JP2003272198A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

Info

Publication number
JP2003272198A
JP2003272198A JP2002073818A JP2002073818A JP2003272198A JP 2003272198 A JP2003272198 A JP 2003272198A JP 2002073818 A JP2002073818 A JP 2002073818A JP 2002073818 A JP2002073818 A JP 2002073818A JP 2003272198 A JP2003272198 A JP 2003272198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
lens holder
optical pickup
base
base portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002073818A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3870114B2 (ja
Inventor
Masahiko Ujiie
雅彦 氏家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pulstec Industrial Co Ltd
Original Assignee
Pulstec Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pulstec Industrial Co Ltd filed Critical Pulstec Industrial Co Ltd
Priority to JP2002073818A priority Critical patent/JP3870114B2/ja
Publication of JP2003272198A publication Critical patent/JP2003272198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3870114B2 publication Critical patent/JP3870114B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 精度を要せず簡単な構造で対物レンズの傾き
調節ができ、かつその製造が安価につく光ピックアップ
を提供すること。 【解決手段】 光ピックアップを、対物レンズ11、対
物レンズホルダー16、ヨーク17、アクチュエータベ
ース30、フレーム15等で構成した。そして、軸部3
6を介して、対物レンズホルダー16をアクチュエータ
ベース30に摺動可能に支持させた。また、アクチュエ
ータベース30の下面に支点軸部36cと、ばね14を
設け、これらを介してフレーム15にアクチュエータベ
ース30を支持させるとともに、ばね14を伸縮させる
ための調節ねじ35bを設けた。また、軸部の上端面に
係合凹部を設け、係合凹部に調節用治具を係合させて移
動させることにより対物レンズホルダー16の傾きを調
節して、アクチュエータベースに軸部を固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズが取り
付けられた対物レンズホルダーの傾きを調節可能にした
光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンパクトディスク(CD)
やディジタルビデオディスク(DVD)等の光記録媒体
から記録情報を再生したり、光記録媒体に情報を記録し
たりするための光ピックアップには、傾き調節機構が備
わっており、この傾き調節機構を調節することにより、
光ピックアップの対物レンズを最適な方向に向けること
ができるようになっている。このような光ピックアップ
として、特許第3210249号公報に開示されたもの
がある。すなわち、この光ピックアップでは、対物レン
ズが取り付けられた対物レンズホルダーを支持するヨー
クの底面中央に球座部分が設けられ、ヨークを支持する
フレームには、球座部分を摺動可能に支受する球座受け
が設けられている。
【0003】そして、ヨークの一方部分とそれに対応す
るフレームの部分にはヨークをフレーム側に付勢するば
ねが設けられ、ヨークの他方部分とそれに対応するフレ
ームの部分にはヨークとフレームの間の角度を調節する
ためのねじが設けられている。このため、ねじを調節す
ることにより、ヨークは球座部分を中心として回転しそ
の傾斜角度を変えることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記光
ピックアップでは、フレームに対してヨークをスムーズ
に回転させるためには、ヨークの球座部分とフレームの
球座受けを精度良く一致するように形成する必要があ
る。このため、ヨークやフレームの製造に精度を要しコ
ストも高くつくという問題が生じている。
【0005】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、精度を要せず簡単な構造で
対物レンズが取り付けられる対物レンズホルダーの傾き
調節ができ、かつその製造が安価につく光ピックアップ
を提供することである。
【0006】上記の目的を達成するため、本発明にかか
る光ピックアップの構成上の特徴は、対物レンズが取り
付けられる対物レンズホルダーと、対物レンズがトラッ
キング方向およびフォーカシング方向に移動するように
対物レンズホルダーを移動させる駆動機構と、対物レン
ズホルダーおよび駆動機構を支持するベース部と、ベー
ス部を保持するフレーム部とを備えた光ピックアップで
あって、対物レンズホルダーに軸受け穴を設け、この軸
受け穴に下部側がベース部に固定された軸部を上下およ
び回転方向に摺動可能に取り付けることによって対物レ
ンズホルダーをベース部に支持させ、ベース部の下面に
おける一方側に下方に突出した支点軸部を設けるととも
に、ベース部の下面における他方側に支点軸部を中心と
してベース部を上下方向に回動させる傾き調節機構を設
け、支点軸部と傾き調節機構とで、ベース部を傾き調節
が可能な状態でフレーム部に保持させたことにある。
【0007】前記のように構成した本発明の光ピックア
ップでは、ベース部が支点軸部と傾き調節機構とを介し
てフレーム部に保持されており、支点軸部はベース部の
下面における一方側に設けられ、傾き調節機構はベース
部の下面における他方側に設けられている。そして、傾
き調節機構は、支点軸部を中心としてベース部を回転さ
せることによりベース部の傾きを調節するようになって
いる。したがって、支点軸部は、特に精度を必要とせ
ず、支点となってベース部を支受できるものであればよ
い。例えば、下端部が円錐状や半球状に形成されてフレ
ーム部の上面に対して点接触するもの等が使用できる。
【0008】また、本発明にかかる光ピックアップの他
の構成上の特徴は、調節機構を、ベース部をフレーム部
から上方に付勢するばね部と、ベース部に設けた挿通穴
と、フレーム部に設けたねじ穴と、挿通穴に挿通してね
じ穴と螺合する調節ねじとで構成し、調節ねじとねじ穴
の螺合によって、ばね部の弾性に抗してベース部を所定
の傾きに維持するようにしたことにある。
【0009】これによると、ねじ穴に対する調節ねじの
螺合位置を変えることにより、簡単かつ正確にベース部
の傾きを調節することができる。
【0010】本発明にかかる光ピックアップのさらに他
の構成上の特徴は、対物レンズが取り付けられる対物レ
ンズホルダーと、対物レンズがトラッキング方向および
フォーカシング方向に移動するように対物レンズホルダ
ーを移動させる駆動機構と、対物レンズホルダーおよび
駆動機構を支持するベース部とを備えた光ピックアップ
であって、対物レンズホルダーに軸受け穴を設け、この
軸受け穴に下端部がベース部に支受され上端面に係合凹
部が設けられた軸部を係合凹部を対物レンズホルダーの
上面に露呈させて上下および回転方向に摺動可能に取り
付けることによって対物レンズホルダーをベース部に支
持させ、係合凹部に調節用治具を係合させて移動させる
ことによりベース部に対する対物レンズホルダーの傾き
を調節してベース部に軸部を固定したことにある。
【0011】前記のように構成した本発明の光ピックア
ップでは、ベース部に対する対物レンズホルダーの傾き
を精度よく調節することが可能になる。この場合の調節
用治具としては、左右および前後の座標軸方向に移動可
能になったホルダーを備えた装置を用い、そのホルダー
に取り付けられる治具等を使用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明する。図1および図2は、本発明にかかる
光ピックアップ10を示している。この光ピックアップ
10は、大まかに分けて対物レンズ11を備えた可動部
12と、可動部12を支持するアクチュエータベース部
13と、ばね14と、アクチュエータベース部13を保
持するフレーム15とで構成されており、対物レンズ1
1に送られるレーザー光(図示せず)を対物レンズ11
の上方に配置される光記録媒体に照射することにより光
記録媒体に情報の記録・再生を行うものである。
【0013】可動部12は、図3に示したように、対物
レンズ11の他、対物レンズ11を取り付けるための対
物レンズホルダー16と、対物レンズホルダー16に接
着固定されるヨーク17と、ヨーク17に取り付けられ
る一対のマグネット18a,18bを備えており、これ
らを一体的に組み付けて構成されている。対物レンズホ
ルダー16は、比重が小さく潤滑性が高く(摩擦抵抗が
小さく)高剛性の樹脂材料で成形され、四角棒状の本体
部16aの前端側(対物レンズ11側を前とする)に対
物レンズ11を固定するための対物レンズ取付け部16
bを形成して構成されている。対物レンズ取付け部16
bは、平面視における前端側部分が前端に近づくに従っ
て徐々に細くなった略半円状に形成され、本体部16a
側部分が本体部16aよりも幅の広い面に形成されてい
る。
【0014】そして、対物レンズホルダー16の略中央
位置に対応する本体部16aの部分に上下に貫通する軸
受け穴19が設けられている。対物レンズ取付け部16
bの中央部には、レーザー光を通すための孔20が上下
に貫通して設けられ、その上端縁部には、対物レンズ1
1を固定するための取付用段部21が形成されている。
また、本体部16aの後部側上面には本体部16aの前
部側上面よりも少し高さが低くなった段部22が形成さ
れている。なお、対物レンズ取付け部16bの下面は、
前端側が上方に位置する傾斜面(図5参照)に形成され
ている。
【0015】ヨーク17は、対物レンズホルダー16の
本体部16aの両側面および底面を包み込むような縦断
面形状が略M型の金属板で構成されている。すなわち、
一定間隔を保って平行に配置された外側部23a,23
bの上端部から互いに中央側に向って天井部24a,2
4bが延び、天井部24a,24bの端部から内側部2
5a,25bがそれぞれ外側部23a,23bと平行に
設けられている。そして、両内側部25a,25bの端
部を繋いで底面部26が設けられている。この底面26
の中央部には、対物レンズホルダー16の軸受け穴19
よりもやや直径の大きな挿通穴26aが設けられてい
る。また、天井部24a,24bの後端側からは、互い
の先端部が近づくような円弧状のバランサー27a,2
7bが延びている。
【0016】可動部12を組み立てる際には、対物レン
ズホルダー16の取付用段部21に対物レンズ11を嵌
合させるとともに接着剤を用いて対物レンズ11の周面
と取付用段部21を接着して、対物レンズ11を対物レ
ンズホルダー16に取り付ける。ついで、軸受け穴19
とヨーク17の挿通穴26aを合わせるとともに、段部
22にヨーク17のバランサー27a,27bをあわせ
て、ヨーク17の内側部25a,25bと底面部26で
囲まれる部分に本体部16aを入れる。そして、その接
触した部分を接着剤を用いて接着することにより対物レ
ンズホルダー16をヨーク17に取り付ける。つぎに、
ヨーク17の内側部25a,25bにおけるそれぞれの
外側面(外側部23a,23bに対向する面)に、四角
板状のマグネット18a,18bを接着剤を用いて接着
することにより可動部12が組み立てられる。
【0017】アクチュエータベース部13は、可動部1
2を支持するためのアクチュエータベース30と、アク
チュエータベース30の上面に取り付けられる一対のコ
イルボビン31a,31b、コイルボビン31a,31
bにそれぞれ取り付けられるフォーカスコイル32a,
32b、各フォーカスコイル32a,32bにそれぞれ
一対づつ取り付けられる二対のトラッキングコイル33
a,34a,33b,34b、一対の調節ねじ35a,
35bおよび軸部36を備えている。
【0018】アクチュエータベース30は、非鉄材料か
らなる板で構成され、前部側の両側には、コイルボビン
31a,31bを固定するための一対の孔(図示せず)
がそれぞれ設けられ、その両一対の孔間における中央部
に軸部36を固定するための嵌合穴37が設けられてい
る。また、アクチュエータベース30の後部側の両側に
は、一対の調節ねじ35a,35bを挿通させるための
挿通穴38a,38bが設けられている。なお、嵌合穴
37の中心点と挿通穴38aの中心点を結ぶ線と、嵌合
穴37の中心点と挿通穴38bの中心点を結ぶ線との角
度は90度に設定されている。
【0019】コイルボビン31a,31bは、それぞれ
孔を介してアクチュエータベース30に固定され、上部
側にはフォーカスコイル32a,32bを形成する導線
を巻き付けるための支持片が取り付けられている。そし
て、コイルボビン31aの支持片に導線を巻き付けてフ
ォーカスコイル32aが形成され、コイルボビン31b
の支持片に導線を巻き付けてフォーカスコイル32bが
形成されている。このフォーカスコイル32a,32b
の内部側は上面が開口した空洞に形成され、フォーカス
コイル32aの内部にはヨークの外側部23aが余裕を
持って挿通でき、フォーカスコイル32bの内部にはヨ
ークの外側部23bが余裕を持って挿通できるようにな
っている。なお、支持片の内側面には、マグネット18
a,18bを引き付けるための鉄片が取り付けられてい
る。
【0020】さらに、フォーカスコイル32aの内側面
(フォーカスコイル32bと対向する面)に一対のトラ
ッキングコイル33a,34aが取り付けられ、フォー
カスコイル32bの内側面(フォーカスコイル32aと
対向する面)に一対のトラッキングコイル33b,34
bが取り付けられている。このトラッキングコイル33
a,34aおよびトラッキングコイル33b,34bは
それぞれ、フォーカスコイル32a,32bの隙間から
突出する支持片に導線を巻き付けることによって四角リ
ング状に形成されている。なお、ヨーク17、マグネッ
ト18a,18b、コイルボビン31a,31b、フォ
ーカスコイル32a,32bおよびトラッキングコイル
33a,34a,33b,34bで本発明の駆動機構が
構成される。
【0021】調節ねじ35a,35bは、頭部に六角穴
もしくは十字穴等が設けられたねじで構成され、ねじ部
分の直径が、挿通穴38a,38bを挿通できる大きさ
に設定されている。また、軸部36は、ステンレス材料
からなる丸棒で構成され、上部側部分が直径が大きくな
った摺接部36aに形成され、下部側部分が直径が小さ
くなった固定部36bに形成されている。そして、固定
部36bの下端部は半球面に形成された支点軸部36c
になっている。
【0022】摺接部36aは周面が滑らかな面になるよ
うな加工が施されて、対物レンズホルダー16の軸受け
穴19の周面に対して上下および回転方向に摺動可能に
なっている。固定部36bはアクチュエータベース30
の嵌合穴37に嵌合して固定される大きさに設定されて
いる。そして、固定部36bの長さは、固定部36bを
嵌合穴37に嵌合させると、その下端部の支点軸部36
c側がアクチュエータベース30の下面から突出するよ
うに設定されている。
【0023】ばね14は、所定間隔を保って平行に配置
された固定用水平片40a,40bと、固定用水平片4
0a,40bの対向する端面における前端部を連結し、
その後端側が上方に付勢されたコ字状のばね部40cと
を備えた板状のばねで構成されている。そして、固定用
水平片40a,40bのそれぞれ前端側には調節ねじ3
5a,35bが挿通する挿通穴41a,41bが設けら
れている。また、フレーム15は、アルミニウム製の厚
板で構成され、前端側の中央部には、軸部36の支点軸
部36cを支えるための円錐形の支受凹部42が設けら
れ、後端側の両側には、調節ねじ35a,35bが螺合
するねじ穴43a,43bが設けられている。
【0024】フレーム15にアクチュエータベース部1
3を組み付ける際には、まず、コイルボビン31a,3
1b等が取り付けられたアクチュエータベース30の嵌
合穴37に軸部36の固定部36bを固定する。つい
で、ねじ穴43a,43bに挿通穴41a,41bを合
わせて、フレーム15の上面にばね14を載せ、接着剤
等を用いてばね14の固定用水平片40a,40bをフ
レーム15の上面に固定する。つぎに、アクチュエータ
ベース30の下面から突出する軸部36の支点軸部36
cを支受凹部42に係合させるとともに、ばね14の挿
通穴41a,41bに挿通穴38a,38bを合わせ
て、フレーム15の上にアクチュエータベース30等を
配置する。
【0025】そして、調節ねじ35a,35bを、それ
ぞれ対応するアクチュエータベース30の挿通穴38
a,38bおよびばね14の挿通穴41a,41bを挿
通させてフレーム15のねじ穴43a,43bに螺合さ
せる。これによって、図4に示したように、アクチュエ
ータベース部13、ばね14およびフレーム15が組み
付けられる。この場合、アクチュエータベース30の傾
斜角度は、調節ねじ35a,35bとねじ穴43a,4
3bが螺合する位置によって調節される。すなわち、ア
クチュエータベース30は、前端側中央部を軸部36の
支点軸部36cによって支持され、後端側をばね14に
よって上方に付勢された状態で支持される。そして、調
節ねじ35a,35bをねじ穴43a,43bに螺合さ
せると、調節ねじ35a,35bはばね14の弾性に抗
してアクチュエータベース30の後端側を下方に移動さ
せる。
【0026】したがって、支点軸部36cによって支持
されるアクチュエータベース30の前端側中央部の高さ
を基準として、それよりもアクチュエータベース30の
後端側の高さが高くなるように調節ねじ35a,35b
を回転すると、アクチュエータベース30は前側が低く
なる傾斜角度に傾く。逆に、アクチュエータベース30
の後端側の高さが低くなるように調節ねじ35a,35
bを回転すると、アクチュエータベース30は前側が高
くなる傾斜角度に傾く。
【0027】そして、このように組み付けられたアクチ
ュエータベース部13等における軸部36の摺接部36
aに、対物レンズホルダー16の軸受け穴19およびヨ
ーク17の軸受け穴26aを挿通させるとともに、ヨー
ク17の外側部23a,23bをそれぞれ対応するフォ
ーカスコイル32a,32bの内部に挿通させることに
より、図1に示した光ピックアップ10が得られる。な
お、フォーカスコイル32a,32bおよびトラッキン
グコイル33a,34a,33b,34bには、リード
線またはフレキシブル基板(図示せず)が接続されてお
り、これを介して通電が可能になっている。
【0028】また、ヨーク17に取り付けられたマグネ
ット18a,18bは、それぞれ対応するフォーカスコ
イル32a,32bおよびトラッキングコイル33a,
34a,33b,34bと対向する位置にある。したが
って、通常は、マグネット18a,18bとコイルボビ
ン31a,31bの鉄片とが引き合って、可動部12は
中立位置に保持される。そして、フォーカスコイル32
a,32bおよびトラッキングコイル33a,34a,
33b,34bに通電すると、マグネット18a,18
bの磁界が存在するためフレミングの左手の法則による
力が発生し、可動部12は、軸部36の軸方向に沿って
上下に移動したり、軸回りに沿って回転したりする。す
なわち、フォーカスコイル32a,32bの通電とマグ
ネット18a,18bの磁界により発生した力によって
可動部12は上下に移動し、トラッキングコイル33
a,34a,33b,34bの通電とマグネット18
a,18bの磁界により発生した力によって可動部12
は回転する。
【0029】このように構成された光ピックアップ10
を使用する際には、図5に示したように、調節ねじ35
a,35bを回転させることにより上下(矢印aの方
向)に移動させる。これによって、ばね14のばね部4
0cも上下に移動し、アクチュエータベース30の後端
部を矢印bのように支点軸部36cを中心とした円弧状
に上下移動させる。これに伴って、可動部12も矢印c
のように支点軸部36cを中心として回転し傾斜角度が
変化する。この調節ねじ35a,35bの回転操作によ
って、可動部12の傾斜角度を適正な状態にする。
【0030】そして、対物レンズ11の上方における所
定箇所に、コンパクトディスクやディジタルビデオディ
スク等の光記録媒体を配置して、光ピックアップ10を
備えた装置にスイッチを入れ、光記録媒体を回転させる
とともにフォーカスコイル32a,32bおよびトラッ
キングコイル33a,34a,33b,34bに通電す
る。これによって、可動部12は、対物レンズ11によ
って集光されるレーザー光の焦点を光記録媒体の表面に
追従させるように移動して、光記録媒体に情報を記録さ
せたり光記録媒体に記録された情報を再生させたりす
る。
【0031】このように、この光ピックアップ10で
は、可動部12を支持するアクチュエータベース部13
は、前端側が軸部36の支点軸部36cに支持され、後
端側が、ばね14、調節ねじ35a,35b、挿通穴3
8a,38b、挿通穴41a,41bおよびねじ穴43
a,43bで構成される傾き調節機構に支持されてい
る。そして、調節ねじ35a,35bを回転操作して上
下方向に移動させることにより可動部12の傾きを調節
するようになっている。したがって、軸部36の支点軸
部36cは、特に精度を必要とせず、支点となってフレ
ーム15の上面に当接できるものであればよい。したが
って、製造が簡単になるとともに安価につく。また、ヨ
ーク17には、バランサー27a,27bが設けられ
て、可動部12の前後の重さに差異が生じなくしてい
る。これによって、可動部12はバランスのとれた適正
な状態に維持される。
【0032】なお、前述した光ピックアップ10は、適
宜変更実施が可能である。例えば、軸部36は、摺接部
36aと固定部36bとで構成し、支点軸部36cは別
体のもので構成することもできる。また、支点軸部36
cの形状は、円錐状に形成したものでもよいし、調節ね
じ35a,35bによってアクチュエータベース30に
横ずれが生じない構造になっていれば、フレーム15の
支受凹部42は設けなくともよい。
【0033】また、ばね14に代えて一対のコイルばね
を用いることもできる。この場合、アクチュエータベー
ス30とフレーム15の後端側の両側における互いに対
向する部分に位置決め用の凹部を設け、各コイルばねの
両端をそれぞれ対応する凹部に係合させる。これによっ
ても、ばね14を用いた場合と同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0034】本発明の他の実施形態による光ピックアッ
プ50を図6に示している。この光ピックアップ50
は、前述した光ピックアップ10と比較して、ばね1
4、フレーム15、調節ねじ35a,35bおよび挿通
穴38a,38bを備えていない。そして、アクチュエ
ータベース51には、嵌合穴37に代えて、上面開口の
直径が下面開口の直径よりも小さくなった支持穴52が
設けられている。なお、このアクチュエータベース51
では、孔53a,54a,53b,54bが露呈してい
る。
【0035】また、軸部55は、上部側の摺接部55a
の上端面に円錐状の係合凹部56が設けられ、下部側は
細径で長さの短い支点軸部55bに形成されている。そ
れ以外の部分の構成については、光ピックアップ10と
同様である。したがって、同一部分に同一符号を記して
いる。
【0036】そして、光ピックアップ50を組み付ける
際には、図7に示したように、軸部55を可動部12に
取り付け、軸部55の支点軸部55bをアクチュエータ
ベース51の支持穴52に挿入する。この場合、支持穴
52は下部側の直径が大きくなっているため、軸部55
は支持穴52を中心として傾動可能になっている。つぎ
に、XYテーブル装置(図示せず)の治具取り付け部分
に取り付けた調節用治具57を軸部55の係合凹部56
に係合させ、XYテーブル装置を駆動させることによ
り、調節用治具57を矢印dの方向および矢印dと同一
水平面上で直交する方向に移動させる。これによって、
可動部12は矢印fのように、支持穴52を中心として
傾動する。
【0037】そして、可動部12の傾斜角度が適正にな
ったところで、調節用治具57の移動を停止させ、図8
に示したように、軸部55の支点軸部55bとアクチュ
エータベース51の支持穴52の部分を接着剤で固定し
た固定部58に形成して光ピックアップ50が得られ
る。この光ピックアップ50では、可動部12が精度よ
くアクチュエータベース51に固定されるため、製造後
の傾斜角度の調節が不要になる。また、部品点数が少な
くなり、安価に製造することができる。それ以外の作用
効果については、光ピックアップ10と同様である。な
お、固定部58の形成については、接着剤を用いる他、
ハンダやUV硬化樹脂を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による光ピックアップを
示す斜視図である。
【図2】 図1に示した光ピックアップの一部を分解し
た斜視図である。
【図3】 可動部の分解斜視図である。
【図4】 アクチュエータベース側に可動部を取り付け
る状態を示す斜視図である。
【図5】 可動部の傾斜角を調節する状態を示した縦断
面図である。
【図6】 他の実施形態による光ピックアップの一部を
分解した斜視図である。
【図7】 図6に示した光ピックアップにおける可動部
の傾斜角を調節する状態を示した縦断面図である。
【図8】 図6に示した光ピックアップを組み付けた状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10,50…光ピックアップ、11…対物レンズ、12
…可動部、14…ばね、15…フレーム、16…対物レ
ンズホルダー、17…ヨーク、18a,18b…マグネ
ット、19…軸受け穴、20…孔、21…取付用段部、
30…アクチュエータベース、31a,31b…コイル
ボビン、32a,32b…フォーカスコイル、33a,
33b,34a,34b…トラッキングコイル、35
a,35b…調節ねじ、36,55…軸部、36c…支
点軸部、37…嵌合穴、38a,38b,41a,41
b…挿通穴、43a,43b…ねじ穴、52…支持穴、
55b…支点軸部、56…係合凹部、57…調節用治
具。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズが取り付けられる対物レンズホ
    ルダーと、 前記対物レンズがトラッキング方向およびフォーカシン
    グ方向に移動するように前記対物レンズホルダーを移動
    させる駆動機構と、 前記対物レンズホルダーおよび前記駆動機構を支持する
    ベース部と、 前記ベース部を保持するフレーム部とを備えた光ピック
    アップであって、 前記対物レンズホルダーに軸受け穴を設け、この軸受け
    穴に下部側が前記ベース部に固定された軸部を上下およ
    び回転方向に摺動可能に取り付けることによって前記対
    物レンズホルダーを前記ベース部に支持させ、 前記ベース部の下面における一方側に下方に突出した支
    点軸部を設けるとともに、前記ベース部の下面における
    他方側に前記支点軸部を中心として前記ベース部を上下
    方向に回動させる傾き調節機構を設け、前記支点軸部と
    前記傾き調節機構とで、前記ベース部を傾き調節が可能
    な状態で前記フレーム部に保持させたことを特徴とする
    光ピックアップ。
  2. 【請求項2】前記調節機構を、前記ベース部を前記フレ
    ーム部から上方に付勢するばね部と、前記ベース部に設
    けた挿通穴と、前記フレーム部に設けたねじ穴と、前記
    挿通穴に挿通して前記ねじ穴と螺合する調節ねじとで構
    成し、前記調節ねじと前記ねじ穴の螺合によって、前記
    ばね部の弾性に抗して前記ベース部を所定の傾きに維持
    するようにした請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】対物レンズが取り付けられる対物レンズホ
    ルダーと、 前記対物レンズがトラッキング方向およびフォーカシン
    グ方向に移動するように前記対物レンズホルダーを移動
    させる駆動機構と、 前記対物レンズホルダーおよび前記駆動機構を支持する
    ベース部とを備えた光ピックアップであって、 前記対物レンズホルダーに軸受け穴を設け、この軸受け
    穴に、下端部が前記ベース部に支受され上端面に係合凹
    部が設けられた軸部を、前記係合凹部を前記対物レンズ
    ホルダーの上面に露呈させて上下および回転方向に摺動
    可能に取り付けることによって前記対物レンズホルダー
    を前記ベース部に支持させ、 前記係合凹部に調節用治具を係合させて移動させること
    により前記ベース部に対する前記対物レンズホルダーの
    傾きを調節して、前記ベース部に前記軸部を固定したこ
    とを特徴とする光ピックアップ。
JP2002073818A 2002-03-18 2002-03-18 光ピックアップ Expired - Fee Related JP3870114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073818A JP3870114B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 光ピックアップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073818A JP3870114B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 光ピックアップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003272198A true JP2003272198A (ja) 2003-09-26
JP3870114B2 JP3870114B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=29203380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002073818A Expired - Fee Related JP3870114B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 光ピックアップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3870114B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007051772A1 (en) * 2005-11-03 2007-05-10 Thomson Licensing Apparatus for accessing storage media
US7555760B2 (en) * 2005-08-22 2009-06-30 Funai Electric Co., Ltd. Optical head
US7787340B2 (en) 2006-10-03 2010-08-31 Funai Electric Co., Ltd. Optical pickup

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7555760B2 (en) * 2005-08-22 2009-06-30 Funai Electric Co., Ltd. Optical head
WO2007051772A1 (en) * 2005-11-03 2007-05-10 Thomson Licensing Apparatus for accessing storage media
US7787340B2 (en) 2006-10-03 2010-08-31 Funai Electric Co., Ltd. Optical pickup

Also Published As

Publication number Publication date
JP3870114B2 (ja) 2007-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59223953A (ja) 光ピツクアツプ
US6625091B2 (en) Optical pickup
KR200212483Y1 (ko) 광픽업 액츄에이터의 틸트 조정구조
JP3870114B2 (ja) 光ピックアップ
JP2003132561A (ja) 対物レンズ駆動装置及びディスクドライブ装置
KR20030018436A (ko) 광픽업 액츄에이터
JP2003123288A (ja) 対物レンズ支持装置
JP2634546B2 (ja) 光学手段傾角調整装置
JP2001118269A5 (ja)
JP3716979B2 (ja) 光ピックアップ
JPS59223954A (ja) 光ピツクアツプ
JP2003115121A (ja) 光ヘッド装置
JP2004199724A (ja) 光ピックアップ装置
JP3373308B2 (ja) 対物レンズ駆動装置の傾き調整機構
JP2000331360A (ja) 光ピックアップ装置
JP2002074710A (ja) 光学的ピックアップ装置
JPH1027352A (ja) 光ヘッドとその製造方法
KR20020066899A (ko) 레디얼 틸팅 구동이 가능한 광 픽업 액츄에이터
JP2003187538A (ja) 光ディスク装置
JPH06338068A (ja) 光ディスク装置
JPH0380439A (ja) 対物レンズアクチュエータ
JP2001291247A (ja) 光ヘッド装置
JPH0434207B2 (ja)
JP2000215465A (ja) 光ピックアップ
JPH0973644A (ja) 対物レンズ駆動装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050119

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060711

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20060821

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20061004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061016

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees