JP2002013713A - ごみのガス化システム - Google Patents

ごみのガス化システム

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JP2002013713A
JP2002013713A JP2001105610A JP2001105610A JP2002013713A JP 2002013713 A JP2002013713 A JP 2002013713A JP 2001105610 A JP2001105610 A JP 2001105610A JP 2001105610 A JP2001105610 A JP 2001105610A JP 2002013713 A JP2002013713 A JP 2002013713A
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combustible gas
gas
combustible
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dust
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JP2001105610A
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Hisaaki Sato
久秋 佐藤
Nobuo Ebara
信夫 江原
Shoichi Ogawa
彰一 小川
Ryuichi Agawa
隆一 阿川
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス化炉からの可燃性ガスを間接的に冷却
し、無害化処理して得られた可燃性ガスを簡素な構成
で、高効率に有効利用できるごみのガス化システムを提
供する。 【解決手段】 集じん器60の排出側に接続し、可燃性
ガスG60を燃料とする燃焼室であるボイラ70と、集
じん器60の排出側にボイラ70への経路から分岐して
接続し、可燃性ガスG60を燃料とする乾燥機80およ
び溶融炉90と、乾燥機80および溶融炉90への3可
燃性ガスG60の供給量をそれぞれ調整するダンパ15
0および160とを有している。乾燥機80および溶融
炉90に供給した残りの可燃性ガスG60は、ボイラ7
0に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物あるい
は産業廃棄物等のごみを熱分解してリサイクル可能な可
燃性ガスおよびスラグを回収し、さらに、回収物を有効
利用するためのごみのガス化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、新たな廃棄物処理技術であるガス
化溶融システムは各社により開発が進められ、ガス化と
溶融とを一体化した一体方式と、ガス化と溶融とを別々
に行う分離方式とに大別される。
【0003】一体方式は、炉内に乾燥帯、熱分解帯、お
よび溶融帯を有し、炉上部から熱分解ガスを取り出すも
のである。本方式は、入力側のごみ質変動が全て溶融側
に伝わるため、負荷変動に対する運転が不安定である。
【0004】分離方式は、ごみをガス化炉で熱分解ガス
とチャーとに分解し、次の溶融炉でこの熱分解ガスとチ
ャーを完全燃焼させるものである。この熱分解ガスある
いはチャーに含まれる塩素分の脱塩が難しく、ダクト、
溶融炉等の腐食の原因となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術に鑑み、ガス化炉からの可燃性ガスを間接的に冷却
し、無害化処理して得られた可燃性ガスを最大限有効利
用し、運転が容易で、熱効率の高いごみのガス化システ
ムを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ごみを
熱分解して1次可燃性ガスを排出するガス化炉と、前記
1次可燃性ガスを間接的に冷却して2次可燃性ガスとし
て排出するガス冷却装置と、前記2次可燃性ガスに対し
てこれに含まれる有害物質を処理するための処理剤を供
給用媒体ガスを用いて供給する処理剤供給装置と、前記
処理剤が供給された前記2次可燃性ガスからダストおよ
び前記有害物質と結合した前記処理剤を抽出すると共
に、ダストおよび有害物質が除去された3次可燃性ガス
を排出する集じん器とを有するごみのガス化システムに
おいて、前記3次可燃性ガスを燃料とする燃焼室である
第1の可燃性ガス利用手段と、前記第1の可燃性ガス利
用手段への経路から分岐して接続し、前記3次可燃性ガ
スを燃料として、被処理物を溶融する溶融炉である第2
の可燃性ガス利用手段と、前記第2の可燃性ガス利用手
段への前記3次可燃性ガスの供給量を調整するダンパと
を有することを特徴とするごみのガス化システムが得ら
れる。
【0007】本発明によればまた、ごみを熱分解して1
次可燃性ガスを排出するガス化炉と、前記1次可燃性ガ
スを間接的に冷却して2次可燃性ガスとして排出するガ
ス冷却装置と、前記2次可燃性ガスに対してこれに含ま
れる有害物質を処理するための処理剤を供給用媒体ガス
を用いて供給する処理剤供給装置と、前記処理剤が供給
された前記2次可燃性ガスからダストおよび前記有害物
質と結合した前記処理剤を抽出すると共に、ダストおよ
び有害物質が除去された3次可燃性ガスを排出する集じ
ん器とを有するごみのガス化システムにおいて、前記3
次可燃性ガスを燃料とする燃焼室である第1の可燃性ガ
ス利用手段と、前記第1の可燃性ガス利用手段への経路
から分岐して接続し、前記3次可燃性ガスを燃料とし
て、被処理物を溶融する溶融炉と、前記ガス化炉に投入
する前のごみを乾燥させる乾燥機とを含む第2の可燃性
ガス利用手段と、前記第2の可燃性ガス利用手段への前
記3次可燃性ガスの供給量を調整するダンパとを有する
ことを特徴とするごみのガス化システムが得られる。
【0008】本発明によればさらに、ごみを熱分解して
1次可燃性ガスを排出するガス化炉と、前記1次可燃性
ガスを間接的に冷却して2次可燃性ガスとして排出する
ガス冷却装置と、前記2次可燃性ガスに対してこれに含
まれる有害物質を処理するための処理剤を供給用媒体ガ
スを用いて供給する処理剤供給装置と、前記処理剤が供
給された前記2次可燃性ガスからダストおよび前記有害
物質と結合した前記処理剤を抽出すると共に、ダストお
よび有害物質が除去された3次可燃性ガスを排出する集
じん器とを有するごみのガス化システムにおいて、前記
3次可燃性ガスを燃料とする燃焼室である第1の可燃性
ガス利用手段と、前記ガス化炉の排出側に前記ガス冷却
装置への経路から分岐して接続し、前記1次可燃性ガス
を燃料として、被処理物を溶融する溶融炉である第3の
可燃性ガス利用手段と、前記第3の可燃性ガス利用手段
への前記1次可燃性ガスの供給量を調整するダンパとを
有することを特徴とするごみのガス化システムが得られ
る。
【0009】
【作用】請求項1および2の発明によれば、3次可燃性
ガスの供給量を調整することにより、必要最低限の燃料
を溶融炉および/または乾燥機に送り、残りの3次可燃
性ガス全てを燃焼室で燃焼することにより可燃性ガスを
最大限利用し、また、清浄化された3次可燃性ガスを燃
焼室で用いることにより燃焼室あるいはボイラ内壁にダ
ストが付着することがない。
【0010】請求項3の発明によれば、1次可燃性ガス
である高温の可燃性ガスを必要最低限だけ溶融炉で用い
て、残りの可燃性ガスを清浄化した3次可燃性ガスを燃
焼室あるいは乾燥機で燃焼することにより可燃性ガスを
最大限利用し、また、清浄化された3次可燃性ガスを燃
焼室で用いることにより燃焼室あるいはボイラ内壁にダ
ストが付着することがない。
【0011】請求項5および6の発明によれば、可燃性
ガス利用手段内部および/または排ガスの温度を検出
し、可燃性ガスの供給量を最適にすることにより、溶融
炉に導入される炉底灰、ダストあるいは乾燥機に導入さ
れるごみの量、性状等に応じた可燃性ガスの調整をする
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
ごみのガス化システムならびに本システムを使用したご
みのガス化方法を説明する。
【0013】まず、本発明の理解を助けるために、本発
明者等が特願平11−62143号にて提案しているご
みのガス化システムを、図2を参照して説明する。この
システムは、ガス化炉から排出される1次可燃性ガスを
水を使用して冷却および洗浄する洗煙装置を備えた従来
のごみのガス化システムにおける問題点(洗煙装置が大
量の水を必要とする、排水処理設備が複雑かつ大規模な
構成である、ならびに、ガス化炉から排出される300
〜900度程度の可燃性ガスの顕熱を利用しない等)を
解決すべく、この洗煙装置に代わる1次可燃性ガスの冷
却および清浄化をなすものである。
【0014】図2を参照して、上記提案によるごみのガ
ス化システムは、投入されたごみを加熱することにより
熱分解して300〜900度程度の1次可燃性ガスであ
る可燃性ガスG10を排出するガス化炉10と、ガス化
炉10から排出される可燃性ガスG10を水や油等の液
体を用いて間接的に冷却して150〜300度の2次可
燃性ガスである可燃性ガスG40として排出するガス冷
却装置40と、可燃性ガスG40に対してそれに含まれ
る有害物質(HClあるいは重金属等)を処理するため
の脱塩素剤としての消石灰等を窒素等の供給用媒体ガス
を用いて供給(混合)する処理剤供給装置50と、脱塩
素剤が供給された可燃性ガスG40から飛灰成分を含む
ダストならびに有害物質と結合した脱塩素剤を抽出する
と共に、ダストおよび有害物質が除去された3次可燃性
ガスである可燃性ガスG60を排出する集じん器60と
を有している。尚、ガス冷却装置40において、熱交換
媒体として用いられた水等から高温・高圧な液体または
気体が得られるため、これらの液体または気体は、発電
システム、冷暖房システム等で利用される。
【0015】さて、図1を参照して、本システムは、図
2に示したシステムと同様に、投入されたごみを加熱す
ることにより熱分解して300〜900度程度の1次可
燃性ガスである可燃性ガスG10を排出するガス化炉1
0と、ガス化炉10から排出される可燃性ガスG10
水、油等の熱交換媒体を用いて間接的に冷却して可燃性
ガスG40として排出するガス冷却装置40と、可燃性
ガスG40に対してそれに含まれる有害物質(HCl、
重金属等)を処理するための脱塩素剤としての消石灰等
を窒素等の供給用媒体ガスを用いて供給(混合)する処
理剤供給装置50と、脱塩素剤が供給された可燃性ガス
40から飛灰成分を含むダストならびに有害物質と結
合した脱塩素剤を抽出すると共に、ダストおよび有害物
質が除去された可燃性ガスG60を排出する集じん器6
0とを有している。
【0016】本システムはさらに、集じん器60の排出
側に接続し、液体を3次可燃性ガスを燃料として、加熱
する第1の可燃性ガス利用手段としてのボイラ70と、
集じん器60の排出側にボイラ70への経路から分岐し
て接続し、被処理物を可燃性ガスG60を燃料として、
加熱処理する第2の可燃性ガス利用手段としての乾燥機
80および溶融炉90と、乾燥機80および溶融炉90
への可燃性ガスG60の供給量をそれぞれ調整するダン
パ150および160とを有している。そして、乾燥機
80および溶融炉90に供給した残りの可燃性ガスG
60は全て、ボイラ70に供給される。尚、第2の可燃
性ガス利用手段としての乾燥機80および溶融炉90は
一例であり、第2の可燃性ガス利用手段は、必要に応じ
て、どちらか一方であっても、また、他の利用手段であ
ってもよい。
【0017】ボイラ70は、可燃性ガスG60を燃料と
して使用する燃焼室71を備え、水等の液体を加熱する
ものである。尚、熱交換媒体として用いられた水等から
は高温・高圧な液体または気体が得られるため、これら
の液体または気体は、発電システム、冷暖房システム等
で利用される。ただし、可燃性ガスG60を燃料として
使用する燃焼室71は、加熱能力に優れているので、ボ
イラ70によって加熱して得た高温かつ高圧の水蒸気を
発電システムに供給することが、エネルギ変換効率が最
も高く、好ましい。尚、従来のガス化システムに付随し
て設けられていたボイラは、1次可燃性ガス(本例で
は、可燃性ガスG10)を使用することがあった。この
とき、1次可燃性ガスに含まれていた有害物質(HC
l、NO等)を無害化するために、ボイラの燃焼室の
後段に排ガス処理装置を設ける必要があった。さらに、
可燃性ガスG10はダストを含むため、燃焼室71ある
いはボイラ70の内壁にダストが付着し、燃焼効率ある
いは熱交換効率が低下することがあった。これに対し、
本例では、ボイラ70の燃料の全てに清浄化済みの可燃
性ガスG60を使用するため、ボイラ用の排ガス処理装
置は、簡易なものでよい。また、燃焼室71あるいはボ
イラ70の内壁にダストが付着することもない。燃焼室
71からの排出ガスは、誘引ファン130によって誘引
され、最終的なフィルタを備える煙突から排出される。
【0018】また、燃焼室71の可燃性ガスG60は塩
素を含まない清浄化されたガスであるため、ボイラ内の
熱交換器等の腐食を防止でき、過熱器にてスーパーヒー
トさせることが可能で、高効率の熱回収が可能である。
さらに、可燃性ガスG60はダストおよび有害物質が除
去されているため、燃焼によるダイオキシンの発生を防
止できる。
【0019】乾燥機80は、可燃性ガスG60を熱源と
して使用して熱風を送風する熱風器81を備え、ガス化
炉に投入する前のごみを乾燥させるものである。即ち、
熱風器81において可燃性ガスG60を燃焼させて得ら
れる熱風を乾燥機80に送り、ごみを乾燥させる構造で
ある。また、ごみの乾燥は、必要に応じて行われる。即
ち、ごみの乾燥は、生ごみ等、そのままガス化炉10に
投入すると不具合が生ずるくらいに水分を含むごみに対
してなされる。乾燥機80からの排ガスは、脱臭のため
に、燃焼室71において、燃焼される。
【0020】溶融炉90は、ガス化炉から回収される炉
底灰(チャーとも呼ばれる)、カーボン、金属や有害物
質(HCl、SO、NO等)を含む固体、また、集
じん器60からのダスト等を可燃性ガスG60を燃料と
して、溶融してスラグを得るものである。溶融炉90か
らは、スラグの他に、飛灰や有害物質(HCl、S
、NO等)を含むガスが排出される。この排出ガ
スは、二次燃焼塔100ならびにその後段のバグフィル
タ等を含む排ガス処理装置110に通されることによ
り、無害化される。尚、従来のガス化システムに付随し
て設けられていた溶融炉は、1次可燃性ガス(本例で
は、可燃性ガスG10)を使用することがあった。排ガ
ス処理装置110からの排出ガスは、誘引ファン130
によって誘引され、最終的なフィルタを備える煙突から
排出される。
【0021】また、溶融炉90の燃料として、別系統か
らの補助燃料供給手段を有していてもよい。本発明の溶
融炉は、ガス化炉・燃焼室と独立してるため、チャー・
ダストの性状が変動しても、溶融炉への可燃性ガスの増
量、補助燃料の供給などにより対応可能である。
【0022】ダンパ150および160は、乾燥機80
および溶融炉90の処理状況を検出してこの処理状況が
所定の状況に達するように、可燃性ガスG60の流量を
自動的に調整するダンパ制御部を含んでいる。ダンパ制
御部は、ダンパと一体でなくてもよく、本システムを集
中管理する制御手段に含んだ形態であってもよい。ま
た、本例では、ダンパ150は、乾燥機80からの排出
ガスの温度を温度センサ180によって検出することで
処理状況(ごみの乾燥状況)の検出に代えている。ま
た、ダンパ160は、溶融炉90内部の温度を温度セン
サ190によって検出することで処理状況(チャーのス
ラグ化状況)の検出に代えている。温度センサの位置や
数は本例に限定されるものではないし、圧力や処理物の
重量等、他のパラメータを検出することで乾燥機80お
よび溶融炉90の処理状況の検出に代えてもよい。
【0023】本システムでは、ダンパ150および16
0により、乾燥機80および溶融炉90がそれぞれ最良
の処理状況を奏するように可燃性ガスG60をその量を
自動調整して供給すると共に、その残りを全てボイラ7
0に供給しているので、乾燥機の負荷変動(乾燥すべき
ごみの量やその水分量等の変動)および溶融炉の負荷変
動(溶融すべきチャーの量等)に対応できると共に、可
及的多くの可燃性ガスをボイラ70に供給することで発
電システム等に高温かつ高圧な水蒸気等を可及的多量に
供給できるので優れたエネルギ変換効率を奏する。ま
た、可燃性ガスG 60の量を処理状況に応じて自動調整
するため、乾燥機80においては可燃性ガスG60の過
不足によってごみの発火や乾燥の不十分がなく、溶融炉
90においてはチャーを確実にスラグ化できると共に排
出ガスの無害化処理を最小限化することができる。
【0024】この構成により、本システムは、可燃性ガ
スをさらに有効利用できるので、システム全体のエネル
ギ変換効率もさらに高いものとなる。
【0025】また、ダンパ150、160により、ガス
化炉、溶融炉、および乾燥機のうりのいずれかが故障し
たときにも、全てのシステムを止めることなく、独立し
て運転することが可能であり、故障時の損害を最小限に
抑えることができる。
【0026】本システムはまた、集じん器60とボイ
ラ、乾燥機、および溶融炉への可燃性ガスG60の分岐
点との間に設けられ、この分岐点前の可燃性ガスG60
の圧力を調整する圧力調整バルブとしての電磁制御バル
ブ170を有している。電磁制御バルブ170には、分
岐点前の可燃性ガスG60の圧力を検出する圧力センサ
200の検出結果に基づいてバルブを駆動して前記分岐
点前の前記3次可燃性ガスの圧力が一定になるように自
動的に調整するバルブ制御部を含んでいる。バルブ制御
部は、バルブと一体でなくてもよく、本システムを集中
管理する前記制御手段に含んだ形態であってもよい。こ
の圧力調整により、ガス化炉10から集じん器60まで
をも含む可燃性ガス生成工程における圧力が乱れること
がなく、本システム各所における可燃性ガスのバランス
が最適化される。尚、電磁制御バルブ170よりも上流
側の圧力を低く設定する場合には、集じん器60と電磁
制御バルブ170との間に中間ファンを設けてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によるごみのガス化システムある
いはごみのガス化方法は、ガス化炉からの可燃性ガスを
間接的に冷却し、無害化処理して得られた可燃性ガスを
簡素な構成で、高効率に有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるごみのガス化システムを示す概略
的なシステム図である。
【図2】ガス化システムの一例を示す概略的なシステム
図である。
【符号の説明】
10 ガス化炉 40 ガス冷却装置 50 処理剤供給装置 60 集じん器 70 ボイラ 71 燃焼室 80 乾燥機 81 熱風器 90 溶融炉 100 二次燃焼塔 110 排ガス処理装置 130 誘引ファン 140 煙突 150、160 ダンパ 170 電磁制御バルブ 180、190 温度センサ 200 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10J 3/00 C10J 3/00 G L F23G 5/00 115Z F23G 5/00 115 5/04 Z 5/04 5/14 F 5/14 5/46 Z 5/46 F23J 1/00 B F23J 1/00 B09B 3/00 303L 303H (72)発明者 小川 彰一 神奈川県平塚市夕陽ヶ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 (72)発明者 阿川 隆一 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 Fターム(参考) 3K061 AA24 AB02 AC01 NB03 NB30 3K065 AA24 AB02 AB03 AC01 CA16 3K078 BA03 BA24 BA26 4D004 AA36 AA37 AA46 BA03 CA24 CA27 CA29 CA32 CA42 CB01 CB31 CB36 CB42 CB43 CB45 CB50 CC11 DA01 DA06 DA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみを熱分解して1次可燃性ガスを排出
    するガス化炉と、前記1次可燃性ガスを間接的に冷却し
    て2次可燃性ガスとして排出するガス冷却装置と、前記
    2次可燃性ガスに対してこれに含まれる有害物質を処理
    するための処理剤を供給用媒体ガスを用いて供給する処
    理剤供給装置と、前記処理剤が供給された前記2次可燃
    性ガスからダストおよび前記有害物質と結合した前記処
    理剤を抽出すると共に、ダストおよび有害物質が除去さ
    れた3次可燃性ガスを排出する集じん器とを有するごみ
    のガス化システムにおいて、 前記3次可燃性ガスを燃料とする燃焼室である第1の可
    燃性ガス利用手段と、 前記第1の可燃性ガス利用手段への経路から分岐して接
    続し、前記3次可燃性ガスを燃料として、被処理物を溶
    融する溶融炉である第2の可燃性ガス利用手段と、 前記第2の可燃性ガス利用手段への前記3次可燃性ガス
    の供給量を調整するダンパとを有することを特徴とする
    ごみのガス化システム。
  2. 【請求項2】 ごみを熱分解して1次可燃性ガスを排出
    するガス化炉と、前記1次可燃性ガスを間接的に冷却し
    て2次可燃性ガスとして排出するガス冷却装置と、前記
    2次可燃性ガスに対してこれに含まれる有害物質を処理
    するための処理剤を供給用媒体ガスを用いて供給する処
    理剤供給装置と、前記処理剤が供給された前記2次可燃
    性ガスからダストおよび前記有害物質と結合した前記処
    理剤を抽出すると共に、ダストおよび有害物質が除去さ
    れた3次可燃性ガスを排出する集じん器とを有するごみ
    のガス化システムにおいて、 前記3次可燃性ガスを燃料とする燃焼室である第1の可
    燃性ガス利用手段と、 前記第1の可燃性ガス利用手段への経路から分岐して接
    続し、前記3次可燃性ガスを燃料として、被処理物を溶
    融する溶融炉と、前記ガス化炉に投入する前のごみを乾
    燥させる乾燥機とを含む第2の可燃性ガス利用手段と、 前記第2の可燃性ガス利用手段への前記3次可燃性ガス
    の供給量を調整するダンパとを有することを特徴とする
    ごみのガス化システム。
  3. 【請求項3】 ごみを熱分解して1次可燃性ガスを排出
    するガス化炉と、前記1次可燃性ガスを間接的に冷却し
    て2次可燃性ガスとして排出するガス冷却装置と、前記
    2次可燃性ガスに対してこれに含まれる有害物質を処理
    するための処理剤を供給用媒体ガスを用いて供給する処
    理剤供給装置と、前記処理剤が供給された前記2次可燃
    性ガスからダストおよび前記有害物質と結合した前記処
    理剤を抽出すると共に、ダストおよび有害物質が除去さ
    れた3次可燃性ガスを排出する集じん器とを有するごみ
    のガス化システムにおいて、 前記3次可燃性ガスを燃料とする燃焼室である第1の可
    燃性ガス利用手段と、 前記ガス化炉の排出側に前記ガス冷却装置への経路から
    分岐して接続し、前記1次可燃性ガスを燃料として、被
    処理物を溶融する溶融炉である第3の可燃性ガス利用手
    段と、 前記第3の可燃性ガス利用手段への前記1次可燃性ガス
    の供給量を調整するダンパとを有することを特徴とする
    ごみのガス化システム。
  4. 【請求項4】 前記溶融炉は、前記3次可燃性ガスを燃
    料として、前記ガス化炉から回収した炉底灰を溶融する
    ものである請求項1乃至3のいずれかに記載のごみのガ
    ス化システム。
  5. 【請求項5】 前記第2の可燃性ガス利用手段内部の温
    度および/または該第2の可燃性ガス利用手段の排ガス
    の温度を検出し、当該検出結果に基づいて、前記第2の
    可燃性ガス利用手段で用いる可燃性ガスの供給量が最適
    になるように前記ダンパを調整する請求項1乃至4のい
    ずれかに記載のごみのガス化システム。
  6. 【請求項6】 前記第3の可燃性ガス利用手段内部の温
    度および/または該第3の可燃性ガス利用手段の排ガス
    の温度を検出し、当該検出結果に基づいて、前記第3の
    可燃性ガス利用手段で用いる可燃性ガスの供給量が最適
    になるように前記ダンパを調整する請求項3乃至5のい
    ずれかに記載のごみのガス化システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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