JP2003278287A - 赤外線反射機能を有するアルミニウム建材 - Google Patents
赤外線反射機能を有するアルミニウム建材Info
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Abstract
金属感を生かしたまま太陽熱を遮蔽して温度上昇を抑え
ることができる。 【解決手段】 アルミニウムまたはアルミニウム合金の
表面に、陽極酸化皮膜または化成皮膜を生成させ、その
上に、日射反射率の高い有機系または有機系および無機
系の顔料で、粒子径が0.01μm〜10μmの範囲に
おいて、中心粒子径を定め、中心粒子径を持つ粒子が、
分散顔料全体の20%以上を占め、粒度分布範囲は、中
心の粒子径よりプラスマイナス80%以内に分布し、塗
料の樹脂組成物とこの太陽熱遮蔽顔料との固形物量比
は、100/0.5〜100/20である太陽熱遮蔽顔
料を分散した太陽熱遮蔽塗料を3μm〜30μmの膜厚
で塗布した。
Description
ウォール、屋根板等のアルミニウム建材で、赤外線反射
機能を有するアルミニウム建材に関するものである。
ッシは図2にも示すように、アルミサッシは複数のアル
ミ型材で組み立てられている。図2中、10はサッシ
枠、11は障子枠、12は障子枠11に嵌め込まれるガ
ラスで、このようなサッシ枠10や障子枠11はすべて
アルミ型材で組み立てられる。13は建物躯体、14は
シーリング材である。
し形材から作られ、アルミ表面は耐食性に優れた処理が
されている。
面処理工程として、前処理、陽極酸化(アルミニウムを
陽極とし、電気化学的な処理により表面に酸化皮膜を生
成する)、電解着色(アルミニウム陽極酸化皮膜を電気
化学的に処理し、金属や金属酸化物などを皮膜中に析出
し着色した皮膜を生成させる)、湯洗の各工程の後、塗
料槽を配置し、塗装を行う。
素材であるアルミニウム自体は熱伝導率が高<、木材に
比ベて熱を伝え、熱く成りやすい。
この塗装を太陽熱を遮熱する塗料とした場合に当該塗料
は白系が中心の着色塗料のみであり、アルミの有する金
属感を生かした表面処理が出来なかった。
し、塗装の透明性を保持しできるので、アルミの金属感
を生かしたまま太陽熱を遮蔽して温度上昇を抑えること
ができる赤外線反射機能を有するアルミニウム建材を提
供することにある。
するため、第1に、アルミニウムまたはアルミニウム合
金の表面に、陽極酸化皮膜または化成皮膜を生成させ、
その上に、日射反射率の高い有機系または有機系および
無機系の顔料で、粒子径が0.01μm〜10μmの範
囲において、中心粒子径を定め、中心粒子径を持つ粒子
が、分散顔料全体の20%以上を占め、粒度分布範囲
は、中心の粒子径よりプラスマイナス80%以内に分布
し、塗料の樹脂組成物とこの太陽熱遮蔽顔料との固形物
量比は、100/0.5〜100/20である太陽熱遮
蔽顔料を分散した太陽熱遮蔽塗料を3μm〜30μmの
膜厚で塗布したことを要旨とするものである。
ルとを主成分とし、顔料は近赤外線領域で反射を示し、
JIS A5759に定義される日射反射率が30%以
上で、可視光線透過率を20%以上になるよう、有機系
または有機系および無機系の太陽熱遮蔽顔料を単独又は
複数混合分散してなることを要旨とするものである。
射反射率の高い顔料を分散した遮蔽塗料を3μm〜30
μm塗布したので、これが太陽熱遮蔽塗料として太陽光
を反射することで、従来のクリアー塗装と比較して、ア
ルミニウム建材の表面温度上昇を抑えられることができ
る。
合金の表面に、陽極酸化皮膜または化成皮膜を生成さ
せ、その上に日射反射率の高い顔料を分散した遮熱塗料
を塗布したもので、アルミニウムまたはアルミニウム合
金の表面に直接塗布した場合と比べて密着性は良好であ
り、また、陽極酸化皮膜または化成皮膜はアルミ表面に
皮膜を形成する事で防食性の向上も得られる。
料を0.01μm〜10μmに分散し、遮熱塗料の樹脂
組成物と太陽熱遮蔽顔料との固形物重量比は、100/
0.5〜100/20で、遮熱塗料を3μm〜30μm
の膜厚で塗装する。太陽熱遮蔽顔料を0.01μm〜1
0μmに分散してあるので、塗膜は透明またはやや濁る
程度で、アルミの素材観を維持しながら、遮熱効果があ
る。
に加えて、太陽熱遮蔽塗料として、日射反射率が一定範
囲内にある顔料を用いて簡単に遮熱性を向上させること
ができる。
で詳細に説明する。図1は本発明の赤外線反射機能を有
するアルミニウムサッシの1実施形態を示す要部の縦断
側面図で、図中1はアルミニウムまたはアルミニウム合
金である。
合金1の表面に陽極酸化皮膜または化成皮膜2を生成さ
せ、その上に太陽熱遮蔽塗料3を塗布した。
mである。
は、形材の場合はA6063合金が押出速度などの生産
性、強度、加工性に優れて好適である。
ルとを主成分とし、顔料は近赤外線領域で反射を示し、
JIS A5759に定義される日射反射率が30%以
上で、可視光線透過率を20%以上になるよう、有機系
または有機系および無機系の太陽熱遮蔽顔料を単独又は
複数を混合してなるものである。
0、水酸基価が20〜250であるビニル系ポリカルポ
ン酸樹脂40〜80重量部およびアルコキシル化メチロ
ールメラミン樹脂20〜60重量部を加えて(a)成分
とし、この(a)成分100重量部に対して(b)成分
としてオキサゾリン基含有ビニル系共重合体2〜50重
量部を混合し、塩基性化合物で部分的に中和し、これを
水に分散してなるエマルジョンを40℃〜還流温度で加
熱して得られる生成物を有効成分とし、これに日射反射
率の良い顔料を分散してなるものである。但し、電着塗
料の配合は、これに限るものではない。
0重量部、に日射反射率の良い顔料を2重量部分散し、
フッ化シリケートを8重量部添加し、塗料液とし、硬化
剤に20重量部のイソシアネート添加してなるものであ
る。スプレー塗料の配合は、これに限るものではなく、
アクリル樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料、シリコン樹
脂塗料などがある。
S A5759に定義される日射反射率が30%以上
で、有機系または有機系および無機系の太陽熱遮蔽顔料
を分散し単独又は複数を混合してなるものである。
る。 太陽熱遮蔽顔料1:タイペークCR−97 石原産業
(株)製 太陽熱遮蔽顔料2:タイペークTTO−55 石原産業
(株)製 太陽熱遮蔽顔料3:FASTOGEN BULE RSK 大日本インキ化
学工業(株)製 太陽熱遮蔽顔料4:NanoTek (TiO2)シーアイ化成
(株)製 太陽熱遮蔽顔料5:NanoTek (コバルトブルー)シーア
イ化成(株)製 太陽熱遮蔽顔料6:NanoTek (コバルトグリーン)シー
アイ化成(株)製 太陽熱遮蔽顔料6:NanoTek (Fe2 O3 )シーア
イ化成(株)製 前記顔料に限らず、太陽熱を遮蔽するものであれば良
い。
m〜10μの範囲において、中心粒子径を定め、中心粒
子径を持つ粒子が、分散顔料全体の20%以上を占め、
粒度分布範囲は、中心の粒子径よりプラスマイナス80
%以内に分散し、粒度分布がシャープであることが好ま
しい。粗い粒子、ブロードな粒度分布の顔料を使用する
と、透明感が無くなり、アルミ素材の外観を損ねる。
性能を確認するために行った試験について説明する。試
験装置としては図3に示すように試験箱5に試験板4で
蓋をし、これを電源8に接続する赤外線灯7で一定時間
(例えば約20分間)照射するとともに、試験箱5内部
に配設する温度センサー6で試験板4の温度を計測し、
記録計9に記録した。
3は、電着塗料 [0019の電着塗料配合] と太陽熱遮
蔽顔料 [NanoTek (TiO2)シーアイ化成(株)製] から
なり、塗膜の調整方法として、アルミニウムの表面に、
ブロンズ色の陽極酸化被膜を生成させ、 [0018] に
記載の太陽熱遮蔽電着塗料を膜厚5〜10μmになるよ
う電着塗装し、120℃で20分焼き付けたアルミパネ
ルの試験板4を作成した。また、太陽熱遮蔽電着塗料を
添加しないものを比較サンプル(現行品)とした。
差を示す。また、下記表1に膜厚一定(10μm)の場
合の裏面温度の相違を示す。
は、太陽熱遮蔽スプレー塗料によるもので、配合例を下
記の示す。 太陽熱遮蔽スプレー塗料配合 〔重量部〕 フッ素樹脂 [ダイキン工業(株)ゼッフルGK−500シリーズ] 70 イソシアネート [日本ポリウレタン(株)製] 20 太陽熱遮蔽顔料 [NanoTek (TiO2)シーアイ化成(株)製] 2 シリケート [ダイキン工業(株)フッ化シリケート] 8 (合計100)
面に、ブロンズ色の陽極酸化被膜を生成させ、 [002
0] に記載の太陽熱遮蔽スプレー塗料を膜厚10〜20
μmになるようスプレー塗装し、120℃で20分焼き
付けたアルミパネルの試験板4を作成した。また、太陽
熱遮蔽電着塗料を添加しないものを比較サンプル(現行
品)とした。
差を示す。また、下記表2に膜厚一定(10μm)の場
合の裏面温度の相違を示す。
例2の太陽熱遮蔽スプレー塗料との間に、太陽熱遮熱デ
ーターの差は見られず、両塗料共良好な結果を示した。
の分散粒度と粒度分布を変えた塗膜の可視光線透過率と
目視透明観の測定結果を下記表3に示す。
度が小さく、粒度分布がシャープであれば、遮熱顔料を
多く配合しても、可視光線透過率を20%以上に保ちな
がら、塗膜の分光反射率を上げる事ができることが知見
できる。
で、添加量と粒径を一定として膜厚を変化させた場合の
分光反射率、可視光線透過率、目視透明観を計測結果を
下記表4に示す。
で、膜厚を一定として、添加量と粒径を変化させた場合
の分光反射率、可視光線透過率、目視透明観を計測結果
を下記表5に示す。
や可視光線透過率には影響するものの膜厚10μmでも
目視透明観は衰えず、また、顔料の平均粒径、添加量は
膜厚5μmの場合は目視透明観に影響を与えることが判
る。
建材は、塗装の透明性を保持しできるので、アルミの金
属感を生かしたまま太陽熱を遮蔽して温度上昇を抑える
ことができるものである。
サッシの1実施形態を示す要部の縦断側面面である。
る。
概略図である。
る。
グラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金の
表面に、陽極酸化皮膜または化成皮膜を生成させ、その
上に日射反射率の高い有機系または有機系および無機系
の下記太陽熱遮蔽顔料αを分散した太陽熱遮蔽塗料を3
μm〜30μmの膜厚で塗布したことを特徴とする赤外
線反射機能を有するアルミニウム建材。太陽熱遮蔽顔料
α:粒子径が0.01μm〜10μmの範囲において、
中心粒子径を定め、中心粒子径を持つ粒子が、分散顔料
全体の20%以上を占め、粒度分布範囲は、中心の粒子
径よりプラスマイナス80%以内に分布し、塗料の樹脂
組成物とこの太陽熱遮蔽顔料との固形物量比は、100
/0.5〜100/20である。 - 【請求項2】 太陽熱遮蔽塗料は、顔料とビヒクルとを
主成分とし、顔料は近赤外線領域で反射を示し、JIS
A5759に定義される日射反射率が30%以上で、
可視光線透過率を20%以上になるよう、有機系または
有機系および無機系の太陽熱遮蔽顔料を分散してなる請
求項1記載の赤外線反射機能を有するアルミニウム建
材。
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JP2002088465A JP4375938B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 赤外線反射機能を有するアルミニウム建材 |
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-
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- 2002-03-27 JP JP2002088465A patent/JP4375938B2/ja not_active Expired - Fee Related
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