肉眼で確
認しにくくなる。請求項4に係る発明のように溝が、ロ
ーラーバーの周面でローラーバーの軸中心線方向と平行
に設けられているベニヤレースは、原木の繊維に対して
溝が適切に対応して食い付いた状態となるので、確実に
駆動力を伝達できる。請求項5に係る発明のようにロー
ラーバーは、軸中心線方向に、溝の形成された箇所と、
滑らかな周面を、該軸中心線方向に交互に設けられてい
るベニヤレースは、保持部材の内周面により安定して設
定した位置に保たれる。請求項6に係る発明のようにロ
ーラーバーの軸中心線方向に並べて多数分割状に配置さ
れた滑り軸受であるベニヤレースは、部分的に欠損がで
きた軸受けのみの交換や軸受け自体の製作が容易であ
る。請求項7に係る発明のようにローラーバーの軸中心
線方向に間隔をおいて多数配置された滑り軸受であるベ
ニヤレースは、請求項6の効果と共に、部品の数を少な
くすることができる。請求項8に係る発明のように滑り
軸受が、一端が鉋台に片持状態で固定された保持体の他
端に設けられているベニヤレースは、ローラーバーと原
木との間に大きな木屑が進入した時、滑り軸受けが原木
から遠ざかる方向に撓み易く、原木及び滑り軸受に過大
な力が作用せず、原木が破壊したり滑り軸受が破損した
りすることが少ない。請求項9に係る発明のようにロー
ラーバーの直径が20mm以下であるベニヤレースは、刃
物に近い位置で原木を加圧することができ、裏割れの少
ない単板を得ることができる。一方、ローラーバーの直
径は、切削して細くなった原木が圧力で半径方向へ萎縮
しない程度の12mm以上であることが好適である。請求
項10に係る発明のように刃物と相対する位置に、切削
につれて直径が小さくなる原木の周面に追従して移動す
るバックアップロールを備えたベニヤレースは、原木を
切削して細くなった状態でも撓まないように適切な加圧
力で原木に駆動力を付与することができる。尚、ローラ
ーバーの軸中心線とは、ローラーバーの回転中心を結ぶ
仮想線即ちローラーバーの長手方向と直交する各断面で
の回転中心を結ぶ仮想線を指す。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1の側面説明図で示すように、原木1の軸心方向
へ進退自在に備えた一対のスピンドルSと、該スピンド
ルSにより回転自在に支持された原木1を切削する刃物
2とローラーバー3を備えた鉋台4を設けてベニヤレー
スを構成する。図1で一点鎖線E−Eより矢印方向を見
た場合で原木1を除いた状態の一部省略した正面説明図
である図2及び図2の右側付近の部分拡大図である図3
に示す様に、ローラーバー3を刃物2の刃先と平行に設
ける。ローラーバー3は直径16mmの丸棒であり、その
周面に溝5a、5bを、図3、図3においてローラーバ
ー3の端部の部分正面説明図である図4及び図4で溝5
と直角に交差する一点鎖線B−Bより矢印の方向を見た
部分断面図の拡大説明図である図5に示すように形成す
る。即ち溝5aは、図5で示す2個の、第1の線に相当
する線3b及び第2の線に相当する線3cで構成され、
深さL2が0.15mm、直線3b及び3cがなす底部
の角度θ2が90度となっている。この溝5aは、ロー
ラーバー3の回転方向の間隔L1が2mmで、図5の紙
面奥方向であるローラーバー3の軸中心線と平行な線A
−Aに対する角度θ1が7.5度となるように螺旋状に
25個、YAGレーザにより形成する。その結果、図5
における直線3bと、ローラーバー3の外周線3dとで
構成される角部3eにおける接線(近似的には外周線3
dとみなすことができる)とがなす角度θ3は135度
となる。また溝5aと、図4での線A−Aに対する角度
だけが異なる、即ちθ4が7.5度となる溝5bを同様
に25個形成する。尚、ローラーバー3の回転方向での
溝5aに対する溝5bを形成する位置は、任意に決定す
れば良い。
【0006】このように構成されたローラーバー3を回
転自在に保持する滑り軸受を備えた保持部材8を、次の
様に構成する。即ち、図1から明らかな様に、鉋台4と
一体に構成されたプレッシャーバー台7に上端部が片持
状に固定され、刃物2の刃先と平行に所定幅(例えば3
5mm)で多数配置された各保持部材8の下端部を円弧状
に削り取る。そして、削り取った箇所へ、斜視図である
図6及び図3の一点鎖線F−Fでの一部断面説明図であ
る図7に示すように、滑り軸受9を各々挿入し固定す
る。滑り軸受9は、内径を、ローラーバー3をほぼ隙間
なく保持する値即ち16mmより最大でも0.1mm程度大
きい値として形成している。また滑り軸受9は、ローラ
ーバー3の軸中心線と直交する断面での形状が原木側即
ち図7では左側に開口した円弧状である。更には滑り軸
受9には、保持されたローラーバー3が自重等の力によ
り滑り軸受9内から飛び出さない様に、ローラーバー3
の半周より長く覆う内周面11とすることで溝9aを形
成している。尚、内周面11には後述する水供給用通路
13となる貫通孔が形成されている。これら保持部材8
は、隣り合う滑り軸受9の溝9aが図7の上下方向及び
左右方向で一致する状態として、図2及び図6に示す様
に刃物2の刃先と平行に切削する原木の長さに応じて多
数並べて鉋台4に固定する。この状態でローラーバー3
を図6の右側から溝9aに挿入するが、挿入されたロー
ラーバー3の刃物2に対する位置が、後述する位置とな
るように、鉋台4に固定する位置を決定する。
【0007】またローラーバー3の刃物2に対する位置
を、図7を用いて説明する。例えば刃角22度、逃げ角
1度に設定された刃物2において、予め刃物2の刃先2
aが、スピンドルSの回転中心と同一水平線上に位置す
る様に、鉋台4に固定しておく。この状態で、例えば厚
さ2mmの単板を切削する場合、刃物2により切削され
ると予想される切削仮想線、即ち図7で刃先2aから垂
直上方に延びる点線とローラーバー3の周面との間隔X
を、2mmの80%である1.6mmの距離に位置決めし
固定する。また、ローラーバー3の回転中心を3bとし
た時、図7で刃先2aから水平に延びる点線(以下、刃
先水平線という)と3bとの間隔Yを、3.8mmの距離
に位置決めし固定する。またローラーバー3は、前記厚
さ2mmの単板を切削する場合に設定した前記ローラー
バー3の位置において、図7で示す様に回転中心3bを
通り刃先水平線とのなす角度が11度30分となる斜め
の二点鎖線を想定し、該二点鎖線上を該回転中心3bが
移動する様に設ける。このために保持部材8を鉋台4に
対し往復移動可能に備えるが、公知のベニヤレースと同
様の構成であるため説明を省略する。このように設ける
ことにより、単板の厚さを変更することでローラーバー
3の刃先2aの位置を変更する場合は、間隔Xが希望す
る距離となるようにローラーバー3を上記の様に移動さ
せ固定すれば良いのである。即ち例えば厚さ6mmの単板
を得る場合、ローラーバー3を、図7で間隔Xが、6mm
の80%である4.8mmとなるまで前記の条件で右上方
へ移動させれば良いのである。
【0008】一方ローラーバー3の両端部の若干直径が
小さい軸3aの部分は、次の様に構成する。即ち、図2
及び図3に示す様に、前述した滑り軸受9を有する保持
部材8と同様に形成され、プレッシャーバー台7に間隔
をあけて固定された2個のホルダー10で該軸3aを回
転自在に保持し、該2個のホルダー10の間の軸3aに
スプロケット(図示せず)を固定する。該スプロケット
には、伝達トルクを制限するためのトルクリミターを有
するモータ18により駆動走行させられるチェーン12
を掛け渡し、ローラーバー3を例えば周速が1分間当た
り60mとなる様に常時回転駆動させる。
【0009】また図7に示すように、保持部材8には、
背面から溝9aのローラーバー3の内周面11に達する
水供給用通路(以下通路という)13が多数形成されて
いる。各通路13には図7に示すようにチューブ14を
連結し、各チューブ14は刃物2の刃先と平行に保持部
材8全体の幅とほぼ同じ長さ連なり両端が塞がれた管1
5に連結される。管15には、上方に設けられ水で満た
されたタンク16とチューブ17と連結することで、水
に作用する重力により常時溝9aに水が供給される。
【0010】更に鉋台4には、第1移動機構として図1
に示す様に、鉋台4の移動方向と直交する方向に間隔を
あけて2箇所の雌ねじ19aを固定し、各雌ねじ19a
には雄ねじ19bを挿通して備える。また原木の半径を
検出する原木径検出機構として、雄ねじ19bには、検
出器20を設けている。検出器20は、雄ねじ19bの
回転数を計測することで原木1の回転中心と刃物2の刃
先の位置との間の距離を検出するためのロータリエンコ
ーダ等から構成されている。雄ねじ19bを回転させる
ためのサーボモータ等から成る可変速駆動源21を備え
る。これら構成において、後述する制御機構22の制御
に基き両雄ねじ19bが可変速駆動源21によって一体
的に回転させられることで、鉋台4は任意速さ又は所定
速さを以って原木切削時には図1の左方向へ、切削が終
了して原位置に戻る時には右方向へ移動させられる。
【0011】一対のスピンドルSはスピンドル作動機構
としての油圧シリンダ(図示せず)により原木1に対し
往復動自在とし、該スピンドルSには、図1に示す様
に、回転計測器23、可変速駆動源24等によって構成
したセンター駆動装置を設ける。その内、回転計測器2
3は、スピンドルSの単位時間当たりの回転数を計測す
るための回転数計測機構としてのロータリエンコーダ等
から成り、可変速駆動源24は、スピンドルSを回転駆
動させる直流電動機等から構成されている。これら構成
でスピンドルSは、鉋台4が原木に向かって移動するこ
とで刃物2により切削され原木1の直径が減少しても、
常に同じ周速で原木1が回転し刃物2で切削され単板T
が得られるように制御機構22により制御される。即
ち、検出器20からの信号を受けた後述する制御機構2
2により、原木1の回転中心と刃物2の刃先との距離に
関連して回転数が増大する様に制御される。またスピン
ドルSは、原木軸芯部へ原木1の切削に必要な動力の一
部を供給する。尚、この周速は、前記ローラーバー3の
周速に対し若干小(例えば1分間当たり58m)となる
様に設定する。
【0012】一方スピンドルSを中心として鉋台4と反
対側で雄ねじ19bと相対する位置には、第2移動機構
として図1に示す様に、同様に鉋台4の移動方向と直交
する方向に間隔をあけて2本の雄ねじ30bを配置す
る。該2本の雄ねじ30bには、雄ねじ30bと係合す
る雌ねじ30aが固定された支持台31を各々配置す
る。各支持台31は、図1において一点鎖線H−Hより
矢印方向を見た場合で原木1を除いた状態の部分正面図
である図8に示すように、水平に配置した基台32とあ
り溝により係合されることで、直線的に水平移動即ち図
1において矢印で示す左右方向に移動する様に案内され
る。また各雄ねじ30bには、図1に示す様にロータリ
エンコーダ等から成り原木1の回転中心と後述するロー
ル37、38の周面との距離を検出する検出器33、サ
ーボモータ等から成る可変速駆動源34を設ける。一
方、両支持台31の間には、図8及び図8の一点鎖線K
−Kで矢印方向に見た部分断面図である図9に示す様
に、中空の角柱体である取付台35を配置し、該取付台
35の両端部を各々支持台31に固定する。取付台35
には、図9から明らかな様に側面の形状がL型であって
且つ支持台31の移動方向と直交する方向の長さが取付
台35より短い保持台36を、図8に示す様に、後述す
るチェーン41及びタイミングベルト43の走行の妨げ
とならないように、両支持台31の間の中央よりの位置
に固定する。
【0013】保持台36には図8、9に示す様に、軸心
方向の長さが切削する原木1より若干長く直径が115
mmで各回転中心の間隔を145mmとして2本のロール3
7、38の両端を、図9において一点鎖線で示す原木1
の回転中心を通る仮想水平線H−Hが垂直方向でロール
37、38の中央に位置する位置で、軸受39aにより
回転自在に支持する支持板39を固定する。保持台36
の上面には図8、9に示す様にモータ40を固定し、該
モータ40の回転をチェーン41(図9では二点鎖線で
示す)によりロール37に伝達し、ロール37の周速が
ローラーバー3の周速より若干速い周速(例えば1分間
当たり62m)で矢印の方向へ常時回転させる様に設定
する。
【0014】また取付台35の下面には、回転数計測機
構として、軸が回転させられることで発生するパルスを
カウントするパルス計数器42を固定し、パルス計数器
42の軸とロール38の軸とに各々歯車(図示せず)を
固定する。この両歯車にタイミングベルト43(図9で
は二点鎖線で示す)を掛け渡し、ロール38の回転をパ
ルス計数器42に伝達する。パルス計数器42に伝達さ
れたロール38の回転信号は制御機構22に伝達され、
検出器20からの信号も用いることで、後述する様に原
木1の単位時間当たりの回転数を計測する。またこれら
構成において、後述する制御機構22の制御に基き両ネ
ジ30が可変速駆動源34によって一体的に回転させら
れることで、支持台31に備えたロール37、38は任
意速さ又は所定速さを以って図1の矢印で示す方向に移
動させられる。
【0015】以上の構成で、制御機構22は以下の様に
各部材を制御する様に構成されている。即ち、原木1の
切削開始時には、雄ねじ30bの回転により支持台31
を原木から遠ざかる方向に移動させてロール37、38
を原木1から離し、スピンドルSだけを原木1に当接さ
せ且つ回転駆動させる。この回転で回転計測器23によ
り算出されたスピンドルS即ち原木1の単位時間当たり
の回転数の信号を受け、制御機構22は、この信号を基
に切削される単板の厚さを希望する一定の値例えば2m
mとなる様に、即ち、原木1の1回転当たりに鉋台4が
原木1に向かって2mmの割合で移動するように、可変
速駆動源21へ作動信号(以下、第1作動信号という)
を伝達し、鉋台4を移動させる。同じく制御機構22
は、切削され原木1から連続帯状の単板が切削される様
になると、運転者の手入力による信号を受けて、可変速
駆動源34を作動させて支持台31を原木1に向けて鉋
台4の移動早さより早く移動させる。次いで、検出器3
3から得られる原木1の回転中心とロール37、38の
周面との間の距離が、検出器20から得られる原木1の
回転中心と刃物2の刃先の位置との間の距離と等しい位
置(厳密には単板の厚さを考慮したアルキメデスのスパ
イラル曲線上の位置)に到達すると、以後は鉋台4と同
じ早さで原木1に向けて移動する様に制御する信号を可
変速駆動源34に出す。その結果、ロール37、38は
切削されるにつれてその直径が減少する原木1の周面に
常に圧接された状態で、原木1の回転中心に向かって移
動する。
【0016】また原木1に圧接されたロール38は原木
1の回転により従動回転させられ、このロール38の回
転即ち原木1の周速がタイミングベルト43によりパル
ス計数器42に伝えられる。この信号と検出器20から
得られ順次変化する原木1の回転中心と刃物2の刃先の
位置との間の距離の信号とにより、制御機構22で予め
設定された微小時間毎に原木1の単位時間当たりの回転
数を算出し、この回転数において原木1の1回転当たり
に鉋台4が原木1に向かって移動する量が2mmとなる
ような信号(以下第2作動信号という)を算出する。た
だこの時点では、まだ第1作動信号が可変速駆動源21
へ発信されており、第2作動信号は可変速駆動源21へ
発信されない。
【0017】また制御機構22は、上記状態から切削が
進み、原木の半径と見なすことのできる検出器20から
得られる原木1の回転中心と刃物2の刃先の位置との間
の距離が、スピンドルSの半径より若干大である予め設
定された距離例えば60mm(以下第1の距離という)に
なったことを検出した信号により、最初に鉋台4を移動
させるために用いていた可変速駆動源21への第1作動
信号を、第2作動信号へと切り換え、同様に鉋台4の移
動を継続する。次に該切り換えを行った後に、スピンド
ルSを後退させ原木1から離す信号を出す。更に制御機
構22は、切削が進み、検出器20から得られる原木1
の回転中心と刃物2の刃先の位置との間の距離が予め設
定された距離(以下第2の距離という)例えば40mm程
度になると、可変速駆動源21及び可変速駆動源34に
作動停止信号を送り、鉋台4及びロール37、38の原
木1への移動を停止させ次いで互いに遠ざかる方向に後
退させる。
【0018】本発明の実施の形態は以上のように備える
もので、その作用は以下のようになる。切削開始時は、
ロール37、38は原木1から離しスピンドルSだけを
原木1に当接させ且つ回転駆動させる。そして、回転計
測器23からの信号を受けて制御機構22は、切削され
る単板の厚さを一定とするべく可変速駆動源21へ第1
作動信号を伝達し、鉋台4を移動させる。尚、スピンド
ルSは前述の様に、原木1の回転中心と刃物2の刃先と
の距離に関連して回転数が増大する様に制御されている
ので、鉋台4が原木1へ向かって移動するにつれて順次
単位時間当たりの回転数が増大していく。やがてローラ
ーバー3の周面が原木1の周面に押圧され、前述の様に
ローラーバー3を回転駆動するモータにトルクリミター
を備えてあるので、ローラーバー3の周速が原木1によ
り小さくなりほぼ原木の周速と同一となって、ローラー
バー3からの動力とスピンドルSからの動力が供給さ
れ、刃物2により単板Tの切削が開始される。
【0019】この切削は、図7と同じ位置関係で原木1
を切削する状態の図でありローラーバー3の周囲を説明
した図である図10の様に行われ、単板Tが得られる。
この切削において、図10におけるローラーバーの軸中
心線方向と直交する断面での要部拡大図が図11に示す
様になっている。即ち図7を用いて先に説明した様に、
距離Xを、切削する単板Tの厚さの80%の距離に設定
しローラーバー3により原木を圧縮変形させているの
で、矢印の方向に回転するローラーバー3の例えば溝5
aの角部3eが原木1の周面1aに食い込み係止した状
態となっている。そのため、ローラーバー3から原木1
に力を十分に伝達させることができる。また角部3eの
角度θ3は前記の様に135度となっているので、原木
周面に残る傷は肉眼では殆ど確認することができず、切
削して得られた単板Tを前記原板として用いることがで
きる。尚、前述の様に角度θ3は溝5aの連なる方向と
直交する方向の断面での角度であり、ローラーバーの軸
中心線と直交する断面即ち図4の一点鎖線C−Cにおけ
る断面での図11におけるローラーバー回転方向上手側
θ4の角度(以下、直交断面の角度という)は、前述の
角度θ3の135度より若干大きくなる。直交断面の角
度は、その値を大きくすると単板Tに表れる傷は小さく
なるものの角部3eが原木1の周面に係止しにくくな
り、原木1に伝達できる力が小さくなってしまう。また
逆に値を小さくすると角部3eが原木1の周面1aに係
止し易くなり原木1に伝達できる力は大きくなるもの
の、単板Tに表れる傷が大きくなってしまう。比較的傷
の表れ易い樹種のブナとカバを、切削する単板の厚さ1
〜3mmの範囲で直交断面の角度を変えて実験を行った
所、単板に表れる傷の状態とローラーバーから伝達でき
る力の大きさは以下の様になった。
【0020】
【表1】
【0021】これらのことから、直交断面の角度が13
0乃至160度であれば使用可能であることが分かっ
た。尚、図11でθ4に相対するローラーバー回転方向
下手側のθ5の角度は、原木1に伝達する力としては殆
ど影響なく単板Tに表れる傷が問題ない程度でθ4と異
なる角度、例えば小さい角度とすれば良い。これによ
り、溝が原木に当接し食い込み係止した状態の後、ロー
ラーバーが回転方向上手側の角部で当接したまま下手側
角部の方が早く溝内部を解放するときに、θ5が小さい
ほど、より早く解放できるので詰まっている繊維屑が排
除しやすい。また、θ4と同じにすれば、正確には図5
における角度θ3と、角度θ3に相対するローラーバー
回転方向下手側角度とを同じにすれば、溝を形成する際
に加工が容易となる。また、底部角度θ6は90度より
広くなってローラーバーが回転して溝が下方に開口した
状態となると自重により繊維屑が排除され、ローラーバ
ーから良好に原木へ力を伝達することができる。尚、木
材と鋼材との摩擦係数の関係でθ6が70度より大であ
れば、溝内に繊維屑は詰まることが殆ど無く同様に排除
される。下記に、θ4に対する2組のθ5・θ6の例を
示す。
【0022】
【表2】
【0023】更には、ローラーバー3の直径を16mm程
度としたため、図11に示す様に、ローラーバー3の溝
5a、5b以外の部分の滑らかな周面6により、刃物2
の直前の位置で原木を押圧することができ、裏割れの少
ない単板Tが得られる。
【0024】一方、ローラーバー3全体としては、該滑
らかな周面6が保持部材8の内周面11により最初に設
定した位置に保たれ続け、希望する条件で良好な単板T
を得ることができる。尚、タンク16から常時溝9aに
水が供給されているので、供給された水がローラーバー
3の回転により、ローラーバー3の溝5a、5b内に入
って内周面11全体にも付着する。また、ローラーバー
3の周面全体にも付着することで、内周面11で位置決
めされてローラーバー3が回転する場合の潤滑及び冷却
の効果がある。
【0025】以上の様に切削が継続され原木1から連続
帯状の単板が切削される様になったことを目視により運
転者が確認すると、手入力で制御機構22に信号を送
り、該信号を受けた制御機構22は、次の様に各部材を
作動させる信号を出し各々作動させる。即ち、可変速駆
動源34を作動させ支持台31を原木1に向けて鉋台4
の移動早さより早く移動させ、原木1の回転中心とロー
ル37、38の周面との間の距離が、原木1の回転中心
と刃物2の刃先の位置との間の距離と等しくなり原木1
の周面に圧接されたことを検出器33及び検出器20に
より確認すると、以後は図1に示す状態で、ロール3
7、38を鉋台4と同じ早さで原木1の周面に圧接され
た状態で原木1の回転中心に向かって移動させる。この
ロール37、38の圧接により、切削が継続して原木1
の直径が小となっても、刃物2等の原木1への水平方向
の力によって原木2が撓むことが防がれ、またロール3
7の周速は前述の様に設定してあるので、ロール37は
原木の周面とスリップしつつ原木1に回転方向への力を
与え、切削するために必要な動力の一部を供給する。
【0026】この状態で更に切削が進み、原木1の回転
中心と刃物2の刃先の位置との間の距離が、前記第1の
距離になったことの信号を検出器20から受けて、制御
機構22は最初に鉋台4を移動させるために用いていた
可変速駆動源21への前記第1作動信号を、前記第2作
動信号へと切り換え、同様に鉋台4の移動を継続する。
次いで制御機構22からの作動信号により、スピンドル
Sを後退させ原木1から離す。スピンドルSが後退して
も原木1には部分拡大図である図12に示す様に、ロー
ル38から原木1の回転中心に向かう方向即ち斜め上方
への力F1が作用しており、この力F1の垂直方向の成
分の力F2を主な力とし、原木1は落下することなくロ
ール3とロール37、38とにより保持されつつ回転駆
動させられ、刃物2による切削が継続して行われる。更
に切削が進み、原木1の回転中心と刃物2の刃先の位置
との間の距離が第2の距離となったことが検出器20か
ら得られると、制御機構22からの作動信号により雄ね
じ19b及び雄ねじ30bの回転を停止させ鉋台4及び
支持台31の原木1への移動を停止する。次いで雄ねじ
19b及び雄ねじ30bを逆回転させることにより鉋台
4及び支持台31を原木1から遠ざかる方向に移動させ
ると、残った剥芯と呼ばれる丸棒状の原木1は自重によ
り落下する。本実施の形態では以上動作の繰り返しで、
原木の切削を行う。
【0027】前記実施の形態においては以下の様に変更
しても良い。 1、ローラーバーの周面に形成する溝5a、5bは図1
3に示す様に、ローラーバー3の軸中心線方向に溝5
a、5bが形成された箇所と、溝5a、5bが形成され
ない滑らかな周面3fとを各々一定幅で交互に設けるも
のであっても良い。このような構成であれば、ローラー
バーの原木へ伝達される力は小さくなるが、前記周面3
fが保持部材8の内周面11によってより安定して設定
した位置に保たれ易くなる。 2、ローラーバーの周面に形成する溝は図14に示す様
に、ローラーバー3の軸中心線方向と平行に形成する溝
5cであっても良い。またこの時図13で示した例と同
様に、ローラーバー3の軸中心線方向に溝5cが形成さ
れた箇所と、溝5cが形成されない滑らかな周面3fと
を各々一定幅で交互に設けても良い。また、上記形態
1,2は溝が形成された箇所と、滑らかな周面3fとを
交互に設けているが、溝深さを2種類以上とした溝を形
成した箇所を2カ所以上設けても良い。 3、前記実施の形態において、ローラーバーの直径を1
6mmとしたが、直径が12mm以上であって20mm以下で
あると、ローラーバーは刃物の直前位置で原木をより有
効に加圧しプレッシャバーとしての機能を発揮すると共
に原木により有効に動力を伝えることができる。また切
削する単板の厚みを、既述した3mmよりも大とする場
合、ローラーバーの直径を更に大きく、例えば30mm程
度としても良い。
【0028】4、前記実施の形態では、保持部材8に備
えたローラーバーの滑り軸受9を例えば図2に示す様
に、刃物2の刃先と平行に隙間なく並べて設けたが、図
15に示す様に、各保時部材8の間を隙間60をおいて
設けることで、滑り軸受9を間隔をおいて設けても良
い。 5、以上述べた保持部材は、一端を鉋台4に固定したバ
ー状の他端に滑り軸受を備えたが、次の様に形成しても
良い。即ち、図16の斜視図で示す様に、直方体の保持
部材63とし、該保持部材63の一方側側面を円弧状に
削り、削り取った箇所へ滑り軸受9と同様に構成した滑
り軸受64を挿入し固定する。この滑り軸受64へ前述
の種々のローラーバーを適宜選択して挿入すれば良い。 6、ローラーバーの軸中心線方向の長さは、図2及び図
15では1本のロールを用いたが、例えば図の左右方向
の中央で分割された状態で各々滑り軸受9で回転自在に
支持しても良い。 7、前記実施の形態では、刃物と相対する位置に、切削
につれて直径が小さくなる原木の周面に追従して移動す
るバックアップロールとして、係合する雌ねじ30a及
び雄ねじ30bの作用によりロール37、38を移動さ
せる様に備えたが、同様に構成したロール37、38を
公知の油圧又は空圧のシリンダにより移動させても良
い。
【0029】
【発明の効果】以上の様に本発明の請求項1記載のベニ
ヤレースによれば、原木を切削して得られた単板を、合
板の表板のように傷が殆ど無いないことを要求される単
板として使用することができる。また請求項2記載のベ
ニヤレースによれば、原木の分離した木材の繊維がロー
ラーバーの溝の中に詰まることが無く、原木に安定して
力を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の側面説明図である。
【図2】図1の一点鎖線E−Eにおける矢印方向で原木
1を取り除いた状態の一部省略した正面説明図である。
【図3】図2の右側端部付近を部分的に拡大した正面説
明図である。
【図4】ローラーバーの端部の部分拡大説明図である。
【図5】図4の一点鎖線B−Bにおける断面の拡大説明
図である。
【図6】保持部材8の部分拡大斜視図である。
【図7】図3の一点鎖線F−Fにおける一部断面説明図
である。
【図8】図1の一点鎖線H−Hにおける矢印方向で原木
1を取り除いた状態で、一部を拡大した正面説明図であ
る。
【図9】図8の一点鎖線K−Kにおける一部断面説明図
である。
【図10】図1で刃物2及びローラーバー3付近の部分
拡大側面説明図である。
【図11】図10におけるローラーバー3の軸中心線方
向と直交する断面での要部拡大図である。
【図12】原木からスピンドルを離した時の切削状態の
説明図である。
【図13】ローラーバーの周面に形成する溝の変更例の
部分拡大説明図である。
【図14】ローラーバーの周面に形成する溝の変更例の
部分拡大説明図である。
【図15】滑り軸受の配置状態の変更例の正面説明図で
ある。
【図16】滑り軸受の変更例の斜視図である。
【図17】ローラーバーの従来例の部分正面説明図であ
る。
【図18】図17の円59で囲んだ箇所の拡大説明図で
ある。
【図19】図19の一点鎖線P−Pにおける断面の説明
図である。
【符号の説明】
1・・原木 2・・刃物 3・・ローラーバー 4・・鉋台 5a、5b・・溝 6・・滑らかな周面 8・・保持部材 9・・滑り軸受

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉋台に固定され回転する原木を切削する
    刃物と、 前記刃物の原木回転方向上手側で原木の周面を加圧する
    位置に備えられ、周面に多数形成された溝を有するロー
    ラーバーと、 鉋台に固定され、ローラーバーを回転自在に保持し、ロ
    ーラーバーの軸中心線と直交する断面での形状が原木側
    に開口した円弧状で、ローラーバーを中心とし原木と反
    対側で且つ原木に相対して備えられた滑り軸受と、 該滑り軸受に保持されたローラーバーを回転させる駆動
    源とからなるベニヤレースにおいて、 ローラーバーの軸中心線と直交する断面での前記溝の形
    状は、ローラーバー回転方向上手側で、ローラーバーの
    外周の線とローラーバーの軸中心線側から外側に向かっ
    て伸びる第1の線とで構成される角部における接線と、
    第1の線とがなす角度が130乃至160度であるベニ
    ヤレース。
  2. 【請求項2】 鉋台に固定され回転する原木を切削する
    刃物と、 前記刃物の原木回転方向上手側で原木の周面を加圧する
    位置に備えられ、周面に多数形成された溝を有するロー
    ラーバーと、 鉋台に固定され、ローラーバーを回転自在に保持し、ロ
    ーラーバーの軸中心線と直交する断面での形状が原木側
    に開口した円弧状で、ローラーバーを中心とし原木と反
    対側で且つ原木に相対して備えられた滑り軸受と、 該滑り軸受に保持されたローラーバーを回転させる駆動
    源とからなるベニヤレースにおいて、 ローラーバーの軸中心線と直交する断面での前記溝の形
    状は、ローラーバー回転方向上手側で、ローラーバーの
    外周の線とローラーバーの軸中心線側から外側に向かっ
    て伸びる第1の線とで構成される角部における接線と、
    第1の線とがなす角度が130乃至160度であり、且
    つローラーバー回転方向下手側でローラーバーの軸中心
    線側から外側に向かって伸びる第2の線と第1の線とが
    なす角度が70度以上であり、更にはローラーバー外周
    面から溝の底部までの深さが0.05mm以上であるベ
    ニヤレース。
  3. 【請求項3】 溝が、ローラーバーの周面で螺旋状に設
    けられている請求項1又は2記載のベニヤレース。
  4. 【請求項4】 溝が、ローラーバーの周面でローラーバ
    ーの軸中心線方向と平行に設けられている請求項1又は
    2記載のベニヤレース。
  5. 【請求項5】 ローラーバーは、軸中心線方向に、溝の
    形成された箇所と、滑らかな周面を、該軸中心線方向に
    交互に設けられている請求項1乃至4に記載のベニヤレ
    ース。
  6. 【請求項6】 ローラーバーの軸中心線方向に並べて多
    数分割状に配置された滑り軸受である請求項1乃至5記
    載のベニヤレース。
  7. 【請求項7】 ローラーバーの軸中心線方向に間隔をお
    いて多数配置された滑り軸受である請求項1乃至5記載
    のベニヤレース。
  8. 【請求項8】 滑り軸受が、一端が鉋台に片持状態で固
    定された保持体の他端に設けられている請求項1乃至7
    記載のベニヤレース。
  9. 【請求項9】 ローラーバーの直径が20mm以下である
    請求項1乃至8記載のベニヤレース。
  10. 【請求項10】 刃物と相対する位置に、切削につれて
    直径が小さくなる原木の周面に追従して移動するバック
    アップロールを備えた請求項1乃至9記載のベニヤレー
    ス。
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