JP2005111868A - 原木の切削方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 回転駆動されるローラーバー7を原木1周面に当接する位置に移動待機させておき、刃物3による切削開始時にローラーバー7が原木1周面に当接し且つローラーバー7から原木1に動力を伝達され始めたことの信号によりローラーバー7を刃物3に対し右方向に移動させ、プレッシャーバー台4に対し原木1から遠ざかる方向に順次移動させる。
またスピンドル41が最初の1回転を終えたことが検出器40からの信号により確認されると、制御器14からの信号で可変速駆動源21の作動を停止しさせ、プレッシャーバー台4に対するローラーバー7の位置を固定する。
【選択図】 図4
Description
尚、これらベニヤレースでは、原木を切削するために必要な動力の大部分は該回転体から供給するように構成され、原木を回転自在に支持するされている。
このローラーバー7は、原木1の切削における先割れを少なくすること及び原木1への動力を確実に伝達することのために、次のような位置に備えられている。
即ち図10で、原木1が回転して切削された場合に刃物3の刃先3aが通過すると近似的に想定される刃先3aから垂直に引いた一点鎖線で示す仮想線Y−Yと、ローラーバー7の刃物側外周面との間隔が、切削して得られる単板の厚さの90%程度になるように配置している。
しかるに図10に示すように、原木1の外周1aが該仮想線Y−Yの位置を越えて切削が開始されてから原木が1回転するまでは、原木1の外周1aはローラーバー7と当接されず、そのためローラーバー7から原木1に力は伝達されず、スピンドルのみから原木1に力が伝達されている。
スピンドルから供給される動力は前述のように構成されているので、回転している原木及びスピンドル等の運動エネルギーが切削により消費されてしまうと、原木1は回転を停止し切削ができなくなってしまうことがある。
このような現象は、特にほぼ円柱状に加工形成されている原木(以下、円柱原木という)で起き易い。何故なら円柱原木の場合、該原木の軸中心線方向の全幅で刃物3により一斉に切削されるため、スピンドルにかかる切削抵抗が大となって切削ができなくなり易いからである。
図1は装置の側面説明図、図2は図1の一点鎖線X−Xより矢印方向を見た部分断面図、図3は図1の破線で示す円Aの箇所の拡大図である。
原木1を支持し矢印方向に回転駆動する一対のスピンドル41を、原木1の軸心方向へ進退自在に備え、また原木1の左右両側には各々以下のように設ける。
即ち原木1の右側には、回転する原木1を切削するための刃物3等を有し、摺動面を有する支持台(図示せず)上で図1の左右方向へ摺動自在のプレッシャーバー台4と鉋台5を一体に配置する。
プレッシャーバー台4は、公知のベニヤレースと同様に、刃物3により原木を切削することで得られた単板が通過できる空間を設けるべく、鉋台5の上方で、原木1の軸心方向の両端側において互いに連結一体化されている。
該プレッシャーバー台4で前記軸心方向の両端側の上面は、図1で若干左下がりに傾斜した面に形成されており、該面に図2では一方側だけを示すが、各々スライド部材17を、リニア軸受18を介して設けることで、プレッシャーバー台4に対し、スライド部材17が図1の矢印で示す傾斜した左右方向に往復移動自在に設けられている。
該取付台15には、側面形状が図1に示すようにL字形であり、原木1の軸心方向の幅が比較的狭い(例えば40ミリメートル)ホルダー13を、図2に示すように同軸心方向に多数並んだ状態で固定する。
各ホルダー13には、スピンドル41側での下部であって刃物3の刃先上方となる位置に円弧状の凹部13aが形成されており、各凹部13aには、1個の棒状の部材で構成され直径が凹部13aの円弧の直径とほぼ等しいローラーバー7を挿入し、回転自在に保持する。
ローラーバー7には、図1で反時計回りに常時同じ周速(例えば1分間当り88m)で回転駆動させるべく、モータ11を設けてある。
該モータ11とローラーバー7との間には、ワンウェイクラッチ(図示せず)を設け、ローラーバー7が前記周速以上の速さで回転方向に力を受けると追従して回転可能とする。
またモータ11には出力トルクの量を検出するためのトルクメータ12を設け、該トルクメータ12が検出したトルクの量の信号は制御器14に送られる。
雄ねじ19は第1移動装置の一例である可変速駆動源21に連結されており、該可変速駆動源21により正・逆転させられることで、図1の矢印で示すようにスライド部材17が往復動自在と即ち各ホルダー13に保持されたローラーバー7がプレッシャーバー台4に対し往復動自在となっている。
また雄ねじ19には、雄ねじ19の回転数を計測することで、プレッシャーバー台4と一体である鉋台5に備えた刃物3に対する、該傾斜した方向でのローラーバー7の原木側外周面の位置を検出し且つ該検出信号を後述する制御器14に送るためのアブソリュート形ロータリエンコーダ等から成る検出器20を備えてある。
尚、可変速駆動源21の正・逆転及び停止は、制御器14からの作動信号により後述するように制御される。
雄ねじ31は第2移動装置の一例であるサーボモータ等から成る可変速駆動源34に連結されており、雄ねじ31が該駆動源34に正・逆転させることせられることにより、プレッシャーバー台4と鉋台5が一体でスピンドル41に対し往復動自在となっている。
また雄ねじ31には、雄ねじ31の回転数を計測することでスピンドル41の回転中心と刃物3の刃先の位置との間の距離を検出し該検出信号を後述する制御器14に送るためのアブソリュート形ロータリエンコーダ等から成る検出器33を設けてある。
尚、可変速駆動源34の正・逆転及びその回転数は、後述するように制御器14からの作動信号により制御される。
また、前記スピンドル41には、時間当りの回転数を適宜変更可能な可変速駆動源42を設けるが、可変速駆動源42からスピンドル41に供給される動力は、スピンドル41単独では刃物3により原木1を切削するためには不十分な大きさに設定されている。
尚、スピンドル41の回転角度の値と、単位時間当りの回転数を検出し、これら検出信号を後述する制御器14に送るための検出器40を設けてある。
即ち支持台47にはプレッシャーバー台4と同様に水平方向に雌ねじ(図示せず)を設け、該雌ねじに係合した状態で雄ねじ49が挿通されている。
雄ねじ49はサーボモータ等から成る可変速駆動源51に連結されており、雄ねじ49が該駆動源51に正・逆転させることせられることにより、支持台47がスピンドル41に対し往復動自在となっている。
また雄ねじ49には、雄ねじ49の回転数を計測することでスピンドル41の回転中心とバックアップロール43、45の原木1側外周面の位置との間の距離を検出し、該検出信号を後述する制御器14に送るためのアブソリュート形ロータリエンコーダ等から成る検出器50を設けてある。
以上設けた検出器20、検出器33、検出器40及び検出器50からの信号により、制御器14は、プレッシャーバー台4と鉋台5及び支持台47の移動を次のように制御する信号を可変速駆動源21、可変速駆動源34、可変速駆動源42及び可変速駆動源51に送る。
そのため検出器33から得られるスピンドル41の回転中心と任意位置にある刃物3の刃先3aとの間の距離(以下、第1距離という)の値をrとすると、その時のスピンドル41の回転数Nは、N=V÷2Πrとなるので、Vを一定とするためには第1距離の値rが小さくなるにつれ反比例してNを大きくする様に制御器14が制御する信号を出し、また検出器40からフィードバックされる信号で確認し、異なれば修正する信号を出す。
また刃物3で原木1を切削して得られる単板の厚さを一定とするためには、スピンドル41の1回転当りにプレッシャーバー台4と鉋台5とが原木1に向けて移動する距離を一定としなければならない。
そのために前記順次増大するスピンドル41の回転数の信号が伝えられる制御器14は、第1距離の値rが小さくなるにつれ反比例して可変速駆動源34にプレッシャーバー台4と鉋台5とが原木1に向けて移動する速さを順次増大させる信号を出し、同様に検出器33からフィードバックされる信号で確認し、異なれば修正する信号を出す。
即ち可変速駆動源51は作動し、最初に、プレッシャーバー台4と鉋台5の移動により順次変化する任意の第1距離で、設定された厚さの単板を切削していると仮定した場合に求められる曲線(切削中の原木の外周面はほぼアルキメデスのスパイラル曲線上にある)となる仮想原木外周面に、バックアップロール43、45の周面が各々当接する位置関係となるように、支持台47をスピンドル41側へ急速移動させる。
該急速移動後は、プレッシャーバー台4と鉋台5の移動による前記第1距離に応じた前記曲線となる仮想原木外周面に、バックアップロール43、45の周面が各々当接しつづける位置関係となるように、支持台47をスピンドル41側へ移動させる。
また制御器14は、同様に検出器50からフィードバックされる信号で支持台47の位置を確認し、異なれば修正する信号を可変速駆動源51に出す。
尚、同じく可変速駆動源21は制御器14からの信号により作動を制御されるが、詳細は以下の実施例の作動説明中に示す。
図1の各部材の位置関係から、運転者の手作業による入力信号を受けた制御器14は、可変速駆動源34を作動させプレッシャーバー台4と鉋台5を右側に移動させると共に、可変速駆動源51を作動させて支持台47をプレッシャーバー台4と鉋台5とほぼ同じ量だけ左側に移動させ、また原木1をスピンドル41から除去しておく。
次いで予めベニヤレース(図示せず)により軸中心線を回転中心として回転させ刃物により外周部の凹凸を削り取ることで円柱状に形成された原木1を、フック(図示せず)により吊り下げて一対のスピンドル41の間に供給し、該軸中心線がスピンドル41の回転中心となるようにスピンドル41を各々原木1の両木口に向けて前進させ、保持しておく。
即ち前記スライド部材17の移動により、図1のローラーバー7の付近を点線の円Aで囲んだ部分のしかも原木1を除外した状態の拡大説明図である図3に示すように、ローラーバー7の原木側外周面が仮想線Y−Yの位置に到達したことを検出器20により検出されると、該検出信号を受けた制御器14からの信号により可変速駆動源21を停止させ、ローラーバー7を切削開始位置で待機させる。
次いで運転者から出される切削開始信号を受けた制御器14は、原木1から切削される単板の厚さが一定となるように、可変速駆動源34、42及び51を、スピンドル41の1回転当りにプレッシャーバー台4と鉋台5とが原木1に向けて移動する距離を予め設定された一定の値で、またこのプレッシャーバー台4と鉋台5との移動に対応して支持台47も移動させ、しかも第1距離rの値の減少に反比例してスピンドル41の時間当りの回転数Nを増大させるように各々制御する。
やがて原木1の周面が仮想線Y−Yの位置に至ると、回転するローラーバー7の原木1側周面が原木1の周面に当接される。
この時、ローラーバー7の周速は原木1の周速より小であるが、前記のようにローラーバー7とモータ11との間にワンウェイクラッチを備えてあるので、該当接によってローラーバー7は原木1から受ける摩擦力によりその周速が増大され原木1と同一となって回転させられるが、この状態ではローラーバー7は原木1に動力を伝達していない。
上記状態で図5に示すように原木1が刃物3により切削され始め設定された厚さより薄い単板Pが得られるが、前述のようにスピンドル41から供給される動力は単独では切削するためには不十分な大きさに設定されているため、刃物3による切削抵抗により原木1の周速は順次減少し、この原木1の周速に追従してローラーバー7の周速も減少する。
ローラーバー7の周速が減少し設定された1分間当り88mの周速になると、ワンウェイクラッチの作用によりローラーバー7から動力が原木1に供給され、以後主にローラーバー7からの動力により原木1が回転させられ、前記のようにスピンドル41から供給される動力だけで切削するためには不十分な大きさに設定されていても、問題なく切削が行なわれる。
そこで制御器14は、検出器40から入力されるスピンドル41の回転角度の値の信号とにより、該出力トルクが増大し始めた時を基準とし、最初にスピンドル41が1回転する間に、可変速駆動源21に作動信号を出し、プレッシャーバー台4に対し各スライド部材17を次のように原木1から遠ざかる方向に移動させる。
即ち、原木1が円柱状で且つ前記スピンドル41の1回転当りにプレッシャーバー台4と鉋台5とが移動する距離が所定の値であるので、前記最初の1回転におけるスピンドル41の回転角度に応じて原木1から刃物3により切削される単板の厚さ、言い換えれば図4乃至6で仮想線Y−Yと仮想線Y−Yより右側にある原木1表面との間隔は順次増大する。また該1回転の後に、図6に示すように該間隔は一定となって所定の厚さの単板Pが得られる。
そこで制御器14は、仮想線Y−Yとローラーバー7の原木1側表面との間隔が常に前記求められた間隔の各量の10%程度となるように、可変速駆動源21を作動させる信号を出し、ローラーバー7をプレッシャーバー台4に対し原木1から遠ざかる方向に順次移動させる。
またスピンドル41が最初の1回転を終えたことが検出器40からの信号により確認されると、制御器14からの信号で可変速駆動源21の作動を停止しさせ、プレッシャーバー台4に対するローラーバー7の位置を固定し、以後、従来装置と同様に必要な動力の大部分はローラーバー7から供給して原木1を切削し一定の厚さの単板Pを得るのである。
以上のように実施例では、ローラーバー7は、原木1が刃物3により切削され始めるとほぼ同時に原木1へ動力を伝達し始めるため、前記従来装置における問題点が解決されるのである。
1. 前記実施例ではスピンドル41が該最初の1回転する際に、バックアップロール43、45は原木1に当接されないが、原木1の切削抵抗によるベンディングを防ぐために、ローラーバー7の移動に対応して支持台47を移動させ、該最初の1回転においてもバックアップロール43、45を原木1に追従させて切削しても良い。
この場合、制御器14は、前記刃物3による切削で真円の状態から順次変化し前記曲線となる原木1の外周の状態を計算により求め、次のような作動信号を各可変速駆動源に送る。
即ち、最初に、前記実施例のようにローラーバー7の原木側外周面が仮想線Y−Yの位置に至る切削開始位置で待機させた状態で、プレッシャーバー台4と鉋台5とを前記のように移動させ、次いで可変速駆動源51に、次のように支持台47が移動するような作動信号を送る。
即ち、スピンドル41の回転中心と刃物3の刃先3aの間隔と、同じくスピンドル41の回転中心とバックアップロール43、45の原木1との各接触部との間隔が等しくなるように、支持台47をスピンドル41側へ急速移動させる。
バックアップロール43、45を前記間隔が等しくなる位置に移動させた後は、前記両間隔が等しくなる関係を保つように、プレッシャーバー台4と鉋台5の移動に対応して支持台47を移動させ続ける。
そこで制御器14は前記実施例と同様に可変速駆動源21に作動信号を送ってローラーバー7を順次移動させると共に、切削が開始された時の原木1の半径の値と原木1の1回転当りにプレッシャーバー台4と鉋台5とが原木1に向かって移動する量とから原木1の外周1aの前記曲線を求め、バックアップロール43、45が追従するように支持台47を移動させるべく可変速駆動源51に作動信号を送る。
この場合、原木1の切削され前記曲線となった部分が原木1の回転によりバックアップロール43、45の箇所に到達するためには、当然に時間を必要とするが、この時間は前記検出器40からの信号を受けた時点でのスピンドル41の回転数の変化の状態から制御器14で求め、該求めた時間経過してから可変速駆動源51に作動信号を送り、以後、切削により順次小径となっても原木1の外周1aにバックアップロール43、45が追従し続けるように可変速駆動源51に作動信号を送り続ける。
尚、ローラーバー7は、前記実施例の場合と同様に、前記出力トルクが増大し始めた時から原木1が1回転したことが検出器40からの信号により確認されると、制御器14からの信号で可変速駆動源21の作動を停止しさせ、プレッシャーバー台4に対するローラーバー7の位置を固定する。
これら円盤状ロール57は、モータ(図示せず)により矢印方向に回転駆動させられる軸59の軸中心線方向に所定間隔をおいて、各々キー(図示せず)により固定されている。
また該軸59の軸中心線方向で隣り合う円盤状ロール57の各間には、刃物3の刃先の前方で原木1表面を加圧するためのノーズバー61を、後述する図9で示すように原木1から一定の厚さの単板を得る状態となった時、刃物3の刃先3aから垂直に引いた一点鎖線で示す仮想線Z−Zとノーズバー61の加圧部先端61aとの間隔が、前記単板の厚さの90%の値となる状態で配置する。
これら円盤状ロール57、軸59及びノーズバー61等は、詳細は省略するが図1で示した取付台15に備え、可変速駆動源21の作動によりローラーバー7と同様にプレッシャーバー台4に対し一体で往復移動自在とする。
また軸59とモータ11との間にはワンウェイクラッチ(図示せず)を備え、通常は円盤状ロール57の突刺体55の先端の周速は原木1の周速より小となる所定の値で回転させる。
その他の構成は前記実施例と同様に備え、制御器14は同じく該第1距離の減少に反比例してスピンドル41の時間当りの回転数Nを増大させるように制御し且つまた次のように各部材を制御するように設けられている。
上記状態で前記実施例と同様に、矢印方向に回転させられる原木1に向けて刃物3、円盤状ロール57、軸59及びノーズバー61を一体に移動させ且つ次のように各部材を制御する。
この刃物3等から受ける切削抵抗で前記実施例と同様に原木1の周速が減少し、これに追従して円盤状ロール57の周速も減少する。
やがて突刺体55の先端の周速が前記所定の値と等しくなると、同じくワンウェイクラッチの作用により円盤状ロール57から原木1を切削するための主な動力が伝達され、スピンドル41から原木1に供給される動力は単独では切削するためには不十分な大きさに設定されていても、問題なく切削し続けることができる。
即ち前記実施例と同様に、前記最初の1回転におけるスピンドル41の回転角度に応じて原木1から刃物3により切削される単板Pの厚さは順次増大する。
そこで制御器14は、該単板の厚さの増大に比例して円盤状ロール57、軸59及びノーズバー61が図8で右方向に移動し、該1回転した後に図9に示すように仮想線Z−Zと円盤状ロール57の突刺体55の先端とがほぼ一致する位置で停止するように可変速駆動源21を作動させる。
スピンドル41が該最初の1回転した後は、必要な動力の大部分は円盤状ロール57から供給し且つノーズバー61の加圧部先端61aにより原木1の周面を前記設定された位置で加圧しつつ原木1を切削し、前記実施例と同様に一定厚さの単板Pを得るのである。
4.本発明の対象となる原木は、円柱原木の他、外周に凹部があるがほぼ円柱状である原木や、ベニヤレースでの切削を中断し外周が前記曲線となっている原木であっても良い。
5.以上の説明では原木を支持する支持体としてスピンドルを示したが、スピンドルを用いず原木外周に回転方向に間隔をおいて配置された複数の従動又は回転駆動されるロールにより支持する構成としても良い。
6.以上の説明では定位置に設けたスピンドルで支持した原木に対し、鉋台及びプレッシャーバー台を接近・離隔するように構成したが、鉋台及びプレッシャーバー台を移動させずスピンドル等の支持体の移動により原木を鉋台及びプレッシャーバー台に向けて移動させ切削する構成としても良い。
3…刃物
7…ローラーバー
11…可変速駆動源
12…トルクメータ
20…検出器
21…可変速駆動源
33…検出器
34…可変速駆動源
40…検出器
42…可変速駆動源
Claims (8)
- 鉋台に固定され原木を切削する刃物と、
該刃物の刃先より原木回転方向上手側で、鉋台と一体的に供えられたプレッシャーバー台に、第1移動装置により原木へ接近・離隔する方向に往復動自在に設けられ、該刃物の刃先とほぼ平行な軸中心線を有する回転体と、
回転体を回転駆動する駆動部材と、
原木を支持する支持体と、
鉋台及び支持体の少なくとも一方に設けら、鉋台及び支持体を接近又は離隔する方向に往復動させる第2移動部材とからなるベニヤレースにより、原木を支持体により支持しつつ回転させ、第2移動部材の作動により原木と鉋台とを接近させ切削する際、
遅くとも原木の切削が開始されるまでに第1移動装置を作動させ、(該半径方向で)該回転体をその原木側外周が、原木の回転で切削が行なわれた時に刃物に切削されると想定される切削仮想線上又は該切削仮想線から原木側にある位置まで移動させ、切削開始時から原木が最初に1回転する間に該回転体を順次原木から離れる方向で所定の位置まで移動させる原木の切削方法。 - 回転体がローラーバーである請求項1記載の原木の切削方法。
- 回転体が、外周に回転方向に間隔をおいて多数の突起体が設けられた円盤状部材を、軸中心線方向に間隔をおいて多数配置して構成されている請求項1記載の原木の切削方法。
- 原木がほぼ円柱状に形成されている原木である請求項1乃至3記載の原木の切削方法。
- 鉋台に固定され回転する原木を切削する刃物と、
鉋台の、該刃物の刃先より原木回転方向上手側に備えられ、第1移動装置により原木へ接近又は離隔自在に設けられた、該刃物の刃先とほぼ平行な軸中心線を有する回転体と、
回転体を回転駆動する第1駆動部材と、
駆動部材のトルクを検出するトルク検出器と、
原木を回転自在に支持する支持体と、
支持体を回転駆動する第2駆動部材と、
原木の回転角度を検出する回転角度検出器と、
鉋台及び支持体の少なくとも一方に設けら、鉋台及び支持体を接近又は離隔する方向に往復動させる第2移動部材と、
支持体により支持した原木を第2駆動部材の作動で回転させること及び第2移動部材を作動させ原木の1回転当り予め設定された量づつ鉋台と支持体とを順次接近させることを、いずれか一方を先に又は同時に行い、
また遅くとも、該刃物により原木が切削されるまでに、第1移動装置の作動により回転体を、回転体の原木側外周が、原木が切削された時に刃物に切削されると想定される切削仮想線上にある位置又は該切削仮想線から原木側に所定量突出した位置まで移動させ、
更に該第2移動部材を作動させ始めた後であってトルク検出器から出されるトルクが増大し始めた信号により回転体を前記位置より原木から遠ざかる方向に移動させ始め、該増大し始めた信号が出されてから最初に原木が1回転するまでの間に、回転角度検出器により検出される原木の回転角度に応じて前記遠ざかる方向で予め設定された位置へ順次移動させ、原木が1回転した後に所定の位置で該移動を停止するように第1移動装置の作動を制御する制御器と、
を設けた原木の切削装置。 - 回転体がローラーバーである請求項5記載の原木の切削装置。
- 回転体が、外周に回転方向に間隔をおいて多数の突起体が設けられた円盤状部材を、軸中心線方向に間隔をおいて多数配置して構成されている請求項5記載の原木の切削装置。
- 原木がほぼ円柱状に形成されている原木である請求項5乃至7記載の原木の切削装置。
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