JP2002066835A - 鋼管切断装置及び切断方法 - Google Patents

鋼管切断装置及び切断方法

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JP2002066835A JP2001120740A JP2001120740A JP2002066835A JP 2002066835 A JP2002066835 A JP 2002066835A JP 2001120740 A JP2001120740 A JP 2001120740A JP 2001120740 A JP2001120740 A JP 2001120740A JP 2002066835 A JP2002066835 A JP 2002066835A
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憲二 實原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の鋼管切断装置では、鋼管を固定して輪
切りにする構造であることから、直径付近での切断時に
振動が大きくなり、騒音や帯鋸の刃こぼれが生じる原因
となっていた。 【解決手段】 鋼管を回転させながら切断する装置であ
り、切断具と、鋼管の後端部を支持する端部支持装置
と、該端部支持装置を鋼管の軸方向に移動可能に支持す
る送り装置と、該鋼管の切断部近傍を支持する回転支持
装置とによって構成する。また、鋼管を回転させながら
切断する方法であって、切断具で鋼管の外周面全域に切
込みを入れ、該鋼管の回転を停止させて該鋼管の内周面
側まで貫通させて切り込んだ後、再度該鋼管を回転させ
て切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管を回転させな
がら切断する装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属材料の切断装置には種々
の構造のものがある。一般的には、材料の一側から他側
に向かって切断刃を移動させて切断する方法で行われて
いる。切断刃としては、無端状の帯鋸や周囲に鋸刃を設
けた円盤状のカッタなどが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
切断装置では鋼管の切断に種々の問題を有している。例
えば、帯鋸盤は鋼管を固定して輪切りにする構造である
ことから、極めて無駄が多い。特に、直径付近での切断
時には鋼管の振動が大きくなり、騒音の発生のみなら
ず、帯鋸の刃こぼれが生じる要因となっていた。また、
鋼管は中空構造であることから、鋼管の内部に切粉が溜
まってしまい、該切粉によって刃の寿命が著しく低下す
ることになる。
【0004】さらに、従来の装置による鋼管切断の致命
的な欠点として、所定の寸法通りに切断することができ
ないことがある。これは、切断刃の移動面に対して鋼管
を鉛直に支持することが難しいためである。通常、鋼管
はバイス等で挟み付けて固定されるものの、切断時にお
ける振動によって鋼管の軸心が振られてしまい、寸法誤
差が生じることになる。このことは、鋼管の肉厚が薄い
場合や、長さが短い場合により顕著となる。従って、従
来では幾分寸法を大きめに切断せざるを得ないのが実情
であり、材料の無駄のみならず、切断した鋼管をさらに
切削して所定の寸法に加工しなければならない手間が生
じていた。また、鋼管をバイス等で挟み付けると、該鋼
管が変形してしまうことがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記問
題に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものであ
り、その特徴とするところは、物の発明にあっては、鋼
管を回転させながら切断する装置において、鋼管の側方
に配し該鋼管に向かって移動可能に支持した切断具と、
鋼管の後端部を支持する端部支持装置と、該端部支持装
置を該鋼管の軸方向に移動可能に支持する送り装置と、
該鋼管の切断部近傍を支持する回転支持装置と、によっ
て構成したものであって、該端部支持装置と該回転支持
装置の少なくともいずれかを回転駆動することにある。
【0006】方法の発明にあっては、鋼管を回転させな
がら切断する方法であって、鋼管を回転させながら切断
具で外周面全域に切り込みを入れた後、該鋼管の回転を
停止させ、該切断具の刃を該鋼管の内周面側に貫通する
まで送り込んだ後、その状態で再度該鋼管を回転させて
切断することにある。
【0007】ここで、本明細書中でいう「切断具」と
は、鋼管の側方に配し、回転させた該鋼管の一部に送り
込むことによって、該鋼管を切断する装置をいう。例え
ば、帯鋸や円盤状のメタルソーなどである。切断具は、
回転する鋼管の外周面を支持する回転支持装置の近傍で
鋼管の周囲に設ける。一般的には一台でよいが、複数台
配置してもよい。本発明のように鋼管を回転させながら
切断する装置では、切断具を任意の位置に配することが
できる。ただ、鋼管を所定の位置で支持する部分の近傍
に設ければ、変形した鋼管に対しても切り込み量を常に
一定にすることができる。また、鋼管の下方部に設けれ
ば切粉が鋼管の中に入り込まず、切断刃を傷めない利点
がある。このため、鋼管を下方から可回転に支持する回
転支持装置の近傍である、鋼管の直下やこれのやや側方
部に切断具を設けることによって、上述した条件を満足
することができる。
【0008】鋼管を回転させ、切断具の刃の切り込みを
徐々に大きくして、鋼管が切断される。一般的には、鋼
管を1回転乃至3〜4回転させて切断する。本発明に係
る鋼管切断方法では、先ず刃を鋼管内周面に貫通させな
いで外周面側に切り込みを入れた段階で、一旦鋼管の回
転を停止させる。回転停止の状態で、切断具の刃を鋼管
の内周面側に貫通するまで切り込ませる。そして、この
状態で再度該鋼管を回転させて一気に切断を完了させる
方法である。この方法の目的は、鋼管を切断した後、切
断部にバリが生じないようにするためであり、バリの発
生による後加工を行わなくてもよいようにするためであ
る。
【0009】本発明方法としては、切断具の刃の送り量
を一定にして、所定の送り量、或いは所定の時間経過後
に鋼管の回転を停止させ、所定の送り量、或いは所定の
時間経過後に回転を再開させる。この他、鋼管の回転を
一旦停止させた後、刃の送り量を大きくして貫通までの
時間を短縮させてもよい。また、再開後の回転数を大き
くすることも可能である。
【0010】「端部支持装置」とは、鋼管を軸心周りに
可回動に支持するもので、該鋼管の後端部外周面の一部
に接当、端部の一部を挟持、内周面に張設などの方法で
該鋼管を回転可能に支持する装置をいう。例えば、鋼管
端部の一部の内周面と外周面を少なくとも2つのローラ
で挟み付ける他、鋼管の外周面の少なくとも2ヶ所以上
を挟み付けたり、内周面の少なくとも2ヶ所以上に張設
する場合などである。鋼管の外周面側に配したローラ
は、単独で支持させる他、2つのローラに無端ベルトを
架設して接当させるようにすれば、支持をより確実にす
ることができる。
【0011】端部支持装置は、鋼管を単に可回動に支持
する他、モータ等で回転駆動させてもよい。鋼管の切断
部近傍を支持する回転支持装置も回転駆動させる場合
は、これらを電気的に同調させる他、端部支持装置側の
駆動源にトルクモータなどを利用すれば、該回転支持装
置を主にした鋼管の回転に追従させることができる。鋼
管の後端部とは、一つの鋼管を複数に切断する場合に、
切断後次の切断位置まで送り込むときの最後尾となる部
分である。
【0012】「送り装置」とは、端部支持装置を支持し
て鋼管の軸方向に移動させる装置をいう。つまり、送り
装置は端部支持装置をほぼ水平方向に移動可能に支持す
ることにより、所定の位置で鋼管の後端部を可回動に支
持するものである。これの移動は、切断する鋼管を本発
明装置にセットするとき、該鋼管に端部支持装置を装着
する場合や、鋼管を所定の切断長さに送り込む場合など
に行う。例えば、送り装置としての台車等に端部支持装
置を設け、鋼管の軸方向に配したレール等に沿ってモー
タ等で移動させ、所定の位置でロックして鋼管を可回動
に支持する場合である。
【0013】送り装置を移送させる駆動源は、特に限定
するものではなく、電動モータ、油圧モータ、油圧シリ
ンダなどである。移送手段としては、ラック、チェー
ン、ギア、ネジなどである。鋼管の送り長さは、サーボ
モータなどを利用して送り装置自体の送りで決定した
り、他の部材で送り長さを決定し、この部材を基準にし
て送るなどの方法が考えられる。所定位置に移動した送
り装置は、別途設けたロック装置で固定したり、移送手
段にウォームギアなどを利用して、これのロック機能を
利用して固定する。
【0014】「回転支持装置」とは、鋼管の切断部近傍
に設け、切断する鋼管を可回転に支持する装置をいう。
例えば、ローラなどを鋼管の外周面の複数箇所に接当さ
せ、該鋼管が放射方向に移動しないように回転支持す
る。鋼管は、この回転支持装置と端部支持装置によって
軸回転する状態に支持され、この状態で切断具で切断す
る。
【0015】回転支持装置は、鋼管を切断するときに該
鋼管を回転する状態に支持するものであるが、例えば、
鋼管をセットするときや切断位置に送り込むときなど、
邪魔にならないように、該回転支持装置を構成するロー
ラの少なくとも一部を上下方向や左右方向に移動できる
ようにする。例えば、下部固定支持装置と上部可動支持
装置に分け、該上部可動回転装置を移動できるようにす
る。
【0016】切断具は、回転支持装置の近傍に設ける。
特に、回転支持装置の下部固定支持装置など一定位置に
固定されたローラの近傍に設けることにより、鋼管の径
が変わった場合や鋼管が変形している場合などでも、切
断具の刃との絶対位置がほとんど変わらないため、安定
した切り込みを行うことができる。
【0017】「送り支持装置」とは、鋼管を軸方向に移
動させる際に支持する装置をいう。これは、鋼管のセッ
トや切断位置に送るときなどに用いるもので、昇降可能
に支持し鋼管切断時などには下降させておく。また、送
り支持装置に代えて、回転支持装置の一部のローラを利
用するようにしてもよい。つまり、回転支持装置の下部
固定支持装置など、鋼管を下から支持するローラを送り
支持装置とする場合である。回転支持装置として使用す
る場合と、送り支持装置として使用する場合では、ロー
ラの回転方向が異なることから、ローラに代えてボール
で支持したり、ローラをキャスタのように支持して外力
によって任意に方向転換できるようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す発明の
実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は本発明に係る鋼管切断装置1の実施
の形態の一例を示すもので、鋼管Pの後端部を支持する
端部支持装置2と、鋼管Pに向かって移動可能に支持し
た切断具3、そして鋼管Pの切断部近傍を支持する回転
支持装置4とによって構成し、鋼管Pを回転させながら
切断する装置である。端部支持装置2は、モータで回転
駆動して鋼管Pを回転させるもので、レール5に沿って
移動可能に支持した送り装置6に設けている。従って、
鋼管Pはその後端部を端部支持装置2で支持された状態
で、切断具3による所定の切断位置に送り込まれる。
【0020】端部支持装置2は、図2に示すように鋼管
P後端部内周面に張設する構造のもので、鋼管Pの前端
部を回転支持装置4で可回転に支持して回転させる。本
例の鋼管Pの切断方法は、先ず切断具3の帯鋸7を降下
させて鋼管Pの厚さ以上に切断する。そして、この状態
で端部支持装置2で鋼管Pを回転させて、輪切りに切断
する方法である。これは、鋼管Pを一回転させて切断す
る方法であるが、帯鋸7を徐々に降下させながら鋼管P
を回転させて切断する方法でも良い。通常、鋼管Pを3
〜4回転させて切断する。
【0021】送り装置6は、例えば図3のようにチェー
ン8をモータM1で駆動して、レール5に沿って移動さ
せるようにする。この送り装置6で端部支持装置2を移
動させ、鋼管Pを軸方向に送り込む。また、本例では鋼
管Pを所定の寸法に切断するために、位置決め装置9を
設けている。この位置決め装置9は、所定の位置に固定
し、これに鋼管Pの前端部を接当させることによって、
帯鋸7からの寸法を決定するものである。
【0022】鋼管Pの切断位置を決定した後、端部支持
装置2で鋼管Pを回転させて切断する。鋼管Pの切断位
置は帯鋸7と回転装置2との距離によって決定されるた
め、鋼管Pの後端面を接当させる固定部10を端部支持
装置2に設けている。鋼管Pを固定部10に接当させた
状態で回転させることにより、より正確な寸法に切断す
ることが可能となる。
【0023】鋼管Pを固定部10に確実に接当させるよ
うにするため、鋼管Pを該固定部10方向に付勢するた
めの案内機能を設けるのが好ましい。案内機能は、例え
ば図4に示すように回転支持装置4のローラRの向きを
振ることによって、鋼管Pが回転しながら固定部12側
に送られるようにしたものである。本例では、回転支持
装置4の上部側のローラRの向きを振って設けている
が、下部側のローラRの向きを振ってもよい。
【0024】鋼管Pを軸方向に移動させる場合など、鋼
管Pの支持を解除させるため、回転支持装置4は図5
(a)のように下部固定支持装置41と上部可動支持装
置42とによって構成し、該上部可動支持装置42を昇
降可能に設けている。そして、同図(b)のように鋼管
Pの軸方向に回動するローラを備えた送り支持装置11
を昇降可能に設け、鋼管Pを回転支持装置4の下部側の
ローラRから浮かすようにしている。
【0025】鋼管Pは、図6に示すように加工する鋼管
PをワイヤWで吊って鋼管切断装置1にセットする。こ
の場合、送り支持装置11を上昇させておいて鋼管Pの
前端部を載置させ、鋼管Pを吊った状態で端部支持装置
2を装着する。端部支持装置2を装着した後、予め設定
しておいた位置決め装置9に、鋼管Pの前端面が接当す
るまで送り装置6で送り込む。この状態で送り支持装置
11を下降させると共に、回転支持装置4の上部側のロ
ーラRを下降させて鋼管Pを支持して切断準備が完了す
る。
【0026】本例に示した端部支持装置2は、図7
(a)に示すように支持板20に均等に回動する支持脚
21を設け、各支持脚21を鋼管Pの内周面に接当させ
て固定する構造である。この構造にすると、鋼管Pの中
心軸に自動的に合致できるだけでなく、支持脚21のス
トロークが大きく取れるため、径の異なる鋼管Pに対し
ても容易に対応させることができる。
【0027】各支持脚21を均等に回動させるための手
段としては、例えば同図(b)に示すように傘歯車の組
み合わせで行う。これは、作動側傘歯車22の内部にネ
ジ棒23を螺合させ、該作動側傘歯車22を駆動側傘歯
車24で回転させて該ネジ棒23を軸方向に移動させて
支持脚21を回動させる構造である。この場合、作動側
傘歯車22は回動可能に支持された歯車受25に可回転
に支持することによって、ネジ棒23の移動による振れ
に対応させている。この歯車受25は、駆動側傘歯車2
4を可回転に支持するベアリング26を設けた枠体7に
回動可能に設けられ、作動側傘歯車22と駆動側傘歯車
24の位置関係を保持した状態で回動する。従って、こ
のように廃した複数の駆動側傘歯車24のシャフトをモ
ータM2でチェーン駆動させることにより、各支持脚2
1を均等に回動させることが可能となる。また、支持脚
21としては、周面にローレット加工を施したローラを
設けるなど、鋼管Pの内周面に接当させる部分に滑り止
め機能を設けてもよい。
【0028】端部支持装置2としては、前述したものの
他図8に示すような鋼管Pの後端部を挟持して回転させ
る構造のものでもよい。この回転装置2は、メインフレ
ーム30にドラム31と、該ドラム31方向に押圧付勢
して設けた2つの外接ローラ32とによって構成したも
のである。
【0029】図9(a)(b)(c)は、本発明に係る
鋼管切断装置1の実施の形態のさらに他の例を示すもの
で、回転支持装置4の下部固定支持装置41と上部可動
支持装置42の夫々の2つのローラRに無端ベルト12
を架設して回転駆動させるようにしたものである。端部
支持装置2は図8に示した構造のもので、鋼管Pを下方
から支持する2つの外接ローラ32に、無端ベルト12
を架設して回転駆動させている。尚、本例の端部支持装
置2は、外接ローラ32を固定してドラム31を該外接
ローラ32方向にバネで押圧付勢させている。また、本
例ではドラム31を図の矢印方向に振ることによって、
鋼管Pを固定部10方向に付勢させている。
【0030】回転支持装置4の下部固定支持装置41と
上部可動支持装置42は、夫々回転駆動させているが、
これらの同調は電気的に行ってもよく、或いは駆動源を
一つにして機械的に連結して駆動させてもよい。また、
本例では上述したようにトルクモータで端部支持装置2
を回転駆動させて、回転支持装置4の回転に同調させて
いる。
【0031】図10は本発明に係る鋼管切断方法の実施
の形態の一例を示すもので、先ず同図(a)のように鋼
管Pを回転させて切断具3を送り込み、該鋼管Pの外周
面全域に切込みを入れる。そして、同図(b)のように
鋼管Pの回転を止めて、切断具3の刃を該鋼管Pの内周
面側に貫通するまで送り込む。刃を貫通させた後は、そ
の状態で同図(c)のように鋼管Pを再度回転させるこ
とにより、該鋼管Pの切断面にバリがほとんど発生する
ことなく、切断することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明に係る鋼管切断装置
は、鋼管を回転させながら切断する装置において、鋼管
の側方に配し該鋼管に向かって移動可能に支持した切断
具と、鋼管の後端部を支持する端部支持装置と、該端部
支持装置を該鋼管の軸方向に移動可能に支持する送り装
置と、該鋼管の切断部近傍を支持する回転支持装置と、
によって構成したものであって、該端部支持装置と該回
転支持装置の少なくともいずれかを回転駆動することに
より、高い精度で簡単確実に、しかも短時間で鋼管を切
断することができる。特に、本発明装置は鋼管を回転さ
せながら切断する場合にありがちな放射方向及び軸方向
のブレを無くすようにしたことにより、切断具による切
断位置と鋼管との間にズレが生じず、精度が高くしかも
効率よく切断することができる。
【0033】また、本発明に係る鋼管の切断方法は、鋼
管を回転させながら切断する方法であって、鋼管を回転
させながら切断具で外周面全域に切り込みを入れた後、
該鋼管の回転を停止させ、該切断具の刃を該鋼管の内周
面側に貫通するまで送り込んだ後、その状態で再度該鋼
管を回転させて切断することにより、切断面にバリをほ
とんど発生させることなく、高い精度で短時間で切断す
ることができる。従って、切断後の鋼管にバリ取り作業
などの工程のみならず、切断後の寸法を調整するための
切削や研削作業も一切不要となるなど極めて有益な効果
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋼管切断装置の実施の形態の一例
を示す平面図である。
【図2】図1に示した鋼管切断装置の正面図である。
【図3】本発明に係る鋼管切断装置の実施の形態の他の
例を示す平面図である。
【図4】回転支持装置の実施の形態の他の例を示す側面
図である。
【図5】(a)は回転支持装置の実施の形態のさらに他
の例を示す正面図、(b)は図3に示した鋼管切断装置
の側面図である。
【図6】本発明に係る鋼管切断装置へ鋼管をセットする
方法の実施の形態の一例を示す側面図である。
【図7】(a)は図2に示した回転装置の作動状態を示
す正面図、(b)は(a)の作動構造の一例を示す部分
断面図である。
【図8】回転装置の実施の形態の他の例を示す正面図で
ある。
【図9】本発明に係る鋼管切断装置の実施の形態のさら
に他の例を示すもので、(a)は側面図、(b)は
(a)の正面図、(c)は(a)の平面図である。
【図10】(a)(b)(c)は、夫々本発明に係る鋼
管切断方法の実施の形態の一例を示す概略正面図であ
る。
【符号の説明】
1 鋼管切断装置 2 端部支持装置 3 切断具 4 回転支持装置 5 レール 6 送り装置 7 帯鋸 8 チェーン 9 位置決め装置 10 固定部 11 送り支持装置 12 無端ベルト P 鋼管 R ローラ W ワイヤ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管を回転させながら切断する装置にお
    いて、鋼管の側方に配し該鋼管に向かって移動可能に支
    持した切断具と、鋼管の後端部を支持する端部支持装置
    と、該端部支持装置を該鋼管の軸方向に移動可能に支持
    する送り装置と、該鋼管の切断部近傍を支持する回転支
    持装置と、によって構成したものであって、該端部支持
    装置と該回転支持装置の少なくともいずれかを回転駆動
    することを特徴とする鋼管切断装置。
  2. 【請求項2】 端部支持装置は、鋼管の外周面に接当さ
    せる2つの支持ローラと、該支持ローラ側にバネで押圧
    させ該鋼管の内周面に接当させるドラムとによって構成
    したものである請求項1記載の鋼管切断装置。
  3. 【請求項3】 端部支持装置は、2つの支持ローラに無
    端ベルトを架設したものである請求項2記載の鋼管切断
    装置。
  4. 【請求項4】 回転支持装置は、鋼管の切断部近傍の外
    周面を挟み付けて支持するもので、下部固定支持装置及
    び上部可動支持装置とによって構成したものである請求
    項1記載の鋼管切断装置。
  5. 【請求項5】 下部固定支持装置及び上部可動支持装置
    は、2つのローラに無端ベルトを架設して回転駆動する
    ものである請求項4記載の鋼管切断装置。
  6. 【請求項6】 切断具は、鋼管の下方部に配したもので
    ある請求項1記載の鋼管切断装置。
  7. 【請求項7】 昇降可能に支持され、該鋼管の軸方向に
    転動するローラを備えた送り支持装置を、回転支持装置
    近傍の鋼管下方部に配したものである請求項1記載の鋼
    管切断装置。
  8. 【請求項8】 鋼管を回転させながら切断する方法であ
    って、鋼管を回転させながら切断具で外周面全域に切り
    込みを入れた後、該鋼管の回転を停止させ、該切断具の
    刃を該鋼管の内周面側に貫通するまで送り込んだ後、そ
    の状態で再度該鋼管を回転させて切断することを特徴と
    する鋼管切断方法。
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