JP7056457B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のマイコンを備えた電子制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、電子制御ユニット(ECU)が、メインマイコン、サブマイコン、入出力制御ドライバICを有し、メインマイコン、サブマイコン、及び入出力制御ドライバICが、相互に、チップセレクト信号線を有したクロック同期式シリアルバス通信であるSPI(シリアルペリフェラルインターフェース)通信を行うことが記載されている。
特開2012-34375号公報
例えば、特許文献1に記載されているように、近年、自動車に搭載されるECUは、排ガス規制に対処したり、燃費の向上を図ったりするため、高度化、複雑化した制御機能が求められる傾向にある。そのような要求に応えるため、ECUに複数のマイコンを内蔵するとともに、それら複数のマイコン間でデータ通信を行って、複数のマイコンが協調して制御機能を実行することが考えられる。ただし、複数のマイコンが協調して制御機能を実行するためには、それぞれのマイコンの中央演算処理装置(CPU)にできるかぎり負荷をかけずに、かつ、複数のマイコン間で一度に大量のデータの通信を行うことができることが望まれる。
そのため、複数のマイコンにそれぞれ、大量のデータを保存可能なデータテーブルを設け、送信すべきデータがデータテーブルに保存されたら、CPUによる介入なしで、データテーブルに保存されたすべてのデータを、例えばSIPI(シリアルインタープロセッサインターフェース)のような送受信部によって送受信させることが考えられる。
しかしながら、上記のケースでは、データを送信するマイコンでは、データテーブルに保存されたすべてのデータの読み出しの完了などから、すべてのデータの送信が完了したことを把握できるが、データを受信するマイコンにおいて、すべてのデータの受信がいつ完了したかを把握することができない。すべてのデータの受信の完了を把握できないと、データを受信したマイコンは、例えば、受信したデータを使用した処理が開始できなかったり、送信すべきデータがあっても、その送信を開始できなかったりといった問題が生じる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、複数のマイコン間で、CPUによる介入なしで、データテーブルに保存されたすべてのデータの送受信を行いながら、データを受信するマイコンにおいて、すべてのデータの受信の完了を把握することが可能な電子制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による電子制御装置(10)は、複数のマイコン(20、30)を備え、
複数のマイコンは、それぞれ、
演算処理装置(28)と、
送信すべきデータと受信するデータを格納するデータテーブル(21、32)と、
複数のマイコン間において、データを送受信する送受信部(23~26、31)と、を備え
データテーブルには、送受信部による複数回の送受信によって送受信される量のデータが保存可能であり、
送受信部は、一旦、送信すべきデータの送信処理を開始すると、演算処理装置による介入を受けることなく、データテーブルに保存されるすべてのデータを送信するものであり、
送信すべきデータには、データを受信するマイコンにおいて、データを送信するマイコンのデータテーブルに保存されるすべてのデータの受信を完了したか否かを判定するための判定用データが含まれており、
データを受信するマイコンは、判定用データに基づいて、すべてのデータの受信が完了したか否かを判定するものであり、
複数のマイコンは、互いに照合が可能な照合キーを保有しており、
データを送信するマイコンは、照合キーを判定用データとして用い、送信すべきデータの最終データとして照合キーを送信し、
データを送信するマイコンは、最終データを送信すると、データを受信するマイコンに送信完了信号を送信し、
データを受信するマイコンは、送信完了信号を受信すると、受信するデータを保存するデータテーブルに照合キーが保存されているか否かを確認し、照合キーが保存されていることを確認すると、すべてのデータの受信を完了したと判定することを特徴とする。
このように、本発明による電子制御装置の複数のマイコンは、複数のマイコン間においてデータを送受信する送受信部を備えている。送受信部は、一旦、送信すべきデータの送信処理を開始すると、演算処理装置による介入を受けることなく、データテーブルに保存されるすべてのデータを送信する。従って、複数のマイコン間で、演算処理装置による介入なしで、データテーブルに保存されたすべてのデータの送受信を行うことができる。特に、本発明の電子制御装置では、送信されるデータには、データを受信するマイコンにおいて、データを送信するマイコンのデータテーブルに保存されるすべてのデータの受信を完了したか否かを判定するための判定用データが含まれている。従って、データを受信するマイコンは、判定用データに基づいて、すべてのデータの受信が完了したか否かを判定することができる。
上記括弧内の参照番号は、本開示の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら発明の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
実施形態に係る電子制御装置の構成を示す構成図である。 複数のマイコン間のデータ通信処理に係る構成を示す構成図である。 送信側マイコンが送信するデータについて説明するための説明図である。 送信側マイコンと受信側マイコン間における、具体的なデータの送受信処理の一例について説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る電子制御装置について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の電子制御装置10の構成を示す構成図である。
電子制御装置10は、例えば、車両に搭載されて、エンジンの燃料噴射や点火時期を制御する用途に適用される。この場合、電子制御装置10は、エンジンの回転角度、エンジンの回転速度、アクセルペダルの踏み込み量、エンジンの水温、車両の走行速度などの複数のデータを、各種のセンサからのセンサ信号などに基づいて取得する。電子制御装置10は、取得した複数のデータに基づいて、最適なタイミングで燃料噴射や点火が行われるように、燃料噴射タイミングや点火タイミングを決定する。そして、電子制御装置10は、決定した燃料噴射タイミングや点火タイミングに基づき、インジェクタやイグナイタに駆動信号を出力する。
電子制御装置10は、上述したような複雑なエンジン制御を適切に実行するため、図1に示すように、第1マイコン20と第2マイコン30との複数のマイコン20、30を備え、制御処理負荷を分散できるように構成されている。なお、マイコンの数は2個に限られず、電子制御装置10は、3個以上のマイコンを有していてもよい。
ただし、複数のマイコン20、30が協調して制御処理を実行するためには、それら複数のマイコン20、30間でデータ通信を行って、制御に必要なデータ、制御タイミングや制御結果に関するデータなどを共有する必要がある。その際、それぞれのマイコン20、30の中央演算処理装置(CPU)28が、制御処理を実行するための演算処理に加えて、データ通信処理も実行するとすれば、それぞれのCPU28の能力がデータ通信処理に割かれることになるので、高性能なCPUを採用する必要が生じたり、CPUが実行する制御に遅れが生じたりといった問題が生じることが懸念される。
そのため、本実施形態に係る電子制御装置10では、複数のマイコン20、30間で、CPU28による介入なしで、データ通信処理を行いうるように構成されている。以下、複数のマイコン20、30間のデータ通信処理に係る構成について、図2~図4を参照して詳しく説明する。なお、図2、図4では、送信側マイコンである第1マイコン20と受信側マイコンである第2マイコン30との構成が異なるように描かれているが、これは、送信処理に必要とされる構成および受信処理に必要とされる構成だけを図示したことによるものであり、第1マイコン20と第2マイコン30とは同じ構成を備えている。換言すれば、第2マイコン30がデータ送信を行う送信側マイコンとなり、第1マイコン20がデータを受信する受信側マイコンとなった場合、第2マイコン30は、図2、図4に示される送信側マイコンの構成に従ってデータを送信し、第1マイコン20は、図2、図4に示される受信側マイコンの構成に従ってデータを受信する。以下の説明では、第1マイコン20が送信側マイコン、第2マイコン30が受信側マイコンとなった場合について説明する。
図2に示すように、第1マイコン20と第2マイコン30とは、通信線40を介して接続され、この通信線40を介してデータ通信を行う。本実施形態では、データ通信には、差動信号によりデータをリシアルに通信するLVDS(低電圧差動信号)技術が用いられる。通信線40は、差動信号の相互通信を可能とするため、第1マイコン20から第2マイコン30へデータを送信するための2本の送信線と、第1マイコン20が第2マイコン30からのデータを受信するための2本の受信線とを含んでいる。ただし、送信線と受信線とを共通化してもよい。また、データ通信のために、LVDS技術以外のシリアル通信技術を用いてもよい。
第1マイコン20は、送信すべきデータを格納する送信用データテーブル21と、転送先のアドレス値を格納する転送先アドレステーブル22と、を有する。送信用データテーブル21は、第1マイコン20のRAMに形成される。送信用データテーブル21には、後述するSIPI26による複数回の送信処理によって送信される量のデータが格納される。送信用データテーブル21へのデータの格納は、例えば、第1マイコン20のCPU28によって行われる。ただし、送信用データテーブル21へのデータの格納は、CPU28ではなく後述するDMAC23によって行うようにしてもよい。また、図2および図3では、送信する1つのデータの単位を4byteとしているが、送信データの単位の大きさは4byteに限られず、別の大きさを単位としたものでもよい。一方、転送先アドレステーブル22は、第1マイコン20のRAMもしくはROMに形成される。転送先アドレステーブル22には、後述する第2マイコン30の受信用データテーブル32に含まれる各格納領域を示すアドレス値が格納される。転送先アドレステーブル22に格納するアドレス値は、先頭から連続したものであっても良いし、連続したものでなくてもよい。
図2においては、送信用データテーブル21、転送先アドレステーブル22、および受信用データテーブル32を1セット分だけ示しているが、これらを複数セット分設けてもよい。その場合、各セットにおける各々のテーブルのサイズは同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1マイコン20が受信側マイコンとなり、第2マイコン30が送信側マイコンとなった場合には、第1マイコン20の送信用データテーブル21を受信用データテーブルとして利用し、第2マイコン30の受信用データテーブル32を送信用データテーブルとして利用してもよい。
第1マイコン20は、送信用データテーブル21に格納されたデータ(データ1~データN)および転送先アドレステーブルに格納されたアドレス値(アドレス値1~アドレス値N)を、それぞれ、転送データレジスタ24および転送先アドレスレジスタ25に転送するDMAC(ダイレクトメモリアクセスコントローラ)23を有する。このDMAC23は、直接、RAMもしくはROMに形成された送信用データテーブル21および転送先アドレステーブル22にアクセスし、格納されているデータおよびアドレス値を読み出す。そして、送信用データテーブル21から読み出したデータを転送データレジスタ24に転送し、転送先アドレステーブル22から読み出したアドレス値を転送先アドレスレジスタ25に転送する。DMAC23は、一旦、転送処理を開始すると、送信用データテーブル21に格納されたすべてのデータの送信が完了するまで、データとアドレス値との各レジスタ24、25への転送を繰り返し実行する。DMAC23は、最後のデータおよびアドレス値の転送が完了すると、転送完了通知をCPU28へ出力する。
第1マイコン20は、送信すべきデータを一時的に保存する転送データレジスタ24と、受信側マイコンでの格納領域を示すアドレス値を一時的に保存する転送先アドレスレジスタ25を有している。さらに、第1マイコン20は、転送データレジスタ24に保存されたデータおよび転送先アドレスレジスタ25に保存されたアドレス値を、第2マイコン30へ向けて送信する送信処理を行うSIPI(シリアルインタープロセッサインターフェース)26を有している。SIPI26は、転送先アドレスレジスタ25にアドレス値が保存されたことをトリガとして、データおよびアドレス値を第2マイコン30のSIPI31へ送信する送信処理を開始する。
第2マイコン30のSIPI31は、第1マイコン20のSIPI26から送信されたデータおよびアドレス値を受信する。図示していないが、第1マイコン20から第2マイコン30、あるいは第2マイコン30から第1マイコン20へクロック信号が供給されている。このクロック信号を利用して、第1マイコン20のSIPI26と第2マイコン30のSIPI31は、共通のクロック信号に従って同期して動作する。このため、第2マイコン30のSIPI31は、第1マイコン20のSIPI26が送信したデータおよびアドレス値を受信する受信処理を実行することができる。
第2マイコン30は、RAMに形成された、受信したデータを格納する受信用データテーブル32を有する。第2マイコン30のSIPI31は、受信したデータを、受信したアドレス値が示す、受信用データテーブル32の格納領域に保存する。なお、第2マイコン30が、後述する手法によって、第1マイコン20の送信用データテーブル21に格納されたすべてのデータを受信したと判定した場合、受信用データテーブル32に保存されたすべてのデータの読み出しを完了させるとともに、受信用データテーブル32のそれぞれのデータ格納領域を空に(すなわち、データ消去)しておくことが好ましい。
次に、第1マイコン20が送信するデータについて図3を参照して説明する。第1マイコン20は、図3に示すように、送信すべきデータの最終データとして、第2マイコン30において照合が可能な照合キー27を送信する。
図3に示すように、第1マイコン20および第2マイコン30は、互いに照合が可能な照合キー27、33を保有している。これらの照合キー27、33は、第1マイコン20および第2マイコン30のRAMまたはROMに保存されている。図3には、第1マイコン20と第2マイコン30とが、同じ値の照合キー27、33を有する例が示されている。しかしながら、照合キー27、33は、第1マイコン20および第2マイコン30において互いに照合が可能である限り、必ずしも同一の値でなくともよい。例えば、一方の照合キーの値を他方の照合キーの値にある一定値を加算した値にするなど、一定の関係を有するものであってもよい。さらに、照合キー27、33は、一定値ではなく、可変値としてもよい。例えば、照合キー27、33は、送信側マイコンでは送信データの最終データとして付加するごと、受信側マイコンでは判定用データとして照合されるごとに、同じルールに則って変化(例えば、増加、減少など)するものであってもよい。
次に、送信側マイコンである第1マイコン20と受信側マイコンである第2マイコン30間における、具体的なデータの送受信処理の一例について、図4を参照して説明する。なお、図4においては、説明の便宜のため、第1マイコン20の転送先アドレステーブル22、転送データレジスタ24、転送先アドレスレジスタ25、および第2マイコン30のSIPI31を省略している。
最初に、CPU28が、所定の制御処理を実施するための制御ソフトウェア28aを実行することにより、その制御ソフトウェア28aの一機能として、ドライバソフトウェア28bを通じて、送信用データテーブル21に送信データを書き込む(ステップ1)。この際、制御ソフトウェア28aは、送信データの最終データ(データN)として、上述した照合キー27を書き込む。なお、ドライバソフトウェア28bは、ベーシックソフトウエアとして、記憶デバイス(ROM、RAM等)からのデータの読み出しや記憶デバイスへの書き込みを実行したり、DMAC23などの周辺機器との間で信号のやり取りを行ったりするものである。ただし、上述したように、送信用データテーブル21への送信データの書き込みはDMAC23が行ってもよい。
すべての送信データの書き込みが終了すると、次に、制御ソフトウェア28aは、ドライバソフトウェア28bを通じてデータ転送開始指示をSIPI26へ与える(ステップ2)。具体的には、制御ソフトウェア28aが、送信用データテーブル21のデータ1および転送先アドレステーブル22のアドレス値1を、それぞれ、転送データレジスタ24および転送先アドレスレジスタ25に書き込む。この書き込みをトリガとして、SIPI26は、第2マイコン30へ向けてデータ1の送信を実行する(ステップ3)。あるいは、すべての送信データの書き込みが終了した後に、制御ソフトウェア28bがDMAC23に転送開始を指示して、DMAC23が、データ1及びアドレス値1の各レジスタ24、25への転送を行ってもよい。
第2マイコン30のSIPI31は、第1マイコン20のSIPI26からデータ1を受信し、その受信したデータ1を受信用データテーブル32のアドレス値1によって指定された格納領域に書き込むと、受信通知ACKを返送する(ステップ4)。従って、第1マイコン20のSIPI26が、第2マイコン30のSIPI31から受信通知ACKを受信した場合、データ1の送受信が正常に実施され、受信用データテーブル32にはデータ1が正しく書き込まれたとみなすことができる。そのため、第1マイコン20のSIPI26は、データ1の送信に対する受信通知ACKの受信に応じて、次のデータ2の送信処理を行うべく、DMAC23へDMAトリガ信号を出力する(ステップ5)。
DMAC23は、SIPI26からDMAトリガ信号を受信すると、送信用データテーブル21からデータ2を読み出してSIPI26(転送データレジスタ24)へDMA転送するとともに、転送先アドレステーブル22からアドレス値2を読み出してSIPI26(転送先アドレスレジスタ25)へDMA転送する(ステップ6)。このDMAC23によるアドレス値2のDMA転送をトリガとして、SIPI26は、第2マイコン30へ向けてデータ2の送信を行う(ステップ7)。送信されたデータ2が受信用データテーブル32に書き込まれると、データ1の場合と同様に、第2マイコン30のSIPI31は受信通知ACKを返送する(ステップ8)。
このようなデータと受信通知ACKの送受信処理が繰り返されることにより、CPU28の介在なしで、送信用データテーブル21に格納されているすべてのデータ(データ2~データN)が、SIPI26へDMA転送され、SIPI26は、DMA転送されたデータ2~データNの送信処理を実行することができる。なお、制御ソフトウェア28aが、送信用データテーブル21にいくつのデータが格納されているかをDMAC23に予め指示することで、DMAC23に、任意の数のデータのDMA転送を行わせることができる。
DMAC23は、最後のデータNのDMA転送が完了すると、割り込みによりDMA転送の完了を通知する(ステップ9)。このDMA転送の完了通知は、ドライバソフトウェア28bにて受け付けられる。ドライバソフトウェア28bは、DMA転送の完了通知を受け付けると、制御ソフトウェア28aにデータ転送完了通知を出力する(ステップ10)。これにより、制御ソフトウェア28aは、送信用データテーブル21に格納したすべてのデータの送信が完了したことを把握することができる。そのため、第1マイコン20において、例えば、送信すべき他のデータがある場合には、そのデータを送信用データテーブル21に格納する処理を開始することが可能となる。
なお、図4に示すように、最後のデータNに対する第2マイコン30のSIPI31からの受信通知ACKは無視される(ステップ11)。つまり、最後のデータNに対する受信通知ACKに応じて、ドライバソフトウェア28bへ割り込み通知を出力するようにはしていない。ドライバソフトウェア28bへの割り込み通知を、最後のデータNに対する受信通知ACKに応じてではなく、上述したように、DMA転送の完了に応じて行うようにした理由は、以下の通りである。すなわち、受信通知ACKをドライバソフトウェア28bへの割り込み通知を出力する要因として使用した場合、最後のデータNだけでなく、すべてのデータ1~データNに対する受信通知ACKによってドライバソフトウェア28bへの割り込み通知が発生し、それにより、CPU28の処理負荷が増大してしまうためである。
このように、送信側マイコンである第1マイコン20では、DMAC23からのDMA転送の完了通知によって、送信用データテーブル21に格納したすべてのデータの送信が完了したことを把握することができる。しかし、受信側マイコンである第2マイコン30では、第1マイコン20から送信されたデータを受信するだけであるため、そのままでは、すべてのデータの受信がいつ完了したかを把握することができない。すべてのデータの受信の完了を把握できないと、受信側マイコンである第2マイコン30は、例えば、受信したデータを使用した処理が開始できなかったり、送信すべきデータがあっても、その送信のための処理を開始できなかったりといった問題が生じる。
そのため、本実施形態に係る電子制御装置10では、上述したように、送信側マイコン(第1マイコン20)が、送信すべきデータの最終データとして、受信側マイコン(第2マイコン30)において照合が可能な照合キー27を送信することとした。これにより、第2マイコン30では、照合キー27を判定用データとして用いることにより、すべてのデータの受信が完了したか否かを判定することが可能となる。つまり、受信用データテーブル32に格納されたデータ1~Nに照合キー27が含まれていることを、第2マイコン30が保有する照合キー33に基づいて判定した場合、第2マイコン30は、すべてのデータの受信が完了したことを判定することができる。
さらに、送信すべきデータの最終データを照合キー27とすることにより、受信側マイコンである第2マイコン30において、送信側マイコンである第1マイコン20から送信されたすべてのデータを正しく受信できたことを確認することが可能になる。この理由を以下に説明する。
上述したように、受信側マイコンである第2マイコン30のSIPI31が、送信側マイコンである第1マイコン20のSIPI26が送信したデータを受信し、その受信したデータを受信用データテーブル32に書き込むと、第2マイコン30のSIPI31は受信通知ACKを返送する。従って、第2マイコン30のSIPI31からの受信通知ACKの返送は、第2マイコン30において、第1マイコン20のSIPI26から送信されたデータを正常に受信することができ、かつ、そのデータが受信用データテーブル32に正しく書き込まれたことを示していると言える。そして、第1マイコン20では、受信通知ACKを受信することを、次のデータの送信処理のトリガとしているので、第2マイコン30の受信用データテーブルに最終データNまでのデータが格納されている場合、最終データNを除くデータ1~データN-1は、第2マイコン30において、正常に受信され、受信用データテーブルに正しく書き込まれたことが保証されているといえる。
ただし、最終データNに対する受信通知ACKは、他のデータに対する受信通知ACKのように、次のデータの送信処理のトリガとして利用されることもなく、単に無視されるだけである。このため、最終データNに対する受信通知ACKが返送されなかったとしても、第1マイコン20で、例えば最終データNの再送処理を行うことはなく、そのまま、データ送信処理が終了する。このため、最終データNに関しては、第2マイコン30において正しく受信されたかどうかを保証できない。
その点、本実施形態では、送信側マイコンである第1マイコン20が、最終データNとして、受信側マイコンである第2マイコン30において照合可能な照合キー27を送信するので、第2マイコン30において、最終データNが正しく受信されたことを確認することができる。つまり、第2マイコン30において、受信用データテーブル32に格納されたデータに照合キー27が含まれていると判定されれば、最終データNが第2マイコン30にて正常に受信され、受信用データテーブル32に書き込まれたとみなすことができる。逆に、第1マイコン20において送信処理が完了したにも係わらず、受信用データテーブル32内で照合キー27が見つからない場合、最終データNが第2マイコン30にて正常に受信されなかったことを意味する。このような場合、第2マイコン30から第1マイコン20へデータの再送を指示したり、第1マイコン20および第2マイコン30における制御処理を一部の機能のみに制限する安全処置を施したりすることが好ましい。
第2マイコン30が、受信用データテーブル32内に照合キー27が格納されているかどうかを確認するタイミングは、いくつか考えられる。
第1マイコン20においては、上述したように、DMAC23からのデータ転送完了通知により、送信用データテーブル21に格納されたすべてのデータの送信処理の完了を把握することができる。そのため、第1マイコン20が、いわゆるハンドシェイク信号などを利用して、送信処理の完了を第2マイコン30に通知する。第2マイコン30は、この通知を受けたときに、受信用データテーブル32内に格納されたデータに照合キー27が含まれているかどうかを検索してもよい。
あるいは、第2マイコン30は、一定の時間間隔で定期的に、受信用データテーブル32内に格納されたデータに照合キー27が含まれているかどうかを検索してもよい。この場合、受信用データテーブル32にデータが正しく書き込まれたと判定されたときに、受信用データテーブル32内のデータを空にしておくことで、例えば、受信用データテーブル32に最後のデータの書き込みが行われたときから所定時間が経過した時点で、受信用データテーブル32内に照合キー27を発見できないとき、受信用データテーブル32にデータが正しく書き込まれなかったとみなすことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、判定用データとして、送信されるべきデータの最終データとして送信される、送信側マイコンと受信側マイコンとで照合可能な照合キーを用いていた。しかしながら、判定用データは、このような照合キーに限られるわけではない。例えば、送信側マイコンは、送信するすべてのデータのデータ量を示す量データを判定用データとして用いて、この判定用データ(量データ)を、送信すべきデータの最初のデータとして送信してもよい。この場合、送信側マイコンと受信側マイコンとで、最初に送信されるデータの受信用データテーブルにおける格納場所を事前に取り決めておけば、受信側マイコンは、判定用データ(量データ)から受信すべきデータのデータ量を把握することができる。そして、そのデータ量に対応するデータが、受信用データベースに書き込まれたとき、受信側マイコンは、受信すべきすべてのデータを受信したと判定することができる。
10:電子制御装置、20:第1マイコン、21:送信用データテーブル、22:転送先アドレステーブル、23:DMAC、24:転送データレジスタ、25:転送先アドレスレジスタ、27:照合キー、28:CPU、30:第2マイコン、32:受信用データテーブル、33:照合キー、40:通信線

Claims (6)

  1. 複数のマイコン(20、30)を備えた電子制御装置(10)であって、
    前記複数のマイコンは、それぞれ、
    演算処理装置(28)と、
    送信すべきデータと受信するデータを格納するデータテーブル(21、32)と、
    前記複数のマイコン間において、データを送受信する送受信部(23~26、31)と、を備え
    前記データテーブルには、前記送受信部による複数回の送受信によって送受信される量のデータが保存可能であり、
    前記送受信部は、一旦、送信すべきデータの送信処理を開始すると、前記演算処理装置による介入を受けることなく、前記データテーブルに保存されるすべてのデータを送信するものであり、
    前記送信すべきデータには、データを受信するマイコンにおいて、データを送信するマイコンのデータテーブルに保存されるすべてのデータの受信を完了したか否かを判定するための判定用データが含まれており、
    データを受信するマイコンは、前記判定用データに基づいて、すべてのデータの受信が完了したか否かを判定するものであり、
    前記複数のマイコンは、互いに照合が可能な照合キーを保有しており、
    データを送信するマイコンは、前記照合キーを前記判定用データとして用い、送信すべきデータの最終データとして前記照合キーを送信し、
    データを送信するマイコンは、前記最終データを送信すると、データを受信するマイコンに送信完了信号を送信し、
    データを受信するマイコンは、前記送信完了信号を受信すると、受信するデータを保存するデータテーブルに前記照合キーが保存されているか否かを確認し、照合キーが保存されていることを確認すると、すべてのデータの受信を完了したと判定する電子制御装置。
  2. 前記複数のマイコンは、前記照合キーとして、同じ値の照合用データを保有する請求項に記載の電子制御装置。
  3. 前記照合キーは、前記複数のマイコンにおいて、同じルールに則って変化する請求項1又は2に記載の電子制御装置。
  4. 前記送受信部は、
    送信処理の対象となるデータを格納するレジスタ(24)と、
    前記データテーブルに保存されたデータを前記レジスタに転送する転送部(23)と、を備え、
    前記転送部が、前記レジスタに格納されるデータの送信が終了するごとに、前記データテーブルから新たなデータを前記レジスタに転送することにより、前記送受信部は、前記演算処理装置による介入を受けることなく、前記データテーブルに保存されるすべてのデータを送信する請求項1乃至のいずれかに記載の電子制御装置。
  5. データを受信するマイコンの送受信部は、データの1回の受信ごとに、データを受信したことを通知する受信通知信号を、データを送信するマイコンの送受信部に送信し、
    前記転送部は、前記受信通知信号の受信をトリガとして、前記データテーブルから新たなデータを前記レジスタに転送する請求項に記載の電子制御装置。
  6. 前記転送部は、前記データテーブルに保存されたすべてのデータの転送が完了すると、前記演算処理装置へ完了通知を出力する請求項4又は5に記載の電子制御装置。
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