JP2003282905A - 太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

太陽電池及びその製造方法

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JP2003282905A
JP2003282905A JP2002086709A JP2002086709A JP2003282905A JP 2003282905 A JP2003282905 A JP 2003282905A JP 2002086709 A JP2002086709 A JP 2002086709A JP 2002086709 A JP2002086709 A JP 2002086709A JP 2003282905 A JP2003282905 A JP 2003282905A
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solar cell
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unevenness
silicon wafer
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Saburo Nakajima
三郎 中島
Toshiaki Baba
俊明 馬場
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
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    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光閉じ込め効果を得るためのシリコン基板の
片面または両面の凹凸形状を最適化することにより、良
好な出力特性を実現する太陽電池及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 シリコン基板1の凹凸形状に加工した両
面に非晶質半導体の積層体2,12及び透光性導電膜
3,13が形成されており、更に透光性導電膜3,13
上に導電ペーストの印刷によって集電極4,14が形成
されている。シリコン基板1の凹凸度(シリコン基板1
の重量と、シリコン基板1の両面における凹部をシリコ
ン基板1と同材料で埋めて平坦面と仮定したシリコン板
の重量との差のシリコン基板1の重量に対する割合)
が、10〜30%である。集電極4,14による遮光の
影響を低減すべく、その幅を130μm程度以下にして
も、集電極4,14の抵抗は大きくならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池及びその
製造方法に関し、より詳細には、表面に凹凸形状を有す
る太陽電池用のシリコン基板に関する。
【0002】
【従来の技術】HIT(Heterojunction with Intrinsi
c Thin-layer)型の太陽電池は、結晶系のシリコン基板
の片面または両面に、非晶質シリコン層と透光性導電膜
とを積層形成し、更にその上に、導電ペーストのスクリ
ーン印刷によって櫛形状の集電極を形成して構成されて
いる。このHIT型の太陽電池は、結晶系の太陽電池に
比べて低温状態での製造プロセスが可能であり、低コス
ト化及び高変換効率化を図れる太陽電池として期待され
ている。
【0003】そして、このような構成の太陽電池にあっ
ては、光電変換効率の向上を図るべく、光閉じ込め効果
を得るために、非晶質シリコン層が形成されるシリコン
基板の片面または両面を凹凸形状(テクスチャ構造)に
加工しておくことが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】集電極は遮光体である
ため、太陽電池の出力特性を向上させるためには、集電
極の幅を狭くすることが好ましい。しかしながら、集電
極の幅を狭くした場合には、スクリーン印刷で形成され
る導電ペーストの厚さが薄くなるので、集電極の断線、
または、集電極の狭小化に伴う電気抵抗の増加が発生し
て、出力特性が劣化してしまうという問題がある。
【0005】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、光閉じ込め効果を得るためのシリコン基板の片
面または両面の凹凸形状を最適化することにより、集電
極の幅を狭くしても、断線が生じず、また、狭小化に伴
う電気抵抗の増加を抑制して、良好な出力特性を実現で
きる太陽電池及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る太陽電池
は、厚さ方向の片面または両面を凹凸形状にしたシリコ
ン基板の前記片面側または両面側に、導電ペーストの印
刷によって形成された集電極を有する太陽電池におい
て、凹凸度(但し、前記シリコン基板の重量と、前記シ
リコン基板の前記片面または両面における凹部を前記シ
リコン基板と同材料で埋めて平坦面と仮定したシリコン
板の重量との差の前記シリコン基板の重量に対する割合
を凹凸度と定義する)が、5×A(%)〜15×A
(%)(但し、凹凸形状が片面である場合にA=1、凹
凸形状が両面である場合にA=2)であることを特徴と
する。
【0007】第1発明の太陽電池にあっては、使用する
シリコン基板の凹凸度が、凹凸加工が片面のみである場
合に5〜15%、凹凸加工が両面である場合に10〜3
0%としている。よって、凹凸形状が最適となって、光
閉じ込め効果が十分に得られると共に、スクリーン印刷
される導電ペーストの幅が細くても、断面積は大きくな
るので、細線化による断線及び抵抗増加は抑制される。
【0008】第2発明に係る太陽電池は、第1発明にお
いて、前記シリコン基板の最長部分の厚さが0.3mm
以下であることを特徴とする。
【0009】第2発明の太陽電池にあっては、結晶系の
シリコン基板の厚さが0.3mm以下であるようなHI
T型の太陽電池への適用を可能とする。
【0010】第3発明に係る太陽電池の製造方法は、厚
さ方向の片面または両面を凹凸形状にしたシリコン基板
の前記片面側または両面側に、導電ペーストの印刷によ
って集電極を形成する工程を有する太陽電池の製造方法
において、凹凸度(但し、前記シリコン基板の重量と、
前記シリコン基板の前記片面または両面における凹部を
前記シリコン基板と同材料で埋めて平坦面と仮定したシ
リコン板の重量との差の前記シリコン基板の重量に対す
る割合を凹凸度と定義する)が、5×A(%)〜15×
A(%)(但し、凹凸形状が片面である場合にA=1、
凹凸形状が両面である場合にA=2)であるシリコン基
板を使用することを特徴とする。
【0011】第3発明の太陽電池の製造方法にあって
は、凹凸加工が片面のみである場合に凹凸度が5〜15
%、凹凸加工が両面である場合に凹凸度が10〜30%
であるようなシリコン基板に、導電ペーストのスクリー
ン印刷によって集電極を形成する。よって、形成される
集電極は、幅が細くても断面積は大きくなるので、製造
される太陽電池の集電極の細線化による断線及び抵抗増
加は抑制される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明
の一例であるHIT型の太陽電池の構成を示す平面図、
図2は、図1の一部(図1のA部)の拡大断面図であ
る。
【0013】図において、1は単結晶シリコン,多結晶
シリコン等の結晶系半導体からなるn型のシリコン基板
(例えば103mm角,厚さ150〜300μm)であ
る。シリコン基板1の厚さ方向の両面(両方の主面)に
は均一な凹凸形状の加工が施されている。このシリコン
基板1の凹凸度は10〜30%である。具体的には、シ
リコン基板1の厚さが300μm程度である場合に凹凸
度は10〜15%、シリコン基板1の厚さが150μm
程度である場合に凹凸度は20〜30%である。
【0014】ここで凹凸度とは、凹凸形状があるシリコ
ン基板1の重量と、シリコン基板1の両面における凹部
をシリコン基板1と同材料で埋めて平坦面と仮定した場
合のシリコン板の重量との差のシリコン基板1の重量に
対する割合と定義する。具体的に、凹凸度D(%)は、
上記シリコン基板1の重量Wと上記シリコン板の重量
W′とを用いて、下記(1)式で定義される。 D={(W′−W)/W}×100 …(1)
【0015】シリコン基板1の一方の主面(表面)上に
は、i型非晶質シリコン層(厚さ100Å)/p型非晶
質シリコン層(厚さ100Å)の積層体2と、例えばI
TO(Indium Tin Oxide)からなる透光性導電膜3(厚
さ700Å)とが積層形成されている。このように表面
側に、n型のシリコン基板と非晶質シリコン層とのヘテ
ロ接合が形成されている。透光性導電膜3上には、例え
ばAgペーストからなる櫛型状の集電極4(幅120μ
m,ピッチ2mm,本数51本)が形成されている。ま
た、各集電極4に直交するように、Agからなる外部取
出し用のバスバー電極5が形成されている。
【0016】シリコン基板1の他方の主面(裏面)上に
は、i型非晶質シリコン層(厚さ100Å)/n型非晶
質シリコン層(厚さ100Å)の積層体12と、例えば
ITO(Indium Tin Oxide)からなる透光性導電膜13
(厚さ700Å)とが積層形成されている。透光性導電
膜13上には、例えばAgペーストからなる櫛型状の集
電極14(幅120μm,ピッチ2mm,本数51本)
が形成されている。また、各集電極14に直交するよう
に、Agからなる外部取出し用のバスバー電極が形成さ
れている。
【0017】なお、凹凸度が10〜30%である本発明
のシリコン基板では、凹凸形状を設けないシリコン基板
と比べて、集電極を同じ幅のAgペーストで構成した場
合に、Agペーストの重量が表側だけで20〜60%増
加することを確認している。
【0018】ここで、シリコン基板1の凹凸度を10〜
30%としている理由について説明する。凹凸度が10
%未満では、後述するように、集電極4,14を構成す
る導電ペーストの十分な重量が実現できずに、集電極
4,14の狭小化に伴う抵抗の増大を抑制できない。一
方、凹凸度が30%を超えるようにシリコン基板1の表
面を加工した場合には、凹凸形状の面分布が不均一にな
って光の閉じ込め効果を十分に発揮できず、光反射が増
えて特性劣化を引き起こしてしまう。以上のことから、
シリコン基板1の凹凸度は10〜30%に設定する。
【0019】次に、本発明の太陽電池の製造方法につい
て説明する。図3は、この太陽電池の製造方法の工程図
である。
【0020】まず、n型のシリコン基板1の両面(表面
及び裏面)を、凹凸度が10〜30%となるように、化
学処理(異方性エッチング処理)にて均一に凹凸面に加
工する(図3(a))。凹凸度を30%以下としている
ので、シリコン基板1の両面の凹凸形状として平坦面
(鏡面)が殆どない均一なピラミッド形状を形成するこ
とができる。具体的には、凹凸度が10〜30%である
場合、ピラミッド形状の凹凸は、そのピラミッドの底辺
の一辺の長さが10〜40μmであるものが占める表面
積の割合が20%以上である。
【0021】なお、凹凸度を検査する場合は、次のよう
に処理を行う。凹凸面加工が施されたシリコン基板1の
重量を計測して計測値Wを得る。そのシリコン基板1の
厚さをマイクロメータにて測定して測定値Tを得る。両
面の凹部にシリコン基板1の材料を埋め込んで得られる
シリコン板の形状は、この測定値Tの厚さを有する直方
体と見なせるので、測定値Tを用いて算出するこの直方
体の体積にシリコン基板1の材料の密度を乗算すること
により、上記シリコン板の重量W′を求める。そして、
得られたW,W′の値を用いて、前述の(1)式に従っ
て、凹凸度Dを算出する。
【0022】次に、プラズマCVD法により、シリコン
基板1の一方の主面(表面)にi型非晶質シリコン層,
p型非晶質シリコン層をこの順に積層形成して積層体2
とし、シリコン基板1の他方の主面(裏面)にi型非晶
質シリコン層,n型非晶質シリコン層をこの順に積層形
成して積層体12とする(図3(b))。次に、スパッ
タ法により、積層体2と積層体12との上に夫々、IT
Oからなる透光性導電膜3と透光性導電膜13とを形成
する(図3(c))。
【0023】次いで、1回のAgペーストのスクリーン
印刷法により、透光性導電膜3上及び透光性導電膜13
上夫々に、櫛形の集電極4及び集電極14を形成する
(図3(d))。この際、本発明では、シリコン基板1
の凹凸度を10%以上としているので、シリコン基板1
の凹部の面積が大きいため、その幅が狭くても、印刷さ
れるAgペーストの重量は多くなる。この結果、集電極
4,14の細線化に伴う抵抗増加を抑制できる。このよ
うに、集電極4,14の幅が120μmと狭くなって
も、抵抗増加を抑制できるため、比抵抗が1×10-5Ω
・cm以上であるAgペーストが使用可能である。
【0024】本例では、非晶質シリコンを用いているた
め、Agペーストは、200℃近傍で硬化する樹脂系の
バインダを使用する。このような樹脂系のバインダとし
ては、エポキシ樹脂,フェノール樹脂,ウレタン樹脂,
ポリエステル樹脂の中の一つまたは複数のものを使用で
きる。
【0025】次に、シリコン基板1の凹凸度を10〜3
0%にした場合に、集電極4,14の幅を狭くしてもそ
の抵抗が大きくならずに、太陽電池の良好な出力特性が
得られることを、本発明者が行った実験データに基づい
て検証する。なお、以下の例では、凹凸加工後のシリコ
ン基板1の厚さを280μm、集電極4,14の幅を一
定の120μmとしている。
【0026】図4は、シリコン基板1の凹凸度(%)と
集電極4,14を形成すべく印刷したときの表面側のA
gペーストの重量(a.u.:任意単位)との関係を示
すグラフである。図4から、凹凸度とAgペーストの重
量とは比例関係をなすことが理解される。
【0027】図5は、シリコン基板1の凹凸度(%)と
集電極4,14の抵抗(a.u.:任意単位)との関係
を示すグラフである。シリコン基板1の凹凸度が10%
未満では、Agペーストの量が少なくて(図4参照)集
電極4,14の抵抗は大きいが、10%以上にした場合
には、Agペーストの量が多くなって(図4参照)その
抵抗値を大幅に低減できる。よって、シリコン基板1の
凹凸度を10%以上にした場合には、形成する集電極
4,14の幅を120μm程度に狭くしたときでも抵抗
値が増大することはなく、集電極4,14による遮光面
積を最小限に留めて有効受光面積の増加に伴う出力特性
の向上を図れる。
【0028】図6は、シリコン基板1の凹凸度(%)と
太陽電池の最大出力(a.u.:任意単位)との関係を
示すグラフである。シリコン基板1の凹凸度が10%未
満では、最大出力が低くなっているが、これは集電極
4,14の抵抗が高いこと(図5参照)が原因である。
これに対して、シリコン基板1の凹凸度を10%以上に
した場合には、集電極4,14の抵抗を低減できて(図
5参照)安定した高い出力特性が得られている。シリコ
ン基板1の凹凸度が10%を超える範囲では、その凹凸
度を大きくしても出力特性の向上は見られずに略一定の
良好な特性を有している。これは、凹凸度が10%を超
えた場合に、集電極4,14の抵抗が出力特性に悪影響
を及ぼさない程度の十分な数値に達していることを意味
する。また、シリコン基板1の凹凸度を30%より大き
した場合には、出力特性の劣化が確認された。これは、
凹凸度が30%を超えると、シリコン基板1における凹
凸形状の面分布が不均一になって光の閉じ込め効果を十
分に発揮できないことに起因したと考えられる。
【0029】なお、凹凸加工後の厚さが150μmであ
るシリコン基板1について同様の実験を行ったが、厚さ
が280μmである上記の場合と同様の結果を得た。以
上のことから、シリコン基板1の凹凸度は10〜30%
に設定することが好ましいことを検証できた。
【0030】図7は、本発明の他の実施の形態による太
陽電池の構成を示す断面図である。前述した実施の形態
では、両面光入射型のHIT型太陽電池について説明し
たが、この他の実施の形態は片面光入射型のHIT型太
陽電池である。
【0031】図7において、21は単結晶シリコン,多
結晶シリコン等の結晶系半導体からなるn型のシリコン
基板(例えば103mm角,厚さ150〜300μm)
である。シリコン基板1の厚さ方向の片面(一方の主
面)には均一な凹凸形状の加工が施されおり、他の片面
(他方の主面)は平坦である。このシリコン基板1の凹
凸度は5〜15%である。凹凸度の定義は、前述した実
施の形態と同様であり、シリコン基板21の重量と、シ
リコン基板21の表面における凹部をシリコン基板21
と同材料で埋めて平坦面と仮定した場合のシリコン板の
重量との差のシリコン基板21の重量に対する割合であ
る。
【0032】シリコン基板21の凹凸形状の面(表面)
上には、i型非晶質シリコン層(厚さ100Å)/p型
非晶質シリコン層(厚さ100Å)の積層体22と、例
えばITOからなる透光性導電膜23(厚さ700Å)
とが積層形成されている。このように表面側に、n型の
シリコン基板と非晶質シリコン層とのヘテロ接合が形成
されている。透光性導電膜23上には、例えばAgペー
ストからなる櫛型状の集電極24(幅120μm)とバ
スバー電極(図示せず)とがプラス側の電極として形成
されている。更に、シリコン基板21の平坦な面(裏
面)上には、マイナス側の電極として例えばAl製の裏
面電極25が形成されている。なお、裏面電極25は、
櫛形状に形成しても良い。
【0033】片面に凹凸形状を有するシリコン基板21
を用いる太陽電池にあっては、シリコン基板21の凹凸
度を5〜15%にすることにより、遮光の影響を低減す
べく集電極24の幅を120μm程度としても、集電極
24の抵抗の増大を抑制することが可能である。なお、
この場合に凹凸度を5〜15%に規定している理由は前
述した実施の形態と同様であり、この実施の形態ではシ
リコン基板21の片面にのみ凹凸形状を形成するため、
その凹凸度の最適範囲は前述した実施の形態の半分であ
る。
【0034】なお、上述した例では、集電極を形成する
ための導電ペーストのフィラーとして銀を用いる場合に
ついて説明したが、これは一例であり、銀以外に金,
銅,アルミニウム粉を使用しても良く、更に銀,金,
銅,アルミニウム粉の複数種を混ぜ合わせたものを使用
しても良い。
【0035】また、上述した例では、集電極の幅を12
0μmとしたが、これは一例である。集電極の幅を13
0μm以下とした場合に、スクリーン印刷時の導電ペー
ストのかすれによる集電極の断線、または、導電ペース
トの量減少による集電極の抵抗の増加が発生するため、
集電極の幅が130μm以下である太陽電池に対して、
本発明は特に有効である。
【0036】また、上述した例では、HIT型の太陽電
池を例として説明したが、シリコン基板の凹凸形状を形
成した面側に、導電ペーストの印刷によって形成される
集電極を有する構成であれば、非晶質シリコンを使用し
ない結晶型の太陽電池のような如何なる太陽電池にも、
本発明を適用可能であることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明では、集電極による
遮光の影響と集電極の抵抗の増加とを考慮して、シリコ
ン基板の凹凸形状の大きさの最適化を図れているので、
集電極の遮光による出力低下を少なくできると共に、集
電極の抵抗を小さくでき、この結果、良好な太陽電池特
性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による太陽電池の平面図
である。
【図2】本発明の一実施の形態による太陽電池の断面図
である。
【図3】本発明の一実施の形態による太陽電池の製造方
法の工程図である。
【図4】シリコン基板の凹凸度とAgペーストの重量と
の関係を示すグラフである。
【図5】シリコン基板の凹凸度と集電極の抵抗との関係
を示すグラフである。
【図6】シリコン基板の凹凸度と太陽電池の最大出力と
の関係を示すグラフである。
【図7】本発明の他の実施の形態による太陽電池の断面
図である。
【符号の説明】
1,21 シリコン基板 4,14,24 集電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向の片面または両面を凹凸形状に
    したシリコン基板の前記片面側または両面側に、導電ペ
    ーストの印刷によって形成された集電極を有する太陽電
    池において、凹凸度(但し、前記シリコン基板の重量
    と、前記シリコン基板の前記片面または両面における凹
    部を前記シリコン基板と同材料で埋めて平坦面と仮定し
    たシリコン板の重量との差の前記シリコン基板の重量に
    対する割合を凹凸度と定義する)が、5×A(%)〜1
    5×A(%)(但し、凹凸形状が片面である場合にA=
    1、凹凸形状が両面である場合にA=2)であることを
    特徴とする太陽電池。
  2. 【請求項2】 前記シリコン基板の最長部分の厚さが
    0.3mm以下である請求項1記載の太陽電池。
  3. 【請求項3】 厚さ方向の片面または両面を凹凸形状に
    したシリコン基板の前記片面側または両面側に、導電ペ
    ーストの印刷によって集電極を形成する工程を有する太
    陽電池の製造方法において、凹凸度(但し、前記シリコ
    ン基板の重量と、前記シリコン基板の前記片面または両
    面における凹部を前記シリコン基板と同材料で埋めて平
    坦面と仮定したシリコン板の重量との差の前記シリコン
    基板の重量に対する割合を凹凸度と定義する)が、5×
    A(%)〜15×A(%)(但し、凹凸形状が片面であ
    る場合にA=1、凹凸形状が両面である場合にA=2)
    であるシリコン基板を使用することを特徴とする太陽電
    池の製造方法。
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