JP6498777B2 - 部品供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば基板に部品を装着する部品装着装置等に組み付けられ、前記部品を供給する部品供給装置に関する。
基板に電子部品を装着する部品装着装置には、該装着装置に対して前記部品を供給する部品供給装置が組み付けられる。部品供給装置は、部品を収容する複数のポケットを備えた本体部(キャリアテープ)と、該ポケットの上面開口を覆うカバーテープとを備える部品供給テープを送り出し、所定の部品吸着位置へ前記部品を供給する。前記部品吸着位置の直前で前記カバーテープは、例えば剥離、或いは送り出し方向に沿って切断されることによってポケットの上方から除かれ、部品装着装置側の吸着ノズルによって前記部品が前記ポケットから取り出される。
しかし、ポケット内に収容された部品の取り出しエラーが、様々な理由で発生することがある。一般に、部品のサイズはポケットのサイズよりも小さく、部品とポケット内壁との間には隙間が存在する状態で、当該部品は部品供給テープに保持されている。しかし、何らかの原因で部品の姿勢が傾く等、定常ではない状態になると、部品がポケット内壁で挟持されてロックされてしまう現象(以下、本明細書では「ポケットロック」という)が発生し、吸着ノズルによって部品吸着ができない場合、すなわち、部品吸着不良が発生することがある。この他、紙製のカバーテープに由来する紙屑類又は該テープ引き剥がし時の紙繊維の毛羽による部品吸着不良や、ポケットの変形によるによる部品吸着不良などもある。
ポケットロック等によって部品吸着不良が発生すると、部品装着装置の制御部は部品の取り出しエラーが発生したと認識し、吸着ノズルに次のポケットの部品を吸着させる。このため、吸着されなかった部品は使用されないことになり、部品を無駄に消費する。従って、ポケットロックを解除する手段を部品供給装置に付設することが望ましいが、従来、実用できる解除手段は未だ提案されていない。例えば、カバーテープ剥離後部品吸着前に、押圧ピンで部品を押圧してロックを解除することも考えられる。しかしながら、部品に対して押圧ピンを当接させることは好ましくない。特許文献1には、ポケット内の部品に上下方向の振動を与えることで、部品をポケットの後端部に移動させる技術が開示されている。しかし、部品を上下方向に振動させるだけでは、ポケットロック等を十分に解消することは困難である。
特開2011−49350号公報
本発明の目的は、ポケット内に収容された部品の取り出しエラーを可及的に減らすことのできる部品供給装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る部品供給装置は、部品を収容する複数のポケットを備えた本体部と、該ポケットの上面開口を覆うカバーテープとを備える部品供給テープを、所定の部品吸着位置へ搬送する搬送部と、前記ポケットに収容されている前記部品を、上下方向及び水平方向の双方に振動させる振動部と、を備え、前記部品は、少なくとも前記部品供給テープの搬送方向及び該搬送方向と直交する方向において、前記ポケットの内壁面との間に隙間が形成される状態で前記ポケットに収容されており、前記振動部は、前記搬送方向及び該搬送方向と直交する方向において前記部品が前記ポケットの中心に向かうように、前記部品を振動させる
本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
図1は、本発明の実施形態に係る部品供給装置が組み付けられる部品装着装置の平面図である。 図2は、前記部品装着装置におけるヘッドユニットの側面図である。 図3は、前記部品供給装置の概略的な斜視図である。 図4は、部品供給テープの斜視図である。 図5Aは、部品供給テープのポケットにおいて、部品のポケットロックが発生している状態を示す上面図である。 図5Bは、前記ポケットに紙繊維が滞留している状態を示す上面図である。 図5Cは、前記ポケットに変形が発生している状態を示す側断面図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る部品供給装置の構成を示すブロック図である。 図7は、超音波振動子の作用を説明するための図である。 図8Aは、超音波振動子により振動を与えられた部品のポケット内での挙動を示す上面図である。 図8Bは、超音波振動子により振動を与えられた部品のポケット内での挙動を示す側面図である。 図9は、前記部品装着装置による部品吸着動作を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第2実施形態に係る部品供給装置の構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係る部品供給装置の構成を示すブロック図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。先ず、本発明に係る部品供給装置40が組み付けられる部品装着装置1(表面実装機)について説明する。図1は、部品装着装置1の全体構成を示す平面図である。部品装着装置1は、基台10上に配置された、プリント基板3の搬送を行う基板搬送機構2と、プリント基板3に搭載される電子部品を供給する部品供給部4と、部品をプリント基板3に装着するためのヘッドユニット5とを含む。図2はヘッドユニット5が搭載されたユニット支持部材11の側面図である。
基板搬送機構2は、基台10上においてプリント基板3を搬送する一対のコンベア2a、2bと、図略のプッシュアップピン等の保持装置と、を含む。コンベア2a、2bは、図1の左側からプリント基板3を受け入れて基台10の中央付近の実装作業位置に搬送し、前記保持装置により当該プリント基板3を保持する。部品の実装作業後、コンベア2a、2bはプリント基板3を同図の右側に搬出する。なお、図1では、コンベア2a、2bが延びる方向をX方向、水平面上でX方向と直交する方向をY方向として表示している。
部品供給部4は、基板搬送機構2の両側(Y方向両側)に配置されている。これらの部品供給部4には、X方向に多数列に並ぶ部品供給装置40が配置されている。部品供給装置40は、テープフィーダーとも称され、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の電子部品を収容した部品供給テープが巻回されたリールを備える。部品供給装置40は、前記リールから間欠的にテープを繰り出しながら、基板搬送機構2の近傍に設定された所定の部品供給位置に部品を供給する。この部品供給装置40については、後記で詳述する。
ヘッドユニット5は、部品供給部4から部品を取り出してプリント基板3上に実装するものであり、基板搬送機構2及び部品供給部4の上方に配置されている。ヘッドユニット5は、基台10上に備えられたヘッドユニット駆動機構により、一定の領域内でX方向及びY方向に移動可能である。ヘッドユニット駆動機構は、Y方向に互いに平行に延びる一対の固定レール7と、これら固定レール7に支持されてX方向に延びるユニット支持部材11と、このユニット支持部材11を固定レール7に沿ってY方向に移動させるためのYボールねじ軸8と、ヘッドユニット5をX方向に移動させるためのXボールねじ軸14と、これらY、Xボールねじ軸8、14を回転駆動するY軸サーボモータ9、X軸サーボモータ15と、を含む。
Yボールねじ軸8には、ユニット支持部材11と一体のナット部材12が螺合されている。Y軸サーボモータ9によりYボールねじ軸8が回転駆動されると、ユニット支持部材11は固定レール7にガイドされつつY方向に移動し、これによりヘッドユニット5もY方向に移動する。ユニット支持部材11には、ヘッドユニット5をX方向に移動可能に支持する固定レール13が取り付けられている。Xボールねじ軸14には、ヘッドユニット5と一体の図略のナット部材が螺合されている。X軸サーボモータ15によりXボールねじ軸14が回転駆動されると、ヘッドユニット5は固定レール13にガイドされつつX方向に移動する。
ヘッドユニット5には、部品を吸着してプリント基板3に実装するための複数本の実装用ヘッド20(図1、図2では4本のヘッド20を例示)が搭載されている。これら実装用ヘッド20は、各々、Z軸サーボモータ(図略)を駆動源とする昇降機構に連結されるとともに、R軸サーボモータ(図略)を駆動源とする回転機構にそれぞれ連結されている。前記昇降機構及び前記回転機構の動作によって、ヘッド20は、ヘッドユニット5に対して上下方向(Z軸方向)に移動可能であり、また、Z軸回り(R軸方向)に回転可能とされている。
各実装用ヘッド20の先端には、部品吸着用のノズル21が備えられている。各ノズル21は、空圧配管路に接続されており、それぞれ電動切替弁を介して負圧発生装置、正圧発生装置及び大気の何れかに連通可能とされている。ノズル21に前記負圧発生装置から負圧が供給されることによって、当該ノズル21による部品の吸着保持が可能となり、その後、大気との連通又は前記正圧発生装置から正圧が供給されることによって、当該部品の吸着保持が解除される。
基台10上には、各実装用ヘッド20による部品の吸着状態を画像認識するための部品認識カメラ17が設けられている。部品認識カメラ17は、フロント側(図1では下側)のコンベア2bと部品供給部4との間に設けられている。ヘッドユニット5が部品認識カメラ17上方の所定の撮像位置に配置されたときに、部品認識カメラ17は各実装用ヘッド20による吸着部品をその下側から撮像する。
以上の構成を備える部品装着装置1の概略動作は次の通りである。先ず、ヘッドユニット5が部品供給部4の上方に移動され、各実装用ヘッド20による部品供給装置40からの部品の取出しが行われる。具体的には、部品を吸着すべきヘッド20が前記昇降機構によって下降されると共に、前記負圧発生装置からの負圧がノズル21に供給されることによって、ノズル21の先端に部品が吸着され、次いで、部品を吸着した状態でヘッド20が上昇されることによって、部品供給装置40から部品がピックアップされる。この際、可能な場合には、複数の実装用ヘッド20により同時に部品がピックアップされる。
全ての実装用ヘッド20による部品の吸着が完了すると、ヘッドユニット5が部品認識カメラ17上の前記撮像位置に移動され、各吸着部品の撮像が行われる。その撮像結果に基づき、各部品のノズル21による吸着状態の良否が判定される。その後、ヘッドユニット5がプリント基板3上に移動され、所定の部品実装ポイントに順次ヘッドユニット5が移動しながら各実装用ヘッド20の昇降及びノズル21の負圧解除等が行われ、これに伴い各部品がプリント基板3上に実装される。
続いて、本実施形態に係る部品供給装置40について説明する。図3は、部品供給装置40の概略的な斜視図である。部品供給装置40は、幅方向(X方向)に扁平なボックス型のフィーダー本体部25と、このフィーダー本体部25にY方向に連設されたプレート状のリール支持部26とを備えている。部品供給装置40は、先端側に位置するフィーダー本体部25をコンベア2a、2b側に向けた状態で、部品供給部4に具備されているフィーダー取付台6にセットされ、図外のクランプ手段によりこの取付台6に対して着脱可能に固定される。なお、図3ではフィーダー本体部25の側面が開放された状態を示しているが、通常は、この部分に側板が装着される。
リール支持部26の後端部(図3では左端部)には、部品供給テープ32が巻回されたリール31が、回転可能に保持されている。リール31から前方のフィーダー本体部25へ、部品供給テープ32が導出されている。部品供給テープ32は、上述のIC、トランジスタ、コンデンサ等の電子部品の多数個を、一定間隔置きに収容、保持したテープ状の部材である。
図4は、部品供給テープ32の斜視図である。部品供給テープ32は、キャリアテープ33(本体部)と、該キャリアテープ33に貼着されるカバーテープ34とを備える。キャリアテープ33は、部品Pを個別に収容するための、上方に開口した直方体のキャビティからなるポケット35を複数個備えている。ポケット35は、キャリアテープ33が延びる方向に、一定間隔を置いて一列に配列されている。キャリアテープ33の一辺側には、その縁部に沿ってテープ厚み方向に貫通する係合孔36が一定間隔で設けられている。カバーテープ34は、ポケット35の上面開口を覆うように、キャリアテープ33の上面に剥離可能に接着されている。図4では、カバーテープ34の一部がキャリアテープ33から剥離されている状態を示している。
図3に戻り、フィーダー本体部25の上部には、前後方向(Y方向)に延びる案内部27が設けられている。案内部27の上部の前方半分は、部品供給テープ32を上から押さえるカバー部材28によって覆われている。案内部27とカバー部材28との間にはテープ通路が形成されており、リール31から導出された部品供給テープ32は、前記テープ通路に案内されている。
フィーダー本体部25の前端部分には、部品取出部29が設けられている。部品取出部29は、実装用ヘッド20により部品Pをピックアップさせる部分であり、カバー部材28の一部を切り欠いてなる窓部281によって形成されている。窓部281は前後方向に長い矩形の切り欠きであり、前端側の前縁部と、リール31側の後縁部とを有する。部品取出部29では、案内部27に沿って案内される部品供給テープ32が上方に露出していると共に、カバーテープ34が部品供給テープ32から引き剥がされつつ、窓部281の後縁部に沿って折り返されている。これによって部品供給テープ32(キャリアテープ33)のポケット35が上方に開放されて、実装用ヘッド20による部品の取出しが可能となっている。
フィーダー本体部25の内部には、部品供給テープ32をノズル21による部品吸着位置へ搬送するテープ送り機構(搬送部)と、カバーテープ34の引取り機構とが備えられている。テープ送り機構は、部品供給テープ32をリール31から引出しつつ案内部27に沿って送り出すもので、部品取出部29の下方に配置されるスプロケット50と、このスプロケット50を回転駆動する駆動モータ41とを有している。駆動モータ41は、部品供給テープ32を送り出す動力源である。駆動モータ41の出力軸が、スプロケット50の回転軸に直結され、駆動モータ41はスプロケット50をダイレクトドライブ方式で駆動する。なお、ダイレクトドライブ方式は一例であり、ギアやベルト等を用いた駆動方式としても良い。
スプロケット50は、円盤状の部材であり、その外周縁には多数本の係合歯が所定ピッチで突設されている。前記係合歯のピッチと、前記キャリアテープ33の係合孔36のピッチとは同じである。前記係合歯の一部が係合孔36(本体部の一部)に嵌合することにより、スプロケット50と部品供給テープ32とが係合する。駆動モータ41によりスプロケット50が間欠的に回転駆動されると、これに伴いリール31から部品供給テープ32が送り出される。駆動モータ41は、ポケット35の配列ピッチ単位で部品供給テープ32を間欠送りできるよう、所定の回転角ピッチでスプロケット50を回転駆動する。
スプロケット50の外周縁の上端付近は、フィーダー本体部25の天面(案内部27)に形成された開口部を介して部品取出部29に臨んでいる。従って、ヘッド20のノズル21は、スプロケット50に係合している状態の部品供給テープ32(キャリアテープ33のポケット35)にアクセス可能である。
前記引取り機構は、キャリアテープ33からカバーテープ34を引き剥がし、回収するための機構である。引取り機構は、フィーダー本体部25において前記テープ送り機構よりも後側に設けられており、引取りモータ52と、引取りギア対56a、56bと、引取りモータ52の回転駆動力を引取りギア対56a、56bに伝達するギア54、55を含む。引取りモータ52は、カバーテープ34を回収するための動力源である。上述の駆動モータ41と、この引取りモータ52とは、共通のモータ基板400に搭載されている。モータ基板400には、これらモータ41、52を駆動制御するための制御回路も搭載されている。
引取りギア対56a、56b間には、窓部281においてキャリアテープ33から引き剥がされたカバーテープ34が案内されている。部品供給テープ32による部品供給時には、引取りモータ52の作動により引取りギア対56a,56bが回転駆動され、その引取力によってカバーテープ34がキャリアテープ33から引き剥がされると共に、剥がされたカバーテープ34を図略の回収ボックスに送り込む。
以上の通り構成された部品供給装置40において、さらに本実施形態では、部品供給テープ32のポケット35に収容されている部品Pを、上下方向及び水平方向の双方に振動させる振動部60(図6参照)が備えられている。振動部60は、部品供給テープ32の搬送経路上であって、キャリアテープ33からカバーテープ34が剥離される剥離位置の近傍に配設されている。以下、振動部60に関わる構成について説明する。
まず、部品供給装置40に振動部60を具備させる意義について説明する。既述の通り、部品供給テープ32のポケット35内に収容された部品Pのノズル21による取り出しエラーが、ポケットロック、紙繊維等の異物の介在、ポケット35の変形などの原因によって発生することがある。これらの現象の発生態様を、図5A〜図5Cに例示する。図5Aは、ポケット35において部品Pのポケットロックが発生している状態を示す上面図、図5Bは、ポケット35に紙繊維等の毛羽Dが滞留している状態を示す上面図、図5Cは、ポケット35に変形が発生している状態を示す側断面図である。
図5Aを参照して、部品Pのサイズはポケット35のサイズよりも小さく、部品Pとポケット35の内壁面35Sとの間には、部品供給テープ32の搬送方向及び該搬送方向と直交する方向のいずれにも隙間が形成される状態で、当該部品Pはポケット35内に収容されている。従って、通常は部品Pをポケット35の上面開口からスムースに取り出すことができる。しかし、図5Aに示すように、何らかの原因で部品Pの姿勢がポケット35内で傾き、部品Pの角部がポケット内壁面35Sに喰い込んで挟持され、部品Pがポケット35に固定的に保持されてしまうポケットロックが発生することがある。ポケットロックの度合が強いと、ノズル21で部品Pを吸着して取り出せなくなる。
図5Bは、ノズル21による部品Pの吸着又はその取り出しを阻害する毛羽Dを例示している。一般にカバーテープ34は紙製であり、キャリアテープ33の上面に貼付されている。毛羽Dは、カバーテープ34のキャリアテープ33からの引き剥がし時に、一部の紙繊維が残存することによって発生する。或いは、カバーテープ34に由来する紙屑類がポケット35に侵入することもある。毛羽Dが部品Pの上面を覆っている場合には、ノズル21による部品Pの吸着ができず、また、毛羽Dの一部が部品Pとポケット内壁面35Sとの隙間にスペーサ的に介在して部品Pを固定化している場合には、ノズル21による部品Pの取り出しができなくなる。
図5Cに示すように、ポケット35の変形が部品Pの取り出しを阻害する場合もある。図5Cでは、隣接するポケット35間の壁部37の上端部分371が、ポケット35に覆い被さるように変形している例を示している。このような変形は、ノズル21が壁部37を押圧することによって発生し得る。或いは、キャリアテープ33自体の形状不良によっても起こり得る。変形した上端部分371などが存在しており、且つ部品Pがポケット35内において上端部分371の側に部品Pが偏在していると、当該部分に部品Pが引っ掛かり、ノズル21による部品Pの取り出しに失敗することがある。
ポケットロック等によって一のポケット35において部品吸着不良が発生すると、部品装着装置1の制御部は部品Pの取り出しエラーが発生したと認識し、ノズル21に次のポケット35の部品Pを吸着させる。このため、吸着されなかった部品Pは使用されないことになり、部品Pを無駄に消費する。本実施形態では、部品供給装置40に振動部60を具備させることによって、ポケットロック等による部品吸着不良を解消させる。
図6は、本発明の第1実施形態に係る部品供給装置40の装置構成及び部品装着装置1の電気的構成を示すブロック図である。既述の通り、部品供給装置40は、部品供給テープ32を図中の矢印D1方向(搬送方向D1)に搬送するスプロケット50及び駆動モータ41(搬送部)と、振動部60とを含む。また、図1中の符号A1、A2は、それぞれ、キャリアテープ33からカバーテープ34が剥離される剥離位置(カバーテープがポケットの上方から除かれる所定の位置)、部品Pがヘッド20(ノズル21)により吸着して取り出される部品吸着位置を示している。剥離位置A1は、部品吸着位置A2よりも所定距離だけ搬送方向上流側に位置している。なお、本実施形態ではカバーテープ34を上方に剥離する例を示すが、カバーテープ34が搬送方向D1に沿って切断されることによってポケット35の上方から除かれる態様とすることもできる。この態様では、部品吸着位置A2の上流側において、カバー部材28の下面に前記切断を行うカッターが配置される。この場合、前記カッターが配置される位置が、剥離位置A1に相当する「所定の位置」となる。
振動部60は、超音波振動する振動板を備えた超音波振動子からなる。振動部60は、剥離位置A1の近傍において部品供給テープ32の下面側に配置され、キャリアテープ33の下方側から部品Pに超音波振動を作用させる。振動部60が超音波振動を発生することで、部品Pは上下方向及び水平方向の双方に振動する。これにより、ポケット35内で上述した部品Pのポケットロック等が発生している場合でも、これを解除することができる。さらに、超音波振動を与えられた部品Pは、搬送方向D1及び該搬送方向D1と直交するテープ幅方向において、ポケット35の中心に向かうようになる。これにより、部品Pの周囲とポケット35の内壁面35Sとの間には隙間が形成され、ポケットロックを確実に解消することができる。この点については、図7〜図8Bに基づき後記で詳述する。
部品装着装置1は、電気的に、モータ駆動部42、振動子駆動部43、ヘッド駆動部44及び全体制御部45(制御部)を備える。これら電気的構成の一部が部品供給装置40に電気回路等として備えられていても良く、全てが部品装着装置1のコントローラに備えられていても良い。
モータ駆動部42は、スプロケット50を回転させる駆動モータ41を駆動するドライバである。モータ駆動部42は、部品供給装置40から部品Pが供給されるとき、ポケット35の配列ピッチ単位で部品供給テープ32を搬送方向D1にピッチ送りするよう、駆動モータ41を動作させる。
振動子駆動部43は、振動部60を駆動する。具体的には、振動部60が備える前記振動板が超音波振動するよう、例えば圧電素子や高周波電源を含む超音波振動の発生機構を動作させる。
ヘッド駆動部44は、ヘッドユニット5自体を移動させ、また、ヘッドユニット5が備える実装用ヘッド20及びノズル21を動作させるドライバである。具体的にはヘッド駆動部44は、ヘッドユニット5をX方向及びY方向に移動させるX軸サーボモータ15及びY軸サーボモータ9を駆動する。また、ヘッド駆動部44は、ヘッド20を上下動させるZ軸サーボモータ、ヘッド20をZ軸回りに回転させるR軸サーボモータを駆動する。さらに、ヘッド駆動部44は、ノズル21に負圧(部品吸着力)を発生させる負圧発生装置を駆動する。
全体制御部45は、モータ駆動部42、振動子駆動部43及びヘッド駆動部44を統括的に制御し、部品供給テープ32の送り出し動作、振動部60による部品Pへの超音波振動の印加動作、及び、ヘッドユニット5の移動動作並びにヘッド20(ノズル21)による部品Pの部品供給テープ32からの取り出し動作を制御する。
続いて、振動部60の作用について説明する。図7は、超音波振動子を有する振動部60から部品Pに超音波が与えられている状態を模式的に示す図である。超音波振動する振動板上においては、物品を浮揚させることができる。前記物品が比較的平坦な外形形状を備えていれば、より浮揚させ易い。すなわち、振動部60の振動板が超音波振動すると、音響放射圧によって部品Pには浮揚力F1が作用する。従って、振動部60が動作することで、部品Pはポケット35内において浮揚する。
さらに、振動部60の超音波振動子が発する超音波振動によって、部品Pの周囲から水平方向に音響粘性流Qが部品Pに作用する。音響粘性流Qは、部品Pを超音波振動子の上方であり、超音波振動子の中央に保持する保持力F2を発生させる。従って、超音波振動子の配置位置を、ポケット35が間欠停止する位置における当該ポケット35の搬送方向D1及び前記テープ幅方向の中心位置の直下とすれば、この保持力F2を、部品Pがポケット35の中心に向かうように作用させることができる。
図8Aは、超音波振動子により振動を与えられた部品のポケット内での挙動を示す上面図、図8Bはその側面図である。振動部60から部品Pにポケット35の底部35Bを通して超音波振動が与えられると、上述の浮揚力F1及び保持力F2によって、部品Pはポケット35の底部35Bから浮上すると共に、ポケット35の中央に向かうようになる。つまり、部品Pはポケット35内において上下方向及び水平方向の双方に振動(移動)する。
例えば、図8Aに点線で示すように、部品Pの姿勢がポケット35内で傾き、部品Pの角部がポケット内壁面35Sに喰い込んでポケットロックが発生していたとする。この状態で振動部60が動作して超音波振動が部品Pに与えられると、部品Pは浮揚力F1によって上昇する(上下方向への振動)と共に、保持力F2によって搬送方向D1と平行な方向D2及びD2と水平面で直交する方向D3に移動する(水平方向への振動)。
これにより、部品Pのポケットロックは解消され、且つ、部品Pはポケット35の互いに向かい合う内壁面35Sから略均等に離間した中央に位置するようになる。つまり、部品Pとポケット35の内壁面35Sとの間には、方向D2、D3のいずれにおいても隙間が形成される。従って、部品Pは、ノズル21によって吸着され、ポケット35から取り出し可能な状態となる。図5Bに示したような毛羽Dは、概ね超音波振動によって部品Pの上から除かれるか、或いは底部35Bに落下することとなり、ノズル21による吸着を阻害しないようになる。また、毛羽Dが部品Pの上から除かれる、或いは落下することによって、毛羽Dの部品Pへの干渉が回避されると、部品Pは超音波振動によってポケット35のほぼ中央部に保持される。図5Cに示したようなポケット35の変形が生じていても、部品Pは超音波振動によってポケット35のほぼ中央部に保持されるので、変形した上端部分371との干渉が生じない状態とすることができる。
続いて、部品装着装置1による部品吸着動作を、図6に示すブロック図、及び図9に示すフローチャートに基づいて説明する。先ず全体制御部45は、モータ駆動部42を制御して、駆動モータ41を起動させる(ステップS1)。そして、部品供給テープ32をポケット35の1ピッチ分だけピッチ送りするよう、スプロケット50を回転軸51の軸回りに所定の回転角だけ回転させた後、全体制御部45は駆動モータ41を停止させる(ステップS2)。これにより、吸着対象の部品P1が部品吸着位置A2に位置決めされる。なお、この部品供給テープ32の送り出し動作に同期して、全体制御部45は、モータ駆動部4に引取りモータ52も駆動させ、カバーテープ34の回収動作も実行させる。
次に全体制御部45は、ヘッド駆動部44を制御して、部品吸着位置A1においてヘッド20を下降させる(ステップS3)。ノズル21の先端が部品P1に近接乃至は当接したら、全体制御部45はヘッド20の下降を停止させると共に、ノズル21に負圧を発生させる。しかる後、全体制御部45は、ヘッド駆動部44を制御して、ノズル21への負圧の印加を継続させつつ、ヘッド20を上昇させる(ステップS4)。これにより、部品P1は、キャリアテープ33(ポケット35)から取り出される。
続いて、全体制御部45は振動子駆動部43を制御して、振動部60の超音波振動子を起動させる(ステップS5)。一定時間経過後、全体制御部45は超音波振動子の動作を停止させる(ステップS6)。つまり、振動部60を、ポケット35のピッチ送りの単位で起動及び停止するよう、全体制御部45は振動子駆動部43を制御する。ステップS5、S6の実行によって、剥離位置A1に存在する部品P2は、ポケット35内で偏在していたり、ポケットロック等が発生していたりする状態で剥離位置A1に到達しても、ポケット35の中心位置に移動される。
すなわち、図8A、図8Bに基づき説明した通り、部品P2は超音波振動による浮揚力F1及び保持力F2によって、一旦浮揚すると共にポケット35の中央に向かうように振動する。超音波振動の印加停止により部品P2はポケット35の底部35Bに接面することになるが、その際にはポケット35内での偏在やポケットロック等が解消されている。従って、いずれ部品P2が部品吸着位置A2に位置するとき、ノズル21による部品P2の吸着動作を良好に行わせることができる。
続いて全体制御部45は、ヘッドユニット5の他のヘッド20に部品を吸着させるか否かを判断する(ステップS7)。これ以上の部品吸着動作を行わない場合は(ステップS7でNO)、部品のプリント基板3への装着動作に移行する。部品吸着動作を継続する場合は(ステップS7でYES)、ステップS1に戻って処理を続ける。
以上説明した第1実施形態に係る部品供給装置40を備える部品装着装置1によれば、部品Pのポケット35内での偏在やポケットロック等を解除させた状態で、ヘッド20(ノズル21)による部品Pの取り出しを行わせることができる。従って、部品Pの部品供給テープ32からの吸着成功率を向上させることができる。また、超音波振動によって部品Pを非接触で吸着に適した状態に至らせるので、部品Pを傷めることもない。
上記実施形態では、振動部60が剥離位置A1の近傍に配設される例を示した。これは一例であり、部品供給テープ32の搬送経路上であって、リール31から部品供給テープ32が引き出される引き出し位置から部品吸着位置A2までのいずれの位置に振動部60を配置しても良い。例えば、カバーテープ34が剥離される前に超音波振動を部品Pに与えるようにすれば、ポケット35からの部品Pの飛び出しの懸念を払拭できる。しかし、カバーテープ34の剥離によって、ポケット35内における部品Pの姿勢が変わる場合もある。このため、剥離位置A1の近傍において振動部60が部品Pに対して振動を与えようにすれば、部品吸着位置A2において部品Pを吸着し易い状態とする確度を高めることができる。なお、レイアウトが許容すれば、部品吸着位置A2により近い位置に振動部60を配置するようにしても良い。
また、図9に示したフローでは、ヘッド20の下降及び上昇動作が実行された後(ステップS3、S4)、振動部60を起動及び停止(ステップS5、S6)させる例を示した。これに代えて、ヘッド20の下降〜上昇動作と振動部60を起動〜停止とを同期して実行させても良い。或いは、部品Pの吸着タイミングを外して、ヘッド20の下降時又は上昇時に振動部60を動作させても良い。
図10は、本発明の第2実施形態に係る部品供給装置40Aの装置構成及び電気的構成を示すブロック図である。部品供給装置40Aが第1実施形態と相違する点は、超音波振動を発生する振動部60ではなく、スプロケット50を介して部品Pに対して振動を与える振動部が採用されている点である。
第2実施形態のモータ制御部42Aは、スプロケット50を振動モードで回転させる微動駆動部421(モータ制御部)を備える。微動駆動部421は、前記振動モードを実行するとき、スプロケット50を、部品供給テープ32を送り出す正転方向D4(図10の時計方向)とその逆転方向D5(反時計方向)とに微小回転角だけ交互に回転させるよう、駆動モータ41を動作させる。全体制御部45は、ポケットロックの解消のために部品Pに振動を与える際、微動駆動部421を制御して前記振動モードを実行させる。スプロケット50は部品供給テープ32と係合している。従って、スプロケット50を正逆回転するよう微動させることによって、部品供給テープ32を介してポケット35内の部品Pに振動を与えることができる。
前記振動モードの制御において、正転方向D4と逆転方向D5との間の切り替えは、msオーダーで行うことが望ましい。また、前記振動モードを実行させるタイミングは、部品供給テープ32がピッチ送りされた後、ヘッド20が下降する前のタイミング、又は下降を行っているタイミングとすることができる。或いは、ヘッド20が下降を開始してからノズルにより部品Pが吸着され、その後に上昇している間、前記振動モードを継続して実行させるようにしても良い。
この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、部品Pに少なくとも水平方向の振動を与えることによって、当該部品Pのポケットロック等を解消することができる。また、スプロケット50を利用して前記部品に対して振動を与える構成であるので、振動発生のための新たな機構を部品供給装置4に追加する必要がない。なお、適宜な振動子をスプロケット50に当接させることによって、スプロケット50を振動させるようにしても良い。
図11は、本発明の第3実施形態に係る部品供給装置40Bの装置構成及び電気的構成を示すブロック図である。部品供給装置40Bが第1実施形態と相違する点は、振動部が、部品供給テープ32の搬送方向D1に離間して2箇所に配置されている点である。すなわち、部品供給装置40Bは第1振動子61及び第2振動子62と、これらを駆動する振動子制御部43Aとを備えている。第1振動子61及び第2振動子62としては、第1実施形態において説明した超音波振動子を用いることができる。
第1振動子61は、剥離位置A1よりも搬送方向D1の上流側に配置されている。つまり、第1振動子61は、キャリアテープ33からカバーテープ34が剥離される前の位置に配置されている。第2振動子62は、部品吸着位置A2と剥離位置A1との間に配置されている。第1振動子61は第2振動子62よりも大きな振動力を発生する。振動力の調整は、振動子自体の振動発生能力が異なるものを選択する、若しくは、振動子制御部43Aが各々第1振動子61、第2振動子62に与える駆動パワーを調整する、等の手段によって実現できる。
第3実施形態の部品供給装置40Bによれば、比較的大きな振動力を発生する第1振動子61によって、部品Pのポケットロックを解除し、その後、第2振動子62によって部品Pをポケット35の中心位置へ確実に移動させる、という動作を実現することができる。なお、第1振動子61の配置位置では、キャリアテープ33からカバーテープ34が剥離されていない状態であるため、第1振動子61から部品Pに大きな振動力が与えられても、部品Pはポケット35から飛び出すことはない。また、カバーテープ34の剥離時に毛羽が発生しても、第2振動子62が与える振動によって、その影響を排除することができる。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る部品供給装置は、部品を収容する複数のポケットを備えた本体部と、該ポケットの上面開口を覆うカバーテープとを備える部品供給テープを、所定の部品吸着位置へ搬送する搬送部と、前記ポケットに収容されている前記部品を、上下方向及び水平方向の双方に振動させる振動部と、を備える。
この部品供給装置によれば、振動部によってポケット内の部品が上下方向だけでなく、水平方向にも振動させられる。これにより、前記ポケット内で前記部品のポケットロック等が発生している場合でも、これを解除することが可能となる。
上記の部品供給装置において、前記部品は、少なくとも前記部品供給テープの搬送方向及び該搬送方向と直交する方向において、前記ポケットの内壁面との間に隙間が形成される状態で前記ポケットに収容されており、前記振動部は、前記搬送方向及び直交する方向において前記部品が前記ポケットの中心に向かうように、前記部品を振動させることが望ましい。
この部品供給装置によれば、振動部が部品に振動を与えることによって、当該部品とポケットの内壁との間には、前記搬送方向及び直交する方向のいずれにおいても隙間が形成される。従って、ポケットロックを確実に解消することができる。
この場合、前記振動部は、前記部品供給テープの搬送経路に配設される超音波振動子を含み、前記超音波振動子は、前記部品供給テープの前記本体部の下方側から前記部品に超音波振動を作用させることが望ましい。
前記振動部が前記超音波振動を部品に作用させることにより、当該部品はポケット内において音響放射圧によって浮揚する。さらに、音響粘性流によって、当該部品をポケットの中央位置に保持する保持力が働く。従って、前記部品を前記ポケットの中心に向かわせるための構成を、前記超音波振動子の配設という簡素な構成にて実現することができる。
上記の部品供給装置において、前記カバーテープが、前記部品吸着位置よりも前記部品供給テープの搬送方向上流に設定された所定の位置で前記ポケットの上方から除かれる場合において、前記振動部が前記部品に対して振動を与える位置が、前記所定の位置の近傍であることが望ましい。
一般に、前記所定の位置は前記部品吸着位置よりも僅かに上流側の位置にある。また、カバーテープの除去によって、ポケット内における部品の姿勢が変わる場合もある。上記の部品供給装置によれば、前記所定の位置の近傍において振動部が前記部品に対して振動を与える。従って、前記部品吸着位置において部品を吸着し易い状態とする確度を高めることができる。
上記の部品供給装置において、前記搬送部及び前記振動部の動作を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記搬送部が、前記ポケットの配列ピッチ単位で前記部品供給テープをピッチ送りするよう制御すると共に、前記振動部が、前記ピッチ送りの単位で起動及び停止を行うよう制御することが望ましい。
この部品供給装置によれば、常時振動部を動作させるのではなく、各ポケットに収容されている部品毎に、タイムリーに振動を与え、的確な部品の吸着を行わせることが可能となる。
上記の部品供給装置において、前記搬送部は、前記部品供給テープの前記本体部の一部と係合し、回転されることによって該部品供給テープを送り出すスプロケットと、前記スプロケットを回転駆動する駆動モータと、を含み、前記振動部は、前記スプロケットを介して前記部品に対して振動を与えることが望ましい。
この部品供給装置によれば、前記スプロケットを利用して前記部品に対して振動を与える構成であるので、振動発生のための新たな機構を部品供給装置に追加する必要がない。
この場合、前記振動部は、前記駆動モータを制御するモータ制御部を含み、前記モータ制御部は、前記部品に対して振動を与える際、前記スプロケットを、前記部品供給テープを送り出す正転方向とその逆転方向とに微小回転角だけ交互に回転させるよう、前記駆動モータを制御することが望ましい。
前記スプロケットは部品供給テープと係合している。上記の部品供給装置によれば、前記スプロケットを正逆回転するよう微動させることによって、前記部品供給テープを介してポケット内の部品に振動を与えることができる。
上記の部品供給装置において、前記カバーテープが、前記部品吸着位置よりも前記部品供給テープの搬送方向上流に設定された所定の位置で前記ポケットの上方から除かれる場合において、前記振動部は、前記部品に対して振動を与える第1振動子及び第2振動子を含み、前記第1振動子は前記第2振動子よりも大きな振動力を発生するものであり、前記第1振動子は、前記所定の位置よりも上流側に配置され、前記第2振動子は、前記部品吸着位置と前記所定の位置との間に配置されていることが望ましい。
この部品供給装置によれば、比較的大きな振動力を発生する第1振動子によって、部品のポケットロックを解除し、その後、第2振動子によって部品をポケットの中心位置へ確実に移動させる、という動作を実現することができる。なお、第1振動子の配置位置では、部品供給テープからカバーテープが除去されていない状態であるため、前記第1振動子から大きな振動力が与えられても、部品はポケットから飛び出すことはない。
以上説明した本発明によれば、ポケット内に収容された部品の取り出しエラーを可及的に減らすことのできる部品供給装置を提供することができる。

Claims (5)

  1. 部品を収容する複数のポケットを備えた本体部と、該ポケットの上面開口を覆うカバーテープとを備える部品供給テープを、所定の部品吸着位置へ搬送する搬送部と、
    前記ポケットに収容されている前記部品を、上下方向及び水平方向の双方に振動させる振動部と、
    を備える部品供給装置において、
    前記部品は、少なくとも前記部品供給テープの搬送方向及び該搬送方向と直交する方向において、前記ポケットの内壁面との間に隙間が形成される状態で前記ポケットに収容されており、
    前記振動部は、前記搬送方向及び該搬送方向と直交する方向において前記部品が前記ポケットの中心に向かうように、前記部品を振動させる、部品供給装置。
  2. 請求項1に記載の部品供給装置において、
    前記振動部は、前記部品供給テープの搬送経路に配設される超音波振動子を含み、
    前記超音波振動子は、前記部品供給テープの前記本体部の下方側から前記部品に超音波振動を作用させる、部品供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の部品供給装置において、
    前記カバーテープが、前記部品吸着位置よりも前記部品供給テープの搬送方向上流に設定された所定の位置で前記ポケットの上方から除かれる場合において、
    前記振動部が前記部品に対して振動を与える位置が、前記所定の位置の近傍である、部品供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の部品供給装置において、
    前記搬送部及び前記振動部の動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記搬送部が、前記ポケットの配列ピッチ単位で前記部品供給テープをピッチ送りするよう制御すると共に、
    前記振動部が、前記ピッチ送りの単位で起動及び停止を行うよう制御する、部品供給装置。
  5. 請求項1に記載の部品供給装置において、
    前記カバーテープが、前記部品吸着位置よりも前記部品供給テープの搬送方向上流に設定された所定の位置で前記ポケットの上方から除かれる場合において、
    前記振動部は、前記部品に対して振動を与える第1振動子及び第2振動子を含み、前記第1振動子は前記第2振動子よりも大きな振動力を発生するものであり、
    前記第1振動子は、前記所定の位置よりも上流側に配置され、
    前記第2振動子は、前記部品吸着位置と前記所定の位置との間に配置されている、部品供給装置。
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