JP4609065B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、機関始動時の制御を行う内燃機関の制御装置、特に、吸気弁のバルブリフト特性を可変制御可能な可変動弁装置によって吸入空気量の制御を達成するようにした内燃機関における制御装置に関する。
ガソリン機関の負荷制御として、吸気通路中に設けたスロットル弁の開度制御によって吸気量を制御する一般的な方式では、特にスロットル弁開度の小さな中低負荷時におけるポンピングロスが大きい、という問題がある。これに対し、吸気弁の開閉時期やリフト量を変化させることで、スロットル弁に依存せずに吸気量を制御しようとする試みが以前からなされており、この技術を利用して、ディーゼル機関と同様に吸気系にスロットル弁を具備しないいわゆるスロットルレスの構成を実現することが提案されている。
特許文献1は、本出願人が先に提案した吸気弁の可変動弁装置を示しており、吸気弁のリフト・作動角を同時にかつ連続的に拡大,縮小可能な第1可変動弁機構(リフト・作動角可変機構)と、作動角の中心角を連続的に遅進させることが可能な第2可変動弁機構(位相可変機構)と、を備え、両者を独立して制御することにより、種々のリフト特性に可変制御し得る技術が開示されている。この種の可変動弁機構によれば、スロットル弁の開度制御に依存せずにシリンダ内に流入する空気量を可変制御することが可能であり、特に負荷の小さな領域において、いわゆるスロットルレス運転ないしはスロットル弁の開度を十分に大きく保った運転を実現でき、ポンピングロスの大幅な低減が図れる。そして、特許文献1の装置では、アイドル運転時には、バルブリフト量を微小量とすることで、吸入空気量を精度良く制御するようにしている。
また特許文献2には、同様の可変動弁機構を備えた内燃機関において、機関停止の際にアイドル相当の小リフト・作動角とすることで、次の始動の際のフリクションを小さくして始動を容易にすることが開示されている。
特開2003−74318号公報 特開2002−89303号公報
しかしながら、内燃機関の暖機が完了している状態と冷機始動時とでは、機関温度により機械損失が大きく異なるため、一般に、暖機が完了している状態でのアイドル時の要求空気量よりも、冷機始動時の要求空気量の方が大きくなる。そのため、主に吸気弁のリフト・作動角の可変制御によって吸気量を制御する内燃機関においては、暖機完了状態でアイドルを経て停止させたときのリフト・作動角のままでは、冷機始動時の要求空気量を確保し得ない場合が多い。
一方、十分な空気量を確保し得るように大きなリフト・作動角でクランキングを行うとすると、上記特許文献2にも記載のように、バルブスプリング反力を含めた動弁系のフリクションが大きいため、限られた大きさのスタータモータでは、クランキング回転数が十分に上昇せず、逆に始動性が低下する。
また、リフト・作動角を変化させる可変動弁機構のアクチュエータが電動モータ等の電動アクチュエータである場合には、スタータモータによるクランキング中に同時に電動アクチュエータへ車載のバッテリから電力が供給されると、スタータモータによるクランキング回転数が低下し、やはり始動性の悪化を招来することがある。
本発明は、これらの点を考慮して、リフト・作動角の可変制御により吸気量を制御する内燃機関において、より良好な始動性を得ることを目的としている。
この発明は、吸気弁のリフト・作動角を連続的に拡大・縮小可能な可変動弁機構を備え、この可変動弁機構により実現される吸気弁のリフト特性によって吸気量の制御が可能な内燃機関の制御装置において、内燃機関の始動時に、スタータモータによるクランキングを優先的に開始するとともに、のクランキング中の機関回転数に基づいて、上記可変動弁機構のリフト・作動角を制御する。すなわち、先ずスタータモータによるクランキングが行われ、そのときの機関回転数つまりクランキング回転数に基づいて、十分なクランキング回転数の確保と始動時要求空気量の確保とを両立させるために可変動弁機構をどのように動かすべきかが決定される。
具体的な一つの発明では、クランキング中の機関回転数が所定値よりも低いときに、目標リフト・作動角を小さくする。これにより、動弁系のフリクションが減少し、クランキング回転数が上昇する。
もう一つの発明では、クランキング中の機関回転数が所定値よりも高いときに、目標リフト・作動角を大きくする。これにより、始動時要求空気量が確保される。
もう一つの発明では、上記可変動弁機構が、リフト・作動角の変更を、電動アクチュエータによって行う構成であり、本発明の制御装置は、クランキング中の機関回転数に基づいて、上記スタータモータおよび上記電動アクチュエータへの電力供給の優先度を制御する。
例えば、クランキング中の機関回転数が所定値よりも低くかつリフト・作動角が所定値よりも小さいときは、スタータモータへ優先的に電力供給し、上記電動アクチュエータへ電力供給を行わない。これにより、限られた容量の車載バッテリ等であっても、クランキング回転数が上昇する。
また、例えば、クランキング中の機関回転数が所定値以上でかつリフト・作動角が第2の所定値よりも大きいときは、スタータモータへ優先的に電力供給し、上記電動アクチュエータへ電力供給を行わない。
また本発明の一つの態様では、始動制御の開始から所定の期間はスタータモータへ優先的に電力供給し、所定の期間経過後の機関回転数に基づいて、上記電動アクチュエータへの電力供給を制御する。
本発明によれば、リフト・作動角の可変制御により吸気量を制御する内燃機関において、スタータモータによる十分なクランキング回転数の確保と始動時要求空気量の確保とを両立させることができ、常に良好な始動性を得ることができる。
以下、この発明を自動車用ガソリン機関に適用した一実施例について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明に係る制御装置のシステム構成を示す構成説明図であって、火花点火式ガソリン機関である内燃機関51は、燃焼室中心に点火プラグ52を備えるとともに、吸気弁53および排気弁54を備えており、かつ、クランクシャフトの回転を検出するクランク角センサ55が設けられている。このクランク角センサ55の検出信号から機関の回転速度が検出される。
排気通路56は、触媒コンバータ57を備えており、触媒コンバータ57の上流位置に、排気空燃比を検出する空燃比センサ59が設けられている。ここで、排気弁54側の動弁装置は、リフト特性が固定された一般的な構成であり、そのカムシャフトには、点火する気筒を判別するための気筒判別センサ58が設けられている。
上記吸気通路61の下流側部分となる各気筒の吸気ポート入口部には、各吸気ポートに向けて燃料を噴射する燃料噴射弁65がそれぞれ配置されている。そして、各気筒の吸気通路61は、吸気コレクタ66に集合しており、この吸気コレクタ66の入口側に、負圧制御弁として機能する電子制御型のスロットル弁67が設けられている。この電子制御型スロットル弁67は、電気モータからなるアクチュエータを備え、エンジンコントロールユニット69から与えられる制御信号によって、その開度が制御される。なお、スロットル弁67の実際の開度を検出する図示せぬセンサを一体に備えており、その検出信号に基づいて、スロットル弁開度が目標開度にクローズドループ制御される。また上記スロットル弁67の上流側に、空気流量を検出するエアフロメータ68ならびにエアクリーナ62が設けられている。上記吸気コレクタ66には、内部の圧力を検出する圧力センサ63が設けられている。
さらに、運転者により操作されるアクセルペダル64の踏込量(アクセルペダル開度APO)を検出するアクセル開度センサ70、および機関冷却水温を検出する水温センサ71、を備えており、これらの検出信号は、上記の各種センサ類の検出信号とともに、エンジンコントロールユニット69に入力されている。エンジンコントロールユニット69では、これらの検出信号に基づいて、燃料噴射弁65の噴射量や噴射時期、点火プラグ52による点火時期、スロットル弁67の開度、後述する可変動弁機構による吸気弁53のリフト特性などを制御する。また、始動時に運転者により操作されるスタータスイッチ72および機関のクランキングを行うスタータモータ73を備えている。
図2は、吸気弁53を開閉駆動する可変動弁装置を示す構成説明図であって、この可変動弁装置は、吸気弁53のリフト・作動角を連続的に拡大・縮小させることが可能な第1可変動弁機構11および作動角の中心角を連続的に遅進させることが可能な第2可変動弁機構21を備えている。これらの第1,第2可変動弁機構11,21および上記の負圧制御弁5は、コントロールユニット69によってそれぞれ制御される。
上記の第1可変動弁機構11および第2可変動弁機構21は、上述した特許文献1,2等によって公知のものであり、従って、その概要のみを説明する。
リフト・作動角を可変制御する第1可変動弁機構11は、内燃機関のクランクシャフトにより駆動される駆動軸32と、この駆動軸32に固定された偏心カム33と、回転自在に支持された制御軸12と、この制御軸12の偏心カム部18に揺動自在に支持されたロッカアーム36と、吸気弁53のタペット10に当接する揺動カム39と、を備えており、上記偏心カム33とロッカアーム36とはリンクアーム34によって連係され、ロッカアーム36と揺動カム39とは、リンク部材38によって連係されている。
上記ロッカアーム36は、略中央部が上記偏心カム部18によって揺動可能に支持されており、その一端部に、連結ピン35を介して上記リンクアーム34のアーム部が連係しているとともに、他端部に、連結ピン37を介して上記リンク部材38の上端部が連係している。上記偏心カム部18は、制御軸12の軸心から偏心しており、従って、制御軸12の角度位置に応じてロッカアーム36の揺動中心は変化する。
上記揺動カム39は、駆動軸32の外周に嵌合して回転自在に支持されており、側方へ延びた端部に、連結ピン17を介して上記リンク部材38の下端部が連係している。この揺動カム39の下面には、駆動軸32と同心状の円弧をなす基円面と、該基円面から所定の曲線を描いて延びるカム面と、が連続して形成されており、これらの基円面ならびにカム面が、揺動カム39の揺動位置に応じてタペット10の上面に当接する。
上記制御軸12は、一端部に設けられたリフト・作動角制御用アクチュエータ13によって所定角度範囲内で回転するように構成されている。このリフト・作動角制御用アクチュエータ13は、例えばウォームギア15を介して制御軸12を駆動する電動モータからなり、コントロールユニット69からの制御信号によって制御される。上記制御軸12の回転角度は、制御軸センサ14によって検出される。
上記第1可変動弁機構11によれば、上記制御軸12の回転角度位置に応じて吸気弁53のリフトならびに作動角が、両者同時に、連続的に拡大,縮小し、このリフト・作動角の大小変化に伴い、吸気弁53の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。リフト・作動角の大きさは、制御軸12の回転角度によって一義的に定まるので、上記制御軸センサ14の検出値により、そのときの実際のリフト・作動角が示されることになる。
一方、中心角を可変制御する第2可変動弁機構21は、上記駆動軸32の前端部に設けられたスプロケット22と、このスプロケット22と上記駆動軸32とを、所定の角度範囲内において相対的に回転させる位相制御用アクチュエータ23と、から構成されている。上記スプロケット22は、図示せぬタイミングチェーンもしくはタイミングベルトを介して、クランクシャフトに連動している。上記位相制御用アクチュエータ23は、例えば油圧式の回転型アクチュエータからなり、コントロールユニット69からの制御信号によって図示せぬ油圧制御弁を介して制御される。この位相制御用アクチュエータ23の作用によって、スプロケット22と駆動軸32とが相対的に回転し、バルブリフトにおけるリフト中心角が遅進する。つまり、リフト特性の曲線自体は変わらずに、全体が進角もしくは遅角する。また、この変化も、連続的に得ることができる。この第2可変動弁機構21の制御状態は、駆動軸32の回転位置に応答する駆動軸センサ16によって検出される。
従って、第1,第2可変動弁機構11,21の制御を組み合わせることにより、吸気弁53の開時期および閉時期をリフト量とともに可変制御でき、シリンダ内に流入する吸気量を負荷に応じて制御することができる。具体的には、機関の回転速度および負荷(アクセルペダル開度APO)に応じて、制御マップとして、リフト・作動角目標値、中心角目標値、吸入負圧(Boost)目標値を割り付けてあり、これに沿って、第1,第2可変動弁機構11,21および電子制御スロットル弁67が制御される。
次に、第1実施例を示す図3のフローチャートに基づいて、本発明の始動時制御について説明する。また、図4は、この第1実施例の制御による第1可変動弁機構11のリフト・作動角(制御軸12の角度として示す)やスタータモータ73への電力供給状態等の変化の一例を示すタイムチャートである。なお、本発明においては、位相を変化させる第2可変動弁機構21は必ずしも必須のものではなく、以下では、第1可変動弁機構11のリフト・作動角の制御のみについて説明する。ここで、前回の機関停止時には、通常、アイドル状態でもって機関が停止されるので、第1可変動弁機構11のリフト・作動角は、始動制御の開始時には、通常は暖機状態でのアイドル相当付近にある。
図3のフローチャートのルーチンは、スタータスイッチ72のONとともに開始(ステップ101)し、同時に、スタータモータ73への電力供給が開始される。従って、直ちにクランキングが開始し、t秒間は、リフト・作動角制御用アクチュエータ13へは電力供給されない。また、ステップ102で、そのときのリフト・作動角の実値REVELを読み込む。スタータスイッチ72のONからt秒経過したら、ステップ103において機関回転数(クランキング回転数)が所定値rpm1未満であるか繰り返し判定する。ここでYESであれば、ステップ104でリフト・作動角REVELが第1設定値REVEL1未満であるか判定する。第1設定値REVEL1未満であればステップ105へ進み、第1可変動弁機構11は動かさない。つまり、リフト・作動角制御用アクチュエータ13へ電力供給しない。第1設定値REVEL1以上であれば、フリクション低減のために、ステップ106で、目標リフト・作動角TGVELを第1設定値REVEL1とし、リフト・作動角を小さくする。このとき、スタータモータ73への電力は小とし、リフト・作動角制御用アクチュエータ13を優先的に駆動する(図3参照)。なお、リフト・作動角REVELが第1設定値REVEL1に達したら、ステップ104からステップ105へ進むので、第1可変動弁機構11は再び停止し、スタータモータ73へ優先的に電力供給される。
一方、t秒経過後に、機関回転数(クランキング回転数)が所定値rpm1以上となれば、ステップ107でリフト・作動角REVELを第2設定値REVEL2と比較する。第2設定値REVEL2より大であれば、ステップ108へ進み、第1可変動弁機構11は動かさない。つまり、リフト・作動角制御用アクチュエータ13へ電力供給しない。第2設定値REVEL2以下であれば、要求空気量確保のために、ステップ109で、目標リフト・作動角TGVELを第2設定値REVEL2とし、リフト・作動角を大きくする。このとき、スタータモータ73への電力は小とし、リフト・作動角制御用アクチュエータ13を優先的に駆動する(図3参照)。なお、リフト・作動角REVELが第2設定値REVEL2に達したら、ステップ107からステップ108へ進むので、第1可変動弁機構11は再び停止し、スタータモータ73へ優先的に電力供給される。
上記第1設定値REVEL1および第2設定値REVEL2は、図5に示すルーチンによって図6に示すような特性に設定される。すなわち、イグニッションスイッチON時の水温Twを読み込み(ステップ112)、この始動時水温に基づき、図6のような特性の所定のテーブルから第1設定値REVEL1および第2設定値REVEL2を決定する(ステップ113)。第1設定値REVEL1は、クランキング回転数を確保するためにリフト・作動角TGVELを減少させる際の下限となる値であって、冷却水温Twが低いほどスタータモータ73によるクランキング回転数が上昇しにくいので、低温時ほど低い値に設定される。第2設定値REVEL2は、クランキング回転数が十分に上昇した段階で要求空気量を確保するための目標となる値であって、冷却水温Twが低いほど機械損失が増加して要求空気量が大となるので、図示するように、低温時ほど高い値に設定される。
従って、上記実施例によれば、図4に一例を示すように、まず最初にスタータモータ73によるクランキングを開始し、短時間で十分に回転数が上昇しない場合には、一旦、リフト・作動角REVELを小さくしてクランキング回転数の上昇を図り、次いで、クランキング回転数が十分な条件下で要求空気量を確保するように、リフト・作動角REVELを大きくしていくことになる。従って、スタータモータ73の性能やバッテリ容量が制限された中で、最大限に効率よく確実な始動を行うことができる。なお、第1可変動弁機構11の制御軸12の駆動は、動弁系の静止状態では非常に大きなトルクが必要であり、実質的に困難であるが、上記実施例では、クランキング中にリフト・作動角REVELが変更されるので、小型のアクチュエータ13であっても、非常に円滑な作動が可能である。
次に、図7のフローチャートおよび図8のタイムチャートは、本発明の第2実施例を示す。この実施例は、制御をより簡略化したものであって、図7のフローチャートのルーチンは、やはりスタータスイッチ72のONとともに開始(ステップ121)し、ステップ122の判定でスタータスイッチ72のONからt秒経過するまでは、ステップ123へ進み、スタータモータ73へ優先的に電力が供給される。従って、スタータスイッチ72のON後、直ちにクランキングが開始し、t秒間は、リフト・作動角制御用アクチュエータ13へは電力供給されない(図8参照)。そして、スタータスイッチ72のONからt秒経過後は、ステップ124において、機関回転数(クランキング回転数)が所定値rpm1未満であるか繰り返し判定する。ここでYESであれば、ステップ125へ進み、スタータモータ73へ優先的に電力を供給する。従って、リフト・作動角REVELは変化しない。機関回転数(クランキング回転数)が所定値rpm1以上となったら、ステップ124からステップ126へ進み、要求空気量確保のために、目標リフト・作動角TGVELを第2設定値REVEL2とし、リフト・作動角を大きくする。このとき、スタータモータ73への電力は小とし、リフト・作動角制御用アクチュエータ13を優先的に駆動する(図8参照)。リフト・作動角REVELが第2設定値REVEL2に達したら、リフト・作動角制御用アクチュエータ13は停止するので、スタータモータ73へ優先的に電力供給される。なお、上記第2設定値REVEL2は、前述の第1実施例と同様に設定される(図5,図6参照)。
従って、この第2実施例によれば、図8に例示するように、最初にスタータモータ73によるクランキングを開始し、クランキング回転数が十分に上昇するのを待って、第1可変動弁機構11のリフト・作動角REVELが要求空気量を十分に満たすように拡大していくことになる。
次に、図9のフローチャートおよび図10のタイムチャートは、本発明の第3実施例を示す。この実施例は、t秒後の機関回転数(クランキング回転数)の変化速度を考慮するようにしたものであって、その後の処理(図9のステップ140〜146の処理)は、第1実施例と基本的に変わりがない。始動制御が開始(ステップ131)すると、先ずスタータモータ73をONとし(ステップ132)、t秒間、スタータモータ73を優先的に駆動する。この間、リフト・作動角制御用アクチュエータ13へは電力供給しない(図10参照)。t秒経過後、ステップ133で、機関回転数(クランキング回転数)の変化速度Δrpmが所定値Δrpm1未満であるか判別する。つまり、動弁系等のフリクションに抗してクランキング回転数が円滑に上昇しているか否かをt秒の時点で判断する。
ステップ132でYESであれば、クランキング回転数の上昇が比較的困難であることを意味し、ステップ134でリフト・作動角REVELが第1設定値REVEL1未満であるか判定する。第1設定値REVEL1未満であればステップ135へ進み、第1可変動弁機構11は動かさない。つまり、リフト・作動角制御用アクチュエータ13へ電力供給しない。第1設定値REVEL1以上であれば、ステップ136で、目標リフト・作動角TGVELを第1設定値REVEL1とし、リフト・作動角を小さくする。このとき、スタータモータ73への電力は小とし、リフト・作動角制御用アクチュエータ13を優先的に駆動する。
ステップ132でNOであれば、クランキング回転数の上昇が良好であることを意味し、ステップ137でリフト・作動角REVELを第2設定値REVEL2と比較する。第2設定値REVEL2より大であれば、ステップ138へ進み、第1可変動弁機構11は動かさない。つまり、リフト・作動角制御用アクチュエータ13へ電力供給しない。第2設定値REVEL2以下であれば、要求空気量確保のために、ステップ139で、目標リフト・作動角TGVELを第2設定値REVEL2とし、リフト・作動角を大きくする。このとき、スタータモータ73への電力は小とし、リフト・作動角制御用アクチュエータ13を優先的に駆動する。図10の例では、t秒経過時点で、「Δrpm≧Δrpm1」かつ「REVEL≦REVEL2」であり、従って、ステップ139によりリフト・作動角REVELが拡大方向へ動かされている。
t秒経過後は、ステップ140〜ステップ147を繰り返し、機関回転数(クランキング回転数)に応じた第1実施例と同様の制御を行う。
すなわち、ステップ140において機関回転数(クランキング回転数)が所定値rpm1未満であるか繰り返し判定し、ここでYESであれば、ステップ141でリフト・作動角REVELが第1設定値REVEL1未満であるか判定する。第1設定値REVEL1未満であればステップ142へ進み、第1可変動弁機構11は動かさない。つまり、リフト・作動角制御用アクチュエータ13へ電力供給しない。第1設定値REVEL1以上であれば、フリクション低減のために、ステップ143で、目標リフト・作動角TGVELを第1設定値REVEL1とし、リフト・作動角を小さくする。このとき、スタータモータ73への電力は小とし、リフト・作動角制御用アクチュエータ13を優先的に駆動する。
一方、機関回転数(クランキング回転数)が所定値rpm1以上となれば、ステップ144でリフト・作動角REVELを第2設定値REVEL2と比較する。第2設定値REVEL2より大であれば、ステップ145へ進み、第1可変動弁機構11は動かさない。つまり、リフト・作動角制御用アクチュエータ13へ電力供給せず、図10の例に示すように、スタータモータ73を優先的に駆動する。第2設定値REVEL2以下であれば、要求空気量確保のために、ステップ146で、目標リフト・作動角TGVELを第2設定値REVEL2とし、リフト・作動角を大きくする。このとき、スタータモータ73への電力は小とし、リフト・作動角制御用アクチュエータ13を優先的に駆動する。
このように、回転数変化速度Δrpmを考慮した実施例では、早期にクランキング回転数の上昇の程度を予測することができ、つまり、上記の時間tを早めに設定することが可能である。従って、リフト・作動角をどのように変化させるかの判断をより早期に行うことができる。
この発明に係る内燃機関の制御装置のシステム構成を示す構成説明図。 可変動弁装置を示す構成説明図。 始動時の制御の第1実施例を示すフローチャート。 この第1実施例による動作の一例を示すタイムチャート。 REVEL1,2を決定するためのフローチャート。 REVEL1,2の特性図。 始動時の制御の第2実施例を示すフローチャート。 この第2実施例による動作の一例を示すタイムチャート。 始動時の制御の第3実施例を示すフローチャート。 この第3実施例による動作の一例を示すタイムチャート。
符号の説明
11…第1可変動弁機構
13…リフト・作動角制御用アクチュエータ
21…第2可変動弁機構
53…吸気弁
69…エンジンコントロールユニット
72…スタータスイッチ
73…スタータモータ

Claims (6)

  1. 吸気弁のリフト・作動角を連続的に拡大・縮小可能な可変動弁機構を備え、この可変動弁機構により実現される吸気弁のリフト特性によって吸気量の制御が可能な内燃機関の制御装置において、
    内燃機関の始動時に、スタータモータによるクランキングを優先的に開始するとともに、このクランキング中の機関回転数が所定値よりも低いときに、上記可変動弁機構の目標リフト・作動角を小さくすることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 吸気弁のリフト・作動角を連続的に拡大・縮小可能な可変動弁機構を備え、この可変動弁機構により実現される吸気弁のリフト特性によって吸気量の制御が可能な内燃機関の制御装置において、
    内燃機関の始動時に、スタータモータによるクランキングを優先的に開始するとともに、このクランキング中の機関回転数が所定値よりも高いときに、上記可変動弁機構の目標リフト・作動角を大きくすることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 吸気弁のリフト・作動角を電動アクチュエータによって連続的に拡大・縮小可能な可変動弁機構を備え、この可変動弁機構により実現される吸気弁のリフト特性によって吸気量の制御が可能な内燃機関の制御装置において、
    内燃機関の始動時に、スタータモータによるクランキングを優先的に開始するとともに、このクランキング中の機関回転数に基づいて、上記可変動弁機構のリフト・作動角と、上記スタータモータおよび上記電動アクチュエータへの電力供給の優先度を制御することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. クランキング中の機関回転数が所定値よりも低くかつリフト・作動角が所定値よりも小さいときは、スタータモータへ優先的に電力供給し、上記電動アクチュエータへ電力供給を行わないことを特徴とする請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. クランキング中の機関回転数が所定値以上でかつリフト・作動角が第2の所定値よりも大きいときは、スタータモータへ優先的に電力供給し、上記電動アクチュエータへ電力供給を行わないことを特徴とする請求項またはに記載の内燃機関の制御装置。
  6. 始動制御の開始から所定の期間はスタータモータへ優先的に電力供給し、所定の期間経過後の機関回転数に基づいて、上記電動アクチュエータへの電力供給を制御することを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の内燃機関の制御装置。
JP2004370355A 2004-08-17 2004-12-22 内燃機関の制御装置 Expired - Fee Related JP4609065B2 (ja)

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