JP2003279983A - 発光素子内在型液晶表示素子 - Google Patents

発光素子内在型液晶表示素子

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JP2003279983A
JP2003279983A JP2002084645A JP2002084645A JP2003279983A JP 2003279983 A JP2003279983 A JP 2003279983A JP 2002084645 A JP2002084645 A JP 2002084645A JP 2002084645 A JP2002084645 A JP 2002084645A JP 2003279983 A JP2003279983 A JP 2003279983A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレクトロルミネッセント(EL)素子を液
晶表示素子の第1基板と第2基板間に内在し、表示品質
の向上と薄型で、簡易型発光素子内在型液晶表示素子を
形成する。 【解決手段】 第1基板1上にEL発光素子17を有
し、EL発光素子17上に保護膜11を介して液晶表示
素子の第1電極43を形成し、第1電極43と所定の間
隙を設けて対向する第2電極42を第2基板41上に形
成し、液晶を封入する。EL発光素子17は有機EL発
光素子であり、EL発光素子17は第1基板1上に形成
された第3電極24とEL発光層23と第4電極24と
の積層構造を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光源を有する液晶表
示素子において、光源としてEL発光素子を利用するも
のである。また、発光素子の非点灯の際には、反射型で
使用可能な反射型液晶表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、小型情報機器に用いられる液晶表
示素子としては、液晶自体には発光機能を持たず、液晶
表示素子に光源を内蔵させた透過型液晶表示素子などが
用いられている。透過型液晶表示素子の他には、液晶表
示素子に内蔵した光源ではなく、外部からの光を用いて
表示を可能とする反射型液晶表示装置、あるいはそれぞ
れの機能を併せ持つ半透過型液晶表示装置等が主流であ
る。
【0003】一方、このような液晶表示素子とは異なる
ものとして、液晶表示パネルの一部に発光性を有する材
料を使用し、液晶の電気光学変化を利用して表示を可能
とする液晶表示装置が、例えば、特開昭60−5057
8号公報や特開昭60−129780号公報に提案され
ている。あるいは、液晶表示パネルの視認者と反対側
(裏側)に紫外線を発光する光源を配置し、さらに液晶
表示パネルと光源との間に紫外線に対して偏光性を有す
る偏光分離器を配置し、ゲストである蛍光二色性色素の
二色性比を改善し、視認性を改善する提案が、社団法人
「映像情報メディア学会」主催の"Proceedings of The
Fifth International Display Workshops"(1998年度)
において、行われた(予稿集IDW’98の第25頁〜第
28頁参照)。しかし、蛍光二色性色素を含む液晶表示
素子では、外部光源(補助光源)により二次的に発光す
るにとどまり、補助光源が必要である。
【0004】また、発光素子としては、1987年のk
odak社の発表”Applied Physics Letter,51の9
13頁(1987年)”に端を発したEL発光素子の研
究開発が急速な進歩を見せている。現在では、カーオー
ディオや携帯電話への製品実用化のステージに達してい
る。さらに高性能化のために、半導体スイッチング素子
を用いる例も報告されている。さらに、燐光材料EL発
光素子による高輝度化の報告、プラスチック基板化によ
る軽量で、薄型化も報告されている。
【0005】従来例におけるEL発光素子を図13に基
づいて説明する。透明な第1基板1上には、透明導電膜
からなるアノード電極21と、アノード電極21上と一
部で重なり、それ以外の部分には開口部を有する発光領
域を限定する位置決め絶縁膜20を設ける。さらに、ア
ノード電極21上には、正孔(ホール)輸送層35と発
光層23と電子輸送層22を順次積層し、さらに、電子
輸送層22上にはカソード電極24を設ける。位置決め
絶縁膜20は、アノード電極21とカソード電極24と
の交差部の電気的短絡を防止している。
【0006】以上に示すアノード電極21と正孔輸送層
35と発光層21と電子輸送層22とカソード電極24
によりEL発光素子17を形成する。EL発光素子17
は水分により発光輝度の低下が発生するため、第1基板
1と接着する金属ケース30を設け、第1基板1と金属
ケース30との間には、水分を除去した空気層38を有
する。
【0007】EL発光素子17からの透過出射光61
は、アノード電極21と第1基板1を透過して観察者側
に出射する。カソード電極24は発光層23からの発光
を第1基板1側に効率良く出射するために、仕事関数が
小さい反射性を有する金属膜を用いる。EL発光素子1
7を構成する各材料としては、例えば、アノード電極2
1は酸化インジウムスズ(ITO)膜、正孔輸送層35
は、トリフェニルアミン誘導体、発光層23は、イリジ
ウム錯体(Ir(ppy)3)、電子輸送層22は、ト
リス(8−キノリノラト)アルミニウム(III)錯
体、カソード電極24は、酸化リチウム−アルミニウム
(Li2O−Al)膜を用いている。
【0008】EL発光素子17を構成するカソード電極
24は、反射性金属膜のため、外部光源からの光により
反射をし、外部環境が明るい状況では、反射光が強いた
め、EL発光素子17からの透過出射光61との光強度
差が小さくなる。第1基板1の観察者側には、位相差板
56と偏光板55の順に積層し、1/4波長偏光フィル
タとして機能させ、外部光源(図示せず)からの光がカ
ソード電極24の鏡面反射により観察者側に出射するこ
とを防止している。そのため、透過出射光61と反射光
とのコントラスト比は充分大きくできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、外部光源の光
強度が強い場合には、EL発光素子17からの透過出射
光61の強度が、EL発光素子17の外部光源による反
射光強度に負けるため、透過出射光61の光はほとんど
認識されず、コントラスト比も低下してしまう。また、
外部光源の光強度が強い場合には、EL発光素子17の
発光強度を増加する必要があり、EL発光素子17の消
費する電力も増加してしまい、小型携帯情報機器、携帯
電話、パーソナル・デジタル・アシスタント(PD
A)、小型ゲーム機、時計では、電池の消耗が激しく、
小型の電池では、充分な使用時間の確保ができなくなっ
てしまう。また、電池の劣化も加速してしまう。
【0010】これに対し、外部光源の光強度が強い場合
には、先に説明した液晶表示装置が受光型表示素子とし
て有効であるが、外部光源の光強度が弱い、あるいはな
い使用環境では、表示を認識することができなくなって
しまう。これを解決する手法として、半透過反射板を用
いた、半透過反射型液晶表示素子、あるいは液晶表示パ
ネルの観察者側に導光板を配置したフロント照明を有す
る反射型液晶表示素子もあるが、液晶表示パネルの外部
に光源を設けるため、薄型化、軽量化に限界があった。
さらに、光源の接続、光源と液晶表示素子とのモジュー
ル化も複雑であった。また、発光素子による表示と液晶
表示素子による表示の位置合わせも難しく、発光素子
は、液晶表示素子の単なる光源としての役割しかしてい
なかった。
【0011】そこで本発明は、液晶表示素子と発光素子
とを一体化し、さらにそれぞれの電気的接続も考慮し、
薄型化、軽量化を行うことを目的とする。つまり、本発
明の目的は、液晶表示素子と発光素子との一体化による
発光素子内在型液晶表示素子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の発光素子内在型液晶表示素子は、第1電極を有する
第1基板と、第2電極を有する第2基板の間に液晶層を
封入した液晶表示素子であり、この第1基板の内側面に
エレクトロルミネッセント(EL)発光素子を設けるこ
とを特徴とする。また、このEL発光素子は、有機EL
発光素子であることが好ましく、第1基板上に形成され
た第3電極とEL発光層と第4電極との積層構造を有
し、EL発光素子の上に第1電極が積層されている構成
が好ましい。
【0013】また、本発明の発光素子内在型液晶表示素
子は、第1電極と第2電極の交差部に設ける液晶表示画
素を複数配列し、EL発光素子は、前記液晶表示画素を
数個単位とする画素群毎に、独立する一個の発光層を有
することを特徴とする。あるいは、液晶表示画素毎に、
互いに独立する発光層を有することを特徴とする。
【0014】本発明の発光素子内在型液晶表示素子は、
EL発光素子の上に絶縁性の保護膜が設けられ、該保護
膜の上に第1電極が積層されている。さらに、この保護
膜と第1電極の間に絶縁膜を設置してもよく、該絶縁膜
は第1電極を形成する面を平坦化する機能を有する。
【0015】また、この第1電極が反射性電極であって
もよく、その場合には発光面を第1基板側に向けて配置
しているのが好ましい。第1電極が反射性電極である場
合には、透過率が小さいため、EL発光素子からの発光
を通過させるための開口部を設けるのが好ましい。さら
に、上記保護膜が入射光を散乱させるための凹凸面を備
えることが好ましい。
【0016】本発明の発光素子内在型液晶表示素子は、
カラー・フィルタを内蔵していてもよい。このカラー・
フィルタは、第2基板の内側面、あるいは第1基板の第
1電極上、あるいは第1基板のEL発光素子と第1電極
との間に形成するのが好ましい。
【0017】本発明の発光素子内在型液晶表示素子は、
さらに光拡散層を内蔵していてもよい。この光拡散層
は、第2基板の内側面に形成するのが好ましい。
【0018】本発明の発光素子内在型液晶表示素子は、
さらにEL発光素子を駆動するための半導体スイッチン
グ素子を内蔵していてもよい。この半導体スイッチング
素子は、第1基板上に形成し、半導体スイッチング素子
上にEL発光素子を形成するのが好ましい。
【0019】本発明の発光素子内在型液晶表示素子に用
いる第1基板としては、シリコン基板を使用することが
できる。このシリコン基板を半導体層として利用するこ
とも可能である。
【0020】本発明の発光素子内在型液晶表示素子に用
いる液晶層としては、液晶分子と2色性色素からなるゲ
ストホスト液晶や、液晶分子と有機高分子材料からなる
透明固形物の散乱型液晶を使用することができる。さら
に、EL発光素子はそれぞれ異なる色を発光する複数種
類のEL発光素子であってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態> 〔第1の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図1、
図2、図3〕以下に本発明を実施するための最良の形態
である発光素子内在型液晶表示素子について、図面を参
照しながら説明する。本実施形態の特徴は、エレクトロ
ルミネッセント(EL)素子を第1基板のほぼ全面に形
成する点である。図1は、本発明の第1の実施形態にお
ける液晶表示素子を有する液晶表示装置の立体模式図で
ある。図2は、図1に示すA−A線における液晶表示装
置の断面図である。図3は、図2の発光素子内在型液晶
表示素子の一部を拡大する断面である。以下に、図1と
図2と図3とを交互に用いて第1の実施形態を説明す
る。
【0022】図1は、本発明の液晶表示素子を使用する
携帯情報機器を示すものである。携帯情報機器81のケ
ース82には、画像を表示するための表示部96があ
り、この表示部96の脇には、表示内容を変更するため
のモード切り換えボタン85、スクロールアップ(+)
ボタン86、スクロールダウン(−)ボタン87、およ
び通信部88、携帯情報機器81のオン・オフを行うス
イッチボタン89がある。
【0023】つぎに、図2に示すように、携帯情報機器
81は、液晶表示素子Pと、液晶表示素子Pの表示部9
6を見通すことができる風防ガラス90が設けられてい
る。ケース82の裏蓋103側には回路基板105が設
けられており、この回路基板105の上に液晶表示素子
Pが実装されている。本実施形態における液晶表示素子
は、風防ガラス90側(視認側)より、第2電極42
(図2には図示せず)が設けられた第2基板41、液晶
51、第1電極43とエレクトロルミネッセント(E
L)素子17(図2には図示せず)が設けられた第1基
板1を基本構成としている。液晶表示素子Pの第1基板
1と第2基板41は所定の間隙を隔てて対向しており、
第1基板1と第2基板41の間のスペースに液晶51が
封入してある。液晶51はシール部材52と図示しない
封孔部により密閉されている。
【0024】また、第2基板41の図示しない電極は、
導電部材(図示せず)によって回路基板105上の信号
端子に接続されている。ケース82上に配置されている
通信部88は、通信用回路基板91上に実装されてい
る。この通信用回路基板91は柔軟な印刷回路基板(フ
レキシブルプリント基板:FPC)からなる第1のFP
C92により回路基板105と接続している。通信部8
8は送受信あるいは受信用であり、位置情報用のGPS
センサ、あるいはブルートゥース送受信センサ、あるい
は赤外線送受信センサである。また、回路基板105に
はエネルギー源として電池94が設けられ、電池押さえ
バネ93により回路基板105に取り付けられている。
【0025】図3は本発明の第1の実施形態における液
晶表示素子Pの一部を拡大する断面図である。先にも示
したが、本実施形態の特徴は、表示部96全面に形成す
る一個のエレクトロルミネッセント(EL)素子を第1
基板1上に有する点である。さらに、一個の独立するエ
レクトロルミネッセント(EL)素子上には、液晶層を
駆動するための複数の第1電極43と第2電極42とを
有し、その交点が液晶表示画素となり、液晶表示画素を
数個単位とする画素群が備えられている。
【0026】まず、第1基板1上には、第3電極の反射
性金属電極からなるカソード電極24をアルミニウムと
マグネシウム合金にて形成する。カソード電極24上に
は、キノリノールアルミ錯体(Alq)からなる電子輸
送層22と、キナクリドンをドープしたキノリノールア
ルミ錯体からなる発光層23と、トリフェニルアミン誘
導体からなる正孔(ホール)輸送層35と、透明導電膜
として酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる第4電
極のアノード電極21とを、前記の順に積層する。カソ
ード電極24からアノード電極21までの構成によりE
L発光素子17を構成する。
【0027】このEL発光素子17上には、EL発光素
子17への水分の浸透を防止するために酸化シリコン膜
からなる保護膜11を設ける。保護膜11上には、液晶
を駆動するための透明導電膜として、酸化インジウムス
ズ(ITO)膜からなるストライプ状の第1電極43を
設ける。第1電極43と所定の間隙を設けて対向する第
2電極42を第2基板41上に設ける。第2電極42も
ストライプ形状であり、第1電極43とは、ほぼ直交す
る方向のストライプ電極である。第1電極43と第2電
極42との交差部が液晶表示画素である。
【0028】第1電極43と第2電極42との間隙に
は、2色性色素をゲスト材料として液晶のホスト材料中
に混合したゲストホスト液晶からなる液晶51を封入す
る。ゲストホスト液晶には、偏光板あるいは位相差板を
設けることなく表示を行うことができ、明るい表示が可
能である。また、液晶51とEL発光素子17の、特に
発光層23に対する紫外線照射による劣化防止、およ
び、第2基板41の破損を防止するため、プラスチック
フィルムからなる紫外線カットフィルム57を第2基板
41上に設けている。
【0029】すなわち、外部環境が明るい場合には、外
光からの反射入射光65は、2色性色素の吸収を発生し
ない、いわゆる透過率の大きい液晶表示画素では、EL
発光素子17を構成する反射性電極のカソード電極24
による強い反射により、反射出射光66が観察者側に観
察される。また、2色性色素の吸収の大きい液晶表示画
素では反射入射光は、2色性色素により吸収され観察者
側に出射しないため、黒表示として認識される。以上に
より明暗表示が可能となる。
【0030】さらに、外部環境が暗い場合には、受光素
子である液晶51は明表示でも暗いため、明暗を認識す
ることが難しくなる。そこで、液晶51の第1基板1側
に設ける有機EL素子17を点灯する。EL発光素子1
7からの光は、2色性色素の吸収が弱い液晶表示画素で
は、透過出射光61として観察者に明として認識され
る。2色性色素の吸収の強い液晶表示画素では、EL発
光素子の出射光は吸収され暗として認識される。
【0031】以上の説明で明らかなように、本実施形態
では、反射表示の明表示部は、透過表示でも明表示部と
して機能する。さらに、本実施形態の特徴は、液晶表示
素子の反射表示にEL発光素子17の反射性電極を反射
板として利用することである。さらに、EL発光素子を
液晶表示素子の光源として利用することである。
【0032】本実施形態では、保護膜11を酸化シリコ
ン膜を用いているが、酸化シリコン膜上に散乱性を有す
るアクリル樹脂からある別の保護膜を設けることによ
り、観察者が液晶表示素子の反射表示を観察する場合
に、明表示を認識できる観察者の方向を広げることが可
能となる。つまり、反射光が保護膜で散乱するため、色
々な方向に光が拡散するためである。
【0033】また、EL発光素子17からなる発光素子
を第1基板1と第1電極43との間に設けることによ
り、液晶51に発光素子を接近でき、さらに、保護膜1
1と液晶51によりEL発光素子17への透水性を低減
でき、発光素子の劣化を防止することが可能となる。
【0034】<第2の実施形態> 〔第2の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図4〕
以下に本発明の第2の実施形態における発光素子内在型
液晶表示素子について図面を参照しながら説明する。本
実施形態の特徴は、液晶表示素子の第1電極と第2電極
との交差部に設ける液晶表示画素毎に独立する発光層を
有する点である。図4は、本実施形態における発光素子
内在型液晶表示素子の一部を拡大する断面である。以下
に、図4を用いて本の実施形態を説明する。
【0035】まず、第1基板1上には、第3電極の反射
性金属電極からなるカソード電極24を銀とマグネシウ
ム合金にて形成する。カソード電極24上には、キノリ
ノールアルミ錯体(Alq)からなる電子輸送層22
と、トリアゾール(TAZ)からなる発光層23と、ト
リフェニルアミン誘導体(TPD)からなる正孔(ホー
ル)輸送層35と、第4電極の透明導電膜として酸化イ
ンジウムスズ(ITO)膜からなるアノード電極21と
を、前記の順に積層する。また、カソード電極24と電
子輸送層22との間には、発光領域の限定と、カソード
電極24とアノード電極21との電気的短絡を防止する
ために、アクリル樹脂からなる位置決め絶縁膜20を設
ける。上記カソード電極24からアノード電極21まで
の構成により、EL発光素子17を構成する。また、E
L発光素子17は第1基板1上に複数個設けられてい
る。
【0036】上記EL発光素子17上には、EL発光素
子17への水分の浸透を防止するために酸化シリコン膜
からなる保護膜11を設ける。保護膜11上には、透明
導電膜として酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる
ストライプ状の第1電極43を設ける。第1電極43と
所定の間隙を設けて対向する第2電極42を第2基板4
1上に設ける。第2電極42もストライプ状に形成し、
第1電極43とは、ほぼ直交する方向のストライプ電極
である。第1電極43と第2電極42との交差部が液晶
表示画素である。本実施形態では、液晶表示画素とEL
発光素子17が一対一に対応するように設けられてい
る。
【0037】第1電極43と第2電極42との間隙に
は、スーパーツイストネマティック(STN)液晶から
なる液晶51を有する。第2基板41上には、位相差板
56と偏光板55の順に積層する。位相差板56は一
枚、あるいは複数枚積層して、液晶51と位相差板56
との組み合わせで500nmから550nmの波長のい
ずれかを選択し、その波長の1/4波長とする。本実施
形態では530nmの1/4波長の132nmを採用し
た。偏光板55と位相差板56により、スーパーツイス
トネマティック(STN)液晶の反射表示の明暗表示が
可能となる。
【0038】また、EL発光素子17の点灯画素では、
スーパーツイストネマティック(STN)液晶と偏光板
と位相差板とで透過率を最大とし、非点灯画素では、ス
ーパーツイストネマティック(STN)液晶と偏光板と
位相差板とで透過率を低下することにより、EL発光素
子17を使用する状況でも、外部光とEL発光素子17
の発光の両方を利用することが可能となる。
【0039】<第3の実施形態> 〔第3の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図5〕
以下に本発明の第3の実施形態における発光素子内在型
液晶表示素子について図面を参照しながら説明する。本
実施形態の特徴は、エレクトロルミネッセント(EL)
素子を液晶表示素子の第1電極と第2電極との交差部に
設ける液晶表示画素毎に独立する発光層を有し、各液晶
表示画素毎にカラー・フィルタを設ける点である。図5
は、本実施形態における発光素子内在型液晶表示素子の
一部を拡大する断面である。以下に、図5を用いて本実
施形態を説明する。また、第1の実施形態と同様な符号
は、同様な構成要件を示している。
【0040】まず、第1基板1上には、先の実施形態と
同様に、第3電極の反射性金属電極からなるカソード電
極24を銀とマグネシウム合金にて形成する。本実施形
態では、カラー・フィルタによるカラー表示を行うた
め、白色発光のEL発光素子を構成する。カソード電極
24上には、キノリノールアルミ錯体(Alq)からな
る電子輸送層22と、ユーロビウム錯体/テルビウム錯
体の2層からなる発光層23と、トリフェニルアミン誘
導体(TPD)からなる正孔(ホール)輸送層35と、
透明導電膜として酸化インジウムスズ(ITO)膜から
なるアノード電極21とを、前記の順に積層する。ま
た、カソード電極24と電子輸送層22との間には、発
光領域の限定と、カソード電極24とアノード電極21
との電気的短絡を防止するために、アクリル樹脂からな
る位置決め絶縁膜20を設ける。カソード電極24から
アノード電極21までの構成によりEL発光素子17を
構成する。
【0041】このEL発光素子17上の構成は図4と同
様であり、保護膜11と、第1電極43を設ける。第1
基板1に対向して、第2基板41を設けるが、第2基板
41には第1電極43と対向する第2電極42と赤
(R)44、緑(G)45と青(B)46のカラー・フ
ィルタを設ける。第2電極42は、第1電極43とほぼ
直交する方向のストライプ電極である。第1電極43と
第2電極42との交差部が液晶表示画素であり、各カラ
ー・フィルタは、液晶表示画素とほぼ同様な大きさであ
り、隣接するカラー・フィルタとはほとんど間隙を有し
ていない。
【0042】第1電極43と第2電極42との間隙に封
入する液晶層は、液晶分子と有機高分子材料のアクリル
樹脂からなる透明固形物との散乱型液晶である。アクリ
ル樹脂は、模式的には多孔質体の透明固形物からなり、
液晶51に電圧を印加することにより散乱と透過を変調
する。液晶分子は常光に対応する屈折率(no)と異常
光に対応する屈折率(ne)とを有する。液晶の透明状
態と散乱状態とは透明固形物の屈折率(np)と、液晶
分子の屈折率(noとne)との差分と液晶分子の配向
性により発生する。本実施形態では液晶層の原材料とし
て、大日本インキ製のPNM−157を利用し、液晶を
封入後に360ナノメートル(nm)以上の波長の紫外
線を30mW/cm2の強度で、60秒間照射して作成
している。液晶の屈折率はnoは1.5、neは1.7
であり、透明固形物の屈折率は1.5程度である。
【0043】外部環境が明るい場合には、外光からの反
射入射光65は、散乱型液晶の散乱を発生しない、いわ
ゆる透過率の大きい液晶表示画素では、EL発光素子1
7を構成する反射性電極のカソード電極24からの正反
射による反射出射光66が、観察者側に観察される。ま
た、散乱の大きい液晶表示画素では反射入射光は、ほと
んどの光は微小拡散反射を繰り返し拡散光としてカラー
・フィルタを透過し、観察者が色と明暗を認識する。正
反射光は、所定の角度以外では、反射光が出射しないた
め、暗表示として認識される。この正反射光と拡散反射
光の光強度の差により明暗表示を行う。
【0044】反射表示の場合には、散乱の大きい表示画
素部において、液晶内での微小拡散反射はもちろんであ
るが、液晶の第1基板1側に設ける反射性電極からの反
射光も液晶内で微小拡散反射を繰り返す。そのため、E
L発光素子を構成する反射性電極により拡散反射光の観
察者側への出射強度は液晶単体より強くできる。EL発
光素子を点灯する透過表示の場合には、液晶51を1度
しか通過しないため、散乱度が見かけ上低下し、充分な
コントラストを達成できない。
【0045】そこで、各表示画素部に対応して設けるE
L発光素子17が有効となるわけである。EL発光素子
17の点灯画素では、液晶51は、透過状態とする。非
点灯画素では、散乱状態とすることにより、EL発光素
子17を使用する状況でも、EL発光素子17を構成す
る反射性電極からの鏡面反射を防止できる。また、点灯
画素においても、多少の散乱状態とすることにより、外
部光源からの光が反射性電極から正反射することを防止
できるため、良好が表示が達成できた。
【0046】EL発光素子17からの発光は、カラー・
フィルタにて着色光となり観察者側に出射する。すなわ
ち、カラー・フィルタは、液晶を使用する反射表示と、
EL発光素子17を使用する発光表示のカラー化に機能
している。また、EL発光素子の発光層にカラー発光層
を用いれば、カラー・フィルタと発光層の色調を同一と
することにより、カラー・フィルタ層に含まれる顔料等
の色素の配合を低減することができ、透水性を低減する
こともできる。
【0047】第2基板41の観察者側には、プラスチッ
クフィルムからなる紫外線カットフィルムを設けてもよ
い。紫外線カットフィルムは、液晶51とEL発光素子
17の紫外線照射による劣化を防止すること、および、
第2基板41の破損を防止することができる。
【0048】以上の説明から明らかなように、発光素子
内在型液晶表示素子の第2基板41上には、偏光板を設
けていないため、明るい反射表示が可能となる。さら
に、EL発光素子を利用する際に明るい発光表示が可能
となる。さらに、有機EL素子の反射性電極を利用し、
液晶の反射表示を可能としている。また、カラー・フィ
ルタにより反射表示と発光表示のいずれにおいても、カ
ラー化が可能となる。
【0049】<第4の実施形態> 〔第4の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図6〕
以下に本発明の第4の実施形態における発光素子内在型
液晶表示素子について図面を参照しながら説明する。第
4の実施形態の特徴は、第1電極が反射性電極であり、
さらに、EL発光素子上の第1電極に反射性電極開口部
を設ける点である。図6は、本実施形態における発光素
子内在型液晶表示素子の一部を拡大する断面である。以
下に、図6を用いて本実施形態を説明する。また、第3
の実施形態と同様な符号は、同様な構成要件を示してい
る。
【0050】まず第3の実施形態と同様に、白色発光の
EL発光素子17の構成を採用する。このEL発光素子
17上には、先の実施例と同様に酸化シリコン膜からな
る保護膜11を設ける。保護膜11上には、反射性電極
であるストライプ状の第1電極43を設ける。第1電極
にはEL発光素子からの発光を通過させるための開口部
(以後、反射性電極開口部と称する。)を備えている。
第1電極43と所定の間隙を設けて対向する第2電極4
2を第2基板41上に設ける。第2電極42は、第1電
極43とほぼ直交する方向のストライプ電極である。第
1電極43と第2電極42との交差部が液晶表示画素で
ある。
【0051】第1電極43と第2電極42との間隙に
は、スーパーツイストネマティック(STN)液晶から
なる液晶51を有する。第2基板41上に設けた位相差
板56と偏光板55とについては第2の実施形態と同様
に設置した。また、液晶の反射表示の視認性を改善する
ために、第2基板41とカラー・フィルタとの間には、
アクリル樹脂に屈折率の異なる分散材(スペーサー)を
混入する拡散層39を設ける。
【0052】反射表示の場合には、外部光源(図示せ
ず)からの反射入射光65は、偏光板55と位相差板5
6および第2基板41と拡散層39とカラー・フィルタ
と第2電極42とを透過し、液晶51に入射し、光学変
調され反射性電極開口部49以外の領域、つまり反射性
電極で反射し、反射出射光66として出射する。前記拡
散層39を透過時に拡散され、液晶51の光学変調によ
り明暗表示を行う。
【0053】また、EL発光素子17点灯時には、第1
電極43の反射性電極開口部49を通過する発光が液晶
51を透過し、偏光板61より透過出射光61として観
察者側に出射する。
【0054】本実施形態に示すように、液晶表示素子の
反射部材として、EL発光素子17を構成する反射性電
極を用いることなく、第1電極43に反射性電極開口部
49を設けることにより、EL発光素子17の発光層2
3等での吸収による反射率の低下を回避できる。さら
に、発光層23による着色を回避できる。以上により、
液晶表示素子の反射表示の品質向上が達成できる。
【0055】<第5の実施形態> 〔第5の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図7〕
以下に本発明の第5の実施形態における発光素子内在型
液晶表示素子について図面を参照しながら説明する。第
5の実施形態の特徴は、第1電極が反射性電極であり、
さらに、EL発光素子は、下基板である第1基板側に発
光する点である。図7は、第5の実施形態における発光
素子内在型液晶表示素子の一部を拡大する断面である。
以下に、図7を用いて本実施形態を説明する。また、第
3の実施形態および第4の実施形態と同様な符号は、同
様な構成要件を示している。
【0056】まず、第1基板1上には、透明導電膜とし
て酸化インジウムスズ(ITO)膜からなるアノード電
極21と、トリフェニルアミン誘導体(TPD)からな
る正孔(ホール)輸送層35と、トリアゾール(TA
Z)からなる発光層23と、キノリノールアルミ錯体
(Alq)からなる電子輸送層22と、反射性金属電極
からなるカソード電極24の順に積層する。カソード電
極24は、銀とマグネシウム合金にて形成する。
【0057】また、アノード電極21と正孔輸送層35
との間には、発光領域の限定と、カソード電極24とア
ノード電極21との電気的短絡を防止するために、アク
リル樹脂からなる位置決め絶縁膜20を設ける。前記ア
ノード電極21からカソード電極24までの構成により
EL発光素子17を構成する。また、EL発光素子17
は第1基板1上に複数設けており、本実施形態では、液
晶表示画素とEL発光素子17とを一対一に設けてい
る。
【0058】このEL発光素子17上には、EL発光素
子17への水分の浸透を防止するために酸化シリコン膜
からなる保護膜11を設ける。保護膜11上には、アル
ミニウム膜からなる反射性電極である第1電極43をス
トライプ状に設ける。第1電極43と所定の間隙を設け
て対向する第2電極42を第2基板41上に設ける。第
2電極42は、第1電極43とほぼ直交する方向のスト
ライプ電極である。第1電極43と第2電極42との交
差部が液晶表示画素である。
【0059】第1電極43と第2電極42との間隙に
は、スーパーツイストネマティック(STN)液晶から
なる液晶51を有する。第2基板41上には、第2の実
施形態と同様に、位相差板56と偏光板55とを順に積
層する。また、液晶の反射表示の視認性を改善するため
に、第2基板41と位相差板56との間には、アクリル
樹脂に屈折率の異なる分散材(スペーサー)を混入する
拡散層39を設ける。
【0060】反射表示の場合には、外部光源(図示せ
ず)からの反射入射光65は、偏光板55と位相差板5
6および第2基板41と拡散層39とカラー・フィルタ
と第2電極42とを透過し、液晶51に入射し光学変調
された光は、反射性電極である第1電極43により反射
し、反射出射光66として、観察者側に入射とは逆の光
路で出射する。前記拡散層39透過時に光は拡散され、
液晶51の光学変調により明暗表示を行う。
【0061】また、EL発光素子17からの表示は第1
基板1から透過出射光61として認識される。外部環境
が明るい場合に、EL発光素子17の反射性電極からの
反射を防止するため、第1基板1のEL発光素子17を
設ける反対の面には、第2の位相差板59と第2の偏光
板58の順に設ける。第2の位相差板59は、530n
mの1/4波長となる位相差値を利用する。第2の偏光
板58の表面は、無反射コートを施している。
【0062】本実施形態を使用することにより、液晶表
示部は、反射型で良好な表示が可能となり、EL発光素
子17の発光は、発光表示単独で利用する表示品質と同
等にできるとともに、第1基板1に対して両面の表示が
可能となる。反射表示と発光表示では、観察者が見る基
板面が異なるため、反射表示を正表示とすると、発光表
示は、左右あるいは上下が逆転する表示となる。そのた
め、駆動にて、発光表示の際には、左右あるいは上下を
逆転し、反射表示と同等の表示を行う。
【0063】<第6の実施形態> 〔第6の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図8〕
以下に本発明の第6の実施形態における発光素子内在型
液晶表示素子について図面を参照しながら説明する。第
6の実施形態の特徴は、EL発光素子への水分の影響を
より防止するために、EL発光素子上に保護膜と層間絶
縁膜の2層膜を使用する点である。さらに、層間絶縁膜
は、第1電極を形成する面の有機EL素子における素子
段差分を平滑化する機能も有している。図8は、第6の
実施形態における発光素子内在型液晶表示素子の一部を
拡大する断面である。以下に、図8を用いて本実施形態
を説明する。また、第2の実施形態と同様な符号は、同
様な構成要件を示している。
【0064】EL発光素子17は、第2の実施形態と同
様な構成を採用する。前記EL発光素子17上には、E
L発光素子17への水分の浸透を防止するために酸化シ
リコン膜からなる保護膜11を設ける。さらに、保護膜
11上には、透明アクリル樹脂からなる層間絶縁膜25
を2μmの厚さで設ける。EL発光素子17の厚さは、
200nm程度であるため、2μmの厚さの層間絶縁膜
25は、表面をほぼ平坦にする。
【0065】前記層間絶縁膜25上には、透明導電膜と
して酸化インジウムスズ(ITO)膜からなるストライ
プ状の第1電極43を設ける。第1電極43と所定の間
隙を設けて対向する第2電極42を第2基板41上に設
ける。第2電極42は、第1電極43とほぼ直交する方
向のストライプ電極である。第1電極43と第2電極4
2との交差部が液晶表示画素である。
【0066】第1電極43と第2電極42との間隙に
は、スーパーツイストネマティック(STN)液晶から
なる液晶51を有する。第2基板41上には、第2の実
施形態と同様に位相差板56と偏光板55とを順に積層
する。
【0067】反射表示の場合には、外部光源(図示せ
ず)からの反射入射光65は、偏光板55と位相差板5
6および第2基板41と第2電極42とを透過し、液晶
51に入射し、光学変調されEL発光素子17を構成す
る反射性電極24により反射し、反射出射光66とし
て、観察者側に入射とは逆の光路で出射する。液晶51
の光学変調により明暗表示を行う。また、EL発光素子
17点灯時には、発光が液晶51を透過し、偏光板61
より透過出射光61として観察者側に出射する。
【0068】本実施形態に示すように、厚膜の層間絶縁
膜25を設けることにより、EL発光素子17と液晶5
1とを分離できる。また、EL発光素子17への透水性
をより低減できる。さらに保護膜11のピンホールによ
る劣化を防止できる。また、第1電極43を形成する面
を平坦化することができる。以上により発光素子内在型
液晶表示素子の信頼性の向上が可能となる。また、本実
施形態では用いなかったが、保護膜11を2回に分けて
形成することにより、ピンホール確立を低減することが
可能であった。
【0069】<第7の実施形態> 〔第7の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図9〕
以下に本発明の第7の実施形態における発光素子内在型
液晶表示素子について図面を参照しながら説明する。第
7の実施形態の特徴は、EL発光素子上に、保護膜、カ
ラー・フィルタと層間絶縁膜の順に設ける点である。図
9は、第7の実施形態における発光素子内在型液晶表示
素子の一部を拡大する断面である。以下に、図9を用い
て第7の実施形態を説明する。また、第2の実施形態と
同様な符号は、同様な構成要件を示している。
【0070】EL発光素子17は、第2の実施形態と同
様な構成を採用する。前記EL発光素子17上には、E
L発光素子17への水分の浸透を防止するために酸化シ
リコン膜からなる保護膜11を設ける。さらに、保護膜
11上には、各画素毎に赤(R)44、緑(G)45と
青(B)46のカラー・フィルタを設ける。カラー・フ
ィルタはドライフィルムからの転写方式を真空中で行う
ことで有機EL素子17への劣化を防止できた。さら
に、カラー・フィルタ上には、透明エポキシ樹脂からな
る層間絶縁膜25を形成する。
【0071】この層間絶縁膜25上には、透明導電膜と
して酸化インジウムスズ(ITO)膜からなるストライ
プ状の第1電極43を設ける。第1電極43と所定の間
隙を設けて対向する第2電極42を第2基板41上に設
ける。第2電極42は、第1電極43とほぼ直交する方
向のストライプ電極である。第1電極43と第2電極4
2との交差部が液晶表示画素である。第1電極43と第
2電極42との間隙には、スーパーツイストネマティッ
ク(STN)液晶からなる液晶51を有する。第2基板
41上には、第2の実施形態と同様に位相差板56と偏
光板55とを順に積層する。
【0072】反射表示の場合には、外部光源(図示せ
ず)からの反射入射光65は、偏光板55と位相差板5
6および第2基板41と第2電極42とを透過し、液晶
51に入射し、光学変調されEL発光素子17を構成す
る反射性電極24により反射し、反射出射光66とし
て、観察者側に入射とは逆の光路で出射する。液晶51
の光学変調により明暗表示を行う。また、EL発光素子
17点灯時には、発光が液晶51を透過し、偏光板61
より透過出射光61として観察者側に出射する。
【0073】本実施形態に示すように、EL発光素子1
7と第1電極との間に、カラー・フィルタと層間絶縁膜
の2層の異なる厚膜絶縁膜を設けることにより、EL発
光素子17と液晶51とを分離できる。また、EL発光
素子17への透水性を低減できる。さらに保護膜11の
ピンホールによる劣化を防止できる。また、第1電極4
3を形成する面を平坦化することができる。以上により
発光素子内在型液晶表示素子の信頼性の向上が可能とな
る。
【0074】さらに、EL発光素子17の発光部とカラ
ー・フィルタとを接近でき、さらに、反射性電極24と
カラー・フィルタとが接近しているので、反射入射光6
5と反射出射光66とが、同一色のカラー・フィルタを
通ることができ、表示のにじみがなく、鮮明な表示が可
能となる。
【0075】<第8の実施形態> 〔第8の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図1
0〕以下に本発明の第8の実施形態における発光素子内
在型液晶表示素子について図面を参照しながら説明す
る。第8の実施形態の特徴は、第1電極が反射性電極で
あり、さらに、EL発光素子上の第1電極に反射性電極
開口部を設け、さらに、反射性電極表面は、凹凸を有す
る点である。図10は、第8の実施形態における発光素
子内在型液晶表示素子の一部を拡大する断面である。以
下に、図10を用いて第8の実施形態を説明する。ま
た、第3の実施形態と同様な符号は、同様な構成要件を
示している。
【0076】まずEL発光素子17は、第3の実施形態
と同様な構成を採用する。前記EL発光素子17上に
は、EL発光素子17への水分の浸透を防止するために
酸化シリコン膜からなる保護膜11を設ける。保護膜1
1は、表面形状に凹凸を有する透明アクリル樹脂からな
る凹凸層間絶縁膜27を有している。凹凸層間絶縁膜2
7上には、銀合金膜からなる反射性電極として第1電極
28を設ける。第1電極28のEL発光素子17と重な
る領域には、反射性電極開口部49を有する。第1電極
28は、ストライプ状である。反射性電極開口部49
は、ストライプ状、正方形、長方形、楕円、多角形でよ
く、第1電極28の幅の範囲内側に設けている。
【0077】反射性電極である第1電極28表面の凹凸
により、外部光を反射する際に、拡散性を付与できる。
第1基板1と所定の間隙を設けて対向する第2基板41
上には、液晶51に面する側に、各画素毎に赤(R)4
4、緑(G)45と青(B)46のカラー・フィルタを
設ける。カラー・フィルタ上には、ストライプ状の第2
電極42を設ける。第2電極42は、第1電極28とほ
ぼ直交する方向のストライプ電極であり、第1電極28
と第2電極42との交差部が液晶表示画素である。
【0078】第1電極28と第2電極42との間隙に
は、スーパーツイストネマティック(STN)液晶から
なる液晶51を有する。第2基板41上には、位相差板
56と偏光板55の順に積層する。反射表示の場合に
は、外部光源(図示せず)からの反射入射光65は、偏
光板55と位相差板56および第2基板41とカラー・
フィルタと第2電極42とを透過し、液晶51に入射
し、光学変調され反射性電極である第1電極28の開口
部以外の領域から拡散反射され、反射出射光66として
観察者側に入射とは逆の経路で出射する。液晶51の光
学変調により明暗表示を行う。また、EL発光素子17
点灯時には、第1電極28の反射性電極開口部49を通
過する発光が液晶51を透過し、偏光板61より透過出
射光61として観察者側に出射する。
【0079】本実施形態に示すように、液晶表示素子の
反射部材として、EL発光素子17を構成する反射性電
極を用いることなく、独自に第1電極28を反射性電極
としている。以上により、EL発光素子17の発光層2
3等での吸収による反射率の低下を回避できる。さら
に、発光層23等による着色を回避できる。また、第1
電極28に反射性電極開口部49を設けることにより、
EL発光素子からの発光を観察者側に有効に取り出すこ
とが可能となる。さらに、凹凸層間絶縁膜を用いること
により反射性電極である第1電極28表面が凹凸にな
り、拡散反射面を形成することができる。拡散部と反射
部とが一体化できるため、液晶表示素子の表示品質向上
が達成できる。
【0080】EL発光素子17からの出射光は、透過出
射光61として偏光板55から観察者側に出射される。
透過出射光61は、拡散層を設けていないため、不必要
な拡散が発生せず、画素のにじみを発生することなく、
鮮明な表示が可能となる。さらに、反射性電極開口部4
9の周囲の第1電極28が遮光効果を有するため、ブラ
ックマトリクスとして機能し、発光のにじみを防止し、
鮮明な表示が可能となる。
【0081】<第9の実施形態> 〔第9の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図1
1〕以下に本発明の第9の実施形態における発光素子内
在型液晶表示素子について図面を参照しながら説明す
る。第9の実施形態の特徴は、EL発光素子の発光層が
着色しており、さらに、発光色も着色しており、EL発
光素子はそれぞれ異なる色を発光する複数種類のEL発
光素子である点である。図11は、第9の実施形態にお
ける発光素子内在型液晶表示素子の一部を拡大する断面
である。以下に、図11を用いて第9の実施形態を説明
する。第2の実施形態と同様な符号は、同様な構成要件
を示している。
【0082】まず、第1基板1上には、反射性金属電極
からなるカソード電極24を銀とマグネシウム合金にて
形成する。赤色発光のEL発光素子では、カソード電極
24上には、キノリノールアルミ錯体(Alq)からな
る電子輸送層22と、ユーロピウム(Eu)錯体からな
る発光層23と、トリフェニルアミン誘導体(TPD)
からなる正孔(ホール)輸送層35と、透明導電膜とし
て酸化インジウムスズ(ITO)膜からなるアノード電
極21とを、前記の順に積層する。また、カソード電極
24と電子輸送層22との間には、発光領域の限定と、
カソード電極24とアノード電極21との電気的短絡を
防止するために、アクリル樹脂からなる位置決め絶縁膜
20を設ける。
【0083】つぎに、緑色発光のEL発光素子では、カ
ソード電極24上には、赤色発光のEL発光素子のユー
ロピウム(Eu)錯体からなる発光層に代えて、テルビ
ウム(Tb)錯体からなる発光層23を使用する。以上
の2種類の発光層を図11には、図示している。また、
青色発光の場合には、発光層にトリフェニルアミン誘導
体(TPD)からなる発光層を使用する。以上のEL発
光素子17を表示にマトリクス状に配置することでカラ
ー表示が可能となる。
【0084】前記EL発光素子17上には、EL発光素
子17への水分の浸透を防止するために酸化シリコン膜
からなる保護膜11を設ける。保護膜11上には、透明
導電膜として酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる
ストライプ状の第1電極43を設ける。第1電極43と
所定の間隙を設けて対向する第2電極42を第2基板4
1上に設ける。第2電極42は、第1電極43とほぼ直
交する方向のストライプ電極である。第1電極43と第
2電極42との交差部が液晶表示画素である。第1電極
43と第2電極42との間隙には、スーパーツイストネ
マティック(STN)液晶からなる液晶51を有する。
第2基板41上には、第2の実施形態と同様に、位相差
板56と偏光板55とを順に積層した。
【0085】液晶表示素子の反射表示の際には、反射入
射光65は、偏光板、位相差板、拡散層39を通過し、
液晶51により変調し、EL発光素子17を構成する着
色している発光層23により僅かに着色し、反射性電極
であるカソード電極24で反射し、逆経路で偏光板55
から観察者側に出射する。異なる発光層を有するEL発
光素子17では異なる反射色として観察者側に出射す
る。液晶表示素子が反射光を出射する状況では、反射色
を呈示し、反射光を偏光板で吸収する状況では、暗表示
となる。
【0086】また、EL発光素子17の点灯画素では、
スーパーツイストネマティック(STN)液晶と偏光板
と位相差板とで透過率を最大とし、非点灯画素では、ス
ーパーツイストネマティック(STN)液晶と偏光板と
位相差板とで透過率を低下することにより、EL発光素
子17を使用する状況でも、外部光とEL発光素子17
の発光の両方を利用することが可能となる。また、赤の
透過出射光a61と緑の透過出射光b62となり、観察
者側に出射する。
【0087】以上の説明から明らかなように、EL発光
素子の発光層にカラー発光層を用い、さらに、液晶表示
素子の反射部材に、EL発光素子を構成する反射性電極
を利用することにより、カラー・フィルタを設けること
なく、液晶表示素子の反射表示に着色表示が可能とな
る。さらに、EL発光素子のカラー発光表示も可能とな
る。
【0088】<第10の実施形態> 〔第10の実施形態のおける液晶表示装置の構成:図1
2〕以下に本発明の第10の実施形態における発光素子
内在型液晶表示素子について図面を参照しながら説明す
る。第10の実施形態の特徴は、EL発光素子に半導体
スイッチング素子を有する点である。本半導体スイッチ
ング素子は、半導体層にポリシリコンを有する薄膜トラ
ンジスター(TFT)である。図12は、第10の実施
形態における発光素子内在型液晶表示素子の一部を拡大
する断面である。以下に、図12を用いて第10の実施
形態を説明する。第2の実施形態と同様な符号は、同様
な構成要件を示している。
【0089】まず、第1基板1上には、ポリシリコン膜
からなる半導体層4を設ける。前記半導体層4のソース
領域とドレイン領域には、不純物イオンをドーピングし
た不純物ドープ半導体層5を設ける。半導体層4上に
は、ポリシリコン膜を酸化した酸化シリコン膜からなる
ゲート絶縁膜3を設ける。ゲート絶縁膜3上には、ゲー
ト電極2を形成し、ソース領域には、ソース電極6を、
ドレイン領域には、ドレイン電極7を形成する。以上に
より、薄膜トランジスター(TFT)を構成する。
【0090】薄膜トランジスター上には、保護膜11と
第2の層間絶縁膜26を形成する。第2の層間絶縁膜2
6により、薄膜トランジスターによる段差は平坦化処理
され、第2の層間絶縁膜26の表面は、平坦化する。さ
らに、薄膜トランジスターの不必要な部分とカソード電
極24との電気的短絡も防止している。第2の層間絶縁
膜26には、EL接続用開口部13を有し、ドレイン電
極7に接続するドレイン接続電極8とカソード電極24
との接続を行っている。カソード電極24は、画素毎に
分割し、各画素には、薄膜トランジスターを有する。い
わゆるアクティブマトリクス型EL発光素子を構成して
いる。
【0091】まず、カソード電極24上には、トリアゾ
ール(TAZ)からなる発光層23と、トリフェニルア
ミン誘導体(TPD)からなる正孔(ホール)輸送層3
5と、透明導電膜として酸化インジウムスズ(ITO)
膜からなるアノード電極21とを、前記の順に積層す
る。本第10の実施形態では、アクティブマトリクス型
のため、アノード電極21は、表示部前面を覆う形状で
ある。前記カソード電極24からアノード電極21まで
の構成によりEL発光素子17を構成する。
【0092】前記EL発光素子17上には、EL発光素
子17への水分の浸透を防止するために酸化シリコン膜
からなる保護膜11を設ける。保護膜11上には、透明
導電膜として酸化インジウムスズ(ITO)膜からなる
ストライプ状の第1電極43を設ける。第1電極43と
所定の間隙を設けて対向する第2電極42を第2基板4
1上に設ける。第2電極42もストライプ状に形成し、
第1電極43とは、ほぼ直交する方向のストライプ電極
である。第1電極43と第2電極42との交差部が液晶
表示画素である。第1電極43と第2電極42との間隙
には、スーパーツイストネマティック(STN)液晶か
らなる液晶51を有する。第2基板41上には、第2の
実施形態と同様に、位相差板56と偏光板55とを順に
積層した。
【0093】また、EL発光素子17の点灯画素では、
スーパーツイストネマティック(STN)液晶と偏光板
と位相差板とで透過率を最大とし、非点灯画素では、ス
ーパーツイストネマティック(STN)液晶と偏光板と
位相差板とで透過率を低下することにより、EL発光素
子17を使用する状況でも、外部光とEL発光素子17
の発光の両方を利用することが可能となる。
【0094】EL発光素子17に半導体スイッチング素
子を接続することにより、発光強度が低下しても、多く
のマトリクス表示が可能となるため、EL発光素子17
の劣化防止も可能となる。さらに、EL発光素子17の
光による液晶51の劣化も防止できる。また、カソード
電極24からEL発光層の光が、半導体スイッチング素
子へ漏れる場合には、第2の層間絶縁膜26に光吸収材
を入れることで薄膜トランジスターへの光誤動作を防止
することが可能となる。また、EL発光素子17からの
短波長の光による液晶51の劣化を防止するためには、
保護膜11上に紫外線吸収剤として酸化チタン膜を形成
することで液晶51の劣化を防止することが可能とな
る。
【0095】本実施形態では、第1基板1上に設けるポ
リシリコンからなる薄膜トランジスターをEL発光素子
駆動用に用いているが、小面積、高密度表示、さらに
は、EL発光素子駆動用の半導体スイッチング素子をシ
リコン基板に半導体層として形成し、さらに、EL発光
素子駆動用半導体スイッチング素子を駆動するための電
源、あるいはロジック回路もシリコン基板を利用するこ
とにより、形成でき、回路をシリコン基板上に集積する
ことが可能となる。そのため、非常にコンパクトは発光
素子内在型液晶表示素子を形成することが可能となる。
EL発光素子駆動用半導体スイッチング素子としては、
SRAM回路が良好である。
【0096】
【発明の効果】本発明の発光素子内在型液晶表示素子
は、液晶表示素子を構成する基板の液晶に面する側に発
光素子を有するため、薄型化が可能である。さらに、液
晶表示素子と外部回路、また発光素子と外部回路との接
続を同一基板により達成することができるため取り扱い
が非常に簡単になる。また、発光素子を液晶表示素子の
画素であるドットサイズに分割し、液晶表示素子のドッ
トと発光素子のドットを一致させる。これにより、液晶
表示素子による反射表示と発光素子による発光表示の内
容を同一とすることが可能となる。
【0097】また、発光素子をEL発光素子とすること
により、発光効率が高く、低消費電力化が可能となる。
さらに、EL発光素子の発光層が薄膜のため薄型化が可
能となる。さらに、EL発光素子のカソード電極が仕事
関数の小さい金属電極で構成するため、液晶表示素子の
反射板を兼用することが可能となる。
【0098】また、液晶表示素子は、液晶をシール材に
より封止するため、水分の混入を防止することができ
る。そのため、EL発光素子の水分による劣化を防止す
ることができるが、さらに、EL発光素子上に、例えば
窒化シリコン膜からなる保護膜を設けることでEL発光
素子の水分による劣化をさらに低減できる。
【0099】さらに、保護膜上に液晶表示素子を構成す
る第1電極を形成することにより、EL発光素子を構成
する第3の電極あるいは第4の電極と、液晶表示素子を
構成する第1電極との電気的短絡を防止することが可能
となる。
【0100】また、液晶表示素子を構成する第1基板上
に複数のEL発光素子を構成し、EL発光素子を相互に
離れて設ける場合に、保護膜を設けることでEL発光素
子の断面部の被覆ができ、EL発光素子の水分による劣
化をさらに防止することができる。また、EL発光素子
を構成する第3の電極あるいは第4の電極と液晶表示素
子を構成する第1電極との電気的短絡をより防止するこ
とが可能となる。
【0101】また、保護膜上に、保護膜より厚膜の層間
絶縁膜として、例えばアクリル樹脂を設けることによ
り、表面の平坦化、さらには、保護膜のピンホールによ
る電気的短絡の防止が可能となる。また、液晶表示素子
を構成する第1電極からEL発光素子に対する電圧の印
加を防止することが可能となり、EL発光素子の消費電
力の低減が可能となる。
【0102】さらに、液晶表示素子を構成する第1電極
を反射性電極とすることにより、液晶表示素子は明るい
表示を達成するとともに、EL発光素子の発光は第1基
板側に出射する構造とする。すなわち、液晶表示素子は
反射表示を行い、第2基板を通して認識し、EL発光素
子は発光表示を可能とし、第1基板と通して認識する。
このように構成することで両面表示が可能となる。
【0103】また、第1電極を反射性電極とし、EL発
光素子上に設ける場合に、反射性電極にEL発光素子の
発光を通過するための反射性電極開口部を設けることに
より、液晶表示素子の表示とEL発光素子の表示とも第
1基板を通して認識することが可能となる。さらに、E
L発光素子の第1基板側に設けるカソード電極も反射性
電極のカソード電極とすることにより、第1電極に設け
る反射性電極開口部による反射強度の低下を反射性カソ
ード電極の反射により補強することが可能となる。以上
により、反射と発光表示を同1面で認識可能となり、さ
らに、反射表示も明るい表示が可能となる。
【0104】また、EL発光素子と第1電極の間に設け
る保護膜には、入射光を散乱させるための凹凸面を設け
ることにより、反射表示では所定の角度で明るい表示が
可能となるとともに、発光表示では前記所定の角度以外
では、反射強度が低減するため、EL発光素子の表示を
鮮明にすることが可能となる。また、第1基板の観察者
側に第1基板側から位相差板と偏光板を設け、位相差板
を1/4波長板とする。あるいは位相差板と液晶で1/
4波長とすることにより、反射板からの反射を防止する
ことが可能となり、EL発光素子の発光時のコントラス
トを向上することが可能となる。
【0105】また、液晶表示素子はカラー・フィルタを
内蔵している。さらにカラー・フィルタは第2基板の内
側面に形成している。第2基板の内面側に形成すること
により、液晶と近接できるためカラー・フィルタ間の干
渉が発生せず、画素のボケを防止することができる。あ
るいは、カラー・フィルタは、第1基板の第1電極上に
形成する。特に第1電極が反射性電極である場合には、
カラー・フィルタと反射性電極とが近接するため、カラ
ー・フィルタを透過した外部光が反射性電極で反射し、
再び同一のカラー・フィルタを透過する、すなわち隣の
色の異なるカラー・フィルタを透過することがなくなる
ため、混色による彩度の低下を防止することができる。
さらに、カラー・フィルタを第1電極とEL発光素子と
の間に設ければ、EL発光素子による段差を低減すると
ともに、液晶あるいは外気からEL発光素子への水分の
浸透を防止することが可能となる。特に、EL発光素子
の発光層にカラー発光層を用いる場合には、カラー・フ
ィルタと発光層の色調を同一とすることにより、カラー
・フィルタ層に含む顔料等の色素の配合を低減すること
ができ、透水性を低減することが可能となる。
【0106】さらに、発光素子内在型液晶表示素子は、
光拡散層を内蔵する。光拡散層を設けることにより、液
晶の反射表示の視野角依存性を低減できる。また、EL
発光素子の発光も散乱できるため、発光の視認性も向上
する。特に、光拡散層を第2基板の内側面に設けること
により、光拡散層は、発光素子内在型液晶表示素子の反
射性電極に近接して設けられるため、光拡散層を透過
し、反射性電極から反射し、再度光拡散層を透過する際
に生じる光路差を低減し、鮮明な表示が可能となる。
【0107】また、液晶表示素子はEL発光素子を駆動
するために半導体スイッチング素子を設けている。マト
リクス状に配置する表示画素数が多くなることにより、
各EL発光素子を点灯できる選択時間が短時間化するた
め所定の明るさを維持するためには、選択時間が短縮す
る分、高輝度にする必要がある。高輝度にするために
は、EL発光素子に大きなストレスを掛けるため、寿命
が短くなってしまう。そのため、半導体スイッチング素
子を用い、選択時間の短縮防止を行う。また、液晶表示
素子を駆動する第1電極は、半導体スイッチング素子上
に設ける保護膜上に形成する。
【0108】さらに、半導体スイッチング素子は、第1
基板上に形成し、半導体スイッチング素子上にEL発光
素子を形成する。半導体スイッチング素子を形成する工
程で、EL発光素子の特性劣化を防止するためである。
また、半導体スイッチング素子とEL発光素子との接続
を容易にするために、同一基板上に、半導体スイッチン
グ素子とEL発光素子の順に形成している。さらに、E
L発光素子上に液晶表示素子を構成する第1電極を設け
ている。以上により、半導体スイッチング素子に接続す
るEL発光素子を内蔵する液晶表示素子を形成すること
が可能となる。
【0109】また、第1基板にシリコン基板を利用し、
シリコン基板を半導体スイッチング素子の半導体層とし
て利用することにより、各画素に設けるEL発光素子の
スイッチング素子と、発光素子内在型液晶表示素子を駆
動するための駆動回路も第1基板でほぼ完結することが
可能となる。そのため、外部部品数の低減、外部回路と
の接続数の低減、高集積化が可能となる。
【0110】また、液晶として、偏光板、あるいは偏光
板と位相差板を用いることなく、明暗表示を可能とする
液晶を用いる。本発明では、液晶分子と2色性色素を混
合するゲストホスト型液晶を採用する。ゲストホスト型
液晶は、反射表示の場合に、外部光源からの光は、液晶
を2度通過するため、2色性色素により2回の吸収が発
生し、充分な暗表示を達成できるが、バックライトを点
灯し、透過型として利用する場合には、液晶を1度透過
するだけなため、充分な暗表示を期待できない。そこ
で、本発明では、EL発光素子の点灯画素の液晶は透過
状態とし、非点灯画素の液晶は、吸収状態とすることに
より、外部光源の光とEL発光素子の発光の両方を同時
に使用することが可能となる。さらに、液晶とEL発光
素子とが第1基板と第2基板との間に、近接して設けて
あり、液晶とEL発光素子との画素が同一視できるため
達成できる。
【0111】また、液晶として、偏光板、あるいは偏光
板と位相差板を用いることなく、散乱と透過表示を可能
とする液晶を用いる。本発明では、液晶分子と透明固形
物との散乱型液晶を採用する。散乱型液晶は、反射表示
の場合に、外部光源からの光は、液晶を2度通過するた
め、液晶により2回の散乱が発生し、充分な散乱表示を
達成できるが、バックライトを点灯し、透過型として利
用する場合には、液晶を1度透過するだけなため、充分
な散乱表示を期待できない。そこで、本発明では、EL
発光素子の点灯画素の液晶は透過状態とし、非点灯画素
の液晶は、散乱状態とすることにより、外部光源の光と
EL発光素子の発光の両方を同時に使用することが可能
となる。さらに、EL発光素子の点灯画素も散乱性を制
御することにより、EL発光素子からの発光を拡散して
何処からでも表示を認識すること可能となる。
【0112】以上の実施形態においては、低分子系EL
発光素子の構成に関して説明したが、本発明は、低分子
系EL発光素子に限定するものではなく、高分子系EL
発光素子も当然、利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の立体模式図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の断面図である。
【図3】本発明における発光素子内在型液晶表示素子の
一部を示す拡大断面図である。
【図4】本発明における発光素子内在型液晶表示素子の
一部を示す拡大断面図である。
【図5】本発明における発光素子内在型液晶表示素子の
一部を示す拡大断面図である。
【図6】本発明における発光素子内在型液晶表示素子の
一部を示す拡大断面図である。
【図7】本発明における発光素子内在型液晶表示素子の
一部を示す拡大断面図である。
【図8】本発明における発光素子内在型液晶表示素子の
一部を示す拡大断面図である。
【図9】本発明における発光素子内在型液晶表示素子の
一部を示す拡大断面図である。
【図10】本発明における発光素子内在型液晶表示素子
の一部を示す拡大断面図である。
【図11】本発明における発光素子内在型液晶表示素子
の一部を示す拡大断面図である。
【図12】本発明における発光素子内在型液晶表示素子
の一部を示す拡大断面図である。
【図13】従来例におけるエレクトロルミネッセント
(EL)素子の一部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 第1基板 2 ゲート電極 3 ゲート絶縁膜 4 半導体層 6 ソース電極 7 ドレイン電極 17 EL発光素子 21 アノード電極 23 発光層 24 カソード電極 30 金属ケース 39 拡散層 41 第2基板 42 第2電極 43 第1電極 49 反射性電極開口部 51 液晶 52 シール材 55 偏光板 56 位相差板 65 反射入射光 66 反射出射光 82 携帯情報機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/137 G02F 1/137 H05B 33/14 H05B 33/14 A Fターム(参考) 2H088 EA22 GA02 HA12 HA21 HA28 MA20 2H089 HA04 HA14 JA02 QA16 RA10 TA18 2H091 FA02Y FA31Y FA44Y FD02 FD04 GA13 LA11 MA10 2H092 JA24 JB01 MA43 NA25 PA08 PA12 PA13 RA10 3K007 CC01 DB03

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1電極を有する第1基板と、第2電極
    を有する第2基板の間に液晶層を封入した液晶表示素子
    において、 前記第1基板の内側面にエレクトロルミネッセント(E
    L)発光素子を設けたことを特徴とする発光素子内在型
    液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 前記EL発光素子が有機EL発光素子で
    ある請求項1記載の発光素子内在型液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 前記EL発光素子は第1基板上に形成さ
    れた第3電極とEL発光層と第4電極との積層構造を有
    し、前記EL発光素子の上に前記第1電極が積層されて
    いる請求項1または2記載の発光素子内在型液晶表示素
    子。
  4. 【請求項4】 前記第3電極は反射性を有する反射性電
    極である請求項3に記載の発光素子内在型液晶表示素
    子。
  5. 【請求項5】 前記液晶表示素子は、第1電極と第2電
    極の交差部に設ける液晶表示画素を複数配列し、前記E
    L発光素子は、該液晶表示画素を数個単位とする画素群
    毎に、独立する発光層を有するEL発光素子を設ける請
    求項1乃至3のいずれか1項記載の発光素子内在型液晶
    表示素子。
  6. 【請求項6】 前記液晶表示素子は、第1電極と第2電
    極の交差部に設ける液晶表示画素を複数配列し、前記E
    L発光素子は、該液晶表示画素毎に、互いに独立する発
    光層を有するEL発光素子からなる請求項1乃至3のい
    ずれか1項記載の発光素子内在型液晶表示素子。
  7. 【請求項7】 前記EL発光素子の上に絶縁性の保護膜
    が設けられ、該保護膜の上に前記第1電極が積層されて
    いる請求項1乃至3のいずれか1項記載の発光素子内在
    型液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 前記保護膜と前記第1電極の間には絶縁
    膜を設置する請求項7に記載の発光素子内在型液晶表示
    素子。
  9. 【請求項9】 前記第1電極が反射性電極である請求項
    1乃至8のいずれか1項記載の発光素子内在型液晶表示
    素子。
  10. 【請求項10】 前記EL発光素子は、発光面を第1基
    板側に向けて配置する請求項9記載の発光素子内在型液
    晶表示素子。
  11. 【請求項11】 前記第1電極には、前記EL発光素子
    からの発光を通過させるための開口部が設けられている
    請求項9記載の発光素子内在型液晶表示素子。
  12. 【請求項12】 前記保護膜が入射光を散乱させるため
    の凹凸面を有する請求項7記載の発光素子内在型液晶表
    示素子。
  13. 【請求項13】 前記液晶表示素子はさらにカラー・フ
    ィルタを内蔵している請求項1乃至3のいずれか1項記
    載の発光素子内在型液晶表示素子。
  14. 【請求項14】 前記カラー・フィルタは前記第2基板
    の内側面に形成されている請求項13記載の発光素子内
    在型液晶表示素子。
  15. 【請求項15】 前記カラー・フィルタは前記第1基板
    の第1電極上に形成されている請求項13記載の発光素
    子内在型液晶表示素子。
  16. 【請求項16】 前記カラー・フィルタは前記第1基板
    のEL発光素子と第1電極との間に形成されている請求
    項13記載の発光素子内在型液晶表示素子。
  17. 【請求項17】 前記液晶表示素子はさらに光拡散層を
    内蔵している請求項1乃至3のいずれか1項記載の発光
    素子内在型液晶表示素子。
  18. 【請求項18】 前記光拡散層は前記第2基板の内側面
    に形成されている請求項17記載の発光素子内在型液晶
    表示素子。
  19. 【請求項19】 前記液晶表示素子はさらに前記EL発
    光素子を駆動するための半導体スイッチング素子を内蔵
    している請求項1乃至3のいずれか1項記載の発光素子
    内在型液晶表示素子。
  20. 【請求項20】 前記半導体スイッチング素子は前記第
    1基板上に形成され、該半導体スイッチング素子上にE
    L発光素子が形成されている請求項19記載の発光素子
    内在型液晶表示素子。
  21. 【請求項21】 前記第1基板は、シリコン基板からな
    り、前記半導体スイッチング素子は、シリコン基板を半
    導体層として利用する請求項19または20記載の発光
    素子内在型液晶表示素子。
  22. 【請求項22】 前記液晶層は、液晶分子と2色性色素
    からなるゲストホスト液晶である請求項1乃至21のい
    ずれか1項記載の発光素子内在型液晶表示素子。
  23. 【請求項23】 前記液晶層は、液晶分子と有機高分子
    材料との散乱型液晶である請求項1乃至21のいずれか
    1項記載の発光素子内在型液晶表示素子。
  24. 【請求項24】 前記EL発光素子はそれぞれ異なる色
    を発光する複数種類のEL発光素子である請求項1乃至
    23のいずれか1項記載の発光素子内在型液晶表示素
    子。
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