JP2003272442A - 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路 - Google Patents

導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路

Info

Publication number
JP2003272442A
JP2003272442A JP2002076995A JP2002076995A JP2003272442A JP 2003272442 A JP2003272442 A JP 2003272442A JP 2002076995 A JP2002076995 A JP 2002076995A JP 2002076995 A JP2002076995 A JP 2002076995A JP 2003272442 A JP2003272442 A JP 2003272442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive paste
resistance
polyester resin
silver powder
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002076995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4514390B2 (ja
Inventor
Kazuhisa Inoue
和壽 井上
Koji Kondo
孝司 近藤
Hiroshi Tachika
弘 田近
Masumi Iwanishi
真純 巖西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP2002076995A priority Critical patent/JP4514390B2/ja
Publication of JP2003272442A publication Critical patent/JP2003272442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4514390B2 publication Critical patent/JP4514390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性ペーストが抱えている耐マイグレーシ
ョン性を向上させ、さらには低抵抗で、表面平滑性、コ
ネクター使用時の耐挿抜性、耐ブロッキング性を改良す
るものであり、特に高度の耐屈曲性を付与した導電性ペ
ーストを提供する。 【解決手段】 形状がフレーク状であり、かつ厚さが1
300オングストローム以下である銀粉、及び有機樹脂
を含む導電性ペースト、より好ましくは該有機樹脂が、
分子量3000以上のポリエステル樹脂及び/または変
性ポリエステル樹脂であることを特徴とする導電性ぺー
ストに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導電性ペーストに関
するものであり、さらに詳しくは導電性ペーストをフィ
ルムまたは基板上に塗布または印刷、硬化することによ
り導電性を与え、回路を形成したり、電子部品の端子や
リード線の接着を行ったり、電子装置を電磁波障害(E
MI)から保護することに利用する導電性ペーストに関
わるものであり、特に高い導電性と耐屈曲性の要求され
る回路用に適した導電ペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】PETフィルムなどに導電性ペーストを
印刷したメンブレン回路は低コストで軽量であり、キー
ボードやスイッチなどに広く使用されている。しかしな
がら、印刷パターンのファイン化により、年々要求特性
は厳しくなってきており、従来以上の高度の耐屈曲性と
導電性、耐マイグレーション性が望まれており、さらに
は表面平滑性、コネクター使用時の耐挿抜性、耐ブロッ
キング性なども、従来技術では充分でなく改良が望まれ
ている。公知の導電性ペーストとしては特開平1−15
9906号公報と特開平9−306240号公報があ
る。特開平1−159906号公報はフレーク状の銀粉
とポリエステル系樹脂とブロック化イソシアネート化合
物を結合剤に使用したメンブレン回路用の銀ペーストに
ついて記載されている。しかしながらこの導電性は比較
的良好であるが現状の要求には不足しており、また、耐
マイグレーション性、耐屈曲性、耐コネクター挿抜性も
ファインパターン化した現代の要求に対しては不足して
いる。特開平9−306240号公報は導電粉として3
次元高次構造の銀粉を使用したメンブレン回路用の銀ペ
ーストが提案されているが、耐屈曲性、導電性共には現
代の要求には不足している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、これ
ら従来の導電性ペーストが抱えている耐マイグレーショ
ン性を向上させ、さらには低抵抗で、表面平滑性、コネ
クター使用時の耐挿抜性、耐ブロッキング性を改良する
ものであり、特に高度の耐屈曲性を付与した導電性ペー
ストを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような問題を解決
するために、鋭意検討した結果、有機樹脂と平均の厚さ
が1300オングストローム以下のフレーク状銀粉を主
体とする導電粉を使用することにより、驚くべきことに
耐屈曲性が向上し、さらに耐マイグレーション性が向上
することを見出し本発明に到達した。また、この導電粉
を用いることにより、公知のポリマー型導電性ペースト
に使用されるフレーク状銀粉と比較して硬質な結合剤を
用いた場合でも、良好な耐屈曲性を得られるため、耐屈
曲性と耐コネクターブロッキング性及び挿抜性の両立も
可能となる。さらに、ブロック化イソシアネート化合物
などの硬化剤を配合しない場合においても良好な耐屈曲
性が得られるため、従来技術より低温速硬化が可能とな
る。また、膜厚が1〜3μm程度の薄い領域においても
良好な導電性が得られるため、基材フィルムにグラビア
印刷などで薄く印刷し電磁波シールド用として有用であ
る。
【0005】すなわち、本発明は、以下の導電性ペース
ト及びこれを用いた印刷回路に関する。
【0006】1)形状がフレーク状であり、かつ厚さが
1300オングストローム以下である銀粉(A)、及び
有機樹脂(B)を含む導電性ペースト。
【0007】2)有機樹脂(B)が、分子量3000以
上のポリエステル樹脂及び/または変性ポリエステル樹
脂(C)であることを特徴とする(1)に記載の導電性
ぺースト。
【0008】3)全ジカルボン酸、グリコール成分の合
計をそれぞれ100モル%としたとき、ポリエステル樹
脂及び/または変性ポリエステル樹脂(C)が、酸成分
として芳香族ジカルボン酸及び/または脂環族ジカルボ
ン酸を50モル%以上、かつグリコール成分としてネオ
ペンチルグリコール、脂環族グリコール、主鎖の炭素数
5〜10の脂肪族ジオールから選ばれる少なくとも1種
以上を20モル%以上共重合されていることを特徴とす
る(2)記載の導電性ペースト。
【0009】4)(1)〜(3)に記載の導電性ペース
トが基材上に印刷されていることを特徴とする印刷回
路。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明で用いる銀粉(A)はその
形状がフレーク状である必要がある。ここで言うフレー
ク状とは、レーザー光散乱法により測定した50%平均
粒子径を後述する電子顕微鏡で測定した平均厚さで徐し
た値(アスペクト比)が2以上のものを示す。より具体
的には、50%平均粒子径は銀粉をミクロスパテラで1
〜2杯、100mlトールビーカーに採り、イソプロピ
ルアルコールを60ml入れ、超音波ホモジナイザーで
1分間分散し、粒度分布計(マイクロトラックFRA型
(日機装(株))で測定することができる。測定時間
は、30秒で2回測定して、50%の累積径の平均値を
平均粒径とする。測定条件は、粒子の光透過性(T、
P);YES、粒子の形状(S、P);NO、粒子屈折
率(Pri);2.25、分散媒屈折率(Cri);
1.37とする。平均厚さは、具体的には次ぎの方法で
測定できる。銀粉2gを水溶性エポキシ樹脂(Quet
ol651(日新EM(株)製))10ccとよく混合
し、60℃の恒温槽中で1時間30分静置後、注射器
(ニプロシリンジ1ml(ニプロ(株)製))でサンプ
ルを吸い出し、注射器に入れたまま60℃の恒温槽中に
8時間置く。硬化した樹脂を、注射器より取り出し、ミ
クロトームで面出し加工を行い、カーボン蒸着後、電解
放射型走査型電子顕微鏡(日立(株)製S4500型)
で5000倍又は10000倍の倍率で写真を撮影し、
銀粉の厚みを測定する。測定個数50個の平均値で表し
た。
【0011】本発明において用いられる銀粉(A)は、
さらに平均厚さが1300オングストローム以下である
必要がある。驚くべきことに、形状がフレーク状で平均
厚さが1300オングストローム以下とすることによ
り、低抵抗で著しく良好な耐屈曲性が得られる。さらに
は、従来技術のフレーク状銀粉、その他の形状の銀粉と
比較して耐マイグレーション性、耐コネクター挿抜性を
向上できる。平均厚さのより好ましい上限は1100オ
ングストローム、さらに好ましくは900オングストロ
ームである。下限は特に限定されないが、100オング
ストロームが好ましい。上限が1300オングストロー
ム超では、耐マイグレーション性、耐屈曲性、導電性な
どが低下する。下限が100オングストローム未満では
銀粉の吸油量が大きくなる傾向があり、密着性や耐屈曲
性などが低下したり、印刷性が悪化するおそれがある。
【0012】本発明において用いられる銀粉(A)の厚
さを1300オングストローム以下にする方法として
は、硝酸銀の還元により作成される1次銀粒子のレーザ
ー光散乱法による50%平均粒子径が好ましくは5μm
以下、より好ましくは3μm以下、下限は好ましくは
0.01μm以上のものを、滑剤の存在下、湿式法でビ
ーズミル、ボールミルもしくはアトライターなど公知の
装置を用いて高速でミリングすることにより得られる。
分散に用いるビーズは直径が3mm以下が好ましく、よ
り好ましくは2mm以下が好ましい。最も好ましくは
1.5mm以下、下限は0.1mm以上の小径のジルコ
ニアあるいはシリカビーズが好ましい。分散機として
は、ビーズミルが高いシェアをかけられるため好まし
く、商品名としてはダイノーミル(WILLY A.B
ACHOFEN AG製)、Kシリーズ(ビューラー
(株)製)などが挙げられる。
【0013】本発明の銀粉(A)のその他の粉末特性と
しては、タップ密度が2.5g/cm3以下、比表面積
が1.2m2/g以上、レーザー光散乱法のよる50%
平均粒子径が20μm以下が好ましい。タップ密度はよ
り好ましくは2.0g/m3以下、下限は特に定めるも
のではないが1.0g/cm3以上が好ましい。比表面
積はより好ましくは1.5m2/g以上で、上限は特に
定めるものではないが4m2/g以下が好ましく、より
好ましくは3m2/g以下である。50%平均粒子径は
より好ましくは15μm以下、最も好ましくは10μm
以下である。下限は特に定めるものではないが、導電
性、密着性の面より1μm以上が好ましい。タップ密度
が2.2g/cm3を越えたり、比表面積が1.5m2
g未満であったり、50%平均粒子径1μm未満である
と、フレーク状銀粉の厚さが1300オングストローム
を越える可能性があり、導電性、耐屈曲性、耐マイグレ
ーション性などが低下する場合がある。
【0014】本発明に使用するその他の導電粉として
は、特性を低下しない範囲で公知のフレーク状銀粉、球
状銀粉、3次元高次構造の銀粉、樹枝状銀粉、グラファ
イト粉、カーボン粉、ニッケル粉、銅粉、金粉、パラジ
ウム粉、アルミ粉、インジウム粉などを併用しても良い
が、形状がフレーク状で厚さが1300オングストロー
ム以下の銀粉(A)を少なくとも全導電粉量の20重量
%以上、より好ましくは30重量%以上、さらに好まし
くは50重量%以上、最も好ましくは70重量%以上含
むことが好ましい。この内好ましい導電フィラーとして
は、公知のフレーク状銀粉、グラファイト粉、導電性カ
ーボンブラックが挙げられる。この他、ペースト粘性を
調整する目的などでシリカ粉、ヒュームドシリカ、コロ
イダルシリカ、タルク、硫酸バリウムなどの非導電性フ
ィラーを少量配合しても良い。
【0015】本発明の導電性ペーストは、本発明の銀粉
(A)とバインダー樹脂として有機樹脂(B)を組み合
わせて使用される。有機樹脂(B)はその種類に制限は
ないが、耐屈曲性の面から数平均分子量が3000以上
が好ましく、より好ましくは8000以上である。数平
均分子量が3000未満であると良好な耐屈曲性が得に
くく、また、ペースト粘度が低下し、印刷性の低下する
おそれがある。
【0016】また、有機樹脂(B)の種類としては、ポ
リエステル樹脂、ウレタン変性ポリエステル樹脂、エポ
キシ変性ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエステル
などの各種変性ポリエステル樹脂、ポリエーテルウレタ
ン樹脂、ポリカーボネートウレタン樹脂、塩化ビニル・
酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、
アクリル樹脂、ポリアミドイミド、ニトロセルロース、
セルロース・アセテート・ブチレート(CAB)、セル
ロース・アセテート・プロピオネート(CAP)などの
変性セルロース類などが挙げられる。このうち、可撓性
の不要な導電性接着剤、リジット基板の回路用導電ペー
スト、スルーホール用導電性ペーストなどの用途にはエ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂でも使用できるが、PET
フィルム、ITO蒸着PETフィルム、ポリイミドフィ
ルムなどのフレキシブルで比較的難接着性の基材を用い
る場合は、耐屈曲性と基材に対する密着性の面から、ポ
リエステル樹脂、上記の変性ポリエステル樹脂、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体などが好ましく、最も好まし
くは、共重合ポリエステル樹脂および/または変性ポリ
エステル樹脂(C)であり、特にこのようなフレキシブ
ルな基材に用いた時にその特徴が発揮できる。
【0017】有機樹脂としては、さらに具体的には、数
平均分子量3000以上のポリエステル樹脂及び/又は
変性ポリエステル樹脂(C)を用いることが好ましく、
非常に優れた耐屈曲性、基材への密着性が得られる。耐
屈曲性の観点から数平均分子量は8000以上が好まし
く、より好ましくは10000以上である。数平均分子
量が3、000未満であると良好な耐屈曲性が得られな
いことがあり、また、ペースト粘度が低下し、印刷性に
劣る場合がある。耐屈曲性と硬度の面からガラス転移点
温度は−20℃以上が好ましく、より好ましくは−5℃
以上である。密着性の観点から好ましい上限は70℃以
下である。本発明のポリエステル樹脂は公知の方法によ
り常圧または減圧下で重縮合して得られたものを使用で
きる。ポリエステル樹脂は飽和ポリエステルが好まし
い。また、ポリエステル樹脂を重合後、180〜230
℃でε−カプロラクトンなどの環状エステルを後付加
(開環付加)してブロック化したり、無水トリメリット
酸、無水フタル酸などの酸無水物を後付加してカルボキ
シル基をポリエステル分子末端に付与してもよい。
【0018】本発明に用いられる樹脂及び/または変性
ポリエステル樹脂(C)に共重合するジカルボン酸は、
テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデ
カンジカルボン酸、アゼライン酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸、炭素数12〜28の2塩基酸、1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸、1,3ーシクロヘキサンジカルボ
ン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、4−メチ
ルヘキサヒドロ無水フタル酸、3−メチルヘキサヒドロ
無水フタル酸、2−メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、
ジカルボキシ水素添加ビスフェノールA、ジカルボキシ
水素添加ビスフェノールS、ダイマー酸、水素添加ダイ
マー酸、水素添加ナフタレンジカルボン酸、トリシクロ
デカンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸が挙げら
れる。また、発明の内容を損なわない範囲で、無水トリ
メリット酸、無水ピロメリット酸などの多価のカルボン
酸、フマール酸などの不飽和ジカルボン酸、さらに、5
−スルホイソフタル酸ナトリウム塩などのスルホン酸金
属塩基含有ジカルボン酸を併用してもよい。具体的に
は、全ジカルボン酸量を100モル%としたとき、芳香
族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸を50モル%以上
共重合されたものが、硬度、密着性などの塗膜物性およ
び耐湿性の点より好ましい。また、より好ましくは60
モル%以上である。
【0019】本発明のポリエステル樹脂及び変性ポリエ
ステル樹脂(C)に使用されるグリコールは、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2
−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−ブチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオー
ル、1,10−デカンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,2−シクロヘキサンジメタノール、ダイマージ
オールなどが挙げられる。また、発明の内容を損なわな
い範囲でトリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ポリグリセリ
ンなどの多価ポリオールを併用してもよい。これらのう
ち、耐湿性の面より、全グリコール成分量100モル%
としたとき、ネオペンチルグリコール、脂環族グリコー
ル、主鎖の炭素数5〜10の脂肪族ジオールから選ばれ
る少なくとも1種以上を20モル%以上共重合されたも
のが耐加水分解性の点より好ましい。またより好ましく
は30モル%以上、最も好ましくは40モル%以上であ
る。ここで言う主鎖の炭素数5〜10のグリコールとし
ては具体的には、1,5−ペンタンジオール、3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9
−ノナンジオール、1,10−デカンジオールなどが挙
げられる。脂環族グリコールとしては、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタ
ノール、1,2−シクロヘキサンジメタノールなどが挙
げられる。
【0020】また、本発明の導電ペーストに使用するポ
リエステル樹脂はウレタン変性、エポキシ変性、(メ
タ)アクリレート変性、(メタ)アクリルグラフト変性
など公知の方法により変性して使用できる。このうち、
耐屈曲性、密着性の面よりウレタン変性が特に好まし
い。ウレタン変性樹脂は公知の方法により、ポリエステ
ルポリオールと必要に応じて鎖延長剤を用いてイソシア
ネート化合物と反応させて合成したものを使用できる。
【0021】ウレタン変性ポリエステル樹脂に使用する
ポリオールには前述したポリエステルポリオールを使用
するが、この他にポリエーテルポリオール、(メタ)ア
クリルポリオール、ポリカーボネートジオール、ポリブ
タジエンポリオール、その他のポリオールを併用しても
よい。その他のポリオールとしては、接着性、耐屈曲
性、耐久性よりポリカーボネートジオールが特に好まし
い。鎖延長剤として使用するポリオールとしてはネオペ
ンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、エチレ
ングリコール、HPN(ネオペンチルグリコールのヒド
ロキシピバリン酸エステル)、トリメチロールプロパ
ン、グリセリンなどの公知のポリオールが挙げられる。
さらにジメチロールプロピオン酸のようなカルボキシル
基含有ポリオールなども鎖延長剤として使用できる。
【0022】ウレタン変性に使用するジイソシアネート
化合物は、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化ジフェニル
メタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、水素化キシリレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネートなどが挙げられる。
【0023】変性ポリエステル樹脂(C)としてのポリ
エステルウレタン樹脂のウレタン基濃度は下限は、密着
性、耐屈曲性の面から500当量/106g以上が好ま
しく、上限は溶解性の面から4000当量/106g以
下が好ましい。ここで単位である当量/106gとは、
樹脂106g(1トン)あたりのウレタン基の当量数を
表す。
【0024】本発明の導電性ペーストには、ポリエステ
ル樹脂及び/または変性ポリエステル樹脂(C)の他の
樹脂を併用してもよい。その他の樹脂としては、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体が特に好ましく、公知の市販
品を使用することができる。溶解性と塗膜物性よりポリ
マー中の塩化ビニルの含有量は85〜95%のものが好
ましい。また、塩化ビニル、酢酸ビニル以外のモノマー
として、マレイン酸、ビニルアルコールなどを少量共重
合して極性基を導入してもよい。マレイン酸によりカル
ボキシル基を導入すると金属に対する密着性が向上し、
ビニルアルコールにより水酸基を導入するとイソシアネ
ート化合物を硬化剤として使用できる。
【0025】本発明に使用する有機樹脂(B)、ポリエ
ステル樹脂及び/または変性ポリエステル樹脂(C)は
硬化剤を配合して使用しても良い。これらの樹脂に反応
し得る硬化剤は、種類は限定しないが接着性、耐屈曲
性、硬化性などからイソシアネート化合物が特に好まし
い。さらに、これらのイソシアネート化合物はブロック
化して使用することが貯蔵安定性から好ましい。イソシ
アネート化合物以外の硬化剤としては、メチル化メラミ
ン、ブチル化メラミン、ベンゾグアナミン、尿素樹脂な
どのアミノ樹脂、酸無水物、イミダゾール類、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂などの公知の化合物が挙げられ
る。
【0026】イソシアネート化合物としては、芳香族、
脂肪族のジイソシアネート、3価以上のポリイソシアネ
ートがあり、低分子化合物、高分子化合物のいずれでも
よい。例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素化ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート、水素化キシリレンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネートあるいはこれらのイソシアネート化合
物の3量体、及びこれらのイソシアネート化合物の過剰
量と、例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビトー
ル、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等の低分子活性水
素化合物または各種ポリエステルポリオール類、ポリエ
ーテルポリオール類、ポリアミド類の高分子活性水素化
合物などと反応させて得られる末端イソシアネート基含
有化合物が挙げられる。
【0027】イソシアネート基のブロック化剤として
は、例えばフェノール、チオフェノール、メチルチオフ
ェノール、エチルチオフェノール、クレゾール、キシレ
ノール、レゾルシノール、ニトロフェノール、クロロフ
ェノールなどのフェノール類、アセトキシム、メチルエ
チルケトオキシム、シクロヘキサノンオキシムなどのオ
キシム類、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノールなどのアルコール類,エチレンクロルヒドリ
ン、1,3−ジクロロ−2−プロパノールなどのハロゲ
ン置換アルコール類、t−ブタノール、t−ペンタノー
ルなどの第三級アルコール類、ε−カプロラクタム、δ
−バレロラクタム、γ−ブチロラクタム、β−プロピロ
ラクタムなどのラクタム類が挙げられ、その他にも芳香
族アミン類、イミド類、アセチルアセトン、アセト酢酸
エステル、マロン酸エチルエステルなどの活性メチレン
化合物、メルカプタン類、イミン類、イミダゾール類、
尿素類、ジアリール化合物類、重亜硫酸ソーダ等も挙げ
られる。このうち、硬化性よりオキシム類、イミダゾー
ル類、アミン類がとくに好ましい。
【0028】これらの架橋剤には、その種類に応じて選
択された公知の触媒あるいは促進剤を併用することもで
きる。
【0029】本発明の導電性ペーストは、銀粉(A)と
ポリエステル樹脂及び/または変性ポリエステル樹脂
(C)を使用することにより、硬化剤を配合しなくても
良好な耐屈曲性、密着性を得ることができる。硬化剤を
配合しない場合(熱可塑タイプ)は熱硬化タイプより低
温での乾燥が可能であるが、従来技術の熱可塑タイプで
は耐屈曲性が不良であった。本発明の導電性ペーストは
従来技術の熱可塑タイプと比較して著しく優れた耐屈曲
性が得られる。
【0030】本発明の導電性ペーストに用いるに溶剤は
その種類に制限はなく、エステル系、ケトン系、エーテ
ルエステル系、塩素系、アルコール系、エーテル系、炭
化水素系などが挙げられる。このうち、スクリーン印刷
する場合はエチルカルビトールアセテート、ブチルセロ
ソルブアセテート、イソホロン、シクロヘキサノン、γ
−ブチロラクトンなどの高沸点溶剤が好ましい。
【0031】本発明の導電性ペーストはスクリーン印
刷、グラビア印刷、転写印刷、ロールコート、フローコ
ート、スプレー塗装等公知の方法で、PETフィルム
(シート)を始めとするプラスチックフィルムに印刷し
てキーボードやスイッチに用いられるメンブレン回路に
使用できる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。実
施例中、単に部とあるものは重量部を示す。また、各測
定項目は以下の方法に従った。
【0033】1.分子量 GPCによりポリスチレン換算の数平均分子量を測定し
た。測定溶媒はテトラヒドロフランを使用した。
【0034】2.ガラス転移点温度(Tg) 示差走査熱量計(DSC)を用いて、20℃/分の昇温
速度で測定した。サンプルは試料5mgをアルミニウム
押え蓋型容器に入れ、クリンプした。
【0035】3.酸価 試料0.2gを精秤し20mlのクロロホルムに溶解し
た。ついで、0.01Nの水酸化カリウム(エタノール
溶液)で滴定して求めた。指示薬には、フェノールフタ
レイン溶液を用いた。
【0036】4.比表面積 銀粉15gをサンプル管に採り、比表面積自動測定装置
(マイクロネリティクス2300津島製作所;BET法
装置N2ガス吸着1点法)において、60±5℃、60
±5分の条件で前処理をしてから、総表面積を測定し
た。総表面積をサンプル量で除して1g当たりの比表面
積を算出した。
【0037】5.タップ密度 銀粉100gをはかり、ロートで100ccメスシリン
ダーに静かに落した。タップ密度測定機にのせ、落差距
離20mm・60回/分の速さで600回落下させ、圧
縮した銀粉の容積を測定し、銀粉の重量と容積より算出
した。
【0038】6.レーザー光散乱法による平均粒子径
(50%D)の測定 銀粉をミクロスパテラで1〜2杯、100mlトールビ
ーカーに採り、イソプロピルアルコールを約60ml入
れ、超音波ホモジナイザーで1分間分散し、粒度分布計
(マイクロトラックFRA型(日機装(株))で測定し
た。測定時間は、30秒で2回測定して、50%の累積
径の平均値を平均粒径とした。測定条件は、 粒子の光透過性(T、P);YES 粒子の形状 (S、P);NO 粒子屈折率 (Pri);2.25 分散媒屈折率 (Cri);1.37 とした。
【0039】7.フレーク状銀粉の平均厚さの測定 銀粉2gを水溶性エポキシ樹脂(Quetol651
(日新EM(株)製))10ccとよく混合し、60℃
の恒温槽中で1時間30分静置後、注射器(ニプロシリ
ンジ1ml(ニプロ(株)製))でサンプルを吸い出
し、注射器に入れたまま60℃の恒温槽中に8時間置い
た。硬化した樹脂を、注射器より取り出し、ミクロトー
ムで面出し加工を行い、カーボン蒸着後、電解放射型走
査型電子顕微鏡(日立(株)製S4500型)で500
0倍又は10000倍の倍率で写真を撮影し、銀粉の厚
みを測定した。測定個数50個の平均値で表した。
【0040】8.比抵抗 150℃で30分間加熱硬化した導電性ペーストのシー
ト抵抗を、4深針抵抗測定器を用いて測定し、シート抵
抗と膜厚より比抵抗を算出した。
【0041】9.密着性 JIS K5400 6−15に準じて評価した。粘着
テープは、セロハンテープCT−12(ニチバン(株)
製)を用いた。
【0042】10.耐屈曲性 厚み100μmのアニ−ル処理ポリエステルフィルム上
に導電性銀ペーストを線幅0.5mm、長さ75mmの
パターンをスクリーン印刷し150℃/30分加熱硬化
(加熱乾燥)したものを試料とし、荷重50g/c
2、R=0の条件で同一箇所で360°屈曲をくり返
し、導体の抵抗値がKΩオーダーに達するまでの回数で
評価した。また、印刷パターンの乾燥膜厚は6〜8μm
で評価した。
【0043】11.耐コネクター挿抜性 10と同様に作成したテストピースの裏面に125μm
の補強フィルムを粘着したものにコネクターを10回挿
抜を繰り返し、導電ペースト塗膜の剥がれの程度で評価
した。 ○:剥がれなし △:わずかに剥離する ×:剥離する
【0044】12.耐マイグレーション性 厚み100μmのアニ−ル処理ポリエステルフィルム上
に導電性銀ペーストを図1に示す中央に1.5mmのギ
ャップのある線幅2.0mm、長さ85.5mmのパタ
ーンを、乾燥膜厚が6〜8μmになるようにスクリーン
印刷し150℃/30分加熱硬化(加熱乾燥)したもの
を試料とした。ついで上記ギャップ間に注射器(ニプロ
シリンジ1ml(ニプロ(株)製)で蒸留水0.04m
lをゆるやかに滴下し定電圧電源(高砂製作所(株)
製)で10V印加し、デジタルマルチメーター(武田理
研(株)製)で電流値を測定、電流値が0.1mAにな
るまでの時間を測定し、5回の測定値の平均値で評価し
た。数値が大きいほど耐マイグレーション性は良好であ
る。
【0045】合成例.1(ポリエステル樹脂I) グビリュー精留塔を具備した四口フラスコにジメチルテ
レフタル酸101部、ジメチルイソフタル酸35部、エ
チレングリコール93部、ネオペンチルグリコール73
部、テトラブチルチタネート0.068部を仕込み、1
80℃、3時間エスエル交換を行なった。ついで、セバ
シン酸61部を仕込み、さらにエステル化反応を行なっ
た。次に、1mmHg以下まで徐々に減圧し、240
℃、1時間重合した。得られた共重合ポリエステルの組
成は、テレフタル酸/イソフタル酸/セバシン酸//エ
チレングリコール/ネオペンチルグリコール=52/1
8/30//55/45(モル比)、数平均分子量2
2、000、酸価1.5mgKOH/g、Tg7℃であ
った。結果を表1に示す。
【0046】合成例.2〜4(ポリエステル樹脂II〜I
V) 合成例.1と同様に合成した。結果を表1に示す。
【0047】合成例.6(ウレタン変性ポリエステル樹
脂V) 温度計、攪拌機、冷却器を具備した反応容器中に合成例
のポリエステル樹脂IV100部、鎖延長剤としてのネオ
ペンチルグリコール3部、溶剤として酢酸エチルカルビ
トールを仕込み、80℃で溶解後、ジフェニルメタンジ
イイソシアネート(MDI)19.4部及びジブチル錫
ジラウレート0.05部を仕込み、固形分濃度50%、
70〜80℃で3時間以上かけて残存イソシアネートが
無くなるまで反応させた後、酢酸エチルカルビトールで
固形分濃度30%に希釈し、ウレタン変性ポリエステル
樹脂Vを得た。数平均分子量は25000、酸価1.0
mgKOH/g、ガラス転移点温度15℃であった。
【0048】銀粉A−1の調整 市販のタップ密度が2.8g/cm3、比表面積が1.
3m2/g、レーザー散乱法による平均粒子径が0.5
μmの球状の銀粉100重量部、エチレングリコール6
0重量部、滑剤としてオレイン酸を0.3重量部添加し
直径1mmのジルコニアビーズを用いてダイノーミルK
DL−Special型(WILLY A.BACHO
FEN AG製)を用いてシャフト速度3200rp
m、アジテーターディスクの周速16m/s(ディスク
直径96mm)で3パスミリングした。ついで、減圧濾
過した後にメタノールで洗浄を2回くり返し、80℃、
24時間減圧乾燥してフレーク状銀粉(A−1)を得
た。得られたフレーク状銀粉の厚みを測定したところ6
40オングストロームであった。また、タップ密度は
1.7g/cm3、比表面積は2.1m2/g、平均粒子
径は5.5μm、アスペクト比86であった。形状を図
2に示す。
【0049】銀粉A−2の調整 市販のタップ密度が2.8g/cm3、比表面積が1.
3m2/g、レーザー散乱法による平均粒子径が0.1
μmの粒状の銀粉を用いて、銀粉(A−1)と同様にミ
リング、洗浄、乾燥を行った。ただし、回転速度は25
00rpmで行った。得られたフレーク状銀粉(A−
2)の厚みを測定したところ1000オングストローム
であった。また、タップ密度は2.2g/cm3、比表
面積は1.8m2/g、平均粒子径は4.0μm、アス
ペクト比40であった。
【0050】銀粉A−3の調整 市販のフレーク状銀粉(AgC−A、福田金属箔粉業
(株)製)をそのまま用いた。銀フレークの厚みは15
40オングストロームであった。レーザー光散乱法によ
る平均粒子径は4.5μm、比表面積0.7m2/gで
あり、タップ密度は3.1g/cm3、アスペクト比2
9であった。
【0051】銀粉A−4の調整 市販のフレーク状銀粉(SF7、フェロジャパン(株)
製)をそのまま用いた。銀フレークの厚みは2520オ
ングストロームであった。レーザー光散乱法による平均
粒子径は6.1μm、比表面積0.94m2/gであ
り、タップ密度は2.8g/cm3、アスペクト比24
であった。
【0052】銀粉A−5の調整 濃度37%の硝酸銀水溶液275部と濃度18%の水酸
化ナトリウム水溶液220部とを40〜50℃において
攪拌下で反応させ、反応終了後に蒸留水70部を添加し
た。ついで、これに濃度23%のホルマリン水溶液60
部を加え、30〜40℃で反応させた。反応終了後のp
Hは8であった。得られた銀粉を濾過し、水洗、脱水を
繰り返した後、メタノールで洗浄した上で濾過し、80
℃で24時間減圧乾燥した。得られた銀粉は、球状の1
次粒子が3次元状に結合した3次元高次構造であり、1
次粒子の平均粒子径は走査型電子顕微鏡写真より0.5
μmであり、2次粒子の平均粒子径は光散乱法により測
定したところ11μm、比表面積1.62m 2/gで、
タップ密度は0.8g/cm3、であった。ただし、こ
の銀粉はフレーク状ではなく3次元高次構造であるので
厚みは測定不可である。形状を図3に示す。
【0053】実施例.1 銀粉A−1、87部、ポリエステル樹脂(I)の酢酸エ
チルカルビトール溶剤11.1固形部、ブロックイソシ
アネート化合物(ヘキサメチレンジイソシアネートのビ
ウレット3量体のメチルエチルケトオキシムブロック
体、固形分80%)1.9固形部、レベリング剤として
ポリフローS(共栄社樹脂化学工業(株)製)0.5固
形部、硬化触媒としてジブチルチンジラウレート0.0
2重量部を配合し、充分プレミックスした後、チルド3
本ロール混練り機で、3回通して分散した。得られた銀
ペーストは比抵抗1.8×10-5Ω・cmと非常に低抵
抗であり、耐屈曲性は30回以上で非常に良好であっ
た。また、耐マイグレーション性が従来の銀粉を用いた
場合より優れており、表面平滑性が良好であり、耐コネ
クター挿抜性も良好であった。結果を表2に示す。
【0054】実施例.2〜4 実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
【0055】比較例1〜5 実施例1と同様に作成した。結果を表3に示す。
【0056】表1と表2より実施例1〜4は比較例1〜
5と比較して、比抵抗が非常に低く、また耐屈曲性、耐
マイグレーション性、耐コネクター挿抜性も良好であっ
た。従来の銀フレークを用いた比較例1〜2は、耐屈曲
性はわずかに不十分であり、耐マイグレーション性、耐
コネクター挿抜性が劣る。また、比抵抗も不十分であ
る。さらにコネクター挿抜性も劣る。比較例3〜5につ
いては耐屈曲性が著しく劣り、耐マイグレーション性に
おいても不十分である。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【発明の効果】本発明の導電性ペーストにより、低抵抗
で耐屈曲性を大幅に向上でき、さらには優れた耐マイグ
レーション性も併せ持つ、優れた回路材料を作成するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐マイグレーション評価用のテストパターンで
ある。
【図2】フレーク状銀粉(A−1)の走査型電子顕微鏡
写真である。
【図3】球状の1次粒子が3次元状に結合した3次元高
次構造の銀粉(A−5)の走査型電子顕微鏡写真であ
る。
【符号の説明】
1.PETフィルム 2.スクリーン印刷パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 巖西 真純 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 5E343 AA11 BB25 DD03 DD64 FF02 FF11 GG08 GG13 GG20 5G301 DA03 DA53 DD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状がフレーク状であり、かつ厚さが1
    300オングストローム以下である銀粉(A)、及び有
    機樹脂(B)を含む導電性ペースト。
  2. 【請求項2】 有機樹脂(B)が、分子量3000以上
    のポリエステル樹脂及び/または変性ポリエステル樹脂
    (C)であることを特徴とする請求項1に記載の導電性
    ぺースト。
  3. 【請求項3】 全ジカルボン酸、グリコール成分の合計
    をそれぞれ100モル%としたとき、ポリエステル樹脂
    及び/または変性ポリエステル樹脂(C)が、酸成分と
    して芳香族ジカルボン酸及び/または脂環族ジカルボン
    酸を50モル%以上、かつグリコール成分としてネオペ
    ンチルグリコール、脂環族グリコール、主鎖の炭素数5
    〜10の脂肪族ジオールから選ばれる少なくとも1種以
    上を20モル%以上共重合されていることを特徴とする
    請求項2記載の導電性ペースト。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の導電性ペーストが
    基材上に印刷されていることを特徴とする印刷回路。
JP2002076995A 2002-03-19 2002-03-19 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路 Expired - Fee Related JP4514390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002076995A JP4514390B2 (ja) 2002-03-19 2002-03-19 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002076995A JP4514390B2 (ja) 2002-03-19 2002-03-19 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008079556A Division JP2008171828A (ja) 2008-03-26 2008-03-26 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003272442A true JP2003272442A (ja) 2003-09-26
JP4514390B2 JP4514390B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=29205553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002076995A Expired - Fee Related JP4514390B2 (ja) 2002-03-19 2002-03-19 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4514390B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005197226A (ja) * 2003-12-12 2005-07-21 Fujikura Kasei Co Ltd 導電性ペーストおよび導電性シートならびにその製造方法
JP2007052980A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Kamaya Denki Kk 導電性ペースト
WO2010055742A1 (ja) * 2008-11-14 2010-05-20 住友電気工業株式会社 導電性ペースト及びそれを用いた電磁波シールドフィルム、電磁波シールドフレキシブルプリント配線板
WO2010101418A2 (en) * 2009-03-04 2010-09-10 Ls Cable Ltd. Composition for conductive paste containing nanometer-thick metal microplates
WO2010110626A2 (en) * 2009-03-27 2010-09-30 Ls Cable Ltd. Composition for conductive paste containing nanometer-thick metal microplates with surface-modifying metal nano particles
JP2010236039A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Dowa Electronics Materials Co Ltd フレーク状銀粉及びその製造方法、並びに導電性ペースト
KR101049025B1 (ko) * 2007-07-18 2011-07-12 다이요 홀딩스 가부시키가이샤 도전성 페이스트, 및 상기 페이스트를 이용한 투광성 도전필름 및 그의 제조 방법
KR101085487B1 (ko) * 2008-08-13 2011-11-21 주식회사 에프피 스크린인쇄용 전도성 페이스트 조성물 및 이를 이용한 스크린 인쇄방법
WO2014115343A1 (ja) * 2013-01-28 2014-07-31 日立化成株式会社 樹脂ペースト組成物

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005197226A (ja) * 2003-12-12 2005-07-21 Fujikura Kasei Co Ltd 導電性ペーストおよび導電性シートならびにその製造方法
JP4694918B2 (ja) * 2005-08-17 2011-06-08 釜屋電機株式会社 角板形チップ部品における、導電性の下地膜とめっき膜とからなる端面電極の該めっき膜の下地膜形成用導電性ペースト
JP2007052980A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Kamaya Denki Kk 導電性ペースト
KR101049025B1 (ko) * 2007-07-18 2011-07-12 다이요 홀딩스 가부시키가이샤 도전성 페이스트, 및 상기 페이스트를 이용한 투광성 도전필름 및 그의 제조 방법
KR101085487B1 (ko) * 2008-08-13 2011-11-21 주식회사 에프피 스크린인쇄용 전도성 페이스트 조성물 및 이를 이용한 스크린 인쇄방법
JP2010118280A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 導電性ペースト及びそれを用いた電磁波シールドフィルム、電磁波シールドフレキシブルプリント配線板
WO2010055742A1 (ja) * 2008-11-14 2010-05-20 住友電気工業株式会社 導電性ペースト及びそれを用いた電磁波シールドフィルム、電磁波シールドフレキシブルプリント配線板
WO2010101418A3 (en) * 2009-03-04 2010-12-09 Ls Cable Ltd. Composition for conductive paste containing nanometer-thick metal microplates
WO2010101418A2 (en) * 2009-03-04 2010-09-10 Ls Cable Ltd. Composition for conductive paste containing nanometer-thick metal microplates
WO2010110626A3 (en) * 2009-03-27 2010-12-09 Ls Cable Ltd. Composition for conductive paste containing nanometer-thick metal microplates with surface-modifying metal nano particles
WO2010110626A2 (en) * 2009-03-27 2010-09-30 Ls Cable Ltd. Composition for conductive paste containing nanometer-thick metal microplates with surface-modifying metal nano particles
JP2010236039A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Dowa Electronics Materials Co Ltd フレーク状銀粉及びその製造方法、並びに導電性ペースト
WO2014115343A1 (ja) * 2013-01-28 2014-07-31 日立化成株式会社 樹脂ペースト組成物
JP2014145011A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Hitachi Chemical Co Ltd 樹脂ペースト組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4514390B2 (ja) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008171828A (ja) 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路
KR101223408B1 (ko) 도전성 페이스트, 도전성 막, 터치 패널 및 도전성 박막의 제조 방법
JP2020053393A (ja) レーザーエッチング加工用導電性ペースト、導電性薄膜および導電性積層体
JP3748095B2 (ja) 導電性ペースト
KR20100015580A (ko) 도전성 페이스트 및 이것을 이용한 인쇄 회로, 면상 발열체
JP6343903B2 (ja) 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路
JP4514390B2 (ja) 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路
JP4158080B2 (ja) 導電性ペースト
KR101774069B1 (ko) 도전성 페이스트 및 금속 박막
JP3778592B2 (ja) 金属めっき下地用導電性ペースト
JP4596107B2 (ja) 導電性ペーストおよび回路
JP6303367B2 (ja) 導電性ペースト、導電性膜及びタッチパネル
JP2006252807A (ja) 導電性ペースト及びこれを用いた積層体
JPWO2005041213A1 (ja) 導電性ペースト
JP3748087B2 (ja) 導電性ペースト
JP2005259546A (ja) ロータリースクリーン印刷機用導電性ペースト及びそれを用いた導体回路
JP4573089B2 (ja) 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路
JP3790869B2 (ja) 金属めっき下地用導電性ペースト
JP2006260818A (ja) 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路
JP2007242397A (ja) 導電性ペースト及びこれを用いた印刷回路、面状発熱体
JPH10154417A (ja) 導電性ペースト
JP2005044771A (ja) 導電性ペースト
JP2005174797A (ja) ポリマー型導電性ペースト
JP2005133056A (ja) ポリマー型導電性ペースト
JP2002008441A (ja) 導電性ペースト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080326

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080610

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100511

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4514390

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees