JP6734633B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可変圧縮比機構を有した内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、機械的圧縮比を変更する可変圧縮比機構を有した内燃機関が開示されている。この内燃機関では、運転者の意図に基づく内燃機関の停止時や、信号待ちや踏切停止等の車両の一時停止の際に内燃機関を自動停止する所謂アイドル停止時に、圧縮比を低圧縮比である所定の停止時目標圧縮比に低下させてから、内燃機関の停止処理が開始される。
特開2004−293411号公報
しかし、特許文献1の内燃機関では、内燃機関の停止要求があったときに、圧縮比が停止時目標圧縮比へ到達するのを待ってから内燃機関の停止処理が開始されるので、内燃機関の停止が、圧縮比の変更に要する時間分だけ遅れることになる。これにより、例えばアイドル停止では内燃機関のアイドル停止の時間が短くなり、アイドル停止による十分な燃費の向上が得られなくなる虞がある。
本発明は、圧縮比を変更する可変圧縮比機構を備え、内燃機関の停止時に所定の停止時目標圧縮比に制御する内燃機関の制御装置であって、この制御装置は、内燃機関の停止要求に従って上記可変圧縮比機構の上記停止時目標圧縮比へ向けた作動を開始し、圧縮比が、上記停止時目標圧縮比よりも高い所定の停止許可圧縮比に到達したときに内燃機関の停止処理を開始し、圧縮比が上記停止許可圧縮比から上記停止時目標圧縮比へと低下しているときに、内燃機関の回転速度が低下する。
つまり、圧縮比が停止時目標圧縮比へ到達するのを待たずに、これよりも前の停止許可圧縮比に到達したときに、内燃機関の停止処理を開始する。
本発明によれば、内燃機関の停止処理の開始が、上記停止時目標圧縮比と上記停止許可圧縮比との間の圧縮比の変更に要する時間分だけ前倒しされるので、例えばアイドル停止では、内燃機関のアイドル停止時間がこの時間分だけ長くなり、これにより、燃費が向上する。
本発明の一実施例に係る制御装置のシステム構成を示す構成説明図である。 アイドル停止処理時の種々のパラメータの変化を示すタイムチャートである。 本発明の第1の実施例を示すフローチャートである。 油温ならびにアクチュエータへの供給電圧と停止許可圧縮比との相関関係を示すマップである。 本発明の第2の実施例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説明する。
図1は、本発明が適用された車両用内燃機関1のシステム構成を示している。この内燃機関1は、例えば複リンク式ピストンクランク機構を利用した可変圧縮比機構2を備えた4ストロークサイクルの火花点火内燃機関であって、燃焼室3の天井壁面に、一対の吸気弁4および一対の排気弁5が配置されるとともに、これらの吸気弁4および排気弁5に囲まれた中央部に点火プラグ6が配置されている。
上記吸気弁4によって開閉される吸気ポート7の下方には、燃焼室3内に燃料を直接に噴射する燃料噴射弁8が配置されている。燃料噴射弁8は、駆動パルス信号が印加されることによって開弁する電磁式ないし圧電式の噴射弁であって、駆動パルス信号のパルス幅に実質的に比例した量の燃料を噴射する。
上記吸気ポート7に接続された吸気通路9のコレクタ部9a上流側には、エンジンコントローラ10からの制御信号によって開度が制御される電子制御型スロットルバルブ11が介装されており、さらに、その上流側に、吸入空気量を検出するエアフロメータ12が配設されている。
また、排気ポート13に接続された排気通路14には、三元触媒からなる触媒装置15が介装されており、その上流側に、空燃比を検出する空燃比センサ16が配置されている。
一方、上記可変圧縮比機構2は、公知の複リンク式ピストンクランク機構を利用したものであって、クランクシャフト17のクランクピン17aに回転自在に支持されたロアリンク18と、このロアリンク18の一端部のアッパピン19とピストン20のピストンピン20aとを互いに連結するアッパリンク21と、ロアリンク18の他端部のコントロールピン22に一端が連結されたコントロールリンク23と、このコントロールリンク23の他端を揺動可能に支持するコントロールシャフト24と、を主体として構成されている。上記クランクシャフト17および上記コントロールシャフト24は、シリンダブロック25下部のクランクケース内で図示せぬ軸受構造を介して回転自在に支持されている。上記コントロールシャフト24は、該コントロールシャフト24の回動に伴って位置が変化する偏心軸部24aを有し、上記コントロールリンク23の端部は、詳しくは、この偏心軸部24aに回転可能に嵌合している。上記可変圧縮比機構2においては、上記コントロールシャフト24の回動に伴ってピストン20の上死点位置が上下に変位し、従って、機械的圧縮比が変化する。
また、上記可変圧縮比機構2の圧縮比を可変制御する駆動機構として、クランクシャフト17と平行な出力軸26aを有するアクチュエータ26がシリンダブロック25側面に配置されている。アクチュエータ26は、ケース27内に例えば電動モータまたは油圧機構等のアクチュエータ本体や減速機等を収容してユニット化するようにして構成されている。上記出力軸26aと上記コントロールシャフト24とは互いに平行に位置しており、両者が連動して回動するように、出力軸26aに固定された第1のアーム28とコントロールシャフト24に固定された第2のアーム29とが中間リンク30によって互いに連結されている。
即ち、アクチュエータ26の出力軸26aが回転すると、この回転が第1のアーム28から中間リンク30を介して第2のアーム29へ伝達され、コントロールシャフト24が回動する。これにより、上述したように、内燃機関1の機械的圧縮比が変化する。
上記可変圧縮比機構2の目標圧縮比は、エンジンコントローラ10において、機関運転条件(例えば要求負荷および機関回転速度)に基づいて設定され、この目標圧縮比を実現するように上記アクチュエータ26が駆動制御される。
上記エンジンコントローラ10には、上記エアフロメータ12、空燃比センサ16のほか、運転者により操作されるアクセルペダルの踏込量(アクセル開度APO)を検出するアクセル開度センサ31、車速Vを検出する車速センサ32、油温Toilを検出する油温センサ33、アクチュエータ26に供給される供給電圧VCRvbを検出する電圧センサ34、実圧縮比εrを検出する実圧縮比センサ35、運転者によるブレーキの踏み込みを検出するブレーキスイッチ36、等のセンサ類の信号が入力されている。上記エンジンコントローラ10は、これらの検出信号に基づき、可変圧縮比機構2の圧縮比、燃料噴射弁8による燃料噴射量および噴射時期、点火プラグ6による点火時期、スロットルバルブ11の開度、等を最適に制御している。なお、実圧縮比センサ35は、コントロールシャフト24の回転角度から実圧縮比εrを検出している。
また、上記エンジンコントローラ10は、例えば信号待ちや踏切停止等の車両の一時停止のために運転者がアクセルペダルから足を離しブレーキペダルを踏み込んだ際に、ブレーキスイッチ36がONであること、アクセル開度センサ31により検出されたアクセル開度APOがゼロであること、および車速センサ32により検出された車速Vがゼロであること、が同時に成立することを条件として、内燃機関1の所定のアイドル停止要求があると判定する。エンジンコントローラ10は、このアイドル停止要求に従って、車両の一時停止中に内燃機関1を自動停止する所謂アイドル停止処理を行う。
次に、図2のタイムチャートを参照して、上記実施例のアイドル停止処理による動作を説明する。このタイムチャートは、アイドル停止要求から内燃機関1の再始動に至るまでの機関回転速度Nおよび実圧縮比εrの変化を示している。
この図の例では、内燃機関1の停止時の目標となる停止時目標圧縮比εtarが、内燃機関1の再始動を考慮した望ましい圧縮比に設定されている。内燃機関1の回転停止後にはフリクションが増大するため可変圧縮比機構2の圧縮比変更に必要な力が大きくなるので、内燃機関1の回転停止までに実圧縮比εrを停止時目標圧縮比εtarに変更しておくことが望ましい。従って、エンジンコントローラ10は、内燃機関1の停止時(時間t3)に実圧縮比εrが停止時目標圧縮比εtarとなるようにアクチュエータ26を駆動制御する。つまり、エンジンコントローラ10は、内燃機関1の回転停止時に最後に圧縮行程にいる気筒の吸気弁が閉じられるまでに実圧縮比εrが所定の停止時目標圧縮比εtarに到達するようにアクチュエータ26を駆動制御する。ここで、停止時目標圧縮比εtarは、図示例では、可変圧縮比機構2を用いて制御可能な圧縮比の中の最も低い圧縮比(以下、「最低圧縮比」と呼ぶ)である。そして、内燃機関1の停止の開始基準となる停止許可圧縮比εpが、上記停止時目標圧縮比εtarよりも高い圧縮比に設定されている。なお、停止時目標圧縮比εtarは、所定の最高圧縮比や中間圧縮比に設定することもできる。また、上記停止時目標圧縮比εtarは、種々の条件に応じて可変的に設定することもできる。
アイドル停止要求がある時間t1の直前までは、実圧縮比εrが比較的高い圧縮比に維持されている。
時間t1において、運転者が、信号待ちや踏切停止のためにブレーキペダルを踏み込んだことにより、車両が一時停止する。このとき、エンジンコントローラ10は、所定のアイドル停止要求があると判定する。そして、エンジンコントローラ10は、アイドル停止要求に従って、実圧縮比εrが比較的高い圧縮比から停止時目標圧縮比εtar例えば最低圧縮比へと低下するように、可変圧縮比機構2のアクチュエータ26を駆動制御する。
そして、時間t2において、実圧縮比εrが停止許可圧縮比εpに到達すると、エンジンコントローラ10は、内燃機関1のアイドル停止処理を開始する。つまり、燃料噴射ならびに点火を停止する。これにより、機関回転速度Nが低下し、時間t3において、クランクシャフトの回転が完全に停止する。また、実圧縮比εrは、クランクシャフトの回転の停止と実質的に同時に停止時目標圧縮比εtarに到達するように設定されている。これにより、内燃機関1が停止状態となる。この停止状態の間は、実圧縮比εrが停止時目標圧縮比εtarに維持されている。
また、アイドル停止後、時間t4において、運転者がアクセルペダルを踏み込んだことにより内燃機関1の再始動要求があったときには、内燃機関1が再始動され、機関回転速度Nが上昇する。
次に、図3のフローチャートを参照して、内燃機関1のアイドル停止処理の第1の実施例を説明する。このフローチャートに示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し実行される。ステップ1では、エンジンコントローラ10は、内燃機関1のアイドル停止要求があるか否かを判定する。ここで、このアイドル停止要求の判定は、繰り返し行われている。
ステップ1において、アイドル停止要求がある場合には、ステップ2に進み、エンジンコントローラ10は、内燃機関1のアイドル停止処理の開始基準となる所定の停止許可圧縮比εpを演算する。上記停止許可圧縮比εpは、上記可変圧縮比機構2の圧縮比変化の応答性によって決定されるものである。例えば、上記停止許可圧縮比εpは、図4に示したような特性の油温Toilおよびアクチュエータ26への供給電圧VCRvbをパラメータとする所定のマップを参照することにより求められる。油温Toilが低いとフリクションが増大し、可変圧縮比機構2の応答性が遅くなるため、停止許可圧縮比εp(実線)は、油温Toilが低いほど停止時目標圧縮比εtar(破線)に近い値となっている。なお、油温Toilは、矢印に沿って上方に向かうほど高くなり、図には、例示として、下から順に「低温」、「中温」、「高温」を3つの実線で示している。同様に、停止許可圧縮比εpは、アクチュエータ26への供給電圧VCRvbが低いほど停止時目標圧縮比εtarに近い値となっている。
ステップ3では、エンジンコントローラ10は、可変圧縮比機構2のアクチュエータ26を駆動制御することにより、可変圧縮比機構2の停止時目標圧縮比εtar、例えば最低圧縮比へ向けた作動を開始する。ステップ3における可変圧縮比機構2の作動は、ステップ1におけるアイドル停止要求と実質的に同時に開始される。
そして、ステップ4では、エンジンコントローラ10は、実圧縮比センサ35により検出された実圧縮比εrが所定の停止許可圧縮比εp以下であるか判定する。ここで、この判定は、繰り返し行われている。また、この判定後も、実圧縮比εrの変更は継続して行われる
ステップ4において、実圧縮比εrが所定の停止許可圧縮比εp以下である場合には、ステップ5に進み、内燃機関1のアイドル停止処理を開始する。つまり、燃料噴射弁8からの燃料噴射および点火プラグ6による点火が停止される。
ステップ6では、アイドル停止後に再始動要求があるか否かを判定する。ステップ6において、再始動要求がある場合には、ステップ7に進み、内燃機関1の再始動処理を開始する。再始動要求が無い場合には、このフローチャートの処理を終了する。ここで、上記再始動要求としては、例えば内燃機関1のアイドル停止中における運転者によるブレーキペダルの解放、アクセルペダルの踏み込み、アイドル停止中のエアコンの作動要求、電力負荷に伴う発電要求、などが挙げられる。
また、ステップ1において、アイドル停止要求が無い場合には、ステップ6,7を経て、ルーチンを繰り返す。
上記のように、本実施例では、実圧縮比εrが停止時目標圧縮比εtarへ到達するのを待たずに、これより前の停止許可圧縮比εpに到達したときに、内燃機関1のアイドル停止処理が開始されるようにしたことから、内燃機関1のアイドル停止時間が、上記停止時目標圧縮比εtarと上記停止許可圧縮比εpとの間の可変圧縮比機構2の作動時間Tstop(時間t3−時間t2)分だけ長くなり、これにより、燃費が向上する。
また、本実施例では、可変圧縮比機構2の圧縮比変化の応答性によって上記停止許可圧縮比εpを決定し、実圧縮比εrがこの停止許可圧縮比εpに到達したときに内燃機関1の停止処理を開始するようにしたことから、アイドル停止時間を最大限に確保することができる。
特に、本実施例では、油温Toilやアクチュエータ26への供給電圧VCRvbに応じて停止許可圧縮比εpを設定するようにしたことから、油温Toilや供給電圧VCRvbが低い場合も、その応答性を考慮して停止許可圧縮比εpを設定することができる。これにより、アイドル停止時間を最大限に確保することができる。
また、本実施例では、実圧縮比εrが内燃機関1の停止処理の開始(時間t2)と回転停止(時間t3)との間である程度低下しているから、内燃機関1の回転速度低下中における共振帯域での振動を最小限にすることができる。
さらに、本実施例では、実圧縮比εrの停止時目標圧縮比εtarへの到達と、内燃機関1の回転停止と、が実質的に同じになるようにしたことから、内燃機関1の回転停止時の揺り返しを最小限にすることができる。ここで、この揺り返しとは、内燃機関1の回転停止の瞬間(時間t3)に最後に圧縮行程にいる気筒内に空気が残存しているためにクランクシャフト17が逆方向に押し戻され、クランク角の回転変動が生じることであり、この揺り返しは、実圧縮比εrが小さいほど抑制される。
次に、図5のフローチャートを参照して、内燃機関1のアイドル停止処理の第2の実施例を説明する。この第2の実施例では、油温Toilやアクチュエータ26への供給電圧VCRvbの検出値に依存せずに、可変圧縮比機構2の圧縮比変化の応答性(変化速度)を見ることができる。このフローチャートに示すルーチンは、所定時間ごとに繰り返し実行される。ステップ10では、可変圧縮比機構2の圧縮比変化の応答性を計算する。例えば、図2に示したタイムチャートにおける時間t1と時間t3との間の実圧縮比εrの変化の傾きαが応答性を示す。上記傾きαは、例えば、前回のアイドル停止時の可変圧縮比機構2の作動時間(時間t3−時間t1)と、この作動時間に対する実圧縮比εrの変化量(図2の縦軸方向の変化量)と、から求められる。また、実圧縮比εrの変更開始直後(図2の時間t1の直後)の比較的短い時間と、この時間に対する実圧縮比εrの変化量と、によって、作動時間(時間t3−時間t1)全体における傾きの代表として上記傾きαを求めても良い。
次に、ステップ11では、内燃機関1のアイドル停止要求があるか否かを判定する。ここで、このアイドル停止要求の判定は、繰り返し行われている。
ステップ11において、アイドル停止要求がある場合には、ステップ12に進み、可変圧縮比機構2の停止時目標圧縮比εtar、例えば最低圧縮比へ向けた作動を開始する。ステップ12における可変圧縮比機構2の作動は、ステップ11におけるアイドル停止要求と実質的に同時に開始される。
ステップ13では、アイドル停止処理中圧縮比βを算出する。ここで、圧縮比βは、図2に示すように、停止処理開始からクランクシャフト17の回転停止に至るまでの作動時間Tstop(時間t3−時間t2)における実圧縮比εrの変化量である。圧縮比βは、β=α×Tstopにより算出される。上記作動時間Tstopは定数であり、例えばアイドル停止に関する複数の実験データを用いて求められる。
次に、ステップ14では、所定の停止許可圧縮比εpを演算する。停止許可圧縮比εpは、εp=εtar+βにより演算される(図2参照)。従って、停止許可圧縮比εpは、応答性が低く圧縮比βが小さいと停止時目標圧縮比εtarに近い値となる。
ステップ15では、実圧縮比εrが所定の停止許可圧縮比εp以下であるか判定する。ここで、この判定は、繰り返し行われている。また、この判定後も、実圧縮比εrの変更は継続して行われる
また、ステップ15において、実圧縮比εrが所定の停止許可圧縮比εp以下である場合には、ステップ16に進み、内燃機関1のアイドル停止処理を開始する。つまり、燃料噴射弁8からの燃料噴射および点火プラグ6による点火が停止される。
ステップ17では、アイドル停止後に再始動要求があるか否かを判定する。ステップ17において、再始動要求がある場合には、ステップ18に進み、内燃機関1の再始動処理を開始する。再始動要求が無い場合には、このフローチャートの処理を終了する。
このような第2の実施例によっても、内燃機関1のアイドル停止期間が長くなり、これにより、燃費が向上する。
また、上記のように、本実施例では、アイドル停止処理中圧縮比βを求めて上記停止許可圧縮比εpを設定するようにしたことから、油温Toilやアクチュエータ26への供給電圧VCRvbを測定しなくても、可変圧縮比機構2の応答性に応じて上記停止許可圧縮比εpを適切に設定することができる。
なお、上記した実施形態では、所定条件が成立したときに内燃機関を自動停止する所謂アイドル停止の場合について説明したが、内燃機関の停止はこれに限らず、運転者の意図に基づく操作(例えば、イグニッションスイッチのOFF操作)で内燃機関が停止する場合も適用できる。
1・・・内燃機関
2・・・可変圧縮比機構
10・・・エンジンコントローラ
18・・・ロアリンク
26・・・アクチュエータ
31・・・アクセル開度センサ
32・・・車速センサ
33・・・油温センサ
34・・・電圧センサ
35・・・実圧縮比センサ
36・・・ブレーキスイッチ

Claims (7)

  1. 圧縮比を変更する可変圧縮比機構を備え、内燃機関の停止時に所定の停止時目標圧縮比に制御する内燃機関の制御装置であって、
    内燃機関の停止要求に従って上記可変圧縮比機構の上記停止時目標圧縮比へ向けた作動を開始し、圧縮比が、上記停止時目標圧縮比よりも高い所定の停止許可圧縮比に到達したときに内燃機関の停止処理を開始し、圧縮比が上記停止許可圧縮比から上記停止時目標圧縮比へと低下しているときに、内燃機関の回転速度が低下する、内燃機関の制御装置。
  2. 上記停止時目標圧縮比は、制御可能な圧縮比の中の最も低い圧縮比であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 上記停止時目標圧縮比が可変的に設定されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 上記停止許可圧縮比は、上記可変圧縮比機構を駆動するアクチュエータへの供給電圧に応じて設定され、上記供給電圧が低いほど上記停止時目標圧縮比に近い値となることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 上記停止許可圧縮比は、油温に応じて設定され、上記油温が低いほど上記停止時目標圧縮比に近い値となることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 上記停止許可圧縮比は、上記可変圧縮比機構の作動時の圧縮比変化の応答性に応じて求められ、上記応答性が低いほど上記停止時目標圧縮比に近い値となることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
  7. 上記停止は、所定のアイドル停止要求があると判定されたときの自動停止であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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