JP2003286241A - ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製造方法 - Google Patents

ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製造方法

Info

Publication number
JP2003286241A
JP2003286241A JP2002092847A JP2002092847A JP2003286241A JP 2003286241 A JP2003286241 A JP 2003286241A JP 2002092847 A JP2002092847 A JP 2002092847A JP 2002092847 A JP2002092847 A JP 2002092847A JP 2003286241 A JP2003286241 A JP 2003286241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ene
hept
bicyclo
phosgene
amine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002092847A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Torisu
巣 正 昭 鳥
Akihito Kanematsu
松 昭 仁 兼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc
Original Assignee
Mitsui Takeda Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Takeda Chemicals Inc filed Critical Mitsui Takeda Chemicals Inc
Priority to JP2002092847A priority Critical patent/JP2003286241A/ja
Publication of JP2003286241A publication Critical patent/JP2003286241A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明に係るビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製造方法
は、不活性有機溶媒の存在下ビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン−5−メチルアミンと塩化水素とを接触
させてビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−
メチルアミン塩酸塩を製造する造塩工程、および前記造
塩工程で得られたビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン−5−メチルアミン塩酸塩をホスゲンと接触させ
て、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メ
チルイソシアナートを製造するホスゲン化工程を有する
ことを特徴としている。 【効果】 本発明によれば、不飽和脂環式−脂肪族アミ
ンを出発原料として、不飽和脂環式−脂肪族イソシアナ
ートを、不飽和結合を維持したままで、高収率に製造す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、不飽和脂環式−脂
肪族アミンを出発原料として、不飽和脂環式−脂肪族イ
ソシアナートを製造する方法に関する。詳しくは、ビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルアミ
ンを出発原料とし、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−エン−5−メチルイソシアナートを製造する方法に関
する。 【0002】 【従来の技術】イソシアナートを、対応するアミンとホ
スゲンとの反応によって得る方法は以前から知られてい
る。このとき、アミンが芳香族である場合には、アミン
とホスゲンの反応速度が大きいことから、副反応である
アミンと生成したイソシアナートとの反応が比較的抑制
されるが、アミンが脂肪族である場合には、アミンとイ
ソシアナートとの反応によりウレアが生成し易くなり、
収率低下の主因となる。 【0003】さらに、アミンが脂肪族の場合、副生した
ウレアとホスゲンとが反応し、目的とするイソシアナー
トの−NCO基が−Clに置換した化合物が副生する。
この副生物は、イソシアナート等と分離し難いため不純
物として目的とするイソシアナートの中に混在すること
が多く、また、加水分解性塩素として作用するため好ま
しくない。 【0004】また、副生したウレアはホスゲンと反応
し、その他の加水分解性塩素を含有する不純物も生成す
る。これらの加水分解性塩素含有物質は、ジイソシアナ
ートの利用において、品質面での障害となることが多
い。このように、原料アミンと生成するイソシアナート
との反応を防止することは、特に脂肪族ホスゲン化反応
において重要であることから、アミンを塩酸塩などの塩
として保護することによりイソシアナートとの反応を遅
らせ、ホスゲンと優先的に反応させる方法が知られてい
る。 【0005】しかしながら、この場合、対応する脂肪族
アミンが不飽和結合を有する場合、ハロゲン塩の製造に
用いる塩酸等のハロゲン化水素が不飽和結合に付加反応
するという可能性がある。このような背景等から、たと
えば、不飽和脂環式−脂肪族アミンの塩酸塩及び塩酸塩
を経由した不飽和環式−脂肪族イソシアネートの製法は
これまで報告されていない。 【0006】一方、不飽和脂環式−脂肪族アミンをホス
ゲンと低温で反応させた後、高温でホスゲンと反応させ
る冷熱二段合成法はUS 3141900で報告されて
いるが、副生物が多く、反応収率が77.3%と低いと
いう問題があった。また、不飽和脂環式−脂肪族アミン
とホスゲンとを、ジメチルホルムアミド中スラリーと
し、炭酸水素ナトリウムと反応させる合成法は、特開昭
49−16797号公報で報告されているが、この方法
では不飽和環式−脂肪族イソシアネートを得ることはで
きなかった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に伴う問題を解決しようとするものであっ
て、不飽和脂環式−脂肪族アミンを原料として、不飽和
結合を維持したままで、不飽和脂環式−脂肪族イソシア
ナートを高収率に製造することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意研究し、不飽和脂環式−脂肪族のアミ
ン化合物を塩酸塩としたのちホスゲンと反応させてイソ
シアナートを製造する方法によれば、当該造塩工程及び
ホスゲン化工程の両工程を連続して反応させることによ
り、不飽和結合を維持したままで、目的とするイソシア
ナートを高収率で得ることができることを見出し本発明
を完成するに至った。 【0009】すなわち、本発明に係るビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナート
の製造方法は、不活性有機溶媒の存在下ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルアミンと塩化水
素とを接触させてビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
エン−5−メチルアミン塩酸塩を製造する造塩工程、お
よび前記造塩工程で得られたビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−エン−5−メチルアミン塩酸塩をホスゲンと
接触させて、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
−5−メチルイソシアナートを製造するホスゲン化工程
を有することを特徴としている。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明に係るビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製
造方法は、不活性有機溶媒の存在下に、ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルアミン(本明細
書において以下単に「アミン」ということがある)と塩
化水素とを接触させてビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−エン−5−メチルアミン塩酸塩(本明細書において
以下単に「アミン塩酸塩」ということがある)を製造す
る造塩工程、および前記造塩工程で得られたビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルアミン塩
酸塩とホスゲンとを接触させて、ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートを製
造するホスゲン化工程を有する。 【0011】ここで使用されるビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−エン−5−メチルアミンは、公知の方法に
より製造することができ、ジエンを親ジエン性化合物と
反応させ六員環化合物を生成させて製造することができ
る。たとえば、該脂環化合物に類似する化合物の合成方
法がディールス及びアルダー(Diels−Alde
r)による米国特許第1944731号及び特開昭49
−16797号公報などに記載されており、同様の方法
を採用することができる。 【0012】本発明の製造方法で用いることができる前
記不活性有機溶媒としては、通常、アミンのホスゲン化
に使用されるものを使用することができ限定されない。
たとえば、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、
オルソジクロルベンゼン(以下、ODCBと略す)、ト
リクロルベンゼン、テトラヒドロフラン、テトラリン、
アミルベンゼン等が挙げられる。これらのうちでは、オ
ルソジクロルベンゼン(ODCB)を好ましく用いるこ
とができる。 【0013】不活性有機溶媒の溶媒量は、原料となるア
ミンに対して好ましくは5〜16倍、さらに好ましくは
6〜15倍の量で用いることが望ましい。溶媒量が多い
と、大きな反応器が必要となり、また溶媒回収のために
多くの熱量を必要とする。また、溶媒量がこれより少な
いと、造塩スラリーの粘度が高くなることがあり、移送
が煩雑になったり、攪拌ができなくなることがある。 【0014】ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
−5−メチルアミンと塩化水素とからビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルアミン塩酸塩を
製造する造塩工程においては、塩酸は、ガス状、溶液状
等いずでもよいが、ガス状で添加することが好ましい。
塩酸によるビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−
5−メチルアミンの造塩反応に使用される塩酸量は理論
的にはアミンを中和するのに必要な量、即ち当モルのH
Clで十分であるが、従来法のようにアミン溶液にHC
lガスを吹込む方法では、攪拌を十分に行っても局部的
に未中和の部分が残り増粘する。 【0015】したがって、本発明では少なくとも当量以
上のHClガスを用いる。具体的には、HClガスの使
用量は、通常、アミンに対して、好ましくは1/1〜5
/1(HClガス/アミン)(モル/モル)、さらに好
ましくは1.1/1〜1.3/1(HClガス/アミ
ン)(モル/モル)であることが望ましい。また、HC
lガスの装入速度は、アミンに対して、好ましくは0.
2/1〜3/1(HClガス/アミン)(モル/モル・
hr)、さらに好ましくは0.5/1〜1.5/1(H
Clガス/アミン)(モル/モル・hr)、特に好まし
くは0.5/1〜1/1(HClガス/アミン)(モル
/モル・hr)であることが望ましい。装入速度を3/
1以下とすることで、アミンと塩酸との中和がより均一
に進行し増粘を抑制することができる。また、未中和の
部分の残留を抑制あるいは実質的になくすことができ
る。 【0016】塩酸装入温度および反応温度は、好ましく
は−30℃〜+50℃、さらに好ましくは、0℃〜30
℃であることが望ましい。前記範囲より温度が高いと塩
化水素ガスの溶媒への溶解度が低くなり、反応時間が長
くなるだけでなく、生成した塩酸塩が溶媒に溶け易くな
り更に不飽和部への塩酸付加反応が起こる。一方、上記
範囲より温度が低いと塩酸塩中への未反応体の取り込み
による未中和体が残りやすい。 【0017】塩酸装入後直ちに次工程に以降してもよい
が、反応を完了させるために通常、塩酸装入後、好まし
くは5分から2時間、さらに好ましくは20分から70
分保持することが望ましい。塩酸装入圧力および反応圧
力に特に限定はないが、圧力が高いと液中のHClガス
濃度が上がるため、塩酸塩への反応が速くなるが、塩の
析出が速くなり塩酸塩中への未反応体の取り込みによる
未中和体が残りやすい。通常、好ましくは常圧〜10k
g/cm2・G、さらに好ましくは常圧〜5kg/cm2
・Gであることが望ましい。 【0018】ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン
−5−メチルアミン塩酸塩をホスゲンと反応させるホス
ゲン化工程は、前記造塩工程に引き続いて連続的に行う
ことができる。この場合、ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−エン−5−メチルアミン塩酸塩を製造する工程
で得られた塩酸塩スラリーをそのまま用いても、新たに
不活性有機溶媒を添加してもよい。新たに添加する溶媒
は塩酸塩を製造する工程に用いられたものと同じでも異
なっていてもよいが、通常同一のものが用いられる。 【0019】ホスゲンの添加方法としては、ノズルにて
液中あるいは、気相にホスゲンを装入することができる
が、液中に装入することが望ましい。ホスゲンと塩酸塩
との反応に用いるアミン塩酸塩の濃度は、好ましくは1
質量%以上30質量%以下、さらに好ましくは5質量%
以上15質量%以下のアミン塩酸塩が用いることが望ま
しい。 【0020】ホスゲン化の反応温度は、好ましくは50
℃以上190℃以下、さらに好ましくは80℃以上16
0℃以下であることが望ましい。反応圧力は通常、常圧
〜10kg/cm2Gである。またホスゲンの使用量は通常、
前記アミン塩酸塩に対して、好ましくは1/1〜10/
1(ホスゲン/アミン塩酸塩)(mol/mol)、さらに好
ましくは2/1〜7/1(ホスゲン/アミン塩酸塩)
(mol/mol)であることが望ましい。 【0021】また、ホスゲン化反応においては、溶媒は
ホスゲンとともに循環されて回収して再使用されるが、
スタート時には相当量の溶媒を各反応槽に仕込んでお
き、また反応時には特定量の過剰ホスゲンを吹込むこと
ができるよう、塩酸塩スラリーを装入する前に、循環す
るホスゲンを系内に蓄積しておく必要がある。このよう
な、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メ
チルイソシアナートは、眼鏡レンズやウレタン原料、不
飽和イソシアネート化合物としてのメタセシス重合によ
る多官能基化して樹脂としても用いることができる。 【0022】 【実施例】以下、実施例を示し、本発明について更に詳
細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限
定されるものではない。なお、実施例に示した各特性値
は、下記方法により測定した。 【0023】 【実施例1】[ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン−5−メチルイソシアナートの製造]ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルアミン30.8
8g(0.25mol)、トルエン462.57gを3
Lの4ッ口フラスコに入れ、攪拌しながら氷水で5℃ま
で冷却した。これに11.45g(0.31mol)の
塩化水素ガスを11g/hrの割合で、フラスコ内温を
0〜10℃に保ちながら約1時間吹込んだ。吹込み終了
後、フラスコ内温を20℃以下にて1時間攪拌し、造塩
反応を完結させた。造塩反応では、塩酸塩粒子の塊が生
成するようなことはなく、極めてスムーズに推移し、白
色の均一な微粒子のスラリーが得られた。造塩終了後、
窒素を吹込みながらフラスコ内温を50℃まで昇温し、
更に50℃にて30分間窒素を吹込み過剰な塩化水素を
取除いた。 【0024】次いで、フラスコ内温を50℃から104
℃まで、1.5時間で昇温しながらホスゲンを30g/
hrにて徐々に吹込んで、ホスゲン化反応を開始した。
オイルバスで内温を104±1℃に調節しながら、ホス
ゲンの吹込みを10g/hrの割合で1時間続行した。
ホスゲン吹込み開始後、102℃で反応液の性状がスラ
リー状(白色)から澄明となった。ホスゲン化反応時間
は合計2.5時間であった。使用したホスゲンガスは理
論量の約3.8倍であった。 【0025】その後、フラスコ内反応液に、N2ガスを
約1時間吹込み脱ガスを行った。この間液温は104±
1℃とし、脱ガス後冷却した。反応液をGCにて分析
し、反応収率は99%であった。真空下で精留し、60
〜65℃/8mmHgの主留分27.30gを得た。得
られた主留分の分析値は次の通りであった。 【0026】GC−MS分析:149 元素分析: C H N Cl 計算値% 72.5 7.4 9.4 0 分析値% 72.5 7.6 10.2 0.07IR :2968.2cm-1,2869.9cm-1,225
8.5cm-1,1342.4cm-1 GC−MSスペクトル、IRスペクトル等の結果より、
得られた主留分は、目的物であることを確認した。ま
た、主留分の収率は理論値(37.3g)に対して73
%であった。 【0027】 【比較例1】オキソジクロルベンゼン(ODCB)39
9.87gを3Lの4ッ口フラスコに入れ、攪拌しなが
らメタノール−ドライアイスで−20℃まで冷却した。
これにホスゲンを30g/hrの割合で30分間吹込ん
だのち、ホスゲンを吹込みながら、別途用意した原料ア
ミン:ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−
メチルアミン 30.01g(0.24mol)のOD
CB63.39g溶液をフラスコ内液中に2時間かけて
滴下した。滴下中も冷却を続け、フラスコ内温を−20
〜−10℃に保った。 【0028】原料アミン溶液の滴下が終わった後も、フ
ラスコ内温を10℃以下に保ちながら、ホスゲンを30
g/hrの割合で30分間吹込んだ。フラスコ内温を1
0℃から108℃まで40分間で昇温しながらホスゲン
を4g/hrにて徐々に吹込んだ。オイルバスで内温を
108±1℃に調節しながら、ホスゲンの吹込みを4g
/hrの割合で1時間続行した。 【0029】昇温開始後、105℃で反応液の性状がス
ラリー状(白色)から澄明となった。ホスゲン化反応時
間は合計4.7時間であった。使用したホスゲンガスは
理論量の約6.7倍であった。その後、98℃に放冷し
フラスコ内反応液に、N2ガスを約1時間吹込み脱ガス
を行った。この間液温は98±1℃とし、脱ガス後冷却
した。 【0030】反応液をGCにて分析し、反応収率は71
%であった。真空下で精留し、60〜65℃/8mmH
gの主留分18.9gを得た。また、主留分の収率は理
論値(35.8g)に対して53%であった。 【0031】 【比較例2】ジメチルホルムアミド(以下DMFと略
す)300mlを3Lの4ッ口フラスコに入れ、攪拌し
ながら氷冷し10℃まで冷却した。これにホスゲンを1
0g/hrの割合で1時間吹込んだのち、ホスゲンを吹
込みながら、別途用意した原料アミン:ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルアミン 12.
5g(0.10mol)のDMF50ml溶液をフラス
コ内液中に15分間をかけて滴下した。滴下中も冷却を
続けフラスコ内温を10〜15℃に保った。ホスゲン化
反応時間は合計1.2時間であった。使用したホスゲン
ガスは理論量と約当倍であった。 【0032】10.0gの炭酸水素ナトリウムを徐々に
加えたのち、1時間熟成し、50℃まで昇温し更に10
時間熟成した。熟成後、50℃1時間窒素バブリングに
て脱ガスを行った。反応液を脱ガス後冷却した。窒素シ
ャワー下で、硬質濾紙5c(1μm)を使用し濾過を行
い、湿固体6.47g及び黄色濾液を得た。湿固体及び
反応液をGCにて分析したが、目的化合物は検出されな
かった。 【0033】 【発明の効果】本発明によれば、不飽和脂環式−脂肪族
アミンを出発原料として、不飽和脂環式−脂肪族イソシ
アナートを、不飽和結合を維持したままで、高収率に製
造することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 不活性有機溶媒の存在下にビシクロ
    [2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルアミンと
    塩化水素とを接触させてビシクロ[2.2.1]ヘプト
    −2−エン−5−メチルアミン塩酸塩を製造する造塩工
    程、および前記造塩工程で得られたビシクロ[2.2.
    1]ヘプト−2−エン−5−メチルアミン塩酸塩をホス
    ゲンと接触させて、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
    −エン−5−メチルイソシアナートを製造するホスゲン
    化工程を有することを特徴とするビシクロ[2.2.
    1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製
    造方法。
JP2002092847A 2002-03-28 2002-03-28 ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製造方法 Pending JP2003286241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092847A JP2003286241A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092847A JP2003286241A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003286241A true JP2003286241A (ja) 2003-10-10

Family

ID=29237556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002092847A Pending JP2003286241A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003286241A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007010996A1 (ja) * 2005-07-22 2007-01-25 Mitsui Chemicals, Inc. イソシアナートの製造方法、それにより得られたイソシアナート、およびその用途
WO2012153509A1 (ja) * 2011-05-09 2012-11-15 三井化学株式会社 アルデヒド化合物の製造方法
WO2020262660A1 (ja) 2019-06-28 2020-12-30 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズおよび眼鏡

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007010996A1 (ja) * 2005-07-22 2007-01-25 Mitsui Chemicals, Inc. イソシアナートの製造方法、それにより得られたイソシアナート、およびその用途
JP4861322B2 (ja) * 2005-07-22 2012-01-25 三井化学株式会社 イソシアナートの製造方法、およびアミン塩酸塩の製造方法
US8183407B2 (en) 2005-07-22 2012-05-22 Mitsui Chemicals, Inc. Process for production of isocyanate, isocyanate produced by the process, and use of the isocyanate
WO2012153509A1 (ja) * 2011-05-09 2012-11-15 三井化学株式会社 アルデヒド化合物の製造方法
CN103582623A (zh) * 2011-05-09 2014-02-12 三井化学株式会社 醛化合物的制造方法
US9227925B2 (en) 2011-05-09 2016-01-05 Mitsui Chemicals, Inc. Process for producing aldehyde compounds
WO2020262660A1 (ja) 2019-06-28 2020-12-30 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズおよび眼鏡
CN114008097A (zh) * 2019-06-28 2022-02-01 豪雅镜片泰国有限公司 眼镜镜片的制造方法、眼镜镜片及眼镜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR940001948B1 (ko) 크실릴렌 디이소시아네이트의 제조방법
JPH0439456B2 (ja)
TW202000642A (zh) 製備脂肪族異氰酸酯的方法
US20120041044A1 (en) Process for the preparation of carvedilol and its enantiomers
JPS6320218B2 (ja)
JP2003286241A (ja) ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン−5−メチルイソシアナートの製造方法
JPH0629225B2 (ja) ジタ−シヤリ−ブチルジカ−ボネ−トの製法
US7087798B2 (en) Process for preparation of spirofluorenols
JP2764081B2 (ja) 脂環式―脂肪族ジイソシアナートの製造方法
EP0523244A1 (en) Salt of dithiocarbamic acid, production thereof, and production of isothiocyanate from said salt
US20220112167A1 (en) Method For Preparing Aryl 2-Tetrazol-1-Yl Keto With Improved Selectivity
CN110885306A (zh) 一种高纯度格列美脲的制备方法
EP1586552B1 (en) Process for producing benzylamine derivative
JP2915784B2 (ja) 脂肪族イソシアナートの精製方法
JPH07233137A (ja) 脂肪族ポリイソシアナートの製造方法
JP3810081B2 (ja) スルホニルイソシアネートの改良された製造方法
JPS6315264B2 (ja)
JPH11310567A (ja) 脂肪族イソシアネート化合物の製造法
JP2804132B2 (ja) カルバミン酸エステルの精製方法
KR102638538B1 (ko) 우라피딜 제조 중간체의 제조방법
CN114341102A (zh) 异氰酸酯化合物的制造方法
JP2880803B2 (ja) 芳香族ジイソシアナートインダン誘導体およびその製造方法
JP3812371B2 (ja) 3,4−ジヒドロキシベンゾニトリルの製造法
US20070255056A1 (en) Method for manufacture of compounds related to the class of substituted sulfonyl urea anti-diabetics
JPH10287650A (ja) 1−クロロカルボニル−4−ピペリジノピペリジンまたはその塩酸塩の製造方法