JP4089809B2 - 半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置 - Google Patents

半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜を目標とする除去幅に除去することができる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シリコン基板上にエピタキシャル層を成長させるために、シリコン基板として低抵抗のものが一般的に使用される。ここで高温プロセス中にシリコン基板からドーパントが外部に拡散することを防止するために、シリコンウェーハの裏面側にシリコン酸化膜を成長させることが一般的に行われる。
【0003】
図10(a)に示すようにシリコン酸化膜23は、炉の中で気相成長によりシリコンウェーハ20の鏡面21側とは反対の裏面22側に形成される。しかし気相成長中にシリコンウェーハ20の鏡面21側にもシリコン酸化膜23が回り込んで成長し、シリコンウェーハ20のエッジ部分24に不要なシリコン酸化膜23が形成されてしまう。
【0004】
シリコンウェーハ20のエッジ部分24に形成されたシリコン酸化膜23は、後工程で発塵源として働く。具体的にはエピタキシャル成長の工程でノジュールなどの不良を引き起こす原因になる。またシリコンウェーハ20のエッジ部分24に形成されたシリコン酸化膜23を核として欠陥が成長するためシリコンウェーハ製造の歩留まりを下げる原因となる。
【0005】
そこでシリコンウェーハ20のエッジ部分24に形成されたシリコン酸化膜24については、これをつぎの工程(エッジレリーフ工程)で、エッチング処理などによって除去することが従来より行われている。
【0006】
しかしシリコンウェーハ20の裏面22側のエッジ部分24の除去幅については、これを精度よく管理する必要がある。除去幅が変動するとドーパントの外部拡散量が変動してシリコンウェーハ周縁部におけるエピタキシャル成長層の抵抗率がばらつく原因になるからである。
【0007】
図11、図12に、エッジレリーフ工程で行われている従来のエッジレリーフ方法を示す。
【0008】
図11は、ミラー面取り方式と呼ばれるエッジレリーフ方法を示している。
【0009】
同図11(a)に示すようにチャック41により支持されているシリコンウェーハ20のエッジ部分24に研磨ドラム40を押し当て、研磨ドラム40を回転中心軸42を回転中心にして回転させる。これによりシリコンウェーハ20のエッジ部分24に形成されたシリコン酸化膜23が除去される。
【0010】
図11(b)はシリコン酸化膜23を除去した様子を側面からみた図である。同図11(b)のKに示すように研磨ドラム40によって研磨しているためオーバーポリッシュによりシリコン酸化膜23の端面23aはテーパ形状、つまり「だれた」形状になる。
【0011】
図11(c)はシリコン酸化膜23を除去した裏面22側を示している。同図11(c)に示すように、シリコンウェーハ20のエッジ端面20aと、シリコン酸化膜23の端面23a(膜界面)との距離である酸化膜除去幅δ(以下レリーフ幅δ)は、シリコンウェーハ20の周方向で変動する。
【0012】
図12(a)、(b)、(c)は、テープ保護方式と呼ばれるエッジレリーフ方法の各工程を時系列的に示している。
【0013】
同図12(a)に示すように、シリコンウェーハ20の裏面22のうちエッチングによってシリコン酸化膜23を除去したくない部分に保護テープ43を貼付する。
【0014】
つぎに図12(b)に示すようにエッチング液をシリコンウェーハ20の鏡面21側から滴下して裏面22側に回り込ませて破線に示すようにエッジ部分24のシリコン酸化膜23を除去する。
【0015】
つぎに図12(c)に示すように、シリコンウェーハ20から保護テープ43を剥がす。この結果、裏面22に形成されていたシリコン酸化膜23のうち保護テープ43で保護されていた部分についてはエッチングによる除去が行われず残され、保護テープ43で保護されていなかった部分についてはエッチングによる除去が行われる。このため図12(d)のLに示すように、保護テープ43でシリコン酸化膜23を保護するようにしているためシリコン酸化膜23の端面23aは「切り立った」形状に維持される。
【0016】
また図12(e)に示すようにレリーフ幅δは、シリコンウェーハ20の周方向でほぼ均一になる。
【0017】
またエッジレリーフ方法に関する従来の一般的技術的水準を示す文献として特開2001−44170号公報に記載されたものがある。
【0018】
この公報には、シリコンウェーハの保持板に、第1の切欠溝と第2の切欠溝を形成して、第1の切欠溝からシリコンウェーハの裏面に向けて窒素ガスを吹き付けることによりシリコンウェーハを保持板に対し一定間隔に保持するとともに、第2の切欠溝に窒素ガスを導くことによってシリコンウェーハのエッジ部分のガス圧力を減少させてエッチング液を裏面側に浸透させやすくするという発明が記載されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようにミラー面取り方式では、研磨ドラム40をシリコンウェーハ20のエッジ部分24に押し当て研磨しているためオーバーポリッシュによりシリコンウェーハ20の基板自体がシリコン酸化膜23とともに削り落とされるという不具合が発生する。また、このオーバーポリッシュによって図11(b)で説明したようにシリコン酸化膜23の端面23aがテーパ状に「だれた」形状になってしまうため、膜界面が剥離し易くなるという問題が発生する。また図11(c)で説明したようにレリーフ幅δがシリコンウェーハ20の周方向でばらつく。レリーフ幅δが周方向でばらつくと、ドーパントの外部拡散量が変動してシリコンウェーハのエッジ部においてエピタキシャル成長層の抵抗率がばらつく原因になる。またレリーフ幅δの変動をミクロ的に観察すると、シリコン酸化膜23の端面23aは周方向に沿ってあたかも「リアス式海岸」のような状態になり周方向に沿ってシリコン酸化膜23aの小片が点在する状態になる。このためシリコン酸化膜23の小片が点在している部分を発塵源として不純物ドープが発生するおそれがある。これによりシリコンウェーハ20の品質が劣化して製造の歩留まりが低下するおそれがある。
【0020】
つぎに上述したテープ保護方式では、シリコン酸化膜23の端面23aは「切り立った」形状であり(図12(d))、レリーフ幅δはシリコンウェーハ20の周方向にわたってほぼ均一であるので、上述したミラー面取り方式のような不具合は招来しない。
【0021】
しかしながら保護テープ43を貼付したり剥がしたりする工程が必要となり、作業が煩雑であり作業効率、生産効率が低下する。しかも保護テープ43は使い捨てであり、作業にコストがかかるという問題がある。また保護テープ43の貼付位置の精度、保護テープ43自体の真円度によってレリーフ幅δが影響を受ける。また保護テープ43を貼付する作業者の技能によってレリーフ幅δが影響を受ける。このためレリーフ幅δのばらつきが生じやすい。
【0022】
本発明はこうした実状に鑑みてなされたものであり、作業効率が高く低コストでエッジレリーフ工程を行えるようにするとともに、酸化膜のレリーフ幅を高精度に制御し、さらに半導体ウェーハの周方向にわたってレリーフ幅を均一にすることを解決課題とするものである。
【0023】
なお上記公報では、第2の切欠溝に窒素ガスを導くことによってシリコンウェーハのエッジ部分のガス圧力を減少させてエッチング液を裏面側に浸透させやすくしている。このためガスの圧力は第2の切欠溝の大きさによって固定されてしまいエッチング液が裏面側に浸透する度合いは固定的なものとなる。つまりエッチング液が裏面側に浸透する度合いを変化させる点については記載されていない。
【課題を解決するための手段および効果】
第1発明は、
半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形成した後で、半導体ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り込んで形成された酸化膜をエッチング液によって除去する酸化膜除去装置において、
前記半導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液を吐出するエッチング液吐出手段と、
前記半導体ウェーハを回転させる回転手段と、
前記半導体ウェーハの裏面側よりシールガスをエッジ部に向けて吐出し、シールガスによる負圧によって半導体ウェーハの裏面側を支持するガス吐出手段と、
シールガスの吐出圧を制御することにより半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去幅を制御する制御手段と
を具えたことを特徴とする。
【0024】
第1発明によれば、図3に示すようにエッチング液吐出手段30、回転手段37、ガス吐出手段34、35のうち少なくとも一つを制御することにより半導体ウェーハ20のエッジ部24の酸化膜除去幅δを制御している。
【0025】
半導体ウェーハ20を回転させてエッチング液31を鏡面21側より吐出するとともに裏面22側よりシールガス32をエッジ部24に向けて吐出しているので、図10(d)のJに示すようにエッジレリーフ後の酸化膜23の端面23aはテープ保護方式に近い「切り立った」形状になり、図10(e)に示すように酸化膜除去幅δは半導体ウェーハ20の周方向に沿ってほぼ均一になる。
【0026】
ねらいとする酸化膜除去幅δは、エッチング液吐出手段30(たとえば流量Q)、回転手段37(たとえば回転数N)、ガス吐出手段34、35(たとえばシールガス32の吐出圧P)のうち少なくとも一つを制御することで得られる。
【0027】
また従来のテープ保護方式のように保護テープを貼付したり剥がしたりする作業は不要になる。
このため第1発明によれば、作業効率が高く低コストでエッジレリーフ工程を行うことができる。また半導体ウェーハ20の周方向にわたってレリーフ幅δを均一にでき、しかも酸化膜23のレリーフ幅δを高精度に制御することができる。
【0029】
また、図3に示すように、支持手段34、35は、半導体ウェーハ20の裏面22側を支持する。この支持手段34、35は、シールガス32を吐出する吐出手段34、35を構成している。吐出手段34、35から吐出されるシールガス32によって負圧を生成しこの負圧によって半導体ウェーハ20を支持する。そしてシールガス32の吐出圧Pを制御することにより半導体ウェーハ20のエッジ部の酸化膜除去幅δが制御される。
【0030】
本発明によれば支持手段34、35は吐出手段を兼用しており、装置のコンパクト化が図られる。
【0031】
第2発明は、
半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形成した後で、半導体ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り込んで形成された酸化膜をエッチング液によって除去する酸化膜除去装置において、
前記半導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液を吐出するエッチング液吐出手段と、
前記半導体ウェーハを回転させる回転手段と、
前記半導体ウェーハの裏面側よりシールガスをエッジ部に向けて吐出するガス吐出手段と、
前記エッチング液の粘性を調整することにより半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去幅を制御する制御手段と
を具えたことを特徴とする。
【0032】
第3発明は、
半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形成した後で、半導体ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り込んで形成された酸化膜をエッチング液によって除去する酸化膜除去装置において、
前記半導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液を吐出するエッチング液吐出手段と、
前記半導体ウェーハを回転させる回転手段と、
前記半導体ウェーハの裏面側よりシールガスをエッジ部に向けて吐出するガス吐出手段と、
前記エッチング液吐出手段、前記回転手段、前記ガス吐出手段のうち少なくとも一つを制御することにより半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去幅を制御する制御手段と、
前記半導体ウェーハのエッジ部を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像されたエッジ部の輝度を計測することによって、酸化膜除去幅の目標値と実際に除去された幅との偏差を演算し、この演算した偏差に応じてエッチング液の吐出量、粘性、前記回転手段の回転数、シールガスの吐出圧、加工時間のうちの少なくとも1つを再設定すること
を特徴とする。
【0033】
第3発明によれば、図2、図5、図6に示すように、撮像手段13で撮像されたエッジ部24の輝度を計測することによって、酸化膜除去幅δの目標値δpと実際に除去された幅δcとの偏差Δδが演算され、この演算された偏差Δδに応じてエッチング液31の吐出量Q、粘性R、回転手段33の回転数N、シールガス32の吐出圧P、加工時間のうちの少なくとも1つが再設定される。具体的には図6に示すように現在の回転数NがN1であれば偏差Δδに相当する回転数だけ変化した回転数N2に再設定される。
【0034】
本発明は、半導体ウェーハ20を順次エッジレリーフする場合に、酸化膜除去幅の目標値δpと実際の値δcとの乖離が生じたとしても、これを調整して所望の値δpに復帰させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明に係る半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置および方法の実施の形態について説明する。なお以下の実施形態では半導体ウェーハとしてシリコン(Si)ウェーハを想定して説明する。
【0037】
図1は実施形態のエッジレリーフ装置1の構成を三角法で示している。同図1(a)はエッジレリーフ装置1の上面からみた平面図を示し、同図1(b)は図1(a)を矢視S方向からみた側面図を示し、同図1(c)は図1(a)を矢視T方向からみた側面図を示している。
【0038】
同図1に示すように、シリコンウェーハ20は、外部から搬入ステージ5上に搬入される。シリコンウェーハ20はカセット3内に収容されて、ローダ4によって各ステージ上に搬送される。
【0039】
シリコンウェーハ20は、搬入ステージ5からローダ4によってアライメント用ステージ6によって搬送される。アライメント用ステージ6では、シリコンウェーハ20の姿勢が所望の姿勢に位置決めされる。つぎにシリコンウェーハ20は、アライメント用ステージ6から、エッチング処理用ステージ7に搬送される。
【0040】
エッチング処理用ステージ7では、シリコンウェーハ20が後述するようエッチング処理される。エッチング処理に使用されたエッチング液はウェーハ処理漕8に貯留される。
【0041】
つぎにシリコンウェーハ20は、ローダ4によってエッチング処理用ステージ7からドライ洗浄用ステージ8に搬送される。
【0042】
ドライ洗浄用ステージ8では、シリコンウェーハ20がスピンナによって回転されながらドライ洗浄される。ドライ洗浄後、シリコンウェーハ20はドライ乾燥される。
【0043】
つぎにシリコンウェーハ20は、ローダ4によってドライ洗浄用ステージ8から検査用ステージ10に搬送される。
【0044】
検査用ステージ10では、後述するよう、エッチング処理によって除去されたシリコンウェーハ20の裏面22側のエッジ部分24のレリーフ幅δが計測され、この計測値に基づいて次回のエッチング処理に使用される諸条件であるパラメータの値が再設定される。
【0045】
こうして所望のレリーフ幅δだけシリコン酸化膜23が除去されたシリコンウェーハ20は、ローダ4によって、検査用ステージ10から搬出ステージ12に搬送され、エッジレリーフ装置1の外部に搬出される。
【0046】
図2は図1(c)のA部を拡大して示しており、検査用ステージ10で行われる検査処理を説明する図である。同図2はシリコンウェーハ20のレリーフ幅δを検査する検査装置を示している。
【0047】
同図2に示すように、観察カメラ13は、シリコンウェーハ20の裏面22側のエッジ部分24を撮像できる態様で配置されている。観察カメラ13の撮像信号は、モニタ14に出力される。モニタ14は、観察カメラ13で撮像されたシリコンウェーハ20の裏面エッジ部分の撮像画像を、表示画面14aに表示する。モニタ14から撮像信号が演算部15に送られる。
【0048】
撮像画像中で、シリコン酸化膜23が形成されている部分と、シリコン酸化膜23が形成されていないレアなシリコンの部分とでは輝度差が生じている。演算部15では、この輝度差に基づいて、シリコン酸化膜23の境界面23aと、シリコンウェーハ20のエッジ端面20aとの距離である実際のレリーフ幅δcが計測される。そしてレリーフ幅目標値δpと計測した実際のレリーフ幅δcとの偏差Δδが求められ、この偏差Δδに相当する分だけ現在のパラメータを修正して次回のエッチング処理に使用されるパラメータが再設定される。再設定されたパラメータは、データ保存部16に記憶、格納される。
【0049】
図3は図1のエッチング処理用ステージ7で行われるエッチング処理を説明する図である。同図3はエッチング処理によってエッジレリーフを行うエッチング処理装置の構成を示している。
【0050】
同図3に示すように、シリコンウェーハ20の鏡面21に対して反対側の裏面22側には、シリコンウェーハ20を支持するインナチャック34が設けられている。このインナチャック34には、矢印B方向つまりシリコンウェーハ20の円周方向に回転する回転軸33が接続されている。回転軸33の回転中心軸37はシリコンウェーハ20の中心に一致している。
【0051】
インナチャック34にはアウタチャック35の内側に設けられている。インナチャック34とアウタチャック35とでシリコンウェーハ20を支持する支持手段を構成している。インナチャック34とアウタチャック35との間が、シールガス32の経路36を構成している。アウタチャック35はインナチャック34に対して図中C方向つまり上下方向に相対的に移動自在に設けられている。
【0052】
回転軸33は図示しない駆動源によって矢印B方向に回転する。またアウタチャック35は図示しない駆動源によって矢印C方向に移動する。
【0053】
アウタチャック35がインナチャック34に対して相対的に図中C方向に移動すると、シールガス32の経路36の経路幅dが変化する。
【0054】
経路36の出口36aは、シリコンウェーハ20の裏面22側のエッジ部分24に向けてシールガス32が吐出するように、配置されている。また経路36の入口36bは図示しないガス吐出手段の吐出口に連通している。シールガス32としては乾燥した酸素(ドライO2)が使用される。シールガス32は、インナチャック34をシリコンウェーハ20に吸着させてシリコンウェーハ20を下側より支持する吸着用ガスとして使用される。すなわちガス吐出手段からシールガス32が吐出されると入口36bからシールガス経路36を通って出口36aからシールガス32が吐出される。これによりシリコンウェーハ20の裏面22で負圧が発生する。この負圧によってインナチャック34がシリコンウェーハ20の裏面22に吸着しシリコンウェーハ20が下側より支持される。
【0055】
インナチャック34によってシリコンウェーハ20を支持した状態で、回転軸33が図中B方向に回転すると、これに伴いインナチャック34が同方向に回転するので、インナチャック34に支持されているシリコンウェーハ20も同方向に回転する。このためシリコンウェーハ20を回転軸34と同一の回転数Nで回転させることができる。
【0056】
一方、シリコンウェーハ20の鏡面21側には薬液としてのエッチング液31をシリコンウェーハ20の鏡面21上に滴下するディスペンサ30が設けられている。ディスペンサ30の吐出口30aは、シリコンウェーハ20の中心つまり回転中心軸37と同軸上に配置されている。
【0057】
このためシリコンウェーハ20が上述したように矢印B方向に回転しつつディスペンサ30からエッチング液31が滴下されると、破線で示すようにエッチング液31は、シリコンウェーハ20の中心から周縁に向かって拡散し、エッジ端面20aを通り、シリコンウェーハ20の裏面22側に回り込む。
【0058】
図3に示すエッチング処理装置では、シリコンウェーハ20の回転数N(r/min)、エッチング液31の吐出量Q(l/min)、シールガス32の吐出圧P(kgf/cm2)、エッチング液31の粘度R、加工時間等をパラメータとして、シリコンウェーハ20の裏面22側のエッジ部分24のレリーフ幅δが制御される。
【0059】
ここでシリコンウェーハの回転数N、エッチング液31の吐出量Q、シールガス32の吐出圧P、エッチング液31の粘度R、加工時間等のパラメータと、レリーフ幅δとの関係について図4を参照して説明する。
【0060】
同図4に示すようにシリコンウェーハ20の回転数Nが大きくなると、ディスペンサ30から吐出されるエッチング液31はシリコンウェーハの周縁に拡散しやすくなるので、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が大きくなる。このためレリーフ幅δは大きくなる。これに対してシリコンウェーハ20の回転数Nが小さくなると、ディスペンサ30から吐出されるエッチング液31はシリコンウェーハの周縁に拡散しにくくなるので、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が小さくなる。このためレリーフ幅δは小さくなる。
【0061】
同様にしてエッチング液31の吐出量Qが大きくなると、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が大きくなるので、レリーフ幅δが大きくなる。これに対してエッチング液31の吐出量Qが小さくなると、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が小さくなるので、レリーフ幅δが小さくなる。
【0062】
またエッチング液31の粘度Rが大きくなると、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が大きくなるので、レリーフ幅δが大きくなる。これに対してエッチング液31の粘度Rが小さくなると、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が小さくなるので、レリーフ幅δが小さくなる。エッチング液31の粘度Rは、エッチング液31の組成を調整することによって調整することができる。エッチング液31は一般的に沸酸が使用される。沸酸が100%のエッチング液31は最も粘度Rが低く、酢酸の添加量を増加することによって粘度Rを高くすることができる。すなわち酢酸の濃度が大きい程エッチング液31の粘度Rが高くなる。
【0063】
また図4に示すようにシールガス32の吐出圧Pが大きくなると、シールガス32が裏面22側に回り込んだエッチング液31を阻止する力が大きくなる。このためレリーフ幅δは小さくなる。これに対してシールガス32の吐出圧Pが小さくなると、シールガス32が裏面22側に回り込んだエッチング液31を阻止する力が小さくなる。このためレリーフ幅δは大きくなる。
【0064】
シールガス32の吐出圧Pは、シールガス経路幅dを変化させることによって変化させることができる。シールガス経路幅dが小さい程シールガス32の吐出圧Pを大きくすることができる。またシールガス32の吐出圧Pは、シールガス32の流量を変化させることによって変化させることができる。シールガス32の流量が大きい程シールガス32の吐出圧Pが大きくなる。
【0065】
またエッチング処理に費やす加工時間を変化させることによって、レリーフ幅δを制御することができる。エッチング処理の加工時間が長いほど、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が大きくなり、レリーフ幅δが大きくなる。これに対してエッチング処理の加工時間が短い程、エッチング液31の裏面22側への回り込み量が小さくなるので、レリーフ幅δが小さくなる。
【0066】
図5はレリーフ幅の目標値δpと実際のレリーフ幅δcとの偏差Δδを示している。
【0067】
図6はシリコンウェーハ20の回転数Nとレリーフ幅δとの対応関係を示している。同図6に示すようにシリコンウェーハ20の回転数Nが大きくなるに伴いレリーフ幅δが大きくなるという関係が成立する。ただし図6に示す関係は低回転領域における対応関係であり、高回転領域になると、回転数が大きくなる程遠心力が大きくなりこれに伴いエッチング液31の外方への飛散が増大するので、エッチング液31の裏面22側への回り込みは少なくなる。
【0068】
図7はシールガス32の吐出圧Pとレリーフ幅δとの対応関係を示している。同図7に示すようにシールガス32の吐出圧Pが大きくなるに伴いレリーフ幅δが小さくなるという関係が成立する。
【0069】
図6、図7に示す対応関係は、図2に示す検査装置のデータ保存部16に記憶、格納されている。演算部15では、レリーフ幅の目標値δpと実際のレリーフ幅δcとの偏差Δδを演算し、図6、図7に示す対応関係を保存部16から読み出し、読み出された対応関係を用いて、演算した偏差Δδに相当する分だけ現在の回転数N、吐出圧Pを調整する。そしてこの調整された回転数N、吐出圧Pを次回のエッチング処理の使用するパラメータとして再設定し、データ保存部16に記憶、格納する。
【0070】
つぎに図2、図3に示す装置で行われる処理について図10を参照して説明する。
【0071】
図10は実施形態のエッジレリーフ処理の各工程を時系列的に示している。
【0072】
同図10(a)は、図1(a)に示すエッチング処理用ステージ7でエッチング処理が行われる前のシリコンウェーハ20の状態を示している。シリコンウェーハ20は、エッチングレリーフ処理の前工程で気相成長によって、シリコン酸化膜23を裏面22側に成長させる処理が行われている。この工程では、シリコン酸化膜23は裏面22側のみならず鏡面21側に回り込んで成長している。
【0073】
そこでシリコンウェーハ20が図1(a)に示すエッチング処理用ステージ7に搬送されると、図3に示すように、ディスペンサ30からエッチング液31が所定の流量Qで吐出される。また回転軸33が矢印B方向に所定の回転数Nで回転して、シリコンウェーハ20が同方向に同回転数Nで回転する。またアウタチャック35が矢印C方向に所定の位置に位置決めされて所定の経路幅dの経路36を介して所定圧Pのシールガス32が吐出される。
【0074】
ここで流量Q、回転数N、圧力Pは、予めレリーフ幅δを目標値δpに一致させるための値に設定されている。流量Q、回転数N、圧力P以外のエッチング液31の粘度R、加工時間もレリーフ幅δに影響を与えるパラメータであるので、これらも目標値δpに一致させるための値に設定されているものとする。
【0075】
上述したように設定された回転数Nでシリコンウェーハ20が回転し、設定された流量Qで設定された粘度Rのエッチング液31がシリコンウェーハ20の鏡面21上に、設定された加工時間中、吐出、滴下され、さらに設定された吐出圧Pでシールガス32が裏面22側エッジ部分24に向けて吐出されると、図3に示すようにエッチング液31の裏面22側への回り込み量が制御されて、レリーフ幅δが目標値δpに一致する(図10(b)参照)。
【0076】
エッチング処理が行われたシリコンウェーハ20は、図1(a)に示すようにドライ洗浄用ステージ9でドライ洗浄、ドライ乾燥が行われた後、検査用ステージ10に搬送される。
【0077】
検査用ステージ10では、図2に示す観察カメラ13によってシリコンウェーハ20の裏面22側のエッジ部分24が撮像され、演算部15で実際のレリーフ幅δcが計測される(図10(c)参照)。
【0078】
ここで図8は、観察カメラ13によって撮像されるポイントE、F、G、Hを示している。同図8に示すように観察カメラ13がシリコンウェーハ20に対して相対的に移動して、シリコンウェーハ20の裏面22側のエッジ部分24の周方向に沿って等間隔に4点、つまりポイントE、ポイントF、ポイントG、ポイントHが撮像される。この場合シリコンウェーハ20側を4点に移動させてもよく、観察カメラ13側を4点に移動させてもよい。
【0079】
観察カメラ13の撮像信号はモニタ14に送られ、モニタ14の表示画面14aにシリコンウェーハ20の裏面22側のエッジ部分24の撮像画像が表示される。撮像画像中、シリコン酸化膜23の部分は輝度が高く、シリコン酸化膜23が形成されていないレアなシリコン基板の部分は輝度が低い。したがって図8に示すように撮像画像中の輝度差の違いによってシリコンウェーハ20のエッジ端面20aと、シリコン酸化膜23の端面23aとを識別でき、これら間の距離である実際のレリーフ幅δE、δF、δG、δHを各ポイントE、F、G、H毎に目視で確認することができる。
【0080】
観察カメラ13の撮像信号は演算部15に入力される。
【0081】
図9は演算部15で行われる処理手順を示してる。
【0082】
上述したように撮像画像中の輝度差の違いによってシリコンウェーハ20のエッジ端面20aとシリコン酸化膜23の端面23aとを識別できるので、演算部15では輝度信号を解析して実際のレリーフ幅δcを計測する。実際のレリーフ幅δcとして図8に示すように各ポイントE、F、G、H毎にδE、δF、δG、δHが得られる。そして、これら各レリーフ幅の平均値δAを、次式、
δA=(δE+δF+δG+δH)/4
を用いて演算する。つぎのこのレリーフ幅平均値δAを用いて、レリーフ幅の目標値δpと実際のレリーフ幅δAとの偏差Δδが演算される(ステップ101)。
【0083】
この偏差Δδが所定のしきい値以下の場合、つまり実際のレリーフ幅δAが目標値δpに一致している場合には、現在設定されている回転数N、シールガス吐出圧Pは適正なパラメータであるとして、データ保存部16にそのまま保存する(ステップ102)。
【0084】
しかし偏差Δδが所定のしきい値を超えている場合、つまり実際のレリーフ幅δAが目標値δpに一致していない場合には、現在設定されている回転数N、シールガス吐出圧Pは適正なパラメータではない(NG)であるとして、警報信号を出力する(ステップ103)。この場合、図6、図7に示す対応関係を保存部16から読み出し、読み出された対応関係を用いて、演算された偏差Δδに相当する分だけ現在設定されている回転数N、吐出圧Pを調整する。具体的には図6に示すように現在設定されている回転数NがN1であれば、偏差Δδに相当する回転数だけ変化させた回転数N2に調整される。そしてこの調整された回転数Nを次回のエッチング処理に使用するパラメータであるとして再設定してデータ保存部16に保存する。シールガス吐出圧Pについても同様にしてデータ保存部16に保存される(ステップ102)。
【0085】
次回のエッチング処理工程では、データ保存部16で設定されている回転数Nでシリコンウェーハ20が回転するとともに、データ保存部16で再設定されている吐出圧Pでシールガス32が吐出される。このため次回のエッチング処理工程では、実際のレリーフ幅δAを目標値δpに一致させることができる(ステップ104、105)。
【0086】
このように本実施形態によれば、シリコンウェーハ20を順次エッジレリーフする場合に、レリーフ幅の目標値δpと実際の値δcとの間で乖離が生じたとしても、これを調整して所望の値δpに復帰させることができる。
図10(d)は本実施形態のエッジレリーフ処理が行われたシリコンウェーハ20の側面を示している。図10(d)のJに示すようにエッジレリーフ後のシリコン酸化膜23の端面23aはテープ保護方式に近い「切り立った」形状になり、図10(e)に示すようにレリーフ幅δはシリコンウェーハ20の周方向に沿ってほぼ均一になる。このため図10に示す従来のミラー面取り方式のように、シリコンウェーハの品質が低下し製造歩留まりが低下するという問題は生じない。特に本実施形態では、エッチング液31の裏面22側への回り込みをシールガス32によって阻止するようにしているので、レリーフ幅δを周方向にわたって変動させることなく「きれいなバラツキの少ない」形状にすることができる。
【0087】
本実施形態によれば、エッチング液31の吐出流量Q、エッチング液31の粘度R、シリコンウェーハ20の回転数N、シールガス32の吐出圧Pを最適な値に設定することで、レリーフ幅δを目標値δpに一致させている。このため図11に示す従来のテープ保護方式のように、保護テープ43を貼付したり剥がしたりする作業は不要になる。
このように本実施形態によれば、作業効率が高く低コストでエッジレリーフ工程を行うことができる。またシリコン酸化膜23のレリーフ幅δを高精度に制御することができる。またシリコンウェーハ20の周方向にわたってレリーフ幅δを均一にすることができる。
【0088】
また本実施形態では、シリコンウェーハ20の回転数Nとシールガス32の吐出圧Pを再設定することで、次回の処理工程におけるレリーフ幅δを目標値δpに一致させている。
【0089】
しかしこれは一例でありレリーフ幅δに影響を与えるパラメータであれば、任意の1つのパラメータ、あるいは任意の2つのパラメータ、あるいは任意の3以上のパラメータを選択して、これらパラメータの値を再設定することによってレリーフ幅δを制御してもよい。
【0090】
また実施形態では、検査用ステージ10で検査された結果に応じてパラメータを再設定しているが、再設定を行わない実施も可能である。すなわち図1において検査用ステージ10を省略するとともに図2に示す検査装置の構成を省略することができる。
【0091】
また実施形態では、観察カメラ13の撮像信号に基づき次回の回転数N、シールガス吐出圧Pを再設定する処理を自動的に行うようにしているが、モニタ14の表示画面14aの撮像画像からレリーフ幅の目標値δpと実際の値δcとの偏差を目視で判断し、この偏差がなくなるようにパラメータを再設定してもよい。
【0092】
また本実施形態では、インナチャック34とアウタチャック35は、シリコンウェーハ20の裏面22側を支持する支持手段であるとともにシールガス32を吐出してレリーフ幅δを制御する吐出手段を兼用している。このため装置のコンパクト化が図られる。ただしシールガス32の吐出圧Pを低下させるとインナチャック34がシリコンウェーハ20に吸着しにくくなるので、レリーフ幅δを制御するにあたってシールガス32の設定値は、シリコンウェーハ20を吸着することができる値以上に設定する必要がある。
【0093】
しかしこれは一例であり、シリコンウェーハ20を支持する支持手段、シールガス32を吐出する吐出手段を別々に構成してもよい。たとえば支持手段を真空パッドで構成するとともに、支持手段とは別に設けた吐出手段からシールガス32を吐出してもよい。
【0094】
また実施形態では半導体ウェーハとしてシリコンウェーハを想定しているが、シリコン以外の半導体たとえばガリウム砒素のウェーハに形成された酸化膜を除去する場合に対しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施形態のエッジレリーフ装置の構成を示す図で、図1(a)は上面から見た平面図で、図1(b)は図1(a)を矢視S方向の側面からみた側面図で、図1(c)は図1(a)を矢視T方向の側面からみた側面図である。
【図2】図2は図1(c)のA部分を拡大して示す図であり、図1に示す検査用ステージで行われる検査処理を行う検査装置の構成を示す図である。
【図3】図3は図1に示すエッチング処理用ステージで行われるエッチング処理およびエッジレリーフ処理を行うエッジレリーフ装置の構成を示す図である。
【図4】図4はエッジレリーフ幅に影響を与えるパラメータのうち半導体ウェーハの回転数とシールガスの吐出圧とレリーフ幅との関係を説明する図である。
【図5】図5は半導体ウェーハの側面を示す図であり、目標とするシリコン酸化膜端面と実際のシリコン酸化膜端面との偏差を説明する図である。
【図6】図6は半導体ウェーハの回転数と図5に示す偏差との対応関係を示す図である。
【図7】図7はシールガスの吐出圧と図5に示す偏差との対応関係を示す図である。
【図8】図8は半導体ウェーハの裏面のエッジ部のうち観察カメラで撮像する周方向の複数のポイントを示す図である。
【図9】図9は図2に示す検査装置のうち演算部で行われる演算処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図10(a)、(b)、(c)は実施形態のエッジレリーフ処理の各工程を時間の順序で示す図であり、図10(d)はエッジレリーフ処理後の半導体ウェーハの側面を拡大して示す図であり、図10(e)はエッジレリーフ処理後の半導体ウェーハの裏面を示す図である。
【図11】図11(a)、(b)、(c)は従来のエッジレリーフ方法であるミラー面取り方式を説明する図である。
【図12】図12(a)〜(e)は従来のエッジレリーフ方法であるテープ保護方式を説明する図である。
【符号の説明】
13 観察カメラ
14 モニタ
15 演算部
16 データ保存部
20 半導体ウェーハ
21 鏡面
22 裏面
23 酸化膜
30 ディスペンサ
31 エッチング液
32 シールガス
33 回転軸
34 インナチャック
35 アウタチャック
36 経路

Claims (3)

  1. 半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形成した後で、半導体ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り込んで形成された酸化膜をエッチング液によって除去する酸化膜除去装置において、
    前記半導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液を吐出するエッチング液吐出手段と、
    前記半導体ウェーハを回転させる回転手段と、
    前記半導体ウェーハの裏面側よりシールガスをエッジ部に向けて吐出し、シールガスによる負圧によって半導体ウェーハの裏面側を支持するガス吐出手段と、
    シールガスの吐出圧を制御することにより半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去幅を制御する制御手段と
    を具えたことを特徴とする半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置。
  2. 半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形成した後で、半導体ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り込んで形成された酸化膜をエッチング液によって除去する酸化膜除去装置において、
    前記半導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液を吐出するエッチング液吐出手段と、
    前記半導体ウェーハを回転させる回転手段と、
    前記半導体ウェーハの裏面側よりシールガスをエッジ部に向けて吐出するガス吐出手段と、
    前記エッチング液の粘性を調整することにより半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去幅を制御する制御手段と
    を具えたことを特徴とする半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置。
  3. 半導体ウェーハの裏面に酸化膜を形成した後で、半導体ウェーハの鏡面側のエッジ部に回り込んで形成された酸化膜をエッチング液によって除去する酸化膜除去装置において、
    前記半導体ウェーハの鏡面側よりエッチング液を吐出するエッチング液吐出手段と、
    前記半導体ウェーハを回転させる回転手段と、
    前記半導体ウェーハの裏面側よりシールガスをエッジ部に向けて吐出するガス吐出手段と、
    前記エッチング液吐出手段、前記回転手段、前記ガス吐出手段のうち少なくとも一つを制御することにより半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去幅を制御する制御手段と、
    前記半導体ウェーハのエッジ部を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像されたエッジ部の輝度を計測することによって、酸化膜除去幅の目標値と実際に除去された幅との偏差を演算し、この演算した偏差に応じてエッチング液の吐出量、粘性、前記回転手段の回転数、シールガスの吐出圧、加工時間のうちの少なくとも1つを再設定する演算部と
    を具えたことを特徴とする半導体ウェーハのエッジ部の酸化膜除去装置。
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