JP2003279013A - 廃棄物ガス化溶融システム - Google Patents

廃棄物ガス化溶融システム

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JP2003279013A
JP2003279013A JP2002086264A JP2002086264A JP2003279013A JP 2003279013 A JP2003279013 A JP 2003279013A JP 2002086264 A JP2002086264 A JP 2002086264A JP 2002086264 A JP2002086264 A JP 2002086264A JP 2003279013 A JP2003279013 A JP 2003279013A
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Japan
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waste
furnace
gas
gasification
melting
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JP2002086264A
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Yasutaka Fukami
庸孝 深海
Hisaaki Sato
久秋 佐藤
Nobuo Ebara
信夫 江原
Shinichi Kuromame
伸一 黒豆
Ryuichi Agawa
隆一 阿川
Chigiri Nemoto
契 根本
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融炉での燃焼を良好に行うことが可能な廃
棄物ガス化溶融システムを提供する。 【解決手段】 ガス化炉1からの熱分解ガスをボイラ8
で冷却することで、HCl等の塩素分を、熱分解ガスに
随伴される微細な飛灰チャーに吸着させ、この飛灰チャ
ーを集塵機10で集塵することで、熱分解ガスを脱塩浄
化し、この脱塩浄化した熱分解ガスを、溶融炉30の燃
料として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物ガス化溶融
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、新たな廃棄物処理技術であるガス
化溶融システムは、各社により開発が進められ、ガス化
と溶融とを一体化した一体方式と、ガス化と溶融とを別
々に行う分離方式とに大別され、近年では分離方式が多
用されている。
【0003】この分離方式は、廃棄物をガス化炉で熱分
解ガスと灰とに分解し、次の溶融炉で、この熱分解ガス
と灰を完全燃焼させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この分
離方式では、熱分解ガス或いは灰に含まれる塩素分によ
り良好な燃焼が妨げられるという問題がある。
【0005】本発明は、このような課題を解決するため
に成されたものであり、溶融炉での燃焼を良好に行い得
る廃棄物ガス化溶融システムを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による廃棄物ガス
化溶融システムは、廃棄物を破砕機にて破砕し、流動層
式ガス化炉にてガス化し、当該ガス化炉のガス排出口に
接続された乾式固気分離装置にて固気分離して、当該固
気分離装置からのガスを冷却・集塵した熱分解ガスを、
溶融炉の燃料として用い、流動層式ガス化炉からの炉底
灰を溶融炉にて燃焼溶融することを特徴としている。
【0007】このような廃棄物ガス化溶融システムによ
れば、ガス化炉からの熱分解ガスが冷却されると、HC
l等の塩素分が、熱分解ガスに随伴される微細な飛灰チ
ャーに吸着され、この飛灰チャーが集塵されることか
ら、熱分解ガスは脱塩浄化される。そして、この脱塩浄
化された熱分解ガスが、溶融炉の燃料として用いられる
ため、溶融炉で良好な燃焼が行われる。
【0008】ここで、固気分離装置を、サイクロンとす
ると、サイクロン後段に排出されガスに随伴される飛灰
チャーの粒径が細かく均一化される。
【0009】また、固気分離装置にて固気分離した固形
分を、ガス化炉に返送するようにすると、ガス化炉での
ガス化率が高められる。
【0010】また、熱分解ガスを、溶融炉の燃料として
用いるのに加えて、ガス化炉の前段で廃棄物を乾燥する
乾燥装置且つ/又は熱を回収するための燃焼装置の燃料
として用いるようにすると、脱塩浄化された熱分解ガス
が一層有効利用されると共に燃料として良好に燃焼す
る。
【0011】また、燃焼装置且つ/又は乾燥装置の排ガ
スを、溶融炉の後段の二次燃焼塔に導入するのが好まし
い。この燃焼装置の排ガスにより二次燃焼塔の高温が維
持されて当該燃焼装置の排ガスが二次燃焼されると共に
ダイオキシンが好適に分解され且つ/又は乾燥装置の排
ガスが高温脱臭される。
【0012】また、燃焼装置の排ガスの一部を、当該燃
焼装置に返送するのが好ましい。これにより、燃焼装置
の温度上昇が抑制され炉体の保護及びNOxの低減が図
られる。
【0013】また、溶融炉をロータリーキルンとする
と、旋回溶融炉等に比して被処理物の滞留時間が長くさ
れ、再利用性の高い良質で均質なスラグが得られると共
に、高いスラグ化率が達成される。
【0014】また、システムの系外から、例えば、ガラ
ス、陶磁器くず、焼却灰、飛灰(埋め戻し灰を含む)、
無機汚泥、建築廃材、酸・アルカリ廃液等の被処理物を
ロータリーキルンにて溶融することも可能である。
【0015】また、破砕機で破砕できない破砕不適廃棄
物を、ロータリーキルンにて溶融することも可能であ
る。
【0016】また、ロータリーキルンとしては、回転炉
長(L)/回転炉径(D)<5であるショートキルンを
採用するのが好適である。
【0017】また、廃棄物を破砕機にて破砕した後、乾
燥装置にて乾燥し、この乾燥された廃棄物を流動層式ガ
ス化炉にてガス化するのが好ましい。このように乾燥装
置で廃棄物の水分が例えば10〜30%と所定となるよ
うに乾燥することで、水分含有量が多く発熱量の少ない
廃棄物のガス化溶融が可能とされる。
【0018】また、流動層式ガス化炉のフリーボードの
温度を700〜900℃、流動層の温度を450〜70
0℃、炉内圧力を0〜300kPaGとして運転するの
が好ましい。このように、フリーボードの温度を700
〜900℃とすることで、タール発生量が低減し後段の
配管への付着や腐食等のタールトラブルの回避が可能と
されると共にダイオキシン類が好適に分解される。ま
た、このような運転により、ガス化炉の底部に溜まる炉
底灰のダイオキシンが殆ど無くされ、この炉底灰の搬送
路付近での作業環境の向上が可能とされる。
【0019】また、固気分離装置からのガスを、当該固
気分離装置の後段に設けられた間接式熱交換器にて40
0℃以下に冷却した後、集塵機にて集塵するのが好まし
い。ここで、固気分離装置からの熱分解ガスを200℃
程度迄冷却すると、熱分解ガス中の塩素分の90%程度
が飛灰チャーに吸着されるので特に好ましいが、400
℃程度迄の冷却でも、熱分解ガス中の塩素分の大半が飛
灰チャーに吸着され、これが集塵機で集塵される。
【0020】また、間接式熱交換器及び集塵機から排出
される飛灰チャーを、溶融炉にて燃焼溶融するようにす
ると、この飛灰チャーは、前段の乾式固気分離装置を通
過していて、粒径が均一で細かく且つ燃焼性に富んでい
るため、当該飛灰チャーは、溶融炉で良好に燃焼溶融さ
れる。
【0021】また、流動層式ガス化炉の廃棄物投入口及
び炉底灰排出口、間接式熱交換器及び集塵機の飛灰チャ
ー排出口に、加圧系内のガスの外部漏れを防止しながら
目的物を通過可能とするロックホッパを設けるようにす
ると、廃棄物、炉底灰、飛灰チャー等の目的物を搬送す
る際に加圧系内のガスの外部漏れが防止される。
【0022】また、溶融炉の後段に、間接式熱交換器及
び集塵機を設け、この間接式熱交換器から排出される飛
灰を、溶融炉に返送するようにすると、スラグ化率が高
められる。
【0023】また、燃焼装置からの排ガスを用い空気予
熱器にて予熱された燃焼用空気を、溶融炉の燃焼用空気
とすると、溶融炉の燃焼用空気が高温に予熱されること
から、燃焼が効率的に行われる。
【0024】また、空気予熱器にて減温された排ガスの
一部を、燃焼装置に返送するようにすると、燃焼装置の
燃焼温度が好適に制御され得る。
【0025】また、本発明の廃棄物ガス化溶融システム
は、廃棄物を破砕機にて破砕し、流動層式ガス化炉にて
ガス化し、当該ガス化炉のガス排出口に接続された乾式
固気分離装置にて固気分離して、当該固気分離装置から
のガスを間接式熱交換器にて冷却し、当該間接式熱交換
器からのガスを集塵機にて集塵することにより熱分解ガ
スを生成し、間接式熱交換器及び集塵機から排出される
飛灰チャーを溶融炉の燃料とし、流動層式ガス化炉から
の炉底灰を溶融炉にて燃焼溶融することを特徴としてい
る。
【0026】このような廃棄物ガス化溶融システムによ
れば、ガス化炉からの熱分解ガスが冷却されると、HC
l等の塩素分が、熱分解ガスに随伴される微細な飛灰チ
ャーに吸着され、この飛灰チャーが集塵されることか
ら、熱分解ガスは脱塩浄化される。一方、間接式熱交換
器及び集塵機から排出される飛灰チャーは、前段の乾式
固気分離装置を通過しているため、粒径が均一で細かく
且つ燃焼性に富んでいる。そして、この飛灰チャーが、
炉底灰を燃焼溶融する溶融炉の燃料として用いられるた
め、燃料としての燃焼が容易とされ、加えて、廃棄物の
質等により発熱量が大きく変動しやすい熱分解ガスを燃
料として燃焼させるのに比して、溶融炉内の温度を高温
に安定化するが容易とされると共に、不燃性ガスが無く
且つ燃焼用空気量が少なくて済みその結果排ガス量が低
減されるためそれに関わる設備のコンパクト化が可能と
される。
【0027】ここで、固気分離装置を、サイクロンとす
ると、サイクロン後段に排出されガスに随伴される飛灰
チャーの粒径が細かく均一化され、溶融炉の燃料として
最適とされる。
【0028】また、廃棄物を破砕機にて破砕し、乾燥装
置にて乾燥した後に、流動層式ガス化炉にてガス化する
のが好ましい。このように乾燥装置で廃棄物の水分が例
えば10〜30%と所定となるように乾燥することで、
水分含有量が多く発熱量の少ない廃棄物のガス化溶融が
可能とされる。
【0029】また、熱分解ガスを、ガス化炉の前段で廃
棄物を乾燥する乾燥装置且つ/又は熱を回収するための
燃焼装置の燃料として用いるようにすると、脱塩浄化さ
れた熱分解ガスが有効利用されると共に燃料として良好
に燃焼する。
【0030】また、溶融炉をロータリーキルンとする
と、旋回溶融炉等に比して被処理物の滞留時間が長くさ
れ、再利用性の高い良質で均質なスラグが得られると共
に、高いスラグ化率が達成される。
【0031】また、システムの系外から、例えば、ガラ
ス、陶磁器くず、焼却灰、飛灰(埋め戻し灰を含む)、
無機汚泥、建築廃材、酸・アルカリ廃液等の被処理物を
ロータリーキルンにて溶融することも可能である。
【0032】また、破砕機で破砕できない破砕不適廃棄
物を、ロータリーキルンにて溶融することも可能であ
る。
【0033】また、ロータリーキルンとして、回転炉長
(L)/回転炉径(D)<5であるショートキルンを採
用するのが好適である。
【0034】また、燃焼装置を、生成ガス焚きボイラと
するのが好適である。
【0035】また、乾燥装置からの排ガスを、燃焼装置
に導入すると、乾燥装置からの排ガスが高温脱臭され
る。
【0036】また、流動層式ガス化炉のフリーボードの
温度を700〜900℃、流動層の温度を450〜70
0℃、炉内圧力を0〜300kPaGとして運転するの
が好ましい。このように、フリーボードの温度を700
〜900℃とすることで、タール発生量が低減し後段の
配管への付着や腐食等のタールトラブルの回避が可能と
されると共にダイオキシン類が好適に分解される。ま
た、このような運転により、ガス化炉の底部に溜まる炉
底灰のダイオキシンが殆ど無くされ、この炉底灰の搬送
路付近での作業環境の向上が可能とされる。
【0037】また、固気分離装置からのガスを、間接式
熱交換器にて400℃以下に冷却した後、集塵機にて集
塵することが好ましい。ここで、固気分離装置からの熱
分解ガスを200℃程度迄冷却すると、熱分解ガス中の
塩素分の90%程度が飛灰チャーに吸着されるので特に
好ましいが、400℃程度迄の冷却でも、熱分解ガス中
の塩素分の大半が飛灰チャーに吸着され、これが集塵機
で集塵される。
【0038】また、流動層式ガス化炉の廃棄物投入口及
び炉底灰排出口、前記間接式熱交換器及び集塵機の飛灰
チャー排出口に、加圧系内のガスの外部漏れを防止しな
がら目的物を通過可能とするロックホッパを設けるよう
にすると、廃棄物、炉底灰、飛灰チャー等の目的物を搬
送する際に加圧系内のガスの外部漏れが防止される。
【0039】また、溶融炉の後段に急冷塔を設け、この
急冷塔により、溶融炉から排出される排ガスを150℃
〜200℃に急冷すると、ダイオキシンの再合成の防止
が図られる。
【0040】また、燃焼装置の後段に排ガス処理設備を
設けると共に、溶融炉の後段に急冷塔、集塵機をこの順
に設け、この集塵機で集塵された排ガスを排ガス処理設
備にて処理するのが好ましい。これにより、より清浄化
されたガスを大気に放出することが可能とされる。
【0041】また、急冷塔及び集塵機から排出される飛
灰を、溶融炉に返送するようにすると、スラグ化率が高
められる。
【0042】また、間接式熱交換器及び集塵機から排出
される飛灰チャーを燃料とするロータリーキルンの燃焼
バーナが、当該ロータリーキルン出口側に設けられるの
が好ましい。これにより、燃焼ガスが入口側に到達し反
転する際に入口側の壁面に衝突し、燃焼ガス中の焼却灰
が炉内に残り飛散率の低下が図られると共に、出口側に
バーナを設置したことによるスラグ排出部の固化が防止
され、飛灰チャーが良好に燃焼されると共に溶融スラグ
化も高められる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る廃棄物ガス化
溶融システムの好適な実施形態について添付図面を参照
しながら説明する。
【0044】図1は、第一実施形態に係る廃棄物ガス化
溶融システム100を示す概略構成図である。この廃棄
物ガス化溶融システム100は概略、廃棄物の前処理を
行う廃棄物前処理設備51と、前処理された廃棄物を所
定の加圧下で熱分解してガス化するガス化炉1と、この
ガス化炉1の熱分解ガス化で排出される熱分解ガスを冷
却して清浄化処理する熱分解ガス処理設備2と、この熱
分解ガス処理設備2からの清浄化された熱分解ガスを燃
料として使用する溶融炉30、生成ガス燃焼装置5及び
廃棄物前処理設備51の乾燥装置44と、溶融炉30の
溶融で排出される燃焼排ガスを冷却して清浄化処理する
排ガス処理設備6と、を備えている。
【0045】ここで、本実施形態では、特に好適である
として、廃棄物を都市ごみとしているが、当該システム
で用いられる廃棄物としては、都市ごみを始めとして、
例えば、固形化燃料(RDF)、スラリー化燃料(SW
M)、自動車廃棄物(シュレッダーダスト、廃タイ
ヤ)、バイオマス廃物、下水汚泥、プラスチック廃棄物
(含むFRP)、家電廃棄物、特殊廃棄物(医療廃棄物
等)、屎尿、高濃度廃液、産業スラッジ、埋め戻し灰、
木くず、繊維くず、食品かすといった発熱量、水分率、
形状等が大きく異なる廃棄物や、低品位石炭等が挙げら
れ、これらの任意の組み合わせも挙げられる。
【0046】廃棄物前処理設備51は、廃棄物を破砕す
る破砕機50と、破砕された廃棄物を乾燥する乾燥装置
44と、を備えている。
【0047】破砕機50は、廃棄物を破砕して所定の大
きさ以下、好ましくは150mm以下にして乾燥装置4
4へ送ると共に、布団や粗大ごみ等の破砕不適廃棄物を
選別して溶融炉30へ送る。
【0048】乾燥装置44は、後述する熱分解ガス処理
設備2からの熱分解ガスをライン13を介して導入する
と共に、当該熱分解ガスを燃料として燃焼して熱風を生
成・送風する熱風器(不図示)を備え、この熱風によ
り、破砕機50で処理された廃棄物を乾燥させる。この
乾燥は、廃棄物が含有する水分量に応じて適宜実施さ
れ、廃棄物の水分が10〜30%となるように廃棄物を
乾燥するのが好ましい。そして、このような乾燥を実施
することにより、水分含有量が多く発熱量の少ない廃棄
物のガス化溶融が可能とされる。
【0049】この乾燥装置44には、乾燥排ガスライン
25を介して溶融炉30後段の二次燃焼塔32(詳しく
は後述)が接続され、乾燥装置44は100℃程度とさ
れる乾燥排ガスを二次燃焼塔32へ送る。また、乾燥装
置44には、ロックホッパ91を有するライン43を介
してガス化炉1が接続されている。
【0050】ロックホッパ91は、ライン43に並設さ
れる2枚の開閉可能なバルブを備え、これらバルブが同
時に開とならないように開閉を交互に繰り返すことで、
下流側バルブより下流側のガス化炉1側(加圧系内)を
上流側の大気に対して遮断しながら上流側バルブより上
流側の乾燥された廃棄物を下流側バルブより下流側のガ
ス化炉1へ順次排出する。
【0051】ガス化炉1は、所謂加圧式の流動層式ガス
化炉であり、縦長の略円筒形状を成して底部に向かって
先細とされ、炉内を燃焼室として、炉内下部に、主とし
て廃棄物を部分燃焼して熱分解させる流動層3を備える
と共に、炉内上部に、熱分解により発生する熱分解ガス
の改質を行う所謂フリーボード(上部空間)4を備えて
いる。
【0052】流動層3には、廃棄物の部分燃焼用の空気
と、廃棄物の熱分解により発生する熱分解ガスを水性ガ
ス反応により改質するための水蒸気と、流動層3を十分
に流動化するための窒素等の不活性ガスとが導入されて
いる。そして、廃棄物や当該廃棄物が熱分解してガス化
することで生成される灰が、ガス化炉1の下部から吹き
込まれるこれらのガスによって流動化して流動層3が形
成される。なお、予め砂等の粒子を流動媒体としてガス
化炉1内に投入しておいても良い。そして、流動層3に
は、ロックホッパ91からのライン43が接続され、廃
棄物が流動層3に直接投入される構成とされている。
【0053】一方、フリーボード4には、流動層3から
発生した熱分解ガスを改質すべく、燃焼用空気が導入さ
れている。
【0054】そして、このガス化炉1は、所定の圧力下
で、流動層3内に供給される廃棄物を部分燃焼すると共
にこの熱で廃棄物を熱分解してガス化し、発生する熱分
解ガスを水蒸気で改質すると共に燃焼用空気により燃焼
することで改質する。この時、廃棄物は流動層3で上記
ガスによって良好に攪拌されるため、ガス化効率が高め
られている。
【0055】このガス化炉1では、フリーボード4の温
度を700〜900℃に、流動層3の温度を450〜7
00℃に、ガスの滞留時間を5秒以上に、ガス化炉内圧
力を0〜300kPaGに、各々設定して好適な運転を
実施している。このように、フリーボード4の温度を7
00〜900℃とすることで、タール発生量が低減し後
段の配管への付着や腐食等のタールトラブルの回避が可
能とされると共にダイオキシン類が好適に分解される。
また、このような運転により、ガス化炉1の底部に溜ま
る炉底灰(ボトムアッシュ)のダイオキシンが殆ど無く
され、この炉底灰の搬送路(後述のライン17等)付近
での作業環境の向上が可能とされている。
【0056】ガス化炉1の上部には、ガスライン41を
介してサイクロン7が接続されている。このサイクロン
7は、ガス化炉1のフリーボード4からの熱分解ガスに
含まれる所定の粒径以上の固形分を分離する乾式固気分
離装置であり、分離した固形分を、ダウンパイプ45を
介して、ガス化炉1内に戻してその中に含む未燃炭素分
を再びガス化させる一方で、熱分解ガスを、ガスライン
42を介して、熱分解ガス処理設備2に排出する。
【0057】これにより、ガス化不十分な状態でガス化
炉1から排出される廃棄物がガス化炉1に戻り、廃棄物
のガス化率が約80%と高められていると共に、熱分解
ガスに随伴されて後段に向かう飛灰チャー(フライアッ
シュ)等(以降単に飛灰チャーと呼ぶ)の粒径の均一性
が高められている。特に内部循環式のガス化炉に比して
も、ガス化率及び飛灰チャーの粒径の均一性が高められ
ている。
【0058】ガス化炉1の底部には、ガス化炉1内のガ
スの外部漏れを防ぐ上記ロックホッパ91と同様なロッ
クホッパ92を備えるライン17を介して、有価物選別
機53が接続され、ガス化炉1は、底部から炉底灰等を
適宜排出する。
【0059】有価物選別機53は、ロックホッパ92を
備えるライン17を介してガス化炉1からの炉底灰等を
導入し、磁選及びアルミ選を実施して鉄やアルミ等の有
価物を選別して取り出し、有価物を除去した炉底灰を被
処理物として溶融炉30に導入する。
【0060】熱分解ガス処理設備2は、ボイラ(間接式
熱交換器)8及び集塵機10を備えている。ボイラ8
は、サイクロン7から供給される熱分解ガスを冷却して
排出すると共にこの熱分解ガスから熱を回収して蒸気を
生成する。
【0061】このボイラ8としては、例えば、特開20
01−324129号公報に開示されているように、缶
水が流れる水管を多数環状に並設して成る輻射型ボイ
ラ、冷却水が流れる水管同士が環状に離間して繋がれた
メンブレン部を有すると共にこのメンブレン部を多重と
しメンブレン部間を熱分解ガスが流れる煙道とした所謂
メンブレン式対流型ボイラ、及び、熱効率向上を目的と
した節炭器を、ガスライン42にこの順に直列に接続し
た構成のものが採用されている(図では、輻射型ボイ
ラ、メンブレン式対流型ボイラ及び節炭器を纏めてボイ
ラ8として図示)。なお、このようなボイラ8の材質と
しては、例えばSTB材が使用されている。
【0062】そして、ボイラ8で熱分解ガスが冷却され
ることで、HCl等の塩素分が微細な飛灰チャーに吸着
され、熱分解ガスが脱塩浄化される。なお、サイクロン
7からの熱分解ガスを200℃程度迄冷却すると、熱分
解ガス中の塩素分の90%程度が飛灰チャーに吸着され
るので特に好ましいが、400℃程度迄の冷却でも、熱
分解ガス中の塩素分の大半が飛灰チャーに吸着されるこ
とになる。
【0063】集塵機10は、冷却された熱分解ガスか
ら、サイクロン7で回収されなかった微細な飛灰チャー
を捕集し、この飛灰チャーを底部から適宜排出すると共
に、この飛灰チャーが除去され清浄化された熱分解ガス
をガスライン11を介して排出する。
【0064】ここで、熱分解ガスから、塩素分を吸着し
た飛灰チャーが捕集され、熱分解ガスの塩素分が殆ど無
くされるので、この熱分解ガスを燃焼する生成ガス燃焼
装置5(詳しくは後述)や熱交換器等の後段機器の腐食
が低減されて、燃焼温度を高くすることが可能とされ、
その結果、例えば高温・高圧の水蒸気等を得るのが可能
とされ発電効率等の向上が可能とされている。
【0065】この集塵機10としては、溶融炉導入ガス
の顕熱向上のためにボイラ8からの熱分解ガスの温度を
400℃程度の高温とした場合には、セラミックタイプ
のフィルタを備える濾過式の集塵機を採用するのが好ま
しい。また、ボイラ8からの熱分解ガスの温度を200
℃程度とした場合には、濾布を有するバグフィルタを採
用するのが好ましい。
【0066】なお、これらのフィルタ上に捕集される飛
灰チャーは逆洗により当該フィルタから取り除かれ、フ
ィルタ交換の延命化が図られている。この逆洗にあって
は、窒素等の不活性ガスを用いるのが好ましい。
【0067】また、熱分解ガス処理設備2を構成する集
塵機10及びボイラ8は、上記ロックホッパ91,92
と同様なロックホッパ93を備えるライン18を介して
溶融炉30に接続され、集塵機10及びボイラ8で回収
した飛灰チャーを被処理物として溶融炉30に導入す
る。
【0068】ガスライン11は、途中で3本に分岐さ
れ、これらの分岐ガスライン12,13,14に各々、
溶融炉30、乾燥装置44、生成ガス燃焼装置5が接続
されている。分岐ライン12は、溶融炉30への熱分解
ガスの供給量を調整するダンパ15を、分岐ライン13
は、乾燥装置44への熱分解ガスの供給量を調整するダ
ンパ16を各々備え、これらダンパ15,16が、溶融
炉30、乾燥装置44への熱分解ガスの供給量を調整す
ることで、溶融炉30及び乾燥装置44に供給した残り
の熱分解ガスが、分岐ライン14を介して生成ガス燃焼
装置5に供給される。
【0069】溶融炉30は、分岐ライン12を介して供
給される熱分解ガスを燃料として被処理物を燃焼し溶融
するロータリーキルン(回転炉)31を備え、このロー
タリーキルン31には、当該ロータリーキルン31から
の燃焼排ガスを二次燃焼する二次燃焼塔32が連絡され
ている。
【0070】ロータリーキルン31は、回転炉長(L)
/回転炉径(D)<5とされる所謂ショートキルンであ
り、円筒状を成して回転自在に支持され、一方側(図示
左側)の端部に入口31aを、他方側の端部に出口31
bを各々備え、入口31a側から出口31b側に向かっ
て下方に所定に傾斜するように横置きに設置されてい
る。なお、この廃棄物ガス化溶融システム100では、
特に好適であるとして、ショートキルンを採用している
が、例えばロングキルンを用いることも可能である。
【0071】ロータリーキルン31の入口31aには、
ガス化炉1からの炉底灰や熱分解ガス処理設備2からの
飛灰チャー(これらの炉底灰及び飛灰チャーは熱量を有
している)を被処理物として導入するライン17,18
が接続され、出口31bに二次燃焼塔32が接続されて
いる。また、入口31aには、必要に応じて、破砕機5
0で選別された破砕不適廃棄物や、後述のボイラ20や
減温塔21から回収される飛灰等(この飛灰は熱量を殆
ど有していない)が被処理物として導入される。そし
て、このロータリーキルン31は、所定の速度で回転す
ることで、被処理物を入口31a側から出口31b側へ
向かって搬送する。因みに、例えば、ガラス、陶磁器く
ず、焼却灰、飛灰(埋め戻し灰を含む)、無機汚泥、建
築廃材、酸・アルカリ廃液等の低発熱量の被処理物を、
上記ガス化炉生成物である炉底灰・飛灰チャーと共に、
直接ロータリーキルン31に導入し同時に処理すること
も可能である。
【0072】ロータリーキルン31の入口31a側に
は、集塵機10からガスライン11,12を介して供給
される熱分解ガスを燃料として、燃焼用空気を用い燃焼
させるステンレス製のバーナ37が付設されている。こ
の熱分解ガスは前述したように脱塩浄化されているた
め、良好に燃焼する。バーナ37から生じる高温の燃焼
ガス及び火炎は、被処理物の移動方向(図示左側から右
側)と同じ方向に向かい、ロータリーキルン31の回転
で入口31a側から出口31b側へ移動する被処理物と
接触し当該被処理物を燃焼して溶融する。なお、ロータ
リーキルン31にスクレーパを設け、当該スクレーパに
より、被処理物の撹拌効率を高めるようにしても良い。
そして、このロータリーキルン31の出口31bは、炉
内での被処理物の燃焼、溶融で生じる溶融スラグ及び燃
焼排ガスの共通出口とされている。
【0073】このロータリーキルン31の出口31bに
は、ロータリーキルン31内の出口部31b近傍にスラ
グプール(スラグ溜まり)を形成すべく環状の堰(不図
示)が設けられている。この環状の堰は、ロータリーキ
ルン31内からの放熱を低減し、この堰により形成され
る高温のスラグプールにより、旋回溶融炉等に比して低
い炉内温度、具体的には、スラグ融点+50℃程度での
被処理物の均質な溶融が可能とされている。なお、ライ
ン17及びライン18から導入される炉底灰や飛灰には
未燃炭素分が含まれており、これらの燃焼による発熱も
スラグ溶融に寄与する。
【0074】そして、炉底灰や飛灰の溶融にこのような
ロータリーキルン31を用いることで、旋回溶融炉等に
比して被処理物の滞留時間が長くされ、再利用性の高い
良質で均質なスラグが得られると共に、高いスラグ化率
が達成される。また、ロータリーキルン31を用いるこ
とで、通常埋め立てや特殊な破砕等が必要とされる破砕
不適廃棄物や、後述のボイラ20や減温塔21から回収
される飛灰等をそのまま投入することが可能とされてい
る。なお、スラグ化率が高くされると、後段への灰の飛
散が少なくされ、後段の排ガス処理設備6の脱塵負荷が
低減される。
【0075】ここで、このロータリーキルン31では、
溶融温度を1200〜1300℃に設定して好適な運転
を実施している。そして、このような好適な運転で、9
4%程度のスラグ化率が達成されている。
【0076】ロータリーキルン31の出口31bに連絡
される二次燃焼塔32は、出口31bの上部側に二次燃
焼室32aを備えると共に、下部側にスラグ排出ダクト
32bを備えている。このスラグ排出ダクト32bは、
出口31bから排出されて流下する溶融スラグを下方の
スラグ貯留水槽(不図示)に案内し、排出された溶融ス
ラグは、このスラグ貯留水槽に流下し急水冷されて水砕
スラグとされる。
【0077】なお、出口31bから排出される溶融スラ
グを、例えば、バケットコンベヤ等のバケットに収容し
冷却速度を調整しながら所定位置迄搬送することで徐冷
する徐冷スラグとして回収することも可能であり、スラ
グとして回収する方法は利用用途等に応じて適宜選択さ
れる。
【0078】一方、二次燃焼室32aは、出口31bか
ら排出される燃焼排ガスを二次燃焼させるものであり、
縦長円筒形状を有する。この二次燃焼室32aは、二次
燃焼用空気を導入する二次燃焼用空気導入口38を備え
ており、この二次燃焼用空気導入口38には二次燃焼用
空気を供給する二次燃焼用空気ライン75が接続されて
いる。
【0079】二次燃焼用空気導入口38は、二次燃焼室
32aの周壁に対して所定の角度傾けられて接続され、
その傾きは、二次燃焼用空気を二次燃焼室32aの内壁
面に沿って旋回導入し、二次燃焼室32a内に旋回流を
形成し得るように設定されている。また、この二次燃焼
用空気ライン75及び二次燃焼用空気導入口38は、二
次燃焼室32aの周壁に沿って複数個が設けられている
と共に、この周壁に沿う複数個の組が二次燃焼室32a
の軸方向に沿って複数組設けられている(図では煩雑に
なるのを避けるべく1個のみ図示)。
【0080】また、二次燃焼室32aには、生成ガス燃
焼装置5(詳しくは後述)からの燃焼排ガスを導入する
ライン28が接続されると共に、乾燥装置44での乾燥
排ガスを高温脱臭すべく乾燥装置44からのライン25
が接続されている。
【0081】そして、二次燃焼室32aは、旋回導入さ
れる二次燃焼用空気によって、ロータリーキルン31等
からの燃焼排ガスを二次燃焼させ、生じる燃焼排ガスを
二次燃焼室32aの上部に接続されているライン19を
介して後段の排ガス処理設備6に送る。
【0082】ここで、二次燃焼室32a内に旋回流が形
成されることで、二次燃焼室32a内での攪拌混合が良
好とされ、二次燃焼が好適に成される。また、この二次
燃焼室32a内に、空気予熱器等の内装物を設置する場
合にもこの旋回流によって当該内装物へのダストの付着
が抑止される。
【0083】また、生成ガス燃焼装置5からの燃焼排ガ
スは後述するが850℃と高温で、この高温の燃焼排ガ
スが二次燃焼室32aに導入されるので、二次燃焼室3
2aの温度が容易に高温に維持される。因みに、生成ガ
ス燃焼装置5からの燃焼排ガスをロータリーキルン31
に導入するのは、ロータリーキルン31内の温度を一定
に保てないので好ましくない。
【0084】この二次燃焼室32aでは、ガスの滞留時
間を2秒以上に、二次燃焼室32aの出口温度を850
℃以上に、各々設定して好適な燃焼を実施している。そ
して、このような条件を設定することで、二次燃焼室3
2aでダイオキシン類が好適に分解される。
【0085】排ガス処理設備6は、ボイラ(間接式熱交
換器)20、減温塔(間接式熱交換器)21、活性炭・
脱塩素剤供給ライン22及び集塵機24を備えている。
【0086】ボイラ20は、ダストの除去を容易とすべ
くテールエンド型のものが採用され、二次燃焼室32a
から供給される燃焼排ガスを200℃程度迄冷却して排
出すると共にこの燃焼排ガスから熱を回収して蒸気を生
成する。
【0087】減温塔21は、ボイラ20からの燃焼排ガ
スをさらに150℃程度迄冷却する。これらのボイラ2
0及び減温塔21で回収される飛灰は、再び溶融してス
ラグ化率を上げるべく、ライン144を介してロータリ
ーキルン31内に導入される。
【0088】活性炭・脱塩素剤供給ライン22は、減温
塔21から集塵機24にライン23を介して供給される
燃焼排ガスに、活性炭と、脱塩素剤としての例えば消石
灰とを、例えば窒素等の供給用媒体ガスを用いて供給す
るものである。この消石灰及び活性炭の供給で、燃焼排
ガスの塩素分、硫黄分等の有害物質が消石灰と結合する
と共に、燃焼排ガス中のダイオキシン等の有害物質が活
性炭に吸着されて除去される。
【0089】集塵機24は、バグフィルタを始めとする
集塵機であり、消石灰及び活性炭が供給された燃焼排ガ
スから、有害物質と結合した消石灰及びダイオキシン等
の有害物質を吸着した活性炭を含むダストを捕集し、こ
のダストを底部から適宜排出すると共に、このダストが
除去され清浄化されたガスを煙突99を介し大気に放出
する。なお、集塵機24から排出されるダストには、重
金属が濃縮されているため、適宜、山元還元等による重
金属の回収やキレート処理による不溶出化をしての埋め
立て等が施される。
【0090】生成ガス燃焼装置5は、分岐ライン14を
介して供給される塩素分等を含まない清浄な熱分解ガス
を燃焼する。この生成ガス燃焼装置5は、供給される熱
分解ガスを燃料として燃焼する燃焼室5aを備えると共
に、この燃焼室5a内に独立過熱器5bを備えている。
【0091】独立過熱器5bは、熱分解ガス処理設備2
のボイラ8から蒸気ライン26を介して供給される蒸気
及び排ガス処理設備6のボイラ20から蒸気ライン27
を介して供給される蒸気を過熱する。この独立過熱器5
bには、過熱蒸気を供給する過熱蒸気ライン78を介し
て例えばタービンが接続されている。
【0092】ここで、熱分解ガス処理設備2において、
腐食を促進する塩素分が熱分解ガスから予め除去されて
いるため、燃焼室5aに設置される独立過熱器5bを、
耐腐食性の特別な材質で構成する必要が無く一般的なS
US304等のボイラ材で構成するのが可能とされ、低
コスト化が図られている。
【0093】燃焼室5aでは、熱分解ガスの燃焼温度を
850℃に設定して好適な燃焼を実施しており、この燃
焼で、独立過熱器5bでは、500℃、10MPa(約
100ata)程度の蒸気が得られ、発電効率は30%
程度とされている。そして、生成ガス燃焼装置5には、
燃焼室5aの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガスライン2
8を介して前述した二次燃焼室32aが接続されてい
る。また、燃焼室5aからの燃焼排ガスの一部は、燃焼
室5aの温度上昇を防いで炉体の保護及びNOxの低減
を図るべく、当該燃焼室5aに戻される。
【0094】さらに、この廃棄物ガス化溶融システム1
00にあっては、ロータリーキルン31の内部温度を検
出するロータリーキルン温度センサ(不図示)、乾燥装
置44からの乾燥排ガスの温度を検出する乾燥排ガス温
度センサ(不図示)を備えると共に、これらの温度セン
サに応答してダンパ15,16を各々制御する制御装置
35を備えている。
【0095】この制御装置35は、ロータリーキルン温
度センサの検出結果に基づいてロータリーキルン31で
のスラグ化等の処理状況を把握し、当該ロータリーキル
ン31への熱分解ガスの供給量が最適となるようにダン
パ15を制御し、また、乾燥排ガス温度センサの検出結
果に基づいて乾燥装置44での廃棄物の乾燥状況を把握
し、当該乾燥装置44への熱分解ガスの供給量が最適と
なるようにダンパ16を制御する。このように熱分解ガ
スは、ロータリーキルン31、生成ガス燃焼装置5及び
乾燥装置44で燃料として燃焼されるため、当該熱分解
ガスが効率的に有効利用され、システムの経済性の向上
が図られている。
【0096】また、この廃棄物ガス化溶融システム10
0にあっては、空気を分離して窒素を製造すると共にこ
の窒素の製造に伴って酸素富化空気を製造する窒素製造
装置97を備えている。この窒素製造装置97で製造さ
れる窒素は、ガス化炉1での流動化用の不活性ガスや、
種々のシール部のシールガス等として用いられ、酸素富
化空気は、例えば前述した空気予熱器等の種々の熱交換
器に供給され所定の温度に予熱されて、例えば、ロータ
リーキルン31、生成ガス燃焼装置5の燃焼用空気とし
て用いられる。
【0097】このように構成された廃棄物ガス化溶融シ
ステム100によれば、先ず、廃棄物は、必要に応じ
て、破砕機で破砕され乾燥装置44で熱分解ガスを燃料
とする熱風で乾燥される。この時、破砕不適廃棄物や粗
大ごみは選別されてロータリーキルン31に投入され
る。また、乾燥装置44からの乾燥排ガスは、二次燃焼
塔32の二次燃焼室32aに供給される。そして、乾燥
装置44からの乾燥廃棄物は、ガス化炉1で所定の正圧
下で熱分解してガス化され、熱分解ガス及び炉底灰が生
成される。熱分解ガスは、サイクロン7で固気分離され
て熱分解ガス処理設備2に供給され、炉底灰は、有価物
選別機53でFeやAl等の有価物が選別除去されてか
らロータリーキルン31に供給される。
【0098】サイクロン7からの熱分解ガスはボイラ8
で冷却され、この時回収される蒸気は、生成ガス燃焼装
置5の独立過熱器5bに供給される。熱分解ガスはこの
冷却によりガス中の塩素分がガス中の飛灰チャーに固定
化され、集塵機10で当該飛灰チャーが捕集される。そ
して、飛灰チャーが除去され清浄化された熱分解ガスが
後段に供される。一方、集塵機10やボイラ8で回収さ
れた飛灰チャーはロータリーキルン31に供給される。
【0099】熱分解ガス処理設備2からの熱分解ガス
は、ダンパ15,16に従って供給量が最適に調整され
てロータリーキルン31及び乾燥装置44に各々供給さ
れ、これらロータリーキルン31及び乾燥装置44に対
する余剰分が生成ガス燃焼装置5に供給される。乾燥装
置44では、前述したように、この熱分解ガスを燃料と
した熱風が生成される。ロータリーキルン31では、こ
の熱分解ガスをバーナ37の燃料として火炎及び高温の
燃焼ガスが生成され、ガス化炉1からの炉底灰や集塵機
10等からの飛灰チャーが燃焼、溶融される。このロー
タリーキルン31からの燃焼排ガスは、二次燃焼塔32
の二次燃焼室32aで二次燃焼される。
【0100】生成ガス燃焼装置5の燃焼室5aでは、供
給される熱分解ガスが燃焼され、独立過熱器5bでは、
ボイラ8及びボイラ20からの回収蒸気が所定に過熱さ
れる。この過熱蒸気により、高効率の発電が可能とさ
れ、当該過熱蒸気がタービンの駆動に有効利用される。
【0101】燃焼室5aで生じる燃焼排ガスは、二次燃
焼室32aに供給される。従って、二次燃焼室32aに
は、燃焼室5aからの燃焼排ガス、ロータリーキルン3
1からの燃焼排ガス、及び、乾燥装置44からの乾燥排
ガスが供給され、当該二次燃焼室32aでは、未燃炭素
分が二次燃焼されると共に乾燥排ガスは燃焼に従って高
温脱臭される。
【0102】そして、二次燃焼室32aからの燃焼排ガ
スは、排ガス処理設備6に供給され、ボイラ20で冷却
され、この時回収される蒸気は、蒸気ライン27を介し
て前述したように生成ガス燃焼装置5の独立過熱器5b
に供給される。
【0103】ボイラ20からの排ガスは、減温塔21で
減温され、減温塔21からの燃焼排ガスには、消石灰及
び活性炭が供給されて、この燃焼排ガス中の塩素分、硫
黄分等の有害物質が消石灰と結合すると共に、ダイオキ
シン等の有害物質が活性炭に吸着され、集塵機24で、
当該燃焼排ガスから、これら有害物質との結合物、有害
物質の吸着物を含むダストが捕集され、このダストが除
去され清浄化されたガスが、環境規準に適合する実質的
に無害な清浄ガスとして大気に放出される。
【0104】ここで、本実施形態の廃棄物ガス化溶融シ
ステム100にあって、処理される都市ごみの性状を以
下の表1に示す。
【0105】
【表1】
【0106】また、ガス化炉1の熱収支及び物質収支を
以下の表2に示す。
【0107】
【表2】
【0108】また、この時、ガス化炉1から排出される
炉底灰は、炭素分が5%以下、平均粒径が300μm以
下、発熱量が100〜500kcal/kg、塩素量が
0.2%以下、鉄の酸化度が0.035%、アルミの酸
化度が0.0015%、ダイオキシンが0.01ng−
TEQ/g以下である。
【0109】また、熱分解ガス処理設備2から排出され
る飛灰チャーは、炭素分が20〜30%程度、平均粒径
が10〜30μm程度、発熱量が1700〜2600k
cal/kg、塩素量が2〜4%、ダイオキシンが0.
01ng−TEQ/g以下である。
【0110】また、集塵機10から排出された熱分解ガ
スの性状を以下の表3に示す。
【0111】
【表3】
【0112】また、二次燃焼塔32の二次燃焼室32a
からの燃焼排ガスの性状を以下の表4に示す。
【0113】
【表4】
【0114】また、ロータリーキルン31から排出され
た水砕スラグの性状を以下の表5〜表7に示す。表5は
スラグの重金属溶出試験結果を、表6はスラグの成分分
析結果を、表7はスラグ中のダイオキシン類分析結果
を、各々示している。
【0115】
【表5】
【0116】
【表6】
【0117】
【表7】
【0118】さらに、ロータリーキルン31後段のボイ
ラ20、減温塔21から排出された飛灰の性状を以下の
表8及び表9に示す。表8は飛灰の溶出試験結果を、表
9は飛灰中のダイオキシン類分析結果を、各々示してい
る。
【0119】
【表8】
【0120】
【表9】
【0121】次に、本発明の第二実施形態の廃棄物ガス
化溶融システム200について図2を参照して説明す
る。本実施形態の廃棄物ガス化溶融システム200が第
一実施形態の廃棄物ガス化溶融システム100と違う点
は、生成ガス燃焼装置5の燃焼室5aからの燃焼排ガス
の顕熱を利用して空気を予熱する空気予熱器60を備え
ている点である。
【0122】この変更に伴って、空気予熱器60によっ
て予熱された空気を、ロータリーキルン31のバーナ3
7の熱分解ガスの燃焼用空気とすると共に、空気予熱器
60で減温された燃焼室5aからの燃焼排ガスを、二次
燃焼室32aに入れることなく、排ガス処理設備6のボ
イラ20に導入する構成を採用している。また、空気予
熱器60によって予熱された空気は、ガス化炉1の部分
燃焼用空気として、また、乾燥装置44の熱風器の燃焼
用空気として、さらに、生成ガス燃焼装置5の燃焼室5
aの燃焼用空気として供給される。
【0123】加えて、燃焼室5aの燃焼温度を好適に制
御すべく、空気を予熱することで減温された空気予熱器
60からの燃焼排ガスの一部を、燃焼室5aに所定量戻
す排ガス戻しライン62を備えている。
【0124】ここで、空気予熱器60は、ステンレス製
等の熱交換器であって、常温の空気を400〜500℃
程度にまで加熱する。
【0125】このような廃棄物ガス化溶融システム20
0によれば、ロータリーキルン31で用いる燃焼用空気
が予め所定の高温に予熱されているため、燃焼が効率的
に行われる。また、ガス化炉1、乾燥装置44及び生成
ガス燃焼装置5でも同様に燃焼が効率的に行われる。他
の構成、作用、効果については第一実施形態と同様であ
る。
【0126】次に、第三実施形態の廃棄物ガス化溶融シ
ステム300について図3を参照して説明する。本実施
形態の廃棄物ガス化溶融システム300が第一実施形態
の廃棄物ガス化溶融システム100と違う点は、ロータ
リーキルン31内でガス化炉1からの熱分解ガスを燃料
として燃焼させるバーナ37に代えて、熱分解ガス処理
設備2で回収された飛灰チャーを燃料として燃焼させる
バーナ127を用いた点である。このバーナ127に対
しては、熱分解ガス処理設備2で回収された飛灰チャー
が燃焼用空気と共に吹き込まれて燃焼する。
【0127】ここで、熱分解ガス処理設備2からの飛灰
チャーには、前述したように、20〜30%程度の未燃
炭素分が含まれているため、この飛灰チャーを燃焼する
ことでロータリーキルン31内のスラグの溶融熱源とす
ることが可能である。
【0128】また、この飛灰チャーは、前述したよう
に、平均粒径10〜30μm程度と細かく、燃焼性に富
んでいる。このため、バーナ127での燃焼が容易とさ
れると共に、ロータリーキルン31で、廃棄物の質等に
より発熱量が大きく変動しやすい熱分解ガスを燃料とし
て燃焼させるのに比して、ロータリーキルン31内の温
度の安定化が容易とされている。
【0129】なお、ロータリーキルン31内に導入され
る炉底灰も、前述したように、10%以下の炭素分を含
み、この燃焼熱も溶融温度の維持に一部寄与する。
【0130】加えて、第一、第二実施形態のように、ロ
ータリーキルン31内でガス化炉1からの熱分解ガスを
燃料として飛灰チャー・炉底灰を燃焼溶融させる場合に
は、この熱分解ガスに含まれる窒素、水蒸気及び二酸化
炭素等の不燃性ガス量の多さと、飛灰チャー・炉底灰の
燃焼に必要な装入空気量(理論空気量の2〜3倍の量)
の多さによって、ロータリーキルン排ガス量が著しく多
くなり、結果として、ロータリーキルン31内を120
0〜1300℃程度の高温に維持することが困難な事態
になることもある。一方、この第三実施形態のように、
熱分解ガスを燃料として用いず、飛灰チャーを燃焼用空
気と共に吹き込み、飛灰チャー中の未燃炭素分を燃料と
する場合には、上記不燃性ガスも無く、飛灰チャー燃焼
のための必要空気量は上記第一、第二実施形態に比して
極めて少ない(理論空気量の1.1〜1.3倍)ため、
排ガス量は少なくなり、結果として、炉内温度を120
0〜1300℃程度の高温に維持することが容易とな
る。このように、熱分解ガスを用いる第一、第二実施形
態に比して、飛灰チャーを燃料とする第三実施形態は、
高温を維持しやすいばかりか排ガス量も極めて少なくな
ることから、ロータリーキルンのみならずそれに関わる
設備のコンパクト化が可能となる。
【0131】また、熱分解ガスを燃料として用いる場合
には、当該熱分解ガスが常時ロータリーキルン31に導
入されるため、連続運転の必要があるが、飛灰チャーを
燃料として用いる場合には、ロータリーキルン31に対
して当該飛灰チャーを適宜供給するのが可能であり、従
ってロータリーキルン31の間欠運転も可能である。
【0132】また、この第三実施形態が第一実施形態と
違う他の点は、ロータリーキルン31に連絡される二次
燃焼塔32の二次燃焼室32aからの850℃程度の燃
焼排ガスを、ボイラ20に導入するのに代えて、ダイオ
キシンの再合成を防止すべく急冷塔71に導入して15
0〜200℃程度まで急冷すると共に、この急冷した燃
焼排ガスを集塵機72に導入して排ガス中の飛灰を捕集
し、この飛灰が除去されたガスを、第一実施形態で説明
した減温塔21、集塵機24及び煙突99を備えるライ
ンの減温塔21と集塵機24とを繋ぐライン23に合流
する一方、急冷塔71や集塵機72で回収される飛灰
を、スラグ化率を高めるべく戻しライン144を介して
ロータリーキルン31に戻すように構成した点である。
【0133】このように、戻しライン144を介して飛
灰をロータリーキルン31に戻しているため、バーナ1
27に供給された飛灰チャーのうち、燃焼せずにロータ
リーキルン31、二次燃焼室32aを通過した飛灰チャ
ーも戻されて燃焼することになる。このため、スラグ化
率が高められている。
【0134】また、この第三実施形態が第一実施形態と
さらに違う点は、生成ガス燃焼装置5及びボイラ20に
代えて、ロータリーキルン31へ供給されていた分の熱
分解ガスも含めてガス化炉1からの清浄な熱分解ガスの
大部分を効率良く燃焼させる燃焼炉85aと、この燃焼
炉85aからの燃焼排ガスから蒸気を回収する熱交換部
85bと、を備える生成ガス焚きボイラ(間接式熱交換
器)85を用い、さらに、この生成ガス焚きボイラ85
の燃焼炉85aに、乾燥装置44で生じる乾燥排ガスを
高温脱臭すべく導入すると共に、生成ガス焚きボイラ8
5の熱交換部85bで熱交換され200℃程度とされた
排ガスを、二次燃焼塔32の二次燃焼室32aへ導入す
ることなく、前述した減温塔21、集塵機24及び煙突
99を備えるラインの減温塔21に導入して150℃程
度まで減温するように構成した点である。
【0135】ここで、生成ガス焚きボイラ85の熱交換
部85bは、熱回収効率を高めるべく、過熱器85c、
蒸発器85d及び節炭器85eを備えている。この生成
ガス焚きボイラ85にあっては、ロータリーキルン3
1、二次燃焼室32aからの飛灰を随伴する燃焼排ガス
が供給されないため、熱交換部85bの伝熱管に対する
ダスト対策が不要とされ、生成ガス焚きボイラ85が簡
易な構成とされていると共にコンパクト化が図られてい
る。
【0136】また、この生成ガス焚きボイラ85では、
850℃以上の温度で熱分解ガスを燃焼し、500℃、
10MPa(約100ata)程度の蒸気を回収する。
また、この生成ガス焚きボイラ85では、熱交換器の伝
熱面積をボイラ20に比して20%低減した伝熱面積、
ガス流速を6〜9m/s(ボイラ20ではガス流速3〜
5m/s)に、各々設定して最適な運転を実施してい
る。
【0137】そして、生成ガス焚きボイラ85から排出
されるガスは、その一部が、燃焼炉85aの温度上昇を
防いで炉体の保護及びNOxの低減を図るべく燃焼炉8
5aに戻されつつ、それ以外は減温塔21に供給され、
この減温塔21で150℃程度まで減温されたガスと、
ロータリーキルン31から排出され、二次燃焼室32
a、急冷塔71、集塵機72を介して供給されるガスと
が合流し、当該ガスに消石灰及び活性炭が供給されてか
ら集塵機24を通すことで有害物質との結合物、有害物
質の吸着物を含むダストが除去され清浄化されたガス
が、煙突99を介して大気に放出される。他の構成、作
用、効果については第一実施形態と同様である。
【0138】次に、本発明の第四実施形態の廃棄物ガス
化溶融システム400について図4を参照して説明す
る。本実施形態の廃棄物ガス化溶融システム400が第
三実施形態の廃棄物ガス化溶融システム300と違う点
は、熱分解ガス処理設備2からの飛灰チャーを燃料とし
てロータリーキルンの31の入口31a側に設置される
バーナ127に代えて、その飛灰チャーを燃料としてロ
ータリーキルン31の出口31b側に設置される戻り燃
焼バーナ137を用いている点である。この戻り燃焼バ
ーナ137にあっても、熱分解ガス処理設備2で回収さ
れた飛灰チャーが燃焼用空気と共に吹き込まれて燃焼す
る。
【0139】この戻り燃焼バーナ137は、ロータリー
キルン31の出口31b側に対向する二次燃焼塔32の
側壁部にやや下向きに装着され、この戻り燃焼バーナ1
37からの火炎及び燃焼ガスがロータリーキルン31の
内壁面の下部領域に吹き込まれ、内壁面に沿って入口3
1aの方向に進み、入口31aの壁面に衝突して方向を
転じ、内壁面上部領域に沿って出口31bの方向に進む
ように設置されている。
【0140】このような戻り燃焼バーナ137によれ
ば、燃焼ガスが入口31aに到達し反転する際に入口3
1aの壁面に衝突するため、燃焼ガス中の焼却灰が炉内
に残り飛散率の低下が図られると共に、溶融炉出口側に
バーナを設置したことによるスラグ排出部の固化が防止
され、飛灰チャーが良好に燃焼されると共に溶融スラグ
化も高められる。他の構成、作用、効果については第三
実施形態と同様である。
【0141】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではない。
【0142】例えば、上記実施形態においては、ガス化
炉1として、特に好ましいとして、未燃炭素分等を含む
固形物がサイクロン7により外部循環される流動層式ガ
ス化炉を採用しているが、内部循環型の流動層式ガス化
炉や、ロータリーキルン式ガス化炉等とすることも可能
である。
【0143】また、上記実施形態においては、特に好ま
しいとして、集塵機10,24,72をバグフィルタ
や、セラミックフィルタを備える濾過式の集塵機として
いるが、電気集塵機、湿式集塵機、慣性集塵機、サイク
ロン等とすることも可能である。
【0144】また、上記実施形態においては、特に好ま
しいとして、溶融炉をロータリーキルン31としている
が、旋回溶融炉、固定床溶融炉、気流床溶融炉等とする
ことも可能である。
【0145】また、上記実施形態においては、熱分解ガ
ス処理設備2のボイラ8として、輻射型ボイラ及びメン
ブレン式対流型ボイラ並びに節炭器を有するものを採用
しているが、これらや、これらの何れか若しくは組み合
わせに限定されるものではなく、例えば、多管式のボイ
ラ、ジャケット式のボイラやエアヒータ等でも良く、要
は、熱分解ガスと間接的又は直接的に熱交換するもので
あれば良い。
【0146】また、第一、第二実施形態においては、ガ
ス化炉1からの熱分解ガスのうち、乾燥装置44及びロ
ータリーキルン31で使用される量を除く他の全ての熱
分解ガスを生成ガス燃焼装置5で燃焼するようにしてい
るが、例えば、余剰の熱分解ガスの一部を二次燃焼塔3
2の二次燃焼室32aに供給して燃焼するようにしても
良い。これにより、二次燃焼室32aでの燃焼温度が好
適に高くされる。
【0147】また、第一、第二実施形態においては、乾
燥装置44から排出される乾燥排ガスを二次燃焼塔32
の二次燃焼室32aに導入して高温脱臭しているが、生
成ガス燃焼装置5の燃焼室5aに導入して高温脱臭して
も良い。
【0148】また、第一、第二実施形態において、被処
理物の溶融をさらに容易とすべく、バーナ37に加え
て、熱分解ガス処理設備2からの熱分解ガスを燃料とし
てロータリーキルンの31の出口31b側に設置される
対向バーナ87(図1及び図2の仮想線参照)を設けて
も良い。
【0149】また、第三、第四実施形態において、さら
に発電効率を上げるべく、二次燃焼室32aと急冷塔7
1との間で熱交換器等により熱を回収しても良い。
【0150】また、第三、第四実施形態においては、バ
ーナ127,137にあって、燃料としての飛灰チャー
を燃焼用空気と共に吹き込み燃焼するようにしている
が、燃焼用空気とは別に飛灰チャーを機械的に投入して
も良い。
【0151】また、第三、第四実施形態においては、塩
素分やダスト等を含まない清浄な熱分解ガスを効率良く
燃焼してエネルギーを回収すべく生成ガス焚きボイラ8
5を備えているが、ガスエンジン、燃料電池等に代えて
エネルギー回収をするようにしても良い。
【0152】また、第三、第四実施形態においては、バ
ーナ127,137に燃料として供給された飛灰チャー
のうち、燃焼せずにロータリーキルン31、二次燃焼室
32aを通過した飛灰チャーを戻しライン144を介し
てロータリーキルン31に戻してスラグ化率を高めてい
るが、廃棄物の性状等によって飛灰チャーのロータリー
キルン31、二次燃焼室32aの通過が少ない場合に
は、急冷塔71及び集塵機72を設けずに、二次燃焼室
32aからの燃焼排ガスを直接減温塔21に導入するよ
うにしても良い。
【0153】また、第三、第四実施形態においては、生
成ガス焚きボイラ85からの200℃程度の燃焼排ガス
を減温塔21に導入して150℃程度に減温してから活
性炭や消石灰を添加しているが、減温せずに活性炭や消
石灰を添加するようにしても良い。
【0154】また、第四実施形態において、戻り燃焼バ
ーナ137に加えて、第三実施形態で採用した入口31
a側のバーナ127(図4の仮想線参照)をさらに備え
ても良い。
【0155】
【発明の効果】以上、本発明の廃棄物ガス化溶融システ
ムによれば、従来の廃棄物ガス化溶融システムに比し
て、溶融炉での燃焼を良好に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係る廃棄物ガス化溶融システム
を示す概略構成図である。
【図2】第二実施形態に係る廃棄物ガス化溶融システム
を示す概略構成図である。
【図3】第三実施形態に係る廃棄物ガス化溶融システム
を示す概略構成図である。
【図4】第四実施形態に係る廃棄物ガス化溶融システム
を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…流動層式ガス化炉、2…熱分解ガス処理設備、3…
流動層、4…フリーボード、5…燃焼装置、5a…燃焼
室、7…サイクロン(乾式固気分離装置)、8…ボイラ
(間接式熱交換器)、10…集塵機、20…ボイラ(溶
融炉後段の間接式熱交換器)、21…減温塔(溶融炉後
段の間接式熱交換器)、22,23,24…燃焼装置後
段の排ガス処理設備、30…溶融炉、31…ロータリー
キルン、32…二次燃焼塔、32a…二次燃焼室、44
…乾燥装置、45…ダウンパイプ、50…破砕機、60
…空気予熱器、71…急冷塔、72…急冷塔後段の集塵
機、85…生成ガス焚きボイラ(燃焼装置)、91,9
2,93…ロックホッパ、100,200,300,4
00…廃棄物ガス化溶融システム、127…入口側の燃
焼バーナ、137…出口側の燃焼バーナ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/033 F23G 5/16 E 4D004 5/04 5/20 A 5/16 5/30 D 5/20 5/44 Z 5/30 5/46 A 5/44 7/00 103Z 5/46 B09B 3/00 303J 7/00 103 303K F23J 15/06 F23C 11/02 310 F23J 15/00 K (72)発明者 江原 信夫 東京都品川区北品川五丁目9番11号 住友 重機械工業株式会社内 (72)発明者 黒豆 伸一 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (72)発明者 阿川 隆一 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (72)発明者 根本 契 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 Fターム(参考) 3K061 AA07 AA11 AB02 AB03 AC01 AC19 BA01 BA08 CA07 DA02 DA05 DA13 DA14 DA17 DA18 DA19 DB16 EA01 EB08 EB15 GA01 GA08 KA02 KA13 KA15 3K064 AA04 AB03 AC02 AC06 AD08 BA09 BA15 BA19 3K065 AA07 AA11 AB02 AB03 AC01 BA01 BA08 CA02 CA12 HA02 HA03 JA05 JA18 3K070 DA05 DA29 DA49 3K078 AA01 AA08 BA08 CA02 CA12 CA21 CA25 4D004 AA02 AA04 AA07 AA11 AA12 AA16 AA18 AA19 AA22 AA28 AA31 AA36 AA37 AA46 AA48 AB07 AC05 BA03 CA04 CA12 CA27 CA28 CA29 CA32 CA42 CB09 CB13 CB34 CB44 CC02 DA01 DA02 DA03 DA06

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を破砕機にて破砕し、流動層式ガ
    ス化炉にてガス化し、当該ガス化炉のガス排出口に接続
    された乾式固気分離装置にて固気分離して、当該固気分
    離装置からのガスを冷却・集塵した熱分解ガスを、溶融
    炉の燃料として用い、 前記流動層式ガス化炉からの炉底灰を前記溶融炉にて燃
    焼溶融することを特徴とする廃棄物ガス化溶融システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記固気分離装置は、サイクロンである
    ことを特徴とする請求項1記載の廃棄物ガス化溶融シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記固気分離装置にて固気分離した固形
    分を、前記ガス化炉に返送することを特徴とする請求項
    1又は2記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  4. 【請求項4】 前記熱分解ガスを、前記溶融炉の燃料と
    して用いるのに加えて、前記ガス化炉の前段で廃棄物を
    乾燥する乾燥装置且つ/又は熱を回収するための燃焼装
    置の燃料として用いることを特徴とする請求項1〜3の
    何れか一項に記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  5. 【請求項5】 前記燃焼装置且つ/又は前記乾燥装置の
    排ガスを、前記溶融炉の後段の二次燃焼塔に導入するこ
    とを特徴とする請求項4記載の廃棄物ガス化溶融システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記燃焼装置の排ガスの一部を、当該燃
    焼装置に返送することを特徴とする請求項4又は5記載
    の廃棄物ガス化溶融システム。
  7. 【請求項7】 前記溶融炉は、ロータリーキルンである
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の廃
    棄物ガス化溶融システム。
  8. 【請求項8】 システムの系外からの被処理物を前記ロ
    ータリーキルンにて溶融することを特徴とする請求項7
    記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  9. 【請求項9】 前記破砕機で破砕できない破砕不適廃棄
    物を、前記ロータリーキルンにて溶融することを特徴と
    する請求項7又は8記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  10. 【請求項10】 前記ロータリーキルンは、回転炉長
    (L)/回転炉径(D)<5であることを特徴とする請
    求項7〜9の何れか一項に記載の廃棄物ガス化溶融シス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記廃棄物を前記破砕機にて破砕した
    後、乾燥装置にて乾燥し、この乾燥された廃棄物を前記
    流動層式ガス化炉にてガス化することを特徴とする請求
    項1記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  12. 【請求項12】 前記流動層式ガス化炉のフリーボード
    の温度を700〜900℃、流動層の温度を450〜7
    00℃、炉内圧力を0〜300kPaGとしたことを特
    徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の廃棄物ガ
    ス化溶融システム。
  13. 【請求項13】 前記固気分離装置からのガスを、当該
    固気分離装置の後段に設けられた間接式熱交換器にて4
    00℃以下に冷却した後、集塵機にて集塵することを特
    徴とする請求項1記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  14. 【請求項14】 前記間接式熱交換器及び前記集塵機か
    ら排出される飛灰チャーを、前記溶融炉にて燃焼溶融す
    ることを特徴とする請求項13記載の廃棄物ガス化溶融
    システム。
  15. 【請求項15】 前記流動層式ガス化炉の廃棄物投入口
    及び炉底灰排出口、前記間接式熱交換器及び前記集塵機
    の飛灰チャー排出口に、加圧系内のガスの外部漏れを防
    止しながら目的物を通過可能とするロックホッパを設け
    ることを特徴とする請求項14記載の廃棄物ガス化溶融
    システム。
  16. 【請求項16】 前記溶融炉の後段に、間接式熱交換器
    及び集塵機を設け、この間接式熱交換器から排出される
    飛灰を、前記溶融炉に返送することを特徴とする請求項
    1〜15の何れか一項に記載の廃棄物ガス化溶融システ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記燃焼装置からの排ガスを用い空気
    予熱器にて予熱された燃焼用空気を、前記溶融炉の燃焼
    用空気とすることを特徴とする請求項4〜6の何れか一
    項に記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  18. 【請求項18】 前記空気予熱器にて減温された排ガス
    の一部を、前記燃焼装置に返送することを特徴とする請
    求項17記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  19. 【請求項19】 廃棄物を破砕機にて破砕し、流動層式
    ガス化炉にてガス化し、当該ガス化炉のガス排出口に接
    続された乾式固気分離装置にて固気分離して、当該固気
    分離装置からのガスを間接式熱交換器にて冷却し、当該
    間接式熱交換器からのガスを集塵機にて集塵することに
    より熱分解ガスを生成し、前記間接式熱交換器及び前記
    集塵機から排出される飛灰チャーを溶融炉の燃料とし、
    前記流動層式ガス化炉からの炉底灰を前記溶融炉にて燃
    焼溶融することを特徴とする廃棄物ガス化溶融システ
    ム。
  20. 【請求項20】 前記固気分離装置は、サイクロンであ
    ることを特徴とする請求項19記載の廃棄物ガス化溶融
    システム。
  21. 【請求項21】 前記廃棄物を前記破砕機にて破砕し、
    乾燥装置にて乾燥した後に、前記流動層式ガス化炉にて
    ガス化することを特徴とする請求項19又は20記載の
    廃棄物ガス化溶融システム。
  22. 【請求項22】 前記熱分解ガスを、前記ガス化炉の前
    段で廃棄物を乾燥する乾燥装置且つ/又は熱を回収する
    ための燃焼装置の燃料として用いることを特徴とする請
    求項19〜21の何れか一項に記載の廃棄物ガス化溶融
    システム。
  23. 【請求項23】 前記溶融炉は、ロータリーキルンであ
    ることを特徴とする請求項19〜22の何れか一項に記
    載の廃棄物ガス化溶融システム。
  24. 【請求項24】 システムの系外からの被処理物を前記
    ロータリーキルンにて溶融することを特徴とする請求項
    23記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  25. 【請求項25】 前記破砕機で破砕できない破砕不適廃
    棄物を、前記ロータリーキルンにて溶融することを特徴
    とする請求項23又は24記載の廃棄物ガス化溶融シス
    テム。
  26. 【請求項26】 前記ロータリーキルンは、回転炉長
    (L)/回転炉径(D)<5であることを特徴とする請
    求項23〜25の何れか一項に記載の廃棄物ガス化溶融
    システム。
  27. 【請求項27】 前記燃焼装置は、生成ガス焚きボイラ
    であることを特徴とする請求項22記載の廃棄物ガス化
    溶融システム。
  28. 【請求項28】 前記乾燥装置からの排ガスを、前記燃
    焼装置に導入することを特徴とする請求項22記載の廃
    棄物ガス化溶融システム。
  29. 【請求項29】 前記流動層式ガス化炉のフリーボード
    の温度を700〜900℃、流動層の温度を450〜7
    00℃、炉内圧力を0〜300kPaGとしたことを特
    徴とする請求項19〜28の何れか一項に記載の廃棄物
    ガス化溶融システム。
  30. 【請求項30】 前記固気分離装置からのガスを、前記
    間接式熱交換器にて400℃以下に冷却した後、前記集
    塵機にて集塵することを特徴とする請求項19記載の廃
    棄物ガス化溶融システム。
  31. 【請求項31】 前記流動層式ガス化炉の廃棄物投入口
    及び炉底灰排出口、前記間接式熱交換器及び前記集塵機
    の飛灰チャー排出口に、加圧系内のガスの外部漏れを防
    止しながら目的物を通過可能とするロックホッパを設け
    ることを特徴とする請求項30記載の廃棄物ガス化溶融
    システム。
  32. 【請求項32】 前記溶融炉の後段に急冷塔を設け、こ
    の急冷塔により、前記溶融炉から排出される排ガスを1
    50℃〜200℃に急冷することを特徴とする請求項1
    9〜31の何れか一項に記載の廃棄物ガス化溶融システ
    ム。
  33. 【請求項33】 前記燃焼装置の後段に排ガス処理設備
    を設けると共に、前記溶融炉の後段に急冷塔、集塵機を
    この順に設け、この集塵機で集塵された排ガスを前記排
    ガス処理設備にて処理することを特徴とする請求項27
    記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  34. 【請求項34】 前記急冷塔及び前記集塵機から排出さ
    れる飛灰を、前記溶融炉に返送することを特徴とする請
    求項33記載の廃棄物ガス化溶融システム。
  35. 【請求項35】 前記間接式熱交換器及び前記集塵機か
    ら排出される飛灰チャーを燃料とする前記ロータリーキ
    ルンの燃焼バーナが、当該ロータリーキルン出口側に設
    けられることを特徴とする請求項23記載の廃棄物ガス
    化溶融システム。
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