JP5418517B2 - 通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、通信チャネルを複数有する通信システム(多チャネル通信システム)に関する。
複数の電子制御装置(以下、ECUという)の機能を1つのECUに統合しようとする場合、その統合化した1つのECU(以下、統合ECUという)においては、本来別々の複数組のECU間でそれぞれ行われていた各シリアル通信を、1本の物理通信路に集約することが考えられる。
つまり、本来別々に行われていたシリアル通信毎に、チャネル(通信チャネル)を設定すると共に、その複数のチャネルのうち、1本の物理通信路により通信を行うチャネルを所定の規則に従い切り替えることで、各チャネルの通信を時分割で行うようにする。
図5を用いて具体的に説明すると、この図5に示す統合ECU100では、マスタ装置としてのマイコン110と、スレーブ装置としてのIC120とがあり、そのマイコン110とIC120は、物理通信路としての通信線130によって接続されている。
そして、マイコン110は、3つの処理部111〜113を有しており、IC120も、3つの処理部121〜123を有している。尚、マイコン110の各処理部111〜113は、マイコン110のCPUがソフトウェアを実行することで実現されるものであり、IC120の各処理部121〜123は、IC120内の回路によって実現されている。
マイコン110の処理部111とIC120の処理部121は、通信により情報を共有しながらハイブリッド車両のエンジンを制御するための処理を行う。
マイコン110の処理部112とIC120の処理部122は、通信により情報を共有しながらハイブリッド車両のモータを制御するための処理を行う。
マイコン110の処理部113とIC120の処理部123は、通信により情報を共有しながらハイブリッド車両のバッテリの充電を制御するための処理を行う。
ここで、処理部111〜113,121〜123の各々は、別々のECUに搭載されていたものである。そして、各処理部111〜113,121〜123が別々のECUに搭載されていた場合には、図5の点線で示すように、各処理部を搭載したECUは、通信相手のECUと通信線により一対一で接続すれば良かった。
これに対して、図5の如き統合ECU100の形態を採った場合、処理部111〜113,121〜123の各々は、自身の通信相手と1つの通信線130を介して通信することとなる。そこで、統合ECU100では、処理部111,121間の通信と、処理部112,122間の通信と、処理部113,123間の通信とを、別々のチャネルとし、その各チャネルを切り替えることで、処理部111〜113,121〜123の各々が自身の通信相手と通信できるようにしている。
ところで、多チャネルのシリアル通信としては、例えば特許文献1に記載されているように、チャネル毎のデータを予め定められた順序で送信する手法がある。しかし、その手法では、各チャネルの通信を予め定められた順序でしか行えない。
そのため、図5の統合ECU100では、マイコン110とIC120とが、以下の手順で通信を行う。
まず、マイコン110では、処理部111〜113のうち、通信を行うべき1つの処理部を選択し、その選択した処理部の通信相手(即ち、処理部121〜123の何れか)を示すIDを、IC120へ送信すると共に、その選択した処理部を、IC120と通信可能な状態にする。そして、IC120では、処理部121〜123のうち、マイコン110からのIDに該当する処理部を選択して、その選択した処理部をマイコン110と通信線130を介して通信させる。
このため、例えば、マイコン110において、処理部111が、通信を行うべき処理部として選択された場合には、その処理部111の通信相手として定められている処理部121を示すIDが、マイコン110からIC120へ送信されることにより、処理部111と処理部121とが通信線130を介して通信することとなる。
特開昭62−85524号公報
上記統合ECU100におけるマイコン110とIC120とからなる通信システムでは、例えば、通信線130に乗ったノイズ等によってマイコン110からの上記IDがIC120に正しく伝達されなかったり、IC120においてマイコン110と通信する処理部を切り替えるために設けられている回路が誤動作したりすると、マイコン110側の処理部は、IC120側の想定外の処理部と通信してしまうこととなる。つまり、チャネル間干渉が発生して、チャネルの独立性が崩れてしまう。
そして、誤った組み合わせの処理部同士が通信した場合に、そのことを検知できないと、予期せぬ処理結果を招いてしまう可能性があるため好ましくない。
例えば、マイコン110の処理部113からIC120の処理部123へ送るべき充電制御に関するデータが、IC120の処理部121へ送られてしまった場合に、そのことが見逃されてしまうと、処理部121において処理部113からのデータがエンジンの制御に用いられてしまうこととなり、その結果、エンジンの制御を正しく行うことができなくなる。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、スレーブ装置における複数の処理部のうち、マスタ装置からスレーブ装置へ送信される識別情報が示す処理部が、マスタ装置の通信相手として選択される通信システムにおいて、誤った通信相手との通信が行われたことを検知できるようにすることを目的としている。
第1発明の通信システムでは、マスタ装置とスレーブ装置とが通信路を介して接続されており、スレーブ装置は、マスタ装置と通信路を介して通信する処理部であるスレーブ側処理部を複数有している。
そして、マスタ装置は、複数のスレーブ側処理部の何れか1つを当該マスタ装置の通信相手として決定すると共に、その決定したスレーブ側処理部を示す識別情報を、スレーブ装置へ送信する。すると、スレーブ装置は、複数のスレーブ側処理部のうち、マスタ装置からの識別情報が示すスレーブ側処理部をマスタ装置の通信相手として選択して、その選択したスレーブ側処理部をマスタ装置と通信路を介して通信させる。
ここで特に、第1発明の通信システムは、判定手段を備えており、その判定手段は、マスタ装置が通信相手として決定したスレーブ側処理部と、スレーブ装置においてマスタ装置の通信相手になったスレーブ側処理部とが、一致しているか否かを判定する。
このため、もし、マスタ装置が通信相手として決定したスレーブ側処理部とは違うスレーブ側処理部が、実際の通信相手になった場合には、判定手段が“不一致”と否定判定することとなり、誤った通信相手との通信が行われたことを検知することができる。そして、その場合には、受信したデータを破棄するような処置を行うことで、不適切なデータが何等かの処理に用いられてしまうことを防止することができる。
次に、第2発明の通信システムでは、第1発明の通信システムにおいて、判定手段は、スレーブ装置に設けられた第1手段と、マスタ装置に設けられた第2手段とからなる。
スレーブ装置側の第1手段は、複数のスレーブ側処理部のうち、当該スレーブ装置においてマスタ装置の通信相手として選択されたスレーブ側処理部(即ち、マスタ装置と実際に通信することとなったスレーブ側処理部)を示す実通信相手情報を、マスタ装置へ送信する。
そして、マスタ装置側の第2手段は、マスタ装置が通信相手として決定したスレーブ側処理部と、スレーブ装置からの実通信相手情報が示すスレーブ側処理部とが、一致しているか否かを判定する。尚、実通信相手情報が示すスレーブ側処理部は、スレーブ装置においてマスタ装置の通信相手になったスレーブ側処理部であり、この第2手段の判定動作により、第1発明の判定手段による判定が実現される。
そして、この構成によれば、マスタ装置において、誤った通信相手(即ち、本来の通信相手ではないスレーブ側処理部)と通信したことを検知することができる。
尚、マスタ装置がスレーブ装置へ送信する識別情報は、各スレーブ側処理部と一対一に対応するものであるため、第1手段によってスレーブ装置からマスタ装置へ送信される実通信相手情報は、その識別情報と同じ形態のデータ(即ち、識別情報と同じビット数で同じビット列のデータ)でも良い。しかし、実通信相手情報としては、その識別情報よりもビット数が多いデータに設定する方が好ましい。なぜなら、マスタ装置側の第2手段が本当ならば“不一致”と否定判定すべき異常時において、マスタ装置に受信される実通信相手情報がノイズによって偶然に“一致”と判定(正常判定)されてしまうデータに化けてしまう可能性を低くすることができるからである。
次に、第3発明の通信システムでは、第2発明の通信システムにおいて、マスタ装置は、複数のスレーブ側処理部の何れか1つと通信する処理部であって、どのスレーブ側処理部と通信するかが定められているマスタ側処理部を複数有している。そして、マスタ装置は、複数のマスタ側処理部の何れか1つを、スレーブ装置と通信するものとして選択し、その選択したマスタ側処理部の通信相手として定められているスレーブ側処理部を、前記決定したスレーブ側処理部(即ち、当該マスタ装置の通信相手として決定したスレーブ側処理部)として、そのスレーブ側処理部を示す識別情報を、スレーブ装置へ送信すると共に、前記選択したマスタ側処理部をスレーブ装置と通信路を介して通信させるようになっている。
更に、マスタ装置は、マスタ側処理部の各々について、そのマスタ側処理部の通信相手として定められているスレーブ側処理部に固有の照合コードが記録された照合マップを有している。
また、スレーブ装置は、スレーブ側処理部の各々について、そのスレーブ側処理部の前記照合コードが記憶された照合コード記憶部を有している。
そして、判定手段を成す第1手段と第2手段とのうち、スレーブ装置に設けられた第1手段は、前記照合コード記憶部に記憶された照合コードのうち、当該スレーブ装置においてマスタ装置の通信相手として選択されたスレーブ側処理部の照合コードを、前記実通信相手情報としてマスタ装置へ送信する。
また、マスタ装置に設けられた第2手段は、前記照合マップに記録された照合コードのうち、スレーブ装置と通信するものとして選択したマスタ側処理部について記録された照合コードと、スレーブ装置からの前記照合コード(第1手段によって送信された照合コード)とが、一致しているか否かを判定する。尚、その両方の照合コードが一致していれば、マスタ装置が通信相手として決定したスレーブ側処理部と、スレーブ装置からの実通信相手情報が示すスレーブ側処理部(即ち、スレーブ装置においてマスタ装置の通信相手になったスレーブ側処理部)とが一致しているということであり、逆に、上記両方の照合コードが一致していなければ、マスタ装置が通信相手として決定したスレーブ側処理部と、スレーブ装置からの実通信相手情報が示すスレーブ側処理部とが一致していないということである。
つまり、第3発明の通信システムでは、マスタ装置における何れか1つのマスタ側処理部と、スレーブ装置における何れか1つのスレーブ側処理部とが、通信路を介して通信するようになっている。そして、もし、マスタ装置においてスレーブ装置と通信するものとして選択されたマスタ側処理部が、スレーブ装置における誤った通信相手(即ち、本来の通信相手ではないスレーブ側処理部)と通信した場合には、判定手段を成す第2手段が“不一致”と否定判定することとなる。
よって、マスタ装置におけるマスタ側処理部の各々について、本来の通信相手ではないスレーブ側処理部と通信したこと(通信異常)を検知することができる。
また、設計変更により、マスタ側処理部が通信すべきスレーブ側処理部が変わったとしても、照合マップを変更するだけで対応することができる。つまり、照合マップを変更するだけで、第2手段の判定結果が、判定手段の判定結果として正しいものとなるようにすることができる。
また例えば、複数のマスタ側処理部の通信相手として、同じ1つのスレーブ側処理部が定められた場合には、照合マップにおいて、その複数の各マスタ側処理部について記録されるスレーブ側処理部の照合コードを、上記同じ1つのスレーブ側処理部に固有の照合コードとしておけば良い。つまり、複数の各マスタ側処理部について、同じ照合コードを記録しておけば良い。そして、このようにすれば、複数のマスタ側処理部が同じ1つのスレーブ側処理部と通信する場合でも、第2手段の判定結果が判定手段の判定結果として正しいものとなるようにすることができる。
例えば、図5の例において、処理部123が処理部121に吸収され、処理部111だけでなく処理部113の通信相手も処理部121となった場合、照合マップにおいて、処理部111,113の各々について記録される照合コードを、処理部121に固有の照合コードとしておけば良い。尚、この場合、処理部113からIC120における処理部121とは別の処理部へデータを送信し、IC120内において、その別の処理部から処理部121へデータを供給するように構成することも考えられるが、処理部113から処理部121へ直接データを送信した方が、データの転送効率が良くなる。
ところで、マスタ装置とスレーブ装置は、マスタ装置側の照合マップと、スレーブ装置側に記憶される照合コードとが、固定値となるように構成することができ、その場合には、各装置の製造段階において照合マップと照合コードとが設定されるようにすれば良い。
また、マスタ装置とスレーブ装置は、マスタ装置側の照合マップと、スレーブ装置側に記憶される照合コードとが、変更可能となるように構成しても良く、その場合には、各装置が起動した直後に行われる初期化の動作により、照合マップと照合コードとの設定が行われるように構成すれば良い。また更に、その照合マップの設定や照合コードの設定は、各装置において処理部(マスタ側処理部、スレーブ側処理部)とは別に用意されたソフトウェア又はハードウェアによって実施するように構成すれば、処理部を修正することなく、その別に用意したソフトウェア又はハードウェアを修正することにより、照合マップ及び照合コードの変更に対応することができるため有利である。
次に、第4発明の通信システムでは、第2,第3発明の通信システムにおいて、スレーブ装置は、マスタ装置からの前記識別情報が示すスレーブ側処理部と通信路とを、マルチプレクサを介してデータ通信可能に接続することにより、前記識別情報が示すスレーブ側処理部をマスタ装置の通信相手として選択するようになっており、更に、前記第1手段は、前記実通信相手情報を、前記マルチプレクサを介してマスタ装置へ送信するようになっている。
そして、この構成によれば、スレーブ装置側のマルチプレクサの故障も検出することができるようになる。つまり、マルチプレクサが正常に動作しなくなれば、マスタ装置の通信相手となるべき正しいスレーブ側処理部を選択することができなくなるが、その場合、マスタ装置へ正しい実通信相手情報が送信されなくなるため、マスタ装置において、第2手段により“不一致”と否定判定され、異常が検知されることとなるからである。
次に、第5発明の通信システムでは、第2〜第4発明の通信システムにおいて、マスタ装置は、前記第2手段による判定結果またはエラー処理の指示をスレーブ装置へ送信するようになっている。
マスタ装置から判定結果を送信すれば、スレーブ装置側でも異常の有無を知ることができ、異常が発生した場合(誤った通信が行われた場合)に適切な処置を行うことができるようになる。また、マスタ装置からエラー処理の指示を送信するように構成しても、同様の効果が得られる。つまり、異常が発生した場合にスレーブ装置側でも適切な処置としての所定のエラー処理を行うことができるようになる。尚、後者の場合、マスタ装置は、第2手段による判定結果が“不一致”の場合に、エラー処理の指示を送信すれば良い。
次に、第6発明の通信システムでは、第2〜第5発明の通信システムにおいて、マスタ装置は、第2手段により、“不一致”と否定判定(即ち、当該マスタ装置が通信相手として決定したスレーブ側処理部と前記実通信相手情報が示すスレーブ側処理部とが一致していないと否定判定)された場合、その否定判定された回数が規定値に達していなければ、前記識別情報の再送信を行って、通信相手として決定したスレーブ側処理部との通信をやり直すようになっている。
この構成によれば、ノイズ等の一時的な原因により、誤った通信相手との通信が行われてしまった場合には、再度同じ通信相手との通信が行われることとなり、異常時の復旧能力を高めることができる。
尚、第2手段により否定判定された回数が規定値に達した場合には、通信異常に対処するための何等かの異常時処理を行えば良い。また、その異常時処理を、マスタ側処理部とは別のソフトウェア又はハードウェアによって実施するように構成すれば、マスタ側処理部の処理負荷を増やすことが無いため好ましい。
次に、第7発明の通信システムでは、第2〜第6発明の通信システムにおいて、マスタ装置は、第2手段により、“不一致”と否定判定された場合、マスタ側処理部とは別のソフトウェア又はハードウェアによって所定の異常時処理を実施するようになっている。そして、この構成によれば、マスタ側処理部を変更しなくても異常時処理を行うことができ、また、マスタ側処理部の処理負荷を増やすことが無いため好ましい。
尚、第5発明の通信システムにおいても、スレーブ装置が、マスタ装置からの判定結果により異常の発生を検知した場合には、何等かの異常時処理を行うこととなるが、その異常時処理も、スレーブ側処理部とは別のソフトウェア又はハードウェアによって実施するように構成すれば、スレーブ側処理部を変更しなくても済むし、スレーブ側処理部の処理負荷を増やすことも無い。
以上のことを踏まえ、請求項1の発明は、
マスタ装置と、
前記マスタ装置と通信路を介して接続されるスレーブ装置であって、前記マスタ装置と前記通信路を介して通信する処理部であるスレーブ側処理部を複数有したスレーブ装置と、を備え、
前記マスタ装置は、前記複数のスレーブ側処理部の何れか1つを当該マスタ装置の通信相手として決定すると共に、その決定したスレーブ側処理部を示す識別情報を、前記スレーブ装置へ送信し、
前記スレーブ装置は、前記複数のスレーブ側処理部のうち、前記マスタ装置からの前記識別情報が示すスレーブ側処理部を前記マスタ装置の通信相手として選択して、その選択したスレーブ側処理部を前記マスタ装置と前記通信路を介して通信させる、通信システムであって、
前記スレーブ装置は、
前記複数のスレーブ側処理部のうち、当該スレーブ装置において前記マスタ装置の通信相手として選択されたスレーブ側処理部を示す実通信相手情報を、前記マスタ装置へ送信する第1手段を備え、
前記マスタ装置は、
前記複数のスレーブ側処理部の何れか1つと通信する処理部であって、どのスレーブ側処理部と通信するかが定められているマスタ側処理部を複数有しており、
更に、前記マスタ装置は、
前記通信路へのデータ信号の出力と前記通信路からのデータ信号の入力とを行う通信回路であって、前記複数のマスタ側処理部に共通使用されるマスタ側通信回路と、
前記複数のマスタ側処理部の何れか1つを選択して、前記マスタ側通信回路に接続させるマルチプレクサであるマスタ側マルチプレクサと、
前記複数のマスタ側処理部の何れか1つを、前記スレーブ装置と通信するものとして選択し、その選択したマスタ側処理部の通信相手として定められているスレーブ側処理部を、当該マスタ装置の通信相手として決定し、その決定したスレーブ側処理部を示す識別情報を、前記マスタ側通信回路から前記スレーブ装置へ送信させると共に、前記選択したマスタ側処理部を前記マスタ側マルチプレクサに選択させて前記マスタ側通信回路に接続させることにより、前記選択したマスタ側処理部を前記スレーブ装置と前記通信路を介して通信させるマスタ側チャネルマネージャと、
前記マスタ側チャネルマネージャにより当該マスタ装置の通信相手として決定されたスレーブ側処理部と、前記マスタ側通信回路により受信された前記スレーブ装置からの前記実通信相手情報が示すスレーブ側処理部とが、一致しているか否かを判定する第2手段と、を備えること、を特徴とする。
実施形態のECU(電子制御装置)の構成を表す構成図である。 処理部のIDと照合マップと照合コードとを説明する説明図である。 マイコンとICとで行われる初期化動作を表すフローチャートである。 マイコンとICとで通信のために行われる動作を表すフローチャートである。 背景技術を説明する説明図である。
以下に、本発明が適用された実施形態のECU(電子制御装置)について説明する。
図1に示すように、本実施形態のECU1は、マスタ装置としてのマイコン10と、スレーブ装置としてのIC30とを備えている。そして、マイコン10とIC30は、物理的な通信路としての通信線(本実施形態ではシリアル通信線)20によって接続されている。尚、本実施形態のECU1は、例えばハイブリッド車両(走行動力源として内燃機関型エンジンとモータとを備えた自動車)に搭載されるものであるが、それに限るものではない。また、マスタ装置とスレーブ装置との両方がマイコン又はICであっても良い。
マイコン10は、複数(この例では3つ)の処理部11〜13を有しており、IC30も、3つの処理部31〜33を有している。
例えば、マイコン10の処理部11とIC30の処理部31は、通信線20を介した通信により情報を共有しながらハイブリッド車両のエンジンを制御するための処理を行うものであり、マイコン10の処理部12とIC30の処理部32は、通信線20を介した通信により情報を共有しながらハイブリッド車両のモータを制御するための処理を行うものであり、マイコン10の処理部13とIC30の処理部33は、通信線20を介した通信により情報を共有しながらハイブリッド車両のバッテリの充電を制御するための処理を行うものである。尚、マイコン10の各処理部11〜13は、マイコン10のCPU(図示省略)がソフトウェアを実行することで制御される機能ブロックであり、IC30の各処理部31〜33は、IC30内の回路によって実現される機能ブロックである。
そして、本実施形態では、処理部11,31同士の通信と、処理部12,32同士の通信と、処理部13,33同士の通信とが、別々のタイミングで行われるようになっている。つまり、各組の処理部同士の通信は、時間的に分離された各チャネル(通信チャネル)で実施される。ここでは、処理部11,31同士の通信が、第1チャネルの通信であり、処理部12,32同士の通信が、第2チャネルの通信であり、処理部13,33同士の通信が、第3チャネルの通信であるとする。
更に、マイコン10は、通信線20へのデータ信号の出力と通信線20からのデータ信号の入力とを行う通信回路である通信ドライバ21と、処理部11〜13のうち、通信ドライバ21にアクセスする処理部(即ち、通信線20とデータ通信可能に接続されてIC20と通信する1つの処理部)を選択するマルチプレクサ22と、通信を実施するチャネルを選択するチャネルマネージャ23と、チャネルの独立性が崩れたことを検知するための異常検出用装置24と、を備えている。
尚、チャネルの独立性が崩れるとは、マイコン10の処理部11〜13とIC30の処理部31〜33とが、本来の正しい組み合わせとは異なる組み合わせで通信してしまう、ということである。
また、チャネルマネージャ23は、チャネルを選択する動作として、以下のような動作を行う。即ち、チャネルマネージャ23は、所定の規則に従って、処理部11〜13の中から、IC30(詳しくはIC30における処理部31〜33の何れか)と通信を行うべき1つの処理部(以下、通信実施処理部ともいう)を選択する。そして、その選択した通信実施処理部の通信相手として定められているIC30側の処理部(31〜33の何れか)を示す識別情報としてのIDを、マルチプレクサ22を経由して通信ドライバ21からIC30へと送信させると共に、選択した通信実施処理部をマルチプレクサ22に選択させて通信ドライバ21(延いては通信線20)と接続させる。
このため、チャネルマネージャ23には、図2(A)に示すように、マイコン10側の各処理部11〜13のIDと、IC30側の処理部31〜33のIDとが、通信すると定められている処理部同士の各IDが対応するように記憶されている。そして、チャネルマネージャ23は、具体的には、選択した通信実施処理部のIDと対応して記憶されているIC30側の処理部のIDを検索し、その検索したIDをIC30へと送信させる。
尚、本実施形態では、処理部11〜13のIDは、それぞれ「A」,「B」,「C」であり、処理部31〜33のIDは、それぞれ「a」,「b」,「c」である。そして、それら処理部のIDは、例えば2ビットのデータである。また、別の形態として、各処理部11〜13の通信相手のIDが、その各処理部11〜13にそれぞれ記憶されていて、通信実施処理部として選択された処理部から、その処理部の通信相手のIDが、マルチプレクサ22を経由して通信ドライバ21へ供給されるように構成しても良い。
また、異常検出用装置24は、照合マップ26と、チャネルの独立性が維持されているか否かを判定する照合装置27と、その照合装置27にてチャネルの独立性が崩れたと判定された場合に特定のエラー処理を行うエラー処理装置28とを備えている。
照合マップ26は、マイコン10側の各処理部11〜13について、その処理部の通信相手として定められているIC30側の処理部に固有の照合コードが記録されたデータマップであり、本実施形態では、図2(B)に示すように、マイコン10側の各処理部11〜13のIDと、そのIDが示す処理部の通信相手であるIC30側の処理部に固有の照合コードとが、対応付けて記録されたものである。
尚、図2において、$は、それより左側のXXやYYの1文字ずつが16進数を示す文字であることを意味している。つまり、本実施形態において、照合コードは、処理部のIDのビット長よりも長い8ビットのデータである。また、図2(A),(B)から分かるように、処理部11の通信相手である処理部31の照合コードは「$XX」であり、処理部12の通信相手である処理部32の照合コードは「$YY」であり、処理部13の通信相手である処理部33の照合コードは「$ZZ」である。
そして更に、マイコン10は、ソフトウェアからなるハイパーバイザ25も備えている。そのハイパーバイザ25は、処理部11〜13の各々を実現するアプリケーションソフトとは別の上位のソフトウェアであって、主にIC30との通信に関する機能を管理するソフトウェアである。
一方、IC30は、通信線20へのデータ信号の出力と通信線20からのデータ信号の入力とを行う通信回路である通信ドライバ41と、処理部31〜33のうち、通信ドライバ41にアクセスする処理部(即ち、通信線20とデータ通信可能に接続されてマイコン10と通信する1つの処理部)を選択するマルチプレクサ42と、処理部31〜33のうち、マイコン10から受信した上記IDに対応する処理部を、マルチプレクサ42に選択させて通信ドライバ41(延いては通信線20)と接続させるチャネルマネージャ43と、チャネルの独立性が崩れたことを検知するための異常検出用装置44と、を備えている。
そして、異常検出用装置44は、各処理部31〜33の照合コードを、どの処理部の照合コードか識別可能に記憶した照合コード記憶部45を有する照合コード送信装置46と、マイコン10側の照合装置27による判定結果(後述する照合結果)を取得して解析するエラー情報受信装置47と、そのエラー情報受信装置47が取得した判定結果が異常(即ち、チャネルの独立性が崩れたということ)を示すものであった場合に所定のエラー処理を行うエラー処理装置48とを備えている。尚、本実施形態において、照合コード記憶部45には、図2(C)に示すように、各処理部31〜33のIDと、そのIDが示す処理部の照合コードとが、対応付けて記憶されている。
次に、マイコン10とIC30とで通信のために行われる動作について、図3,図4のフローチャートを用い説明する。
まず、図3(A)に示すように、マイコン10では、例えば当該マイコン10の起動時において、ハイパーバイザ25が行う初期化の処理により、照合マップ26の設定を行う(S110)。尚、当然であるが、各処理部11〜13の通信相手が変更された場合や、通信相手の照合コード自体が変更された場合には、照合マップ26に記録される内容も変更される。例えば、IDが「A」の処理部11の通信相手が、照合コード=「$WW」の処理部に変更された場合には、図2(B)に示した照合マップ26において、「A」のIDに対応した照合コードとしては「$WW」が記録されることとなる。
また、図3(B)に示すように、IC30では、例えば当該IC30の起動時において、処理部31〜33とは別の回路により、照合コードの設定を行う(S210)。つまり、各処理部31〜33の照合コードを照合コード記憶部45に記憶させる。
具体的には、例えば、図示しない他の記憶媒体から照合コード記憶部45に照合コードを転送するように構成することができる。また、照合コードのビット数が比較的少ないのであれば、IC30の外部に設けられた複数のディップスイッチのオン・オフ状態を読み取り、それらのオン・オフ状態を示す“1”,“0”のビット列を、照合コードとして照合コード記憶部45に記憶するように構成することもできる。
尚、本実施形態では、マイコン10側に記憶される照合マップ26と、IC30側に記憶される照合コードとを、変更できるようにしているが、それらが変更不能な構成であっても良い。
次に、マイコン10では、通信可能な状態のときに処理部11〜13のうちの何れかが通信要求を出すと、図4(A)に示す通信動作を開始して、まず、通信ドライバ21からIC30へ通信開始要求信号を送信する(S310)。尚、通信開始要求信号を送信するための処理は、例えばハイパーバイザ25によって行われる。
また、IC30は、マイコン10からの通信開始要求信号を通信ドライバ41によって受信すると、図4(B)に示す通信動作を開始する。
そして、図4(A)に示すように、マイコン10では、通信開始要求信号の送信が終了すると、チャネルマネージャ23が、処理部11〜13のうちで通信要求を出した1つの処理部を、IC30と通信すべき処理部(通信実施処理部)として選択し、前述したように、その選択した通信実施処理部の通信相手として定められている処理部(31〜33の何れか)のIDを、マルチプレクサ22を経由して通信ドライバ21からIC30へと送信させると共に、その選択した通信実施処理部をマルチプレクサ22に選択させて通信ドライバ21(延いては通信線20)と接続させる(S320)。
尚、処理部11〜13のうちの2つ以上が通信要求を出した場合、チャネルマネージャ23は、その通信要求を出した複数の処理部の中から、予め定められた優先順位に従って、1つの通信実施処理部を選択する。
また、図4(B)に示すように、IC30では、マイコン10からのIDが通信ドライバ41によって受信されると、チャネルマネージャ43が、処理部31〜33のうち、マイコン10からのIDに対応する処理部を、マルチプレクサ42に選択させて通信ドライバ41(延いては通信線20)と接続させる(S420)。
すると、正常ならば、マイコン10側で選択された通信実施処理部と、それの通信相手として定められているIC30側の処理部とが、通信可能に接続されることとなり、その処理部同士が通信線20を介して通信する(S330,S430)。尚、ここで行われる通信は、制御対象を制御するための通常の通信(通常通信)であり、本実施形態では、双方向通信であるが、その通常通信は、マイコン10からIC30への一方向通信、あるいは、IC30からマイコン10への一方向通信であっても良い。
そして、IC30では、通常通信が終わって通信完了状態に移行する前に、照合コード送信装置46が、照合コード記憶部45に記憶されている照合コードのうち、マルチプレクサ42によって選択されている処理部(即ち、チャネルマネージャ43がマルチプレクサ42に選択させた処理部であり、実際にマイコン10の通信相手になった処理部)の照合コードを、マルチプレクサ42に選択させて、該マルチプレクサ42から通信ドライバ41に供給することにより、その照合コードを通信ドライバ41からマイコン10へと送信させる(S440)。つまり、本実施家形態では、実際にマイコン10の通信相手になった処理部の照合コードを、マルチプレクサ42を介してマイコン10へ送信するようになっている。
すると、そのIC30からの照合コードは、マイコン10の通信ドライバ21によって受信される(S340)。
そして、マイコン10では、照合装置27が、照合マップ26から、マルチプレクサ22が選択している処理部のIDに対応して記憶されている照合コードを検索して、その照合コードと、IC30から受信した照合コードとが、一致しているか否かを判定する照合処理を行うと共に、その照合処理の判定結果である照合結果(“一致”又は“不一致”)を、通信ドライバ21からIC30へ送信させる(S350)。
尚、この照合処理において、照合マップ26から照合コードを検索するためのIDとしては、チャネルマネージャ23が選択した通信実施処理部(つまり、チャネルマネージャ23がマルチプレクサ22に選択させた処理部)のIDであっても良いし、マルチプレクサ22が実際に選択している処理部を特定する機能があれば、その特定した処理部のIDを用いても良い。
すると、そのマイコン10からの照合結果は、IC30の通信ドライバ41によって受信される(S450)。
ここで、マイコン10側の処理部(通信実施処理部)と、IC30側の処理部とが、図2(A)に示した正しい組み合わせで通信した場合には、照合装置27による照合結果は、正常を示す“一致”となるが、マイコン10の処理部とIC30の処理部とが正しくない組み合わせで通信した場合(チャネルの独立性が崩れた場合)には、照合装置27による照合結果は、異常を示す“不一致”となる。
そして、マイコン10において、上記照合結果が“一致”であれば(S360:YES)、エラー処理装置28が、異常発生回数を計数するためのエラーカウンタCNを、0にクリアする(S365)。そして、その後、マイコン10側の通信動作が終了して、マイコン10は通信完了状態になる。
これに対し、マイコン10において、上記照合結果が“不一致”であれば(S360:NO)、エラー処理装置28が、所定のエラー処理を行う(S370)。そのエラー処理とは、例えば、今回の通常通信(S330)でIC30から取得したデータを破棄する処理である。そして更に、エラー処理装置28は、エラーカウンタCNをインクリメントし(S373)、そのエラーカウンタCNの値が規定値以上になったか否かを判定する(S375)。そして、エラーカウンタCNの値が規定値以上でないと判定された場合には(S375:NO)、通信実施処理部を変えずに、前述したS310以降の動作が再び行われる。つまり、この場合、マイコン10は、IC30へ前回送信したIDと同じIDを再度送信して、通常通信をやり直す。
また、エラー処理装置28は、エラーカウンタCNの値が規定値以上になったと判定した場合には(S375:YES)、通信異常が発生したこと(詳しくは、チャネルの独立性が崩れたこと)をハイパーバイザ25に通知する(S377)。
すると、マイコン10側の通信動作が終了して、マイコン10は通信完了状態になるが、ハイパーバイザ25は所定のフェイルセーフ処理を行う。そのフェイルセーフ処理とは、例えば、通信異常が発生したことを、不揮発性のメモリに記憶したり、車両の運転者等に報知したりする処理である。
一方、IC30において、マイコン10から受信した照合結果は、通信ドライバ41からエラー情報受信装置47に転送される。すると、エラー情報受信装置47は、そのマイコン10からの照合結果が“一致”か否かを判定する(S460)。そして、照合結果が“一致”であると判定された場合には(S460:YES)、IC30側の通信動作が終了して、IC30は通信完了状態になる。
これに対し、エラー情報受信装置47により、照合結果が“不一致”であると判定された場合には(S460:NO)、エラー処理装置48が所定のエラー処理を行う(S470)。そのエラー処理とは、例えば、今回の通常通信(S430)でマイコン10から取得したデータを破棄する処理である。そして、その後、IC30側の通信動作が終了して、IC30は通信完了状態になる。
以上のような本実施形態のマイコン10とIC30とからなる通信システムによれば、マイコン10側の処理部11〜13のうち、IC30と通信するものとして選択された処理部(通信実施処理部)が、IC30側の正しい通信相手(即ち、本来の通信相手として定められている処理部)と通信しなかった場合には、マイコン10側の照合装置27による照合結果が“不一致”となる。よって、マイコン10の各処理部11〜13について、本来の通信相手ではないIC30側の処理部と通信したこと(通信異常)を検知することができる。そして、その通信異常を検知した場合には、受信データを破棄する処置(前述のエラー処理)を行うことで、不適切なデータが車両における制御の処理に用いられてしまうことを防止することができる。
尚、このような通信異常は、例えば、ノイズによって、マイコン10からIC30へ送るIDが通信線20上や通信ドライバ21,41で誤ったデータに変化してしまったり、マイコン10側のマルチプレクサ22が誤動作したり、IC30側のマルチプレクサ42やチャネルマネージャ43が誤動作した場合に起こり得る。
また、本実施形態では、通信異常の有無を、処理部11〜13,31〜33とは別のハードウェア(異常検出用装置24,44)によって検出しているため、処理部11〜13,31〜33に追加機能を設ける必要が無い。このため、処理部11〜13,31〜33の各々を有した複数のECUを1つのECUとして統合形成する場合に、処理部11〜13,31〜33を修正することなく、チャネルの独立性が崩れたことを検知して、制御の信頼性を確保することができる。
また、本実施形態において、照合装置27が照合する照合データは、通常通信のためのIDよりもビット数が多いデータ列であるため、本当は異常な通信が行われたのに、マイコン10に受信される照合データがノイズによって偶然に“一致”と正常判定されてしまうデータに化けてしまう可能性を、低くすることができる。
また、設計変更により、マイコン10側の処理部11〜13が通信すべきIC30側の処理部が変わったとしても、照合マップ26を変更すれば対応することができる。
また例えば、マイコン10側の複数の処理部の通信相手として、IC30側における同じ1つの処理部が定められた場合には、図2(B)に例示した照合マップ26において、その複数の処理部のIDに対して記録される照合コードを、上記同じ1つの処理部に固有の照合コードとしておけば良い。
また、マイコン10とIC30は、マイコン10側の照合マップ26と、IC30側に記憶される照合コードとが、変更可能となるように構成されているため、設計変更に対応するのが容易となる。
また更に、照合マップ26の設定や照合コードの設定は、マイコン10及びIC30の各々において、処理部11〜13,31〜33とは別に用意されたソフトウェア又はハードウェアによって実施されるように構成しているため、処理部11〜31を成すソフトウェア(アプリケーションソフト)や、処理部31〜33を成すハードウェアを修正することなく、照合マップ26及び照合コードの変更に対応することができる。
また、IC30は、実際にマイコン10と通信した処理部の照合コードを、マルチプレクサ42を介してマイコン10へ送信するようになっているため、そのマルチプレクサ42の故障も検出することができるようになる。つまり、マルチプレクサ42が正常に動作しなくなれば、IC30において、マイコン10の通信相手となるべき正しい処理部を選択することができなくなるが、その場合、マイコン10へ正しい照合コードが送信されなくなるため、マイコン10において、照合装置27により“不一致”と判定されて、異常が検知されることとなる。
また、マイコン10は、照合装置27による照合結果をIC30へ送信するようになっているため、IC30側でも、異常の有無を知ることができ、異常が発生した場合(誤った通信が行われた場合)には、所定のエラー処理(本実施形態では受信データの破棄:S470)を行うことができる。尚、マイコン10は、図4(A)のS350にて、IC30へ照合結果を送信することに代えて、照合結果が“不一致”の場合にIC30へエラー処理の指示を送信し、IC30側では、そのエラー処理の指示を受信したなら、エラー処理(S470)を行うようにしても良い。
また、マイコン10は、照合装置27による照合結果が“不一致”となった場合、その“不一致”と判定(否定判定)された回数が規定値に達するまでは、IC30への同じIDの再送信を行って、通信相手として決定した処理部(即ち、選択した通信実施処理部の通信相手として定められているIC30側の処理部)との通信をやり直すようになっている(S375:NO→S310)。このため、ノイズ等の一時的な原因により、誤った通信相手との通信が行われてしまった場合には、再度同じ通信相手との通信が行われることとなり、異常時の復旧能力を高めることができる。
また、マイコン10では、照合装置27による照合結果が“不一致”となった回数が、規定値に達した場合には(S375:YES)、処理部11〜13とは別のソフトウェアであるハイパーバイザ25によってフェイルセーフ処理を行うため、そのフェイルセーフ処理のために処理部11〜13の処理負荷を増やすことが無い。
また、照合装置27による照合結果が“不一致”となった場合、マイコン10とIC30との各々では、エラー処理(S370,S470)を、処理部11〜13,31〜33とは別のハードウェアであるエラー処理装置28,48によって実施するため、処理部11〜13,31〜33の処理負荷を増やすことが無い。
尚、上記実施形態では、処理部11〜13がマスタ側処理部に相当し、処理部31〜33がスレーブ側処理部に相当している。そして、IC30側の照合コード送信装置46とマイコン10側の照合装置27とが、判定手段に相当し、そのうち、照合コード送信装置46が第1手段に相当し、照合装置27が第2手段に相当している。また、照合コード送信装置46によってIC30からマイコン10に送信される照合コードが、実通信相手情報に相当している。また、前述のエラー処理とフェイルセーフ処理は、異常時処理に相当している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、マイコン10からIC30へ送信されるID(通信相手のスレーブ側処理部を示す識別情報)としては、IC30側の処理部31〜33のID(a〜c)ではなく、マイコン10側の処理部11〜13のID(A〜Dの何れか)であっても良い。この場合、IC30側において、チャネルマネージャ43は、図2(A)の対応関係を記憶していれば、例えば、マイコン10から受信したIDが「A」であった場合には、その「A」に対応する処理部31(ID=「a」の処理部)をマルチプレクサ42に選択させる、といったように切り替えの動作を行うことができる。
また、マイコン10(マスタ装置)とIC30(スレーブ装置)との通信は、パラレル通信であっても良い。つまり、通信線20は、パラレル通信線であっても良い。
また例えば、マイコン10側の各処理部11〜13は、1つのCPUが複数のソフトウェアを切り替えて実行する所謂マルチタスクによって実現されるものでも良いし、複数のCPUの各々によって実現しても良い。また、マイコン10(マスタ装置)側の処理部は1つであっても良い。
1…ECU(電子制御装置)、10…マイコン(マスタ装置)、11〜13…処理部、20…通信線(通信路)、21…通信ドライバ、22…マルチプレクサ、23…チャネルマネージャ、24…異常検出用装置、25…ハイパーバイザ、26…照合マップ、27…照合装置、28…エラー処理装置、30…IC(スレーブ装置)、31〜33…処理部、41…通信ドライバ、42…マルチプレクサ、43…チャネルマネージャ、44…異常検出用装置、45…照合コード記憶部、46…照合コード送信装置、47…エラー情報受信装置、48…エラー処理装置

Claims (6)

  1. マスタ装置と、
    前記マスタ装置と通信路を介して接続されるスレーブ装置であって、前記マスタ装置と前記通信路を介して通信する処理部であるスレーブ側処理部を複数有したスレーブ装置と、を備え、
    前記マスタ装置は、前記複数のスレーブ側処理部の何れか1つを当該マスタ装置の通信相手として決定すると共に、その決定したスレーブ側処理部を示す識別情報を、前記スレーブ装置へ送信し、
    前記スレーブ装置は、前記複数のスレーブ側処理部のうち、前記マスタ装置からの前記識別情報が示すスレーブ側処理部を前記マスタ装置の通信相手として選択して、その選択したスレーブ側処理部を前記マスタ装置と前記通信路を介して通信させる、通信システムであって、
    前記スレーブ装置は、
    前記複数のスレーブ側処理部のうち、当該スレーブ装置において前記マスタ装置の通信相手として選択されたスレーブ側処理部を示す実通信相手情報を、前記マスタ装置へ送信する第1手段を備え、
    前記マスタ装置は、
    前記複数のスレーブ側処理部の何れか1つと通信する処理部であって、どのスレーブ側処理部と通信するかが定められているマスタ側処理部を複数有しており、
    更に、前記マスタ装置は、
    前記通信路へのデータ信号の出力と前記通信路からのデータ信号の入力とを行う通信回路であって、前記複数のマスタ側処理部に共通使用されるマスタ側通信回路と、
    前記複数のマスタ側処理部の何れか1つを選択して、前記マスタ側通信回路に接続させるマルチプレクサであるマスタ側マルチプレクサと、
    前記複数のマスタ側処理部の何れか1つを、前記スレーブ装置と通信するものとして選択し、その選択したマスタ側処理部の通信相手として定められているスレーブ側処理部を、当該マスタ装置の通信相手として決定し、その決定したスレーブ側処理部を示す識別情報を、前記マスタ側通信回路から前記スレーブ装置へ送信させると共に、前記選択したマスタ側処理部を前記マスタ側マルチプレクサに選択させて前記マスタ側通信回路に接続させることにより、前記選択したマスタ側処理部を前記スレーブ装置と前記通信路を介して通信させるマスタ側チャネルマネージャと、
    前記マスタ側チャネルマネージャにより当該マスタ装置の通信相手として決定されたスレーブ側処理部と、前記マスタ側通信回路により受信された前記スレーブ装置からの前記実通信相手情報が示すスレーブ側処理部とが、一致しているか否かを判定する第2手段と、を備えること、
    を特徴とする通信システム。
  2. 請求項に記載の通信システムにおいて
    記マスタ装置は、
    前記マスタ側処理部の各々について、そのマスタ側処理部の通信相手として定められているスレーブ側処理部に固有の照合コードが記録された照合マップを有し、
    前記スレーブ装置は、
    前記スレーブ側処理部の各々について、そのスレーブ側処理部の前記照合コードが記憶された照合コード記憶部を有し、
    前記スレーブ装置に設けられた前記第1手段は、
    前記照合コード記憶部に記憶された照合コードのうち、当該スレーブ装置において前記マスタ装置の通信相手として選択されたスレーブ側処理部の照合コードを、前記実通信相手情報として前記マスタ装置へ送信し、
    前記マスタ装置に設けられた前記第2手段は、
    前記照合マップに記録された照合コードのうち、前記スレーブ装置と通信するものとして選択されたマスタ側処理部について記録された照合コードと、前記スレーブ装置からの前記照合コードとが、一致しているか否かを判定すること、
    を特徴とする通信システム。
  3. 請求項又は請求項に記載の通信システムにおいて、
    前記スレーブ装置は、
    前記マスタ装置からの前記識別情報が示すスレーブ側処理部と前記通信路とを、当該スレーブ装置に備えられたマルチプレクサであるスレーブ側マルチプレクサを介してデータ通信可能に接続することにより、前記識別情報が示すスレーブ側処理部を前記マスタ装置の通信相手として選択するようになっており、
    更に、前記第1手段は、
    前記実通信相手情報を、前記スレーブ側マルチプレクサを介して前記マスタ装置へ送信すること、
    を特徴とする通信システム。
  4. 請求項ないし請求項の何れか1項に記載の通信システムにおいて、
    前記マスタ装置は、前記第2手段による判定結果またはエラー処理の指示を、前記スレーブ装置へ送信すること、
    を特徴とする通信システム。
  5. 請求項ないし請求項の何れか1項に記載の通信システムにおいて、
    前記マスタ装置は、前記第2手段により、前記決定されたスレーブ側処理部と前記実通信相手情報が示すスレーブ側処理部とが一致していないと否定判定された場合、その否定判定された回数が規定値に達していなければ、前記識別情報の再送信を行って、前記決定されたスレーブ側処理部との通信をやり直すこと、
    を特徴とする通信システム。
  6. 請求項ないし請求項の何れか1項に記載の通信システムにおいて、
    前記マスタ装置は、前記第2手段により、前記決定されたスレーブ側処理部と前記実通信相手情報が示すスレーブ側処理部とが一致していないと否定判定された場合、前記マスタ側処理部とは別のソフトウェア又はハードウェアによって、所定の異常時処理を実施すること、
    を特徴とする通信システム。
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