JP2003278581A - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents
エンジンの燃料供給装置Info
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- JP2003278581A JP2003278581A JP2002085774A JP2002085774A JP2003278581A JP 2003278581 A JP2003278581 A JP 2003278581A JP 2002085774 A JP2002085774 A JP 2002085774A JP 2002085774 A JP2002085774 A JP 2002085774A JP 2003278581 A JP2003278581 A JP 2003278581A
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Abstract
の制御ラインとして、目標回転数を異にする複数の低燃
費制御ライン3を設定し、この複数の低燃費制御ライン
3に基づいて、低燃費調量領域4a内で燃料調量部2を
調量移動させるようにし、負荷の減少により、ガバナ
が、目標回転数をより低い値に変更し、負荷の増加によ
り、ガバナが、目標回転数をより高い値に変更すること
により、負荷馬力との釣り合いを確保しながら、高燃費
調量領域4bを避けて、低燃費調量領域4a内での低燃
費運転を継続的に行えるようにした。 【効果】燃費が安くなる。
Description
給装置に関し、詳しくは、負荷馬力との釣り合いを確保
しながら低燃費運転を行うことができるものに関する。
料供給装置として、燃料調量部の調量移動を、ガバナの
制御ライン(103a)(103b)に基づいて制御するも
のがある。図5中の符号(103a)は、電子ガバナによ
るアイソクロナス制御ラインを示し、符号(103b)
は、メカニカルガバナによるドループ制御ラインを示し
ており、いずれか一方の制御ラインで制御が行われる。
しかし、この種の装置では、運転途中に、人為的に目標
回転数を変更しない限り、一本の制御ライン(103a)
(103b)に基づいて、低燃費調量領域(104a)と高
燃費調量領域(104b)の両方を含む全調量領域にわた
り、燃料調量部が調量移動する。なお、図5中の実線の
等高線は等燃費曲線であり、その数値は燃料消費量を示
し、数値の単位はg/Kw・hである。また、図5中の
鎖線の双曲線は等馬力曲線である。
の問題がある。 《問題》 燃費が高くなる。全調量領域で燃料調量部が
調量移動するため、高燃費領域(104b)内での高燃費
運転を避けることができず、燃費が高くなる。図5に示
す例では、低燃費調量領域(104a)での燃料消費量
は、230g/Kw・h未満であるのに対し、高燃費調
量領域(104b)での燃料消費量は、230g/Kw・
hを越え、最大1000g/Kw・h以上にまで至って
いる。
ができる、エンジンの燃料供給装置を提供することにあ
る。
発明特定事項は、次の通りである(図1〜図4参照)。燃
料調量部(2)の調量移動を、ガバナの制御ラインに基づ
いて制御する、エンジンの燃料供給装置において、制御
ラインとして、目標回転数を異にする複数の低燃費制御
ライン(3)を設定し、この複数の低燃費制御ライン(3)
に基づいて、低燃費調量領域(4a)内で燃料調量部(2)
を調量移動させるようにし、所定目標回転数の低燃費制
御ライン(3)に基づく制御中、負荷が減少し、負荷検出
値が所定値に至ると、ガバナが、目標回転数をより低い
値に変更することにより、上記制御が、低目標回転数の
低燃費制御ライン(3)に基づく制御に切り換わり、所定
目標回転数の低燃費制御ライン(3)に基づく制御中、負
荷が増加し、負荷検出値が所定値に至ると、ガバナが、
目標回転数をより高い値に変更することにより、上記制
御が、高目標回転数の低燃費制御ライン(3)に基づく制
御に切り換わり、負荷馬力との釣り合いを確保しなが
ら、高燃費調量領域(4b)を避けて、低燃費調量領域
(4a)内での低燃費運転を継続的に行えるようにした、
ことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
次の効果を奏する(図1〜図4参照)。 《効果1》 燃費が安くなる。負荷馬力との釣り合いを
確保しながら、高燃費調量領域(4b)を避けて、低燃費
調量領域(4a)内での低燃費運転を継続的に行えるた
め、燃費が安くなる。
求項1の発明の効果に加え、次の効果を奏する(図1〜
図4参照)。 《効果2》 排気ガス規制等による制限範囲内での運転
を確保することができる。ハンチング等により、燃料調
量部(2)が制御上限ライン(8)を大きく越える位置まで
増量移動した場合には、燃料制限ライン(9)に基づい
て、燃料制限手段(10)が燃料調量部(2)の増量移動を
阻止するため、排気ガス規制等による制限範囲内での運
転を確保することができる。
求項1または請求項2の発明の効果に加え、次の効果を
奏する(図1〜図4参照)。 《効果3》 燃料制限機能の信頼性が高い。長い実績を
積んだメカニカルガバナ(12)で燃料制限を行うため、
燃料制限機能の信頼性が高い。 《効果4》 既存エンジンのメカニカルガバナによる優
れた燃料制限機能を継続して使用することができる。排
ガス規制等の規制をクリアした既存のメカニカルガバナ
付きエンジンに電子ガバナ(11)を付加して燃料供給装
置を形成すると、この既存エンジンのメカニカルガバナ
(12)による優れた燃料制限機能を継続して使用するこ
とができる。
求項3の発明の効果に加え、次の効果を奏する(図2参
照)。 《効果5》 電子ガバナのアクチュエータは小出力のも
ので足りる。メカニカルガバナ(12)を引きずることな
く、電子ガバナ(11)で制御を行うため、電子ガバナ
(11)のアクチュエータは小出力のもので足りる。 《効果6》 メカニカルガバナの燃料制限機能が電子ガ
バナによって邪魔されるされることがない。電子出力部
(14)を電子入力部(13)から離すことにより、電子ガ
バナ(11)の影響を受けることなく、メカニカルガバナ
(12)で燃料制限を行うようにしたため、メカニカルガ
バナ(12)の燃料制限機能が電子ガバナ(11)によって
邪魔されることがない。
求項1から請求項4のいずれかの発明の効果に加え、次
の効果を奏する(図2参照)。 《効果7》 装置の低コスト化を図ることができる。電
動アクチュエータ(17)への供給電流値から負荷を検出
するため、燃料調量部(2)の調量位置を検出することに
よって負荷を検出する高価な調量位置センサが不要にな
り、装置の低コスト化を図ることができる。
求項1または請求項2のいずれかの発明の効果に加え、
次の効果を奏する(図4(A)(B)参照)。 《効果8》 既存のメカニカルガバナの簡単な改良で低
燃費運転を実現することができる。調速アクチュエータ
(18)でガバナスプリング(19)の張力設定を変更でき
るようにするだけでよいため、既存のメカニカルガバナ
(12)に調速アクチュエータ(18)を付加する簡単な改
良で低燃費運転を実現することができる。
求項6の発明の効果に加え、次の効果を奏する(図4
(A)参照)。 《効果9》 装置の低コスト化を図ることができる。ガ
バナレバー(20)の揺動角度の検出値から負荷を検出す
るため、前記した高価な調量位置センサが不要になり、
装置の低コスト化を図ることができる。
求項6の発明の効果に加え、次の効果を奏する(図3、
図4(B)参照)。 《効果10》 装置の低コスト化を図ることができる。
エンジンの実回転数検出値と、ドループの低燃費制御ラ
イン(3)とから負荷を検出するため、前記した高価な調
量位置センサが不要になり、装置の低コスト化を図るこ
とができる。
求項1から請求項8のいずれかの発明の効果に加え、次
の効果を奏する。 《効果11》 最適な使用がなされる。コンプレッサま
たはポンプでは、負荷馬力との釣り合いが確保されれ
ば、回転変動は問題とされないため、これらを駆動する
エンジンに用いることで、最適な使用がなされる。
いて説明する。図1及び図2は本発明の第一実施形態に
係るディーゼルエンジンの燃料供給装置を説明する図で
ある。図3及び図4は第二実施形態に係るディーゼルエ
ンジンの燃料供給装置を説明する図である。まず、第一
形態について説明する。
の通りである。この装置は、図2に示すように、燃料噴
射ポンプ(1)と電子ガバナ(11)とメカニカルガバナ
(12)とを備え、燃料噴射ポンプ(1)の燃料調量部(2)
の調量移動を、電子ガバナ(11)の制御ラインに基づい
て制御し、図1に示すように、必要馬力を確保しなが
ら、高燃費調量領域(4b)を避けて、低燃費調量領域
(4a)内での低燃費運転を継続的に行えるようにすると
ともに、メカニカルガバナ(12)で燃料制限を行う。図
1中の実線の等高線は等燃費曲線であり、その数値は燃
料消費量を示し、数値の単位はg/Kw・hである。ま
た、図1中の鎖線の双曲線は等馬力曲線である。
図2に示すように、燃料噴射ポンプ(1)は、逃げ孔式の
列型ポンプであり、その燃料調量部(2)は調量ラック
で、付勢手段(23)で燃料増量方向に付勢されている。
電子ガバナ(11)は、コントローラ(24)と回転数検出
手段(22)と電動アクチュエータ(17)とを備えてい
る。コントローラ(24)の機能は、後述する。回転数検
出手段(22)はエンジンの実回転数を検出する。電動ア
クチュエータ(17)は、リニアソレノイドであり、その
電子出力部(14)を、燃料調量部(2)の電子入力部(1
3)にその燃料増量側から臨ませている。メカニカルガ
バナ(12)は、ガバナレバー(20)とガバナスプリング
(19)とガバナウェイト(25)とを備えている。ガバナ
レバー(20)はエンジン機壁に揺動自在に支持され、そ
のメカ出力部(16)を燃料調量部(2)のメカ入力部(1
5)にその燃料増量側から臨ませている。ガバナスプリ
ング(19)の一端はガバナレバー(20)に固定され、他
端はエンジン機壁に固定されている。ガバナウェイト
(25)はガバナレバー(20)に臨んでいる。
ある。コントローラ(24)は、図1に示すように、制御
ラインとして、目標回転数を異にする複数の低燃費制御
ライン(3)を設定し、この複数の低燃費制御ライン(3)
に基づいて、低燃費調量領域(4a)内で燃料調量部(2)
を調量移動させる。具体的には、所定目標回転数の低燃
費制御ライン(3)に基づく制御中、負荷が減少し負荷検
出値が所定値に至ると、コントローラ(24)が、目標回
転数をより低い値に変更することにより、上記制御が、
低目標回転数の低燃費制御ライン(3)に基づく制御に切
り換わる。所定目標回転数の低燃費制御ライン(3)に基
づく制御中、負荷が増加し、負荷検出値が所定値に至る
と、コントローラ(24)が、目標回転数をより高い値に
変更することにより、上記制御が、高目標回転数の低燃
費制御ライン(3)に基づく制御に切り換わる。ガバナの
目標回転数が下がるにつれ、燃料消費量はより小さくな
り、より低燃費となる。各低燃費制御ライン(3)は、負
荷変動に拘らず目標回転数が一定のアイソクロナス制御
ラインである。
通りである。所定目標回転数の低燃費制御ライン(3)に
基づく制御中、負荷が減少すると、エンジンの実回転数
が増加し、目標回転数と実回転数との回転数偏差が生じ
るため、コントローラ(24)は、電動アクチュエータ
(17)への供給電流値を変え、燃料調量部(2)を燃料減
量方向に調量移動させ、回転数偏差がなくなる位置で燃
料調量部(2)を止める。燃料調量部(2)が低燃費制御ラ
イン(3)の下限(5)の相当位置に至るまで、負荷が大き
く減少した場合には、コントローラ(24)は、目標回転
数をより低い値に変更し、上記制御が、低目標回転数の
低燃費制御ライン(3)による制御に切り換えられる。実
回転数が新目標回転数に到達した時、燃料調量部(2)の
調量位置は、その時の負荷馬力の等馬力線と新低燃費制
御ライン(3)との交点に相当する位置にくる。旧低燃費
制御ライン(3)の下限(5)と新低燃費制御ライン(3)の
上限(6)とは、等馬力線上にある。負荷は、電動アクチ
ュエータ(17)への供給電流値によって検出している。
負荷の検出は、燃料調量部(2)の調量位置を検出する調
量位置センサによって行ってもよい。尚、エンジン回転
数が所定の低回転(1350rpm)に至った場合には、
負荷の減少に合わせて燃料調量部(2)の調量位置を高燃
費調量領域(4b)まで移動させ、所定の調量位置に至る
とエンジンを停止する。エンジンを停止させず、負荷の
減少に合わせて燃料調量部(2)の調量位置を無負荷位置
まで移動させてもよい。
通りである。所定目標回転数の低燃費制御ライン(3)に
基づく制御中、負荷が増加すると、エンジンの実回転数
が減少し、目標回転数と実回転数との回転数偏差が生じ
るため、コントローラ(24)は、電動アクチュエータ
(17)への供給電流値を変え、燃料調量部(2)を燃料増
量方向に調量移動させ、回転数偏差がなくなる位置で燃
料調量部(2)を止める。燃料調量部(2)が低燃費制御ラ
イン(3)の上限(6)の相当位置を越えるまで、負荷が大
きく増加した場合には、コントローラ(24)は、目標回
転数をより高い値に変更し、上記制御が、高目標回転数
の低燃費制御ライン(3)による制御に切り換えられる。
実回転数が新目標回転数に到達した時、燃料調量部(2)
の調量位置は、その時の負荷馬力の等馬力線と新低燃費
制御ライン(3)との交点に相当する位置にくる。旧低燃
費制御ライン(3)の上限(6)と新低燃費制御ライン(3)
の下限(5)とは、等馬力線上にある。
費制御ライン(3)に基づく制御中は、図2に示すよう
に、電子出力部(14)で電子入力部(13)を受け止め、
メカ出力部(16)からメカ入力部(15)を離すことによ
り、メカニカルガバナ(12)を引きずることなく、電子
ガバナ(11)で制御を行う。電子出力部(14)が燃料増
量方向に過剰移動した場合には、メカ出力部(16)でメ
カ入力部(15)を受け止め、電子出力部(14)から電子
入力部(13)を離すことにより、電子ガバナ(11)の影
響を受けることなく、メカニカルガバナ(12)で燃料制
限を行う。このため、メカニカルガバナ(12)は燃料制
限手段(10)として機能する。
りである。図1に示すように、メカニカルガバナ(12)
で燃料制限ライン(9)を設定する。定格点(7)を除く低
燃費制御ライン(3)の上限(6)を結ぶ制御上限ライン
(8)を想定した場合、この制御上限ライン(8)を越える
燃料増量側に燃料制限ライン(9)を設定する。燃料調量
部(2)が制御上限ライン(8)を大きく越える位置まで増
量移動した場合には、燃料制限ライン(9)に基づいて、
メカニカルガバナ(12)が燃料調量部(2)の増量移動を
阻止する。
明する図で、図4(A)は基本例、図4(B)は変更例を示
している。この実施形態では、図4(A)(B)に示すよう
に、ガバナとして、メカニカルガバナ(12)に調速アク
チュエータ(18)を付加したものを用い、この調速アク
チュエータ(18)でガバナスプリング(19)の張力設定
を変更できるようにし、この張力設定の変更により、図
3に示す複数の低燃費制御ライン(3)を設定できるよう
にしている。この低燃費制御ライン(3)は、メカニカル
ガバナの制御特性を反映して、ドループラインとなる。
図4(A)の基本例では、ガバナレバー(20)の揺動角度
を検出する角度検出手段(21)を設け、その角度検出値
から負荷を検出する。図4(B)の変更例では、エンジン
の実回転数を検出する回転数検出手段(22)を設け、そ
の回転数検出値と、メカニカルガバナ(12)によって設
定されるドループの低燃費制御ライン(3)から、負荷を
検出する。調速アクチュエータ(18)は、コントローラ
(26)で制御される。
ある。コントローラ(26)は、調速アクチュエータ(1
8)を制御し、ガバナスプリング(19)の張力を変更す
ることにより、図3に示すように、制御ラインとして、
目標回転数を異にする複数の低燃費制御ライン(3)を設
定し、この複数の低燃費制御ライン(3)に基づいて、低
燃費調量領域(4a)内で燃料調量部(2)を調量移動させ
る。具体的には、所定目標回転数の低燃費制御ライン
(3)に基づく制御中、負荷が減少し、負荷検出値が所定
値に至ると、コントローラ(26)が、調速アクチュエー
タ(18)を作動させて、ガバナスプリング(19)の張力
(28)を弱くし、目標回転数をより低い値に変更するこ
とにより、上記制御が、低目標回転数の低燃費制御ライ
ン(3)に基づく制御に切り換わる。ガバナの目標回転数
が下がるにつれ、燃料消費量はより小さくなり、より低
燃費となる。所定の目標回転数の低燃費制御ライン(3)
に基づく制御中、負荷増加し、負荷検出値が所定値に至
ると、コントローラ(26)が、調速アクチュエータ(1
8)を作動させて、ガバナスプリング(19)の張力(2
8)を強くし、目標回転数をより高い値に変更すること
により、上記制御が、高目標回転数の低燃費制御ライン
(3)に基づく制御に切り換わる。
通りである。所定目標回転数の低燃費制御ライン(3)に
基づく制御中、負荷が減少すると、エンジンの実回転数
が増加し、ガバナ力(27)が増加し、ガバナ力(27)と
ガバナスプリング(19)の張力(28)との不釣合いによ
り、ガバナレバー(20)が揺動し、釣り合いがとれる位
置で燃料調量部(2)を止める。燃料調量部(2)が低燃費
制御ライン(3)の下限(5)の相当位置に至るまで、負荷
が大きく減少した場合には、コントローラ(26)は、調
速アクチュエータ(18)を作動させてガバナスプリング
(19)の張力(28)を弱める。これにより、上記制御
が、低目標回転数の低燃費制御ライン(3)による制御に
切り換えられる。実回転数が新目標回転数に到達した
時、燃料調量部(2)の調量位置は、その時の負荷馬力の
等馬力線と新低燃費制御ライン(3)との交点に相当する
位置にくる。旧低燃費制御ライン(3)の下限(5)と新低
燃費制御ライン(3)の上限(6)とは、等馬力線上にあ
る。負荷の検出は、図4(A)のものでは、ガバナレバー
(20)の揺動角度の検出値から行い、図4(B)のもので
は、エンジンの実回転数検出値とドループの低燃費制御
ライン(3)から割り出して行う。負荷の検出は、燃料調
量部(2)の調量位置を検出する調量位置センサによって
行ってもよい。
通りである。所定目標回転数の低燃費制御ライン(3)に
基づく制御中、負荷が増加すると、エンジンの実回転数
が減少し、ガバナ力(27)が減少し、ガバナ力(27)と
ガバナスプリング(19)の張力(28)との不釣合いによ
り、ガバナレバー(20)が揺動し、釣り合いがとれる位
置で燃料調量部(2)を止める。燃料調量部(2)が低燃費
制御ライン(3)の上限(6)の相当位置に至るまで、負荷
が大きく増加した場合には、コントローラ(26)は、調
速アクチュエータ(18)を作動させてガバナスプリング
(19)の張力(28)を強める。これにより、上記制御
が、高目標回転数の低燃費制御ライン(3)による制御に
切り換えられる。実回転数が新目標回転数に到達した
時、燃料調量部(2)の調量位置は、その時の負荷馬力の
等馬力線と新低燃費制御ライン(3)との交点に相当する
位置にくる。旧低燃費制御ライン(3)の上限(6)と新低
燃費制御ライン(3)の下限(5)とは、等馬力線上にあ
る。
様、図3に示すように、定格点(7)を除く低燃費制御ラ
イン(3)の上限(6)を結ぶ制御上限ライン(8)を想定し
た場合、メカニカルガバナ(12)により、制御上限ライ
ン(8)を越える燃料増量側に燃料制限ライン(9)を設定
することができ、燃料調量部(2)が制御上限ライン(8)
を大きく越える位置まで増量移動した場合には、燃料制
限ライン(9)に基づいて、メカニカルガバナ(12)で燃
料調量部(2)の増量移動を阻止することができる。この
ため、この第二実施形態でもメカニカルガバナ(12)は
燃料制限手段(10)として機能する。尚、図3中の実線
の等高線とその数値、鎖線の双曲線とその数値は、図1
と同じである。また、図3及び図4中、第一実施形態と
同一の要素には、同一の符号を付しておく。
のコンプレッサを駆動するエンジンに用いるが、回転変
動が問題とされない機械を駆動するエンジンに用いるこ
とができ、他の機械のコンプレッサを駆動するエンジン
や、油圧ポンプ等のポンプを駆動するエンジンにも好適
に用いることができる。
御特性を示す線図である。
式図である。
御特性を示す線図である。
式図で、図4(A)は基本例、図4(B)は変更例を示して
いる。
線図である。
低燃費調量領域、(4b)…高燃費調量領域、(5)…低燃
費制御ラインの下限、(6)…低燃費制御ラインの上限、
(7)…定格点、(8)…制御上限ライン、(9)…燃料制限
ライン、(10)…燃料制限手段、(11)…電子ガバナ、
(12)…メカニカルガバナ、(13)…電子入力部、(1
4)…電子出力部、(15)…メカ入力部、(16)…メカ
出力部、(17)…電動アクチュエータ、(18)…調速ア
クチュエータ、(19)…ガバナスプリング、(20)…ガ
バナレバー、(21)…角度検出手段、(22)…回転数検
出手段、(23)…付勢手段。
Claims (9)
- 【請求項1】 燃料調量部(2)の調量移動を、ガバナの
制御ラインに基づいて制御する、エンジンの燃料供給装
置において、 制御ラインとして、目標回転数を異にする複数の低燃費
制御ライン(3)を設定し、この複数の低燃費制御ライン
(3)に基づいて、低燃費調量領域(4a)内で燃料調量部
(2)を調量移動させるようにし、 所定目標回転数の低燃費制御ライン(3)に基づく制御
中、負荷が減少し、負荷検出値が所定値に至ると、ガバ
ナが、目標回転数をより低い値に変更することにより、
上記制御が、低目標回転数の低燃費制御ライン(3)に基
づく制御に切り換わり、 所定目標回転数の低燃費制御ライン(3)に基づく制御
中、負荷が増加し、負荷検出値が所定値に至ると、ガバ
ナが、目標回転数をより高い値に変更することにより、
上記制御が、高目標回転数の低燃費制御ライン(3)に基
づく制御に切り換わり、 負荷馬力との釣り合いを確保しながら、高燃費調量領域
(4b)を避けて、低燃費調量領域(4a)内での低燃費運
転を継続的に行えるようにした、ことを特徴とするエン
ジンの燃料供給装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載したエンジンの燃料供給
装置において、 定格点(7)を除く低燃費制御ライン(3)の上限(6)を結
ぶ制御上限ライン(8)を想定し、この制御上限ライン
(8)を越える燃料増量側に燃料制限ライン(9)を設定
し、 燃料調量部(2)が制御上限ライン(8)を大きく越える位
置まで増量移動した場合には、燃料制限ライン(9)に基
づいて、燃料制限手段(10)が燃料調量部(2)の増量移
動を阻止するようにした、ことを特徴とするエンジンの
燃料供給装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載したエンジンの燃料供給
装置において、 ガバナを電子ガバナ(11)とメカニカルガバナ(12)と
で構成し、電子ガバナ(11)で低燃費制御ライン(3)を
設定し、メカニカルガバナ(12)で燃料制限ライン(9)
を設定し、メカニカルガバナ(12)を燃料制限手段(1
0)とした、ことを特徴とするエンジンの燃料供給装
置。 - 【請求項4】 請求項3に記載したエンジンの燃料供給
装置において、 燃料調量部(2)の電子入力部(13)にその燃料増量側か
ら電子ガバナ(11)の電子出力部(14)を臨ませ、燃料
調量部(2)のメカ入力部(15)にその燃料増量側からメ
カニカルガバナ(12)のメカ出力部(16)を臨ませ、燃
料調量部(2)を付勢手段(23)で燃料増量方向に付勢
し、 低燃費制御ライン(3)に基づく制御中は、電子出力部
(14)で電子入力部(13)を受け止め、メカ出力部(1
6)からメカ入力部(15)を離すことにより、メカニカ
ルガバナ(12)を引きずることなく、電子ガバナ(11)
で制御を行い、 電子出力部(14)が燃料増量方向に過剰移動した場合に
は、メカ出力部(16)でメカ入力部(15)を受け止め、
電子出力部(14)から電子入力部(13)を離すことによ
り、電子ガバナ(11)の影響を受けることなく、メカニ
カルガバナ(12)で燃料制限を行えるようにした、こと
を特徴とするエンジンの燃料供給装置。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
したエンジンの燃料供給装置において、 燃料調量部(2)の調量移動を電動アクチュエータ(17)
の駆動に基づいて行うようにし、電動アクチュエータ
(17)への供給電流値から負荷を検出する、ことを特徴
とするエンジンの燃料供給装置。 - 【請求項6】 請求項1または請求項2のいずれかに記
載したエンジンの燃料供給装置において、 ガバナとして、メカニカルガバナ(12)に調速アクチュ
エータ(18)を付加したものを用い、この調速アクチュ
エータ(18)でガバナスプリング(19)の張力設定を変
更できるようにし、この張力設定の変更により、複数の
低燃費制御ライン(3)を設定できるようにした、ことを
特徴とするエンジンの燃料供給装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載したエンジンの燃料供給
装置において、 ガバナレバー(20)の揺動角度を検出する角度検出手段
(21)を設け、その角度検出値から負荷を検出する、こ
とを特徴とすることを特徴とするエンジンの燃料供給装
置。 - 【請求項8】 請求項6に記載したエンジンの燃料供給
装置において、 エンジンの実回転数を検出する回転数検出手段(22)を
設け、その実回転数検出値と、メカニカルガバナ(12)
によって設定されるドループの低燃費制御ライン(3)と
から負荷を検出する、ことを特徴とするエンジンの燃料
供給装置。 - 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
したエンジンの燃料供給装置において、 コンプレッサまたはポンプを駆動するエンジンに用い
る、ことを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
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