JP2003285702A - 車載電子制御装置 - Google Patents

車載電子制御装置

Info

Publication number
JP2003285702A
JP2003285702A JP2002092402A JP2002092402A JP2003285702A JP 2003285702 A JP2003285702 A JP 2003285702A JP 2002092402 A JP2002092402 A JP 2002092402A JP 2002092402 A JP2002092402 A JP 2002092402A JP 2003285702 A JP2003285702 A JP 2003285702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
reply
abnormality
packet
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002092402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3637029B2 (ja
Inventor
Yuuki Iwagami
祐希 岩上
Koji Hashimoto
光司 橋本
Hiroshi Gokan
博 後閑
Junya Tanaka
淳也 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002092402A priority Critical patent/JP3637029B2/ja
Priority to US10/263,756 priority patent/US6745120B2/en
Priority to DE10249166A priority patent/DE10249166A1/de
Publication of JP2003285702A publication Critical patent/JP2003285702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3637029B2 publication Critical patent/JP3637029B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/26Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using computer, e.g. microprocessor
    • F02D41/28Interface circuits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
    • F02D41/221Safety or indicating devices for abnormal conditions relating to the failure of actuators or electrically driven elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/26Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using computer, e.g. microprocessor
    • F02D41/266Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using computer, e.g. microprocessor the computer being backed-up or assisted by another circuit, e.g. analogue

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下りと上りの通信データ量が不均衡で、渋滞
が発生しても他方の通信に影響を及ぼさず、最新情報を
付加できる自由度の高い通信制御手段を得る。 【解決手段】 親局直並列変換器117が接続されたマ
イクロプロセッサ110aと、親局直並列変換器117
とシリアル接続された子局直並列変換器127が接続さ
れた併用制御回路120aを有し、親局117から子局
127に対する送信を格納する第一の格納手段300
と、第一の格納手段300に格納されたコマンドデータ
が書込/設定コマンドであるときにデバイスメモリに転
送する分配格納手段313と、マイクロプロセッサ11
0aに対する上り返信情報を生成する返信パケット生成
手段317と、返信情報を順次格納して渋滞を待避しな
がら先入れ先出しにて読み出す第二の格納手段320
と、最新情報を付加して返信する返信パケット編成手段
338とを備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用内燃機関
の制御などに用いられるマイクロプロセッサを内蔵した
電子制御装置、特に入出力信号などを相互交信するシリ
アル通信機能を備えた車載電子制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】機能分担された一対のマイクロプロセッ
サ間にてシリアル通信により情報交換を行う車載電子制
御装置としては、例えば、特開平7−269409号公
報や、特開平5−128065号公報や、特開平7−1
3912号公報などにその技術が開示されている。これ
らの内、特開平7−269409号公報に開示された技
術は、燃料制御用のメインCPUからトランスミッショ
ン制御用のサブCPUにデータ送信する場合、送信側C
PUの全データのSUM値を計算してこのSUM値と同
一の値をデータ列の最後尾に付加して送信し、受信側の
CPUが最後尾のデータを除く全データのSUM値を計
算して最後尾のデータと比較することにより、受信デー
タに異常がないかどうかをチェックするものである。
【0003】また、特開平5−128065号公報に開
示された技術は、2個のCPUにより内燃機関の制御を
行うものにおいて、マスタCPUとスレーブCPUとの
間にハンドシェーク線を設けておき、スレーブCPUが
マスタCPUからの送信データの受信処理が完了した
後、ハンドシェーク線を介して受信処理完了の信号を送
り、マスタCPUはこの受信処理完了信号を受信して次
のデータの送信を開始することにより、データを高速で
確実に送信できるようにしたものである。
【0004】さらに、特開平7−13912号公報に開
示された技術は、CPUと、CPUを持たないシリアル
通信ブロックとの間の通信に関するもので、それぞれの
側にシフトレジスタを備えておき、上位ビットのシフト
先を相手のシフトレジスタの下位ビットとすることによ
り、CPUは指令データの送信と返信データの受信とを
同時に行って処理時間を短縮するようにしたものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】車載電子制御装置にお
いては制御内容が多様化し、マイクロプロセッサの処理
内容やマイクロプロセッサ間の情報通信が複雑化してき
ており、例えば、親局と子局とを有する制御装置におい
ては、親局と子局相互間における多数の情報通信を如何
に選択して効率的に送受信するかが課題となってきてい
る。このような課題に対して、例えば、上記従来例の特
開平7−269409号公報では、データ通信の確実性
を得ることはできるものの、多数の交信情報を選択して
効率的に送受信するようには構成されていない。
【0006】また、特開平5−128065号公報に開
示された技術は、受信完了信号をハンドシェーク線で送
信し、マスタCPUはこれを受信した後に次の送信を行
うことにより、重複や途切れのない高速通信を行うこと
を目的としたものであり、各マイクロプロセッサのプロ
グラムメモリ内にはデータ交換を行うデータの種類や順
序やデータ量を表すデータリストが格納されており、各
種通信周期に対応したデータリストが選択されるように
なっているが、多種多様な通信に対する自由度が乏しい
という問題点を有している。
【0007】さらに、特開平7−13912号公報に開
示された技術では、送信側と受信側とのそれぞれの側に
シフトレジスタを備え直並列変換を行うことにより指令
データの送信と入力データの受信とを同時に行って処理
時間を短縮するようにしているが、多数の交信情報を選
択して効率的な送受信ができるようには構成されていな
い。
【0008】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので、その第一の目的とするところは、
親局から子局への下り通信と、子局から親局への上り通
信とのデータ量が不均衡であって、その状態がマイクロ
プロセッサの運転状態により変動して一方の通信に渋滞
が発生しても他方の通信には影響を及ぼさず、渋滞遅延
している通信データに最新情報を付加できるような自由
度の高い通信制御手段を得ると共に、その第二の目的と
するところは、多数の不定期的な上り通信データを集約
削減して通信運転状態で発生しやすい子局から親局への
上り通信の渋滞を抑制することが可能な車載電子制御装
置を得ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる車載電
子制御装置は、プログラムメモリと演算用RAMと第一
の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第一の
電気負荷群を接続するインタフェース回路と親局用直並
列変換器とがバス接続されたマイクロプロセッサと、親
局用直並列変換器とシリアル接続された子局用直並列変
換器と第二の車載センサ群を接続するインタフェース回
路と第二の電気負荷群を接続するインタフェース回路と
がバス接続され、第一の格納手段と第二の格納手段と異
常判定手段と分配格納手段と返信パケット生成手段と返
信パケット編成手段とを有する併用制御回路とを備え、
第一の格納手段は子局用直並列変換器が親局用直並列変
換器を介して受信したコマンドデータとアドレスデータ
と書込データとサムチェック照合データとを順次格納
し、異常判定手段は第一の格納手段に格納されたデータ
に対するビット情報の欠落や混入を監視し、分配格納手
段は第一の格納手段に格納されたコマンドデータが書込
データを伴った書込/設定コマンドであるときに格納さ
れたアドレスデータと書込データとに基づき指定アドレ
スのデバイスメモリに書込データを転送し、返信パケッ
ト生成手段は異常判定手段の判定結果とコマンドデータ
とに基づき返信データを選択すると共にこれをアドレス
データと組み合わせて返信情報を合成し、第二の格納手
段には返信パケット生成手段により生成された返信情報
が順次格納されて返信の渋滞を待避しながら先入れ先出
しにて読み出され、返信パケット編成手段は第二の格納
手段から読み出された返信情報に基づき子局用直並列変
換器に供給される複数の返信情報を所定の順序で編成す
ると共に、渋滞待避していた返信情報に最新情報による
加算データを生成付加して返信するようにしたものであ
る。
【0010】また、併用制御回路は補助マイクロプロセ
ッサと補助プログラムメモリと補助RAMとから構成さ
れており、補助マイクロプロセッサは第一と第二の格納
手段と異常判定手段と分配格納手段と返信パケット生成
手段と返信パケット編成手段とを備えており、補助プロ
グラムメモリには補助マイクロプロセッサの各手段に対
するプログラムを格納し、補助RAMを第一と第二の格
納手段におけるバッファメモリ、および、補助マイクロ
プロセッサの演算処理用メモリとするようにしたもので
ある。
【0011】さらに、親局用直並列変換器から子局用直
並列変換器に送信される下りシリアルデータにはデータ
の開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段
とコマンド識別手段とを有する出力/設定パケットと読
出要求パケットとを有しており、子局用直並列変換器か
ら親局用直並列変換器に返信される上りシリアルデータ
にはデータの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混
入監視手段と返信種別識別手段とを有する受信正常パケ
ットと読出返信パケットと受信異常パケットとを有して
おり、出力/設定パケットには少なくとも第二の電気負
荷群に対する駆動出力、または、子局用直並列変換器に
バス接続された設定デバイスに対して定数設定データを
送信する書込先アドレスデータと書込データとを有し、
読出要求パケットには少なくとも第二の車載センサ群に
よるON/OFF情報を送信要求する読出先アドレスデ
ータを有し、受信正常パケットには出力/設定パケット
に対する返信データとして受信正常コードデータと予め
指定されたアドレスデータとを有し、読出返信パケット
には読出要求パケットに対する返信データとして予め指
定されたアドレスデータとそのアドレスの読出データと
を有し、受信異常パケットには出力/設定パケット、ま
たは、読出要求パケットに対する返信データとしてサム
チェック異常に伴う受信異常コードデータと予め指定さ
れたアドレスデータとを有し、下りシリアルデータによ
る指令とこの指令に対する上りシリアルデータによる返
信との関連性が各パケットに包含されたアドレスデータ
により対応付けられるようにしたものである。
【0012】さらにまた、下りシリアルデータにはデー
タの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手
段とコマンド識別手段とを有する定期読出パケットを有
し、上りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手
段とビット情報欠落・混入監視手段とを有する定期返信
パケットを有しており、定期読出パケットは特定アドレ
スデータと定期読出間隔を指定する指令データを有し、
定期返信パケットは第二の車載センサ群からの入力信号
を順次、または、一括して返信する返信データが付加さ
れており、定期返信パケットは指令データにより指令さ
れた時間間隔で定期的に返信すると共に、指令データが
所定の数値以外のとき、または、特定数値であるときに
は定期返信を停止するようにしたものである。
【0013】また、プログラムメモリと演算用RAMと
第一の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第
一の電気負荷群を接続するインタフェース回路と親局用
直並列変換器とがバス接続されたマイクロプロセッサ
と、親局用直並列変換器にシリアル接続された子局用直
並列変換器と第二の車載センサ群を接続するインタフェ
ース回路と第二の電気負荷群を接続するインタフェース
回路とがバス接続され、選択データメモリを有する併用
制御回路とを備え、親局用直並列変換器から子局用直並
列変換器に送信される下りシリアルデータには出力/設
定パケットと読出要求パケットとを有し、子局用直並列
変換器から親局用直並列変換器に返信される上りシリア
ルデータには読出返信パケットと定期返信パケットとを
有し、出力/設定パケットは少なくとも第二の電気負荷
群に対する駆動出力、または、子局用直並列変換器にバ
ス接続された設定デバイスに対する定数設定データを送
信する書込先アドレスデータと書込データとを有し、読
出要求パケットには少なくとも第二の車載センサ群によ
るON/OFF情報を送信要求する読出先アドレスデー
タを有し、読出返信パケットには読出要求パケットに対
する返信データとして少なくとも予め指定されたアドレ
スの読出データを有し、定期返信パケットには少なくと
も第二の車載センサ群からの入力信号を順次、または、
一括して返信する返信データを有し、選択データメモリ
は、併用制御回路により一個または複数個の特定アドレ
スのメモリに格納されると共に、子局用直並列変換器が
親局用直並列変換器に返信する不定期データの情報を含
むメモリであって、読出返信パケットまたは定期返信パ
ケットにより親局用直並列変換器に返信されるようにし
たものである。
【0014】さらに、定期返信パケットは返信用循環ア
ドレス情報を包含しており、第二の車載センサ群からの
入力信号に加えて選択データメモリの内容を返信用循環
アドレス情報により区分しながら順次返信するようにし
たものである。さらにまた、定期返信パケットは読出依
頼情報を包含しており、この読出依頼情報は併用制御回
路が定期返信データの対象外となっている各データを選
択してマイクロプロセッサに対して読み出し依頼するス
テータス情報であり、選択データメモリの内容は読出依
頼情報に基づく親局用直並列変換器からの読み出し要求
に対応した読出返信パケットにより親局用直並列変換器
に返信されるようにしたものである。
【0015】また、併用制御回路にはバス接続された入
力異常コードメモリ、または/および、出力異常コード
メモリを有しており、入力異常コードメモリは第二の車
載センサ群、または/および、入力信号配線の断線や短
絡異常の有無と詳細異常情報コード番号とを記憶してお
り、出力異常コードメモリは第二の電気負荷群、または
/および、出力配線の断線や短絡異常の有無と詳細異常
情報コード番号とを記憶しており、入力異常コードメモ
リと出力異常コードメモリの内容は選択的に選択データ
メモリに格納されるか、あるいは、入力異常コードメモ
リと出力異常コードメモリが選択データメモリとして使
用されるようにしたものである。
【0016】さらに、併用制御回路は、入力異常コード
メモリと出力異常コードメモリに格納される異常情報に
対する自己保持リセット手段と返信停止手段とを有する
と共に、マイクロプロセッサは、受信した異常情報の確
認処理手段を有しており、自己保持リセット手段は検出
された入出力異常を記憶保持すると共にマイクロプロセ
ッサに対して異常情報を返信することによりリセット
し、返信停止手段は同一入出力番号に関する選択データ
メモリの返信回数が所定値を越えたときに該当する入出
力番号に関して自己保持リセット手段によるリセット操
作を停止して該当する入出力番号の異常を選択データメ
モリから消去し、確認処理手段は複数回の異常情報の読
み出しにより異常を確定することにより、入出力異常の
継続確認と確認後の返信停止とを行うようにしたもので
ある。
【0017】さらにまた、第二の車載センサ群にはアナ
ログセンサ群が含まれており、アナログセンサ群からの
入力が多チャンネルAD変換器によりデジタル変換さ
れ、このデジタル変換されたデータが読出返信パケッ
ト、または、定期返信パケットによりマイクロプロセッ
サに供給され、第一の電気負荷群と第二の電気負荷群と
の制御情報となるようにしたものである。また、子局用
直並列変換器にバス接続された設定デバイスを、第二の
車載センサ群からのON/OFF情報に対するデジタル
フィルタ、または、併用制御回路に多チャンネルAD変
換器を介してバス接続されたアナログセンサ群からの入
力信号に対するデジタルフィルタのフィルタ定数設定メ
モリとしたものである。
【0018】さらに、マイクロプロセッサのウォッチド
ッグ信号を監視するウォッチドッグタイマと、シリアル
データを監視する第一と第二の相互監視手段と、異常検
出出力を記憶する異常記憶回路とを備えており、ウォッ
チドッグタイマはマイクロプロセッサが発生するウォッ
チドッグクリヤ信号を監視してクリヤ信号のパルス幅が
所定値を越えたときにリセットパルスを出力してマイク
ロプロセッサを再起動し、第一の相互監視手段はマイク
ロプロセッサで実行され、併用制御回路から返信される
シリアルデータのサムチェックの異常や遅延タイムアウ
ト異常が所定回数継続したときに異常検出出力を出力
し、第二の相互監視手段は併用制御回路に包含され、マ
イクロプロセッサから送信されるシリアルデータのサム
チェック異常が所定回数継続したときに異常検出出力を
出力し、異常記憶回路はリセットパルスと第一と第二の
相互監視手段が出力する異常検出出力を記憶すると共
に、電源投入時にはこれらの記憶をリセットし、異常記
憶回路が異常を記憶しているときには特定の電気負荷の
駆動を停止すると共に、異常警報表示を動作させるよう
にしたものである。
【0019】さらにまた、第一の相互監視手段は返信間
隔異常検出手段を包含しており、この返信間隔異常検出
手段は定期返信パケットの受信間隔が所定値を越えたと
きに異常検出出力を出力するようにしたものである。ま
た、第二の相互監視手段は受信間隔異常検出手段を包含
しており、受信間隔異常検出手段は、出力/設定パケッ
トの受信間隔が所定値を越えたときに異常検出出力を出
力すると共に、受信間隔の異常を検出していないときに
は出力/設定パケットに対応した受信正常パケットの返
信を省略する返信省略手段を備えるようにしたものであ
る。さらに、定期返信パケットはステータス情報を含ん
でおり、このステータス情報は併用制御回路の状態をマ
イクロプロセッサに定期的に通報すると共に、少なくと
も受信間隔異常検出手段による検出結果が正常か否かの
情報を含むようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1ないし図4
は、この発明の実施の形態1による車載電子制御装置を
説明するものであり、図1は、全体構成を説明する全体
ブロック図、図2は、シリアル通信のパケット構成を説
明するパケット構成図、図3は、子局側の通信制御を説
明する機能ブロック図、図4は、動作を説明するフロー
チャートである。
【0021】図1において100aは、例えば、一枚の
電子基板で構成された車載電子制御装置であり、車載電
子制御装置100aには各種センサ類や、負荷群や、外
部ツールなどが接続されている。外部ツール101は、
製品出荷時、または、保守点検時などに車載電子制御装
置100aに対して図示しないコネクタにより接続さ
れ、後述する不揮発プログラムメモリ115aに制御プ
ログラムや制御定数などを書き込むためのものである。
第一の車載センサ群102aは、例えば、回転センサや
クランク角センサ、あるいは、車速センサなど、比較的
高速で、また、高頻度の動作を行い、後述するマイクロ
プロセッサ110aに対して直接信号を取り込む必要の
あるセンサ類から構成されるものである。
【0022】第二の車載センサ群102bは、例えば、
変速レバー位置を検出するセレクタスイッチやエアコン
スイッチなど、比較的低頻度の動作を行い、信号取り込
みの遅れがあっても問題とならないようなセンサ類から
構成されるものである。第一のアナログセンサ群103
aは、例えば、アクセルポジションセンサとスロットル
ポジションセンサ、および、エアフローセンサや気筒圧
センサなど、アナログ信号を発生するセンサ類から構成
されるものである。また、第二のアナログセンサ群10
3bは、例えば、二重系として設置されたアクセルポジ
ションセンサとスロットルポジションセンサ、水温セン
サ、排気ガスの酸素濃度センサ、大気圧センサなど、ア
ナログセンサ類から構成されるものである。
【0023】第一の電気負荷群104aは、例えば、内
燃機関の点火コイル駆動用出力や燃料噴射制御用電磁弁
の駆動用出力、および、スロットル弁の開度制御用モー
タなど、比較的高頻度で動作させる必要があり、遅滞な
く駆動出力を発生する必要のあるON/OFF動作の電
気負荷から構成されるものであり、第二の電気負荷群1
04bは、例えば、エアコン用電磁クラッチの駆動や、
表示警報出力など、比較的低頻度の動作であり、駆動出
力の応答遅れがあまり問題とならないON/OFF動作
の電気負荷から構成されるものである。
【0024】105aは電源となる車載バッテリ、10
5bはイグニションスイッチなどの電源スイッチを示
し、106aは接点106bと106cと106dとを
有する電源リレー、107aは接点107bと107c
とを有する負荷電源リレーであり、電源リレー106a
は車載バッテリ105aから電源スイッチ105bを介
して付勢され、接点106bと106cとにより第一と
第二の電気負荷群104aと104bとに対する電源回
路を閉成すると共に、接点106dにより車載バッテリ
105aから車載電子制御装置100aに対する給電回
路を閉成するように構成されている。
【0025】なお、車載電子制御装置100aと車載バ
ッテリ105aとの間には電源スイッチ105bが開路
しているときにもスリープ給電されるように直接給電回
路も備えている。また、第一と第二の電気負荷群104
aと104bとの中の一部の電気負荷は、負荷電源リレ
ー107aの接点107bと107cとを介して電源回
路に接続されるように構成されている。108は異常警
報表示器であり、車載電子制御装置100aから駆動さ
れ、運転者が視認しやすい位置に取付けられている。
【0026】車載電子制御装置100aは次の各要素か
ら構成されている。110aは、例えば、32ビットの
マイクロプロセッサ、111は外部ツール101とシリ
アル接続されるシリアルインタフェース、112aは第
一の車載センサ群102aと接続される直接入力信号用
インタフェース回路、113aは第一のアナログセンサ
群103aと接続される多チャンネルAD変換器、11
4aは第一の電気負荷群104aに接続される直接出力
信号用インタフェース回路、115aはフラッシュメモ
リなどの不揮発プログラムメモリ、116は演算処理用
のRAM、117は親局となる第一の直並列変換器、1
18はデータバスであり、シリアルインタフェース11
1、第一の直並列変換器117、AD変換器113a、
入出力信号用インタフェース回路112aと114a、
プログラムメモリ115a、RAM116、マイクロプ
ロセッサ110aがデータバス118によって互いに接
続され、図示しないアドレスバスまたはチップセレクト
回路により指定されたものがマイクロプロセッサ110
aと交信するように構成されている。
【0027】120aは通信制御を主体とした併用制御
回路、122bは第二の車載センサ群102bと接続さ
れた間接入力信号用インタフェース回路、123bは第
二のアナログセンサ群103bと接続された多チャンネ
ルAD変換器、124bは第二の電気負荷群104bに
接続された間接出力信号用インタフェース回路、126
aは通信制御用のバッファメモリ、127は第一の直並
列変換器117に対してシリアル接続された子局となる
第二の直並列変換器、128はデータバスで、第二の直
並列変換器127、間接入出力信号用インタフェース回
路122bと124b、AD変換器123b、バッファ
メモリ126a、併用制御回路120aがこのデータバ
ス128により互いに接続されている。
【0028】130はウォッチドッグタイマで、このウ
ォッチドッグタイマ130はマイクロプロセッサ110
aが発生するパルス列であるウォッチドッグ信号WD1
を監視し、ウォッチドッグ信号のパルス幅が所定値を越
えたときにリセットパルスRSTIを発生してマイクロ
プロセッサ110aを再起動させる。なお、マイクロプ
ロセッサ110aは、後述する第一の異常検出出力ER
1を発生するように構成されている。また、併用制御回
路120aは後述する第二の異常検出出力ER2や電源
リレー106aに対する駆動出力DR1、負荷電源リレ
ー107aに対する駆動出力DR2を発生するように構
成されている。
【0029】131aはセット入力Sとリセット入力R
とを備えたフリップフロップ回路により構成された異常
記憶回路であり、この異常記憶回路131aはウォッチ
ドッグタイマ130のリセットパルスRST1や第一と
第二の異常検出出力ER1とER2の動作を記憶し、異
常警報表示器108を駆動する。132aはゲート素子
である駆動停止手段、134は電源ユニット、135は
電源検出回路、136は駆動素子、137は反転駆動素
子であり、電源ユニット134は車載バッテリ105a
から電源リレー106aの接点106dを介して給電さ
れる一方、直接給電もされ、車載電子制御装置100a
内で使用される安定化制御電源を構成する。また、電源
検出回路135は電源スイッチ105bが閉路したこと
を検出して異常記憶回路131aをリセットして初期化
する。
【0030】駆動素子136は駆動出力DR1により電
源リレー106aを駆動し、電源スイッチ105bが開
路しても、駆動出力DR1が出力停止するまでは電源リ
レー106aの動作を継続するようにされている。反転
駆動素子137は駆動出力DR2から駆動停止手段13
2aを介して負荷電源リレー107aを駆動するように
されており、負荷電源リレー107aは駆動出力DR2
が出力していて、異常記憶回路132aが異常記憶して
いないときに閉路する。従って、電源リレー106aが
開路すると負荷電源リレー107aも開路するが、電源
リレー106aが閉路していても負荷電源リレー107
aを開路して一部の車載電気負荷に対する給電を停止す
ることができる構成となっている。
【0031】図2の(a)は第一の直並列変換器117
(以降、単に親局と称す)から第二の直並列変換器12
7(以降、単に子局と称す)に対して間接出力信号や後
述する設定情報を送信する場合のパケット構成を示した
ものである。親局から子局に送信される出力/設定パケ
ット201aは、開始データ55Hと、コマンド10H
と、書込データと、格納先アドレスと、終了データAA
Hと、チェックサムデータとがフレーム1からフレーム
6に格納されている。202aは併用制御回路120a
が上記出力/設定パケット201aによる一連のデータ
を受信し、図3において後述するサムチェックを行う異
常判定手段(第二の相互監視手段)であると共に、出力
/設定パケット201aの正常受信間隔が所定時間を超
過していないかどうかを判定する受信間隔異常検出手段
である。
【0032】203aは異常判定手段202aの判定が
正常受信であったときに親局に返信される受信正常パケ
ットであり、受信正常パケット203aは開始データ5
5Hと、認知データ61Hと、格納先アドレスと、終了
データAAHと、チェックサムデータとの5個のフレー
ムにより構成されている。204aは異常判定手段20
2aの判定が異常受信であったときに親局に返信される
第一の受信異常パケットで、開始データ55Hと、非認
知データ62Hと、格納先アドレスと、終了データAA
Hと、チェックサムデータとの5個のフレームから構成
されている。
【0033】205aは受信正常パケット203aを返
信した後に、受信した間接出力信号を図示しないデバイ
スメモリに格納する分配格納手段である。206aは第
一の受信異常パケット204aを返信した後に、異常判
定手段や受信間隔異常検出手段である202aに応動し
て第二の異常検出出力ER2を発生する異常検出手段で
あるが、実際には図示しない再送確認処理の上で第二の
異常検出出力ER2が発生するようにされている。
【0034】207aは、子局が返信した受信正常パケ
ット203a、または、第一の受信異常パケット204
aを親局が受信したときのサムチェックや、受信できな
かったときの返信応答のタイムアウトチェックを行う第
一の相互監視手段であり、この第一の相互監視手段20
7aの診断結果が異常であったり、第一の受信異常パケ
ット204aを正常受信した場合には再度出力/設定パ
ケット201aを送信し、それでも異常が継続する場合
には第一の異常検出出力ER1を発生する。
【0035】図2の(b)は、親局から子局に対して各
種データの読出要求(子局から親局への読出)をする場
合のパケット構成を示したものであり、読出要求に当た
っては、まず、親局から子局への読出要求パケット20
1bが送信される。読出要求パケット201bは、開始
データ55Hと、コマンド30Hと、読出先アドレス
と、終了データAAHと、チェックサムデータとの5個
のフレームにより構成されている。202bは併用制御
回路120aが読出要求パケット201bによる一連の
データを受信し、図3で後述するサムチェックを行う異
常判定手段(第二の相互監視手段)である。
【0036】203bは異常判定手段202bの判定が
正常受信であったときに親局に返信される読出返信パケ
ットであり、読出返信パケット203bは開始データ2
5Hと、読出データと、読出先アドレスと、終了データ
AAHと、チェックサムデータとの5個のフレームから
構成されている。204bは異常判定手段202bの判
定が異常受信であった時に親局に返信される第二の受信
異常パケットであり、第二の受信異常パケット204b
は、開始データ55Hと、非認知データ72Hと、読出
先アドレスと、終了データAAHと、チェックサムデー
タの5個のフレームにより構成されている。205bは
第二の受信異常パケット204bを返信した後に、異常
判定手段202bに応動して第二の異常検出出力ER2
を発生する異常検出手段であるが、実際には図示しない
再送確認処理の上で異常検出出力ER2を出力する。
【0037】206bは子局が返信した読出返信パケッ
ト203b、または、第二の受信異常パケット204b
を親局が受信した時のサムチェックや、受信できなかっ
たときの返信応答のタイムアウトチェックを行う第一の
相互監視手段であり、この第一の相互監視手段の診断結
果が異常であったり、第二の受信異常パケット204b
を正常受信した場合には再度読出要求パケット201b
を送信し、それでもなお異常が継続する場合には第一の
異常検出出力ER1を出力するようになっている。な
お、第一の相互監視手段206bが読出返信パケット2
03bを正常受信した場合には、正常読出された受信デ
ータをRAM116に格納する。
【0038】図2の(c)は、子局から親局に対して間
接入力信号を送信する場合のフレーム構成を示したもの
であり、間接入力信号の送信に当たっては、まず親局か
ら子局への定期読出パケット201cが送信される。定
期読出パケット201cは、開始データ55Hと、コマ
ンド10Hと、指令データ01Hと、特定アドレス#0
0と、終了データAAHと、チェックサムデータの6個
のフレームにより構成されており、指令データ01Hは
定期返信周期を指定するデータとなっている。202c
は併用制御回路120aが定期読出パケット201cに
よる一連のデータを受信し、図3で後述するサムチェッ
クを行う異常判定手段(第二の相互監視手段)である。
【0039】203cは異常判定手段202cの判定が
正常受信であったときに親局に返信される定期返信パケ
ットであり、この定期返信パケット203cは、開始デ
ータ11Hと、返信データ1と、返信データ2と、返信
データ3と、終了データAAHと、チェックサムデータ
の6個のフレームにより構成されている。204cは異
常判定手段202cの判定が異常受信であったときに親
局に返信される第一の受信異常パケットであり、第一の
受信異常パケット204cは、開始データ55Hと、非
認知データ62Hと、特定アドレス#00と、終了デー
タAAHと、チェックサムデータの5個のフレームによ
り構成されている。205cは第一の受信異常パケット
204cを返信した後に、異常判定手段202cに応動
して第二の異常検出出力ER2を発生する異常検出手段
であるが、実際には図示しない再送確認処理の上で異常
検出出力ER2が出力される。
【0040】206cは子局が返信した定期返信パケッ
ト203c、または、第一の受信異常パケット204c
を親局が受信したときのサムチェックや、受信できなか
ったときの返信応答のタイムアウトチェックを行う第一
の相互監視手段であり、この第一の相互監視手段の診断
結果が異常であったり、第一の受信異常パケット204
cを正常受信した場合には再度定期返信パケット203
cの受信を待って、それでも異常が継続する場合には第
一の異常検出出力ER1を出力する。また、第一の相互
監視手段206cが定期返信パケット203cを正常受
信したと判断した場合には、正常読出された返信データ
1と、返信データ2と、返信データ3とを所定のアドレ
スのメモリに格納する。
【0041】なお、返信データ3の下位4ビットは返信
データの格納先を指定するアドレスデータとなってお
り、例えば、アドレス0のときには返信データ1と返信
データ2とによって16点以下の第二の車載センサ群1
02bのON/OFF状態を返信し、アドレス1〜15
のときには15点・16ビット以下の第二のアナログセ
ンサ群103bのデジタル変換値を返信データ1(上位
8ビット)と返信データ2(下位8ビット)とで返信す
る。また、返信データ3の上位4ビットは後述するステ
ータス情報となっている。定期読出パケット201cの
指令データ01Hは207cとして示した繰返し周期T
0の間隔を指定するものであり、203dは203cか
ら周期T0をおいて繰り返される定期返信パケットを示
すものであるが、定期読出パケット201cの指令デー
タが例えば00Hにされた場合にはこの定期返信は停止
されるようになっている。
【0042】206dは子局が返信した定期返信パケッ
ト203dを親局が受信したときのサムチェックを行う
第一の相互監視手段であり、この第一の相互監視手段の
診断結果が異常であったたときには再度定期返信パケッ
ト203cの受信を待って、それでも異常が継続する場
合には第一の異常検出出力ER1を出力するようになっ
ている。また、第一の相互監視手段206dが定期返信
パケット203dを正常受信したと診断した場合には、
正常読出された返信データ1と返信データ2と返信デー
タ3とを所定のアドレスのメモリに格納する。なお、第
一の相互監視手段206dは返信間隔異常検出手段を包
含しており、この検出手段は前回の定期返信から今回の
定期返信までの間隔を測定し、これが所定時間を超過し
ている場合には第一の異常検出出力ER1を出力するよ
うになっている。
【0043】図3の子局側通信制御のブロック図におい
て、親局である第一の直並列変換器117から子局の第
二の直並列変換器127に送信されるシリアルデータ
は、1フレーム当たり8ビットの正味データに加えて、
送信側の第一の直並列変換器117で付加されたスター
トビットとストップビットとパリティビットとの合計1
1ビットのデータで構成されており、受信側ではパリテ
ィチェックを行って異常があれば受信データを破棄する
が、異常が無ければ8ビットの正味データのみを抽出し
て各フレーム毎に順次後述する第一の格納手段300に
格納する。
【0044】300は6バイトのバッファメモリによっ
て構成された第一の格納手段、301は受信フレーム数
を計数するカウンタ、302は該カウンタの計数出力に
対するデコーダ、303は受信コマンドが出力/設定コ
マンド10Hであったときには出力論理0、読出要求コ
マンド30Hであったときには出力論理1となるコマン
ドデコーダ、304は書込タイミング信号WRと上記コ
マンドデコーダ303の出力を合成する論理和素子であ
り、上記書込タイミング信号WRは、受信側の第二の直
並列変換器127がスタートビットを検出してから10
ビット目に位置するストップビットを検出する都度に論
理1となるものであり、この論理和素子304の出力に
よってカウンタ301が駆動される。
【0045】デコーダ302は一連の受信データを上記
第一の格納手段300内の6個のバッファメモリに順次
割り当てるためのものであるが、書込データを伴わない
読出要求パケット201b(図2参照)を受信したとき
にはコマンドデコーダ303が論理出力1を発生してカ
ウンタ301を1カウントだけ余分に駆動し、一連の受
信フレームの格納先をスキップして第一の格納手段30
0に格納するためのものであり、第一の格納手段300
における3バイト目の書込データは受信パケットが出力
/設定パケット201a(図2参照)であったときに格
納されるバッファメモリとなっている。
【0046】305は加算器、306は加算結果レジス
タであり、加算器305は書込タイミング信号WRと同
期して受信データと上記加算結果レジスタ306の内容
とを累積加算して再度加算結果レジスタ306に格納す
るよう構成されている。307は加算結果レジスタ30
6の内容と所定の比較定数レジスタ308の内容とを比
較する異常判定手段、309は最終フレームの受信後に
上記比較動作を実行すると共に、上記カウンタ301を
リセットする遅延タイマであり、比較定数レジスタ30
8の内容は00Hとなっている。
【0047】310はコマンドデコーダ303の出力論
理が0(受信データが出力/設定コマンドであるとき)
であって、しかも異常判定手段307の出力が比較一致
(正常)であった時に出力論理1となるゲート素子、3
11は該ゲート素子310の出力論理が1であるときに
作用して第一の格納手段300に格納されている書込先
アドレスをデコードするアドレスデコーダ、312a、
312b・・・はアドレスデコーダ311の出力によっ
て択一的に選択されるデバイスメモリであり、選択され
たデバイスメモリには上記第一の格納手段300に格納
されている書込データが転送書込みされるようになって
いる。
【0048】313はゲート素子310とアドレスデコ
ーダ311とにより構成された分配格納手段である。な
お、アドレス0のデバイスメモリ312aには前述の定
期読出パケット201c(図2参照)で指令された定期
返信の繰返し周期T0の値が格納され、アドレス1のデ
バイスメモリ312bには前述の電源リレー駆動出力D
R1や負荷電源リレー駆動出力DR2などのON/OF
F出力情報が合計8点格納されるようになっている。3
14は異常判定手段307の比較不一致出力回数を計数
加算して、計数加算値が所定値を超過した時には第二の
異常検出出力315を発生すると共に、異常判定手段3
07の比較一致出力によって計数加算値を0にリセット
するよう構成されたエラーカウンタ、316はゲート素
子310が論理出力1を発生する時間間隔を計時して、
受信時間間隔が所定値を超過すると第二の異常検出出力
315を発生する受信間隔異常検出手段である。
【0049】317は上記異常判定手段307の比較結
果が一致していたかどうかと、コマンドデコーダ303
の出力が論理0(出力/設定コマンド)または論理1
(読出要求コマンド)であったかに対応して図2で説明
した返信パケット203aと204a(204c)、2
03dと204dの内の、どの形式のパケットの返信を
しなければならないかを選択する返信パケット生成手段
であり、返信パケット生成手段317によって生成され
る情報にはACKやNACKなど返信データに加えて第
一の格納手段300に格納されたアドレス情報が付加さ
れている。また、上記返信データのうち、読出要求コマ
ンドを正常受信した時には要求コマンド30H(図2b
参照)そのものを仮の返信データとして選択するよう構
成されている。なお、何らかの異常により第一の格納手
段300に格納されたコマンドが不明であったり、アド
レスが不明であった場合には、コマンド内容(出力/設
定か読出要求か)とは無関係な非認知データ(例えば8
2H)を返信するようにしたり、あり得ない特定アドレ
スで返信する代替手段を用いることができる。
【0050】320は上記した返信パケット生成手段3
17によって選択合成された返信データとアドレスデー
タの対となるデータが順次格納されると共に、先入デー
タを先行読出する第二の格納手段、321は返信フレー
ム数を計数し、6カウントで循環するリングカウンタ、
322はリングカウンタ321の計数出力に対するデコ
ーダ、323は定期返信パケット生成手段、324は定
期返信間隔タイマであり、定期返信間隔タイマ324は
デバイスメモリ312aに格納された指令データに基づ
く所定の時間毎にトリガ信号を発生して、定期返信パケ
ット生成手段323で指定された仮返信データとアドレ
スデータとを第二の格納手段320に格納するようにな
っている。なお、上記仮返信データは定期返信パケット
であることを識別する例えばFFHなどの特定コード番
号であると共に、アドレスデータは定期返信するべきデ
ータのアドレスを順次更新・繰返すようになっている。
【0051】325は第二の格納手段320から読み出
された返信データ、326は第二の格納手段320から
読み出され、返信データ325と対になるアドレスデー
タ、327は返信データ325が定期返信データでなか
ったときに作用するスキップ信号発生回路、328は第
二の直並列変換器127(子局)が発生する読出信号R
Dとスキップ信号発生回路327が発生するスキップ信
号とを合成してカウンタ321を駆動する論理和素子で
あり、第二の直並列変換器127は返信フレームにスタ
ートビットとパリティビットとストップビットとを付加
して第一の直並列変換器117(親局)に返信すると共
に、返信フレームのストップビットを検出することによ
り上記読出信号RDを発生する。なお、第二の直並列変
換器127から第一の直並列変換器117に対する返信
は、第一の直並列変換器117が受信完了信号を送信
し、第二の直並列変換器127が受信完了信号を受信し
たことによって開始されるようになっている。
【0052】330は返信データ325の内容とデコー
ダ322の出力に応動して選択トリガ信号を発生し、第
一から第六までの返信フレーム331〜336を順次選
択すると共に、各フレームの内容を決定するフレーム選
択手段である。例えば、返信データ325の内容が図2
で示した受信正常パケット203aにおけるACK・6
1Hであれば第一フレーム331の内容はSTX・55
H、第二フレーム332の内容はACK・61H、第三
フレーム333はスキップされて返信されず、第四フレ
ーム334の内容はアドレスデータ326、第五フレー
ム335の内容はETX・AAH、第六フレーム336
の内容は第一フレーム331から第五フレーム335の
バイナリ加算値となっている。
【0053】また、返信データ325の内容が、例え
ば、図2で示した読出返信パケット203bにおける仮
データ30Hであれば、第一フレーム331の内容はS
TX・25H、第二フレーム332の内容は読出デー
タ、第三フレーム333はスキップされて返信されず、
第四フレーム334の内容はアドレスデータ326、第
五フレーム335の内容はETX・AAH、第六フレー
ム336の内容は第一フレーム331から第五フレーム
335のバイナリ加算値となっていて、上記第二フレー
ム332の読出データはアドレスデコーダ337で選択
されたアドレスのデバイスの内容となっている。
【0054】返信データ325の内容が図2で示した定
期返信パケット203cを指定するための特別コード番
号FFHであれば、第一フレーム331の内容はSTX
・11H、第二フレーム332の内容は返信データ1、
第三フレーム333の内容は返信データ2、第四フレー
ム334の内容は返信データ3、第五フレーム335の
内容はETX・AAH、第六フレーム336の内容は第
一フレーム331から第五フレーム335のバイナリ加
算値となっていて、上記返信データ1から返信データ3
までの具体例は図6により実施の形態2において詳述す
る。338は上記フレーム選択手段320、第一フレー
ム331から第六フレーム336、アドレスデコーダ3
37により構成された返信パケット編成手段であり、返
信パケット編成手段338によって編成された返信フレ
ームは第二の直並列変換器127(子局)から第一の直
並列変換器117(親局)に対して順次返信されるよう
になっている。
【0055】なお、フレーム選択手段330は第一フレ
ーム331から第六フレーム336のデータが整う都
度、第二の直並列変換器127に対して返信要求を行っ
て、第一の直並列変換器117からの受信完了信号があ
れば各フレームを順次返信すると共に、返信データ32
5が定期返信のための特別コード番号以外であるときに
は、スキップ信号発生回路327に作用して、第三フレ
ーム333をスキップするようになっている。また、上
記デコーダ322は上記リングカウンタ321の現在値
によって返信フレーム番号を選択すると共に、一連のフ
レームの返信が完了すると上記第二の格納手段320に
対して次回返信データとアドレスデータの読出指令を発
生するようになっている。
【0056】以上のように構成されたこの発明の実施の
形態1による車載電子制御装置の通信動作を図4のフロ
ーチャートにて説明すると次の通りである。定期的に活
性化されるマイクロプロセッサ110aがステップ40
0にて動作を開始し、ステップ401では初期化完了フ
ラグがセットされたかどうかを判定する。この初期化フ
ラグは後述するステップ412にて設定されるものであ
る。初期化完了フラグがセットされていないときにはス
テップ402に進み、図示しない各種設定レジスタに対
する初期設定が完了したかどうかを判定する。初期設定
が完了していなければステップ403にて図2における
出力/設定パケット201aにより図示しない設定レジ
スタの最初のアドレスのものに設定定数を送信する。
【0057】続くステップ404では図2における受信
正常パケット203a(ACK)または第一の受信異常
パケット204a(NACK)の返信応答データのサム
チェックとタイムアウトチェックを行い、返信応答があ
れば直ちに受信データのサムチェックを行って次のステ
ップ405へ移行するが、所定時間の待機によっても返
信が得られないときにはタイムアウト判定した上で次の
ステップ405へ移行する。ステップ405ではステッ
プ404にてサムチェックエラーまたはタイムアウトエ
ラーが発生しているか否かと、受信データがACKかN
ACKかを判定し、異常判定またはNACK受信判定で
あればステップ406にて異常が初回異常であるかどう
かを判定する。ここで初回異常と判定されたときにはス
テップ403に戻って再度設定データの送信を行い、異
常が継続して初回異常でないと判定したときにはステッ
プ407で第一の異常検出出力ER1を出力する。
【0058】ステップ405の判定が正常であったと
き、および、ステップ407でER1を出力した後はス
テップ408にて動作が終了し、ステップ400に戻っ
て再度活性化されることより再び制御動作が繰返され
る。ステップ400が再度活性化されたとき、まだ後述
するステップ412による初期化フラグがセットされて
おらず、全ての設定レジスタに対する定数設定が完了し
ていないときにはステップ401、402、403、4
04、405が繰り返されて残りの設定レジスタに対す
る定数設定が順次行われる。以上の動作を繰返し、ステ
ップ402にて全ての設定レジスタに対する初期設定動
作が完了したと判定されると、ステップ410に進むこ
とになる。
【0059】ステップ410では、図2に示した定期読
出パケット201cが送信されたかどうかを判定し、ま
だ送信されていないときにはステップ411に進んで定
期読出パケット201cを送信する。その後、ステップ
404、405、407、408と進んで行くが、その
動作はステップ403が実行した場合と同様である。た
だし、ステップ406は初回異常判定であって、再送処
理を行うときにはステップ411に進むことになる。上
記ステップ410で定期読出パケット201cが送信済
みであると判定された場合には、ステップ412に進
み、初期化完了フラグが設定され、続いて動作終了のス
テップ408に進む。
【0060】以上の動作により、図示しない全ての設定
レジスタに対する初期設定動作が完了し、初期化完了フ
ラグがセットされた後は動作開始のステップ400から
ステップ401を経由してステップ420に進むことに
なる。ステップ420は図2における定期返信パケット
203d(初回は定期返信パケット203cまたは第一
の受信異常パケット204c)を親局が受信したかどう
かを判定し、受信しておればステップ421に進み、受
信データのサムチェックを行う。続いてステップ422
では受信データに異常があったかどうかを判定する。こ
こで受信データが正常であればステップ423に進み、
後述するステップ428でセットされた異常フラグをリ
セットすると共に、返信間隔タイマ324をリセットし
て再起動する。
【0061】続くステップ424では受信した定期返信
パケット203cと203dの返信データ3の中に後述
する読出依頼情報が含まれているかどうかを判定し、ス
テップ430aは読出依頼有りの判定であった時に作用
して読出依頼フラグをセットする。ステップ425はス
テップ424にて読出依頼無しの判定であったとき、ま
たはステップ430aに続いて作用し、受信した定期返
信パケット203cと203dの返信データ1および返
信データ2の内容をRAM116に格納する。ステップ
420がNOの判定であったときにはステップ426に
進み、ステップ423で起動された返信間隔タイマが所
定時間を超過していないかどうかを判定する。すなわ
ち、このステップは、図2の繰返し周期T0に相当する
所定時間を超過していないかどうかを判定する返信間隔
異常判定手段である。
【0062】ステップ422にて異常判定があった場合
にはステップ427に進み、異常判定が初回異常である
かどうかを判定し、初回異常であればステップ428に
進んで異常フラグをセットする。ここでセットされた異
常フラグは上記したステップ423でリセットされると
共に、上記のステップ427は異常フラグがセットされ
ているかどうかによって初回異常であるか否かを判定す
るものである。ステップ429はステップ426での判
定が異常判定であった場合、またはステップ427が初
回異常でないと判定したときに進み、第一の異常検出出
力ER1を出力するものであり、出力後は動作終了のス
テップ408に進んで再び動作開始のステップ400を
活性化する。
【0063】ステップ426の判定が正常判定であった
ときにはステップ430bに進み、ステップ430aに
おいて読出依頼フラグがセットされているか否かを判定
し、セットされていなければステップ431に進んで、
第二の電気負荷群104bに対する駆動出力信号の定期
送信時期であるかどうかを判定する。ステップ431に
おいて判定がYesであればステップ432に進み、図
2における出力/設定パケット201aにより図1の間
接出力信号用インタフェース回路124b内のデバイス
メモリへ出力情報を送信する。続いてステップ433に
進み、図2における受信正常パケット203a(AC
K)または第一の受信異常パケット204a(NAC
K)である返信応答データのサムチェックとタイムアウ
トチェックを行う。
【0064】このステップ433では返信応答があれば
直ちに受信データのサムチェックを行ってステップ43
4に進むが、所定時間を待機しても返信が得られない時
にはタイムアウト判定した上でステップ434に進むも
のである。ステップ434ではステップ433において
サムチェックエラーまたはタイムアウトエラーが発生し
ているか否かと受信データがACKかNACKかを判定
し、異常判定またはNACK受信判定がなされたときに
はステップ435に進み、ステップ434における異常
が初回異常であるかどうかを判定する。このステップで
初回異常と判定された時にはステップ432に戻って再
度出力データの送信が行われ、初回異常でないと判定さ
れたときには異常が継続していることになるので、ステ
ップ436にて第一の異常検出出力ER1を出力する。
【0065】なお、ステップ431で定期送信時期では
無いと判定したとき、またはステップ434が正常判定
であったとき、および、ステップ436がER1を出力
した後には動作終了のステップ408に進む。ステップ
430bがYesであった場合にはステップ441に進
み、図2における読出要求パケット201bを送信する
と共に、ステップ430aでセットされた読出依頼フラ
グをリセットする。続いてステップ442に進み、図2
における読出返信パケット203bまたは第二の受信異
常パケット204b(NACK)である返信応答データ
のサムチェックとタイムアウトチェックを行う。このス
テップでは返信応答があれば直ちに受信データのサムチ
ェックを行ってステップ443に進み、所定時間の待機
後も返信がないときにはタイムアウト判定した上でステ
ップ443に進む。
【0066】ステップ443ではステップ442にてサ
ムチェックエラーまたはタイムアウトエラーが発生して
いるか否かと、受信データが正常かNACKかを判定
し、異常判定またはNACK受信判定がなされるとステ
ップ444に進み、異常が初回異常であるかどうかが判
定する。ここで初回異常と判定されたときにはステップ
441に戻って再度読出要求パケット201bの送信が
行われる。ステップ444にて初回異常でないと判定さ
れるとステップ445に進み、第一の異常検出出力ER
1を出力し、ステップ443にて正常と判定された場合
にはステップ446に進んで読出情報(不定期読出デー
タ)をRAM116に格納する。ステップ447はステ
ップ446に続く処理工程であり、実施の形態2にて詳
述する。
【0067】以上の動作を概括的に説明すると、ステッ
プ401からステップ412までのブロックは運転開始
時の初期設定を行うためのものであり、初期設定情報の
一例としては実施の形態2にて説明するフィルタ定数な
どがある。ステップ420からステップ429までのブ
ロックは第二の車載センサ群102bまたは第二のアナ
ログセンサ群103bからの間接入力信号を定期的にマ
イクロプロセッサ110aに送信するためのものであ
り、この定期送信はステップ441においてマイクロプ
ロセッサ110aが許可することにより動作するもので
ある。
【0068】また、ステップ430bからステップ43
6までのブロックは、マイクロプロセッサ110aから
第二の電気負荷群104bに対して間接出力信号を定期
送信するステップである。ステップ441からステップ
447まではマイクロプロセッサ110aからの読出要
求に基づいてマイクロプロセッサ110aに返信される
不定期返信データを扱うステップであり、子局側から自
発的に不定期データを送信したいときにはステップ43
0aで読出依頼のフラグをセットすることによりマイク
ロプロセッサ110aが読出要求を行うようになる。
【0069】以上に説明した動作を、図1の全体構成ブ
ロック図と、図2のパケット構成図と、図3の子局側通
信制御ブロック図とに基づき概括的に説明すると次の通
りである。すなわち、図1のマイクロプロセッサ110
aは第一と第二の車載センサ群102aと102b、お
よび、第一と第二のアナログセンサ群103aと103
bとを入力信号とし、不揮発プログラムメモリ115a
に格納された制御プログラムや制御定数に基づいて第一
と第二の電気負荷群104aと104bとを制御する
が、第二の車載センサ群102bと第二のアナログセン
サ群103bと第二の電気負荷群104bは、第一の直
並列変換器117(親局)と第二の直並列変換器127
(子局)とを介して間接的にマイクロプロセッサ110
aとシリアル交信する。なお、図1にはアナログ出力が
記載されていないが、必要に応じてメータ表示用などの
DA変換器を間接出力として設けることができる。
【0070】異常発生時において、負荷電源リレー10
7aにより給電が停止される電気負荷としては、例え
ば、給気用スロットル弁の開度制御を行うモータなどで
あり、電源遮断までは行わないとしても駆動の停止が望
ましい電気負荷としては、例えば、車両の側方監視制御
装置や自動操縦制御装置など、安全に関する補助機能的
な装置類である。しかし、内燃機関の点火制御や燃料噴
射制御などは、安全走行や退避走行のために可能な限り
動作が可能なように配慮される。
【0071】従って、ノイズ誤動作などによってマイク
ロプロセッサ110aが暴走したような場合において
は、リセットパルスRST1により自動的に再起動され
るが、リセットパルスRST1が発生すると異常記憶回
路131aがこれを記憶しており、駆動停止手段132
aによって負荷電源リレー107aなどの一部の電気負
荷の駆動が停止されることになる。なお、複数回のリセ
ットパルスRST1の発生があった場合に異常記憶回路
131aに記憶動作させるようなカウンタ回路を付加し
ておき、異常信号が連続した場合にのみ一部の電気負荷
を駆動停止することもできる。
【0072】図3において、運転開始時の初期設定期間
を除いては一般的には子局から親局への上り通信の情報
量が多くなり、しかもこれに下り通信に対する応答返信
も加わるために、上り通信には渋滞を生じ易い傾向があ
る。先入データを先行読出する第二の格納手段320は
このような渋滞が発生した場合に、未返信情報の待ち行
列を作り、順次返信を行うことにより下り通信との競合
を回避するためのものである。また、返信するときには
返信パケット編成手段338により、その時点での最新
の情報が付加されて返信されるようになっている。
【0073】なお、定期返信パケット生成手段323に
よる返信データは、第二の格納手段320の先頭部に優
先書込みしても良いが、この実施の形態のように後段部
に順次書込みするようにした場合、渋滞待機データが多
い場合には実際の定期返信時期が遅れることになる。こ
の場合、異常な遅れがあると図4に示した返信間隔異常
判定手段426によって異常検出され、第一の異常検出
出力ER1が動作することにより異常記憶回路131a
が動作することになる。また、下り通信のデータ量が多
い運転開始時には子局からの定期返信は禁止してマイク
ロプロセッサ110aは初期設定データを集中的に送信
し、適時に読出要求パケットによって間接入力情報の読
出を行うことにより、第二の格納手段320内の渋滞を
抑制するように構成される。
【0074】この発明の実施の形態1による車載電子制
御装置は以上のような構成と動作とを持つので、親局か
ら子局への下り通信と、子局から親局への上り通信との
データ量に不均衡があって、その状態がマイクロプロセ
ッサの運転状態により変動して一方の通信に渋滞が発生
しても他方の通信には影響を及ぼさず、例えば、上り返
信データが一時的に渋滞しても先入先出動作を行う第二
の格納手段により下り送信が継続でき、渋滞していた返
信データに対しては返信パケット編成手段によって最新
の読出データを付加して返信できるなど、送受信のタイ
ミングに対する自由度が向上して効率的にシリアル通信
を行うことができるものである。
【0075】実施の形態2.図5ないし図8は、この発
明の実施の形態2における車載電子制御装置を説明する
もので、図5は全体構成を説明する全体ブロック図、図
6は定期返信データの割付図、図7は補助マイクロプロ
セッサの動作を説明するフローチャート、図8は動作を
説明するタイムチャートであり、図5の全体ブロック図
には上記の実施の形態1にて説明した図1と同一部分に
は同一符号が付与されており、図5については図1との
相違点を中心に説明する。
【0076】図5において、100bは例えば一枚の電
子基板で構成された車載電子制御装置であり、電子基板
上にはマイクロプロセッサ110bと、フラッシュメモ
リ等の不揮発プログラムメモリ115bと、補助マイク
ロプロセッサ120bと、間接入力信号用インタフェー
ス回路122bに設けられた入力フィルタ用のフィルタ
定数メモリ122a(設定デバイス)と、間接入力信号
に対応して設けられた入力異常コードメモリ122c
と、多チャンネルAD変換器123bの入力部に設けら
れたアナログ入力フィルタ用のフィルタ定数メモリ12
3a(設定デバイス)と、アナログ入力信号に対応して
設けられたアナログ入力異常コードメモリ123cと、
並列接続された間接出力信号用インタフェース回路12
4bに対応して設けられた出力異常コードメモリ124
cと、補助プログラムメモリ125と、補助RAM12
6bと、図6aにて後述するステータスメモリ129a
と、図6bにて後述する選択データメモリ129bなど
が搭載されている。
【0077】上記の入力異常コードメモリ122cや1
23cは第二の車載センサ群102bまたは第二のアナ
ログセンサ群103bのセンサ自体や入力信号配線の断
線や短絡異常の有無と詳細異常情報コード番号とを記憶
するメモリであり、出力異常コードメモリ124cは第
二の電気負荷群104bまたはその出力配線の断線や短
絡異常の有無と詳細異常情報コード番号を記憶するメモ
リである。また、上記したフィルタ定数メモリ122
a、123aに格納されるフィルタ定数は親局側のプロ
グラムメモリ115bに格納されており、初期設定にて
設定されるものである。WD2は補助マイクロプロセッ
サ120bが発生するパルス列であるウォッチドッグク
リヤ信号、RST2はマイクロプロセッサ110bがウ
ォッチドッグクリヤ信号WD2のパルス幅を監視して、
このパルス幅が所定値以上の時に補助マイクロプロセッ
サ120bを再起動するリセットパルスである。
【0078】電子基板上に設けられた異常記憶回路13
1bはセット入力Sとリセット入力Rを備えたフリップ
フロップ回路によって構成されており、この異常記憶回
路131bはリセットパルスRST1とRST2や、第
一と第二の異常検出出力ER1とER2の動作を記憶し
て異常警報表示器108を駆動する。132bはゲート
素子である駆動停止手段であり、反転駆動素子137は
補助マイクロプロセッサ120bが発生する駆動出力D
R2から上記駆動停止手段132bを介して負荷電源リ
レー107aを駆動するように構成されており、負荷電
源リレー107aは駆動出力DR2が発生していて異常
記憶回路132bが異常記憶していないときに作動する
ようになっている。なお、補助マイクロプロセッサ12
0bは駆動出力DR1を発生して電源リレー106aの
動作保持を行うと共に、図7にて後述する第二の異常検
出出力ER2を発生する。すなわち、補助マイクロプロ
セッサ120bと補助プログラムメモリ125と補助R
AM126bとで実施の形態1における併用制御回路1
20aを構成する。
【0079】図6の(a)と(b)とは、図5における
定期返信データの割付図を示したものである。図6の
(a)において、上記したステータスメモリ129a
は、ビットb0からビットb7で構成されており、その
内の下位4ビットは定期返信データのアドレスを表して
いる。下位4ビットの内容が0H(Hは16進数の意
味)のときには、図2の定期返信パケット203cと2
03dとにおける返信データ1と返信データ2に対して
16点以下の第二の車載センサ群102bのON/OF
F状態が格納されることを意味している。下位4ビット
の内容が1〜FH(Hは16進数の意味)の時には、図
2の定期返信パケット203cと203dとにおける返
信データ1と返信データ2に対して15点以下の第二の
アナログセンサ群103bのデジタル変換値が格納され
ることを意味している。また、上記ステータスメモリ1
29aの内容は定期返信パケットにおける返信データ3
としてそのまま返信されるものである。
【0080】ステータスメモリ129aの上位4ビット
の内、ビットb7は図7で後述する受信間隔異常検出手
段715によって受信間隔異常が検出されているかどう
かを表現するフラグビット、ビットb6は選択データメ
モリ129bに異常コードが書込まれているかどうかを
表現するフラグビットとなっており、マイクロプロセッ
サ110bに対する読出依頼を行う時にはビットb6を
論理1に活性化するようになっている。
【0081】図6bにおいて、選択データメモリ129
bの下位2ビットは入出力の断線や短絡異常に対するコ
ード番号であり、例えば、断線異常ならばビットb0が
論理1となり、短絡異常ならばビットb1が論理1とな
るものである。選択データメモリ129bの上位6ビッ
トは第二の車載センサ群102bや第二のアナログセン
サ群103bや第二の電気負荷群104bの入出力番号
(アドレス)を示している。なお、選択データメモリ1
29bには正常から異常に変化した入出力の番号と異常
コードが格納されるようになっていると共に、選択デー
タメモリ129bのアドレスは例えばFFHとなってい
る。また、同時に複数の入出力異常が発生した場合に
は、図示しない先入先出テーブルに一時格納しておい
て、順次全ての異常データの返信が行われるようになっ
ている。
【0082】このように構成されたこの発明の実施の形
態2による車載電子制御装置の補助マイクロプロセッサ
120bの動作を図7のフローチャートにより説明する
と次の通りである。定期的に活性化される補助マイクロ
プロセッサ120bがステップ700にて動作を開始
し、ステップ701にて入出力異常コードメモリ122
cと123cと124cとに対して異常コードが新たに
書込まれたかどうかを判定する。ステップ701にて判
定がYesであればステップ702に進み、この異常コ
ードを記憶保持する。続くステップ703では選択デー
タメモリ129bに図6(b)で示した通り異常発生し
た入出力番号と異常コードを格納すると共に、ステータ
スメモリ129aのビットb6による読出依頼を設定す
る。ステップ701での判定がNOであったとき、また
は、ステップ703に続いてステップ704に進み、図
示しない制御信号線により送信要求が出されているかど
うかを判定する。
【0083】ステップ704にて送信要求があったとき
にはステップ705に進み、親局に対して図示しない制
御信号線によって送信許諾(READY)を行い、続い
てステップ706にて親局から受信した一連の受信デー
タを格納する。このステップ706は図3における第一
の格納手段300に対する格納動作に相当する。続くス
テップ707ではステップ706にて受信した一連の受
信データのサムチェックを行うが、このステップは図3
における異常判定手段307に相当するものである。次
に、ステップ710に進んで受信データに異常があった
かどうかを判定し、正常であればステップ711にて後
述するステップ720で計数駆動されていた異常計数カ
ウンタをリセットする。続くステップ712ではステッ
プ706での受信データが読出要求パケットであったか
出力/設定パケットであったかを判定し、読出要求の判
定であったときにはステップ713において読出要求コ
マンド30Hとアドレスとを一時記憶する。
【0084】ステップ712にて出力/設定の判定であ
ったときにはステップ714に進んでACK・61Hと
アドレスを一時記憶し、次にステップ715に進んで図
示しない受信間隔タイマが所定時間を超過したかどうか
を判定する。ここで時間超過の判定であったときにはス
テップ716にて、第二の異常検出出力ER2をセット
すると共に、ステータスメモリ129aのビットb7を
論理1にセットする。ステップ715にて時間超過でな
いと判定されたとき、または、ステップ716でのセッ
ト後にはステップ717に進み、図示しない受信間隔タ
イマをリセットして再起動し、続くステップ718では
ステップ706で得られた書込みデータを指定されたア
ドレスのデバイスメモリに格納する。このステップは図
3における分配格納手段に相当している。
【0085】ステップ710にて異常判定がなされたと
きにはステップ720に進み、図示しない異常計数カウ
ンタを駆動し、続くステップ721において異常計数カ
ウンタの現在値が所定値を超過していないかどうかを判
定する。この判定が過大判定であったときにはステップ
722に進み、第二の異常検出出力ER2を出力し、ス
テップ721にてカウンタが所定値未満であったとき、
または、ステップ722でのER2出力後はステップ7
23に進み、NACK・82Hとアドレスを一時記憶す
る。ステップ724はステップ713と714と723
とにより構成されたブロックであり、このブロックは図
3における第二の格納手段320に相当するものであ
る。
【0086】また、ステップ725はステップ710と
712とにより構成されたブロックであり、このブロッ
クは図3における返信パケット生成手段317に相当す
るものである。なお、この実施の形態では読出要求、ま
たは、出力/設定パケットに対応したNACK返信コー
ドを分離していないが、図3に示す通り62Hまたは7
2Hで分離することも可能である。ステップ726は動
作終了のステップで、このステップにおいて上記動作開
始のステップ700が再度活性化されることにより、再
び制御動作が繰返されるようになっている。
【0087】ステップ730はステップ704の判定が
NOのときに進み、図2の定期読出パケット201cを
受信して定期返信が許可されているかどうかを判定す
る。ここでの判定がYesであったときにはステップ7
13に進み、定期返信の時期になっているかどうかを判
定し、定期返信の時期になっておればステップ732に
進み、図6aの返信データ1から返信データ3によって
第二の車載センサ群102bや第二のアナログセンサ群
103bによる間接入力情報やステータス情報やアドレ
ス情報を返信する。ステップ733では返信データのア
ドレスを歩進し、動作終了のステップ726へ移行する
が、このステップ733では返信アドレスが一巡すると
自動的に最初のアドレスに復帰するようになっている。
【0088】ステップ730およびステップ731での
判定がNOであって定期返信が不許可であったり定期返
信時期ではない場合にはステップ740に進み、上記し
た第二の格納手段724に格納された各種返信データと
アドレスデータを先入先出の原則で読み出し、続くステ
ップ741では第二の格納手段724内に何らかの返信
データが格納されているかどうかを判定する。返信デー
タがあった場合にはステップ742に進み、ステップ7
40で読み出された返信データがステップ713で格納
された読出要求であったかどうかを判定する。ここでY
esの判定であった場合にはステップ743に進み、指
定されたアドレスのデバイスに関する読出データを該当
アドレスと共に返信する。
【0089】続くステップ744ではステップ743で
返信されたデータが入出力異常発生に伴う読出依頼に対
応した選択データメモリ129bの返信であったかどう
かを判定し、この判定がYesであったときにはステッ
プ745に進み、選択データの内容が同一入出力番号の
ものであったかどうか、その回数が所定回数以下である
かどうかを判定する。ここでの判定がYesであればス
テップ746に進み、返信の対象となっている入出力異
常コードメモリ122cと123cと124cの内容や
ステータスメモリ129aのビットb6や選択データメ
モリ129bの内容をリセットし、判定がNOであれば
ステップ747に進んで返信の対象となっている入出力
異常コードメモリ122cや123cや124cの内容
はリセットしないが、ステータスメモリ129aのビッ
トb6や選択データメモリ129bの内容をリセットす
る。また、ステップ744の判定がNOであったりステ
ップ746と747の動作完了後は動作終了ステップ7
26から動作開始ステップ700に復帰する。
【0090】ステップ742が読出要求でなかったとき
にはステップ705に進み、上記のステップ740で読
み出された返信データがステップ714で格納されたA
CKかステップ724で格納されたNACKかを判定す
る。この判定がACKであったときにはステップ751
に進んで、定期返信が許可されているかどうかを判定
し、許可されていなければステップ752にて認知デー
タACKと該当アドレスとを返信する。ステップ705
での判定がNACKであったときにはステップ753に
進み、非認知データNACKと該当アドレスとを返信す
る。ステップ741がNO判定のときやステップ751
がYes判定のとき、および、ステップ752や753
の終了時には動作を終了し、開始ステップ700に戻
る。なお、ステップ754はステップ743と752と
753とで構成されたブロックで、このブロックは図3
における返信パケット編成手段338に相当する。ま
た、ステップ755はステップ750と751とで構成
されるブロックであり、このブロックは受信正常パケッ
トの返信省略手段となっている。
【0091】以上の動作を概括的に説明すると、ステッ
プ701、702、703とステップ744、745、
746は図8で後述する入出力異常処理に関するステッ
プである。ステップ704〜724は第一の格納手段で
あるステップ706と返信パケット生成手段であるステ
ップ725と第二の格納手段であるステップ724によ
る仮返信データとアドレスの一時格納と、指定アドレス
のデバイスに対する書込データの分配格納を行うもので
ある。ステップ730〜733は間接入力データを定期
返信するものであり、間接入力データが多い用途ではス
テップ733により順次アドレスが更新されて定期返信
される。ステップ740〜753は第二の格納手段であ
るステップ724に一時格納された仮返信データとアド
レスを先入先出の原則で読み出し、返信パケット編成手
段であるステップ754により実際に返信するステップ
であるが、定期返信中の出力/設定コマンドに対するA
CK返信は省略され、そのかわりに正常受信間隔が所定
時間を超過するとステップ716によりステータス異常
が設定され、該ステータス情報はステップ732により
定期返信される。
【0092】図8のタイムチャートに基づき以上の動作
を補足説明すると、図の(a)は図5における第二の車
載センサ群102b、第二のアナログセンサ群103
b、第二の電気負荷群104bの内のいずれかの入出力
に断線または短絡などの異常が発生した場合の波形の一
例を示したもので、図の800にて示した部分は短時間
異常を示し、801にて示した部分は長時間異常が発生
した場合を示している。図の(b)は図5における入出
力異常コードメモリ122c、123c、124cの記
憶状態を示す波形であり、810の部分は上記異常波形
800の立上がりでセットされ、後述の読出返信波形8
60によりリセットされる。
【0093】同様に、811の部分は異常波形801の
立上がりによりセットされ、後述の読出返信波形861
によりリセットされるが、波形801が論理「H」レベ
ルを維持しているために直ちに再セットされて波形81
2が発生する。ただし、2度目の読出返信波形862に
対しては波形812はリセットされずに論理「H」を維
持しており、リセット波形813は発生しないようにさ
れている。なお、波形810、811、812のセット
動作は図7のフローチャートにおけるステップ702に
おいて行われ、波形810、811のリセット動作は図
7のステップ746にて行われるものであり、リセット
波形813が発生しないのは図7のステップ745の所
定回数が2以下の場合に相当している。
【0094】図8の(c)はステータスメモリ129a
のビットb6(図6a参照)の論理レベルを示したもの
であり、波形820、821は上記(b)の波形81
0、811と連動して論理レベルが「H」となるが、波
形822は波形812の立上がりと連動して論理レベル
「H」にセットされ、読出返信波形862によりリセッ
トされる。同様に図8(d)は選択データメモリ129
b(図6b参照)に異常コードと入出力番号の書込みが
なされているかどうかを示す波形であり、波形830、
831、832の部分は上記(c)の波形820、82
1、822と同一波形になる。なお、波形820、82
1、822や波形830、831、832の立上がりは
図7のステップ703でセットされ、ステップ746、
または、747でリセットされるが、波形812がリセ
ットされないので、入出力異常コードメモリ122c、
123c、124cは正常状態から異常状態に変化せ
ず、波形822と波形823はリセットされたままとな
る。
【0095】図8の(e)は定期返信の波形を示すもの
であり、図7のステップ732を実行する期間を論理
「H」として示したものである。図8の(f)の読出要
求波形850、851、852は、(e)の定期返信の
840、841、842、843を受信した親局が定期
返信データ内のステータスメモリ129aのビットb6
を監視し、b6が論理1(波形820、821、82
2)の時に子局に送信する読出要求コマンドであり、図
8(g)の読出返信波形860、861、862は該読
出要求コマンドに対応して図7のステップ743で返信
データを返信している期間を示したものである。
【0096】以上の動作を概括的に説明すると、波形8
00のような短時間の異常検出であっても、親局に対し
て確実に異常発生が返信できるように入出力異常コード
メモリ122c、123c、124cが自己保持・リセ
ットされ、返信回数が所定値を超過すると図7のステッ
プ745によってリセットが行われないようになってい
る。また、波形801のような継続的な異常発生に対し
ては、波形812によって一度リセットした上で引続き
波形812を発生させることにより確認検出することが
できるようになっている。
【0097】確認検出された後は入出力異常コードメモ
リ122c、123c、124cは電源遮断されるまで
セットされたままとなり、波形813によりリセットさ
れたり、波形801の立下がりによってリセットされる
ことはない。図7のステップ701は入出力異常コード
メモリ122c、123c、124cが異常なしから異
常ありに変化したかどうかを判定するようになってお
り、波形812のように異常発生が確定すると、同一入
出力番号のものに関しては再度ステップ701がYes
になることはない。しかし、他の入出力番号のものに新
たに異常が発生するとステップ701がYesの判定と
なり、上述の動作によって異常状態を返信することにな
る。
【0098】以上のフローチャートとタイムチャートの
説明を踏まえ、図5について図1との相違点を中心に概
括的に作用動作を説明すると、図5において、マイクロ
プロセッサ110bは第一と第二の車載センサ群102
aと102bおよび第一と第二のアナログセンサ群10
3aと103bを入力信号とし、不揮発プログラムメモ
リ115bに格納された制御プログラムや制御定数に基
づいて第一と第二の車載電気負荷群104aと104b
とを制御するが、第二の車載センサ群102bと第二の
アナログセンサ群103bと第二の車載電気負荷群10
4bは第一と第二の直並列変換器117と127とを介
して間接的にマイクロプロセッサ110bとシリアル交
信するようになっている。
【0099】第二の車載センサ群102bと第二のアナ
ログセンサ群103bとには、運転開始時にプログラム
メモリ115bからシリアル送信されるフィルタ定数メ
モリ122aと123aとが設けられていると共に、入
出力異常コードメモリ122cと123cと124cと
の内容は選択データメモリ129bを介してマイクロプ
ロセッサ110bに返信されるようになっているが、マ
イクロプロセッサ110bの基本的な動作は図4のフロ
ーチャートで示したとおりである。なお、読出依頼に基
づく選択データメモリ129b内のデータは、図4(実
施の形態1)のステップ446で読出格納されるもので
あるが、ステップ447は入出力異常判定を行うための
確認処理手段となっていて、このステップでは図8
(a)の波形800のような短時間異常や、波形801
のような継続的異常に対して返信回数が所定値を超過し
たときに当該入出力番号の異常を確定するものであり、
図7のステップ745によって返信停止されても当該番
号の入出力異常として確定しておくためのものである。
【0100】実施の形態3.図9は、この発明の実施形
態3による車載電子制御装置を説明するもので、定期返
信データの割付を示したものである。図9の(a)はス
テータスメモリ129cを示すもので、ステータスメモ
リ129cはビットb0からビットb7により構成され
ており、その内の下位6ビットは定期返信データの循環
アドレスを表している。また、ステータスメモリ129
cのビットb7は、図7のステップ715にて説明した
受信間隔異常検出手段により受信間隔異常が検出されて
いるかどうかを表現するフラグビットとなっている。な
お、上記ステータスメモリ129cの内容は定期返信パ
ケット203c、203d(図2参照)における返信デ
ータ3としてそのまま返信されるものである。
【0101】図9(b)は選択データメモリ129dを
示すもので、選択データメモリ129dの下位2ビット
は入出力の断線や短絡異常に対するコード番号であり、
例えば、断線異常ならばビットb0が論理1となり、短
絡異常ならばビットb1が論理1となるものである。ま
た、上位6ビットは第二の車載センサ群102bや第二
のアナログセンサ群103bや第二の電気負荷群104
bの入出力番号(アドレス)を示すものである。
【0102】なお、選択データメモリ129dには正常
から異常に変化した入出力の番号と異常コードが格納さ
れるようになっており、同時に複数の異常が発生した場
合には第二の選択データメモリ129eに対して入出力
番号と異常コードが格納できるようになっている。さら
に多くの入出力異常が同時発生した時には、図示しない
先入先出テーブルを用いて順次全ての返信が行われる。
親局が読出要求コマンドによって選択データメモリの内
容を読み出すときには、例えば、選択データメモリ12
9dや129eのアドレスとしてFEHやFFHを指定
して読み出しすることができる。
【0103】図9(c)は定期返信データマップを示す
もので、返信データ1と返信データ2とは図2の定期返
信パケット203cや203dに示したものである。返
信データ3の下位6ビットの内容が0H(Hは16進数
の意味)の時には、16点以下の第二の車載センサ群1
02bのON/OFF状態が返信されることを意味して
いる。返信データ3の下位6ビットの内容が1H(Hは
16進数の意味)の時には、15点以下の第二のアナロ
グセンサ群103bの内、1番目のデジタル変換値(分
解能は16ビット以下)が返信されることを意味してい
る。返信データ3の下位6ビットの内容が2Hの時に
は、第一の選択データメモリ129dと第二の選択デー
タメモリ129eの内容が返信されることを意味してい
る。以下同様に15番目のデジタル変換値が返信され、
返信用循環アドレスは2CHから0Hに復帰して循環す
るようになっている。
【0104】なお、ステータスメモリ129cのビット
b6を入出力異常発生フラグとし、入出力異常が発生し
ていない(異常無しから有りに変化したものがない)と
きにはb6の値を論理0にして置くことにより、返信用
循環アドレス2H、5H、8H、・・・・、2CHの全
てをスキップするような返信省略手段を用いることもで
きる。
【0105】実施の形態4.図10は、この発明の実施
形態4による車載電子制御装置を説明するもので、定期
返信データの割付図を示したものであり、この実施の形
態においては、入出力異常コードメモリ122cと12
3cと124cとに代わって選択データメモリ129g
と129hと129iそのものが入出力異常コードメモ
リを兼ねるようにしたものである。図10の(a)はス
テータスメモリ129fを示し、ステータスメモリ12
9fはビットb0からビットb7で構成されており、そ
の内の下位4ビットは定期返信データのアドレスを表し
ている。
【0106】下位4ビットの内容が0H(Hは16進数
の意味)の時には、図2の定期返信パケット203cや
203dにおける返信データ1と返信データ2とに対し
て、16点以下の第二の車載センサ群102bのON/
OFF状態が格納されることを意味している。下位4ビ
ットの内容が1〜FH(Hは16進数の意味)のときに
は、図2の定期返信パケット203cや203dにおけ
る返信データ1と返信データ2に対して、15点以下の
第二のアナログセンサ群103dのデジタル変換値が格
納されることを意味している。また、上記ステータスメ
モリ129fの内容は定期返信パケットにおける返信デ
ータ3としてそのまま返信されるものである。
【0107】ステータスメモリ129fの上位4ビット
の内、ビットb7は図7のステップ715で説明した受
信間隔異常検出手段により受信間隔異常が検出されてい
るかどうかを表現するフラグビット、ビットb6は選択
データメモリ129gに異常コードが書込まれたかどう
かを表現するフラグビット、ビットb5は選択データメ
モリ129hに異常コードが書込まれたかどうかを表現
するフラグビット、ビットb4は選択データメモリ12
9iに異常コードが書込まれたかどうかを表現するフラ
グビットとなっており、マイクロプロセッサ110bに
対する読出依頼を行う時にはビットb6〜ビットb4の
いずれか一つまたは複数を論理1に活性化するようにな
っている。
【0108】なお、複数のフラグビットが論理「1」と
なった場合には順次読み取りが行われ、読み出し要求に
伴う返信によりフラグビットはリセットされるようにな
っている。また、フラグビットb6〜b4が論理「1」
になるのは、選択データメモリ129g、129h、1
29iの中のどれかのビットが0から1に変化した場合
である。
【0109】図10の(b)において、特定アドレス#
FDHが与えられた選択データメモリ129gの下位2
ビットは異常番号1の断線や短絡異常に対するコード番
号であり、例えば、断線異常ならばビットb0が論理1
となり、短絡異常ならばビットb1が論理1となるもの
である。選択データメモリ129gの続く2ビットは異
常番号2の断線や短絡異常に対するコード番号であり、
例えば、断線異常ならばビットb2が論理1となり、短
絡異常ならばビットb3が論理1となるものである。
【0110】以下同様に、選択データメモリ129gの
上位2ビットは異常番号4の断線や短絡異常に対するコ
ード番号であり、例えば、断線異常ならばビットb6が
論理1となり、短絡異常ならばビットb7が論理1とな
るものである。特定アドレス#FEHが与えられた選択
データメモリ129hや、特定アドレス#FFHが与え
られた選択データメモリ129iについても同様であ
り、この実施の形態では3個の選択データメモリ129
gと129hと129iとにより12点の異常情報が格
納されるようになっている。なお、これらの異常番号1
〜12は第二の車載センサ群102bや第二のアナログ
センサ群103bや第二の電気負荷群104bの中から
安全上必要とされた12点以下の入出力を抽出し、抽出
された入出力に対して1〜12の番号を割り付けるもの
である。
【0111】以上、実施の形態1〜実施の形態4にて各
実施の形態を説明したが、これらの実施の形態において
次のようにすることができる。すなわち、実施の形態1
および実施の形態2においては、併用制御回路120a
が第二の車載センサ群102bや第二のアナログセンサ
群103bからの入力情報を親局側のマイクロプロセッ
サ110aに送信したり、該マイクロプロセッサ110
aによる制御出力を第二の電気負荷群104bに送信す
る場合について説明したが、併用制御回路120aの機
能分担を強化して、一部の電気負荷の制御を併用制御回
路120a側で実行することもできる。
【0112】また、各通信パケットに設けられた開始・
終了判定手段としてのデータフレームを省略して、親局
・子局間に接続された制御線を用いて開始・終了の判定
を行うようにすることもできる。例えば、親局から子局
に対して書込制御信号線と読出制御信号線とを設け、出
力/設定コマンドに替わって書込制御信号線の論理レベ
ルを「H」にすることにより書込データ・格納先アドレ
スデータ・チェックサムデータの送信開始と終了を指示
することができる。また、読出要求コマンドに替わって
読出制御信号線の論理レベルを「H」にすることにより
読出先アドレスデータ・チェックサムデータの送信開始
と終了とを指示することができる。
【0113】さらに、電気負荷の断線や短絡検出に関し
ては次のような公知技術を用いることができる。すなわ
ち、電気負荷に直列接続された開閉素子を導通駆動した
ときの負荷電流が過大であれば負荷短絡と判定し、開閉
素子を遮断したときの開閉素子間電圧が過少であれば負
荷断線と判定する。また、誘導性電気負荷の場合には直
列開閉素子による電流遮断時の誘導サージ電圧が所定値
以上あるかどうかにより、負荷の短絡または断線を検出
することができ、この場合には短絡と断線の区分が付け
られないため、例えば異常コードのb0とb1とを共に
論理1にしておくことになる。可変抵抗によるアナログ
信号に関しては、入力端子間にプルアップまたはプルダ
ウン抵抗を設けたり、可変抵抗の両端に直列抵抗を接続
しておくことにより、信号配線の混触や断線を検出した
り、アナログ信号の急変を検出して異常判定を行った
り、二重系設置された一対の可変抵抗出力の相対比較に
よって異常検出を行うことができる。
【0114】また、セレクタースイッチのように複数の
スイッチのどれか一つが選択的に動作する場合、全ての
スイッチがOFFしたことによって断線異常とし、複数
の入力が同時動作したことによって短絡異常と判定する
ことができるが、このような簡易判定手段による判定結
果は複数のスイッチを一つのグループとして判定するも
のであって、個別に判定することはできない。入出力の
異常検出としては、安全上重要なものや、容易に異常判
定できるものなどに限定され、全ての入出力に適用する
必要はない。
【0115】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明の車載
電子制御装置において、請求項1に記載の発明によれ
ば、親局用直並列変換器が接続されたマイクロプロセッ
サと、親局用直並列変換器とシリアル接続された子局用
直並列変換器が接続された併用制御回路とを有してお
り、親局から子局に対する下り送信を格納する第一の格
納手段と、この格納されたデータを監視する異常判定手
段と、第一の格納手段に格納されたコマンドデータが書
込/設定コマンドであるときにデバイスメモリに転送す
る分配格納手段と、マイクロプロセッサに対する上り返
信情報を生成する返信パケット生成手段と、返信情報を
順次格納して渋滞を待避しながら先入れ先出しにて読み
出す第二の格納手段と、読み出した複数の返信情報を編
成しながら最新情報を付加して返信する返信パケット編
成手段とを備えるようにしたので、上り通信が一時的に
渋滞しても先入れ先出し動作を行う第二の格納手段によ
り下り通信が遅滞なく継続できると共に、渋滞していた
返信データには最新の読み出し情報が付加されて返信す
ることができ、送受信のタイミングに対する自由度が向
上して効率的なシリアル通信ができるものである。
【0116】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1において併用制御回路は補助マイクロプロセッサ
と補助プログラムメモリと補助RAMとから構成される
ようにしたので、制御の一部を補助マイクロプロセッサ
により分担させてメインマイクロプロセッサの負担を軽
減させることができ、シリアル通信を効率化することが
できるものである。
【0117】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
親局から子局に送信される下りシリアルデータには出力
/設定パケットと読出要求パケットとを有しており、子
局用直並列変換器から親局用直並列変換器に返信される
上りシリアルデータには受信正常パケットと読出返信パ
ケットと受信異常パケットとを備えるようにし、下りシ
リアルデータによる指令とこの指令に対する上りシリア
ルデータによる返信との関連性が各パケットに包含され
たアドレスデータにより対応付けられるようにしたの
で、授受確認を行いながら双方向の送受信が行えると共
に、初期設定を行うために下り通信の多い運転開始時に
は出力/設定パケットを多用し、不定期的に読出要求パ
ケットと読出返信パケットとにより上り返信データを得
るようにして上り返信の頻度を抑制し、運転開始時など
における通信を効率的に行うことができるものである。
【0118】さらにまた、請求項4に記載の発明によれ
ば、親局から子局に送信される下りシリアルデータには
定期読出パケットを有し、子局から親局に返信される上
りシリアルデータには定期返信パケットを有しており、
定期返信パケットは指令データにより指令された時間間
隔で定期的に返信するようにしたので、上り返信データ
の多い通常運転時にはマイクロプロセッサが定期読出パ
ケットをその都度送信することなく定期返信パケットに
よる返信が可能となり、下り送信データの削減とこれに
伴う上り応答返信の削減ができ、通信を効率的に行うこ
とができるものである。
【0119】また、請求項5に記載の発明によれば、親
局用直並列変換器がバス接続されたマイクロプロセッサ
と、親局用直並列変換器にシリアル接続された子局用直
並列変換器がバス接続され、選択データメモリを有する
併用制御回路とを備え、親局用直並列変換器から子局用
直並列変換器に送信される下りシリアルデータには出力
/設定パケットと読出要求パケットとを有し、子局から
親局に返信される上りシリアルデータには読出返信パケ
ットと定期返信パケットとを有し、選択データメモリ
は、併用制御回路により特定アドレスのメモリに格納さ
れると共に、子局が親局に返信する不定期データの情報
を含み、読出返信パケットまたは定期返信パケットによ
り親局に返信されるようにしたので、マイクロプロセッ
サは出力/設定パケットによる定期的な下り通信と、読
出要求パケットによる不定期な通信とで情報の相互交換
ができ、併用制御回路は定期返信パケットによる定期的
な情報返信を行うと共に、併用制御回路側の判断で多数
の不定期データを選択データメモリに格納して逐次更新
しながら返信することができ、無駄な情報を常時返信す
ることなく効率的な通信を行うことができるものであ
る。
【0120】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
定期返信パケットは返信用循環アドレス情報を包含して
おり、選択データメモリの内容を返信用循環アドレス情
報により区分しながら順次返信するようにしたので、併
用制御回路は選択データメモリの内容を更新することに
より様々な返信データをマイクロプロセッサ側に返信す
ることができ、また、返信用循環アドレス情報のアドレ
ス量を多くして低頻度返信データと複数回の高頻度返信
データとを混合配置したテーブルアドレスとすることに
より、急ぐ返信データはより早く返信できるようにする
ことが可能になるものである。
【0121】さらにまた、請求項7に記載の発明によれ
ば、定期返信パケットは読出依頼情報を包含しており、
選択データメモリの内容は読出依頼情報に基づく親局用
直並列変換器からの読み出し要求に対応した読出返信パ
ケットにより親局用直並列変換器に返信されるようにし
たので、定期返信データが多いときには読出依頼を行う
ことにより速やかに選択データメモリの内容を返信する
ことができるものである。
【0122】また、請求項8に記載の発明によれば、併
用制御回路にはバス接続された入力異常コードメモリ、
または/および、出力異常コードメモリを有しており、
入力異常コードメモリと出力異常コードメモリの内容は
選択的に選択データメモリに格納されるか、あるいは、
入力異常コードメモリと出力異常コードメモリが選択デ
ータメモリとして使用されるようにしたので、限られた
選択データメモリを用いて多数の入出力異常情報を適時
に返信することができるものである。
【0123】さらに、請求項9に記載の発明によれば、
併用制御回路は、入出力異常コードメモリに格納される
異常情報に対する自己保持リセット手段と返信停止手段
とを有すると共に、マイクロプロセッサは、受信した異
常情報の確認処理手段を有しており、自己保持リセット
手段は検出された入出力異常を記憶保持すると共にマイ
クロプロセッサに対して異常情報を返信することにより
リセットし、返信停止手段は同一入出力番号に関する選
択データメモリの返信回数が所定値を越えたときに該当
する入出力番号に関して自己保持リセット手段によるリ
セット操作を停止して該当する入出力番号の異常を選択
データメモリから消去し、確認処理手段は複数回の異常
情報の読み出しにより異常を確定することにより、入出
力異常の継続確認と確認後の返信停止とを行うようにし
たので、入出力の一時的な異常や継続的な異常に対して
確実に異常検出ができると共に、異常確定後の入出力異
常情報は選択データメモリから返信されないようにし、
上り返信データを確実に削減することができるものであ
る。
【0124】さらにまた、請求項10に記載の発明によ
れば、第二の車載センサ群にはアナログセンサ群が含ま
れており、アナログセンサ群からの入力が多チャンネル
AD変換器によりデジタル変換され、このデジタル変換
されたデータが読出返信パケット、または、定期返信パ
ケットによりマイクロプロセッサに供給されるようにし
たので、併用制御回路側で扱う入力情報を多くしてマイ
クロプロセッサの入出力ピン数が過大になるのを抑制
し、高性能で安価なシステムを構築することができるも
のである。
【0125】また、請求項11に記載の発明によれば、
子局用直並列変換器にバス接続された設定デバイスを、
第二の車載センサ群からのON/OFF情報に対するデ
ジタルフィルタ、または、併用制御回路に多チャンネル
AD変換器を介してバス接続されたアナログセンサ群か
らの入力信号に対するデジタルフィルタのフィルタ定数
設定メモリとしたので、フィルタ用コンデンサを小型化
することができ、フィルタ定数をソフトウエア上で変更
可能となるのでハードウエアの標準化が可能となるもの
である。また、フィルタ定数は入出力情報の少ない運転
開始時に集中的に送信して設定することができるもので
ある。
【0126】さらに、請求項12に記載の発明によれ
ば、マイクロプロセッサのウォッチドッグ信号を監視す
るウォッチドッグタイマと、親局子局間のシリアルデー
タを監視する第一と第二の相互監視手段と、ウォッチド
ッグタイマのリセットパルスと第一と第二の相互監視手
段が出力する異常検出出力を記憶し、電源投入時にはこ
れらの記憶をリセットする異常記憶回路とを備えてお
り、異常記憶回路が異常を記憶しているときには特定の
電気負荷の駆動を停止すると共に、異常警報表示を動作
させるようにしたので、一時的なノイズ誤動作などによ
るマイクロプロセッサの暴走に対してはマイクロプロセ
ッサを直ちに再起動させると共に、その他の異常に対し
てはマイクロプロセッサの運転を継続して燃料噴射や点
火の出力を継続し、内燃機関を停止させないようにする
ことができる一方、異常発生時には一時的な異常であっ
ても補助的な電気負荷の駆動を停止し、警報表示すると
共に、一時的な異常に対しては内燃機関の再起動により
回復させることができ、安全性と利便性とを満たすこと
ができるものである。
【0127】さらにまた、請求項13に記載の発明によ
れば、第一の相互監視手段は返信間隔異常検出手段を包
含しており、この返信間隔異常検出手段は定期返信パケ
ットの受信間隔が所定値を越えたときに異常検出出力を
出力するようにしたので、マイクロプロセッサによる併
用制御回路の暴走監視など監視機能を強化することがで
きるものである。
【0128】また、請求項14に記載の発明によれば、
第二の相互監視手段は受信間隔異常検出手段を包含して
おり、受信間隔異常検出手段は、出力/設定パケットの
受信間隔が所定値を越えたときに異常検出出力を出力す
ると共に、受信間隔の異常を検出していないときには出
力/設定パケットに対応した受信正常パケットの返信を
省略する返信省略手段を備えるようにしたので、併用制
御回路によるマイクロプロセッサの監視機能を強化する
ことができると共に、正常通信時においては上り返信情
報を削減でき、効率的な通信を行うことができるもので
ある。
【0129】さらに、請求項15に記載の発明によれ
ば、定期返信パケットはステータス情報を含んでおり、
このステータス情報は併用制御回路の状態をマイクロプ
ロセッサに定期的に通報すると共に、少なくとも受信間
隔異常検出手段による検出結果が正常か否かの情報を含
むようにしたので、正常通信時の上り返信情報を削減省
略してもマイクロプロセッサはステータス情報により間
接的に併用制御回路における正常受信を認知することが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による車載電子制御
装置の全体ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による車載電子制御
装置の通信用パケット構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による車載電子制御
装置の子局側の機能ブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による車載電子制御
装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2による車載電子制御
装置の全体ブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による車載電子制御
装置の定期返信データの割付図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による車載電子制御
装置の動作を説明するフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態2による車載電子制御
装置の動作を説明するタイムチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態3による車載電子制御
装置の定期返信データの割付図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による車載電子制
御装置の定期返信データの割付図である。
【符号の説明】
100a、100b 車載電子制御装置、102a 第
一の車載センサ群、102b 第二の車載センサ群、1
03a 第一のアナログセンサ群、103b 第二のア
ナログセンサ群、104a 第一の電気負荷群、104
b 第二の電気負荷群、106a 電源リレー、107
a 負荷電源リレー、108 異常警報表示器、110
a、110b マイクロプロセッサ、111 シリアル
インタフェース、112a、122b 入力信号用イン
タフェース回路、113a、123b AD変換器、1
14a、124b 出力信号用インタフェース回路、1
15a、115b 不揮発プログラムメモリ、116
RAM、117 第一の直並列変換器(親局)、11
8、128 データバス、120a 併用制御回路、1
20b 補助マイクロプロセッサ、122a、123a
フィルタ定数メモリ、122c、123c、124c
入力異常コードメモリ、125 補助プログラムメモ
リ、126b 補助RAM、126a バッファメモ
リ、127 第二の直並列変換器(子局)、129a
ステータスメモリ、129b 選択データメモリ、13
0 ウォッチドッグタイマ、131a 異常記憶回路、
132a 駆動停止手段、134 電源ユニット、13
5 電源検出回路、136 駆動素子、137 反転駆
動素子、201a 出力/設定パケット、201b 読
出要求パケット、201c 定期読出パケット、202
a 受信間隔異常検出手段、202b、202c 第二
の相互監視手段、203a 受信正常パケット、203
b 読出返信パケット、204a、204b、204c
受信異常パケット205a 分配格納手段、205
b、206a 異常検出手段、207a、206b、2
06c、206d 第一の相互監視手段、203c 定
期返信パケット、300 第一の格納手段、301 カ
ウンタ、302、322 デコーダ、303 コマンド
デコーダ、304、328 論理和素子、305 加算
器、306 加算結果レジスタ、307 異常判定手
段、308 比較定数レジスタ、309 遅延タイマ、
310 ゲート素子、311 アドレスデコーダ、31
2a、312b デバイスメモリ、313 分配格納手
段、314 エラーカウンタ、315 異常検出出力、
316 受信間隔異常検出手段、317 返信パケット
生成手段、320 第二の格納手段、321 リングカ
ウンタ、323 定期返信パケット生成手段、3124
定期返信間隔タイマ、325 返信データ、326
アドレスデータ、327 スキップ信号発生回路、33
0 フレーム選択手段、338 返信パケット編成手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後閑 博 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 田中 淳也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムメモリと演算用RAMと第一
    の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第一の
    電気負荷群を接続するインタフェース回路と親局用直並
    列変換器とがバス接続されたマイクロプロセッサ、前記
    親局用直並列変換器とシリアル接続された子局用直並列
    変換器と第二の車載センサ群を接続するインタフェース
    回路と第二の電気負荷群を接続するインタフェース回路
    とがバス接続され、第一の格納手段と第二の格納手段と
    異常判定手段と分配格納手段と返信パケット生成手段と
    返信パケット編成手段とを有する併用制御回路を備え、
    前記第一の格納手段は前記子局用直並列変換器が前記親
    局用直並列変換器を介して受信したコマンドデータとア
    ドレスデータと書込データとサムチェック照合データと
    を順次格納し、前記異常判定手段は前記第一の格納手段
    に格納されたデータに対するビット情報の欠落や混入を
    監視し、前記分配格納手段は前記第一の格納手段に格納
    された前記コマンドデータが書込データを伴った書込/
    設定コマンドであるときに格納された前記アドレスデー
    タと前記書込データとに基づき指定アドレスのデバイス
    メモリに前記書込データを転送し、前記返信パケット生
    成手段は前記異常判定手段の判定結果と前記コマンドデ
    ータとに基づき返信データを選択すると共にこれを前記
    アドレスデータと組み合わせて返信情報を合成し、前記
    第二の格納手段には前記返信パケット生成手段により生
    成された前記返信情報が順次格納されて返信の渋滞を待
    避しながら先入れ先出しにて読み出され、前記返信パケ
    ット編成手段は前記第二の格納手段から読み出された前
    記返信情報に基づき前記子局用直並列変換器に供給され
    る複数の前記返信情報を所定の順序で編成すると共に、
    渋滞待避していた前記返信情報に最新情報による加算デ
    ータを生成付加して返信するようにしたことを特徴とす
    る車載電子制御装置。
  2. 【請求項2】 前記併用制御回路は補助マイクロプロセ
    ッサと補助プログラムメモリと補助RAMとから構成さ
    れており、前記補助マイクロプロセッサは前記第一と第
    二の格納手段と前記異常判定手段と前記分配格納手段と
    前記返信パケット生成手段と前記返信パケット編成手段
    とを備えており、前記補助プログラムメモリには前記補
    助マイクロプロセッサの各手段に対するプログラムを格
    納し、前記補助RAMを前記第一と第二の格納手段にお
    けるバッファメモリ、および、前記補助マイクロプロセ
    ッサの演算処理用メモリとしたことを特徴とする請求項
    1に記載の車載電子制御装置。
  3. 【請求項3】 前記親局用直並列変換器から前記子局用
    直並列変換器に送信される下りシリアルデータにはデー
    タの開始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手
    段とコマンド識別手段とを有する出力/設定パケットと
    読出要求パケットとを有しており、前記子局用直並列変
    換器から前記親局用直並列変換器に返信される上りシリ
    アルデータにはデータの開始/終了判定手段とビット情
    報欠落・混入監視手段と返信種別識別手段とを有する受
    信正常パケットと読出返信パケットと受信異常パケット
    とを有しており、前記出力/設定パケットには少なくと
    も前記第二の電気負荷群に対する駆動出力、または、前
    記子局用直並列変換器にバス接続された設定デバイスに
    対して定数設定データを送信する書込先アドレスデータ
    と書込データとを有し、前記読出要求パケットには少な
    くとも前記第二の車載センサ群によるON/OFF情報
    を送信要求する読出先アドレスデータを有し、前記受信
    正常パケットには前記出力/設定パケットに対する返信
    データとして受信正常コードデータと予め指定されたア
    ドレスデータとを有し、前記読出返信パケットには前記
    読出要求パケットに対する返信データとして予め指定さ
    れたアドレスデータとそのアドレスの読出データとを有
    し、前記受信異常パケットには前記出力/設定パケッ
    ト、または、前記読出要求パケットに対する返信データ
    としてサムチェック異常に伴う受信異常コードデータと
    予め指定されたアドレスデータとを有し、前記下りシリ
    アルデータによる指令とこの指令に対する前記上りシリ
    アルデータによる返信との関連性が各パケットに包含さ
    れたアドレスデータにより対応付けられていることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の車載電子制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記下りシリアルデータにはデータの開
    始/終了判定手段とビット情報欠落・混入監視手段とコ
    マンド識別手段とを有する定期読出パケットを有し、前
    記上りシリアルデータにはデータの開始/終了判定手段
    とビット情報欠落・混入監視手段とを有する定期返信パ
    ケットを有しており、前記定期読出パケットは特定アド
    レスデータと定期読出間隔を指定する指令データを有
    し、前記定期返信パケットは前記第二の車載センサ群か
    らの入力信号を順次、または、一括して返信する返信デ
    ータが付加されており、前記定期返信パケットは前記指
    令データにより指令された時間間隔で定期的に返信する
    と共に、前記指令データが所定の数値以外のとき、また
    は、特定数値であるときには定期返信を停止することを
    特徴とする請求項3に記載の車載電子制御装置。
  5. 【請求項5】 プログラムメモリと演算用RAMと第一
    の車載センサ群を接続するインタフェース回路と第一の
    電気負荷群を接続するインタフェース回路と親局用直並
    列変換器とがバス接続されたマイクロプロセッサ、前記
    親局用直並列変換器にシリアル接続された子局用直並列
    変換器と第二の車載センサ群を接続するインタフェース
    回路と第二の電気負荷群を接続するインタフェース回路
    とがバス接続され、選択データメモリを有する併用制御
    回路を備え、前記親局用直並列変換器から前記子局用直
    並列変換器に送信される下りシリアルデータには出力/
    設定パケットと読出要求パケットとを有し、前記子局用
    直並列変換器から前記親局用直並列変換器に返信される
    上りシリアルデータには読出返信パケットと定期返信パ
    ケットとを有しており、前記出力/設定パケットは少な
    くとも前記第二の電気負荷群に対する駆動出力、また
    は、前記子局用直並列変換器にバス接続された設定デバ
    イスに対する定数設定データを送信する書込先アドレス
    データと書込データとを有し、前記読出要求パケットに
    は少なくとも前記第二の車載センサ群によるON/OF
    F情報を送信要求する読出先アドレスデータを有し、前
    記読出返信パケットには前記読出要求パケットに対する
    返信データとして少なくとも予め指定されたアドレスの
    読出データを有し、前記定期返信パケットには少なくと
    も前記第二の車載センサ群からの入力信号を順次、また
    は、一括して返信する返信データを有し、前記選択デー
    タメモリは、前記併用制御回路により一個または複数個
    の特定アドレスのメモリに格納されると共に、前記子局
    用直並列変換器が前記親局用直並列変換器に返信する不
    定期データの情報を含むメモリであって、前記読出返信
    パケットまたは前記定期返信パケットにより前記親局用
    直並列変換器に返信されるようにしたことを特徴とする
    車載電子制御装置。
  6. 【請求項6】 前記定期返信パケットは返信用循環アド
    レス情報を包含しており、前記第二の車載センサ群から
    の入力信号に加えて前記選択データメモリの内容を前記
    返信用循環アドレス情報により区分しながら順次返信す
    るように構成したことを特徴とする請求項5に記載の車
    載電子制御装置。
  7. 【請求項7】 前記定期返信パケットは読出依頼情報を
    包含しており、この読出依頼情報は前記併用制御回路が
    定期返信データの対象外となっている各データを選択し
    て前記マイクロプロセッサに対して読み出し依頼するス
    テータス情報であり、前記選択データメモリの内容は前
    記読出依頼情報に基づく前記親局用直並列変換器からの
    読み出し要求に対応した読出返信パケットにより前記親
    局用直並列変換器に返信されることを特徴とする請求項
    5に記載の車載電子制御装置。
  8. 【請求項8】 前記併用制御回路にバス接続された入力
    異常コードメモリ、または/および、出力異常コードメ
    モリを有しており、前記入力異常コードメモリは前記第
    二の車載センサ群、または/および、入力信号配線の断
    線や短絡異常の有無と詳細異常情報コード番号とを記憶
    しており、前記出力異常コードメモリは前記第二の電気
    負荷群、または/および、出力配線の断線や短絡異常の
    有無と詳細異常情報コード番号とを記憶しており、前記
    入力異常コードメモリと前記出力異常コードメモリの内
    容は選択的に前記選択データメモリに格納されるか、あ
    るいは、前記入力異常コードメモリと前記出力異常コー
    ドメモリが前記選択データメモリとして使用されるよう
    にしたことを特徴とする請求項5に記載の車載電子制御
    装置。
  9. 【請求項9】 前記併用制御回路は、前記入力異常コー
    ドメモリと前記出力異常コードメモリに格納される異常
    情報に対する自己保持リセット手段と返信停止手段とを
    有すると共に、前記マイクロプロセッサは、受信した異
    常情報の確認処理手段を有しており、前記自己保持リセ
    ット手段は検出された入出力異常を記憶保持すると共に
    前記マイクロプロセッサに対して異常情報を返信するこ
    とによりリセットし、前記返信停止手段は同一入出力番
    号に関する前記選択データメモリの返信回数が所定値を
    越えたときに該当する入出力番号に関して前記自己保持
    リセット手段によるリセット操作を停止して該当する入
    出力番号の異常を前記選択データメモリから消去し、前
    記確認処理手段は複数回の異常情報の読み出しにより異
    常を確定することにより、入出力異常の継続確認と確認
    後の返信停止とを行うことを特徴とする請求項8に記載
    の車載電子制御装置。
  10. 【請求項10】 前記第二の車載センサ群にはアナログ
    センサ群が含まれており、前記アナログセンサ群からの
    入力が多チャンネルAD変換器によりデジタル変換さ
    れ、このデジタル変換されたデータが前記読出返信パケ
    ット、または、定期返信パケットにより前記マイクロプ
    ロセッサに供給され、前記第一の電気負荷群と前記第二
    の電気負荷群との制御情報となることを特徴とする請求
    項1〜請求項9のいずれか一項に記載の車載電子制御装
    置。
  11. 【請求項11】 前記子局用直並列変換器にバス接続さ
    れた前記設定デバイスは、前記第二の車載センサ群から
    のON/OFF情報に対するデジタルフィルタ、また
    は、前記併用制御回路に多チャンネルAD変換器を介し
    てバス接続されたアナログセンサ群からの入力信号に対
    するデジタルフィルタのフィルタ定数設定メモリである
    ことを特徴とする請求項3または請求項5に記載の車載
    電子制御装置。
  12. 【請求項12】 前記マイクロプロセッサのウォッチド
    ッグ信号を監視するウォッチドッグタイマと、シリアル
    データを監視する第一と第二の相互監視手段と、異常検
    出出力を記憶する異常記憶回路とを備えており、前記ウ
    ォッチドッグタイマは前記マイクロプロセッサが発生す
    るウォッチドッグクリヤ信号を監視してクリヤ信号のパ
    ルス幅が所定値を越えたときにリセットパルスを出力し
    て前記マイクロプロセッサを再起動し、前記第一の相互
    監視手段は前記マイクロプロセッサで実行され、前記併
    用制御回路から返信されるシリアルデータのサムチェッ
    クの異常や遅延タイムアウト異常が所定回数継続したと
    きに異常検出出力を出力し、前記第二の相互監視手段は
    前記併用制御回路に包含され、前記マイクロプロセッサ
    から送信されるシリアルデータのサムチェック異常が所
    定回数継続したときに異常検出出力を出力し、前記異常
    記憶回路は前記リセットパルスと前記第一と第二の相互
    監視手段が出力する前記異常検出出力を記憶すると共
    に、電源投入時にはこれらの記憶をリセットし、前記異
    常記憶回路が異常を記憶しているときには特定の電気負
    荷の駆動を停止すると共に、異常警報表示を動作させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項5に記載の車載
    電子制御装置。
  13. 【請求項13】 前記第一の相互監視手段は返信間隔異
    常検出手段を包含しており、この返信間隔異常検出手段
    は前記定期返信パケットの受信間隔が所定値を越えたと
    きに異常検出出力を出力することを特徴とする請求項1
    2に記載の車載電子制御装置。
  14. 【請求項14】 前記第二の相互監視手段は受信間隔異
    常検出手段を包含しており、この受信間隔異常検出手段
    は、前記出力/設定パケットの受信間隔が所定値を越え
    たときに異常検出出力を出力すると共に、受信間隔の異
    常を検出していないときには前記出力/設定パケットに
    対応した受信正常パケットの返信を省略する返信省略手
    段を備えていることを特徴とする請求項12に記載の車
    載電子制御装置。
  15. 【請求項15】 前記定期返信パケットはステータス情
    報を含んでおり、このステータス情報は前記併用制御回
    路の状態を前記マイクロプロセッサに定期的に通報する
    と共に、少なくとも前記受信間隔異常検出手段による検
    出結果が正常か否かの情報を含むものであることを特徴
    とする請求項13または請求項14に記載の車載電子制
    御装置。
JP2002092402A 2002-03-28 2002-03-28 車載電子制御装置 Expired - Lifetime JP3637029B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092402A JP3637029B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 車載電子制御装置
US10/263,756 US6745120B2 (en) 2002-03-28 2002-10-04 Vehicle-mounted electronic control apparatus
DE10249166A DE10249166A1 (de) 2002-03-28 2002-10-22 Fahrzeug-montiertes elektronisches Steuergerät

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092402A JP3637029B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 車載電子制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003285702A true JP2003285702A (ja) 2003-10-07
JP3637029B2 JP3637029B2 (ja) 2005-04-06

Family

ID=28449627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002092402A Expired - Lifetime JP3637029B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 車載電子制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6745120B2 (ja)
JP (1) JP3637029B2 (ja)
DE (1) DE10249166A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005061269A (ja) * 2003-08-08 2005-03-10 Mitsubishi Electric Corp 電子制御装置
JP2005354475A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Mitsubishi Electric Corp 電子制御装置
US7467036B2 (en) 2004-10-26 2008-12-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha In-vehicle electronic control unit
JP2016126716A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 株式会社デンソー 電子制御装置

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2829321B1 (fr) * 2001-09-05 2004-12-24 Crouzet Automatismes Entree analogique pour circuit electronique
KR101120826B1 (ko) * 2003-06-30 2012-03-15 콘티넨탈 오토모티브 게엠베하 센서용 안전 장치
JP4296050B2 (ja) * 2003-07-14 2009-07-15 三菱電機株式会社 電子制御装置
JP4223909B2 (ja) * 2003-09-24 2009-02-12 三菱電機株式会社 車載電子制御装置
JP4242405B2 (ja) * 2006-09-15 2009-03-25 三菱電機株式会社 車載電子制御装置
DE102010008433B4 (de) * 2009-12-23 2022-02-03 Volkswagen Ag Verfahren zum Einstellen einer Betriebsart eines Verbrennungsmotors und eines Abgasstrangs des Verbrennungsmotors
JP5338845B2 (ja) * 2011-04-22 2013-11-13 株式会社デンソー スタータ制御装置の異常検出装置
JP5379880B2 (ja) * 2012-04-18 2013-12-25 三菱電機株式会社 電動機駆動制御装置
WO2014198802A1 (en) * 2013-06-14 2014-12-18 Koninklijke Philips N.V. Disaggregation apparatus for being used in a multi-group electrical network
KR101785821B1 (ko) 2016-01-04 2017-10-16 엘에스산전 주식회사 시리얼 통신의 프레임 수신 모니터링 방법
CN106292499B (zh) * 2016-09-27 2020-01-17 许继电气股份有限公司 智能变电站二次设备运维操作对象的安全防误方法及装置
CN109229102A (zh) * 2017-07-04 2019-01-18 百度在线网络技术(北京)有限公司 无人驾驶车辆控制系统、方法和装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3267646B2 (ja) 1991-10-31 2002-03-18 株式会社デンソー データ通信装置
JP3818675B2 (ja) 1993-06-28 2006-09-06 株式会社デンソー 入出力処理ic
JP3156493B2 (ja) 1994-03-29 2001-04-16 松下電器産業株式会社 車載用電子制御装置
JP3338679B2 (ja) * 1999-12-09 2002-10-28 本田技研工業株式会社 車両の診断装置
JP3925062B2 (ja) 2000-09-19 2007-06-06 三菱電機株式会社 車載電子制御装置
JP2002108835A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Mitsubishi Electric Corp 車載電子制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005061269A (ja) * 2003-08-08 2005-03-10 Mitsubishi Electric Corp 電子制御装置
JP2005354475A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Mitsubishi Electric Corp 電子制御装置
JP4508732B2 (ja) * 2004-06-11 2010-07-21 三菱電機株式会社 電子制御装置
US7467036B2 (en) 2004-10-26 2008-12-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha In-vehicle electronic control unit
JP2016126716A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 株式会社デンソー 電子制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6745120B2 (en) 2004-06-01
JP3637029B2 (ja) 2005-04-06
DE10249166A1 (de) 2003-10-16
US20030187569A1 (en) 2003-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003285702A (ja) 車載電子制御装置
JP4223909B2 (ja) 車載電子制御装置
US7912600B2 (en) In-vehicle electronic control apparatus having monitoring control circuit
EP2413484A2 (en) Safety control system
US9251632B2 (en) Vehicle diagnostic system
US7650274B2 (en) Microcomputer logic development system
JP6125111B2 (ja) 車載電子制御装置
CN85107028A (zh) 集束导线系统及其控制方法
US9783138B2 (en) Vehicle control device
US20050034015A1 (en) Electronic control unit
KR102554978B1 (ko) 통신 장치, 통신 방법, 프로그램, 및, 통신 시스템
US7539610B2 (en) Microcomputer logic development
JP5723189B2 (ja) 通信装置および通信システム
JP2012204936A (ja) 通信装置および通信システム
JP2010113419A (ja) マルチコア制御装置
JP2004013626A (ja) マイコンのロジック開発装置
JP5867350B2 (ja) 車両用電子制御装置
JP5418517B2 (ja) 通信システム
JP2013061783A (ja) マルチコア・プロセッサ
JP2006195739A (ja) 電子制御装置
CN110663224A (zh) 车辆用控制装置及程序重写方法
JP7056457B2 (ja) 電子制御装置
JP4073184B2 (ja) エンジン制御装置
KR100454185B1 (ko) 버스제어 시스템의 카드자동인식시스템 및 그 방법
CN115158341A (zh) 基于功能安全设计的车辆故障上传方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050106

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3637029

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term