JPH11246289A - メタライズされた窒化アルミニウム基板の製造方法 - Google Patents

メタライズされた窒化アルミニウム基板の製造方法

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JPH11246289A
JPH11246289A JP4917798A JP4917798A JPH11246289A JP H11246289 A JPH11246289 A JP H11246289A JP 4917798 A JP4917798 A JP 4917798A JP 4917798 A JP4917798 A JP 4917798A JP H11246289 A JPH11246289 A JP H11246289A
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    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
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    • C04B41/85Coating or impregnation with inorganic materials
    • C04B41/88Metals

Abstract

(57)【要約】 【課題】ロウ付けや半田付け等の高温処理後においても
接合強度に優れたメタライズパターンが形成されたAl
N基板の製造方法を提供する。 【解決手段】AlN基板の表面にロウ材と活性金属の混
合物を塗布し、その上に金属板を積層した後、真空中、
又は、非酸化雰囲気でロウ材の溶融温度以上に加熱し、
次いで金属板とロウ材を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化アルミニウム
基板のメタライズ方法に関し、特にロウ付けや半田付け
等の高温処理後においても接合強度に優れたメタライズ
パターンが、精度良く形成された窒化アルミニウム基板
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミック基板は、電気絶縁性、耐熱
性、耐磨耗性、熱伝導性等に優れた特性を持つため、電
子部品材料や構造材料として利用されている。特に発熱
量の大きな半導体素子や部品を搭載する用途では高熱伝
導性の窒化アルミニウム(以下、AlNと記す)焼結体
の基板が注目されている。半導体素子や部品の搭載にお
いては、AlN表面にメタライズ層を形成後、半田又は
ロウ付けを行う方法が一般的であり、種々のメタライズ
方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】AlN基板のメタライ
ズ方法としては、AlN基板表面に金属酸化物層を介し
て、Mo−Mn、Mo、W等の金属層を焼付ける方法
(特開昭53−102310号公報)やAlN基板表面
にCu、Au、Ag−Pdペーストを印刷し、窒素中あ
るいは大気中で焼き付ける厚膜法(プロシーディングス
オブ ザ ファースト ザ・インスティテュート・オ
ブ・エレクトリカル・アンド・エレクトロニクス・エン
ジニアズ・インコーポレイテッド コンポーネンツ、ハ
イブリッズ・アンド・マニファクチャリング・テクノロ
ジー・ソサエティ シンポジウム(Proc. Of the 1st I
EEE CHMT Symp.),p40(1984))が知られているが、十分
な接合強度が得られなかったり、半田付け又はロウ付け
を行うような高温での処理後に接合強度が低下するなど
の問題が指摘されている。
【0004】さらに、蒸着やスパッタリング等の薄膜メ
タライズ法(特開平1−189191号公報)も提案さ
れているが、AlN基板前処理や装置上の制約があり、
使用範囲が限定されている。
【0005】本発明は上記の問題点を解決し、ロウ付け
又は半田付けを行うような高温での処理後においても接
合強度に優れたメタライズパターンが、精度良く形成さ
れたAlN基板の製造方法の提供を目的とする。
【0006】
【発明が解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明者らは、AlN基板の表面に塗布したロ
ウ材と活性金属の混合物をロウ材の融点以上に加熱する
ことによりAlN基板との界面に形成される活性金属の
窒化物層に着目し、研究を重ねた結果、高温での接合強
度とパターン精度の維持が可能なメタライズ層であるこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、AlN基板の表面に
ロウ材と活性金属の混合物を塗布し、その上に金属板を
積層した後、真空中、又は非酸化性雰囲気でロウ材の溶
融温度以上に加熱し、次いで金属板とロウ材を除去する
ことを特徴とする、メタライズされたAlN基板の製造
方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるロウ材とはAgお
よびCuの混合粉末からなる。ここで、AgとCuは、
単一元素粉末である必要はなく、合金粉末又は合金粉末
と単一元素粉末の混合物であってもよい。具体的には、
Ag粉末とCu粉末の混合物、Ag−Cuの合金粉末、
Ag−Cuの合金粉末とAg粉末の混合物、Ag−Cu
の合金粉末とCu粉末の混合物等を例示することができ
る。
【0009】活性金属としては、周期表IVa族および
Va族の金属およびその水素化物を用いることができ
る。一般には、Ti、Zr、Nb、Ta等の金属および
それらの水素化物が用いられる。周期表IVa族および
Va族の金属の水素化物は接合工程中の酸素の影響によ
る酸化が起こり難く、昇温中に水素を放出して活性なT
i、Zr、Nb、Ta等の金属となり、AlN基板と反
応する。
【0010】ここで用いられるロウ材および活性金属
は、AlN基板上にスクリーン印刷等の方法により均一
なパターンを精度良く形成し、ロウ材の流れ出しを防ぐ
ために、平均粒径45μm以下のものが好ましく、1〜
45μm程度のものがより好適である。
【0011】使用する粉末の平均粒径は、液相沈降法を
用いることで容易に測定することが可能である。なお、
本明細書での粒径は凝集粒径ではなく、一次粒径を指
す。粉末を溶媒中に超音波分散させることで、容易に一
次粒径を測定することができる。
【0012】ロウ材と活性金属の混合物は、ロウ材に活
性金属を少なくとも1種類加えて混合することで得られ
る。ここで、該混合物は、活性金属0.2〜10重量
%、Cu20〜80重量%、残部Agの組成になるよう
に各成分を配合することが好ましく、活性金属0.5〜
5重量%、Cu35〜70重量%、残部Agの組成にな
るように各成分を配合するとより好適である。活性金属
およびCuを上記範囲で配合すると、未反応の活性金属
成分を増大させたりロウ材流れ出しを生ずることなく、
パターン精度が良好で均一な活性金属窒化物層を形成で
きる。
【0013】次いで、AlN基板の表面にロウ材と活性
金属の混合物を塗布する。一般的には、粉末状で基板表
面にパターンを形成することは難しいのでペースト状に
して使用することが好ましい。ペースト状にするには、
ロウ材と活性金属の混合物を有機溶剤中に固形分濃度6
0〜90重量%となるように分散しペースト化すればよ
い。
【0014】ロウ材と活性金属の混合物を分散させる有
機溶剤としては、テレピネオール、ブチルカルビトー
ル、テキサノール、ブチルカルビトールアセテート等を
使用することができる。また、有機溶剤のほかにバイン
ダーとしてエチルセルロース、アクリル樹脂等を添加し
てもよい。これらの材料を三本ロールミルやプラネタリ
ーミキサー等で均一に混合してペースト化する。ペース
トの粘度は均一な塗布膜を得るために、50〜200k
cpsであることが好ましい。
【0015】得られたペーストは、スクリーン印刷、デ
ィスペンサー、ロールコーター等の方法でAlN基板の
表面に均一に塗布し、パターンを形成すればよい。均一
でパターン精度の良好な活性金属窒化物層を形成する上
で、膜厚は20〜50μmが好ましい。
【0016】均一に塗布されたペーストは、大気中、1
20〜200℃で乾燥し、溶剤を除去することが望まし
い。また、バインダーを加えた場合には窒素又はアルゴ
ン雰囲気中で加熱し、バインダーを除去することが好ま
しい。
【0017】続いて、ペースト塗布面上に、金属板を積
層した後、真空中、又は非酸化性雰囲気下でロウ材の溶
融温度以上に加熱する。
【0018】積層する金属板は、金属板に含まれる酸素
の影響で活性金属成分が酸化され、活性金属成分とAl
Nとの反応が阻害される恐れがあるため、金属板表面お
よび内部の酸素濃度は低いほうが好ましく、無酸素金属
板が好適に用いられる。また、ロウ材との濡れ性や、エ
ッチングによる除去の容易さからCu板が好ましく、特
に無酸素Cu板が好ましい。金属板の大きさは、ペース
ト塗布面を十分に覆いかつ基板サイズを超えない程度の
大きさであればよい。金属板を積層すると、基板を積み
重ねて加熱することができるため、一度に加熱できる基
板数が増大するという効果もある。ここで、金属板の厚
みは積み重ねる際の取り扱い易さや後工程でエッチング
により除去することを考慮すると、50〜300μmが
好ましい。
【0019】塗布したペーストの上に金属板を積層して
から加熱すると、金属板とAlN基板の間に溶融したロ
ウ材が均一に濡れ広がることにより、活性金属成分の拡
散が均一に進行し、AlN基板の表面に形成される活性
金属窒化物層の接合強度が安定する。さらに、加熱雰囲
気内に微量に存在する酸素の影響を遮断し、活性金属成
分が酸化するのを防止する効果もある。
【0020】塗布したペーストの上に金属板を積層しな
いで加熱すると、パターン縁部に退けが生じてパターン
精度が悪化したり、活性金属窒化物層の形成が不十分で
十分な接合強度が得られないなどの問題が生じる。
【0021】加熱は真空中又は非酸化雰囲気下で行うの
であるが、1×10-4Torr以下の真空中、又は酸素
濃度が10ppm以下の窒素、水素、アルゴン等の非酸
化性雰囲気下で行うことが好ましい。1×10-4Tor
r以下の真空中、又は酸素濃度10ppm以下の非酸化
性雰囲気下で加熱することにより、雰囲気中に含まれる
微量の酸素で活性金属成分が酸化されAlNとの反応が
阻害されることが防止でき、良好な活性金属窒化物層が
形成される。加熱の結果、金属板とAlN基板との間に
溶融したロウ材が均一に濡れ広がる一方、AlN基板と
ロウ材の界面に活性金属成分が拡散し、AlN基板と強
固に結合した活性金属の窒化物層が形成される。
【0022】加熱時、金属板の上から1g/cm2以上
100g/cm2以下の荷重をかけると、ロウ材が確実
に金属板およびAlN基板に接触でき、良好な活性金属
窒化物層が形成されるので好ましい。
【0023】加熱温度はロウ材の溶融温度以上であれば
よい。溶融温度とは、ロウ材が溶融を開始する温度であ
り、例えば、Ag−Cu系のロウ材は共晶点が780℃
で、この温度以上に加熱すると、ロウ材の溶融が始ま
る。本発明の組成のロウ材は、溶融が始まり完全に液層
になる温度が780℃〜980℃の範囲にあり、800
℃〜1000℃で加熱すると、ロウ材の溶融が均一に進
み、良好な活性金属窒化物層が速やかに形成が生成され
るとともに、溶融したロウ材の流れ出しによるパターン
精度の悪化もなく、より好ましい。
【0024】加熱に次いで、金属板およびロウ材を基板
表面から除去する。金属板およびロウ材は、これらを薬
液により溶解処理後、流水洗浄や超音波洗浄を行うこと
により容易に除去できる。
【0025】薬液としてAlN対する侵蝕性が少ない酸
性水溶液を用い、金属板とロウ材とを一度に溶解除去す
ることもできる。酸性水溶液としては、硝酸、塩化第二
鉄、過酸化水素と硫酸の混合物等の水溶液を挙げること
ができ、特に、溶解速度が速い点で硝酸水溶液が好まし
い。露出した活性金属窒化物層の表面に未反応の活性金
属成分等の残留物がある場合はフッ酸単独またはフッ酸
と硝酸、硫酸および塩酸から選ばれた無機酸との混酸で
処理しても良い。
【0026】また、積層した金属板を溶解除去するのに
適した公知のエッチング液により金属板をあらかじめ溶
解除去した後、ロウ材を前記酸性水溶液で溶解除去して
も良い。例えば、金属板にCu板を用いた場合、エッチ
ング液としては、塩化第二鉄や塩化第二銅の水溶液を用
いることができる。処理方法としては、30〜60℃に
加温したエッチング液のスプレーによるCu板への吹き
付け、エッチング液中への浸漬等が採用できる。
【0027】このようにして得られた活性金属窒化物層
は優れた接合強度を有するだけでなく、活性金属窒化物
層への半田付けやロウ付け等の熱処理を行っても接合強
度が低下することが無い。また、活性金属窒化物は高融
点の化合物であるため、熱処理中にパターンが溶融して
精度が悪化し、絶縁性を損なう心配も無い。
【0028】半田付けやロウ付けの濡れ性を向上させる
ために、活性金属窒化物表面にメッキ皮膜を形成しても
良い。
【0029】また、活性金属窒化物の比抵抗はTiNが
22〜130μΩ・cm、ZrNが11.5〜14μΩ
・cm、NbNが200μΩ・cm、TaNが135μ
Ω・cm(ファインセラミックス事典、640頁、技法
堂出版、1987)と良好な電気伝導度を示すため、ロ
ウ材と活性金属の混合物を分散したペーストを回路パタ
ーン状に塗布し、金属板を積層した後、加熱、金属板と
ロウ材の除去を行うか、ベタ面で形成された活性金属窒
化物層にレジストを塗布し、不要な活性金属窒化物層を
フッ酸あるいはフッ酸を含む混酸で溶解除去することに
より、活性金属窒化物層からなる導体回路を形成するこ
とも可能である。
【0030】さらに、活性金属窒化物層は0.1〜3μ
mと薄く、Cu板と反応しにくいことから、活性金属ロ
ウ材でCu板の回路を接合する活性金属法においてCu
板の非接合部分が形成される場合、非接合部分の下のA
lN基板表面に活性金属窒化物層を形成しておくことが
可能である。あらかじめ形成しておいた活性金属窒化物
層が非接合部分と重なるようにCu板を配置して接合し
ても、Cu板と活性金属窒化物層が直接反応したり、C
u板の接合に用いる活性金属ロウ材が流れ出すなどして
非接合部分が接合してしまうことはない。
【0031】
【発明の効果】本発明の製造方法によって、ロウ付け又
は半田付けを行うような高温での処理後においても接合
強度に優れたメタライズパターンが、精度良く形成され
たAlN基板を得ることができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0033】なお、実施例および比較例に記載された沈
降法による平均粒径は、堀場製作所製遠心式粒度分布測
定装置CAP5000で測定した。また、形成された活
性金属窒化物層のX線回折試験はフィリップス社製自動
X線粉末回折装置APD1700で行った。さらに、形
成された窒化物層の接合強度は東洋精機製作所製ストロ
グラフM1で測定した。
【0034】実施例1 Cu粉末49重量%、Ag粉末49重量%、Ti粉末2
重量%の粉末混合物に、全ペーストに占める割合でテレ
ピネオール7重量%、アクリル樹脂3重量%を配合した
後三本ロールミルを用いて均一に混合し、110kcp
sのロウ材と活性金属の混合物ペーストを調製した。使
用した粉末の平均粒径はAgが1.6μm、Cuが1
0.7μm、Tiが5.4μmであった。
【0035】このペーストを54mm×36mmのAl
N基板上にスクリーン印刷により、図1に示すパターン
で塗布した。
【0036】この後、乾燥し、320℃の窒素雰囲気中
で5分間脱脂を行った。さらに、AlN基板と同じサイ
ズで厚さ0.1mmの無酸素Cu板を塗布面上に積層し
た後、10g/ cm2の荷重をかけながら真空中(1×
10-5Torr)850℃で15分間加熱してCu板と
AlN基板の間でロウ材を溶融させ、AlN基板表面に
Tiの窒化物層を形成させた。
【0037】次いで、50%硝酸水溶液中で銅板、ロウ
材および未反応のTiを除去し、Tiの窒化物層のパタ
ーンが形成されたAlN基板を作製した。形成された窒
化物層はパターンを目視で観察したところ、均一でパタ
ーン精度も良好であった。また、図2にパターン面のX
線回折試験結果を示すが、TiNが形成されていること
が確認された。
【0038】Tiの窒化物層の接合強度を調べるため
に、表面にNiメッキ被膜を形成後、ヘッド直径1mm
のコバール製釘頭ピンのヘッド部とパターンの間に1m
m×1mm、厚み50μmのAg−Cu共晶ロウ材箔片
をはさんで、水素ガス流通下、820℃で加熱し、パタ
ーン部へピンをロウ付けした。ピンを垂直に引っ張り接
合強度を測定したところ、8.4kg/mm2と高強度
であった。
【0039】実施例2〜8 表1に示す組成のロウ材ペーストを調製し、実施例1と
同様に活性金属窒化物層のパターンが形成されたAlN
基板を作製した。なお、実施例6で使用したAg−Cu
合金は、Ag72重量%、Cuが28重量%の組成で、
平均粒径が6.6μmであった。このようにして得られ
た窒化物層はパターンの精度が良好で、強固な接合強度
を示した。
【0040】実施例9 酸素濃度5ppmの窒素ガス流通下で870℃、10分
間加熱した以外は実施例1と同様にTiの窒化物層のパ
ターンが形成されたAlN基板を作製した。このように
して得られた窒化物層はパターン精度が良好で、強固な
接合強度を示した。
【0041】実施例10 920℃で加熱した以外は実施例1と同様にTiの窒化
物層のパターンが形成されたAlN基板を作製した。こ
のようにして得られた窒化物層はパターン精度が良好
で、強固な接合強度を示した。
【0042】比較例1 750℃で加熱した以外は実施例1と同様にTiの窒化
物層のパターンが形成されたAlN基板を作製したが、
均一な窒化物層を形成することができず、パターンの一
部がまばらとなりかすれ、精度良いメタライズパターン
が得られなかった。また、接合強度も0.7kg/mm
2であった。
【0043】比較例2 ロウ材塗布面に銅板を積層せず、それ以外は実施例1と
同様にTiの窒化物層のパターンが形成されたAlN基
板を作製したが、均一な窒化物層を形成することができ
ず、パターンの一部がまばらとなりかすれ、精度良いメ
タライズパターンが得られなかった。また、接合強度も
0.6kg/mm2であった。
【0044】比較例3 活性金属窒化物層を形成する代わりに、AlN基板に市
販のフリットレスタイプのAg−Pdペーストを印刷
し、大気中、870℃で焼成して、厚膜メタライズ層を
形成した。焼成後、実施例1と同様厚膜メタライズ層に
コバール製釘頭ピンをろう付けし、接合強度を測定した
が、0.2kg/mm2であった。
【0045】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、実施例1で製造した活性金属窒化物
層が形成されたAlN基板の平面図である。
【図2】 図2は、実施例1で製造した活性金属窒化物
層が形成されたAlN基板の活性金属窒化物層のX線回
折チャートである。
【符号の説明】
1・・・AlN基板 2・・・活性金属窒化物層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒化アルミニウム基板の表面にロウ材と活
    性金属の混合物を塗布し、その上に金属板を積層した
    後、真空中、又は非酸化性雰囲気でロウ材の溶融温度以
    上に加熱し、次いで金属板とロウ材を除去することを特
    徴とするメタライズされた窒化アルミニウム基板の製造
    方法。
JP4917798A 1998-03-02 1998-03-02 メタライズされた窒化アルミニウム基板の製造方法 Withdrawn JPH11246289A (ja)

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