JP2003273562A - 電磁波シールドシートおよび電子機器 - Google Patents

電磁波シールドシートおよび電子機器

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JP2003273562A
JP2003273562A JP2002068824A JP2002068824A JP2003273562A JP 2003273562 A JP2003273562 A JP 2003273562A JP 2002068824 A JP2002068824 A JP 2002068824A JP 2002068824 A JP2002068824 A JP 2002068824A JP 2003273562 A JP2003273562 A JP 2003273562A
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electromagnetic wave
wave shield
circuit board
shield sheet
insulating film
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JP2002068824A
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Koichi Yamaguchi
公一 山口
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気素子を実装した回路基板の不規則な形状
になじみ易く、回路基板に設けた接地電極への位置決め
が容易で、かつ、回路基板に設けた接地電極への導通が
とり易い電磁波シールドシートを提供する。 【解決手段】 電磁波シールドシート1は、それぞれ伸
縮性を有する導電膜2と絶縁膜3を接合して構成したも
のである。絶縁膜3の表面には粘着層6が設けられてい
る。導電膜2の絶縁膜3を接合した面の外周縁部には、
導電膜2や絶縁膜3よりも伸長率の低い材料からなる額
縁状の位置決め用部材4が接合されている。この位置決
め用部材4の表面にも粘着層6が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールドシ
ート、特に、回路基板に実装された電気素子を被覆する
ための電磁波シールドシート、および、この電磁波シー
ルドシートを用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁波シールドシートとし
て、特開平11−354981号公報記載のものが知ら
れている。この電磁波シールドシートは、金属膜を表面
に形成した糸を編んだ布からなり、伸縮性を有し、成形
体の不規則な形状になじみ、破損することがない。ま
た、特公平3−1840号公報には、金属を蒸着させた
繊維で編んだ布の両面に、樹脂フィルムを接合させた電
磁波シールドシートが記載されている。さらに、特開2
001−217587号公報には、金属繊維からなる導
電性シートを片面に積層した伸縮性シートの他方の面に
粘着剤層を形成してなる電磁波シールドシートが記載さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁波シールドシートは、シート全体が伸縮性を有して
いるため、電気素子を実装した回路基板上に電磁波シー
ルドシートを貼りつけると、電磁波シールドシートの変
形(型くずれ)により、回路基板の所定の区画からはみ
出る心配があった。
【0004】さらに、従来は、電磁波シールドシートを
回路基板上の接地電極に電気的に接続する場合、特開平
6−120684号公報に記載されているように、ねじ
(金属ピン)で留められており、部品点数が多かった。
そして、電磁波シールドシートの回路基板への貼り付け
作業が煩雑であった。
【0005】そこで、本発明の目的は、電気素子を実装
した回路基板の不規則な形状になじみ易く、回路基板に
設けた接地電極への位置決めが容易で、かつ、回路基板
に設けた接地電極への導通がとり易い電磁波シールドシ
ート、および、この電磁波シールドシートを用いた電子
機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するため、本発明に係る電磁波シールドシートは、そ
れぞれ伸縮性を有する導電膜と絶縁膜を接合して構成さ
れたものであり、導電膜の絶縁膜側上に、導電膜および
絶縁膜よりも伸長率の低い材料からなる位置決め用部材
を接合し、該位置決め用部材の表面に粘着層を設けたこ
とを特徴とする。位置決め用部材は、金属箔などからな
る導電体であることが好ましい。電磁波シールド効果が
大きくなるからである。
【0007】以上の構成により、伸長率の低い位置決め
用部材が、伸長率の高い導電膜や絶縁膜の伸び量を規制
するため、電磁波シールドシート全体が変形(型くず
れ)しない。従って、電磁波シールドシートの、回路基
板に設けた接地電極への位置決めが容易になる。
【0008】導電膜には、糸に金属材を被膜した導電糸
を編成した導電布、あるいは、布に金属材を被膜した導
電布が好ましい。また、絶縁膜には、発泡加工された樹
脂膜が好ましい。これにより、電磁波シールドシート
は、優れた伸縮性を有し、電気素子を実装した回路基板
の不規則な形状になじみ易くなる。
【0009】さらに、絶縁膜に磁性体粉を混入させるこ
とにより、絶縁膜内で磁気損失を発生させることがで
き、ノイズ除去効果が向上する。
【0010】また、本発明に係る電磁波シールドシート
は、それぞれ伸縮性を有する導電膜と絶縁膜を接合して
構成されたものであり、絶縁膜の表面に粘着層を設ける
とともに、導電膜の舌片が絶縁膜側に折り返され、絶縁
膜の表面に露出していること、を特徴とする。以上の構
成により、電磁波シールドシートを回路基板上の接地電
極に容易に導通することができる。
【0011】また、絶縁膜の表面に設けられた粘着層の
周辺部の粘着力より中央部の粘着力の方を低く設定する
ことにより、電磁波シールドシートの回路基板への貼り
付け作業で、貼り付け位置がずれた際などの修正がやり
易くなる。さらに、電磁波シールドシートの取り外しが
容易なため、メンテナンス修理が容易になる。
【0012】回路基板に発熱量の大きい電気素子が実装
されていても、この発熱量の大きい電気素子を覆うよう
に、絶縁膜に高熱伝導部を設けることにより、放熱性が
向上する。
【0013】また、本発明に係る電子機器は、電気素子
が実装された回路基板と、この回路基板に実装された電
気素子を被覆するための、前述の特徴を有する電磁波シ
ールドシートとを備えている。以上の構成により、電磁
波シールドシートの貼り付け作業が容易で、電磁波シー
ルド特性の優れた電子機器が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電磁波シール
ドシートおよび電子機器の実施の形態について添付の図
面を参照して説明する。
【0015】[第1実施形態、図1〜図4]図1は、電
磁波シールドシート1を用いた電子機器の一実施形態を
示す断面図であり、図2はその分解斜視図、図3は電磁
波シールドシート1を裏面側から見た斜視図である。た
だし、図3においては、粘着層6の表示を省略してい
る。回路基板30には電気素子31,32がはんだ等で
実装され、これらの電気素子31,32の上に電磁波シ
ールドシート1が被せられている。さらに、その上をプ
ラスチックカバー40が覆っている。
【0016】回路基板30の表面には、電気素子31,
32の外部端子がそれぞれ電気的に接続される接続ラン
ド35a,35b、36a,36bと、電磁波シールド
シート1の導電膜2が電気的に接続される接地電極Gと
が形成されている。接地電極Gは回路基板30の外周縁
部に配設されており、さらに、接地電極Gの所定の位置
にスルーホール38が設けられている。
【0017】電磁波シールドシート1は、それぞれ伸縮
性を有する導電膜2と絶縁膜3を接合して構成したもの
である。絶縁膜3の表面には粘着層6が設けられてい
る。導電膜2の絶縁膜3を接合した面の外周縁部には、
導電膜2や絶縁膜3よりも伸長率の低い材料からなる額
縁状の位置決め用部材4が接合されている。この位置決
め用部材4の表面にも粘着層6が設けられている。
【0018】導電膜2には、糸に金属材を被膜した導電
糸を編成した導電布や、布に金属材を被膜した導電布な
どが用いられる。また、絶縁膜3には、発泡加工された
樹脂膜などが用いられる。
【0019】本第1実施形態の電磁波シールドシート1
は、以下のようにして製造する。伸縮性導電布(伸縮性
導電膜)2の片面に、その外周部に沿って額縁状に導電
性両面テープ(位置決め用部材)4を貼り付ける。さら
に、導電性両面テープ4で囲んだ内側の部分を埋めるよ
うに、伸縮性導電布2の片面に電気絶縁性両面テープ
(絶縁膜)3を貼り付ける。額縁状の導電性両面テープ
4の伸長率は、伸縮性導電布2や電気絶縁性両面テープ
3の伸長率より低くなるように設定される。
【0020】両面テープ3,4の伸縮性導電布2と反対
側の面に塗布されている粘着剤が、それぞれ粘着層6と
される。ここで、導電性両面テープ4の粘着層6の粘着
力より、電気絶縁性両面テープ3の粘着層6の粘着力の
方を低くすることが好ましい。あるいは、電気絶縁性両
面テープ3の粘着層6の粘着力を、シート1の外周部近
傍では導電性両面テープ4と同等とし、シート1の中央
部では弱くするか、または粘着力を零にすることが好ま
しい。これにより、電磁波シールドシート1を回路基板
30に貼り付ける作業で、貼り付け位置がずれた際など
の修正がやり易くなる。さらに、電磁波シールドシート
1の取り外しが容易になるため、メンテナンス修理が容
易になり、リサイクル作業の負担も軽減できる。
【0021】伸縮性導電布2は、ナイロン糸やポリエス
テル糸に銀や銅ニッケルめっきをした導電糸を、ニット
状に縦編み、横編み、丸編み等を行ったものか、非導電
糸の編み布に後めっきをしたものを用いる。また、伸縮
性導電布2の伸長率は、糸の材質、太さ(デニール)、
編み方の種類、編み目のサイズ、編んだ後に布を安定化
させるためのサーモセットの時に加えるテンション値な
どで調整できる。
【0022】電気絶縁性両面テープ3は、アクリルフォ
ーム等の発泡材からなる、伸びやすいものを用いる。伸
長率は、材質、フォーム加工の気泡の比率、テープの厚
みなどで調整できる。さらに、電気絶縁性両面テープ3
は、通常、非磁性体であるが、アクリルフォーム等にフ
ェライト等の磁性粉を混入、分散させた磁性両面テープ
を用いると、磁性体の磁気損失でノイズ対策効果が高ま
る。
【0023】導電性両面テープ4は、銅やアルミ等の金
属箔の両面に導電性粘着剤を塗布したものを用いる。銅
やアルミの箔をベースにしているので伸長率は小さい。
【0024】さらに、本第1実施形態では、電気絶縁性
両面テープ3の一部分に、周囲より熱伝導性が高い高熱
伝導部5を設けている。高熱伝導部5には、例えばシリ
コンゴム等の樹脂にアルミナやフェライトの粉をフィラ
ーとして配合したゲル状のシートを用いる。これによ
り、回路基板30上に発熱量の大きい電気素子31が搭
載されていても、高熱伝導部5で電気素子31を覆い被
せるようにすれば、優れた放熱性が得られる。この結
果、電磁波シールドシート1の放熱性を向上させること
ができる。
【0025】さらに、電磁波シールドシート1の導電性
両面テープ4の所定の位置に穴8を設ける。この穴8
は、電磁波シールドシート1を回路基板30へ貼り付け
る際の位置決めに利用できるとともに、電磁波シールド
シート1を回路基板30にねじ留めする場合には、導電
性両面テープ4と回路基板30の接地電極Gとの導通を
より確実なものにする。
【0026】なお、位置決め用部材4は必ずしも額縁形
状でなくてもよく、電磁波シールドシート1の対向する
1組の辺あるいは対向する2組の辺にそれぞれ貼り付け
る帯状のものでもよい。
【0027】一般に、このような電磁波シールドシート
1は、シール製品と同様に、台紙上に連続して整列させ
た状態で納入される。使用時には、台紙から電磁波シー
ルドシート1を手で剥がすので、あまり伸びやすいと電
磁波シールドシート1が型くずれしてしまう。そこで、
製造工程において、指で引っ張ることを想定して、指で
つかむ電磁波シールドシート1の幅を25mmとして、
25mm幅の電磁波シールドシート1を100g程度の
力(1.0ニュートン)で引っ張った時の伸びが、50
%以下となることが好ましい。一方、回路基板30上の
電気素子31,32の凹凸に沿うように貼り付けるに
は、手で引っ張って10%以上の伸びが必要である。こ
のため、25mm幅の電磁波シールドシート1を100
g程度の力(1.0ニュートン)で引っ張った時の伸び
は、10〜50%の範囲にあることが好ましい。以上の
考察から、伸長率が10〜200%の伸縮性導電布2と
電気絶縁性両面テープ3とを貼り合わせて伸長率が10
〜50%の電磁波シールド材を形成する。
【0028】次に、以上の構成からなる電磁波シールド
シート1を回路基板30に取り付ける手順の一例を説明
する。回路基板30の表面に対して電磁波シールドシー
ト1の裏面が平行になるように、回路基板30の上方に
電磁波シールドシート1を配置し、その態勢のまま、電
磁波シールドシート1を降下させて貼り付ける。あるい
は、電磁波シールドシート1を傾けて、電磁波シールド
シート1の長手方向の一端部の導電性両面テープ4を先
に貼り付けてから、長手方向の他端部に向かって除々に
貼り付ける。
【0029】伸縮性の小さい導電性両面テープ4が、伸
縮性の高い導電布2と電気絶縁性両面テープ3の伸び量
を規制するので、電磁波シールドシート1全体が変形
(型くずれ)しない。その結果、電磁波シールドシート
1の、回路基板30に設けた接地電極Gへの位置決めが
容易になる。また、電磁波シールドシート1は、優れた
伸縮性を有しており、電気素子31,32を実装した回
路基板30の不規則な形状になじみ易い。
【0030】電磁波シールドシート1の導電布2は、導
電性両面テープ4を介して、回路基板30の接地電極G
に電気的に接続されている。従って、携帯電話などの電
子機器の筐体内に固定された回路基板30へ混入する電
磁波ノイズを遮断すると同時に、回路基板30自体が放
出する電磁波ノイズを遮断することができる。なお、位
置決め用部材4は、導電布2と接地電極Gを導通できれ
ば、額縁形状の全体が導電性を有したものである必要は
なく、その一部分が導電性を有しておればよい。
【0031】また、本第1実施形態では、電磁波シール
ドシート1と回路基板30の機械的固定と電気的導通を
より一層確実なものにするために、ピン端子状の接地部
材26(ただし、図2には接地部材26を三つしか表示
していない)を用いている。接地部材26は、金属板を
切り出した平板十字状(形状は任意であり、T字状でも
よい)のものであり、電磁波シールドシート1の導電布
2の表面に接触する接触部26aと、電磁波シールドシ
ート1の厚み方向に貫通して回路基板30の板厚の略中
間に達する貫通部26bとを有している。接地部材26
は、電磁波シールドシート1の穴8と回路基板30のス
ルーホール38に挿通することにより、導電布2と接地
電極Gを接地部材26を介して導通させるとともに、機
械的に固定する。
【0032】従って、この接地部材26を用いた場合に
は、位置決め用部材4は導電性を有していなくてもよ
く、例えばアクリルなどの樹脂板に粘着層を形成したも
のを用いてもよい。さらに、絶縁膜3や位置決め用部材
4は必ずしも両面テープでなくてもよく、回路基板30
の電磁波シールドシート1を仮固定できる程度の弱い粘
着力があればよい。
【0033】また、図4に示すように、等しいサイズの
伸縮性導電膜2と絶縁膜3を接合し、この絶縁膜3の外
周縁部に額縁状の位置決め用部材4を接合した電磁波シ
ールドシート1Aであってもよい。絶縁膜3や位置決め
用部材4の表面には粘着層6が設けられている。一方、
回路基板30Aは、裏面の外周縁部に接地電極Gを配設
しており、さらに、接地電極Gの所定の位置にスルーホ
ール38が設けられている。
【0034】また、接地部材26Aは、電磁波シールド
シート1の厚み方向に貫通して回路基板30の裏面に達
する貫通部26bを有するねじ状のものである。接地部
材26Aは、電磁波シールドシート1の穴8と回路基板
30のスルーホール38に挿通することにより、導電布
2と回路基板30の裏面に設けた接地電極Gを接地部材
26Aを介して導通させるとともに、機械的に固定す
る。
【0035】[第2実施形態、図5〜図9]図5は電磁
波シールドシートの別の実施形態を示す斜視図である。
電磁波シールドシート51は、それぞれ伸縮性を有する
導電膜52と絶縁膜53を接合して構成したものであ
る。絶縁膜53の表面には粘着層56(図7参照)が設
けられている。電磁波シールドシート51の外周縁部に
は複数の舌片54が設けられている。この舌片54を、
図6に示すように、導電膜52が外側になるように絶縁
膜53側に折り返すことで、導電膜52の一部を絶縁膜
53側に露出させている。なお、図6において、粘着層
56は省略されている。
【0036】以上の構成からなる電磁波シールドシート
51は、粘着層56によって、電子機器の筐体内に固定
された回路基板30に貼り付けられる。そして、電磁波
シールドシート51の導電膜52は、図7に示すよう
に、舌片54を介して、回路基板30の接地電極Gに接
続される。従って、構成部材の点数が最小限でありなが
ら、回路基板30の接地電極Gに容易に導通することが
できる電磁波シールドシート51が得られる。また、舌
片54を折り返すことにより、電磁波シールドシート5
1の外周部の伸縮性が低くなるので、電磁波シールドシ
ート51全体が変形(型くずれ)しにくくなる。その結
果、電磁波シールドシート51の接地電極Gへの位置決
めが容易になる。
【0037】また、図8に示すように、外周縁部近傍に
円弧状等の切れ目を入れて形成した舌片56を、図9に
示すように、導電膜52が外側になるように絶縁膜53
側に折り返すことで、導電膜52の一部を絶縁膜53側
に露出させた電磁波シールドシート51Aであってもよ
い。この電磁波シールドシート51Aは、折り返した舌
片56と電磁波シールドシート51Aの外周縁との間の
部分に、導電膜52や絶縁膜53よりも伸長率の低い材
料からなる額縁状の位置決め用部材57が接合されてい
る。この位置決め用部材57の表面にも粘着層が設けら
れている。これにより、電磁波シールドシート51A全
体の変形(型くずれ)をより一層防ぐことができる。な
お、図8および図9では、理解し易いように導電膜52
の部分を斜線で表示している。また、図9において、粘
着層は省略されている。
【0038】[他の実施形態]なお、本発明に係る電磁
波シールドシートおよび電子機器は、前記実施形態に限
定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更す
ることができる。例えば、前記第1実施形態において、
位置決め用部材4に粘着層6が設けられておれば、電磁
波シールドシート1の回路基板30への貼り付けは可能
であり、絶縁膜3の粘着層6は必ずしも必要ではない。
【0039】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、伸長率の低い位置決め用部材が、伸長率の高い
導電膜や絶縁膜の伸び量を規制するため、電磁波シール
ドシート全体が変形(型くずれ)しない。従って、電磁
波シールドシートの、回路基板に設けた接地電極への位
置決めが容易になる。
【0040】また、本発明によれば、導電膜の舌片が絶
縁膜側に折り返され、絶縁膜の表面に露出しているの
で、電磁波シールドシートを回路基板上の接地電極に容
易に導通させることができるとともに、電磁波シールド
シートの外周縁部の伸縮性が低くなり、電磁波シールド
シート全体の変形(型くずれ)を防止できる。
【0041】また、本発明に係る電磁波シールドシート
を備えることにより、電磁波シールドシートの貼り付け
作業が容易で、電磁波シールド特性の優れた電子機器を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁波シールドシートおよび電子
機器の第1実施形態を示す垂直断面図。
【図2】図1に示した電磁波シールドシートを回路基板
に貼り付ける手順を説明するための分解斜視図。
【図3】図1に示した電磁波シールドシートを裏面側か
ら見た斜視図。
【図4】変形例を示す垂直断面図。
【図5】本発明に係る電磁波シールドシートおよび電子
機器の第2実施形態を示す斜視図。
【図6】図5に示した電磁波シールドシートを裏面側か
ら見た斜視図。
【図7】図5に示した電磁波シールドシートを回路基板
に貼り付けた状態を示す垂直断面図。
【図8】変形例を示す斜視図。
【図9】図8に示した電磁波シールドシートを裏面側か
ら見た斜視図。
【符号の説明】
1,1A,51,51A…電磁波シールドシート 2,52…導電膜(伸縮性導電布) 3,53…絶縁膜(電気絶縁性両面テープ) 4,57…位置決め用部材(導電性両面テープ) 5…高熱伝導部 6,56…粘着層 26…接地部材 26a…接触部 26b…貫通部 30…回路基板 31,32…電気素子 54,56…舌片 G…接地電極

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板に実装された電気素子を被覆す
    るための電磁波シールドシートにおいて、 前記電磁波シールドシートが、それぞれ伸縮性を有する
    導電膜と絶縁膜を接合して構成されたものであり、前記
    導電膜の絶縁膜側上に、前記導電膜および前記絶縁膜よ
    りも伸長率の低い材料からなる位置決め用部材を接合
    し、該位置決め用部材の表面に粘着層を設けたことを特
    徴とする電磁波シールドシート。
  2. 【請求項2】 前記導電膜が、糸に金属材を被膜した導
    電糸を編成した導電布、および、布に金属材を被膜した
    導電布のいずれか一方の導電布であり、前記絶縁膜が発
    泡加工された樹脂膜であることを特徴とする請求項1に
    記載された電磁波シールドシート。
  3. 【請求項3】 前記絶縁膜には磁性体粉が混練されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載され
    た電磁波シールドシート。
  4. 【請求項4】 前記位置決め用部材が導電体であること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載され
    た電磁波シールドシート。
  5. 【請求項5】 前記導電体が金属箔であることを特徴と
    する請求項4に記載された電磁波シールドシート。
  6. 【請求項6】 前記絶縁膜に高熱伝導部を設けたことを
    特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載された
    電磁波シールドシート。
  7. 【請求項7】 電気素子が実装され、かつ、接地電極が
    表面に設けられた回路基板と、 請求項1〜請求項6のいずれかに記載された電磁波シー
    ルドシートと、 前記電磁波シールドシートの導電膜と前記回路基板の接
    地電極とを電気的に接続するための接地部材とを備え、 前記接地部材が、前記電磁波シールドシートの導電膜の
    表面に接触する接触部と、前記電磁波シールドシートを
    厚み方向に貫通して前記回路基板の板厚の略中間に達す
    る貫通部とを有していること、 を特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 電気素子が実装され、かつ、接地電極が
    裏面に設けられた回路基板と、 請求項1〜請求項6のいずれかに記載された電磁波シー
    ルドシートと、 前記電磁波シールドシートの導電膜と前記回路基板の裏
    面に設けられた接地電極とを電気的に接続するための接
    地部材とを備え、 前記接地部材が、前記電磁波シールドシートの導電膜の
    表面に接触する接触部と、前記電磁波シールドシートを
    厚み方向に貫通して前記回路基板の裏面に達する貫通部
    とを有していること、 を特徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 回路基板に実装された電気素子を被覆す
    るための電磁波シールドシートにおいて、 前記電磁波シールドシートが、それぞれ伸縮性を有する
    導電膜と絶縁膜を接合して構成されたものであり、前記
    絶縁膜の表面に粘着層を設けるとともに、前記導電膜の
    舌片が前記絶縁膜側に折り返され、絶縁膜の表面に露出
    していること、 を特徴とする電磁波シールドシート。
  10. 【請求項10】 前記導電膜の縁部の舌片が前記絶縁膜
    の表面の縁部に露出していることを特徴とする請求項9
    に記載された電磁波シールドシート。
  11. 【請求項11】 前記絶縁膜の表面に設けられた粘着層
    の周辺部の粘着力より中央部の粘着力の方が低いことを
    特徴とする請求項9または請求項10に記載された電磁
    波シールドシート。
  12. 【請求項12】 前記絶縁膜に高熱伝導部を設けたこと
    を特徴とする請求項9〜請求項11のいずれかに記載さ
    れた電磁波シールドシート。
  13. 【請求項13】 電気素子が実装され、かつ、接地電極
    が表面に設けられた回路基板と、 請求項9〜請求項12のいずれかに記載された電磁波シ
    ールドシートとを備え、 前記電磁波シールドシートの絶縁膜の表面に露出した導
    電膜の舌片が、前記回路基板の接地電極に電気的に接続
    していること、 を特徴とする電子機器。
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