JP2000331360A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

Info

Publication number
JP2000331360A
JP2000331360A JP11134855A JP13485599A JP2000331360A JP 2000331360 A JP2000331360 A JP 2000331360A JP 11134855 A JP11134855 A JP 11134855A JP 13485599 A JP13485599 A JP 13485599A JP 2000331360 A JP2000331360 A JP 2000331360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tracking
focusing
lens holder
magnet
pickup device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11134855A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Iwana
圭史 岩名
Tetsuji Fukushima
哲治 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11134855A priority Critical patent/JP2000331360A/ja
Publication of JP2000331360A publication Critical patent/JP2000331360A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1次共振周波数f0 を変更可能とするととも
にサーボ特性の安定化を図る。 【解決手段】 磁性材料により形成され、フォーカシン
グ用マグネット18及びトラッキング用マグネット19
に対向する位置にそれぞれ設けられて、レンズホルダ1
2をフォーカシング方向及びトラッキング方向の中立位
置に保持するための中立保持用ネジ24,25と、これ
ら中立保持用ネジ24,25がねじ込まれる取り付け穴
26とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクに対し
て情報の記録及び/又は再生を行うための光ピックアッ
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクに対して情報を記録及
び/又は再生する光ピックアップ装置が知られている。
光ピックアップ装置は、光ディスクの信号記録領域にレ
ーザ光を集光する対物レンズと、この対物レンズを保持
するレンズホルダと、このレンズホルダを対物レンズの
光軸方向(以下、フォーカシング方向と称する。)及び
この光軸方向に直交する方向(以下、トラッキング方向
と称する。)との二軸方向に駆動変位するための二軸ア
クチュエータとを備えている。二軸アクチュエータは、
レンズホルダをフォーカシング方向に駆動するためフォ
ーカシング用マグネット及びフォーカシング用コイル
と、レンズホルダをトラッキング方向に駆動するための
トラッキング用コイルと、各フォーカシング用マグネッ
ト及びトラッキング用マグネットが設けられて磁路を構
成するヨークとを有している。
【0003】そして、この種の光ピックアップ装置とし
ては、対物レンズを保持するレンズホルダをワイヤ状の
複数の弾性支持板を介して変位可能に支持するワイヤ型
光ピックアップ装置と、対物レンズを保持するレンズホ
ルダを軸方向及び軸回り方向に摺回動軸を介して変位可
能に支持する摺回動軸型光ピックアップ装置がある。
【0004】ワイヤ型光ピックアップ装置は、レンズホ
ルダをフォーカシング方向及びトラッキング方向とにそ
れぞれ移動可能に支持するワイヤ状の4本の弾性支持板
と、これら弾性支持板を介してレンズホルダを変位可能
に支持する支持部材とを備えている。
【0005】以上のように構成されたワイヤ型光ピック
アップ装置は、弾性支持板の弾性力により移動可能に支
持されたレンズホルダを、二軸アクチュエータを介して
フォーカシング方向及びトラッキング方向とに移動する
ことによって、光ディスクの信号記録領域の所望の記録
トラック上にビームスポットを合焦させて、信号記録領
域から情報を読み取り再生する。
【0006】ところで、光ピックアップ装置には、高記
録密度化を図るために、開口数NAが大きな対物レンズ
が採用された光ピックアップ装置が提案されている。光
ピックアップ装置は、開口数NAが大きな対物レンズを
採用することにより、光ディスクの信号記録面に対する
対物レンズの光軸の傾きであるスキューによる影響を受
け易くなるとともに、信号記録面に対する対物レンズの
光軸の傾きの許容範囲であるスキュートレランスが小さ
くなる。
【0007】この作用は、対物レンズを保持するレンズ
ホルダや、このレンズホルダを駆動変位させるレンズ駆
動部の取付け精度等からなる構造系全体の精度に依存す
るが、レンズホルダがフォーカシング方向及びトラッキ
ング方向に移動する際に対物レンズの光軸が傾斜してし
まうダイナミックスキューによる影響も大きい。
【0008】上述したようなワイヤ型光ピックアップ装
置は、レンズホルダがフォーカシング方向及びトラッキ
ング方向に移動されたときも、二軸アクチュエータの各
フォーカシング用マグネット及びトラッキング用マグネ
ットの位置が固定されていることにより、レンズホルダ
に作用する駆動力の中心にずれが生じるために、レンズ
ホルダにモーメントが発生して対物レンズの光軸が傾斜
してしまうという問題がある。
【0009】この問題に対して、摺回動軸型光ピックア
ップ装置は、レンズホルダが摺回動軸の軸方向に沿って
移動するため、この摺回動軸の軸方向の取り付け精度を
確保することによって、光ディスクに対する対物レンズ
の光軸の精度を確保し易く、開口数NAの大きな対物レ
ンズに適用されている。また、摺回動軸型光ピックアッ
プ装置は、ワイヤ型光ピックアップ装置に比較して、二
軸アクチュエータが4つのコイル及びマグネットを有し
ているため、高出力化が図られており、サーボ動作の高
感度化が図られている。
【0010】図5、図6及び図7に示すように、摺回動
軸型光ピックアップ装置は、光ディスクの信号記録領域
にレーザ光を集光する対物レンズ101と、この対物レ
ンズ101を保持するレンズホルダ102と、このレン
ズホルダ102をフォーカシング方向に平行な軸方向及
び軸回り方向に摺回動自在に支持する摺回動軸103
と、この摺回動軸103を介してレンズホルダ102を
フォーカシング方向及びトラッキング方向に移動可能に
支持する支持ベース104と、レンズホルダ102をフ
ォーカシング方向及びトラッキング方向との二軸方向に
駆動変位するための二軸アクチュエータ105とを備え
ている。
【0011】レンズホルダ102は、図6及び図8に示
すように、略中央部に、摺回動軸103を軸方向及び軸
回り方向に移動可能に支持する軸受部107が一体に形
成されている。また、レンズホルダ102には、外周部
の一側に位置して、対物レンズ101を保持する略円筒
状のレンズ保持部108が一体に形成されている。ま
た、レンズホルダ102には、図6及び図8に示すよう
に、対物レンズ101を保持するレンズホルダ102全
体の重心位置を中央寄りに移動させる釣り合い重り10
9を取り付けるための略矩形状の取り付け部110が切
り欠き形成されている。
【0012】摺回動軸103は、図6及び図7に示すよ
うに、軸方向を対物レンズ101の光軸と平行に支持ベ
ース104上に立設されており、レンズホルダ102の
軸受部107に移動可能に挿通されている。支持ベース
104は、図6及び図7に示すように、略多角形をなす
平板状に形成されており、外周部に二軸アクチュエータ
105が有する各ヨークが一体に形成されている。
【0013】二軸アクチュエータ105は、図5、図6
及び図7に示すように、レンズホルダ102の外周部に
設けられる一組のフォーカシング用コイル111,11
1及び一組のトラッキング用コイル112,112と、
これら各フォーカシング用コイル111,111及びト
ラッキング用コイル112,112に対向する位置に設
けられる一組のフォーカシング用マグネット113,1
13及び一組のトラッキング用マグネット114,11
4と、これら各フォーカシング用マグネット113,1
13及びトラッキング用マグネット114,114が設
けられて磁路を構成するヨーク115と、レンズホルダ
102をフォーカシング方向及びトラッキング方向の所
望の中立位置に保持するためのフォーカシング用の中立
鉄片116,116及びトラッキング用の中立鉄片11
7,117とを有している。
【0014】各一組のフォーカシング用コイル111,
111及びトラッキング用コイル112,112は、図
6及び図7に示すように、略矩形をなす扁平状に巻回さ
れて形成されており、レンズホルダ102の外周部に、
摺回動軸103を挟んで互いに対向する位置にそれぞれ
設けられている。
【0015】各一組のフォーカシング用マグネット11
3,113及びトラッキング用マグネット114,11
4は、図6及び図7に示すように、レンズホルダ102
の外周部に設けられた各フォーカシング用コイル11
1,111及びトラッキング用コイル112,112に
対向する位置にそれぞれ設けられている。
【0016】ヨーク115は、図6及び図7に示すよう
に、磁性材料によって略矩形をなす平板状に形成されて
おり、支持ベース104の外周部に、支持ベース104
の主面に直交して一体に立設されている。
【0017】フォーカシング用の中立鉄片116及びト
ラッキング用の中立鉄片117は、図6及び図8に示す
ように、磁性材料によって略矩形をなす平板状に形成さ
れている。また、レンズホルダ102の外周部には、図
6及び図8に示すように、外周部に取り付けられる各フ
ォーカシング用コイル111及びトラッキング用コイル
112の巻き径の内方に位置して、各中立鉄片116,
117を位置決めして取り付けるための略コ字状の取付
け部120が一体に突出形成されている。各フォーカシ
ング用の中立鉄片116及びトラッキング用の中立鉄片
117は、例えば接着剤を介して、レンズホルダ102
の取付け部120内の所定の位置に固定されて取り付け
られている。
【0018】以上のように構成された摺回動軸型光ピッ
クアップ装置は、初期状態で、レンズホルダ102に取
り付けられた各フォーカシング用の中立鉄片116及び
トラッキング用の中立鉄片117と、これら各中立鉄片
116,117に対向して設けられた各フォーカシング
用マグネット113及びトラッキング用マグネット11
4との間に生じる吸引力によって、レンズホルダ102
がフォーカシング方向及びトラッキング方向の中立位置
に保持されている。
【0019】この光ピックアップ装置は、二軸アクチュ
エータ105を介してレンズホルダ102を摺回動軸1
03の軸方向及び軸回り方向に移動させることにより、
レンズホルダ102をフォーカシング方向及びトラッキ
ング方向にそれぞれ移動させて、対物レンズ101から
出射されたレーザ光を光ディスクの信号記録領域の所望
の記録トラック上に合焦させる。そして、この光ピック
アップ装置は、光ディスクからの反射光を受光すること
によって、光ディスクの信号記録領域から情報を再生す
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の光ピックアップ装置は、製造過程において、レンズ
ホルダ102の外周部の取付け部120の所定の位置
に、微小な各中立鉄片116,117を取り付ける作業
を手作業で行っているため、作業性が煩雑であり低いと
いう問題があった。
【0021】また、従来の光ピックアップ装置は、製造
過程で、各中立鉄片116,117の接着不良等によっ
て、各中立鉄片116,117がレンズホルダ102か
ら脱落してしまうという問題点があった。従来の光ピッ
クアップ装置は、各中立鉄片116,117が脱落する
ことによって、対向する位置に設けられたフォーカシン
グ用マグネット113又はトラッキング用マグネット1
14に吸着されてしまい、レンズホルダ102を所望の
中立位置に保持することができなくなるとともに、脱落
した各中立鉄片116,117が中立位置に保持するフ
ォーカシング方向又はトラッキング方向の1次共振周波
数f0 が変化してしまうため、サーボ特性が安定して得
られなくなるという問題があった。
【0022】さらに、従来の光ピックアップ装置は、フ
ォーカシング方向及びトラッキング方向のそれぞれの伝
達特性である1次共振周波数f0 が、中立鉄片116,
117の材質、厚さ、大きさによって決定されるが、組
立後にサーボ特性の改善等のために1次共振周波数f0
を変更する必要がある場合であっても、中立鉄片11
6,117が接合固定されているため、1次共振周波数
0 の変更を容易に行うことができなかった。したがっ
て、従来の光ピックアップ装置は、1次共振周波数f0
を調整することが困難とされていた。
【0023】そこで、本発明は、1次共振周波数をf0
を変更可能とされることにより、レンズホルダをフォー
カシング方向及びトラッキング方向の中立位置に高精度
に保持することができるとともに、装置全体の組立性の
向上を図ることができる光ピックアップ装置を提供する
ことを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る光ピックアップ装置は、対物レンズ
を保持するレンズホルダと、このレンズホルダを対物レ
ンズの光軸に平行な軸方向及び軸回り方向に摺回動自在
に支持する摺回動軸と、この摺回動軸を介してレンズホ
ルダを変位可能に支持する支持部材と、レンズホルダを
対物レンズの光軸方向に平行なフォーカシング方向に駆
動変位するためのフォーカシング用マグネットと、レン
ズホルダを対物レンズの光軸方向に直交するトラッキン
グ方向に駆動変位するためのトラッキング用マグネット
と、フォーカシング用マグネット及びトラッキング用マ
グネットがそれぞれ設けられて磁路を構成するヨーク
と、レンズホルダの外周部にフォーカシング用マグネッ
ト及びトラッキング用マグネットネットに対向してそれ
ぞれ配設されるフォーカシング用コイル及びトラッキン
グ用コイルとを備える。そして、この光ピックアップ装
置は、磁性材料により形成され、フォーカシング用マグ
ネット及びトラッキング用マグネットに対向する位置に
それぞれ設けられて、レンズホルダをフォーカシング方
向及びトラッキング方向の中立位置に保持するための中
立保持用部材を有し、この中立保持用部材とフォーカシ
ング用マグネット及びトラッキング用マグネットとの間
の距離を調整可能とする調整手段を備える。
【0025】以上のように構成した光ピックアップ装置
は、調整手段を介して、中立保持用部材とフォーカシン
グ用マグネット及びトラッキング用マグネットとの間の
距離を調整することにより、フォーカシングサーボ及び
トラッキングサーボが安定する1次共振周波数f0 が得
られるように変更される。したがって、この光ピックア
ップ装置によれば、サーボ動作が安定するフォーカシン
グ方向及びトラッキング方向の中立位置にレンズホルダ
が保持される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、光ピックアップ装置を図面を参照して説明す
る。光ピックアップ装置は、図1に示すように、対物レ
ンズ10を有する光学系と、対物レンズ10を光軸に平
行な方向(以下、フォーカシング方向と称する。)と、
光軸に直交する方向(以下、トラッキング方向と称す
る。)とに駆動変位するためのレンズ駆動部11とを備
えている。
【0027】光学系は、図示を省略するが、レーザ光を
出射する光源と、光源から出射されたレーザ光の光路を
構成するグレーティング、ビームスプリッタ、コリメー
タレンズと、入射されたレーザ光を光ディスクの信号記
録領域に集光する対物レンズ10と、光ディスクの信号
記録領域からの反射光を受光する受光部とを有してい
る。
【0028】レンズ駆動部11は、図1及び図2に示す
ように、対物レンズ10を保持するレンズホルダ12
と、このレンズホルダ12をフォーカシング方向に平行
な軸方向及び軸回り方向に摺回動自在に支持する摺回動
軸13と、この摺回動軸13を介してレンズホルダ12
をフォーカシング方向及びトラッキング方向に変位可能
に支持する支持ベース14とを備えている。
【0029】また、このレンズ駆動部11は、図1及び
図2に示すように、レンズホルダ12の外周部にそれぞ
れ設けられる一組のフォーカシング用コイル16,16
及び一組のトラッキング用コイル17,17と、これら
各フォーカシング用コイル16,16及びトラッキング
用コイル17,17に対向する位置に配設されるフォー
カシング用マグネット18,18及びトラッキング用マ
グネット19,19と、これらフォーカシング用マグネ
ット18,18及びトラッキング用マグネット19,1
9が設けられて磁路を構成するヨーク20,20,2
0,20とを有し、支持ベース14をフォーカシング方
向及びトラッキング方向に駆動変位する二軸アクチュエ
ータ15とを備えている。
【0030】また、このレンズ駆動部11は、図1及び
図2に示すように、対物レンズ10を保持するレンズホ
ルダ12の重心位置を調整するための釣り合い重り22
と、レンズホルダ12をフォーカシング方向及びトラッ
キング方向の所定の初期位置(以下、中立位置と称す
る。)にそれぞれ保持するためのフォーカシング用の中
立保持用ネジ24,24及びトラッキング用の中立保持
用ネジ25,25と、レンズホルダ12の外周部に形成
されて各中立保持用ネジ24,24,25,25がそれ
ぞれ取り付けられる取付け穴26,26,26,26と
を備えている。
【0031】レンズホルダ12は、図2、図3及び図4
に示すように、例えば樹脂材料により略六角柱状に形成
されており、略中央部に、摺回動軸13が軸方向及び軸
回り方向に移動可能に挿通される円筒状の軸受部27が
一体に形成されている。レンズホルダ12には、外周部
の一側に位置して、対物レンズ10を保持する略円筒状
のレンズ保持部28が一体に形成されている。
【0032】また、レンズホルダ12の外周部には、図
2及び図4に示すように、レンズ保持部28に対向する
側面に、釣り合い重り22が取り付けられる略矩形状の
取付け部29が切り欠き形成されている。レンズホルダ
12は、取付け部29に釣り合い重り22が固定されて
設けられることによって、対物レンズ10を保持するレ
ンズホルダ12全体の重心位置が中央寄りに移動されて
いる。
【0033】摺回動軸13は、図2及び図3に示すよう
に、軸方向が対物レンズ10の光軸方向と平行とされて
支持ベース14の主面上に立設されており、レンズホル
ダ12の軸受部27に挿通されている。
【0034】支持ベース14は、図2及び図3に示すよ
うに、磁性材料によって略六角形をなす平板状に形成さ
れており、外周部に各ヨーク20,20,20,20が
それぞれ一体に立設されている。
【0035】フォーカシング用コイル16は、図2及び
図3に示すように、略矩形をなす扁平状に巻回されて形
成されている。各フォーカシング用コイル16,16
は、レンズホルダ12の外周部に、摺回動軸13を挟ん
で互いに対向する側面に位置してそれぞれ設けられてい
る。
【0036】同様に、トラッキング用コイル17は、図
2及び図3に示すように、略矩形をなす扁平状に巻回さ
れて形成されている。各トラッキング用コイル17,1
7は、レンズホルダ12の外周部に、摺回動軸13を挟
んで互いに対向する側面に位置して、各フォーカシング
用コイル16,16が取り付けられた側面に隣接してそ
れぞれ設けられている。
【0037】フォーカシング用マグネット18は、各ヨ
ーク20上に、フォーカシング用コイル16に対向する
位置にそれぞれ配設されている。ヨーク20上に取り付
けられたフォーカシング用マグネット18は、図2及び
図3に示すように、対物レンズ10の光軸方向に平行な
方向の中央で、N極及びS極の各磁極にそれぞれ分割さ
れて着磁されている。
【0038】トラッキング用マグネット19は、各ヨー
ク20上に、トラッキング用コイル17に対向する位置
にそれぞれ配設されている。トラッキング用マグネット
19は、図2及び図3に示すように、対物レンズ10の
光軸に直交する方向の中央で、N極及びS極の各磁極に
それぞれ分割されて着磁されている。
【0039】ヨーク20は、図2及び図3に示すよう
に、磁性材料によって形成されており、レンズホルダ1
2の側面に対向する位置に、支持ベース14の主面に直
交してそれぞれ一体に形成されている。
【0040】釣り合い重り22は、主面が略矩形をなす
ブロック状に形成されており、レンズホルダ12の重心
位置を中央寄りに位置させるための所望の質量を有して
いる。対物レンズ10を保持するレンズホルダ12は、
釣り合い重り22が取り付けられることによって、摺回
動軸13の軸方向及び軸回り方向の移動の動作信頼性の
安定化が図られている。
【0041】各フォーカシング用の中立保持用ネジ24
及びトラッキング用の中立保持用ネジ25は、例えば
鉄、ニッケル、コバルト等の磁性材料によって形成され
た、いわゆるセルフタップネジとされている。これら各
フォーカシング用の中立ネジ24及びトラッキング用の
中立保持ネジ25は、図2に示すように、フォーカシン
グ用マグネット18及びトラッキング用マグネット19
に対向されるヘッド部31と、レンズホルダ12に取り
付けられるネジ部32とを有している。
【0042】ヘッド部31は、サーボ伝達特性における
1次共振周波数f0 がサーボを安定させるために足る大
きさに形成されるとともに、ネジ部32の軸方向に平行
な厚みに形成されている。ネジ部32は、タップが形成
されており、フォーカシング用マグネット18,18及
びトラッキング用マグネット19,19との間の距離を
所望の寸法に調整することが可能なピッチ幅でネジ山が
形成されている。
【0043】取付け穴26は、図2に示すように、セル
フタップネジ用のいわゆる下穴とされており、レンズホ
ルダ12の外周部の側面に、各フォーカシング用コイル
16,16及びトラッキング用コイル17,17の巻き
径の略中央に位置するようにそれぞれ形成されている。
【0044】また、レンズホルダ12には、取付け穴2
6に取り付けられるヘッド部31の外周部に位置して、
略コ字状の突部33が一体に形成されている。この突部
33によって、レンズホルダ12に取り付けられた各中
立保持用ネジ24,25は、ヘッド部31が保護されて
おり、ネジ部32に弛みが生じることが防止されてい
る。
【0045】なお、本発明に係る光ピックアップ装置
は、上述した従来の光ピックアップ装置が備えるレンズ
ホルダ102の取付け部120に取付け穴26を設ける
のみによって、従来のレンズホルダ102を容易に流用
することが可能とされるため、製造コストの増加を抑え
ることができる。
【0046】各フォーカシング用の中立保持用ネジ24
及びトラッキング用の中立保持用ネジ25は、図2、図
3及び図4に示すように、レンズホルダ12の取付け穴
26にネジ部32がねじ込まれることにより、ネジ部3
1のタップを介して取付け穴26の内周にネジ溝を形成
するとともに、取付け穴26に螺合されて取り付けられ
る。
【0047】各中立保持用ネジ24,25は、取付け穴
26に対するネジ部32のねじ込み量を微調整すること
により、フォーカシング用マグネット18又はトラッキ
ング用マグネット19とヘッド部31との間の距離を容
易且つ確実に調整することが可能とされる。
【0048】したがって、この光ピックアップ装置は、
取付け穴26に対する各中立保持用ネジ24,25のヘ
ッド部31の突出量を微調整することにより、フォーカ
シングサーボ及びトラッキングサーボが安定する1次共
振周波数f0 が得られるように設定することができる。
【0049】そして、各中立保持用ネジ24,25と各
フォーカシング用マグネット18及びトラッキング用マ
グネット19との間に発生する吸引力は、各中立保持用
ネジ24,25のヘッド部31の体積を決定するヘッド
部31の厚さや大きさ等の外形寸法と材質が一定であれ
ば、各中立保持用ネジ24,25のヘッド部31と各フ
ォーカシング用マグネット18及びトラッキング用マグ
ネット19との間の距離により決定される。
【0050】なお、フォーカシングサーボ及びトラッキ
ングサーボを安定させる1次共振周波数f0 がそれぞれ
決定されている場合には、フォーカシングサーボ及びト
ラッキングサーボの1次共振周波数f0 を変化させない
ように、レンズホルダ12に形成する取付け穴の深さを
設定するとともに、この取付け穴の深さに略等しい長さ
を有するネジ部を形成してもよい。
【0051】このように形成された中立保持用ネジは、
中立保持用ネジのネジ部を取付け穴にねじ込む際に、取
付け穴にネジ部の基端側まで完全にねじ込むことによ
り、ヘッド部と各フォーカシング用マグネット及びトラ
ッキング用マグネットとの間の距離を容易且つ確実に位
置決めすることが可能とされるとともに、ネジ部に弛み
が生じることを防止することが可能とされる。
【0052】また、各中立保持用ネジ24,25には、
図示しないが、ネジ部の弛みを防止するために、例えば
取付け穴26にねじ込まれたネジ部32を接着剤を介し
て固定したり、座金等の防止手段を設ける構成とされて
もよい。
【0053】以上のように構成された光ピックアップ装
置について、サーボ特性の1次共振周波数f0 を調整す
る動作を説明する。
【0054】各中立保持用ネジ24,25は、レンズホ
ルダ12の取り付け穴26に対するねじ込み量を適宜調
整することによって、レンズホルダ12の外周部に対す
るヘッド部31の突出量を適宜調整することが可能とさ
れている。
【0055】光ピックアップ装置は、各中立保持用ネジ
24,25のねじ込み量を大きくすることによって、ヘ
ッド部31が各フォーカシング用マグネット18及びト
ラッキング用マグネット19から離間して、中立位置に
保持する吸引力が小さくなり、1次共振周波数f0 が小
さくなる。
【0056】また、光ピックアップ装置は、各中立保持
用ネジ24,25のねじ込み量を小さくすることによっ
て、ヘッド部31が各フォーカシング用マグネット18
及びトラッキング用マグネット19に近接して、中立位
置に保持する吸引力が大きくなり、1次共振周波数f0
が大きくなる。
【0057】したがって、光ピックアップ装置は、各中
立保持用ネジ24,25のヘッド部31と各フォーカシ
ング用マグネット18及びトラッキング用マグネット1
9との間の距離を微調整することによって、フォーカシ
ングサーボ及びトラッキングサーボの特性の1次共振周
波数f0 を最適な値に変更することが容易且つ確実に行
うことができる。
【0058】以上のように構成された光ピックアップ装
置について、光ディスクの信号記録領域から情報を再生
する動作を説明する。
【0059】まず、光ピックアップ装置は、初期状態
で、各中立保持用ネジ24,25のヘッド部31と各フ
ォーカシング用マグネット18及びトラッキング用マグ
ネット19との吸引力により、各フォーカシング用マグ
ネット18及びトラッキング用マグネット19の各磁極
が分割された中央に保持されることよって、レンズホル
ダ12がフォーカシング方向及びトラッキング方向の所
定の中立位置に保持されている。
【0060】光ピックアップ装置は、レンズホルダ12
が摺回動軸13の軸方向に摺動することにより、対物レ
ンズ10をフォーカシング方向に移動させるとともに、
レンズホルダ12が摺回動軸13の軸回り方向に回動す
ることにより、対物レンズ10をトラッキング方向に移
動させる。
【0061】光ピックアップ装置は、光ディスクの信号
記録領域の所望の記録トラックに対してレンズホルダ1
2をフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動さ
せて、所望の記録トラック上に対物レンズ10から出射
されたレーザ光を合焦させる。そして、光ピックアップ
装置は、光ディスクの信号記録面からの反射光を受光す
ることにより、光ディスクの情報を再生する。
【0062】上述したように、光ピックアップ装置は、
各中立保持用ネジ24,25をレンズホルダ12の取り
付け穴26にねじ込むことにより容易且つ確実に取り付
けることができるため、組立作業性を向上することがで
きる。
【0063】また、この光ピックアップ装置によれば、
レンズホルダ12から各中立保持用ネジ24,25が脱
落することが確実に防止されるため、レンズホルダ12
のサーボ特性の安定性を向上することが可能とされて、
レンズホルダ12の動作信頼性を向上することができ
る。
【0064】また、光ピックアップ装置によれば、各中
立保持用ネジ24,25のねじ込み量を微調整して、こ
れら各中立保持用ネジ24,25のヘッド部31と各フ
ォーカシング用マグネット18及びトラッキング用マグ
ネット19との間の距離を適宜変更することにより、組
立後にサーボ特性の改善等のために1次共振周波数f 0
を変更する調整作業が容易且つ確実に行うことができ
る。
【0065】なお、本発明に係る光ピックアップ装置
は、光ディスクに対して情報の再生を行う構成とされた
が、例えば書き込み可能なCD−RW(Rewritable)等
の他の光学ディスクに情報を記録することが可能とされ
る構成や、対物レンズに対向する位置に磁気ヘッドを配
設することにより、光磁気ディスクに対する情報の記録
再生が可能とされる構成とされてもよいことは勿論であ
る。
【0066】
【発明の効果】上述したように本発明に係る光ピックア
ップ装置によれば、フォーカシングサーボ及びトラッキ
ングサーボが安定する1次共振周波数f0 が得られるよ
うに容易且つ確実に変更することが可能とされ、フォー
カシング及びトラッキングのサーボ特性を調整すること
ができる。したがって、この光ピックアップ装置によれ
ば、レンズホルダの動作信頼性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ピックアップ装置を示す斜視図
である。
【図2】上記光ピックアップ装置を示す分解斜視図であ
る。
【図3】上記光ピックアップ装置が備える二軸アクチュ
エータを説明するために示す分解斜視図である。
【図4】上記光ピックアップ装置が備えるレンズホルダ
に取り付けられる中立保持用ネジを説明するために示す
斜視図である。
【図5】従来の光ピックアップ装置を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の光ピックアップ装置を示す分解斜視図で
ある。
【図7】従来の光ピックアップ装置が備える二軸アクチ
ュエータを示す斜視図である。
【図8】従来の光ピックアップ装置が備えるレンズホル
ダに取り付けられる中立鉄片を説明するために示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置、10 対物レンズ、11 レ
ンズ駆動部、12レンズホルダ、13 摺回動軸、14
支持ベース、15 二軸アクチュエータ、16 フォ
ーカシング用コイル、17 トラッキング用コイル、1
8 フォーカシング用マグネット、19 トラッキング
用マグネット、20 ヨーク、24フォーカシング用の
中立保持用ネジ、25 トラッキング用の中立保持用ネ
ジ、26 取付け穴、31 ヘッド部、32 ネジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA23 BA01 BB02 BF02 BF03 DC03 EA02 ED03 ED08 ED09 EE05 EF09 FA07 FC07 5D119 AA38 BA01 JA43 JC06 JC07 NA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持するレンズホルダと、 上記レンズホルダを対物レンズの光軸に平行な軸方向及
    び軸回り方向に摺回動自在に支持する摺回動軸と、 上記摺回動軸を介して上記レンズホルダを変位可能に支
    持する支持部材と、 上記レンズホルダを対物レンズの光軸方向に平行なフォ
    ーカシング方向に駆動変位するためのフォーカシング用
    マグネットと、 上記レンズホルダを対物レンズの光軸方向に直交するト
    ラッキング方向に駆動変位するためのトラッキング用マ
    グネットと、 上記フォーカシング用マグネット及びトラッキング用マ
    グネットがそれぞれ設けられて磁路を構成するヨーク
    と、 上記レンズホルダの外周部に、上記フォーカシング用マ
    グネット及び上記トラッキング用マグネットネットに対
    向してそれぞれ配設されるフォーカシング用コイル及び
    トラッキング用コイルと、 磁性材料により形成され、上記フォーカシング用マグネ
    ット及び上記トラッキング用マグネットに対向する位置
    にそれぞれ設けられて、上記レンズホルダをフォーカシ
    ング方向及びトラッキング方向の中立位置に保持するた
    めの中立保持用部材を有し、上記中立保持用部材と上記
    フォーカシング用マグネット及び上記トラッキング用マ
    グネットとの間の距離を調整可能とする調整手段とを備
    えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 上記調整手段は、磁性材料によって形成
    されたタップネジと、上記レンズホルダの外周部の上記
    フォーカシング用マグネット及び上記トラッキング用マ
    グネットに対向する位置にそれぞれ形成されて上記タッ
    プネジがねじ込まれるタップ用下穴とを有することを特
    徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 上記調整手段は、磁性材料によって形成
    されたネジと、上記レンズホルダの外周部の上記フォー
    カシング用マグネット及び上記トラッキング用マグネッ
    トに対向する位置にそれぞれ形成されて上記ネジが螺合
    するネジ穴とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の光ピックアップ装置。
JP11134855A 1999-05-14 1999-05-14 光ピックアップ装置 Withdrawn JP2000331360A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11134855A JP2000331360A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11134855A JP2000331360A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 光ピックアップ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000331360A true JP2000331360A (ja) 2000-11-30

Family

ID=15138054

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11134855A Withdrawn JP2000331360A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000331360A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7031234B2 (en) 2002-03-19 2006-04-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Objective lens driving apparatus
US7136331B2 (en) 2002-11-12 2006-11-14 Funai Electric Co., Ltd. Disk drive

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7031234B2 (en) 2002-03-19 2006-04-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Objective lens driving apparatus
US7136331B2 (en) 2002-11-12 2006-11-14 Funai Electric Co., Ltd. Disk drive

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20030025623A (ko) 광픽업의 렌즈홀더 조정장치
JPS5812144A (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2000331360A (ja) 光ピックアップ装置
WO2003036631A1 (fr) Dispositif de commande d'objectif, et dispositif d'enregistrement et/ou de reproduction de disque
JPH06349090A (ja) 対物レンズアクチュエータ
JPH1091990A (ja) 対物レンズチルト駆動装置
KR950001233B1 (ko) 대물렌즈 구동장치
JP2001118269A5 (ja)
JPH09306003A (ja) 対物レンズアクチュエータ
KR100444563B1 (ko) 2축액튜에이터및광디스크장치
JP4974850B2 (ja) 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ装置
JP2007257681A (ja) レンズホルダ、光ピックアップ、及び、光ディスク装置
KR930000041B1 (ko) 광학식 기록 재생 장치용 렌즈 작동기
JP2001155358A (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2003272198A (ja) 光ピックアップ
KR100220965B1 (ko) 액츄에이터의 트랙킹 장치
KR100277978B1 (ko) 광기록재생장치의엑추에이터
JP2636352B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH05120709A (ja) フオーカス及びトラツキングサーボアクチユエータ
KR0155102B1 (ko) 힌지타입 광픽업 액츄에이터의 이중 대물렌즈
JPH0150977B2 (ja)
JPH01204232A (ja) レンズアクチュエータ
JPH07320278A (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH09180221A (ja) 光ピックアップ
JPH0916991A (ja) 対物レンズ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801