JP2003276892A - シート供給システム - Google Patents

シート供給システム

Info

Publication number
JP2003276892A
JP2003276892A JP2002089090A JP2002089090A JP2003276892A JP 2003276892 A JP2003276892 A JP 2003276892A JP 2002089090 A JP2002089090 A JP 2002089090A JP 2002089090 A JP2002089090 A JP 2002089090A JP 2003276892 A JP2003276892 A JP 2003276892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sheets
mounting table
supplied
supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002089090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3766809B2 (ja
Inventor
Kensuke Higuchi
健介 樋口
Toshibumi Kimura
俊文 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2002089090A priority Critical patent/JP3766809B2/ja
Publication of JP2003276892A publication Critical patent/JP2003276892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3766809B2 publication Critical patent/JP3766809B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、積み重ねられたシートを枚葉毎に所
定の位置に供給するシート供給システムに関し、重送を
防止して歩留りの向上、シート供給効率の向上を図るこ
とを目的とする。 【解決手段】駆動制御手段17において、載置台12上
に積み重ねられたシート19の残量をカウント手段20
によるカウント数により認識し、当該載置台12に対し
て振動子16、ブースタ15A、ホーン15Bにより当
該シート残量に応じて対応振幅の当該超音波振動を付与
するものであり、効率的な振動付与で少なくとも供給対
象シート19とその上に位置されるシートとの摩擦や密
着性を回避させて当該供給対象シート19を枚葉とさ
せ、当該供給対象シート19を枚葉毎に吸着駆動手段2
1、吸着パッド22で保持させて回転ドラム23に送
り、当該回転ドラム23が供給搬送ベルト25,26に
フィードし、当該供給搬送ベルト25,26による搬送
で所定部所に案内させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積み重ねられたシ
ートを枚葉毎に所定の位置に供給するシート供給システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば複数の帳票等のシートを丁
合して封筒に封入し、封緘することを自動的に行うよう
になってきている。この際、封入封緘のための搬送路に
シートを枚葉毎にフィードする供給装置が設けられるも
ので、シートが複数種ある場合には供給装置が種類毎に
所定数設けられる。このようなシートの供給装置におい
ては、シートが重なった状態で供給されないことが基本
的な課題となっている。
【0003】従来、積み重ねられたシートを枚葉毎にフ
ィードする方法として当該シートを上下より送りローラ
を互いに反対方向に回転させることが知られているが、
ローラ汚れによるメンテナンスが必要であることから、
メンテナンスフリーのバキューム方式のロータリーフィ
ーダも使用されてきている。このバキューム方式のロー
タリーフィーダは、ステージ上に供給対象のシートが積
み重ねられるもので、最下方のシートから抜き取りつつ
シート送りを行わせるために、当該抜き取りを行う一部
分が当該ステージよりはみ出した状態で積み重ねられ
る。そして、下方から上記ステージよりはみ出した部分
でバキュームにより吸引して抜き取り、これをロータリ
ーフィーダに把持させて搬送ベルトで所定位置まで搬送
させることでシート供給を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所定数
のシートが積み重ねられて下方から順次供給されること
から、供給対象のシートとその上のシートとが、積み重
ねの重さや摩擦、密着等により重なった状態でバキュー
ムにより吸引されて、いわゆるダブルフィードされる場
合があり、その都度装置を停止させて取り除く作業をし
なければならず、歩留りの低下、効率の低下を招くとい
う問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされ
たもので、重送を防止して歩留りの向上、シート供給効
率の向上を図るシート供給システムを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明では、所定数のシートが積み重ね
られて、枚葉毎に所定部所に供給するシート供給システ
ムであって、所定数積み重ねられた前記シートを載置さ
せ、下方のシートを供給対象として位置させる載置台
と、前記載置台に対し、前記積み重ねられたシートのう
ち、少なくとも供給対象のシートを含めたシート群より
当該供給対象シートを枚葉とさせるための振動を付与さ
せる振動付与手段と、少なくとも、前記載置台に積み重
ねられたシート量を認識し、当該シート量に応じて、前
記振動付与手段による振幅の程度を制御する制御手段
と、前記載置台上の供給対象シートを枚葉毎に保持しな
がら搬送して、前記供給する所定部所に案内する案内機
構手段と、を有する構成である。
【0007】請求項2、3の発明では、「前記振動付与
手段は前記載置台に対して超音波を付与する」構成であ
り、「前記制御手段は、前記載置台に載置されているシ
ート量を認識するにあたり、順次供給されるシートをカ
ウントし、または積み重ね高さのレベルを検出し、また
は前記シート供給開始より計時する」構成である。
【0008】このように、所定数のシートが積み重ねら
れた載置台に対し、好ましくは超音波による対応振幅の
振動を積み重ねられているシート量に応じて付与するこ
とで少なくとも供給対象のシートを含めたシート群より
当該供給対象シートを枚葉とさせ、載置台上の供給対象
シートを枚葉毎に保持しながら搬送して、所定部所に案
内させる。すなわち、載置台に対するシート量に応じて
効率的に振動付与して枚葉状態とさせることで供給対象
シートと少なくともその上のシートとの摩擦や密着状態
を回避させるもので、これにより重送りが防止されるこ
とから、歩留りの向上、シート供給効率の向上を図るこ
とが可能となるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図により説明する。図1に、本発明に係るシート供給
システムにおける第1実施形態の構成図を示す。図1
(A)は概念構成図、図1(B)は概念平面図である。
図1(A)、(B)において、シート供給システム11
は、載置台12上にガイド部13A,13B,14A,
14Bが設けられ、当該載置台12の下部にブースタ1
5A、ホーン15B、振動子16で構成される振動付与
手段が設けられる。これら振動付与手段は駆動制御手段
17によりその駆動電流で振幅が制御される。
【0010】また、ガイド部13A、13Bのガイド面
の近傍に押えピン18A,18Bが設けられる。そし
て、載置台12上であって、ガイド部13A,13B,
14A,14Bでガイドされて供給対象のシート19が
所定数積み重ねられる。そして、載置台12に載置され
たシート19群の最下方より供給される供給対象シート
をカウントするカウント手段20が設けられるもので、
当該カウント手段20、上記振動付与手段および上記駆
動制御手段17により制御手段を構成する。ここで、シ
ート19は、帳票、パンフレット、伝票等の枚葉単位で
供給する総てのものを対象とし、その材質は紙、フィル
ム等で作製されたものである。
【0011】上記載置台12は、所定数積み重ねられた
シート19を、その先端部分の一部をはみ出させた状態
で載置させる。ガイド部13A,13Bは当該シート1
9の一部を当該載置台12より所定量はみ出させるよう
に規制するもので、ガイド部14A,14Bは当該シー
ト19の大きさに応じて可動自在とされる。上記押さえ
ピン18A,18Bは、シート19の載置台12よりは
み出した部分で下方より調整自在に押さえるもので、こ
こでは所定間隔で2つ設けられる。この押えピン18
A,18Bは、後述する吸引保持手段により抜き取り易
いように、そのシート19側への突出量が調整されるも
のである。
【0012】上記ブースタ15A、ホーン15B、振動
子16で構成される振動付与手段は、載置台12に対
し、積み重ねられたシートのうち、少なくとも供給対象
のシート19を含めたシート群より当該供給対象シート
19を枚葉とさせるための超音波振動を付与させるもの
で、上記駆動制御手段17によりその振幅に応じた駆動
電流により駆動される。すなわち、振動子16は、駆動
制御手段17からの交流信号に応じて所定周波数の超音
波をシート残量対応の振幅で発生するもので、これがブ
ースタ15Aで増幅され、ホーン15Bで上記載置台1
2に対して収束させるものである。
【0013】そして、上記駆動制御手段17は、載置台
12に積み重ねられたシート量を上記カウント手段20
からのカウント数に基づいて認識し、当該シート量に応
じて、上記振動付与手段による振幅の程度を制御する
(図2で説明する)。また、カウント手段20は、例え
ば載置台12上のシート19のはみ出し部分の近傍に上
記カウント手段20が配置されるもので、例えば反射式
または透過式の光センサや、機械式のマイクロスイッチ
等を適用することができる。
【0014】一方、載置台12の下方に、吸着駆動手段
21、吸着パッド22、回転フィード手段である回転ド
ラム23A,23B、フィンガ24、供給供給搬送ベル
ト25A,25B,26A,26Bで構成される案内機
構手段が設けられる。この案内機構手段は、載置台12
上の供給対象シート19を枚葉毎に保持しながら搬送し
て、供給する所定部所に案内するものである。ここで、
吸着駆動手段21は吸着パッド22と連通して吸引保持
手段を構成し、当該吸着パッド22による吸着のための
空気を圧縮すると共に、当該吸着パッド22を上下動さ
せる。この吸着パッド22は、上記載置台12上に積み
重ねられて載置された所定数のシート19のはみ出し部
分の下方に位置されるもので、最下の供給対象のシート
19を吸着する。
【0015】また、回転ドラム23は、供給搬送ベルト
25A,25Bにより回転駆動されるもので、フィンガ
24が取り付けられ、その回転位置によって当該フィン
ガ24で把持させるための開閉を行わせる図示しない機
構を備える。この回転ドラム23およびフィンガ24に
より回転フィード手段を構成する。
【0016】上記フィンガ24は、上記吸着パッド22
で吸着したシート19が下降したときに上記回転ドラム
23の回転位置に応じて当該シート19を把持して、さ
らに当該回転ドラム23が所定の回転位置(供給供給搬
送ベルト26A,26B付近)に来たときに開放するこ
とで供給搬送ベルト26A,26Bにフィードさせ、当
該供給搬送ベルト25A,25B,26A,26B間で
把持させるためのものである。そして、供給搬送ベルト
25A,25B,26A,26Bは、フィンガ24で案
内されたシート19を所定部所に供給するものであり、
当該供給搬送ベルト25A,25B,26A,26Bに
より搬送手段を構成する。
【0017】ここで、図2に、図1の駆動制御手段のブ
ロック構成図を示す。図2において駆動制御手段17
は、制御処理手段31、インタフェース(IF)32、
データ記憶手段33、演算手段34、振動制御手段3
5、入力手段36および表示手段37を適宜備える。上
記制御処理手段31は、少なくとも載置台12への振動
付与を統括的に制御する。ここで、上記IF32は、少
なくとも上記カウント手段20からのカウントデータを
取得し、振動子16に対して振動させるための対応周波
数および電流の駆動制御信号を送出する。
【0018】上記データ記憶手段33は、後述する設定
入力による初期設定を記憶する。初期設定には、例えば
シートの種類等(例えば、大きさ、厚さ、重さ、表面処
理状態、載置枚数等)がある。また、データ記憶手段3
3は、上記設定対象のシート種類毎に応じたシート量
(残量枚数)と振動させる振幅電流とが関連付けられ
た、例えばテーブルを予め記憶する(一例を図4で説明
する)。上記演算手段34は、初期設定されたシート載
置枚数とカウント手段20からのカウントデータとから
載置台12上のシート量(残量)を演算して認識する。
【0019】上記振動制御手段35は、演算手段34で
演算されたシート量(残量)に応じて当該データ記憶手
段33より読み取られた振動周波数および振幅電流値に
基づいた駆動制御信号を生成し、IF32を介して振動
子16に送出する。すなわち、振動制御手段35は、例
えば17KHz〜100KHzの範囲内で交流信号を発
生させる発信回路等を備えるもので、この周波数範囲の
うち供給すべき振動周波数がホーン15Bに応じて選択
され、一方でシート残量に対応した振幅電流値の駆動制
御信号を生成するものである。
【0020】上記入力手段36は、例えばキーボードよ
り上記初期設定を入力するもので、当該入力された初期
設定を上記データ記憶手段33に記憶させるためのもの
である。また、上記表示手段37は、必要に応じて適宜
備えられるもので、少なくとも、上記入力手段36を介
して初期設定を入力する際に適宜表示させるためのもの
として使用される。
【0021】そこで、図3に、図1の振動付加によるシ
ート状態の説明図を示す。なお、図3は原理の説明を容
易とするために誇張した図としている。図3において、
上述のように、所定数のシート19が載置台12上でガ
イド部13,14によりガイドされて積み重ねられ、当
該載置台12よりはみ出した先端部分を押えピン18に
より抜き取りやすいように調整されて押えられている。
そこで、駆動制御手段17が所定の周波数およびシート
残量対応の振幅で交流信号を発生させて振動子16を発
信させ、これをブースタ15Aで増幅させてホーン15
Bにより収束させて載置台12を振動させる。
【0022】上記載置台12が振動すると積み重ねられ
たシート19も図に示すように振動することとなり、少
なくとも最下方の供給対象のシート19とその上に位置
されたシート19とが互いの振動でその間に空気層が生
じることとなり、例えば密着状態のときには当該密着状
態が解かれ、また、当該供給対象のシート19を引き抜
くときの互いの摩擦状態が低下する。このことによっ
て、積み重ねられたシート群の最下方のシート19をダ
ブルフィードせずに枚葉で引き抜いて供給させることが
できるものである。
【0023】続いて、図4に、本発明に係るシート供給
システムにおけるシート残量枚数に応じた振幅電流の関
係の説明図を示す。図1に示すシート供給システム11
において、一例として、単一のシート19が{W×D=
210mm×96mm}で厚さ79μm、重量1.36
gの上質紙をシートAとして、例えば500枚(高さ約
220mm)載置台12上に積み重ねる。また、別の例
として、単一のシート19が{W×D=211mm×1
01mm}で厚さ68μm、重量1.71gの上質紙を
シートBとして、例えば500枚(高さ約330mm)
載置台12上に積み重ねる。そして、積み重ねられたシ
ートAまたはシートBの最下方より順次供給する場合、
当該載置台12のはみ出し部分より吸着パッド22によ
り抜き取られて回転ドラム23に送られる毎にカウント
手段20がカウントする。
【0024】カウントデータが駆動制御手段17に入力
されると演算手段34が、初期の載置枚数より当該入力
されたカウント数を減算することで、載置台12上のシ
ート19の残量(枚数)が認識される。そして、認識さ
れた残量(枚数)に応じて、図4(A)、(B)に示す
ように、所定枚数単位毎に振幅電流値を順次減少させる
ような、当該振幅電流値I[mA]が特定され、この振
幅電流値に応じた駆動制御信号が振動制御手段35によ
り生成されて振動子16に出力されるものである。すな
わち、図4(A)、(B)に示すような残量枚数と振幅
電流値I[mA]との関係が、一の対象シートのものと
してシート種類毎に上記データ記憶手段33に記憶され
ているものである。なお、振動子16に対して駆動制御
信号を変化させる場合として、図4(A)、(B)に示
すように、供給シートの所定枚数(例えば10枚、50
枚、100枚等)毎の単位で行うことで充分であるが、
供給シート1枚毎に変化させることを排除するものでは
ない。なお、シート残量が1枚になったときには振動付
与を停止させてもよい。
【0025】そして、図5に、図1のシート供給システ
ムにおけるシート供給の基本動作の説明図を示す。ここ
では、シート19をフィードし、搬送する基本的な動作
を示すもので、シート供給中の載置台12への振動付与
に関する説明部分は省略してある。まず、図3に示すよ
うに、駆動制御手段17より所定周波数の振動制御信号
が振動子16に出力されて載置台12を図4に示す振幅
電流により順次振動付与する。
【0026】そこで、図1(A)に示す吸着パッド22
の位置より、吸着駆動手段21により当該吸着パッド2
2を上昇させて、載置台12上に積み重ねられたシート
群の最下方の供給対象のシート19を当該吸着パッド2
2で吸引、吸着を行う(図5(A))。続いて、図5
(B)に示すように、吸着パッド22を下降させること
で当該供給対象のシート19の先端が当該載置台12の
はみ出し部分より引き抜かれる状態となり、図5(C)
に示すように、下降によりその先端がフィンガ24部分
に位置されたときに当該フィンガ24に把持させる。
【0027】フィンガ24によるシート19の把持後に
は、上記吸着パッド22の吸着状態が解除され、回転ド
ラム23を回転させると共にフィンガ24の回転(下
降)により当該シート19を供給搬送ベルト26A,2
6Bと当接する部分までフィードさせることにより、図
5(D)に示すように供給搬送ベルト25A,25Bと
供給搬送ベルト26A,26Bとに挾持させる。挾持さ
れたシート19は、図5(E)に示すように、供給搬送
ベルト25A,25B,26A,26Bにより挾持状態
で回転ドラム23に沿ってフィードされる。このとき、
吸着パッド22は上昇して次の供給対象のシート19を
図5(A)と同様に吸着する。
【0028】そして、図5(F)に示すように、先の供
給対象シート19は、供給搬送ベルト25A,25B,
26A,26Bにより挾持された状態で搬送され、所定
部所に排出される。このとき、吸着パッド22は、図5
(B)、(C)と同様に、次の供給対象シート19を吸
着して下降を開始することで上記のフィード、搬送が、
シート19がなくなるまで繰り返されるものである。
【0029】上記のように枚葉のシート19が供給され
る毎に、カウント手段20でカウントされ、このカウン
トデータが駆動制御手段17に入力されることで、載置
台12上のシート量が認識され、これに応じて図4に示
す傾向に従って載置台12に対応振幅で振動付与される
ものである。
【0030】このように、載置台12への対応振幅の振
動付与をシート量に応じて変化させることによって、載
置台12に対して不必要な振幅を与えずに当該載置台1
2を効率的に超音波振動させて供給対象シート19と少
なくともその上のシート19との摩擦や密着状態を回避
させることができるもので、これによりダブルフィード
と称される重送が防止され、歩留りを向上させることが
できると共に、シート供給の効率を向上させることがで
きるものである。ところで、従前では、重送したもの
を、超音波を用いてその反射を測定することにより検出
することが知られているが、本発明は供給対象のシート
を振動させて重送自体を防止させるためのものである。
【0031】なお、上記実施形態では、載置台12上の
シート量を認識するにあたり、カウント手段20を当該
載置台12のはみ出し部分近傍に設けてシート残量を認
識させたものとして説明したが、吸着パッド22の下降
動作を吸着駆動手段21においてカウント等することに
より、上記カウント手段20によるカウントと同様とす
ることができ、これによってもシート残量を認識させる
こともできるものである。この場合、駆動制御手段17
は吸着駆動手段21より上記吸着パッド22の下降動作
毎のカウントデータを入力させればよい(後述の図7
(A)と同一構成となる)。
【0032】次に、図6に、本発明に係るシート供給シ
ステムにおける第2実施形態の構成図を示す。図6に示
すシート供給システム11は、図1に示すカウント手段
20に替えて、例えば載置台12上に積み重ねられるシ
ート群の上方にレベル検出手段40を設けたもので、他
の構成は図1と同様である。すなわち、シート19が順
次供給されているときに、上記レベル検出手段40で積
み重ね高さが検出されると、上記演算手段32において
当該検出データと上記データ記憶手段33に記憶された
初期設定におけるシートの厚さから算出される初期の積
み重ね高さとが演算比較(減算)されることで、当該載
置台12上のシート残量を認識することができるもので
ある。
【0033】上記レベル検出手段40としては、例えば
赤外線、レーザ、超音波等を使用した反射型センサが適
用することができ、上述のように振動子16に対して駆
動制御信号を変化させる場合として、供給シートの所定
枚数毎の単位で行う場合に有効である。このように、載
置台12に載置されているシート量(残量)の認識をレ
ベル検出手段40で行うこととしても、上記同様に載置
台12に対するシート量に応じた効率的な対応振幅の振
動付与によるシート間の摩擦や密着状態による重送を防
止させることができ、歩留りの向上、シート供給効率の
向上を図ることができるものである。
【0034】次に、図7に、本発明に係るシート供給シ
ステムにおける第3実施形態の構成図を示す。図7
(A)は概略構成図、図7(B)は駆動制御手段17の
ブロック構成図である。図7(A)、(B)に示すシー
ト供給システム11は、載置台12に載置されているシ
ート量(残量)を認識させる手段として、図1に示すカ
ウント手段20ではなく、シート供給開始より時間を計
測させることとしたものである。ここで、駆動制御手段
17は、システム全体を統括的に駆動制御するものとし
て構成されるもので、吸着駆動手段21を駆動させるた
めの吸着制御手段41、シート供給開始より時間を計測
する計時手段42を備えるものとするが、回転ドラム2
3、搬送ベルト25,26等の駆動制御のブロックは省
略してある。
【0035】上記駆動制御手段17において、上記デー
タ記憶手段33に上記初期設定(シート19の大きさ
等)、および回転ドラム34および搬送ベルト25,2
6の搬送速度を設定入力で記憶させておくことで、シー
ト19の1枚あたりの供給時間が特定されることから、
吸着制御手段41を介して吸着駆動手段21に供給開始
の駆動制御信号を出力した時点の当該供給開始より計時
手段42が時間計測することによって載置台12上のシ
ート量(残量)を認識させるものである。
【0036】すなわち、上述のように計時手段42で計
測された時間に応じて、演算手段32において載置台1
2上のシート量(残量)が認識され、上記図4に示すよ
うに、当該シート量(残量)に対応した振幅電流値I
[mA]とが特定され、この振幅電流値に応じた駆動制
御信号が上記振動制御手段35により生成されて振動子
16に出力されるものである。この場合においても、上
記同様に、振動子16に対して駆動制御信号を変化させ
る場合として、供給シートの所定枚数毎の単位で行うこ
とで充分であるが、供給シート1枚毎に変化させること
を排除するものではない。
【0037】このようにシート供給開始より時間を計測
させることによって、載置台12に載置されているシー
ト量(残量)の認識を行うこととしても、上記同様に載
置台12に対するシート量に応じた効率的な対応振幅の
振動付与によるシート間の摩擦や密着状態による重送を
防止させることができ、歩留りの向上、シート供給効率
の向上を図ることができるものである。
【0038】次に、図8に、本発明に係るシート供給シ
ステムにおける第4実施形態の構成図を示す。図8
(A)は概略構成図、図8(B)は先端ガイド部分の拡
大説明図、図8(C)は概略平面図である。図8(A)
〜(C)において、載置台12がその供給方向に傾斜し
て設けられたもので、積み重ねられる所定数のシート1
9に対して、当該供給方向の先端部分をガイドするガイ
ド部13A,13Bと後端部分をガイドするガイド部1
4A,14Bが設けられる。
【0039】また、載置台12には、上記同様に振動子
16、ブースタ15Aおよびホーン15Bで構成される
振動付与手段が設けられると共に、駆動制御手段17お
よびカウント手段20が設けられ、また、案内機構手段
としてフィードローラ52,53および搬送手段である
搬送ベルト51A,51Bが設けられたものである。こ
の場合、フィードローラ52,53による供給対象シー
ト19のフィードを確実にさせるために、適宜ガイド部
13A,13Bのそれぞれの底部分にテーパ部54が形
成される。
【0040】上記フィードローラ52,53は、載置台
12上の供給対象のシート19を枚葉で保持するもの
で、上記搬送ベルト51A,51Bは、フィードローラ
52,53でフィードされた供給対象シート19を所定
部所に搬送させるためのものである。すなわち、超音波
による対応振幅の振動が付与された載置台12上の最下
方に位置された供給対象シート19はその上に位置され
るシート19と摩擦や密着状態が回避され、この供給対
象シート19をフィードローラ52,53が確実に枚葉
で噛みこんで搬送ベルト51A,51Bにフィードさせ
るものである。
【0041】この場合、フィードローラ52,53によ
り1枚毎のシート供給をカウント手段20がカウント
し、このカウントデータが駆動制御手段17に入力され
ることで載置台12上に載置されたシート量(残量)を
認識し、図4に示すように、当該シート量(残量)に対
応した振幅電流値I[mA]とを特定させ、この振幅電
流値に応じた駆動制御信号が上記振動制御手段35によ
り生成されて振動子16に出力されるものである。この
場合においても、上記同様に、振動子16に対して駆動
制御信号を変化させる場合として、供給シートの所定枚
数毎の単位で行うことで充分であるが、供給シート1枚
毎に変化させることを排除するものではない。
【0042】このように、フィードローラ52,53で
供給対象シート19をフィードし、搬送ベルト51A,
51Bで搬送する構成であっても、上記同様に載置台1
2への対応振幅の振動付与をシート量に応じて変化させ
ることによって、載置台12に対して不必要な振幅を与
えずに当該載置台12を効率的に超音波振動させて供給
対象シート19と少なくともその上のシート19との摩
擦や密着状態を回避させることができるもので、これに
よりダブルフィードと称される重送が防止され、歩留り
を向上させることができると共に、シート供給の効率を
向上させることができるものである。
【0043】なお、この第4実施形態は、図1の第1実
施形態に対応させて示したものであるが、載置台12上
のシート量(残量)を認識するにあたり、上記第2実施
形態のようにレベル検出手段40を使用してもよく、ま
た、上記フィードローラ52(53)の回転数を検出し
て供給枚数を演算し、シート残量を認識させるようにし
てもよい。
【0044】ところで、このようなシート供給システム
11でシートを供給する所定部所して、例えば前述のよ
うな封入封緘システムがある。この封入封緘システムを
簡単に説明すると、封体が供給されるラインと、所定数
(単一または複数)のシート供給システム11が別ライ
ンで配置され、主搬送ラインにシート供給システム11
よりシート19が供給され、一方で封体供給ラインから
供給される封体に、当該供給されたシート19を封入
し、封緘するシステムである。この場合、封体も上記シ
ート供給システム11を用いてもよいものである。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、所定数
のシートが積み重ねられた載置台に対し、好ましくは超
音波による対応振幅の振動を積み重ねられているシート
量に応じて効率的に付与することで少なくとも供給対象
のシートを含めたシート群より当該供給対象シートを枚
葉とさせ、載置台上の供給対象シートを枚葉毎に保持し
ながら搬送して、所定部所に案内させることにより、載
置台に対するシート量に応じた効率的な振動付与によっ
てシート間の摩擦や密着状態による重送を防止させるこ
とができ、歩留りの向上、シート供給効率の向上を図る
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート供給システムにおける第1
実施形態の構成図である。
【図2】図1の駆動制御手段のブロック構成図である。
【図3】図1の振動付加によるシート状態の説明図であ
る。
【図4】本発明に係るシート供給システムにおけるシー
ト残量枚数に応じた振幅電流の関係の説明図である。
【図5】図1のシート供給システムにおけるシート供給
の基本動作の説明図である。
【図6】本発明に係るシート供給システムにおける第2
実施形態の構成図である。
【図7】本発明に係るシート供給システムにおける第3
実施形態の構成図である。
【図8】本発明に係るシート供給システムにおける第4
実施形態の構成図である。
【符号の説明】
11 シート供給システム 12 載置台 15A ブースタ 15B ホーン 16 振動子 17 駆動制御手段 19 シート 20 カウント手段 21 吸着駆動手段 22 吸着パッド 23 回転ドラム 31 制御処理手段 33 データ記憶手段 34 演算手段 35 振動制御手段 40 レベル検出手段 41 吸着制御手段 42 計時手段 52,53 フィードローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA17 FB02 FB03 FB04 FC01 GA01 GB02 GC01 GD04 JB02 JB19 JD26 JD27 KB20 LA04 LA15 LA18 MA02 MA03 MA22 MA24 MC07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定数のシートが積み重ねられて、枚葉毎
    に所定部所に供給するシート供給システムであって、 所定数積み重ねられた前記シートを載置させ、下方のシ
    ートを供給対象として位置させる載置台と、 前記載置台に対し、前記積み重ねられたシートのうち、
    少なくとも供給対象のシートを含めたシート群より当該
    供給対象シートを枚葉とさせるための振動を付与させる
    振動付与手段と、 少なくとも、前記載置台に積み重ねられたシート量を認
    識し、当該シート量に応じて、前記振動付与手段による
    振幅の程度を制御する制御手段と、 前記載置台上の供給対象シートを枚葉毎に保持しながら
    搬送して、前記供給する所定部所に案内する案内機構手
    段と、 を有することを特徴とするシート供給システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート供給システムであっ
    て、前記振動付与手段は前記載置台に対して超音波を付
    与することを特徴とするシート供給システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のシート供給システ
    ムであって、前記制御手段は、前記載置台に載置されて
    いるシート量を認識するにあたり、順次供給されるシー
    トをカウントし、または積み重ね高さのレベルを検出
    し、または前記シート供給開始より計時することを特徴
    とするシート供給システム。
JP2002089090A 2002-03-27 2002-03-27 シート供給システム Expired - Fee Related JP3766809B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002089090A JP3766809B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 シート供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002089090A JP3766809B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 シート供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003276892A true JP2003276892A (ja) 2003-10-02
JP3766809B2 JP3766809B2 (ja) 2006-04-19

Family

ID=29234773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002089090A Expired - Fee Related JP3766809B2 (ja) 2002-03-27 2002-03-27 シート供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3766809B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015020825A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 群馬県 振動利用の丁合機

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4127708B2 (ja) 2006-05-23 2008-07-30 株式会社東芝 紙状媒体の分離取り出し装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015020825A (ja) * 2013-07-17 2015-02-02 群馬県 振動利用の丁合機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3766809B2 (ja) 2006-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005162424A (ja) シート供給装置及びこれを用いた画像読取装置
JP4261877B2 (ja) 硬貨処理装置
JP3766809B2 (ja) シート供給システム
JP6498777B2 (ja) 部品供給装置
JP2005104505A (ja) 袋詰め包装機の袋供給装置
JP2655173B2 (ja) 半導体ウェーハの分離方法及び装置
JP2004269008A (ja) 錠剤計数監査装置
JP2004238066A (ja) 錠剤計数監査装置
JP2003252473A (ja) シート供給装置
JP2009227399A (ja) 分離取出装置
JP2006213459A (ja) シート状物品の取り出し装置
TWI294862B (en) Powder medicine feeding apparatus
JP2001315981A (ja) 積層物からの薄手素材の取出方法と取出装置
JP2842799B2 (ja) 貼合機
JPH06107356A (ja) カットシート分離供給装置
JP3798324B2 (ja) シート供給装置
JP4516668B2 (ja) 袋体供給装置
JP2008301870A (ja) 振動排出カセット
JP2574518B2 (ja) 部品供給方法及び装置
US6324237B1 (en) Sheet counting apparatus and method
JP3498936B2 (ja) 刷版供給装置
JPH11227933A (ja) 端子部品供給装置
CN213894195U (zh) 麦克风上料机构
JP2010241592A (ja) 無振動型パーツフィーダ
JP2012195448A (ja) ウェハリング供給装置およびウェハリング供給方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3766809

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140203

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees