JP2005169555A - リング材切断方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リング材を回転しながらリング材を切断する際に切断刃の破損を減少すると共に切断刃の寿命を向上する。
【解決手段】リング材切断方法は、切断されるリング材Wを回転させながら切断刃の方向に前進移動させて切断刃21によりリング材Wの厚みのうちの予め設定した寸法だけ残して全周に切り込みを入れた後にリング材Wの回転を停止する第1切断工程が行われる。次に、リング材Wを前進移動せしめてリング材Wの一部分だけを突っ切るまで切り込んだ後に、リング材Wの前進移動を停止する。リング材Wを後退移動してからリング材Wを再び回転せしめて残りの未切断部分Uを切断位置に位置決め回転停止する第2切断工程が行われる。この第2切断工程が繰り返されて残りの未切断部分Uの全周が切断される。したがって、突っ切るときに切削条件が著しく変化しないので、切断刃21の一歯に大きな力がかからないため切断刃21の破損防止となる。
【選択図】図1

Description

この発明は、リング材切断方法およびその装置に関し、特にリング材を回転しながら前記リング材を切断する際に切断刃の破損を減少すると共に切断刃の寿命を向上せしめるリング材切断方法およびその装置に関する。
従来のリング材切断装置としては、図8乃至図10に示すものが存在する。以下、これらの先行技術について図を参照して簡単に説明する。
図8に示される帯鋸盤101は、基台103にピボット軸105により揺動可能に枢着された鋸刃ハウジング107が設けられ、この鋸刃ハウジング107には、該鋸刃ハウジング107内を巡回して走行可能な帯鋸刃109が設けられている。一方、切断されるリング素材Wは、リング素材保持装置111のターンテーブル113に複数のクランプ115により固定されている。
上記構成において、リング素材Wはリング素材保持装置111のターンテーブル113の回転により一方向に回転され、この回転するリング素材Wに対して前記ハウジング107が前記ピボット軸105を中心に揺動して下降することにより、前記帯鋸刃109により前記リング素材Wが切断される。なお、鋸刃速度、鋸刃降下速度、回転テーブル回転速度などの切削条件は、オペレータが手動設定にて行われる。切断されたリング製品Rは、図9に示されているように、工場床面への落下を防ぐために、サポートバー117に落下して該サポートバー117により保持される。あるいは、前記リング製品Rは、図10に示されているように、工場床面へ落下するのを防ぐための装置としてリング製品受け台119に受け止められて切断加工が終了する。
また、他の従来のリング材切断装置としては、リング素材としての鋼管の側方に配し、前記鋼管に向かって移動する鋸刃と、前記鋼管の後端部を支持する端部支持装置と、この端部支持装置を前記鋼管の軸方向に移動可能に支持する送り装置と、前記鋼管の切断部近傍を支持する回転支持装置とからなり、前記端部支持装置または回転支持装置を回転駆動するものがある。つまり、鋼管を切断する際は、鋼管を定位置で回転させながら、この回転する鋼管に向かって鋸刃を移動して切断する構成である(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−66835号公報
ところで、従来においては、鍛造材のようなリング素材Wの内径は、一様な円形状になっておらず、バラツキが大きいのが一般的である。そのために、ワーク抜け際、つまり帯鋸刃109がリング素材Wの内面側に抜ける時点で切削条件が著しく変化することになり、帯鋸刃109の一歯に大きな力がかかるために帯鋸刃109が破損する確率が高いという問題点があった。
そこで、上記の問題が発生しないようにするために、オペレータはワーク抜け際で切削速度を非常に遅くして切断する必要がある。その結果、切削時間がかかるという問題点があった。しかも、単にワ−ク抜け際で切削速度を遅くするだけでは帯帯鋸刃109の破損を防ぐことは難しいという問題点があった。
さらに、リング素材Wが難削材のときは、上記のワ−ク抜け際の切削条件の見極めが難しいという問題点があった。
また、前述した従来のリング材切断装置のいずれにおいても、切断終了時には例えば図9及び図10に示されているようにリング素材Wが多少とも落下するので、最後の切り落とし部分では大きなバリが発生するという問題点があった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明のリング材切断方法は、切断されるリング材を回転させながら相対的に切断刃の方向に前進移動させて前記切断刃により前記リング材の厚みのうちの予め設定した寸法だけ残して全周に切り込みを入れた後に前記リング材の回転を停止する第1切断工程を行い、前記リング材を切断刃に対して相対的に前進移動せしめて前記リング材の未切断部分の一部分を突っ切るまで切り込んだ後に前記リング材の前進移動を停止し、前記リング材を切断刃に対して相対的に後退移動せしめて切断刃から離反させた後に、前記リング材を再び回転せしめて他の未切断部分を切断位置に位置決めしてから前記リング材の回転を停止する第2切断工程を行い、再び前記第2切断工程を繰り返すことにより前記未切断部分の全周を切断することを特徴とするものである。
この発明のリング材切断方法は、前記リング材切断方法において、前記リング材を垂直な軸を中心に回転せしめて当該リング材を水平方向に切断することが好ましい。
この発明のリング材切断装置におけるリング切断方法は、切断されるリング材を載置固定するターンテーブルと、前記リング材の前記ターンテーブル近傍の該リング材内周面を外側に押圧する複数の第1のクランプと、前記リング材の前記ターンテーブルから離隔された該リング材内周面を外側に押圧する複数の第2のクランプと、を有するリングクランプユニットと、水平方向に移動して前記リング材を切断する切断刃を有する切断機と、を備えると共に、前記複数の第2のクランプが前記リング材の切り落とされる部分をクランプするリング材切断装置におけるリング切断材方法であって、
切断されるリング材を前記リングクランプユニットによりターンテーブルに固定し、このターンテーブルを回転させながら相対的に切断刃の方向に前進移動させて前記切断刃により前記リング材の厚みのうちの予め設定した寸法だけ残して全周に切り込みを入れた後に前記ターンテーブルの回転を停止する第1切断工程を行い、前記ターンテーブルを切断刃に対して相対的に前進移動せしめて前記リング材の未切断部分の一部分を突っ切るまで切り込んだ後に前記ターンテーブルの前進移動を停止し、前記ターンテーブルを切断刃に対して相対的に後退移動せしめて前記リング材を切断刃から離反させた後に、前記ターンテーブルを再び回転せしめて他の未切断部分を切断位置に位置決めしてから前記ターンテーブルの回転を停止する第2切断工程を行い、再び前記第2切断工程を繰り返すことにより前記未切断部分の全周を切断することを特徴とするものである。
この発明のリング材切断装置におけるリング材切断方法は、前記リング切断装置におけるリング切断方法において、前記ターンテーブルを、垂直な軸を中心に回転せしめてリング材を水平方向に切断することが好ましい。
この発明のリング材切断装置は、切断されるリング材を載置固定するターンテーブルと、前記リング材の前記ターンテーブル近傍の該リング材内周面を外側に押圧する複数の第1のクランプと、前記リング材の前記ターンテーブルから離隔された該リング材内周面を外側に押圧する複数の第2のクランプと、を有するリングクランプユニットと、水平方向に移動して前記リング材を切断する切断刃を有する切断機と、を備えると共に、前記複数の第2のクランプが前記リング材の切り落とされる部分をクランプすることを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、リング材の大部分は第1切断工程で良好な切り口で切断されているので、第2切断工程が繰り返されるとしても未切断部分の全周の切断を短時間で行うことができる。また、第2切断工程で、リング材が切断刃に対して相対的に前進移動してリング材の未切断部分の一部が切断刃で突っ切られるときにリング材の回転が停止しているので、切削条件は著しく変化しないため、切断刃の一歯に大きな力がかからないように抑えることができ、切断刃の破損防止となる。リング材が難削材のときも同様の効果がある。
また、切削速度を遅くする必要がないので、切削時間の短縮を図ることができる。
また、第2のクランプによりリング材がターンテーブルに固定されているので、リング材の離隔部分が切断加工によりリング製品に切り離されても、このリング製品がターンテーブルに継続して固定されているため、残りの未切断部分が切り落とされる最後の部分にもバリが発生しないようにできる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図3および図4を参照するに、この発明の実施の形態に係るリング材切断装置1は、切断機3とリングクランプユニット5とにより構成されている。前記切断機3は、丸鋸刃による切断機、往復動式の弓鋸刃による切断機、帯鋸刃による切断機の何れでもよいが、この実施の形態では、帯鋸刃による帯鋸盤を例にあげて説明をする。
切断機3は、基台7に垂直に設けられたコラム9と、このコラム9に上下方向に案内されながら摺動する鋸刃ハウジング11と、この鋸刃ハウジング11を上下方向に移動させるシリンダ13,15とを含んでいる。前記ハウジング11には、駆動ホイ−ル17と従動ホイ−ル19とが回転自在に設けられ、該駆動ホイ−ル17と従動ホイ−ル19に亘って帯鋸刃21が掛けられている。前記駆動ホイ−ル17は、前記鋸刃ハウジング11に設けられた回転式駆動手段であるモータ23により回転駆動されるため、帯鋸刃21が駆動ホイ−ル17と従動ホイ−ル19とに亘って掛けられた状態で循環するように回転する。
次に、前記リングクランプユニット5について図5を併せて参照しながら詳細に説明する。
リングクランプユニット5はキャレッジ25を備えており、このキャレッジ25は基台7の適宜位置の上面に相互に間隔をあけて平行に配置して設けられる2本のレール27にガイド部材29を介して案内されながら摺動する。前記基台7には、サーボモータのごとき回転駆動手段であるモータ31が固定されていて、このモータ31には、ボールスクリューのごときネジ部材33が設けられている。このネジ部材33は、前記キャレッジ25に固定されたナット部材35と螺合する。これにより、モータ31を回転させることにより、キャレッジ25が、切断機3に対して接近・離反する方向、つまり図5に符号Yで示す方向に移動される。
前記キャレッジ25には、ピボット軸36が設けられ、このピボット軸36にターンテーブル37が回転自在に設けられている。さらに、キャレッジ25には、水平方向に延伸したブラケット39が固定されていて、このブラケット39には、前記ターンテーブル37を回転させるためのモータ41が設けられている。このモータ41の回転軸にはローラ43が嵌合されている。従って、モータ41を回転駆動することにより、前記ターンテーブル37が回転させられる。
また、ターンテーブル37の上面側には、該ターンテーブル37の中心から放射する方向に逆T字状の溝45が複数個形成されている。
そして、リングクランプユニット5の要部であるクランプが、前記溝45に嵌合されたT字状のボルトでターンテーブル37に固定される。前記クランプは、切断される被切断材であるリング素材Wをターンテーブル37上に載置固定する2つのグループに分けられる。まず第1のグループは、前記リング素材Wのターンテーブル37近傍の該リング内周面を外側に押圧する複数の第1のクランプ47(この実施の形態では4個)である。当該第1のクランプ47は、前記リング素材Wの上方部が切断加工により製品としてのリング製品Rが切り離された場合にも、残材としてのリング素材W側をクランプし続けているものである。
一方、他方の第2のグループのクランプは、前記リング素材Wの前記ターンテーブル37から離隔された該リング素材Wの内周面を外側に押圧する複数の第2のクランプ49(この実施の形態では4個)である。当該第2のクランプ49は、リング素材Wの上方部が切断加工により製品としてのリング製品Rが切り離された場合、そのリング製品R側をクランプし続けているものである。従って、リング素材Wが帯鋸刃21によりリング素材Wの残材とリング製品Rとに切り離されても、当該リング製品Rが前記ターンテーブル37に固定されている。
尚、前記逆T字状の溝45は、第1のクランプ47並びに第2のクランプ49と同じ数(この実施の形態では8本)がターンテーブル37の各対応位置に形成されているのであるが、図の複雑化を回避するため、3本の逆T字状の溝45を図示し、他の5本の逆T字状の溝45は、図示を省略する。
一方、前記キャレッジ25の周囲には、帯鋸刃21でリング素材Wを切削する際、切削部位に供給する切削油及びチップ(切り屑)を受けるための溝部材51が、前記キャレッジ25を囲むように設けられている。更に、前記切削油等を回収するために、前記溝部材51の下面に複数のパイプ53が垂直に連結され、前記複数のパイプ53の下端が、ダクト55を介して前記キャレッジ25に内蔵されている貯蔵タンクに連結されている。
更に、前記ターンテーブル37の外周には、フランジ57が全周に亘り該ターンテーブル37を囲むように取り付けられている。従って、切削油等を回収するために基台7の上面に形成された受け皿に落下しなかった切削油等は、前記溝部材51を介してキャレッジ25に内蔵されている貯蔵タンクに回収されるため、切削油等が装置を据え付けた床面に落下することを回避することができる。
次いで、前述した第1のクランプ47並びに第2のクランプ49の構成について図6及び図7を参照して説明する。
各クランプ47は図7に示されているように、スライダ部65、シリンダ部67及びピストン部69により構成されている。尚、前記ピストン部69は、ピストン部分が前記シリンダ部67に摺動自在に内蔵され、ロッド部分がシリンダ部67から突出している構成である。
前記スライダ部65を逆T字状の溝45に沿ってターンテーブル37上に放射方向にスライドさせた後、適宜位置にて前記T字状のボルトにより該スライダ部65をターンテーブル37に固定する。そして、前記シリンダ部67に油圧発生装置からの圧油を供給してピストン部69を延伸するように突出させることにより、該ピストン部69の先端面がリング素材Wの内周面に当接して押圧する。
従って、2つの第1のクランプ47を、ターンテーブル37の中心を通る線上に、お互いに外に前記ピストン部69を向けるように配置する。そして、各々のシリンダ部67に油圧発生装置からの圧油を供給することにより、ピストン部69の先端面がリング素材Wのターンテーブル37近傍の内周面を外側に押圧する。これら2つの第1のクランプ47のピストン部69によりリング素材Wがターンテーブル37に固定されるのである。
一方、各クランプ49についても、スライダ部59、シリンダ部61及びピストン部63により構成されている。尚、前記ピストン部63は、ピストン部分が前記シリンダ部61に摺動自在に内蔵され、ロッド部分がシリンダ部61から突出している構成である。特に、当該各クランプ49については、リング素材Wのターンテーブル37から上方に離れた内周面(切り落とされるべきリングRの内周面)を押圧するために、シリンダ部61が上方に延伸した状態の構成になっている。
前記スライダ部59を前記逆T字状の溝45に沿ってターンテーブル37上に放射方向にスライドさせた後、適宜位置にて前記T字状のボルトにより該スライダ部59を前記ターンテーブル37に固定する。そして、前記シリンダ部61に油圧発生装置からの圧油を供給してピストン部63を延伸するように突出させることにより、該ピストン部63の先端面がリング素材Wの内周面に当接して押圧する。
従って、2つの第2のクランプ49を、前記ターンテーブル37の中心を軸として前記2つの第1のクランプ47に対して45度又は90度の角度をずらして、ターンテーブル37の中心を通る線上に、お互いに外に前記ピストン部63を向けるように配置する。そして、各々のシリンダ部61に油圧発生装置からの圧油を供給することにより、ピストン部63の先端面がリング素材Wの前記ターンテーブル37から離隔された内周面を外側に押圧する。これら2つの第2のクランプ49のピストン部63によりリング素材Wがターンテーブル37に固定されるのである。
上記の第2のクランプ49の固定により、リング素材Wの上方部が切断加工により製品としてのリング製品Rに切り離されても、そのリング製品R側が継続してクランプされているので、該リング製品Rがターンテーブル37に継続して固定されている。
次に、この発明の実施の形態のリング材切断方法について、前述した図3〜図7と、図1(A)〜(D)及び図2(A)〜(C)を併せて参照して説明する。なお、図1(A)〜(D)及び図2(A)〜(C)のリング素材Wのハッチングの部分は未切断部分Uを示すものである。
まず、切断すべきリング素材Wがターンテーブル37の上面に載置されて、リング素材Wの中心をターンテーブル37の略中心に位置合わせをする。次いで、第1のクランプ47並びに第2のクランプ49が逆T字状の溝45に沿ってリング素材Wの内周面に当接すべくターンテーブル37上を摺動される。そして油圧発生装置から圧油が第1のクランプ47並びに第2のクランプ49に供給されることにより、リング素材Wがターンテーブル37上面に固定される。
リング素材Wがターンテーブル37上面に固定されたのを確認した後、シリンダ13,15を駆動させることにより切断機3の鋸刃ハウジング11が下降する。尚、ハウジング11は、駆動ホイ−ル17と従動ホイ−ル19とが符号17A(駆動ホイ−ル)と19A(従動ホイ−ル)とで示す位置まで下降可能に設けられているので、帯鋸刃21の垂直方向の位置がリング素材Wの切断されるべき垂直方向の位置に一致するように、鋸刃ハウジング11の垂直方向の位置が調整される。そして、モータ23を回転駆動させ、帯鋸刃21が図3において矢印に示されているように反時計方向に回転する。従って、帯鋸刃21の切削走行方向は、図5に符号Pで示す方向になる。
一方、ターンテーブル37は、図1(A)及び図5に示されているようにQ1方向〔図1(A)において反時計回り方向〕に回転する。つまり、帯鋸刃21の切削走行方向であるP方向とは逆の方向に、ターンテーブル37及びリング素材WがQ1方向に回転される。
帯鋸刃21がP方向に走行し、ターンテーブル37がQ1方向に回転する状態を維持しながら、モータ31を回転駆動させてキャレッジ25が図4において右側に前進移動することにより、ターンテーブル37及びリング素材Wが図1(A)において上側の帯鋸刃21に向けてY1方向に接近する。
更に、キャレッジ25が図4において右側に移動することにより、図1(B)に示されているようにリング素材Wが帯鋸刃21により切断される。なお、リング素材WがQ1方向へ回転していることにより、リング素材W及びリング製品Rの切り口の面の面粗度は向上する。
上記の切断加工は、リング素材Wの抜け際寸法がA寸法に達したときにターンテーブル37の回転が停止されると共に、この実施の形態ではターンテーブル37の前進移動が停止される。これまでの切断工程を、この実施の形態では第1切断工程とする。この第1切断工程によって、リング素材Wの大部分は良好な切り口で切断されている。
次いで、第2切断工程が行われる。すなわち、この第2切断工程は、図1(C)に示されているように、ターンテーブル37の回転が停止された状態で、ターンテーブル37がY1方向へ前進移動してリング素材Wの一部が突っ切られるまで切り込まれる。つまり、帯鋸刃21によりリング素材Wの内周面の一部が突っ切られる。そして、図1(D)に示されているように、ターンテーブル37はリング素材Wが突っ切られてからB寸法の位置(リング素材Wの内周面からB寸法だけ切り込む位置)まで前進移動して停止する。このとき、リング素材Wが帯鋸刃21で突っ切られるときにターンテーブル37の回転が停止しているので、切削条件は著しく変化しないため、帯鋸刃21の一歯に大きな力がかからないように抑えられる。
その後、ターンテーブル37が回転停止のまま、図2(A)に示されているようにターンテーブル37がY2方向へ後退移動してリング素材Wが帯鋸刃21から離反される。
次いで、前記ターンテーブル37が再び図2(B)において時計回り方向のQ2方向に僅かに回転して残りの未切断部分Uの一部が切断位置に位置決めされてから前記ターンテーブル37の回転が停止する。ここまでが、第2切断工程である。
再び上記の第2切断工程が繰り返し行われることによって、上記の残りの肉厚A寸法の未切断部分Uの全周が切削されることになる。
すなわち、図2(C)に示されているように、再びターンテーブル37がY1方向へ前進移動してリング素材Wの一部が突っ切られるまで切り込まれ、図1(D)に示されているように、ターンテーブル37はB寸法の位置まで前進移動して停止する。再びターンテーブル37がY2方向へ後退移動してからQ2方向に僅かに回転して残りの未切断部分Uの一部が切断位置に位置決めされてターンテーブル37の回転が停止する。
また、第2のクランプ49によりリング素材Wがターンテーブル37に固定されているので、リング素材Wの上方部が切断加工により製品としてのリング製品Rに切り離されても、このリング製品Rがターンテーブル37に継続して固定されているため、A寸法の薄肉厚部分が切り落とされる最後の部分にもバリが発生することはない。
また、上記の一連の切削工程において切削速度を遅くする必要がないので、切削時間の短縮を図ることに寄与する。
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。前述した実施の形態では、ターンテーブル37が図1(A)において反時計回り方向のQ1方向に回転しているが、鋸刃走行方向に対して時計回り及び反時計回り方向のQ2方向のいずれに回転しても構わない。また、第2切断工程におけるターンテーブル37の回転角度は任意である。また、このリング材切断装置の前述した切断工程はオペレータによる手動操作及び自動制御方式のいずれでも対応可能である。
また、前述した実施の形態では、ターンテーブル37が帯鋸刃21に対して進退移動しているが、逆に帯鋸刃21がターンテーブル37に対して進退移動するように構成しても構わない。
(A)〜(D)は、この発明の実施の形態のリング切断工程を示す概略説明図である。 (A)〜(C)は、図1に続くリング切断工程を示す概略説明図である。 この発明の実施の形態に係るリング材切断装置の正面図である。 この発明の実施の形態に係るリング材切断装置の側面図である。 この発明の実施の形態に係るリング材切断装置の平面図である。 リング材切断装置に備えられたリングクランプユニットの一部を拡大した断面図である。 リング材切断装置に備えられたリングクランプユニットの一部を拡大した断面図である。 従来技術に係るリング材切断機の正面図である。 従来技術に係るリング材切断機の側面図である。 従来技術に係るリング材切断機の正面図である。
符号の説明
1 リング材切断装置
3 切断機
5 リングクランプユニット
21 帯鋸刃
37 ターンテーブル
47 第1のクランプ
49 第2のクランプ
W リング素材(リング材)
R リング製品

Claims (5)

  1. 切断されるリング材を回転させながら相対的に切断刃の方向に前進移動させて前記切断刃により前記リング材の厚みのうちの予め設定した寸法だけ残して全周に切り込みを入れた後に前記リング材の回転を停止する第1切断工程を行い、前記リング材を切断刃に対して相対的に前進移動せしめて前記リング材の未切断部分の一部分を突っ切るまで切り込んだ後に前記リング材の前進移動を停止し、前記リング材を切断刃に対して相対的に後退移動せしめて切断刃から離反させた後に、前記リング材を再び回転せしめて他の未切断部分を切断位置に位置決めしてから前記リング材の回転を停止する第2切断工程を行い、再び前記第2切断工程を繰り返すことにより前記未切断部分の全周を切断することを特徴とするリング材切断方法。
  2. 前記リング材を垂直な軸を中心に回転せしめて当該リング材を水平方向に切断することを特徴とする請求項1記載のリング材切断方法。
  3. 切断されるリング材を載置固定するターンテーブルと、前記リング材の前記ターンテーブル近傍の該リング材内周面を外側に押圧する複数の第1のクランプと、前記リング材の前記ターンテーブルから離隔された該リング材内周面を外側に押圧する複数の第2のクランプと、を有するリングクランプユニットと、水平方向に移動して前記リング材を切断する切断刃を有する切断機と、を備えると共に、前記複数の第2のクランプが前記リング材の切り落とされる部分をクランプするリング材切断装置におけるリング材切断方法であって、
    切断されるリング材を前記リングクランプユニットによりターンテーブルに固定し、このターンテーブルを回転させながら相対的に切断刃の方向に前進移動させて前記切断刃により前記リング材の厚みのうちの予め設定した寸法だけ残して全周に切り込みを入れた後に前記ターンテーブルの回転を停止する第1切断工程を行い、前記ターンテーブルを切断刃に対して相対的に前進移動せしめて前記リング材の未切断部分の一部分を突っ切るまで切り込んだ後に前記ターンテーブルの前進移動を停止し、前記ターンテーブルを切断刃に対して相対的に後退移動せしめて前記リング材を切断刃から離反させた後に、前記ターンテーブルを再び回転せしめて他の未切断部分を切断位置に位置決めしてから前記ターンテーブルの回転を停止する第2切断工程を行い、再び前記第2切断工程を繰り返すことにより前記未切断部分の全周を切断することを特徴とするリング材切断装置におけるリング材切断方法。
  4. 前記ターンテーブルを、垂直な軸を中心に回転せしめてリング材を水平方向に切断することを特徴とする請求項3記載のリング材切断装置におけるリング材切断方法。
  5. 切断されるリング材を載置固定するターンテーブルと、前記リング材の前記ターンテーブル近傍の該リング材内周面を外側に押圧する複数の第1のクランプと、前記リング材の前記ターンテーブルから離隔された該リング材内周面を外側に押圧する複数の第2のクランプと、を有するリングクランプユニットと、水平方向に移動して前記リング材を切断する切断刃を有する切断機と、を備えると共に、前記複数の第2のクランプが前記リング材の切り落とされる部分をクランプすることを特徴とするリング材切断装置。
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