JP2003273063A - 半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置および方法 - Google Patents

半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置および方法

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JP2003273063A JP2002068489A JP2002068489A JP2003273063A JP 2003273063 A JP2003273063 A JP 2003273063A JP 2002068489 A JP2002068489 A JP 2002068489A JP 2002068489 A JP2002068489 A JP 2002068489A JP 2003273063 A JP2003273063 A JP 2003273063A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業効率が高く低コストでエッジレリーフ工程
を行えるようにするとともに、酸化膜のレリーフ幅を高
精度に制御し、さらに半導体ウェーハの周方向にわたっ
てレリーフ幅を均一にする。 【解決手段】エッチング液吐出手段30、回転手段3
7、ガス吐出手段34、35のうち少なくとも一つを制
御することにより半導体ウェーハ20のエッジ部24の
酸化膜除去幅δを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウェーハのエ
ッジ部の酸化膜を目標とする除去幅に除去することがで
きる装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン基板上にエピタキシャル層を成
長させるために、シリコン基板として低抵抗のものが一
般的に使用される。ここで高温プロセス中にシリコン基
板からドーパントが外部に拡散することを防止するため
に、シリコンウェーハの裏面側にシリコン酸化膜を成長
させることが一般的に行われる。
【0003】図10(a)に示すようにシリコン酸化膜
23は、炉の中で気相成長によりシリコンウェーハ20
の鏡面21側とは反対の裏面22側に形成される。しか
し気相成長中にシリコンウェーハ20の鏡面21側にも
シリコン酸化膜23が回り込んで成長し、シリコンウェ
ーハ20のエッジ部分24に不要なシリコン酸化膜23
が形成されてしまう。
【0004】シリコンウェーハ20のエッジ部分24に
形成されたシリコン酸化膜23は、後工程で発塵源とし
て働く。具体的にはエピタキシャル成長の工程でノジュ
ールなどの不良を引き起こす原因になる。またシリコン
ウェーハ20のエッジ部分24に形成されたシリコン酸
化膜23を核として欠陥が成長するためシリコンウェー
ハ製造の歩留まりを下げる原因となる。
【0005】そこでシリコンウェーハ20のエッジ部分
24に形成されたシリコン酸化膜24については、これ
をつぎの工程(エッジレリーフ工程)で、エッチング処
理などによって除去することが従来より行われている。
【0006】しかしシリコンウェーハ20の裏面22側
のエッジ部分24の除去幅については、これを精度よく
管理する必要がある。除去幅が変動するとドーパントの
外部拡散量が変動してシリコンウェーハ周縁部における
エピタキシャル成長層の抵抗率がばらつく原因になるか
らである。
【0007】図11、図12に、エッジレリーフ工程で
行われている従来のエッジレリーフ方法を示す。
【0008】図11は、ミラー面取り方式と呼ばれるエ
ッジレリーフ方法を示している。
【0009】同図11(a)に示すようにチャック41
により支持されているシリコンウェーハ20のエッジ部
分24に研磨ドラム40を押し当て、研磨ドラム40を
回転中心軸42を回転中心にして回転させる。これによ
りシリコンウェーハ20のエッジ部分24に形成された
シリコン酸化膜23が除去される。
【0010】図11(b)はシリコン酸化膜23を除去
した様子を側面からみた図である。同図11(b)のK
に示すように研磨ドラム40によって研磨しているため
オーバーポリッシュによりシリコン酸化膜23の端面2
3aはテーパ形状、つまり「だれた」形状になる。
【0011】図11(c)はシリコン酸化膜23を除去
した裏面22側を示している。同図11(c)に示すよ
うに、シリコンウェーハ20のエッジ端面20aと、シ
リコン酸化膜23の端面23a(膜界面)との距離であ
る酸化膜除去幅δ(以下レリーフ幅δ)は、シリコンウ
ェーハ20の周方向で変動する。
【0012】図12(a)、(b)、(c)は、テープ
保護方式と呼ばれるエッジレリーフ方法の各工程を時系
列的に示している。
【0013】同図12(a)に示すように、シリコンウ
ェーハ20の裏面22のうちエッチングによってシリコ
ン酸化膜23を除去したくない部分に保護テープ43を
貼付する。
【0014】つぎに図12(b)に示すようにエッチン
グ液をシリコンウェーハ20の鏡面21側から滴下して
裏面22側に回り込ませて破線に示すようにエッジ部分
24のシリコン酸化膜23を除去する。
【0015】つぎに図12(c)に示すように、シリコ
ンウェーハ20から保護テープ43を剥がす。この結
果、裏面22に形成されていたシリコン酸化膜23のう
ち保護テープ43で保護されていた部分についてはエッ
チングによる除去が行われず残され、保護テープ43で
保護されていなかった部分についてはエッチングによる
除去が行われる。このため図12(d)のLに示すよう
に、保護テープ43でシリコン酸化膜23を保護するよ
うにしているためシリコン酸化膜23の端面23aは
「切り立った」形状に維持される。
【0016】また図12(e)に示すようにレリーフ幅
δは、シリコンウェーハ20の周方向でほぼ均一にな
る。
【0017】またエッジレリーフ方法に関する従来の一
般的技術的水準を示す文献として特開2001−441
70号公報に記載されたものがある。
【0018】この公報には、シリコンウェーハの保持板
に、第1の切欠溝と第2の切欠溝を形成して、第1の切
欠溝からシリコンウェーハの裏面に向けて窒素ガスを吹
き付けることによりシリコンウェーハを保持板に対し一
定間隔に保持するとともに、第2の切欠溝に窒素ガスを
導くことによってシリコンウェーハのエッジ部分のガス
圧力を減少させてエッチング液を裏面側に浸透させやす
くするという発明が記載されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにミラー
面取り方式では、研磨ドラム40をシリコンウェーハ2
0のエッジ部分24に押し当て研磨しているためオーバ
ーポリッシュによりシリコンウェーハ20の基板自体が
シリコン酸化膜23とともに削り落とされるという不具
合が発生する。また、このオーバーポリッシュによって
図11(b)で説明したようにシリコン酸化膜23の端
面23aがテーパ状に「だれた」形状になってしまうた
め、膜界面が剥離し易くなるという問題が発生する。ま
た図11(c)で説明したようにレリーフ幅δがシリコ
ンウェーハ20の周方向でばらつく。レリーフ幅δが周
方向でばらつくと、ドーパントの外部拡散量が変動して
シリコンウェーハのエッジ部においてエピタキシャル成
長層の抵抗率がばらつく原因になる。またレリーフ幅δ
の変動をミクロ的に観察すると、シリコン酸化膜23の
端面23aは周方向に沿ってあたかも「リアス式海岸」
のような状態になり周方向に沿ってシリコン酸化膜23
aの小片が点在する状態になる。このためシリコン酸化
膜23の小片が点在している部分を発塵源として不純物
ドープが発生するおそれがある。これによりシリコンウ
ェーハ20の品質が劣化して製造の歩留まりが低下する
おそれがある。
【0020】つぎに上述したテープ保護方式では、シリ
コン酸化膜23の端面23aは「切り立った」形状であ
り(図12(d))、レリーフ幅δはシリコンウェーハ
20の周方向にわたってほぼ均一であるので、上述した
ミラー面取り方式のような不具合は招来しない。
【0021】しかしながら保護テープ43を貼付したり
剥がしたりする工程が必要となり、作業が煩雑であり作
業効率、生産効率が低下する。しかも保護テープ43は
使い捨てであり、作業にコストがかかるという問題があ
る。また保護テープ43の貼付位置の精度、保護テープ
43自体の真円度によってレリーフ幅δが影響を受け
る。また保護テープ43を貼付する作業者の技能によっ
てレリーフ幅δが影響を受ける。このためレリーフ幅δ
のばらつきが生じやすい。
【0022】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、作業効率が高く低コストでエッジレリーフ工
程を行えるようにするとともに、酸化膜のレリーフ幅を
高精度に制御し、さらに半導体ウェーハの周方向にわた
ってレリーフ幅を均一にすることを解決課題とするもの
である。
【0023】なお上記公報では、第2の切欠溝に窒素ガ
スを導くことによってシリコンウェーハのエッジ部分の
ガス圧力を減少させてエッチング液を裏面側に浸透させ
やすくしている。このためガスの圧力は第2の切欠溝の
大きさによって固定されてしまいエッチング液が裏面側
に浸透する度合いは固定的なものとなる。つまりエッチ
ング液が裏面側に浸透する度合いを変化させる点につい
ては記載されていない。
【課題を解決するための手段および効果】第1発明は、
半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形成した後で、半導体
ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り込んで形成された酸
化膜をエッチング液によって除去する酸化膜除去装置に
おいて、前記半導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液
を吐出するエッチング液吐出手段と、前記半導体ウェー
ハを回転させる回転手段と、前記半導体ウェーハの裏面
側よりシールガスをエッジ部に向けて吐出するガス吐出
手段と前記エッチング液吐出手段、前記回転手段、前記
ガス吐出手段のうち少なくとも一つを制御することによ
り半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去幅を制御する
制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0024】第1発明によれば、図3に示すようにエッ
チング液吐出手段30、回転手段37、ガス吐出手段3
4、35のうち少なくとも一つを制御することにより半
導体ウェーハ20のエッジ部24の酸化膜除去幅δを制
御している。
【0025】半導体ウェーハ20を回転させてエッチン
グ液31を鏡面21側より吐出するとともに裏面22側
よりシールガス32をエッジ部24に向けて吐出してい
るので、図10(d)のJに示すようにエッジレリーフ
後の酸化膜23の端面23aはテープ保護方式に近い
「切り立った」形状になり、図10(e)に示すように
酸化膜除去幅δは半導体ウェーハ20の周方向に沿って
ほぼ均一になる。
【0026】ねらいとする酸化膜除去幅δは、エッチン
グ液吐出手段30(たとえば流量Q)、回転手段37
(たとえば回転数N)、ガス吐出手段34、35(たと
えばシールガス32の吐出圧P)のうち少なくとも一つ
を制御することで得られる。
【0027】また従来のテープ保護方式のように保護テ
ープを貼付したり剥がしたりする作業は不要になる。こ
のため第1発明によれば、作業効率が高く低コストでエ
ッジレリーフ工程を行うことができる。また半導体ウェ
ーハ20の周方向にわたってレリーフ幅δを均一にで
き、しかも酸化膜23のレリーフ幅δを高精度に制御す
ることができる。
【0028】第2発明は、第1発明において、前記半導
体ウェーハの裏面側を支持する支持手段を備え、 この
支持手段は、前記吐出手段を構成し、シールガスによっ
て負圧を生成しこの負圧によって半導体ウェーハを支持
するものであり、前記制御手段は、シールガスの吐出圧
を制御することにより半導体ウェーハのエッジ部の酸化
膜除去幅を制御するものであることを特徴とする。
【0029】第2発明によれば、図3に示すように、支
持手段34、35は、半導体ウェーハ20の裏面22側
を支持する。この支持手段34、35は、シールガス3
2を吐出する吐出手段34、35を構成している。吐出
手段34、35から吐出されるシールガス32によって
負圧を生成しこの負圧によって半導体ウェーハ20を支
持する。そしてシールガス32の吐出圧Pを制御するこ
とにより半導体ウェーハ20のエッジ部の酸化膜除去幅
δが制御される。
【0030】本発明によれば支持手段34、35は吐出
手段を兼用しており、装置のコンパクト化が図られる。
【0031】第3発明は、第1発明において、前記エッ
チング液の粘性を調整することにより半導体ウェーハの
エッジ部の酸化膜除去幅を制御することを特徴とする。
【0032】第4発明は、第1発明において、前記半導
体ウェーハのエッジ部を撮像する撮像手段と、前記撮像
手段で撮像されたエッジ部の輝度を計測することによっ
て、酸化膜除去幅の目標値と実際に除去された幅との偏
差を演算し、この演算した偏差に応じてエッチング液の
吐出量、粘性、前記回転手段の回転数、シールガスの吐
出圧、加工時間のうちの少なくとも1つを再設定するこ
とを特徴とする。
【0033】第4発明によれば、図2、図5、図6に示
すように、撮像手段13で撮像されたエッジ部24の輝
度を計測することによって、酸化膜除去幅δの目標値δ
pと実際に除去された幅δcとの偏差Δδが演算され、こ
の演算された偏差Δδに応じてエッチング液31の吐出
量Q、粘性R、回転手段33の回転数N、シールガス3
2の吐出圧P、加工時間のうちの少なくとも1つが再設
定される。具体的には図6に示すように現在の回転数N
がN1であれば偏差Δδに相当する回転数だけ変化した
回転数N2に再設定される。
【0034】本発明は、半導体ウェーハ20を順次エッ
ジレリーフする場合に、酸化膜除去幅の目標値δpと実
際の値δcとの乖離が生じたとしても、これを調整して
所望の値δpに復帰させることができる。第5発明は、
半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形成した後で、半導体
ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り込んで形成された酸
化膜をエッチング液によって除去する酸化膜除去方法に
おいて、前記半導体ウェーハを支持しつつ回転させなが
ら当該半導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液を吐出
するとともに、当該半導体ウェーハの裏面側よりシール
ガスをエッジ部に向けて吐出することにより、半導体ウ
ェーハのエッジ部の酸化膜を除去することを特徴とす
る。
【0035】第5発明は、第1発明の装置の発明を、方
法の発明に置換したものである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明に係る
半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置および方法
の実施の形態について説明する。なお以下の実施形態で
は半導体ウェーハとしてシリコン(Si)ウェーハを想
定して説明する。
【0037】図1は実施形態のエッジレリーフ装置1の
構成を三角法で示している。同図1(a)はエッジレリ
ーフ装置1の上面からみた平面図を示し、同図1(b)
は図1(a)を矢視S方向からみた側面図を示し、同図
1(c)は図1(a)を矢視T方向からみた側面図を示
している。
【0038】同図1に示すように、シリコンウェーハ2
0は、外部から搬入ステージ5上に搬入される。シリコ
ンウェーハ20はカセット3内に収容されて、ローダ4
によって各ステージ上に搬送される。
【0039】シリコンウェーハ20は、搬入ステージ5
からローダ4によってアライメント用ステージ6によっ
て搬送される。アライメント用ステージ6では、シリコ
ンウェーハ20の姿勢が所望の姿勢に位置決めされる。
つぎにシリコンウェーハ20は、アライメント用ステー
ジ6から、エッチング処理用ステージ7に搬送される。
【0040】エッチング処理用ステージ7では、シリコ
ンウェーハ20が後述するようエッチング処理される。
エッチング処理に使用されたエッチング液はウェーハ処
理漕8に貯留される。
【0041】つぎにシリコンウェーハ20は、ローダ4
によってエッチング処理用ステージ7からドライ洗浄用
ステージ8に搬送される。
【0042】ドライ洗浄用ステージ8では、シリコンウ
ェーハ20がスピンナによって回転されながらドライ洗
浄される。ドライ洗浄後、シリコンウェーハ20はドラ
イ乾燥される。
【0043】つぎにシリコンウェーハ20は、ローダ4
によってドライ洗浄用ステージ8から検査用ステージ1
0に搬送される。
【0044】検査用ステージ10では、後述するよう、
エッチング処理によって除去されたシリコンウェーハ2
0の裏面22側のエッジ部分24のレリーフ幅δが計測
され、この計測値に基づいて次回のエッチング処理に使
用される諸条件であるパラメータの値が再設定される。
【0045】こうして所望のレリーフ幅δだけシリコン
酸化膜23が除去されたシリコンウェーハ20は、ロー
ダ4によって、検査用ステージ10から搬出ステージ1
2に搬送され、エッジレリーフ装置1の外部に搬出され
る。
【0046】図2は図1(c)のA部を拡大して示して
おり、検査用ステージ10で行われる検査処理を説明す
る図である。同図2はシリコンウェーハ20のレリーフ
幅δを検査する検査装置を示している。
【0047】同図2に示すように、観察カメラ13は、
シリコンウェーハ20の裏面22側のエッジ部分24を
撮像できる態様で配置されている。観察カメラ13の撮
像信号は、モニタ14に出力される。モニタ14は、観
察カメラ13で撮像されたシリコンウェーハ20の裏面
エッジ部分の撮像画像を、表示画面14aに表示する。
モニタ14から撮像信号が演算部15に送られる。
【0048】撮像画像中で、シリコン酸化膜23が形成
されている部分と、シリコン酸化膜23が形成されてい
ないレアなシリコンの部分とでは輝度差が生じている。
演算部15では、この輝度差に基づいて、シリコン酸化
膜23の境界面23aと、シリコンウェーハ20のエッ
ジ端面20aとの距離である実際のレリーフ幅δcが計
測される。そしてレリーフ幅目標値δpと計測した実際
のレリーフ幅δcとの偏差Δδが求められ、この偏差Δ
δに相当する分だけ現在のパラメータを修正して次回の
エッチング処理に使用されるパラメータが再設定され
る。再設定されたパラメータは、データ保存部16に記
憶、格納される。
【0049】図3は図1のエッチング処理用ステージ7
で行われるエッチング処理を説明する図である。同図3
はエッチング処理によってエッジレリーフを行うエッチ
ング処理装置の構成を示している。
【0050】同図3に示すように、シリコンウェーハ2
0の鏡面21に対して反対側の裏面22側には、シリコ
ンウェーハ20を支持するインナチャック34が設けら
れている。このインナチャック34には、矢印B方向つ
まりシリコンウェーハ20の円周方向に回転する回転軸
33が接続されている。回転軸33の回転中心軸37は
シリコンウェーハ20の中心に一致している。
【0051】インナチャック34にはアウタチャック3
5の内側に設けられている。インナチャック34とアウ
タチャック35とでシリコンウェーハ20を支持する支
持手段を構成している。インナチャック34とアウタチ
ャック35との間が、シールガス32の経路36を構成
している。アウタチャック35はインナチャック34に
対して図中C方向つまり上下方向に相対的に移動自在に
設けられている。
【0052】回転軸33は図示しない駆動源によって矢
印B方向に回転する。またアウタチャック35は図示し
ない駆動源によって矢印C方向に移動する。
【0053】アウタチャック35がインナチャック34
に対して相対的に図中C方向に移動すると、シールガス
32の経路36の経路幅dが変化する。
【0054】経路36の出口36aは、シリコンウェー
ハ20の裏面22側のエッジ部分24に向けてシールガ
ス32が吐出するように、配置されている。また経路3
6の入口36bは図示しないガス吐出手段の吐出口に連
通している。シールガス32としては乾燥した酸素(ド
ライO2)が使用される。シールガス32は、インナチ
ャック34をシリコンウェーハ20に吸着させてシリコ
ンウェーハ20を下側より支持する吸着用ガスとして使
用される。すなわちガス吐出手段からシールガス32が
吐出されると入口36bからシールガス経路36を通っ
て出口36aからシールガス32が吐出される。これに
よりシリコンウェーハ20の裏面22で負圧が発生す
る。この負圧によってインナチャック34がシリコンウ
ェーハ20の裏面22に吸着しシリコンウェーハ20が
下側より支持される。
【0055】インナチャック34によってシリコンウェ
ーハ20を支持した状態で、回転軸33が図中B方向に
回転すると、これに伴いインナチャック34が同方向に
回転するので、インナチャック34に支持されているシ
リコンウェーハ20も同方向に回転する。このためシリ
コンウェーハ20を回転軸34と同一の回転数Nで回転
させることができる。
【0056】一方、シリコンウェーハ20の鏡面21側
には薬液としてのエッチング液31をシリコンウェーハ
20の鏡面21上に滴下するディスペンサ30が設けら
れている。ディスペンサ30の吐出口30aは、シリコ
ンウェーハ20の中心つまり回転中心軸37と同軸上に
配置されている。
【0057】このためシリコンウェーハ20が上述した
ように矢印B方向に回転しつつディスペンサ30からエ
ッチング液31が滴下されると、破線で示すようにエッ
チング液31は、シリコンウェーハ20の中心から周縁
に向かって拡散し、エッジ端面20aを通り、シリコン
ウェーハ20の裏面22側に回り込む。
【0058】図3に示すエッチング処理装置では、シリ
コンウェーハ20の回転数N(r/min)、エッチング液
31の吐出量Q(l/min)、シールガス32の吐出圧P
(kgf/cm2)、エッチング液31の粘度R、加工時間
等をパラメータとして、シリコンウェーハ20の裏面2
2側のエッジ部分24のレリーフ幅δが制御される。
【0059】ここでシリコンウェーハの回転数N、エッ
チング液31の吐出量Q、シールガス32の吐出圧P、
エッチング液31の粘度R、加工時間等のパラメータ
と、レリーフ幅δとの関係について図4を参照して説明
する。
【0060】同図4に示すようにシリコンウェーハ20
の回転数Nが大きくなると、ディスペンサ30から吐出
されるエッチング液31はシリコンウェーハの周縁に拡
散しやすくなるので、エッチング液31の裏面22側へ
の回り込み量が大きくなる。このためレリーフ幅δは大
きくなる。これに対してシリコンウェーハ20の回転数
Nが小さくなると、ディスペンサ30から吐出されるエ
ッチング液31はシリコンウェーハの周縁に拡散しにく
くなるので、エッチング液31の裏面22側への回り込
み量が小さくなる。このためレリーフ幅δは小さくな
る。
【0061】同様にしてエッチング液31の吐出量Qが
大きくなると、エッチング液31の裏面22側への回り
込み量が大きくなるので、レリーフ幅δが大きくなる。
これに対してエッチング液31の吐出量Qが小さくなる
と、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が小
さくなるので、レリーフ幅δが小さくなる。
【0062】またエッチング液31の粘度Rが大きくな
ると、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が
大きくなるので、レリーフ幅δが大きくなる。これに対
してエッチング液31の粘度Rが小さくなると、エッチ
ング液31の裏面22側への回り込み量が小さくなるの
で、レリーフ幅δが小さくなる。エッチング液31の粘
度Rは、エッチング液31の組成を調整することによっ
て調整することができる。エッチング液31は一般的に
沸酸が使用される。沸酸が100%のエッチング液31
は最も粘度Rが低く、酢酸の添加量を増加することによ
って粘度Rを高くすることができる。すなわち酢酸の濃
度が大きい程エッチング液31の粘度Rが高くなる。
【0063】また図4に示すようにシールガス32の吐
出圧Pが大きくなると、シールガス32が裏面22側に
回り込んだエッチング液31を阻止する力が大きくな
る。このためレリーフ幅δは小さくなる。これに対して
シールガス32の吐出圧Pが小さくなると、シールガス
32が裏面22側に回り込んだエッチング液31を阻止
する力が小さくなる。このためレリーフ幅δは大きくな
る。
【0064】シールガス32の吐出圧Pは、シールガス
経路幅dを変化させることによって変化させることがで
きる。シールガス経路幅dが小さい程シールガス32の
吐出圧Pを大きくすることができる。またシールガス3
2の吐出圧Pは、シールガス32の流量を変化させるこ
とによって変化させることができる。シールガス32の
流量が大きい程シールガス32の吐出圧Pが大きくな
る。
【0065】またエッチング処理に費やす加工時間を変
化させることによって、レリーフ幅δを制御することが
できる。エッチング処理の加工時間が長いほど、エッチ
ング液31の裏面22側への回り込み量が大きくなり、
レリーフ幅δが大きくなる。これに対してエッチング処
理の加工時間が短い程、エッチング液31の裏面22側
への回り込み量が小さくなるので、レリーフ幅δが小さ
くなる。
【0066】図5はレリーフ幅の目標値δpと実際のレ
リーフ幅δcとの偏差Δδを示している。
【0067】図6はシリコンウェーハ20の回転数Nと
レリーフ幅δとの対応関係を示している。同図6に示す
ようにシリコンウェーハ20の回転数Nが大きくなるに
伴いレリーフ幅δが大きくなるという関係が成立する。
ただし図6に示す関係は低回転領域における対応関係で
あり、高回転領域になると、回転数が大きくなる程遠心
力が大きくなりこれに伴いエッチング液31の外方への
飛散が増大するので、エッチング液31の裏面22側へ
の回り込みは少なくなる。
【0068】図7はシールガス32の吐出圧Pとレリー
フ幅δとの対応関係を示している。同図7に示すように
シールガス32の吐出圧Pが大きくなるに伴いレリーフ
幅δが小さくなるという関係が成立する。
【0069】図6、図7に示す対応関係は、図2に示す
検査装置のデータ保存部16に記憶、格納されている。
演算部15では、レリーフ幅の目標値δpと実際のレリ
ーフ幅δcとの偏差Δδを演算し、図6、図7に示す対
応関係を保存部16から読み出し、読み出された対応関
係を用いて、演算した偏差Δδに相当する分だけ現在の
回転数N、吐出圧Pを調整する。そしてこの調整された
回転数N、吐出圧Pを次回のエッチング処理の使用する
パラメータとして再設定し、データ保存部16に記憶、
格納する。
【0070】つぎに図2、図3に示す装置で行われる処
理について図10を参照して説明する。
【0071】図10は実施形態のエッジレリーフ処理の
各工程を時系列的に示している。
【0072】同図10(a)は、図1(a)に示すエッ
チング処理用ステージ7でエッチング処理が行われる前
のシリコンウェーハ20の状態を示している。シリコン
ウェーハ20は、エッチングレリーフ処理の前工程で気
相成長によって、シリコン酸化膜23を裏面22側に成
長させる処理が行われている。この工程では、シリコン
酸化膜23は裏面22側のみならず鏡面21側に回り込
んで成長している。
【0073】そこでシリコンウェーハ20が図1(a)
に示すエッチング処理用ステージ7に搬送されると、図
3に示すように、ディスペンサ30からエッチング液3
1が所定の流量Qで吐出される。また回転軸33が矢印
B方向に所定の回転数Nで回転して、シリコンウェーハ
20が同方向に同回転数Nで回転する。またアウタチャ
ック35が矢印C方向に所定の位置に位置決めされて所
定の経路幅dの経路36を介して所定圧Pのシールガス
32が吐出される。
【0074】ここで流量Q、回転数N、圧力Pは、予め
レリーフ幅δを目標値δpに一致させるための値に設定
されている。流量Q、回転数N、圧力P以外のエッチン
グ液31の粘度R、加工時間もレリーフ幅δに影響を与
えるパラメータであるので、これらも目標値δpに一致
させるための値に設定されているものとする。
【0075】上述したように設定された回転数Nでシリ
コンウェーハ20が回転し、設定された流量Qで設定さ
れた粘度Rのエッチング液31がシリコンウェーハ20
の鏡面21上に、設定された加工時間中、吐出、滴下さ
れ、さらに設定された吐出圧Pでシールガス32が裏面
22側エッジ部分24に向けて吐出されると、図3に示
すようにエッチング液31の裏面22側への回り込み量
が制御されて、レリーフ幅δが目標値δpに一致する
(図10(b)参照)。
【0076】エッチング処理が行われたシリコンウェー
ハ20は、図1(a)に示すようにドライ洗浄用ステー
ジ9でドライ洗浄、ドライ乾燥が行われた後、検査用ス
テージ10に搬送される。
【0077】検査用ステージ10では、図2に示す観察
カメラ13によってシリコンウェーハ20の裏面22側
のエッジ部分24が撮像され、演算部15で実際のレリ
ーフ幅δcが計測される(図10(c)参照)。
【0078】ここで図8は、観察カメラ13によって撮
像されるポイントE、F、G、Hを示している。同図8
に示すように観察カメラ13がシリコンウェーハ20に
対して相対的に移動して、シリコンウェーハ20の裏面
22側のエッジ部分24の周方向に沿って等間隔に4
点、つまりポイントE、ポイントF、ポイントG、ポイ
ントHが撮像される。この場合シリコンウェーハ20側
を4点に移動させてもよく、観察カメラ13側を4点に
移動させてもよい。
【0079】観察カメラ13の撮像信号はモニタ14に
送られ、モニタ14の表示画面14aにシリコンウェー
ハ20の裏面22側のエッジ部分24の撮像画像が表示
される。撮像画像中、シリコン酸化膜23の部分は輝度
が高く、シリコン酸化膜23が形成されていないレアな
シリコン基板の部分は輝度が低い。したがって図8に示
すように撮像画像中の輝度差の違いによってシリコンウ
ェーハ20のエッジ端面20aと、シリコン酸化膜23
の端面23aとを識別でき、これら間の距離である実際
のレリーフ幅δE、δF、δG、δHを各ポイントE、F、
G、H毎に目視で確認することができる。
【0080】観察カメラ13の撮像信号は演算部15に
入力される。
【0081】図9は演算部15で行われる処理手順を示
してる。
【0082】上述したように撮像画像中の輝度差の違い
によってシリコンウェーハ20のエッジ端面20aとシ
リコン酸化膜23の端面23aとを識別できるので、演
算部15では輝度信号を解析して実際のレリーフ幅δc
を計測する。実際のレリーフ幅δcとして図8に示すよ
うに各ポイントE、F、G、H毎にδE、δF、δG、δH
が得られる。そして、これら各レリーフ幅の平均値δA
を、次式、 δA=(δE+δF+δG+δH)/4 を用いて演算する。つぎのこのレリーフ幅平均値δAを
用いて、レリーフ幅の目標値δpと実際のレリーフ幅δA
との偏差Δδが演算される(ステップ101)。
【0083】この偏差Δδが所定のしきい値以下の場
合、つまり実際のレリーフ幅δAが目標値δpに一致して
いる場合には、現在設定されている回転数N、シールガ
ス吐出圧Pは適正なパラメータであるとして、データ保
存部16にそのまま保存する(ステップ102)。
【0084】しかし偏差Δδが所定のしきい値を超えて
いる場合、つまり実際のレリーフ幅δAが目標値δpに一
致していない場合には、現在設定されている回転数N、
シールガス吐出圧Pは適正なパラメータではない(N
G)であるとして、警報信号を出力する(ステップ10
3)。この場合、図6、図7に示す対応関係を保存部1
6から読み出し、読み出された対応関係を用いて、演算
された偏差Δδに相当する分だけ現在設定されている回
転数N、吐出圧Pを調整する。具体的には図6に示すよ
うに現在設定されている回転数NがN1であれば、偏差
Δδに相当する回転数だけ変化させた回転数N2に調整
される。そしてこの調整された回転数Nを次回のエッチ
ング処理に使用するパラメータであるとして再設定して
データ保存部16に保存する。シールガス吐出圧Pにつ
いても同様にしてデータ保存部16に保存される(ステ
ップ102)。
【0085】次回のエッチング処理工程では、データ保
存部16で設定されている回転数Nでシリコンウェーハ
20が回転するとともに、データ保存部16で再設定さ
れている吐出圧Pでシールガス32が吐出される。この
ため次回のエッチング処理工程では、実際のレリーフ幅
δAを目標値δpに一致させることができる(ステップ1
04、105)。
【0086】このように本実施形態によれば、シリコン
ウェーハ20を順次エッジレリーフする場合に、レリー
フ幅の目標値δpと実際の値δcとの間で乖離が生じたと
しても、これを調整して所望の値δpに復帰させること
ができる。図10(d)は本実施形態のエッジレリーフ
処理が行われたシリコンウェーハ20の側面を示してい
る。図10(d)のJに示すようにエッジレリーフ後の
シリコン酸化膜23の端面23aはテープ保護方式に近
い「切り立った」形状になり、図10(e)に示すよう
にレリーフ幅δはシリコンウェーハ20の周方向に沿っ
てほぼ均一になる。このため図10に示す従来のミラー
面取り方式のように、シリコンウェーハの品質が低下し
製造歩留まりが低下するという問題は生じない。特に本
実施形態では、エッチング液31の裏面22側への回り
込みをシールガス32によって阻止するようにしている
ので、レリーフ幅δを周方向にわたって変動させること
なく「きれいなバラツキの少ない」形状にすることがで
きる。
【0087】本実施形態によれば、エッチング液31の
吐出流量Q、エッチング液31の粘度R、シリコンウェ
ーハ20の回転数N、シールガス32の吐出圧Pを最適
な値に設定することで、レリーフ幅δを目標値δpに一
致させている。このため図11に示す従来のテープ保護
方式のように、保護テープ43を貼付したり剥がしたり
する作業は不要になる。このように本実施形態によれ
ば、作業効率が高く低コストでエッジレリーフ工程を行
うことができる。またシリコン酸化膜23のレリーフ幅
δを高精度に制御することができる。またシリコンウェ
ーハ20の周方向にわたってレリーフ幅δを均一にする
ことができる。
【0088】また本実施形態では、シリコンウェーハ2
0の回転数Nとシールガス32の吐出圧Pを再設定する
ことで、次回の処理工程におけるレリーフ幅δを目標値
δpに一致させている。
【0089】しかしこれは一例でありレリーフ幅δに影
響を与えるパラメータであれば、任意の1つのパラメー
タ、あるいは任意の2つのパラメータ、あるいは任意の
3以上のパラメータを選択して、これらパラメータの値
を再設定することによってレリーフ幅δを制御してもよ
い。
【0090】また実施形態では、検査用ステージ10で
検査された結果に応じてパラメータを再設定している
が、再設定を行わない実施も可能である。すなわち図1
において検査用ステージ10を省略するとともに図2に
示す検査装置の構成を省略することができる。
【0091】また実施形態では、観察カメラ13の撮像
信号に基づき次回の回転数N、シールガス吐出圧Pを再
設定する処理を自動的に行うようにしているが、モニタ
14の表示画面14aの撮像画像からレリーフ幅の目標
値δpと実際の値δcとの偏差を目視で判断し、この偏差
がなくなるようにパラメータを再設定してもよい。
【0092】また本実施形態では、インナチャック34
とアウタチャック35は、シリコンウェーハ20の裏面
22側を支持する支持手段であるとともにシールガス3
2を吐出してレリーフ幅δを制御する吐出手段を兼用し
ている。このため装置のコンパクト化が図られる。ただ
しシールガス32の吐出圧Pを低下させるとインナチャ
ック34がシリコンウェーハ20に吸着しにくくなるの
で、レリーフ幅δを制御するにあたってシールガス32
の設定値は、シリコンウェーハ20を吸着することがで
きる値以上に設定する必要がある。
【0093】しかしこれは一例であり、シリコンウェー
ハ20を支持する支持手段、シールガス32を吐出する
吐出手段を別々に構成してもよい。たとえば支持手段を
真空パッドで構成するとともに、支持手段とは別に設け
た吐出手段からシールガス32を吐出してもよい。
【0094】また実施形態では半導体ウェーハとしてシ
リコンウェーハを想定しているが、シリコン以外の半導
体たとえばガリウム砒素のウェーハに形成された酸化膜
を除去する場合に対しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施形態のエッジレリーフ装置の構成を
示す図で、図1(a)は上面から見た平面図で、図1
(b)は図1(a)を矢視S方向の側面からみた側面図
で、図1(c)は図1(a)を矢視T方向の側面からみ
た側面図である。
【図2】図2は図1(c)のA部分を拡大して示す図で
あり、図1に示す検査用ステージで行われる検査処理を
行う検査装置の構成を示す図である。
【図3】図3は図1に示すエッチング処理用ステージで
行われるエッチング処理およびエッジレリーフ処理を行
うエッジレリーフ装置の構成を示す図である。
【図4】図4はエッジレリーフ幅に影響を与えるパラメ
ータのうち半導体ウェーハの回転数とシールガスの吐出
圧とレリーフ幅との関係を説明する図である。
【図5】図5は半導体ウェーハの側面を示す図であり、
目標とするシリコン酸化膜端面と実際のシリコン酸化膜
端面との偏差を説明する図である。
【図6】図6は半導体ウェーハの回転数と図5に示す偏
差との対応関係を示す図である。
【図7】図7はシールガスの吐出圧と図5に示す偏差と
の対応関係を示す図である。
【図8】図8は半導体ウェーハの裏面のエッジ部のうち
観察カメラで撮像する周方向の複数のポイントを示す図
である。
【図9】図9は図2に示す検査装置のうち演算部で行わ
れる演算処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図10(a)、(b)、(c)は実施形態の
エッジレリーフ処理の各工程を時間の順序で示す図であ
り、図10(d)はエッジレリーフ処理後の半導体ウェ
ーハの側面を拡大して示す図であり、図10(e)はエ
ッジレリーフ処理後の半導体ウェーハの裏面を示す図で
ある。
【図11】図11(a)、(b)、(c)は従来のエッ
ジレリーフ方法であるミラー面取り方式を説明する図で
ある。
【図12】図12(a)〜(e)は従来のエッジレリー
フ方法であるテープ保護方式を説明する図である。
【符号の説明】 13 観察カメラ 14 モニタ 15 演算部 16 データ保存部 20 半導体ウェーハ 21 鏡面 22 裏面 23 酸化膜 30 ディスペンサ 31 エッチング液 32 シールガス 33 回転軸 34 インナチャック 35 アウタチャック 36 経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増谷 文雄 神奈川県平塚市四之宮三丁目25番1号 コ マツ電子金属株式会社内 Fターム(参考) 5F043 AA33 BB22 DD25 EE07 EE08 EE27 EE35 GG10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形
    成した後で、半導体ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り
    込んで形成された酸化膜をエッチング液によって除去す
    る酸化膜除去装置において、 前記半導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液を吐出す
    るエッチング液吐出手段と、 前記半導体ウェーハを回転させる回転手段と、 前記半導体ウェーハの裏面側よりシールガスをエッジ部
    に向けて吐出するガス吐出手段と前記エッチング液吐出
    手段、前記回転手段、前記ガス吐出手段のうち少なくと
    も一つを制御することにより半導体ウェーハのエッジ部
    の酸化膜除去幅を制御する制御手段とを具えたことを特
    徴とする半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体ウェーハの裏面側を支持
    する支持手段を備え、 この支持手段は、 前記吐出手段を構成し、シールガスによって負圧を生成
    しこの負圧によって半導体ウェーハを支持するものであ
    り、 前記制御手段は、 シールガスの吐出圧を制御することにより半導体ウェー
    ハのエッジ部の酸化膜除去幅を制御するものであること
    を特徴とする請求項1記載の半導体ウェーハのエッジ部
    の酸化膜除去装置。
  3. 【請求項3】 前記エッチング液の粘性を調整する
    ことにより半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去幅を
    制御することを特徴とする請求項1記載の半導体ウェー
    ハのエッジ部の酸化膜除去装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体ウェーハのエッジ部を撮
    像する撮像手段と、 前記撮像手段で撮像されたエッジ部の輝度を計測するこ
    とによって、酸化膜除去幅の目標値と実際に除去された
    幅との偏差を演算し、この演算した偏差に応じてエッチ
    ング液の吐出量、粘性、前記回転手段の回転数、シール
    ガスの吐出圧、加工時間のうちの少なくとも1つを再設
    定することを特徴とする請求項1記載の半導体ウェーハ
    のエッジ部の酸化膜除去装置。
  5. 【請求項5】 半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形
    成した後で、半導体ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り
    込んで形成された酸化膜をエッチング液によって除去す
    る酸化膜除去方法において、 前記半導体ウェーハを支持しつつ回転させながら当該半
    導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液を吐出するとと
    もに、当該半導体ウェーハの裏面側よりシールガスをエ
    ッジ部に向けて吐出することにより、半導体ウェーハの
    エッジ部の酸化膜を除去することを特徴とする半導体ウ
    ェーハのエッジ部の酸化膜除去方法。
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