JP2003285195A - セラミック回路基板及びその製造方法 - Google Patents

セラミック回路基板及びその製造方法

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JP2003285195A
JP2003285195A JP2002087055A JP2002087055A JP2003285195A JP 2003285195 A JP2003285195 A JP 2003285195A JP 2002087055 A JP2002087055 A JP 2002087055A JP 2002087055 A JP2002087055 A JP 2002087055A JP 2003285195 A JP2003285195 A JP 2003285195A
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ceramic
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JP2002087055A
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Tomoo Tanaka
智雄 田中
Masaya Ito
正也 伊藤
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱サイクル性及びエッチング性に優れてお
り、更にエッチングに要する時間を短縮できるセラミッ
ク回路基板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本回路基板はセラミック基板上にCuを
主成分とした金属回路層及び放熱層のうちの少なくとも
金属回路層がろう材を用いて各々接合されており、ろう
材は、0.5〜3%のAl、0.5〜4%のSi、2〜
9.5%のTi、Nb、Hf及び/又はZr、及び残部
CuからなりAgを含有しない。更にろう材は、0.5
〜5.8%のSn、0.5〜5.0%のY及び/又はY
化合物(Y 等)を含有することができる。本回路
基板は、セラミック基板に所定の金属回路板を所定金属
組成となるろう材を用いて接合し、接合された金属回路
板及びそれに対応するろう材層をパターン形成し、パタ
ーン間に露出したろう材及びセラミック基板の基材との
反応によって形成された導電性の反応層を除去して製造
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセラミック回路基板
及びその製造方法に関する。更に詳しくは、耐熱サイク
ル性及びエッチング性に優れており、更に、エッチング
に要する時間を短縮することができるセラミック回路基
板及びその製造方法に関する。本発明のセラミック回路
基板は、半導体装置、産業用電装部品、自動車用電装部
品等に広く利用される。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体装置等に使用される回
路基板としてアルミナ焼結体、窒化アルミニウム焼結
体、窒化珪素焼結体等のセラミック絶縁板(以下、セラ
ミック基板とする。)の表面に導電性を有する金属回路
板を接合し、その上に半導体素子を搭載したセラミック
回路基板が普及している。近年、このようなセラミック
回路基板を使用した半導体装置の高出力化、半導体素子
の高集積化が急速に進行し、セラミック回路基板に繰り
返して作用する熱応力や熱負荷も増加する傾向があり、
セラミック回路基板に対してもこの熱応力や熱サイクル
に対して十分な耐熱サイクル性と耐久性、放熱性が要求
される。そこで、放熱性を高めるため、この金属回路板
の他に金属の放熱板を接合したセラミック回路基板が知
られている。更に、これらの金属回路板や放熱板を接合
する方法として、DBC接合や、Ag−Cuろう材を使
用する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の接
合方法では、半導体装置の高出力化、半導体素子の高集
積化による熱応力や熱負荷の増加に十分に対応できない
場合がある。その理由として以下のことが挙げられる。
即ち、これら半導体装置において、半導体Siチップ実
稼動温度(約200℃)から非稼動温度(室温〜使用環
境下によっては−40℃)の熱サイクル(熱応力)がセ
ラミック回路基板に負荷され、更に、熱膨張係数差に起
因する残留応力も加わる。そこで、DBC接合の場合、
この応力に耐えるだけの十分な力を持っていない。この
ため、金属回路層は接合剥離を起こしやすい。また、A
gCuろう材で接合したセラミック回路基板の場合、セ
ラミック層/金属層界面にろう材層(主にAgCu共晶
相)が形成され、一般的に、共晶合金は延性に乏しく、
更に、Ag基であるためろう材層の耐力が小さい。これ
により、耐熱サイクル性に最も左右する反応層が熱サイ
クルにより疲労しやすい。従って、Ag−Cuろう材で
接合したセラミック回路基板は、その部分から破壊(接
合力劣化)を引き起こしやすい。このため、金属回路層
は接合剥離を起こしやすい。
【0004】また、上記AgCuろう材で接合する方法
では、エッチング工程に長い時間を要するという問題点
がある。それは以下の理由による。即ち、上記ろう材層
はAg基であるため、塩化鉄溶液でのエッチング工程に
おいてはAgCuろう材層を溶解することができず、セ
ラミック層上に残存することとなり、例えば硝酸系溶液
により、ろう材層の除去を別途行わなければならない。
このとき、AgCuろう材層の厚さは数十μmであるた
め、これらを除去するのに時間がかかるからである。更
に、上記エッチング工程のとき、AgCuろう材層の溶
解時には金属回路層のCuも同時に溶解しており、長時
間要す場合にはパターン精度を悪化させることとなる。
そこで、工数の削減法として、ろう材を予め回路パター
ンで印刷を行い、接合、エッチングを行う手法が考えら
れるが、印刷パターンとエッチングパターンのずれによ
り未接合部が生じ回路基板として信頼性の低いものとな
る。
【0005】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ためになされたものであり、耐熱サイクル性及びエッチ
ング性に優れており、更に、エッチングに要する時間を
短縮することができるセラミック回路基板及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミック回路
基板は、セラミック基板上にCuを主成分とした金属回
路層及び放熱層のうちの少なくとも金属回路層が活性金
属を含んだろう材を用いた活性ろう付けによって接合さ
れているセラミック回路基板において、上記ろう材は、
上記ろう材の全質量100質量%とした場合、質量%の
Alと、0.5〜4質量%のSiと、2〜9.5質量%
のTi、Nb、Hf及びZrのうちの少なくとも1種
(以下活性金属とする。)と、残部Cuとをからなり、
Agを含有しないことを特徴とする。また、上記ろう材
は、更に、(1)Sn、及び/又は、(2)Y及びY化
合物のうちの少なくとも1種を含有し、ろう材の全質量
100質量%とした場合、Snの含有量が0.5〜5.
8質量%、(2)Y及びY化合物のうちの少なくとも1
種の含有量が0.5〜5.0質量%であるものとするこ
とができる。更に、本発明のセラミック回路基板製造方
法は、セラミック基板上にCuを主成分とした金属回路
板及び放熱板のうちの少なくとも金属回路板を、全質量
100質量%とした場合、質量%のAlと、0.5〜4
質量%のSiと、Ti、Nb、Hf及びZrのうちの少
なくとも1種2〜9.5質量%、及び残部Cuとからな
り、Agを含有しない金属組成となるろう材層を介して
配置した後、活性ろう付けによって接合し、その後、接
合された金属回路板をパターン形成して所定の金属回路
を形成し、次いで、上記金属回路のパターン間に露出し
た上記ろう材及びセラミック基板の基材との反応によっ
て生成した導電性の反応層を除去することを特徴とす
る。また、上記ろう材は、更に、(1)Sn、及び/又
は、(2)Y及びY化合物のうちの少なくとも1種を含
有し、(1)Sn、及び/又は、(2)Y及びY化合物
のうちの少なくとも1種を含むろう材の全質量を100
質量%とした場合、(1)Snが0.5〜5.8質量
%、(2)Y及びY化合物のうちの少なくとも1種が
0.5〜5.0質量%であるものとすることができる。
また、前記ろう材層は、前記ろう材の組成を有する合金
粉末又は前記ろう材の組成を構成する各種金属単体から
なる金属粉末を含有するペーストを塗布することにより
作製されたものとすることができる。更に、前記ろう材
層は、前記ろう材の組成を有する合金箔により作製され
たものとすることもできる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のセラミック回路基板は、セラミック基板上にC
uを主成分とした金属回路層(Cu90質量%以上(1
00質量%を含む。))及びCuを主成分とした放熱層
(Cu90質量%以上(100質量%を含む。))のう
ちの少なくとも金属回路層がろう材によって接合された
ものである。このセラミック基板の材料として、アルミ
ナ、窒化アルミニウム、炭化珪素等を使用することがで
きる。また、このセラミック基板は、厚さ0.2〜2.
5mmとすることができる。
【0008】上記ろう材は、その全質量を100質量%
とした場合、0.5〜3質量%好ましくは0.8〜2.
8質量%、より好ましくは1.0〜2.5質量%、更に
好ましくは1.0〜2.3質量%、特に好ましくは1.
3〜2.0%のAlと、0.5〜4質量%、好ましくは
1.5〜3.7質量%、より好ましくは2.0〜3.6
%質量%、更に好ましくは2.5〜3.4質量%のSi
と、2〜9.5質量%、好ましくは2〜6質量%、より
好ましくは2〜3.5質量%のTi、Nb、Hf及びZ
rのうちの少なくとも1種(以下活性金属という。)
と、残部Cuとからなり、Agを含有しないものであ
る。ここで、これらの活性金属のうちTiが好ましい。
即ち、本発明のセラミック回路基板において、Cu基と
することにより、金属回路層とセラミック層との耐熱サ
イクル性を向上させ、更に、エッチングの際に、接合さ
れた金属回路板と、それに対応するろう材層とを同時に
パターン形成することができる。また、Alの含有量が
0.5質量%未満の場合、上記金属回路層より融点の低
くすることができない場合があり、また、Alの含有量
が3質量%を超えると、上記セラミック回路基板の耐熱
サイクル性が低下するため、好ましくない。更に、Si
の含有量が0.5未満の場合、上記金属回路層より融点
の低くすることができない場合があり、更に、ろう材溶
解時に十分必要な程度の流動性をもたせることができな
い場合があるため、好ましくない。また、Siの含有量
が4質量%を超えると、上記セラミック回路基板の耐熱
サイクル性が低下するため好ましくない。更に、活性金
属の含有量が2%未満の場合、活性金属と上記セラミッ
ク基板の基材との反応による接合強度、及びセラミック
へのろう材濡れ性が不十分であり、更に、活性金属の含
有量が9.5質量%を超える場合、耐熱サイクル性が低
下するため、好ましくない。また、ろう材の全質量を1
00質量%とした場合、ろう材の金属組成を0.9〜
2.4質量%Al、且つ、1.8〜3.6質量%Si、
且つ、2.0〜3.0質量%Ti、より好ましくは1.
3〜2.1質量%Al、且つ、2.3〜3.4質量%S
i、且つ、2.0〜4.0質量%Ti、更に好ましくは
1.3〜2.1質量%Al、且つ、2.3〜3.1質量
%Si、且つ、2.0〜3.3質量%Tiとすることが
好ましい。
【0009】上記ろう材は、更に、(1)Sn、及び/
又は、(2)Y及び/又はY化合物(以下、Y等とす
る。)を含有することができる。ここで、Y化合物とは
C,N,O,F,Cl,H等からなる化合物が挙げら
れ、例えばY、窒化イットリウム、炭化イットリ
ウム、フッ化イットリウム、塩化イットリウム、炭酸イ
ットリウム等が好ましい。また、これらのY等は1種の
み用いてもよく、2種以上を併用しても良い。ここで、
Sn及びY等のうち両方を含有することができ、いずれ
か一方を含有することができる。また、上記ろう材の全
質量(Sn及び/又はY等を含む。)100質量%とし
た場合、Snの含有量は、0.5〜5.8質量%、好ま
しくは2.0〜4.0質量%、より好ましくは2.0〜
3.0質量%、Y等の含有量は、Y質量換算において
(本明細書において、以下同じ。)、0.5〜5.0質
量%、好ましくは2.0〜4.0質量%、より好ましく
は2.0〜3.0質量%とすることができる。
【0010】即ち、Snの含有量が0.5質量%未満の
場合、Snを含有することによる流動性が十分に優れ
ず、また、Snの含有量が5.1質量%を超えると金属
回路層とセラミック層との界面の耐熱サイクル性を悪化
を招くため、好ましくない。更に、Y等の含有量が0.
5質量%未満の場合、耐熱サイクル性向上に効果が無
く、5.1質量%を超えると、耐熱サイクル性の低下を
招くため、好ましくない。また、ろう材の全質量を10
0質量%とした場合、0.5〜3.0質量%Al、且
つ、0.5〜4.0質量%Si、且つ、2.0〜9.5
質量%Ti、且つ、0.5〜5.8質量%Sn、且つ、
0.5〜5.0質量%Y等、より好ましくは更に、1.
0〜2.5質量%Al、且つ、2.0〜3.5質量%S
i、且つ、2.5〜5.0質量%Ti、且つ、1.5〜
3.5質量%Sn、且つ、1.5〜4.0質量%Y等、
更に好ましくは、1.8〜2.5質量%Al、2.8〜
3.5質量%Si、2.5〜3.5質量%Ti、1.0
〜2.5質量%Sn、且つ、2.5〜4.0質量%Y等
とすることが好ましい。
【0011】次に、本発明のセラミック回路基板の製造
方法について説明する。まず、アルミナ、窒化アルミニ
ウム、炭化珪素等により形成されたセラミック基板の両
面にCuを主成分とした金属回路板及び放熱板、或い
は、このセラミック基板の片面に金属回路板をろう材よ
り接合する。この金属回路板又は放熱板として、厚さ
0.1〜0.6mm程度のものを使用することができ
る。
【0012】また、上記「所定の金属組成となるろう
材」としては、これを使用する各金属原料が上記所定の
金属組成割合になるように、この所定の原料を選択使用
すればよい意味である。このろう材の態様としては、例
えば、(1)各種金属単体からなる金属粉末の混合、
(2)所定の金属組成となる合金粉末単独、(3)2種
以上の金属の合金粉末同士との混合、又はこの合金粉末
と金属単体粉末との混合、(4)所定の金属組成になる
ように組成された金属箔、(5)更にはこれらの組み合
わせ等が挙げられる。尚、上記金属粉末のうち活性金属
(Ti等)の場合は、その一部又は全部をその水素化物
粉末に置き換えてもよい。この場合、活性純金属の水素
化物粉末又は活性金属からなる合金の水素化物粉末等を
用いてもよい。更に、ろう材において、(1)Sn、及
び/又は、(2)Y及び/又はY化合物(以下、Y等と
する。)を含有する場合であっても、このSn又はYと
しては、上記に示すように、各種金属単体粉末、他の金
属元素との合金粉末若しくは合金箔、それらの組み合わ
せ等として使用することができる。また、このY化合物
としては、C,N,O,F,Cl,H等からなる化合物
が挙げられ、例えばY、窒化イットリウム、炭化
イットリウム、フッ化イットリウム、塩化イットリウ
ム、炭酸イットリウム等が好ましい。
【0013】上記ろう材の形態として、上記各種金属粉
末を含有するペースト(以下ペーストろう材とする)又
は合金箔(以下、ろう材箔とする)等を使用することが
できる。このペーストろう材は、上記金属粉末を溶剤、
バインダの中に分散させることによって作製される。上
記溶剤としてブチルカルビトールアセテート、テルピノ
ール等が挙げられる。これらの溶剤は1種のみ用いても
よく、2種以上を併用しても良い。また、バインダとし
てエチルセルロース、ポリメチルメタクリレート等が挙
げられる。これらのバインダは1種のみ用いてもよく、
2種以上を併用しても良い。この金属粉末の粒径は5〜
70μmとすることができる。また、上記ろう材箔とし
て、各々の金属元素が上記所定の割合で含有されている
ものを使用することができる。このろう材箔は、厚さ1
0〜60μmのものを使用することができる。
【0014】上記セラミック基板と上記金属回路板及び
放熱板、或いは、上記セラミック基板と上記金属回路板
との接合は、上記セラミック基板と上記金属回路板及び
放熱板との接合は、ペーストろう材を使用する場合、こ
のペーストろう材をセラミック基板の両面又は片面に印
刷、乾燥後、真空下で上記セラミック基板の一方の面に
金属回路板、他方の面に放熱板を配置し、或いは、片面
のみにペーストろう材が印刷されているときは、ペース
トろう材が印刷された面に金属回路板を配置し、その状
態で加熱することにより行うことができる。更に、加熱
するときの気圧は約1〜9×10−4torrとするこ
とが好ましい。加熱温度は800〜1070℃、好まし
くは850〜1070℃とすることができる。また、ろ
う材箔で接合する場合、上記セラミック基板上に上記ろ
う材箔を載せて、その後、ペーストろう材の場合と同様
の方法で接合することができる。
【0015】次に、接合された上記金属回路板及びそれ
に対応するろう材層をエッチングすることにより、セラ
ミック回路基板が得られる。このエッチングは、例え
ば、次に示された方法により行う。即ち、まず、上記エ
ッチングを行う面にエッチングレジストを印刷し、塩化
第2鉄水溶液等のエッチング液を用いて、接合された上
記金属回路板及びそれに対応するろう材層に所定の金属
回路のパターンを形成する。次いで、上記接合したとき
の上記ろう材及びセラミック基板の基材との反応によ
り、上記ろう材層の下層に厚さ数μmの導電性の未反応
TiやTiN反応層等が生成されているので、上記反応
層のうち、この金属回路のパターン間に露出した部分を
除去して絶縁形成を行う。上記絶縁形成は、硝酸や過酸
化水素水、硫酸を添加したフッ酸系溶液(例えば、フッ
化水素溶液、フッ化アンモニウム等)、好ましくはフッ
化水素溶液の中に上記パターン形成されたセラミック回
路基板を浸漬することによって行うことができる。
【0016】大気中において、150℃30分→室温1
5分→−40℃30分→室温30分を1サイクルとした
場合における2000サイクル後のクラックの長さを比
較した場合、DBC基板では金属回路が剥離してしまう
のに対し、上記セラミック回路基板は、例えば窒化珪素
を用いた接合回路基板において210μm以下好ましく
は190μm以下、より好ましくは180μm以下、更
に好ましくは170μm以下、特に好ましくは160μ
m以下とすることができる。また、例えば窒化珪素を用
いた接合回路基板において0.9〜2.4質量%Al、
且つ、1.8〜3.6質量%Si、且つ、2.0〜3.
0質量%Tiとすることにより、クラックの長さを18
0μm以下とすることができる。また、1.3〜2.1
質量%Al、且つ、2.3〜3.4質量%Si、且つ、
2.0〜4.0質量%Tiとすることにより、クラック
の長さを170μm以下とすることができる。更に、
1.3〜2.1質量%Al、且つ、2.3〜3.1質量
%Si、且つ、2.0〜3.3質量%Tiとすることに
より、クラックの長さを160μm以下とすることがで
き、これにより、耐熱サイクル性に優れたセラミック回
路基板が得られる。
【0017】また、DBC基板では金属回路が剥離して
しまうのに対し、Sn、及び/又は、Y等が所定量含有
されたろう材で接合されたセラミック回路基板は、例え
ば窒化珪素を用いた接合回路基板において、クラックの
長さを200μm以下、好ましくは185μm以下、よ
り好ましくは165μm以下、更に好ましくは145μ
m以下、特に好ましくは140μm以下とすることがで
きる。また、例えば窒化珪素を用いた接合回路基板にお
いて0.5〜3.0質量%Al、且つ、0.5〜4.0
質量%Si、且つ、2.0〜9.5質量%Ti、且つ、
0.5〜5.8質量%Sn、且つ、0.5〜5.0質量
%Yとすることにより、クラックの長さを190μm以
下とすることができる。更に、1.0〜2.5質量%A
l、且つ、2.0〜3.5質量%Si、且つ、2.5〜
5.0質量%Ti、且つ、1.5〜3.5質量%Sn、
且つ、1.5〜4.0質量%Yとすることにより、ラッ
クの長さを150μm以下とすることができる。また、
1.8〜2.5質量%Al、2.8〜3.5質量%S
i、2.5〜3.5質量%Ti、1.0〜2.5質量%
Sn、且つ、2.5〜4.0質量%Yとすることによ
り、クラックの長さを145μm以下とすることがで
き、耐熱サイクル性がより優れたセラミック回路基板が
得られる。
【0018】また、本発明のセラミック回路基板の製造
方法によれば、絶縁形成は、セラミック基板を硝酸や過
酸化水素水、硫酸を添加したフッ酸系溶液に数秒浸漬す
るだけで行うことができる。これにより、エッチング工
程の時間短縮を図ることができる。更に、絶縁形成エッ
チングの際にCuの溶解を最小限に抑えることが可能と
なり、結果、回路形成後のパターン間の距離・精度・外
観に優れるものとなる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 1.実施例のセラミック回路基板の作製 実施例として、上記所定の金属が上記所定の割合で含有
されたろう材で接合されたセラミック回路基板(実施例
1〜24)を、次の方法により作製した。即ち、まず、
セラミック基板に金属回路及び放熱板、又は金属回路板
のみをろう材で接合した。このセラミック基板として表
1〜5に示される材料、厚さのものを使用し、更に、面
の大きさは縦30mm、横60mmとした。また、この
金属回路板、放熱板として、面の大きさは縦30mm、
横60mmであって、表1〜5に示される厚さの無酸素
銅板を用いた。
【0020】また、このろう材として、金属粉末のペー
スト(以下、ペーストろう材)又は合金箔(厚さ30μ
m、以下、ろう材箔)を使用した。この金属粉末又はろ
う材箔に含有されている各金属元素、及びその含有割合
を表1〜5に示した。ここで、上記金属粉末として、各
種金属単体粉末を秤量したもの(粒径5〜70μm)、
又は各金属元素を含有する合金粉末(粒径5〜70μ
m)のいずれかを使用した。また、このペーストろう材
の調整は、上記金属粉末を溶剤(テルピノール)及びバ
インダ(エチルセルロース)に混合することにより行っ
た。尚、表2〜5の「ろう材の種類」の欄において、ペ
ーストろう材を用いたものは、いずれの金属粉末を使用
したかを示し、ろう材箔を使用したものは「ろう材箔」
とした。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】また、上記接合は、ペーストろう材の場
合、セラミック基板の両面又は片面にペーストろう材を
印刷・乾燥後、セラミック基板一方の面に金属回路板、
他方の面に放熱板を配置し、或いは、上記セラミック基
板の一方の面のみに金属回路板を配置して、気圧10
−4torrの状況下で、表1〜5に示される条件で加
熱することにより行った。更に、ろう材箔の場合、上記
合金箔をセラミック基板の両面又は片面に配置し、その
後、上記ペーストろう材の場合と同様の方法により行っ
た。
【0027】次に、上記セラミック基板に接合された金
属回路板及びそれに対応するろう材層エッチングを次の
ように行った。即ち、まず、互いに隣り合っているパタ
ーンの間隔が1mmとなるようにエッチングレジストを
印刷し、その後、上記セラミック基板を塩化第2鉄水溶
液に浸漬して所定の金属回路パターンを形成した。その
結果(浸漬時間)を、表1、3〜5の「エッチング時
間」における「パターン形成」の欄に示した。次いで、
上記接合によるろう材(未反応Ti)及び上記セラミッ
ク基板の基材との反応により上記ろう材層の下層に厚さ
数μmの導電性のTiN等の反応層が生成されているの
で、上記セラミック基板をフッ化水素系溶液に浸漬し
て、金属回路のパターン間の絶縁形成を行った。その結
果(フッ化水素系溶液の浸漬時間)を、表1、3〜5の
「エッチング時間」における「絶縁形成」の欄に示し
た。
【0028】2.比較例のセラミック回路基板の作製 比較例1〜6、11として、AgCu系ろう材により接
合されたセラミック回路基板を本実施例と同様の方法に
よって作製し(表1〜4)、パターン形成の時間及び絶
縁形成の時間を表1、3、4に示した。また、比較例7
〜10、13〜17として、上記所定の金属を使用して
いるが、その含有割合が上記所定の割合から外れている
ろう材により接合されたセラミック回路基板を本実施例
と同様の方法によって作製し、パターン形成の時間及び
絶縁形成の時間を表3〜5に示した。更に、比較例12
として、1070℃×40分、1×10−4torrの
状況下でDBC接合を行ったものも作製した。また、比
較例18〜23として、AgCu系ペーストろう材によ
り予め回路パターンで印刷された試料を次のように作製
した。即ち、表6に示される材料及び厚さのセラミック
基板に、表6に示される組成のAgCu系ペーストろう
材を回路パターンと同パターンで印刷・乾燥した。そし
て、上記セラミック基板上に金属回路板及び放熱板を接
合し、接合された金属回路板及び放熱板の上にペースト
ろう材印刷とずれないようにエッチングレジストを印刷
し、エッチングを行った。
【0029】
【表6】
【0030】3.評価 (1)エッチング精度 上記接合されたセラミック基板のパターン形成を行った
後、及び絶縁形成を行った後におけるパターン間の距離
を投影機により測定を行った。更に、パターン直線性
と、金属回路層1におけるエッチングダレ11(図2参
照)の発生具合とを目視により観察し、その結果を表2
に示した。尚、「直線性」の欄において、目視により直
線性が優れているものを「○」、劣っているものを
「×」とし、「ダレ」の欄において、目視によりエッチ
ングダレ11が確認されたものを「×」、確認されなか
ったものを「○」とした。
【0031】(2)パターンずれの観察 AgCu系ペーストろう材が予め回路パターンで印刷さ
れたセラミック回路基板(比較例18〜23)につい
て、パターン形成後に断面観察を行い接合パターンとエ
ッチングパターンとのずれを測定した。その結果を表6
に示した。
【0032】(3)熱サイクル試験(クラックの長さの
測定) 表3〜5に示された組成のAgCuろう材、CuAlT
iろう材、CuAlTiSnYろう材、活性金属として
Nb、Hf、Zrを用いたろう材、及びDBC接合によ
って接合された試料を大気中150℃30分→室温15
分→一40℃30分→室温15分を1サイクルとして2
000サイクルの熱サイクルを加え、その後、切断して
界面観察を行い、金属回路層/セラミック層界面におけ
るクラック長さを測定した。ここで、表3はCuAlT
iろう材、表4はCuAlTiSnYろう材、表5は活
性金属としてNb、Hf、Zrを用いたろう材で接合さ
れた試料の結果を示す。また、表3、4の比較例12は
DBCによって接合された試料の結果を示す。
【0033】4.実施例の効果 表1、3〜5によれば、AgCu系ろう材で接合した場
合(比較例1〜6、11)、絶縁形成を行うのにセラミ
ック基板を5分間フッ化水素溶液に浸漬しなければなら
ない。即ち、AgCu系ろう材の場合、パターン形成を
行ったとき、数十μmの厚さのAgCu系ろう材層はエ
ッチングされずに残っているため、絶縁形成の際にこれ
を除去しなければならず、更に、この除去に数分がかか
るからである。そこで、表6に示されるように、予め回
路パターンと同パターンでAgCu系ろう材を印刷する
ことにより、絶縁形成の工程の省略化を図ったが(比較
例18〜23)、このように接合されたセラミック基板
は、全ての試料で接合パターンとエッチングパターンと
のずれが認められ、そのずれは0.2〜1mmとなり、
セラミック層と金属回路層との未接合部に及んでいる。
これにより、これらはセラミック回路基板として、信頼
性にかけるものである。従って、予め回路パターンと同
パターンでAgCu系ろう材を印刷することにより、絶
縁形成の工程を省略することは困難であることが判る。
【0034】これに対し、CuAlTiろう材又はCu
AlTiSnYろう材で接合した場合(実施例1〜2
5、比較例7〜10、13〜17)、試料をわずか20
秒間フッ化水素系溶液に浸漬するだけで、絶縁形成を行
うことができる。即ち、CuAlTiろう材又はCuA
lTiSnYろう材の場合、ろう材層がCu基であるた
め、パターン形成の際にそのほとんどが除去されるから
である。更にこのとき、接合時における上記ろう材(未
反応Ti)及びセラミック基板の基材との反応により上
記ろう材層の下層に生成された反応層(TiN等)が残
るが、この厚さはわずか数μmであるので、試料をわず
か数十秒間フッ化水素系溶液に浸漬するだけで、これら
は除去できる。
【0035】また、表2によれば、従来のAgCu系ろ
う材で接合した場合(比較例1〜6)、絶縁形成後にお
けるパターン間距離は1.25mm以上であり、レジス
トで印刷したパターン間距離(1.00mm)よりも2
5%以上も大きい。また、金属回路層1におけるエッチ
ングパターン(図1、2参照)の直線性は、良くない。
更に、図2に示すエッチングダレ11がおきていること
が確認された。これにより、エッチング精度があまり良
くないことが判る。
【0036】これに対し、CuAlTiろう材又はCu
AlTiSnYろう材で接合した試料の場合(実施例1
〜5)、絶縁形成後におけるパターン間距離は1.10
mm以下であり、レジストで印刷したパターン間距離
(1.00mm)よりも最大10%大きいだけである。
また、金属回路層1におけるエッチングパターンの直線
性が良かった。更に、図2示すエッチングダレ11は確
認されず、図1に示されるように、金属回路層1は鋭く
エッチングされていることが確認された。これにより、
本発明のセラミック回路基板(実施例1〜5)は、エッ
チング精度が良いことが判る。
【0037】表3、4において、AgCu系ろう材で接
合した試料(比較例11)の場合、クラックの長さが2
15μmとなり、クラックの長さが比較的大きい。ま
た、DBCにより接合された試料の場合(比較例12)
回路金属は剥離してしまう。また、CuAlTiろう材
又はCuAlTiSnYろう材で接合された試料であっ
ても、Al、Si、Tiの含有量が上記所定の割合では
ない場合(比較例7〜10、比較例13〜17)、クラ
ックの長さが250μmを超えている。これにより、十
分な耐熱サイクル性が得られない場合がある。これに対
し、表3、4に示されるように、Al、Si、Tiの含
有量が上記所定の割合であるろう材で接合した場合(実
施例6〜19)、クラックの長さを210μm以下とす
ることができる。従って、耐熱サイクル性が十分大きい
セラミック回路基板が得られることが判る。
【0038】また、表3に示されるように、1.0〜
2.5質量%Al、2.0〜3.7質量%Si、2.0
〜7.0質量Ti(実施例8〜14)とすることによ
り、クラックの長さを190μm以下とすることができ
る。更に、 1.0〜2.3質量%Al、2.0〜3.
6質量%Si、2.0〜7.0質量Ti(実施例8〜1
3)とすることにより、クラックの長さを180μm以
下とすることができる。また、1.5〜2.0質量%A
l、2.5〜3.2質量%Si、2.0〜3.0質量T
i(実施例9〜12)とすることによりクラックの長さ
を170μm以下とすることができる。更に、1.0〜
2.5質量%Al、2.0〜3.7質量%Si、2.0
〜3.0質量Ti(実施例9、11)とすることにより
クラックの長さを160μm以下とすることができ、耐
熱サイクル性が極めて優れていることが判る。
【0039】また、表4に示されるように、Sn、Yが
所定の割合で含有するろう材の場合(実施例16〜1
9)、クラックの長さを190μm以下にすることがで
きる。これにより、耐熱サイクル性がより優れたセラミ
ック回路基板を得ることができる。更に、0.5〜3質
量%Al、0.5〜3.0質量%Si、2.0〜9.5
質量%Tiとした場合、2.0〜3.0質量%Sn、
2.0〜3.0質量%Y(実施例17、18)とするこ
とにより、クラックの長さを145μm以下とすること
ができる。更に、2.0質量%Sn、3.0質量%Y
(実施例18)とすることによりクラックの長さを13
5μm以下とすることができ、耐熱サイクル性が極めて
優れていることが判る。
【0040】また、表5に示されるように、活性金属と
してNb、Hf、Zrを使用したろう材の場合(実施例
20〜24)であっても、クラックの長さを120μm
以下にすることができる。従って、活性金属としてN
b、Hf、Zrを使用しても、セラミック層と金属回路
層との耐熱サイクル性が優れているセラミック回路基板
が得られることが判る。以上、実施例1〜24によれ
ば、本発明のセラミック回路基板は、エッチング性及び
耐熱サイクル性のバランスが極めて優れている。
【0041】尚、本発明において、上記具体的実施例に
限定されず、目的、用途に応じて、本発明の範囲内で種
々変更した実施例とすることができる。例えば、本実施
例では、活性金属の純金属粉末を使用したが、その純金
属粉末以外にその水素化物粉末を用いることができる。
更に、本実施例では、各々の金属を上記所定の割合で含
有した合金粉末を使用したが、合金粉末に含有されてい
る活性金属の一部又は全部をその水素化物とすることが
できる。更に、本実施例では、Yの純金属粉末を使用し
たが、それ以外に、Y粉末等のY化合物粉末を使
用することができる。また、表4の本実施例では、Sn
及びYの両方を含有するろう材を作製しているが、Sn
及びYのいずれか一方を含有したろう材をも使用するこ
とができる。また、セラミック基板、金属回路板及び放
熱板の面の大きさは必ずしも(30×60)mmとす
る必要はなく、セラミック基板及び金属回路板及び放熱
板の厚さも設計に応じて、適宜変えることができる。ま
た、回路パターンを形成する場合において、互いに隣り
合っているパターン間の距離を1mmにする必要はな
く、用途に応じて任意の回路パターンを形成しても良
い。
【0042】
【発明の効果】本発明のセラミック回路基板は、強力な
熱サイクルがかかってもセラミック層と金属回路層との
界面にクラックが発生しにくいため、耐熱サイクル性が
優れ、また、エッチングダレが起こりにくく直線性が優
れているので、エッチング性が優れている。更に、本発
明のセラミック回路基板の製造方法によれば、パターン
形成の際にろう材層のほとんどが除去されるので、エッ
チング工程の時間短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のセラミック回路基板のエッチング性
能示す説明断面図である。
【図2】従来のセラミック回路基板のエッチング性能示
す説明断面図である。
【符号の説明】
1;金属回路層、2;セラミック基板、11;エッチン
グダレ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/15 H05K 1/02 F H05K 1/02 3/38 E 3/38 B23K 1/00 330E // B23K 1/00 330 H01L 23/14 C Fターム(参考) 4G026 BA03 BA14 BA16 BF17 BH07 5E338 AA01 AA18 CC08 CD23 EE02 EE32 5E343 AA02 AA23 BB24 BB67 CC01 DD52 DD76 EE22 ER13 ER36 GG02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック基板上にCuを主成分とした
    金属回路層及び放熱層のうちの少なくとも金属回路層が
    活性金属を含んだろう材を用いた活性ろう付けによって
    接合されているセラミック回路基板において、 該ろう材は、該ろう材の全質量を100質量%とする場
    合、0.5〜3質量%のAlと、0.5〜4質量%のS
    iと、2〜9.5質量%のTi、Nb、Hf及びZrの
    うちの少なくとも1種と、残部Cuとからなり、Agを
    含有しないことを特徴とするセラミック回路基板。
  2. 【請求項2】 上記ろう材は、更に、Sn、及び/又
    は、Y及びY化合物のうちの少なくとも1種を含有し、
    該ろう材の全質量を100質量%とする場合、該Snが
    0.5〜5.8質量%、該Y及びY化合物のうちの少な
    くとも1種が0.5〜5.0質量%である請求項1に記
    載のセラミック回路基板。
  3. 【請求項3】 セラミック基板上にCuを主成分とした
    金属回路板及び放熱板のうちの少なくとも金属回路板
    を、全質量を100質量%とした場合、0.5〜3質量
    %のAlと、0.5〜4質量%のSiと、2〜9.5質
    量%のTi、Nb、Hf及びZrのうちの少なくとも1
    種と、残部Cuとからなり、Agを含有しない金属組成
    となるろう材層を介して配置した後、活性ろう付けによ
    って接合し、 その後、接合された金属回路板をパターン形成して所定
    の金属回路を形成し、次いで、該金属回路のパターン間
    に露出した上記ろう材及びセラミック基板の基材との反
    応によって形成された導電性の反応層を除去することを
    特徴とするセラミック回路基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記ろう材は、更に、Sn、及び/又
    は、Y及びY化合物のうちの少なくとも1種を含有し、
    該Sn、及び/又は、該Y及びY化合物のうちの少なく
    とも1種を含むろう材の全質量を100質量%とした場
    合、Snが0.5〜5.8質量%、及び/又は、Y及び
    Y化合物のうちの少なくとも1種が0.5〜5.0質量
    %である請求項3に記載のセラミック回路基板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記ろう材層は、前記ろう材の組成を有
    する合金粉末又は前記ろう材の組成を構成する各種金属
    単体からなる金属粉末を含有するペーストを塗布するこ
    とにより作製されたものである請求項3又は4に記載の
    セラミック回路基板の製造方法。
  6. 【請求項6】前記ろう材層は、前記ろう材の組成を有す
    る合金箔により作製されたものである請求項3又は4に
    記載のセラミック回路基板の製造方法。
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