JP2003285737A - 異常時誘導案内システム - Google Patents

異常時誘導案内システム

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JP2003285737A
JP2003285737A JP2002093745A JP2002093745A JP2003285737A JP 2003285737 A JP2003285737 A JP 2003285737A JP 2002093745 A JP2002093745 A JP 2002093745A JP 2002093745 A JP2002093745 A JP 2002093745A JP 2003285737 A JP2003285737 A JP 2003285737A
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abnormal
train
time
guidance system
alarm
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Application number
JP2002093745A
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English (en)
Inventor
Hisaharu Fukuda
久治 福田
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Railway Technical Research Institute
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗務員が業務を継続不可能なときに乗客に適
切な情報を提供して乗客を安全に誘導し案内をすること
ができる異常時誘導案内システムを提供する。 【解決手段】 検出手段2は、列車速度を制御する主幹
制御器の運転士によるハンドル操作などを検出するハン
ドル操作検出部である。警報発生手段4は、ハンドル操
作検出部が所定時間以上OFF動作を継続したときに警
報を発生する。判断手段13は、警報が発生してから所
定時間経過するまでに警報解除手段5によって運転士が
この警報を解除しなかったときには、運転士が異常状態
であると判断する。制御手段15は、判断手段13が異
常状態であると判断したときに、制動手段14を動作さ
せて列車Tを停止させる。案内情報生成手段17は、列
車Tの停止時の状況に応じた案内情報を生成し、案内情
報通知手段18はこの案内情報を音声などで通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗務員が業務を
継続不可能なときに乗客を誘導し案内する異常時誘導案
内システムに関する。
【0002】
【従来の技術】旅客列車や貨物列車では、原則として運
転士と車掌の乗務が義務付けられている。しかし、近
年、仙台市市営地下鉄や営団南北線などの都市鉄道や、
第三セクター地方鉄道などの閑散なローカル線などで
は、運転士一人の乗務によるワンマン運転が採用されて
おり、新交通システムなどでは車掌一人のワンマン運転
も採用されている。このようなワンマン運転では、運転
士などが急病や失神などにより運転不能な状態になるこ
とを想定する必要があり、運転士の異常状態を検知して
列車を停止させ運転事故を防止するEB装置(Emergenc
y Brake Device)などが列車に装備されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなEB装置で
は、運転士などが運転不能な状態になったときに、列車
を安全に停止させることができる。しかし、ワンマン運
転では、列車を安全に停止させるだけでは不十分であ
る。例えば、トンネル内や橋梁上などの危険な区間で列
車が停止した場合や、列車が停止した時間帯が夜間の場
合などには、乗客が扉を勝手に開けて車外に降りたりす
ると重大事故が発生する危険性がある。特に、地下鉄な
どでは走行レールに近接して導電用レール(第三軌条)
が敷設されており、この導電用レールには高電圧の電流
が流れており危険である。また、運転不能な状態にも関
わらず乗客に何も案内をしないで乗客を車内で長時間待
たせると、乗客が扉を勝手に開けて車外に降りてしまう
ことがある。その結果、線路内を歩く乗客の安全を確認
するまで付近の列車を停止させる必要があり、列車の円
滑な運行を妨げる危険性がある。特に、ワンマン運転の
場合には、運転士以外に乗務員が乗務していため、列車
が停止した後に案内をする乗務員が不在であり、乗客に
適切な情報を提供して乗客を安全に誘導することができ
ないという問題がある。
【0004】この発明の課題は、乗務員が業務を継続不
可能なときに乗客に適切な情報を提供して乗客を安全に
誘導し案内をすることができる異常時誘導案内システム
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、以下に記載
するような解決手段により、前記課題を解決する。な
お、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明す
るが、この実施形態に限定するものではない。請求項1
の発明は、乗務員が業務を継続不可能なときに乗客を誘
導し案内する異常時誘導案内システムであって、前記乗
務員の状態を検出する検出手段(2)と、前記検出手段
の検出結果に基づいて、前記乗務員が業務を継続不可能
な異常状態であると判断する判断手段(13)と、前記
判断手段の判断結果に基づいて、状況に応じた案内情報
を生成する案内情報生成手段(17)とを備える異常時
誘導案内システム(1;23)である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の異常
時誘導案内システムであって、前記判断手段は、前記乗
務員が所定時間業務を中断したときには、前記異常状態
であると判断することを特徴とする異常時誘導案内シス
テムである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の異常時誘導案内システムであって、前記乗務員
が所定時間業務を中断したときに警報を発生する警報発
生手段(4)と、前記警報発生手段を解除する警報解除
手段(5)とを備え、前記判断手段は、前記警報が発生
してから所定時間経過するまでに前記乗務員がこの警報
を解除しなかったときには、前記異常状態であると判断
することを特徴とする異常時誘導案内システムである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の異常時誘導案内システムで
あって、車両(T)の各駅(S1 ,…,S5 )毎の発着
予定時刻を記憶する予定時刻記憶手段と、前記車両の各
駅毎の発着時刻を測定する時刻測定手段(10)とを備
え、前記判断手段は、前記発着予定時刻と前記発着時刻
との間に所定時間以上の時間差があるときには、前記異
常状態であると判断することを特徴とする異常時誘導案
内システムである。
【0009】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の異常時誘導案内システムで
あって、車両(T)を停止させる制動手段(14)と、
前記判断手段が前記異常状態であると判断したときに、
前記制動手段を動作させる制御手段(15)とを備え、
前記案内情報生成手段は、前記制動手段が前記車両を停
止させたときに、この車両の停止時の状況に応じた案内
情報を生成することを特徴とする異常時誘導案内システ
ムである。
【0010】請求項6の発明は、請求項5に記載の異常
時誘導案内システムであって、前記車両が通過する予定
経路を記憶する予定経路記憶手段(9)と、前記車両の
現在位置を測定する現在位置測定手段(11)とを備
え、前記案内情報生成手段は、前記制動手段が前記車両
を停止させたときに、前記予定経路と前記現在位置とに
基づいて、この車両の停止時の状況に応じた案内情報を
生成することを特徴とする異常時誘導案内システムであ
る。
【0011】請求項7の発明は、請求項5に記載の異常
時誘導案内システムであって、前記車両が通過する予定
経路を記憶する予定経路記憶手段(9)と、前記車両の
現在位置を測定する現在位置測定手段(11)とを備
え、前記制御手段は、前記判断手段が前記異常状態であ
ると判断したときに、前記予定経路と前記現在位置とに
基づいて、前記制動手段の動作タイミングを制御するこ
とを特徴とする異常時誘導案内システムである。
【0012】請求項8の発明は、請求項1から請求項7
までのいずれか1項に記載の異常時誘導案内システムで
あって、前記判断手段の判断結果を運転指令部(C)に
送信する送信手段(19;24)を備えることを特徴と
する異常時誘導案内システムである。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明す
る。図1は、この発明の第1実施形態に係る異常時誘導
案内システムの構成図である。列車Tは、運転士のみが
乗務する電車や気動車などのワンマン運転列車(車掌乗
務員省略列車)である。運転指令部Cは、列車の安全か
つ効率的な運転を図るために司令員が列車Tに種々の指
令を伝達する中央指令所などである。
【0014】異常時誘導案内システム1は、運転士など
の動力車乗務員が業務を継続不可能なときに乗客を誘導
し案内するシステムである。異常時誘導案内システム1
は、図1に示すように、検出手段2と、計時手段3と、
警報発生手段4と、警報解除手段5と、情報記録媒体6
と、読取手段7と、予定時刻記憶手段8と、予定経路記
憶手段9と、時刻測定手段10と、現在位置測定手段1
1と、予定時刻修正手段12と、判断手段13と、制動
手段14と、制御手段15と、案内情報記憶手段16
と、案内情報生成手段17と、案内情報通知手段18
と、送信手段19と、情報伝達手段20とを列車T側に
備えており、受信手段21と、異常状態通知手段22と
を運転指令部C側に備えている。
【0015】図2は、この発明の第1実施形態に係る異
常時誘導案内システムの検出手段の構成図である。検出
手段2は、運転士の状態を検出する手段である。検出手
段2は、図2に示すように、ハンドル操作検出部2a
と、ぺダル操作検出部2bと、音声検出部2cと、扉開
閉検出部2dと、撮像部2eなどを備えている。ハンド
ル操作検出部2aは、列車速度などを制御する主幹制御
器の運転士によるハンドル操作を検出するスイッチであ
る。ハンドル操作検出部2aは、運転士がハンドルに手
を触れている間はON動作し、運転士がハンドルから手
を離すとOFF動作して、判断手段13に検出信号を出
力する。ペダル操作検出部2bは、運転士によるペダル
操作を検出するスイッチである。ペダル操作検出部2b
は、運転士がペダルを踏んでいる間はON動作し、運転
士がペダルから足を離すとOFF動作して、判断手段1
3に検出信号を出力する。ハンドル操作検出部2a及び
ペダル操作検出部2bは、列車Tに搭載されているEB
装置の一部を利用することができる。音声検出部2c
は、運転士が信号や標識などを指差し声に出して確認す
るときの指差称呼を集音するマイクロフォンなどの集音
装置である。音声検出部2cは、運転士の指差称呼を検
出すると判断手段13に検出信号を出力する。扉開閉検
出部2dは、列車Tの駅での停止と列車Tの扉の開閉状
態とを検出する戸閉めスイッチである。扉開閉検出部2
dは、列車Tの駅での停止や扉の開閉状態に応じて判断
手段13に検出信号を出力する。撮像部2eは、運転士
の姿態を撮像するビデオカメラなどの撮影装置である。
撮像部2eは、運転士が撮影領域から外れると検出信号
を出力する。
【0016】図1に示す計時手段3は、時間を計測する
手段である。計時手段3は、ハンドル操作検出部2aや
ペダル操作検出部2bがOFF動作してからの経過時
間、音声検出部2cが音声を検出してからの経過時間、
列車Tが駅で停止してからの経過時間、撮像部2eの撮
影領域から運転士が外れてからの経過時間などを計測す
るタイマである。計時手段3は、これらの計測時間を計
時情報として判断手段13に出力する。
【0017】警報発生手段4は、運転士が所定時間業務
を中断したときに警報を発生する手段である。警報発生
手段4は、ハンドル操作検出部2aやペダル操作検出部
2bが所定時間以上(例えば1分間以上)OFF動作を
継続したり、音声検出部2cが所定時間以上音声を検出
しなかったり、列車Tが駅で停止してから扉開閉検出部
2dが所定時間以上ON動作しなかったり、撮像部2e
の撮影領域から運転士が所定時間以上外れたときなど
に、警報音を発生するスピーカや警報内容を表示する表
示装置などである。
【0018】警報解除手段5は、警報発生手段4を解除
する手段である。警報解除手段5は、警報発生手段4が
発生する警報を運転士が解除するときに操作されるリセ
ットスイッチなどである。警報音解除手段5は、ON動
作されると解除信号を判断手段13に出力する。
【0019】情報記録媒体6は、列車Tの各駅毎の発着
予定時刻や列車Tが通過する通過点の通過予定時刻、列
車Tが通過する予定経路などに関する情報を記憶する媒
体である。情報記録媒体6には、運転士が出勤から退勤
するまでの間に、特定の駅から出発して列車を折り返し
運用し特定の駅に到着するまでの約1日分の勤務単位が
運用表(行路表)形式で記録されている。情報記録媒体
6は、例えば、このような運用情報を記録可能なICモ
ジュール6aを備えるICカードなどである。
【0020】図3は、この発明の第1実施形態に係る異
常時誘導案内システムの情報記録媒体のメモリ構造を示
す図である。情報記録媒体6は、図3に示すように、各
駅S1 ,…,S5 毎の駅名やトンネル、橋梁などの通過
点が予定経路情報として記録されたデータ領域D11と、
各駅S1 ,…,S5 毎の発着予定時間やトンネル、橋梁
などの通過予定時間などが予定時刻情報として記録され
たデータ領域D12とを備えている。仕業A1 は、始発駅
1 から終着駅S5 に列車Tを運行するときの予定経路
及び発着予定時間を示し、仕業A2 は終着駅S5 で折り
返して始発駅S1 に戻るときの予定経路及び発着予定時
間を示す。
【0021】図1に示す読取手段7は、情報記録媒体6
に記録された情報を読み取る手段である。読取手段7
は、情報記録媒体6に記録された運用情報を読み取るリ
ーダライタである。読取手段7は、読み取った運用情報
を予定時刻記憶手段8及び予定経路記憶手段9に出力す
る。
【0022】予定時刻記憶手段8は、列車Tの各駅毎の
発着予定時刻などを記憶する手段である。予定時刻記憶
手段8は、読取手段7が読み取った運用情報のうち各駅
毎の発着予定時刻や通過点の通過予定時刻を予定時刻情
報として記憶するメモリである。予定時刻記憶手段8
は、予定時刻修正手段12が発着予定時刻及び通過予定
時刻を修正したときには、修正後の発着予定時刻及び通
過予定時刻を予定時刻情報として記憶する。
【0023】予定経路記憶手段9は、列車Tが通過する
予定経路を記憶する手段である。予定経路記憶手段9
は、読取手段7が読み取った運用情報のうち出発駅、停
車駅、通過駅、到着駅などの情報や、トンネル、橋梁、
分岐器、信号機などの通過点の情報を予定経路情報とし
て記憶するメモリである。
【0024】時刻測定手段10は、列車Tの各駅毎の発
着時刻を測定する手段である。時刻測定手段10は、各
駅毎の実際の発着時刻などを測定して、測定結果を時刻
情報として判断手段13に出力する。
【0025】現在位置測定手段11は、列車Tの車輪の
回転数をエンコーダなどによって検出して列車Tの現在
位置を測定したり、人工衛星の出力信号をGPS(Glob
al Positioning System)によって検出して列車Tの三
次元位置を測定する。現在位置測定手段11は、測定結
果を現在位置情報として判断手段13に出力する。
【0026】予定時刻修正手段12は、予定時刻記憶手
段8が記憶する発着予定時刻を修正する手段である。予
定時刻修正手段12は、時刻測定手段10が測定した列
車Tのある駅での実際の発着時刻が発着予定時刻よりも
ずれていたときに、次駅以降の発着予定時刻及び通過予
定時刻をこのずれ時間分だけ加減して修正する。予定時
刻修正手段12は、修正後の予定時刻情報を予定時刻記
憶手段8に出力する。
【0027】判断手段13は、検出手段2の検出結果に
基づいて、運転士が業務を継続不可能な異常状態である
と判断する手段である。判断手段13は、運転士が所定
時間業務を中断したときには異常状態であると判断す
る。例えば、判断手段13は、警報発生装置5が警報を
発生してから所定時間経過(例えば5秒経過)するまで
に運転士がこの警報を解除しなかったときには、運転士
が異常状態であると判断する。また、判断手段13は、
発着予定時刻と実際の発着時刻との間に所定時間以上の
時間差があるときには、運転士が異常状態であると判断
する。さらに、判断手段14は、図示しない異常検出装
置が制動手段14の異常を検出したときには、制動手段
14が異常であると判断する。判断手段13は、判断結
果を異常状態情報として送信手段19に出力する。
【0028】制動手段14は、列車Tを停止させる手段
である。制動手段14は、例えば、列車Tの車輪の踏面
又はブレーキディスクに制輪子を押し付けて、列車Tの
速度を制御したり列車Tを減速させ停止させるブレーキ
装置である。
【0029】制御手段15は、制動手段14を制御する
手段である。制御手段15は、例えば、制輪子を駆動す
るブレーキシリンダのブレーキ圧を調整して制動手段1
4を制御する。制御手段15は、判断手段13が異常状
態であると判断したときに制動手段14を動作させる。
また、制御手段15は、判断手段13が異常状態である
と判断したときに、予定経路記憶手段9が記憶する予定
経路情報と現在位置測定手段11が測定した現在位置情
報とに基づいて、制動手段14の動作タイミングを制御
する。
【0030】案内情報記憶手段16は、種々の案内情報
を記憶する手段である。案内情報記憶手段16は、列車
Tの停止時の状況に応じた種々の案内情報を記憶するメ
モリである。案内情報記憶手段16は、例えば、運転士
の急病などにより列車の運行が不可能である旨の案内情
報や、停止位置がトンネル内や橋梁上などの危険な場所
であり、乗客が車外へ出るのを禁止する旨の案内情報な
どを記憶する。
【0031】図4は、この発明の第1実施形態に係る異
常時誘導案内システムの案内情報記憶手段のメモリ構造
を示す図である。案内情報記憶手段16は、図4に示す
ように、異常状態を乗客に知らせるための案内情報を記
録するデータ領域D21と、列車Tが停止した時間帯に関
する案内情報を記録するデータ領域D22と、列車Tが停
止した位置に関する案内情報を記録するデータ領域D23
と、乗客を誘導するための案内情報を記録するデータ領
域D24などを備えている。データ領域D21には、例え
ば、「列車の運転を継続できなくなりました。」などが
記録され、データ領域D22には「周囲は暗くなっていま
す。」などが記録されている。データ領域D23には、例
えば「停車位置は危険な地域です。」、「停車位置は安
全な地域です。」、「複線区間ですので近接する線路に
注意して下さい。」などが記録されている。データ領域
24には、例えば「車外に出ないで下さい。」、「直ぐ
に応援が来ますので車内でお待ち下さい。」、「安全を
確認してから車外に退避して下さい。」、「列車の進行
方向に次駅まで歩いて下さい。」、「車両の前方左側ド
アの下に非常用ドアコックがあります。」、「非常事態
です。電話番号○○○○に電話して下さい。」、「沿線
電話が○○にあります。利用して下さい。」、「車両の
後部に移動して下さい。」、「床に伏せて下さい。」、
「前傾姿勢をとって下さい。」などが記憶されている。
【0032】案内情報生成手段17は、判断手段13の
判断結果に基づいて、状況に応じた案内情報を生成する
手段である。案内情報生成手段17は、制動手段14が
列車Tを停止させたときに、この列車Tの停止時の状況
に応じた案内情報を生成する。また、案内情報生成手段
17は、制動手段14が列車Tを停止させたときに、予
定経路記憶手段9が記憶する予定経路と現在位置測定手
段11が測定した現在位置とに基づいて、この列車Tの
停止時の状況に応じた案内情報を生成する。案内情報生
成手段17は、案内情報記憶手段16が記憶する案内情
報を読み出して、停止時の状況に応じて案内情報を組み
合せて生成する。案内情報生成手段17は、生成後の案
内情報を案内情報通知手段18に出力する。
【0033】案内情報通知手段18は、案内情報生成手
段17が生成した案内情報を通知する手段である。案内
情報通知手段18は、案内情報を音声で通知するスピー
カや発光素子、液晶などによって案内情報を表示し通知
する表示画面などである。
【0034】送信手段19は、判断手段13の判断結果
を受信手段21に送信する手段であり、受信手段21は
判断手段13の判断結果を送信手段19から受信する手
段である。送信手段19及び受信手段21は、列車Tと
運転指令部Cとの間で情報を送受信する空間波無線アン
テナなどの無線装置である。情報伝達手段20は、異常
時誘導案内システム1の一部を構成する列車T側の各手
段を相互に通信可能な状態で接続するバスなどである。
【0035】異常状態通知手段22は、運転士の異常状
態を運転指令部Cの司令員に通知する手段である。異常
状態通知手段22は、異常状態を音声で通知するスピー
カや発光素子、液晶などによって異常状態を表示し通知
する表示画面などである。
【0036】次に、この発明の第1実施形態に係る異常
時誘導案内システムの動作を説明する。図5は、この発
明の第1実施形態に係る異常時誘導案内システムの動作
を説明するためのフローチャートである。以下では、判
断手段13の動作を中心に説明する。ステップ(以下、
Sという)100において、予定時刻情報及び予定経路
情報が記憶される。情報記録媒体6を読取手段7に運転
士が挿入すると、予定時刻情報及び予定経路情報を情報
記録媒体6から読取手段7が読み出す。判断手段13
は、予定時刻記憶手段8に予定時刻情報を記憶させると
ともに、予定経路記憶手段9に予定経路情報を記憶させ
る。
【0037】S200において、現在位置測定が開始さ
れる。現在位置測定手段11に判断手段13が現在位置
の測定開始を指令すると、車輪の回転数やGPSの出力
信号に基づいて現在位置測定手段11が列車Tの現在位
置を測定し、現在位置情報を判断手段13に出力する。
【0038】S300において、検出が開始される。判
断手段13が検出手段2に検出開始を指令すると、検出
手段2が運転士の状態を検出する。その結果、ハンドル
操作検出部2aが運転士のハンドル操作を検出し、ペダ
ル操作検出部2bが運転士のペダル操作を検出し、音声
検出部2cが運転士の指差称呼を検出し、扉開閉検出部
2dが駅への到着や扉の開閉動作を検出し、撮像部2e
が撮影領域内の運転士を検出する。
【0039】S400において、検出信号がONしたか
否かが判断される。判断手段13は、検出手段2が出力
する検出信号がONしたか否かを判断する。判断手段1
3は、検出信号がONしたときには、運転士がハンドル
やペダルから手や足を離したり、運転士が指差称呼した
り、列車Tが駅で停止したり、運転士が撮影領域から外
れたと判断する。検出信号がONしたときにはS500
に進み、検出信号がONしないときには検出信号がON
するまで判断手段13が判断を繰り返す。
【0040】S500において、計時が開始される。判
断手段13は、検出信号のONに基づいて計時手段3に
計時開始を指令する。その結果、運転士がハンドルやペ
ダルから手や足を離してからの経過時間、運転士が指差
称呼をしてからの経過時間、列車Tが駅で停止してから
の経過時間、運転士が撮影領域から外れてからの経過時
間を計時手段3が計時して、計時情報を判断手段13に
出力する。
【0041】S600において、所定時間経過したか否
かが判断される。判断手段13は、計時手段3が出力す
る計時情報に基づいて、運転士が所定時間業務を中断し
たか否かを判断する。判断手段13は、運転士がハンド
ルやペダルから手や足を所定時間以上離したり、運転士
が指差称呼を所定時間以上しなかったり、列車Tが駅に
到着してから扉の開閉操作を所定時間以上しなかった
り、運転士が撮影領域から所定時間以上外れたときに
は、運転士が急病や居眠りなどによって所定時間業務を
中断した状態であると判断する。判断手段13が所定時
間経過したと判断したときにはS700に進み、所定時
間経過していないときには所定時間を経過するまで判断
手段13が判断を繰り返す。
【0042】S700において、警報が発生する。判断
手段13が警報発生手段4に警報の発生を指令すると、
警報発生手段4が警報音などを発生して運転士に注意を
喚起する。
【0043】S800において、警報が解除されたか否
かが判断される。判断手段13は、警報解除手段5を運
転士が操作したか否かを判断する。判断手段13は、警
報解除手段5が操作されなかったときには、運転士が急
病などにより業務を継続不可能な異常状態であると判断
し、警報解除手段5が操作されたときには、検札業務や
点検業務などのために運転士が運転業務を一時的に中断
したと判断する。警報解除手段5によって警報が解除さ
れなかったときにはS900に進み、警報解除手段5に
よって警報が解除されたときにはS400に戻り、検出
信号が再びONするか否かを判断手段13が判断する。
【0044】S900において、予定時刻情報が読み込
まれる。判断手段13は、予定時刻記憶手段8から予定
時刻情報を読み出す。
【0045】S1000において、所定時間帯内に列車
Tが発着したか否かが判断される。判断手段13は、発
着予定時刻を含む所定時間内に列車Tが発着したか否か
を判断する。判断手段13は、例えば、予定経路記憶手
段9が記憶する予定経路情報と現在位置測定手段11が
測定した現在位置情報とに基づいて、各駅毎の列車Tの
発着状態を検出する。判断手段13は、予定時刻記憶手
段8が記憶する予定時刻情報(発着予定時刻)と時刻測
定手段10が測定した時刻情報(実際の発着時刻)との
間に所定時間以上の時間差があるか否かを判断する。そ
の結果、判断手段13は、発着予定時刻を含む所定時間
内に列車Tが発着しているときには、列車Tは列車ダイ
ヤに従って運行していると判断する。一方、判断手段1
3は、発着予定時刻を含む所定時間内に列車Tが発着し
ていないときには、列車Tの到着が大幅に遅れたり列車
Tの運行が列車ダイヤから大幅に外れているために、列
車Tに何らかの異変があり運転士が業務を継続不可能な
異常状態であると判断する。所定時間帯内に列車Tが発
着しているときにはS1100に進み、所定時間帯内に
列車Tが発着していないときにはS1300に進む。
【0046】S1100において、次駅以降の予定時刻
情報が修正される。判断手段13は、予定時刻記憶手段
8が記憶する予定時刻情報と時刻測定手段10が測定し
た時刻情報とに基づいて、発着予定時刻と実際の発着時
刻とのずれ時間(時間差)を演算する。判断手段13が
このずれ時間に関する情報を予定時刻修正手段12に出
力すると、次駅以降の発着予定時刻及び通過予定時刻を
このずれ時間分だけ予定時刻修正手段12が加減して修
正して、修正後の予定時刻情報を判断手段13に出力す
る。
【0047】S1200において、修正後の予定時刻情
報が記憶される。判断手段13は、修正後の予定時刻情
報を予定時刻記憶手段8に出力して、この修正後の予定
時刻情報を予定時刻記憶手段8に記憶させる。
【0048】S1300において、検出結果が送信され
る。判断手段13が送信手段19に異常状態情報を出力
すると、列車T側の送信手段19が運転指令部C側の受
信手段21にこの異常状態情報を送信する。受信手段2
1が異常状態情報を受信すると異常状態通知手段22に
この異常状態情報を出力して、異常状態通知手段22が
音声又は画像などによって異常状態を通知し司令員に注
意を喚起する。
【0049】S1400において、現在位置情報が読み
込まれる。判断手段13は、運転士が業務を継続不可能
な異常状態であると判断したときには、現在位置測定手
段11が出力する現在位置情報を読み込む。
【0050】S1500において、予定経路情報が読み
込まれる。判断手段13は、予定経路記憶手段9から予
定経路情報を読み込む。
【0051】S1600において、制動手段14が正常
であるか否かが判断される。判断手段13は、制動手段
14が正常であるか否かを判断し、制動手段14が正常
であるときにはS1700に進み、制動手段14に故障
などの異常があるときにはS2100に進む。
【0052】S1700において、非常停止するか否か
が判断される。判断手段13は、現在位置情報と予定経
路情報とに基づいて、列車Tを非常停止させるか否かを
判断する。例えば、トンネルや橋梁の多い危険な区間に
列車Tが近づいているときには、このような危険な区間
の手前や付近で列車Tを非常停止させる必要がある。一
方、駅間距離が比較的短く安全な区間を列車Tが走行し
ているときには、次駅付近まで列車Tを走行させてから
停止させるほうが好ましい。判断手段13は、予定経路
情報と現在位置情報とに基づいて、列車Tの現在位置と
その付近の地形などを判断して非常停止するか否かを判
断する。列車Tを非常停止させる必要があるときにはS
1800に進み、列車Tを非常停止させる必要がないと
きにはS1900に進む。
【0053】S1800において、制動手段14が動作
する。判断手段13が制御手段15に制動手段14の動
作を指令し制御手段15が制動手段14を制御すると、
制動手段14が列車Tを減速させ非常停止させる。
【0054】S1900において、制動手段14の動作
タイミングが調整される。制御手段15は、予定経路情
報と現在位置情報とに基づいて列車Tの目標停止位置を
演算し、この目標停止位置で列車Tが停止するように制
動手段14の動作タイミングを調整する。その結果、制
動手段14は、列車Tを減速させて目標停止位置に列車
Tを停止させる。
【0055】S2000において、停止位置が測定され
る。判断手段13は、現在位置測定手段11が測定した
列車Tの停止時の現在位置情報と、予定経路記憶手段9
が記憶する予定経路情報とに基づいて、列車Tが停止し
た場所や時間帯などの停止時の状況を判断する。判断手
段13は、判断結果(停止時情報)を案内情報生成手段
17に送信する。
【0056】図6は、この発明の第1実施形態に係る異
常時誘導案内システムの案内情報生成手段の動作を説明
するための図である。S2100において、案内情報が
生成される。案内情報生成手段17は、判断手段13の
判断結果に基づいて、列車Tの停止時の状況に応じた案
内情報を案内情報記憶手段16から検索する。案内情報
生成手段17は、図6に示す駅S1 と駅S2 との間の停
止位置P1 で列車Tが停止したときには、図4に示す
「列車の運転を継続できなくなりました。」、「停止位
置は安全な地域です。」、「安全を確認してから車外に
退避して下さい。」、「列車の進行方向に次駅S2 まで
歩いて下さい。」というようなデータを組み合せて案内
情報を生成する。案内情報生成手段17は、停止位置
(トンネル内)P2 や停止位置(橋梁上)P5 で列車T
が停止したときには、「列車の運転を継続できなくなり
ました。」、「停止位置は危険な地域です。」、「車外
に出ないで下さい。」というデータを組み合せて案内情
報を生成する。案内情報生成手段17は、停止位置(切
取)P3 や停止位置(盛土)P4 で列車Tが停止したと
きには、「列車の運転を継続できなくなりました。」、
「停止位置は危険な地域です。」、「安全を確認してか
ら車外に退避して下さい。」というデータを組み合せて
案内情報を生成する。また、制動手段14に異常があり
制動手段14が作動しないようなときには、「車両の後
部に移動して下さい。」、「床に伏せて下さい。」、
「前傾姿勢をとって下さい。」などの案内情報を生成す
る。案内情報生成手段17は、生成した案内情報を案内
情報通知手段18に出力する。
【0057】S2200において、案内情報が通知され
る。案内情報通知手段18は、案内情報生成手段17が
生成した案内情報を音声又は画面などに表示して、乗客
に注意を喚起するとともに乗客を誘導し案内する。
【0058】この発明の第1実施形態に係る異常時誘導
案内システムには、以下に記載するような効果がある。 (1) この第1実施形態では、運転士が業務を継続不可能
な異常状態であると判断手段13が判断したときには、
この判断手段13の判断結果に基づいて状況に応じた案
内情報を案内情報生成手段17が生成する。その結果、
運転士が急病などにより運転を継続できないときに、乗
客に適切な情報を提供して乗客を安全に誘導し案内をす
ることができる。特に、運転士一人の乗務によるワンマ
ン運転では、運転士に代わって乗客を自動的に案内し誘
導することができるため、ワンマン運転を支援すること
ができる。
【0059】(2) この第1実施形態では、運転士が所定
時間以上業務を中断したときに、判断手段13が異常状
態であると判断する。このため、運転士が検札業務や点
検業務などのため運転業務を一時的に中断したときなど
に、異常状態であると判断されるのを防止することがで
きる。
【0060】(3) この第1実施形態では、警報発生手段
4が警報を発生してから所定時間経過するまでに警報解
除手段5によって運転士が警報を解除しなかったときに
は、判断手段13が異常状態であると判断する。その結
果、運転士の居眠りなどを防止することができるととも
に、運転士が運転業務を一時的に中断したときに異常状
態であると判断されて、案内情報が自動的に生成されて
しまうのを防止することができる。
【0061】(4) この第1実施形態では、発着予定時刻
を含む所定時間帯内に列車Tが発着しなかったときには
異常状態であると判断手段13が判断する。その結果、
検出手段2の検出結果に基づいて判断するだけではな
く、発着予定時刻と実際の発着時刻とを比較して判断す
るために、異常状態をより一層精度よく判断することが
できる。
【0062】(5) この第1実施形態では、判断手段13
が異常状態であると判断して制動手段14が列車Tを停
止させたときに、この列車Tの停止時の状況に応じた案
内情報を案内情報生成手段17が生成する。このため、
例えば、図6に示す停止位置P 1 で列車Tが停止したと
きには、車外に退避して近くの駅S2 まで歩くように乗
客を誘導することができる。一方、停止位置(トンネル
内)P2 や停止位置(橋梁上)P5 などで列車Tが停止
したときには、危険地域であるため車外に出ないように
乗客に案内することができる。
【0063】(6) この第1実施形態では、予定経路記憶
手段9が記憶する予定経路情報と現在位置測定手段11
が測定した現在位置情報とに基づいて、列車Tの停止時
の状況に応じた案内情報を案内情報生成手段17が生成
する。その結果、列車Tの停止位置とその周辺の状況と
を正確に判断することができるため、正確な案内情報を
生成することができる。
【0064】(7) この第1実施形態では、判断手段13
が異常状態であると判断したときには、予定経路記憶手
段9が記憶する予定経路情報と現在位置測定手段11が
測定した現在位置情報とに基づいて、制動手段14の動
作タイミングを制御手段15が制御する。このため、例
えば、図6に示す駅S1 と駅S2 との間で判断手段13
が異常状態と判断したときには、制動手段14によって
列車Tを直ちに停止させずに駅S2 の近くで列車Tを停
止させて、乗客を安全に誘導することができる。
【0065】(8) この第1実施形態では、判断手段13
の判断結果を運転指令部Cに送信手段19が送信する。
その結果、運転指令部Cに異常状態が確実に通知され
て、司令員に注意を喚起させることができる。
【0066】(第2実施形態)図7は、この発明の第2
実施形態に係る異常時誘導案内システムの構成図であ
る。以下では、図1に示す部分と同一の部分について
は、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。異常時
誘導案内システム23は、図7に示すように、検出手段
2と、警報発生手段4と、警報解除手段5と、時刻測定
手段10と、現在位置測定手段11と、制動手段14
と、制御手段15と、案内情報通知手段18と、情報伝
達手段20と、送受信手段24とを列車T側に備えてお
り、計時手段3と、予定時刻記憶手段8と、予定経路記
憶手段9と、予定時刻修正手段12と、判断手段13
と、案内情報記憶手段16と、案内情報生成手段17
と、異常状態通知手段22と、送受信手段25と、制御
手段26と、情報伝達手段27とを運転指令部C側に備
える。
【0067】送受信手段24,25は、列車Tと運転指
令部Cとの間で情報を送受信する空間波無線アンテナな
どの無線装置である。制御手段26は、列車Tの運行を
集中して制御する列車集中制御システム(Centralized
Traffic Control(CTC))などである。情報伝達手段27
は、異常時誘導案内システム23の一部を構成する運転
指令部C側の各手段を相互に通信可能な状態で接続する
バスなどである。
【0068】この第2実施形態に係る異常時誘導案内シ
ステムには、第1実施形態の効果に加えて、各列車T毎
の異常状態を判断手段13が判断して、各列車T毎に案
内情報を生成し乗客に通知したり、各列車T毎に制動手
段14を動作させることができる。特に、列車密度の比
較的少ない都市鉄道などでは、運転士に代わって自動的
に列車T毎に乗客を案内し誘導することができる。
【0069】(他の実施形態)この発明は、以上説明し
た実施形態に限定するものではなく、以下に記載するよ
うに種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発
明の範囲内である。 (1) この実施形態では、ワンマン運転を例に挙げて説明
したが、運転士と車掌とが乗務する通常運転についても
適用することができる。また、この実施形態では、運転
士が急病などにより異常状態が発生した場合を例に挙げ
て説明したが、運転士や車掌などの乗務員が閉じ込めら
れて列車Tが乗っ取られた場合などについても適用する
ことができる。さらに、この実施形態では、鉄道の列車
を例に挙げて説明したが、バス、タクシー、飛行機、船
舶などの乗り物全般(交通機関)についてもこの発明を
適用することができる。例えば、道路状況によっては時
刻表通りの運行が困難なワンマンバスや、運転経路が一
定ではないタクシーや、森林鉄道のような産業鉄道など
のように、運転指令のない簡便な交通手段について利用
可能なシステムである。
【0070】(2) この発明の実施形態では、複数の検出
部などによって検出手段2を構成しているが、これらの
検出部などを一つに限定したり任意に組み合せて検出手
段2を構成してもよい。また、この実施形態では、ハン
ドル操作検出部2aを例に挙げて説明したが、運転士の
ノッチ操作、ブレーキ操作、汽笛吹鳴操作などを検出す
る検出部や運転士の体温を検出する温度検出部などによ
っても運転士の状態を検出することができる。
【0071】(3) この実施形態では、情報記録媒体6に
予定時刻情報などを記録しているが、列車の運転計画に
使用される距離−速度曲線、距離−時間曲線などの運転
曲線情報や、トンネル、橋梁などの位置を示す地図情報
などを情報記録媒体6に記録してもよい。この場合に
は、運転曲線や地図に示された信号機などを通過すると
きに運転士が指差称呼をしなかったり、運転曲線に示さ
れた速度パターンから列車速度が外れたときなどに、異
常状態であると判断することができる。また、この実施
形態では、各駅毎の発着予定時刻と実際の発着時刻とを
比較して異常状態を判断しているが、通過予定時刻と実
際の通過時刻とを比較して異常状態を判断したり、この
通過点以降の予定時刻情報を修正してもよい。
【0072】(4) この実施形態では、警報発生手段4及
び警報解除手段5を列車Tに設置しているが、運転士が
所持する携帯端末などにこれらを設置してもよい。この
場合には、検札業務や車外点検業務などのために運転士
が運転室から一時的に離れたときに警報が発生しても、
運転室に戻らずに手元の操作で警報を簡単に解除するこ
とができる。また、この実施形態では、判断手段13の
判断結果を運転指令部Cに送信しているが、各列車に割
り付けられた識別番号である列車番号や列車Tの停止位
置などの情報を運転指令部Cに送信してもよい。さら
に、この実施形態では、列車Tが停止したときの車外の
明るさを時刻測定手段10などを利用して判断している
が、車外の明るさを光検出器などによって検出してもよ
い。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による
と、乗務員が業務を継続不可能なときに乗客に適切な情
報を提供して乗客を安全に誘導し案内をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る異常時誘導案内
システムの構成図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る異常時誘導案内
システムの検出手段の構成図である。
【図3】この発明の第1実施形態に係る異常時誘導案内
システムの情報記録媒体のメモリ構造を示す図である。
【図4】この発明の第1実施形態に係る異常時誘導案内
システムの案内情報記憶手段のメモリ構造を示す図であ
る。
【図5】この発明の第1実施形態に係る異常時誘導案内
システムの動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】この発明の第1実施形態に係る異常時誘導案内
システムの案内情報生成手段の動作を説明するための図
である。
【図7】この発明の第2実施形態に係る異常時誘導案内
システムの構成図である。
【符号の説明】
1 異常時誘導案内システム 2 検出手段 4 警報発生手段 5 警報解除手段 8 予定時刻記憶手段 9 予定経路記憶手段 10 時刻測定手段 11 現在位置測定手段 13 判断手段 14 制動手段 15 制御手段 17 案内情報生成手段 19 送信手段 23 異常時誘導案内システム 24 送受信手段 26 制御手段 C 運転指令部 S1 ,S2 ,S3 ,S4 ,S5 駅 T 列車

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗務員が業務を継続不可能なときに乗客
    を誘導し案内する異常時誘導案内システムであって、 前記乗務員の状態を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、前記乗務員が業務
    を継続不可能な異常状態であると判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に基づいて、状況に応じた案内
    情報を生成する案内情報生成手段と、 を備える異常時誘導案内システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の異常時誘導案内システ
    ムであって、 前記判断手段は、前記乗務員が所定時間業務を中断した
    ときには、前記異常状態であると判断すること、 を特徴とする異常時誘導案内システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の異常時誘
    導案内システムであって、 前記乗務員が所定時間業務を中断したときに警報を発生
    する警報発生手段と、 前記警報発生手段を解除する警報解除手段とを備え、 前記判断手段は、前記警報が発生してから所定時間経過
    するまでに前記乗務員がこの警報を解除しなかったとき
    には、前記異常状態であると判断すること、 を特徴とする異常時誘導案内システム。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載の異常時誘導案内システムであって、 車両の各駅毎の発着予定時刻を記憶する予定時刻記憶手
    段と、 前記車両の各駅毎の発着時刻を測定する時刻測定手段と
    を備え、 前記判断手段は、前記発着予定時刻と前記発着時刻との
    間に所定時間以上の時間差があるときには、前記異常状
    態であると判断すること、 を特徴とする異常時誘導案内システム。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の異常時誘導案内システムであって、 車両を停止させる制動手段と、 前記判断手段が前記異常状態であると判断したときに、
    前記制動手段を動作させる制御手段とを備え、 前記案内情報生成手段は、前記制動手段が前記車両を停
    止させたときに、この車両の停止時の状況に応じた案内
    情報を生成すること、 を特徴とする異常時誘導案内システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の異常時誘導案内システ
    ムであって、 前記車両が通過する予定経路を記憶する予定経路記憶手
    段と、 前記車両の現在位置を測定する現在位置測定手段とを備
    え、 前記案内情報生成手段は、前記制動手段が前記車両を停
    止させたときに、前記予定経路と前記現在位置とに基づ
    いて、この車両の停止時の状況に応じた案内情報を生成
    すること、 を特徴とする異常時誘導案内システム。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の異常時誘導案内システ
    ムであって、 前記車両が通過する予定経路を記憶する予定経路記憶手
    段と、 前記車両の現在位置を測定する現在位置測定手段とを備
    え、 前記制御手段は、前記判断手段が前記異常状態であると
    判断したときに、前記予定経路と前記現在位置とに基づ
    いて、前記制動手段の動作タイミングを制御すること、 を特徴とする異常時誘導案内システム。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか1
    項に記載の異常時誘導案内システムであって、 前記判断手段の判断結果を運転指令部に送信する送信手
    段を備えること、 を特徴とする異常時誘導案内システム。
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